男「皆と楽しく過ごしたい!!」(30)

○○高校テニス部

男「ふはははー、弱いぞーお前らーふはははー」

パコーン!!スコーン!!

後輩1「はぁ…はぁ…」

後輩2「せ、先輩…そろそろ時間ですよ…!」

男「ん?もうこんな時間か!」

男「うっし!じゃあボール集めて!」



後輩1「男先輩は強いっすね」

男「え?僕?そんなわけないだろ、他のみんなに比べれば僕なんて…」

後輩2「男先輩が弱かったらレギュラーメンバーになんか入ってないっすよ」

男「へへへ、それほどでも…」

女先輩「男くーん!」

男「はいっ!」

女先輩「もう部活終わるでしょ?」

男「あ、はい、多分」

女先輩「じゃあ、ついでに部室の鍵返しててくれない?」

男「はいっ!了解しました!」

後輩1「…女先輩って美人だよなー」ポヤー

後輩2「しかも優しいしなー」ポヤー

男「胸もでかいしなー」ポヤー

女後輩「うっわ、男先輩は女先輩のことそんな風に見てたんですか」

男「ぎゃ!い、いつのまに…!」

女後輩「言っちゃおっかなー女先輩に言っちゃおっかなー」

男「や、やめてくださいお願いしますじゃないと僕死んじゃいます」

女後輩「んー…じゃあ先輩明日私の買い物手伝ってください」

男「か、買い物?」

女後輩「はい、ついてきてくれたら言わないですよ」

男「それくらいなら…いいよ」

女後輩「じゃあ約束ですよ!」タッタッタッ

男「……よし!お前ら!僕が鍵返しに行くからついて来い!」

後輩1「えー!」

後輩2「一人で行ったらいいじゃないですかー!」

男「一人じゃ行きたくないんだよ!」

後輩1「もー、男先輩ってほんっとにヘタレっすよねー」

男「うるさいっ!」

ー職員室前ー

男「えっと…なんて言って入ればよかったっけ…」

後輩1「ふつーに入ればいいっすよふつーに」

男「ふ、普通…」

後輩2「大丈夫ですって俺たちここに居ますから」

男「わ、分かった行ってくる」

後輩1「…先輩って二年生だよな…?」

後輩2「うん」

後輩1「なんで職員室も入れないんだよ」

後輩2「それくらいヘタレなんだよ」

後輩2「そんなことよりさ、ちょっとした噂になってるんだけど、女後輩って男先輩の事好きらしいぜ」

後輩1「えー!うっそー!マジで!?」

後輩2「シーッ!声がでかい!」

後輩1「すまんすまん…じゃあもしかして明日はデート?」

後輩2「そうじゃない?んで、告白すんじゃない?明日」

男「ん?誰が告白するって?」

後輩1「うわっ!びっくりした!」

後輩2「秘密っす」

男「えー!気になる!」

後輩2「ほらほらそんなことよりさっさと帰りましょう」

後輩1「明日ついて行ってみようぜ」ヒソヒソ

後輩2「そうだな」ヒソヒソ

男「なんか言った?」

後輩1「なんもないっすよー」

ー家ー

ガチャ

姉「おかえりんこ!」

男「ただいま」

姉「…」

男「…?」

姉「まあいいや、ご飯にする?お風呂にする?そr」

男「ご飯ください」

姉「…貴様はメシ抜きじゃああああああああ!!」

男「え、えぇ…!ぼ、僕が何をしたって言うんだ!」

姉「何もしてないから悪いんだよ!!」

男「えぇ…」

ー次の日ー

女後輩「せんぱーい!」

男「おお、おはよー」

女後輩「すいませんちょっと遅れました」

男「全然大丈夫だよ」

女後輩「どのくらい待ちました?」

男「んー?一時間ぐらい」

女後輩「え…」

ー物陰ー

後輩1「…ああゆう時って正直に言っていいんだっけ」

後輩2「いやだめだよ」

男「で?どこ行くの?」

女後輩「んー、じゃあまず服屋さんに行きましょう」

男「分かった」

ー物陰ー

後輩1「ん?動き出したよ」

後輩2「よし、行くぞ」

ー街ー

男「おー、街ってすごいね、人がいっぱい居るよ…」

女後輩「先輩って街来たことないんですか?」

男「あんまりね、家から出たくないし」

女後輩(カップルが…多い…)

