病女「なんでも?」 男「うん」(93)
男「それにしてもお前もあほだよな。パン買いに急いで足の骨折るなんて」
友「うるせぇ・・・俺が一番そう思ってるんだからこれ以上追い討ちかけるなよ・・・」
男「ほいほい。まぁ少し早めの夏休みだと思ってゆっくり治せ」
友「俺の夏がぁ・・・浜辺のナイスバデーがぁぁ・・・・」
男「それじゃあな」
友「ちくしょう・・・・」
男「また来てやるから」ガラガラ
友「今度来るときは女子も連れて来いよな!」
男「誰も来たがらないと思うが一応声はかけてみるよ」
友「・・・・ちくしょう・・・・」
男「さて・・・・っとぉ!?」ガッ
?「うぁっ!?」ガッ
男「いたた・・」
?「うぅ~・・・」
男「あっ、ゴメン!大丈夫?」
?「ちゃんと前を見て歩いてくださいよぉ」
男「ご、ゴメン・・・」
?「いたた・・・」
男「本当に大丈夫?よかったら部屋まで送るけど・・・」
?「いえ・・本当に大丈夫ですので・・・」
男「いやいや、病人さんの女の子に怪我をさせたなんていったら男にとっては一生の恥だよ」
?「いやいやいやいや!本当にいいですから!部屋に行くんじゃないですから!」
男「え?じゃあ売店にでも行くの?それならなおさら一人じゃきついでしょ!」
?「いえ、ですから・・・あの・・・・トイレに・・・」
男「あ・・・・」
~翌日~
男「はぁ・・・・」
友「どうしたんだよ?」
男「いや昨日さ、帰ろうとしたときに女の子とぶつかっちゃってさ」
友「ふむ」
男「なんというか、俺はデリカシーのない人間なんだと改めて実感しちゃったんだよ」
友「なんか話が飛びすぎてる感じがするが・・・まぁ言いたくないってことか」
男「あぁ、うん・・・まぁ」
友「それにしても・・・だ」
男「ん?」
友「俺は昨日確かに言ったぞ。次は女子を連れてこいと」
男「ちゃんとつれてきただろ」
友「だからってなんでこいつなんだよ!」
友妹「こいつなんてひどいなぁおにいちゃん」
男「そうそう。友妹ちゃんもお前のこと心配してるんだぞ」
友妹「そうだよ。すっごく心配してるんだから」
友「・・・・友妹・・・ちょっと男と話があるから少し外に出ててくれないか?」
友「うん。ちょっとだけだよ?」
ガララ
男「で話って何だ?」
友「お前は知らないかも知れんが、うちの妹はなんかおかしいんだよ」
男「おかしい?どこが?やさしい妹さんじゃないの」
友「いや・・・なんつうといいのか・・・」
男「?」
友「つい先日、あいつの部屋に辞書を返しにいったんだよ」
男「うん」
友「そしたらさ、なぜかあいつの部屋に俺のパンツがあったんだよ」
男「うん・・・ん?」
友「でさ、なんで俺のパンツがあるのか聞いてみたらさ」
友妹「えっ!?あっ!ま、混ざって持ってきちゃったんだよ!」
友「ふーん。じゃあ持っていくな」
友妹「えっ!?」
友「え?」
友「結局パンツは帰してもらえなんだ・・・」
男「ふーん・・・・ん?友妹ちゃんってブラコン?」
友「兄のパンツを盗む妹はすでにブラコンの域を超えている気がするがな・・・」
男「たしかに・・・」
友「とりあえず、俺をひとりにしないでくれ!頼む!こんな身動きを取れない状況じゃ何をされるかわからん!」
男「でも俺そろそろ帰ろうかと思ってたんだよね」
友「お前!俺を見捨てるのか!?」
男「見捨てるも何も見捨てないと俺が帰れないだろ」
友「頼む!一生のお願いだ!」
男「お前の人生は今までで14回くらいあったぞ」
男「さてと、友のことは友妹ちゃんに任せたし、帰るかな」
?「・・・・・」トボトボ
男「・・・あ」
?「・・・・・」トボトボ
男(昨日の・・)
?「・・・・あ」
男「や、やぁ」
?「昨日の・・・」
男「うん」
