コンビニ店長「ええと、君が面接希望者?」 ケンシロウ「そうだ」 (129)

店長「何か資格か何かある?」

ケンシロウ「……一子相伝の暗殺拳の伝承者をしている……」

店長「へえ~暗殺拳か~www冗談が上手いねwww」

ケンシロウ「………」

店長「そしたらさ、なんか見せてよ」

ケンシロウ「……後悔するぞ?」

店長「いいねいいねww雰囲気出てるねwww」

ケンシロウ「――ホアタァ!!」

――ティティーン――

店長「うっ―――!」

ケンシロウ「……秘孔を突いた。お前はもう、採用する」

店長「……サイヨウシマス」

バイトA「ああ、アンタが新人さん?」

ケンシロウ「そうだ」

バイトA「ガタイいいねえ……なんか運動してるの?」

ケンシロウ「拳法を……」

バイトA「へえ……どんな拳法?」

ケンシロウ「……北斗神拳」

バイトA「ちょっと見せてよ」

ケンシロウ「人に容易く見せるものではない」

バイトA「なんだよ~固い奴だな~」

ケンシロウ「………」

バイトA「まあいいけどさ。――あ、ほらほら、掃除の時間だから、床を掃除して―――」

ケンシロウ「――ホアタァ!!」

――ティティーン――

バイトA「うっ―――!」

ケンシロウ「……お前はもう、掃除をする」

バイトA「な、何を……うわっ!」

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ…!!!

バイトA「体が勝手に……!!どうなってるんだ!?」

ケンシロウ「秘孔を突いた。俺の分まで掃除をするがいい……」

バイトA「ひ、ひでぶううううう!!」

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ…!!!

ケンシロウ「321円が一つ……125円が一つ……」ピッ……ピッ……

オッサン「………」イライライライラ…

ケンシロウ「254円が一つ……89円が一つ……」ピッ……ピッ……

オッサン「――おい店員!!」

ケンシロウ「……なんだ?」

オッサン「レジが遅いんだよ!!もっと早く出来ないのか!!」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

オッサン「おい!なに客を睨んでるんだよ!!」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

オッサン「ホントに使えない店員だな!!店長呼べ!!店長!!」

ケンシロウ「……だったらお前がレジをするんだな……」

オッサン「なんだと!?」

ケンシロウ「――ホアタァ!!」

――ティティーン――

オッサン「はう――!!」

ケンシロウ「……お前はもう、レジをする」

オッサン「……!!な、なんだ!?手が勝手に……!!」

ピッピッピッピッ……!!

ケンシロウ「自分の分は自分でするんだな……」

オッサン「くそおおおおお!!!」

ケンシロウ「………」モグモグ…

バイトB「……ん?ああああ!」

ケンシロウ「……む?」

バイトB「何勝手にホットスナック食べてるんだよ!それ商品だろ!?」

ケンシロウ「……つい、な……」

バイト「ついじゃねえよ!店長に言うからな!」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

バイトB「お前バカじゃねえの!?マジ信じられないんだけど――!!」

ケンシロウ「――ホアタァ!!」

――ティティーン――

バイトB「はう――」

ケンシロウ「……秘孔を突いた。お前の思考は、俺の思うままだ……」

バイトB「……ハイ」

ケンシロウ「……ホットスナックを食べたのは、お前だ……」

バイトB「……ホットスナックヲ食ベタノハ、オレデス……」

ケンシロウ「それでいい……」

ピッピッピッ…
トゥルルルル…

店長『ガチャ……あ、もしも~し』

ケンシロウ「……店長か?実は、バイトBがホットスナックを……」

                        ,r、、、) ̄ヽr"(ー 、、、
                     ,ノヽY"("r"iiit;;;t、 从ヽ`)'"ヽ
                 、 ,r("' "、、、 "''"t;;;ヽ匁、、ー、、))〉;;;;;;;;三彡"
                _ソ"从 了ミミi ,,`ヽ、;;;;ヽ、、、、ーヽ;;、''''-、ノt,,,,,

