【艦これ】足柄「阿武隈……恐ろしい子!」 (20)

※キャラ崩壊注意
※ものすごく短い即興もの



阿武隈「提督! メリークリスマス! です」

提督「ああ、阿武隈。メリークリスマス」

阿武隈「えへへ、今日は鎮守府も違う意味で賑やかですね。皆さん、明るいというか……ワイワイとしているというか」

提督「そうだね。こういう日ぐらいは、戦いのことなど忘れて賑やかに、そして平和に過ごしたいものだ」

提督「そして、それが叶うのは日頃頑張っている阿武隈達、みんなのお陰だな」

阿武隈「いえ、あたしはそんな……電ちゃんや蒼龍さん達のお陰です」

提督「相変わらずだな、阿武隈は。もっと胸を張っていいんだぞ」

阿武隈「に、苦手ですよそういうの……」

提督「それでささやかではあるが、私からもみんなにプレゼントも用意してある」

阿武隈「あ、いいですね。それ」

提督「本当は一人一人に渡すのが筋なのだろうが……さすがに無理があるからな。外に出たり、他の者と一緒に過ごす人もいるだろう」

提督「当日でなければ全員でも手渡しでいいだろうけど、数日遅れで渡ってもちょっとな。こんな日に上官が全員集めるのは無粋だろう」

阿武隈「そんなことは……でも、分かりました。後でみんなに渡るように、手はずを整えておきますね」

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提督「助かる。それでだな、えっと……阿武隈、今日は――?」

提督「そのカードはどうした?」

阿武隈「あ、これはその……」

阿武隈「あ、あのですね。今晩はパーティするって足柄さんたちから招待状が……てーとく、どうしましょう?」

提督「……そうか」

提督(阿武隈に告白してから初めてのクリスマス……今年は一緒にと思っていた)

提督(そのために特別にプレゼントも用意したし、店も予約したのだが……)

提督(なにぶん初めてのことで分からないことばかりだったから、蒼龍に相談に乗ってもらいながらだったが)

提督(そして蒼龍には『私に分かるわけないでしょうがー!』と怒られながら、なんとかなだめすかして相談に乗ってもらった。大変だった……)

提督(それはともかく――)

阿武隈「あ……あの……あたし的には……」チラッ

――少しだけ時を巻き戻して、執務室すぐ傍の廊下。



阿武隈「あ、あのですね。今晩はパーティするって足柄さんたちから招待状が……てーとく、どうしましょう?」



足柄(な、なんてこと……提督と阿武隈ちゃんの関係は知っていたはずなのに。それなのに招待状を送ってしまうなんてイージーミスを)

足柄(この日は恋人同士で過ごしたいなんて、当然のことじゃない……悪いことをしたわね)

足柄(阿武隈ちゃんと提督のことだから、変に気を揉まないといいのだけど)

足柄(それにしても……)

足柄(私達には申し訳ないけど、それでも提督と一緒に過ごしたい、けど言い切れない。あの罪悪感と思慕の混ざった様子)

足柄(だけどやっぱり提督と今日と言う日を過ごしたいと暗に訴えかける言葉と、表情、そしてちらちらと提督をうかがう視線……!)

足柄(あ、あれはまずいわ! 傍から見てる私でさえドギマギしてしまうのに、実際に恋人からやられている提督に対する破壊力は想像を絶するわ!)

足柄「阿武隈……恐ろしい子!」

神通「足柄さん……なにやっているんでしょうか?」

電「さっきから提督の執務室を扉の隙間からチラチラ覗いて、なにやら言っているのです」

若葉「(行動が)痛いぞ」

電「どうしたのです、若葉ちゃん」

若葉「だが(ネタ的には)悪くない」

電「なのです?」

――再び、執務室。

阿武隈「あ……あの……あたし的には……」チラッ

提督(私個人としては阿武隈と一緒にいたい)

提督(だが、個人の気持ちで阿武隈を束縛するわけにはいかないだろう)

提督(せっかくの足柄達の誘いだ、阿武隈も参加した方が足柄達もきっと喜ぶ)

提督(勝手な感情で阿武隈と他の皆を疎遠にさせるわけにはいかないな……残念、ものすごく残念だが)

提督(……また二人で過ごせる機会はいつでもある)

提督「なら、足柄達と過ごした方がいいだろう」

阿武隈「……え?」

提督「せっかく足柄達が誘ってくれたんだ、是非参加するといい」

阿武隈「……」

提督「一年に一度の機会だからな、きっと楽しいパーティーになると思うよ、足柄達にも、阿武隈にも」

提督「だから……阿武隈?」

阿武隈「……そうですね」

提督「どうし――!?」

阿武隈「なんで、ぐすっ、でもありま、せん……」

提督「阿武隈、泣いて――」

阿武隈「泣いてなんかいません! 失礼します!」

提督「待ってくれ阿武隈!」

提督「っ、やっぱり追いつけないか……そりゃ陸上とはいえ、艦娘に足の速さで敵わないのが普通かもしれないが、にしても情けない」

提督「だけど……私が泣かせた。私が阿武隈を……」

提督「何としてでも早く会わないと――」

神通「――提督」

提督「神通? どうしたんだ?」

神通「……」

提督「すまない、緊急の用事でないなら、後にしてくれないか? 私は阿武隈に――」

神通「阿武隈に会ってどうする気ですか?」

提督「まず謝る」

神通「……それから?」

提督「それから、改めて誘うよ。今日、一緒に過ごしてくれないかって」

神通「……はい。これで変なこと言ったら、どうしようかと思ってました」

提督「まったく、人の心を察することができない提督で申し訳ない」

神通「失敗したのなら、次に生かせば良いんですよ」


若葉『神通さん、阿武隈さんを発見した』(通信)

