工藤忍（以下　忍）「――総選挙が終わって、みんなひと段落…」



忍「――私は今回も圏外だったけど、Ｐさんやちひろさんをはじめ、いろんな人があたしを応援してくれた」



忍「はずなんだけど…」ﾁﾗｯ



モバＰ（以下Ｐ）「仕事終わり！ちひろさん！忍!美羽！お先失礼します！」



千川ちひろ（以下ちひろ）「あぁ！？お前、この後なにあるか分かってんのか！？」



Ｐ「総選挙結果発表でしょ？出先で見ますので、何かあったら連絡ください！では！お先します！」ﾊﾞﾀﾝ!



ちひろ「はあ…。まーた野球ですか…。まったくあの人はアイドル以上に野球好きなんだから…」



忍「そんなに野球って面白いのかな?あんまりいいイメージ無いんだよね…。お父さんも野球好きで、テレビ見れなかったし、延長で遅くなるし…」



ちひろ「そうねえ。私もあんまり好きじゃないわ。Ｐさんがいないと、超得ショップが開けないから、あがったりよ…」



忍「え？」



ちひろ「何でもないわよ!こっちの話だから…」

最高傑作のスレッド、宣伝させていただきにきました。
よろしゅうたのんます。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～　架空世界より戦場へ　～

　　　　 　 　 　 　 ＼　　 、
　　　　 _　 -――- 〉＼　辷＿ 　 ＿
　　　　　 ￣二ﾆ=-ミ　 　 ｰ‐ 　 ｀ヽ　｀ヽ
　　　 ｰ=彡ー　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 ／　　　　　 -┐r―､＼ヽ.　 　 　 　 　 Y
.　 ／　〃´／ ／　__| l＿__〕| ヽ V´　 　 　 　 L_
　/ ／ /／,　/ ／　 | ｌ　　 ｿミ､l ﾄ､　　 　 　 　 ヽ
.　´ 　/　/ /ｌイ　　　リ , --､ヽ｣リ　廴ミ≧=ｰ　 ミﾄ　　　　　　　以下のスレにて、4/21（火）20:00投下開始！
　　　 　 |　 | l r‐｡､　　{ °　}　　|　ΤT´　 ヽ＝＼l
　　　 　 ｌ/|ﾊ八　 ﾉ　　 ｀ー'′,　|　 |　l {こｲ }　 |　　　　　　　　なお、このスレはマブラヴ的対化物末期戦テイストのR-15Gです。
　　　 　 　 　 /／　　 ､　　 　 　 |　 | 　 7 ／ 　 |
　　　　　　 　 ゝri__∩ノ　｀ーイ　|　 |　r ｲ 　 ｌ　 |　　　　　　　　残虐描写・ぱっくんちょ等苦手な方はご注意下さい。
　　　　　　　　 Y O｀ ｰ- 　　　　 j　_|＿ｌ |　| ﾊ ﾄ|
　　　　　　　　　＼　　　　　　 ／ / -､　￣￣￣￣
　 　 ｨ示ー ――l　　 　 　 ／ ／| l　 ヽ
.　　 |l　 ヽ　　　　 辷ﾆ二´__,　イ | l 　 l |
　　　　　 ｌ|　 　 / 　 二＿〔＿＿ | l 　 l |　　　　　　　　　　　　　【一応やる夫】　エイルン・ラストコード　～　架空世界よりAAへ　～　【R-15G？】　
　　 |l　　 ｌ|　　　　 F｢ r―――‐ | l 　 l |　　　　　　　　　　　　　【一応やる夫】　エイルン・ラストコード　～　架空世界よりAAへ　～　【R-15G？】　 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429568738/)

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矢口美羽（以下美羽）「Ｐさんは仕事のとき以外はいっつも野球の話ばっかりしてますよね!この間も友紀さんと話し込んでましたし」



