シノア「アニメ1クールお疲れ様でした♪」 (77)


注意:殺伐とせず、独自の世界観が展開されます。



優一郎「それ遅すぎねぇか?一期の放送が終わってからどんだけ経ってんだよ」

シノア「皆さんのスケジュールを調整するのに手間取ったみたいですよ」

優一郎「皆さんって、どんだけ来るんだよ」

シノア「さぁ?」

優一郎「適当過ぎるだろ」

シノア「優さんが愛しのミカさんが来るかもしれませんよ」

優一郎「来ねぇだろ」

シノア「さぁ?どうでしょうね」

優一郎「なんだよ、その含みのある言い方は」



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シノア「取り敢えず会場に行きましょう」

優一郎「場所とか借りてるのか?」

シノア「そんなまさか。新宿攻防戦を繰り広げたところでのオープンパーティーですよ」

優一郎「なんでだよ!?」

シノア「なんでも人間と吸血鬼、双方に因縁のある場所を選んだそうです」

優一郎「考えうる限り、最悪の場所だな」

シノア「でも地域を丸々使ってるので楽しいことになってますよ」

優一郎「なんかもう殺しあいを始めてそうだ」



シノア「外に車が停めてあるので乗ってください」

優一郎「まだ行くなんて言ってない」

シノア「行かないんですか?」

優一郎「なんか嫌な予感がする」

シノア「気のせいですよ」

優一郎「……わかった。行けばいいんだろ」

シノア「あははー♪流石は優さん。話が早いですね」


カタンカタン
優一郎「んで?誰が運転してるんだよ」

カタンカタン
シノア「もちろんシノアちゃんですよ」

カタ…
優一郎「やっぱり辞めるわ」

シノア「そんなのダメに決まってるじゃないですかー」グイー

優一郎「手を離せ!俺はまだ死にたくない!」

シノア「主人公はそんな簡単には死にませんよ!」グイー

優一郎「誰かー!殺されるー!」



士方「……なにやってんだよ」

優一郎「君月!助けてくれ!」

士方「連れ出すのにどんだけ掛かってるんだよお前」

シノア「いやいや、見てください。ほら、途中で暴れだしたんですよ」

優一郎「君月てめぇ!お前もグルか!?」

士方「……あらかじめ言っておく。運転は俺だ」

優一郎「……ならいいか」



シノア「……へぇ」

優一郎「なんだよ」

シノア「えい」ドンッ

優一郎「うわっ!?」

ゴンッガタンガタガタ…ガシャン

優一郎「ってぇ!!何しやがる!?殺す気か!」

シノア「どうせ死なないからいいじゃないですか」

優一郎「死ななくても痛ぇからな!?」

シノア「さーて、“君月さんの”運転で行きましょうか」

優一郎「……拗ねてんのかよ」

シノア「そんなことないですよーだ」

優一郎「……めんどくせ」




________________________

優一郎「なぁ、俺に運転させてくんね?」

士方「嫌だよ。スクラップにでもするつもりか」

優一郎「はぁ!?馬鹿にするなよ!」

士方「この前勝手に乗ってぶつけたよな」

優一郎「……」

シノア「優さんは下手くそですね」

優一郎「お前だって」

シノア「……はい?」ニッコリ

優一郎「……なんでもねぇ」

シノア「言いたいことがあるなら聞きますよ?」

