山城「シティーハンター?」 五月雨「誰ですか?その人?」 (154)

鎮守府

提督「ふうっ、今日の書類はこれで終わりだ」

山城「…お疲れ様です」

コンコン

大淀「失礼します。提督、大本営より通信です」

山城「…何かしら?…まさか、不幸の手紙?」

提督「おいおい、いくら戦闘が落ち着いて来たとはいえ、不幸の手紙送りつけてくるほど上も暇じゃ無いだろ。
えっと、なになに…」

大淀「提督?どうしました?」

提督「…また、艦娘の失踪事案が発生したそうだ」



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大淀「またですか。今月で6件目ですね」

山城「…不幸だわ」

提督「…あぁ。先月からの報告を含めると10件以上…最近こんな報告ばかりだな」

山城「…今度は誰?他の鎮守府とはいえ…まさか、姉さま!?」

提督「落ち着け山城。失踪したのは麻耶だ。…なにっ!?友提督の麻耶じゃないか!?」

大淀「…提督と、同期の方でしたね。あの人の麻耶さんじゃ相当な練度だっと思いましたけど」

提督「あぁ。最近話した時には、もうすぐケッコンできる練度だと喜んでたよ」

山城「…そんな高い練度なのに失踪なんて…不幸だわ」

提督「麻耶もあいつの事は嫌って無かったのに…何で…」

コンコン

提督「ん?」

電「失礼します。司令官、お客さんなのです」

提督「客?俺に?」

五月雨「お久しぶりです」

提督「君は…友提督のとこの五月雨じゃないか!?こんな時間に一人で、どうしたんだ!?」

五月雨「…提督が、憲兵隊に逮捕されました」

提督「なに!?あいつが!?一体何で?」

五月雨「…麻耶さん失踪の責任だって…」

提督「馬鹿な…。今までの事案でも、何かしらの処分はあったが憲兵隊に連行されたなんて報告は聞いてないぞ」

山城「ブラックな事をしてた訳でも無いのに逮捕だなんて…不幸だわ」

提督「それで、君はそれを伝えにわざわざ?」

五月雨「違います。提督さんにこれを渡しに」

提督「このメモリーは?」

五月雨「提督が、俺に何かあったらこれをここの提督さんに渡してくれと」

提督「あいつが、そんな事を?」

五月雨「はい。麻耶さんがいなくなってすぐ、次は俺の番かもしれない…もう頼れるのはあいつしかいないって…そう言って私に、渡してきました」

提督「…一体何が入ってるんだ…こいつには…」

鎮守府表門

「確かにここに逃げ込んだんだな?」

「あぁ。間違えない。どうする?」

「ここの提督は用心深い。俺たちだけじゃ潜入しても下手すりゃ返り討ちだ。…まぁ、いい。居場所がわかっただけも上等だ。引き上げよう」

翌日

リョウ「お断りだね」

提督「えっ?」

香「ちょっと、リョウ!久しぶりの依頼だってのに何で断るのよ!?」

リョウ「軍人からの依頼だなんて、怪しすぎるぜ。何かの陰謀とかに巻き込まれるのはゴメンだね」

提督「軍は関係ありません。これは私個人としての依頼です」

リョウ「その割には、さっきから機密がどうだのイマイチ話の内容がはっきりしないみたいだけど?」

提督「……それは」

五月雨「提督さん!」

提督「五月雨!?」

五月雨「提督の事、助けてくれそうですか?私、心配で…」

提督「それは、今お願いを…」

五月雨「お願いします。私の提督を助けてください!麻耶さんを助けてください!」

リョウ「……つつみ隠さず話して貰おうか。俺だてプロだ。依頼者の秘密は漏らしたりしないよ」

提督「…はい。改めて、お願いします。彼女たち艦娘のボディーガードをお願いしたいんです」

リョウ「艦娘?」

提督「まず、お二人は深海棲艦をご存知ですか?」

香「前にニュースで騒ぎになった奴よね?海に現れた化物だかって」

リョウ「お宅ら海軍もまったく歯が立たなかったって奴らだろ?もっとも、最近は、新兵器の投入とかで巻き返したとか騒いでたが」

提督「はい。その新兵器というのが彼女たち艦娘です」

提督「ここから先は信じて頂けないもしれませんが、彼女たちはかつての軍艦の記憶を持った対深海棲艦の兵器なんです。彼女の場合は旧日本海軍の駆逐艦五月雨としての記憶を持っています」