ちひろ「あのバカは他担当のアイドルと話し込むほど余裕があるんですか…。こうなったら、次の月末のガチャはプラチケ使用不可にしましょう…」



忍「あの人基本的に、ガチャ回さないと思うんだ…。月末で動いたところ見てないし…」



ちひろ「となると、レアメダルの値上げですね…。ﾌﾌﾌ･･･」



美羽「なんかちひろさんも怖くなったね…」



忍「う、うん…。でも、Ｐさんは野球以外では真面目だよね。先週も日曜日の夕方から火曜日の夕方までずっと事務所にいたし」



美羽「試合がないって言っていた金曜日も事務所で寝ずに仕事してたって言うし」



忍・美羽「…」



忍・美羽「野球ってそんなに面白いのかな？」



ちひろ「気になるのなら行ってみたら?」



忍「え！で、でも、総選挙の結果発表もあるし…」



ちひろさん「なにかあったら電話するわ。それでいいと思うわよ」

美羽「で、でも、Ｐさんの家に伺うなんて、急すぎませんか?私も心の準備が…」



ちひろ「Ｐさんは野球場で試合を見に行ってるのよ。今日はマリーンズだから、幕張のマリンフィールドね」




ちひろ「今地図を出すから、これで行くといいわ」ｽｯ



美羽「そうだったんですか。――そうとわかれば行きましょう!忍ちゃん!」



忍「わ!ちょっと待ってよ!美羽ちゃん!」ﾃｦﾋｯﾊﾟﾗﾅｲﾃﾞﾖ!



Ｐ・忍・美羽マリンフィールﾄﾞへ移動中――



忍「結構遠いんだね…。夢の国のもっと奥なんだ…」



美羽「幕張メッセもすぐ近くですね。ここでライブしたいですね！」



忍「そうだね！Ｐさんにお願いすれば敵うと思うよ!――の前に、まずはＰさん探さなきゃ!どこにいるんだろう」



美羽「今日はマリーンズ対バファローズなんですね。Ｐさんはどっちのファンだろ?」



忍「そう言えば、先週の週末ブルーウェーブが何とかって言ってたよ。スマホで調べればすぐだね」



美優「――どうやらブルーウェーブはバファローズの前身だったようですね。ということはバファローズファンというわけですね」

美羽「で、でも、Ｐさんの家に伺うなんて、急すぎませんか?私も心の準備が…」



ちひろ「Ｐさんは野球場で試合を見に行ってるのよ。今日はマリーンズだから、幕張のマリンフィールドね」




ちひろ「今地図を出すから、これで行くといいわ」ｽｯ



美羽「そうだったんですか。――そうとわかれば行きましょう!忍ちゃん!」



忍「わ!ちょっと待ってよ!美羽ちゃん!」ﾃｦﾋｯﾊﾟﾗﾅｲﾃﾞﾖ!



Ｐ・忍・美羽マリンフィールﾄﾞへ移動中――



忍「結構遠いんだね…。夢の国のもっと奥なんだ…」



美羽「幕張メッセもすぐ近くですね。ここでライブしたいですね！」



忍「そうだね！Ｐさんにお願いすれば敵うと思うよ!――の前に、まずはＰさん探さなきゃ!どこにいるんだろう」



美羽「今日はマリーンズ対バファローズなんですね。Ｐさんはどっちのファンだろ?」



忍「そう言えば、先週の週末ブルーウェーブが何とかって言ってたよ。スマホで調べればすぐだね」



美優「――どうやらブルーウェーブはバファローズの前身だったようですね。ということはバファローズファンというわけですね」

忍「すいませんバファローズを応援するちっけとをいただけますか?」



受付「ですと、ビジター応援席になります」



忍「それを高校生１枚、中学生１枚ください」



受付「えーっと、大人２枚になりますので３０００円になります」



忍「あ、はい」ｽｯ



受付「はい。こちらチケットになります。ごゆっくり」



美羽「これがチケットなんですね。座席番号がないということは、自由席なんですね」



忍「整理番号ないけど、大丈夫かな?」



レフトスタンド――



忍「うわー！ここが野球場なんだ！綺麗だね！」



美羽「広い!けど――」



ﾋﾞｭｰ



忍・美羽「風が強い!」



忍「美羽ちゃん、さ、寒いね…」



美羽「首が、スース―する!何か巻くもの買いましょう!」



グッズショップ――

忍「グッズショップに来て気づいたんだけど…」



美羽「どうしたの忍ちゃん?」



忍「私たちちひろさんの許可は貰ってるけど、Ｐさんの許可貰ってないよね。ここで見つかったら大変だよね?」



美羽「そうでしたね。だとするとギャグは封印しなくてはいけませんし、変装も必要ですね!」



忍「上着買って変装しなくちゃ!」



美羽「じゃあ、あれ買いましょう！ユニフォーム!それと、寒いからマフラータオル！」



忍「色んな番号と名前のがあるんだね美羽ちゃんは何番が良い？」



美羽「やっぱり１番です!何でも１番になりたいですから!」



忍「そっか。私何番がいいかな?まよちゃうな…」



美羽「じゃあ、７番がいいんじゃないかな?一番少ないし、ラッキーセブンって縁起良さそうですよ!」



忍「フフフ。そうね。じゃあ、それ買っちゃおう!」



忍・美羽装備完了!

