ほむら「そいつを離しなさい、鹿目まどか。」

まどか「やめて……この子にひどい事しないで！」

ＱＢ「キュー……」

アヌス「動くな！　けーさつだ！！」ﾁｬｶｯ

ほむら・まどか・ＱＢ「！！」

アヌス「犯罪者め！命は大切な物なんだぞ！！」

ほむら「待って下さい。私はただ、まどかを助けようと……」

アヌス「ＢＵＬＬ　ＳＨ＊＊！！」ｼﾞｬｷｯ　ﾊﾞｰﾝ!ﾊﾞｰﾝ!ﾊﾞｰﾝ!ﾊﾞｰﾝ!

ほむら「あばばばば！　あばばばば！」

まどか「ほむらちゃん！」

アヌス「げはははははは！！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ほむら「うぼぼぼぼぼ！」

まどか「片手撃ちで連射してる！？」

アヌス「ぐへへへへへ！！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ほむら「おろろろろろ！」

まどか「今度はおマタの間から撃ってる！？」

アヌス「ヘーイ！　ヘーイ!　へーい！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ほむら「あががががが！」

まどか「っていうか何発出るの、あの拳銃！？　こんなの絶対おかしいよ！」

ほむら「うぐぅ」ﾊﾞﾀｯ

まどか「ほむらちゃん！」

アヌス「動物虐待野郎め！　思い知ったきゃばばば」ﾌﾞｼｭｰ

さやか「まどか！　転校生！　こっち！」ﾌﾞｼｭｰ!

まどか「う、うん！　ほむらちゃん！　こっち！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ほむら「ううう」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

さやか「この通り魔めー！！」ﾌﾞｼｭｰ!

アヌス「あばばばば！」ﾌﾞｼｭｰ

まどか「！？　景色が変わってく！？」

ほむら「うぅ……遅かったか……」

さやか「ねえ、まどか。あたし達、夢を見てるんだよね！？」ﾌﾞｼｭｰ!

アヌス「あばばばば！」ﾌﾞｼｭｰ

？？「危なかったわね。」

♪今日は何匹狩ったのかしら？

？？「でも、もう大丈夫。」

♪多すぎて数えられないわ。

？？「この私がいれば……」

♪魔女共の喉にティロ

マミ「もう、何も怖くない！！」

♪フィナーレで死の一撃を！

まどか「助けてくれてありがとうございます！」

マミ「こちらこそ、キュゥべえを助けてくれてありがとう。この子は私の大切な友達なの。」

ＱＢ「今日は君達にお願いがあって来たんだ！僕と契約して魔法少女になってよ！」

さやか「魔法少女？　Siri、魔法少女ってなんなのさ？」ﾋﾟﾛﾘﾝ

Siri「すみません、よくわかりません。」

まどか「そんなことより、ほむらちゃんが！」

ほむら「目に焼き付けておきなさい……魔法少女になるって……こういうことよ。」ｶﾞｸｯ

まどか「ほむらちゃーん！！」　さやか「転校生ェー！！」

マミ「大丈夫、この最高の新製品『ボトル・ウォーター』があれば……アブラ・カタ～ブラ～！」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

さやか「すごい！　傷がどんどん塞がっていくよ！！」　まどか「ほむらちゃん！」

ほむら「心配かけたわね」ﾌｧｻｧ

ＱＢ「水で傷が治るなんて、わけがわからないよ。」

マミ「今ならこのステキな新製品がたったの６００円よ！」

さやか「なんてお得なの！？」　まどか「買うしかないね！！」

ほむホーム

ほむら「その後、巴マミと協力関係を結べるかと思ったけど、そんな事はなかったわ。」

ほむら「インキュベーターを襲ったのがバレたからしょうがないわね。」

ほむら「それにしても、この世界はイレギュラーばっかりね……あの警官といい、ボトル・ウォーターといい……」

ほむら「巴マミの部屋には『ロボットの親友（セクシーモード）』がいたし……」

ほむら「とりあえず、インキュベーターをどうにかしないと……私だとバレない方法は……そうだわ、あのウワサを試してみましょう。」

ほむら「そうと決まれば早速インキュベーターのＬＩＮＥに……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾃｨﾛﾝｯ

ＱＢ「暁美ほむらからＬＩＮＥが来るなんて珍しいな……なんだいこの痴漢でもしそうな絵文字は？　こんなのを３つも送ってくるなんて暁美ほむらも変わってるなあ。」

マミ「待って、それは……痴漢月（モレスタームーン）じゃないかしら？」

ＱＢ「また何か作ったのかい、マミ。」

マミ「違うわよ！ちゃんとした都市伝説よ！……モレスタームーンを３回連続で送られた人はモレスタームーンに殺されてしまうんですって。」

ＱＢ「バカバカしい。そんなことあるわけないじゃないか。」

ピンポーン

マミ「あら、こんな時間にAmazonかしら？」ｶﾞﾁｬ

痴漢月「痴漢しちゃうぞ～～～♪」

マミ・ＱＢ「ぎゃあああああああああああーーーーーーーーッ！！！！」

マミ・ＱＢ「……」ｽｩｰｰｰｰｰｰｰｯ

マミ・ＱＢ「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁああああーーーーーああああああぁーーーーーーーッ！！！！」

痴漢月「痴漢しちゃうぞ～～～♪」ﾋﾟｮｰﾝﾋﾟｮｰﾝ

ＱＢ「うわああああーーーーッ！！」ｽｯﾃﾝｺﾛﾘﾝ

マミ「いやああああーーーーッ！！」ｺｹｯｺｹｯ

痴漢月「痴漢しちゃうぞ～～～♪」ﾋﾟｮｰﾝﾋﾟｮｰﾝ

ＱＢ「うわぁっ！！うわああああーーーーッ！！」ｽｯﾃﾝｺﾛﾘﾝ

マミ「いやんっ！！いやああああーーーーッ！！」ｺｹｯｺｹｯ

痴漢月「痴漢しちゃうぞ～～～♪　ふぅ～～♪」ﾋﾟｮｰﾝﾋﾟｮｰﾝ

ＱＢ「うわぁっ！ああっー！！うわああああーーーーッ！！」ｽｯﾃﾝｺﾛﾘﾝ

マミ「いやぁっ！ああんっ！！いやああああーーーーッ！！」ｺｹｯｺｹｯ

その後、巴マミ達はなんだかんだでモレスタームーンを撃退し、暁美ほむらをこらしめたそうです。

ほむら「ひどい目にあったわ……何なのよ、『暴漢モード』って……。ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ほむら「はぁ……もっと自然にインキュベータ－を始末する方法はないのかしら……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

バサッ

ほむら「？　何か落ちてきたわ……何よこの黒いノート……巴マミのかしら？」ﾋｮｲ

ほむら「なになに……『デスノート』ですって？」ﾍﾟﾗｯ

ほむら「『このノートに名前を書かれた人物は五秒後に死ぬ。死因は大抵窒息死』……ふぅーん。」

ＱＢ「アソコをちょっきん♪溢れる鮮血♪」ﾄｺﾄｺ

ほむら「……物は試しね。イ……ン……キュ……ベー……ター……っと。」ｶｷｶｷ

ＱＢ「あちこちに顔出すＮＩＮＴＥＮＤ－ＨＯ♪」

ほむら「……えぇ、わかってたわ。わかってたわよ。最初からウソだってわかってたわよ……」ｼｮﾎﾞﾝ

ＱＢ「！！　うごごごごご！！」

ほむら「！？」

ＱＢ「うがががが！！い、いきがっ……がぅっ」ｶﾞｸｯﾄﾞｶｰﾝ

ほむら「すごい……このノート、本物だわ！！」

ほむら「という訳で、これからは誰にもバレることなくこっそりとインキュベーターを始末できるようになったのよ！」

まどか「なんだかよくわからないけど……それ私に言ったらダメだよね、ほむらちゃん。」

ほむら「！！　わ、私としたことが……」

まどか「ダメだよほむらちゃん……そんなひどいことしちゃあ……キュゥべえが可哀想だよぉ。」

ほむら「止めても無駄よ。私を止められる存在などいないわ。」ﾌｧｻｱ

まどか「そんなのってないよ……あんまりだよぉ……」

バサッ

まどか「ん？」

まどか「なんだろう、この白いノート……マミさんのかな？」ﾋｮｲ

まどか「『ライフノート』？　えーっとなになに……『このノートに名前を書かれた人物は生き返る』……？　へーぇ……」ﾆﾔｯ

ほむら「！！」

まどか「イ……ン……キュ……ベー……ター……っと！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「やれやれ」ﾑｸｯ

ほむら「！！　そんなチートアイテムが出てくるなんてッ……！」

ほむら「でも、貴女に人の精子を左右することが出来るのかしら！？」

まどか「根競べなら……負けないよ！！」

ほむら「イ……ン……キュ……ベー……ター……！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「うごごごごご！！」ｶﾞｸｯ

まどか「イ……ン……キュ……ベー……ター……っと！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「やれやれ」ﾑｸｯ

ほむら「イ……ン……キュ……ベー……ター……ッ！！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「うごごごごご！！」ｶﾞｸｯ

まどか「イ……ン……キュ……ベー……ター……っと！！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「やれやれ」ﾑｸｯ

ほむら「シャ……ル……ロッ……テ……！！」ｶｷｶｷ

シャルロッテ「マママママ！！」ｶﾞｸｯ

まどか「と……も……え……マ……ミっと！！」ｶｷｶｷ

マミ「助かったわ。」ﾑｸｯ

ほむら「イ……ン……キュ……ベー……ター……！！！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「またかあがががが！！」ｶﾞｸｯ

まどか「イ……ン……キュ……ベー……ター……っと！！！」ｶｷｶｷ

ＱＢ「やれやれ」ﾑｸｯ

１０分後

ほむら「飽きたわ。」

まどか「そうだね。」

ほむら「帰りましょう。さようなら、まどか。」

まどか「じゃあね、ほむらちゃん。また明日学校でー。」

ほむホーム

ほむら「まどかには悪いけど……今のうちにインキュベーターを……」ｶｷｶｷ

ＱＢ「やぁ、暁美ほむら。さっきから僕の命を弄んでるのは君かい？　僕に感情はないし代わりはいくらでもいるけど、怒るよ？」

ほむら「……あら？　おかしいわね……五秒以上経ってるのに……」

ほむら「はっ！　まさか！？」ｶﾞｻｶﾞｻ

ほむら「……ッ！！　やられた……！！」つライフノート

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まどか「てぃひひ、秘儀『すり替えの術』だよほむらちゃん！」つデスノート

まどか「てぃひひひ！　てぃーっひっひっひっ！！　てぃーーーーーッひっひっひっひィーーーーーッ！！！」

病室

さやか「やっほー恭介ー！　今日は『リアル・パーティー』のＣＤを持ってきたよー！」

恭介「……さやかは僕をいじめているのかい？」

さやか「……えっ？」

恭介「なんで今でもまだ音楽なんて聴かせるんだ？　嫌がらせのつもりなのかい？」ｷﾞﾛｯ

さやか「え？　だって恭介、音楽、好きだから……」

恭介「もう聴きたくなんてないんだよ！！　ビッチ！！　自分で弾けもしない音楽なんてッ！！」ｶﾞｼｬｰﾝ!!