香「兵器!?こんなちっちゃな子が?嘘ーっ」

リョウ「兵器っていう割には、武器らしいものが見当たらないけど?」

提督「今は外しておりますが、戦闘となれば艤装という、その軍艦の武装を模した装備を纏って深海棲艦と戦うんです」

香「信じられないわ。そんなオカルトじみた事」

提督「初めての人に信じろってのが無理かもしれません。私もそうでした。まぁ、百聞は一見にしかずといいます。本来は機密事項なんですが、この間の戦闘の記録です」

五月雨「いいんですか?」

提督「信じてもらうためだ。テレビをお借りできますか」

リョウ「なぁ、こいつ大丈夫なのか?」

香「なんか、心配になってきたわ。あんな小ちゃな子供が兵器だのなんだのって…」

リョウ「はぁ?お前が取って来た依頼だろうが」

香「だって…最初見たときは…」

提督「再生して宜しいですか?」

リョウ&香「は、はい!」

画面

提督「今日の期間は君だ長門。頼むぞ」

長門「任せろ。ビックセブンの力侮るなよ」

リョウ「止めろ!」

提督「ど、どうかしましたか?」

リョウ「な、なんという…もっこり美女なんだ」

提督「へっ?」

リョウ「もっと、よく見たいな。これアップとかには出来・・・」

ドッカーン!!(10t)

香「何をしょうもない事言ってんだー!」

提督「・・・・」

提督「…以上で記録は終わりです(3倍の時間がかかった…)これが、彼女たち艦娘の実態です」

香「…凄いのね。艦娘って…」

リョウ「…あぁ、全くだ。あんなもっこり美女ばかりだとは」

香「リョウ?」つハンマー

リョウ「わ、わ。冗談だよ、冗談。しかし艦娘ってのがどういうのかは分かったが、あんな化物も簡単にやっつけちまうような娘たちを守る必要があるんだ?」

提督「実は、最近艦娘の謎の失踪が相次いでまして。当初は、深海棲艦が拐ったとか新たな戦術だ、提督の仕打ちが酷くて脱走だの色々騒がれたんですがどうやら違うようで」

香「どういうこと?」

提督「大本営…上層部は、艦娘については未知の部分も多く目下調査中、各鎮守府は艦娘の行動に最新の注意を払え。ぐらいで具体的な対抗策は今のところ不明のと事なんですが…昨日、彼女があるデータを持ってきまして、どうやらこの件は内部犯の可能性があると」

香「内部犯?…海軍が拐ったの?どうして?」

提督「詳しくはまだわかりません。彼からもらったデータでは不完全な部分も多くて…艦娘に提督以外で警戒されずに近づけるとなると海軍の人間しか考えられないんです」

香「でも、証拠はないんでしょ?」

提督「今は、まだ…ですが彼のデータを元に調べればきっと証拠を掴めます。彼は私に希望を託しました、託された以上彼女の為にも、証拠を掴んで見せます」

五月雨「提督は、平和な世界を作るには俺も頑張らないとって、毎日私たちの為に頑張って働いてくれてたのに…麻耶さんだって…それなのに…」ポロポロ

リョウ「…安全なところで偉そうにしてる奴らを引きずり下ろすのも面白いかもしれんな…」

提督「えっ!?じゃあ、引き受けてくれるんですか!?」

リョウ「彼女の涙の為にやるのさ…その代わりボディーガードを引き受けるからには必ず証拠を掴めよ」

提督「はい!必ず」

リョウ「後、もう一つ条件がある」

提督「条件?」

リョウ「あの、もっこりな艦娘達と一発…」

ドッカーン(100t)

香「まったく、すくこれなんだから!」

リョウ「あはっ…あはっ…」ピクピク

提督「…(大丈夫だろうか?)」

今日はここまで

再開します
>19 ご指摘ありがとうございます。次から変換に注意します

提督「早速ですが、警護をお願いするにあたりこれに着替えていただきます」

香「なにこれ?軍服?」

提督「艦娘の存在は本来は機密事項ですので、一般人が鎮守府をウロウロするのは色々と問題があるので」

リョウ「しかし、変装ってよりは仮装だねこりゃ」

提督「よくお似合いですよ(…憲兵より強そうだな)」

香「ちょっと、ブカブカね。他にサイズ無いの?」

提督「でかかったですか?じゃあ、こっちのサイズですかね」

香「うーん、こっちも少し大きいかしら?」

提督「背丈的にはそのあたりのサイズなんですが…それでダメとなると女性用になってしまいますが…大丈夫ですか?」

香「ちょっと、どういう意味よ!?」

リョウ「…はっ。おい、香は…」

提督「ですから、女装することになって…」

香「バッキャロー!俺は女だー!」

ドッカッカーン(10t)

提督「ぎああぁぁー。」(大破)

リョウ「派手に行ったねーこりゃ」

鎮守府正門

提督(ボロボロ)「この門を潜ってからのことは、他言無用でお願いします」

香「大丈夫よ。秘密は守るわ。ねっ、リョウ」

リョウ「グフフ…この門の先にはもっこり美女たちが沢山…痛たたた」

香「あんたは、それしか考えることが無いんか!?」

提督「…(本当に大丈夫だろうか?少し不安だ…)」

「司令官ー!」

提督「ん?」

リョウ「おっ、早速…って、ありゃ?」

暁「おかえりなさい司令官。留守中の鎮守府は、この暁が一人で守ったわ」

リョウ「な、なんだこの娘は?」

提督「偉いぞ、暁」(ナデナデ)