美羽「改めてレフトスタンドに来たけど、どこに座りますか?」



忍「Ｐさんどこにいるのかな?あんまり近づきすぎないようにしなくちゃね…」



美羽「なら少し離れに座りましょう。それなら良いと思います」



忍「周りには誰も座ってないから大丈夫だよね？」



美羽「スコアボードもここから何とか見えますね。選手が表示されてますよ」



――国家斉唱です。



美羽「忍さん。向こうのベンチから選手たちが出てきましたよ!」



忍「白いユニホーム?バファローズの人たちかな?」


――ｾﾝﾀｧｰ　ｵｶﾀﾞｧｰ



美羽「ロッテの選手たちのようですね」



応援団「さあ!今日も皆さんの応援でバファローズを勝利に導いていきましょう！」



オー！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



忍「なにが起こるのかな？」



ｵｲｵｲｵｲｵｰｿｰﾚ!



トランペット演奏中――



レフトスタンド「オイ！オイ！オイ！オイオイ！」ソーレハイハイハイ！



忍・美羽「！？」

――１番　セカンド　ヒラノケイイチ


ﾜｰ!ｹｲｲﾁｻｰﾝ！ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!



忍「なんかすごいね。みんな立って応援してるね…」



美羽「私達も立ってないと浮きませんか？」



忍「そ、そうだね…立とうか」ｽｯ



応援団「とつげき！とつげき！ひーらーのー！」×２



ﾄﾂｹﾞｷ!ﾄﾂｹﾞｷ!ﾋｰﾗｰﾉｰ!×２



忍・美羽「！？」



忍「す、すごい。迫力…」



美羽「なんかものすごい場違いが…」



ｶｷｰﾝ!ﾎﾟｽ!



ｱｰ…



――２番　ショート　アダチ



ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!

応援団「斬り込め斬り込め!安達!」


ｷﾘｺﾒｷﾘｺﾒ!ｱﾀﾞﾁｰ!


ﾀｹﾚｰ!ｵｵｼｸｲｹ!ﾎｰﾝﾉｵｳﾉﾏﾏﾆｰ!



忍「また違う応援歌だ…」


ｷﾊｸｰﾀﾞｼﾃｰｺｺﾃﾞｰｲﾏﾐｾﾛｰﾁｶﾗｰﾌﾘｼﾎﾞﾚｰ!


ｶｯﾄﾊﾞｾｰｱﾀﾞﾁｰ!


ｶｷｰﾝ!ﾜｰﾜｰ!


ｿｰﾚ!ﾊｲﾊｲﾊｲ!

忍「ランナーが出たね!――美羽ちゃんどうしたの?首をかしげて」



美羽「お恥ずかしいのですが、私野球のルールがよく分からないのです。忍ちゃん、教えて頂けますか?」



忍「私も詳しくは分からないけど、今バットで打って出た人が塁を回って１周すると１点が入るんだよ」



――３番　ライト　イトイ　背番号７



美羽「ふむふむ」



忍「でも、相手チームは３人の打つ人と塁に出た人をアウトにすればその時点で攻撃と守備が交代。９回まで終わって点数が多く入ったチームが勝ち!って分かるかな?」



美羽「まあ、なんとなく…」



ｷｰﾝ!ｳｯﾀｿﾞｰ!ﾋｯﾄﾀﾞｰ!3ﾙｲｾｰﾌ!ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！



美羽「今のはどういうなったんですか?」



忍「今のは、バッターが打ったボールが外野にここまで行ったのを見て、紅いリストバンドの選手が一気に3塁まで進んだの。今立っている選手のところまで戻れば1点だよ!」



――4番　ＤＨ　ｶﾗﾊﾞｲﾖ　背番号99



ﾀﾉﾑﾖｰ!ｷﾞｾｲﾌﾗｲﾃﾞｲｲｿﾞｰ！



美羽「犠牲フライ?」



忍「犠牲フライって言うのは、フライでアウトになったランナーが進んでホームに帰ること。それでも1点入るんだよ」



美羽「じゃあ、大チャンスなんですね!」

ﾘｽﾄｦｰｷｶｾｰﾃ　ﾊｰﾅﾃﾄﾞｺﾞｳﾉｲﾁｹﾞｷｦ



忍「何だかトランペットの応援にも慣れてきたね」



美羽「Ｐさんもみんなと一緒に応援してますね。－－というより」



Ｐ　バファローズユニホーム着用!



忍「スーツ脱いで、しっかりユニホーム着てるね」



ｷｰﾝ!ｵｵｵ!



美羽「バッターが打ちましたよ!そしてボールは外野の人が掴んだ!」



忍「そして一気に3塁ランナーが返ってきた!」



ﾜｰ!ｾﾝｾｲﾀﾞｰ!ｾｰﾉ!



