唯「ひとりに一体あずにゃんの時代!」 (23)
唯「良い時代になったものですなぁ」 ペロペロ
紬「本当ねぇ唯ちゃん!」 ペロペロ
澪「一体たったの220万円で梓の等身大フィギュアが買えるだなんてな」 ペロペロ
律「これでいつでもどこでも好きなだけ、自分専用の梓をペロペロできるぜー」 ペロペロ
梓「……皆さん、なにをしているんですか…」
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唯「あ、あっずにゃーん!」 ペロペロ
律「お、来たか」 ペロペロ
紬「それじゃあお茶にしましょうか」ペロペロ
澪「ああ。梓はケーキどれにする?」ペロペロ
梓「いえいえいえいえ。なにを当たり前みたいにいつも通りに部活を開始してるんですかっ!」
律「なにって…ああ、これか?梓の等身大フィギュアだよ」ペロペロ
梓「なんで皆さんが購入しちゃってるんですか!」
唯「そりゃあするに決まってるよ~。あずにゃんのフィギュアだもん」ペロペロ
紬「220万円で等身大の梓ちゃんといつでもいっしょに居られるのよ?みんな欲しがるわよ」ペロペロ
澪「みんなで予約して買ったんだぞ!」ペロペロ
律「ああ、良い買い物だったわー」ペロペロ
梓「複雑な心境すぎますよ!」
梓「いえ、仮に、100歩譲って、皆さんが買うのはこの際良いとしましょう…」
4人「??」ペロペロペロペロ
梓「なんっっっっで、ずっと私のフィギュアをペロペロしてるんですかぁーーーー!!!!///」
4人「!!!」ペロペロペロペロ
唯「だ、だって、普通の人はあずにゃんをペロペロするものだよ?」ペロペロ
梓「あってたまるかそんな普通!」
律「普通のことだよ。ペロペロはいたって普通!」ペロペロ
澪「梓本人を好き勝手にペロペロするわけにはいかないからなぁ」ペロペロ
紬「画期的な商品よね~」ペロペロ
梓「そんな…皆さんまで、おっ、おかしいですよっ!」
律「巷で大ヒットしてるんだぞー?」ペロペロ
唯「私たちは予約して買ったからちゃんと買えたけど、そうじゃない人たちはなかなか手に入らないらしいね~」ペロペロ
梓「そんなバカな…」
澪「本当だ。みんな欲しがってて、転売価格が高騰しているんだよ」ペロペロ
紬「特に白が人気で高値なのよね?」ペロペロ
梓「白って!?なにがですか!?」
唯「それはもちろん…ねぇ?」ペロペロ
紬「梓ちゃんのアレよね~」ペロペロ
梓「なんですか!?なんなんですかっ!」
澪「ううっ…///」ペロペロ
律「言わせんなよ梓ーーっ!」ペロペロ
梓「ああもうっ!よくわからないけど、なにやらものすごく辱めを受けてる気がしますよ!そのペロペロ!!///」
唯「はずかしめ…」ペロペロ
律「はずかしめ」ペロペロ
4人「…」ペロペロペロペロ
じーーーーっ
4人「……」ペロペロペロペロペロペロペロペロ
梓「ちょ、ちょっと皆さん?」
じーーーーっ
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
梓「も、もーーっ!私を見ながら梓フィギュアをペロペロしないでください!!」
梓「なんですかこれぇっ!?///」かぁぁぁ
澪「この世界に新たなプレイが誕生したな…」ペロペロ
唯「等身大フィギュアの本人を見ながらフィギュアをペロペロする…斬新だねっ!」ペロペロ
紬「これは私たちペロリストが世界に起こした革命よ!」ペロペロ
律「自分、見舐め良いっすか?」ペロペロ
梓「良くないですっっ!!///」
【翌日・通学路】
梓「はぁ…昨日の部活では散々な目にあったよ…」てくてく
純「あー、あっずさー!おっはよー!」ペロペロ
梓「純!?あんたまでなんで梓フィギュア持ってんの!?」
梓「そして何故純までペロペロを…!?」
純「いや、何故って言われても、梓をペロペロするのは常識だし」ペロペロ
梓「常識じゃなーーい!!」
憂「梓ちゃーん、純ちゃん、おはよう!」ペロペロ
