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-事務所-
奏「ね?いいでしょ?私もPさんと二人きりで過ごしたいわ」
モバP(以下P)「まあ確かに奏でのアドバイスのおかげで、美嘉と楽しい休日を過ごせたわけだしね」
P(以前美嘉に失礼をしてしまって、そのお詫びとして休日を付き合う約束をした)
P(美嘉の希望で水族館に行って来て、楽しい休日を過ごせたのだが)
P(水族館は奏のアドバイスだったらしく、そのご褒美をねだられている)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436893470
P「二人きりで過ごすか...奏はどういうことをしたいんだい?」
奏「そう言ってくれるってことは、私のお願いを聞いてくれるってことよね?ありがとう、Pさん」
奏「そうね...ご褒美の内容はPさんにお任せするわ」
P「え、俺が考えるのか?」
奏「お願いできる?Pさんが私のためにどんなことをしてくれるのか、興味があるの」
P「うーん、できれば希望を言ってくれる方が、俺としてはありがたいんだけど」
奏「ふふっ♪そんなに難しく考えることはないわ。ほんの...ほんのささやかなことでいいの」
奏「Pさんがしてくれることなら、どんなことでも嬉しいから」
P「じゃあ...考えるよ。考え終わったら、伝えるから待っててね」
奏「楽しみにしてるわ。それじゃあ私はレッスンに行ってくるわね」
P「ああ、行ってらっしゃい。気を付けてな」
------
---
P(奏のお願いを聞きいれたものの...どうしよう、何をしたら奏は喜んでくれるんだろう)
P(どんなことでも...とは言っていたが、やるからには奏にできるだけ楽しんでほしいよな)
P(二人きりで過ごす...何をすればいいのか。奏は映画観賞が趣味だから一緒に映画を見に行くのはどうかな?)
P(でも恋愛映画はあまり見ないって言ってたよな...うーん、奏が今見たい映画も分からないしな...)
P(食事に誘う...でも給料日前で手持ちがな...手ごろな値段のレストランというのは、ちょっとな)
P「うーん...ん?そう言えば商店街の福引券があったよな。今日までか...丁度通りかかったし、引くか」
P「すみません。10回お願いします!」
<はーい。まだ一等が残ってるよ!
P(これで一等の旅行券が当たったりして...まあそんな事は無いか。仮に当たったとしても、奏を誘うわけにはいかないしね)
<おめでとうございまーす!!
P「おっ...これは!」
(二日後)
-奏の自宅-
奏「急に来てもらって悪いわね」
美嘉「いいって★アタシも今日は予定は無かったしね。それより相談があるって話だけど」
智絵里「私が奏ちゃんの役に立つ、アドバイスができるか分からないけど...できる限り力になるから」
蘭子「フフフッ...我が力、とくと見よ!!(私も力になりますから、なんでも相談してください!)」
美穂「私も美嘉ちゃんも、二人と同じ気持ちだよっ。それで相談って何かな?」
奏「ありがとうみんな。実は...Pさんに今度の金曜日に、ここで一緒に食事をしないかって誘われたの」
美嘉「プロデューサーから誘われたんだ★いいじゃん♪どこで...って、ここ!?」
美穂「ここって、テレビや雑誌でよく特集されてる高級レストランっ!?ここでPさんと食事をするんだ...いいな~」
智絵里「奏ちゃんよかったね。でもそれが相談と関係...あるの?」
蘭子「汝が欲望に身を任せ、快楽に飲まれればよかろう?何を戸惑う?(プロデューサーとの食事を楽しめばいいですよね?何が心配なんですか?)」
奏「心配があるわけじゃないの...楽しみにしてるし、いい思い出にしたいわよ。だから...」
奏「だから、みんながPさんとデートした時のことを参考にしたいの。その時のこと、詳しく聞かせてくれないかしら?」
美嘉・美穂・蘭子「「「なっ!?」」」
美嘉「ア、アタシはただ水族館に一緒に行っただけで...べ、べつにそんな、デートらしい事はしてないし!」
奏「あら、水族館の水中トンネルの暗がりを理由にして、Pさんと腕を組んだんじゃないの?」
美嘉「な、なんで知ってるの!?」
奏「なんでって...莉嘉ちゃんから相談を受けて、水族館に行くことをアドバイスしたのは私よ」
美嘉「あっ!そうだった...」
奏「そんなことをして、デートじゃなかったなんて...言わないわよね?」
美嘉「うっ...はい...」
美穂「わ、私はあくまで演技練習に付き合ってもらっただけでっ!一緒にお出掛けしたけど、デートじゃないよっ!?」
蘭子「わ、我も新たな契約を結ぶのに、従者として従えただけっ!(わ、私もお買いものに付き合ってもらっただけです!)」
奏「Pさんと一緒にプリクラを撮るのも、演技のためなの?Pさん、手帳に美穂と撮ったプリクラを張ってたわよ」
奏「好きでもない異性と下着を買いに行く...そんなことってあるのかしら?ねぇ、蘭子ちゃん?」
美穂「そ、それは...」
蘭子「あ、あぅぅ....」
智絵里「あの...奏ちゃん?私はPさんとデートしてないけど、どうして呼ばれたの...?」
奏「私と同じ、最近Pさんと二人で過ごしてない人の意見も聞きたかったの...相談にのってもらえるかしら?」
智絵里「もちろんだよ。奏ちゃんの力になってあげたいし...みんながPさんとどんなデートをしたのか、気になるし...」
美嘉・美穂・蘭子「「「え?」」」
智絵里(美穂ちゃんがどんなデートをしたのかは、知ってるけど...)
奏「さっきも言ったように、今回の事は良い思い出にしたいの。だからお願い、三人がPさんとデートをした時のことを詳しく教えて」
美嘉(確かに奏のアドバイスどおりにして、アタシもいい思い出ができたところがあるし...)
蘭子(二人きりでいられることが、どれだけ大切な時間か私も分かってるし...奏さんにも大切な時間を楽しんでほしい)
美穂(奏ちゃんに後悔して欲しくない...私もあの日の事は素敵な思い出になったから)
美嘉「ふふっ★奏のおかげでアタシも楽しくプロデューサーと過ごせたんだし、アタシはいいよ♪」
蘭子「我に二言なし!我が導きによって、天上の楽園へと誘おう!(最初に言った通り何でも相談に乗りますから!私の話を役立てて下さいね)」
美穂「私はPさんとレストランで食事をしたわけじゃないけど、奏ちゃんの参考になることはあると思うよっ」
奏「ありがとう三人とも。じゃあ早速Pさんとデートした時の話を聞かせてもらえるかしら?誰から聞かせてくれるの?」
蘭子「フフフッ...では我からいかせてもらおう!(じゃあ私からお話しますね)」
------
---
奏「なるほどね...みんなの話、参考になったわ」
美穂「参考になって良かったよっ♪それで私たちの話をまとめると...」
蘭子「我らが友は常は穏やかな海の如くあるが、されど一度波立つと津波の如く我らを飲み込む!(プロデューサーは中々積極的になってくれませんけど、積極的なったらどんどん攻めてきます)」
美嘉「うんうん。あと不意にこっちが嬉しくなることを言ってくるから、そこは注意だね★」
美穂「そうだね。突然だから恥ずかしくなっちゃって、Pさんに顔を向けられなくなるよね。...自分の顔が真っ赤になっちゃうから」
蘭子「神の悪戯か、悪魔の所業か我では見通せぬ(あれはワザとなんでしょうか?それとも天然?)」
美嘉「さぁ?アタシも分からないな。突然そんなこと言うなんて反則!って気持ちもあるけど」
美嘉「言ってくれたら、やっぱり嬉しいよねっ♪恥ずかしさと、嬉しさで顔が真っ赤になるわけだし」
奏「そうなった時はどうやって対処したの?」
美嘉「気持ちが落ち着くまでプロデューサーに顔を見られないようにしたよ」
美嘉「丁度腕を組んでた時だったから、プロデューサーに顔を見られない様にするのは簡単だったよ★」
蘭子「あの程度のこと、我が魔力の前では無力!そのまま黄昏へと誘ってくれたわ!(私は開き直って、大胆にいきました!)」
美穂「私の場合は事故だったから、何にも対処できなかったな~」
奏「事故?何があったの?」
美穂「さ、さすがにこれは言えないかな?ちょっと複雑な事情があって」
奏「そうなの?事情があるなら仕方ないわね」
智絵里(お互いの勘違いで危うくキスをしそうになったなんて、言えないよね...)
