双葉杏「起きたらなんかはえてた」 (38)



杏「きのこかな」




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杏「いや、確かに散らかってはいるけどさ、衛生面は気をつけてたんだよ?」

杏「たまにきらりが掃除してくれるけど、それ以外で」

杏「食べかすも飲み物も、こぼしたらすぐ拭くし」

杏「掃除機は面倒だけど、ゴロゴロしながらコロコロ使って髪の毛や埃もとる」

杏「結露だってちゃんと拭き取ってる。カビたら余計面倒だし」

杏「なのに…………」



杏「なぜ杏の体にきのこが」




杏「おかしい」

杏「冬虫夏草じゃあるまいし。人の体からきのこが生えるなんて」

杏「もう一度よく確認しよう」


ペロン



杏「よく見たら皮かぶってるからきのこじゃないね」




杏「いや、こういう形のもあるか……カサ閉じた状態だとこんなんある」

杏「その下の玉二つも…………まぁ、こんな形のきのこもある」

杏「言っておくけど、体だってキレーに洗ってるよ」

杏「そこだって、丁寧に洗ってる」

杏「なのになんで…………」



杏「ふぅー……」

杏「現実逃避はそろそろやめよっかな」




杏「とりあえず、スパッツのままはヤバい。なんかもこっとしてて。なんかついてるって、すぐ分かる感じになってる」

杏「……だぼっとしたズボンでも穿かないと……ジャージとか。レッスン用のどこやったっけなー」ガサゴソ



ピンポーン

ガチャッ

「にょわー☆ 杏ちゃん、いりゅー?」


杏「…………」




きらり「あっ! いたー。まだ寝てゆの? おこたで寝るとーカゼさん引いちゃうよー?」

杏「お、起きてるよ。どーしたの急に」モゾモゾ

きらり「……用がなくっちゃ、きらり、来ちゃだめ?」

杏「そ、そんなことは、ない……けど」

きらり「? 元気ない? お熱ある?」ピトッ

杏「うっ」


杏(おでこをくっつけたら、きらりの胸がぎゅうぎゅう押しつけられてる)

杏(顔近い。いい匂いする)

杏(な、なんか、これ、ヤバ……や)

ムクムク


杏「熱はないからっ! 大丈夫だから!」バッ

きらり「そーお? でも杏ちゃん、顔あっかい」

杏「いいから!! 大丈夫だから!!!」

きらり「……なら、いーけど。無理しちゃだめだからね?」

杏「うん…………」



杏(きのこが育った)

杏(これはもうこたつから出られないぞ……)




きらり「あーまたお菓子ばっかり食べてるにぃ。ちゃんとご飯食べなきゃ」

杏「えー」

きらり「きらりがなにかつくって……そーだ!」


きらり「杏ちゃん、一緒にお料理すゆ?」

杏「しない」


きらり「……」

杏「あ、いや、その……嫌ってわけじゃないんだけどね。料理は面倒だけど、きらりと一緒なら、うん。……けど今日は…………き、気分じゃないっていうか、食材もないと思うし……」

きらり「そー言うと思ってぇ、材料は買ってきたんだーうぇへへへ!」

杏「そ、そう……けど、今は、あんまりおなかへってないかなー……って」

きらり「そっか」



きらり「じゃあお風呂入る?」

杏「」



杏「え、なんで。えっ杏におう?」

きらり「んー」クンクン

杏(近いっまた近い。ふわふわの髪の毛がさわさわって! いい匂いするし!)

きらり「ぎゅー!」ギュー

杏「!?」

杏「な、なにし」

きらり「……杏ちゃん、とーってもいい匂い。……お風呂はね、きらりが……一緒に入りたいなって、思っただけ……」

杏(ぁ……あ、そんな耳元で、声……ぎゅーってしたまま……)

杏(だめだ、もう。きのこが痛いくらいおっきく)

きらり「ごめんね、杏ちゃん」

杏「……え?」



きらり「もう我慢の限界だから」

杏「なに言っ」


ボロン

杏「」




杏(デカい。杏のがしめじなら、きらりの股間から生えてるのは、怪獣マタンゴ)

杏(太いし、長いし、ズルムケだし、血管とか浮き出ててグロいし)

杏(なにより先っぽはもうヌルヌルで、それが杏に……杏の顔に近づいてきて)

きらり「はぁ……はっ……ごめんね、杏ちゃん、ごめっ」

杏「んっ!? んぐぅーっ!!」


きらり「ごめんっごめんにぃ! ごめんにぃっ」

杏(くるしい。口いっぱいに生暖かいものが押し込まれてる。息ができない)

きらり「杏ちゃっ杏ちゃん! ごめんっ杏ちゃごめんにぃい!」

杏(喉奥までガンガン当たって痛い。けど、口も喉もきらりのでいっぱいで、えづいたり、吐いたりする暇もない)

きらり「はっ、はぁっ、は、杏ちゃ、杏ちゃんっ」

杏(きらりは私の頭を両手でがっしり押さえ、腰を打ちつける。杏に抵抗の余地はない)

