男「俺、ずっと前から幼馴染の事が…」幼馴染「いいわよ」(50)

男「…だから、俺…」

幼「だから、いいわよ」

男「え?」

幼「何?」

男「okって事?」

幼「そうよ」

男「やったぁぁぁぁ!!!」





おわり

男「…っていやいやいや」

幼「何よ?」

男「え?何で今、ナレーションみたな感じで『おわり』って言ったの?」

幼「言ったけど、何か文句でもあるの?」

男「文句はないけど…」

男「いやいやいや、あるよ!文句あるよ!」

幼「何よ」

男「俺、勇気だして告白してたのに、途中でかぶせて返事って!」

幼「あなたが私の事好きだった~なんて」

幼「あたな以外の人皆が知っている事実よ」

男「そんな馬鹿な!?」

幼「え?本気で気付かれてないと思ってたの?」

男「俺は幼稚園の頃から、ずっと幼の事が…」

幼「いいわよ」

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はしゃぐ男
それを見て、微笑む幼馴染

やがて見つめ合い、笑い出す2人…

部屋を映していたカメラは徐々にパンアウトしていき…
澄み渡った空を映し出す

空は…これからの二人の行く末を暗示しているかのような
真っ青な…それはそれは真っ青な、青空だった


おしまい

男「っておい!」

幼「何よ?」

男「なんでナレーション足しちゃった?」

男「で、何?俺の部屋、カメラで撮られてるの?」

幼「そうね」

男「え?マジで?盗撮?」

幼「違うわよ。イメージよイメージ」

男「イメージ?」

幼「盗撮イメージ」

男「やっぱ盗撮じゃん!」

幼「ジョークよジョーク。アイリッシュジョーク」

男「アイリッシュなの?てかどの部分がアイリッシュ?」

男「アイルランド人、どこに出てた?」

幼「え?あなたと私の2人きりのこの部屋に」

幼「第三者が居ると思うの?」

男「誰も居ないと思ったから、聞いたんだよ!」

男「あと、どこまでがジョーク?」

幼「最初から全部ジョークね」

男「それじゃあ…俺の告白は…」

幼「あ、それは…

幼「いいわよ」



幼「お・し・ま・い」

男「って、おい!」

男「なんか、ジブリアニメの終わりみたいになっちゃったよ!」

男「なんでそんなふわっふわした感じにしちゃった?」

男「あと、ナレーションベースの体、放棄かよ!」

男「普通におしまいって言っちゃったよ!」

幼「何なのよ、男ってば」

男「何がだよ!」

幼「どうしちゃったの、今日は」

幼「いつものキレキレな男はどこ行っちゃったの?」

男「キレキレって何?どういう状態を表現してるの?」

幼「いつでもキレイキレイの泡を手につけている状態?」

男「何で俺がいつも石鹸の泡を手につけてるんだよ!」

幼「お外はバイ菌だらけですからねー。キレイキレイしないとねー」

男「子供をあやす様に言うなっ!」

幼「もう、この子は!またワガママ言って!」

男「だから!子供扱いやめろ!同い年だぞ!」

幼「知ってますけど?」

男「…うん」

幼「何?」

男「幼は昔から、何でも知ってたよね。俺が知らない事いっぱい」

男「…そんな幼の事を俺は…」

幼「いいわよ」





幼「fin」

男「ストップストーップ!」

幼「もう、一体何なのよ」

男「俺、せっかくいい感じで話しを戻そうとしたのに」

男「何でフランス語でおわりって言った?」

幼「隠してたけど、私、実はフランス人なのよ」

幼「メルシーボークー」

男「何に対して、ありがとう、なの?」

男「おじさんもおばさんも純和風っていうか日本人だよね?」

男「フランス関係ないよね?」

男「どゆことー?幼、ドユコトーー?」

幼「ツッコミが長いし、大した意味もない」

幼「私が審査員なら、男、予選敗退は確実ね」

男「何か、意味わかんないけど、今、俺、貶められた?」

幼「そんな事ないわよ、モナミ」

男「モナミ?誰?」

幼「…何でもないわよ。で、つまり何が言いたいの?」

男「だ、だから!」

男「俺は…俺は幼の事を…」

幼「いいわよ」




幼「ジ・エンド・オブ・ウォー」

男「待って!お願いだから待って下さい!」

幼「何を待つのよ。男、意味わかんないわよ?」

男「え?俺、意味わかんない?」

幼「エスターク相手にザラキ連打するクリフトくらい」

幼「もちろん初代ファミコン版のね」

男「…ファミコン版ならクリフトはスタメンじゃないでしょ」

幼「私のパーティはトルネコ・ミネア・マーニャ・クリフトよ」

男「何の話し?ねぇ、何で今、戦争が終わる話しからの」

男「ドラクエ4の話しに切り替えたの?」

幼「別に切り替えたつもりないけど」

男「まぁ、戦争が終わるのは良い事だけどさ…」

男「俺、今、大切な事伝えようと…」

幼「いいわよ」




幼「ゲームオーバー」


男「オーバーになっちゃったよ!」

男「とうとう、本格的に終わらせようとしちゃった?」

男「クリアして、ハッピーエンドとかじゃなくて」

男「バッドエンドな感じが漂ってるよ!」

幼「そんな事ないわよ」

男「じゃあ、どういうつもりなんだよ」

幼「私が意味のない会話が好きなの、知ってるわよね?」

男「あぁ、よく知ってるよ」

幼「つまりそう言う事よ」

