モバP「相撲で」悠貴「とーく!!」 (109)
前スレ(進行中)
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一応スレ立てを
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431748218
相撲でアイドルたちがただしゃべる
今日の夜からスタート(予定)
第一回の予告
角界の番長~大分の龍二~
出てほしいアイドル、扱ってほしい力士というのがいればどうぞ
第一回 『千代大海 龍二』
悠貴「相撲のおもしろさが私にもわかってきました!」
モバP「なら良かった」
杏「そしたらやっぱり過去の力士を振り返ってもおもしろいと思うよー」
悠貴「過去の力士…ですか?」
杏「そう、今も昔もすごい力士っていうのはいたんだよ」
悠貴「…すごく聞きたくなりました!お願いします!教えてください!」
杏「いいよ、話すよ…拓海が」
拓海「おい、巻き込むなよ!」
悠貴「お願いします!」
拓海「し、仕方ないなぁ、アタシが昔好きだった力士について話せばいいんだろ?」
モバP「いいんじゃないの」
悠貴「ありがとうございます!」
拓海「アタシが昔好きだった力士といえば、
千代大海だな、ああいう力士がすごく好きだったんだよ」
悠貴「千代大海さん…ですか、知らない人です、教えてください!」
杏「チヨスwww」
拓海「おい」
モバP「千代大海といえば激しい突っ張りの相撲だったな…生で見たことはないが」
拓海「そう、突っ張り一筋の相撲に、漢を感じたんだ」
悠貴「突っ張り…というと大砂嵐さんのような感じですか?」
モバP「ちょっと違うかな…大砂嵐はのど輪みたいな感じだけど、千代大海は基本押し相撲だったから」
杏「引きが不思議なくらいうまく決まる力士だったらしいね」
拓海「朝青龍を破って優勝したときは本当に凄かったな」
モバP「…さてそんな千代大海なんだが、本当に色々あったんだよな」
悠貴「いろいろですか?」
モバP「まず少年時代から巨漢だった龍二少年は
中学になると悪童として有名になった」
拓海「聞いたことあるな」
モバP「龍二少年は二けたの高校生に勝ったり、
高校生になると九州一、二を争う暴走族を率いるようになった」
杏「あまりにも荒んだ生活だったからお母さんに心中を求められたこともあったらしいよ」
モバP「ただ柔道を習ってたこともあって、目上の人の話は素直に聞き、弱いものいじめはしなかったそうだ」
悠貴「へえ…そうなんですか」
杏「柔道は始めて一年で全国3位だったり年齢を偽って出場した空手で九州で3位になったり…
格闘技のセンスは当時から抜群だったみたいだね」
拓海「めちゃくちゃだな」
千代大海は高校いってませんでした
間違えました
モバP「まあ、なんやかんやで一時は鳶職に就いたんだが母親を安心させるため力士になることを決意したんだ」
拓海「やっとか…」
杏「ただ肝心の相撲についてはよく知らなくて
とりあえず名前を知ってた、元 千代の富士、九重親方のところへ入門志願しに行ったんだけど」
悠貴「何かあったんですか?」
モバP「当時の龍二少年は金髪剃りこみだったから、九重親方に頭を何とかしろ、といわれたんだけど…龍二少年は取り組みで九重親方の力量を量ろうとしたが、一瞬で伸されてしまったんだ」
拓海「相当やんちゃだったんだな」
モバP「それ以降は九重親方を師と仰ぎ、結局丸刈りにして入門したんだ」
悠貴「入門するまでにだいぶいろいろありましたね…」
モバP「その後、真面目に稽古を積んだ千代大海は19歳ながら十両へと昇進した」
拓海「スピード出世だったんだな」
