モバP「iPhoneに機種変したらいつの間にか結婚するって話になってた」 (138)

あいぽんはそこまで関係ないです。
信頼と実績の書き溜め済みのものに加筆修正を加えたものです。

IDかわりまして始まりますですよ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449234584

P「フンフンフフーン♪ フーレデーリカー♪」

P「ふんっ♪」キラッ

友紀「うわぁ…」

P「お、居たのか友紀」

友紀「どうしたの? えらくご機嫌な感じだけど」

P「みろ! iPhoneに機種変したんだ!」

友紀「おー、ガラケーだったプロデューサーもとうとう変えたんだ」

P「ガラケーも使いやすくてよかったんだがボロくてなあ…」

友紀「あたしに手渡しただけでフリーズしたこともあったね」

P「だから思いきってiPhoneにしてみた」

友紀「ちゃんと使えるの?」

P「なんかiPhoneの使い方みたいな本も買って来たし、携帯の扱いも上手い女子高生とか多いから問題ないだろ」

友紀「あたしに聞かれても困るよー」

P「期待してないから気にするな」

P「で、友紀。ここのボタンに指のっけてみ?」

友紀「こう?」

『やり直す』

友紀「……なんかやりなおすってでたけど」

P「ここで俺が指を乗っけるとだな……」

友紀「んわ!? 動いた!」

P「これがiPhoneの指紋認証だ!」

友紀「うわはー! すごいね!」


未央「…指紋認証機能って」

凛「iPhoneじゃないけど私のにもついてるよ」

P「でな、面白いのがこの『Siri』ちゃんだ!」

友紀「ん? 誰それ?」

P「このボタンを長押しするとだな…」

『ご用件は何でしょう?』

友紀「うわ、なんか聞かれたよ?」

P「例えばだな……」

P「姫川友紀」

ピピッ

Siri『友紀さんの連絡先は登録されていません』

友紀「しゃべった・・」

P「そう! こちらの問いかけに対し音声で答えてくれるんだ!」

P「他には…、シンデレラ」

ピピッ

Siri『こちらが見つかりました』

P「とまあWeb検索もしてくれるわけだ!」

友紀「すごいね! パソコンいらないじゃん!」


泉「…………」

マキノ「…………」

P「友紀もやってみるか?」

友紀「うん!」

P「ほら、ここを押して話しかけるんだ」

友紀「えーと、えーと…、キャッツ!」

ピピッ

Siri『はい、こちらの情報がWebで見つかりました』

友紀「…なんか劇団○季がでてきたよ?」

P「あー、なら…」

P「キャッツは勝ってる?」

ピピッ

Siri『プロ野球の情報は調べられません、お役にたてず、残念です』

友紀「あ、いいですよ。大丈夫です」

P「iPhoneに敬語ってお前」

友紀「な!? いいじゃん別に!」

P「でな、このSiriちゃん面白くてな」

P「愛してる」

ピピッ

Siri『私の事は何も知らないじゃないですか』

友紀「あはは! プロデューサーもう一回言って!」

P「本当に愛してる」

Siri『またまた』

友紀「面白いねー!」

P「結婚しよう」

ピピッ

Siri『私は結婚するタイプじゃないですよ』

P「イエスが貰えないな……」

友紀「指輪だよ! 指輪!」

P「結婚指輪です、受け取ってください!」

Siri『それはできません』

友紀「むー…、プロデューサー。貸して?」

P「おう」

友紀「毎日お味噌汁を作ってあげます」

Siri『Web検索でこちらが見つかりました』

友紀「あー、しりちゃんへのプロポーズ大作戦失敗だねー」

P「でも暇つぶしとか何か調べるのに声ですむって楽でいいよな」

友紀「確かにねー、あたしも今度はiPhoneにしよっかなー」

P「さてと、お仕事に戻るか。友紀もレッスンスタジオに行ってこいよー」

友紀「はーい」

ーーーーーー

あい「すごい所を目撃してしまったぞ…」

あい「途中で逃げてしまったが……」

あい「廊下を歩いていたらP君が友紀君にプロポーズしている所を目撃してしまった……」

あい「初めの内は冗談かままごとかと思ったが指輪だと行ってP君は何かを渡していたし友紀君も受け取っていたし……」

あい「それにあの友紀君が『毎日お味噌汁を作ってあげます』だなんて……。やけに真面目な口調だったな……」

あい「やはり、か……」

あい「ふぅー……」

P「おや、あいさんお疲れですか?」

あい「ぴ、P君!?」

P「そんなに驚かなくても……」

あい「すまない、考え事をしていてね……」

あい「……友紀君は?」

P「友紀なら今レッスンですよ、終わったら迎えに行きますが。友紀に何か用ですか?」

あい「いや、なんでもないんだ」

P「そうです? コーヒーでも飲んでひと休みしてくださいね」

あい「ああ、そうする事にするよ……」

あい「…………」ズズッ

あい「しまった、苦すぎたな……」

あい(二人の事は祝福してやるべきだ、それはわかってる)

あい(しかし私が皆に言いふらしてしまっていいものだろうか……)

あい(皆で盛大に祝ってやるのも一興だが、留美さんや美優さんのようにP君にそういった感情を抱いている者もいる)

あい(私の軽率な行動でP君の勇気と友紀君の幸せ、二人の未来を奪うのだけは避けなければ……)

あい(しかし、祝福してやりたいな……)

