【艦これ】提督×艦娘×鎮守府【短編集】 (87)
提督「うーむ……」
長門「どうした?私の顔に何かついているのか?」
提督「長門って、昔とある筋から噂に聞いてたのと全然違ったなぁって」
長門「どんな噂だ?」
提督「可愛いもの好きのお茶目さんな女の子」
長門「……どこの誰だそんな噂を流したのは」
提督「でも実際に会ったらまさに『武人』って感じで、やっぱ所詮噂でしかなかったなと思ったよ」
長門「ふん、私は連合艦隊旗艦を務めたのだぞ?そんな軟弱な精神はしていない」
提督「へぇ……そういえば浜辺で一緒に楽しく遊んでくれた戦艦がいたと駆逐艦の子たちから聞いたなぁ」
長門「ほ、ほぅ。も、もしかしたら陸奥の奴かもな。あいつは面倒見がいいから」
提督「おっそうだな。後、少し気が早いがクリスマスの企画を立てなければならないんだが協力してくれるか?」
長門「クリスマス……ケーキ……ああ、勿論だ」
提督「他の用事は大丈夫なのか?放っておくといつも忙しいって言うし」
長門「あ、あれは……寂しくて時間を持て余して……いや、忙しいぞ?だが提督直々の命令となっては聞くしかあるまい」
提督「そうか。ありがとう」
長門「ふふ……楽しみだな」
提督(噂も案外間違ってないもんだな)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442350388
陸奥「そろそろお化粧直しして来なきゃいけない時間かしら」
提督「そんな崩れてるようには見えないけど」
陸奥「女の子には命より大事なの」
提督「女の子、ねぇ。女子力が高いってやつか」
陸奥「そうそう。情けない姿なんて見せられないわ」
提督「元がいいからそんな気にしなくていいと思うがねぇ」
陸奥「あらあら、ありがと。提督が一緒だと私の女子力ももっと上がるのよ?」
提督「ハハハハ」
陸奥「っもう、第三砲塔に目を逸らさないでよ」
提督「第三砲塔も女子力高いのか?」
陸奥「そうね……高いんじゃないかしら」
提督「どれくらい?」
陸奥「リア充過ぎて爆発しちゃうくらい」
提督「物理じゃねーか」
伊勢「提督、見てくださいよこれ!」
提督「何コレ。アーケード?看板娘?」
伊勢「そうです!私達を題材にしたゲームの看板娘に日向と一緒に任されたんですよ!」
提督「日向もか。伊勢はいつも日向と一緒だな」
伊勢「相方ですからね。お互い助け合って今までも生きてきましたので」
提督「離れててもいつの間にか一緒にいるし」
伊勢「水上機があれば簡単に探せますから」
提督「じゃあそのカタパルト取ったらどうなる?」
伊勢「アレが無いと私、航空戦艦としての意味が……」
提督「ぼっしゅーと」
伊勢「ああ!?意地悪しないでください!」サッ
提督「うおう、流石の謎回避……」
伊勢「予想の裏を着くのが得意ですから」フンス
提督「脳筋な取舵連打の間違いだろう」
伊勢「結果オーライです」
日向「今日もいい天気だな。瑞雲も喜んでいる」
提督「いつも瑞雲とか言ってるけど、お前にとってそれは一体何なんだ……」
日向「大事なものだ。これが無ければ私達航空戦艦は本来の力が出せない」
提督「と言ってもな……戦艦時代とは表面は変わらないが深層心理が大きく変わったような……」
日向「敵艦隊が何故攻めてくるのかや、私たちがどうして戦っているかなどのことか?」
提督「それそれ。意味深な事言ってるからついこっちも少し真剣に考えてたんだけど」
日向「あの時は、まだ迷いがあった。どうして戦わなければならないのか、この戦いに何の意味があるのか、私に何が出来るというのか……と」
提督「確かに達観していたというか、何かを諦めていたような感じだったな……」
日向「だが航空戦艦になり、この飛行甲板や瑞雲を手に入れたことで私にもまだまだやれることはあるのではないかと思い始めたんだ」
提督「深く考えるのをやめたと?」
日向「そう言うわけではない。だが、それよりももっと明るく前向きになろうと思った。瑞雲はその象徴みたいなものさ」
提督「はぁ、まさかそんな意味があったとはな……」
日向「それに伊勢も守ってやらねばならない。何よりも大事な、な」
提督「同じこと伊勢も言ってたぞ」
日向「へぇ……面白い。流石姉妹同士だ」
提督「これからも期待しているぞ」
日向「任せろ。航空戦艦の素晴らしさを教えてやる」
提督「まぁ航空戦艦って現状4隻しかいないからまだ俺も良くわかってないんだけどな」
日向「それならまずは瑞雲を貸してやるから観察するといい。特別な瑞雲だから大事にしてくれ」
提督「……そこですぐに瑞雲を取り出せるあたりやっぱり瑞雲狂だな」
日向「まぁ、そうなるな」
提督「あちゃあ、また雪風大破か……」
雪風「すみません司令……雪風、完全に足手まといです……」
提督「何言ってんだ。足手まといがいる鎮守府で海域の最深部まで行けるもんか。皆が頑張ってくれているおかげだ」
雪風「でも、司令が偉い人たちに怒られちゃいます……」
提督「気にするな。コイツなら必ず期待に応えてくれる、それを裏切られたと勝手に感じている連中が過剰に騒いでいるだけだ」
雪風「雪風のせいで……」グスッ
提督「活躍しすぎた者は、いつの間にかそれが出来るのが当然だと思われてしまう」
提督「そして、目立つ者が失敗するとさらに悪目立ちしてしまうものだ。きちんと数えれば同じ失敗は皆等しくしていることだというのにな」
提督「逆に目立たない意外な者が活躍すると一気に評価が上がる……俺たちの大ざっぱな感情なんてそんなもんさ」
雪風「司令の期待、裏切っちゃいましたか……?」
提督「雪風、お前は気負い過ぎだ。もっとリラックスするといい」
雪風「リラックス……」
提督「期待を裏切るなんてとんでもない。思い返してみろ、お前が今まで活躍してきた場面を」
雪風「…………」
提督「何度助けられたことか……こんなことなんて何度もあった。それでも、いつだって諦めずに立ち向かう。それがお前、雪風だろ?」
雪風「雪風は、まだ取り返せるでしょうか……?」
提督「当然だ!そして何度でも大破して来い!俺が全部直してやる!そのための司令官だ!」
雪風「しれえ……はい、わかりました。司令が諦めてないのに、雪風が勝手に諦めちゃったら駄目ですよね」
提督「そうだ、俺は諦めない。諦めるのは、お前たちと一緒に死ぬ時だけだ」
雪風「了解です!では入渠してきますね!再び作戦に参加するための修理です!」
提督「おう!今はゆっくり休め!」
雪風「司令!ありがとうございますっ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
防空棲姫「フフ……キタンダァ……? ヘーエ……キタンダァ……」
提督『夜戦だ!最後のチャンス!残ってるのは雪風だけだ!頼む!!』
雪風「……雪風は沈みません」シャッ
雪風「司令の期待に応えるまで……」シャッ
雪風「沈むわけにはっ!!」シャッ
雪風「いきませんっ!」バシュゥッ
ボンッッッ!!