?「デリカシーのない・・」
男「ゴメンナサイ・・」
男「と、とりあえず、今日は部屋まで送るよ」
?「え・・・」
男「今は部屋に戻るところでしょ?」
?「えぇ・・そうですけど」
男「昨日の失敗は今日取り戻さないとね」
?「そ、そうですか」
?「ふぅ・・・」ボフ
男「なんかすごい部屋だね」
?「そう・・・です?」
男「すごい広いね」
?「はい。私一人には大きすぎですね」
男「はぁ~・・」
?「ところで、あなたは・・・」
男「あぁ、言ってなかったっけ。俺は男っていうんだ」
?「男さんはどなたかのお見舞いですか?」
男「あぁ。友達でくだらないことで足の骨を折ったやつがいてね。そいつのお見舞いだよ」
?「足の骨ですかー。とっても痛そうですね・・・」
男「うーん・・・どうだろ?実際自分が折ったことないからわからないんだよね。」
?「私もないですね」
?「そうだ」
男「?」
?「男さん」
男「どうしたの?」
?「これから毎日お友達さんのお見舞いにきますか?」
男「え?うーん・・・どうだろ。まぁ毎日かはわからないけどおちょくりにはくるかな」
?「そうですかー。じゃあきたときだけでいいんですけど・・・」
男「?」
?「少しの間でいいんで話し相手になってもらえませんか?」
男「話し相手?」
?「はい。私こんななんでやることといったら読書くらいしかないもので・・・」
男「たしかにそれだけだと飽きるね」
?「はい・・・看護婦さんもずっとそばにいてくれるわけでもないので・・・」
男「ふむ・・・」
?「だめでしょうか?」
男「別にかまわないよ」
?「ほんとですか!」
男「うん。放課後は特にやることないし、一緒に遊びにいくヤツは骨折で入院してるしだし」
?「ありがとうございます!」
男「そんなお礼を言われるようなことじゃないよ。たださっきも言ったけど、毎日こられるかはわからないから」
?「はい!」
男(すごいうれしそうだな)
男「さてと、今日はそろそろ帰ろうかな」
?「あっ、はい。」
男「じゃあね。えっと・・・そういえばまだ名前を聞いてなかったね」
?「あっ、すみません言い忘れてましたね。私は病女と申します」
男「病女ちゃんね。じゃあね病女ちゃん」
?「はい。ではまた。」
~翌日~
男「ということがあったんだ」
友「ふ~ん」
男「ふ~ん、て」
友「ほかにどういえばいいんだよ」
男「そう返されると答えにくいな」
友「第一、助けを求めた友人を見捨てたやつにかける言葉などなにもない」
男「結局あの後何かあったのか?」
友「・・・・・・・あああぁぁああぁ・・・・」
男「・・・・あったのね」
男「じゃあ俺いくわ」
友「あいあい。せいぜい乳繰り合ってくるがいいさ」
男「乳繰りってお前・・・」
友「さっさといっちまえ!この薄情物!」
男「・・・」カチンッ
ピポパポ
男「あ、友妹ちゃん?友が今すぐ会いたいからすぐ来てくれってさ」
友「ちょっ!おまっ!」
男「・・・ということがあったんだ」
病女「うふふ。友さんって面白い方なんですね」
男「うーん・・・面白いって言うよりはただのアホなんだと思うけど」
病女「だめですよー。お友達のことをアホだなんて」
男「じゃあ馬鹿?」
病女「・・・むー」
病女「それにしても友さんは妹さんと仲がよろしいんですね」
男「そうだなぁ。あれより仲のいい兄妹を見たことがないなぁ」
病女「男さんは兄弟は?」
男「完璧な一人っ子ですハイ」
病女「そうなんですかー」
病女「私にも妹がいるんですよ」
男「へー。そうなんだ」
病女「はい。ちょっと暴力的だけどとってもやさしい妹なんです」
男「暴力的なのに優しい?」
病女「はい。とってもやさしいんです」
男(・・・・暴力的なのに?)
