魔法使い「ここが俺の家だ。今日からはお前の家でもある」

エルフ「・・・え」

魔法使い「小さいだろ？どうみても２人で住めるようには見えない」

エルフ「い、いえ・・・」

魔法使い「まあ入れ」




エルフ「ひ、広い」

魔法使い「面白いだろ？ビックリハウスってやつだ」

エルフ「これは・・・主様の魔法、ですか？」

魔法使い「ああ」

エルフ「・・・凄い」

魔法使い「エルフに感嘆してもらえるとは魔法使い冥利に尽きるな」

魔法使い「ここが俺の部屋だ」

魔法使い「で、こっちがお前の部屋だ」

エルフ「わ、私に部屋を宛がって頂けるのですか」

魔法使い「じゃあ日が暮れるまでは自由にしてくれ。仕事は明日からだ」

エルフ「・・・自由」

魔法使い「あ、忘れていた」

魔法使い「『契約魔法・捕』」

エルフ「っ！」

魔法使い「これでお前は俺の許可無く外出できないから」

魔法使い「寝る。おやすみ」

エルフ「お、おやすみなさいませ」



ーーーエルフの部屋ーーー

エルフ「変わった主様だなあ」

エルフ「主様を殺したら逃げ出せるのかな・・・」

エルフ「うーん、初めて見る魔法だからよく分かんないや」

エルフ「いやー、主様は本当にすごい人だ」

エルフ「この家の拡大縮小魔法も契約魔法も、きっとオリジナルだろうな」

エルフ「私より強いのかも」

魔法使い「水と野菜だけでいいのか？」

エルフ「・・・はい」

魔法使い「そうか。肉や穀物を食べれないというのは本当なんだな」

魔法使い「いただきます」

エルフ「いただきます」



魔法使い「美味かったか？」

エルフ「そんなにでした」

魔法使い「・・・え？」

エルフ「美味しかったです・・・奴隷である私に食事を与えていただいて、本当にありがとうございます」

魔法使い「（気のせいか？）お前にはしっかり働いてもらわないといけないからな」

魔法使い「隊長を崩されたら困るからちゃんと食え」

エルフ「ありがとう、ございます」