シノア「メイドシノアちゃんです」 (36)
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」
シノア「皆のアイドル、シノアちゃんでーす」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429443886/)の続きっぽい感じで
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429799626
優一郎「間に合ってます」
ガチャン
シノア「優さーん、要件も聞かずにドアを閉めないでくださいよ」
優一郎「ろくでもねぇことに決まってるから開けねぇよ」
シノア「そんなことないですよ」
優一郎「ならそこで要件を言え」
シノア「大事なお話しなのでそういうことはできません」
優一郎「はぁ?大事な話しってなんだよ」
シノア「それを伝える為にも開けてください」
ガチャン
優一郎「……なんだよ」
グイッ
シノア「これでドアを閉められませんね」ガシッ
優一郎「おい!?なんだよ!騙したのか!?」
シノア「騙してませんよ。これから大事な話しをするんです」
優一郎「……」ゴクリ
シノア「優さんの着る衣装についての"大事な話し"ですよ」ニッコリ
優一郎「」
_______________________
与一「あ、優君!おはよう!……って」
ズルズルズル
優一郎「……オッス」
シノア「よっと」ポイッ
ガシャーン
優一郎「痛って!おい!もっと丁寧に扱えよ!」
シノア「十分丁寧なつもりですよ?」
優一郎「ならその100倍は丁寧にしやがれ」
シノア「分かりました。今度から梱包材で頭から足の先までぐるぐるにしときますね」
優一郎「やっぱり今のままでいいわ」
シノア「はぁ、優さんは我が儘ですね」
与一「えーっと、なんで優君は縛られてるの?」
シノア「逃走を謀ったのでやむなく拘束しただけです」
優一郎「……こいつ、あの写真を使って脅迫してきやがった」
シノア「優さん、あれは交渉ですよ」
優一郎「どこの世界に相手の弱みをちらつかせる交渉があるんだよ」
シノア「圧倒的優位な立場で物事を進めるのは常識です」
優一郎「与一、これほどいてくれ。こいつぶん殴るわ」
与一「え、うん……って固い!結び目固すぎる」
シノア「さて、優さんが動けないうちにまずは与一さんの着替えを済ませましょうか」
与一「……え?」
シノア「さーいきましょー」ズルズル
与一「嫌だぁ!助けて優君!」
優一郎「与一ぃぃぃぃぃぃ!!」
シノア「次は優さんですからね」
バタン
_______________________
シノア『与一さん、ついでに下着も女性用にしましょうか』
与一『嫌だ!それだけは死んでも嫌だ!』
シノア『男性用だとガーターベルト付けられないですよ?』
与一『着けなくていいよ!?』
優一郎「聞こえない、俺には何も聞こえない」
シノア『おとなしくしてください!』
バタンドタドタドタガシャーン
ガチャン
シノア「さぁ、終わりましたよ」
与一「うぅぅ」シクシク
シノア「シンプルなメイドさんに仕立てました。どうですか?」
与一「もうお婿にいけない……」シクシク
優一郎「辞めてやれよ」
シノア「他人の心配をする暇があるなら自分の心配をしたほうがいいですよ」
優一郎「どこの悪人だよ!」
シノア「1名様、ご案内でーす」
ズルズルズル
優一郎「離せ!!おい!」
________________________
シノア「さて、優さんに着てもらうのはこちらのピンクを基調としたメイド服です」
優一郎「なぁシノア、せめて色とデザインと形は変えられないか?」
シノア「具体的にいうと?」
優一郎「お前の後ろにある男性用の礼服っぽいメイド服」
シノア「これはメイド服じゃなくて燕尾服です」
優一郎「いや、それはメイド服だよ。違いない。それ着るわ」
シノア「優さんのご要望に合う服はないので、下着だけになります」
優一郎「おとなしく着るから服はください」
シノア「ダメです」
優一郎「なんでだよ!?お前は鬼畜か!」
シノア「こんな可愛いメイドさんを捕まえて鬼畜だなんて……。これだから優さんは童貞なんですよ」
優一郎「今その話しは関係ねぇだろ!?」
シノア「聞こえませんね」