杏「だけど右肘のケガがあって二年半も十両で足踏みしたんだよ」
悠貴「二年半も…」
モバP「だが1997年念願の幕内力士になると、翌年には小結となり、このころから次期大関として期待がかかり始める」
杏「そんで1999年横綱若乃花との優勝決定戦を制して悲願の初優勝と大関の地位をつかみとったんだ」
拓海「それは見たことあるな…凄かった」
悠貴「優勝もしたんですか!すごいです!!」
モバP「そうして栄光をつかみとった千代大海は、突っ張りからの押し相撲で大関としての地位を確立し、三度の優勝をはたした・・・が」
悠貴「?」
杏「大関ってのは二場所続けて負け越したらいけないんだけど…その後千代大海は体力の衰えから負け越しと勝ち越しを交互に繰り返すことになったんだ」
拓海「そのころは見てるのがつらかった…周りからもいろいろ言われてたしな」
モバP「だけど千代大海は再び破壊力を取り戻した突っ張りで2007年11月場所で優勝争いを繰り広げた」
拓海「…」
悠貴「…?それでどうなったんですか?」
杏「相星決戦になった白鵬戦に破れて優勝を逃すのと同時に、右肘をケガして千代大海は輝きをどんどん失っていったんだよ…」
拓海「あれさえなきゃ…千代大海はもう少しやれたのにな…」
モバP「そうして千代大海は、ついに2009年の11月場所で二場所連続で負け越して、関脇に陥落、65場所守り続けた大関の地位を失ったんだ」
悠貴「ろ、65場所も大関だったんですか?」
杏「今も魁皇と並ぶ最多記録だよ」
モバP「翌年の初場所…三日目、互いに競いあってきた大関、魁皇に破れて三連敗し、ついに引退を決めた」
拓海「千代大海は最後が魁皇が相手で良かった、って言ってたな」
杏「それで、千代大海は引退会見で、目標をもてば人生が変わることもある、それを若い人に伝えたい、と涙ながらに話したんだよ」
モバP「そして今では年寄、佐ノ山として、後進の育成にあたっている…というのが千代大海の相撲人生だ」
悠貴「千代大海さんが素晴らしい方だというのがよくわかりました!」
モバP「まぁ取り口に関しては、突きは大関、引いたら横綱、組んだら序二段とまでいわれてたんだけど」
杏「千代大海スクリューとかあったね~」
悠貴「スクリュー?」
杏「気になったら調べて見てね~」
モバP「と、言うわけで今回は千代大海についての話だったけど、どうだった?」
悠貴「とても勉強になりました!おもしろかったです!また聞かせてください」
杏「〇ouTubeとかに動画はいっぱいあるし、興味をもった力士がいたら調べてみるとおもしろいと思うよー」
悠貴「はい!帰って調べて見ます!!」
拓海「相撲は知ってるつもりでも知らないことだらけだな!もっと相撲について詳しくなりたくなったぜ!」
モバP「それじゃあまた機会があればまた話すよ」
悠貴「はい!楽しみにしてます!!」
終わり
第二回予告
250キロ越えの怪リュウ~山本山龍太
(予定)
また、出てほしいアイドル、力士(現役も可)がいればどうぞ
モバP「夏場所」悠貴「夏場所?」
というSSも書いてます。
こちらもよろしくお願いします
第二回『山本山龍太』
悠貴「この前のお話はとてもおもしろかったんです!」
かな子「そうなんだ…私も聞いてみたいなあ」
杏「ならば・・・P、なんか話して」
モバP「無茶言うなよ…あるけど」
周子「あるんかい」バッ
杏「周子もいたのか」
モバP「そうだなあ…じゃあ前回とは趣向をかえて山本山の話をしよう」
杏「ヤマスwww」
悠貴「やまもとやま…?聞いたことないです、聞かせてください!」
モバP「山本山は史上最重量力士なんだ」
かな子「…何キロあったんですか?」
モバP「277キロ」