さやか「やめてッ！！　諦めないでよ……諦めなければ、いつかきっと……」

恭介「諦めろって言われたんだよ……！　今の医学では、もう、どうしようもないって……！！」

さやか「そんなっ……！！」

恭介「もう僕の腕は治らないんだよッ！！　ビッチ！！　奇跡か魔法でもない限り……！！」

さやか「……あるよ。」

さやか「……奇跡も……魔法も……」

さやか「最高の新製品『ボトル・ウォーター』もあるんだよ！！」

恭介「イェ―――――イ!!」

ＱＢ「えっ」

マミ「しかも、好きなラベルが選べるのよ！」ｶﾞﾗｯ

さやか「あたしは恭介が好き！！」

恭介「僕はゾンビが好き！！」

さやか「人魚！」

恭介「人魚のゾンビ！」

さやか「海草！」

恭介「おっ！！ぱーい！！」

さやか「ホストの活け造り！」

マミ「さあ！　みんなも好きな物をラベルにするのよ！！」

ＱＢ「どうして水のラベル如きにこんな大騒ぎが出来るんだい？　わけがわからないよ。」

まどか「結局ボトル・ウォーターでも上条君の腕は治らなかったので、さやかちゃんは魔法少女になりました。」

さやか「そこの使い魔待てーー！！」

使い魔「ｳﾝｺﾃﾞﾀﾅｰｳ!!」

さやか「あぶなっ！！　今、あたしと使い魔の間に槍が飛んできた！！」

♪ＫＹＯ！　ＫＯ！　ＫＹＯ！　ＫＯ！

？？「ちょっとちょっとぉ！　アンタ何やってんのさ？」

♪ホームレス万歳！

？？「見てわかんないの？　アレ、使い魔だよ？」

♪ＫＹＯ！　ＫＯ！　ＫＹＯ！　ＫＯ！

さやか「そんなの関係ないじゃん！　使い魔も人を襲うんだよ？」

♪殺りたい放題！

？？「アンタバカァ？　使い魔に人を食わせて魔女にしてそれを狩るんだよ。そうしないとグリーフシードが出ないだろ？」

さやか「なっ……！」

まどか「さっきから聞こえる変な歌はなんなの？」

♪ＫＹＯ！　ＫＯ！　ＫＹＯ！　ＫＯ！

さやか「あんた最低！　それでも魔法少女なの？」

♪ホームレス万歳！

？？「食物連鎖ってヤツだよ。学校で習っただろ？」

♪ＫＹＯ！　ＫＯ！　ＫＹＯ！　ＫＯ！

？？「魔女が人を食って、アタシ達魔法少女が魔女を狩る。自然の摂理だろ？」

♪槍たい放題！

さやか「自分が食物連鎖の頂点だとでも言いたいの！？　あんた何様のつもりなのさ！？」

？？「アタシは―――」

杏子「アタシは杏子・ＳＡ☆ＫＵ☆ＲＡ♪　風見野の亡霊さ～♪」

杏子「悪党として生き延びるぜ、これも運命か～♪」

杏子「そしてホームレス♪ないよアドレス♪」

杏子「まだ十代前半なんだけどね♪」

杏子「怖いよポリス♪逃げるぜエンドレス♪」

杏子「銃を乱射してくるヤツもいるし！♪」

まどか「お願いキュゥべえ！　この変な歌を止めさせてッ！！」

ＱＢ「僕としても話が全然進まないから止めたいんだけどね……。どうしようもない。」

杏子「さてと、挨拶も済んだトコだし……レェーーッツ・バァトォォォォルッ！！」

ＱＢ「やっと話が進むよ。」

まどか「やめてさやかちゃん！　あの子魔女じゃないんだよ！？　同じ魔法少女なんだよ！？」

さやか「……まどかは下がってて。」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「まどか、あいつは魔女に人を食わせてもいいって言ったんだよ。」

さやか「その中には、あたし達の大切な人も含まれているかもしれないんだよ？」ｽｯ

さやか「あたしはね、人を助ける為に魔法少女になったの。」ｶﾁｯｽｯｽｯ

さやか「だからあたしはこいつを許さない。絶対にあたしが倒してやる。」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾋﾟﾛﾘﾝ

杏子「スマホいじりながら言ってんじゃねーよ！！　それともアレか！？　仲間でも呼んだのか！？」

さやか「そんな訳ないじゃん……Siri、あいつをやっつけて。」ﾋﾟﾛﾘﾝ

Siri「了解しました。」ﾋｭﾝｯ!!

まどか・ＱＢ・杏子「えっ」

Siri「この壁をアナタの血で染めたら何色になるのでしょうか？」ﾋｭﾝｯﾋｭﾝｯ

杏子「クソッ！　ずいぶんすばしっこいじゃねーか！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

Siri「火葬場を5件見つけました。どこで灰になりたいですか？」ｶﾞｷﾝｯ!

杏子「しまった、弾かれ――」

Siri「ダーイ！！　ビッチ！！」ｻﾞｼｭｯ!

杏子「ぎゃああ！！」

Siri「ダーイ！　ダーイ!　ダーイ!」ｻｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!

杏子「ぎゃあー！　ぎゃあー！　ぎゃあー！」

さやか「うわぁ……グロい……」

まどか「お願い、キュゥべえ！！　Siriを止めてッ！！」

ＱＢ「僕にはどうすることもできない……」

杏子「」

まどか「キュゥべえ！　私、杏子ちゃんを助けたい！　だから――」

？？「その必要はないわ。」

さやか「！！　マミさんッ！！」

マミ「安心して２人とも。佐倉さんの手当ては私がするわ。」

まどか「あの、最高の新製品――」

さやか「『ボトル・ウォーター』で！？」

マミ「いいえ。今回使うのは―――チーズケーキよ。」

まどか・ＱＢ・さやか「えっ」

杏子「」

マミ「チーズケーキを佐倉さんのソウルジェムに押し当てるわ。」ｸﾞｲｸﾞｲ

杏子「」

さやか「……それで本当にそいつが生き返るんですか？」

マミ「生き返らせなきゃいけないの。絶対にチーズケーキで蘇生処置をしなきゃいけないの。そういうルールなの。」ｸﾞｲｸﾞｲ

まどか「ルール……？」

３分後

杏子「」

マミ「そんな……チーズケーキでは蘇生しないというの……？」

ブッブー!!

ＱＢ「そんなの不可能に決まってるじゃないか……」ﾊｧ

ほむら「無様な姿ね。巴マミ。」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「チーズケーキで人が生き返る訳ないじゃない。」

さやか「あたしはマミさんの事は尊敬してるし、転校生の事はホストよりも嫌いだけど、転校生と同じ意見だよ。」

ＱＢ「僕もだよ。」

マミ「なによ……だったらドーナッツなら蘇生出来ると言いたいの？チーズケーキでも不可能だったのに？」

ほむら「当然よ。……この勝負はドーナッツの勝ちよ。」

まどか・ＱＢ・さやか「えっ」

杏子「」

ほむら「見てなさい。すぐにドーナッツで蘇生させてみせるわ。」ｸﾞｲｸﾞｲ

杏子「」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「少しでもあんたを信じたあたしがバカだったよ……」

ＱＢ「というかこれ、救急車呼んだ方が良いんじゃないかい？」

マミ「……暁美さん、負けを認めるなら今の内よ？」

ほむら「その必要はないわ。」ｶﾁｯ

ほむら「時間停止に成功……まどかからもらったライフノートを盾から出して……」ｶﾞｻｺﾞｿ

ほむら「佐……倉……杏……子……っと」ｶｷｶｷ

ほむら「ライフノートを盾にしまって……さっきの体勢に戻る。」

ほむら「……そして時は動き出す。」ｶｼｬﾝ

杏子「うぅー……ん」

さやか「ウソ！？　ホントに生き返った！？」

ＱＢ「奇跡だ！」

マミ「そ……そんな……！！」

まどか「すごいよほむらちゃん！！」

ほむら「すごいのは私じゃなくてドーナッツよ。」

ピンポンピンポーン！！

ほむら「これで４勝３敗ね。」

マミ「次は絶対に勝つわ！……とりあえず辞書を持ってくるわね。」

ＱＢ「なるほどね。これで全ての謎が解けたよ。君達は『フードバトル２０１５』をやっていたんだね。」

ほむら「そうよ。」

まどか「フードバトル？」

さやか「それって大食い競争か早食い競争のこと？」

ＱＢ「それはフードファイトだ。フードバトルというのは食べ物そのものを使って戦うんだ。」

まどか「？　どういうこと？」

ＱＢ「まずは戦う為の食べ物を選ぶ。食べ物だったら好きな物を選んでいいんだ。どうやらマミはチーズケーキを、暁美ほむらの奴はドーナッツを選んだよう
だね。」

さやか「そもそもどうやって食べ物で戦うのさ？」

ＱＢ「辞書を適当に開いて、単語を適当に指さす。その単語の内容がルールなのさ。」

まどか「つまり『ジャグリング』って単語が出たなら、ほむらちゃんはドーナッツで、マミさんはチーズケーキでジャグリングするってこと？」

ＱＢ「そういうことだね。」

さやか「へえ！　面白そうじゃん！」

ＱＢ「……君はフードバトルというものを甘く見すぎだよ、さやか。」

ＱＢ「フードバトルにおいて、出てきた単語という物は絶対的な物なんだ。」

ＱＢ「さっき彼女達は『蘇生』という単語を引いたみたいだ。だからマミはチーズケーキで、この女はドーナッツで杏子を蘇生させようとしたんだ。」

杏子「改めて聞くとムカつくな……。」

ＱＢ「もしも「掃除機」という単語が出たら……マミはチーズケーキで、こいつはドーナッツで部屋を掃除しなきゃならない。」

さやか「げぇっ……」

まどか「そんな……それじゃあお部屋が汚くなっちゃうよ……」

ＱＢ「いや、こんなのはまだマシな方……」

ＱＢ「……そうか、そういう事だったのか。やっと謎が解けた。」

まどか「えっまだ謎があったの？」

さやか「さっき謎が全て解けたって言ってたじゃん。」

ＱＢ「忘れてたのさ！」

ＱＢ「マミ、暁美ホラー。」

ほむら「次言ったらまたモレスタームーン送るわよ？」

ＱＢ「このフードバトルは昨日からやっているのかい？」

マミ「……ええ。」

ＱＢ「もしかすると……昨日出た単語に……」

ＱＢ「『サドル』があったんじゃないか？」

マミ「……ッ！！」

ＱＢ「やっぱりね。だから昨日トイレが―――」

マミ「やめてええええ！！言わないでえええ！！」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「私は大丈夫よまどか。その気になれば痛みなんて簡単に消しちゃえるんだもの。」ﾌｧｻｱ

さやか「なんかムカつく。なんでだろう？」

ＱＢ「いや、フードバトルなんてどうでもいいんだよ。今はそれどころじゃないんだよ。もうすぐワルプルギスの夜が来るんだよ。」

さやか「じゃあなんで長々と説明してたのさ？」

ＱＢ「状況説明の為だよ……全てはマミが……いや、暁美ほむらが悪い。暁美ほむらが全部悪い。マミは悪くない。」

まどか「ほむらちゃんは悪くないよ！　だってほむらちゃんは杏子ちゃんを生き返らせてくれたもん！」

ほむら「まどかぁ……」

まどか「悪いのはスマホに頼っちゃう魔法少女と、そのスマホに殺されちゃう魔法少女だもん！」

杏子「うぐっ」　さやか「な、何も言い返せない……。」　Siri「ワタシはお咎めなしで嬉しいです。」

マミ「……もうやめましょう、こんな話は。誰が悪いとか悪くないかなんて……不毛なだけよ。」

まどか「マミさん……」

マミ「もうすぐワルプルギスの夜が来るというのに皆の心がバラバラじゃあいけないわ。」

マミ「ワルプルギスの夜は超ド級の魔女……放っておけば数千人と死者が出る……なんとしても私達が止めなくちゃ！！」

マミ「そのためにも、私達５人は心と力を合わせなきゃいけないのよ！！」

さやか「マミさんの言う通りだ……大切な人達が沢山いるこの見滝原は……絶対に守らなきゃ！！」

杏子「あれ？　もしかしてこれ、アタシも戦わなきゃいけない流れ？」

まどか「早速わたしも魔法少女にならなくちゃ！」

ほむら「その必要はないわ。私達４人で倒すから。」

杏子「あー……やっぱアタシも戦うんだ……まあ、貸しがあるししょうがないか。」

キュゥべえ「じゃあ宇宙の為に5人で頑張ってくれ。」

ほむら「4人よ。まどかを抜いた4人よ。」

まどか「こんなのってないよ！　あんまりだよ！」

ＱＢ「本当だよ！　ひどいよ！　仕事の邪魔をしないでよ！」

こうして私達はワルプルギスの夜に備え、一致団結するようになりました。

さやかちゃんはSiriで魔女を退治し、杏子ちゃんは対Siriの戦闘訓練を積み、ほむらちゃんとマミさんはフードバトルに熱中し、それを見た杏子ちゃんが二人を半殺しにしたりと色んな出来事がありました。

それはそれは、楽しい日々でした。

しかし、良い事ばかりが続くとは限りません。

運命というのは残酷な物です。

まるで、ウロブチさんが書いた脚本のように……

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

続きは明日投稿します。

お待たせしました。

それでは続きを投下します。

橋の上

まどか「ダメだよさやかちゃん……あんな戦い方、さやかちゃんの為にならないよ……」

マミ「私も反対よ。Siriの充電が切れたらどうやって戦うの？」

さやか「……Siri、もっとマシな魔法少女を見つけて。」ﾋﾟﾛﾘﾝ

Siri「１０キロ圏内に魔法少女を４人見つけました。」

杏子「結構いるんだな。」

まどか「……こんな物があるから、さやかちゃんがダメになるんだ……」

ほむら「まどか？」

まどか「さやかちゃん、ごめん！！」ﾊﾟｼｯ!

