３９　名前：名無し　2015/11/20（金） 21:48:54　ＩＤ：ｘｘｘｘｘ
>>33　やくざが必要悪とか馬鹿か？
　あんな犯罪者を擁護するとか、やくざか何か？

４１　名前：名無し　2015/11/20（金） 21:48:54　ＩＤ：ｘｘｘｘｘ
>>39　世間知らな杉www　よっぽど良い環境で育ったんだね＾＾
　いざとなれば一般人助けてくれるし、ある意味警察より役立つのに馬鹿すぎて草生えるわ


男「やくざがいるお陰で海外マフィアが日本で動けないんだ」

男「それにどうしたって、犯罪者は出てくるんだから、それを統括する奴がいれば
　まとめて管理できる。だから必要悪なのにな、本当馬鹿ばっかりだ」

男「大体警察なんて公共やくざじゃねえか。税金毟り取るだけ暴力団より性質悪い」

男「おっ、顔真っ赤になってレスしてやがる。どんだけ世間知らずだよこいつら」

男「ふー、なんか腹減ったな。台所に何かあったかな」

母「はい……はい、判りました。振り込んでおきますので……ありがとうございます」　ボソボソ

男「ぁん？　お袋何話してんだよ？」

母「わっ！　びっくりした……アンタのそりと出てくるんじゃないよもう。別に大した事じゃないわよ」

男「ふーん。そういやこの前買った饅頭どこに置いた？」

母「棚の中に置いたわよ。そういえば、お兄ちゃん来るかもしれないからね」

男「兄貴か？　へぇー、いつ来るんだよ」

母「さぁー、でも近々来るって言っていたから」

男「あぁそう」
男（兄貴か……別に仲が悪いわけじゃねえけど、良いわけでもないしなぁ。めんどうだな）

夜

姉「ただいまぁー」

男「うわ酒くせぇ。また会社で飲んできたのかよ……」

姉「いいじゃんいいじゃん。酒ぐらいさぁー。父さんと母さんはぁ？」

男「もう寝てるよ。親父は朝早く出るって言うし、お袋も何か出かける準備してる」

姉「えーっ、せっかく人が気持ち良くなって帰ってきたのにさぁ」
姉「まあいいやー。一人で楽しくお風呂入って寝ますよーだ」

男「テンション高ぇな。最近うざってぇぐらい、はしゃいでるな」

姉「はいはーい。うざったくって悪かったわねー。ふへへへ」

数日後

兄「よぉただいま」

男「あれ兄貴？　今日来る予定だったんだ」

兄「予定なんかなかったよ。何も聞いてないのか？　まあしばらく居るよ」

男「ふーん。けどどうして休日でもないのに来たんだ？　何かあったのか？」

兄「はぁ、お前は本当に何も知らないんだな。母さん、振込み詐欺にあったんだよ」

男「……はぁ！？　えっ、振込み、詐欺？　あれだよな、年寄りが引っ掛かるやつだろ？」
男「そりゃお袋は年食ってるけど、そんな詐欺に引っ掛かるとか――」

兄「何も高翌齢者ばかりが狙われているわけじゃないんだよ。金さえあれば毟り取ろうとするもんだ」

兄「やくざっていうのは、節操がない屑ばかりだからな」

兄「それにしてもお前家族のこと、ちゃんと見ていたのかよ？　一緒に住んでいるくせによ」

男「うるせぇな……家空けていた兄貴に言われたくねえ」

兄「ああ、だから頼りにならない奴に代わって俺がしばらく一緒に居るんだよ」
兄「お前親父が最近家になかなか顔出さないの、気付いていたか？」

男「仕事が忙しいんだろ？」

兄「親父な、当たり屋に絡まれてたんだよ。実際恐喝やら暴行やら受けていて会社休んでいたんだ」
兄「二日前に金の無心されてな、何とか警察や弁護士に相談して対応してもらっているよ」
兄「誰かさんは知らなかったようだな」

