~数分前~
恭介「さやかはさあ……僕を苛めてるのかい?」
さやか「え………」
恭介「僕の手は治らないんだよ!!奇跡や魔法が無い限り…」
さやか「…あるよ」
恭介「?」
さやか「奇跡も魔法も、あるんだよ」
~現在~
恭介「ぶふぉwwww必死すぎワロタwwwww」
恭介「苛められてる?いじっているの間違いだよんwww」
恭介「wwww手動かないよーうえーんってwwww真に受けてwww挙句の果てには」
恭介「ミラクルもマジックもあるんだよおwwwwwwクッソwww腹痛えww」
恭介「ああ、さやかで遊ぶのはこれだからやめらんないよwwww」
恭介「早く手も足も治んないかなあ」
恭介「……とか思ったら手が治ったったwwwww母さんwwwwww」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439469234
恭介「え?マジで?流石さやかさんやでえwww」
恭介「奇跡も魔法もあったったwww」
恭介「面白ww幼馴染みが魔法少女だけど質問ある?ってやってみようかな?」
ガチャ
恭介「あ、ちーすwww」
さやか「昨日のあんなテンションだった人とは思えないわね…」
恭介「手が治ったよ」
恭介「今日は皆その御祝いに来てくれて、早速バイオリンする予定」
恭介「あ、勿論さやかも強制連行するのでそこんとこ宜しくww」
さやか「そんなことされずとも行きますよ」
恭介「まあ楽しみにしといてよ」
恭介「ふう。今日は疲れたなあ」
恭介「なんか昨日とか笑い過ぎたし、とりあえず寝よ」
恭介「あその前に2、3回抜くか」シコシコ
数日後
恭介「…………」
恭介「来ない」
恭介「えやっべ僕っちなんかしちまった?」
恭介「もう拙者明日退院でござるよ?」
恭介「ま、まあ学校に復帰できたら確実にさやかに会えるし?」
恭介「べ、別に寂しくなんかないんだからね?」
恭介「………誰か構ってよお」
恭介「登校日になっちまったお」
まどか「あ、上条くんおはよー」
恭介「おはー」
まどか「今日から学校再開?良かったね」
恭介「いやはやまさかこんな早く退院出来るとは思わんかった」
恭介「特に手なんか……」
まどか「……」
恭介「?お、おーい?まどかさーん?」
まどか「い、いやなんでも……」
恭介「ねえ、さっきから後ろから感じるこのほむほむしいオーラはなにかな?」
まどか「それを言ったらまがまがしいオーラだよ」
ほむら「ちょっとどいてくれる?」
恭介「だ、ダニィ!?さやかの所だけ空いてるんだどお!?」
ほむら「あ、休みらしいわよ」
恭介「くそったれえ!これじゃさやかで遊べないジャマイカ!」
恭介「どうしてだろうな……よっぽどの理由が………」
恭介「はっ!ま、まさか……嫌われたぁ!?」
恭介「と思っていたのか?残念!さやかとは幼馴染みなんだからよっぽどの事が………」
恭介「……いや行ってみようかな……さやかの家」
恭介「……さやかあ。さやか成分足りないよー」
恭介「help me……」
ピンポーン
恭介「おーいさやかちゅわーん?」
恭介「………」
恭介「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ああああ!!!」
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
恭介「はあはあ……おーい!!!」
ガチャ
さやか「……」
恭介「そんな体調で大丈夫か?」
バタン
さやか「来ないで」
恭介「………」
恭介「………訳が分からないよん」
恭介「なんだよくそ!あのノリに乗るなら普通