さやか「あぁっ！！　Siriがッ！！」

まどか「えいっ！！」ﾎﾟｰｲ

Siri「アウチ」ﾄﾞｺﾞｯ!!

さやか「あぁぁっ！！　Siriたんがトラックにはねられた！！　まどかあんたなんてことするのさ！？　許さないよ！？」

杏子「マズイ！　このままじゃまどかが殺されちまう！　その前にさやかのソウルジェムを奪って橋の下に投げなきゃ！」ﾀﾞｯ!　ﾊﾞｼｯ!　ﾎﾟｰｲ

ほむら「ちょっ」

ＱＢ「まどかのせいでソウルジェムの秘密その1がバレた。そのせいでマミに嫌われた。こんなのってないよ。」

さやか「あたし、ゾンビになちゃったんだよ……？　こんな体でキスしてなんて言えないよぉ……」ｸﾞｽｯ

まどか「さやかちゃん……」

マミ「大丈夫よ美樹さん。彼がこの前言ってたじゃない。『僕はゾンビが好きだ』って。」

さやか「そっか！　あたしは恭介の理想の女性になれたんだね！」

まどか「やったね、さやかちゃん！」

まどか・さやか・マミ・ＱＢ「イェ――――イ！！」ﾊｲﾀｰｯﾁ!

問題解決！！

喫茶店

さやか「仁美、大事な話って何？」

仁美「わたくし、上条くんの事をお慕いしておりますの。」

さやか「……Siri」

仁美「ですけど、やっぱり彼にはさやかさんが相応しいと思うので、わたくしは大人しく身を引きますわ。」

さやか「そうなの？ありがとう、仁美！　これからもあたし達、ずっと友達でいようね！」

仁美「ええ、そうですわね。それでは、ご機嫌よう。」ｽﾀｺﾗｻｯｻ

エルザマリアの結界

さやか「あっはははは！！　ホントだぁ！！」

Siri「ダーイ！　ダーイ！　ネクラな独善野郎、ダーイ！　ハ　ハ　ハ！！」ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!

ｴﾙｻﾞﾏﾘｱ「ﾁｮｯ　ﾏｯ　ﾔﾒｯ」

さやか「その気になればッ……痛みなんてッ……！」

Siri「ダーイ！　ダーイ！　ダーイ！」ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!

さやか「……完全に消しちゃえるんだぁ！！」

Siri「ダーイ！！　ビッチ！！」ｻﾞｼｭｯ!

ｴﾙｻﾞﾏﾘｱ「」

さやか「……やり方さえわかっちゃえば簡単なモンだね……これなら負ける気がしないわ……」

杏子「……なあ、まどか。この戦いでさやかが痛みを感じる要素があったか？」

まどか「やめて……もう……Siriで戦うのはやめて……」

さやか「それじゃあ帰ろっか。まどか、杏子。」

まどか「う、うん……」

杏子「帰りにどっかラーメン屋寄ろうぜー。」

さやか「いいねいいね！　Siri！　近くに美味しいラーメン屋はある？」

Siri「」

さやか「……あれれー？　Siri？　Siri－？　おーい……おっかしーなー、さっきまで充電８０％はあったのに……」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｶﾁｶﾁ

Siri「」

さやか「……Siri？」

翌日、駅のホーム

杏子「……それで、Siriはどうなったんだ？」

さやか「……1週間、修理の為にショップに預けることになったよ……血で汚したのがよくなかったみたい……」

杏子「1週間後って事はワルプルギスの夜には間に合うな。よかったよかった。」ﾎｯ

さやか「全然よくないよ……ワルプルギスの夜が来る前にあたしが死んじゃうよ……Siriがいなかったら……あたしはどうやって魔女と戦えばいいの
さ……？」

杏子「えぇーーー……」

さやか「……希望と絶望は差し引きゼロだって、いつだったかあんたが言ってたよね……今ならそれ、よくわかるよ。」

杏子「今からでも遅くないから自分で戦えるように訓練しようぜ。」

さやか「確かにあたしは何人か救いもしたけどさ……だけどその分、一番大切な友達（Siri）を傷つけて……」

杏子「その一番大切な友達ってのはまどかの事だよな？　そうだよな？」

さやか「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない……あたし達魔法少女って、そういう仕組みだったんだね……」

杏子「うわっ！　ソウルジェムがまっ黒。これヤバいんじゃね？」

その頃、公園では

ＱＢ「鹿目まどか、君も僕を恨んでるのかい？」

まどか「……あなたを恨めば、さやかちゃんは元に戻るの？」

ＱＢ「そんなの不可能に決まってるじゃないか。いくら魔法少女が条理を覆す存在でも、こればっかりはどうしようもない。」

まどか「そんな……」

ＱＢ「でも、大丈夫！　君の力があればさやかを救えるよ。君は望めば、万能ネギの神にだってなれる存在だ。君にはそれだけの力が備わっているんだ。」

まどか「それもそうだね！　私にはライフノートがあるもんね！」ﾋｮｲ

ＱＢ「えっ、なんだいそのチートアイテムは。」

まどか「てぃひひ、み……き……さ……や……か……っと。やったね！　これでさやかちゃんは助かったよ！」ｶｷｶｷ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さやか「あたしって……ホントばがががががっ！！」

杏子「さやかーーーーっ！？」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まどか「……あっ、ほむらちゃんのデスノートとすり替えて、そのままにしてたんだった……」

ＱＢ「……じゃあ、今、君がさやかの名前を書いたのは……」

まどか「……」

ほむら「貴女って……ホント馬鹿……（泣）」

まどか「さやかちゃーん！」ﾀﾞｯ!

ほむら「ライフノートで美樹さやかを生き返らせたらソウルジェムの濁りも取れたそうよ。……これで美樹さやかの魔女化は防げたわ。」

ＱＢ「へえ、そんなことまで知っているのかい。君は本当にイレギュラーだね、ビッチ。」

ほむら「……お前の正体も企みも、全て知ってるわサノバビッチ。」

ＱＢ「そうかい。」

ほむら「絶対にお前の思い通りになんかさせないわ、キュゥべえ……いえ」

ほむら「……インキュベーター」

ＱＢ「……」ﾆﾔｧ

インキュベーター・コミカライズモード！！

アヌス「ヘーイ！！　子供がこんな時間に外をうろつくんじゃない！！」ﾁｬｷｯ

ほむら「あ、ごめんなさい。すぐに帰りますから。」

アヌス「無駄な抵抗を！！」ｼﾞｬｷｯ　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ほむら・ＱＢ「あばばばば！」

アヌス「法律には全て意味があるんだ！　もしも俺がいなかったら不審者にＦＵ＊＊されてたかもしれないんだぞ！　わかったかビッチ共！！」

ほむら・ＱＢ「……はい」ｶﾞｸｯ

ほむら「それにしても、美樹さやかが魔女化しなくて本当によかったわ。」

ＱＢ「君がそんなことを言うなんて意外だね。君はさやかの事を僕の次くらいに嫌ってたはずだけど。」

ほむら「美樹さやか自身はどうでもいいけど、美樹さやかが死ぬ事でまどかが悲しむのは嫌なの。」

ＱＢ「なるほどね。」

ほむら「それに、美樹さやかが魔女化すると巴マミが魔法少女の真実を知るでしょう？それだけは防ぎたいのよ。」

ＱＢ「マミが魔法少女の真実を知るとどうなるんだい？」

ほむら「発狂してその場にいる魔法少女全員と無理心中を図ろうとするわ。佐倉杏子から順番に殺されるのよ。」

ＱＢ「それは困るなあ。魔女化する前に死なれたらたまったもんじゃない。それよりなにより、マミが発狂するのは嫌だなあ。」

ほむら「だったら巴マミが天寿を全うするまで見滝原の魔法少女が魔女化しないようにしなさい。」

ＱＢ「ずいぶん簡単に言うけどね、これは宇宙全体の問題なんだよ？　マミ以外の魔法少女は魔女になることによって、その存在を全うすべきなんだ。特に君
はね。」

マミ「……私の部屋でなんの話をしているのかしら？」

ほむら・ＱＢ「！！」

マミ「魔法少女が……魔女になる……ですって？」

ほむら「しまった。最近よく遊びに来てたから、ここを自分の家のように思っていたわ。」

ＱＢ「僕も忘れていた。のびのびしてたらすっかり頭から抜け落ちてしまった。僕って本当馬鹿。」

マミ「ねぇ……キュゥべえ……貴方、私達を騙していたの！？」

ＱＢ「まずい！！　非常にまずい！！　質問されたら本当の事を話さざるをえない！！　だって僕には感情がないからね！！　だからなんとかしてくれ暁美ほむらッ！！」ｱﾀﾌﾀ

ほむら「まかせなさい。」ｶﾁｯ

マミ「答えてよ！！　キュゥｚｚｚｚｚ……」

ＱＢ「！？」

ほむら「睡眠薬をのませたのよ。」

ＱＢ「なるほど、これで安心だ。お手柄だよほむら。ところで、君の魔法は時間操作の魔法かい？」

ほむら「答える必要はないわ。」

マミ「ｚｚｚ……」

ＱＢ「ところで、その睡眠薬は安全な物なんだろうね、暁美ほむら？」

ほむら「ちょっと待ってて頂戴。今、説明書を読むから。」

ＱＢ「君は説明書も読まずに薬を他人に飲ませたのかい！？　クール系美少女が聞いて呆れるよ！！」

ほむら「……あっ」

ＱＢ「どうしたんだい、ビッチ？　まさか、危険な副作用でもあったのかい、ビッチ！？」

ほむら「……副作用として、『寝ながら趣味をする』って書いてあるわ。」

ＱＢ「な、なんだって～！？」

ほむら「まあ、大丈夫よ。巴マミの趣味なんてたかが知れてるわ。」

ＱＢ「それもそうだね。ケーキ作りぐらいなもんさ。」

ほむら「出会い系で男漁りだとか、レズビアンを連れ込んでロボトミー手術するとか、そういう危ない趣味はないんでしょう？」

ＱＢ「あるわけないじゃないか。どういう人生を送ったらそんな発想が出てくるんだい？お願いだからマミに変な事を教えないでくれよ。」

マミ「ｚｚｚ……」ﾑｸｯ

ほむら「寝ながら歩き始めたわ。ケーキ作りを始めるのね。」

ＱＢ「いや、ちょっと待ってくれ。そっちはキッチンじゃない。勉強部屋だ。」

マミ「ｚｚｚ……」ｶﾞｻｶﾞｻ

ほむら「机の引き出しを漁り始めた……？」

ＱＢ「レシピを探してるのかな？」

マミ「ｚｚｚ……」ﾊﾞｻｯ

ほむら「……？　あの黒い表紙のノートは一体……？」

マミ「ｚｚｚ……」ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

ＱＢ「何か書き始めた……一体何を……？」

一時間後

ほむら「たった一時間で大学ノートを一冊使うなんて……ものすごい効果ね……」

ＱＢ「一体何を書いていたんだい？」

ほむら・ＱＢ「！！」

ＱＢ「い、痛い！　これは痛いよマミ！　僕には感情がないはずなのになんだかとても恥ずかしいよ！！　体中がムズムズするよ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ほむら「う……ううううううぅぅぅぅっ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ＱＢ「げ、現役女子中学生を……中二病真っ盛りの暁美ほむらを悶えさせるなんて……君は素晴らしい邪気眼の持ち主だよマミ！！　君は素晴らしい素質を持っているッ！！」

ＱＢ「あ！　暁美ほむらのソウルジェムがどんどん濁っていく！　いいぞいいぞ！　そのまま魔女になってしまえ！　さあ、早く！！」

ほむら「ぅぅぅぅぅぅ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ほむら「なんとか持ちこたえたわ……」

ＱＢ「そうかい。非常に残念だよ。」

ほむら「このノートを、捨ててくるわね……」ﾋｮｲ

ＱＢ「それがいいね。寝ている間にこんな物を書いていたと知ったらマミが魔女になりかねない。」

ゴミ捨て場

ほむら「ぽいっとな」ﾎﾟｲｯ

メガネ「ムムッ！？　君！！　そのノートを見してくれ！！」ﾊﾟｼｯ!

