モバP「相撲でとーく」悠貴「その3ですよ!」 (122)
アイドルが相撲の話をひたすらしゃべるSSです
前作
モバP「夏場所」悠貴「夏場所?」
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モバP「相撲で」悠貴「とーく!!」
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モバP「相撲で」泰葉「とーく」悠貴「その2です!!」
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予告
第十一回
最狂の戦士~角界のロボコップ~
第十二回
美しい勝負師~愛されたラストサムライ~
また、出てほしいアイドル、力士がいればどうぞ
第十五回は
若貴に立ちはだかった壁~ハワイの怪物~
になります
ご協力ありがとうございました
第十一回
『高見盛 精彦』
モバP「杏、かな子、智絵里、今度の番組で振分親方と共演することになったぞ」
杏「え、マジで?振分親方か~」
かな子「振分親方って…元高見盛ですよね?」
智絵里「怖い人じゃないといいな…」
悠貴「私も力士の方と共演したいなぁ…ところで高見盛さんってどんな方なんですか?」
杏「え?高見盛知らないの?」
悠貴「は、はい…知りません、そんなに有名な方なんですか…Pさん、教えてください!」
モバP「おう、じゃあ今回は高見盛について話そう」
悠貴「お願いします!!」
モバP「高見盛は小学生から相撲を始める、当時は気の弱さもあっていじめられっ子だったそうだ」
かな子「相撲を始めた時は強くなかったんですか?」
杏「稽古じゃ思うように勝てなくて泣いてたらしいけど、本番には強くて、中学横綱になったり、全日本選手権で優勝したりしたんだよね」
悠貴「ということは、いわゆる相撲エリートですか?」
モバP「ああ、大学時代の成績が条件を満たしていたため、高見盛は東関部屋に入門して、幕下付け出しでデビューする」
智絵里「それって、すごいことなんですか?」
杏「そりゃあもちろん、幕下付け出しなんて、年に5人もいないからね、エリート中のエリートだよ」
モバP「最近だと、新十両の御嶽海かな、ともかく要領はよくなかったが、本番での強さで着実に昇進していったんだ」
悠貴「へぇ…不器用だけど強かったんですね」
モバP「高見盛は横綱曙に厳しい稽古をつけてもらった、これが高見盛の出世につながった」
かな子「横綱との稽古…痩せちゃいそうだなぁ」
杏「…んで2000年に高見盛は入幕、曙の土俵入りの露払いをつとめたんだよ」
悠貴「曙さん…よく知りませんけど、いいかたですね!」
モバP「2003年からは幕内上位に定着、三役も経験した、その時大関魁皇を当時高見盛が全く使わなかった左を使ってあっさりと押し出したこともあった」
智絵里「案外器用だったんですね…」
杏「幻の左、なんて言われてたね~」
モバP「その2003年7月場所では、当時全盛期の横綱朝青龍、武蔵丸を撃破…とくに朝青龍を破った一番では思わず土俵の上で叫んだ」
杏「あのときは座布団すごいことになってたね」
かな子「あ、それは見たことあります、土俵の上で泣いてましたよね」
悠貴「上位を脅かす力があったんですね!」
智絵里「へぇ…見てみたかったなぁ…熱い人だったんですね」
モバP「ところが、同年11月場所、朝青龍との取組で朝青龍に吊り上げられて、土俵に叩きつけられた…この取組が原因で高見盛は右肩を亜脱臼したんだ」
智絵里「あ、右って…」
杏「そう、高見盛の生命線の右差しがこの怪我で弱くなってね…それ以降も根強い人気はあったんだけど、その人気とは裏腹に幕内中位からあがれなくなっちゃったんだよね…」
かな子「亜脱臼…痛そうだなぁ…」
悠貴「治らなかったんですか?」
モバP「治らなかったんだなこれが、高見盛は人気だったし休むわけにもいかず…晩年は常にこの右肩の痛みとの闘いになった」
智絵里「そんな…」
杏「先場所の遠藤も、まぁそんな感じだったよね~」
悠貴「ってことは、その後は…」
モバP「そんな痛みと闘いながら高見盛は限界の限界、2013年まで土俵に立ち続けた、体はぼろぼろで得意の押し相撲の威力も無くなり、引退を決めた」
かな子「そんなに最近まで現役だったんですか」
悠貴「そういえばどうして高見盛さんは人気があったんですか?」
杏「それはね、制限時間一杯になると、体をパチパチ殴って、気合い入れをする姿が人気だったのと、ぎこちない動きで、ロボコップ、の愛称で愛されたことかな」
智絵里「へぇ…自分を鼓舞するため…ですかね?」
モバP「そういうこと、また、高見盛が愛された理由には真面目さがあったんだよ」
悠貴「真面目…というとどのくらいでしょうか?」