周子「…え?いやいや重すぎるでしょ277って…」
悠貴「想像つかないです…」
かな子「山本山は強かったんですか?」
モバP「まぁ幕内までいったから強かったんだろう」
周子「幕内にいたの!?」
杏「ほんの短い間だけどねー」
悠貴「つ、強かったんですね…」
モバP「山本山は埼玉栄高校で全国準優勝、日本大学で副将も務め個人の全国大会で優勝した相撲エリートなんだ」
かな子「経歴すごいですね…」
悠貴「すごい人なんですね…」
モバP「その実績をひっさげて尾上部屋に今十両の天鎧鵬と同年に入門した」
周子「幕下付けだしとかだったの?」
杏「いんや、その資格を満たしてなかったから
前相撲からのデビューになったんだよ」
悠貴「それじゃあ、苦労されたんですね」
杏「それが、そうでもないんだな~」
モバP「山本山は幕下に初めてなったとき以外は一度も負け越さず、まさに順風満帆に関取へとのぼりつめたんだ」
周子「ものすごい人だった」
杏「これって幕下付けだしの人を除くと史上3番目のスピード出世だったんだよ」
悠貴「す、すごい…」
モバP「そして幕内デビューした場所、山本山は見事に勝ち越す、その次も…最高位は前頭9枚目
ただ…」
かな子「…?何があったんですか?」
杏「その後はケガに悩まされたんだ…もともと190センチの山本山の体型だと重くても190キロまで、ケガするたびに体重は増えて…」
悠貴「それでやめちゃったんですか…」
モバP「いや、前に(夏場所スレを参照『蒼国来の話をしたと思うが…覚えてるか?」
周子「…?」
杏「八百長の疑いがかけられたんだよ」
モバP「そう、八百長の疑いをかけられた山本山は否認したが認められず引退届を出して角界を去ることになった」
かな子「そんなことが…」
杏「まぁでも山本山は負けるときも勝つときも
憎めない感じで杏は好きだったよ」
悠貴「後で調べてみます!」
モバP「トレーニングで特注の自転車に乗ったりな」
周子「いやいや…無理でしょ、どんな自転車なのそれ」
杏「そういうエピソードには事欠かない力士だったね~」
モバP「と、言うわけでこの話は終わり…どうだった?」
悠貴「とてもおもしろかったです!」
周子「観てみたかったな山本山」
かな子「相撲っておもしろそうだなと思いました!」
杏「こういう話は楽しくていいね~」
モバP「また、機会があればまた話すよ」
悠貴「はい!楽しみにしてます!」
第二回
終わり
次回予告
怪我に泣かされた重戦車
~ソルトシェイカー、水戸泉政人~
今日はここまでで終わりにします
また、出てほしいアイドル、扱ってほしい力士がいればどうぞ
モバP「夏場所」悠貴「夏場所?」
もよろしくお願いします
第三回
『水戸泉政人』
悠貴「へえ、力士の方は車を運転したらいけないんですね」
杏「そうだよ…事故が起きたら大変だからね」
モバP「ちなみにきっかけは水戸泉が事故でケガしたからなんだよ」
泰葉「そうなんですか…知らなかったです」
悠貴「みといずみ?知らないです、教えてください!」
モバP「じゃあ今回は水戸泉について話すか」
悠貴「はい!お願いします!」
モバP「水戸泉はその名の通り茨城県出身の力士なんだ、本名の小泉と合わせて水戸泉と高砂親方が決めた」
悠貴「そうなんですか」
杏「中学で足が29センチあってなかなか合う靴がないところを高砂親方がくれたから高砂部屋に入門することになったんだよ」
泰葉「29ですか…すごい大きいですね」
モバP「ちなみに同期に幕下付けだしだった朝潮がいた、水戸泉は朝潮から手頃な稽古相手と思われて…相撲初心者の水戸泉は苦労したそうだ」
悠貴「いきなり厳しい経験をしたんですね!」
杏「だけど水戸泉は後にあの稽古が素晴らしい経験になった、と語ったんだよ~」