梓「死んだーー!!もうこの世界の常識は死んだーーーーっ!!」
梓「憂までもが梓フィギュアをペロペロしてるなんて…」ガクッ
憂「梓ちゃんどうしたの?」ペロペロ
純「なんか落ち込んでるみたいだけど、今や梓フィギュアペロペロは空前の大ブームだよ?」ペロペロ
梓「いやいや、ブームなんて起きるわけが…」
サラリーマン「…」ペロペロ
ギャル「…」ペロペロ
小学生「…」ペロペロ
オタク「…」ペロペロ
ニート「…」ペロペロ
警官「…」ペロペロ
ミュージシャン「…」ペロペロ
政治家「…」ペロペロ
軍人「…」ペロペロ
聖職者「…」ペロペロ
ペロリスト「…」ペロペロ
梓「うっ、うわぁぁぁあああぁぁ~~~~っっ!?!?!?」
梓「みんなが!!みんなが梓フィギュアをペロペロしているっ!?」ガクブル
和「あら、どうしたの梓ちゃん?」ペロペロ
梓「和先輩!?」
さわ子「ほらほらみんな。早く学校行かないと遅刻するわよ?」ペロペロ
梓「さわ子先生まで!?」
さわ子「ああ、この梓ちゃんフィギュア?プレミアムついてて高かったのよー」ペロペロ
梓「それが白のヤツだ!そして案の定表面から白い部分は見えないし!!」
和「それじゃあ私、生徒会行くわね」ペロペロ
梓「そして相変わらずクールな和先輩だぁぁぁ!!」
純「梓のテンションがぶっ壊れてきたね」ペロペロ
憂「大丈夫かなぁ梓ちゃん」ペロペロ
梓「ああ、そんな…この、この世界はペロリズムに支配されてしまっていたなんて……」ブルブル
さわ子「…と言うより梓ちゃん。梓ちゃんはどうして中野梓フィギュアを持っていないの?」ペロペロ
梓「へっ!?」
憂「そうだよ梓ちゃん。どうして梓ちゃんは梓ちゃんのフィギュアをペロペロしないの?」ペロペロ
純「梓、どっか調子悪い?病院行く?」ペロペロ
梓「えぇ~~…」
梓「い、いや、いくらなんでも私に自分のフィギュアをペロペロしろだなんて…」
民衆「おい見ろ!あの子、中野梓等身大フィギュアを持っていないぞ!?」ペロペロ
民衆「あずにゃんをペロペロしていないだって!?」ペロペロ
ざわざわざわざわ
梓「……えっ?」
民衆「異端者だ!異端者がいるぞーー!!」ペロペロ
民衆「中野梓フィギュアをまだ持っていないやつがいるぞッ!」ペロペロ
梓「いやいやいやいや」ぶんぶん
民衆「き、君…どうしてあずにゃんをペロペロしないんだい…?」ペロペロ
民衆「まさか、まだ中野梓等身大フィギュアを持っていないのかい!?」ペロペロ
梓「あ、あれ?私がおかしいのかな、これ?」
ざわざわ ひそひそ
(どうしてあずにゃんをペロペロしないの)(君もペロリストになろうよ)(ペロペロ)
(あずにゃんをペロペロしよう!)(ペロペロ)(あずにゃんはペロペロするもの)
(ペロリズムによる新世界へようこそ!)(みんなであずにゃんをペロペロしよう)
(ペロペロ)(君もこっち側へおいで)(いっしょにペロペロしようよ)
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
梓「あぁああぁぁぁああぁぁっぁ~~~~」ぐるぐるぐるぐるぐるぐる
梓「ワタシハ、アズニャンヲ、ペロペロ、スルデス!」
梓「ヤッテヤルデス!」
梓「マズハ、ワタシノ、フィギュアヲ、ニュウシュ、スルデス!」
梓「ヤッテヤルデス!」
フィギュアメーカー「売り切れです」
転売業者「売り切れです」
闇のブローカー「売り切れです」
梓「アババババババババババ!」
梓「ソンナ、ドコニモ、ウッテイナイデス!」
梓「アア、こんな、事なら…」
梓「ちゃんと予約して買えば良かったーー!!」
梓「うわーーん!」┣¨┣¨┣¨┣¨…
こうして梓は中野梓等身大フィギュアを求めて闇へと消えて行った
あの時、フィギュアを予約しておけばよかったという後悔を胸に抱きながら…
おしまい!
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