優一郎「……可愛い」
シノア「なにか言いましたか?」
優一郎「可愛いシノア様、私にメイド服を貸してください」ギリギリ
シノア「仕方ないですねぇ……」ヤレヤレ
優一郎「お前、いつか殺す!!」
_________________________
与一「ゆ、優君?」
シノア「与一さん、残念ながら優さんは
……」
与一「そんなぁ!?」
シノア「最善は尽くしました…」
優一郎「殺すなよ」
シノア「あ、着替え終わりましたね。萌え萌えエンジェルご奉仕優さん」
優一郎「笑えないから辞めろ」
与一「大丈夫!可愛いよ!」
優一郎「慰めになってねぇから!」
シノア「では早速行きましょうか」
優一郎「どこにだよ」
シノア「勿論、ご奉仕を必要としている方の所にですよ」
与一「この格好で!?」
シノア「さぁ、行きましょー」
優一郎「行くぞ与一」
与一「落ち着いてるね」
優一郎「慣れた」
シノア「着きましたよ」
与一「道中写真撮られまくったよ……」
優一郎「死にたい……」
シノア「二人ともしっかりしてください。終わったら特別ボーナスが支給されますよ」
優一郎「今更金なんていらねーよ」
与一「僕も特には……」
シノア「別にお金には限ってませんよ」
優一郎「マジで!?なら一番強い鬼呪くれよ!」
シノア「中佐に伝えて起きますね」ニッコリ
優一郎「よっしゃぁ!」
与一(あ、これ伝えない奴だ)
シノア「さて病院の中ではお静かにお願いしますね」
優一郎「わかってるよ」
シノア「あ、ここですね」
優一郎「誰がいるんだよ」
シノア「見ればわかりますよ」
与一「し、失礼します」
優一郎「おい!与一」
シノア「どうも君月さん」
士方「」
優一郎「……帰るわ」
シノア「おっと、逃がしませんよ」
優一郎「うるせぇ!どけ!」
与一「優君、静かに!」
優一郎「わ、わりぃ」
士方「お前ら何しにきた」
シノア「いやですねぇ、メイドですからご奉仕に決まってるじゃないですか」
士方「帰れ」
優一郎「そうだな。よし、帰るぞ」
シノア「だからダメです」
優一郎「君月が帰れって言ってるんだからここは帰るべきだろ!?」
シノア「……黒鬼シリーズ」ボソッ
優一郎「うっ……」
士方「妹が起きるから外に出ろ」
シノア「では君月さんも一緒に」
士方「断る」
シノア「何故ですか?」
士方「俺も変態だと思われるから」
優一郎「誰が変態だ!」ピンクメイド服
士方「絶賛目の前にいるぞ」
優一郎「この野郎!」
与一「優君!ここ病院!」
シノア「妹の未来さんについてお伝えすることがあるので」
士方「……分かったよ」
優一郎「離せ与一!」
与一「離したら暴れるからダメだよ!」クンカクンカ
優一郎「どさくさ紛れに何してんだ!?」
士方「取り敢えずこの変態共を摘まみ出してくれ」
シノア「分かりました。二人とも外に行きますよ」
__________________
優一郎「ったくよ、誰が変態だよ」ガチャコン
与一(そりゃ僕たちだよね)ガチャコン
優一郎「与一はコーラでいいか?」
与一「え?悪いよ、そんな…」
優一郎「気にすんなよ。どうせ金なんて使わねーし」
与一「ならコーラで」
優一郎「あいよ」ガチャコン
与一「ねぇ……優君って君月君のこと嫌いなの?」
優一郎「いや、別にそういうわけではねーけど」
与一「そっか、良かった」
優一郎「何がだよ」
与一「だって君月君も友達でしょ?なら仲良くしないと」
優一郎「誰があんな奴と友達だよ!?」
与一「えー、じゃあ僕は?」
優一郎「友達じゃない」
与一「えっ……」
優一郎「冗談だけどな」
与一「ゆ、優君が、友達じゃないっで…」ウルウル
優一郎「おーお、与一。話を聞け」
与一「せっかく仲良くなれたのに……」グスッ
優一郎「いや冗談だからな!?」
与一「……本当に?」グスッ
優一郎「……当たり前だろ」
与一「なら、チューして?」
優一郎「……はぁ?」
与一「友達なんでしょ!?」
優一郎「その理論だと俺はシノアや君月ともキスしなきゃいけないだろ」
与一「騙されなかったかぁ」
優一郎「おい!?」
与一「でも、今君月君もお友達だって認めたね?」
優一郎「は、はぁ!?」
与一「はー、良かった。これで安心安心」
優一郎「お前騙したな!」
与一「そんなつもりはないよ」
<アレ,ヨイチノアニキトユウイチロウのアニキジャネ?