防空棲姫「…………」
雪風「…………」
防空棲姫「……?……アレ…ウゴカナイ…アハハハ……ウミト ソラガ、綺麗…」
提督『……任務完了。海域、制圧だ!!』
雪風「やったあああああああああああああああ!!!!」
提督『ありがとう雪風。またお前に助けられたな』
雪風「司令のおかげです!また生還できました!」
提督『この先も、さらに次の作戦でも、よろしく頼むぞ』
雪風「はい!!雪風には司令がいれば大丈夫!!絶対、大丈夫なんですから!!」
今回はここまで
本スレでは約1レスごとに一隻ずつ、全艦娘の何らかの短編を書く予定です
何か具体的なエピソードとかは大体体験談になっております
なお更新は申し訳ありませんが不定期です
では次の更新まで
赤城「今日のご飯とってもおいしいですね!」モグモグ
提督「滅多に手に入らない特別な素材を使ったからな」
赤城「何ですか?貴重な食料ですか?」
提督「まぁそうだな」
赤城「特にこのお肉が柔らかくて最高です!」
提督「活力がみなぎって来るだろう?」
赤城「はい!」
提督「そりゃよかった」
赤城「あ、もう食べ終わってしまいました……おかわりはありますか?」
提督「悪いがそれだけだ。素材がなくなったからな」
赤城「そうですか……残念です」
提督「また手に入ったら食わせてあげるさ」
赤城「楽しみにしてますね?」
提督「ああ。工廠の方に呼びかけておく」
赤城「工廠?そういえば食べたことないお肉でしたけど何のお肉なんですか?」
提督「赤城、近代化改修って知ってるか?」
提督「あ、蚊がいる」プーン
赤城「こんな季節にですか」
提督「俺蚊が嫌いなんだよなぁ。しつこいし」
赤城「私もちょっと……逆に好きな人なんているのでしょうか」
提督「いないだろあんなの好きな奴」
赤城「ですよね」
提督「早く潰さないとな。赤城、手伝ってくれ」
赤城「勿論です」
加賀「あの、私の前でそれを繰り返すのは何かの挑戦かしら」
提督「加賀がいるだと加賀が軍人みたいで」
赤城「ソニックブーン⊂二二二( ^ω^)二⊃」
加賀「どちらかというと摩耶や秋月、照月じゃないかしらそれは」
提督「対空はお任せっと。こんな風にな」パァン
赤城「お見事」
加賀「制空権確保ですね」
提督「この仕事にも慣れたなぁ」
蒼龍「私を大量に牧場してるくらいですもんね」
提督「いやいや、アレは育成代行みたいなものだから。その報酬に装備貰ってるだけだし」
蒼龍「沢山の私を同時に見てて変な感じしないんですか?」
提督「確かにちょっとは思うけど、俺にとっての蒼龍は『お前』だけだ」
蒼龍「まぁ、嬉しいなぁ♪」
提督「こんなこと言うキャラじゃなかったんだけどなぁ俺。この仕事のせいで狂ったか」
蒼龍「順序が逆じゃないですか?」
提督「こんな戦いに自分から飛び込んだんだし間違ってないかもな」
蒼龍「九九艦爆をはみ出させようとしてきますし」
提督「そこを搾ったらお前も牧場出来るな」
蒼龍「まだ出来ません!」
提督「多門丸ってどんな方だったんだ?」
飛龍「提督……海軍人として多門丸のことくらい知っておくべきだと思いますけど?」
提督「知ってるさ。だがお前の方が詳しいし面白いことが聞けるかもしれん」
飛龍「ふーん……まぁいいかな」
提督「で、人殺し多門丸と言われた方には何があったんだ?」
飛龍「人殺しって……じゃあ面白い話をしてあげます」
提督「ほう」
飛龍「多門丸はとっても大食らいだったんです。常人の3倍は食べるくらいには」
提督「3倍……お前たち空母みたいに良く食べたんだな」
飛龍「それにとっても奥さんのことを愛してたみたいで、しょっちゅう手紙を書いてました」
提督「へぇ……人は一面だけじゃないんだな」
飛龍「提督も誰かとケッコンしたら多門丸みたいに愛してくれます?」
提督「そりゃ勿論。まぁ今は全く相手がいないがな……」
飛龍「あはは……そんなこと言わずに笑顔笑顔!」
提督「そうだな、今日も頑張りますかね」
飛龍「うん!好きだな、その笑顔♪」
島風「私より早いものなんてないよね!」
提督「光よりもか?」
島風「もっちろん!」
提督「そうか。もし光の速さで島風が動いたら、多分俺たちの住んでる鎮守府が消し飛ぶ。光速で島風ほどの質量(約禁則事項グラム)の物体が動いたら想像を絶する衝撃波が発生する。まして転んで地面と激突したら地球がヤバイ。島風の早さで地球がヤバイ
島風「え?え?」
提督「さらに具体的に言うと、今現在の理論では物体は光速に近づくにつれ質量は増加するので走り出した島風が光速なった瞬間に質量=∞(無限大)となるから重力崩壊を起こし想像を絶するブラックホールが発生する。それが一瞬で太陽系飲み込み、5秒以内に銀河を飲み込むので宇宙がヤバイ。島風の『おっそーい!』で宇宙がヤバイ」
島風「…………」
提督「…………」
島風「速いのも程々がいいんだね……」
提督「……だが島風自身をリアルに説明するなら、光の速さで島風がオウッ!?をすると島風はスターボウを見る。島風の後方は漆黒の闇が、そして島風の進行方向には全ての周囲の風景が一点に集まるように見える。そして、ドップラー効果で七色に輝いて見える。島風の早さ素敵」
島風「えぇ?だったらやっぱり光くらい早いのがいいの?」
提督「お前らしくいるのが一番ってことさ」
今回はここまで
話ごとの時系列とか設定は結構適当です
吹雪「主人公って何でしょうか」
提督「どうした突然」
吹雪「いえ、一応私って主人公っていう立ち回りのはずですよね?」
提督「らしいな」
吹雪「なのに何と言いますか……最近地味じゃないですか?」
提督「そうか?」
吹雪「だってですよ?観艦式の宣伝広告には大和さん、ゲームの広告には秋月さんと大和さん、雑誌の表紙にも暫く出て無んですよ?」
提督「それだけ聞いてるとどう考えても大和が主人公だな」