男「どゆこと?」

幼「この会話に…」

男「…」

幼「…深い意味は無いって事」

男「何で今、ちょっとためてから言ったの?」

男「あと、そのドヤ顔やめろ!」

男「俺の一世一代の告白を…」

幼「いいわよ」

男「だから!なんでちゃんと話しも聞かずに」

男「『いいわよ』って言っちゃうの?」

男「ちゃんと聞いてよ!」

幼「聞いてるわよ」

男「あ、言い間違えたよ」

男「最後まで、ちゃんと聞いてよ!」

幼「いいわよ」

男「だからね、俺は幼の事が…」

幼「だから、いいわよ」

男「…」

幼「…」

男「台無しだよ!コレ!」

幼「何よ、急に大きな声出さないでよ」

男「一生懸命な俺がバカみたいじゃんか!」

幼「そんな事、ないわよ」

男「…」

幼「一生懸命に、コンタクトを取ろうとする男君を」

幼「何故か、のらりくらりと、やり過ごそうとする幼さん」

幼「あっれれぇー?どうしたのかなぁー?」

男「その小芝居は何だ!俺のやる気を削ぐ作戦か!」

幼「!」

男「なに、その核心を突かれた殺人犯みたいな顔」

幼「可愛い幼馴染に向かって、殺人犯って酷くありません?」

男「話しそらすな!さっきの小芝居は、俺のやる気を削ぐ為だったんだな?」

幼「男…ついに能力に目覚めたのね?」

男「何の能力だよ!てか能力って何だ?」

幼「能力と書いて、チカラと読むのよ!」

男「そんなの別に知りたくもないし、知っても意味ねーよ!」

男「徹底的に俺の話しを聞かねーつもりか?」

幼「男…やはり、人の心を読む能力(チカラ)を…」

男「そんなんじゃねーから!」

男「はぁ…もう疲れたよ…」

幼「あら、もう降参?」

男「…くっ、悔しい…だけど…」

幼「あら、あなたが必死に隠してる薄い本のセリフね?」

男「必死に隠してるんだから、気付いても気付かないフリしてよ」

男「てか、また部屋漁ったな?」

幼「!」

幼「やはり能力が開花したか…ククク」

幼「奴は所詮四天王の中でも最弱の存在よ…」

幼「そうだ、所詮あやつの能力は…」

幼「魔王様はもちろん、我らの足元にも及ばん…」

幼「油断するな!男の能力は進化すれば我らの能力を上回るかもしれん…」

幼「ククク…とりあえず魔王様に報告だ…」

幼「役たたずの土の四天王は死んだ…とな」

男「…」

幼「…」

男「もう気が済んだ?」

幼「…」

男「…気が済んだ?」

幼「今日の男は冷たい…」

男「ねぇ、真剣な話しの腰をボッキボキに折られ続けた」

男「俺の気持ちを、少しは考えて?」

男「そりゃ意味のわかんない、即興劇をスルーするくらいするよ!」

幼「ぷっ」

男「今、何で吹いた?」

幼「スルースルクライスルー」

幼「ダジャレでしょ?今のネタならr-1の3回戦くらいまで行けるんじゃない?」

男「そんなに面白くないし、r-1とか出ないし!」

幼「出てくればいいじゃない」

幼「そして青春の一ページに泥を塗りたくってくればいいじゃない」

男「…」

幼「あ、良い意味でね?」

男「悪意しか感じない!」

幼「…」

男「…」

幼「…」

男「…」

幼「フフ。まさに、沈黙は金…ね」

男「…」

幼「わかったわよ。私も覚悟を決めるわよ」

男「マジで?」

幼「いいわよ」

男「…またそれかよ!もういい加減に…」

幼「ちゃんと聞くから…話して…いいわよ…」

男「!」

幼「早くしないと、また不思議時空に引きずり込むわよ?」

男「!」

幼「…」

男「幼さん、小さな頃から俺を引っ張ってくれる」

男「俺が困っている時は助けてくれる」

男「優しくて、頭が良くて、勘が鋭い」

男「そんなあたなが大好きです」

男「俺とお付き合いしてください」

幼「…いいわよ」

男「マジで?」

幼「鈍感紳士の男は気付いてないんだろうけど」

幼「私はとっくの昔に、あなたにゾッコンloveよ?」

男「マジで?そんな素振り見せなかったじゃん!」

幼「アナタが鈍感だから気付かなかっただけよ」

男「マジか…」

幼「マジよ」

男「じゃあ、今日のやりとりは何だったんだよ!」

幼「だから最初からいいわよって言ってたじゃない」

男「そうだけど!」

幼「…ちゃんと告白されるのが、恥ずかしかったのよ」

幼「それくらい、幼馴染なんだから、察しなさいよ、バカ!」

男「はは…それじゃ、本当に…」

幼「私もあなたの事がずっと好きだったの」

幼「私で良ければ、お付き合いして下さい」

男「やったぁぁぁぁぁぁ!」

幼「あ、一つ忘れていたわ」

男「え?何を?」

幼「エンダァァァーーーーーーーーー」

男「イヤァァァァァアァァ?」

男「って、違うよ!」

男「幼、それは当事者が言うセリフじゃないよ!」




ホントにおわり

短いけど、これで終わりです
読んでくれた人ありがとうございます

次スレは
幼馴染「キミが気にする事じゃないよ」男「気にするよ!」
ってタイトルで立てたいと思います

では。


>>1の幼馴染ssでヤンデレタイプはまだ登場してないな

みなさん読んでくれてありがとうございます

>>43
それはヤンデレを書けというフリですね?フリなんですね?

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