<メイドフクキテナイ?
<メイドフクノユウイチロウモステキ・
優一郎「な!?」
与一「あ、山中君たちだ!」
優一郎「逃げるぞ与一!」
与一「え!?なんで!」
優一郎「良いから行くぞ!」
____________________
シノア「遅かったですね優さん」
優一郎「スカートが走りづらいんだよ」
与一「」ゼーゼー
士方「その格好で走り回ったのかよ」
優一郎「これも武器のためだ」
士方「意味がわかんねーよ」
優一郎「ほらよ、君月」ポイッ
士方「うわっと!?」
優一郎「コーラで良かっただろ」
士方「あ、ありがとう……」ボソッ
シノア「優さーん、私の分はないんですかー?」
優一郎「ほら」
シノア「ミルクティーですか……」
優一郎「なんだよ、嫌いだったのか?」
シノア「今はコーラの気分だったので」
優一郎「知るか!」
与一「僕はまだ手を付けてないから飲む?」
シノア「いえいえ。優さんの責任なので優さんのを貰います」ヒョイ
優一郎「おい!?」
シノア「んぐっんぐ」
優一郎「いいのか?口つけてたぞ」
シノア「ぷはー、優さんみたいな思春期じゃないので気にしません」
士方「……さっさと話せよ!進まないだろ!」
優一郎「あ、わりぃ」
シノア「しっかり反省してくださいね」
優一郎・士方「お前がいうな」
シノア「ではお話ししますね。……君月さん、貴方の妹さんの治療を日本帝鬼軍下の病院に移しすことになりそうです」
士方「本当か!?」
シノア「このまま行けば君月さんは日本帝鬼軍の重要な人材になると考えた結果です」
優一郎「良かったじゃねぇか!君月!」
士方「お、おう……」
優一郎「どうしたんだよ?」
士方「いや、自分の事のように喜ばれると……引くわ」
優一郎「ふざけんな!」
シノア「まだお話しは終わっていませんよ」
士方「すまん、続けてくれ」
シノア「ですが条件として、君月さんにはこちらの優さんや与一さんと同じくメイド服を着て貰います」
士方「」
シノア「こちらが中佐からの司令書です」
与一(あ、これも絶対嘘だ)
優一郎「おいシノア!また勝手にグレンの」
シノア「優さん、お静かに」ニッコリ
優一郎「」ビクッ
士方「……俺も、変態になれと?」
シノア「なるならないは君月さんの自由です」
士方「……妹の為なら、やってやる」
シノア「さーすが君月さん。話が早くて助かります」
優一郎「落ち着けよ君月!」
士方「俺は落ち着いてる。それに妹の為ならなんでもやるさ」
シノア「格好つけてますけどメイド服のはなしですよ」
与一「シノアさんのせいだけど……」
シノア「さーて、君月さんもお着替えタイムですね」
士方「……あぁ」
______________________
士方『おい、これはどうやればいいんだ』
シノア「私は向こうに行けませんので与一さんお願いします」
与一「え!?なんで!?」
優一郎「そういうことなら仕方ないだろ。こいつは女だし」
与一(さっきの僕はなんだったんだろう)
士方『おい、返事をしろ』
与一「今行くね!」
ガチャ
シノア「さて、君月さんはどんなゲテモノになりますかね?」ワクワク
優一郎「お前ってば最低だよな」
シノア「そんなことはないですよ」
ガチャン!