               it(  (;;ノ (;;;;|、t シヽ;;;;ヽ、、)、 ヽ;;;;;;;jjj'|ii、"""ノ
              、,,t,`レ 从ii|ヽ、ー''"iii、ヽ;;;;;リ|;;;;从i 、、、从、、t;;;;ヽ'ー、ヽ
              メ''""/;;;;;从,,、、 、 i;i||j;;;;r"t;;;( ソ、t;;;;ヽ |;;;;;tヽミ 、),
             、ゝイ |;;;;ij|从;;;;ヽ|;;i |、",,,,iiii、,,,,、i、ソi t;;;;|ヽ;;;;;ヽ、 ヽ''''"

             t、,女 t(ツ||i;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ツ;;;i、、、i;、~'-、;;;;;、))
             、、ノ(iツM;;;;|;;;;;;;;;;;;ii;;;;|i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;;;|;;;i |;;;t'ヽ三彡
              // り";;;;;;;;;;;;;iヽ;;;;;;;;tiii;;;;;;;;i|;||;;;;ii;;;;itソ;;;;リ;;;;"ヽ;;;;;ir'"
              ヽツキ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ人、、、ミ;;;;;;;;tヽ、;;ヽ二リ;-、t;;;;;;;レ;;;;|''"
              ー7;;i|、;;;;;;r、ミr'";;;;;;;;;;;;;;;~~' リヽ|i";;;;;;;;;;;;;;;シi;;;;;;、i|)

               リ;;;;||t;;;;〈 ミ 彡=モ丐ァ、r;;; "リ、zモチテzー' リ;;;;ii|j
              (;;|;;;ヽ、;;;;i    `~ '''' ":::  |~::''- ̄ー  リ; イ
                フ;;;;;ヽ;;;i,     ""    |      ,'r';;;i
  ,r''ヽ           `(;;;;;;;;i~t       ,,,,, j ,,     /"彡|、
.  ii  i             t;|;;;;;i ::t      ヽ:::`"     / {{ヽt ヽ            ,,, 、 --ー '
.  i  リ             't;;;;i :ヽ     ,,、-_~-,,   /::  j ノ ;;リ''ヽ、    ,, 、- '' "~:::::::::::::::::::::
  i  '"|  r'~ヽ,         ヽ、i  ::ヽ    "''ニニ"   ,'::  y"  "ノノ フンゝ'":::::::::::::::::::::::::"""""

 リ   i ,,/   i''''"" ̄ ̄ ̄>'''"~t |i ::ヽ,  ''~~~""" /:::::、-'"  ,r"/zr'":::::::::::::::::"""" "
_,/ :::::"i" / '-、ノ,,,,,,、ニ、 ,、-'";;;r''"::::入 ii;;::::::::ヽ,      /::: '" , ,r、" /"/""t    ー⌒)     ""''
,/ " レ"- '"ii´    ,リ,,""r" ::::::::/:::t ヽ::::::::::~''ーー ''''", '" / r"///    ・ . ⌒
" ,、-'i"    ,、-ー '''ヽ"/r" :::::;;/  t  ヽ::::;;;;;:::::;;;;,r'" ,, ,、-'"" "/          ~
''"  ヽ ,、ー''"ii  ,,,、ノ";;r"::: :::;;;iii|   リ,r'" ヽ   y'" '"//'/"_; '   " ~'ーー   r"~
 ::,、-'"  ,、- '";;;;/;;;r" :::::;;;;iiiii、;;;; 、、,,,,,,,, ヽ,r'" //:::::::/ ',ノ/            )   ー )ヽ,、-'

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   "~  ,、- ''"ヽ、::: :::::::/  ~''- 、,,,,,,,, /  三/'"// /r //ヽt ┃、,  ┃

店長「ケンシロウく~ん」

ケンシロウ「む……」

店長「悪いけど、ちょっとこのお菓子を店頭に並べてくれない?」

ケンシロウ「……俺は、今日のバイトは終わったはずだが?」

店長「頼むよ~人がいないんだよ~」

ケンシロウ「……俺は……今日は終わったと言ったのだが……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