女後輩「せ、先輩」

男「ん?どうした?」

女後輩「今日は…いい天気ですね」

男「え?あ、うん…曇ってるけどね」

女後輩「あ、あの…手…」

男「ん?」

女後輩「手、繋いでくれませんか…?」

男「…え!?手!?僕と?!」

女後輩「先輩以外誰が居るんですか…」

男「え!?な、なんで!?え!?」

女後輩「い、いや…カップルが多いから…」

男「だ、だからって…」

女後輩「ダメですか…?」

男「えっ…い、いいよ…(う、上目使いは反則…)」ドキッ

ーちょっと後ろー

後輩2「おおおおおお!!手!手、繋いだぞ!!」ヒソヒソ

後輩1「おっ?おっ?」

ー服屋ー

男「じゃ、じゃあ僕、外にいるから…!」

女後輩「いいですから、一緒にいきましょうよ!」

男「だ、だって!ここ…」

男「し、下着しか置いてないじゃないか!」

女後輩「えぇー?いいじゃないですかー」ニヤニヤ

男「ぜ、絶対に入らないぞ!」

女後輩「えー、女先輩に言っちゃいますよー」

男「うっ…」

ー服屋前ー

後輩2「ここって…噂の…」

後輩1「噂?」

後輩2「ここは、一見下着だけ売ってる店に見えるが…奥には…」

後輩1「流石に入れないね…」

ー物陰ー

後輩2「お?出てきたぞ!」


女後輩「~♪」

男「…」カァァァ


後輩1「顔真っ赤!」

後輩2「流石に何も買ってないか…」


女後輩「先輩!お腹すきましたね!」

男「え?あ、うん、そうだね」

女後輩「ご飯にしましょう!」

ーレストランー

女後輩「んー…じゃあこれで」

男「え?こんなのでいいの?」

女後輩「大丈夫です、私あんまりお金持ってないんで」

男「いいよいいよ、僕がおごってあげるから」

女後輩「いや、悪いですよ」

男「大丈夫だって、うち、結構金持ちだからさ」

女後輩「じゃあお言葉に甘えて…」


後輩1「グラタン」

後輩2「は?」

後輩1「ぐらたん!」

後輩2「いや奢らねぇよ!」

女後輩「先輩!パフェも食べていいですか?」

男「いいよ」

女後輩「やったー!」


後輩1「パフェ!」

後輩2「は?」

後輩1「パフェ!!」

後輩2「グラタン奢ってやったんだから我慢しろよ」

後輩1「パフェェェェェ!!!」バンバン

後輩2「わかった!わかったから!」

後輩1「よっしゃー!」

後輩2「あぁ…今月分の小遣いが…」

ー夕方ー

女後輩「今日は楽しかったですね」

男「楽しかったね」

男「じゃあそろそろ帰るかな」

女後輩「あ、あの!…」

男「ん?」

女後輩「あ、あの…私…先輩のことが……好きです!!」


男「え、ええ!!僕が!?」

女後輩「だから…あの…付き合ってくれませんか…?」

男「ぼ、僕なんかよりもっと素敵な人が…」

女後輩「…先輩は私のことが嫌いなんですか…?」

男「いやいやいや!嫌いじゃないよ!!」

女後輩「じゃあなんで…」

男「いや、後輩ちゃんはすごく可愛いし、優しいから、僕にはもったいないかなーって…し、しかも!僕と一緒にいても楽しくないよ…?」

女後輩「……馬鹿ですか?先輩は」

男「え!?」

女後輩「私が好きって言ってるんです!しかも先輩は自分のことを下に見すぎです!もっと自分に自身を持ってください!」

男「いや、僕は後輩ちゃんに幸せなって欲しいから…」

女後輩「私は!先輩と一緒にいるだけで幸せです!!」

男「ホントにいいの?」

女後輩「はい、いいです」

男「こ、こんな僕でいいなら…」

ー物陰ー

後輩2「うおおおおおおお!!言ったあああああああああ!!!」ガサッ

後輩1「あしたは赤飯じゃああああああああああ!!」ガサガサッ

男、女後輩「…!?」

後輩1、2「あ…」

後輩1、2「す、すいませんでしたー!」ドゲザ

女後輩「で?こそこそついてきたと?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

後輩1、2「ヒェーッ!」

後輩1「て、提案してきたのはこいつなんです!」

女後輩「ほぅ…」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

後輩2「こ、こいつだって…!すごく乗り気で…」

女後輩「ふぅん…」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男「ま、まぁ2人も悪気があってついてきたわけじゃないしさ…」

女後輩「で、でも!」

男「許してあげなよ…ね?」

女後輩「む、むぅー…」

後輩1(か、神様だ…!)

後輩2(救世主様…!)

女後輩「いい?次やったら承知しないから!」

後輩1、2「はいっ!!!」

ー次の日ー

男「…ふぅ…もうこんなに遅くなっちゃった…」

男「もう皆帰ったんだろうなー…」

男「…あ!部室に教科書置いてたの忘れてた!」

男「…取りに行こう」

ー部室前ー

男(…なんで部室の鍵なかったんだろ…?)