病女「男さんと友さんは○○高校の生徒さんなんですか?」
男「うん、そうだよ」
病女「じゃあ、そのうち私の妹と会うことがあるかもしれませんね」
男「妹さんも○○高校の生徒なんだ」
病女「はい。生徒会に所属しているという話を以前聞きました」
男「生徒会ねぇ・・できればあまりかかわりたくないかな」
病女「・・・むー」
男「そういえば、病女ちゃん」
病女「はい?」
男「前に読書してるって言ってたけどどんな本読んでるの?」
病女「えっと・・・芥川さんとか夏目さんとかですね」
男「またずいぶんと古いところを」
病女「古い文学もとっても面白いんですよ?」
男「うーん・・・」
病女「ためしに読んでみましょう」
~2時間後~
病女「いかがでした?」
男「うーん・・・ひとつ思うことがあるんだけどさ」
病女「なんでしょう?」
男「昔の文学ってなんか色恋沙汰がおおいよね」
病女「そうですね。その末に悲しい結末が待っている場合が多いですね」
男「昔の文学家はどうしてそうまでして悲惨な結末につなげようとしたんだろう」
病女「うーん。これは私の想像なんで聞き流していただいてかまわないんですが」
男「うん?」
病女「男さんは花はお好きですか?」
男「うーん。好きとまでは言わないけど、見てるときれいだなとは思うかな」
病女「いえ、きれいだと感じることでもいいんです」
やっと気付いたけど
病女→痴女に見えてた
スレタイでどんな調教をされるのかとすげードキドキしながら読んだ俺の純粋な心を返せ!!
病女「じゃあ男さんはいつまでも咲き続ける花と散りゆく花、どちらが綺麗だと思いますか?」
男「うーん・・・散っていく花のほうかなぁ」
病女「ではどうしてそう思われてのですか?」
男「どうしてって・・・・んー・・・よくわかんないなぁ。ただなんとなくかなぁ」
病女「それですよ」
>>34 ごめんなさい
男「え?」
病女「なんとなくっていうのが答えだと私は思っています」
男「うーん?」
病女「納得がいかないって顔をしてますね」
男「そりゃあ・・・」
病女「じゃあもうひとつ選択肢を」
病女「年を取らない女性と年をとる女性、どちらが綺麗ですか?」
男「んー・・・?これ引っ掛け問題みたいなもの?」
病女「たしかに引っ掛けかもしれないですね」
男「んー・・・。ちょっとわかんないなぁ」
病女「男さんはいまの質問を聞いたときに何か違和感を感じませんでしたか?」
男「違和感?」
病女「はい。年をとらない女性って気味が悪いと思いませんでした?」
男「あー・・・確かに」
病女「いつまでもそのままの形であり続けるっていうのは美しいという考えよりも気味が悪いという考えにつながっちゃうと私は思うんです」
男「なるほど」
病女「人間関係にしてもそう思いませんか?」
男「人間関係?」
病女「たとえばですよ?たとえば親友同士の2人が1人の女の子を好きになったとします」
男「うん」
病女「これで女の子が2人を受け入れて3角関係になってしまったらそれはそれでハッピーエンドなんでしょうけど、何か納得できませんよね?」
男「たしかに」
病女「仮にここで女の子が2人のうちどちらかと付き合うことになったとします」
男「・・・・」
病女「そんな状況になったら2人は今までみたいに親友のままでいられますかね?」
男「んー・・・・・無理だろうね」
病女「この状況で2人がまだ親友のままだったらそれはそれで何か怖く感じませんか?」
男「たしかに・・・・」
看護婦「面会時間のほうそろそろ終了ですよ~」
男「へ?え!?もうこんな時間!?」
病女「あっ・・すみません・・・」
男「いやいや、なんで病女ちゃんがあやまるの」
病女「こんな時間までお付き合いさせてしまって・・」
男「そんなの気にしないよ」
病女「あの・・・また明日も来てもらえますか?」
男「うん。また明日ね」
病女「あっ・・・ハイ」
看護婦「へ~」ニヤニヤ
病女「?」
看護婦「なるほどね~」
病女「何がなるほどなんですか?」
看護婦「あれが病女ちゃんの彼氏さん?」