美穂「ごめんね。でもその後Pさん、とっても優しくフォローしてくれたよっ♪」
奏「注意はした方がいいけど、そんなに身構える必要はないという事ね...」
美嘉「そうだね★うーん、アタシから言えることはそれくらいかな?二人はまだいうことはある?」
蘭子「我が言の葉は語りつくした、あとは汝の健闘を祈る!(私ももう言えることはありません。奏さん、頑張ってください)」
美穂「私もあとは奏ちゃんの応援しかできないかな?智絵里ちゃんは私たちの話を聞いて、どう思ったのかな?」
智絵里「私は...三人のお話はとっても参考になったよ。でも私が一番大切だと思うのは、奏ちゃんがPさんに、ちゃんと気持ちを伝えることだと思うよ?」
奏「私がPさんに気持ちを伝えること?」
智絵里「うん。話はそれちゃうけど...お仕事が終わった後、Pさんに”上手にできましたっ。楽しかったです”って伝えたら」
智絵里「”智絵里がそう言ってくれて良かった。次も智絵里が同じ気持ちになれるように頑張るからね”って、言ってくれるんだよ」
智絵里「その時のPさんは、とっても嬉しそうで...それで素敵な顔をしてて...次もこの顔が見れるように頑張ろうって、気持ちになるんだ」
智絵里「だから奏ちゃんも、Pさんに楽しんでいることを伝えて...Pさんが嬉しそうな顔をしてくれるのが見れたら」
智絵里「奏ちゃんもきっと、楽しい...嬉しいって気持ちになれると思うんだけど...どう、かな?」
奏・美嘉・美穂・蘭子「「「「.....」」」」
智絵里「あ、あれ...?みんな、どうしたの...?わ、私変なこと言った、かな?」
蘭子「...素晴らしい!!」
智絵里「ら、蘭子ちゃん?」
蘭子「汝の言葉、真理を貫くもの!何よりも重く、尊き至宝の言葉なり!(智絵里さんの言うとおりです!一番大切なものは気持ちを伝えることですね!)」
美嘉「自分が楽しむことも大切だけど、デートは相手が...プロデューサーがいるからね★」
美穂「うんうん。プロデューサーが楽しんでいないと、奏ちゃんも心から楽しいって思えないよね」
奏「智絵里のアドバイスのおかげで、今度のデートは失敗せずにすみそうだわ」
奏「大切なアドバイス、ありがとう智絵里」
智絵里「そ、そんな。私がアドバイスしてなくても、奏ちゃんならデートの時に、自分の気持ちを伝えてたと思うよ...?」
奏「そうかもしれないけど、意識するのとしないのでは違うわ。智絵里のアドバイスのおかげで、大切な時間を後悔することがないように過ごせそうよ」
智絵里「そう?えへへ...奏ちゃんの役に立ててよかったぁ...」
美穂「じゃあこれでデートもバッチリだねっ。楽しんできてね、奏ちゃん」
美嘉「ふふっ、アタシたちのデートの時の話を聞いたんだから、奏のデートの話もアタシたちに聞かせてよね★」
奏「ええ、勿論よ。美嘉たちが楽しめるようにするから...期待しててね」
美嘉「期待してるね★いつもみたいに奏のペースで、思いっきりプロデューサーを振り回しちゃえ♪」
美嘉「奏のペースに飲まれてるプロデューサー、案外楽しそうなんだよね★」
蘭子「うむ。我が友、混沌に飲まれることに苦悶するが...同時に愉悦も抱く(そうですね。事務所の皆に振り回されている時、大変そうですけど...どことなく楽しいそうなんですよね)」
奏「良くも悪くも、受け入れ上手な人よね。それも嬉しいんだけど...もう少しPさんには積極的になって欲しいかな」
美嘉「それはアタシも同意見かな?せっかく二人きりになれたんだから、もうちょっと...ね」
美穂「私は今がちょうどいいかなっ。もしPさんが積極的になったら、何もできなくなって...そのまま流されちゃいそうだから」
美穂(経験談、なんだよなぁ...もしあの時Pさんが気付いて、止まってくれなかったら...そのまま...うぅ~)
蘭子「同郷の乙女よ、何故恥じらいの顔を見せているのだ?(美穂さん顔が赤くなってますけど、どうかしましたか?)」
美穂「えっ!?な、なんでもないよっ!?ら、蘭子ちゃんはどうなの?Pさんにもっと積極的になってほしい派なのかな?」
蘭子「ふむ、我も今の調和がとれ、優しき世界が心地良いと思うぞ(私も今のプロデューサーでいいと思います)」
奏「やっぱり人それぞれで意見が違うわね。智絵里はどうかしら?」
智絵里「私は...今のPさんが大好きだから、今のままでいいと思うけど...積極的になったPさんも見て見たい、かな?」
奏「そうね...私も智絵里と同じで、良いというよりは見て見たいといった感じかもしれない」
奏「でもこればかりはPさん次第だから...難しいわよね」
蘭子「されど我が友、幾多の試練を越えた。新たなるペルソナを覚醒する刻なのかもしれん(でもプロデューサーも私たちとデートを何回かしてます。ひょっとしたらどう接したら私たちが喜ぶか察して、積極的になってくれるかも)」
美嘉「プロデューサーが初めから積極的だったら、奏の方が振り回されちゃったりね★」
美穂「Pさんに振り回されちゃう奏ちゃんか...ふふっ、なんだか想像できないなぁ」
智絵里「私も想像できないなぁ...そもそも奏ちゃんが動揺しているところが、私には想像できないよ...」
奏「あら?私だってまだ17歳よ?自分が予想もしないことがあったら、動揺くらいするわよ」
奏・智絵里・美嘉・美穂・蘭子「「「「「あははははっ♪」」」」」
(デート当日)
-事務所-
奏「それで...どうして四人は事務所に居るのかしら?今日はもう用事はないはずでしょ?」
美嘉「まあまあ、いいじゃん★アタシたちの事は気にしないで?」
蘭子「契約者の門出を見守るは、我らの義務である!(せっかくだから、奏さんがデートに行くのを見送ろうと思って)」
美穂「えへへ...何だか気になっちゃって」
智絵里「絶対に二人の邪魔はしないから...安心してね?」
奏「それは心配していないわ。ふふっ、でもちょうどいいかも。私も約束の時間よりも、だいぶ早く来ちゃったから」
奏「その間話でも...」
P「おやっ?奏の方が先に来ていたのか。約束までまだ時間があって、俺の方が先に来ると思ってたけど」
奏「楽しみにしていたから、つい気が逸っちゃってね。Pさんこそ早いじゃない」
P「ん?まあ少し準備のためと、俺だって楽しみだったからね。奏と同じ理由でもあるよ」
奏「あらっ、嬉しい事を言ってくれるわね。何だか普段のPさんより積極的な気がするわ」
P「それはそうだよ。奏とデートをするんだから、こんな機会は滅多にないからね」
P「せっかくの貴重な機会なんだ、消極的になっていたら損だしそれに...奏に対しても失礼だからね」
奏「ふふっ、今夜のデートは期待していたけど、期待していた以上に楽しめそうね。それより準備って言ってたけど、何をするの?」
P「ああ...それはもう済んだよ。そう言えば四人はなんで事務所に?」
智絵里「えっと...みんなで晩御飯を食べる約束をしていて...」
美嘉「そ、そうそう!みんな時間があったから、たまにはどうかなーって」
P「そうか。それは良いけど、帰りがあまり遅くならないようにね。じゃあ俺たちは行こうか、奏?」
奏「予約の時間よりも早いけど、大丈夫かしら?」
P「まあ、車をゆっくり走らせれば、丁度いい時間になるだろう。そのほうが二人きりの時間が増えるしね」
奏「...っ!...ふふっ、本当に今日は、積極的ね」
P「理由はさっき言っただろ?奏は嫌なのかな?」
奏「いいえ、嬉しいわよ。だから今日は最後まで、そうしていてほしいわ」
P「ああ、お安い御用さ。それじゃあ行こう」ギュッ
奏「あっ...それじゃあ行きましょうか」
奏(Pさんから手を握って...ほ、本当に今日はどうしちゃったの?)