店長「そんなに怒らないでよ~バイト代余計に出すからさ~」

ケンシロウ「ピクリ……いくら出す?」

店長「そうだね……2……くらいでどうかな?」

ケンシロウ「なかなかの太っ腹だな……だが足りないな」

店長「ええ……じゃあ、3?」

ケンシロウ「その程度で……」

店長「3.5!」

ケンシロウ「帰らせてもらおうか……」スタスタスタ…

店長「ああもう!分かったよ!5でいいよ5で!!」

ケンシロウ「……初めからそう言っていればいいものを……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

店長「でも、相当な数があるから大変だよ~?」

ケンシロウ「……北斗神拳は、最強の暗殺拳だ……この程度の数のポテトチップス……いとも容易い……」

店長「いいねえそのやる気!じゃ、このコンテナに綺麗に並べてね!」

ケンシロウ「分かった。―――ホァァァァァアアアアアアアア……!!」

ムキムキムキムキ…!!

――ビリリリィッ!!


店長(――!!筋肉を膨張させて服を!?)

ケンシロウ「アータタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ……!!!」

店長「は、早いッ!!」

ケンシロウ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ……終ォワッタア!!!」

ビシイッ!!

ケンシロウ「――北斗! 百 裂 拳 !!――」

店長「……も、もう終わったのか……!!」

店長「いやぁ~助かったよ~。ありがとうケンシロウくん!」

ケンシロウ「礼などいらん。当然のことをしたまでだ。……では、いただこうか……」

店長「あ、はいはい。――はい、追加の給料。手渡しだけどゴメンね」

ケンシロウ「………」

店長「ん?どうしたの?受け取らないの?」

ケンシロウ「……これは、なんだ?」

店長「え?バイト代の5千円だけど?」

ケンシロウ「………5万……ボソボソ」ゴゴゴゴゴゴゴ…

店長「………え?」

ケンシロウ「……俺は、5万円だと言ったのだが?」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

店長「―――え゛!!??」

店長「い、いくらなんでも5万円はちょっと……」

ケンシロウ「………死兆星……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

店長「……え?」

ケンシロウ「死兆星を……見てみるか?」ゴゴゴゴゴゴゴ…

店長「―――ッ!!」ビクッ

ケンシロウ「――ホアタァ!!」

――ティティーン――

店長「はう――!!」

ケンシロウ「秘孔を突いた。10秒以内に5万を払わなければ……髪の毛が――ボン、だ」

店長「―――ッ!!」

ひどすぎるwwwww

ケンシロウ「10……9……」

店長「あわわわわ…!!」ダダッ

ケンシロウ「6……5……」

店長「ああもう!これでいいんだろケンシロウくん!?5万だよ!?」

ケンシロウ「………」

店長「こ、これでどうか毛根だけは……」

ケンシロウ「……お前は、俺の期待を一度裏切った……」

店長「―――ッ!!」

ケンシロウ「――ボン、だ……」

店長「あっあべしっ!!」

ボンッ






ハゲーーン

彡彡
";;;;(""彡彡
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ三;;;;イ::: ;;;
i;;リ;;;;;;;;Y;;;l ⌒ミi|;;"ii;;彡ミ;;;、
レリ;;;;;;リリ;;ト从(jミミー''"  ,t;;;、 从;;\r'
ッ从(;;(从ミミミ`' 、 ,、-''" '、;;;;从\   狂  く
;;|l;;;;;;トヾ~' 、ミ ~'''ミミ', ○ ,,'、;;;;;;;<
;;t((((ヽ;;;;~' 、~'';;;;、ヽ;;ヽ-'" `'ー-=|   っ

;;;;ヽ、、ミミミ'''ミミ;;ヽ、;;;ヽ))  U ―<
;;;;;;;;;;、ミミミミ、;;;;ヽヽ));;リi|: ,、   ,,,,,ろ   て
;;;;;;;;;;;;;;ミ ヽ;;ヽ、;;;)''i|,,i|;;;;彡''、、   )
:ヽ;;;;;;;;;;} 、ヽ;;tゝj',,、;;;≦≧ミ、ヽ /    る
::'、;;;;;;;;;;ト));;;;;i;;;l:::/;;r'(9O::),r' ::::" ̄)  //