病女「いえいえ。男さんは私の話友達ですよ」
看護婦「ふーん・・・・まぁそういうことにしておきましょうか」ニヤニヤ
病女「?」
~翌日~
男「・・・という感じでさ」
友「なるほど。くたばれ」
男「いきなりくたばれはないだろ」
友「女の子といちゃいちゃしてるヤツにこれ以外の言葉などない」
男「お前だって女の子といちゃいちゃしてんじゃん」
友「アホか!襲われてるんだよ!」
男「でもお前、ほかの女の子といちゃいちゃなんかしてたら友妹ちゃんに何されるかわかんないぞ」
友「俺は外傷を負っているが、あいつは内面的に病んでいる気がする・・・・」
男「毎日が大変だな」ピポパポ
友「!?おまえ!?」
病女「あっ、男さんいらっしゃい」
男「こんにちは・・・ん?」
?「・・・・・・・・・」
男「えっと、こんにちは」
?「・・・・こんにちは。じゃあね」
病女「あっ・・うん。またね」
男「いまのは誰?」
病女「この間お話した妹です。今日はお見舞いに来てくれたんです」
男「いもうと?」
病女「?どうかされましたか?」
男「病女ちゃんが妹なんじゃなくて?」
病女「むー。私がお姉さんなんです!男さん意地悪です」
病女「私だって気にしているんですよ・・・」
男「ごっ、ごめんごめん。気を直してよー」
病女「むー・・今回だけですよ?」
男「はーい」
病女「今日は男さんのお話を聞きたいです」
男「俺の話?」
病女「はい。学校のお話とかいろいろお聞きしたいです」
男「学校・・・・うーん」
病女「どうかされましたか?」
男「学校の話・・・・うーん」
病女「?」
男「基本的に授業中は私寝ておりまして、ほとんど、いや、まったく授業の内容は頭に残っておりません」
病女「駄目ですよ男さん。ちゃんと授業を受けないと」
男「でもおかしいことに成績はそれほど悪くないというね」
病女「男さんは影で努力しておられるんですね」
男「んー・・・。課題やるくらいしか特にはやらないけどね」
男「そこで俺はひとつの仮説を思いついたんだ」
病女「仮説ですか?」
男「うん。睡眠学習ってものを知らず知らずのうちに俺はやってるのかもしれない」
病女「睡眠学習?」
男「寝てる間に学習できるとかって言うあれだね」
病女「睡眠中にお勉強ができるんですか?」
男「うーん・・・いまいち俺も仕組みはわからないんだけど、でもなんとなく頭に入ってるってことはそうなんじゃないかな?」
病女「夢の中でお勉強をしているんでしょうか?」
男「いやぁどうだろうね。この間なんか犬と走ってる夢を見てた気がするし」
病女「とてもお勉強にむすびつかないですね」
男「そういえば、今思い返してみると、たいていの夢の中で俺走ってるな」
病女「そうなんですか?」
男「犬、猫、女の子とかと一緒に走ってる夢を毎度見てる気がする」
病女「何かの暗示なんでしょうか?」
男「うーん・・・でもここまで頻繁に見てるとそういう気も薄れちゃうんだよね」
病女「たしか夢ってストレスを感じてると見るらしいですよ」
男「じゃあ俺は何かにストレスを感じているのかな?」
病女「そうかもしれませんね」
男「毎度毎度同じ夢を見るっていうことは、ストレスの元は毎回一緒なのかな?」
病女「いつも授業中に夢を見ているんですか?」
男「ん?んー・・・・そうかな」
病女「じゃあ周りの声をストレスに感じているのかもしれないですね」
男「あー・・たしかに、先生の声とかはうるさいって思うかも」
病女「ストレスに感じないためにもやっぱりちゃんと授業は受けるべきですよ男さん」
男「ぐっ・・そういう返しできたか」
男「っと、昨日の今日でまた昨日みたいに遅くまで残ると悪いな」
病女「男さん・・授業はちゃんと受けてくださいね?」
男「くっ・・話はかえられなかったか」
病女「うふふ」
男「でも、昨日みたいに遅くなると、病院の人たちに迷惑がかかるから今日はそろそろ帰ることにするよ」
病女「わかりました。またいらしてくださいね?」
男「うん。それじゃあまたね病女ちゃん」
~病院前~
男「さてと・・・帰るか」
?「あの・・・」
男「?君は病女ちゃんの」