吹雪「そこです!確かに大和さんは艦隊の一番の華ですけど、もう少し私も主人公として目立ってもいいのではないと思いませんか!?」
提督「バッカお前、改二も貰った、アニメも主人公、初期艦という一番最初にプレイヤーが見る存在といたせりつくせりじゃないか」
吹雪「改二は器用貧乏で何処かパッとしない、アニメは私はある意味被害者、初期艦選択は電ちゃんが一番多いってどこかで見たんですけど」
提督「じゃあ逆に自分が目立つと思うところは無いのか?」
吹雪「…………」
提督「自分で思いつかないのか……」
吹雪「この顔ですか!?この芋っぽい顔がダメなんですか!?」
提督「同じ芋さのある加賀や赤城、日向にしおいは確固たる存在を持っているが?」
吹雪「じゃあどうしろと言うんですか!」
提督「何か特徴付ければいいんじゃないか?大食いとか腹黒とかヤンデレとか母性とか」
吹雪「どれもそういうキャラの方が既にいるので今更感があるんですけど」
提督「そんなことはない。こういうのは刷り込みだ。言い続けてれば自然と浸透する」
吹雪「いやちょっと難しいです。やっぱり頑張りキャラが一番な気がしてきました」
提督「それもいいのかもな。特徴が無いのが特徴ってやつ」
吹雪「あえて空気というキャラを確立させることで空気という絶対的な立場を手に入れる……いいかもしれません」
提督「中途半端に目立ってたりしてたからそういうのももはや難しいけどな」
吹雪「……結局、どうすればいいのでしょうか」
提督「まぁ主人公って言われたら吹雪ってイメージは割とあるし、現状維持でいいんじゃない?」
吹雪「むぅー……」
提督「それか死ぬほどウザいキャラになりきって皆からさん付けで呼ばれたりするのはどうだ?」
吹雪「でもそれって根本的な解決にはならないですよね?」
提督「何だっていい!吹雪を主人公に見せるチャンスだ!」
吹雪「いやぁ、私を主人公に見せるのは難しいですねぇ……」
提督「そんな他人事だからダメなんだと思うぞ」
吹雪「はぁ……まぁいいです。地味に努力してれば必ず実ります!」
提督「結局地味なんじゃ……いや、その頑張りキャラだけでも十分可愛いから大丈夫だな」
提督「白雪姫って知ってるか?」
白雪「悪いお妃様が辺境の美人な女の子に嫉妬して毒殺する話ですね?」
提督「お、おう……大体そんな感じだ」
白雪「それで私のことが美人だとつなげる感じなのでしょうか?」
提督「……参った参った。流石優等生だな」
白雪「司令官の考えることなんてお見通しです。何たって着任してすぐに会ってからずっと一緒ですから」
提督「かなわんな……」
白雪「どちらかというと、私の主砲弾幕の方を秋月さんに見立てて秋月さんを主役にしたSTGとかいかがでしょうか」
提督「秋月の十八番の一斉対空射撃がボムってか?」
白雪「童話で言えばあきづきんちゃんとかでしょうか」
提督「どんな話になるんだそれ……」
白雪「赤城さんで赤城リスという名目にしてイソップ風に仕立て上げるのもいいですね」
提督「赤城の慢心と作中のキリギリスが見事に合わさってるな」
白雪「うふふ。司令官とはこんな会話が出来るから楽しいです」
提督「俺は結構疲れるがな……」
白雪「でしたら甘いものでも用意しますね」
提督「バレンタインのチョコは美味しかったしこれにも期待、だな」
提督「初雪ー、仕事しろー」
初雪「めんどくさい……一人でやって……」
提督「秘書艦の意味がないだろー」
初雪「大体昨日も遠征でいっぱい頑張ったし……」
提督「アレは凄かったな。一人で大量の資材を抱えてさ」
初雪「あれくらい、本当はやればできるもん」
提督「まさしく100人力だな」
初雪「だから100人分今休むの……」
提督「……この書類仕事くらい出来るよな?1人分の力も必要ないぞ」
初雪「無理……漢字読めない……」
提督「……じゃあそこの資料を留めたり俺に茶を出したりだな」
初雪「そもそも、そんな誰にでもできること自分でやって……」
提督「誰にでもできるから頼んだんだがなぁ」
初雪「助っ人を呼んだら……?三人そろえば文殊の知恵……」
提督「確かに毛利の三本の弓のように一人だけだったらこの爪楊枝みたいに折れる」ポキッ
初雪「三本だったら頑張れる……あれ?今の爪楊枝抜くと残り二本しかない……」
提督「今折ったからな。遠征中やらで皆いないから3人目の可能性なんて最初から折っておいた」
初雪「結局二人でやるしかないじゃん……」
提督「分かったらとっとと動く」
初雪「うえー……」
深雪「うう……なんかお腹の辺りがキリキリする……」
提督「変なもんでも食ったか?」
深雪「いつも通り間宮さんのご飯だよ」
提督「深雪スペシャルの反動とか」
深雪「そんな危険な技じゃないよ」
提督「お腹出して寝てた?」
深雪「布団はしっかり被るタイプだぜ?」
提督「便秘?」
深雪「女の子になんてこと言わせようとするのさ!」
提督「いやもうそれしか思いつかないし、案外本人気が付かないこともあるし」
深雪「デリカシーってやつを考えろって!もう、深雪スペシャルでお仕置きだああああ!!」
提督「あっぶね」サッ
深雪「あっ!?うぐはっ!!」
提督「おーソファに思いっきり腹ぶつけてら」
深雪「ぢぐじょう”……」
提督「あ、電だ。調度いいしアイツに意味室に連れてって貰え」
深雪「電!?うがあああ!!なんかさらにお腹があああああああああ!!」
提督「もう結局何が原因か分かんねえなこれ」
深雪「名誉の、負傷だし……!……ガクッ」
提督「叢雲って無茶苦茶飴と鞭が上手いよな」
叢雲「はぁ?どういう意味よ」
提督「無自覚なのか……」
叢雲「私は単純に偉いときは褒める、駄目なときは叱る。そうしてるだけよ」
提督「それが問題なんだよなぁ」
叢雲「何が言いたいのかはっきり答えてもらえない?」
提督「お前とケッコンした奴はほぼ確実に飼い慣らされるだろうなってこと」
叢雲「飼い慣らすって……私はそんな甘やかす気はないわ」
