猫耳男「恩返しに来ました!!」男「帰ってくれ!!」 (33)

男 「あっちー…ジュース買おう」

にゃーにゃー

男 「ん?なんだ、どこかから猫の声がする」

にゃー…

男 「足元…?」

男 「あ」

にゃー

男 「子猫が排水溝に落ちてる」

男 「放っておいたらこの暑さだしヤバそうだな…よっこいせ」

ズズッ

男 「ふう。ほら、出ておいで」

にゃーん

男 「よしよし」

にゃー ごろごろ

男 「ちっちゃいなー。首に鈴ついてるし、どっかの飼い猫なのかな?」

にゃっ

男 「あ」

タタタッ

男 「…行っちまった」

男 「うまく飼い主のところへ帰れればいいんだがな」

男 「あーあ。営業周りの途中なのに手が汚れちまった。近くに手洗い場とかあるかな?」


ピンポーン


男 「お?なんだ?」


ピンポーン

男 「ああ、そういえば、母ちゃんが野菜送るって言ってたっけ。ずいぶん早く届いたな」


ピンポーン

男 「はーい。今開けますよ」

ガチャ

男 「はい」

猫耳男 (以下、猫) 「こんにちは!!昼間助けていただいた猫ですが恩返しに」

男 「うわああああ!!」

ガッ

猫 「話だけでも!」

男 「ドアを離せ変態いいいいい」

男 「…あんたが、昼間助けた子猫?」

猫 「はい」

男 「で。助けたお礼に恩返しがしたいと」

猫 「はい。あ、これとりあえずの粗品です」

男 「わぁ美味しそうな水羊羹」

男 「よしわかったこれを受け取るから帰れ」

猫 「どうぞ…と見せかけておりゃああ!」

ガッ!バタンッ!

男 「うおぉっ!?し、しまった!」

猫 「ふふふ…お邪魔します」

男 「うわあああ部屋に入られたああ」

男 「ま、まて!」

猫 「はい」

男 「うわあああ机の上に綺麗に切られた羊羹と暖かいお茶が用意されてるううう」

猫 「どうか、落ち着いて私の話を聞いてくれませんか」

男 「お、おう」

猫 「私は昼間助けていただいた猫です。信じられないと思いますがそうなんです」

男 「いや、絶対おかしいだろ」

猫 「このように、猫耳も生えています」

男 「まず、俺が助けたのは子猫であんたみたいなおっさんじゃない」

猫 「子供の姿では恩返しに支障をきたすと思いまして」

男 「それも、身長2メートル近い上にむちゃくちゃ
ガタイの良いバリトンボイスを持つコワモテ顔のおっさんとはイメージがかけ離れている」

猫 「小さな体に宿る野生を表現した結果こうなりました」

男 「嘘つけ」

アッー!な展開しか想像できなくなった・・・

男 「(問題は、なぜこのおっさんが俺の家に来たかだ)」

男 「(もしかして、あの子猫の飼い主か?)」

男 「(いやだったら水羊羹渡して帰ればいいじゃん)」

男 「(そもそも、恩返しって何をするつもりなんだ?)」

猫 「台所をお借りしてもよろしいでしょうか?(超渋い声)」

男 「え、ちょ」

猫 「夕飯の材料は買ってきました。腕によりをかけて作らせていただきます」

男 「ええ…でもさ、その」

猫 「毒なんて盛りませんよ。心配ならば私も食べますし、作っているところを見ていても構いません」

男 「…」

>>17
すまん。言われて初めてスレタイにホモ注意をつけ忘れたことに気付いた

トントン

男 「…尻尾は付いていないんだな」

猫 「ズボンを履くと、どうしても邪魔になりますし」

グツグツ

猫 「あ、ズボン履かないで来ればよかったのか」

男 「やめろ」

ジャー…

男 「(あ、今、猫耳が動いた)」

猫 「できました。肉じゃがとほうれん草のお浸しとワカメの味噌汁です」

男 「うん。」

男 「普通に美味いな」もぐもぐ

猫 「それはよかった」もぐもぐ

男 「ちょっと薄味かな」

猫 「あ、醤油取ってください」

男 「おう」

男 「まあ普通に美味いし、恩返しも悪くないな」もぐもぐ

猫 「いやいや。恩返しはここからです」もぐもぐ

男 「いやでも、羊羹ももらったし飯も作ってもらったし」

猫 「いやだなあ。昔話で、動物を助けた後の恩返しといえば一つしかないでしょう」

男 「…え」

男 「亀を助けた男は竜宮城で盛大にもてなされて」

男 「ツバメを助けた爺さんはつづらに入った金銀財宝」

男 「犬を大切にしたら最終的に桜に花を咲かせて、殿様から褒美をもらった」

男 「おおお、もしかして!」

猫 「鶴の恩返しっていい話ですよね」

男 「鶴の恩返しって言うと」わくわく

猫 「助けた鶴が人に化けて男の元に来て」

男 「うん、それで高価な生地を折って裕福に」

猫 「男と生ハメセックスして幸せに暮らす話です」

男 「俺が知ってる鶴の恩返しと違う!?」

猫 「話によっては子供できてたりするんで合ってます」

男 「いや待ておかしいだろ」

猫 「大丈夫ですよ怖くない怖くない」

男 「や、やめろ近づくな」

男 「…ん?」

むくむく

男 「なんで急に息子が元気に…?」

猫 「ああ。さっきの材料に媚薬仕込んでおきましたから」

男 「うわあああ嵌められたあああ」

猫 「大丈夫ですよ、私は猫なんで」

男 「そっちの意味でもネコなのあんた!?そんなコワモテ顔で!??」

猫 「じゃあ、いっぱい恩返ししちゃいますね」

ジー…

ボロン

男 「あああ…やめてくださいぃ」

猫 「あむ」

男 「うぐっ」ビクッ

猫 「む…ぺろぺろ…じゅるぅっ」

猫 「どうれふかぁ…ぐちゅぐちゅ…ぐぽっぐぽっ」

男 「おおおお…や、やめ、搾り取られるっ…!」

猫 「溜まってるんれしょ、いっぱい私の口の中に…じゅるるるっ出して下さいね」

男 「うわあああ嫌だああ猫耳つけた渋い声のおっさんの口に射精するなんていやだあああ」

どぴゅっ

男 「おおお…」

猫 「ん…ふ。(ごくん)気持ちよかったですか?」

男 「死にたい」

猫 「これは、満足いただけていませんね」

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