美羽「わ！また違う応援歌が流れてる!」



忍「Ｐさんはもちろん歌ってる!」



Ｐ「オー！イエィ！バファローズ！打てー打てー！」



応援団「せーの！」



レフトスタンド「バンザーイ！バンザーイ！バンザーイ！」



美羽「万歳もしたよ！？」

ちひろ「1回表はバファローズが先制ですか…。ニシ君はどこまで踏ん張れるかしら…」



美羽「1点入りましたね！」



忍「うん。このまま勝って欲しいね！」



ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ



レフトスタンド「カラバイヨー！カラバイヨー！」



美羽「あれ？みんなでさっき犠牲フライを打った選手の名前を叫んでますね？」



忍「そうだね。Ｐさんも叫んでるけど、何でかな？」



美羽「まあ、いいじゃないですか！Ｐさん応援しているチームが勝つように応援するだけです！」



忍「何だかこの前のＴＢＳみたいだね。美羽ちゃんカッコいいよ！」



美羽「イエイ！」



応援団「この回ーはー！皆さんの応援で先制することが出来ましたー！応援ありがとうございましたー！」



レフトスタンド「イエー！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



忍「皆気合入ってるね…」



美羽「やっぱりバファローズに勝ってほしいんですね。――Ｐさんが応援団の人と話しかけてる」



忍「本当だ。しかも笑顔だ」

忍・美羽「…」



忍「すごく親しそうな雰囲気だったね」



美羽「うん。それに楽しそうな笑顔でした…」



忍・美羽「…」



時は流れて3回表――



――3番　ライト　イトイ　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！



応援団「かっとばせ！かっとばせ！い・と・い！」



レフトスタンド「かっ飛ばせ！かっ飛ばせ！糸井ー！イ・ト・イ！」



忍「中々、ヒットは出ても点に繋がらないね…」



美羽「あんまりわからなくても、あー、とか、うーとか唸っちゃいますね」


ｶｷｰﾝ!



レフトスタンド「おお!行けー行けー!行けー!入ったー!」



忍「やった!美羽ちゃん!ホームランだよ!」



美羽「本当ですね!嬉しいです!――みんなでハイタッチしてますよ！」



忍「じゃあ、私たちもハイタッチしよっか!」



美羽「はい！」ﾀｰｯﾁ!



忍「Ｐさんともハイタッチしたいね」



美羽「うう。したいですね…」

ちひろ「試合は進んで6回裏ですね。2-1でバファローズが1点リード。という状況ですね。――ですが、いつまで事務所にいればいいんですかねえ？」
忍


――3番　ライト　ｶｸﾅｶｰ!



忍「ノーアウトでランナーが出ちゃったね」



美羽「でも、相手チームに付け入るすきを見せていないので、だいじょう――」



ｶｷｰﾝ!ｱｰｱｰｱｰ！ｵﾁﾙﾅ!



忍・美羽「落ちたー!」



忍「ランナーが3塁回って帰ってきちゃうよー!」



美羽「やっと追いついたー!」



忍「あー。同点になっちゃった…」



美羽「打った人も2塁に行っちゃったね…。――ベンチから誰か来たよ?」



忍「本当だ。西選手の所に向かってく。他の人も西選手のとこに行くね」



応援団「頑張れ!頑張れ!ニシユウキ！」



レフトスタンド「頑張れ!頑張れ!ニシユウキ！」



忍「私達も応援しなきゃ…！」



忍・美羽「頑張れ!頑張れ!ニシユウキ！」

忍「頑張れ―!」



美羽「負けるなー!」



ｶｷﾝ!



忍「打ち上げた!」



ﾊﾟｽｯ!