提督「またまたぁ、イイ駆逐艦というのはそういうものよ?とか言ってるくせに」
叢雲「だってそうじゃない。アンタが忙しそうにしてたりする時は支えてあげるのが当たり前でしょう?」
提督「そのさり気無さが怖い」
叢雲「元はと言えばアンタがだらしないからいけないのよ。書類はすぐ溜めるし、言われないと食事も摂らないし!」
提督「悪かったな」
叢雲「分かったら次から直すこと!」
提督「おお怖い怖い。バレンタインの時みたいないじらしさが嘘みたいだ」
叢雲「なっ!?あ、アレは拾ったものだって言ってるじゃない!」
提督「実はな、あのチョコレートにお前の名前が書かれたカードが入ってたんだ」
叢雲「嘘!?買った時に店員に唆されて書いたけど、そのカードは渡す前に捨てたはずじゃ……はっ!?」
提督「うわ、ちょろっ」
叢雲「この私をハメたわねぇ!!」
提督「意趣返しさ。可愛いところもあるじゃないか」
叢雲「このっ!!このっ!!忘れろ!!」
提督「いだだだだだ!?馬鹿やめろ!!」
叢雲「うるさいうるさい!!殴って記憶を消してやるわ!!」
提督「嫌だね!!叢雲は可愛い奴!!もう覚えた!!」
叢雲「あああああああああああああもおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
提督「いってええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
本日はここまで
あんまり使わない子たちだからちょっとキャラが怪しいかもしれない……
磯波「あの……提督って、彼女いますか?」
提督「えっ何急に」
磯波「いえ、その……彼女いますか?」
提督「いるかいないかで言うなら、いないけど」
磯波「本当ですか!?」
提督「お、おう」
磯波「あっ、そうなんですか。ふふっ、そう~なるほど~♪」
提督「その質問の意図はなんなんだ……」
磯波「提督のお年頃だったらもう、そういう人がいてもいいと思ったのです」
提督「いや仕事柄そういうことしてる暇ないし」
磯波「駄目です!こんな危険な場所だからこそ大切な人を作っておくべきだと思います!」
提督「お母さんかお前は」
磯波「それでですね?ここに調度いい女の子が『やーせーんーの時間だあああああああああああああ!!!!』
提督「うわ川内が騒ぎ出した。あ、済まん。何て言ったんだ?」
磯波「……ここに提督のことがすk『那珂ちゃんの夜間ライブの時間だよおおおおおおおおおおおおお!!!!』」
提督「今日は那珂もか……あ、本当に済まん、また聞こえなかった。もう一回頼めるか?」
磯波「…………」
提督「磯波?」
磯波「…………私を、提督の彼zy『ガッシャアアアアアアアアアアン!!!!姉さん達……ちょっと反省してください』
提督「ヤバい、神通だ。ちょっと俺も止めてくる」
磯波「あ、提督!」
提督「また今度話してくれ!」ダダダダ……
磯波「…………」
磯波「折角勇気を出したのにぃ……ぐすん……」
綾波「髪が伸びてきてしまいましたねぇ……」
提督「伸びたとか言うレベルじゃ無いよね。改造前に比べておかしいよね」
綾波「そこに気が付きましたか……やはり司令官ですね」
提督「誰でも気が付くよね。ついでに言うとなんか日焼けしたよね」
綾波「日焼けは改造の時につい寝ちゃって……紫外線浴びすぎちゃいました」
提督「紫外線!?見れないけど改造の時どうなってんの!?」
綾波「個人用日焼けサロンとかいろいろあるんですよ?」
提督「じゃあ髪も何らかの方法で伸ばしたのか?」
綾波「実はこれ……ズラなんです」ヌギッ
提督「うええええ!?」
綾波「髪型を変えようとしたら間違えて全部剃っちゃいまして……司令官にだけの秘密ですよ?」
提督「なんてこった……ツルツルの尼さんじゃないか……」
綾波「まぁこれもズラなんですけどね」ヌギッ
提督「うええええ!?」
綾波「驚きました?」
提督「主にそのズラの中にどう髪が収納されてたかについてな!」
綾波「それは、女の子の秘密です♪」
提督「よしじゃあ秘密を暴くために今日は執務室の風呂で俺と入るか!」
綾波「えぇ!?あの檜風呂ですか!?」
提督「大丈夫だ、悪いようにはしないから」ワキワキ
綾波「下心丸見えです!ドッグが開いてるので私はそちらで入りますから!それでは!」タタタタッ……
提督「逃げたか……結局、艤装はともかくあいつら自身の急な容姿の変化はどうなってんだ……」
敷波「司令官、ちょっと用があるんだけど」
提督「…………」カリカリ
敷波「司令官?ねえ」
提督「…………」カリカリ
敷波「……ふんっ、敷波のことなんか、どうせ忘れてるよね……まぁ、いいけどさ……」
提督「…………」カリカリ
敷波「……よくない……」
提督「忘れてないぞー、ちゃんと聞いてる」
敷波「うわぁ!?急にこっち見んなよ!」
提督「いやー敷波ってなかなか本音言わないからさー、どれくらい放置したら言ってくれるかなーって」
敷波「そんなこと!……ないし……うん……」
提督「自覚あるじゃないか」
敷波「だって……」
提督「俺以外の奴と話すときは楽しそうにしているじゃないか。まさか俺のことがお嫌い?」
敷波「そんなことない!」
提督「だったらちゃんと素直になってほしいねぇ」
敷波「なんか……恥ずかしいんだもん……」
提督「何がだ」
敷波「司令官と一緒にいると……胸がドキドキして、冷静になれなくなっちゃうんだ……」
提督「そんなことじゃ俺が指揮を執ってる時どうする。一瞬の油断が命取りだぞ?」
敷波「…………」
提督「……しゃあない。じゃあ特訓するか」
敷波「特訓……?」
提督「簡単だ。こうするだけ」ダキッ
敷波「ちょちょちょ、なななななな!!!!何してんのさ!!!!」
提督「こうして抱きしめられて俺に慣れろ。暴れなくなったらそれで良し」
敷波「むむむ無理だって!!離せよ!!」