優一郎「なんもねぇよ!!」



士方「そろそろ着くぞ」

シノア「はーい。ではでは優さん、準備は良いですか?」

優一郎「準備って、なんのだよ」

シノア「……覚悟と言い換えた方が良いかもしれませんね」

優一郎「……は?」

士方「着いたぞ」

ガチャ

与一「あ、優くんら!優く~ん♪」タタタ

優一郎「おう与一……って、酒臭っ!」



三葉「ゆうじゃないか!なにしてるんだおまえは!」

優一郎「それはこっちの台詞だ」

シノア「やっぱり酔ってますね」

優一郎「なんでだよ!」

シノア「ここにくる前に緊張していたお二人にシャンパンを渡したらこうなっちゃいました」

優一郎「お前のせいか」

与一「はーい♪優くんあーん」

優一郎「ちょっと与一モゴッ!」

与一「えへへへ♪美味しい?」



三葉「ほーら、優ー!お前も飲めぇ!」グイ

優一郎「やめろ馬鹿!」

シノア「完全に出来上がってますね」

優一郎「お前のせいでな!」

シノア「まぁ、これは不幸な事故だと割りきりましょう」

優一郎「割りきれるか」

シノア「考えなきゃ良いんですよ。今この場を楽しみましょう!」

優一郎「そんな気なくなったわ」



グレン「おうお前ら」

優一郎「あ、グレン」

グレン「取り敢えず1クールお疲れさん」

シノア「お疲れ様です」

グレン「あんまり羽目を外すなよ」

シノア「ご安心を。優さんはハメる方です」

優一郎「おい」

グレン「ならいいんだけどよ」

優一郎「よくねぇよ」

三葉「中佐ぁー。これ美味しいれすよ~♪」

グレン「あー、分かったから寄るな!」



美十「グレン!未成年に飲酒をさせるなんてどういうことですか!?」

グレン「俺じゃねーよ」

美十「貴方の部下でしょう!」

グレン「分かった分かった。めんどくせぇからあっちで時雨たちとスイーツでも食ってろ」

美十「なっ!?」

グレン「おい時雨、小百合。こいつを連れて向こうで食ってろ」

時雨「分かりました」

小百合「は、はい!」

優一郎「グレンも大変だな」

グレン「なら代われよ」



優一郎「やだよ」

グレン「……ちっ」

シノア「そういえば中佐はお酒を飲まないんですか」

グレン「飲まん」

シノア「おやおや、飲まない俺かっけぇーとか思ってるクチですか?」

グレン「ただ思考力が鈍るから飲まないだけだ」

シノア「そうですか」

優一郎「そういえば君月はどこいったんだ?」



シノア「あそこで与一さんに怠絡みされてますよ」

優一郎「与一ぃぃぃ!!」

与一「はーい♪なーに?優くん」

優一郎「ここで酒が抜けるまで大人しくしてろ」グッ

与一「ああん!そこはだめ~♪くすぐったいよ~///」

優一郎「変な声出すな!」

シノア「何してるんですか優さん。イヤらしい」

優一郎「押さえてるだけだろうが!」



ゴォォォォォォ

優一郎「何の音だ?」

シノア「あ!あれじゃないですか?」

ゴォォォォォォ

優一郎「飛行機かよ!?」
バサッバサッ

シノア「パラシュートですね」

優一郎「少しは焦れよ」

シノア「いえ、飛行機かヘリコプターくらいでしか吸血鬼は来れませんから今更ですよ」

与一「わーい♪お客さんだ~!」

三葉「らくさん来たら~♪」

優一郎「お前らは座ってろ」


スタッ
