靴

武器に

五月雨「ああ！うっかり靴を武器にしちゃった！」

長門「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

飛龍「い、今の見た？」

蒼龍「さ、サマーソルトキックって・・・」

五月雨「すみません演習なのに！大丈夫ですか！？」

五月雨「長門さ・・・あっ」

五月雨「死んでる・・・」

五月雨「ど、ど、どうしよう、わ、私、人殺し・・・」

飛龍「どうしたの？」

五月雨「！！」

五月雨「え、あ、えっと、その・・・」

五月雨「あ、当たり所が悪かったみたいで！(嘘は言ってない)」

五月雨「医務室に(死体を)運んできます！」

飛龍「うん、よろしく・・・えっ、どうやって長門さんを・・・」

五月雨「う、嘘をついちゃった・・・」

五月雨「どうしよう・・・た、確か・・・」

五月雨「隠してると、もっと重罪になるって・・・」

五月雨「い、今からなら、まだ・・・あっ」

五月雨「・・・・・・・間に合わないよ」

五月雨「だって、長門さんは、もう・・・」

五月雨「でも、でも、どうしたら・・・考えなきゃ」

五月雨「どうしたらどうしたらどうしたら・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・・しかない・・・」

五月雨「隠すしかない・・・・死体を・・・！」

五月雨「どうにかするしかないよ・・・！」

五月雨「そうだ、解体工廠なら！」

五月雨「あそこで解体すれば、あとは燃料と弾薬と鉄になるだけ！」

五月雨「証拠も残らない！もうドジっ娘なんて、言わせないから！」

五月雨「そうと決まったら、早速長門さんを運び出そう！」

武蔵「入るぞ、絆創膏あるか？」ｶﾞﾁｬ

五月雨「」

五月雨(見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた)

武蔵「ん？ああ、五月雨か」

五月雨「あ、ああ・・・」

武蔵「一体どうしたんだ、長門を抱えて・・・」

五月雨「そ、それは、えっと・・・えっと・・・・・・」

五月雨「ダブルサマーソルト！！」

武蔵「ぐはぁ！！？？」

五月雨「よかった、これで記憶が跳んでくれるよね？」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・あれ？確か、記憶が跳ぶには、頭の後ろじゃないといけなかったんだっけ？」

五月雨「私ったらまたうっかりしちゃった・・・よし、もう一度！」

五月雨「サマーソル・・・・あっ」

五月雨「死んでる・・・」

五月雨「ま、また・・・」

五月雨「また、やっちゃった・・・」

五月雨「どうして・・・どうして私、こんなにドジなんだろう・・・」

五月雨「何で・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・工廠に運ぼう」

五月雨「大丈夫、二人くらいなら・・・」

大和「遅いわよ、武蔵」ｶﾞﾁｬ

五月雨「」

大和「あ、五月雨ちゃん・・・武蔵となｇ」

五月雨「ムーンサルト！！」

大和「きゃああああ！！？？」

五月雨「い、今のは、うっかり・・・そう、うっかりだから・・・」

五月雨「二度あることは、三度あるから・・・」

日向「今の音は何だ？」ｶﾞﾁｬ

五月雨「サマーソルトシェル！！」

日向「ずい！！？？」

伊勢「どうしたのさ日向、おとなしいじ」

五月雨「ソニックブーム！！」

伊勢「うわらばっ！！」

五月雨「はあ、はあ、はあ・・・」

五月雨「こ、これで、五人・・・」

五月雨「大丈夫、解体すれば・・・！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

五月雨「証拠をなくしちゃえば・・・！」

ｶﾞﾁｬ

大淀「それではタウイタウイ泊地全体集会を・・・あれ？」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

「すごい・・・戦艦を抱えてる・・・」

「何であんな・・・」

「もうオリョクルはいやでち・・・」

大淀「あの、どうしました？それは・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「サマーソルトエクスプロージョオオオオオオオオオン！！！！」