ほむら「あっ！！　ちょっと！！」

メガネ「こ、これは……なんて痛々しいんだ！！　これだよ！　こういうのを求めてたんだよ僕は！！」

ほむら「あ、あのー……」

メガネ「君！！　このノートを五千円で売ってくれ！！」

ほむら「え、えーと……」

メガネ「嫌かい？　じゃあ十万円やろう！！」

ほむら「！！　あ、ありがとうございます！！」

メガネ「また、こういうノートを持ってきてくれるかい？」

ほむら「もちろんそのつもりよ。」ﾌｧｻｧ

ワルプルギスの夜　前日　ほむホーム

ほむら「……とまあ、こんな作戦よ。」

さやか「スケールがでかすぎる……ミサイルとかロードローラーとか、わけがわからないよ……」

ほむら「タンクローリーよッ！！」

杏子「どっちでもいいよ。」

マミ「それにしても随分自信満々ね。根拠は何かしら？」

ほむら「統計よ。」

ＱＢ「そりゃあ、何回もやり直せば統計ぐらい作れるよね。」

ほむら「バラしてんじゃないわよサノバビッチ！」ｼﾞｬｷｯ!ﾊﾞｰﾝ!

マミ「こらこら、やめなさい。近所迷惑でしょ？」

さやか「マミさんがあまり転校生のキュゥべえ狩りを止めなくなったね。」

杏子「代わりがいくらでもいるってわかったからな。」

杏子「それにしても、ほむらが男と同棲してるなんて、なんか意外だったなー。」

さやか「隅に置けないねぇ、転校生も。」ﾋｭｰﾋｭｰ

ほむら「バカな事言わないで。彼はただのビジネス相手よ。」

さやか「中学生がビジネス？……あっ……なるほどね……なんか、その、ゴメン……」

杏子「ほむら、お前……アタシでさえもそーいう事はしなかったのに……」

マミ「そうよね……ミサイルだのピストルだのタンクローリーだの買ってたらお金も無くなるわよね……」

ＱＢ「暁美ほむら……君は……」

ほむら「？　武器とかは買った物じゃないし、彼を雇えるぐらいのお金はあるわよ。貴女のお蔭よ巴マミ。」

さやか「雇った……だと？　若いツバメ……でもないしな……なんて言うだろ？」

杏子「そうだよな……独りぼっちは寂しいもんな……」

ＱＢ「マミが『ロボットの親友』を買って速攻で＜セクシーモード＞にした日の事を思い出したよ……」

マミ「私のお蔭ってどういう事！？　最近、貴女に会う度に物凄い眠気に襲われるんだけど、何かしてるの！？」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「まどかぁ！？　なんでここにいるの！？」

さやか「あたしが呼んだからね。」

ほむら「美樹さやか貴女なんて事を！？」

まどか「私に出来る事は何かないかなって……」

ＱＢ「じゃあ僕と契約しｔ」ﾄﾞｯﾊﾟｰﾝ!

ほむら「避難所でワルプルギスの夜のフルネームをデスノートに書きまくってなさい。」

杏子「この作戦会議の意味が無くなるようなことをいうんじゃねえよ。」

まどか「……それで、ほむらちゃん、彼は誰なの……？」

ほむら「……貴女達が知る必要はないわ。」

まどか「……どうしても……ダメ？」ｳﾙｳﾙ

ほむら「……泣いても無駄よ。」ﾌｲｯ

まどか「……そっかぁ……そうだよね……私、役立たずだもんね……私、もっと、ほむらちゃんのこと、知りたかったんだけど……迷惑だよね……ごめん……じゃあキュゥべえ」

ほむら「彼はアサシンよ。ワルプルギスの夜を倒す為に雇ったの。」

マミ「アサシンですって？その話、詳しく聞かせてもらえるかしら？」ﾜｸﾜｸ

さやか「あさしんって何？」

杏子「なんだアンタ、アサシンも知らないのかよ？それでも女子中学生か？朝にシャンプーすることだよ。」

まどか「それは朝シャンだよ杏子ちゃん。」

ＱＢ「アラビア語で『大麻を吸う者』という意味だよ。」

杏子「なんだよ、ヤク中じゃねえか。」

まどか「なんだか怖いよぉ……」

ほむら「情報の一部だけを伝えてまどか達を怯えさせるのはやめなさいインキュベーター。」

杏子「なんだウソか。」

ＱＢ「嘘じゃないよ！　情報を省いただけだよ！」

ほむら「彼は大麻は吸わないわ。アサシンというのは、暗殺者のことよ。殺しのプロよ。だから安心しなさい。」

さやか「全然安心できないよ。怖さ倍増したよ。」

ほむら「大丈夫よ。彼のターゲットはワルプルギスの夜とインキュベーターだけ。そういう条件で雇ったのよ。」

ＱＢ「僕もターゲットの内なのかい。というか、彼には僕や魔女は見えるのｋ」ﾊﾞｷｭｰｩｰﾝ

ほむら「見ての通りよ。」

杏子「あー、確かにそういうの見えそうな顔してるな。」

ほむら「ワルプルギスの夜に備えて戦力は多い方がいいと思ったのよ。」

さやか「でもやっぱりちょっと怖いなー……。まさか暗殺者と知り合いになるなんて……まあ、ホームレス中学生よりはマシか。」

杏子「んだとコラ！」

マミ「アサシンとは闇に紛れて生きるモノ……本来ならば希望の象徴である魔法少女とは相いれないモノ……光と闇が力を合わせて巨悪を倒すなんて……ステキね。」ｳｯﾄﾘ

ほむら「それでは紹介するわ。彼はアサシン、超一流のスナイパー、その名は……」










ほむら「コイキングよ。」

コイキング「コイッｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗコイッｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

みんな「……」

ほむら「彼がいればワルプルギスの夜を超えられるハズよ。」ﾌｧｻｧ

まどか「なんだろう……わたし、とても心配だよ……ほむらちゃんのこと、信じたいのに、信じてあげたいのに……」

ほむら「まどかぁ！？」

ワルプルギスの夜　当日

ほむら「……来るわ。」

⑤

マミ「いよいよね……」ｼﾞｬｷｯ!

④

杏子「Siriにも勝てるようになったんだ！　ワルプルギスなんて敵じゃねえぜ！！」ｷﾞﾗﾝｯ!

③

さやか「Siri！　ワルプルギスの夜をやっつけて！！」ﾋﾟﾛﾘﾝ

②

Siri「了解しました。」ﾋｭﾝｯ!!

①

ほむら「今度こそ……決着をつけてやるッ！！」ｼﾞｬｷｼﾞｬｷｼﾞｬｷﾝｯ!!

ワルプルギス「アハハハハハハ！！！」ｶﾞｺﾝｶﾞｺﾝ

ほむら「ミサイルも爆弾もタンクローリーも使い切ったわ！　攻撃を始めて！」

杏子「よしきた！　まかせろォ！！」ﾀﾞｯ!!

マミ「ロボットの親友！！＜暴漢モード＞よ！！」ｶﾁｯ

ロボットの親友「顔を丸々地獄に落としたり♪でなければ貴方を追ってどこまでも♪魂だけを狙ってる♪ロボットの親友♪」ﾌﾞｫｰﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫｰｰﾝ!

さやか「Siri！　あたしの援護をして！！」

Siri「了解しました。ダーイ！　ワライダケ中毒のカポエラー！　ダーイ！」ﾋﾞｭﾝｯ!!

ほむら「私もワルプルギスの夜のＬＩＮＥにモレスタームーンを……ッ！」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾃｨﾛﾝｯ

ワルプルギス「ウフフフ」


ワルプルギス「アハハハハ！！」


ワルプルギス「アーハハハハハハ！！！！」

避難所

まどか「ほむらちゃんは……みんなはワルプルギスの夜を倒せるよね？」

ＱＢ「……難しいだろうね。」

まどか「だったら私がデスノートで……」ｶｷｶｷ

ＱＢ「無駄だよ。デスノートではワルプルギスの夜を倒せない。」

まどか「そんな……どうして……？」

ＱＢ「『ワルプルギスの夜』というのは総称なんだ。本名じゃない。」

まどか「だったら本名を……」

ＱＢ「ワルプルギスの夜は複数の魔女の集合体なんだから本名なんてあるわけないじゃないか。」

まどか「そんな……」

ＱＢ「……君達人間は、いつもそうだ。」

ＱＢ「偶然チートアイテムを手に入れた程度で……魔法を手に入れた程度で、自分が万能の存在になったと過信する。」

ＱＢ「わけがわからないよ。」

まどか「で、でも……Siriも、ロボットの親友も、モレスタームーンも、ライフノートもあるんだよ？」

ＱＢ「まどか、外は大雨だ。Siriもロボットの親友も水に弱い。もうすぐ故障してしまうだろうね。」

ＱＢ「モレスタームーンはスマホを持っている相手にしか通用しない。そしてワルプルギスの夜はスマホを持っていない。」

ＱＢ「ライフノートは暁美ほむらが持ってるけど……彼女はおそらく、攻撃することしか頭にない。」

まどか「で、でも、超一流のスナイパー・コイキングさんがいるし……」

ＱＢ「暁美ほむらは持っている武器のほとんどを使ったんだ。ミサイルも、タンクローリーも、プラスチック爆弾も。」

ＱＢ「にもかかわらず、ワルプルギスの夜は彼女達を敵とすら見ていない。未だに遊び半分だ。」

ＱＢ「そんな相手が鉛玉一発でどうにかなると思うかい？　はっきり言って焼石に水だよ。」

まどか「……」

ＱＢ「そろそろ彼女達自身も限界を迎えるだろうね。」

ＱＢ「瓦礫に潰され、炎に焼かれ、首を刎ねられる。希望は全て砕かれ、絶望がソウルジェムを黒く染める。ただ１人を除いてね。」

まどか「……ほむらちゃんのこと？」

ＱＢ「そうだよ。彼女はまた一か月前に戻り、同じ一か月を繰り返す。何度でも、何度でも……それしか彼女の生きる道がないからね。」

まどか「そんな……」

ＱＢ「それにしても残念だよ。あんなに引き留めたのに、マミは行ってしまった。」

ＱＢ「何度も、何度も、逃げるように説得したんだけどね。無駄だったよ。」

ＱＢ「わざわざ死ににいくようなものなのに。人間は本当にわけがわからないよ。」

ＱＢ「君の代わりはいくらでもいるけど、残念だよ、マミ。」


ＱＢ「……本当に残念だ。」

ＱＢ「……この状況を変えることができるのは、１人だけだ。」


ＱＢ「君しかいないんだよ。まどか。」


まどか「……」

ほむら「あぅっ！！」ﾄﾞｶｰﾝ

杏子「ほむらーッ！？」

さやか「Siriの仇だあああああッ！！」ｻﾞｼｭｯ!　ｻﾞｼｭｯ!