暁「頭をナデナデしないでよ!子供じゃ無いって言ってるでしょ!」

提督「この娘は駆逐艦暁、私の艦隊の艦娘です」

暁「初めまして。暁よ一人前のレディーとして扱ってよね」

香「うちに来た子もそうだったけど、ホントにこんな可愛い子も戦ってるのね…」

暁「子供扱いしないで!暁は、改二にもなたったんだから一人前のレディーよ!」!かすんぷ

リョウ「まぁ、後10年位経てばきっと立派なレディーになるだろうな。中々のもっこりレディーになりそうだ」

香「…この変態」

暁「なによ…暁はレディーって言ってるじゃない…」ウルウル

リョウ「…悪かった。君は…ん?

ドドドドドドドド

長門「駆逐艦を泣かしたのは誰だー!?」

天龍「俺が相手になってやるぜー!」

提督「な、長門、天龍!?」

リョウ「おおっ。もっこりバスト」

天龍「はっ?も、もっこり!?」

リョウ「お嬢さん、おいくつかな?お名前は?」

天龍「う、うわっ!?な、なんだよよ、よるなー!」ひぇぇぇー

香「こ、この!いい加減に…へっ?」

リョウ「ぎゃあああああ!」

龍田「天龍ちゃんをいじめる悪い人はどこかしら~。その上暁ちゃんも泣かすなんて~」

長門「はっ。そうだ貴様!駆逐艦を泣かすとは、いい度胸だ!歯を食いしばれー!」

リョウ「ぶへっ!」ピクピク

提督「さ、冴羽さん!?だ、大丈夫ですか?」

リョウ「な、なんて力だ…香より効くぜ…こりゃ」

リョウ「いてて…まったくひどい目にあったぜ」

提督「すいません。うちの娘たちが」

香「いいのよ。さっきのは自業自得だし」

提督「落ち着いてきたことですし本題に入りましょう。改めて今回警護をお願いしたい艦娘を紹介します。五月雨、山城」

五月雨「失礼します」

山城「失礼します…不幸だわ…」どよーん

香(えっ?なにこの人…ものすごい暗いわ)

リョウ「彼女もって、この娘はお宅のところのだろ?」

提督「データの中には今後のターゲットにする艦娘たちの事についても一部のっていました。私の山城も標的の中に入っていました…それに、山城は我が鎮守府では古参の上、練度も一番高い…データを要求する人質としても十分です」

山城「…私は提督のモノじゃありません…この心は姉様と共にあるのに…不幸だわ…提督の事もそれは…ブツブツ」

提督「山城…」

リョウ「……」

今日はこれまで。
次は仕事の関係上暫くあいてしまうと思います

「セイラ」とか「Angel Night」とか「STILL LOVE HER」もいいが
一番好きなのは'91の「Downtown Game」だな

コンコン

吹雪「失礼します、司令官。午後の射撃訓練の件なんですが…」

提督「…あぁ、もうそんな時間か。変更は無い予定通り実施する。準備しといてくれ」

吹雪「了解しました、司令官」

提督「山城、君も準備してくれ。五月雨は私と一緒にきてくれ、お二人もご同行願います」

射撃場

香「へぇー、本当に海の上を滑りながら、動くのね」

リョウ「ほー、器用だねぇ」

長門「よし、終了。次の艦準備!」

提督「順調か?長門」

長門「…提督か。あぁ、今のところ順調だ。これが今までの結果だ」

提督「ありがとう…最近は駆逐艦たちも、練度が上がってきているな」

長門「あぁ、教えてきた私としても鼻が高い」

リョウ「きっと、君の指導の筋がいいだろうな」(もっこり)

長門「あぁ、ビックセブ…!!//な、な…」

アノヒトズボンガフクランデルワ‥ビョウキナノデス?…チガウヨ、アレハ…

長門「駆逐艦の前でそんなものを見せるなー!」

ズドーン(41cm砲)

リョウ「ぎゃああ」プスプス

吹雪「きゃあ!」

長門「な、なんだ!?ま、まさか…流れ弾が…」

提督「落ち着け、バランスを崩して転倒しただけだ」

吹雪「イタタ…もう、またダメだ」

提督「落ち着いて、もう一度だ吹雪!」

吹雪「はい!」

リョウ「……」

提督「吹雪、お疲れ」

吹雪「司令官…私、またダメでした…」

提督「そんな事無いさ。君の練度は確実に上がってきている。きっとうまくいくさ」

リョウ「…重心が偏りすぎてるんだ」

吹雪「えっ?」

リョウ「君を見てると重心が右に偏りがちなんだ。だから、反動にうまく耐えられなくて倒れるのさ」

長門「貴様、何を…」

リョウ「射撃の筋自体は、そんなに悪く無い。反動をうまくコントロールさえできればきっと上手くいくよ」

提督「…吹雪、もう一度行けるか?」

長門「いいのか!?こんな奴の言うことを信じて!?」

香「大丈夫よ。リョウがそう言うならきっと間違え無いわ」

長門「だが…」

ガァァン! ガァァン! ガァァン! ガァァン!