美羽「抑えたー!――はあ…」



忍「なんか疲れたね…」



Ｐ「ちょっといいですか?」



忍・美羽「！！」



忍「――Ｐさん！気づかれちゃったかな？」



忍「な、なんでしょうか?」



Ｐ「もしかして、バファローズの観戦は初めてですか?」



忍「え？――ええ!そうなんです!お友達と一緒に今日初めて外野スタンドで応援しているんです！」



美羽「はい！色々と驚きがあって…」

Ｐ「どうだい？こっちで一緒に応援しないか?」



忍「え？で、でも応援歌とかわかりませんし、みんなの迷惑になりますし…」



Ｐ「大丈夫ですよ。応援団に歌詞カードを出してもらいますから。みんなで一緒に応援した方が楽しいですよ？」ﾆｺｯ



忍・美羽「！！」



忍「――どうする？」ﾋｿﾋｿ



美羽「――私達に気付いてないようですし、大丈夫じゃないですか？いざばれても、ちひろさんには許可取ってますし…」ﾋｿﾋｿ



忍「そうか！じゃあ、こっちだ」



Ｐ「応援団さん。応援歌の歌詞カード2枚いただけますか？」




応援団「はい。いいですよ。――Ｐさんまた新しい人引っ張ったんですか?」



忍「――応援団が目の前の席!」



Ｐ「いやー。やっぱりみんなで応援した方が楽しいじゃないですか。新しいファンは大切にしなくちゃ」



応援団「まったくＰさんは凄いなあ。――どうぞ。歌詞カードです」



Ｐ「ありがとうございます。――これがオリックスの歌詞だよ。えっと名前は？」

忍「ヤバ!――しのって言います…」



美羽「海です…」



Ｐ「しのちゃんに、海ちゃんか！今日だけかもだけど、よろしくね!」



忍・美羽「はい！よろしくお願いします!」



――バファローズラッキー7です。



忍・美羽「ラッキー7？」



Ｐ「7回の攻撃だからラッキー7だ。ここで俺たちはＳＫＹって歌を歌うんだ。ココな」



三人+レフトスタンドで熱唱中!



ﾋﾟｭｰ!



美羽「あの風船はなんですか?」



Ｐ「あれはジェット風船と言って、ラッキー7の時と試合に勝った時に飛ばすんだ」



忍「へー。試合勝ちそうなら買ってみようかな?」



Ｐ「４こで300円だから、1つ買っておけばまた来たとき使えるし良いと思うぞ」

ﾋﾟｭｰ



応援団「さあ!ラッキー7です!今は一点差ですが、この回でさらに追加点を入れられるように応援していきましょう!」



ｵｰ！



Ｐ「奇数回の３－３－７だぞ。これだ」ﾕﾋﾞｻｼ



忍・美羽「はい！」



レフトスタンド「ソーレハイハイハーイ！」



ちひろ「7回裏。バファローズは今まで攻めあぐねていた2番手ピッチャーを攻め立て、1アウト1塁3塁の追加点のチャンスを作ります!」



ちひろ「でも、忍ちゃんも美羽ちゃんも圏外かあ…。もっと頑張らないといけませんね!Ｐさん!」



Ｐ「！？」ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸ!



美羽「どうしたんですか？寒いんですか?」



Ｐ「いや…。なんか背筋が寒くなってな…」



忍「大丈夫ですか?結構風も強いんですから上着を着た方が…」



Ｐ「いや！大丈夫だ!これからもっと熱くなるからな！！」



忍・美羽「？」



6番　サード　コヤノ



ﾊﾟﾗﾊﾟｰ　ﾊﾟｰﾗﾊﾟﾗﾊﾟｰ　ｵｵｵ!



忍「皆、わくわくしながらタオルを持ち出したけど…」



Ｐ「これからバファローズ名物の『タオル』という応援だ！チャンスの時の応援歌の一つだ。二人ともタオルがあるならみんなみたいにタオルを前に出して」



忍「こう…?」



美羽「ですか…?」

1･2･3･4!


レフトスタンド「ワッショイ！ワッショイ！ワッショイ！ワッショイ！」



レフトスタンド「いきおーいだ！つーなげつなげ！やまをーはり、いーちかばちか！」



レフトスタンド「そーこだうて、てをだせ。ばっとふったら、ぼーるはとぶー！」



ｺﾔﾉ!ｺﾔﾉ!



美羽「みんなが一斉にタオルを閉じたり開いたりしながら歌ってます!」



Ｐ「すごいだろ？飛んだり、旗をふったりするのは結構見るが、タオルを使った振り付けの応援はここの名物だ。見よう見まねでやってみろ」



忍・美羽「コヤノ！コヤノ！」



ｶｷﾝ!　ｵｰ!ﾖｸﾔｯﾀ!



Ｐ「あー！ゲッツーだー！何やってんだよ！コヤノ！」



美羽「ゲッツーって？」



Ｐ「ダブルプレーと言って、1回のプレーで2つのアウトを取ること言うんだ」



美羽「ほえー。それをされたら、せっかくの攻撃も台無しだね」



Ｐ「守備側はランナーが出れば、積極的にそれを狙ってくるんだぞ」

ちひろ「試合は――9回表まで進んで2体2の同点ですか…。このままだと延長戦ですね。Ｐさんは良いけど２人は終電で帰ってこれますかねえ？不安だわ…」



応援団「ここで一気に勝ち越せるよう、皆さんの熱い応援をお願いします!」



ｵｰ!ﾜｰﾜｰﾜ!



