五十嵐響子「思い出を重ねる」 (16)

・モバマスSS
・五十嵐響子・渋谷凛の誕生日お祝いSSです

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-事務所-

 ガチャッ

モバP「ただいま戻りましたー」

響子「あ、お疲れ様ですプロデューサーさん」

モバP「おお、響子か…………何してるの?」

響子「あっ、ちょっと時間があったので事務所の掃除を…………迷惑でしたか?」

モバP「いやいや迷惑ってことはないけど、それが仕事ってわけじゃないんだしほどほどにな」

響子「はいっ!私も今この棚の埃とかを掃いたら終わりにするつもりでしたし」

モバP「そうか、まあ助かるよ」

響子「いえいえ、私も少しでもプロデューサーさんのお役に立ちたいので!」

モバP「俺はお前たちの輝く姿さえ見られれば十分なんだけどな」

響子「それでも、こういう形じゃないと私も恩返しした気になれませんし」

モバP「そうか…………ん?なんか写真が落ちてるぞ」

響子「あれ、本当ですね…………棚のファイルの中から落ちたんでしょうか」ペラッ

モバP「どれどれ…………ああ、これか」

響子「これ、私の写真ですよね?」

モバP「そうそう、この前のイベントの時の………えーと、確かここに」ガサゴソ

響子「何を探しているんですか?」

モバP「んー、アルバムみたいなもの…………ほら、これだ」

響子「わぁ……もしかしてこれ、全部私の写真ですか?」

モバP「そうだ、データも残っているけど、こっちの方がより思い出らしいだろ?」

響子「そうですね……あ、これ鎌倉の時の」

モバP「懐かしいなぁ、あれからどのくらい経ったっけな」

響子「あ、この前夏祭りに行った時のまで……全部プロデューサーさんが撮られたんですか?」

モバP「いや、さすがに俺一人じゃ厳しいからな、藍子とか椿とか写真撮るような人にも提供してもらってるんだ。ほれ、こっちには他の子のもあるぞ」

響子「わあ、すごい量……」

モバP「思い出は減るもんじゃないだろ?でも増えれば増えるほどいいと俺は思うんだ」

響子「そう、ですね……私もこれからみなさんやプロデューサーさんとの思い出を増やしていきたいです!」

モバP「だからさ、これからも二人でたくさんの思い出を作っていこうな!」

響子「そうですね!…………あれ?」

モバP「ん?どうかしたのか」

響子「い、いえ…………」

響子(二人でたくさんの思い出、それって…………)

響子(きゃ~~~~///)ジタバタ

モバP「ど、どうした響子!?」


おわり

おまけ(という名の本編)


-テレビ局前-

凛(あ、プロデューサーの車だ)スタスタ

モバP「おお、ちょうど終わりだったか凛」

凛「あれ、プロデューサー……なんでここに?」

モバP「なんでって、お前を迎えに来たんだろ」

凛「いや、そうじゃなくて……車はあっちにあるのに」

モバP「ああ、そういうことか……それはほれ、缶コーヒー買いに行ってただけだよ」

凛「そうなんだ……じゃあ帰ろうか」スタスタ

モバP「あれ、そっちから聞いといて反応薄くない?」スタスタ

凛「そんなこと言われてもどう反応したらいいか……」スタスタ

モバP「それもそうか……あ、助手席じゃなくて後部座席に乗ってくれ」

凛「え、なんで?」

モバP「助手席にはもう人がいるからな」

響子「あはは、なんかごめんね?凛ちゃん」

凛「えっ、なんで響子がいるの?」

モバP「お前を迎えに行くついでに寮まで送っていくってことでな」

響子「プロデューサーさんがどうしてもって言うので……」

モバP「おおそうだそうだ……凛、ちょっとだけ時間くれないか?30分ほどなんだが」

凛「今は18時くらい……まあいいよ」

モバP「そうか、ならちょっとだけドライブってことで」

響子「ドライブですか?」

モバP「ああ、二人に見せたいものがあるんだ」

凛「二人に…………誕生日関連?」

モバP「いやまあ、そうなんだけどさ……それ言っちゃう?」

凛「……なんかごめん」

モバP「まあ、いいか……ほれ、時間なくなるから早く乗ってくれ」

凛「はーい……」

~20分後~

モバP「ほい、到着」

響子「高台、ですか?あまり人はいないみたいですけど」

凛「もしかしてこの夜景を見せるためにわざわざ?」

モバP「夜景っちゃ夜景なんだが……二人はこっち側にあまり来ないだろうから知らないと思うけど、今日はこの地域で祭りがあるんだ」

響子「祭り……高台……あっ!」

モバP「そろそろかな……」

 ヒュルル~ ドォンッ!

凛「花火……」

モバP「そうそう、誕生日だしいいタイミングだと思ってさ」

響子「わぁ、綺麗です!」

凛「だけど随分ベタだね、こういうシチュエーション」

モバP「悪かったなベタで」

響子「でも、嬉しいですよ!」

凛「そうだね、悪い気はしないよ」

モバP「なら良かったよ、喜んでもらえて何よりだ」

響子「ロマンティックですよね……いつか、また来たいなぁ」

凛「その時も、プロデューサーと一緒かな」 

モバP「俺なんかより、好きな男と来たりした方が有意義だと思うけどな」

響子「…………」

凛「…………」

モバP「な、なに?なんで突然黙るの?」

凛「別に……」

響子「わ、私はプロデューサーさんとが楽しいかなーって……」

モバP「そ、そう……慰めにしか聞こえないけどまあいいか」

凛「プロデューサーってホント、わかってないよね」ボソッ

モバP「なんか言ったか?」

凛「いや、そろそろ花火も終わりそうだなって」

モバP「本当だな、じゃあそろそろ帰る準備しようか…………あ、そうだ、これ言ってなかったな」

モバP「二人とも、誕生日おめでとう……これからどのくらいの付き合いになるかはわからんが、一緒に頑張っていこうな」

凛「……そうだね、私は止まるつもりはないからプロデューサーもちゃんとついてきてね」

響子「えへへっ、祝われるって幸せな気持ちになりますね!私も、プロデューサーさんを引っ張って行きたいと思います!」

モバP「そうか、よろしくな……おっと、そろそろ最後の花火だろうし、写真でも撮るか。二人とも、そこならんでくれ」

響子「ここでいいですか?」

凛「プロデューサーは入らないの?」

モバP「花火にタイミング合わせないといけないし……」

凛「一か八か、タイマーをセットしてみるとか……」

モバP「うわぁ、失敗しそう」

響子「失敗してもそれも思い出です!今年しか来れないわけじゃないんですし、やってみましょう!」

モバP「……そうだな、それじゃあそうするか…………よし、セット!あと5、4、3、2、1……」

 

ほんとうにおわり

短いものですが、お祝いということで書かせていただきました
読んでくださった方、ありがとうございました
お目汚し失礼しました

ギリギリでした

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