士方「着替えたぞ」
シノア「おー、なかなかに酷い仕上がりですね」
優一郎「それはあんまりだ」
士方「特に気にしてない」
優一郎「お前って強いな」
士方「……そうでもない///」
シノア「照れてますね」
士方「誉められるのになれてないだけだ!」
シノア「着替えも済んだので次に行きましょうか」
優一郎「まだ終わらないのかよ」
シノア「当たり前じゃないですか」
士方「おい、この格好で移動するわけじゃねーよな」
与一「この格好で移動するよ?」
士方「」
シノア「中佐の所にでも行きますか」
優一郎「グレンの野郎はいないんじゃねーのか?」
シノア「今日はいると思いますよ。行きましょう」
士方「……殺してくれ」
___________________
シノア「失礼します」
グレン『帰れ』
シノア「入りますよ」
ガチャ
グレン「入ってくんなよ」
シノア「良いじゃないですか」
グレン「良くねーよ。……って、また変なことしてやがんな」
シノア「今回はメイドさんですよ。中佐、何かお手伝いすることはありますか?」
グレン「ねーよ、帰れ」
優一郎「おいグレン!仕事を寄越せ!そして早く着替えさせろ!」
グレン「勝手に着替えろよ。そしてモノを頼む態度がじゃない」
優一郎「ぐ、グレン中佐。私たちに仕事を下さいませんか」イライラ
グレン「やだね」
優一郎「てめぇ!この馬鹿グレン!ふざけんな!」
グレン「キンキン喚くな。喧しい……」
小百合『グレン様、よろしいでしょうか』
グレン「小百合か、入れ」
ガチャ
小百合「修練場の修繕が終わったので報告に参りました」
グレン「ご苦労、下がって良いぞ」
小百合「は、はい。……」
グレン「どうした」
小百合「……この子達は何故このような格好をしているのかと思いまして」
グレン「気にするだけ時間の無駄だ」
小百合「はぁ…」
シノア「ちょうどいいので小百合さんから仕事を貰いましょう」
小百合「え!?し、仕事ですか?」
シノア「何かお手伝いすることはありますか?」
小百合「えーっと、なら修練場の掃除をお願いしていいですか?修繕が終わったばかりで散らかっているので」
シノア「そうですか。分かりました。」
優一郎「なんだよ、結局やんのは掃除かよ」
与一「ゆ、優君!」
士方「さっさと終わらせて着替えるぞ」
優一郎「だな」
シノア「では早速やりましょうか」
______________________
士方「こっちはもう終わるぞ」
与一「僕もあと少しかな」
優一郎「……」
シノア「どうかしましたか優さん」
優一郎「まだ終わらねぇ」
士方「そりゃお前は掃除じゃなくて散らかしてるんだから当たり前だろ」
優一郎「うっ……」
与一「僕も手伝うから!」
士方「俺はやらねーぞ」
優一郎「頼んでねーよ!!」
シノア「皆さん頑張ってください」
3人「お前(シノアさん)もやれよ(ってよ)!!」
シノア「面白い冗談ですね」
士方「くそっ!ムカつくな!」
与一「頑張ろう優君」
優一郎「……すまねぇ」ガタン
バサァ
優一郎「」
士方「……もう何もやんな」
……………………………………
与一「これで終わりかな」
士方「誰かさんのお陰で倍近くかかったけどな」
優一郎「うっ……」
士方「取り敢えずゴミを捨ててこい。それなら出来んだろ」
優一郎「分かったよ」
シノア「頑張ってください」
士方「お前も行くんだよ!」
シノア「えー、何でですか?私は何もしてませんよ」
士方「何もしてねーから仕事させんだよ!!」
優一郎「シノアはその軽いやつ持てよ」
与一「優君は優しいね」
シノア「どうせなら全部持ってくれればいいのに」
士方「こいつはダメだけどな」