Ｐ「勝ち越して、9回の裏を抑えたらバファローズの勝ちだ！精いっぱい応援しよう!」



忍・美羽「はい！」



３－３－７を演奏中――



――1ﾊﾞﾝｾｶﾝﾄﾞ　ﾋﾗﾉｹｲｲﾁ



Ｐ「ヒラノー！出てくれー!」



ﾎﾞｰﾙ!ﾌｫｱﾎﾞｰﾙ!



レフトスタンド「よーし!ナイセンだ！」



忍「先頭バッターが塁に出た!これは大チャンス!」



――2ﾊﾞﾝｼｮｰﾄ　ｱﾀﾞﾁ



Ｐ「バント決めろよー!」



レフトスタンド「続け！続け!アダチ!続け!アダチー！」




ｶﾂﾝ!　ｱｳﾄｰ!

Ｐ「よーし!ここでイトイだ！最高のパターンだぞ!」



――3ﾊﾞﾝﾗｲﾄ　ｲﾄｲ



前奏演奏――



レフトスタンド「イトイ！イトイ！イトイ！イトイ！」



レフトスタンド「たーくされたねがいのせて、ふーりかまえたそのうでで」



レフトスタンド「いーただきーへとつーながるー、あーちをえがけー」



忍・美羽「イトイ！イトイ！」



レフトスタンド「きょーれつなー！」「はやいだきゅうをー」ﾊﾟｰﾗﾊﾟﾊﾟｰ



忍・美羽・Ｐ「とばしたれー！」ﾊﾟｰﾗﾊﾟﾊﾟｰ



忍・美羽・Ｐ「たたきこめー！」



レフトスタンド「ヨシオ！もえろ！もえろ！ヨシオ！」



ｶｷｰﾝ！



Ｐ「お！――ああ、セカンドゴロだ…」



ｱｳﾄｰ!

忍「さて、2アウトだけど3塁。これはいけるかな？」



Ｐ「多分…」



――4ﾊﾞﾝｼﾒｲﾀﾞｼｬ　ｶﾗﾊﾞｲﾖ



ｷｬｯﾁｬｰﾀﾂ



美羽「え？キャッチャー立って大きく外したけど…」



Ｐ「まあ、当然だよな。敬遠と言ってこのバッターと勝負を避けるってことだ」

レフトスタンド「オラー！勝負しろ―！」



ﾌﾞｰﾌﾞｰ!



美羽「みんな怒ってますね…」



Ｐ「まあ、向こうからしたら当然だからな。今、調子がいいバッターとは勝負したくないだろう」



ﾎﾞｰﾙ!ﾌｫｱﾎﾞｰﾙ!



応援団「さあ！勝ち越しの大チャンスです!皆さん準備は良いですか―!」



ｵｰ!



<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/1LC1GFsLvtg?rel=0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



Ｐ「きたきたー！カウボーイ（丑男）!」




忍「美羽ちゃん!これだよ丑男って書いてあるやつ！」



レフトスタンド「あつきーじょうねつーあかくそまりー」



レフトスタンド「あおきーいなずまーかーがやくー」



忍・美羽「たちむかえせんしたちーかなしみのりこえつきすすめー！」



忍・美羽「しんくとーあおのたましいをーほのおともやしてせめろ！」



忍・美羽・Ｐ「サカグチー！サカグチー！決めたれ―!」



ｶｷｰﾝ!



Ｐ「ああ…ライトフライだ…」



忍・美羽「落とせ―!」



ﾊﾟｼｯ　ｱｳﾄｰ!

レフトスタンド「オラー！勝負しろ―！」



ﾌﾞｰﾌﾞｰ!



美羽「みんな怒ってますね…」



Ｐ「まあ、向こうからしたら当然だからな。今、調子がいいバッターとは勝負したくないだろう」



ﾎﾞｰﾙ!ﾌｫｱﾎﾞｰﾙ!



応援団「さあ！勝ち越しの大チャンスです!皆さん準備は良いですか―!」



ｵｰ!



<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/1LC1GFsLvtg?rel=0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



Ｐ「きたきたー！カウボーイ（丑男）!」




忍「美羽ちゃん!これだよ丑男って書いてあるやつ！」



レフトスタンド「あつきーじょうねつーあかくそまりー」



レフトスタンド「あおきーいなずまーかーがやくー」



忍・美羽「たちむかえせんしたちーかなしみのりこえつきすすめー！」



忍・美羽「しんくとーあおのたましいをーほのおともやしてせめろ！」



忍・美羽・Ｐ「サカグチー！サカグチー！決めたれ―!」



ｶｷｰﾝ!