ワルプルギス「アーハ、アーハハハハハ！！」ｺﾞｳｯ!!

さやか「ぎゃあっ！！」ﾄﾞｺﾞｰﾝ

杏子「さやっ……うがぁっ！！」ﾄﾞｺﾞｯ!!

使い魔「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾋｭﾝ!!　ﾋｭﾝ!!

マミ「このままじゃ避難所に……あぁっ！！」ｶﾞｽｯ!!

使い魔「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾋﾟｭﾝ!!　ﾋﾟｭﾝ!!

ほむら「どうして……どうしてなの……？」

ほむら「何度やっても……どんなに手を尽くしても……あいつに勝てない……」

ほむら「繰り返せばそれだけ……まどかの因果が増える……」

ほむら「私のしてきたことって……結局……。」ｸﾞｽﾞｯ

杏子「うわっ！　ソウルジェムがまっ黒。これヤバいんじゃね？」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

まどか「ほむらちゃん！！」ﾀｯﾀｯ

ほむら「まど……か……？」

まどか「ごめんねほむらちゃん……わたし、魔法少女になる。」

ほむら「！！……やめて……ッ！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

ＱＢ「さあ、まどか。願い事を言うんだ。君はどんな願いでソウルジェムｗｗ」ﾊﾞｷｭｰｩｰﾝ

まどか「！？」

ほむら「……」ﾁﾗｯ

コイキング「コーイｗｗｗｗｗｗｗｗコーイｗｗｗｗｗｗｗｗ」ｸﾞｯﾄﾞ?

ほむら「……」ｸﾞｯﾄﾞ!

しかし、安心したのも束の間、ほむらをめがけてビルが！

ほむら「時間停止は……ああ、もう使えないのね……」

杏子「おい！！　逃げろほむら！！」

さやか「ほむら逃げてェーーーッ！！」

マミ「暁美さん、しっかり！！」

まどか「誰か！！　誰かほむらちゃんを助けて！！」

ほむら「……まどか……契約だけはしちゃ駄目よ。」

ほむら「……さようなら。私の最高ｎ」

次の瞬間、ほむらの姿は消え、代わりにビルが現れた。

まどか「いやあああぁぁぁぁぁ！！」

少女の叫び声は爆音と土埃でかき消された。

まどか「うあぁぁぁ……ほむらちゃぁぁん……」

さやか「そんな……やっと友達になれたのに……」

杏子「畜生ッ……!!　こんなことって……」ｶﾞﾝｯ!

マミ「……泣いている場合じゃないわ。ワルプルギスの夜を倒さないと……！」ｸﾞｽｯ

ワルプルギス「ウァーーハハハハハ！！！」

杏子「何がそんなにおかしいんだよテメェ……ッ！！」ｷﾞﾘｯ

さやか「ああ……でも、ヤバい……グリーフシードがもうない……」ｾﾞｪｾﾞｪ

マミ「そんな……私達、負けるの……？　死ぬしかないの……？」ｶﾞｸｯ

まどか「キュゥべえ！　いるんでしょ！？　早くわたしを魔法少女ｎ」



　　　「その必要はないわ。」

さやか「！？」


杏子「その声は！？」


マミ「まさか！？」


まどか「ほむらちゃん！？」


ほむら「心配かけてごめんなさい。」ﾌｧｻｧ

杏子「どういうことだオイ……！　こいつ、生きてるじゃねーか！」

ほむら「親切な人が助けてくれたのよ。」

さやか「足バッキバキに折れてるハズなのに、普通に歩いてる！？」

ほむら「親切な人がボトル・ウォーターをかけてくれたのよ。」

マミ「一体、誰が助けてくれたの！？」

ほむら「彼よ。」

まどか「あ、あの人は……！！」

アヌス「やあ、みんな！俺はけ－さつ官のアヌスだ。」

アヌス「俺のことをもっと知りたければYoutubeで『スモッシュ』と検索してくれ。そのうちヒットするから。」

アヌス「それでは今から『けーさつになる方法』とついでに『魔法少女になる方法』を教えてやろう！」ｷﾗｰﾝ!

ＳＴＥＰ　１！！

アヌス「助けを求める声が聞こえたら、すぐに駆けつけるんだ！」

アヌス「例えそこがスーパーセル発生中で避難指令が出てる街でもな！！」

ワルプルギス「ウフフフフフフ」

アヌス「動くな！！　何故街を破壊した！？」ﾁｬｶｯ

ワルプルギス「アハ！？　アーハハハハ！！」

アヌス「ＢＵＬＬ　ＳＨ＊＊！！　ＢＩＴＣＨ！！」ｼﾞｬｷｯ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ワルプルギス「アバ！？　アババババ！？　アーバババババ！！」

マミ「ワルプルギスの夜がひるんでる……？」

杏子「すげぇ……。」

さやか「すごいよ……！これなら勝てるよ！」

ほむら「……こんなので勝てたら苦労しないわ……」

アヌス「げはははははは！！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ワルプルギス「ウブブブブブ！！」

アヌス「ぐへへへへへ！！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ワルプルギス「オボボボボボ！！」ﾋﾟｷｯ!

アヌス「ヘーイ！　ヘーイ！　ヘーイ！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ワルプルギス「アバ……アババ……アバババババ……！」ﾎﾞﾛ･･････ﾎﾞﾛ･･･････

ほむら「えっ」

アヌス「街を破壊するとどういうことになるかわかったか！？　ビッチ！！」

ワルプルギス「アハ……アハハ……アーハハハ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛ･･････

マミ「ワルプルギスの夜が崩れていく……」

杏子「ってことはアタシ達……」

さやか「……勝ったってこと！？」

まどか「……やったぁ！！」

ＱＢ「そんな馬鹿な。」

ほむら「私のしてきた事って……一体……？」

まどか「ありがとう！　ありがとう、みんな……！！」

さやか「まどかの応援のお蔭だよ！　こちらこそありがとう！」

ほむら「そうよまどか。貴女がいたからワルプルギスの夜を倒せたのよ。」

まどか「ほむらちゃん！！」ﾀﾞｷｯ

ほむら「きゃっ！　ま、まどか！？」

まどか「今まで、わたしなんかの為に頑張ってくれてありがとう、ほむらちゃん……もう、やり直さなくていいんだよ……？　わたし達と一緒に平凡な日常を歩んでいいんだよ……？」

ほむら「まどか……まどかぁぁ……」ｸﾞｽｯ

ＱＢ「……まあ、生きてればいつか契約できるからいいや。気長に待つよ。それより、マミが生きててよかった。」

杏子「おっ！　ワルプルギスのグリーフシードみっけ！　でっけーなー！」ﾋｮｲ

マミ「ワルプルギスの夜を越えた……もう、私達、何も怖くない……！！」

こうして、全員が生還し

魔法少女の真実を知られる事もなく

鹿目まどかは契約せず

無事にワルプルギスの夜を越える事が出来たのでした。

めでたしめでたし。






ＱＢ「まあ、ワルプルギスの夜を倒す＝ハッピーエンドではないんだけどね。特に君の場合は……」

ほむら「あーあー聞こえないわー。」

ＱＢ「今だから言うけどさ、『過去と未来全ての魔女を生まれる前に消し去って』っていう願いでまどかが契約すれば全て解決するんだよ。」

ＱＢ「そしたら彼女は概念になってしまうけど、そしたら君が悪魔にでもなって人間に戻してしまえばいいだろう？　もちろん、その為の協力だったら喜んでするよ！」

ほむら「ＳＨＵＴ－ＵＰ！」ｼﾞｬｷｯ　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

終わり

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

何故か急にまどマギをＳＭＯＳＨとコラボさせたくなったので書きました。

もしもあの２人が「まどマギの正直すぎるトレーラー」を作ってくれたら、それはとっても嬉しいなって思ってしまうのでした。






ＱＢ「ところで、君は乙してくれないのかい？　もし、乙してくれないというなら……」

ＱＢ「君の魂がソウルジェムになってしまうかもね！！」

以下、本編に載せられなかったオマケです。

下ネタがあるので注意して下さい。








それでは始めるぜ、ビッチ！！

私のマネをしないで！！

マミルーム

ほむら・マミ「「次は何をしましょうか？」」

ほむら・マミ「「あら、一緒に遊びすぎたかしら？」」

ほむら・マミ「「あら？」」

ほむら・マミ「「あらーーー？」」

ほむら・マミ「「あららーーーーーー？」」

ほむら・マミ「「私のマネをしないで！」」

ほむら・マミ「「私のマネをしないでってば！！」」

ほむら・マミ「「なんなのよ……。」」

ほむら・マミ「「魔女の口づけかしら……？」」

ほむら・マミ「「わかったわ。私が喋るから貴女は黙りなさい。」」

ほむら・マミ「「黙りなさいって言ってるのよ！！」」

ほむら・マミ「「ああもうッ！！」」ﾀﾞﾝ!

ほむら・マミ「「そうだわ、相手が絶対に言わなさそうな言葉を言えばいいのよ。」」

ほむら・マミ「「準備はいいかしら？せーーーのーーーー……」





ほむら・マミ「「おち○ちん！！」」

ほむら・マミ「「おち○ぽ！！」」

ほむら・マミ「「ち○ぽ！！」」

ほむら・マミ「「ク＊ッ！！」」ﾀﾞﾝ!

ほむら・マミ「「何を考えているの貴女！？　変態なの！？　この男日照り！！」」

ＱＢ「……」

ほむら・マミ「「そうだわ！　お互いの悪口を言えばいいのよ！！」」

ほむら・マミ「「体に関する部分なら大丈夫よ。せーーーのーーーー……っせーーーで……」」

ほむら「牛女！！」　マミ「黒いまな板！！」

ほむら・マミ「「やったわ！　戻ったわ！！」」

ほむら・マミ「「ク＊ッ！！」」ﾀﾞﾝ!

ほむら・マミ「「どうすればいいのよ……？」」

ＱＢ「僕の出番だね。」ﾋｮｯｺﾘ

ほむら「！！　出たわねインキュベーター！！」ｼﾞｬｷｯ!　ﾊﾞｰﾝ!

マミ「戻ったわ！？」

マミ「……」ｽｯ

ほむら「そのようね。」ｽｯ

マミ「貴方のお蔭よキュゥべえ。ありがとう。」ｽｯ

ほむら「今回だけは感謝してやるわ、インキュベーター。」ｽｯ

ＱＢ「別にお礼を言われる程の事じゃないさ。僕はただ、マミが困っているのを助けたかっただけだよ。むしろお礼なら僕が言いたいね。」

マミ「……」

ほむら「……」ｽｯ

マミ「それじゃあ、お茶会でもしましょうか。」ｽｯ

ほむら「そうね。」ｽｯ

その夜

ＱＢ「……」ｶﾀｶﾀｶﾀ

ＱＢ「……」ｶﾀﾀﾀﾀﾀｶﾀｯ

ＱＢ「……」ｶﾀｯｶﾀｯﾀｯﾀｰﾝ!

ＱＢ「……ふぅ、これで完成だ。」ﾉﾋﾞｰ

ＱＢ「これを使えば、僕達のノルマは概ね達成出来るかもしれない。」

ＱＢ「お手柄だよ、ほむら。」

翌日　まどか部屋

ＱＢ「やあ、まどか。話があるんだ。」

まどか「契約ならしないよ？　ほむらちゃんが怒るからね。」

ＱＢ「今ならお得なキャンペーンをやってるよ。」

まどか「だーめ。契約だけはしないんだからね。」ﾌﾟｲｯ

ＱＢ「今契約すると、クール系黒髪ロングの美少女が男性器の名前を連呼する音声が付いてくるんだけどなあ。」

まどか「！！」ｶﾞﾀｯ!