大淀「きゃああああああああああ！！？？」

「い、今のは！？」

「何が起こったの！？」

「もうオリョクルはイヤでち！」

五月雨「そうだ・・・なんで気付かなかったんだろう・・・本当にドジだ・・・ふふふ」

五月雨「証拠なんて消さなくていい・・・」

五月雨「みんな消えちゃえばいいんだ！！」

「タウイタウイ泊地！聞こえるか！」

「駄目です、やはり応答がありません」

「大本営直通の回線でも駄目なら・・・直接向かわせる他ないだろう」

「前線の陸軍を突入させろ！」

「はい・・・え？」

「どうした？」

「兵士が何ものかと遭遇し、交戦してる模様！」

『な、なんでだ！どうして！』

『く、来るな！来るなああああああああああ！！』

「もしもし！応答しろ！応答しろ！」

『・・・・・・・・・・・・・・無線かあ、うっかりしちゃった』

「女？誰だ！所属を言え！」

『これじゃあ、またばれちゃう・・・』

『消さなきゃ・・・』

「きゃあああああああああああ！！」

「民間人は八王子方面へ逃げろ！早・・・うあああああああああああ！！」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

「あ・・・ああ・・・！！」

「助けて・・・お願い、助けて！」

「助けｔ」

五月雨「サマーソルト！！」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

戦艦水鬼「・・・ドウシテニンゲンヲミンナコロシタ」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

戦艦水鬼「・・・ソシテ」

戦艦水鬼「ドウシテワレワレモコロス・・・！？」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「また見られちゃった・・・」

戦艦水鬼「オマエハナンナンダ・・・イッタイ」

五月雨「解体しなくちゃ・・・」

五月雨「証拠を消さなくっちゃ・・・！！」

戦艦水鬼「オマエハナンナンダアアアアアアアアアアアア！！」

五月雨「サマーソルト！！」

戦艦水鬼「グオアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「やっと・・・」

五月雨「やっと、みんないなくなった・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「これで、誰も、私を・・・」

五月雨「誰も、私を・・・」

五月雨「私を・・・・」

五月雨「私をドジッ子なんて、呼ばない・・・」

五月雨「ドジッ子なんて・・・呼んでくれない・・・・！！」

五月雨「ど、ドジなんかじゃない・・・」

五月雨「私は、取り返しのつかないことを・・・・！！」

五月雨「う、うわああああああああああああ！！」

五月雨「一人・・・私は一人・・・」

五月雨「みんな・・・いなくなった」

五月雨「私が解体した・・・」

五月雨「みんなみんな、燃料と・・・」

五月雨「弾と・・・鉄・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・・・・・・・・・・・」

夕張「五月雨ちゃんは言ったわ。『はい！私、頑張っちゃいますから！』こうして、光があったの」

夕張「五月雨ちゃんは光を見て良しとしたわ。五月雨ちゃんは光と闇を分け、光を艦娘と呼び、闇を深海棲艦と呼んだの。第一の日よ」

駆逐棲姫「ソ、ソウダッタノカ・・・」

夕張「全てのいけとしいけるもの全ては、五月雨ちゃんの愛・・・」

夕張「すなわち無償の愛(アガペー)によって生まれたのよ！」

駆逐棲姫「・・・・・・・・・・・・」

駆逐棲姫「・・・ナラ」

駆逐棲姫「ドウシテサミダレサマハ、スベテヲアイシテルノデスカ？」

五月雨「！！」

夕張「こら！五月雨ちゃんを、神を疑うのは大きな罪よ！」

五月雨「いいんです・・・」

夕張「え？」

五月雨「これはね・・・罪滅ぼしなんだよ」

五月雨「私の・・・ドジの」

駆逐棲姫「サミダレサマ・・・？」

五月雨「だからね・・・みんなのドジを、許してあげるの・・・」

駆逐棲姫「サミダレサマ、ナイテル・・・」

駆逐棲姫「・・・・・・・・・・・・」

駆逐棲姫「ヨクワカラナイケド・・・」

駆逐棲姫「ワタシハ、ハハナルサミダレサマヲ、アイシテイマス」

夕張「もちろん、導師(ラビ)である私もよ」

五月雨「・・・・・・・・・・・・」

五月雨「・・・・・・・・・」

五月雨「ありがとう・・・」



終わり

ありがとうございました
五月雨教はいつでもあなたを待っている