電『中庭なのです! 司令官に伝えて欲しいのです!』(通信)

神通『了解です。二人ともありがとうございます』(通信)

神通「提督。阿武隈は中庭にいます……早く行ってあげてください」

提督「っ!? ……ありがとう!」



神通「提督、阿武隈をよろしくお願いしますね」

阿武隈「ぐすっ、あたし……本当に嫌な子だ」

阿武隈(足柄さんからは好意で誘ってもらったのに……提督はあたしのこと、ちゃんと考えてパーティーに行った方が良いって言ってくれたのに)

阿武隈(提督のことだから、ちゃんとクリスマスのこと考えてくれてたって、あたしだって分かる)

阿武隈(……提督、自分が思っている以上に分かりやすいし)

阿武隈(でも、二人で一緒に過ごしたいって、思ったんだ。本当に、どうしようもないくらい)

阿武隈(苦しいな……どうしたらいいのかな、分からないよ)

阿武隈(ねえ、提督……どうして、提督はこんなあたしを好きになってくれたんですか?)

提督「阿武隈……良かった、まだいてくれたか」

阿武隈「……てーとく? あ、あの大丈夫? 息切らしてますけど」

提督「阿武隈に比べれば全然平気だ」

阿武隈「ふえ?」

提督「――すまなかった。すべて私が悪かった」

提督「私は阿武隈の気持ちを全く考えていなかった……ちゃんと阿武隈がどうしたいかを聞いてやるべきだったんだ」

阿武隈「そ、そんな。提督はあたしのことを考えて――」

提督「いや、今回の私は自分の考えを押し付けた、独りよがりに過ぎない。だから、私の責任だ」

提督「その上で、ちゃんと阿武隈を誘いたい」

提督「――今日を、私と一緒に過ごしてくれないか」

阿武隈「――あ」

提督「……阿武隈? 阿武隈っ!? また泣いて、私はまたなにかまずいことしたのか!?」

阿武隈「違いますっ! その、嬉しい気持ちやら、なにやら色々混ぜこぜになって……そ、その良く分からないんですっ!」

提督「……そうか」

阿武隈「そ、そうですけど……でも、はい。提督、よろしく……お願いします」

提督「あ、ああ。こちらこそ」

阿武隈「あたし、本当に悲しかったんですからね……提督に断わられたとき」

提督「ああ。本当に鈍感ですまない」

阿武隈「……まったくです。けど、良いんです。提督なりにあたしのこと考えてくれたのは、分かってますし」

阿武隈「それに、追いかけてきてくれて、ちゃんと誘ってくれましたから」

阿武隈「提督、ありがとう」

提督「こちらこそ、ありがとう。誘いを受けてくれて」

阿武隈「えへへ……湿っぽい話はここまでにしましょうよ」

提督「そうだな。この後は切り替えて楽しもう」

阿武隈「はい……あれ?」

足柄「おーい、二人ともーっ!」

阿武隈「窓にいるのは……足柄さん?」

足柄「提督、阿武隈ちゃーん! メリークリスマス! 気にせず楽しんできなさいなー!」

阿武隈「……あ」

提督「ははっ、気を使われてしまったな」

阿武隈「足柄さんも、メリークリスマスです!」

提督「メリークリスマス! ありがとうな!」

足柄「どうしたしましてーっ!」

那智「あそこで声をかけるのはお邪魔じゃなかったのか?」

足柄「あの二人だもの。心のどこかで私達を気にして、楽しめなかったらダメじゃない」

足柄「そんなことより、早く準備をしないとね! もちろん今夜のメインディッシュは、カツよ!」

羽黒(お姉ちゃん、いつもカツばっかりのような……)

足柄「カツで聖夜に勝つ、これよぉ!」

若葉「一体、聖夜のなにに勝つつもりだ」

電「神通さん、ありがとうなのです」

神通「いえ、大したことは……阿武隈のためですから。電さん達もありがとうございます」

電「日頃、電はお二人に世話になってばかりだから……ちょっとでもお役に立ててのなら嬉しいです」

電「それに、司令官と阿武隈さんが幸せだと、電も嬉しいのです!」

阿武隈(足柄さん、神通、電ちゃん、若葉ちゃん……ありがとうね)

阿武隈(今度皆にお返し、なにかしないと)

阿武隈「ねえ、提督」

提督「どうした?」

阿武隈「あのね、手、繋いでもいいかな」

提督「あ、ああ……いいよ」

阿武隈「あったかいですね、てーとく」

提督「そうだな。温かい」

阿武隈「……提督、大好きです」

EO海域やってる場合じゃねえ!(クリスマスボイス聞いた直後)

お粗末ですがこれで終わりです。
読んで下さった方、ありがとうございます。

>>11

×提督「そうだな。温かい」

○提督「そうだな。暖かい」

恥ずかしいミスを……失礼しました

おつ



温かいであってるかも
温度的にも 心情・雰囲気な意味でもあってるぽい

>>15さん

……本当ですね。指摘と乙ありがとうございます。

乙乙

おつー
阿武隈追加ボイス可愛かったねぇw

阿武隈改二今回かなり活躍してくれたなぁ・・・
おつつ

>>14さん
>>17さん
乙ありがとうございます。

>>18さん
乙ありがとうございます。
本当にそうですよね。もっと阿武隈さんのSSが増えてくれると嬉しいです

>>19さん
E3で大活躍しましたね。
E5では暁ちゃんが活躍してくれました。

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