男「結婚してえなあ……」 (32)
男「でも俺30歳のフリーターだしなあ………」
男「お金も無いしどうっすかなあ………」
母「そんなこと言うなら早く働きなさい!」
男「わわわ、わーたよ。」
男「くそ………、何もしたくねえけど何かしないとな。」
男「さーて>>4をするか。」
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田舎にいく
男「ということで田舎に住んでる親戚のところに行くことにした。」
母「はあ?何突然急に?!」
男「既に連絡したから、後はよろしく。」
母「ちょ、ちょっと。いくら親戚と言えども迷惑になるんじゃないの?」
男「俺だって何とかしたいんだ。」
母「田舎に行ったら余計に仕事の口はないんだけどねえ………。」
男「とりあえず明日行くから。」
母「はいはい。わかりました。支度金明日渡すから頑張るのよ。」
翌日、田舎───
伯父「おお、男くんか。よく来たねえ。」
男「お世話になります。」
伯母「義妹さんからも連絡は受けました。」
男「そ、そうなんですか?」
伯母「ええ、突然男くんが田舎に行くってことで『不肖のな息子ですがよろしくお願いします』ですって。」
男「はあ………」
伯父「とりあえず男くんは貴重な男手だ。到着したばかりで疲れているかもしれない。」
伯父「だけど明日から>>9の手伝いをしてもらおう。」
海女さん
男「じぇじぇ」
伯父「親戚には岩手県の人はいないはずだぞ。」
男「あ、そうでしたね。すいません。」
伯母「それじゃ、明日伯母さんの手伝いをよろしくね。」
男「あ、はい。わかりました。」
翌日───
伯母「いやあ助かるねえ。」
男「いえいえ………。」
男(にしても重い………。海女さんって1回の漁でこんなに獲るのか……。)
伯母「隣の人のも頼みましたよ。」
男「あ、はーい。」
海女「じゃ、これを運んでください。」
男「わかりましたー。」
男(貝とかってこんなに重たかったか?)
伯母「ふむ。こんなものでしょう。」
海女「今年は潮の流れや餌のプランクトンが豊富なだけあってよく獲れますねえ。」
伯母「あまり獲り過ぎるのもよくありませんが………。」
海女「ところで今日助っ人で来てた甥っ子さん、少々力不足が否めませんが……。」
伯母「あんなに痩せ細っていると漁での体力はもちそうもないですね。」
海女「鍛えさせないといけませんね。」
伯母「そうなりますねえ………。」
夜───
伯父「で、妻の海女作業手伝い、どうだったか?」
男「久し振りに身体を動かしたのできつかったですね。」
伯母「あらあら。」
伯父「しかし………、その身体で大丈夫だったか?」
男「少々重たかったですね。」
伯父「ふむ………。」
伯母「………。」
伯父「とりあえず数日間妻の手伝いをしておきなさい。」
男「わかりました。」
伯父「おい、ところであいつ、役に立ったか?」
伯母「いくら初日とは言え、あんなに軟弱では大変かと………。」
伯父「そ、そうか………。妹も渋々俺に息子を託したという訳か。」
伯母「あのままでは何をしても使い物にはなりません。」
伯父「確かに。農業も漁業も力作業になる。男くんが使い物にならないのは目に見えている。」
伯母「ではどうしますか?君は使い物にならないとでも言うのですか?」
伯父「それは言えん。とりあえず1週間お前に男くんに手伝いをさせてあげてくれ。」
伯母「わかりました。男手が来たと喜んでいましたが、これでは村の女より力になりませんからね………。」
伯父「無駄に都会で甘く育つとこうなってしまうのか………。」
1週間後───
伯父「男くん、妻のを見て何かコツとか掴めたか?」
男「いや、それが………。」
伯母「男くん、多少泳げるのですが、潜れないのです。」
伯父「そ、そうなのか?」
男「恥ずかしながら………」
伯父「ふむ………。」
男「僕はどうすればいいのでしょうか?」
伯父「まあ焦ることはない。君にやれる事はまだある。」
男「と、言うと?」
伯父「君に出来そうな作業はないかと何人か知り合いにあたってみた。」
男「はあ………。」
伯父「>>18なんかやってみないかね?」
パトロール
男「警備員ですか?」
伯父「いやいや、村の見回りとかだよ。」
男「それなら大丈夫です。」
伯父「毎日村に異常はないのかパトロールするんだ。」
男「それなら大丈夫です。」
伯父「雨の日も風の日もしなければならないんだ。」