泰葉「相撲初心者と相撲エリートですからね…
大変だったでしょうね」
モバP「また、朝潮が相撲界の厳しさに耐えかねてやめようとしていたとき水戸泉が、今日は稽古にいかないんですか?、と聞いて朝潮が立ち直った…というエピソードもある」
泰葉「人が良かったんですね」
杏「結局その後朝潮は大関になったから、朝潮にしたらやめなくて良かったよね」
悠貴「水戸泉さん本人はその後どうなったんですか?」
モバP「そして水戸泉は1984年念願の関取となったんだが十両で勝ちを伸ばせず悩んでいるとき、付き人が勝ち星に恵まれてないときは塩だけでも豪快に撒いたらどうか、と言って水戸泉はその後豪快な塩まきで人気になる」
泰葉「どのくらいまいたんですか?」
杏「一回でだいたい600グラムくらいだったかな、イギリス巡業ではソルトシェイカーと紹介されたんだ」
悠貴「ろ、ろっぴゃくですか…土俵が真っ白になりそうですね」
モバP「同年の秋場所で幕内入りしたが幕内二場所目で交通事故で怪我、その後二場所連続で負け越して十両に落ちた…これが十両以上の力士が車を運転できなくなったわけ」
悠貴「なるほど、水戸泉さんがきっかけだったんですね」
杏「まぁその後すぐ幕内に戻って敢闘賞をとると次の場所は負け越すもその次の場所で10勝をあげて関脇まで番付をあげたんだ」
泰葉「素晴らしいですね、そこから幕内に定着したんですか」
杏「いや」
悠貴「え?」
モバP「その場所の横綱大乃国戦で靭帯損傷をして三場所連続休場で再び十両に戻った」
悠貴「大怪我ですね…その後はどうなったんですか?」
杏「その後再入幕を果たして小結で10勝をあげて今度こそは、と期待されたんだけど…」
泰葉「まさか…」
モバP「そのまさかで、大乃国戦でまたも左足を怪我する、十両には落ちることはなかったんだがこの二度の怪我が後々も水戸泉を苦しめた」
悠貴「大変な苦労を重ねたんですね…」
杏「この怪我は医者から、もう相撲は諦めるしかない、と言われるほどの大怪我で、水戸泉は現役続行を望んだけどギプスの下の自分の膝を見て、水戸泉は引退を考えたんだ…」
泰葉「そんな・・・」
モバP「だが治療のため療養施設を訪れたとき、自分よりひどい怪我をした人が頑張っているのを見て励まされ、土俵に上がり続けた」
悠貴「そうなんですか…勇気をもらったんですね!」
モバP「そして1992年7月場所、水戸泉は怒涛の七連勝でスタートしたんだ」
悠貴「すごいです!」
杏「中日に貴花田…後の貴乃花に、十日目に霧島に敗れて二敗になったけどトップを走っていたんだよ」
泰葉「そ、それでどうなったんですか?」
モバP「十三日目トップは二敗の水戸泉、三敗で武蔵丸、小錦、霧島が追う展開になった」
杏「んで十四日目水戸泉は貴ノ浪に勝って二敗を守ったんだよ~このあともし三敗の三人が負けた時点で水戸泉の優勝が決まるっていう状況になったんだ」
悠貴「でもそんなことなかなかないですよね…」
杏「と、思うじゃん?」
泰葉「え?」
モバP「武蔵丸、小錦、霧島がなんと相次いで負けたんだ…」
悠貴「本当にそんなことが起きたんですか!すごいです!」
杏「一応優勝の決まる可能性のある水戸泉は支度部屋で三人が負けたとき、さすがに総崩れはしないだろうと思っていたんだけど、最後の霧島が敗れたことを聞くと、思わずウソー!って叫んだらしいよ」
泰葉「それは驚きますよ、奇跡的でしたね」
モバP「結局この場所は十三勝二敗で優勝した」
悠貴「良かったですね!」
モバP「優勝パレードでは大関の小錦が旗手をつとめた」
泰葉「え?普通は有り得なくないですか?」
杏「普通はね、結構批判されたんだよ、天下の大関が平幕力士の旗手をするとは何事だ!、って」