リョウ「…これでも不安か?」

大淀「拳銃であんな先の的のど真ん中に当てるなんて…あれ?でも、穴は1つだけ?」

長門「…四発撃って一発とは。確かに中心に当たったのはすごいかもしれんが、一発ならマグレ…」

リョウ「よく見てみろ」

大淀「…えっ、でもセンサーでは4発反応が…えっ、嘘っ!?ど、同一弾痕!?」

長門「なっ!?」

吹雪「す、スゴイ…」

提督「これが噂に聞くピンホールショット…。そ、それも四発とは。さすがですね」

リョウ「…俺を信じてもう一回やってみるかい?」

吹雪「はい!司令官、もう一度やらせてください!」

提督「よし、始め!」

吹雪「よし、(体重を少し左に…)」

ドーン!

提督「…命中。いいぞ吹雪!」

吹雪「やった…当たった!司令官、私やりました」

提督「気を抜くな吹雪!まだ、終わってないぞ」

吹雪「はい」

リョウ「喜びからか、手が震えてる。左手も使ってしっかり保持するんだ!」

吹雪「は、はい!」

ドーン!

吹雪「やりました、私やりましたー!」

提督「吹雪、お疲れ様」

吹雪「えっと…」

リョウ「冴羽リョウだ」

吹雪「冴羽さんも、ご指導ありがとうございました!」

リョウ「俺が言った事を意識して、頑張るんだ。君の腕ならまだまだ上達できる」

吹雪「は、はい!」

リョウ「ふっ……」

暁「ちょ、ちょっと!」

リョウ「ん?」

暁「えっと…その…」

雷「もっと、司令官に頼ってもらう為にも、私にも射撃を教えて欲しいの」

暁「ちょっと、こういうのはお姉さんである私が先でしょ!」

響「さっきのは実にハラショーだった、私にも指導をお願いしたいな」

電「わ、私も教えて欲しいのです」

ワタシモ!ワタシモ!

リョウ「わっ、わっ。ちょっと落ち着けよ」

ガヤガヤ

香「良かったわねぇ、リョウモテモテで」

リョウ「冗談じゃないぜ!俺はもっともっこりボディーの子が…わっ、引っ張るなー」

少し空きます
続きは夜にまた

長門「……」

提督「どうした?嫉妬か?」

長門「なっ、し、嫉妬など…」

リョウ「……。せっかくだから君も一緒に教えようか?」

五月雨「えっ、私ですか?い、いえ…私は、別の鎮守府ですし…」

リョウ「いいから、いいから」

五月雨「えっ、あっちょっとー」

提督「あっ、冴羽さん」

香「えっ!?まさか、リョウの奴ロリコンに!?」

「訓練とは、ご性が出ますなぁ」

提督「ん?あぁ、大本営直轄憲兵隊の青柳中尉、ご苦労様です。一体どうされんですか?」

青柳「見回りですよ。最近の艦娘失踪が相次いでますからねぇ」

提督「我が鎮守府の警備体制は万全です。アリ一匹通しませんよ。それに、うちはブラックだなんて呼ばれるなシフトではないですしね」

青柳「何も、お宅の勤務体制を疑ったりはしませんよ。あくまで各鎮守府の現状や、艦娘たちに怪しい言動が無いか見て回ってるだけですから」

提督「そうですか。ご苦労様です」

青柳「えぇ、ではこれで。…あっ、そうそう」

提督「なんでしょうか?」

青柳「数日前、逮捕された提督がいるのはご存知ですよね?」

提督「…えぇ、報告は受けてますが…」

青柳「昨日、後任の方が着任されたんですが、駆逐艦が一隻行方不明らしいですよ。えっと、五月雨だったかなぁ」

提督「はぁ…。例の失踪騒ぎですかな?」

青柳「その辺は、目下調査中なんで、なんとも…お宅はあそことは近いですからねぇ、もし、行方不明の艦娘を発見したら速やかに報告してください。まぁ、無いとは思いますが、報告無しに匿ったりだのしたら重罪ですからねぇ」

提督「心得ておりますよ」

青柳「よろしくお願いします。では、他もあるんでこれで」

提督「ご苦労様です」

香「なんか、いけ好かない感じの人」

提督「憲兵なんて、あんなもんですよ。まぁ、あの人はちょっと陰湿な感じはありますが。…さて、訓練を再開するぞ。っと、次は戦艦の番か」

長門「ビックセブンの力侮るなよ」

比叡「気合!入れて!行きます!」

香「さすが、戦艦とかいうだけあるわ。スゴイ威力」

リョウ「確かに、戦艦だけあって色々とBIGだぜ」(もっこり)

香「ええ加減にせんかい!」

ドカァァァァァン!(10t)

提督「…えっと、次は、山城か」

山城「主砲、よく狙って‥てぇーっ!…そんな、外れた!?」

提督「…外れたか、らしくないな…」

山城「…もう一度、よく狙って…てぇーっ!」

比叡「ひえぇぇー!」(中破)

山城「…えっ、そんな…」

提督「なっ!?」

山城「…う、嘘…。私ちゃんと狙ったのに…」

提督「一体、何が!?」

リョウ「伏せろ!」

提督「えっ!?」

山城「…きゃあっ、ぎ、艤装が勝手に…」

ドーン!