美穂「い、いってらっしゃい...」
美嘉「ねぇ...なんかプロデューサー、変じゃなかった?」
蘭子「わ、我は...我は夢を、悪い夢でも見ているというのか?(あんな積極的なプロデューサー、初めて見ました)」
美穂「うん。私の時は、私がアプローチを掛けてようやく積極的になってくれたのに...」
美嘉「アタシだって、苦労して...何とかプロデューサーをその気にできたんだから」
智絵里「奏ちゃんも、戸惑っていたよね?でも...嬉しそうだったなぁ...」
美嘉「それはそうだよ!だってデートで、気になる人に積極的になってもらって嬉しくないわけないじゃん!」
蘭子「くっ...何故だ!?何故世界はこれほどまでに残酷なのだ!?(いいなー!奏さん羨ましいなー)」
美穂「やっぱり、奏ちゃん...だからかな?大人っぽい奏ちゃんだから、Pさんも積極的になって...」
蘭子「そ、そんなぁ...!?」
智絵里「だ、大丈夫だよ!Pさんは私たちを平等に大切にしてくれてるから...相手によって態度を変えるなんて、そんなことないよ...!」
智絵里「ほらっ!この前蘭子ちゃんが言ってたみたいに、自分から積極的になろうって、気になったのかもしれないよ?」
美嘉「そ、そうだね!うんうん...そうだよね?...でも、そうだとしても...」
美嘉・美穂・蘭子「「「なんか...釈然としなーい!?」」」
智絵里「あ、あははは....」
-レストラン-
奏「素敵なところね。食事に誘ってもらえるかなって考えていたけど、こんな素敵なレストランに招待してもらえるとは思ってなかったわ」
奏「こんな素敵なところでPさんと二人きりで食事...ふふっ、嬉しいわ♪」
P「喜んでもらえてよかった。奏の好みじゃなかったどうしようって、気が気でなかったよ」
奏「そうだったの?ならPさんの心配はなくなったんだから、後は二人の時間を楽しみましょう?」
P「そうだね。そのドレス、やっぱり奏に良く似合ってるね。前に見た時からそう思っていたけど」
奏「ありがとう。でもこのレストランのドレスコードに合うものが、これしかなかっただけなのよ」
奏「Pさんこそスーツだけど、普段仕事で着ているスーツとは違うわね」
P「まあ普段着ているのはある程度は動き易さを考慮したものだからね。この場にはそぐわないと思ってね」
P「一応仕事柄パーティーに出る機会もそこそこあるからね。今日着ているようなのももっているんだよ」
P「あの時もこれを着替えに持ってきていたんだけど、着替える時間がなかったんだ」
奏「そうだったんだ。同じスーツでも、ちょっと装いが違うだけなのに、凄い新鮮な感じだわ」
奏「ふふっ、恰好いいわよPさん。...なんだか私の方が以前と同じ服装で、申し訳ない気がしてきたわ」
P「そんな風に思うことはないよ。さっきも言ったように、そのドレスは良く似合っているよ」
P「綺麗だよ奏。綺麗なものは何度見ても飽きることはないよ」
奏「もう...本当に嬉しい事ばかり言ってくれるんだから...料理が運ばれる前に、ちょっとお花を摘んでくるわ。すぐ戻ってくるから」
P「いってらっしゃい。さっきオーダーしたばかり、まだ料理は来ないからゆっくりでも大丈夫だよ」
------
---
奏「はぁ、はぁ...危なかったわ...本当にどうしちゃったのかしらPさん」
奏「積極的になって欲しいとは思っていたけど...実際そうなると、少し困るわね」
奏「嬉し過ぎて、いつもの表情が保てなかったわ。こんなに頬を紅潮させて、緩んだ表情をしてる私...ふふっ、さすがにこの顔は見せられないわね」
奏「私のキャラじゃないもの。でも...もっと素直になった方が良いわよね」
奏「ああ!ダメね私!みんなに相談をして、素直になるのがいいってわかったのに、わかってるのに...」
奏「恥ずかしさが先行しちゃって、素直になれないなんて...」
奏「...そろそろ戻らないと。それにしても、”綺麗なものは何度見ても飽きることはない”か...」
奏「ふふっ♪思い出して表情が崩れない様に気を付けないとね。綺麗....か♪」
(一方その頃Pは)
P「...少し言葉がきざっぽ過ぎたか?でも奏の反応、悪くなかったよな」
P「それに、さっき言ったことは全部本心だし。うん、アドバイス通り自分の気持ちに正直に、積極的にいこう」
P「ははっ、それにしてもあの時にアドバイスを貰えて良かった。あの時の偶然には感謝しないとな」
~回想~
P『やったぞ...こんな時に、こんな高級レストランの食事券が当たるなんて』
P『なんて運がいいんだ!このレストランなら奏もきっと喜んでくれるだろう...!』
P『早速奏に連絡して...でも待てよ?福引で当たったものでお礼をするのって、ちょっと失礼じゃないか?』
P『それに奏は俺にお礼の内容を考えて欲しいって言ってたし、これだと俺は何も考えてないような...』
P『うーむ...これでいいのか分からなくなってきたぞ...』
<カラン、カラン!オメデトーゴザイマス!