_______________________
優一郎「これで、よしっと」
シノア「疲れましたねー」
優一郎「大したことしてねーだろ」
シノア「私は皆さんの応援が仕事ですから」
優一郎「いや掃除しろよ」
シノア「優さんはお嫁さんが家事を全部やるべきだと考える人間ですか?」
優一郎「そうは言わねえけどよ」
シノア「ならおいおいで良いじゃないですか」
優一郎「良くはねーだろ!?」
シノア「ああ言えばこう言いますね」
優一郎「お前のせいだよ」
シノア「さて、ゴミ捨ても終わりましたし帰りましょうか」
優一郎「捨てたのは俺だけどな」
シノア「私は保護者みたいなものですから」
優一郎「仕事しろよ保護者」
シノア「さてさて、労働の報酬を中佐から貰いましょう」
優一郎「後から契約付け足すとか悪徳も良いとこだな」
シノア「労働に対する対価は大事ですよ優さん」
_______________________
シノア「失礼します」
ガチャ
グレン「返事を聞こうとかは思わねーのか?」
シノア「あはは、思春期の子供みたいなこといいますね」
グレン「思春期はてめぇらだろ」
シノア「それもそうですね」
グレン「何のようだよ」
シノア「掃除が終わったので報告に来ました。」
グレン「そうか。なら帰っていいぞ」
シノア「いやですね中佐、報酬がまだですよ?」
グレン「聞いてねーぞ」
シノア「言ってませんから」
グレン「……」
シノア「あぁ、中佐は子供をこきつかって報酬を払わない大人なんですね……」
グレン「小百合!こいつらに適当に何かやって追い出せ!」
___________________
シノア「というわけでお菓子を貰いました」
士方「最悪だな…」
与一「あはは…」
シノア「お菓子だなんてがっかりですね」
優一郎「いや、わざわざくれたのにその言い草はねーだろ」
シノア「冗談ですよ」
士方「もう帰っていいか?」
シノア「せっかくのお菓子ですし、皆でお茶にしませんか?」
優一郎「俺も帰りてたいんだけど」
士方「悪いが俺はパスだ。じゃあな」
与一「あ、君月君!」
優一郎「帰っちまったな」
シノア「メイド服のままですね」
与一(着てるの忘れちゃうよね……)
シノア「なら3人で食べますか?」
与一「ごめんねシノアさん!僕も明日の予習しなきゃだから……」
シノア「そうですか……」
与一「またねシノアさん優君」
優一郎「おう、じゃあな」
シノア「さよなら」
優一郎「さて俺も帰るかな」
シノア「そう、ですか……」
優一郎「どうしたんだよ」
シノア「いえ、別に」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……」
シノア「……」
優一郎「……少しだけだからな」
シノア「まさか優さん、私の部屋に押し入る気ですか?ケダモノですね」
優一郎「はぁ!?」
シノア「私に乱暴する気でしょう。エッチな本みたいに」
優一郎「ぶっ殺すぞ」
シノア「冗談ですよ」
優一郎「帰るぞ」
シノア「すいません。……お茶は優さんの部屋でやりましょう」
優一郎「なんもねーぞ?」
シノア「優さんが乙女の部屋に押し入るよりはましです」
優一郎「そんなことしねーよ!」
____________________
シノア「お邪魔します」
優一郎「適当に座ってくれ」
シノア「意外とものがありませんね」
優一郎「別に必要ないからな」
シノア「私が可愛いぬいぐるみでも持ってきましょうか?」
優一郎「いらねーよ」
シノア「そうですか」
優一郎「お茶入れるから待ってろ」
シノア「私が入れますよ」
優一郎「良いから座ってろ」