山芋「はい。山芋といいます」
男「えっと・・・俺に何か用かな?」
山芋「・・・・・・」
男「あの・・・」
山芋「あなたっておねえちゃんにとっての何なんですか?」
男「え?うーん・・・話友達・・かな?」
山芋「話友達?」
男「うん」
山芋「・・・・・・・おねえちゃんに」
男「え?」
山芋「おねえちゃんに手を出したら許さないんだから!」ダッ
男「えーと・・・んーと・・・・帰るか」
~翌日~
男「ってことがあったんだ」
友「お前殴られなくてよかったなー」
男「といっても女の子のパンチだろ?」
友「しらないのか?あの子の異名を」
男「異名?」
友「通称「マグナムパンチャー」」
男「なんかやばそうな異名だな・・・」
友「前にあの子に痴漢して来たやつがいたらしくてさ」
男「うん」
友「「キャー!ちかんー!」って叫びながら金的におもっきしストレートを打ち込んだらしい」
男「なるほど。だからマグナムパンチャーか」
友「それだけじゃないんだ」
男「まだなんかあるのか?」
友「あの子、空手の県大会順優勝者なんだ・・・」
男「・・・・・・・」
男「って話をきいたんだけどさ」
病女「そうなんですよ!山芋ちゃんはとっても空手が強いんですよ」
男「あとさ」
病女「はい?」
男「昨日帰りに「おねえちゃんに手を出したら許さないんだから」っていわれたんだけど」
病女「男さんは暴力をふるわれるんですか?」
男「いやいや、ふるわないよ」
病女「じゃあ大丈夫ですよ」
男(手を出すってそういうことじゃないような気がするけど)
男「そういえば病女ちゃんって、古い文学以外の本とかって読むの?」
病女「ほかの本ですか?」
男「うん。sfとかホラーとか」
病女「あー・・・・あのですね」
男「?」
病女「・・・笑わないでくださいね?」
病女「私が小さかったころのお話なんですが、私の父がよく本を読んで聞かせてくれたのですが」
男「うん」
病女「父は怖い話を聞かせたときの私と山芋ちゃんの反応が見てみたかったらしくて・・・」
男「あー・・・そういうことね」
病女「そのときから、私の中ではちょっとしたトラウマになってしまってるんです」
男(・・・・病女ちゃんの反応はみてみたいかも)
男(ちょっとからかってみよう)
男「そういえばさ」
病女「はい?」
男「この病院ってさ・・・・出るらしいよ」
病女「出る?」
男「うん」
病女「何が出るんですか?」
男「幽霊・・・かな」
病女「男さん?」
男「?」
病女「ひょっとして私をからかってます?」
男「どうして?」
病女「なんだか顔が笑ってます」
男「そんなことないよ」
病女「・・・・・・むぅ」
男「?どこか行くの?」
病女「ちょっとトイレに」
男「気をつけてね。前に目撃したって話もこのくらいの時間帯だったらしいから」
病女「え?」
男「ん?」
病女「えっ・・あの、嘘じゃなかったんですか?」
男「いやいや」
病女「・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・・」
病女「あ・・・あの、男さん?」
男「はい?」
病女「よ、よろしかったら、そこまでご一緒しませんか?」
男「え?いやでも、前にデリカシーがうんぬんとか言われちゃったような・・・」
病女「うぐっ・・・・・うぅ・・・」
男「もしかして怖いの?」
病女「こ、こわくなんて・・・・」
男「じゃあ一人でいけるよね」
男(さてと、病女ちゃんはどんな反応をするのかな)
病女「・・・・・・・・・・・・・」ギュッ
男「え?」
病女「・・・・・・・・・・・・・」
男「えーっと・・病女ちゃん?」
病女「・・・・・・・・・・・うぅ」
男「ええー・・・っと」
病女「・・・・ついてきてください・・・」
男「えっ?でも・・」
病女「・・こ、怖いです。・・・幽霊怖いです」
男「わ、わかったよ」
男(まずいなぁ・・嘘だったなんていえなくなっちゃったぞ)
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