<やったーっ♪福引大作戦大成功♪
P『おっ、またいい景品が出たのか。というかあの声と話し方、もしかしなくても』
あずき『あっ、プロデューサー?プロデューサーも福引を引きに来たの?』
P『ああ、そうだよ。...ん?そうだ、あずきは今時間空いているかな?』
あずき『なになに?ひょっとしてデートのお誘いかなっ?』
P『いや、デートじゃなくて...その、相談に乗って欲しいんだ』
あずき『なーんだ、デートのお誘いじゃないんだ...でもプロデューサーがあずきに相談って珍しいよね?』
あずき『あずきこの後の予定は無いから、大丈夫だよっ!』
P『ありがとうあずき。じゃあ近くの喫茶店で話を聞いてくれないかい』
(喫茶店)
あずき『なるほど~...プロデューサーは福引で当たったものをお礼にしていいのか、悩んでるんだよね?』
P『そうなんだ。奏は俺に考えて欲しいって言ってたんだよ。福引で当たったからこれにしたって理由だと、奏が納得しない気がするんだ』
あずき『うーん、あずきは別にこれでいいと思うよー?あずきだったらデートでこのレストランに連れて行ってもらったら、嬉しいもん』
あずき『逆にこんな貴重なものをデートに使ってくれたら、あずきは嬉しいよ♪奏ちゃんも一緒だと思うなっ』
P『なるほど...そういう考え方もありか。ん?いやあずき、これはデートではなくて以前のお礼でだね...』
あずき『もー!プロデューサーも分かってるんでしょ?奏ちゃんも美嘉ちゃんみたいにプロデューサーとデートしたいんだって』
P『う、まあ...奏はアイドルで、普通の青春はおくれていないからね...その、なんとなくは...』
P『俺でその、奏の欲求を満たせるなら、最大限の努力はするよ。もちろん』
あずき『じゃあ、まずはその消極的なところを何とかしないと。プロデューサーだってデートの相手が消極的だったら、楽しくないでしょ?』
P 『それは...もっともだ』
あずき『だからプロデューサーは積極的にならなきゃ。それにプロデューサーだって、奏ちゃんとのデート楽しみだよね?』
P『そ、それも...まあ、その通りかな。男ですから』
あずき『ふふふ、プロデューサーが嬉しいってことも、素直に伝えないと。デートは二人で楽しむものだからねっ』
P『ふむふむ』
あずき『あと、何かサプライズがあればいいと思うなー♪』
P『サプライズか...』
P(確かに美嘉とデートした時も、予定になかった天体観測に行ったら、美嘉喜んでいたな...)
P『なるほど...ありがとうあずき、参考になったよ!色々うまくできそうな気がする』
あずき『プロデューサーのお悩み相談大作戦、とりあえず成功かな?奏ちゃんとのデートが成功したら、大成功だねっ』
P『ああ、あとは任せて。必ず大成功にしてみせるから』
あずき『頑張ってね、プロデューサー♪ところでね、さっきの福引であずき遊園地のチケットが当たったんだよ』
P『ん、うん...?』
あずき『チケットが、一枚、二枚、三枚、四枚、五枚...あれー?忍ちゃん、穂乃香ちゃん、柚ちゃんを誘っても一枚余るなー?』
あずき『それにあずきたちだけだと不安だから、誰か大人と一緒にいきたいなー?』チラッ
P『...もし、俺で良ければ保護者になるよ?』
あずき『本当に?えへへ...ありがとう、プロデューサー♪』
~回想終了~
>>1です
書き溜めが終了したため本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきましてありがとうございます。
アドバイスや指摘、リクエスト等がございましたらレスを頂ければ幸いです。
それでは失礼いたします。
このまま続けてくれれば十分
乙です
あずきとデート編も見たいです!
これははやくもフリスク編が楽しみな展開
>>1です
書き溜めができたので投下いたします。
お付き合いいただければ幸いです。
>>44さん
ありがとうございます。このまま続けさせていただきます。
>>45さん
>>47さん
この話が終わったら、安価の候補に追加いたします。
それでは投下させていただきます。
P「...まあ、また約束が増えてしまったけど、日常におけるアイドルのケアだと思えば...うん」
奏「お待たせPさん」
P「おかえり奏。しかし本当に運が良かったよ。まさか商店街の福引でこのレストランの食事券が当たるなんて」
P「まるで今日のために使えと言わんばかりに。はははっ、こういうことがあると神様はいるんだなって思っちゃうよ」
P「奏が楽しめるように、神様が気を利かせてくれたんじゃないかってね」
奏「ふふっ、確かにそうね。でも神様が気まぐれを起こしてくれたのは、Pさんのおかげじゃないかな?」
奏「いつも頑張っているPさんを神様はちゃんと見ていて、そのご褒美にね」
P「俺へのご褒美か...そうかもしれないな。俺が奏とこんな場所でデートができるんだから」
P「プロデューサーとしては、あまり褒められた言動じゃないけどね」
奏「そうかもしれないわね。男の人にとって、アイドルとデートすることは嬉しい事かもしれないけど」
P「ん?いやいや違うぞ?まあアイドルとデートできることが、男にとって嬉しいって言うのは間違ってないかもしれないけど」
P「俺が嬉しいのは奏とデートをすることだよ。奏がアイドルかどうかは重要じゃないよ」
奏「なっ...!?...ふふっ、Pさんったら。いくらデートだからって、大げさに言わなくてもいいのよ?」
奏「Pさんも楽しんでいてくれていたら、それだけで私も楽しいから...」
P「ははは、別に大げさには言ってはいないよ。俺が本当に思っていることだよ」
奏「ほ、本当の事?じ、じゃあ私はPさんにとっても、魅力的な女の子なの?」
P「当たり前じゃないか。美...俺が魅力的で、トップアイドルになれるって思ったからスカウトしたんだ」
P「俺が奏のファン一号みたいなんもんだよ。奏に声を掛けた時から、俺は奏に惚れ込んでいるんだよ」
P「だから奏がアイドルじゃなくて、一般人だったとしても...奏と二人で過ごせる事ができたら嬉しいさ」
P「またプロデューサーとしては、好ましくない言動だったかな?」
P(あぶねー!危うく”美嘉にも言ったけど”って言いそうになった...)
P(デート中に他の子の話をするのは禁物だよな。奏が気にしてなければいいけど...ん?)
奏「...」
P「奏?どうしたんだ奏?」
奏「...え...?あ、ごめんなさい。ちょっと呆けてちゃってた。あまりにもPさんの言葉が衝撃過ぎて」
P「あ、そうなのか?すまない。やっぱりプロデューサーとしてはあるまじき発言だったよね」
P「プロデューサーが担当アイドルと二人で過ごせて、嬉しいなんてね」
奏「違うわ。衝撃だったのは、Pさんが話してくれた私...私たちに対する気持ちよ」
奏「私たちの事を大切に想ってくれていることは分かっていたけど、まさか惚れ込んでくれているなんてね」
奏「そんな風に想ってくれてるとは考えてなかったから、驚いちゃってね」
奏「Pさんにそのつもりはないと分かってるけど、殺し文句だよね?それ?」
奏「私はまだ17歳で、男性からそんなことを言われる免疫がないんだから、勘違いしちゃうよ?そうじゃないって、分かっていても」
P「そうだね。でも本当の事なんだ。惚れ込んでいるからみんなのために働けるんだし」
P「トップアイドルになって、夢を叶えて欲しいって思えるんだよ。大切な人には夢を叶えて、幸せになって欲しいって思うからさ」
奏「た、大切な人...」
奏(だからそんなこと言われたら、私の方が暴走しそうになるじゃない!)