提督「なっ…」

山城「…提督、逃げてー!」

すいません、sage忘れました

ドカァァァァァン

山城「…て、提督…」

五月雨「提督さん…」

提督「ゲホゲホっ」

リョウ「…間一髪だったぜ」

香「リョウ、大丈夫!?」

リョウ「あぁ。なんとかな」

長門「山城を取り押さえろ!」

山城「…や、やめて…私…狙ったわけじゃ…不幸だわ…」


リョウ「…彼女は悪くないさ。離してあげな」

長門「なんだと!?こいつは、比叡と提督を」

提督「長門、山城を解放するんだ!ただし、艤装を解除させてな。後、比叡を至急入渠させるんだ!」

一同「はいっ」

提督「…助かりました。ありがとうございます」

リョウ「…中々上手く細工したみたいだな」

提督「えっ?」

リョウ「彼女の艤装さ。あれ、当たらないように細工してあるな」

提督「えっ!?わ、私はそんな事は…」

リョウ「あんたじゃないことは分かってるさ。問題は誰がやったかだ」

提督「えっ、だ、誰と言われても…基本偽装の手入れは、工廠の妖精さん達か…後は明石しか…ま、まさか彼女が!?」

リョウ「多分違うと思うがね。ともかく見てみないことにはなんとも言えんな」

工廠

明石「…ひどい。照準の管制系統がめちゃくちゃ…誰がこんな事」

提督「馬鹿な、先週の訓練では問題なかったのに…一体誰が」

リョウ「俺は艤装なんてのは素人同然だが、簡単にいじれるもんなのか?」

明石「馬鹿言わないでください!こんな事普通の人じゃできませんよ。妖精さんか、私みたいな工作艦ぐらいしか…
後、できるとしたら大本営の装備部とかの専門的な技官の人くらいですかね」

提督「妖精さんたちが勝手な事するとは考えずらい…となると上層部の人間だが…上層部が何でそんなことを…」

また暫く空きます

リョウ「そんだけ、上はあんたが目障りなんだろうな」

提督「馬鹿な…・今まではそんな事…まさか、あのデータか?」

リョウ「そんだけ、今回のことは裏が深いんだろう」

提督「一体、あいつは何を調べていたんだ…」

リョウ「それは調べてきゃいいとして、彼女はいいのか?」

提督「…はっ、そうだ、山城ー!」

山城「…不幸だわ…はぁ…」

提督「山城!」

山城「姉様!?…提督ですか」

提督「山城、今回のことは…」

山城「…私が悪いんです…はぁ、不幸だわ…」

提督「いや、違う今回のは事故だ!君は悪いわけじゃない!」

山城「事故だったとしても…きっと、私の不幸が原因です…」

提督「山城…」

リョウ「いい加減、不幸を背負い込むのはやめたらどうだ?」

提督「冴羽さん」

リョウ「何事も不幸だからで片付けていちゃ何も解決しないぜ」

山城「…何も知らないで…私は不幸からは逃れられないのよ…それが運命なんだから…」

提督「…冴羽さん。私も彼女が少しでも元気になればと、考えては見たんですがやはり艦の記憶が…彼女、戦艦山城は…」

リョウ「確かに欠陥戦艦って呼ばれたり、予備扱いで戦いに出れなかったり確かに戦う為に作られた戦艦としては不幸だったかもしれない。
だけど、君は違う」

山城「どういうこと?私は、戦艦山城よ…」

リョウ「戦艦の記憶を持っていて山城として戦っているかも知れないが、君は軍艦とは違うだろ?船と違って誰かに動かしてもらうんじゃなく、
自分の意思で行動できるはずだ」

山城「…」

リョウ「船としての記憶がどれだけ影響してるのかは知らんが、自分が不運なのは過去の記憶のせいだとあきらめて、自らの運命と戦おうともせずに
逃げてるだけじゃ一生不幸なままだぜ」

山城「…」

今回はここまで
続きはまたしばらく空きます

リョウ「どうするかは君次第だ。軍艦のときと違って誰か動かしてくれる人が居るわけじゃ無い。俺たちがとやかく言う権利は無いさ」

山城「…私だって不幸な人生はいやよ。…でも、今までずっと不幸…これは抗えない運命なのよ…」

リョウ「そんなもんやってみなきゃわからんさ。たとえ抗えなかったとても、何もせずに身を任せるよりは自分の意思で最後まで全力で向き合ったほうが何倍もましだと思うがね」

山城「…冴羽さん」

リョウ「…」

提督(あれ?俺空気?)