さやか『大丈夫だ、問題ない』
恭介「だろうが!」
恭介「………」
さやか『来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないでこ
恭介「ぎゃああああああああああ!?」
恭介「……」
ドン
女子「痛っ!ああ!てめえのせいでポッキー袋から出ちまったじゃねえか!」
女子「よくも人の食いもんを………」
恭介「」
女子「聞いてんのか!やんのか!」
恭介「よつ」
ガシッ
女子「へ?」
ドッ
女子「痛い痛い痛い痛い!プロレスわ
恭介「奥義きょうちゃんスペシャル」
ボキッ
女子「あふん」
恭介「ちょいと静かにして貰おうかいな」
女子「………はっ!こ、ここは」
恭介「やっと起きたかい。もう21時だぞ?」
女子「あ、あんたまさか寝てる間にあたしを薄い本みたいに…」
恭介「おっと、そこから先は禁句だよ、お嬢ちゃん」
女子「て、てめえこのくっそ!人を子供みてえに……」
恭介「実際中学生の単なるガキでしょうに」
女子「……っけっ!」
女子「……あんたどうしてこんな夜道一人で歩いてたんだい?」
恭介「」
女子「………はあ。人生に一回ぐらい悩み事抱えるのは普通だと思うけどねえ」
恭介「……悩み事……ねえ」
女子「ほれ」
恭介「?」
女子「食うかい?」
恭介「へっ。まだ残ってたのかよ」
女子「あたしはお菓子を何個も常備してるからな」
恭介「………」
女子「んで、なんだよその悩み事ってのは」
恭介「それはだな…」
恭介「て感じかな……」
女子「………」
恭介「なんだろうね。そんないつもと変わらない行動してたと思うけど……」
女子「……なああんた、少し名前聞かせてくれないか?」
恭介「え?あ、えう
女子「早くしろ」
恭介(やっべなんか怖いんですけどww)
恭介「上条恭介」
ガシッ
恭介「っ!」
ギリギリ……
女子「じゃあ、その幼馴染みちゃんは?」
恭介「み、美樹さやかだけ
女子「っ!」ブンッ!
恭介「ぼへ!」
恭介「いきなり何すんだ!」
女子「てめえがさやかの言ってた男ねえ……すげえ呆れた」
恭介「!さ、さやかを知っているのか!?」
女子「こいつの為にあいつは……」
恭介「え?い、言ってる意味が分からないよん!」.
女子「お前とりあえず死ね」
恭介「Why!?」
女子「あんた死んでも償いきれねえ罪が出来たよ。はあ………聞くんじゃなかった」
恭介「ど、どういうことな
女子「ちっ。もう帰るわ。後はあんたの勝手にしな?」
恭介「せ、せめて名前は言ってくれ!」
女子「佐倉杏子。後中学生じゃない。んじゃ」
恭介「ま、待てよ!さっき中学生って……」
恭介「……」
先生「じゃあここを……上条」
恭介「さやさやさやさやさや」
先生「ご、ごめん間違えた、暁美」
まどか「先生あの
先生「ああ宜しく」
恭介「……」
まどか「か、上条くん。一体どうしたの?」
恭介「ねええええ!まどかしゅわあああああん!」
まどか「ティヒ!?」
恭介「さ、さやか、なんか言わなかったああ!?」
まどか「な、何って?」
恭介「例えば、恭介にいじめられたとか!恭介にいじめられたとか!恭介
まどか「い、いや全然?」
恭介「うううう。でも、やっぱり嫌われてるのかなあ」
まどか「?」
恭介「バイオリン聴かせた後、ずっと会ってないんだよおおお!」
恭介「あんまりいだあああああああああ!!」
まどか「!!!」
まどか「そ、それはきききききっと子供の事情だよ上条くくくくん」
恭介「誤魔化し方下手だねまどかちゃん?」
まどか「ふぇ?」
恭介「今の引っ掛かりよう。なんかあったんだろう?」
まどか「………」