ＱＢ「まあ、とりあえず、サンプル音声だけでも聴いておくれ。」ｶﾁｯ

『おち○ちん！！』『おち○ぽ！！』『ち○ぽ！！』

まどか「ほ、ほ、ほ、ほむらちゃん？」ｶｧｧｧ

ＱＢ「もちろん、正真正銘暁美ほむら本人の声さ。」ｶﾁｯ

『おち○ちん！！』『おち○ぽ！！』『ち○ぽ！！』

まどか「な、な、なんでほむらちゃんがこんなことを……？」ｶｧｧｧ

ＱＢ「それが知りたかったら……僕と契約して魔法少女になってよ！！」

まどか「ううー……で、でも……」

ＱＢ「そうすれば、暁美ほむらがこれらのアレを悶えながら欲しがる音声も作ってあげるよ。」

まどか「！！」

ＱＢ「しかも、『まどかの～』っていう音声も付けてあげるよ。」

まどか「！！！！」

ＱＢ「さあ、どうするんだい？」

まどか「もちろん契約するよ！！　願い事は……」

ほむら「その必要はないわッ！！」ｶﾞｼｬｰﾝ!!

まどか「ああ！！　貴重な音声データが！！」

ほむら「今日という今日は絶対に許さないわよ、インキュベーター……ッ！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ＱＢ「何故そんなに怒っているんだい？　男性器の名前を大声で連呼してるのを僕に録音されて加工した物をまどかに聞かれただけじゃないか。」

ほむら「わかってて言ってるでしょこのマザー＊＊ッカー！！」ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!　ﾊﾞｰﾝ!

ＱＢ「ギャース！！」ﾄﾞｯﾊﾟｰﾝ!

まどか「ぐすん」

ほむら「さて、鹿目まどか……さっき聞いた物は忘れなさい。」

まどか「やだよ。」

ほむら「えっ」

まどか「なんで……その……さ、叫んでたの？」

ほむら「さ、叫びたくて叫んだわけじゃないわ……巴マミといろいろあって……。」ｶｧｧｧ

まどか「じゃあ、わたしにも叫んでよ。」

ほむら「えっ」

まどか「マミさんには叫べるのにどうしてわたしには叫べないの？　わたしを仲間ハズレにしてるの？　こんなの絶対おかしいよ。」ｸﾞｽﾝ

ほむら「ちょっ」

まどか「いいもん。キュゥべえに『ほむらちゃんのソウルジェムを、一時間に一回「おち○ぽ！！」って叫ばないと濁るようにして！！』ってお願いするもん。」

ほむら「やめてぇぇぇ！！」

ほむら「わかったわよ！　叫ぶわ！　叫べばいいんでしょう！？」

まどか「やっぱり叫ばなくていいや。そのかわり、わたしの耳元で囁いてよ。さっきのアレを……ね？」ｳｪﾋﾋ

ほむら「わ、わ、わ、わかったわ……。」

ほむら「……///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

まどか「ウェヒヒ、もっともっと。」

ほむら「……///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

まどか「よくできました！　じゃあ今度は感情を込めておねだりして？」

ほむら「…………///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

まどか「うぇひひひ、誰のが欲しいのかなぁ？」

ほむら「………………///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

まどか「へぇ、そうなんだ！　てぃひひ、嬉しいなあ。うぇひひひ。じゃあ、次は……」

ほむら「もう、いやぁ……」ｸﾞｽﾝ

その頃、マミルームでは

ＱＢ「やれやれ、もう少しだったんだけどなあ。」ｼｬｶｼｬｶ

『おち○ちん！！』『おち○ぽ！！』『ち○ぽ！！』

ＱＢ「暁美ほむらの音声データは壊されちゃったけれど……」ｼｬｶｼｬｶ

『おち○ちん！！』『おち○ぽ！！』『ち○ぽ！！』

ＱＢ「マミのさえあれば何も問題ない。素晴らしいね。何か感情が芽生えそうな気がするよ。」ｼｬｶｼｬｶ

『おち○ちん！！』『おち○ぽ！！』『ち○ぽ！！』

ＱＢ「この音声もそのうち加工しなくっちゃね。楽しみガフゥ！？」ｹﾞｼｯ!!

ＱＢ「しつこいな、ビッチ！！」

マミ「……」

ＱＢ「マ、マミだったのかい？　ごめんよ、暁美ほむらかと思ったんだ。君にビッチなんて言うつもりはなかったんだ。」

マミ「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ＱＢ「それにしても、君が僕を攻撃するなんて珍しいじゃないか。何か嫌な事でもあったのかい？　僕はイヤホンで音声を聴いていただけだし……」

マミ「盛大に音漏れしてるわよ？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ＱＢ「！！　しまった！！」

マミ「ティロ・フィナーレ（物理）！！」ﾄﾞｺﾞｫ!!

終わり

グッド（いいね）！　アンド　サプライジングリーグッド（驚くほどいいね）！！

時間を止める。

ほむら「……」ｶﾁｯ

ほむら「……」ｶｼｬﾝ

グッド！

時間を止める……ふりをする！！

ほむら「……」ﾋﾟｮﾝ

ほむら「……」ｽﾀｯ

ほむら「今、時間を止めて３０センチ前に移動したのよ。」

ほむら「つまり、３０センチ前に瞬間移動したのよ。」

まどか「へぇ」

サプライジングリーグッド！！

契約を迫る。

ＱＢ「僕と契約して魔法少女になってよ！」

まどか「やだよ。」

グッド！

契約を迫る……人質をとって！！

ＱＢ「僕と契約して魔法少女になってよ！」ｺﾛｺﾛ

まどか「やだよ。」

ＱＢ「契約しないと暁美ほむらのソウルジェムに刺激を加えるよ？」ｺﾛｺﾛ

ほむら「私の事は気にしないで……絶対契約しないで……まどか……」

まどか「……具体的には何をする気なの？」

ＱＢ「君が彼女の乳首をクリクリした場合と同じ感覚を与えるよ。」ｺﾛｺﾛ

まどか「契約なんて絶対しないもん！！　ほむらちゃんの為だもん！！」

ＱＢ「そうかい、それは残念だよ。それでは早速……」ﾊﾟｱｱｱ

ほむら「ちょっ……まっ……あぅっ……」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

サプライジングリーグッド！！

相撲をする

杏子「はっけよーーーい……のこったァ！！」

マミ「巴投げッ！！」ﾌﾞﾝｯ!!

さやか「うわぁ！」ﾄﾞｻｯ

杏子「巴山の勝ちー！」

グッド!

相撲をする……橋の上で！！

杏子「はっけよーーーい……のこったァ！！」

マミ「巴投げッ！！」ﾌﾞﾝｯ!!

さやか「うわぁ！……あっソウルジェｍ」ﾎﾟｰﾝ

杏子「どういうことだおい……こいつ死んでるじゃねえか！！」

ほむら「拾って来たわ。」つソウルジェム

さやか「助かったわー。」ﾑｸｯ

サプライジングリーグッド！！

お菓子を食べながら戦う。

杏子「もぐもぐ、うおー！　もぐもぐ、うりゃあー！」ｶﾞｷﾝｶﾞｷﾝｻﾞｼｭｯ!

魔女「ﾔﾗﾚﾀｰ」ﾄﾞｻｯ

杏子「やったぜもぐもぐ」

グッド!

お菓子……の魔女を食べながら戦う！！

杏子「」ﾌﾞﾗｰﾝ

サプライジングリーバッド（驚くほど最悪だね）！！

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

明日オマケを３つ投下した後、ＨＴＭＬ化する予定です。

それでは、良い夜を。

お待たせしました。続きを投下します。

ところで、昨日は「あと３つ書いたらＨＴＭＬ化」と言ったなスマンありゃぁウソだった。







５つになったぜ、ビッチ！！

ー数年前

ＱＢ「やぁ、僕の名前はキュゥべえ！今日は君にお願いがあって来たんだ！　僕と契約して魔法少女になってよ！」

マミ「……」ﾀﾞﾚ?ﾀﾞﾚﾅﾉ?

ＱＢ「さあ！　願い事を言うんだ！」

マミ「……」ﾀｽｹﾃ!

ＱＢ「……？」

マミ「……」ﾀｽｹﾃ!ﾀｽｹﾃｯﾃﾊﾞ!

ＱＢ「？？」

マミ「……」ﾀ･ｽ･ｹ･ﾃ!

ＱＢ「？？？？」

マミ「」ｶﾞｸｯ

ＱＢ「……訳が分からないよ。」

マイム失敗！

そして現在
　
マミ「……」ｺﾞｫｫｫ

マミ「……」ﾄﾞｶｰﾝ!

ｹﾞﾙﾄﾙｰﾄ「ｷﾞｬｰｽ!!」

さやか「おおー！」

まどか「すごーい！」

マミ「……」ｺｳﾁｬｽﾞｽﾞｰ

まどか「それにしても、必殺技の名前とか叫ばないんですね。」

さやか「あんなのウソに決まってんじゃんｗｗｗｗ実際にそんなの叫ぶ人なんていないってｗｗｗｗｗｗ」

マミ「！？」

マイム失敗！！

ほむら「私が話たいのは……」

マミ「……」ｽｯｽｯｶｸｶｸ

ほむら「……？」

マミ「……」ﾉﾐｺﾐｶﾞﾜﾙｲﾜﾈ

ほむら「？」

マミ「……」ﾐﾉｶﾞｼﾃｱｹﾞﾙｯﾃｲｯﾃﾙﾉﾖ

ほむら「？？」

マミ「……」ﾐﾉｶﾞｼﾃｱｹﾞﾙｯﾃｲｯﾃﾙﾉﾖ!

ほむら「？？？」

マミ「……」ｱｰﾓｳ!

マミ「……」ｼﾞｬｷｯﾊﾟｰﾝ!

ほむら「うがぁ！？」

まどか「ほむらちゃーん！？」

マイム失敗？

お菓子の魔女の結界

マミ「……」ｽｶｯｽｶｯ

マミ「……」ｽｶｯｽｶｯ

さやか「マミさんはさっきから何してんの？」

ＱＢ「今日はマイムで戦うんだってさ。」

まどか「へえ。」

マミ「……」ｯｽｶｯｽｶｯ

マミ「……」ｶﾝﾍﾟｷﾈ!

マミ「……」ﾜﾙｲｹﾄﾞ､ｲｯｷﾆｷﾒｻｾﾃﾓﾗｳﾜﾖ!

マミ「……」ｽｶｯ

ｼｬﾙﾛｯﾃ「……」

マミ「……」ｽｶｯｽｶｯｽｶｯ

ｼｬﾙﾛｯﾃ「……」

ｼｬﾙﾛｯﾃ「あーーーん」ｶﾞﾊﾞｧ!

マミ「！？」

マミ「！！　！！　！！」ｽｶｯｽｶｯｽｶｯ

マミ「！！　！！　！！　！！」ｽｶｯｽｶｯｽｶｯｽｶｯ!

マミ「……」

マミ「ク＊ッ！！」ﾌﾞﾗｰﾝ

マイム失敗！！

終わり

ほむらの歌

♪彼女はＨでＯでＭでＵな宿命を背負い

♪誰がなんと言おうとタイツを履き続ける

♪カガリよりもタマのある女

♪親友を因果から解放するまで旅は終わらない

ほむら「私がほむら！　このアニメの主人公♪」

ほむら「『マグマ団にいたでしょ？』ですって？　♪」

ほむら「それは野郎の名前でしょうが！！　♪」

ほむら「まどかを助ける為に何十回も戦ってきたのよ♪」

ほむら「誰にも頼らずアドバイスもなしでね♪」

ＱＢ「やあ」ﾊﾟｰﾝ!