Ｐ「ああ…ライトフライだ…」



忍・美羽「落とせ―!」



ﾊﾟｼｯ　ｱｳﾄｰ!

忍「勝ち越しのチャンスが…」



美羽「なくなっちゃいましたね…」



Ｐ「なーに。10回の表に勝ち越せばいいんだよ」


――ﾊﾞﾌｧﾛｰｽﾞﾋﾟｯﾁｬｰ　ﾆｼﾆｶﾜﾘﾏｼﾃ　ｶｲﾀﾞ　ｾﾊﾞﾝｺﾞｳ47



応援団「さあー!カイダ選手が三者凡退で抑えられるように、応援しましょう!」



ｵｰ!



応援団「頑張れ!頑張れ!カイダ！」



レフトスタンド「頑張れ!頑張れ!カイダ！」



ちひろ「しかし、カイダ選手は２アウトながら、２・３塁のピンチを迎えます…。バッターは4番のイマエ。ここでバファローズベンチが動きます」



――ﾊﾞﾌｧﾛｰｽﾞﾋﾟｯﾁｬｰ　ｶｲﾀﾞﾆｶﾜﾘﾏｼﾃ　ﾂｶﾊﾗ　ｾﾊﾞﾝｺﾞｳ50



応援団「頑張れ!頑張れ!ツカハラ！」



忍・美羽・Ｐ「頑張れ!頑張れ!ツカハラ！」



――ﾊﾞｯﾀｰﾊ　4ﾊﾞﾝｻｰﾄﾞ　ｲﾏｴｰ



忍「ツカハラさん抑えて！」ｷﾞｭｯ



美羽「何とか…」ｷﾞｭ



Ｐ「頼むぞ!ﾂｶﾊﾗｰ」



ｶｷﾝ!



Ｐ「サードゴロ！抑えた!」



ｱｳﾄｰ！

Ｐ「よーし！ナイスだ!ツカハラ！」



忍「あー。心臓がバクバクした…」



美羽「手に汗握っちゃいましたよ…」



――ﾀﾀﾞｲﾏﾖﾘｴﾝﾁｮｳｾﾝﾆﾊｲﾘﾏｽ　ｻｲﾀﾞｲ12ｶｲﾏﾃﾞｵｺﾅｲﾏｽ



Ｐ「長い戦いになりそうだな…」



ちひろ「10回の表、バファローズは3者凡退。その裏のマリーンズの攻撃でツカハラ選手がピンチを迎えます」



Ｐ「1アウトランナー1・3塁。バッターは8番のタムラからか…」



美羽「えっと、この状況だとバファローズはどうしたら良いんですか?」



Ｐ「一番早いのは内野ゴロでゲッツー。これで10裏終了。次は三振。内野フライでアウトを稼ぐ。外野フライだと犠牲フライもあるから駄目だな」



忍「圧倒的に不利だね。ライトスタンドのマリーンズファンは勢いに乗ってるね…」



――ﾊﾞｯﾀｰﾊ　8ﾊﾞﾝｷｬｯﾁｬｰ　ﾀﾑﾗ



忍「全員が試合の様子を見てるね…」



ｽﾄﾗｰｲｸ!



レフトスタンド「よし！いいぞ!ガンバレ！」



美羽「一球一球に声援が飛び交いますね…」



ﾎﾞｰﾙ!



レフトスタンド「ＯＫ！ＯＫ！」

ｶｷﾝ!


忍「あ…。内野ゴロだ!」



Ｐ「４－６－３！ゲッツー！ナイスピー！ツカハラー！」



レフトスタンド「良くやったぞー!」



美羽「もう終わったかと思いましたよー」



Ｐ「まだまだ諦めてないぞ!頑張れ!」



ちひろ「試合は11回も互いに無得点。。12回の表に入り7番のカワバタが出塁しました！」



－―8ﾊﾞﾝ　ｻｰﾄﾞﾊﾗ　ｾﾊﾞﾝｺﾞｳ2



応援団「続け!続け!ハラタクヤ！」



レフトスタンド「続け続け！ハラタクヤ!」



ｺﾂﾝ!　ｱｳﾄｰ!



Ｐ「ランナー2塁!これでワンヒットで勝ち越せる!」



――9ﾊﾞﾝｷｬｯﾁｬｰ　ｲﾄｳ



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レフトスタンド「ハイ！イッパツマーン！」



レフトスタンド「いまだだせんばくはつだー！いちだばっといのちのせ！」



忍・美羽・Ｐ「しょうりめざして！わっしょいわっしょい！」



忍・美羽・Ｐ「かいせいんげきへーつっぱしれー！行け行けそれいけ!ヒカル！」



ﾎﾞｰﾙﾌｫｱﾎﾞｰﾙ!