…んんっ……んっ!…

男(…あれ?声が聞こえる…?)

…お、男…くんっ……!!

男(お、女先輩じゃないか??)

男(いや、でも変なしゃべり方だな…?)

男(まぁいいや教科書とってさっさと帰ろ)

ガラガラガラ……

女先輩「きゃっ!」ビクッ

男「え!?(あ、あるぇー?こ、ここって男子テニス部の部室じゃなかったっけー?)」

男(…というかなぜ故女先輩は裸なのだろう??女先輩が持っているラケットは僕のではないか?そしてそれを?女先輩の?股?え?股に?…!?)

女先輩「お、男くん…?」

男「あ、失礼しました。(よし、見なかったことにしよう、せめて今日の夜楽しんで忘れよう、そうだ、そうしよう)」

ガラガラガラ…ピシャッ!………

女先輩「ま、まって!男くん!」

女先輩「…」

男「…あ、あの…」

女先輩「…なに」

男「あの…ふ、服を来てください!」

女先輩「…いや」

男「え、えぇー…」

女先輩「…」

男「あ、あの!」

女先輩「男くんは壁と喋ってるの?」

男「え?」

女先輩「人と話しをする時は、目を見て話すって小学校の時習わなかった?」

男「!?」

女先輩「…」ジー

男「…」キョロ

女先輩「ちゃんと目を見て!」グイッ

男「…(む、胸が…目に入っちゃう…!)」チラッ

女先輩「あ、今見たでしょ!」

男「み、見てないです!」

女先輩「んんー?」ニコニコ

男「…(…や、やばいな…この、顔を押さえられたままじゃ動けないな…)」

つ)゜ε゜;(⊂←こんな感じ

女先輩「…」

男(なんとかして脱出する方法を…)

女先輩「…ちゅ」

男「んぐ!?」

女先輩「ちゅ…ちゅる…んふぅ…」

男「ん!…んぐっ…!!ぷはっ!せ、先輩!」

女先輩「ふふふー♪」

男「だ、だめですよ!」

女先輩「えー?なんで?」

男「だ、だって先輩彼氏がいたでしょ!第一僕だって!」

女先輩「いいの、もう別れたから」

男「で、でも!」

女先輩「そんなことより」カチャカチャ…

ー事後ー

男「…(あぁ…やってしまった……)」

女先輩「………あの、男くん?」

男「は、はい?」

女先輩「もし……良かったら…私と付き合わない?」

男「…え!」

女先輩「…私……前から男君のことが好きだったの」

男「…!?(女先輩が…僕のことを!?)」

女先輩「あ……ご、ごめんね…迷惑だったよね…」

男「………いいですよ」

女先輩「…………え?」

男「実は僕も好きだったんです」

女先輩「じ、じゃあ…!」

男「はい、僕と…付き合ってください」

女先輩「…!!!」

女先輩「………ありがとう!嬉しい!」ダキッ

男「せ、先輩ッ!とりあえず服来てください…!!」

ー帰り道ー

男(い、いやーまさか先輩と付き合っちゃうなんてなー………へへっ…)

男「………………………ああっ!」

男(せ、先輩のことしか考えてなかったから忘れてたけど……)

男(これって二股………!?)

男(……………)ダラダラ

男(………やばいやばいやばいッ!!)

ー次の日ー

女先輩「おはよー!男君!」

男「お、おはようございます…!」ダラダラ

女先輩「ん?どうしたの?汗だくだよ?」

男「い、いえ!何も無いですッ!!」ダラダラ

男「え、えっと…では!」ダダダダダ

女先輩「??」

ダダダダダ

男「はぁ………はぁ………」

男(な、なんで逃げてきてしまったんだ!余計怪しまれるじゃないか! )

女後輩「あ、先輩じゃないっすか」

男(くぅぅぅ!どうしよう……もしバレたら……)

女後輩「せんぱーい」

男「ぎゃあ!!」

女後輩「?…どうしたんですか?」

男「あ、い、いや!なんでもないよ!!」

女後輩「ん~?怪しいですね…何か隠してるでしょう」

男「かかかかか、か、隠してないよ!!なにも!」

女後輩「………先輩嘘下手でしょ…」

男「な、何も無いから!!じゃあね!」ダダタ

女後輩「待ってください」ガシッ

男「ヒエッ……」

女後輩「…で?何を隠してるんですか?」

男「だ、だから何も隠してないって…!」ダラダラ

女後輩「…………」ジー

男「………」ダラダラ

女後輩「……まぁ、いいでしょう」

男「ホッ……」

女後輩「ただし!今週末デートに行きましょう」

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