五月雨「提督さん」

提督「ん?五月雨か。どこへ行ってたんだ?」

五月雨「しばらく隠れてるようにいわれてて…もう大丈夫かなっておもって来ました」

提督「隠れてた?」

リョウ「俺が隠れさせたんだ」

提督「えっ?どういう…もしや憲兵隊ですか」

リョウ「そういうこと」

提督「まぁ、彼女はお尋ね者ですからね。しかし、あのタイミングで憲兵隊が来るとは思いませんで。いつもなら、事前に連絡がくるんですが、捜索の為に急遽…」

リョウ「果たしてそうかな?」

提督「そんなまさか…いや、でも青柳大尉は大本営直轄…上層部が関わってるなら憲兵隊に息が掛かっていても不思議じゃ無い…しかも、憲兵隊ならどの鎮守府にも簡単に出入りができる…」

リョウ「偉い奴ほど腐ってるってのは、どこも変わらんさ。取り締まる側の人間だからって安易に信用しないほうがいいと思うがね」

その頃 大本営

「…そうか、発見できなかったか」

青柳「申し訳ありません」

「まぁ、簡単に見つけられるとは思ってはいないがね。あそこに逃げ込んだのはわかっているんだ。焦らず追い詰めれば良い」

青柳「はい」

「…しかし、シティーハンターを雇ったというのは本当かね?」

青柳「直接見たわけではないですが、一緒にいる女が提督の隣におりましたので、おそらくは…」

「シティーハンターか…厄介なやつだな」

提督「憲兵隊が関わってるとなると、下手な行動をするとこっちが逮捕され兼ねない…厄介だな」

リョウ「そのためにお宅は俺を雇ったんだろ?その辺は俺に任せてあんたは、あんたの出来る事をやればいいさ」

提督「冴羽さん…。ともかくこの状況を打破するにはあいつの託してくれたデータを解析して動かぬ証拠を掴むしか無い…」

五月雨「提督さんの為にも、私もお手伝いします!」

提督「五月雨…よろしく頼むぞ」

五月雨「はいっ!」

翌日

リョウ「ふあぁ~。しかし、こうもっこり美女ばかりだと色々と体に悪いぜ…」

香「何が悪いですって?」

リョウ「…おう、香おはよう。今日もいい天…ドッカーン(10t)」

香「朝から何をやっとんじゃー!?」

リョウ「……」ピクピク

「……那珂ちゃんでーす!」

リョウ「ん?朝から騒がしいな?」

中庭

那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」

リョウ「……」

リョウ「朝から元気だな」

那珂「あっ、おっはよー!えっと、あれ?」

リョウ「提督補佐の冴羽リョウだよ」

香「同じく、槇村香よ」

那珂「そうななんだ。艦隊のアイドル那珂ちゃんだよ、よろしくね」

リョウ「あぁ。よろしく。しかし、こんな朝っぱらからなにしてるんだ?」

那珂「那珂ちゃんのライブの練習だよ」

香「ライブ?さすがアイドルっていうだけあるわね」

リョウ「その割には、周りの奴らはあんまり騒いでないみたいだが?」

香「ちょっと、リョウ」

那珂「……今はまだいいんだ」

香「えっ?」

那珂「那珂ちゃんを見てくれないのは…まだ、アイドルとして足りないところがあるから…だからこうやって毎日練習してるんだ」

リョウ「…そうなら、俺も応援するよ」

那珂「えっ?」

リョウ「俺も仕事柄アイドルとかと関わった事があるが、誰だって最初から表舞台に立てた訳じゃなかったぜ。いろんな苦しみを乗り越えて表舞台に立つことができた娘ばかりだったぜ」

那珂「……」

リョウ「それに、アイドルとして表舞台に立つことができても、ずっと立ち続ける為にはさらにいろんな事と戦わなきゃいけない。今の君みたいにね」

那珂「私みたいに?」

リョウ「あぁ、艦娘として深海棲艦と命を掛けて戦い、そして周りから解体のアイドルとか色々酷い事を言われながらも、アイドルという自分の夢を目指ざしてこうやって頑張ってる。今の君のようにね」