薫「あいお姉ちゃん、大丈夫……?」

あい「薫……」

薫「あいお姉ちゃん何か悩み事……? かおるが相談にのったげようか?」

あい「ああ、頼む……」

薫「えへへ! どーんと任せてね」

あい「しかしどう説明したものか……」

薫「あ、もしかして恋のお悩み?」

あい「ああ、私の恋じゃなくて親しい人の恋……、いや、愛の話なんだ」

薫「愛……!」

あい「例えばだ、ホワイトデーに男の子が女の子におかえしをするだろう?」

薫「うん」

あい「女の子がおかえしを受け取ってくれて大成功なんだが、薫はそれを知ってしまった」

薫「それってこくはくー?」

あい「うん、そうだ。そこで薫は二人の事をお祝いしてあげようと考えたんだが……」

薫「皆に教えて皆でお祝いしよーよ!」

あい「それも正しいかもしれないが、もし薫が皆に言って、それを聞いた子が二人をからかったら……」

薫「う…、その二人はダメになっちゃうかも……」

あい「そうなるかもしれない。今の私はたとえ話の中の薫なんだ」

薫「あいお姉ちゃん……」

あい「どうしたものか……」

薫「うーん…、あ!」

あい「なにか思いついたかい?」

薫「その二人のとっても仲良しさんに教えるのはどうかな!」

あい「二人の……」

薫「うん! 皆にじゃなくて二人の事をちゃんとお祝いしてくれる人にだけ!」

薫「ちょっと仲間はずれになっちゃうかもだけど…、でもそれがかおる、一番だと思うよ!」

あい「二人のよき理解者か……」

薫「ダメ、かなあ……」

あい「いや薫、名案だよ」

薫「! えへへ!」

あい「じゃあ薫、私は薫を信頼しているから言おう。あのたとえ話の男の子と女の子はP君と友紀君なんだ」

薫「えー! せんせぇと友紀ちゃん!?」

あい「薫、信頼してるからいうが喋ってはダメだよ?」

薫「うん……。かおる、絶対に言わない!」

あい「実は、P君が友紀君にプロポーズしていたんだ」

薫「」

薫「ぷ、プロポーズって、け、結婚してくださいっていう、アレ?」

あい「ああ」

薫「友紀ちゃん、せんせぇと結婚しちゃうの!?」

あい「友紀君も、指輪を受け取っていたよ」

薫「じゃあ友紀ちゃんが加蓮お姉ちゃんや留美お姉さんみたいなうえでぃんぐどれすを着ちゃうの!?」

あい「そうなるだろうね」

薫「……」

あい(薫もまだ子供だが、P君の事が好きなようだったし…。ショックなのかも知れないな……)

