幸子「山村の旅行」 (38)

クラリス「お二人だけで行かれるんですよね?」

幸子「そうなんですよ、Pさんってばこずえさん達のキャンプに付き添うからって!」

つかさ「ま、それだけアタシらを信頼してるってことっしょ」

クラリス「山は色々と危険らしいですから気をつけて下さいね」

幸子「大丈夫ですよ!別に登山をするわけじゃないんですから」


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クラリス「そうですか、でも一応このロザリオを持っていってください。お二人の安全を祈願した私の想いやPさんの想いが籠もっていますから」

つかさ「お守りってことか?ありがたく貰っとくな」

幸子「そこまで心配しなくてもボクはカワイイから大丈夫ですよ!あ、でも大切にしますね!」

クラリス「お二人とも、気をつけていってらっしゃいませ」

旦那「遠いところを良くを来て下さいましたなぁ」

奥さん「何も無いところですが、どうぞゆっくりしていってくださいね」

つかさ「ありがとうございます」

幸子「よろしくお願いします!」

奥さん「じゃあ、部屋に案内しますね、その後お夕飯を用意します」

幸子「この辺は山の幸が美味しいらしいですね!」

奥さん「そうですよ、美味しい山菜のてんぷらをご用意してますよ」

つかさ「仕事の前はやっぱ腹ごしらえだよな」
奥さん「うふふ、お楽しみに」

それから3日間村を散策し、2人は大自然を満喫した
そして、明日に帰京を控えた夜

幸子「昼間に行った山の上の展望台は綺麗でしたね!」

つかさ「そうだな、あそこなら夜は星が綺麗に見えるだろうな」

幸子「じゃあ、今から見に行きましょう!」

つかさ「そうだな、明日には帰らないと行けないし、今から見に行くか!」

奥さん「おや、今からお出かけですか?」

幸子「ちょっと山の展望台で星を見てきます!」

旦那「今からですか?まあ、大丈夫でしょう、気をつけて行ってらっしゃいませ」

幸子「やっぱり綺麗ですね、こんな満天の星空東京じゃ見られないですよ!」

つかさ「地上の明かりが少ないからな、小さい星も良く見えるんだ」

幸子「写真にも収めましたし、そろそろ帰りますか!」

つかさ「そうだな、あんまり遅くなって明日の仕事に支障が出てもダメだしな」

ガサガサガサ

幸子「なんか音がしませんでした?」

つかさ「風の音じゃないか?」

ガサガサガサガサガサ

幸子「なんか、動いてますよ………」

つかさ「犬とか猿か?こっちに気づかないと良いけど………」

ガサガサガサ

ばぁ

つかさ「なんだ、こいつ…

幸子「さ、さ、猿………人間の、顔…?」


「………ミツケタ」ニタァ

つかさ「幸子、逃げるぞっ!」ダッ

幸子「は、はい!」ダッ

「ミツケタ、ミツケタ、ミッツケタァァァァァ」ザザザザ

幸子「なんですか、なんなんですかあれ!」

つかさ「アタシが知るかよ!でも、4捕まったらやばそうなのはわかるっしょ」

幸子「ひぃ、何でこんな目に!」

残念ながら違います。
つかさちは普遍的存在なのではないでしょうか?