ミカエラ「……ふぅ」

優一郎「み、ミカ?」

ミカエラ「優ちゃん!!」ダッ

優一郎「お前も来たのグハッ」ゴスッ

ミカエラ「会いたかったよ優ちゃん!!」ギュー

優一郎「絞まってる絞まってるミカ!」

ミカエラ「……優ちゃん、僕のところに来てよ!」

優一郎「はぁ!?」

ミカエラ「僕が養ってあげるから!!」



優一郎「いや、ダメだろ」

ミカエラ「優ちゃんは毎日僕の事を家で待ってるだけでいいんだよ!?ご飯は一緒に作ってお風呂も一緒!寝るのも同じベットで寝るだけだからさ!」

優一郎「いや、だからダメだって!」

ミカエラ「な、なんでさ……」

優一郎「そんなことしたら二期から展開変わるだろ」

ミカエラ「」

シノア「それに優さんは私の玩具(もの)なので無理ですよ」

優一郎「いや、違うからな」

ミカエラ「人間がっ!許さないぞ!」チャキ

優一郎「おい!辞めろ馬鹿!」

ミカエラ「どいて優ちゃん!そいつ殺せない!」



クルル「ミカ、こんなところにいたのか」ガシッ

ミカエラ「な!?放せ!!」

クルル「主催者に挨拶が済んだらな」ズルズル

ミカエラ「優ちゃぁぁぁぁん!!」ジタバタ

優一郎「……」

シノア「あれが優さんの大好きなミカさんですか」

優一郎「……人違いかもしれねぇ」

<ユウチャーン!

シノア「どうみたって本人でしょう?」

優一郎「……だよな」



キーーーーz______ン

シノア「あ、開会の挨拶が始まりますよ」

優一郎「そんなもんやるのかよ」

シノア「見栄っ張りですから」

優一郎「あっそ」


暮人「……あー、日本帝鬼軍中将、柊暮人だ」

パチパチパチパチ

暮人「……今日は存分に楽しんでくれ」


優一郎「終わりかよ」

シノア「静かにしてください」



クルル「吸血鬼代表クルル・ツェペシです。アニメ一期終了が無事終了出来たことを嬉しく思います」

ワーワー!!

ミカエラ「……」ブスー

クルル「暑い時期が過ぎると直ぐに二期が始まりますが、人間も吸血鬼も共に頑張りましょう」

ワーワー!!




優一郎「なんかミカに刺さってたぞ……」

シノア「上がる前に暴れたんですね」

優一郎「……はぁ」

士方「よぉ、見つけたぞ」

優一郎「あ、君月」

士方「グレン中佐からの伝言だ。上層部の奴らと一緒に吸血鬼とお話しすることになったから、気を見つけて俺を呼べ。だそうだ」

優一郎「なんで俺に頼むんだよ」

シノア「優さんなら空気を読まずに突っ込んでも問題無さそうだからですよ」

優一郎「絶対に呼ばないからな」


___________________________

クローリー「ねぇフェリド君」

フェリド「なんだい」

クローリー「パーティーは良いんだけどさ、なんで僕たちは飛行機の中なんだい?」

フェリド「それはパラシュートが無いからだよクローリー君」

チェス「ねぇークローリー様ぁ!私もお料理たーべーたーいー」

ホーン「そうですね。私もお腹が空きましたわ」

クローリー「というわけでどうにかしてくれないかな?」

フェリド「うーん、少し待ってね。レーネ君、ラクス君。着陸出来そうな場所ある?」

レーネ「この先に大きい道路があるのでそこに着陸します」

ラクス「お掴まりください!」



キィーガタンガタガタン!!