恭介「まあいいよ。昼休みにでも聞くから」
恭介「………」
ほむら「私から少し、話があるの」
恭介「えーと君は確か……」
恭介「とっとこほむ太
ほむら「黙らんとミンチにするぞ?」
恭介「生きててごめんなさい」
ほむら「ていう事なの」
恭介「……」
ヤメテヨーアケミホムラー
恭介「とりあえず信じようか」
まどか「ねえ?本当に言って良かったの?」
ほむら「このゲス野郎にはとことん絶望を与えてやらねば気がすまないのよ」
恭介「な、き、君まで!」
ほむら「佐倉杏子から聞いた話だと…貴方、ホラを吹いたらしいわね?」
恭介「あ、ああ!もち!それがどーしたあ……」
まどか「え、そ、そんな……さやかちゃん!!」
恭介「そ、そんな鹿目っちまで!ど、どういう事だよほむ太郎!?」
ほむら「さっき言い忘れてたけどね魔法少女になった者は願いの代償としてある物を失うの」
ほむら「何だと思う?」
恭介「そんなこと知るか」
ほむら「……………」
ほむら「さっき言ったソウルジェムに魂を吸われる。つまり、ゾンビになるの」
恭介「意味わかんないね!じゃあなんでさやかは普通に喋れるのさ!」
ほむら「ゾンビみたいにされるって事。例えば、この宝石を割ったり、もしくは100m以上離れた地点におけば」
ほむら「宝石の魂の持ち主は死ぬ」
恭介「!」
ほむら「ただ、離した場合はまた元に戻せば生き返る。要するに動くためのただの抜け殻って訳」
恭介「はははなーに言ってんの。そのぐらいだったら常備してればもんだ
ほむら「やっぱり駄目ね行きましょ」
恭介「!」
ほむら「こんなクズに言ったってあの子の悲しみは分からないでしょうね。命と引き換えにその手を治したのに」
ほむら「さやかに言えばどれだけ絶望する事やら」
まどか「あ、待ってよほむらちゃん!」
恭介「な、なんだよ……意味わかんねえよ!なんでさやかは僕に会いたくないんだよ!」
ほむら「……なんであんな男を美樹さやかは好きになったのかしらね?」
ほむら「自分で自分の首絞めただけじゃない」
まどか「……まあそれほど助けたかったんじゃないのかな?」
ほむら「…そういえば、彼女、あいつにずっと前から遊ばれてたんですってね」
まどか「うん、あたしがここに来てから聞いた話によると、さやかちゃんは上条くんのおかげであんなフレンドリーになったんだって」
ほむら「え?」
まどか「前までは大人しい子って聞いたよ」
ほむら(まるで三つ編み時代の私じゃない)
まどか「……それにこんな話も聞いた事あるよ」
まどか「小学校の、確か…2年生の頃だったかな」
恭介「あ、さやかちゃん!消しゴム貸して!」
さやか「え、あ、うん」
ゴシゴシ
恭介「ほい」
さやか(角が綺麗に…)
恭介「あっ。プリンもらいっ!」
さやか「や、やめてよお…」
恭介「?なんだって?」
さやか「やめてって!」
恭介「分かったよ……」スッ
恭介「なんちゃって☆」
さやか「あっ!」
恭介「この私が君にプリンをそう簡単に返すとおもってたのか?」
さやか「ううう」
恭介「あぢぃぃ!死ぬおお」
恭介「?さやかじゃん。」
さやか「や、やめて!」
男子「へへ。こんな髪留めごときで騒ぐなんてねえ」
男子「そんなに嫌だ?」
さやか「うん!」
ブンッ
男子「おっと。滑っちゃった。?なんだって?」
さやか「うう、グス。あ、あたしの、パパからの誕生日プレゼント……」
男子「そんなんで泣かないでよ?ね?髪留めくらいそこら中にいっぱいあるでしょ?」
恭介「……」
さやママ「さやかー?お友達来てるわよ?」
さやか「なに?」
恭介「ほれ!誕生日プレゼント!」
さやか「私の誕生日明日……」