悠貴「それじゃあ小錦さんはどうして…?」
モバP「小錦は水戸泉とともに苦労をともにした…水戸泉は小錦のよき兄弟子で、相談相手だった、また小錦は優勝したときの旗手を水戸泉にしてもらってたんだ」
泰葉「そんな関係があったんですね…」
杏「小錦は、水戸泉関は僕の恩人、誰がなんと言おうと僕が旗を持ちます、と言ったんだ…」
悠貴「水戸泉さんの人柄によるところが大きかったんですね!」
モバP「これは小錦の人情味と水戸泉の人柄の良さを表した逸話になったんだよ」
杏「小錦は有形無形の批判を浴びてたから…そんな小錦に差別なく接したのが水戸泉立ったんだよ、水戸泉は付け人がやめようかな、と言うと泣きながらひきとめてたんだ、その涙にほだされた人は多かったんだ…」
泰葉「小錦の心の支えになってたんですね…」
モバP「その後怪我もあって水戸泉は十両に落ちた…けど現役をまさに力尽きるまで続けたんだ、そして38歳で引退を決めた」
悠貴「怪我に泣かされたんですね、でも素晴らしい方だと思います!」
モバP「99休場は横綱大関を除くと最多記録、だが水戸泉は最後の最後まで土俵に立ち続けた…っていう話、…どうだった?」
泰葉「昔の力士はよく知りませんから勉強になりました」
悠貴「感動しました!他の力士についての話も聞いてみたいです!」
杏「水戸泉に関しては一回動画を見た方がいいよ」
モバP「また、機会があれば何か話すよ」
悠貴「はい!楽しみにしてます!」
第三回
終わり
次回予告
心優しき破壊王~福岡の英雄 魁皇博之 ~
今回はこれで終わります
また、出てほしいアイドル、扱ってほしい力士がいればどうぞ
第四回『魁皇博之』
千鶴「そんな話をしてたんですか?」
悠貴「はい!とっても楽しかったです」
杏「千鶴は好きな力士いる?」
千鶴「私の好きだった力士は魁皇ですね」
洋子「私も魁皇好きだったな~」
悠貴「魁皇さん、ちょくちょく名前を聞きますが…よく知らないので教えてください!」
モバP「じゃあ今回は魁皇について話そう」
悠貴「はい!お願いします!!」
モバP「魁皇は小さい頃から怪力にまつわるエピソードには事欠かなかった」
悠貴「怪力…力が強かったんですね」
千鶴「私も聞いたことあります…中学のとき他の生徒のスチール缶の空き缶を片手で潰して片付けてたらしいです」
洋子「へえ…知らなかった」
杏「中学の頃、すでに握力100キロ以上あったっていう話もあるね」
悠貴「100キロ…すごいですね…」
モバP「そして、魁皇は友綱部屋に中学卒業後に入門、同期には後の横綱、曙と貴乃花がいた」
悠貴「同期に、横綱が二人ですか…」
杏「花の六三組とか言われてたね~」
千鶴「魁皇もその二人ほどのスピード出世ではありませんが着々と番付をあげ1993年に新入幕を果たしました」
洋子「結構昔からいたんだね」
モバP「魁皇は初入幕では負け越して十両に落ちたが、すぐに戻って横綱、曙を破って金星をあげる」
千鶴「その次の場所でも勝って小結になります」
杏「そのあと関脇に上がったんだけどそこから13場所足踏みが続いたんだ」
悠貴「なかなか大関にはなれなかったんですね…」
洋子「苦労したんだね」
モバP「しかし2000年5月場所、小結で臨んだ魁皇は14勝1敗でついに優勝を果たした」
洋子「おお!やっと優勝できたんだ」
杏「そんで翌場所は11勝4敗と好成績を残して、念願の大関になったんだよ」
悠貴「大関になるのは大変なんですね…」
千鶴「大関取りこそ、千代大海、出島、武双山、雅山に遅れをとりましたが、魁皇はその後豪快な投げ技を武器にたびたび優勝争いを演じました」