男「え………、やはりパトロールですから仕方ないですよね。」
伯父「ところで男くんは免許を持っているよね?」
男「あ、いえ………。車の免許は持っていないんです。」
伯父「Oh....」
男「車じゃないときついですか?」
伯父「まあ、かなり………。」
伯母「うちの村は海と山の地域があるんだけど、山道だと歩きではきついと思うわよ。」
男「じゃ、じゃあ自転車は………?」
伯父「自転車か………。」
男「借りれませんか?」
伯母「山道はくねってて数キロ、下手したら数十キロ続いてるものもあるの。」
男「え?!う、嘘ですよね?!」
伯父「本当だよ。」
伯母「いくら村と言えどもみんな一箇所に固まって住んでいるわけではないの。」
伯父「そうだ。集落が何十箇所もあるもんだ。」
男「それじゃあ山のほうは無理だ………。」
伯父「まあ、とりあえず海側の集落のパトロールでもするといい。」
男「海側ならなんとかなりそうです。頑張ります!」
1週間後───
伯父「男くん、毎日パトロールお疲れ様。」
男「いえいえ。」
伯父「男くんに良くない話が出てきた。」
男「と、言いますと?」
伯父「実はパトロールを止めてほしいという要請が来てねえ。」
男「え………?な、何故ですか………?」
伯父「不審者が毎日この海側を自転車で走り回っていると警察に通報されているんだ。」
男「そ、そんな………。」
伯父「男くんは村の人にちゃんと挨拶はしているのかい?」
男「そ、それは勿論でしてます。じゃないと不審者と思われると考えましたので。」
伯父「それが逆効果だったらしい。」
男「な、何故ですか?!」
伯父「田舎の人は排他的な考えをもつ人が多い傾向があってね。」
男「僕は伯父さんの甥ですよ?!」
伯父「私の甥であったとしても所詮は余所者だ。」
男「はあ………。」
伯父「今回の一件で警察からきつく言われてしまった。」
男「警察が出てきてしまってはきついですね………。」
伯父「君を目撃した人は恐らく敵視しているだろう。」
男「それは何故ですか?!」
伯父「さっき言った通り、君を不審者扱いしてしまってるからだ。」
男「はあ………。」
伯父「なあに、そんなに落ち込まなくてもいい。」
男「不審者扱いされたことが悲しくて………。」
伯父「君のことは私もよく知っている。」
伯父「君は良い子だよ。」
男「ありがとうございます。」
伯父「私の知り合いが君に>>26の手伝いを頼んできたんだ。」
男「海側の人ですか?」
伯父「ああ。一応引き受けたほうがいいよ。断ると印象が悪くなるからね。」
男「わ、わかりました。>>26の手伝いですね?」
ベンチャー企業設立
2日後───
企業家「こんにちは、私が企業家です。」
男「はじめまして。」
企業家「私はまだ25歳なのでこの村の人からは青二才と見られています。」
男「まあその年齢だと見られますねえ。」
企業家「ですが、私の力を持ってすればうまくいきます。」
男「会ったばかりなのでどれだけうまくいくのかわかりませんが………。」
企業家「私の先祖はこの村を治めていた領主の家臣の子孫の1人です。」
男「はあ………。」
企業家「この村は一応は面積は広いです。ですので、家臣も2つの家で治めていました。」
男「確かに広いですね。」
企業家「でしょでしょ?資本金は300万円なのですが、これで足りるかどうかはわかりません。」
男「まあ資本金1000万円あれば万全ですけどねえ。」
企業家「なんとか親戚を説得してやっと300万円集まったのです。」
男「それ、本当に大丈夫ですか?」
企業家「資本金以外は全部大丈夫です。」
男「じゃあ錬金術になる力は持っているのですね。」
企業家「もちろんです。なければこの年齢で起業しません。」
男「で、企業家…………、あなた起業家さんじゃないのですか?」
企業家「起業家は私の双子の兄です。」
男「なるほど、わかりました。」
企業家「この会社は兄と2人の力で設立しようとしたのです。」
男「あなた1人ではなく?」
企業家「実はそうなんです。」
男「で、お兄さんは?」
企業家「起業した後も倒産しないように先に技術や知識を磨いています。」
男「なるほど。2人とも同じ技術が得意なんですか?」
企業家「そうですね。」
男「ちなみにあなた方2人は何が得意なんですか?」
企業家「>>32です。」
ふんぞり返ること
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