ＱＢ「ほむら」ﾊﾟｰﾝ!

ＱＢ「なにを」ﾊﾟｰﾝ!

ほむら「しつこいわよ、インキュベーター♪」

ほむら「貴方の顔を見るくらいなら『Ｒ１００』の方がマシよ♪」

ほむら「私の名も知られるべきだと思わない？　♪」

ほむら「『まどか☆マギカ』？」

ほむら「『ほむら☆マギカ』でしょ♪」

まどか「ほむらちゃん……？」

ほむら「！？」

♪彼女はＨでＯでＭでＵな宿命を背負い……

まどか「ほむらちゃんそんなこと思ってたんだ……」

ほむら「ご、誤解よまどか！　私はただ、貴女が主人公じゃなくなれば、危険な目に遭わなくて済むと思っただけで……」

ＱＢ？「だからって君が主人公になる必要はないんじゃないかな？」

まどか「え……キュゥべえ……だよね？」

ほむら「いいえ、こいつはＱ頭身。ごく稀に現れるインキュベーターよ。」

ほむら「……おまけにコミカライズモードまで発動してるわ……」

Ｑ頭身「……」ﾆﾔｧ

ほむら「……どうやら戦うしかないようね……」

まどか「え？　なんで？」

Ｑ頭身「やあ、サイコビッチ！　病院に帰りなよ♪」

Ｑ頭身「『イケない検査』が待ってるよ♪」

Ｑ頭身「女の尻を追いかけといて、自分は『普通』だと思ってるの？　♪」

Ｑ頭身「黒髪ロングのクール系とか、オタクに媚びすぎじゃないかい？　♪」



ほむら「あら、宇宙人が私のスタイルにイチャモンつけてるわ♪」

ほむら「自分だって女子供に媚びてる癖に♪」

ほむら「魂抜いて契約なんて、今時古いんじゃないかしら？　♪」

Ｑ頭身「まどかが毎回騙されるほど馬鹿だと思うかい？　♪」

Ｑ頭身「『契約させて（はぁと）』って尻を舐めてくるのさ♪」

Ｑ頭身「君のまな板には飽きてウンザリだってさ♪」

ほむら「！！」

Ｑ頭身「Ｈ・Ｏ・Ｍ・Ｕ・Ｒ・Ａ？」

Ｑ頭身「君はＨ・Ｏ・Ｍ・Ｕ・Ｒ・ＧＡＹ♪」

ほむら「ヤラセがあったなら放送禁止にしなさいよ♪」

ほむら「大体、まどかは私のゴールドフィンガーに夢中よ♪」ﾜｷﾜｷ

ほむら「嘘をつくなんてインキュベーター失格ね♪」つゴルフクラブ

Ｑ頭身「！！」

ほむら「今、ここでおしおきしてやるわ♪」ﾊﾞｺｫｫｫﾝ

Ｑ頭身「ｸﾞﾜｧｧｧ」ﾄﾞｶｰﾝ!

まどか「弱っ……！」

♪彼女はＨでＯでＭでＵな宿命を背負い……

ほむら「まどかぁー！！」ﾀﾞｷｯ

まどか「わわ、ほむらちゃん！？」

ほむら「私、勝ったよ！？　勝ったのよ！？」

まどか「ああ、うん……おめでとう、ほむらちゃん。」

ほむら「ありがとう、まどか！！……うふふふふふ」ﾜｷﾜｷ

終わり

呪いの人形

ほむら「モレスタームーンもデスノートも、からくりが全てばれてしまったわ……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ほむら「何か他に方法は……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ほむら「あら、カメが雲に乗って飛んでるわ。かわいいじゃない。」

ほむら「？　何かくれたわ。人形？」

ほむら「……インキュベーターの人形だったわ。」

ほむら「人形になっても憎たらしい顔ね。デコピンしてやるわ。」ﾋﾟｺﾝｯ

ＱＢ「痛っ！」

ほむら「えっ」

ＱＢ「なんだったんだい、今のは……またあのビッチの仕業かな……？」

ほむら「なるほど……これは呪いの人形なのね……」

ＱＢ「そうだ、そろそろマミの砲火後ティータイムの時間だ。まどかもさやかも来るはずだね。つまり契約のチャンスだ！」ﾀﾞｯ!

ほむら「……いいことを聞いたわ。」

マミルーム

マミ「さあ、召し上がれ！」

まどか☆さやか「「いただきまーす！」」

ＱＢ「僕の分もあるかい？」ﾋｮｺｯ

マミ「もちろんよ。ほら。」ｽｯ

ＱＢ「ありがとう、マミ！　じゃあ、いただき……」ｶｸｶｸｶｸｯ

マミ「ど、どうしたのキュゥべえ？」

ＱＢ「なんだか知らないけど腰振りダンスが止まらないんだ。」ｶｸｶｸｶｸｯ

さやか「……まさか……キュゥべえって……」ﾋｷｯ

まどか「キュゥべえ……」ﾋｷｯ

ＱＢ「待ってよ！　誤解だよ！　僕は変態じゃないよ！」

ベランダ

ほむら「あの３人の前で醜態を晒せば、貴方は信用を失うでしょうねインキュベーター。」ｸｲｸｲｸｲｯ

ほむら「そしてこの方法なら私の仕業だとバレる事もない。」ｸｲｸｲｸｲｯ

ほむら「完璧な作戦ね。」ﾌｧｻｧ

ＱＢ「わかったぞ！　これは暁美ほむらの仕業だ！」ｶｸｶｸｶｸｯ

マミ「こら、キュゥべえ！　確かに貴方にこういう事をするのは彼女しかいないけれど、決めつけるのは良くないわよ！」

さやか「そうだよ！　転校生以外考えられないけど、決めつけは良くないよ！」

まどか「誰もほむらちゃんを信じてあげないの！？　ほむらちゃんが犯人なのは確かだろうけど、こんなのってないよ！　あんまりだよ！」

ＱＢ「うわっ！？」ﾋﾟｮｰﾝ!

マミ「きゃっ！？」

さやか「キュゥべえがマミさんを押し倒した！！」ﾜｰｵ!

まどか「そして顔に腰を叩きつけてる！？」

マミ「いやああああ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ＱＢ「ち、違うんだ！　違うんだマミ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほむら「ふふふ♪」ｸｲｸｲｸｲｯ

ＱＢ「あふん！　な、なんだい、今のは？　耳に妙な感触が……。」ｿﾞｸｯﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ

マミ「いやあああ！　やめてええええ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ＱＢ「そうか！！　耳を舐められたのか！！　あふんあふん！！」ｿﾞｸｯﾊﾟﾝｿﾞｸｯﾊﾟﾝｯ

さやか「うわーー……」

ＱＢ「あふんあふん！！　あふん！　あふん！　あふん！」ｿﾞｸｿﾞｸﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

まどか「うわぁ……」

ＱＢ「！！　ちょっと待ってくれ暁美ほむら！！　そこは駄目だろう！！　そこは駄目だろう！！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｿﾞｸｿﾞｸ

マミ「やめてってばあああ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほむら「ふふふ……我慢しなくてもいいのよ……？」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ほむら「巴マミの顔に……思いっきりぶちまけてしまいなさい……！」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ほむら「ふふふふふふふ」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ほむら「……でも、よく考えたらインキュベーターにそういう機能があるワケないじゃない。」ｸｲｸｲｸｲｯ

ほむら「じゃあ今日はこれくらいにしておきましょう。」

まどか「それがいいと思うよ。」ｶﾞﾗｯ

ほむら「……」

まどか「……」

ほむら「えーっと、その……」

まどか「……」ﾆｺｯ

マミ「反省の言葉は？」

ほむら「次からはバレないように気をつけます。」

さやか「いや、違うでしょ？」

ほむら「次からは他人を巻き込まないようにします。」

マミ「キュゥべえにヒドイことしないでって言ったわよね？」

ほむら「だってアイツのせいで……」

さやか「言い訳しないでよ。この後に及んで見苦しい。」

ほむら「……」

まどか「と、とりあえず、キュゥべえに謝ろうよほむらちゃん。ね？」

ほむら「……ごめんなさい、インキュベー……キュゥべえ。」

ＱＢ「大丈夫だよ、暁美ほむら。」

ＱＢ「僕は全然気にしてないし、全然怒ってないよ。感情がないからね。」

ＱＢ「だから君達も気にしないでくれ。」

ＱＢ「とりあえず僕は散歩にでも行ってくるよ。」ﾄｺﾄｺ

マミ「キュゥべえは優しいからああ言ったけど……貴女はそこで正座して反省しなさい。」

ほむら「はい……。」

ＱＢ「暁美ほむらが人形を拾ったのはこの辺りらしいね。」

ＱＢ「あのジュゲムからもらったのか……僕にも１つ、くれるかな？」

ジュゲム「ﾎﾗﾖ」ﾎﾟｲｯ

ＱＢ「……」ﾆﾔｧ

インキュベーター・コミカライズモード！！

ＱＢ「確かに僕は怒ってないよ、暁美ほむら。」ﾋｮｲ

ＱＢ「でも、仕返ししないとは一言も言わなかったよね？」ﾋﾞﾀｰﾝ!　ﾋﾞﾀｰﾝ!

ほむら「ぎゃあっ！？」

まどか「ほ、ほむらちゃん！？　どうしたの！？」

ほむら「なんでもッ……ないわ。大丈夫よ。」ﾌｧｻｧ

さやか「そうなの？　ならいいけどさ。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ほむら「……っ！……っ！！　！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

まどか「ほ、ほむらちゃん？」

マミ「……暁美さん、本当に大丈夫なの？」

ほむら「だいっ……じょうぶよ。心配っ……しないで……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ＱＢ「さて、そろそろ恥をかかせてあげようかな。」ｽｯｽｯ

ほむら「ひゃあああ！？」ﾋﾞｸﾋﾞｸﾝｯ

まどか「ほむらちゃん！？」

ほむら「なんでも……ないわ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

さやか「ホントに大丈夫？　顔真っ赤だけど？」

ほむら「だいっ……じょぶっ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

マミ「どうしてスカートを押さえているのかしら？」

ほむら「別に……ひゃんっ！？」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

さやか「……絶対にキュゥべえが何かしてますよね。」ﾋｿﾋｿ

マミ「まあ、自業自得なんだし、もう少し様子を見ましょう。」ﾋｿﾋｿ

まどか「……うぇひひ♪」ﾜｸﾜｸ

終わり

死にぞこないの魔法少女！

まどか「えぇっ！？　ほむらちゃんが！？」

ＱＢ「うん、ソウルジェムの穢れが溜まりきっている。」

ＱＢ「このままじゃ大変な事になるね。」

ほむら「まど……か……」

まどか「ほむらちゃん！？」ｸﾞｽｯ

ほむら「この……紙を……」ﾍﾟﾗｯ

まどか「この紙はなんなのほむらちゃん！？」

ほむら「『棺桶リスト』……私が死ぬまでにやりたいことが書いてあるわ……。」

ほむら「でも……今の私には出来そうにないから……代わりにやってくれないかしら……まどか……」

まどか「そんな悲観しないで！　諦めないでよほむらちゃん！！」ｸﾞｽﾞｯ

ほむら「それじゃ……よろしく……」ｶﾞｸｯ

まどか「ほむらちゃん！？　ほむらちゃーん！！」ｳﾜｰｰﾝ!

ＱＢ「大丈夫。彼女は気絶しただけだ。」

ＱＢ「とにかく、彼女が大変な事になる前に『棺桶リスト』を全てクリアするんだ！」

まどか「わかったよほむらちゃん……ほむらちゃんがやり残したこと、全部私が代わりにやるよ！」

まどか「３０個もあるけど、頑張ってクリアするよ！」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ＱＢ「時間がかかるミッションから先にやった方がいいね。はい、このＤＶＤを観るんだ。」

まどか「『羊たちの沈黙』……？　なんでこんな怖そうな映画を……？」

ＱＢ「今年が未年だからじゃないかな？」

まどか「うぅ……怖いけど……ほむらちゃんの為に観ないと……」ｶﾞｸｶﾞｸ

１１８分後……

まどか「ふぇぇぇ……怖かったよぉ……」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ＱＢ「お疲れ様。さあ、今度はこのＤＶＤを観るんだ。」

まどか「『スカ―フェイス』？　なんかカッコイイね、この人！　どんな話なの？」

ＱＢ「ガッツと信頼を武器とするキューバ難民の主人公トニー・モンタナがアメリカンドリームを掴む話だよ。ある意味タイムリーな映画だろう？」

まどか「へえ、面白そう！　早速観よう！」

十数分後

まどか「」

ＱＢ「まさかチェーンソーのシーンで気絶するとは思わなかったよ。」ﾔﾚﾔﾚ

１７０分後……

まどか「キュゥべえのウソつき！！　ギャング映画だなんて聞いてないよ！！」

ＱＢ「聞かれなかったからね。それに、嘘はついてないハズだよ？」

まどか「確かにガッツと信頼が武器だったけど……あれがアメリカンドリームなの！？」

ＱＢ「アメリカで貧乏人が金持ちになればアメリカンドリームなんだよ。」

まどか「そうなのかなぁ……」

ＱＢ「そんなことより次のミッションだ。次はシャリが全部ワサビになってる大トロ握りを食べるんだ！」

まどか「なんでそんなものを……？」


まどか「んーーっ！　んーーーっ！」ﾂｰﾝ

ＱＢ「おめでとう、まどか。次はコーラを一気飲みした後ゲップせずに徳川将軍最後まで言うんだ！」

まどか「まず、徳川将軍がわからないよぉ……家康と秀吉と家光と吉宗しかわからないよぉ……」ｸﾞｽﾝ

ＱＢ「それでも頑張るんだ！」

ＱＢ「よく頑張ったねまどか！　次は歯磨きした後にみかんを食べるんだ！」

まどか「ふぇぇ……マズイよぉ……」

こうしてまどかは次々と……

ＱＢ「おめでとうまどか！　次は『ウォッチメン』を観るんだ！」

まどか「また映画……？　まあ、ヒーロー物だし、そんなにグロいシーンもエッチなシーンもないよね！」

死にぞこないのほむらの為に……

ＱＢ「次はAmazonで『フロム・ヘル』を上・下巻両方ポチるんだ。もちろん君のお金でね！」

まどか「今月のお小遣いが……でも、ほむらちゃんの為だもん！」

「棺桶リスト」をこなしていくのであった……

そしてついに……！！

まどか「やった……！　あと、１つだぁ……！！」

ＱＢ「おめでとう、まどか！　最後のミッションは……」

ＱＢ「マミとラップバトルをするんだ！　そして勝つんだ！」

まどか「えええ！？　そんなあ！！　わたし、ラップバトルなんてしたこともないよ！？」

まどか「っていうかマミさんはラップ出来るの？」

マミ「ふっふっふ……」

まどか「あ、マミさん。いつの間に……」

マミ「私がＭＡ☆ＭＩ♪　黄色い女神♪　追い込んであげるわ地引網♪」

まどか「！？」　　

マミ「貴女はピンク♪　男にウィンク♪　ベッドで男の禁句をドリンク♪」ｸｲｯｸｲｯ

まどか「なっ……！」

マミ「恋人はほむら♪　必要ないブラ♪　しつこいストーカーまるでコブラ♪

まどか「……ひどいよぉ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

マミ「そして泣くだけ喚くだけ♪　どうにでもなれティロ・フィナーレ♪」ﾄﾞﾔｧ

まどか「……うぅ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

まどか「ひどいよぉ……こんなの……あんまりだよぉ……」ﾋｯｸﾞｴｯｸﾞ

ＱＢ「……泣いてるだけじゃ何も進展しないよ。」

まどか「うぅ……でも……」ﾋｯｸﾞｴｯｸﾞ

ＱＢ「じゃあ、棄権するかい？」

まどか「……」

ＱＢ「暁美ほむらは残念がるだろうね。悔いをのこして死ぬなんてね。まあ、しょうがないか。」

まどか「……いいや、わたしはやるよ。」ﾋｯｸ

まどか「ほむらちゃんの為だもん。」ｽｸｯ

ＱＢ「そうかい。だったら……」

ＱＢ「存分にやりな。」

まどか「わたしがまどか♪　巴マミとか（笑）♪　早く舐めなよわたしのナントカ♪」ｸｲｯ

マミ「！！」

まどか「女神はわたし♪　最強なんだし♪　くれてあげるよハズレのたわし♪」ﾎﾟｲｯ

マミ「いたっ！」

まどか「イエローは消えろ♪　首食べられろ♪　早く帰ろよエロビデオ♪」ｼｯｼｯ

マミ「ッ！！」

まどか「降伏するならそっちの勝手♪　だったらとっても嬉しいなって♪」ﾄﾞﾔｧ

マミ「貴女は後輩♪　あまり怒らせないで頂戴♪　これじゃ理性が崩壊♪　街が荒廃♪」

まどか「……」ﾌｰﾝ

マミ「今すぐ謝罪♪　早くしなさい♪　さもなきゃ死ぬしかないじゃあない♪」ｼﾞｬｷｯ!

まどか「！！」ﾋﾞｸｯ!

マミ「あらあら後悔？キモが小さい♪　荒い息遣い♪　ガクガク震える１４歳♪」ｸｽｸｽ

まどか「……」ﾅｶﾕﾋﾞ!

マミ「こんな女相手にならない♪　だからもう何も怖くない♪」ﾄﾞﾔｧｧｧ

まどか「脅迫なんて犯罪チック♪　帰って咥えてFUC-KYUBEY'S　DICK!」ｶｸｶｸ

マミ「！？」　ＱＢ「！？」

まどか「何度も言うけどわたしは女神♪　あなたのレバーはワインのツマミ♪」ﾊﾟｸｯ

マミ「！？」ｿﾞｯ

まどか「ハッパを吸ってマッパでヒャッハー♪　指を折るぞまるでロールシャッハ♪」ﾜｷﾜｷ

マミ「ッ！？」ｿﾞｿﾞｯ

まどか「わたしの勝ちでバトルはエンド♪　続きがやりたきゃSAY　HELLO　TO　MY　BEST　FRIEND!」ﾄﾞﾔｧｧｧｧ!

ＱＢ「えーと……このラップバトルの勝者は……」

マミ「……私の負けよ。流石だわ鹿目さん。」

まどか「やったぁ！　マミさんに勝った！　わたし、マミさんにラップバトルで勝ったんだよほむらちゃん！」

マミ「最後のライムは『スカーフェイス』の名台詞『SAY　HELLO　TO　MY　LITTLE　FRIEND!』と貴女の『私の、最高の友達』をかけたのかしら？」

まどか「流石マミさん！……あっそうだ、ほむらちゃんに報告しないと！　早くしないと間に合わなくなっっちゃう！！」ﾀﾞｯ!

マミ「えっ、どうしたの？」

ＱＢ「なんでもないよ、マミ」ﾀﾞｯ

まどか「ほむらちゃん！　まだ生きてる！？　わたし、ほむらちゃんが死ぬまでにやりたかったこと、全部やっ……たよ？」

ほむら「あぁ……チェーンソーでの拷問シーンで気絶しちゃうまどか可愛いわ……」ﾊｧﾊｧ

ほむら「飛行船のシーンで顔を真っ赤にするまどかも……囚人が油かけられるシーンで顔が真っ青になるまどかも……」ﾊｧﾊｧ

ほむら「ゲップをするまどかも……徳川将軍を一生懸命覚えようとするまどかも……ワサビで涙目になってるまどかも……」ﾊｧﾊｧ

ほむら「巴マミにＤＩＳられて本気で泣くまどかも……その後勇気を振り絞って戦うまどかも……」ﾊｧﾊｧ

ほむら「可愛い……全てが可愛いわ、まどかぁ……」ﾊｧﾊｧ

まどか「ほむら、ちゃん？」

ほむら「まっ、まどかぁ！？」ﾋﾞｸｩ!

まどか「どういう……ことかなぁ？」

ほむら「ええっと……その……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

まどか「キュゥべえ、説明して？」

ＱＢ「簡単な話だよ。暁美ほむらのソウルジェムは確かに濁りきっていた。」

ＱＢ「でも、彼女がグリーフシードを持っていないとは一言も言ってないだろう？」

まどか「……なるほどねぇ。」

ＱＢ「暁美ほむらは君が部屋を出た後にグリーフシードで穢れを吸い取った。そして君の行動を機械でずっと観ていたんだ。」

まどか「最終的にどうする予定だったの？」

ほむら「まどかのお蔭で復活したわーってシナリオだったのよ。」

まどか「……どうして、こんな事、したの、どうして……」ｸﾞｽｯ

ほむら「私の為に必死で行動するまどかが見たくってつい……ごめんなさい。」

まどか「……で、どうしてキュゥべえはほむらちゃんに協力してたの？普段はとっても仲が悪いのに……」

ＱＢ「そんなの決まってるじゃないか。」


ＱＢ「暁美ほむらが君に懲らしめられる所を見たかったのさ。」

まどか「そうなの？じゃあ今から始めるからそこで見ててよ。」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

ＱＢ「うん、わかったよ。」

ほむら「待ってまどか……ごめんなさい……でも、『フロム・ヘル』の料金は後でちゃんと払う予定だったの……だから……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

まどか「ハイパーまどかビーーーーームッ（物理）！！」ﾄﾞｺﾞｫ!!

終わり

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

次でラストです。

フルネーム

中沢「あ、消しゴム忘れた。どうしよう？」

ほむら「……『ＭＯＮＯ』と『まとまるくん』どちらがいいかしら？」

中沢「どっちでもいいよ。」

ほむら「じゃあ『まとまるくん』で。」

中沢「ありがとう。」



まどか「……ほむらちゃんが中沢君といちゃいちゃしてる。」

さやか「いや、消しゴム貸しただけじゃん。」

まどか「だったらどうしてほむらちゃんが『まとまるくん』を持ってきてるの？　ほむらちゃんは『ＭＯＮＯ』派なのに……」

さやか「それは……なんでだろ？」

まどか「ほむらちゃんを誘惑するなんて……おしおきしなきゃね。」ｶｷｶｷ

さやか「それお仕置きじゃない！　殺害！　デスノートに名前を書くのは殺害！」

中沢「あがががが！！」

ほむら「！？　どうしたの中沢君！？」

まどか「てぃひい♪」

中沢「……なーんてね♪」ﾑｸｯ

まどか「え？」

さやか「あれ？　まどかはちゃんとフルネームを書いたのに。」

まどか「そ、そうだよ！　ほら！」ﾍﾟﾗｯ

『なかざわ』

中沢「僕のフルネームは『中沢』じゃないよ。」

まどか「クラスメートなのにフルネームがわからないなんて……！」

さやか「そーいえば、あたしも知らないや。」

ほむら「同じ一カ月を何回も繰り返してきた私も知らないわ。」

恭介「僕も知らないや。」

仁美「わたくしもですわ！」

和美「私も知りません。」

中沢「これから先も知ることはないさ！！」ﾎﾞﾝｯ!!

みんな「！？」

「ハハハハハハハ！！」

ほむら「消えた……？」

中沢の正体については諸説ある。

宇宙人説、インキュベーターの親玉説、レズビアンだとばれるのを恐れた暁美ほむらがとりあえず作った彼氏説、虚淵玄の化身説……

どれも憶測の域を出ない。　つまり今現在に至っても正体不明の存在なのである。

しかし、いつか必ず彼の正体は明らかになるだろう。その時まで我々は「どちらでも良い」等と妥協することなく……

こんな時間にAmazonが来るなんて珍しいな。











やはり、どちらでも良いかと。

終わり