モバP「そして、魁皇は2004年32歳にして全盛期を迎える、全場所で二桁勝利をあげ、九月場所で5度目の優勝を果たした」
洋子「そのくらいからは知ってる、強かったなあ」
悠貴「5回も優勝したんですか…その後横綱になったんですか?」
杏「優勝した次の場所…魁皇は最後まで優勝争いを繰り広げ12勝3敗、優勝こそ出来なかったけど、優勝次点で日本人横綱の期待が高まったんだけど…」
悠貴「…?」
千鶴「協会は連続優勝でなければ横綱にはなれない、として魁皇の綱取はなくなり、翌場所へともちこまれたんですが…魁皇は怪我で休場してまた横綱になることは叶いませんでした」
洋子「そうだったんだ…」
悠貴「あと一歩のところだったんですね」
モバP「その後魁皇は衰え始め、角番、休場を繰り返すようになったが、なんとか大関に踏みとどまっていた」
杏「でも魁皇を応援する人は多かったんだ…特に九州場所では魁皇の取組は毎回魁皇への応援で沸いたんだよ」
洋子「相撲があるときは毎日魁皇の結果が気になってたなあ…」
千鶴「そして12回目の角番をむかえ、進退をかけた1月場所12日目で勝ち越しを決めて2009年史上3人目の幕内800勝を達成しました」
悠貴「は、はっぴゃく…すごいですね」
モバP「さらに2010年には通算1000勝を達成…
次々と記録を達成していく」
杏「同年の地元九州場所では38歳にして優勝争いを繰り広げ…最終的には優勝出来なかったんだけど場所はおおいに盛り上がったんだよ」
千鶴「あのときは残念でしたけど感動しました」
洋子「本当にあのときは盛り上がったよね」
モバP「2011年、ついに魁皇は千代の富士の通算1045勝に並ぶと、1047まで記録を伸ばした…
そして魁皇は力を全て出しきった」
悠貴「その場所で引退したんですね」
杏「引退式では一万人の魁皇コールに思わず涙…ついに23年間の現役生活に幕をおろしたんだよ」
千鶴「…魁皇は本当に福岡のヒーローでした、直方には銅像も建てられましたし」
洋子「福岡の力士といえば魁皇!九州場所は魁皇が見られるのを楽しみにしてたなあ」
モバP「その後魁皇は浅香山となり、現在は自分の部屋を持つようになった、最近は勝負審判をよくしてるな…っていうのが魁皇の相撲人生だったんだ、どうだった?」
洋子「私は魁皇がベテランだった頃しか知らなかったからすごい新鮮だったな」
悠貴「様々な記録を打ち立てた人だったんですね、面白かったです!」
杏「魁皇の投げ技は本当に圧巻だから見た方がいいと思うよ」
千鶴「久しぶりに魁皇のことをよく思い出す機会ができて良かったです」
モバP「よーし、じゃあ今回はここまで!また機会があれば何か話すよ」
悠貴「はい!楽しみにしてます!!」
第四回
終わり
次回予告
第五回
柔よく剛を制す
~技で勝ち残った小兵力士、舞の海秀平
出てほしいアイドル、力士がいればどうぞ
第五回
『舞の海 秀平』
悠貴「この前の魁皇さんの話はとても感動しました!」
珠美「へえ…そうでしたか」
杏「珠美は相撲好き?」
珠美「はい…たまにですが見てます…好きな力士は…舞の海さんですね」
泰葉「舞の海…何回も動画を見ました」
悠貴「舞の海さん…よくテレビに出てるかたですね!」
モバP「じゃあ今回は舞の海について話そうかな」
悠貴「はい!お願いします!」
これから用事のため夜まで中断します
悠貴「確か、あまり背が大きくないんですよね」
モバP「現役時は170センチ94キロだったかな」
杏「約170センチだからね~」
モバP「舞の海は青森の木造高校から、名門日本大学へと進む…ただ日本大学入学時は体重68キロ…まともに相撲がとれるようになったのは四年になって体重が90キロにのってからだった」