那珂「……」

リョウ「あの世界で生き残るのは深海棲艦と戦うより大変かもしれない。だけど、きっと君ならできるさ。今の強い気持ちを忘れず頑張る限りね」

那珂「…あ、ありがとう///」

再開します

那珂「よーし、那珂ちゃんもっと頑張るから、リョウちゃん見ててねー!」

リョウ「おう」

香「朝から、お熱い事で」

リョウ「おい待てよ。俺はアイドルとか興味ねぇよ。むしろ、好かれるのは懲り懲りだぜ」

香「そう言いえば、そんな事もあったわね」

五月雨「あっ、いた。冴羽さーん」

リョウ「おはよう、どうしたんだ?」

五月雨「提督さんが、探してましたよ。執務室に来てほしいって」

リョウ「そうかい。今から行く…」

五月雨「どうしました?」

リョウ「…那珂、伏せろー!」

那珂「えっ」

ダーン

那珂「きゃあっ」

リョウ「そこか」

ガァァン

「くっ…」

リョウ「逃げたか」

五月雨「那珂さん、しっかりしてください!」

リョウ「気絶してるだけみたいだが…香、工廠へ連れて行ってやれ」

香「わかったわ」

工廠

提督「那珂が襲われたってのは、本当か!?」

香「追いついて、提督さん。那珂ちゃんは無事よ」

明石「気を失ってるだけです。外傷とかはありません」

提督「…そうか、よかった」

リョウ「…艦娘相手に普通の銃ってのは聞くのかい?」

提督「銃ですか?そうですね、一般的な小火器程度じゃ艦娘には効果は期待出来ないです」

リョウ「麻酔銃とかは?」

明石「艦娘相手にも麻酔とかは効果ありますが、麻酔銃程度の威力だと、一概には言えませんが100発以上は軽く必要ですね」

リョウ「一発、二発じゃ脅しにもならないと」

明石「そんなの蚊にでも刺されたかな?程度ですね」

提督「急にどうしたんですか?」

リョウ「襲った奴らは逃げってたが、襲った現場にこいつが落ちてたんだが見覚えあるか?」

提督「これは、麻酔弾用の薬莢…いや少し違う…ですが、何かしらの薬品用の薬莢ですね」

リョウ「この量で効く薬ってのはあるのか?」

明石「この程度じゃ艦娘には効果無いですね」

提督「妙ですね。内部の人間ならこんな量なら艦娘には効果が無いなんて、承知のはずだし…警告にしては、少し
不自然…」

リョウ(少量で効果がある薬か…まさか)

大本営

青柳「失敗しただと?」

憲兵「申し訳ありません」

青柳「那珂を使って、提督を襲わせれば我々が介入出来るチャンスがあったというものを…」

「まぁ、待て。まだ、手はある…そうだな、例の摩耶を使うか。テストするにはちょうどいいかもしれんしな」

青柳「了解しました。長官」

大本営 地下

摩耶「……」

「どうだ?」

憲兵「あっ、辻田副参謀長!ご苦労様です」

辻田「ばか者、ワシの名を気安く呼ぶな!」

憲兵「申し訳ありません」

辻田「それで、摩耶のほうはどうだ?」

青柳「はっ、丁度よい頃合かと」

辻田「ふむ。だいぶ薬の効果が出てきたような。おい」

憲兵「来い!」

友提督「畜生、離せ!」

辻田「どうかな?そろそろ、吐く気になったかね?」

友提督「黙れ!貴様ら海軍の面汚しが!」

辻田「残念だな。やむ終えんなぁ。おい」

青柳「はっ」

友提督「ま、摩耶…。おい、お前ら何をする気だ!?」

辻田「喋りたく無いなら喋らずともも構わんよ。情報の隠し場所はわかっているのだ、彼女に聞いてきてもらうまでさ」

青柳「重巡洋艦摩耶、君は今から私たちの忠実なる部下だ。私たちの命令は絶対だ、いいな摩耶…。あの提督と駆逐艦五月雨を消してくるのだ」

チクッ

鎮守府

カタカタ

提督「……」

香「頼まれた書類って、これでいいのよね?」

提督「はい、ありがとうございます」

山城「大淀に頼んでいた書類が届いたわ」

提督「よし、そこに置いておいてくれ」

リョウ「どうだい?少しはわかってきたか?」

提督「えぇ、大分わかって来ましたよ。これを見てください…」

その頃

五月雨「頑張ってる提督さんのお役に少しでもたたないと…」つお茶とお菓子

ガタッ

五月雨「えっ!?だ、誰!?」

摩耶「さ…五月雨か?」

五月雨「えっ!?摩耶さん!?無事だったんですか?」

摩耶「あぁ…。奴らにとっ捕まってたんだが、何とか逃げて来たんだ。…それよか、提督が危ない」

五月雨「えぇー!?提督さんが?」

摩耶「あぁ、すぐに助けねぇと…でも、私だけじゃ」

五月雨「ここの提督さんにお願いしましょう。今も提督と摩耶さんを探そうと頑張ってくれてるんです」

摩耶「本当か!?すぐに連れってくれ」

五月雨「はい、こっちです」

摩耶「……」(ニヤリ)

すいません、短いですが今回はここまでです

お久しぶりです。

大分経ってしまいましたが、再開します

執務室

五月雨「提督さん!」

提督「うおっ、びっくりした。五月雨、ドアを開けるときはノックくらい…」

五月雨「ま、麻耶さんが、麻耶さんが!」

提督「麻耶が何だ?」

麻耶「…久しぶりだな、提督さんよ」

提督「麻耶!」

リョウ「うはぁー、色っぽい格好」

香「リョウ?」

リョウ「冗談だよ、冗談!」

提督「麻耶、無事だったんだな」

麻耶「あぁ…。とっ捕まてたんだが、何とか逃げてきたんだ」

提督「捕まってたって、やはり大本営が…」

麻耶「提督が危ないんだ、早く助けに行に…」

提督「もうしゃべるな。ひどい傷だ。後は俺に任せて休んだ方がいい。立てるか?」(肩をかそうとする)