恭介「なーに!ちと早いだけだよ!」
恭介「んじゃ用事これだけなんで帰りますわ」
さやママ「な、なんだったのかしらあの子……」
さやか「どうせあの子の事だからろくな物じゃないはず……」
さやか「……誕生日プレゼント…かあ。髪留め……」
ビリ
さやか「………」
それはいじめっ子が川に投げたヘアピンにそっくりだったって。いや本物だったらしいよ。
ご丁寧に本物だと分かる様に泥までつけて。
恭介「くそさやか許すまじ」
恭介「どうしよ……さやかにまだ言ってないけど言ったらどうなるんだろうな」
恭介「いつも通りあ、いつもの事だからしゃーないしゃーないwwww」
恭介「……で済まないよなあ」
恭介「?」
魔女「」
恭介「えーとどちら様ですか?」
魔女「」┣¨┣¨┣¨┣¨
恭介「何なんだあ?このSEはあ……」
恭介「…これが噂の魔女さんですか…」
恭介「逃げるだあああああ!!」ダダダ…
魔女「」┣¨┣¨┣¨┣¨
恭介「さ、3分間待って!命乞いさせて!!」
恭介「wwwあ、\(^o^)/」
ズバァッ
恭介「ああ見たくない見たくない切られたSEだよこれ絶対。見てみたら全身血だらけですよね分かります」
恭介「?動く、動くぞ!」
恭介「……あ」チラッ
さやか「……」
恭介「は、Hallo sayaka」
恭介「キミゲンキ?ダイジョブ?」
さやか「」テクテク…
恭介「ちょっと?wait!ま
バシッ
恭介「……なん……だと……?」
さやか「そんなにあたしをいじめて楽しいか……」
恭介「?」
さやか「そんなに女の子泣かせるのが楽しいかって言ってんの!」
恭介「え………」
恭介「さや……か……?…」
ほむら「案の定歩いた末偶然ここにきたのねそれで」
恭介「しるがよぢぐしよおお」
まどか「杏子ちゃんそんな急に言われたら困るでしょ…さやかちゃんすごくショック受けたと思うよ?」
杏子「ぶぶばぶぶばっばぼっぶべえ!」ズズー…
ほむら「ちゃんと噛めよ……」
QB「あのー皆?魔女の反応出たけど……」
恭介「?さっきまで無かったけど…」
QB「うん。今発生した」
ほむら「……皆早急に出動するわよ」
まどか「え?何、どういう事なの?ほむらちゃん!」
杏子「ばっべ!ばばばべぼべぶぶ!!」
オクタ「」
杏子「な、なんだよあれ!」
さやか「」
恭介「てめさやかを!!」ダダ…
まどか「上条くん!」
恭介「!!なんだあの丸っこい物体は!?」
ドオオンッ……
恭介「ふえ?」
ほむら「遺体をこっちに!早く!」
杏子「遺体?どういう事だよ!」
ズドド……
恭介「そんなおもちゃで私と勝負するのかね?」
恭介「……て追いつかれるわwwwやべえ!」
ほむら「掴まって!」
恭介「?あいよ!」ガシッ
恭介「え……何これ?」
ほむら「時間を止めたのよ!」
まどか「技名はザ・ワールドですね分かります」
恭介「あ、ちょ!まどっち僕の台詞とらないで!」
ほむら 杏子(uzeeeeee!!)
恭介「そして時は動き出す」
ガタン……ゴト……
ほむら「さっさとトンズラするわよ」
杏子「お、おい!結局さっきのは…」
ほむら「さやかが魔女になった姿よ」
恭介「……え?」
待った!
キョウスケ「何故その事を黙っていたのですか証人!」
キュウベエ「そんなの聞かれなかったからに決まっているじゃないか」
キョウスケ「き、聞かれなかった?」
キュウベエ「最初にあらかじめ言ったはずだよ?魔女退治を手伝って、とね」
キュウベエ「それを実行すれば問題ないし、言わなければいけない程の重要な事じゃないだろう?」
サイバンチョ「しかし、騙していたというケースが……」
キョウスケ「そ、そうだそうだ!」
異議あり!