提督「口とは裏腹に力が出てないぞー」ギュー
敷波「分かった!!分かったからいったん離れて!!」
提督「嫌だ。これ訓練だし。途中で逃げるのは許さん」ギュー
敷波「ああああぁぁぁぁぁ……」プシュー……
提督「あ、落ちた」
敷波「…………」
提督「……こりゃあ毎日ヤってやらないとな!」ギュー
本日はこの3人
敷波って、割とリアルな反抗期娘だなって……
提督「大井っち~」
大井「その呼び方はやめてください」
提督「だって北上ばっか構ってて寂しいんだもん。改二になってからは特に」
大井「北上さんと同じく重雷装艦になったことでさらに北上さんの良さが分かったんです。これを抑えろと言う方が無理です」
提督「俺にも構ってくれよ~大井っち~」
大井「ああもう……何がお望みなんですか」
提督「特に何も」
大井「撃っていいですか?」
提督「じゃあさ、大井っちの好きなものって何よ」
大井「それはもちろん北上さんです」
提督「北上以外で。魚とか」
大井「魚なら魚雷が好きですね」
提督「大喜利かよ」
大井「座布団頂けますか?」
提督「そんなもんは無い」
大井「あら残念」
提督「でも大井って何気に有能だよな」
大井「例えば?」
提督「戦闘はもちろん炊事、洗濯、掃除とかの家事や、急な病気に対する的確な対処とか」
大井「どれも北上さんを支えるのには必要不可欠な事ですから」
提督「本当に北上さえ絡まなきゃな~」
大井「北上さんがもしいなかったら提督が私を貰ってくれるのかしら?」
提督「あ~いいかもな~。大井は美人だし、おっぱい大きいしロングヘアだし。何気に俺の好きなポイント全部持ってるよな」
大井「褒めて頂けるのは嬉しいですけど、セクハラするなら魚雷をお見舞いしますよ?」
提督「嘘じゃないし。違う形で合ってたら間違いなく口説くね。てか今口説いてもいいよ」
大井「ふぅん……もし私とそう言う関係になってから裏切ったら、昏い海の底へ沈めてあげますけどね」
提督「こっわ。気を付けなきゃな」
大井「うふふっ♪あ、提督、そろそろ午後の演習のお時間ですよ?」
提督「マジか。全然気が付かなかった。行ってくるわ」
大井「ちょっと待って、肩に糸屑が……はい、大丈夫です」
提督「サンキュ。じゃあ暫くここを任せるぞ」ガチャ
大井「行ってらっしゃいませ……」バタン
大井「……さて、提督に取り付けた盗聴器で様子を伺いますか」
大井「私以外の子に興味をもたれたら困りますもの……」
大井「改二になって改めて提督のことを考えたら、恥ずかしくて北上さんの方に逃げてしまっているけど、そろそろなんとかしなくっちゃ」
大井「アレをご飯に混ぜ込んでみようかしら……そしたら流れでいい感じになるかも……」
大井「そうね……朝、昼は普通のにして油断させて、夜に仕込んで……よし」
大井「思い立ったら吉日よ……うふふ、ふふ……は、鼻血が……」
大井「……うふふ……うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!!!」
提督「北上の弱点って何だ?」
北上「私の弱点?めんどくさいことは嫌だね~」
提督「そう言うのじゃなくて戦闘的な面で」
北上「ん~、装甲が紙なのと、潜水艦には弱いのと、装備あんまりのせれない所かな~」
提督「……それだけ?」
北上「思い当たる感じではね~」
提督「やっぱエースだわお前」
北上「これでも昔は辛酸を舐めてたんだよ?」
提督「お前ほどの奴が?」
北上「うん。2年前の夏だったかな、甲標的が上手く使えなかった頃があってね、先制魚雷が出来なかったんだ」
提督「お前たち雷巡の命みたいな物がか」
北上「だから当時はロマン艦だなんて言われててねぇ。私入れるくらいだったら戦艦出すって」
提督「へぇ……装備が一つ特製変えるだけでそこまで評価が変わるか」
北上「水上機だってそうじゃん。今じゃ入れない方がおかしいけど、1年前の春までは誰も見向きもしなかったし」
提督「何がどう役立つかわからんものだな」
北上「でしょ?そこで提案なんだけどね?」
提督「あ?」
北上「間宮さん奢って」
提督「そんな金は無い」
北上「ほら、ここで私に食べさせれば後々役立つかもしれないよ?」
提督「何の役に立つと?」
北上「やる気が上がります」
提督「今あげても仕方ないだろ」
北上「ちぇー」
提督「……だったら俺が何か作ろう」
北上「マジ?」
提督「調度ここに『提督用調味料』と書かれた調味料があってな。これを試したい」
北上「何それ」
提督「知らん。大井の部屋で見つけた。俺の名前書いてあるし俺のだろ」
北上「それバレたらヤバいよ」
提督「今使って処分すればいいだろ」
北上「ちょっと拝借……なんか変な味だね」ペロッ
提督「まぁ今から作って来るから待ってろ」ガチャ
北上「いてら~」バタン
北上「あ、大井っち……提督?さっき出ってたよ」
北上「小瓶に入った液体?提督がさっき持ってたよ。あれで料理作るらしいけど」
北上「……何でそんなに顔青くしてんの?あ、行っちゃった……まぁいっか」
今回はこの二人
少々期間を空けて申し訳ない
ではまた
金剛「ヘイ提督ぅー!最近私影薄くないですカ!?」
提督「ふぶ……何とかさんみたいなこと言ってんじゃねえよ」
金剛「ダッテー!」
提督「お前みたいなルー語の奴が影薄くなるわけないだろ。長門に次いで戦艦のリーダー的立場でもあるんだし」
金剛「そうじゃないデース!」
提督「面倒くさい奴だな」
金剛「ホラ!そこネー!」
提督「何処だよ」
金剛「提督の態度が冷たいデース!」
提督「昔からこんなんだ」
金剛「嘘ネ!出会いたての頃はもっと初々しい感じでスキンシップ多かったデース!」
提督「時間と場所をわきまえろって言うから抑えてるんだよ」
金剛「ぐぬぬ……だったらわきまえなくてもいいからもっと構ってほしいネ!」
提督「そうしたら今度は『ムードとタイミングも忘れたらNOなんだからネ……?』だろ?」