モバP「高見盛の真面目さをよく表すエピソードとして、高見盛が横綱の曙、貴闘力と歩いていたとき、貴闘力がいたずらで高見盛の手を掴んで曙の体にぶつけたことがあったんだが…」
かな子「ええ!?それって…やばくないですか?」
杏「貴闘力は軽い気持ちでやったんだろうけど、高見盛は曙への申し訳なさから、『この手が…』と言って、地面に手から血が出るまで叩きつけたっていうことがあってね、貴闘力もさすがにこれ以降は高見盛へのいたずらはやめたらしいよ」
智絵里「うわ…痛そう…真面目すぎなところもあったんですね」
モバP「また、2011年に八百長問題が起こった時、確実に八百長していない力士、として、豊真将、稀勢の里、豪栄道らとともにあげられたことからも 誠実さがうかがえるな」
悠貴「八百長問題…ありましたね、それだけ周りから信頼されていたんですね!」
モバP「ただ、高見盛は現役の時のファンサービスは良くなかったんだよな」
智絵里「え…意外ですね」
杏「サインや握手には応じず、ファンが来たら付き人に払いのけさせたりね」
かな子「え、怖い人なんですか?」
モバP「ファンが嫌いなんじゃなくて、取組以外の情報はいれたくなかったそうだ、土俵に上がるまで対戦相手を知らなかったっていうし」
悠貴「取組に集中してたってことですね!」
モバP「高見盛は引退後振分親方となり、現在は数多くの番組に出演、イベントにも引っ張りだこで相撲人気を支えている」
智絵里「最近テレビでもよく見ますね、よく相撲のことはわからないけど、相撲が見たくなりました」
かな子「サインもらえるかなぁ…お話してみたいですね」
杏「相撲関係の人と共演すんのは初めてだし、楽しみだね」
悠貴「高見盛さん…覚えました!今度相撲を見に行くときは探してみたいです!」
モバP「そりゃ良かった、真面目な方だから困らせるなよ」
第十一回
終わり
次回予告
美しい勝負師~愛されたラストサムライ~
豊真将 紀行
番外編(現役力士のみ)その4は未定です、出てほしい力士がいればリクエストをお願いします
また、登場させてほしいアイドル、扱ってほしい力士がいればどうぞ
第十二回
『豊真将 紀行』
泰葉「悠貴ちゃん、相撲の勉強?」
悠貴「あ、はい、いろいろ見てみようと思って…あれ?この方解説なのに髷が…?」
杏「FOMAだ~」
みく「豊真将チャンにゃ!今は立田川親方だにゃ」
悠貴「豊真将さん…髷があるってことは…最近まで現役だったんですか?」
モバP「ああ、一応今年の初場所に引退したから、わりと最近だな」
泰葉「豊真将も人気者でしたね」
悠貴「知りたいです!教えてください!」
モバP「よーし、じゃあ今回は豊真将の話をしようかな」
悠貴「はい!お願いします!」
モバP「豊真将は山口県の生まれ、高校は強豪、埼玉栄高校に進学、全国大会で活躍するとともに、学業も学年1600人のトップ10に名を連ねていた」
悠貴「すごい…文武両道だったんですね!」
杏「大学も名門、日本大学に進学して、1年からレギュラーで活躍したんだ」
泰葉「へえ…豊真将って相撲エリートだったんですか」
みく「それが違うんだにゃあ…」
悠貴「え?」
モバP「豊真将は病気もあって1年で相撲部を退部、警備員や鳶職などのアルバイト生活をしていたんだ…これが結果的に豊真将の人間性を高める機会になったともいえる」
泰葉「そうだったんですか…知らなかったです、真っ直ぐな道のりじゃなかったんですね」
モバP「だけど、日本大学の同級生の里山の角界入りに触発されて、病気が治った時に、大学を中退して、アルバイト先の紹介で、当時出来たばかりの錣山部屋に入門する、この時新弟子検査ギリギリの22歳だった」
悠貴「錣山部屋って…寺尾さん(第九回)が親方の部屋ですよね」
杏「当時は新弟子たちの大部屋は普通のマンションの一室だったらしいね…そういう環境で角界入りしたんだよ」
みく「けど、ブランクもあって出稽古先の埼玉栄高校では、当時高校生の豪栄道チャンにも歯が立たなかったらしいにゃ」
泰葉「やっぱりブランクから復帰するのは大変ですよね」
モバP「まあそういうこともあって、序二段でも苦労したんだが、豊真将は真面目に努力をつづけ、時には、鶴竜の胸をかりて、徐々に感覚を取り戻していったんだ」
悠貴「それから豊真将さんの快進撃が始まるわけですね!」
杏「そうして、本来の力を取り戻した豊真将はそこから一気に番付けをあげて、結局、初土俵から2年で新入幕を果たしたんだよ~」
泰葉「そこからはスピード出世だったわけですね」
モバP「豊真将は入幕直後こそ、苦戦して下位にとどまったが、2006年11月場所では、初日に敗れるも、2日目から10連勝、朝青龍を追った、12日目に栃東(第六回)に敗れたが、朝青龍の優勝を引き延ばし、12勝3敗の好成績を残した」
みく「ちなみに、敢闘賞と技能賞ももらってるにゃ」
悠貴「すごいなぁ…その後はどうなったんですか?」