奏「Pさん、本当に自覚なしで言ってるの?自覚がないんだとしたら、私たちはとんでもない女たらしに惚れ込まれたのかもしれないわね」
P「女たらしって...奏から見たら俺はそんな風に見えるのか?」
奏「ふふっ、ちょっとイジワルを言ってみただけよ。ごめんなさい。Pさんの誠実さと清廉さは、私たちが一番分かっているから」
奏「だからみんな、150人以上のアイドルがPさんを信じて...」
奏「考えてみると、アイドルとしてスカウトするためとはいえ、そんな人数の女の子に声を掛けるPさんは」
奏「女たらしと言っても問題が無いような...」
P「まあ...その事実は間違いないけど、それは、ほらっ!それだけ魅力的な子に出会えた俺の運が良かったということで」
奏「ふーん...とりあえず、今はそれで納得することにするわ」
P「あははは...ありが、とう?」
奏「どういたしまして♪」
奏(このやり取りで、なんとか心の平静を取り戻したけど...少しのことで崩れてしまいそうだった...)
奏(料理が運ばれて、食事が始まったけど...正直どんな料理だったのかもよく覚えてない)
奏(Pさんの...彼のちょっとしたしぐさや視線の動きが気になって、ずっと彼ばかり見てたから...)
奏(料理を楽しむ余裕はまるでなかったわ...でもそれだけで、彼を見ているだけで嬉しかった...心が満たされているのが分かった)
奏(それに私の素直な気持ちは伝えられた...だから今日は忘れることがない、素敵な日になった)
奏(ただ一つ、残念だなと思うことがあったけど...そこまで求めるのはワガママだと思った...)
------
---
-車中-
P「レストランは満足してもらえたかな、奏?」
奏「ええ、とっても。また縁があればPさんと二人で行きたいわ」
P「縁があればか...まあ確かに、今日のデートであのレストランに行けたのは運良かったからだからね」
P「正直な話、俺だとおいそれと誘うことができない所だからな~」
奏「なら今度は私がPさんを招待するわ。なにか大きな仕事が成功した時とかのお祝いに、どうかな?」
P「何かのお祝いか。でもお祝いならそれこそ俺が奏を招待しないと。大きな仕事を成功させるのは奏なんだから」
奏「でも私が大きな仕事ができるのは、Pさんのおかげでしょ?それも私が憧れて望んでいる仕事をね」
奏「いつも私はPさんに与えてもらってばっかり。今日だって、私がお願いしたから叶えてくれたこと...」
奏「だから偶には、私がPさんにお返しをしたいの。いつものお礼に」
P「じゃあ、そのためにも大きな仕事が取れるように頑張らないとな。はははっ、楽しみにしているよ」
奏「ふふっ♪Pさんにちゃんとお礼ができるように、私ももっとアイドルとして成長しないとね」
P「これからも一緒に頑張ろう。...ところで奏」
奏「なに?」
P「今日...少し心残りはないかい?」
奏「そんなことはないわ。今日はPさんと二人きりで、ゆっくり過ごせたんだから」
P「でも、厳密には二人きりじゃなかったよね」
奏「まあ...個室じゃなかったから、他のお客さんやウェイターさんがいたから...けどそれは仕方ない事だわ」
P「そうかもしれないけど、今日の約束をした後に思ったんだ。本当にこれだけでいいのかって」
P「俺が奏に楽しんでもらうために何かしたかって考えたら、何の努力もしていないし」
P「だから...俺なりに考えて準備したことがあるんだ。もう少し付き合ってもらえるかな?」
奏「勿論よ...こんなサプライズがあるなんてね。事務所で言っていた準備って、それの事だったのね」
P「ああ、そうだよ。帰りが遅くなっちゃうけど、親御さんにはちゃんと根回ししているから心配ないよ」
奏「はぁ...なるほど...」
P「ん?どうしたんだ?溜息をついて」
奏「いや、今日お父さんとお母さん、二人も出かけているのよ。それでね、こう言われたの」
奏「”もし帰りが遅くなるんだったら、泊まりでもいいからね?私たちも外泊するから”ってね。ふふっ、信用されているわね、Pさん」
P「...うん、そうだね。ご両親から信用されていることは、良い事だよね」
奏「ええ、いい事よね。両親の信用と理解があると、物事が色々とスムーズに進んでいくものね」
P「えーっと、そのスムーズに進む物事ってのは?」
奏「私が芸能活動することに決まってるでしょ?Pさんは何がスムーズに進むと思ったのかな?」
P「え?いやっ!?俺も奏と同じ事を考えていたよ!?」
奏「ふふっ♪今日初めて私が主導権を取れたよ。今日はPさんのペースに飲まれっぱなしだったから」
P「そうだったのか?俺も必死だったから、奏が楽しそうにしてくれているのは感じていたけど、そう感じていたとは気づかなかったよ」
奏「変なところで鈍感なんだから、Pさんは。でもね?Pさんのペースに飲まれて、とっても快い気持ちになったの」
奏「だからPさん。この後のサプライズでも私をリードして、同じ気持ちにしてほしいな」
P「ははっ、分かったよ。奏が同じ気持ちになれるように、精一杯頑張るよ」
奏「ありがとうPさん。サプライズは何かしら?ふふっ、楽しみだわ♪」
-事務所・第一会議室-
P「これが俺なりに考えたことなんだけど、どうかな?」
奏「会議室の設備を使って、ホームシアターにしたのね」
P「奏は映画観賞が趣味だろ?でも、映画館だと二人きりになれないし、奏の見たい映画が上映されているとは限らないから」
P「これなら映画はダウンロード購入で好きなものが見られるし、何より絶対に他の誰かが来ることはない」
P「奏のお願いと、好みに合ったものだと思うんだけど、気に入ってもらえたかな?」
奏「ええ...とってもね。今日のデートは楽しみで、いい一日になることを期待してたけど」
奏「本当に期待以上に...私が思ってもみないほど、楽しくていい一日になったわ...」
P「奏に喜んでもらえて良かったよ。じゃあどの映画を見る?」
奏「そうね...これが見たいかな」
P「ん、恋愛映画か。恋愛映画はあまり見ないんじゃなかったのか?」
奏「一人の時はね。なんだか恥ずかしくて。でも今日はPさんと一緒に見るから」
奏「それに今日は恋愛映画を見たい気分になったわ...Pさんのおかげでね?」
P「それも...そうか。じゃあこれを見ようか」
奏「ええ、それと...こんな雰囲気で、恋愛映画を見るんだからこうしないとね♪」ギュッ
P「おっと。まっ、そんな雰囲気だからいいよね」
奏「あら?意外と淡白な反応ね?腕に抱きついたのに。もっと動揺するかと思っていたわ」
P「それはら...俺だって雰囲気や空気は読めるさ。こんな状況になって、それが分からないほど鈍くはないつもりだよ」
P(今度は蘭子の名前を出しそうになった。危ない危ない...)
P(...こうやって所々でみんなの事を思い出す。やっぱり俺がやってることって、女たらしがやってることじゃあ?)
奏「それじゃあ遠慮なく、こうさせてもらうね。ふふっ♪蘭子ちゃんが嬉しそうに話していたけど」
奏「実際に自分も同じことをしてみると、その理由が良く分かるわ」
奏「こんなに気持ちがいいんだもの。蘭子ちゃんが嬉しそうに話すのは、当然よね」
P「そりゃ勿論、聞いたのと体験したのじゃ違うからね。...ちょっと待って!?今何て!?」
奏「あっ!?...その、実は今日のデートの相談を美嘉と美穂、それと智絵里と蘭子ちゃんにしたの」
奏「その時にみんながどんなデートをしたのか聞いたの。今日の参考にするためにね」
奏「私だって...Pさんと同じで、今日のデートをいい思い出にしようと思って必死だったんだから...」
P「そうだったんだ。ひょっとして、レストランの時も気づいていたのか?」
奏「美嘉の名前を言いそうになったこと?もちろん気づいてたよ。Pさんが私たちを女の子として魅力的だと思っていることは、美嘉からの話で知ってたけど」
奏「まさか”惚れ込んでいる”なんて言われるとは思ってなかったから、凄く動揺しちゃった」
P「気づかれていたか...ごめんな?奏とデートをしているのに、他の子の話をしようとして」
奏「ううん、気にしてないよ。むしろ私の方が謝らないと」
奏「Pさんが気を遣ってくれたのに、私が台無しにしちゃったんだから...」
P「気にしなくていいさ。奏が気にしてないってことが分かって、安心したよ」
奏「そう...?」
P「そうさ。今から映画を見るんだから、もうこの話は終わりにしてデートの続きをしようよ」
奏「デートの続き...そう、ね。そうしましょう。デートなんだからもっと強く抱きしめて、もっと近くに寄り添っても...いいよね?」
P「ああ、いいさ。他に誰もいないしね」
奏「ふふっ、それじゃあ始めましょうか」
(4時間後)
P「面白い...面白かったけど、どちらかというと色々考えさせられる内容だったかな」
奏「そうね...パート1とパート2に分かれた映画だったけど、魅入っちゃった」
奏「パート1では恋人同士が色々な障害を乗り越えて、最終的には結ばれることができたけど」
奏「パート2ではその後の結婚生活が描かれていて、結婚前と環境が変わってしまったせいか二人がすれちがったり」
奏「自分の相手に対する気持ちが本物じゃなかったのかって悩んだりしていて、目が離せなかったわ」
P「そうだね。最終的にはお互いの気持ちを確かめ合うことができて、ハッピーエンドで終わることができたけど」
P「二人が悩んだり、葛藤する場面は複雑な感情を抱かされたな...」
奏「結婚がゴールじゃなくて、始まりだっていうのが伝わる作品だったね」
奏「パート2でヒロインが”結婚の障害を乗り越えようとしていたことに躍起になって、自分たちがどれだけお互いのことを想っているか分かってなかったのかもしれない”って言っていたよね」
奏「Pさんはどう思う?最終的にはハッピーエンドになったけど...結婚するとき、二人は自分たちが思っていたほど、愛し合ってなかったのかな?」
P「難しいな...う~ん。確かに障害があったから、二人が燃え上がったのは間違いないと思うよ」
P「けどさ、二人が愛し合っていたから、燃え上がることができたんだと思う」
奏「元々愛し合っていたから....燃え上がることができた、か....」
P「うん。それが原因で、パート2では二人の仲がこじれちゃったんだけどさ」
P「でもまたお互いの事を考えて、自分の気持ちを整理して、自分が持っていた感情は愛情なんだって改めて理解できたから」
奏「ハッピーエンドを迎えられた...」
P「そう。まあ結婚していない、現在恋人もいない男が言う言葉じゃないよね」
奏「そんなことないわ。私が知りたかったのは、Pさんがどう思ったのかだったから」
奏「今のPさんの言葉...素敵な言葉だと思うわ。他の子にも教えてあげたいくらいにね」
P「はははっ、それは勘弁してほしいな。さすがに恥ずかしいよ」
奏「ふふっ、冗談よ♪映画の主人公とヒロインの関係、私とPさんの関係に例えられると思わない?」
P「例えられる?どういうことだい?」
奏「Pさんが私の両親を説得して、私をアイドルにしてくれたのがパート1」
奏「そして今、トップアイドルを目指して二人で頑張ったり、苦労したり、悩んだりしているのがパート2...どうかしら?」
P「なるほど。パート1に関してはその通りかな。でもパート2に関してはちょっと違うんじゃないかな?」
P「映画の主人公はこのままでいいのかって悩んでいたけど、俺は悩んでいないからね」
P「このまま努力をして、歩んでいけば...速水奏は必ずトップアイドルになれる、そう信じてる」
P「だから、パート2は例えにならないと思うよ」
奏「今日は普段聞けない、Pさんの気持ちを沢山聞くことができるわ...こっちが恥ずかしくなるくらい」
P「実は言っている俺も恥ずかしい。他に誰も聞いてないから、こんなに正直に話せるのかな」
奏「堂々と言っているから、そう思わなかったわ。...私も正直に話すとね、時々悩んでいたの」
奏「トップアイドルになれるのかなって...でも今のPさんの言葉を聞けて、その悩みはなくなったわ」
奏「私の事をそこまで信じて、惚れ込んでくれている人がいるから...だから悩まず先に進もうってね、そう思えたのよ」
奏「今日は楽しいだけじゃなくて、二つの悩みがなくなる...本当にいい日になったわ」
P「そうか...ん?二つの悩み?」
奏「ええ、一つはさっき悩み。もう一つは...秘密♪」
P「ええ!?そこまで言ったんだから、教えてくれてもいいのに」
奏「乙女の秘密を知ろうとしちゃ駄目よ、Pさん?...いつから必ず教えるから、その時まで...ね、待ってて?」
P「...分かったよ。その時まで待ってるよ」
奏「ふふっ、宜しい♪」
奏(私のPさんに対する想い...いつか必ず伝えるよ...)
P「さて、そろそろ帰ろうか。映画を二本も見たから大分時間が...時間が...今何時!?」
奏「...午前1時、十分前ね....」
P「しまった!?遅くなるといっても、日が変わる前には家に送るつもりだったのに!映画に熱中し過ぎてた!」
奏「だ、大丈夫よPさん。私は明日完全オフだし、これくらい遅くなっても問題ないわ」
奏「Pさんこそ明日...もう今日だけど、大丈夫なの?Pさんは仕事があるでしょ?」
P「朝イチでやらなければいけないことはないから、大丈夫だよ。それより奏を早く家に送らないと...」
奏「ねぇPさん。私が車の中で行ったこと...覚えてる?」
P「車の中で言ったこと?...まさか...」
奏「そう。遅いから外泊しちゃおうかなって、思ってるの♪」
P「が、外泊!?ダメダメ!俺のマンションはダメだぞ!?」
奏「誰もPさんのマンションに泊まるなんて言ってないでしょ?さすがにダメだって分かってるわよ。宿泊施設もNGだってこともね」
P「えっ?じゃあどこに?」
奏「あるじゃない。部外者は誰も入れなくて安全で、泊まることのできる場所が」
P「まさか...事務所?」
奏「大正解♪Pさん、事務所に一緒に泊まろう?というより、このままここで一緒に寝ましょう?このソファーリクライニングできるし」
P「いやいやいやいや!?なんで一緒に寝ることになってるの!?そもそも外泊する必要ないよね!?」
奏「こんな時間に、誰もいない家に帰って、一人で過ごすの?怖いし、何より寂しいわ...」
奏「今日は寂しい気持ちになりたくないの...こんな気持ちにさせたのはPさんなんだから、責任を取ってよね?」
P「え、あの、そんな言われ方をされると...その...」
奏「ふふっ、否定の言葉も、拒絶の言葉もないから、受け入れてくれたと思っていいよね?」
P「...参ったな。それじゃあ責任を取らせてもらうよ。でも明日は早起きだからね?」
P「誰かに見られたら、大変なことになるだろうから」
奏「ふふっ、それも分かっているわ。...おやすみなさいPさん」
P「おやすみ奏」
---------
------
---
奏「Pさん、Pさん起きて」
P「ん...おはよう奏。今何時だい?」
奏「午前6時半ごろだよ」
P「そうか...いつも八時くらいになったら人が来るから、もう出ようか...送るよ」
奏「うん、ありがとう。それよりも早く目を開けて。その...少し大変なことになったの」
P「大変なこと?」
P(奏に促されて、閉じたままだった目を開けるとそこには...)
美波「...おはようございます、Pさん」
P(笑顔とは裏腹に、明らかな怒りのオーラを漂わせている美波がいた...)
>>1です。
書き溜めが終了したため本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
次回投下で終了予定です。
完結後、いつも通り安価を取らせていただきます。
安価の対象と安価対象の派生は下記になります。
・木村夏樹(派生なし、短め)
・三船美優 (智絵里に派生)
・桃井あずき(フリルドスクエア 派生はクイズ形式で未主要アイドルを一名)
それでは失礼いたします。
P「お、おはよう美波...こんな朝早くに、どうして事務所に?」
美波「今日はサークルで朝練があるんですけど、ラクロスのシューズを事務所に忘れていたから取りに来たんです」
美波「そしたら会議室に人の気配があって中を確認すると、Pさんと奏さんが眠っていて...」
美波「どうして二人が、一緒のソファーで寄り添って眠っていたのか...詳しく教えてくれますよね?Pさん」
P「それは...」
奏「待って美波、私が説明するわ。Pさんはただ私のお願いを聞いてくれただけだから」
美波「お願い?」
奏「実は昨日Pさんにレストランに連れて行ってもらったの...これも私のお願いだったんだけど」
美波「...へぇ...」
奏「それで食事が終わった後、今度はPさんに誘われて会議室で映画を見ていたの」
美波「ふむふむ...Pさんが自発的に...」
P(何だろう...奏は本当のことしか言ってないのに、俺の冷や汗が止まらない...)
奏「映画を二本も見たら日が変わっちゃって、本当は家に帰るべきだったんだけど」
奏「家に帰っても両親が外泊していて誰もいないし...何より昨日は一人になりたくなかったから」
奏「私がPさんにお願いして、私と一緒に事務所に泊まってもらったの」
美波「なるほど...大体の事情は分かりました。添い寝だったのは寂しい気持ちになりたくなかったから」
美波「もっと言えば、デートの気分を眠る直前まで感じていたかったってことですね」
奏「ええ、その通りよ」
美波「今の説明に間違いはありませんか、Pさん?」
P「ああ、奏の説明通りだよ。何一つ間違っていない」
美波「ということは、本来Pさんは奏さんを家に送るべきだったのに」
美波「奏さんのお願いを聞いて、プロデューサーが担当アイドルと外泊したってことですよね?」
P「ぐっ!?そ、それは...」
奏「だからそれは私がPさんに無理を言っただけで!Pさんは何も悪く...」
P「いや奏...美波の言うとおりだよ。俺がしたことは、プロデューサーとしてはあるまじきことだった...」
P「美波が怒るのも、軽蔑するのも無理はない。言い訳のしようがない」
奏「Pさん...」
美波「え?あの、そんなに思いつめなくても...大丈夫ですよ?」
P・奏「「えっ?」」
美波「えっと...ごめんなさい!奏ちゃんが羨ましくて、ちょっとイジワルしちゃいました!」
美波「私はPさんの事を怒ってもいませんし、軽蔑もしていません!」
P「そ、そうのなのか?」
美波「はい。Pさんが誠実で、ちょっと押しに弱い事は知っていますし。眠っている二人の様子を見れば」
美波「その...やましい事が何もなかったのは、一目瞭然でしたから」
美波「子供っぽい嫉妬で、二人を重い気持ちにさせてごめんなさい...!」
奏「そんな...元はと言えば私が原因なんだから、美波が謝ることはないわ」
P「それと俺の軽率な行動が招いたことなんだし、頭を上げて。ところで羨ましくてって、どういうこと?」
美波「だって、あんなに幸せそうな奏さんの寝顔を見たら...羨ましくて」
奏「そ、そうなの?」
美波「とっても安らかで、あどけなくて子供みたいな寝顔でしたよ♪普段は絶対見られないような」
奏「そ、そんな顔をしてたの?」
奏(Pさんよりも早く目を覚まして良かった...)
P「そうだったのか...俺も見たかったよ」
美波「...見ます?」
P・奏「「えっ?」」
美波「実はあんまりにも可愛らしい寝顔だったから、写真を撮っちゃって」
奏「ちょっ、ちょっと待って!私に写真を確認させて!」
美波「分かりました。これがその写真なんですけど...」
奏「こんなに撮ったの!?あっ、Pさんはこっちに来ちゃダメだからね!」
P「はははっ、分かってるよ」
美波「どうですか?とっても可愛く撮れてますよね♪」
奏「こ、これは...ダメ!これはPさんは見ちゃダメだから!」
P「え~ダメなのか?どうしても?」
奏「どうしても!」
美波「ふふっ、残念でしたねPさん。それじゃあ私は大学に行きます。今日見た事は誰にも言いませんから、安心してくださいね」
P「うん。そうしてくれると助かるよ」
美波「奏さん、後で写真送りますね?」
奏「...ありがとう」
奏(Pさんには見せられないけど、私とPさんのツーショットだったから写真は欲しいわ)
美波「それでは失礼します...あ、それからPさん」
P「なんだい?」
美波「奏さんが寂しい気持ちになりたくないときには、こうしてお願いを聞いてるんですから」
美波「私の時も...例えば私がPさんとデートをする機会があって、私も奏さんと同じ気持ちになった時」
美波「私が同じようなお願いをしても、聞いてくれますよね?」
P「えっ?それは...」
美波「聞いて...くれますよね?」
P「うん...それは、聞かないと不公平だからね...」
美波「そうですよね?よかった♪じゃあ今度こそ失礼します」
P「ああ。サークル活動頑張ってね。...ふぅ、大事にならなくて良かった...」
奏「見つけたのが美波で助かったね。それにしても、あんな約束をして大丈夫なの?」
P「う...まあアイドルによって聞く、聞かないをするのは不公平だし。それに美波は分別がつく子だから」
奏「とんでもないお願いをされる心配は無い...それもそうね」
P「だろ?もちろんそれは他の子にも言えることだけどね」
奏「でも私がしたお願いは、ちょっときわどいものだったんじゃない?...お願いをした本人が、こう言うのはなんだけど」
P「そうなんだよな。でも雰囲気というか、そんな流れがあったし」
P「何より奏が俺の事を信頼しているからお願いしたんだよなって、考えて」
P「奏の信頼に応えたいと思ったから、あのお願いを聞きいれたんだよ」
奏「ふふっ、そっか...ふわぁ...」
P「はははっ、さすがにまだ寝たりないだろ?家に帰ったら、もう一度寝なおすといいよ」
奏「そうするわ。デートの最後のエスコート、宜しくね」
P「任せとけ」
P(こうして奏とのデートは無事に終わった...奏を家に送り届けた時、そう思った...)
P(しかし...)
(その日の午後)
P「ふぅ...ひと段落ついたかな。この後はありすたちの迎えか」
P「少し時間があるから、ソファーでひと眠りしようかな...」
美嘉「あっ!プロデューサーいた!」
P「ん?美嘉に美穂に蘭子に智絵里...どうしたんだ?四人は午後はオフの予定だろ?」
美穂「その...私たち、Pさんに聞きたいことがあって...」
P「俺に聞きたいこと?何かな?」
蘭子「昨晩の逢瀬...どのような刻となったのだ?(昨日の奏さんとのデート、どうでしたか?)」
P「昨日の奏とのデート?ああ、楽しかったよ。レストランの食事は奏も喜んでくれたしね」
美嘉「本当にレストランで食事をしただけなの?」
P「食事をした後、事務所で映画を見たけど...一体どうしたんだ?」
美穂「そ、そそそれはですねっ!?」
美嘉(プロデューサーがあんなに積極的だったから、もしかしたらと思ったけど)
蘭子(この様子だと、特別なことは何もなかったみたいですね)
智絵里「...あれ?Pさん、ちょっといいですか?」
P「何だい智絵里?...て!?智絵里!?」
美嘉「ち、智絵里ちゃん、なんでプロデューサーの匂いを嗅いでいるの!?」
智絵里「クンクン...Pさん?どうしてPさんから、奏ちゃんの匂いがするんですか...?」
美穂「え...?クンクン...本当だ...奏ちゃんが使っている、香水の匂いがPさんから...」
P「なっ!?それは、昨日の夜奏と一緒だったからじゃないかな~?」
蘭子「そのような些事で、魂の色が変わるとは思えん!(それだけのことで、匂いが移りますか?)」
智絵里「それにスーツは違いますけど、カッターシャツが昨日見た時と一緒です...」
智絵里「どうして同じカッターシャツを...二日も続けて着ているんです...?」
P「いやいや!それは智絵里の勘違いだよ。昨日着ていたものとは別物だよ!」
P(スーツはともかく、カッターはこのままでいっかと思って着替えなかったけど)
P(まさかこんなことになるとは...でも同じカッターって証拠はないんだし、このまま...)
美嘉「...本当だ。カッターシャツに、昨日見た時と同じところに汚れがあるね...」
P「えっ!?昨日は買いたてのカッターを着たのに、食事の時に汚したのか...はっ!?」
美嘉「へぇ...昨日と同じシャツを着てるんだ...」
智絵里「やっぱり、何か隠していることがあるんじゃないですか...Pさん?」
P「いや...別にやましい事は、何も...」
智絵里・美嘉・美穂・蘭子「「「「....」」」」ジー
P「うっ...その...」
P(何でもいい!何かこの場の流れを変える風が...!)
<ガチャ!
奏「こんにちは。あら?みんなで何をしているの?」
P(今一番来ちゃダメなタイミングだよ奏!?)
P「ど、どうしたんだ奏?今日はオフだろ?家でゆっくりするんじゃなかったのかい?」
奏「うーん...そうするつもりだったけど、することないから来ちゃった」
美嘉「丁度良かった。約束通り、プロデューサーとのデートの話を聞かせてくれる?」
P「えっ!?そんな約束をしていたの!?」
奏「ええ。ひょっとして、Pさんともその話をしていたの?」
美穂「うん。それでPさんから奏ちゃんの香水の匂いがするから、何かあったんじゃないかなって」
奏「私の匂いが?ああ...それはきっと、事務所で映画を見てた時に匂いが移ったのね」
奏「私も蘭子ちゃんみたいに、Pさんに寄り添って映画を見ていたから」
蘭子「くっ!我が秘儀、まさか汝も手にするとは!(私と同じこと...奏さんもしたんだ...)」
奏「そうなの。そう...」
P(?俺の方に近づいてきたぞ?)
奏「こんな風にね♪」
智絵里・美嘉・美穂・蘭子「「「「あ~っ!?」」」」
P「奏!?何してるの!?」
奏「何って...昨日の実演?こうやって、私が寄り添った姿勢で映画をみたじゃない」
奏「ねっ?これなら私の匂いがPさんに移っても、不思議じゃないでしょ?」
美嘉「分かったから!もう分かったから!」
美穂「Pさんから奏ちゃんの匂いがしたことは、納得しましたからぁ~!」
奏「そう?良かったわ、みんなが納得してくれて。ねっ、Pさん?」
P「あ、ああ...そうだね」
奏「ええ。...なんだか昨日のことを思い出してきちゃった」
奏「あのときの気分にもう一度浸りたいから、もうちょっとだけこのままでいさせてね♪」
P「ちょっ!?奏!?」
智絵里「も、もう離れても大丈夫ですよっ!?」
蘭子「奏さん、ずるいですー!!」
P「...はははっ、まいったな。昨日は奏をちゃんとリードできていたと思ったけど」
P「やっぱり俺は奏には敵わなくて、奏に振り回される側なのかな?」
奏「ふふっ、何を言ってるのPさん?私はアイドルになってからずっと、Pさんに振り回されてるんだから」
奏「Pさんに魔法をかけてもらって、この世界に連れてこられてからずっとね」
奏「私が立ち入るとは思ってもなかった世界...でも今は手放したくない、かけがいのない世界...」
奏「Pさんに振りほどかれない様に、私も頑張って付いていくから...いつか必ずたどり着きましょう」
奏「この世界の一番輝く場所に。こうやって、寄り添いお互いを支え合いながら...一緒にね」
おわり
>>1です
これで完結です。
お付き合いいただきましてありがとうございます。
ご感想やリクエスト、指摘があればレスを頂ければ幸いです。
次回作の主要アイドルを安価で決めさせていただきたいと思います。
対象は下記のアイドルになります。
・桃井あずき
・木村夏樹
・三船美優
安価は+5とさせて頂きます。
それでは失礼いたします。
また次回もお付き合い頂ければ幸いです。
周子はどうなるんでしょう
>>1です
安価ご協力ありがとうございます。
次回作は美優さんをメインで書かせていただきます。
>>115さん
実は肇の実家で仕事をする話は周子用に考えていたんですが、
肇につかってしまい、話が思いついていないので保留にしてます。
誰も見てないだろうから書き込んでみる。
【モバマス】麗奈「フッフッフッ...志希の薬でイタズラするわ!」【R-18】※ロリ注意
【モバマス】裕子「すごいサイキックアイテムを手に入れました!」【R-18】※催眠注意 ユッコほぼ出番なし注意
【モバマス】モバP「楓さん、瑞樹さん、美優さんのフラストレーションが爆発した!?」【R-18】 ※南の島注意
もしレス着いたら今年中に書きます。
会社で理不尽な事態に陥った...現実では鬱憤を晴らせないので、あほらしい事を書き込んでみた。
今はイライラしていて正常じゃないので、他人から見たら馬鹿みたいなことを書き込んでみたかった
誰にも気づかれずレスなんかつかないでHTML化されると思ってたら、レスが付いてた...
じゃあもう安価取ります。
明日の面接の履歴書と職務経歴書を書き終わるまでに一番レスが多かった奴から書きます。
ちなみに登場人物は下記を予定です。竿役は全てプロデューサー。
【モバマス】麗奈「フッフッフッ...志希の薬でイタズラするわ!」【R-18】※ロリ注意
・麗奈 巴 晴
【モバマス】裕子「すごいサイキックアイテムを手に入れました!」【R-18】※催眠注意 ユッコほぼ出番なし注意
・拓海 奈緒 奏
【モバマス】モバP「楓さん、瑞樹さん、美優さんのフラストレーションが爆発した!?」【R-18】 ※南の島注意
・タイトルの三人
決まって、ある程度書きたまったら投下します。
尚R-18じゃない方を優先で書きますので、煮詰まった時に気分転換に書くと思うので
遅めの投下になると思います。
というより、どうやって気づいた?
ロリ了解
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