美羽「ランナーが出ましたよ!さらにチャンス拡大ですね!」



Ｐ「ゲッツーの可能性も出たけど、次はヒラノだから問題ないかな?」

――1ﾊﾞﾝ　ｾｶﾝﾄﾞ　ﾋﾗﾉｹｲｲﾁ



ジャンプを演奏中――



忍・美羽・Ｐ「行け行けそれいけ!ヒラノー！！」



ｶｷﾝ!


ﾊﾟｼｯ!ﾋﾞｭｯ!


Ｐ「センター前だ!だけど帰っては…来れないなあ」



忍「1アウト満塁！これは勝ち越しの大チャンス!」



――2ﾊﾞﾝ　ｼｮｰﾄｱﾀﾞﾁ



――丑男演奏中



忍・美羽・Ｐ「アダチー！アダチー！決めたれ―!」



ｶｷﾝ!



美羽「打ち上げた!外野に飛んでく!」



忍「犠牲フライだ！」



Ｐ「駄目だ!浅い!」



ﾊﾟｯｼ!ｱｳﾄｰ!



ﾋﾞｭｰﾝ!



美羽「すごい…。あそこからワンバウンドで返ってきた…」



Ｐ「ライトのカクナカは結構肩良いからな。それに浅い外野フライだからなおさらな…」

――3ﾊﾞﾝｾﾝﾀｰ　ｼｭﾝﾀ



Ｐ「ここでイトイがいないのはキツイな…。でもこういう時に打ってくれるのがシュンタだ！」



美羽「あれ？どうしてイトイは下がったんですか?」



Ｐ「イトイは少し前の試合で万全じゃないんだ。大事を取って前の打席が終わってからシュンタに代わってる」



ｶｳﾝﾄﾊ　2ﾎﾞｰﾙ　2ｽﾄﾗｲｸ



忍・美羽・Ｐ「シュンター！シュンター！決めたれ―!」



ｶｷﾝ!



Ｐ「ショート抜けろ!」



忍・美羽「抜けた―!2人帰って来たー!」



４－２　バファローズ2点勝ち越し!



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忍・美羽・Ｐ「オー！イエイ！バファローズ!」



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――4ﾊﾞﾝDH　ｺｼﾞﾏ　ｾﾊﾞﾝｺﾞｳ38

忍・美羽・Ｐ「たからーかーに、ひびけーわれらのうたごえよー」



ｶｷﾝ!



忍「センター前に、抜けたー!」



美羽「更にランナー返って来たよー!」



忍・美羽・Ｐ「オーイエイ！バファローズ！ばんざーい!ばんざーい！ばんざーい！」



ちひろ「5番のサカグチ選手は内野フライで3アウトチェンジ。この回、バファローズは3点勝ち越しで最終回裏を迎えます。――もう11時になりますよ…」



応援団「シュンター！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ



忍・美羽・Ｐ「シュンター！」



ﾍﾟｺﾘ　ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ



――ﾊﾞﾌｧﾛｰｽﾞﾋﾟｯﾁｬｰ　ﾂｶﾊﾗﾆｶﾜﾘﾏｼﾃ　ﾏﾊﾗｾﾊﾞﾝｺﾞｳ20



ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ



Ｐ「マハラか…」



美羽「どうしたんですか？」



Ｐ「いや、マハラは今シーズンピリッとしなくてな…」



忍「でも、さすがに3点リードなら――へっくしょん！」ｸﾞｽｯ



Ｐ「大丈夫か?興奮していたから忘れていたが、ココの風は海風で結構冷たいからな。重いけどこれでも着て冷やさないようにしてくれ」



忍「ーーこれって！Ｐさんの！！」



美羽「スーツ！」



忍「あ、ありがとうございます…」



Ｐ「大丈夫か?顔が赤いぞ。寒いなら今日はもう――」



忍「だ、大丈夫です!くしゃみ姿を見られて恥ずかしかったんです!」

P「そうか。ならいいんだけど。風邪ひかないようにするんだぞ」



忍「はい！」



美羽「ーーいいなぁ…。暖かそう」



ちひろ「Pさんの不安は外れて2人の打者を打ち取って、いよいよ後1人となりました」



応援団「マハラー！」



忍・美羽・P「マハラー！」



カキン！



P「アダチ！しっかり捕れ！」


パシッ！


ーーシアイシュウリョウデス 5-2デバファローズガカチマシタ。