モバP「そこから豊真将は幕内上位に定着、金星こそなかったが確実に実力をつけた、だが運がなくて、上位で勝ち越してもなかなか三役になれなかったんだ」
杏「結局30こえてからだもんね~」
泰葉「据え置きになったんですか…」
みく「据え置きになった場所で、14連敗して…千秋楽になんとか勝って泣いたときは、思わずみくも…」
悠貴「いろんなくやしさがあったでしょうね…」
杏「2010年7月場所では前頭13枚目だったけど、初日から10連勝、14日目まで優勝の可能性を残す大活躍を見せたんだ~」
悠貴「それでついに三役に…」
みく「みくもそのときはそう思ってたにゃあ…」
悠貴「?」
モバP「番付けをあげて迎えた2010年の11月場所の前に破傷風で豊真将は生死をさまようほどに苦しんだ」
泰葉「ああ、新聞で見た気がします」
杏「豊真将はその時、三途の川でおじいちゃんがたってるのが見えた、って言ったんだよ、本当に危ないところだったよね」
悠貴「うわぁ…その場所は大丈夫だったんですか?」
モバP「負け越したけどなんとか全部でたよ…2011年の9月場所では前頭筆頭で10勝5敗をあげ、念願の三役になった、以降も三回三役になってる」
泰葉「ようやくですか…苦労したんですね」
モバP「その後肩を怪我して十両に落ちる…幕下落ちも懸念されたが見事に再入幕を果たす…だけど…」
悠貴「?」
泰葉「その辺りは知ってます…幕内でまた勝ち始めて、10勝5敗の好成績を残したんですよね」
杏「そのあと、虫垂炎で全休、またまた十両に落ちたんだ」
悠貴「…辛いですね…」
みく「でもでも、翌場所、復帰した豊真将チャンは格の違いを見せて、14勝1敗で優勝して、また、幕内に戻ったんだにゃ!」
杏「ああ…なつかしいなそのとき、豊真将はこれからってときだったんだけど…」
悠貴「まさか…」
モバP「豊真将は番付けを前頭3枚目まであげ34歳にして、まさに復活したんだが…日馬富士戦で、右膝の靭帯を断裂…数々の怪我から復帰してきた豊真将もついに復帰を断念、2015年1月場所に引退を表明した」
みく「みく、引退会見では泣いちゃったにゃ…足を引きずるみたいにして…最後まで感謝の言葉を言ってたのをよく覚えてるにゃ」
悠貴「ああ…本当に大変な競技生活だったと思います…お疲れ様でした」
泰葉「豊真将といえば所作の美しい力士として有名でしたね、中継ではたびたび取り上げられてました」
杏「風貌も武士みたいでね…本当にカッコよかったなぁ…顔がじゃないけど、やっぱりイケメンだったよ」
悠貴「それで人気があったんですか?」
モバP「それもあったんだが、真面目で人見知りしない性格、ファンサービスもよく、取組後には勝っても負けても深々と礼をする姿で、高見盛と同様に人気のある力士だった…っていうか今も人気だな」
杏「まさに礼に始まり礼に終わる力士だったね~また、豊真将みたいな力士が見れたらいいな」
みく「今度トークショーがあったら絶対見に行くにゃ!」
泰葉「豊真将…つくづく怪我が惜しい力士でしたね…」
悠貴「私も会ってみたいな…今回の話も面白かったです!また教えてください!」
モバP「警備員でその辺に立ってるときもあるしな、見かけることも多いだろうな…また今度会えたらいいな」
悠貴「はい!ありがとうございました!」
第十二回
終わり
次回予告
第十三回
欧州の不沈艦~角界のディカプリオ~
把瑠都凱斗
番外編その4は
四大関~最強´大関`、ガブリエル、浪速の英雄、平成の怪物~
になります
ご協力ありがとうございました
すいません、次回は
第十三回ではなく
番外編その3
未来を担う新星たち
個人的な期待の若手(十両~序ノ口)について
書こうかなと思います(宇良、御嶽海、阿炎などなど)
もしこの力士を!というのがあればリクエストをお願いします
杏「…あれ?悠貴、買ったのそれ」
悠貴「あ、はい、本屋さんにいったら相撲の雑誌があったのでつい買っちゃいました」
里奈「おお~勉強熱心だね~」
モバP「今は女性向けのも出てるのに、月刊大相撲か、結構細かく書かれてるよな」
凛「へぇ…各段の優勝者…序ノ口、宇良…ん?宇良って聞いたことあるんだけど」
杏「ああ、居反りの新人ね、ニュースでも取り上げられたし、結構有名だよね」
里奈「取組見たけど、やっぱり普通じゃない感じがしたね~その内上がってくると思うよ~」
悠貴「そうなんですか、あ、そういえば私、幕内の方以外全然知りません…Pさん、教えてください!」
モバP「すっごく個人的な好みになるけどそれでもいいか?」
杏「確かに、杏も自分好みの力士しか出てこないかな」
悠貴「はい!お願いします!」
悠貴「そういえばさっきの宇良さんというのは?」
モバP「ああ、大学時代に幻の大技、居反りを決めて、話題になった、動画は探せばあると思うよ」
杏「話題性だけじゃなく、序ノ口で全勝優勝、幕下くらいまではスイスイいくかもしれないね~」