:iiヽ;;;;;ii|| 、i|;;);)|::i|:;;'、 `'シ'"" ::::::: /、  ・・
:i|リ);;从;|i;;;;;;;;;;;;ヽ::"":::`´::" ij ::::::イ /'''" ̄ヽ     rー
 iソノ从|};;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ::::::::::::::::    ' 、;;;;r;;フ" レ'" ̄ヽ/
 {{( l;;;;;|i|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ:::::::::::      :::::::::、"

   t;;;l|i;;;;;;;;〈t;;;;;;;;;;;;;ヽ::::::::::::       ,;;;;彡'''ーァ-'
   `''ー、;;;;;;;;;ヽ''-、;;;i、;;;ヽ:::::::  :::::::   ;;;'- ''"´ ::;;"
      `、、;;;;;ミァシ、;;ミi;;;;;;ヽ:::::::::::::     、,;;::、 '´
       `''''''''"   ヽ;;;;;;;;;~''-、:::::::   :::::::....
               `'' 、;;;;;;;;;;;;~''-、:::::::::::::::................::::;r'
                  |;;;;;;;;;;|ヽ;;;~''-、::::::::::::::::::::/

ケンシロウ「……む?」

バイトC「ん?ケンシロウくん、どうしたの?」

ケンシロウ「いや……最近、客が減少した気がするが……」

バイトC「ああ……それ、たぶん近くにコンビニが出来たからだよ」

ケンシロウ「……なんだと?」

バイトC「このまま、このコンビニ潰れちゃったりしてねwww」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

バイトC「……け、ケンシロウくん?」

ケンシロウ「そのコンビニ……叩き潰す……」バキバキ…!

バイトC「え!?叩き潰すって……!!」

ケンシロウ「……そのコンビニ、どこにある?」

バイトC「え、ええと……前の道を真っ直ぐ南に行った先だけど……」

ケンシロウ「南……そのコンビニの名前は?」

バイトC「た、確か……サザンクロスショップ……」

ケンシロウ「さ、サザンクロスショップだと!!??」

ケンシロウ「ここが……サザンクロスショップ……とにかく、入るか……」

ウィーン

???「いらっしゃいま――――お前は……」

ケンシロウ「――――!!」

???「ククク……まさか、ここに来るとはな……」

ケンシロウ「お前は……シン……!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

シン「ようこそ、俺の店へ。お前に……絶望をくれてやろう……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ケンシロウ「シン……!!」

ビシイッ

ケンシロウ「貴様を倒すために……ニートの底から這いあがって来た……!!」

シン「ほう……聞けば、コンビニでバイトをしているそうではないか……」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

シン「フン……たかがアルバイトなど……ニートに等しいではないか……」

ケンシロウ「……だったら……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

シン「……だったら、何だ?」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ケンシロウ「だったら、この店を叩き潰すのみ……!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

ちょっと用件

続きは後で書くから期待せずに待ってろ

                 ̄ ̄  ̄
          、/      ||      \
          ゞ〃       ヾ \\  \
         ゞ〃    〃〃         ヽ
        /     || || | | || | | |  ヽ
       //    /////|ノ ソヽ|ヽヾ ||  ヽ

       //(   ー/=//ヽゞ〃ヽヾ|/丶\   \
      ..v |    |ヾ≠;:;⇒ .  ≠;:;―\ |  ヽヽ      /
        |    ゝ ´ ̄` / . ´ ̄`´ .|\|| |  ヽ      |
        |/   ..|             | |\  \ ヽ   <  期待して待ってる
       //    |      ^.^     | |ソ \  \ヽ   |
        |  ||丿|   ´  ゞ     .| | \    ヽ    \
        |  || .ゝ    / ヽ    | \ ヽ   |

       /   |  |ヽ    .``   / | ||   .   |
       /   | .\| \      / .| ||  ..|   |

       |   ..|  |\、\_._/ /;| |   .   .|
       |   |  |  \    ../  .| |    .|..  /
       |   |  |    "ヾ〃    .| |    |  /
       |   |  \     ∥   / ..|   | /
       |

シン「ふっ……ケンシロウ……俺の店の凄さを、思い知るがいい!!」

ケンシロウ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

シン「例のものを出せ!!」


店員「分かりましたキング!」

ケンシロウ(店長なのに……キングと呼ばせてるだと……!?)