薫「せんせぇ、友紀ちゃん……」

あい「薫、気持ちはわかるが……」

薫「二人の事、しっかりお祝いしなくちゃ!」

あい「薫?」

薫「結婚っていいことだってかおるのパパとママも言ってから! だからせんせぇと友紀ちゃんも幸せだよね!」

あい「薫、祝ってあげられるのかい……?」

薫「うん!」

あい「そうか……!」ナデナデ

薫「えへへー、なぁにー?」

あい「よし、じゃあ私はもう少し信頼できる人を探してくるよ」

薫「うん! 薫、誰にも言わないように気をつけるね!」

あい「ああ、頼んだよ!」

薫「かおるね、二人の結婚式が終わったらせんせぇと友紀ちゃんにお願い事するんだ!」

あい「おや、何をだい?」

薫「二人の赤ちゃんを一番に抱っこさせてねっ、て!」

あい「そうだな、忘れないようにするんだよ」

薫「はーい!」

あい「さて…、次は誰に言ったものか……」

早苗「お、あいちゃんどうしたの? むずかしい顔して」

あい「ああ、早苗さん」

早苗「悩み事ならお姉さんかお酒…、もしくは両方に相談してみなさい?」

あい「そうだな…、お酒はともかく早苗さんに……、早苗さんには伝えておきたい事がある」

早苗「ん、なにかしらねー?」

あい「P君が友紀君にプロポーズしていた所を目撃してしまった」

早苗「あー、そんな事? プロポーズなんかよくあ…、え? えん?」

あい「プロポーズだ。友紀君も了承して指輪を受け取っていたよ」

早苗「」

あい「正直早苗さんに伝えるのはどうかと思ったが年長者として知っておいて欲しかったんだ」

早苗「」

あい「早苗さん?」

早苗「はいっ! 酔ってないっ! よっ!?」

あい「それは友紀君のセリフだろう」

早苗「いやいや、ねぇ!? それって本当……!?」

あい「ああ、私がこの目で見たんだ」

早苗「そう…、本当なんだ……」

あい「正直早苗さんに伝えるのはどうかと思ったが年長者として知っておいて欲しかったんだ」

早苗「」

あい「早苗さん?」

早苗「はいっ! 酔ってないっ! よっ!?」

あい「それは友紀君のセリフだろう」

早苗「いやいや、ねぇ!? それって本当……!?」

あい「ああ、私がこの目で見たんだ」

早苗「そう…、本当なんだ……」

早苗「みんなにはもう言った…?」

あい「いや、まだ伝える人を選らんでいる段階だ」

早苗「そう…、なら秘密にしないとねー……」

早苗「……」グスッ

あい「早苗さん…」

早苗「ああ、あいちゃんごめんね…? こんな所見せちゃって……」

あい「気持ちは、わからないこともない……」

早苗「あたしもね、多分P君の事が好きなんだと思うんだ……」

早苗「こんな歳だし、職業柄あんまり出会いも無いし……。そんな中であたしに気をかけてくれてたP君に…、あたしはね……」

早苗「照れ隠しでシメちゃったりしたけど…、それでも……」

あい「…………」

早苗「ああ…、でも友紀ちゃんか……。うん、若いし元気だし可愛いし……」

早苗「こんなおばさんが期待するのが間違ってたんだよね……」

あい「早苗さん…、そんなに自分を卑下しないでくれ……」

早苗「……うん、うん。そうだね。確かに…、今は二人の事をお祝いしなくちゃね……!」

早苗「幸せを見とどけてあげるんだもの! こっちだって笑ってないとね!」グスッ

あい「ありがとう、早苗さん」

早苗「私はお祝いの…、友紀ちゃんの為にビールでも沢山準備してようかな!」

あい「確かに…、サプライズパーティーを開くのも悪く無いかも知れないな」

早苗「この事はまだあたしの口からは他言無用なんでしょ?」

あい「そうして貰えると助かる」

早苗「あたしも元国家公務員だからね! その辺はキチッと守るわよ!」

あい「ふふ…、信頼させてもらうよ」

〜〜一方P達〜〜


友紀「あ! プロデューサー! ちょっと市役所行きたい!」

P「なんでまた友紀とは縁遠い場所に?」

友紀「なんかキャッツ歴代選手の名シーンパネルとかグローブとかが今日だけ展示してるんだって! はやく行こう!」

P「しゃーないな…、ちょっとちひろさんにこの書類渡さないといけないから我慢な?」

友紀「うん! あ、プロデューサーiPhone貸してー」

P「siriちゃんか?」

友紀「暇つぶしにねー」

〜〜戻ってあいさん〜〜


真奈美「なるほど、私たちは料理をすればいいわけだな」

葵「まかせるっちゃ!」

あい「ありがとう、最高のサプライズパーティーにしよう」

ちひろ「なら事務所を飾りつけるモールとかクラッカーも用意しないといけませんね!」

葵「んー! 最高のパーティーになりそう!」

あい「ぜひ盛り上げていこう……!」

ちひろ「ん? あ! みんな、シッ!」

真奈美「どうした?」

ちひろ「プロデューサーさんの車が来ました! 口を閉じましょう!」

葵「し、静かにせんと!」

あい「今来たんだろう? 焦らなくても大丈夫さ」

P「ただいまですー」

ちひろ「あ、ぷ、プロデューサーさん! おかえりなさい!」

葵「お、おかえりっちゃ! プロデューサー!」

真奈美「おつかれ、P君」

P「ちひろさん、これ先方から預かった書類です。目を通しといてくださいね」

ちひろ「はい! 了解しました!」

P「あと、今からまたちょっとだけ出てきますね?」

あい「ん? 何処に行くんだい?」

P「いえ、ちょっと友紀と市役所に」

あい「! そ、そうか」

P「友紀に急かされてるんで! 失礼しますね!」

真奈美「まあゆっくりしてくるといい」

葵「ゆっくりねー!」

ちひろ「……これは」

真奈美「……どうだと思う、あい?」

あい「これはもうアレしかないだろうな」

葵「アレってもしや……」

ちひろ「婚姻届……」

葵「きゃーー!」///
ちひろ「きゃーー!」///

あい「もう婚姻届を取りに行くとは……」

真奈美「早めに、できるなら明日にでもおこないたい所だな」

葵「ぐすぐすしてられないっちゃ! 木場さん! すぐに買い出しに行こう!」

真奈美「ああ!和洋折衷なんでも取り揃えよう!」

ちひろ「私! パーティーグッズを揃えて来ます!」

あい「これからが本番だな! 気取られることのないように行こう!」

四人「おー!」

ーーーーーー

あい「……というわけなんだ、頼めるかい?」

あやめ「もちろんです! 忍者あやめにお任せください! ニンッ!」

ーーーーーー

あい「……というわけで君と君の親友の力を借りたいんだ」

輝子「フヒヒ…、し、親友の為だからな…。キノコ達も任せてって言ってる、フヒ…」


ーーーーーー

あい「……から、君に頼んでもいいかな?」

蘭子「ククク…、魔王ともあろうものが人の永久の契りを祝福することになろうとは…(わ、私が結婚パーティーのポップとかを作るんですか・・)」

蘭子「しかしこれもまた戯れに過ぎん、魔王の力の片鱗を振るってやろう! (き、緊張しますけど…、精いっぱいやります!)」

あい「あ、ああ。ありがとう」