凛「だから有名だったんだね」
里奈「宇良の同期だと、出世頭は御嶽海かな~来場所は新十両だしね~」
モバP「大学横綱だったからな、唯一の幕下付け出しだったしな」
悠貴「みたけうみ…?」
杏「大道って聞いたら、知ってる人もいるんじゃない?東洋大学出身の学生横綱、出羽海部屋の期待の星だよ、出羽疾風が落ちそうだし」
凛「確かに聞いたことあるかも…やっぱり学生横綱ともなると、みんなプロでも通用するんだね」
ガチャ
茄子「お疲れ様です、あら?みんなで何を話してるんですか?」
杏「相撲の話、茄子は相撲好き?」
茄子「はい!大好きです、得意なのは、出し投げと肩透かしですかね」
凛「好きってそっち!?」
モバP「俺は足技かな、時天空ばりに強いぞ」
里奈「アタシはおっつけかな~栃東的なっと脱線しちゃったね、話を元に戻そうか」
悠貴「みなさん相撲するんですか…えっと茄子さんはどの力士が好きなんですか?」
茄子「ん~みんな好きだけど…最近は石浦ですかね~」
凛「いしうら?」
モバP「石浦はこの前十両にあがった、宮城野部屋、白鵬と同じ部屋の所属で白鵬の元付き人だな」
悠貴「宮城野部屋の関取は…その2人ですか」
杏「173センチ110キロ、体は小さいけど、持ち前の運動能力をいかした相撲で十両で2場所連続で勝ち越し、近いうちに幕内にあがってくるんじゃないかな?」
茄子「はい!小柄だけど大型力士にもひかない姿勢がカッコいいですよね」
里奈「石浦は日本大学を中退して、アメリカに行ったあと、相撲熱が再燃して元から白鵬に誘われてた宮城野部屋に入門した、っていう経歴があるんだよね~」
凛「へぇ、白鵬が直接誘うこともあるんだ…」
悠貴「来場所は注目ですね!」
杏「十両だと輝が伸びてきてるねー」
悠貴「輝さん…あ、ありました、えっと…192センチ155キロ!おっきいですね!」
茄子「まだ20歳ですから、伸びしろもいっぱいですね」
モバP「輝はまだ体ができてない印象があるな、体をもっと上手く扱えれば幕内はそう遠い場所じゃない」
里奈「十両の力士では1番大きいからね~大型日本人力士として、期待したいね~」
凛「この前のジ〇ンクスポーツにも水泳で出てたっけ…まだまだこれからなのかな」
悠貴「へぇ~十両にも期待の力士がいっぱいですね!他にはどんな方がいるんですか?」
里奈「十両だと…阿炎とかかな~背が大きいわけじゃないけど、手足が長くて前に出る力もあるいい力士だよ」
杏「阿炎っていうのは錣山親方の昔のニックネームのアビからきてるらしいね」
茄子「あとは錦木ですかね、新十両で勝ち越しましたし、実力はありそうです」
モバP「勢の付き人だったな、伊勢ノ海部屋は大きな部屋じゃないが、2人で盛り上げていってほしいな」
凛「ここまであげた人ってみんな日本人?」
杏「そうだよー」
悠貴「十両も楽しみな人がたくさんですね!みるのが楽しみです!」
モバP「今は幕下上位が詰まってるから、結構幕下もいい力士が多いな」
凛「例えば?」
杏「旭大星とか照強とか…杏としては先場所負け越したけど水田を推したいね、下半身が強くていいよ、若いし、これからあがって来ると思うよ」
里奈「白鷹山とか朝弁慶とかね、アタシは安彦かな~先場所はチャンスもあったんだけどね~来場所は新十両のチャンスもあると思うよ」
茄子「ん~個人的に竜電ですかね、189センチの体格もありますし、25ですから若手とはいえないかもしれませんけど」
悠貴「幕下の取組見てみたくなりました!、けど幕下ってテレビで中継してないですよね…」
モバP「いや、BS1でやってるぞ、俺は仕事しながら見てる」
杏「幕下にもちゃんと解説もいるしね、普段は解説で見ないような人もやってるしおもしろいと思うよ」
里奈「三段目くらいから見てこの子は伸びるかな~?みたいなことを考えるのも楽しいよ、名鑑と照らし合わせながらね」
悠貴「へぇ、そうだったんですか…名古屋場所は十両以下の取組も見てみたいですね!今回も面白かったです!私も頑張って探してみますね!」
モバP「おう…?、茄子どうした?」
茄子「音羽山親方が…」
杏「にょなみがどうかしたの?やらかした?」
茄子「いや…心不全で…亡くなったと」
モバP「あ…本当だ…」
里奈「え…音羽山親方ってまだ43なのに…早いよ神様…」
杏「あー…にょなみ…お疲れさま」
凛、悠貴「?」
番外編その3
終わり
次回予告
急遽変更して
第十三回
浪大関~魅せる相撲を目指して~
貴ノ浪 貞博
三段目以下も書くつもりだったんですが、ちょっと多すぎて一回で書ききれそうにないので、また書きたいと思います
また、第十三回は明日になる予定です
第十三回
『貴ノ浪 貞博』
(前回の続き)
凛「え、ちょっと待ってよ、なに?」
モバP「あ…えっと、音羽山親方、元貴ノ浪が今朝亡くなったそうなんだ」
杏「まだ43歳なのにねー…」