ガラガラガラ…!

ケンシロウ「こ、これは……!!」

シン「フフフ……」

ケンシロウ「これは―――マグロ!?」

シン「そうだ、マグロだ。マグロの解体ショー……俺の店の、切り札だ!!」

ケンシロウ「ば、バカな……!!マグロを使うなど、正気か!?赤字にはならないのか!?」

シン「フフフ……俺を舐めるなよ……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ケンシロウ「な、何だと……!?」

シン「こんなもの……大赤字に決まってるだろ!!」

ケンシロウ「―――!!!」

ケンシロウ(シン……恐ろしい奴……!!)

シン「見るがいい!!――ヒュォォオオオオオオ!!」

スパンスパンスパンスパンスパン…!!

ケンシロウ「なっ――!?みるみるマグロが切り刻まれていくだと!?」

シン「そらそらそらそらそらそら……!!」

スパンスパンスパンスパンスパン…!!

ケンシロウ「………!!」

シン「これで……終わりだ!!」

シュパァン!!

ゴロゴロゴロ…

ケンシロウ「あっという間に……刺身にするとは……!!」

シン「どうだケンシロウ!貴様は、絶対に俺には勝てん!!」

ケンシロウ「……シンよ……貴様は、この程度か?」

シン「な、何!?」

ケンシロウ「ホォアアアアアアアアアアア!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

シン「―――!!」

ケンシロウ「北斗!!百 裂 拳 !!アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ……!!!」

ポイポイポイポイポイポイポイポイ…!!

シン「こ、これは……!!」

ケンシロウ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ……!!」

ポイポイポイポイポイポイポイポイ…!!!

客「むごっ!?」

客「はむっ!!」

シン「きゃ、客の口に……刺身を投げ込んでいるだと!?」

ケンシロウ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ…!!」

ポイポイポイポイポイポイポイポイ…!!!

シン「ケンシロウ貴様あ!!この刺身は、最低でも一人前500円で売らないと元が取れないんだぞ!!」

ケンシロウ「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ…!!」

ポイポイポイポイポイポイポイポイ…!!!

店員「むぐっ!!」

店員「はむう!!」

シン「店員にまで……!!なぜ俺にはよこさん!!」

ケンシロウ「これでぇ……最後だああああ!!!」

バクッ

モグモグモグモグ…

シン「最後は……自分で……!!貴様……以前のケンシロウではないな!?」

ケンシロウ「モグモグ……執念……それが俺を……モグモグ……強くした!!……モグモグ……」

シン「……俺の店の……マグロが……」

ケンシロウ「終わりだシン。お前の店は、この赤字に耐えられない。……店は、間もなく潰れる」

シン「なるほどな……フフフ……お前を、侮り過ぎたな……」

ケンシロウ「………」

シン「だが、貴様の手で店は潰させんぞ……」

ハラリッ

ケンシロウ「は、裸に……」

シン「さらばだ!ケンシロウ!」

ダッ!

ケンシロウ「外へ……!?」

シン「――びっくりするほどユートピア!ビックリするほどユートピア!」パンパンパンパン…!!

通行人「きゃああああ!変質者よおおお!!」

通行人「警察だ!警察を呼べ!!あの店の店長だぞ!!」

店員「キングが……キングがご乱心なされたあああああ!!!」

ワーワーワーワー…!!