杏(ただきらりの太ももに手を置き、苦しくて零れた涙もそのまま、この行為が終わるのを待つしか)

きらり「はっ、んっ、ぁ! はぁっ…………あんぅっ杏ちゃぁあん! んっ!!」

杏「んんぅっ!?」

杏(一際奥まで押し込み、きらりの体が僅かに震えた。それから)

きらり「ぁ……あっ…………は、ぁ」

杏(びくんびくん、きらりのが動いて、杏の喉奥に直接、あついものが注がれる)

杏(べたべたと喉にへばりつき、苦味と匂いを残しながら、胃に流れていく)

きらり「はぁ……はぁ…………」

杏(口の中で、少しずつ……少しずつ、しぼんでく……きらりの)




きらり「…………ぅ、うぅ……うぅうう」

杏「……泣かないでよ」

きらり「ぅぁあああああぁぁあ!! ごめんね! ごめんっごめんなさぃっ」

杏「大丈夫だから……大丈夫……」


杏(なにが大丈夫なんだか、自分で言っててよく分からない。けど、とにかくきらりの背中を撫でながら、泣きやんで、落ち着くのを待った)

きらり「きらりっ……杏ちゃんに、とっても……とってもひどいこと」

杏「大丈夫だってば。きらりのならへーき……っていうかそれ、どーしたのさ。前からついてたわけじゃ、ないよね」

きらり「…………朝起きたら、ついてたの」

杏(私とおんなじ……かぁ)

杏(なにか変なきのことか、変な薬とか、口にしたっけ? 昨日は事務所で……)

きらり「どうしても、おさえ、きれなくって。おかしくなっちゃいそうで、でも、だからってこんな……きらり、最低だよね」

杏「もういいって。それより解決策を探さないと」

杏(きのこが生えて、我慢できなくなって。じゃあ、最初からこうするために、杏のところに来たんだ。杏を、犯しに来たんだ)

杏(……けど、杏にそれを責める権利はないよね。杏だって、おかしくなりかけてたし。それに)

杏(今も、これだけ好き勝手されたんだから、杏もきらりに、してもらえる)

杏(とか、……そんなこと考えてる)



きらり「あっ」

杏「ん、どうし……えっ!」


杏「きのこがない!!」
きらり「なくなってゆ!!」


きらり「きのこ?」

杏「あ、いや、うん。……なーんだ、よかったじゃん」

杏(一回出せばいいだけか……)

きらり「うん……よかった……うぅ」

杏「よしよし」ナデナデ

杏(きのこがなくなったなら)

杏(そこに……杏のを、入れることも)

きらり「もう、もう杏ちゃんを傷つけないでいいんだっ……もう、これ以上っ」

杏「……」




杏「……杏は本当に、全然大丈夫だから。今日はもう、帰って休みなよ」

きらり「そう……だよね。一緒にいたく」

杏「あーもう。そうじゃないから。……ちゃんと一人で、落ち着いてからじゃないと、杏といても謝りっぱなしになるだけでしょ? 杏はさっきのより、そっちのがやだから」

きらり「杏ちゃん……」

杏「…………だから、ゆっくり、心と体を休めて。落ち着いたらまた来てよ。一緒にご飯つくろ」

きらり「っ……うんっ、うん……!」



……



杏「…………さて」

杏「杏のこれもさっさと処理しちゃうか」

杏「ティッシュティッシュ……」


杏「……っ……ふ、……ぅ…………んっ」

杏「ぁ、あっ……あっあっ!」

杏「んぅーっ! ぁっ」



杏「…………ふぅ」





杏「……」


杏「………………」




杏「消えないんだけど」




杏(……もういいや。寝よ……なんか眠くなってきたし…………寝て起きたら、なくなってる、かも……)

杏「ふぁあ…………おやすみ………………」


……





杏「起きたらまたビンビンになってた」


杏「いやもうこれほんとどうしたらいいの。なんで何もしてないのにビンビンなのさ」

杏「…………誰かの中に出さないと、治らないのかな……」

杏「いやでも……誰かがこんなものの被害者になるなんて…………」



ピンポーン

ガチャッ

幸子「双葉杏さーん! カワイイボクがお迎えに来ましたよ! なんでも顔を合わせづらいとかできらりさんに頼まれたんですけど、ケンカでもしましたか? 仲直りならボクが手伝ってあげますよ! でも、杏さんもカワイイんですから、お仕事はサボっちゃだめで……」


杏「……」ビンビン

幸子「」






フギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!??







おわり。





輝子「フ、フヒヒ……志希さんが作った、きのこが生える薬……これで私もきのこと一心同体……フヒ」

輝子「な、なんか、飴玉みたいなんだが、効果あるんだろうか……実験は成功したとか、言ってたが……お隣さんも、試してみる……?」

乃々「もりくぼは遠慮しておきますけど……」

輝子「そ、そうか……残念だな……んっ」

乃々「……? …………どうしましたか?」

輝子「ぁ……なんか、なんか……ここが、むずむずして…………あっ」





ゴーーーートゥヘェエエエエエエル!!!!!

ひぃいいいいいいいいいいいいいい!!???







おしり。


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