数歩歩けば化け物に殺されそうになるこの世界に住む非力な人間は、同じく非力な人間と力を合わせて大きな囲い壁を作った
『私もここに住まわせてくれ』『娘だけでもここで暮らさせてていただけないでしょうか』『飼い犬と一緒にここで生活させてくれ』
囲い壁の外から様々な声が毎日聞こえてきて、非力な人間たちは仕方なく囲い壁の中に入れてやることにした
『助かった、ありがとう』『腹が減ってたんだ、みんな食ってしまったから』
人間は世界から一人もいなくなった
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女神「人間死んだ...」
天使「弱くし過ぎたんですよ、だから言ったじゃないですか」
女神「うん...ごめん」
天使「どうするんですか?」
女神「今月中に世界リセットする...はあ、パパみたいに上手にできると思ったんだけどなあ」
天使「神様はおおよそ2兆年も世界を維持しましたからねえ。残念ながら『イルカ魔人』が人間を絶滅させちゃいましたけど」
天使「もう1兆年で神様ギネスに乗れたのに惜しかったなあ」
女神「私はたった20億年で人間絶滅...」
天使「歴代でワースト一位じゃないですか?」
女神「...多分。反省してる」
天使「じゃあ絶滅手続きをしに役所に行ってきますんで」
女神「うん、お願い...」
女神「うーん、何がダメだったんだろう...」
女神「でも魔神おじさんは人間をめちゃくちゃ強くし過ぎた結果、繁殖活動をあまりしなくなって500億年で絶滅したって言ってたし」
女神「パパは人間を弱く設定したから上手くいったんだと思う。事実繁殖活動は適度に活発だった」
女神「魔神おじさんとパパから学べることは...?それが分かれば私も神様ギネスに名前を載せることができるかも!」
女神「よし、考えよう!人間を絶滅させず永劫栄えさせる方法を!」
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