金剛「うー!!」
提督「唸ってもお前自身が変わらなきゃどうしようもない」
金剛「提督は乙女の気持ちというものが分かってないネ!」
提督「分かっても仕方ないし」
金剛「目を離さないでって言ったのにィー!提督ぅー、何してるデース!?」
提督「仕事」
金剛「これじゃホースイヤーにブッダファックネ!」
提督「はぁ……ちょっとこっち来い」
金剛「What's?」
提督「ここ座れ」
金剛「そこって……提督の膝ネ!?」
提督「早くしろ」
金剛「し、失礼しマース……」ポフッ
提督「こんな感じで構えばいいんだろ?」
金剛「……はい」
提督「これなら仕事しながら構ってやれる。重いけど」
金剛「重……!?提督はデリカシーが無さ過ぎネ!」
提督「はい、ぎゅー」
金剛「あ……ぬふふふふ……」
提督(チョロッ)
金剛「提督、私、もっと頑張るから目を離しちゃNo!なんだからネ!」
提督「比叡って金剛が好きなんだよな?」
比叡「お姉様がですか?もっちろんです!」
提督「その割りには俺にかなり懐いてないか?」
比叡「え、そうですか?」
提督「俺には恋も戦いも負けないとか言ってるじゃん」
比叡「確かに言いましたけど……別に司令が嫌いなわけではないですよ?」
提督「そうなのか?」
比叡「好きな番組の収録に連れて行ってくれたりランチをご馳走して貰ったり、嫌いになる理由がありませんし」
提督「だってお前放っておくと犬みたいに静かにしょげるからなぁ……」
比叡「犬!?失礼ですね!」
提督「さらに言えばペット?」
比叡「ペット!?」
提督「一緒にいると落ち着くってことさ」
比叡「うーん……それならいいかな」
提督「いいのか……」
比叡「私も司令といると落ち着きますもん。こう、眠くなったり」
提督「言葉は嬉しいが寝るな」
比叡「だって暇なんですもん……ぐぅ……」
提督「おい」
比叡「……はっ!何ですか!?寝てません!寝てませんよ!?」
提督「じゃあ俺がさっき手でどんな数字を表してたか言ってみろ」
比叡「分かりません!」
提督「いっそ清々しいな」
比叡「うーん、気合が入ってないんですかねぇ……」
提督「まぁそろそろ飯の時間だしな」
比叡「でしたら私がお作りしますね!」
提督「俺ちょっと用事思い出したからじゃあな」
比叡「実はもう用意してあるんです」スッ
提督「ふざけんな!」
比叡「何で怒るんですか!?」
提督「自分の料理を味見してから言え!」
比叡「味見……?んー……」ペロッ
提督「どうだ……?」
比叡「…………」
提督「…………」
比叡「ひ」
提督「ひ?」
比叡「ひええええええええ!!!!」バタッ
提督「……自分の料理食って気絶しやがった……一応味覚はまともなんだな……」
比叡「うぅ……私、頑張るから、見捨てないでぇ……」
提督「……今度金剛たちと料理教室開かないといかんな」
今回はここまで
何か一人2レスになってきてるけどまぁいいよね。改行制限かかっちゃうし
一日一人は書いていきたいんですがねぇ…今後も更新は不定期です
ではまた
提督「もし俺が死ぬとしたら榛名はどうする?」
榛名「え……提督……?」
提督「いや例えばの話だからね」
榛名「あ、ぁぁぁあ例えばでしたか!」
提督「それでどうする?」
榛名「そう、ですね…………」
提督「ん?」
榛名「……どうしましょう……榛名、提督がいなくなってしまったら何も残りません……」
提督「そこまで!?」
榛名「だって……想像しただけで胸にぽっかりと穴が開いたみたいに感じてしまいます……」
提督「姉妹とかいるじゃないか」
榛名「お姉様方と提督は別なんです!」
提督「何が?」
榛名「それは……上手く説明できないんですけれど……」
提督「へぇ……というか、俺や艦娘が死んだら何処へ行くんだろうな」
榛名「天国ではないのですか?」
提督「地獄という可能性は?」
榛名「提督や私達に限って地獄へ行くなんて考えられません!」
提督「俺案外悪いことやっちゃってるとしたら?」
榛名「榛名が責任を持って更生させて見せます!」
提督「更生前に地獄行きだったら?」
榛名「連れ戻します!」
提督「蜘蛛の糸でも伸ばすのか」
榛名「ドッグのクレーンで引き上げましょう!」
提督「長さ足りるのかそれ……」
榛名「多分大丈夫です!」
提督「提督は大丈夫じゃありません」
榛名「では榛名がずっと傍に居続ければいつでも提督のことが分かるので大丈夫ですね!」
提督「じゃあ一緒に寝るか」
榛名「はい!」
提督「……冗談のつもりだったんだが。布団一組しかないし」
榛名「たしかに布団一組は狭いですね……でも……榛名、暖かいです」
提督「何時の間に布団入ってんだ」
榛名「はい、榛名は大丈夫です!」
提督「それめっちゃ便利な言葉だよな……まぁいいか」ゴソゴソ
榛名「それでは、おやすみなさいです」
提督「お休み」
提督「霧島ー」
霧島「っな……う、ば……」
提督「ん?どうした?」
霧島「……す……ん……ょ、が……」
提督「何言ってんだ?」
霧島「……あ……あ、あーあー」
提督「本当に大丈夫かお前」
霧島「チェック、ワン、ツー……よーし、お待たせしました、司令」
提督「何一人でコントしてたんだ」
霧島「いえ、マイクが急に調子悪くなってしまいましてね」
提督「そんなもんなくても返事位してくれよ」
霧島「……マイクが無いと碌に話すことが出来ないんですよ」
提督「どういうことだ」
霧島「私、声がものすごく小さいんです」
提督「……まさかそれが無いとまともに話が出来ないのか」
霧島「お恥ずかしいことに……」
提督「だからしょっちゅうマイクチェックとか言ってたのか……」
霧島「急に話せなくなると困りますからね」
提督「それは昔からなのか?少なくとも艦娘になった時には既にマイクだったんだろうが」
霧島「殆ど生まれつきです。引っ込み思案で目も悪くて……所謂根暗でした」
提督「今じゃまったくそんな印象ないけど」