悠貴「それは…残念ですね…ところで貴ノ浪さんはどんな方だったんでしょうか?」
モバP「えーじゃあ貴ノ浪について話そうか」
里奈「うん…」
悠貴「お願いします」
モバP「貴ノ浪は中学卒業後元大関貴乃花に誘われて、藤島部屋に入門、当時から体格に恵まれ期待は大きかった」
凛「どのくらいあったの?」
杏「公称196センチだったけど実際は200センチあったらしいね」
悠貴「200センチ…今もなかなかいないですよね…」
茄子「それで中卒4年で十両に昇進、これもすごいことなんですが、大器を期待する親方からは、遅いと叱責を受けたらしいですね」
里奈「それだけ期待されてたってコトだね~」
モバP「1991年11月場所、後に横綱になる武蔵丸とともに入幕、いきなり初日から7連勝し9日目に勝ち越し、優勝争いのなかにいたが、そのあと全敗、ただその大物ぶりをみせつけた」
凛「8勝7敗でしょ?そんなにすごかったの?」
里奈「なんといってもスケールの大きさかな、相手の攻めをうけきってからでも攻めれる、むちゃくちゃなパワーがあったんだよね~」
悠貴「…というと、照ノ富士さんみたいな感じでしょうか?」
杏「照ノ富士よりは細いけど、まあだいたいそんな感じかな、双差しでも平気、みたいな」
茄子「照ノ富士のことはよく気にかけてましたね…」
モバP「そのあと1年くらいは幕内中位に停滞したんだが、1993年に前頭筆頭で9勝6敗、新三役の場所で10勝5敗で敢闘賞、新関脇の場所は12勝3敗の好成績を残し、翌場所は大関取りの場所になった」
杏「貴ノ浪は普通より厳しめの条件だったんだよね」
悠貴「あれ?何でですか?」
茄子「同じ部屋に貴乃花、若乃花がいたこと、そして武蔵丸も大関取りだったんですよ」
凛「2人同時に大関昇進とかあるの?」
里奈「えっと…若三杉と魁傑が同時に昇進したっけ…まあ珍しい記録だよね~」
悠貴「それで昇進できたんですか?」
モバP「貴ノ浪の大関昇進の1番の壁は横綱、曙だった、これまで貴ノ浪は曙に1度も勝っていないこともあり曙に勝てるかどうかが最大の焦点になった」
凛「曙って…大きい人だよね」
杏「204センチだからね、まぁでも貴ノ浪とはそう変わらないけと」
里奈「んで、曙との取組で貴ノ浪はなんとか勝と、斜めに構える変則的な立ち合いで相手のタイミングを乱して、最後は珍しい技、河津掛けで曙を下したんだよ~」
悠貴「河津掛け?聞いたことない技ですね…」
茄子「今では使う人ほぼいないですよね~」
モバP「結局13勝2敗の好成績を残し、武蔵丸とともに大関へ昇進した、このあともこの武蔵丸とのライバル関係は続く」
悠貴「13勝2敗…すばらしい成績ですね!」
モバP「1996年1月場所、大関昇進後、安定した成績を残していた貴ノ浪は初日から絶好調、14勝1敗、同部屋の貴乃花との優勝決定戦にもつれこんだ」
凛「貴乃花…聞いたことあるね」
杏「決定戦は貴乃花の攻めを貴ノ浪が受け止めてチャンスをまったんだ、そして土俵際でなんとか耐えると、得意の河津掛けが決まって初優勝を成し遂げたんだよ」
茄子「あれはゾクッときますね…まさか河津掛けがまた出るとは…」
悠貴「優勝決定戦でも出せるのはすごいですね!」
里奈「次の年も貴乃花との優勝決定戦、これも勝って2回目の優勝、まあさすがに河津掛けじゃないけどね~」
モバP「わりと当時は貴ノ浪は叩かれてたんだが、今考えると、贅沢な話だな…」
茄子「今は大関が優勝争いすらできませんからね」
杏「稀勢の里さんと照ノ富士さんが頑張ってくれるから(震え声)あと二人は知らん」
悠貴「で、でも来場所はきっと琴奨菊さんも豪栄道さんも優勝争いしますよ!」
モバP「その後も度々優勝争いに絡んだ貴ノ浪だが優勝はならず大関から2度陥落、1回は戻ったが、それ以降は平幕上位から三役をいったりきたりするようになった」
茄子「それでも人気はすごかったですよね…」
悠貴「落ちてもやめなかったんですね!」
杏「貴ノ浪は2回目の大関陥落後、復帰を狙って勝ちにいく相撲じゃなくて、自分にしかできないスケールの大きい、魅せる、相撲を取り続けたんだ…」
凛「すごいね…普通の人じゃできないよね…」
里奈「だからなかなか勝ちは伸ばせなかったけど、豪快な取り口と、あっと驚く大技で観客を何度も何度も沸かせたんだよ~」
モバP「そのあと、2004年、心臓を悪くして、相撲がとれる状態じゃなくなった…この頃からそういう予兆はあったのかもしれん」
凛「現役のときからだったんだ…」
モバP「体調も思わしくないなか、貴ノ浪は自分の相撲を見てくれる人のためにも土俵に立ち続けた…同年の3月場所、当時新入幕の黒海を相手に全盛期を思わせる豪快な投げ飛ばしを見せ、勝ち越した」
里奈「これが貴ノ浪最後の勝ち越しだね~」
杏「貴ノ浪は5月場所で、引退を表明、会見では、『全然悲しくない。やれるだけのことはやりましたから。悲しくはないんだけど、なぜか、涙が出るんです…』と涙ながらに話したんだよ…」