プシュー
フェリド「はい、とーちゃく♪」

クローリー「次からはちゃんとパラシュートくらい用意してよね」

フェリド「はーい!伝えておきまーす♪」

クローリー「そういってやらないでしょ?」

フェリド「うん」

クローリー「……はぁ」

レーネ「今後部を開放します」

ラクス「お気をつけください」

チェス「さーてと、ご飯♪ご飯♪」

ホーン「チェス、はしたないわよ」



クローリー「場所はどっちだっけ?」

ホーン「あちらから賑やかな声が聞こえます」

クローリー「そっか。……それじゃフェリド君、悪いけど先に行くよ」

フェリド「どうぞどうぞ」ヒラヒラ

クローリー「チェス、ホーン」

ホーン「はい」ダッ

チェス「はーい♪」ダッ


フェリド「それじゃ、僕たちも行こうか」ニッコリ

ラクス「はっ!」

レーネ「はい」





_________________________

クルル「遅かったな」

クローリー「先にパラシュートで降りていってそういうこと言います?」

クルル「なんだ。降りれば良かったろ」

クローリー「フェリド君が用意して無かったんですよ」

クルル「そこまでは知らん」

クローリー「あはははは」

ミカエラ「……ねぇ、クルル。そろそろ優ちゃんの所に行ってもいいだろ」

クルル「なんだ、ミカは私と言うより優ちゃんと一緒の方が楽しいのか」

ミカエラ「うn」

クルル「……ほぅ」ニヤリ
ミシミシミシ

ミカエラ「クルルといるのも楽しいよ」

クルル「そうかそうか♪」



暮人「吸血鬼共、楽しんでいるか」

クルル「……えぇ、おかげさまで」

暮人「そいつは良かった」


グレン「……」

ミカエラ「……」

グレン「……なんだよ」

ミカエラ「別に」

グレン「なら見るなよ」

ミカエラ「そっちこそ視界に入らないでよ」



グレン「うるせぇな。こっちも仕事なんだよ」

ミカエラ「嘘だね。それは適当な理由だ」

グレン「はぁ?お前に何が分かるんだよガキが」

ミカエラ「別に知りたくもないよ」

優一郎「おいグレン!」

ミカエラ「優ちゃん!!?」

優一郎「なんだ、ミカも居たのか」

ミカエラ「うん!優ちゃんは僕に会いに来てくれたの?」

優一郎「いや、グレンを呼びに来た」

グレン「助かった。さっさとずらかるぞ」

優一郎「おう、じゃあなミカ。またあとでな」

グレン「じゃあな」 ニヤリ



___________________________

優一郎「なぁグレン」

グレン「なんだ」

優一郎「ミカと何を話してたんだ?」

グレン「あー……」

優一郎「?」

グレン「……二期の主人公についてな」

優一郎「えっ、俺だろ!?」

グレン「向こうも譲らなくてよ」

優一郎「おい!聞けよ!」



グレン「やっぱりイカしてる俺が主人公の方がいいよな?」

優一郎「ふざけんな馬鹿グレン!?」

グレン「二期は『終わりのセラフ-一ノ瀬グレン 16歳の破滅-』で決まりだな」

優一郎「自分の作品を紹介するなよ」

時雨「やはり私もグレン様が主役の方が良いと思います」ヌッ

優一郎「うわっ!?」

小百合「わ、私もグレン様が主役のほうが良いです!!」グッ

優一郎「……泣いていいか?」

シノア「なら私の胸を貸しましょうか?」ヌッ

優一郎「……なんだ、シノアか。いらねーよ」

シノア「そうですか」



グレン「なんだ、シノアも来たのか」

シノア「来ちゃダメでしたか?」

グレン「いいや。構わないが何の用だ」

シノア「いやー、皆さん面白そうな話をしてましたよね。是非とも混ぜて貰おうかと」

優一郎「面白そうな話?」

シノア「ズバリ、主役争奪戦です!」

優一郎「やってねぇよ!」

シノア「はーい!シノアちゃんも主役に立候補しちゃいまーす♪」

優一郎「無視するなよ!?」



シノア「『終わりのセラフ-柊シノア 16歳の救世-』なんてどうですか?」

グレン「ほう、なかなかやるな」

優一郎「なかなかやるな…じゃねぇよ!!主役は俺のままだから!」