〜〜夜〜〜

P「ふうー。今日もお疲れ様でした」

ちひろ「はーい、お疲れ様です。ゆっくり休んでくださいね!」

P「ええ、今日は早寝しましょうか」

あい「たまにはそれもいいだろう、大変なんだろう?」

P「まあ色々とですね。ほら友紀、送ってやるから帰るぞ」

友紀「はーい、ちひろさんあいさんお疲れ様ー」

ちひろ「友紀ちゃんもゆっくり休んでね!」

あい「友紀君…、ちょっといいかい?」

友紀「へ?」

あい「不躾かもしれないが、頭を撫でさせてもらえないか?」

友紀「えっ?」

あい「すまない、嫌ならいいんだ」

友紀「えっーと……」

P「友紀、撫でて貰っとけ」

友紀「うん……」

あい「ありがとう……」

ナデナデ

友紀「うわはー…、なんだか恥ずかしいなぁ……」///

あい「よし、堪能させてもらったよ」

友紀「…………」///

P「じゃあ、帰りますね」

友紀「ちひろさんにあいさん、おやすみなさーい」

ちひろ「おやすみ、Pさん友紀ちゃん」

あい「ああ…」

ちひろ「……どうして友紀ちゃんの頭を撫でたんです?」

あい「ふふ…、旦那がいる身になっては気安く触れられないような気がしてね」

ちひろ「友紀ちゃんも人妻ですか……」

あい「未だに何かの冗談のような気がしてしまうな」

ちひろ「うふふ! 友紀ちゃんが! ですもんね!」

まゆ「……友紀さんが人妻って、どういう事なんですかぁ?」

ちひろ「」

あい「……まゆ君、君にもいつかは伝えなければならないと思っていたんだ」

まゆ「うふふ…、友紀さんもご結婚なさるんですねぇ……」

あい「そうなんだ、だから祝ってやって欲しいんだ……」

あい「たとえ、その相手が……」

まゆ「Pさんだとしても…、ですかぁ?」

あい「……まゆ君、知っていたのか?」

ちひろ「あわわ……」

あい「……まゆ君、君にもいつかは伝えなければならないと思っていたんだ」

まゆ「うふふ…、友紀さんもご結婚なさるんですねぇ……」

あい「そうなんだ、だから祝ってやって欲しいんだ……」

あい「たとえ、その相手が……」

まゆ「Pさんだとしても…、ですかぁ?」

あい「……まゆ君、知っていたのか?」

ちひろ「あわわ……」

まゆ「さすがに鈍感なまゆでも、皆さんの言動を見る限りきづいちゃいますよぉ……」

まゆ「そうですかぁ…、友紀さんが、ですか……」

まゆ「うふ、うふふ、うふふふふ……」

あい「…………」

まゆ「うふふ、ふふ、ふぇ…」ポロ…

まゆ「ひっく…、ふえぇ…、うあぁあぁぁ…、ああぁぁあぁぁん…」ボロボロ

まゆ「Pさん…、まゆ、まゆ…。ああぁあぁぁん…。 うぇぇん……」ボロボロ

あい「まゆ君…」キュッ

まゆ「うあぁあぁぁ…、ひっく…、Pさぁん……」ボロボロ

あい「隠していてすまない。だけど君にすぐに教えるのはどうしても不安だったんだ…」

あい「私には、いや、誰一人として君の気持ちを理解できる人はいないだろうな……」

あい「本当に、心からP君を愛している君の涙の本当の意味を理解してやれない私を許してくれ……」

まゆ「ひっく…、ひっ、ぐすっ…、あいさん……」

ちひろ「まゆちゃん……」グスッ

まゆ「あいさんが…、あいさんが言うんなら、何かの冗談や勘違いじゃなくて…、本当なんですよね……」グスッ

まゆ「まゆは本当にPさんの事を好きでした…。でも、まゆはまだ子供ですから……」

まゆ「まゆ、明日Pさんにちゃんとおはようって……。Pさんと友紀さんにおめでとうって、言えますか……?」

あい「きっと言えるさ、まゆは強い子だ」

あい「だから二人の幸せを祈って、祝福してやってくれ……」

まゆ「はい…。だって、Pさんの幸せが、まゆの幸せですから……」

まゆ「う、うぅ…。うあぁあぁぁぁぁあぁあ…! ああぁぁあぁぁん
…!」ボロボロ

あい「今は泣いてもいい……。でもその涙を笑顔に変えてくれ……」

まゆ「うぅう…、ぐすっ…、ひっく…、うえぇ……」ボロボロ

あい「……」ナデナデ

ちひろ「…………」

まゆ「すぅ…、ひっく…、すぅ…」

ちひろ「まゆちゃん、泣き疲れて寝ちゃいましたね……」

あい「ああ……」

ちひろ「まゆちゃんがあんなにもPさんの事をを想ってたなんて……」

あい「恋は辛いものだな…。そして美しくもある……」

ちひろ「まゆちゃんの為にも、Pさんと友紀ちゃんの為にも! 明日のパーティー、必ず成功させましょう!」

あい「ああ! 必ずだ……!」


〜〜翌日〜〜


P「おはようございまーす」

ちひろ「あ、おはようございます! プロデューサーさん」

P「今日も朝からお早いですね。 ちょっと申し訳ないです…」

ちひろ「いえいえ! 今日はプロデューサーさん、友紀ちゃんと収録でしたよね?」

P「ええ、外回りをしながら帰ってくるので遅くても五時には帰ります」

ちひろ(五時か……)

ちひろ「はい! わかりました!」

P「じゃあ友紀が来るまでデスクでもしてますか」

ちひろ「私はコーヒー淹れてきますね!」

P「お、ありがとうございます」

ちひろ「…………」prrrrr

晶葉『こちら晶葉、作戦実行の許可を』

ちひろ「こちらちひろ。作戦名、サイド・カー を実行せよ」

晶葉『了解』

ちひろ「頼みましたよ……」

〜〜〜〜

晶葉「ふう、車のトランクを開けるくらい私にかかれば文字通り朝飯前だな」

晶葉「あとはトランクを内側から開けられるように改造して、GPSと空調をつければ…」

晶葉「完成だ!」

乃々「あとは私がここに隠れて車の動きを報告すればいいんですね…」

晶葉「ああ、重要な役割だ。頼むぞ


乃々「あうぅ…、むーりぃ…」

バタン

晶葉「これで私の仕事は終わりだな」

晶葉「しかしGPSがあるのに乃々を入れる必要があったのか……?」

〜〜午前十時〜〜


友紀「おはようございまーす」

ちひろ「おはよう、友紀ちゃん!」

あい「おはよう友紀君」

P「お、やっと来たか。準備できたらいくぞー」

友紀「りょうかーい…。うーん、まだ眠いなぁ…」

あい「さあ、気を引き締めてかかるんだよ?」

友紀「はーい」

P「それでは、行って来ますね」

友紀「行って来まーす!」

ちひろ「はい! お仕事頑張ってくださいね!」

バタン

ちひろ「……」

あい「……」

ちひろ「はい! みんな! 準備にかかりますよー!」

薫「おー!」ヌッ

葵真奈美「おー!」ヌッ

「「「「「「おーっ!」」」」」」ヌッ

ーーーーーー

友紀「……でさー! そこで一塁に投げた球がとんでもない暴投っ! カメラマンとかがいる席にすごいレーザービームが……。あっ」

P「そんなのがいて守備は大丈夫なの……。ん?」

まゆ「…………ッ!!」

友紀「まゆちゃん、おはよー!」

P「まゆ、おはよう」

まゆ「……あ、あの……!」

友紀「……どうしたの? どこか痛い?」

P「大丈夫か? 辛いようなら送っていくぞ?」

まゆ(辛く、……ない。……辛くなんかないです……っ!)