悠貴「…私、多分その時見てたら泣いてます…」
茄子「断髪式では、400人の人がハサミを入れ、当時病気で入院中だった二子山親方も参加して…思わず貴ノ浪も涙…グスッ…すみません」
モバP「二子山親方はその4カ月後、亡くなったんだ…」
凛「愛された人だったんだね…」
モバP「さて、貴ノ浪の現役時代を振り返る上で欠かせないのは、武蔵丸との対戦だ、この2人は幕内では最多の58回の対戦があった、勝ち越したのは武蔵丸だが、この2人の取組はいつも熱戦になったんだ」
悠貴「58回…1年で最大6回だから…あ、すごいですね!」
杏「お互いにこの2人は認めあってて、武蔵丸が引退したとき、貴ノ浪は『寂しいです…』と人目もはばからずに号泣したんだよ…」
凛「お互いに認めあったライバル…」
茄子「武蔵丸もこの話を聞いて、『なんて心の広い人なんだろうと思った』とコメントして、引退してからは仲が良かったそうですね…」
里奈「2人でよく飲みにいってたらしいね、
『
モバP「武蔵丸は貴ノ浪が亡くなったことに関して、『相撲の話はしないが、酒や食べ物の話で冗談ばかり言っていた。友達が1人、居なくなってしまった…』と話したんだよ」
悠貴「素敵な関係だったんですね…あまりにも早い終わりだったかも知れませんけど…」
里奈「お喋りな人でね…解説でもよく話すけど、現役のときから勝っても負けても、よく喋るのがすごい印象的だったな~」
凛「ふーん…聞きたかったな解説…」
杏「貴乃花親方は協会の仕事で忙しいから、貴ノ浪…音羽山親方が指導を担当してたんだよね、送別式で若い力士が泣いてるのを見ると…悲しい気持ちになるよねー…」
茄子「貴乃花親方は大変だと思いますけど…頑張ってほしいですね…」
里奈「照ノ富士にも、貴ノ浪とにたスタイルってこともあって、目をかけてたんだよね~」
モバP「まあ、こんなところかな…つくづく惜しい人材を亡くしたとおもうよ」
悠貴「残念です…寂しいですね…あとで貴ノ浪さんの現役の取組、見てみます」
杏「今見たら、泣いちゃうなぁ…多分、本当にお疲れさまです…音羽山親方」
茄子「審判で見たときが最後になるなんて…悲しいなぁ」
里奈「貴ノ浪みたいな日本人力士にも出てきてほしいもんだね~」
凛「知らない人なのに、すごいジーンときたな…」
モバP「あまりにも早い別れではあるけれど、みんなに昔、貴ノ浪っていう力士がいてね…って語られていけばいいな」
悠貴「はい!今日は…長いお話でしたけど…楽しかったです!またよろしくお願いします!」
第十三回
終わり
次回予告
欧州の不沈艦~角界のディカプリオ、
把瑠都凱斗
音羽山親方が亡くなったことを聞いたときは耳を疑いました…リアルタイムでは取組を見てはいませんが、河津掛けなど、見てて面白い相撲でした
まだまだこれからというときに本当に残念です
第十四回
『把瑠都凱斗』
事務所
杏「…」
PC『バルトガヒキツケルー!バルトノヨリ!ウワテ…ダシナゲー!』
ゆかり「おおー…すごいですね」
まゆ「白鵬の強さを見せつけた一番でしたねぇ」
杏「そうそう…把瑠都の怪力でも勝てないのか~、っておもったよ」
ガチャ
悠貴「お疲れさまです!…あれ?相撲ですか?見せてください!…えっと…こっちの方は…誰でしょうか?」
モバP「把瑠都か~、もう随分と懐かしくなったな…」
悠貴「把瑠都さん…ヨーロッパっぽい四股名ですね…Pさん、把瑠都さんについて教えて下さい!」
モバP「いいよ」
悠貴「お願いします!」
ゆかり「把瑠都は確か…エストニア出身でしたっけ…」
モバP「合ってるよ、把瑠都は柔道をやってて、エストニアのジュニア王者になったんだよ、当時からセンスはあったんだろうな」
杏「国際相撲連盟の夫妻から相撲をしったんだよね~、日本に来るときもその夫妻のおかげらしいし」
悠貴「ふんふん」
モバP「把瑠都は三保ヶ関部屋に入門、197センチの恵まれた体格とセンスでいきなり、序ノ口、序二段と優勝すると、勢いは止まらず、初土俵から所要8場所で関取になったんだ」
まゆ「はあ…スタートラインからモノが違いますねぇ」
悠貴「白鵬さんや日馬富士さんよりも早かったんですね!」
杏「そこは鶴竜まで言おうよ」
モバP「その後、把瑠都は体調不良もあって、幕下に落ちたりもしたが、すぐに十両に戻ると2006年3月場所、全勝優勝を果たす、これは、歴代でも、栃光、豊山、北の富士、把瑠都、栃ノ心の5人しかいない大記録だ」
杏「北の富士賞なんて言われたりもしてるね」
ゆかり「実際にインタビューのときにありましたね」
まゆ「十両で全勝優勝するのは難しいですからねぇ…」
悠貴「なるほど…把瑠都さんは入幕してからはどうだったんですか?」
モバP「新入幕の場所、把瑠都は優勝決定戦になった白鵬、雅山に敗れたが、11勝4敗で優勝次点、敢闘賞を受賞したんだ」