泰葉「60キロだと、確かに苦労しそうです…」
杏「で、大学卒業後、出羽海部屋に入門したんだけど…当時は新弟子検査は173センチ以上ないとダメだったから、一回不合格になってるんだよ」
悠貴「そうなんですか…あれ?じゃあどうやって合格したんですか?」
モバP「頭にシリコンを埋めて無理やり背を伸ばし、北の湖の情けもあってなんとか合格した…
頭が明らかに出っぱってたな」
泰葉「あ、頭にシリコン…顔が引っ張られそうです」
杏「実際に目を閉じると痛くてほとんど眠れなかったらしいよ」
悠貴「…うう、想像すると頭が痛くなってきました…」
モバP「さて、そうしてなんとか合格した舞の海は、大学時の記録が資格を満たしていたため、幕下付けだしでデビューをはたす」
珠美「幕下付けだし…所謂相撲エリートですか」
杏「舞の海は初めての場所で6勝1敗、順調に番付をあげて、1991年の5月場所でついに十両に昇進したんだ」
泰葉「一年で関取ですか…スピード出世だったんですね」
モバP「そして同年秋場所、ついに幕内へと昇進、ここからが舞の海の活躍の始まりだった」
悠貴「どんな活躍だったんですか?」
モバP「舞の海は技のデパートのあだ名がつくほど攻めが多彩だった…まあそうしないと勝てないからなんだが」
珠美「リアルタイムでは見てませんが、驚くような相撲ばかりでしたね」
杏「まあ~中でも杏的に強烈だったのは、北勝鬨戦の八艘跳びかな…立ち合いで跳ぶ人がいるとは…」
悠貴「立ち合いで…跳ぶ?」
泰葉「私は…小錦戦の手四つで目が点になりました…手で組み合うって…信じられませんでした」
珠美「珠美は曙戦の三所攻めがすごく印象的です!身長差が30センチ体重差が100キロもあるのに勝つなんて…本当にすごかったです!!」
モバP「あとは後ろにさがる立ち合いとか猫だましとかくるくる舞の海とか、まあ言い出したらきりがないくらい攻めは多彩だったんだ」
悠貴「…すごく気になります!!」
杏「まあ、舞の海で調べたら出てくると思うよ」
悠貴「はい!調べてみます!」
モバP「そうして活躍を続けて人気者になった舞の海だが、小錦戦で小錦にのしかかられて大怪我を負う」
泰葉「小錦の体にのしかかられたら…」
杏「舞の海はまた、幕内に戻ってきたんだけど…その後は勝ちを伸ばせず、幕下に落ちることが決まって引退を表明したんだ」
珠美「もっと舞の海さんの相撲が見たかったです…」
モバP「その後舞の海はタレントに転身今では幅広いジャンルで活躍している…というのが舞の海のお話」
悠貴「今ではいろんな番組に出てますね!共演する機械があればお話を聞いてみたいです!」
モバP「また、舞の海のおかげで変わったことがある」
泰葉「?なんですか?」
杏「新弟子検査の基準が167センチ以上に変わって、さらに幕下付けだしの資格を満たしている人は、体格不問になったんだよ」
悠貴「舞の海さんがルールを変えたんですね」
珠美「そうだったんですか…」
モバP「そのおかげで、最近だと豊ノ島や豪風などの小兵力士も助けられたんだ」
悠貴「舞の海さんは小兵力士の方の希望になったんですね!…今回のお話も楽しかったです!」
珠美「珠美も今は小さいですけど…舞の海さんみたいに頑張ります!」
悠貴「他の方のお話も聞いてみたいです!」
モバP「なら良かった…また機会があれば何か話そうかな」
悠貴「はい!お願いします!」
第五回
終わり
次回予告
番外編その1
飄々とした角界随一の技能力士
安美錦 竜児
『旭天鵬 対 臥牙丸』
まゆ「頑張ってほしいですねぇ」
マッタナシ
杏「幕内残るにはあと一勝はしておきたいね~」
テヲツイテ
アーニャ「…!このかた40歳ですか、すごいです」
ノコッタ!