シノア「荒廃した世界をたったひ一人でさ迷いながら人を救う地上に降りた最後の天使……」

優一郎「ヨハネの四騎士かよ」

シノア「……優さん」

優一郎「なんだ?」

シノア「えいっ!」バチン

優一郎「ぐはっ!!?」ガシャーン

シノア「女の子に向かって最低ですね」

優一郎「」チーン


…ドタドタドタ!
チェス「はいはーい!私も主役やりたいでーす!」

ホーン「もう、チェス!急に走らないで貰えるかしら」

チェス「だってだってぇ!ホーンも主役やりたいよね?」

ホーン「それは、確かにやりたいけれど」

チェス「私たちも立候補しちゃいまーす♪」

シノア「なんか来ましたね」

グレン「なんか来たな」

優一郎「もう好きにしろよ……」



チェス「タイトルは……なんだろ?」

ホーン「なんにも考えてないんですね」

チェス「普通に終わりのセラフでいいかなぁって」

ホーン「なにか副題が欲しいところですわ」

チェス「えー?何があるの?」

ホーン「『ホーン、チェス (ピーー)歳の断罪』とかいかがかしら」

チェス「ねぇ、なんで年齢にモザイク掛かってるの?」

ホーン「……さぁ」



シノア「……」

チェス「ん?どうかしたの?」ボイーン

ホーン「お疲れなのかしら」ボイーン

シノア「……中佐、抜刀の許可を」

グレン「やるわけねぇだろ」

シノア「胸元を見れば分かります。あいつらは敵です!」

優一郎「まぁ、確かにデカイな」

シノア「どこ見てるんですか!?優さんの変態!」バチン

優一郎「痛っ!?おかしいだろ!?」



ホーン「……あら、そういうこと」フフフ

チェス「えー、どういうことぉ~?」

ホーン「私たちの豊満な身体と彼女の発育不良の身体のことですよ」

シノア「は、発育不良!?」

チェス「あぁ!そういうことかぁ~♪でもでもー、こんなの邪魔なだけだよぉ?」ポヨンポヨン

シノア「……クッ」ギリッ

ホーン「確かに、“邪魔”なだけですね。まぁ、持ってない人には分からないと思いますけど」ニヤリ

シノア「へぇ、なら私が削いであげますよ。遠慮なさらないでください♪」イライラ

チェス「ねぇ、ホーン。眼がマジだよ」

ホーン「ごめんなさいね。生憎ダイエットは間に合ってますので」ニヤリ



優一郎「落ち着けよシノア」

シノア「いいですか優さん。この世界では童貞と巨乳は敵なんですよ」

優一郎「とんでも理論かよ」

シノア「むしろなんで私はきょ、巨乳じゃ無いんですか!?」

優一郎「い、遺伝じゃねぇのか?」

シノア「私の姉はボンキュッボンでしたよ!ねぇ、中佐!!」

グレン「こっちに振るなよ」

シノア「どうせ姉の巨乳を好き勝手にすったもんだしたんですよね!?」

グレン「喧しい。しかも意味がちげーよ」

シノア「揉んで吸ったんですか!?いやらしい!」

グレン「……おい、殴っていいか」

優一郎「抑えろグレン!」


優一郎「落ち着けよシノア!」

シノア「どうせ優さんも巨乳派なんですよね!」

優一郎「そんなこと一言も言ってねぇだろ!?」

シノア「巨乳は滅ぼさなきゃいけません」

優一郎「その理論でいくと三葉も滅ぼすのか」

シノア「巨乳なら勿論」

ホーン「やっぱり野蛮ですわ」

チェス「ホーンも挑発したよね?」

グレン「お前ら、騒ぐなら向こうで騒いでくれ」

ホーン「これは失礼しました」

グレン「シノア、お前もだからな」

シノア「……はい」



フェリド「あは~♪こんな隅っこで何してるのかなぁ?」

グレン「なんもねぇよ。帰れ」

フェリド「そう怒らないでよ。仕方がないとは言え、君を“ボコボコ”にしちゃったことを謝罪しようと思ってるんだからさ?」

グレン「わざとやられたに決まってんだろ。頭の中がお花畑かよ」

フェリド「ならそういうことにしといてあ・げ・る♪」

グレン「」イライラ

優一郎「ぐ、グレン!飲み物足りるか?」

時雨「こちらにご用意してございます」サッ

優一郎(なんで用意してるんだよ!)

