ジャガー・ジュン市と賢者の石 (9)

ホグワーツ特急


ロン「……んで、こいつがスキャバーズ。たぶん言わなくてもわかるだろうけど――」

ハリー「あー、お下がりなの?」

ロン「そ、まったく嫌になっちゃうね。ペットまで兄貴たちのお下がりなんて」

スキャ「キキーッ」

ロン「あっ、こらおい暴れるな。……あーあ、僕も君のみたいなかっこいいペットが欲しいよ」

ハリー「そんなことないよ。君のドブネズミだって素敵さ」

スキャ「」

ロン「遠慮がないね、君。まあいいけど。カエルチョコレートもらうね」

ハリー「どうぞ」

ジャガー「じゃあ俺も。おっ……またこの爺さんか」ムシャムシャ

ロン「ダンブルドアだね。僕も四枚持ってる」イラネ

ハリー「ロンのは……魔女モルガナ?」

ロン「七枚目だよ勘弁してくれ」

ジャガー「ハハ、ロンは相変わらず運が悪いな」

ハリー「運もお下がりなんじゃない?」

ロン「さらっとひどいこと言うね。……ところでさハリー」

ハリー「なんだい?」

ロン「この人誰?」

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ハリー「え、ロンの知り合いじゃないの?」

ロン「まさか。勝手に入ってきて君の隣に座ったから君の知り合いかと思ってたよ僕」

ハリー「僕魔法使いに知り合いなんていないよ」

ジャガー「おいおいロン。最初の方にハリーが言ってたこと忘れたのか?」

ロン「ああ、そういえばマグルとずっと暮らしてて、自分が魔法族だってことも知らなかったんだっけ」

ハリー「そうだよ。だから授業に着いていけるか心配だって僕言ったよね」

ジャガー「人の話をよく聞かないのはお前の悪い癖だぞロン。そんなだから八歳まで友達いなくてぬいぐ

ロン「うおおおおおい! なんでそんなこと知ってるんだよお前!」

ジャガー「なんでってお前の兄貴に聞いたんだよ。ほらあの、フラッグとジョルジュとかいう双子に」

ロン「誰だよそれ! フレッドとジョージだよ!」ガビン

ハリー「なんだ、やっぱりロンの知り合いじゃないか」

ロン「違うよ!! 君今の話聞いてた!?」

ジャガー(ほう、若いのになかなかキレのある突込みだ)

ジャガー「と、まあ冗談はさておき。俺の名前はジャガー・ジュン市。今年から一年でな、不安でついこんなお茶目なことをしてしまったわけさ。悪いな」ムシャムシャ

ハリー(当然のように人のお菓子に手を出すなぁ)

ロン「え、一年? 僕たちと同い年なの?」

ロン(どう見ても二十は超えてるぞ)

ジャガー「ピチピチの十一歳だ」


ハリー「へぇ、ジャガーさんもマグル育ちなんですか?」

ジャガー「ああ」

ロン(なんど聞き直しても十一歳だと言い張るけど、どう見ても年上なので僕たちはさん付けで彼のことを呼ぶことにした)

ジャガー(しっかりと仕事をこなしているな、ロン)ウンウン


ネビル「ごめんね。僕のヒキガエルを見な――」ガラッ

ジャガー「」ガラッバタン

ハリー(無理やり閉めたな)

ロン(可哀そうに、諦めて行ってしまった)

……

マルフォイ「このコンパートメントにハリ――」ガラッ

ジャガー「」ガラッバタン

ハリー(あ、マダムマルキンの洋裁店にいた子だ)

マルフォイ「なっ、なんだお――」ガラッ

ジャガー「」ガラッバタン

マルフォイ「くっ、……クラッブ、ゴイル!! 何とかして開けるんだ!!」ガタガタ

クラッブ&ゴイル「ふんっ」ガタガタ

ジャガー「ふっ」ガタガタ

マルフォイ「おい、やめろ変な服の奴、開けるんだ!」バンバン

ジャガー「ふぅおおお!」ギリギリ



ハリー(扉の攻防は結局到着するまで続いた。途中入りたそうにしている女の子とかもいたけど、必死に戦っている男たちを見て諦めたみたいだ)

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