周子「組み合って…旭天鵬の引き落とし!」
まゆ「…ふぅ、良かったです、来場所も幕内で見れそうですねぇ」
モバP「体がよく動いてるなあ…」
番外編その1
『安美錦 竜児』
モバP「夏場所が終わっちゃったな…」
悠貴「…うーん、何かお話が聞きたいです!」
モバP「それなら今回は現役だけど安美錦の話をしようかな」
バッ
周子「安美錦って聞こえた」
杏「相変わらずだね~」
泰葉「安美錦ですか…」
モバP「安美錦は青森県の出身、高校を卒業したあと、兄が入門していた安治川部屋…今の伊勢ヶ浜部屋に入門する」
悠貴「なんだか東北出身の方が多いですね…」
泰葉「そう言えばそうかもしれません」
杏「兄の安壮富士も幕内力士だったんだけどこの安壮富士が入門したとき、この子より強い弟がいるって既に言われてたらしいよ」
周子「それって相当だね」
モバP「そして2000年7月場所で初入幕を果たすと、その場所で10勝5敗の成績を残し敢闘賞を受賞した」
悠貴「すごいですね!」
泰葉「初入幕で二桁勝ったんですか…?すごいなぁ」
杏「そして安美錦の快進撃が始まったんだよ」
モバP「貴乃花から初金星をあげると、武蔵丸、朝青龍とつぎつぎと横綱を破る活躍を見せる」
周子「その辺りから知ってる安美錦だね」
杏「だけど2003年闘牙との取組で膝の靭帯と半月板を怪我…それが今も安美錦をくるしめてるね」
悠貴「今場所も少し痛そうでした…」
泰葉「本当によく夏場所休みませんでしたよね…」
モバP「ただ、半年はかかると言われた怪我だったんだが…本人曰く動いてみたらそこそこの相撲が取れたそうで結局手術はしない方を選んだ」
周子「今はサポーターしてるよね」
杏「2010年から特注のサポーターをつけて出てるんだけど、これがなかったらもう引退してる、とも安美錦は言ってるね」
泰葉「両膝に分厚いサポーターしてますね…」
悠貴「それで今でも相撲が取れるんですね!」
モバP「そして今では金星7個に三賞11回という実績を残し、横綱大関も警戒するような力士になった…」
杏「今では膝の状態もあって、1日で申し合いは10番が限界だけど、その分考えて質の高い稽古をしてるんだよ」
悠貴「すごく考えて相撲をとってますもんね…」
周子「へぇ~今や大ベテランだけど怪我と戦いながら頑張ってるんだね」
モバP「さて、そんな安美錦だが、ファンに愛されるには理由がある」
悠貴「何でしょうか?」
杏「まずは、ファンサービスの良さかな、サインは気軽にしてくれる、問いかけにも応じてもらえる、あとは、インタビューの受け答えとかね」
周子「私もサインもらったなあ~優しかった」
モバP「インタビューで女性のインタビュアーじゃなきゃ嫌だとか言ったり、ユーモアに溢れた受け答えですっかり人気者になった」
杏「あと、相撲デスクの佐々木一郎さんがアルバイトを募集したところ、安美錦から応募があって履歴書が送られてきたこともあったんだよ」
泰葉「え、本当に送られたんですか!?」
周子「安美錦らしいね~」
モバP「理由は赤ちゃんのミルク代がほしいからだったそうだ」
悠貴「ふふっ、とってもユーモアのある人なんですね」
モバP「そんな安美錦だが、取る相撲は見るものを魅了し、ぼろぼろの状態でも土俵に今も立ち続けているんだ」
周子「そういうところがすごく好きなんだよね~」
泰葉「取組後はびっくりするくらい飄々としてますからね…そのうらには考えることをやめない努力があったんですね」
杏「この前話した付き人さんの話(夏場所のSSを参照)を含めて中身はすごく熱い人だよねー」
悠貴「はい!とっても素敵な方だと思います!」
モバP「そりゃ良かった…また機会があれば話そうかな」
悠貴「はい!楽しみにしてます!!」
番外編その1
終わり
これでいったん終わりにします
続きは
モバP「相撲で」泰葉「とーく」悠貴「その2です!!」
になります
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