いつもと同じ放課後。いつもと同じように部活に向かう私。
──しかし扉の向こうで待っていたのは床にへたり込む一人の顧問、怯えた様子で立ちつくす三人の先輩方、そして全裸でバスドラムに刺さった律先輩といういつもとは全く違う異常な光景だった。
「律先輩……! 何があったんですか!」
私は四人をよそに律先輩に走り寄った。
……息をしていない。脈もない。大好きな先輩はすでに冷たくなっていた。
どうしてこんなことに……!
涙を流し膝を落とす私の目にふと何かが飛び込んできた。
ハンニンハ……ケイオンブ……?
プリプリで真っ白な律先輩のお尻には確かに、血のようなものでそう書かれている。これはダイイングメッセージというやつなのだろう。
犯人は軽音部……つまり律先輩を裸にしてバスドラムに刺して殺した犯人は唯先輩、澪先輩、ムギ先輩、さわ子先生の四人のうちの誰かってことなんですね。
……私、頑張ります。律先輩のためにも、必ず犯人を見つけ出してみせます!
「皆さん、慌てないで……慌てないで、聞いてください。そして、律先輩のお尻を見てください」
私はまず四人を集め、この穢れなき純白の桃尻──もといダイイングメッセージを全員に見せた。
「どうやら犯人は軽音部にいるようなんです!」
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