霧島「お姉様たちが助けてくれたんです。そう言うところも私の個性だって言ってくれて」
提督「そうか……本当に仲良し姉妹なんだな」
霧島「はい。いきなり大きな声を出すんじゃなくて、まずはマイクで慣れてみようってことでした」
提督「だがマイクがなくなったらやっぱり今みたいに小さなままか」
霧島「こ、これでも大分良くなったんですからね?昔のままだったら声どころか顔すら合わせませんでした」
提督「そこまでか……だがそう聞くときちんと成長してるんだな」
霧島「ええ。うじうじするくらいだったら思い切ってガツンと行った方がいいと気が付きました」
提督「頭脳はどうした」
霧島「勿論計算に則った結果です。この前のテレビみたいに」
提督「躊躇いなくテレビをぶん殴って直そうとするのは違う気がするんだが……」
霧島「力加減、角度、タイミング……この最新の多機能眼鏡があれば全てお見通しです」
提督「それ壊れたらどうすんだ」
霧島「……叩けば直りますよ」
提督「やっぱりお前何も考えてないだろ」
今回はここまで
なんかもう最近任務全達成やランカーや東京ザナドゥやスマブラ最新版やイカやMGSVやその他もろもろで忙しすぎる
というわけで更新は不定期です
ではまた
「司令官、私はだーれだっ」
提督「……雷?」
鳳翔「ふふ、外れです提督」
提督「え、マジ?」
鳳翔「はい、鳳翔です」
提督「ちょちょ、もう一回今の声出して」
鳳翔「駄目です。私も結構、恥ずかしかったもので……」
提督「どう聞いても第六駆逐隊の子たちの声だったんだが……凄いな」
鳳翔「少し前に他の方から声が似ていると指摘されたのでやってみたのです」
提督「ああ、そっくりだったよ。普段の落ち着いた声からは想像もできないレベルだ」
鳳翔「驚いていただけたならやってみた甲斐はありましたね」
提督「しかし鳳翔は意外と悪戯っぽいことをするよな」
鳳翔「そうでしょうか?」
提督「新婚三択迫ってきたり、夢の話をしたり、今みたいなことしたり……」
鳳翔「……提督の前だとついついやってしまうのでしょうか。他の方にはやったことなんてありませんから……」
提督「まぁ別にいいんだけどさ。こういう冗談は気を許してもらっているっていうことでもあるだろうし」
鳳翔「提督でしたら何をされても私は受け入れることが出来るほどには信頼していますよ?」
提督「そんなこと言ってたら襲うぞ?」
鳳翔「不束者ですが、よろしくお願いします。小さな艦ですが提督を満足させて見せます」
提督「象徴的な母ではなく本当の母になってしまうな」
鳳翔「それもいいと思います。私も女ですから、そういう幸せには憧れがあります」
提督「そうしたらやっぱり将来は店を二人で回して、子どもも作って、静かに暮らしたいものだな」
鳳翔「船旅をのんびりと楽しむのもいいですね」
提督「とまぁ、冗談はこれくらいにしておくか」
鳳翔「お茶でもご用意しますね」
提督「丁度喉が渇いたころだったんだ」
鳳翔「はい、どうぞ」
提督「いただきます……熱っ!」
鳳翔「あっ!すみません!もう少し冷ましてからが良かったでしょうか……」
提督「うわー熱かったわ―これは誰かが冷ましてくれないと飲めないわ―」
鳳翔「……もう、そういうことでしたか」
提督「猫舌なんだよ」
鳳翔「氷をお口の中に入れて差しあげましょうか?」
提督「それは染みるから勘弁だ」
鳳翔「氷も溶けるような熱い言葉を吐くというのはどうでしょう」
提督「鳳翔、アイラブユー」
鳳翔「マッチ程度ですね」
提督「いいから冷ましてくれよー」
鳳翔「全く、甘えん棒ですねぇ……」
提督「男はいつでも甘えを求めるもんだ」
鳳翔「ふー……ふー……はい、これで宜しいですか?」
提督「ああ……うん、美味い」
鳳翔「ありがとうございます」
提督「鳳翔は飲まないのか?」
鳳翔「私も猫舌ですので、誰かが冷ましてでもくれないと今すぐには無理ですね」
提督「お前も大概じゃないか……」
鳳翔「誰かに甘えたいという気持ちは誰にでもあります」
提督「ふー……ふー……ほい」
鳳翔「いただきます……ああ、やっぱりお茶は美味しいものです」
提督「まだまだお代わりもあるみたいだな」
鳳翔「では、冷めないうちに飲み合いましょう?」
提督「その内、お茶より俺たち自身が熱くなってきそうだ」
鳳翔「寒くなってきましたし丁度いいと思います」
提督「とっくにこの空間は春だと思うけどな」
今回はここまで
(更新速度を)上げていきたい
20人くらい図鑑順の関係で投稿してないだけで書き溜めてあったりはしますけどね
明日の秋刀魚でネタが増えるといいなーと思います
以下関係ない話
ザナドゥクリアしました。クソゲというほどではありませんでしたが残念ゲーでした
数体を除いてボスの攻撃パターンが3個しかないっておかしいでしょ。敵も使い回しばっか
味方の攻撃も空中コンボが多少爽快なだけで5パターンしかない攻撃方法をひたすら繰り返すだけ
ダンジョンはラストのほんの一部以外冒険してる感が少ない
BGMもラスボスもラスダンも使い回しってどうなのさ。音源もなんかしょぼい
何で数年前に出たイース7より劣化してるんですかね。せめてガードがあればもっと盛り上がった
ストーリーも薄い。感情移入する前に物語が終わってた
褒める点がキャラデザくらいしかない、そんな感じでした
ではまた
提督「はいこれ。休憩時間だし行っておいで」
扶桑「間宮券……?」
提督「最近頑張っているからな、労いだ」
扶桑「山城の分まで……ありがとうございます」
提督「楽しんでおいで」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
扶桑「ただ今戻りました……」
提督「早かったな、お帰り……って、なんだその大荷物……」
扶桑「いえ、あの……色々ありまして……」
提督「色々って?」