ホムラ「その心配は無いわ」
ホムラ「こいt…証人はインキュベーターというロボットで…」
キュウベエ「その通り。騙してやるなんて感情はプログラムされていないんだよ」
キョウスケ「な、ナンダッテー!!」
サイバンチョ「ならばこれは事故としか言いようがありませんな……」
恭介「くそなんとかしてこいつ有罪に……」
杏子「いやそういうゲームじゃねーからこれ」
杏子「んで、ソウルジェムに戻す方法はねーのか?」
QB「僕の知る限り、無いね」
杏子「て事は知らない事もあるって事かい?」
QB「……」
QB「その方法を発見する、もしくは作れる可能性は……はっきりいって0に近い」
QB「確率は、千万、千億、いやそれ以上の何分の1だろうね……」
杏子「なに、ゼロじゃないだけマシさ」
恭介「……行こう。さやかんとこ」
ほむら「!な、何考えているの!まさか方法を思い付いたって……」
恭介「簡単な事だった……絶望に呑まれて魔女になるなら、希望を与えりゃいい」
杏子「……どうやって?」
恭介「んなもんやってみなきゃ分かんない」
恭介「…せめて死ぬんならさやかの笑顔を見て死にたいしな」
杏子「……だな。分かんない事は実戦しなきゃ分かんないもんな」
ほむら「それが本望なら私は止めないわ」
ほむら「大切な親友、助けたいんでしょう?」
まどか「ほむらちゃん、杏子ちゃん…!」
杏子「でその作戦内容とやらは何さ?」
恭介「とりあえずさやかをバカにす
ドゴッ
恭介「おろ」
ほむら「そんな作戦もクソもないの持ってこないで」
杏子「こいつに賭けたあたしら馬鹿みたいじゃん……」
ズドド……
杏子「あんたらはここにいな。巻き添え食らうと厄介だからな」
ほむら「いい?でかい声でとことん馬鹿にするのよ?」
まどか(どうしてこうなった)
ほむら「くらえ!」
ドオッッ……
杏子「おらぁ!」
ッキィ!!
恭介「おい!さやかあ!なんだよどうしてスネる?」
恭介「消しゴムの角だけ綺麗に削られるのが地味にイラついたのか!?」
恭介「ガキの頃プリン奪われたからか!?」
まどか「でもそれだけの理由で友人叩くなんて……」
恭介「器が小さいよな、うん」
まどか「プリンの恨みって恐ろしいね」
数分後
恭介「駄目だ。全然悪口言っても反応一つしない」
ほむら「ねえ、やる気あるのかしら?あの子達」
杏子「あたしに聞くな」
恭介「つ、疲れた。くそ!こうなりゃプランZだ!」
ほむら「他に一応あったのね……」
恭介「あの頃思い出せ!バイオリン攻撃!」
♪〜〜……
杏子「バイオリン弾いたくらいで元に戻るわけ……」
オクタ「!!〜〜」
まどか「苦しみ始めた?」
ほむら「そうか……記憶が微かに残っているんだわ。あまりにも印象が残ったから本能的に嫌だと感知するのよ!」
杏子「でもそれってよ……」
ほむら「ただの挑発行為、逆効果ねこれしゃ」
ズバァッ!!
恭介「おろ、結界も……」
ほむら「貴方の下らない作戦のお陰で体力ほとんど使い切ったじゃない……」
恭介「流石私」
杏子「まじいな…ただでさえさやかの魔女verだ。強いしこのままじゃ……」
恭介「いや、多少なりとも覚えているんだろう?希望が見えてきた!」
杏子「でもどうすんだよ、策切れだろ?」
.
恭介「……昔おじいちゃんが言っていた」
皆「?」
恭介「諦めたら、そこで試合終了ですよ、てな」
皆「………は?」
ガシッ
恭介「oh………」
ほむら「やっぱ救いようなかったわねこいつ」
恭介「………さやかェ……分からんでござるか?拙者でござるよ……」
オクタ「……」
恭介「さやかェ…お前いなくなったらこちとら話し相手いないんだぞ?ぼっちだぞ?」
恭介「少しくらい構ってくれたっていいじゃない……」
恭介「それによお、おめえはテストで38点とったり、バイオリン下手だったり、」
恭介「グズで弱虫でヘタレで性根が腐ってて脳天気で単細胞でいてえええ!!」ボキボキ
杏子「いいぞもっとやれ」
恭介「一言相談したっていいじゃん………例え身体の中身が空っぽでも……」
恭介「そんな化物みたいな身体にされても、さやかはさや
恭介「いややっぱ見えねだだだだだ!!」ボキボキ
恭介「wwwwwwやっぱしwwww面白いなwwさやかいじるのwww」
恭介「wwwwえ?なんでwwwww笑ってるんだって?」
恭介「だってwwww笑う門には福来たるwwwてゆーじゃん」
恭介「つまりだなあ、お前が笑えるか試しただけだよ」
恭介「へへ。やっぱ笑わないか。世の中きびしーねwww」
恭介「でもさ困るんだよねえ」
恭介「お前が泣くとこっちも泣くだろバーロー」
恭介「あれ以降顔もあわせず、いざ来てみたらなんだよ来ないでって……」
恭介「それが幼馴染みに対する第一声。酷いだろ?その次が」
恭介「君が泣いた」
恭介「お前はグズで弱虫でヘタレだから、守ってやらなきゃいけないのに、入院して、毎日の様に見舞いしに来てくれた」
恭介「只でさえ申し訳ないからさ、少し辛かってみたかったんだよ。それなら元気だよっていうアピールになるしさ」
恭介「……馬鹿、だよなあ、はは。結果、お前はこんな姿になっちまったよ」
恭介「煮るなり焼くなり殺すなり勝手にしなよ。只、」
恭介「僕が幼馴染みで、ごべんな」ポロポロ…
ほむら「……」
杏子「あ、あいつ……」
恭介「そ、そうだ。さやかにちょっとした……えーとクリスマス?プレゼント」ゴソゴソ
恭介「ほら、髪留め」
オクタ「………ゥ……スケ」
ポタ……
カッ!