ケンシロウ「……シン……貴様は、同じ職種を愛する強敵《友》だった……」

これはひどいwwwww

ケンシロウ「………」

バイトC「……なんか、近くのコンビニ、潰れたらしいね」

ケンシロウ「………ああ」

バイトC「……店長が、掴まったとか……」

ケンシロウ「ああ……」

バイトC「……もしかして、ケンシロウくん、本当に……」チラッ

ケンシロウ「……なんだ?」ゴゴゴゴゴゴゴ…

バイトC「……い、いや、なんでもない……」ブルブルブルブル

ケンシロウ「そうか……」

ウィーン

???「相変わらずだな、ケンシロウ……噂は聞いているぞ」

ケンシロウ「――!!あ、あなたは……!!」

???「久しぶりだな、ケンシロウ」

ケンシロウ「――トキ……!!」

トキ「聞けケンシロウ……この店に…お前に、危機が迫っている……」

ケンシロウ「どういうことだ?……いや、それよりトキ、外へ出て大丈夫なのか?」

トキ「ふっ……私も、うかうか家に引き込められなくなってな……久しぶりにMMOを途中セーブして出てきたのだよ……」

ケンシロウ「……まだ……働けないのか……」

トキ「言うなケンシロウ……私は、働きたくないのだ……」

ケンシロウ「………」

トキ「それより、奴が迫っている」

ケンシロウ「奴とは……もしや……!!」

トキ「そうだ……今は、兼王を名乗っているようだがな……」

ケンシロウ「……兼王……拳の方ではないのか?」

トキ「そんなはずがないだろう。あいつのことは、お前もよく知ってるはずだ……」

ケンシロウ「では、やはり兼王……」

トキ「そうだ……」

ケンシロウ「………」

店長「――あ、ケンシロウくーん!」

ケンシロウ「む?ハゲか?」
     彡 ⌒ ミ
店長「………(´・ω・`)」ハゲーン

ケンシロウ「おいハゲ、何か用か?」

ハゲ「……うん。今日、面接の子が来るからね。来たら裏に来るように伝えてほしいんだ……」

ケンシロウ「自分でしろ。ハゲ」

ハゲ「………うん、モニター見てる……ゴメンね(´;ω;`)ブワッ」

タタタタタッ…

ケンシロウ「………」

トキ「……ケンシロウ……奴だ……!!」

ケンシロウ「奴……そうか!奴か……!!」

ウィーン

バイトC「いらっしゃいませ~」

ケンシロウ「……いらっしゃ……お前は……!!」

???「うむ……ケンシロウ、お前がいたのか……」

トキ「……ついに来たか……」

ケンシロウ「――ラオウ……!!」

ラオウ「我が名は兼王……この店は、我の支配下に置く……!!」

ケンシロウ「やはり、貴様は野望を捨てきれぬか……!!」

ラオウ「当然だ。我が野望は、バイト征服……!!」

トキ「既にいくつの店を掛け持ちしているのだ?」

ラオウ「数える気すら起こらぬ程よ……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

トキ「……その内、いくつのバイトに行っている?」

ラオウ「数える必要すら、ない程よ……!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

ケンシロウ「な、なんということを……!!」

トキ「なるほど……兼王……!!」

ラオウ「ケンシロウ、我がこの店のバイトになれたあかつきには、貴様が我の影武者となるのだ……!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

北斗神拳で好き放題のケンシロウ
引きこもりニートのトキ
バイト掛け持ちしまくって、全く行かないラオウ

最悪の三兄弟wwww

>>103
ジャギ「」

ケンシロウ「貴様の勝手にはさせん……!!」

ラオウ「ほう……ならば、どうする?」

ケンシロウ「表へ出るがいい……貴様に、接客精神というモノを教えてやろう……!!」

ラオウ「面白い……!!」

ウィーン…

ゾロゾロゾロ…

トキ「争いは……止められぬか……」

ケンシロウ「――ホォォオオオオオオオオ……!!」

ラオウ「――ムゥゥウウウウウウウ……!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン…!!