つかさ「はぁ、はぁ…撒いたか?………すぐ山を降りるぞ」

幸子「そ、そうですね、下山して旅館の人に!」

ガサガサガサ

幸子「まさか…」

「ミツケタァ」

つかさ「とにかく走れッ!」ダッ

幸子「はい!」ダッ

つかさ「くそっ、携帯は圏外かよ、幸子のは!?」

幸子「こっちもダメです!」

「ケッケケケッケケエエ」ザザザザ

幸子「電話も繫がらないし、山を、降りようにも、あいつに追い立てられてちゃ…」ハァハァ

つかさ「あきらめんな、こんな簡単に諦めちゃ、三流にもなれねえぞ…」ハァハァ

幸子「そんなこと、言ったって…あっ」ズザァ

つかさ「おい、幸子、おいしっかりしろ!」

幸子「つ、つまづいただけです、大丈…」ガシッ

「ケケケケ………ツカマエタ」

つかさ「くそっ、携帯は圏外かよ、幸子のは!?」

幸子「こっちもダメです!」

「ケッケケケッケケエエ」ザザザザ

幸子「電話も繫がらないし、山を、降りようにも、あいつに追い立てられてちゃ…」ハァハァ

つかさ「あきらめんな、こんな簡単に諦めちゃ、三流にもなれねえぞ…」ハァハァ

幸子「そんなこと、言ったって…あっ」ズザァ

つかさ「おい、幸子、おいしっかりしろ!」

幸子「つ、つまづいただけです、大丈…」ガシッ

「ケケケケ………ツカマエタ」

幸子「しぎゃあ!やめてください!ボクを食べても美味しくないです!やめ、熱ぅぅ!」

「ギャギギ………」バッ

つかさ「それは、クラリスの!」

幸子「ロザリオ………えいっ悪霊退散!」バッ

ガツン

「ギェェェェェ」

つかさ「ロザリオが効いたのか?幸子、今のうちに距離をとるぞ!」

幸子「わかりました!」

「………ユルサヌゾ」ザッザッザッ

幸子「この辺りまで来ればもう大丈夫ですかね!」

つかさ「村の明かりも見えてきた、もうすぐだろ!」

「………ドコダ………ドコダ」

幸子「聞こえましたか?」

つかさ「ああ、アタシ達を探してる、すげぇ根性だな」

幸子「ほ、褒めてる場合じゃありませんよ!」

つかさ「わかってる、でもあいつは確実にここに来るしアタシもお前も疲れきっていて街まで逃げ切れるとは思えない」

幸子「ど、どうしましょう」

つかさ「………お前は有能なカワイイアイドルだよ、きっと一流の、トップアイドルになれるわ」

幸子「た、確かにボクがカワイイには事実ですが、今はそんな場合じゃ………」

つかさ「アタシは、仲間に囲まれて、輝いてる幸子を、先輩として、アイドルとして尊敬してたぜ」

幸子「だから、なぜ今それを」

つかさ「アタシの分のクラリスのロザリオだ、それを持って村まで逃げろ」

幸子「いらないですよ!つかささんも一緒に逃げるんですから!」

つかさ「なんでも一人で出来るなんてことは無い、でも、一人だからできることもある、一人でやらないといけないこともあるんだわ………」

幸子「二人で、二人で帰るんですよ!二人で帰ってPさんに旅行の報告を!」

つかさ「あたしが囮になる、その間に逃げるんだ」

幸子「嫌です!」

つかさ「ごめんな、でもアタシはお姉さんだから、お前を無事に帰すのが仕事だろ?」

幸子「嫌…、嫌です…」

「………ココカァ………ドコダァ」ガサ、ガサ、ザザァ

つかさ「アタシが飛び出したら、すぐに走って山を降りるんだ、それできっと助かるだろ」

幸子「………」

つかさ「じゃあな、絶対トップアイドルになれよ!」バッ

幸子「まって!」

つかさ「うおぉぉぉ化け物ぉ!アタシはここだぁぁ!」

「ソコカソコカソコカソコカソコカ」ザザザザザ

つかさ「こっちにこぉい!」

「ミツケタミツケッタミツッケタァ」ザザザザ

つかさ「こっちだよ!こっちだ!」

幸子「つかささん………、ボクは…」ギュゥ

つかさ「はぁ、はぁ………あっ」ズコン

つかさ「い、つぅぅ………ハッ!」

「………ツマエタァ」ニタァ

つかさ「ここまでか………、幸子、生きて、輝くステージを作るんだ。P、ごめんな」

幸子「化け物!こっちだ!」

つかさ「幸子!お前、なにやってるんだ!」

幸子「つかささんを、一人にはしません!最後まで一緒です!」

つかさ「二人やられちまったら意味が無いだろ!」

幸子「そいつを倒せば良い、二人だけじゃない、クラリスさんも、Pさんも力を貸してくれます!」

つかさ「馬鹿野朗………」

「………クラウ」ザッ

つかさ「動くな、化け物ぉ!」ガシッ

「ギギ………」

幸子「ボク達の想いをくらえぇぇぇ!」

ジュウウウウ

「ギギャァァァァァ」

つかさ「アタシたちの未来を、夢を、渡すかぁ!」

「ギェェェ」バンッ

つかさ「ぐぅ…」ドサ

幸子「つかささん!」

「コイツラ、サカラウ、サカラウ、ダメダ、ダメダ、ダメダ」ザッザッザッ

幸子「か、帰ってく?」

つかさ「諦めたか、やったな」

幸子「よ、よかったぁ」

つかさ「さすがだったぜ、簡単に諦めるなんてアタシもまだまだだったな」

幸子「つかささんも凄かったですよ、それにクラリスさんも」

つかさ「さあ、帰ろうか!」

幸子「はい!」

モバP「二人とも、大丈夫だったか!?変なのに襲われたって!」

幸子「大丈夫でしたよ!ボクの華麗な勇気とつかささんの機転で切り抜けましたから!」

つかさ「ホント、幸子の勇気はすごかったわ!」

幸子「褒めすぎ、でもありませんねカワイイボクには当然の賛辞です!」

つかさ「このぉ」クシャクシャクシャ

幸子「ちょっと、やめてくださいよぉ」

モバP「なんか短い間に仲良くなったようだな」

つかさ「ま、色々あったって事だよ」

モバP「そりゃ良かった。じゃ二人とも、帰るぞ!」

つかさ「そうだな、帰ろうか、アタシたちの日常にさ」

幸子「はい!あ、それと、これかもよろしくお願いしますね、つかささん、Pさん!」

おわり

これで終わりです、つかさちの発案者ではありませんけどつかさち流行って欲しいです。公式つかさち待ってます!
あと本当は一晩民宿の部屋に閉じこもって夜を明かす展開も入れたかったけどあきらめた。

見てくれた方、ありがとうございました

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