まゆ「おはよう、ございます!」

P「あ、ああ。おはよう」

友紀「今日のまゆちゃん、なんだか元気いっぱいだね!」

まゆ「……ッ! じゃ、じゃあまゆ、用事がありますから!」

友紀「あっ、まゆちゃん……」

P「……なんだか、思い詰めてる様子だったな」

友紀「確かに。何かあったのかな……」

P「友紀ー。お前またなんかやったろ」

友紀「何にもしてないよ! プロデューサーこそなんかセクハラでもしたんじゃないのー?」

P「俺がするか。健全な皆のプロデューサーだぞ」

友紀「うっそだぁ」

P「……。さ、早く行くぞ」

ーーーーーーーー


卯月「パーティーだね! 凛ちゃん! 未央ちゃん!」

未央「プロデューサーも友紀ちゃんと結婚かー! 盛大に祝わないと!」

凛「うん…、プロデューサーの事だもんね…。今は祝わなきゃ…」

加蓮「奈緒、目赤いよ? プロデューサーが結婚しちゃうって聞いて泣いちゃった?」

奈緒「まだ赤いか!? って、泣いてない!」

きらり「うきゃー☆ 友紀ちゃんとPちゃんラブラブにぃ!」

杏「友紀もよく結婚なんて面倒な事するよね…。ま、パーティーは嫌いじゃないけどさ」

莉嘉「お、おねーちゃん! 今日こんな服で大丈夫かなぁ・・」

美嘉「本番の結婚式じゃないんだから大丈夫! みりあちゃんは…、うひひ★」

みりあ「私ねー! 結婚式には友紀ちゃんにブーケ投げてもらって、私が取るんだー!」

薫「かおるは二人の赤ちゃんを一番にだっこさせてねってお願いするの!」

ありす「………Pさん」

梨沙「ほら、辛気臭い顔してんじゃないの」

志乃「ワイン…、足りるかしら……」

早苗「日本酒とビールはあたしがもってきてるから!」

川島「わか…、らないわ……」

留美「ええ……」

美優「はい……」

礼子「いまからそのお酒を飲みたいのだけど……」

楓「やけにヤケ酒したがりますね…、ふふ……」

蘭子「フフ…、我が腕(かいな)により産み出されし極彩色の祝福の呪文よ! 今ここにその力を振るえよ!(頑張って作りました! 早く飾りましょう!)」

あやめ「この垂れ幕を天井からくす玉と共に降ろすのですね! これぞ忍にしかできない大役です!」

亜希「左舷装飾薄いですぞ! なにやってるでありますか!」

輝子「フヒ…、キノコー…キノコー…、LEDキノコー…」

麗奈「ヒヒヒ…、ようやくこのレイナ様バズーカ Mk-2を試せるわね……!」

清美「そんな危ないものを…。でも今日は許☆可します!」

葵「和食はやっぱり仕込みが命っちゃ!」

真奈美「私は洋食だからな、仕込みを手伝おう」

ライラ「牛乳のアイスはあるでございますですかー?」

かな子「ケーキは私に任せてくださいね!」

法子「ドーナツもあったらもっと素敵じゃない?」

みちる「パーティーの前にはウチの焼きたてパンが届くように手配してありますよ!」

あい「ははは……」

ちひろ「どうかしましたか?」

あい「いや、本当の結婚披露宴に劣らない程のパーティーになりそうだ」

ちひろ「はい! これがみんなのお祝いの気持ちですね!」

ちひろ「そして最後に仕上げです!」ポパピプペ

あい「どこに電話するんだい?」

ちひろ「ふふふ……」

ディレクター『もしもしちひろちゃーん?』

ちひろ「お世話になってます、ディレクターさん!」

D『いいのよー、もう! 今日はあの二人の為の大事な日なんでしょう? あたしに任せなさいよー!』

ちひろ「はい! お願いします!」

D『とりあえず八時まで繋ぎとめればいいかしらーん?』

ちひろ「ええ! ご迷惑おかけします!」

D『よーし! Dちゃん! がんばっちゃうわよー!』

ピッ

ちひろ「……とまあ、これでPさんを足止めします!」

あい「なるほどいい考えだ」

\ワー ワー / \モウヤメルンダ!/ \キャー キャー/ \ダディアナザン!/

あい「みんな! 時間はまだある! 最高のパーティーを目指すぞ!」

「「「「「「おーっ!」」」」」」

ーー17時頃ーー


P「Dさん、今日もありがとうございました!」

友紀「お疲れ様でしたー!」

D「今日もPちゃんも友紀ちゃんも絶好調だったわねん!」

D(クソ…、まだ予定の時間より早いな…。どうすれば…)

D「あー! そうそう! ちょっと三人で世間話でもしなーい?」

P「ええ、時間に余裕がありますし。いいよな?」

友紀「うん! DさんのMCへ無理難題を書いたカンペを見せつける話好きー!」

D「そう? ならアタシが最近やった嫌がらせが……」

〜〜事務所〜〜


卯月「飾り付け、完了しました!」

珠美「なかなかの出来栄えですな!」

みく「みんな! ネコミミもつけるにゃ!」

あい「よし! あとは料理だけだな!」

真奈美「ああ! まかせろ!」

葵「真奈美さんとアタシにかかれば満漢全席だってお茶の子さいさいっちゃ!」

ちひろ「みんなー! クラッカーは一人一個ですよー!」

菜々「二人の驚く顔が目に浮かびますね!」

〜〜P達〜〜

P「すみませんDさん、そろそろ時間が……」

D(限界かッ!? だが…、まだだ! まだ終わらんよ!)

D「あのねぇ…、実は友紀ちゃんにどうかなーって思ってた話があるのよ……」

友紀「へ?」

D「友紀ちゃん、ウェディングドレスに興味ない?」

友紀「へー!?」

D「今度のゼ◯シィに15ページも使って『球場貸し切り! 花婿から花嫁へエンゲージリングをストライク!』っていう企画をやるのよ」

P「それに友紀でし、ですか・・」

D「端的に言うと球場で球団のみなさんとかに祝ってもらうっていう結婚式で。もしOKなら友紀ちゃんの好きな球団に祝ってもらえるわよ?」

友紀「きゃ、キャッツ! キャッツ!!」

P「わかってるから落ち着け! その、本当ですか!?」

D「本当よ! ほら、企画書にゼ◯シィ編集部のサインがあるでしょ? ドッキリじゃないんだから!」

友紀「うわはーーー! プロデューサー! あたしこの仕事受けたい!」

P「Dさん! 是非!この仕事をウチに! 友紀にやらせてください!」

D「もとからそのつもりよぉ! だからあと一時間くらいお話しましょ?」

P「はい! 喜んで!」

〜〜〜〜

D(約束の時間の30分前か、もういいだろう)

D「あら…、もうこんな時間?」

P「あ、もう7時半ですか」

D「ごめんなさいねぇ…、アタシ次の打ち合わせがあるのよぉ……」

P「わかりました、じゃあ今日は事務所に帰りますね」

友紀「Dさん! あの話忘れないでね!」

D「忘れるわけないじゃなあい! この小娘が!」

友紀「えへへー!」

D「うふふ!」

ーーーーー………

ちひろ「もうそろそろですね……」

晶葉「ああ、GPSも一直線にこちらに向かっているぞ」

千夏「寄り道もないみたいね」

唯「寄り道ってー?」

紗理奈「若い男女の寄り道って言ったら、ねー?」

千枝「そ、それって…」

洋子「はいはーい! そんなことより最終確認!」

雪乃「なら、紅茶の準備のお手伝い、お願いできます?」

桃華「それならわたくしがお手伝いしますわ!」

千鶴「のあさん、クラッカーは一人一個ですよ」

のあ「…………そう」シュン

クラリス「のあさん、私のクラッカーをあげますよ」

かな子「ケーキ完成しましたー! 運んでくださーい!」

きらり「きらりんにまかせるにぃ☆」

みりあ「すごーい! 美味しそうだね!」

梨沙「なかなかじゃない!」

柑奈「チューニング完了! フォーエバーラブ&セイ ピースピース♪」

『あの…、こちらもりくぼですけど…』

晶葉「ん、乃々か? 正直忘れていたよ」

『プロデューサーと友紀さんが車から降りましたけど……』

あい「いよいよか……!」

ちひろ「みんな! 準備はいいですか!」

アイドル’s「「「はーい!」」」

友紀「ん? なにあれ…」

P「LEDの電飾? キノコに巻いてあるな」

友紀「事務所のドアまで続いてるけど……。でもなかなか綺麗だね!」

P「キノコロードか。クリスマスにはこんな感じの装飾をしてみるか!」

友紀「んー! 今から楽しみ!」

P「……ん?」

友紀「どったのプロデューサー?」

P「いや、中は明るいのに静かだな」

友紀「まあまあ中に入ろ! あたしはビールが待ち遠しいよー!」

P「まあそうだな」ガチャ

P「ただいま戻りましたー」

友紀「ただいまー!」

パン! パン! パパン! パン!パン!

P「うお!?」

友紀「ひゃっ!?」

凜「プロデューサー!」

未央「友紀ちゃん!」

卯月「ご結婚!」

アイドル’s「「「おめでとうございまーす!」」」

あやめ「ニン!」

P’友紀「………へ?」

茜「うぅー! 友紀さん! プロデューサー! ご結婚おめでとうございます!!!」

巴「友紀! 隠しよってからに水臭いやっちゃのう! 和式の式をあげるんならウチにまかせぇ!」

琴歌「洋式ならわたくしお任せください!」

柚「どっちにしても料理の味見はこの柚におまかせー♪」

椿「写真なら私におまかせください!」

くるみ「ぷろでゅーさーしゃん…、くるみ、くるみ…、だばぁ…」

ヘレン「ヘーイッ!」

友紀「」

あい「さあ、まゆ君」

まゆ「……はい」

まゆ「Pさぁん……」

P「……え?」

まゆ「友紀さぁん……」

友紀「……ふぇ?」

まゆ「この花束、受け取ってください……」

P「ああ、うん」

まゆ「お二人とも、どうか…、ひっく…、ぐすっ…、どうかお幸せに……!」

P「」
友紀「」

P「あ、あの、これは……?」

あい「すまないP君」

友紀「あ、あいさん、その、これって?」

あい「盗み聞きしていたわけじゃないんだが、君が友紀君にプロポーズしていたのを聞いてしまってね」

P「えっ!?」

あい「驚くのも無理はないな。そこでだ、私の勝手ではあるが見ての通りパーティーを開かせてもらった」

真奈美「君たち二人の為に腕を振るったよ」

葵「ここまで作ったのは初めてっちゃ!」

あい「そして私からも……」

あい「友紀君、本当におめでとう。これからはP君に守ってもらうんだね」

友紀「ふぇっ」

瑛梨華「はいどうもーっ! 赤西瑛梨華ちゃんのTO☆U☆ZYO☆Uです♪」

瑛里華「新郎さんに今のご気持ちを伺ってみよー! マイクどぞー!」

P「あ、お、おう」

愛結奈「プロデューサー! いいの期待してるわよ!」

P「いや、あの………」

P「結婚って、何のことだ?」

瑛里華「……」

卯月「……」

凜「……」

未央「……」

まゆ「…………………」

巴「……」

のあ「……」パン!

美羽「ちょっ……」

あい「いや…、だって君は、廊下の所で友紀君に『結婚してください』って……」

P「それ多分このiPhoneに向かって言ったやつですよ……」

あい「あ、『愛してる』って……」

P「それもiPhoneに言ったやつですよ……」

あい「友紀君も『お味噌汁を毎日作ってあげます』って……」

友紀「それiPhoneに言ったやつだわ……」

あい「」

凜「……あいさん?」

まゆ「あいさぁん?」

川島「あい?」

留美「……あい」

美優「あいさん……」

礼子「あい」

早苗「あいちゃん?」

薫「あいお姉ちゃん……」

あい「…………」

あい「フッ」ヌギヌギ

愛海「ウホッ!」

P「あいさん!? なんで脱ぐんですか!?」

あい「ここまでみんなを巻き込んでしまった挙句がこれだろう」ヌギヌギ

あい「ならもう脱いで詫びるしかないじゃないか」プチプチ

P「わかりましたからブラまで外さないでください!」

あい(バスタオル装備)「……結局」

あい「すべて私の勘違いだったわけか」

P「それはもう、盛大に……」

あやめ「うぅ…、天井裏は埃まみれで……」

真奈美「ここまで作りあげて…、か……」

葵「なんか、疲れたっちゃ……」

かな子「つまみ食いしないように気をつけたのに……」

まゆ「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

笑美「まゆが壊れたで……」

友紀「あの、みんなごめんね?」

あい「いや、友紀君が謝る必要はない」

愛海「そうそう、ここはあいさんが……」ワキワキ

清良「…………」キュッ

愛海「アッー!?」

みりあ「ブーケ……」

薫「赤ちゃん……」

美嘉(は、鼻血が……)

「「「「……………」」」」

友紀「どうしようプロデューサー……?」

P「ま、まあ、俺に任せろ……」

P「えー、みなさん。俺と友紀は結婚はしません……、が!」

P「俺はなんと! 友紀にちょっと大きな仕事を取ってきました!」

P「な、なので! この会場はそれを祝う場に変えてもいいですかーっ!?」

ちひろ「……は、はいはーい! 賛成! 賛成でーす!」

茜「みなさん勘違いは誰にでもありますよ!! 今はとにかく騒ぎましょーう!」

瞳子「そうね…、落ち込んだってね……」

菜帆「せっかくの料理が冷えちゃいますもんね」

周子「ねー、お腹すいたーん♪」

友紀「そうそう! 食べよ食べよ!」

川島「わ、かる、わー♪」

留美「P君はまだ結婚しないのね…」

礼子「ふう…、今夜は飲むわよ」

早苗「……まあいっか!」

美優「私も今日は飲んじゃいますね……」

楓「酒は飲んでも飲まれるな……」

紗理奈「よーし!はっちゃけよー!」


\ キャッキャッ/ \ キャッキャッ/

「うーん! おいしい!」

「このお肉、すっごくやわらかーい!」

「ケーキ、甘くて…、お、おいしい…」

「い、一発芸します! 怒ったじいちゃん」

「あははー! 変なのー!」

「あの演技力の秘密はこれだったのね…!」

\ キャッキャッ/ \ キャッキャッ/

薫「友紀ちゃん! あーん!」

友紀「あーん…、うん! おいしいね!」

薫「うん!」


あい「…………」

P「どうしたんです? あいさん」

あい「いや、君のおかげでみんなが精一杯準備してくれたこのパーティーが無駄にならなくてよかったよ……」

P「ええ、何たって俺はプロデューサーですから」

P「担当アイドルのおちゃめなミスもカバーしませんとね!」

あい「おちゃめ、か……」

P「あと、言いづらいんですけど、あいさん」

あい「ん? なんだい」

P「その…、あいさん……」

あい(こ、この流れだと、もしや……。ぷ ぷろぽー……!?)

P「その、バスタオルがはだけてきてますよ」

あい「」

あい「…………」

あい「あわわ!?」


早苗「友紀ちゃん! 飲み明かすわよー!」

友紀「りょーかい! 早苗さん!」


\キャッキャッ/ \キャッキャッ/

ーーーーー…………

P「ふぅー…。よーしみんな! たらふく食ったし飲んだし! そろそろお開きにするか!」

マストレ「今日はもう遅いな…。皆女子寮に泊まって行くといい」

トレ「お風呂とお布団の準備してきますね!」

ルキトレ「あ! 歯ブラシ用意しなきゃ!」

ベテトレ「家に帰る者は私が車で送ろう」

美世「あたしも飲まなかったから送ってあげるよ!」

若葉「私も免許、もってるんですよ〜」

千佳「みんなでお泊りだね!」

比奈「うっぷ…、はっちゃけすぎたッス……」

P「明日も仕事はあるからな! 早く寝ろよー!」


「「「「はーーい!!」」」」

真奈美「私は後片付けと行こうか」

葵「真奈美さん、あたしも手伝うっちゃ」

ちひろ「ひっく…! わらしもれつだいます!」

レナ「ちひろさんも今日は寮に泊まろうねー」

……………………

真奈美「よし、これで終わりかな……」

葵「あんなに盛り上がったのが嘘みたいっちゃ……」

あい「片付けをすましてしまえばこんなものさ……」

P「真奈美さんも葵もあいさんも後片付けお疲れ様」

真奈美「ああ、今夜はよく眠れそうだ」

葵「真奈美さん、あいさん、後であたしの部屋で軽ーい打ち上げせん?」

真奈美「悪くない。ジュースでも飲むか」

あい「ああ、ご一緒させてもらおう

P「じゃあ三人とも、おやすみ」

真奈美「おやすみ、プロデューサー」

葵「また明日!」

あい「それでは」

バタン

P「…………」

P「ふぅ……」

P「今日は、驚いたな……」

友紀「すぅ…、すぅ……」

P「ん? 友紀、いたのか?」

友紀「すぅ…、んん…、えへへぇ……」

P「おーい、ソファで寝てたら風邪引くぞ」

友紀「すぅ…、すぅ……」

P「……隣、座るな?」

P「まったく、俺と友紀が結婚なんてな……」

P「幸せそうに眠っちゃって…」

友紀「うぅん…、くぅ…」

P「…………」ナデナデ

友紀「ん…、すぅ……」

P「結婚、か……」

あい「このパーティーを前夜祭にしてくれれば、私も気が楽なんだが」

P「あいさん!?」

あい「忘れ物を取りに来てみれば、いい雰囲気じゃないか」

P「これは、その……」

あい「頭なんて撫でて、随分仲睦まじく見えるよ」

P「あー! 友紀を運ぶので部屋まで道案内頼みますよ!」

真奈美「お持ち帰りでもいいんじゃないか?」

葵「明日はお赤飯っちゃ!」

P「なんで帰って来てんだ! 三人とも!」

P「ったく…。ほら友紀、だっこするぞ」

友紀「すぅ…、すぅ…、ん……」

P「よいしょっ」

葵(お姫様だっこ……!)

真奈美「さて……」

あい「今日はお疲れ様、プロデューサー」

P「あいさんこそ、色々とお疲れ様です」

葵「それじゃあ帰るっちゃ!」

ーーー翌朝ーーー

ちひろ「……という訳なんです、お騒がせしてすみません!」

D『そう…。あいちゃんたらおちゃめさんねぇ……』

ちひろ「本当に申し訳ありません……」

D『まあいいわよ! マスコミとかには口外してないから安心して!』

ちひろ「ありがとうございます! それでは、また」

D『はーい』

ちひろ「ふぅ……」ガチャ

P「お疲れ様です……」

ちひろ「後でDさんに菓子折りでももっていかないと……」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんがDさんから貰って来たお仕事ってなんなんですか?」

P「あー、ゼク○ィの球場であげる結婚式のモデルですよ」

ちひろ「そのお仕事のまま式を挙げようとしたんですかね、Dさん」

P「悪いことしたなぁ…」

ちひろ「ちょっと今から菓子折り買ってきますね!」

P「はーい! お願いしまーす!」

友紀「うぅー…、飲み過ぎたかなぁ……」

P「お、友紀。おはよう」

友紀「おはようプロデューサー……」

P「そうそう友紀、Dさんから今度のアレの為のカタログが届いたぞ」

友紀「んー、どんなの?」

P「式で着るウェディングドレスだ」

友紀「おー! かわいい!」

P「ほら、留美さんが着たようなスタンダードなのから野球のユニホームを意識したデザインのやつとか」

友紀「いいねー! やっぱりウェディングドレスは女の子の憧れだよー!」

P「友紀はどんなのがいい?」

友紀「んー…。やっぱりこんな後ろのが長いのが……」

P「やっぱウェディングドレスはこれだよなぁ」

川島「…………」

留美「…………」

美優「…………」

川島「見たわよね?」

美優「はい……」

留美「あの二人、昨日の今日でウェディングドレスを選んでるわね」

川島「朝で二人しかいない時に…」

美優「Pさん、あのパーティーのあとに本当にプロポーズしたんですね……」

留美「前夜祭だったのね……」

川島「わからないわ……」

友紀「うーん…、プロデューサーはあたしにどれを着てほしい?」

P「そうだな…、ならやっぱりこれかな」

友紀「プロデューサー、それ、あたしに似合うかな?」

P「友紀が着るんだ、似合うに決まってるよ」

友紀「そうかなぁ……?」

P「じゃあもしも似合わなかったらさ、俺が責任取ってやるよ!」

友紀「へっ……」

P「あっ、責任っていうのはそうゆう…、いや、でも、友紀なら……」

友紀「へへっ…。プロデューサー……」

川島「…………」ギリギリ

留美「…………」ピクピク

美優「…………」ブチィッ

川島「はっ! ダメダメ!」

留美「そうね…、ちゃんとお祝いしないと……」

美優「今回は目撃者が三人ですもんね……」

川島「よし、まずは人を集めるわよ!」

留美「いい式にしてあげましょう……」

P(なーんかやな予感がするな……)

友紀「プロデューサー! iPhone貸して!」

P「ん、なんに使うんだ?」

友紀「あたしのケータイのカメラ調子が悪いからさ、これで写メ撮って送るの!」

P「そうか、ほら」

友紀「カメラカメラ…、パシャ!」

友紀「添付完了!」

P「そういや誰に送るんだ?」

友紀「んー? お母さん!」

ーーーーーーーー

姫川父「今日のキャッツは何時からだ、…っと」

姫川母「父さん! 兄ちゃん! えれーこっちゃ!」

姫川兄「なんね、母さん。朝から騒いで」

姫川母「こ、これ!」


『お母さんへ

今度あたしはこのウェディングドレスを着まーす!
かわいいでしょー!
もうちょっとしたらお母さんたちにもあたしが着てる所見せてあげるから楽しみにしといてね!
友紀より』

姫川父「」

姫川兄「あ、あいつが! 友紀が結婚!?」

姫川母「そーよ! あの色気のない友紀が!」

姫川父「ああああああああああああああああ!!!」

友紀「送信完了!」

P「やっぱり、なーんかやな予感がするのは俺だけか?」

友紀「んー? わかんない」

P「まあいいか」

友紀「じゃあプロデューサー!」

P「今日もお仕事!」

P’友紀「頑張りますか!」



機種変しただけで多方面を巻き込むiPhoneはゴミ、はっきりわかんだね(林檎ユーザー並感)

これにておしまいです。
名前の間違いや『・・ \』こういうiPhoneとか以外だと別の文字に置き換わる記号を使ってしまっていたりだとか甘い部分をお見せしちゃいましたねぇ。
長めのSSでしたが支援ありがとうございました!

いちおう加筆修正の人、もとい子守りの人、子作りの人の前作を貼っておきます。

【モバマス】巴「子守り、じゃと?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438003356

巴「また子守り、じゃと?」
巴「また子守り、じゃと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439214434/)

巴「子守り……。いや、子か?」
巴「子守り……。いや、子か?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448465869/)





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