男「…………」

兄「睨んでないで、言いたい事があればはっきり言えよ」

男「……ちっ」

兄「まあいい。にしても最近不幸続きだな。さっさと暴力団なんて潰せばいいのによ警察も政府も」
兄「いつまでも残しておくから、こんな事起きちまうんだ、ちくしょう！」

男「暴力団潰しても、海外マフィアなんかがやってくるぜ。暴力団は必要悪だから仕方ないんだよ」

兄「……お前そんな事本気で言ってるのか？　頭おかしいんじゃないか？」
兄「親父もお袋も被害にあってるのによぉ、何とも思わないのか！？」

男「どっちも間抜けだっただけだろう。注意していればこんな事なかった！」

兄「……注意していれば、か。相手がこっちを嵌める気で来たなら、注意してもどうしようもないぞ」

男「そんなの唯の憶測だろ？　都合の良い前提条件出して何良い事言ったみたい顔してんだよ？」

兄「……馬鹿すぎて殴る気にもなれないな。本当に家族の事何も見てなかったんだな」

男「はぁ？　何訳ありみたいな事言ってんだよ。暴力振るおうなんて、お前の方がやくざより怖えよ」

兄「――姉貴な、陽性反応が出たって言われて、警察に身柄を確保されてるんだ」

男「……ようせい、反応？　それが何だ――」

兄「馬鹿なお前にも判るように言うとだな、麻薬やっていた証拠が出て捕まったんだよ」

男「……どうせ大麻か何かだろ？　昔から日本には大麻があるし、大麻なら健康には――」

兄「覚せい剤だよ。正確にいうといくつかの薬物を摂取していた――いや、させられていた」

男「どういうことだよ？」

兄「警察の取調べで大麻を知人に勧められて、摂取したのは覚えがあるらしい」
兄「大麻なら大丈夫だろうと、軽い気持ちでな」

兄「でも本人は１回だけで、後はやりたくないって断り続けていたんだと」

兄「だが実際には注射の跡があった。警察の人の話だと、酒とかで意識を混濁させて
　注射打たれたんだろうって。それでも、他人に打たれたどうか確認できないからな」

兄「陽性反応が出た本人――つまり姉貴が捕まったわけだ。今は留置所に居る」

男「……打った奴はいるんだろ？　警察は何してんだよ」

兄「目星はついているらしい。チンピラ――海外マフィアと暴力団を行き来している奴だって」
兄「本当は教えちゃマズイらしいけど、俺達家族の事情を知って同情して内密に教えてくれたよ」

男「そ、そんなの……俺は」

兄「これから親父とお袋が帰ってくる。俺は話をして、それから姉貴の事を考えないとな」

男「考えるって、何を？」

兄「覚せい剤打たれたから後遺症があるかもしれない。それに、打った奴は捕まっていない」

兄「姉貴を追ってまたクスリを持ってくる可能性もある。その対応を考えるんだよ」

男「おれ、は――」


兄「お前に期待なんかしてないよ。暴力団は必要悪なんだろ？　残念だけど、俺はそうは思っていない」

兄「そもそも同じ家に居たお前は何を見てきたんだ？　前兆ぐらいあっただろう」

兄「必要悪だのと色々と言っていたお前は、きっと色んな事を知っているんだろうな」

兄「その知識で、人を見下す以外何が出来たかお前？」

男「――るせぇ！　何説教してんだよ！　人様見下してんじゃねえ！！」

男「いきなりやって来て、ごちゃごちゃ騒ぐな！　どっか消えうせろ！」

男「結局お前も何も出来なかった癖に、偉そうにしてんじゃねえぇぇ！！」

兄「……そうだな。護れなかったのは確かだ。その通りだ。だからこれからは護りたいんだ」

兄「それじゃあ、俺は居間で親父達を待つよ。お前も――」

男「論破されるってことは、俺が正しいんじゃねえか。俺の方が賢いってことだ」

兄「…………」

男「馬っ鹿じゃねえの？　護るとか格好つけてよ。正義だの愛だのと一人でやってろよ」

男「俺は部屋に戻るから、邪魔すんじゃねえぞ」　ドスドス



兄「…………」
兄「……ああ、さよなら」