扶桑「まず、食堂に行こうとしたら駆逐艦の子たちが泣いていまして……事情を聞いたら、どうやら伊良湖券を失くしてしまったそうで……」
扶桑「見ていられなくなってしまい、私の間宮券をあげてしまいました……伊良湖券より量も多くなるし皆で食べてね、と」
扶桑「そうしたらお礼にと沢山のキャンディーを貰いました」
提督「ポケットにパンパンに詰まってるのは飴か……それで、他のは?」
扶桑「はい、その後何か食べようと食堂に行ってみたら、大食い大会をやっていたみたいで……」
提督「そういえば食堂半分貸し切るとか言ってたな」
扶桑「私が行ったときには丁度終わっていました。ですが皆さんがお口直しがしたいと言っていたので、先程貰った飴を一部お配りしました」
提督「それで代わりに貰ったのがその大量の料理ね……」
扶桑「最後に、ここに帰る途中に酒盛りをしている方々に会いまして、おつまみが欲しいということで先ほどの料理を差し上げました」
提督「大量の酒はそいつらからということか…というか非番とはいえ昼から酒盛りって」
扶桑「折角頂いた間宮券を勝手にあげてしまって申し訳ありません……」
提督「いや、そこは問題ないんだがな……まるでわらしべ長者だ」
扶桑「わらしべ長者……私はそんなに幸運ではないと思うのですけれど……」
提督「幸運以前に扶桑の人徳だな、だったら」
扶桑「人徳……」
提督「優しい思いやりが皆を動かしたのさ。運なんかよりずっと凄い」
扶桑「私なんかが……そんな……」
提督「そのいっぱいの貰い物が証拠だろう?」
扶桑「……そうですね、ありがとうございます」
提督「俺は何もしてないけどな」
扶桑「提督が欠陥戦艦だった最初期から私たち姉妹を大事に運用してくれたからこそですので……」
提督「欠陥だなんてとんでもない。出会いたての頃は艦隊最強の戦艦、その後も貴重な航空戦艦として、今では改二改装で……ずっとお前たちはエースだ」
扶桑「嬉しいです……こういうのを幸運というのですね……」
提督「さて、折角もらった食べ物だ。冷めないうちに酒とあわせて食べてしまおうか」
扶桑「でも、私達だけで食べれるでしょうか……それにお仕事は……」
提督「仕事はまぁ今日くらいいいだろう。あと、扶桑は意外と大食艦だからいけるさ」
扶桑「お恥ずかしいことです……」
提督「美味しく食べている姿を見れるのならそんなことは些細なことだ」
扶桑「うふふ……では、いただきます」
提督「扶桑の仁徳と幸運に感謝して、いただきます」
今回はここまで
秋刀魚狩り楽しかったです
やっぱり装備や編成を考えるのが一番楽しいです
あと、11月8日までかなりペース落ちます
では
提督「不幸だ……」
山城「不幸?私が?ちょ、やめてくださいよ」
提督「いや、自分自身の話だよ」
山城「ああ、そうでしたか…・・・早とちりしてしまったわ……」
提督「不幸って言葉に敏感すぎないか?」
山城「だって、私自身不幸なんですもん……」
提督「やめてくれって言ったり自分で不幸って言ったりどっちなんだ」
山城「……どっちなんでしょう」
提督「一応改二になってからは結構自信ついたように感じるけど」
山城「そう、ですね。やっぱり大きな力を感じますから」
提督「それに不幸とは言うが、実際にはもうそんなに運が悪いわけではないんじゃないか?」
山城「でも沢山被弾しますし、艤装の手入れも大変ですし……」
提督「そんなもの誰でも一緒さ。もっと前向きになるんだ」
山城「前向きですか……」
提督「そうだな……なら最初は口癖みたいになってる『不幸』という言葉を『幸運』に変えてみようか」
山城「幸運だわ……こうですか?」
提督「そうそう」
山城「こうでもしないと自分を変えられないなんて……不幸だわ……」
提督「いきなり戻ってるぞ」
山城「ふこ……幸運だわ」
提督「じゃあ俺の言った言葉の後に幸運だわって言ってみるんだ。まずは口に慣らさないとな」
山城「分かりました……」
提督「今日は被弾しなかったな」
山城「幸運だわ……」
提督「晩飯で好物が出されたな」
山城「幸運だわ……」
提督「今日も平和な一日だったな」
山城「幸運だわ……」
提督「扶桑に褒められたな」
山城「幸運だわ……!」
提督「今日は買い物がお得に出来たな」
山城「幸運だわ……」
提督「なんと今ならこの運を呼び込む壺が100万で買える!」
山城「幸運だわ……」
提督「実際の購入者の山城さん、ご感想をどうぞ」
山城「幸運だわ……」(個人の感想です)
提督「この白い粉を吸うとどうなると思う?」
山城「幸運だわ……」
提督「田畑を耕し、雑草を取り去り、耕して作物を作ることは?」
山城「耕耘だわ……」
提督「明治時代にいた彫刻家は?」
山城「光雲だわ……」
扶桑「楽しそうね、山城……」
山城「幸運だ……扶桑姉様!?」
提督「ありゃ、いつからそこに」
扶桑「先程通りかかっただけです…・・・ですが、邪魔をするのもなんですし、私はこれで……」
山城「あ、待って下さい扶桑姉様!私は別に……!」
提督「行っちまったな」
山城「ああ……折角扶桑姉様が来たというのに碌にお話しも出来ないなんて……」
提督「幸運だわ?」
山城「不幸です!」
流石に一月空けるのはどうかと思って一キャラ投下
明日は瑞鶴改二ですが、アニメみたいにゲームとは大きなキャラ改変をされると書き溜め分を直さなきゃいけなくなるので少し面倒。キャラは個人的な好みも含みますが、今のままでいて欲しいです
そういえばこんな画像が流れてきたんですが、皆さんはどうでしょう。これの通りの準備が必要なら私は永遠に甲勲章は取れないでしょうね
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org581029.jpg
ではまた
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません