清麿「第1の術ッ!! 北斗ッ百裂拳ッ!!」 (211)
ケンシロウ「ホォオオオオアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」コオオオオオオオオオオ
レイコム「ひぃッ!!」
大気が歪むかのような強烈な気当りに、レイコムはちびる。
清麿もちびる。
ケンシロウ「あぁたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたッ!!!!!!!!!」ズガガガガガガガガ
レイコム「は ひ ふ ほのへ!!!!!!!!」ババババババババババ
容赦なく叩き込まれる百発の拳。
叫び声すらあげられないレイコムは、みるみるうちにボロ雑巾のように変わり果てていく……。
清麿「もういいッ! その辺にしとけケンシロウッ!!」
ケンシロウ「おあったぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!」バキィッ
レイコム「あべしッ!!!!」バチュンッ
抵抗できない子どもを殴るだけ殴った後に残るのは、何とも言えない罪悪感と静寂のみ。
レイコムの魔本の所有者である細川はそのあまりの凄惨さに、泣きながら自分の本を燃やした……。
魔界の王を決める、百人の魔物の子どもによるサバイバルマッチ……。
それは序盤から波乱を巻き起こしていた……。
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***
ケンシロウ「清麿……。お前はこの魔本を、どの術まで読めるようになった?」
清麿「全部読めるわッ!! なんせ全部漢字だもんなッ!! 絶対卑怯だろコレッ!!!!」ガアアアア
ケンシロウ「そう怒るな……。今後はもっと強い魔物が出てくる……。卑怯などと言ってはいられない」
清麿「だいたいこの戦い、魔界の子限定なんだろッ!? お前、どう見ても大人だろうがッ!!」
ケンシロウ「子ども言っても年齢幅は広い。4歳のシュナイダー(ウマゴン)から17歳のバリーまで様々だからな」
清麿「で、お前は……?」
ケンシロウ「10歳だ」
清麿「嘘こけェ! 絶対20代後半だろ! ずるいだろやっぱ!!」
清麿はこんなにアンフェアな戦いをしたことが無かった。
圧倒的戦力差で徹底的に叩き潰す……。
最近は心臓が高鳴って、ろくに眠れない。
ケンシロウ「……清麿。1000年に1度行われるこの戦いだが、今回は前例がないほど実力者がそろっている。仕方がないところはどうしてもある……」
清麿「そりゃ魔物の出す術は銃器の破壊力をはるかに超えているッ!! だがお前の術は明らかにレベルが違うッ!! 他の子ども達の術が敵の本を燃やすことを目的にしているのに対し、お前の術はどうなんだッ!?」
ケンシロウ「死の淵ギリギリまで追い込み、自分で燃やさせる」
清麿「そうだろ! そこなんだよ、お前の術のいやらしいところはッ!!」
ケンシロウ「……聞け、清麿。お前は俺の拳を卑怯だと言うが……優勝候補者の術はこんなもの、比べ物にならないほどに恐ろしい……」
清麿「……そんな奴、いるわけがない」
清麿は決して信じようとしない。
百裂拳なんかまだ序の口なのだ。
まだ試してはいないが、北斗破顔拳とかいうのもある。
字面からして、明らかにヤバそうだ……。
ケンシロウ「俺が知っているだけでも、危険な奴が5人はいる。時を止める奴、トランプを使う奴、鼻毛で攻撃してくる奴、
ケンシロウ「俺が知っているだけでも、危険な奴が5人はいる。時を止める奴、トランプを使う奴、巨人になる奴、錬金術を使う奴、それから鼻毛で戦う奴だ……」
清麿「おい、中にすごく弱そうなのが混じってるぞ……」
ケンシロウ「まだまだ俺が知らないだけで、優勝してもおかしくない奴は大勢いる……。気は抜けん……」
清麿「いや、鼻毛の奴ってなんなんだ。別の意味で危険なだけだろオイ」
***
華「清麿、はいこれお弁当!」
玄関先で清麿の母、高峰華が手製の弁当を手渡す。
清麿は隈のできた目を擦りながらそれを受け取った。
昨日もボコボコになぶったレイコムの顔が浮かんで、よく眠れなかったのだ。
華「ケンシロウちゃんもはい、お弁当! 今日は私、お友達とお出かけする予定なの。お昼になったら食べてね」
ケンシロウ「すまぬ……」
ケンシロウの巨大な手のひらに乗った小さな弁当の包。
どう考えても足りないと思うのだが、ケンシロウの表情はほころんでいる。
清麿「家で大人しくしてるんだぞ……。間違ってもチンピラの頭を吹き飛ばしたりするなよ……」
ケンシロウ「分かっている……」
清麿は重い足取りで家を出た……。
***
水野「あ! 高峰くーん! おはよー!」
歩き始めて5分。
曲がり角で級友の水野に出会った。
頭は悪いが非常に明るく、いつも清麿を理解してくれた子だった。
最近特に、水野を見ると心が穏やかになる気がする。
ケンシロウの近くにいると、妙な緊張感で疲れるのだ。
清麿「よお、水野。いい天気だな」
水野「すごく気持ちいい日だね! ケンシロウちゃんもおはよー!」
ケンシロウ「お早う」
清麿「だはぁ!」ズサァァァァ
水野「た、高峰くん大丈夫?」
まるで漫画のように盛大に転んだ清麿に駆け寄る水野。
ケンシロウは腕を組んで厳しい表情で見下ろしている。
清麿「い、いつからついて来てた!!」
ケンシロウ「家を出てからずっとだ。……気配を殺していたからな……気づかんのも無理はない」
清麿「家で大人しくしてろといったはずだろうが!」
ケンシロウ「考えてみれば母上殿が出かけると、俺は家で一人ぼっちになってしまう。そんな寂しい状況は耐えられん……」
気づかれることなく清麿の背後にピタリとついていたということを考えると、つうと冷汗が流れた。
どうりで道行く人の表情がこわばっていたわけだ……。
ケンシロウ「だから今日は清麿の学校に行く。俺は幼少期から北斗神拳の修業に明け暮れていて、魔界でも学校に行った試しがないから少し興味がある……」
清麿「ダメだ!! 帰れェ!!」
水野「いいじゃない高峰くん。きっと先生も許してくれるよ!」
ケンシロウ「鈴芽は優しいな……」
清麿「いいわけあるかッ! こんなバケモンが中学校の教室にいたら空気が凍るだろうが!」
散々怒鳴り散らす清麿だが、ケンシロウはすでに黙々と学校へと歩を進めていた……。
***
中田「ど、どなたでしょうか……?」ガタガタ
ケンシロウ「……」
教室の隅を伊予柑の箱を机にして陣取るケンシロウ。
担任の中田はこれまでの教員人生で、今ほど足が竦むSTの時間は無かった。
普段岩島たちのせいで変に緩んだ空気のこのクラスも、ケンシロウのおかげでピシッと張りつめている。
中田「ぶ、部外者の方に教室に入られるのはまずいのですが……」ガタガタ
ケンシロウ「……」
中田「あ、あの……ですからその……」ガタガタ
ケンシロウ「……言いたいことは……それだけか……?」
中田「」ビクッ
中田「じゅ、授業はじめるぞー」ガタガタ
***
キーンコーンカーンコーン
ケンシロウ(何一つ理解できなかった……)ショボン
金山「やぁっと終わったぜぇ!! 今日の給食は何だオイ!?」ガタッ
4限終了のチャイムとともに立ち上がる金山。
勉学の方がさっぱりの彼にとって、給食の時間は唯一の楽しみなのだ。
清麿「何言ってんだ。今日は弁当持参の日だぞ? 昨日の食中毒事件で給食センターはしばらく休止だろうが」
金山「……嘘だろオイ」
岩島「あっれぇ、お弁当忘れちゃったのかな金山くぅん? んっん~このタコさんウィンナーは絶品だな♪」バクバクバクバクバク
山中「マジかよ金山、可哀想に。ま、ぜってぇ分けてやらねえけど」バクバクバクバクバク
水野「大丈夫だよ金山君! 何か楽しいことでも考えてたら空腹も紛れるよ♪」バクバクバクバクバク
中田「ふふふ、久しぶりの愛妻弁当だ。ほら見ろ金山、このサクラでんぶ。うまそうだろう」バクバクバクバクバク
打ちひしがれる金山に、ここぞとばかり追い打ちをかけるクラスメートと担任。
嫌なクラスだな……と清麿は思った……。
ケンシロウ「そこのお前……腹が減っているのか……?」
金山「!?」
背後から近付くケンシロウ。
その迫力に金山は思わず気圧されそうになる。
金山「な、何だよアンタ……。弁当分けてくれんのかよ……」
ケンシロウ「いや、それは3時間目に食ってしまってもうない……」
金山「なら関係ねぇよ! 引っ込んでろ!」
フラストレーションがたまり、つい声を荒げる金山。
ケンシロウはゆっくりと手を金山の頭に近づける。
練られた気がビンビンと伝わってくる……。
清麿「お、おい何する気だ……? だめだぞ? 今ので切れて殺したらダメだからな……?」ビクビク
その尋常じゃない様子に、清麿だけでなくクラス中が息を飲む。
当の金山も喉がカラカラになるのを感じた。
金山「な、何する気だよアンタ……」
ケンシロウ「オアタァアッ!!!!!」シュビッ
金山「でゅっ!?」
清麿「」
深々と金山のこめかみに突き刺さる太い親指。
その衝撃にクラス中誰一人として、身動きができた者はいなかった……。
スポンッ!
何事もなかったように親指が引き抜かれる。
ケンシロウ「経絡秘孔の一つをついた……。満腹中枢の機能が刺激され、お前は二度と飢えることがない……」
金山「へ? ウッ……!? 何だこの腹の底からずっしりと来る感覚は……うぉぼえっ!!!」ビチチチチチチ
まるで無理やり食い物をつめこまれたかのようにのたうち回る金山。
あまりの満腹感に彼は吐いた。
***
清麿「二度と学校に来るなあッ!!!!」
帰り道、清麿はケンシロウに向かって叫ぶ。
ケンシロウ「す、すまん……。だが金山はちゃんと別の秘孔をついて元に戻したわけで……」オロオロ
清麿「確かに空腹感は戻ってきたが、今度はどれだけ食べても決して満たされることのない体になっただろうが……ッ!」
ケンシロウ「秘孔と言っても万能ではないからな」
最終的にはちゃんと元に戻ったのだが、その途中経過はまさに地獄だった。
「革靴は動物の皮を使っているから食べることが出来るはずだ!」と一声挙げた金山はよだれを垂らしながら自分の運動靴にかじりついていた。
いくつも秘孔をついて調整するなかで、屁が止まらなくなったり、髪の色が真っ白になったり、二階から飛び降りたりと様々な事件が起こった。
清麿(しばらく魔物との戦いに集中して、学校は休んだ方がいいんじゃないだろうか……)
清麿は心労で今にも倒れそうだった。
???「ザケル」
ビシャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
清麿「!?」
ケンシロウ「!!」
突如、青い稲妻が水平方向に飛んできた。
咄嗟に身を翻したから助かったものの、下手をすれば魔本の入ったカバンごと燃やされていただろう……。
清麿「魔物かッ!?」
ケンシロウ「清麿、本を出せ……」
すぐに戦闘態勢をとる2人。
夕日をバックに現れた新手の魔物とそのパートナーに向き直る。
あたる「う~ん……はずれじゃ」
ラム「惜しかったっちゃ」
虎縞普通の魔本を手にした高校生と雷様のような風貌の娘。
間の抜けた高校生カップルといった感じだが、先ほどの雷撃を見るに実力はありそうだ。
ケンシロウ「清麿、奴ら……」
清麿「ああ……。かなりの射程距離だな……」
そう。
やっと姿を確認できるといったところから、精密に狙って撃ってきたのだ。
こちらには接近して暴行する呪文しかもっていない……。
訂正
>>58
虎縞普通の魔本を手にした高校生
→虎縞模様の魔本を手にした普通の高校生
あたる「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。それ、電撃をお見舞いしたれ!」ビシッ
ラム「呪文言わなきゃ出せないっちゃ」
あたる「面倒な仕組みになっとるなぁ……。ザケル!」
ビシャアアアアアアアアアア!!!!!!
清麿「クッ!」
今度は身を屈めてかわす。
それでもギリギリといったところだ。
なんせ電撃だけあって、速度が異様に速い。
何とか近づかなければいずれ本を燃やされてしまう。
清麿「おそらく敵の電撃は意図的に曲げられない。ひとまず身を隠すぞ」
ケンシロウ「裏路地に入ろう……」
ビシッ!!
ビシャアアアアアアアアア!!!!!!
電撃の雨をかいくぐり、転がるようにして細々と続く裏路地に逃げ込む清麿とケンシロウ。
まだ遮蔽物のある街の中で良かった……。
これが何もない野原で襲われでもしたらやられていただろう。
あたる「いかん、隠れたぞ」
ラム「ダーリン、追うっちゃ!」
あたる「おう!」ガシッ
ラム「……」
あたる「……」
ラムの足にしがみつくあたる。
そのまま時が過ぎていく……。
ラム「呪文ッ!!」
あたる「ん? あ、忘れとった……。エアルガ!!」
ヒューン……
両手を広げて空飛ぶラムと、足につかまり本を開くあたる。
上空から狙い撃つつもりだった。
清麿「ここなら遠距離から狙われる心配もないはずだ……」
ビルの陰に隠れ、ほっと一息をつく。
その直後、上空から爆音を立てて稲妻が降ってきた。
ドンガラガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!
清麿「ッ!?」
ケンシロウ「見ろ清麿! 奴ら、空を飛ぶぞ!!」
清麿「何ッ!?」
ケンシロウが指さす先には空飛ぶ先ほどの2人組。
連携のとれた攻撃が清麿たちを追い詰める。
あたる「ぬははははははは!! 魔界の王になってハーレムを実現するのじゃ!!!」
ラム(何か勘違いしてるようだけど、やる気になってるから黙っとくっちゃ……)ヒューン
この戦いを勝ち抜いたからと言って、パートナーに大したメリットは無い。
しかしあたるはラムの説明を適当に聞いていたため、自分が王になるものと思い込んでいた。
ラム自身は王になった暁には、あたるを魔界に強制的に連行し、幸せな家庭を築くのが夢だったりする。
あたる「ザケルッ!!」
ビシイイイイイイイイイイ!!!!!
利害関係が完全に食い違っているのに、ここまで協力的なパートナーもいないだろう……。
ケンシロウ「建物の中に入るしかないな……」
清麿「籠城戦か……。だがそれだと攻撃のチャンスがなくなる。それに一度入れば入口をピンポイントで狙って待ち伏せされる危険性もある……」
ケンシロウ「ならどうする……?」
清麿「……車があれば安全に移動できるんだが……」
ケンシロウ「車?」
清麿「ああ、車は金属でおおわれている。雷はボディを通って地面に流れるから中の人間は安全というわけだ。まぁ持っていないからどうにもならないが……」
ケンシロウ「車ならそこらじゅうにあるぞ……」
ケンシロウは近くに止まっていた黒塗りのジャガーに目をつけた。
清麿「だめだぞケン、それはやっちゃいけないことだ。それは人として絶対にやっちゃいけないことだ。おまけにそれ、いくらすると思ってんd」
ケンシロウ「アタアッ!!」ガシャーン
清麿(や、やりやがった!!)ガーン
窓を叩き割ってドアを開けるケンシロウ。
その上鍵が無いから底を蹴り飛ばして穴をあけ、歩いて移動できるようにまでした。
普通の車泥棒の方がよっぽどマシとさえ言える。
清麿「お、おまっ! ジャガーをおまっ!!」ガクガク
ケンシロウ「気に病むな……。ジャガーなんぞを乗り回すのは、ヤクザかTOP GEARの司会者くらいのものだ……」
清麿「そんなことねえよッ!!」
ボーボボは何故かテンノスケが破裂するパターンでしょ
>>83
首領パッチ「たいしたことねぇな」パァン
天の助「まだまだだな」パァン
ビュティ「破裂してるー!!」
***
ケンシロウ「ぶううううううううううううううううん!!!!!!!!!」
清麿「」
ズダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!
ジャガーのボディを担いで走るケンシロウ。
清麿は死んだ魚のような眼で、後部座席にちょこんと座っている。
あたる「ザケルッ!!!」
ビシャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
あたる「何!?」
ラム「電気を地面に流されてるっちゃ! ダーリン、やみくもに撃っても効かないっちゃよ?」
清麿の思惑通り、電撃の無効化に成功。
そのままケンシロウはあたるとラムに向かって突っ込んでいく。
ケンシロウ「オオオオアアアアアア!!!!!」
あたる「へ、へッ! 向かってきたところで、どうせ空は飛べんのだろう」
ラム「だっちゃ! ここまでおいで~」ベー
空中を支配する彼らにとって、飛び道具すら持たないケンシロウはさほど脅威ではない。
自分たちは相手にとって天敵ともいえる存在なのだ。
ケンシロウ「アチャアアアアアアアアアアアアッ!!」ダンッ
ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
あたる「!?」
ラム「!?」
発達した大腿筋が織りなす、人の理解を超えた跳躍。
まるでロケット花火が垂直に飛び立ったかのような、そんな印象を受ける。
車を被った大男が、あたる目がけて一直線に飛んでいく。
清麿「」スポンッ
清麿は床にあいた穴から抜け落ちてしまった。
ケンシロウ「ホオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
清麿「ば、馬鹿ッ!!」
ラム「今だっちゃ!」
あたる「ザケル」
ケンシロウ「ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ブルブルブルブルブルブル
雷を直に喰らって、思いっきり感電するケンシロウ。
皮膚は焦げ付き、白目を剥いた上に小便を撒き散らしている。
清麿「」
ラム「自分で地面から離れるなんて、馬鹿だっちゃねー……」
あたる「あほじゃ……」
間髪入れず、ラムは清麿を指さす。
ラム「ダーリン、アレ! 本の持ち主ッ!!」
あたる「まかせいッ!!」
清麿「ま、まずい……!」
清麿に狙いを定め、急接近する2人。
これだけ近づけばもう外さないだろう……。
あたる「第1の術ッ!!」ビカアアアアアアアアアアアアア
世界がスローモーションに感じられる……。
ここで何か上手い逃げ道を……ッ!!
高速回転を始めた清麿の恵まれた頭脳。
あの本の持ち主から数秒奪う策は何か……。
思い出せ……あいつの言動を……!
清麿が導き出した答え……。
それは……。
あたる「ザk」
清麿「あーッ!! あんなところにビッグボインがッ!!!!」
あたる「なぬッ!? //////」クルッ
ビッグボインだった。
あたる「どこだッ!? ビッグボインはどこだッ!!? ///」
ラム「ダアリンッ!!!!」
清麿「第6の術ッ!! 北斗千手壊拳!!!!!!」ビカアアアアアアアアアアアア
ケンシロウ「ホオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」ズガアアアアアアアアン
ジャガーの残骸を弾き飛ばして現れた、満身創痍のケンシロウ。
全身の筋肉が盛り上がり、衣服が四散する。
そしてその殺人拳の刃先は、魔物ではなく本の持ち主に向かうッ!!!
ケンシロウ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ズガガガガガガガガガガガガガガ
あたる「のわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガ
ラム「ダーリンッ!!?」
***
魔本「」メラメラ
ラム「うあああああああああああああん!!!!!!! ダーリンのバカアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」オーイオイオイ スウーッ
あたる「うぅ……ハーレムの夢が……」ガクッ
結局ラムはあたるから本を奪い、泣きながら清麿に差し出した。
目の前で行われる虐殺ショーに耐えられなくなったのだ。
清麿「なんかあれだな……。あまり罪悪感がないな、今回は」
ケンシロウ「北斗神拳は……無敵だ……」コオオオオオオオオオ
***
30分後
ジェレミー「……」
ジェームズ「……ひどいもんだな」
リチャード「トイレから帰ったらジャガーが鉄くずに変わり果ててるなんてね……」
ジェレミー「ジャップめ……」
ジェームズ「もうロケにならんな……」
リチャード「どうするのさ?」
ジェレミー「……グッナイッ!!」
デーンデーンデーンデーンデ――――ン……
デ―――――――――――――ン……
BBC
――一方その頃とあるおっパブでは
フォルゴレ「♪チッチッチッチ おっぱーい」
あたる「♪ぼいんぼいーん」
フォルゴレ「♪もげっもげっもげっ」
あっち「♪ちちをもげー」
フォルゴレ あたる「♪もげっ」
***
華「まったく! どうしてこんなに遅かったのよ!?」
二人が家に帰り着いた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
走り回ったせいで腹が空いて仕方ない。
清麿「ま、まぁちょっとな……」
ケンシロウ「高校生を血の海に沈めるのに手間取ってな……」
華「へ? ちのうみ?」
清麿「ばっ馬鹿っ! ハハハハ、何でもないんだお袋。ハハハハハ」
ケンシロウの拳にまだ血痕が残っているのを見て真っ青になる清麿。
魔物同士の戦いと言っても簡単には信じて貰えないだろう……。
例え実際に見せたところで、相手をいたぶっているようにしか見えない。
華「よくわかんないけど、早くご飯食べちゃいなさい! 片付かないでしょ!!」
清麿「す、すまん……」
ケンシロウ「母上殿、今日の献立は……?」
華「から揚げよ、ケンシロウちゃん♪ いっぱい作ったから好きなだけ食べてね♡」
ケンシロウ「ほう……///」
から揚げと聞いて、ケンシロウの太い眉は弛緩して垂れ下がった。
***
魔物の中には中々パートナーに巡り合えない者もいる……。
彼もまた、自分の魔本を読めるものを捜していた……。
ヒソカ「ねぇ君たち、この本読めるかい♠」
藤木くん「え……?」
長沢くん「……なんだい、この本? 見たことも無い文字だな……。こんなの読めるわけないじゃないか」パラパラ
ヒソカ「あ、そう♣ なら君たちに興味はないや♢」クルッ
藤木くん「……」ポカーン
長沢くん「……」ポカーン
長沢くん「ちぇっ、何だよ……。行こうぜ藤木くん。先生が言ってた、暗くなると変質者が出るってのはホントだったな」
藤木くん「うん。すごく変な人だったね……」
ヒソカ(なかなか見つからないな、僕のパートナー♡)
***
ワイワイガヤガヤ
中田「総合学習は教師にとって悩みの種ですな」
遠山「まったく」
洌才「ああ、生徒たちも悶々してる♡」
清麿「建設現場を見に来てどうなるっていうんだろうな……」
水野「座って数学やるよりよっぽど楽しいじゃない」
岩島「あとで屋上の方に行ってみようよ。そしてUFOを呼ぶのさ!」
山中「上がれるわけねーだろ。建設途中だぞ」
金山「たりぃなオイ」
清麿たちは今日、総合学習と銘打ってビルの建設現場に見学に来ていた。
ヘルメットをかぶり、バインダーを手にしてゾロゾロと連なる。
現場の若い兄ちゃんが何か説明してくれているようだが、重機の音がうるさくてよく聞き取れない。
説明係「じゃあここで質問タイムを設けます。説明で分からなかったところとかあるかな?」
真面目な学級委員長らが手を挙げる。
こういったところで少しでも先生の評価を上げようと躍起になるのだが、その質問も「この仕事に就こうと思った理由」や「一番大変だと感じること」など、ありきたりで無味乾燥な物しか出てこない。
逐一答えてはくれるものの、周りの生徒は明らかに退屈そうな顔をしている。
説明係「はい、じゃあ他に質問ある人! ええと……ではそこの君」
ケンシロウ「……ここの鉄骨、殴ったら曲がってしまったのだが、今後建設に置いて支障をきたすだろうか……?」
説明係「はい、たった一本の鉄骨であっても曲がってしまうと全体の強度やバランスが……って……」
見事にひしゃげてしまった太い鉄骨。
拳のあとがはっきりと残っている。
清麿「」
説明係「え、いや、その……殴ったら曲がった?」
ケンシロウ「ああ。殴ったら曲がった」
説明係「」
説明係「お、お、お、親方ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
兄ちゃんは真っ青になって駆けていった……。
***
現場監督「お宅の生徒のせいで大事な支柱がッ!!」
中田「だから彼はうちの生徒じゃないんですッてば!!」
ケンシロウ「醜い言い争いはよせ……。子供らが見てるぞ……」
責任の所在の問題で現場監督と教師が言い争うのを尻目に、子どもたちはブラブラと辺りを散策する。
本当は危険なので絶対に許されないのだが、今は誰も彼らにかまっていられる状況じゃなかった。
水野「高峰君、この建物は何Mくらいあるのかな?」
清麿「そうだな……20階建てとか言ってたから50Mくらいはあるんじゃないか?」
水野「へー! そんな高さから落ちたら大変なことになるね!」
清麿「当たり前だろうが……」
そして水野は手を振って叫んだ。
水野「おーい!! そこの人たちー!! そんなとこにいたら危ないよー!!」
清麿「!?」
???「大丈夫だ、気にすんな!」
清麿が水野の視線を追う。
建設中のビルの奥所に、一人の少年が座っていた。
>>131
訂正
奥所→屋上
その少年の横には同年代くらいの少女がしゃがみこんでいる。
???「大丈夫じゃないわよ! 危ないからそろそろ降りるわよ!!」
???「ん、そうか」
???「まったく、何とかと煙は高いところが好きとはよくいったもんだわ」
???「おい、俺の事馬鹿にしてんだろ……」
少女はバッグから、銀色の本を取り出した。
清麿「あれは魔本!?」
???「メタルガ!!」
ズギャアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!
鉄骨が再構築され、巨大な滑り台が作りあげられていく。
現場監督「何だ何だ!?」
山中「すっげえ!」
ケンシロウ「なにがあった!?」
ケンシロウもこれが魔物によるものだとすぐに気づき、清麿のもとに駆け寄る。
清麿「新手だ。まだ敵と決まったわけではないが、とりあえずいつでも戦える準備をしておけ」
ケンシロウ「何を言っている……。周りの魔物はすべて敵だ。こちらに気づいていないなら好都合……。先に仕掛けるぞ」
清麿「まじかよ……」
エド&ウィンリィ「「イヤッホオウ!!」」
滑り台に勢いよく飛び乗る2人。
角度をかなり急に作ったせいで滅茶苦茶なスピードが出る。
エド「うおおおおお!!!!!! すっげえ速え!!!」シュゴオオオオオオオオ
ウィンリィ「風が気持ちー!!!!!! って熱ッ!!! お尻が熱いッ!!!!!!!!!!」ビュオオオオオ
エド「アヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャヂャ!!!!!!!!!!」ゴオオオオオオオオオ
ウィンリィ「止めて!! 痛ああああ!!! 鉄骨のつなぎ目があああああああああ!!!!!!!!!」ガンッ
50Mの高さから、鋼の滑り台を一気に滑り落ちる。
当然摩擦がもんのすごいことになる。
おまけに雑に作ったせいで、よくつなぎ目に引っかかる
エド&ウィンリィ「「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」
2人は泣き叫びながら地上まで降りてきた。
水野「あのー……大丈夫?」
エド「大丈夫なわけあるかッ!!」
ウィンリィ「燃えるかと思ったわ……」
尻を押さえながらヨロヨロと立ち上がる2人。
どちらも気づいていないが、さっきのでパンツが破れ、けつがまるだしだったりする。
エド「だいたいお前の心のエネルギーが荒れ果て放題だから術に影響がだな……!」
ウィンリィ「アンタの成長が術に追いついていないんでしょうがッ!!」
ギャーギャーと言い合うエドとウィンリィ。
そんな彼らを背後から狙うものがいた……。
そう……。
ケンシロウである。
清麿「第2の術ッ!! 岩山両斬波ッ!!!!!!!!」
ケンシロウ「オアタアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!」シュビッ
眼にも止まらぬ手刀。
相手の脳をぶちまけるように作られた、そんな恐ろしい術だった。
ウィンルィ「アイアン・メタルド!!!」
エド「ふん!」ガキィン
ケンシロウ「!?」
清麿「何っ!?」
無駄のない動きで後方を向いたエドは、腕を鋼の剣に変えて受け止める。
その表情には焦りと言うものが微塵もうかがえない。
エド「誰かと思えばケンシロウじゃねえか」
ケンシロウ「エドワード……エルリック……」
ニヤリと笑うエド。
ケンシロウは汗を一筋流した。
ウィンリィ「何? アンタたち知り合いなの?」
エド「ああ。魔界の子どもの戦いだっつってんのに、平気で参戦してくる恥知らず野郎だ」
清麿(やっぱ皆感じてたんだな……)
ケンシロウ「アタアッ!!」
エド「危ねッ!!」ヒュン
すぐさま繰り広げられる、眼を疑うような徒手格闘。
ケンシロウの重い拳を、身軽なエドはアクロバティックにかわしていく。
ウィンリィ「相手が大人なら、遠慮はいらないわよね?」ビカアアア
エド「いらんッ!! つうか手を抜いてたら殺されるぞ」ヒュン
ウィンリィの持つ魔本が強烈な光を放つ。
清麿「まずいッ!! 何か仕掛けてくるぞッ!!」
ウィンリィ「メタル・グランドルス!!」
呪文に反応して、エドが地面に両手をつける。
ズガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!
ケンシロウ「アタタタタタタタアッ!!」
硬化した土が巨大な円錐をいくつも作り出し、ケンシロウを足元から襲う。
全てを間一髪で避けながら、ケンシロウはその一つ一つを蹴り壊した。
清麿「北斗ッ! 百裂拳ッ!!!!」
ケンシロウ「ホオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアア!!!!」コオオオオオオオオオオ
ウィンリィ「メタシルドッ!!!!!!!」
ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!
巨大な鋼鉄の壁がエドとケンシロウの前に即座に構築されていく。
ケンシロウ「アアアアアアアアタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタッ!!!!!!!!!!」ズガガガガガガガガガガガガガ
清麿「クソッ! 効いてないッ!!」
表面はボコボコとへこんでいくが、流石に分厚い鋼鉄の壁に穴をあけるまでにはいかないようだ。
ウィンリィ「最大級の術で行くわよッ!!」
エド「やれ!!」
ウィンリィ「ディオガ・メタルガッ!!!!!!!!!!」ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!
ビル全体が大きくうねり、まるで竜のような形を作り出す。
それがケンシロウと清麿目がけてゆっくりと迫ってくる。
清麿「おい、ヤバいぞコレ!!」
ケンシロウ「ひとまず離れろッ!!!!」ガシッ
ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!
ケンシロウはぶっとい腕で清麿を抱え、後方へ猛ダッシュをする。
しかし敵の攻撃があまりに大きすぎるが故、どこにも逃げ場などなかった……。
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
清麿「ぐああッ!!!!」
ケンシロウ「ぐぬうッ!!!」
インパクトの瞬間、ケンシロウが清麿を投げたために、清麿は体を潰されずに済んだ。
それでも左足が挟まってしまい、明らかに骨折している……。
ケンシロウはと言うと、完全に上半身を押しつぶされ、大腿部には太い鉄筋が突き刺さっている。
生きているだけでも奇跡に近い。
エド「チッ、トドメには至らなかったか……」
ウィンリィ「いや、もう勝負決まったでしょ……。さぁ、本を渡してちょうだい」
こちらに近づいて来る余裕の表情の2人。
清麿は悔しさのあまり、強く唇を噛んだ……。
清麿「何故だ……これだけの術……一発で心のエネルギーを使い果たしてしまうはずだ……」ハァハァ
ケンシロウ「うぐう……」ゲホッ
エド「それが俺の特性だ。鋼を生み出すわけじゃなく、周りの素材を利用するからな……。消費エネルギーは他の魔物の半分以下で済む」
ウィンリィ「まぁガード系の術が無い割に、良く戦ったもんよあんた達も。いい先制攻撃だったわ」
清麿はエドを観察する。
なるほど、先ほど腕を剣に変えたのも、元々右腕が鋼鉄の義手になっていたから出来たのだろう。
そして左足も作り物……。
ここが奴の強みであり、もしかしたら弱点であるかもしれない……。
上手いこと駆け引きをすれば、あるいは……。
追い詰められた清麿の頭脳が、いくつもの作戦を練って検証していく……。
清麿「……済まないが……本を燃やす前にケンシロウと2人だけで話をさせてくれないか……? ここから逆転する方法なんかもうないからよ……」ハァハァ
エド「……いいだろう」
エドはその要求をのんだ。
清麿(ケンシロウ……)ヒソヒソ
ケンシロウ(今まで世話になった……。礼を言う……)
清麿(ケンシロウ……俺は全ての術を読めるのに、それらをほとんど試してこなかった……)
ケンシロウ(……?)
清麿(そこでだ……。まだ俺の心のエネルギーは強めの術2発分くらいは残っている……)
ケンシロウ(……)
清麿(俺は名前を覚えている術を適当にかます。……どんな作用があるのか分からんが、とにかくお前は攻撃系の呪文を感じたら、奴の右腕か左足の付け根を狙え……)
ケンシロウ(分かった……)
エド「話は済んだか……?」
清麿「ああ……済んだぜ……」
ウィンリィ「……本を頂くわ。気の毒だけど……」
清麿「コレだ……」スッ
清麿は右手に掴んだ魔本を差し出した。
表紙にはでかでかと「世紀末救世主伝説」と書いてある。
ウィンリィ「ごめんね」
ウィンリィが本に手を伸ばす……。
ビカアアアアアアアアアアアアア
ウィンリィ「な、何なのッ!?」
突如、清麿の魔本が強く光り輝いた。
エド「みょ、妙なマネをするなッ!!」
清麿「奥義ッ!!! 転龍呼吸法ッ!!!!」
ケンシロウ「あおッ!!!!!!」ズガンッ!!!!
ケンシロウを潰していた鋼鉄の龍が飛び散る。
残骸の上にゆらりと降り立つケンシロウ。
肉体が目覚ましく強化され、大胸筋が今にもはち切れそうだ。
エド「ウィンリィッ!!」
ウィンリィ「メタル・グランドルス!!」
再び岩の円錐が、数えきれないほどの鋭利な岩石が、ケンシロウに襲い掛かる。
ビュンッ! ビュンッ!!
エド「!?」
全く当たらない……。
あまりに動きが早すぎて、狙いを決めた瞬間には既にその場にケンシロウがいないのだ。
ケンシロウ「ホオオオアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」ズダダダダダダダダダダ
エドに向かって一直線。
爆発寸前の気が、ビリビリと肌に伝わってくる。
ウィンリィ「メタシルドッ!!!!」
一旦エドとケンシロウを引き離そうと考えた彼女は、巨大な壁の構築を試みる。
しかしエネルギーの消費が少ない代わりに、構築に若干時間がかかるということが仇となった。
ケンシロウは楽々と跳躍で飛び越える。
ウィンリィ「アイアン・メタルド!!!」
エド「ッ!!!」シャキイイイイイイイイイン
近づかれた以上、近接攻撃系の呪文で迎え撃つしかない。
エド「オラッ!!!」シュビッ
鋭い一閃。
パワーでは敵わないが、徒手格闘のスピードなら負けていない……。
この鋼の腕で切り裂いてやる……ッ!!!
清麿「北斗ッ!!! 断骨筋ッ!!!!!」ビカアアアアアアアアアアアアア
ケンシロウ「アタアッ!!!!!!!!!!!!!」ピシイイイイイイイイイイイイイイイイイッ
剣をすんでのところでかわし、その腕の付け根の秘孔を突く。
エド「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!! 持ってかれたアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バチュンッ!!!!!!!!
ウィンリィ「エドッ!!!!!」
弾け飛ぶ義手。
突然重い義手を失い、体のバランスを崩したエドに、ケンシロウは渾身の一撃を打ち込む。
ケンシロウ「アタアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!」バキイイイイイイイイイイイッ
エド「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!」ズシャアアアアアアアアアアアアア
***
ケンシロウ「」スタッ スタッ
エド「」
ウィンリィ「ま、待って!! 本は預かってていい!! でもせめてエドが意識を取り戻してから燃やしてッ!! このままじゃお別れすら……ッ!!!」
泣きわめくウィンリィ。
いつか別れが来るとは分かっていた。
しかしこんな形で二度と会えなくなるなんて、そんなのは絶対嫌だ。
せめて、最後に……。
あなたと過ごした日々が楽しかったと……。
清麿「も、もちろn」
ケンシロウ「ダメだ」シュボッ
清麿「」
ウィンリィ「」
魔本「」メラメラ
エド「」スウーッ
ウィンリィ「エドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!! イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
ケンシロウ「北斗神拳は……無敵だ……」
***
清麿「はぁ……」
病院のベッドで足を吊りながら、清麿は深いため息をついた。
ウィンリィの泣き声が、3日たった今でも耳に残っている。
そして彼女のかわいいお尻も脳裏に焼き付いている。
正直言って、あれは運で勝ったようなものだった。
術の名前から回復系ではなかろうかとの予想はついていたのだが、「奥義 転龍呼吸法」が強化系の術だったのは好都合だった。
それに「北斗断骨筋」が相手の拳をかわし、その腕の秘孔をつくものだということも知らなかった。
心の動きが大きく関わるこの戦い。
もしかしたら、無意識のうちに心が状況に応じた術を選んでくれたのかもしれない……。
だが……。
――いつまでも運に頼っていては、この先生き残れないだろう……。
清麿はあらためてこの戦いの過酷さを知った……。
つづく
EDテーマ『消せない罪』
プウウウウウウウウウン……(コゥ……デュシュウ……)
ドゥトゥトゥン
ドゥトゥトゥン
ドゥトゥトゥン
ドゥトゥトゥン……
プルルトゥントゥン(ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
プントゥルトゥントゥン……(ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
プルルトゥントゥン(ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
プントゥルトゥントゥン……(ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
(ギュウウン……トゥーン……)
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'" l/ ヽ'///////////////////////////////////////////////////////////
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ヽ! l//l∨/ l/// ゝ__, イ \////:::::://////:::::::::::::::::://,/,.イ///イ
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,' | \ ::::::'-二二ニニニニニ
, .| 、 -―‐ -‐=ニニニニ
l \ ― -=ニニニニ
l 、 ‐ニニニニニニニニ
l l 、 ‐ニニニニニニ
l l > ‐ニニ=‐
l / ` ー一 ',
l / ',
・いつもの 視せぇんにぃ……
きみが居ぃてぇ……ッヒュ
呼吸がぁ ・できぃるぅ……
ッフ僕にとってぇならぁ……
それだけぇでぇ……ッヒュ
もう じゅうぶ・んぅなはず なぁのにぃ……(ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
ドゥルドゥトゥ ドゥルドゥル……
,、,、、,、,,、
,,、ノ:::::::::::::::::゙'"、
ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/:::::::::::::::::::l、、、:::、::::::::::{
{::::::::::::::::::ノノリリ,、;;''ヽ::::ヽ
'、::::::::::ノ''ーY(;;;;roフ`l:::::l
ヽ::::::{゙'r'ozミ〈''⌒´゙ ';;l、|
, ''二=-― -、 ヽ:::'、`´イ"、',,r _ 'j、|_
/,'" )'ー、 ヽヽ'、 ,ゝ'ヽ }::tヽ
/ /''ー ' /'"`` ' 、 ゙'l゙'ヽ '、'''´}、 j:: lヽ}
/: / ヽー'ノ::::.... )-、,,| ::゙' 、. `'彡 リ: | ヽ
l゙::: / リ:/ ::: ノ::::.... ヽー 、: `' 、,,,ノ ','' ー 、 _,、- ''""" '' 、,,,,,,,、-ーZ ''''''''ー、- 、、,
', | / l|// /::" ::/ ̄ヽヽ、、、,,,:::: | ',::::: `'ー、,、-''"´ / ヽ ヽ `'' 、
',ノ,'' イ' ::/ ィ / :/ ゙''':::::| ヽ;;;;; `゙;;'''';;ーi、,,、- '''''"彡゙ll|ソ , '" / / i l |ゝl|. ヽ
{ | l| /,,;イ / / ::| ::」``ヽ;;;;; ,、;;;ヽ、ヽ;; 、,,,ッ ,、 '"ノ / ノ ,j lリ j |
ヽ リ '" } /ノ l| / :|" 三三`' 、( );; ヾ'、○} { r' / j , |,,、 " /
ヽ ヽ" :l l l| / :}、::::: `' 、;;; ;;; ', ゙''、 j 、|. y' }. / / _,、,,"
ヽ ヽ { " / | リ:: ヽ::: '' 、从 ',、 ミヽ ゙' 、.| ||. ノ / /ー''''''' ,、
ヽ :: \ '、 ミ / 、 ゙l::: ゙ll ゙ll:',ヽ ゙' 、, ゙{ jl,,,,/,z'ノ \-、、、-'"
ヽ ::: ミ '、 ミ |::: ヾ::::: ゙ll ゙l|l::::゙、 { |`"´  ̄ ゙̄ヽ、
ヽ::::: リl|l|::: ', ゙ll: |::::::゙、人|; / ゙'ー―
゙l ゙ミ /:l. :レ'::} ', ノ、;;;;;;;ヽ l|/ヽ
|`-、ミ /:::::::| } |:::...... ,,、 '",、、゙゙''ー''´ ',
|゙、::::`' 、,_ _/:::::::/ :} /::::::::::::,,、-''" {○ ゙ll`' 、 ゙l|: |
| `'' 、:::::::::: ̄ ̄:::::::::::::/ ::: /:,、-''" / ヽ ゙ll ゙'、,,,,,、リ
', ::: ` -、,,:::::::::::::::::/ :::: /" / Y゙l|: ヽノ/
ヽ ::: `"'''''"´ :::// / .::/""" /
シャーン……
ちぃぽけな ぼぉくはぁ
くりかへぇすぅ……ッフ
あやまちぃば・かぁりぃン
ッどれほどつよぉさを……
「「手にしたぁら」」
ッハ何もきぃずつけぇずに済・むぅうのぉ……? (ドゥトゥトゥン ドゥトゥトゥン)
ドゥドゥドゥ!!
,. -―‐'´ L___ `ヽ―-......、 `ヽ
/ zぅ |:::::::::::::`ヽ \__ヽ \
/ / / ヽ:::::::::::r 、:::\ヽ\ヽ! \
/// /| | \:::::ヽ ヽ:::::ヽ\/::ヽ_ ヽ
/|/ { / ヽ ヽ `ヽヽ ヽ::::ヽヽ:::::::::\ ヽ
|N ヽ / \___ト\ ` Vハ V:::::::::::ヽ ',
!i!| |`⌒ 、Yfnト、ヽィ, V:ハ v:::::::::::::! !
ヾ、. ! Yfト、 じ ヾ\ v / /::::::::::::.| !
\ ヽ じ Y 、 ノ `ヽ _ソイ1::::::::::::ハ |
> ヽ ン  ̄ |:::ト、/ う /:::::::::::::::| |
_____//:::)! ヽ !::| Y /:::::::::::::::::::! !
/´ _ /´::::::/ ! /:::! K:::::::::::::::::::::::| |
/ ./´::/ /:::::::::::::/ ヘ (⌒ヽ /::::::| V::::::::::::::::::::./ |
/ /:::::/ /:::::::::::::::::::! \ こ イ:::::::::! ヽ:::::::::i⌒ !
/ ⌒)/ /::::::::::::::::::::::::∧ lヽ、__,. < |::::::::::! \::::\_,.イ |
/ /(_,/ ⌒):::::::::::::::::::::::::::::\ \::::::\ |:::::::::ヽ \::::::::| !
/ /::::/ /(___/:::::::::::::::::::::::_>―‐\ \:::::\ |::::::::::::::\ ヽ:::| /
| |/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ \::::\ ヽ<::::::::::::::ヽ V/
レ' /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ \::::\ `<:::::::::\ |
/ /::::::::::/::::::::::::::::::::::::/ ヽ \::::::ヽ ヽ::::::::! |
/ |:::::::::/::::::::::::::::::::::::::/ ヽ ヽ:::::::! ∨:::! |
| ヽ::/Y⌒Y::::::::::::::/ _ | |:::/ ( !:::! リ
| ト、_// |::::::::::::/ / `z――--、 !ハ !:/ ヽ |/ /
| !:::::::! ,.イN:::::::::/ / _/´ニ二二二三ヽ__`エ´ ,.イZニ二\/
ヽ ヽ::::! |:::::::::::/ ,イ_Z上ニニニ=‐‐'" ̄ _ \/_ェニ二二ニ ヽ
\ヽ! V::/ ,.イ::::」>''´ \ヽ \ 二二ニ=-!
`ヽ/ ,. =‐'" ヽ \ ヽ`ー'―zニ二7/
/ ,. ''" ,. -=^====へ \ | ト、z二二ニ=/
/ / _,. イ ヽ_j/ `ヽ_,. イ
! ,. '" | / /
| / / / /
! / ,. '′ / |
ヽ_,. イ ,. イ_ / |
, ∠二ニ=ニー-、 | |
」`_,.==三ニ \ `ヽ ,イ ! !
冫´ `ヾ=ニ=\\ ,' ヽ
/ \\ \ \_ ハ ヽ
,' \-、二ー、`ー 、__ / '., ',
,' ∨ニ-ニ二ニ二 ̄二L_ '., '.,
i ∨二ーニ-二ー― X´ ヽ ',
| ∨二ニ=二ー_/ ヽ ヽ ',
| vニニー / ヽ ヽ. ',
! vニニ_/ ヽ \ ',
', トイ '., ヽ ',
・迷わずにひいー!!
こ・の愛をー!!
しぃ んー じぃ
いぃ きぃ・てゆぅくぅ……
ふ・さがらぬふぅー!!
き・ずぐちをー!! ッヒュ
ずぅ うッ とほぉ
だぁ きぃ・しめへてぇ……
_______________,,,,,,,,,,,
_, - '"~ ~"''-~,"'‐ 、
i'"~ '-, "、
l "、 't_
'、 , イ _,,,,、、 ', ~'i
i ' ,/ ;'''" ',∠、、、-_','ア i. l
,f'''''""""""'''''''''ー--{ ', / ' /∠ -,‐'i l l
i ' , i ,' ,..、 i ! l i
', `, 丿t___" '' '"'; l 、 i ! _,, 、 、 、 ,,_
', ,,_ _,,, --->' ヽ - 、___, ノ ,> ,-、ノ / _,,,,,,、- " "'- ,
', ~"'''''f" ', - 、_ ,' /_. i' _,ノ ,-'~ `: ' 、
'、 ')‐ 、 ' 、 "'''ー-----‐‐‐-、 l/_,ノ ,ノ / _ \
', ,} ヽ__, -‐'-、 ,ノ-‐'-t/ ノ / ヽr-、 ヽ
'、 _,,,丿 l ' ;-----‐‐‐ '" |__,,,,、、、、、, ,' i r''`' ' 、 ',
,'"、_, -" t 、,,,,!,,,, -‐‐ ''''"" `'i,.i , '、 ', _,,,;,、 ",
ヽ, /~` __,,,, -‐l i _,,`'' "~,,,,,,_' 、 ,
ヽ, { _,, -‐''" l. l '"_,,,,, ",,,, ~''、"''y } l
'、 i _,,, -‐'" _,,,,、 -‐- ', '、 '" ,,;、 !::..:} {, j ,'
ヽ ', -‐''" _,,, -'7~ | ,/ '、 ' , !:::i `ー'‐ `, / /
', l `、 _, - "l/ ,i' l/ ' , , 'ー'、 ,-'`/ ノ
` 、l `- ,,,,,,,,,,,,、、 - ''" / ,' l `ー, ' , ,t } _,,ノ
'l / i l ,,...,, '、 "''" , ' ,,}、 ノ-'i'- ,
,' ,' l l` j 、 `、 ~`i ‐-,-‐' , -'i `ノ__,ノ '-,
i. / l ( 、` .) l l j<'"~ '、,'-'" `,
l / i i 、 ` _) .l >' ' , / ',
l ,' ,'r''''`‐、_ノ l'"{ `ー," i
l ,' . i,} _,j、_ ! l ,' ,, l
! , l(,/ "‐ 、 l i ,-'、,,,,,,,,, - '" |
'、 ! ,;llli; ,'`i ~"''‐ 、,,| _,j-'" / |
', l. ,l' lll l ", _,,>'" ノ l
i ! ,ll,,,,,lll ! '、 ,/" /_,, - l
ふうたぁ・りひぃーはぁ……
あぁるぅ・きぃつづぅけぇるぅ……
あぁとぉ・にぃーはぁ……ッハ
もぉどぉ・れぁないか・らぁ……
| __ | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..:| | |
, {¨┘ ⌒`¨'ー- : : : : : : : : : : : : : : : : | | |
. / 圦 、 \\ `ヽ: : : : : : : : : : : : :..:| | |
{ / \\ \i 、ヽ: : : : : : : : : : :..:| | |
∧/ __`ヽ\\ l !-': : : : : : : : : : : :| | |
. ,' lY /:::〉l _三ヾ、 j ト、'__: : : : : : : : :..:| | |
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ノ ) j l\ 、___, / / /」┘ | | ∨ : : : | | |
{_、___ / . ,′ .L.._`==./ / ,.イ : : : : | ∨ : : | | |
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.. ,′ ! / '. i_ ', ∧ \ \ .| |
,′ | ../ ,' |` ヾ、 \ \ <.| |
,′ |/ __ / j / | |、 \ <
,′ / ∠ -―-v′ / , .| | } . > __ <
. i / / `ヽ、 / / j ∨  ̄`ヽ ∨
| ,.イ| `ー〈 / ∨ .| | _)ハ }
| / | ヘ 〉' ∨ | | }, /
〈 _,. ´ . \' , ∧ ∨ ./ ) | ノル'
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ヽ ,′ \ ` ー-==-' _〉
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いぃまぁ・でへぇー……もぉ……
こほぉのぉ・むふねのぉ おぅくふぅ……
けぇせぇ・なぁー……いぃ……
つぅみ・はぁい・たむけぇど……
ダーリンッアッ……
/ ̄ ` ー-≦⌒丶
/ .:::::〃 イ
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Ⅵi/八 (. / / /リ}
ムイ r'´}i i ム '>'´
,rキ´j´ _{ル__7
r-=>yソ./ i´/ /^-。 ⌒ヽ
/{:::::〉=':i,' r'Y} {::=ミ ヽ_, }
>'´-:::::i::/i,ハ:{:、\ト、Ⅵリ', i
_,. -' ..:::::::Yー=':ハ.:\` <_{ Y-=ニ{
, : ´ -::::::__ >'´ ヽ::::::::∧、 ∧ヾ二ニ!
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r( \_-j' ´ ヽイ:/::::::::::::::廴___ ィハ
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ニニ====j /:::::/::::::{:::::::/:::|:::::::/:}:{ {ニニニニニニニニヾー'_,> Y. /:::::::::::::::::::::::Y__
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