トキ「凄まじいほどのオーラが、二人の周りに……!!」

ケンシロウ「フンハッ!!」

ラオウ「フンッ!!」

バヒュンッ

トキ「空へ飛んだか……!!」

ケンシロウ「ホォオアアアアアアアアアア!!」

ラオウ「ムゥウウウウウウウウウウ!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン…

ケンシロウ「ホォオオオアアアアア!!――ィイラッシャイマッセェエエエエエエ!!!」

ブオオン

ラオウ「グハアア!!何という挨拶……!!――だが!!」

ケンシロウ「……!!」

ラオウ「――ウオオアアアリガトオオゴッザイィヤスィイイタアアアアアア!!!」

ゴオオッ

ケンシロウ「ぐわああああああ!!これが……ラオウの挨拶……!!!」

ケンシロウ「ウォアアアアタタタタタタメマスクワァアアアア!!」

ゴォオッ

ラオウ「ぐおおおおお!!――ウオオオハスィハオツケイタシマスクワァアアアアア!!」

ゴオオオ

ケンシロウ「ぐふおっ!?――アアアマアタオコシクダサイマスェエエエエエ!!!」

ドドドド

ラオウ「むうううう!!――オキヲツケチェエエエエエエエエエ!!!」

ガガガガ

ケンシロウ「ぶふぉおお!!」

トキ「……これほど、壮絶な戦いがあるとは……!!」

ラオウ「――」

ケンシロウ「はあ……はあ……」

ラオウ「はあ……はあ……」

ケンシロウ「うおおおおおおおお!」

ラオウ「うおおおおおおお!」

トキ「―――それまでだ!!」

ケンシロウ「――!!」
ラオウ「――!!」

トキ「……二人とも、いい戦いだった。しかし、双方消耗も激しい。ここは一つ、休戦としないか?」

ケンシロウ「……うむ……」

ラオウ「……仕方あるまい……」

トキ「二人とも……見事だぞ……!」

ケンシロウ「ラオウ……あなたは、やはり強かった……」

ラオウ「ケンシロウ……うぬも腕を上げたな……」

ケンシロウ「ふふふ……」

ラオウ「ふふふ……」




???「――あれ?あれは……」

???「――やあみなさん、御揃いで!!」

ケンシロウ「む?」

ラオウ「うん?」

トキ「お前は……」

???「やだなあ、僕を忘れたんですか?ほら、僕の名前を言ってみてくださいよ」

ケンシロウ「その声、顔……もしや、ジャギか?」

ジャギ「そうですよぉ……ケンシロウ、大きくなったなぁ。ラオウ兄さんは相変わらずwトキ兄さん、家から出たんですね!」

ラオウ「……ジャギ……うぬは何をしている?」

ジャギ「ああ、仕事の帰りですよ。ちょうど今終わったので」

トキ「……仕事……」ブルブルブルブル

ジャギ「アハハハ!大丈夫ですよぉトキ兄さん、僕のことですから」

ケンシロウ「ジャギ……お前は……」

ジャギ「僕ももう社会人3年目だしね。かなり慣れてきたよ」

ジャギ「――ああ、そうそう。みなさんに紹介したい人がいるんですよ」

ケンシロウ「……紹介したい人?」

ジャギ「うん、そうだよ。……ケンシロウ、これは、とても言いにくいことだけど、だけど、重要なことなんだ」

ケンシロウ「……何?」

ジャギ「――ねえ!こっち来なよ!」

???「はい……」

ケンシロウ「―――!」
ラオウ「なっ―――!」
トキ「なんと……」

ジャギ「必要ないかもしれないけど、改めて紹介するよ……僕のフィアンセの―――」

ユリア「……久しぶり、ケンシロウ……」

                    ‐  ̄ ̄ ̄  ヽ
                 /            \
               /                ヽ
              ////(    )\      )\)\ヽヽ
             (ししし⌒⌒⌒) )⌒⌒⌒⌒) ) ) ) |
             l\   ,ー,、‐/  |,ー,、―、/\|/ヽ |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             l\/ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄  ノ ノ ノ    | ほら
             l\ /了 | 了 /了 |了 ) ̄| |  |   .∠ 僕の名前を言ってみてくださいよ

             \ |  |  / | .| |  .| |  |  | |  |     |
              /| | .|  |  | .L.」 / |  |  | |  |    .\_______
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         | |            |    π     |/__) ○  \
         | |          /)っζ        |/__) ○   |\
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