杏「ブタスwwwなついw」
悠貴「新入幕で敢闘賞…!すごいですね!」
ゆかり「その後も順調に番付けをあげましたけど…だんだん怪我がふえていったんですよね」
まゆ「いったん十両までおちましたからねぇ」
モバP「まあ、そこから復活して再び幕内に戻り、三役に定着、3場所で33勝という、大関の目安もクリアしたんだが…大関取りはならなかった、翌場所13勝以上が大関昇進の条件となった」
ゆかり「やっぱり、ちょっと外国人には厳しいですよね…このとき3場所で34勝でしたから」
杏「その条件なら稀勢の里さんと豪栄道さんは大関じゃないしね」
悠貴「そ、その翌場所は…?」
モバ P「把瑠都は場所前に負傷…大関取りは厳しいだろう、と思われていたんだが、11日目、白鵬に負けた以外は全勝、14勝1敗で、見事大関昇進を果たした」
悠貴「すばらしい成績ですね!」
ゆかり「まあ…惜しかったですよね」
杏「把瑠都はその後も優勝争いには絡むものの、怪我との闘いもあって、なかなか優勝できなかったんだよ」
まゆ「…それで、2012年の1月場所、ですね」
悠貴「?」
悠貴「まさか…怪我で…」
モバP「いや、把瑠都は初日から13連勝…13日目に白鵬が琴欧洲に敗れたため、把瑠都の初優勝が決まった!」
悠貴「…良かったです…!すごいですね!」
杏「白鵬に負けて全勝優勝はならなかったけど、杏は把瑠都は横綱になるだろうなーって思ったもんだよ」
ゆかり「把瑠都のお母さんと奥さんも来てたんですよね…二人の喜ぶ姿を見て男泣きしたそうですね…」
まゆ「怪我に苦労しましたからねぇ…まぁこのあとも…なんですけどね」
モバP「把瑠都は翌場所は綱取りこそならなかったが、10勝5敗…そのあともなんとか勝ち越してはいたんだけど…」
ゆかり「右足の怪我で休場したんですよね」
杏「それで角番になって…大関陥落、復帰を目指した翌場所は高安戦で負けて大関復帰がなくなるとともに怪我を悪化させることになったんだよ」
悠貴「そんな…」
モバP「その後もやめずに平幕で頑張ってたんだが、稀勢の里戦で膝の靭帯を損傷…十両に落ちて、怪我も悪化したことで、引退を表明した」
まゆ「まだまだ若かったんですけど、つくづく怪我がもったいなかったですねぇ」
モバP「把瑠都の相撲は、巨体と怪力を生かした豪快な相撲が持ち味…ロマンのかたまりだったなぁ」
杏「一気に寄る相撲に吊り上げ…見てて面白かったね」
ゆかり「でもそのせいで、膝を悪くしてしまったんですよね…」
悠貴「そうだったんですか…」
まゆ「下半身がもう少し強ければ横綱、とも言われてましたねぇ…」
モバP「これは自他ともに認めてることだが、稽古熱心、ってわけじゃなくて、本人も『もっともっと稽古をしてれば良かった』といってたしな」
杏「まぁよくも悪くもちょっと子どもっぽかったよねー」
ゆかり「いろいろ協会から注意を受けたりもしてましたね」
まゆ「横綱になるにはその辺が足りなかったんでしょうねぇ…」
モバP「そうゆうこと、横綱になるには一歩足りなかったが、豪快な相撲で人気力士だった、最近だとヨーロッパ出身の力士も少ないから、出てきてほしいもんだが」
杏「阿夢露ぐらいかな…最近はどこもモンゴルだしね~」
悠貴「へぇ…生で見たかったです…今回も面白かったです!ありがとうございました!」
モバP「おう、良かった、来週の月曜日は番付け発表だし、なんかしたいな…」
第十四回
終わり
次回予告
第十五回
迷解説の迷横綱~歌う横綱、北の富士 勝昭~
また、出てほしいアイドル、力士がいればリクエストをお願いします
第十五回
『雅山 哲士』
杏「…」
PC<ハクホウユウショウデス
泰葉「…おおー」
悠貴「これが前言ってた、白鵬さんと雅山さんの優勝決定戦ですか、すごいですね!」
モバP「惜しかったよなぁ…」
雅「あれぇ、みやびぃと字がいっしょだ~」
杏「本名が竹内雅人で、まさ、が雅っていう字なんだよね」
悠貴「雅山さんのこともっと知りたいです!Pさんお願いします!」
モバP「いいよ、今回は雅山について話そう」
雅「みやびぃも聞く~」
モバP「雅山は茨城生まれ、小学校から相撲を始めて、武双山のお父さんに教えてもらってたそうだ」
杏「へー初めて知った」
悠貴「むそうやま?」
モバP「まぁ、その話はまた今度で、雅山は明治大学に入学し、全国大会で2回優勝した」
雅「へぇ~、昔から強かったんだねぇ」
杏「で、大学辞めて武蔵川部屋に入門したんだよ」
泰葉「確か幕下付け出しでしたっけ…」
モバP「そうだよ、雅山は幕下で二場所連続優勝、十両も二場所連続で優勝、初土俵からなんと四場所連続優勝で新入幕を果たした」
悠貴「よ、四場所連続…すごい…」
モバP「そして迎えた新入幕の場所、髷がまだ結えないなかで、9勝6敗の成績を残し敢闘賞を受賞した」
雅「髷が結えないっていうとぉ…遠藤みたいな感じかな?」