シノア「優さんの気遣い作戦は失敗ですね」



優一郎「お前もどうにかしろよ!」

シノア「怒られて傷心中なのでできませーん」

優一郎「おい!」

シノア「あ、これ美味しいですね」モグモグ

優一郎「……」

フェリド「ほーら、笑顔笑顔♪」

グレン「笑顔になってるだろ?あ?」イライラ

優一郎「ちょっと来いよグレン!」グイ

グレン「おわっ!?引っ張るんじゃねぇよ!」

優一郎「良いから来いってば!」



_______________________

優一郎「ほら」

グレン「あー、悪かったな」

優一郎「あいつが喧嘩売ってきたのが悪いんだろ」

グレン「……買ったほうも悪いだろ」

優一郎「なんか気に食わねぇ野郎だな」

グレン「よせ、今日はそういうのは無しだ」

優一郎「……わかった」

グレン「時雨と小百合は…」

優一郎「あ、シノアも置いてきちまった」

グレン「……ま、たまには野郎二人でも良いだろ」

優一郎「そうだな!ほら、これ食えよグレン」



グレン「貰うぞ」

優一郎「これも旨いらしいぞ。あ、なんか運ばれて来た!」

グレン「……フッ」

優一郎「なに笑ってるんだよ」

グレン「なんもねぇよバーカ」

優一郎「はぁ!?なんでいきなりバカなんだよ」

グレン「ほら、好きな餌でも取ってこいよ」

優一郎「俺は犬じゃねぇよ!」ガルルル

グレン「そ、そうだな」

シノア「優さーん!」ピョンピョン

グレン「もう一匹来たな」



シノア「まったく、私をほっぽり出すなんて酷いじゃないですか」

優一郎「傷心中なんだろ」

シノア「もう治りました」

優一郎「都合がいいな!?」

シノア「置いていった謝罪を求めます!」

優一郎「グレン、任せた。俺は料理をとってくる」

シノア「私も行きます」

優一郎「来るなよ」

シノア「行きます」

優一郎「来るなよ!?」

シノア「……」ウルッ

優一郎「……うっ」

グレン「連れていけよ。めんどくせぇ」





___________________________

シノア「へいへーい、優さーん!こっちにもお料理がありますよー♪」

優一郎「お前、さっきから人の皿に乗せるのやめろよ」

シノア「遠慮する必要なんてないんですよ?」

優一郎「持てないんだよ!」

シノア「非力なことを主張されても……」

優一郎「屈強な人間でも皿に山盛りの料理を持ち続けるのは難しいだろ」

シノア「なら御手伝いを呼びましょう。かもーん、君月さーん!」



君月「ん?呼んだか?」

シノア「ほら、来ましたよ」

優一郎「……なんか悪いな」

君月「?」

シノア「この料理を向こうの中佐の席まで運んで貰えますか?」

君月「構わねぇけど、どれを運ぶんだよ」

シノア「これです」
ドドーン

君月「……盛りすぎだろ」

シノア「優さんが欲張って……こんなことに……」チラッ

優一郎「嘘つけよ」



シノア「そうですか?」

優一郎「そうだよ」

シノア「なら、そういうことにしといてあげますね」

優一郎「なんでお前が妥協しましたみたいになってるんだよ!?」

シノア「やれやれですねぇ」ハァ

士方「なんでもいいから手伝え!!」

優一郎「仕方がない……。必殺技を使うか」

シノア「そんなものがあるんですか?」

優一郎「ミカー!!」

シノア「うわぁ……」

スタッ
ミカエラ「優ちゃん!呼んだよね!?」

優一郎「手伝ってほし」
ミカエラ「いいよ!」

優一郎「最後まで聞けよ」



ミカエラ「何をすればいいの?」

シノア「その料理を向こうの中佐の所まで運んでください」

ミカエラ「……」

優一郎「……ミカ」

ミカエラ「人間の言うことは聞かないよ」

シノア「面倒くさいですね」

優一郎「……頼むミカ」

ミカエラ「任せて優ちゃん!」



シノア「優さんの家族ってこんな感じなんですね」