麻耶「…(ニャっ)」

リョウ「いかん!伏せろ!」

摩耶「死ねぇ!」

ガシャッ(艤装展開)

提督「何っ!?」

ドカーン

山城「きゃぁ」

提督「山城!」

五月雨「ま、摩耶さん…。どうして…」

摩耶「…沈め」

五月雨「……」

リョウ「危ない!」

ドカーン

香「リョウ!」

リョウ「ゲホッ…。間一髪だったぜ。怪我は無いか?」

五月雨「…は、はいっ」

摩耶「ちっ、邪魔しやがって。纏めて吹き飛びやがれ!」

リョウ「くっ…」

ガァァン

ドカァァァン

摩耶「きゃあっ」

ドサッ

五月雨「摩耶さん!」

摩耶「……」

リョウ「心配するな。爆発のショックで気絶してるだけだよ」

提督「なんで偽装が爆発を…。もしかして、砲身を狙って?」

リョウ「あぁ、中の弾を誘爆させたのさ。こうでもしないと止められそうになかったんでね」

五月雨「…摩耶さん、そんな…なんで…」

提督「…しかし、何で急にこんな事を…」

摩耶「……」

リョウ「……」

香「何してるのよ?腕なんかじっと眺めて。まさか、変な事考えて無いでしょうね?」

リョウ「…やっぱりな。なぁ、艦娘も普通の人間と同じだって言ったよな。血とかも取れるのか?」

提督「えぇ。可能ですが」

リョウ「彼女の血をちょっと分けてほしい」

提督「えっ?」

ドック

明石「これが、摩耶さんから採血した血液です」

リョウ「ありがとう、明石君」

提督「…血液なんて取って何に使うんですか?」

リョウ「ちょっとな。とりあえず、彼女の回復を待ってからだけどな。この入渠ってので、治ってくれればいいんだが…」

提督「えっ?」

入渠ドック

ガッシャーン

摩耶「このー!離しやがれ!」

長門「摩耶、落ち着け!」

山城「…暴れないで」

長門「…くっ、戦艦2隻で抑えてるのになんてパワーだ」

提督「馬鹿な。いくら改二になったとは言え、パワーがありすぎる」

リョウ「やはりダメか…」

提督「…やむおえん。艤装をロックして地下へ隔離するぞ」

リョウ「…いやっ、その必要はないよ。五月雨君」

五月雨「…摩耶さん。ごめんなさい」

ドカーン

摩耶「うっ…」

提督「五月雨!?」

リョウ「…明石君に頼んで、艦娘用の睡眠薬を作ってもらったのさ。それを五月雨君に撃ち込んでもらたんだ。これでしばらくは起きないだろう」

五月雨「…ごめんさない、摩耶さん。でも、助けるにはこうするしか」

提督「助ける?」

リョウ「あぁ。車を一台回してくれないか?彼女を乗せれるくらいの奴を」

キイッ

リョウ「さて、着いたぞ」

提督「この家は一体…」

香「ここって、教授の家じゃない」

教授「待っとたぞ」

リョウ「ご厄介になります」

教授「それで、電話で言ってたのは彼女か?」

リョウ「はい」

提督「あの人は?」

香「私たちは教授って呼んでいるわ。本名は私もわからないんだけど、色々と世界の裏事情に詳しい人よ。医者としての技術も高いわ。きっと、摩耶さんの為に役にたつと思うわ」

提督「はぁ。ですが、艦娘の存在は軍事機密…」

教授「見れば見るほど不思議なもんだ。こんな可憐な少女が深海棲艦なんて化物と戦ったかとるなんて」

提督「なっ…どうしてそれを」

香「言ったでしょ。裏事情に詳しいって」

教授の部屋

教授「…渡された血液の解析が終わったぞ」

リョウ「…それで結果はどうでしたか?」

教授「…お前さんの予想通りの反応が出たよ。PCPのな」

リョウ「やっぱりエンジェルダストか」

香「エンジェルダスト!?リョウ、それって」

リョウ「…あぁ、そうだ。俺たちから槇村を奪ったあの悪魔の薬だ」

槇村「…香を頼む」

海原「…息子よ、ありがとう」

リョウ「…くっ」

香「そんな、何で今さら。ユニオンテーペは壊滅したはずじゃ」

リョウ「組織は潰れたが、別にデータがあればユニオンテーペでなくても製造は出来るさ」

教授「…5年前に某軍隊が使用したとの報告があったが眉唾ではなかったようだな」

提督「5年前…。ちょうど深海棲艦が出現して大騒ぎになった時だ」

今回はここまでです
公私共に色々とありまして、中々更新できず申し訳ありませんでした

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