シノア「やらせないとこの部屋を可愛くしますよ?」
優一郎「おかしいだろ!?なんで脅迫されてんだよ!」
シノア「いいから優さんはメイド服を着替えて来てください」
優一郎「……それもそうだな」
……………………………………………
優一郎「おいシノア、大丈夫か?」
シノア「ニャーン」
優一郎「」
シノア「優さんの為に猫耳メイドシノアさんがお茶を入れましたよ」
優一郎「……お、おう」
シノア「反応が悪いですね。どうですか?」
優一郎「か、可愛いんじゃないか?」
シノア「本当ですか?」グイッ
優一郎「近い近い!///」
シノア「まぁ、よしとしましょう」
シノア「さぁどうぞ」
優一郎「ん……」ズズ
シノア「どうですか?」
優一郎「まぁまぁだな」
シノア「そうですか。初めてにしては良く出来てると思ったんですけどね」
優一郎「いや、初めてにしては上手いと思うぞ?」
シノア「おや、優さんがお世辞を使うだなんて」
優一郎「そんな上手いこといえるかよ」
シノア「なるほど優さんは口下手、と」
優一郎「んでお菓子を食うんじゃねーのか?」
シノア「目の前にこんな可愛い子がいるのに花華より団子ですか」
優一郎「いや、目的はお茶だからな」
シノア「…羊羮ですね」
優一郎「切ってくるか」
シノア「大丈夫ですよ」
優一郎「え?」
シノア「しーちゃん、これ切って」ヒョイ
優一郎「おい」
シノア「なんですか?」
優一郎「切ってくるからそれをしまえ」
シノア「この方が早いですよ」
優一郎「しまえ」
シノア「……はい」
シノア「……」モグモグ
優一郎「なかなかイケるなこれ」モグモグ
シノア「そうですねぇ」モグモグ
優一郎「残りは明日与一と君月にやろうか」
シノア「そうですねぇ」モグモグ
優一郎「聞いてんのか?」
シノア「聞いてますよ」
優一郎「どうしたんだよ、ぼーっとして」
シノア「こうしていると平和ですよね」
優一郎「……そうだな。この外の世界は滅んでるなんて嘘みたいだ」
シノア「日本帝鬼軍の闘いに終わりはないですよ」
優一郎「そうだな…」
シノア「吸血鬼を滅ぼして私たち人間が世界の覇権を握るんです」
優一郎「そんなことに興味はねーよ。俺は吸血鬼共に復讐するだけだ」
シノア「本当に優さんと中佐って似てますね。親子じゃないんですか?」
優一郎「冗談じゃねーよ。誰が馬鹿グレンなんかと」
シノア「そうですか」
優一郎「ところで気になったんだが」
シノア「どうしたんですか?」
優一郎「その猫のしっぽってどうなってんだ?」
シノア「え?」
優一郎「これだよ」グイッ
シノア「ふにゃっ!?///」
優一郎「へっ!?」
シノア「は、離してください!」
優一郎「わ、悪い」
シノア「……帰ります」
優一郎「え?あ、あぁ」
シノア「……優さんのえっち」
ガチャン
優一郎「……」
______________________
グレン「よお、優」
優一郎「なんだよグレン暇なのか」
グレン「いやなに、シノアがお前にセクハラされたって聞いてな」ニヤニヤ
優一郎「はぁ!?」
グレン「いやー、チェリーボーイでもヤるときはヤるんだな」
優一郎「知らねーよ!やってねーし!」
グレン「まぁ、何にしても程々にな。我らが日本帝鬼軍は日々男女の交際を奨励してるが……」チラッ
優一郎「な、なんだよ」
グレン「貴重な戦力が減るから子供だけは禁止な」
優一郎「うるせぇぇぇ!!」
与一「?」
士方「?」
シノア「///」
終わりのセラフ
HTML化依頼を出して来ます。
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