杏「そうそう、荒々しい風貌と長髪もあいまって、『二十世紀最後の怪物』なんて言われたりもしたねー」
悠貴「へぇ…みてみたかったです!」
泰葉「それだけ期待値も高かったんですよね」
モバP「それから三役で12勝、11勝、11勝という成績を残し、初土俵から12場所で大関昇進の大記録を残した」
悠貴「12場所…!、っていうと…2年くらいですか、すごいなぁ…」
杏「まぁ、当時の武蔵川部屋、上位の力士が多かったからね」
泰葉「満場一致ではなかったですよね」
雅「へぇ…すごい人だったんだねぇ、そのあとも勝ち続けたんでしょ~?」
杏「それならどんなによかったか…」
悠貴「え?」
モバP「雅山は大関として初めての場所で6勝9敗と、いきなり角番になる」
雅「あれぇ?」
杏「そっからは角番とギリギリ勝ち越しの繰り返しになって…8場所で大関から落ちちゃったんだよねー、『二十一世紀最初のお荷物』なんて言われたりして」
泰葉「確か、歴代1位でしたね、豪栄道がそうならなければいいんですが」
悠貴「12場所で大関になって、8場所で大関陥落…不思議です」
雅「なんでぇ?」
モバP「ひとつは怪我、もうひとつは大関になるには早かったかもしれなかったことかな」
泰葉「武蔵丸、武双山、出島が同部屋でしたからね、もう一場所見た方がよかったもしれませんね」
悠貴「あ、そういえば、大関特例復帰は…」
モバP「怪我でなくなった、その後、2004年くらいまでは、平幕と三役をいったりきたりの繰り返しになった」
雅「それじゃあ、そのあとはダメだったのぉ?」
杏「いんや、2004年の7月場所だったかな、小結で12勝3敗で優勝次点の成績を残したんだよ」
泰葉「それ以降は上位に定着しましたよね」
モバP「ようやく安定してきた、って感じだったな」
悠貴「苦労をされたんですね!」
モバP「そして小結に復帰した雅山は10勝5敗の成績を残し、さらに次の場所は白鵬との優勝決定戦に敗れはしたものの優勝同点、その次の場所は10勝5敗、大関再昇進が期待されたんだが…」
雅「もしかして…ダメだったのぉ?」
杏「うん、直前の場所が10勝での大関昇進は例が少なかったからね」
泰葉「あげるにはこのタイミングしかないと思ったんですがね…」
悠貴「条件を満たしていてもダメなときがあるんですね…」
モバP「ただ、強さでいえば、大関時代より、数段強くなっていたんだよな」
雅「それはなんでぇ?」
杏「もとから組んでもうまかったんだけど、大関陥落してから、突き押し主体に変えたんだよね、これが功を奏したみたい」
悠貴「なるほど、迷いがなくなったわけですね」
泰葉「豪栄道もそうなれるといいですね」
モバP「翌場所に持ち越された大関再昇進も5勝10敗で消えた、だが、雅山は平幕に落ちた場所で、朝青龍がぐらつくほどの激しい突っ張りで初金星をあげた」
泰葉「鬼気迫るといった感じでしたね」
雅「雅山かっこいいじゃん~」
杏「ただ、そのあと5年間平幕で、徐々に力も衰えて、上位では勝てなくなっていったんだよ」
悠貴「そんな…」
モバP「だがしかし、雅山は2009年の11月場所で12勝3敗の成績を残し、白鵬と最後まで優勝を争った」
泰葉「でもそのあと…いろいろあって十両まで落ちたんですよね、一場所で戻ってきましたが」
雅「いろいろって?」
杏「野球賭博に関わっただの何だの」
悠貴「野球賭博…」
雅「あらぁ…」
モバP「そんなこともあったが雅山はなんとか2012年も幕内で奮闘していたんだが…」
悠貴「…ケガですか?」
杏「心臓が悪くなったのと、脳梗塞の疑いが出てね…結局最後まで出たんだけど、3勝12敗、十両陥落になったんだ」
泰葉「それで引退するかな、と思ったんですけど、『気持ちは切れていない』と現役を続行したんですよね」
雅「みやびぃすごいねぇ…」
モバP「雅山は大関経験者の最低地位の記録を更新、だが最後まで十両で相撲をとり続け、2013年、ついに引退を表明、最後の最後まで出しきっての引退だった」
悠貴「2013年…その頃から相撲を見とけばよかったなぁ」
モバP「引退後は二子山親方となって、育成にあたっている、まぁこんなとこかな」
杏「ツイッターも面白いよね~、大概食べ物だけど」
雅「みやびぃとおんなじような名前の力士がいたなんて知らなかったぁ、相撲に興味が出てきたよぉ~」
悠貴「あ、そういえば…明日からですよね!!」
泰葉「いやぁ…楽しみでもあり、不安でもあり…でもワクワクしてきました」
モバP「また、ハラハラドキドキの二週間がやってくる…本当にたのしみだな!」
悠貴「はい!楽しみです!」
第十五回
終わり
もうそろそろ名古屋場所なのでこのスレは終わります、番外編は次のスレになります
さて、いよいよ大相撲名古屋場所、本当に楽しみです
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