優一郎「俺も知らなかったよ」

士方「俺はどうすればいいんだよ!」

シノア「向こうで一緒に食事しましょうか」

士方「そういえば三葉と与一はどうした?」

優一郎「無理矢理押さえつけてアルコールを抜いてるよ」

士方「そうか……」



シノア「優さんの家族ってこんな感じなんですね」

優一郎「俺も知らなかったよ」

士方「俺はどうすればいいんだよ」

シノア「向こうで一緒に食事しましょうか」

士方「そういえば三葉と与一はどうした?」

優一郎「無理矢理押さえつけてアルコールを抜いてるよ」

士方「そうか。てかなんで酒呑んでるんだよ」

優一郎「さぁな」チラッ

シノア「なんででしょうねー?」


____________________

与一「ゆ、優くん……」

優一郎「大丈夫か与一」

与一「まだ少し気持ち悪い」

優一郎「なら座ってろよ」

与一「うん……」

三葉「あ、優!」フラフラ

優一郎「ふらふらしてるぞ」

三葉「こ、この程度どうってことない」フラフラ

優一郎「お前もまだ座ってろって」



三葉「だいたいこうなったのはお前が遅いのがいけないんだぞ!?」

優一郎「飲ませたシノアのせいだろ」

三葉「うるさい!言い訳するな!」

優一郎「どうすりゃいいんだよ」

三葉「……その椅子に座れ」

優一郎「はぁ!?」

三葉「座れ!」

優一郎「……ったくよ。ほら、これでいいだろ」

三葉「……」トテトテ

ポスン



優一郎「……なにしてんだよ」

三葉「優に座ってる」

優一郎「降りろよ」

三葉「やだ!」

優一郎「なんでだよ!?」

三葉「聞こえない」

優一郎「嘘つけよ」

三葉「ふーん」

優一郎「顔が赤いぞ」

三葉「こ、これは酔っ払ってるだけだ!」



シノア「ねぇ優さん、みっちゃんと何してるんですか?」

優一郎「……膝に乗せてるだけだ」

三葉「……ゆ、優が無理矢理」

優一郎「おい!」

シノア「へぇ……ふーん……ほぉ……」

優一郎「何の感嘆符だよ」

ミカエラ「……ねぇ、どういうこと優ちゃん」

優一郎「……あーあ」

ミカエラ「その女はなんだよ!」

シノア「説眼して貰えますかね?」

士方「まるで浮気の修羅場だな」

優一郎「……そうだ!グレンはどこだよ!」

与一「グレン中佐なら、さっき深夜さんたちが連れていっちゃったよ」グデーン

優一郎「バカグレーン!!!」



ミカエラ「人間どもが!剣よ、僕の」

優一郎「辞めろバカ!」

シノア「取り敢えず、みっちゃんのお尻を堪能するのをやめましょうか」

優一郎「してねぇからな!!」

三葉「……優のえっち///」

シノア「……弁明は無しで」

士方「こりゃ死んだな」

優一郎「おかしいだろ!?」



_______________________

ミカエラ「はい、優ちゃん。あーん♪」

優一郎「あ、あーん」

シノア「はい優さん。あーん♪」

優一郎「……」ウップ

シノア「……優さん」ニッコリ

優一郎「あーん!」

シノア「いい食べっぷりですねぇ♪」

ミカエラ「いい気になるなよ人間が……。はい、優ちゃん。口開けて?」

シノア「それはこっちの台詞ですよ。ほら優さん」

優一郎「」ビクンビクン


与一「……何あれ」

士方「料理の山を優に詰める作業」

与一「死んじゃうよね!?」

三葉「うぅ……私もやりたかった……」



フェリド「はーいミカ君、追加置いとくね~♪」

ミカエラ「ほら優ちゃん。まだまだあるからね?」

優一郎「た、助けて」

与一「ね、ねぇ」

士方「無視だ。無視しろ」

シノア「優さん、ちゃんとこっちを見てくださいね」

優一郎「ひぃ!?」

チェス「えーい♪」ドーン

ミカエラ「うわっ!?」

チェス「ミカエラみーつけた♪」

ミカエラ「離せ!」


士方「なんかまた吸血鬼が増えやがった」

チェス「ほーらー、ミカエラくん遊ぼうよー///」

ミカエラ「寄るな!酒くさい!」

チェス「ほーら、ミカエラの好きなおっぱいですよー///」グイ

ミカエラ「汚い脂肪を押し付けないでくれ!そして離れろ!」

チェス「うわぁ、今のは頭にきたぞー」

シノア「すみません。その脂肪を優さんに近づけないで貰えますか?」

チェス「うわーん、なんでそんな酷いこというのよー」シクシク


ホーン「あら、ここに居ましたのね」

チェス「うわぁぁぁん。ホーン!!」

ヒョイ
ガシャン!!

チェス「なんで避けるのぉ!?」

ホーン「なんとなく」

チェス「酷いよぉ……」シクシク

ホーン「よしよし。どうしたの?」

シノア「また巨乳が増えましたね」

ホーン「誰がチェスを泣かしたんですか!?場合によっては許しませんよ!!」

ミカエラ「僕だけど」

ホーン「……罰としてお姉さんと一緒に飲みましょう」

チェス「おかしくない!?」


ミカエラ「優ちゃん!こっちに来て!」グイッ

優一郎「ちょ、揺らさないで……」ウップ

シノア「出そうなんですか。安心してください。上から蓋をしますね。はい優さん♪」

優一郎「んぐっ!?」

与一「あぁ!?死んじゃうよ!!」

三葉「大丈夫か!?優!!」ユサユサ

優一郎「やめ、マジで……ウップ」
《ピーーーー》

与一「……優くんがマーライオンになっちゃった」

三葉「あわわ!!?」

士方「最悪だな……」


優一郎「……」

シノア「大丈夫ですか、優さん」

優一郎「……ス」

ミカエラ「なに、優ちゃん」

優一郎「オマエラ、ゼンイン、ブッコロス!!」

全員「……え?」

ユウイチロウ「阿修羅丸!!」

シノア「ちょっと優さん!?」

ガシャーーーーン!!

三葉「うわっ!?」

ユウイチロウ「覚悟シヤガレ……!!」

ミカエラ「落ち着いてよ優ちゃん!おっと!?」

ユウイチロウ「人をオモチャにしやがって!!許さねぇからな!!」

士方「おい、キレちまってるぞ」

与一「あはは、だねぇ……」

三葉「良いからね先ずは逃げるぞ!!」




_________________________

ガシャーーーーン!!

美十「なにごとですか!?」

グレン「あーあ、こいつはお開きだな」

深夜「何か知ってるの?」

グレン「どうせうちの隊のバカと吸血鬼だろ」

五士「しっかりしろよ保護者」

グレン「無理に決まってんだろ」

美十「止めに行きましょう!」

グレン「ほっとけよ」

五士「でもでも、暮人様にバレたらヤバイんじゃね?」

深夜「暮人兄さんなら帰ったよ」

グレン「流石主催者様はやることが違ぇな」

美十「呑気なことを言ってる場合ですか!」


_________________________

ユウイチロウ「逃がすかァァァァァァァ!!」

シノア「ダメですよ優さん!暴れては」

ユウイチロウ「黙れェェェェェ!!まずはシノアに制裁ダァァァァァァ」

シノア「え、えっちなことですか!?///」

ミカエラ「そんな!?それなら僕が受けるよ優ちゃん!!」




士方「よし、俺たちは帰るぞ」

与一「う、うん」

三葉「……優」


ガシャーーン
ドゴーーーーン!!




………………………………………

……………………………

…………………

…………



葵「以上で報告を終わりにします」

暮人「……」

葵「会場の復旧はほぼ無理かと」

暮人「……」

葵「暮人様?」

暮人「下がれ」

葵「はい」

…ガチャン


暮人「……なぜこうなった」



終わりのセラフ



駄文失礼しました。

グダグダとまたシノアコスプレシリーズでも書いていきます。
ネタが浮かび次第ですが……

ありがとうございました。

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