まどか「うわ!眩しっ!」
ほむら「このきらびやかな光りは何!?」
杏子「?結界が無くなっちまった……」
ほむら「でも………」
恭介「……さやか、くそ、くそお………」
ほむら「グリーフシードどころかソウルジェムまで無くなっているわね」
恭介「もっと、力があれば、助けられたのに……」
恭介「このっ!誰の許可得て死んでんだよ!!バーカバーカ!!」
まどか「上条くん……もう……」
恭介「うっうう……」
杏子「まあ、とりあえず最善尽くしたから、な?」
恭介「………」
ほむら「帰りましょ?」
杏子「もう、自分らで、墓作るか?」
ほむら「そうね、このまま身体を保存してても意味がないわ」
まどか「さやかちゃあん……」
恭介「………」
待った!!
キョウスケ「お待ち下さい裁判長!」
サイバンチョ「……やれやれ恭介くん。往生際が悪いですよ?美樹さやかは死んでしまった。これは紛れもない事実です」
キョウスケ「一つだけ、一つだけ可能性が残っています!」
ホムラ「へえ?面白い。その可能性、聞かせてくれるかしら?」
キョウスケ「………グリーフシードは、何故消えたか、それは浄化されたからでしょう。しかしあの光はそれだけの意味だったのでしょうか?」
キョウスケ「もしかして。魂を元の体に戻したのではないですか?」
皆「……」
ホムラ「つ、つまり、弁護人(?)は、こう主張するの?」
ホムラ「美樹さやかは人間に戻ったと!!」
キョウスケ「ほお。よく分かってるじゃないか」
サイバンチョ「ですが、立証のしようが……」
キョウスケ「では私が立証いたしましょう」
恭介「ほれ。」スッ
ドクン………
サイバンチョ「!!確かに、まだ呼吸してますぞおお!!」
ホムラ「ば、馬鹿な……ソウルジェムは既に……ああ!!」
キョウスケ「気付きましたか……そう!それがこの証拠!!美樹さやかは魂を取り戻した!!」
キョウスケ「あの呪いから解放されたのです!!」
サイバンチョ「……ですが、実際意識が無い状態。一体どうすれば……」
ホムラ「勿論、ここまで言ったんだからその方法も思い付くわよね?」
キョウスケ「え?そりゃびょう
ホムラ「今ここでできること」
キョウスケ「…………ほ、ほら、王子様のキッス、あ、あああれですよ、ほら」
サイバンチョ「ではやってもらいましょう」
恭介「やめたげてよお!!」
ほむら「ほらほらここまでやったんだからやりなさい……!」グイグイ
杏子「そうすりゃ生き返るよ!さらに家族(性的な意味で)も増えるよ!」
まどか「やったねきょうちゃん!」
恭介「おめえちょっとしつけえぞ……」
チュッ
恭介「/////」
さやか「………?」
モミモミ
恭介「ふう。やっぱさやかのおつぱい最高だね!」
恭介「なんつって」
さやか「い、
今すぐ出てけえええ!このエロ介があああああああああああ!!!!!」
QB「訳が分からないでござる」
完
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません