飛鳥「歌姫庭園……か」 (30)

このSSは先日アイマス関連イベントに初参加した作者の経験を元に、歌姫庭園で出会った各プロデューサー様の担当アイドル達に代理をしてもらったレポ的SSです。


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2015年4月19日

7:00

飛鳥「……」

飛鳥「……もう、朝か」

飛鳥「睡眠が浅いな……」


教訓1「イベント前日はいつもより早めに寝るようにしよう」


飛鳥「まだ瞼が重いけれど……朝は全ての源だ。ちゃんと食べないとね」

8:00


飛鳥「ハンカチよし、ティッシュよし……」

飛鳥「ああいや、大丈夫だって母さん。そんなに長く電車には乗らないからエチケット袋までは……」

飛鳥「結局普通の服装にしたのか、だって?」

飛鳥「……最初からコスプレや、法被とか着ていくのは流石に……」

飛鳥「何でもないよ。じゃあ行ってくる」

9:13 京急蒲田駅


飛鳥「……」

飛鳥「モン○ンをしていたら意外と早く着いてしまったな……これは困った……」

飛鳥「時間を潰そうにも……ああ待て。そうだ思い出した」

飛鳥「ボクは名刺を作っていないんだったな……何か代わりになる物でも持って行くといいだろうか」

飛鳥「そうだな……お菓子とかがいいのかな……?」

飛鳥「飴……うん。飴でいいか。駅の近くにセ○ンイレ○ンがあるらしいから、そこで買っていこう」


教訓2「初参加でもとりあえず名刺は作っておこう」

9;20


飛鳥「○ブン○レブンに行く途中だけど、既に会場があの場所だと分かるな……」

飛鳥「凄い数の缶バッチをつけている人もいるし……」

飛鳥「……な、なんだか少し怖くなってきたな」


9:25 産業プラザPiO(外)


飛鳥「とりあえずチ○ッパチ○ップスを10本ほど買ったけれど……うん。この程度でいい。あまり知り合いは多くないだろうし」

飛鳥「さてまだあと待ち合わせの時間までは30分あるけれど、何をしていようか……」

飛鳥「こういう時にツイッターで藍子や美穂と連絡が取れれば楽なんだけれど……生憎、携帯の電源が切れてしまっているからな……」


教訓3「電子機器類はちゃんと前日にフル充電しておこう」


飛鳥「しかし前日に今日着ていく服装を晒しておいたからきっと見つけてくれるだろう……恐らく、きっと」

飛鳥「それにしても、思ったより女性も多いな……素直に驚いた」

飛鳥「プロデュンヌの方々は一体普段はどこに隠れているのだろうか……」

9:35


スタッフ「歌姫庭園参加の方はカタログをお買い求めの上、こちらに並んでくださーい!」

飛鳥「カタログ……ええと、必ず必要になるんだったっけ。美穂が言っていたな」

飛鳥「とりあえず買ってしまおう。そうすれば二人が来た時にすぐに並べる」


9:45


飛鳥「……ふふ、ここのサークル、絵柄が好みだな……あ、この人も出てるのか……」


10:00


飛鳥「カタログを凝視していたら待ち合わせの時間になった」

飛鳥「そろそろ藍子と美穂が来るはずなんだが……」

10:10


飛鳥「……」


10:20


飛鳥「……」ソワソワ


10:30


飛鳥「……も、もしかして場所を間違えたのかな。いやだけど……」


10:35


飛鳥「もう結構時間が立っているけれど……それらしき人は見つからないし……」

スタッフ「列移動しまーす!」ゾロゾロ

飛鳥「……もしかしたらあの中にいるかもしれないな」

飛鳥「というか……藍子や美穂の当日の服装も尋ねておけばよかったな。探しやすいと思ったのだけど」

10:40 その頃待機列


藍子「飛鳥さん、駅にもいないですし、こっちでも見かけませんね」

美穂「そうですね……」

菜々「もしかして待ち合わせ場所を間違えてるとかじゃないですか?」

小梅「そうだかもしれない……から……ツイッターで、リプを送ってみたら……?」

美穂「わかりました。そうしておきます」


教訓4「もしもの時のために、待ち合わせ場所は最後の最後まで確認しておこう」

10:45


飛鳥「……来ないな」ジョウズニヤケマシター


10:55


飛鳥「もうすぐ開場時間だけど……これはもしかして、どこかですれ違ったのか……?」

飛鳥「なら……仕方ない。並んでしまうか」

飛鳥「いいんだいいんだ。一人でだって初めてのこのイベントはきっと楽しいさ……ぐす」


11:00

飛鳥「ついに開場か。一気に人が動き始めたね」

飛鳥「とりあえずここはチェックしておこうかな……資産は……うん、大丈夫」

11:05 産業プラザPiO(中)


飛鳥「広いな……それに人が沢山だ……」

飛鳥「これが全てのプロデューサーのごく一部だというのだから、アイドルマスターは凄いな……素直に感動する」

飛鳥「っと、感傷に浸っている場合じゃなかったね。藍子と美穂を探しつつ、目的の品は確保しないと―――」

飛鳥「……これ、は」

飛鳥「すみません。これ一ついいですか?」

飛鳥「はい。200円ですね。はい、はい……いえ、こちらこそありがとうございました」

飛鳥「ふふ……ついメモ帳を衝動買いをしてしまった。可愛いし、自分の担当だし仕方ない」

飛鳥「だが次からは控えないと―――」

飛鳥「あ……すみませんこの缶バッチの」


教訓5「衝動買いしても大丈夫なぐらいの資産を持っていこう」

12:00


飛鳥「ふぅ……グッズ類、その他買いたい本は買えたし満足した」

飛鳥「まだまだ資産は沢山あるし……大丈夫。これならまだ買える」

飛鳥「さて、と。欲しい本はあと何冊かあるのだけれど―――」

飛鳥「……18禁本、か」

飛鳥「このサークルだからこう来るとは思っていたけれど……買うか悩むな……」

飛鳥「人目がある場所だと何だか買いにくいし……もう一周回ってから考えてみよう」


12:30


飛鳥「結局戻ってきてしまった。やっぱ買うべきだと……え?」

飛鳥「完売……」

飛鳥「……え?え?」


教訓6「欲しいと思ったものはその時買え。恥ずかしさなど気にするな」


飛鳥「……そ、そんな。じゃあこっちのサークルは?!」


12:35


飛鳥「こっちも完売……ま、まずいな。このままだと入った時あれだけ並んでいたあのサークルは……」

12:45


飛鳥「……ん?まだまだ沢山あるな」

飛鳥「宣伝してた場所はやっぱり、沢山用意しているのかな」


教訓7「ツイッターなどで話題になっている本は意外と沢山用意してくれているぞ!」


飛鳥「列がすいている今のうちに買ってしまおう。いくら数があるとは言え、結局完売してしまっても困る」


12:50


飛鳥「……結局、藍子や美穂とは会えなかったな」

飛鳥「結構会場をグルグル回ってみたんだけど……服に気付いてはくれなかったみたいだね」

飛鳥「仕方ない。おなかもすいてきたし、色紙抽選会までの時間はまだあるから、外でご飯でも―――」

楓「あの……」

飛鳥「なんだい?」

楓「もしかして、その服装は……飛鳥さん……ですか?」

飛鳥「……そ、そうだけど」

楓「よかった。やっと見つけられました。みんな待ってますよ」

飛鳥「もしかして藍子や美穂の知り合い……かい?」

楓「はい。楓、と言います」

飛鳥「あの楓さんか!会場に来てたんだね」

楓「今日になって……行かなかったら後悔するかな、と思って」

飛鳥「そうなのか……」

楓「それじゃあみんなの所に向かいましょうか」

飛鳥「あ、ああ!」


教訓8「こんな奇跡は滅多に起こりません」

12:57


藍子「あ、楓さんどこに行って……あれ?もしかして、その隣の子……」

楓「はい。飛鳥さんですよ」

飛鳥「あ、ええっと……は、初めましてになるの、かな。飛鳥だ」

藍子「やっと会えましたね。藍子です」

そら「そらちんもいるよ☆」

飛鳥「藍子にそらさんまで。……美穂は?」

藍子「美穂ちゃんなら……あ、いました」

美穂「ご、ごめんなさい。ちょっと本を見てるつもりが……」

楓「美穂ちゃんはおっちょこちょいですね。ふふっ」

藍子「美穂ちゃん。この人が……」

飛鳥「飛鳥、だ」

美穂「飛鳥さん!待ち合わせ場所は駅って……」

飛鳥「あれ?最後に話した時は現地集合と……」

美穂「……」

飛鳥「……」

藍子「……」

飛鳥「……ま、まぁ出会えたのだからよしとしよう」

美穂「そ、そうですね……」


教訓9「もしもの時のために、待ち合わせ場所は最後の最後まで確認しておこう!!」(二回目)

飛鳥「そういえば名刺代わりの……飴をもらってくれるかい?」

藍子「ありがとうございます。では私は名刺を……」

飛鳥「(やはり名刺を作っておくべきだったか……)」

楓「私のはさっき全部交換してしまって……」

飛鳥「凄いな楓さん……」

そら「そらちん名刺作ってないのー。しょぼーん……」


そら「ねーねー、これからどうするっ?」

藍子「飛鳥さんは……その調子だと、もう大分巡ってしまいましたか?」

飛鳥「……うん」

美穂「私達も結構買いましたよね」

藍子「なら、もう一周だけしてからお昼ご飯を食べに行きましょう」

飛鳥「そうだね、それがいいと思う」

そら「おっけー☆」

楓「飛鳥さん」

飛鳥「なんだい?」

楓「小説形式の本を売っている場所を知りませんか?探しているのですけれど、なかなか見つからなくて」

飛鳥「ああ、それならこっちの―――」

13:20


藍子「飛鳥さん。こっちですこっち」

飛鳥「うん?」

藍子「あの男装(女装)でコスプレしてる人がクラリスさんですよ」

飛鳥「ああ、本物のクラリスさんか……ツイッターとかで見るより凄いね……似合ってる」

藍子「こんにちは。クラリスさん」

クラリス「こんにちは藍子さん。あら、その人がもしかして……」

藍子「はい。この子が飛鳥さんです」

飛鳥「初めまして、飛鳥だ」

クラリス「初めまして。クラリスと申します。よければ名刺と、私の担当アイドルの缶バッチを」

飛鳥「ありがとう……じゃあ僕からは飴しかなくて申し訳ないのだけれど」

クラリス「いえいえ」

飛鳥「(近くで見ると本当に綺麗だな)」

クラリス「あ、すみません。今、他の方と話していまして」

飛鳥「(しかも色んな人に囲まれてる……少し、羨ましいな)」

まゆ「新刊残り一冊ですよぉ……いかがですか?」

藍子「え?一冊……ですか」

まゆ「はい。皆さんのお陰です」

藍子「ならその最後の一冊、私が買います!」

まゆ「ありがとうございますぅ!」

飛鳥「(目の前で完売を見てしまった)」

まゆ「あ、まゆはこういうモノで……」

藍子「私はこういう……」

飛鳥「(そしてすかさず名刺交換……こうして輪が広がっていくんだろう)」


教訓11「自分から輪を広げに行こう」

14:00 産業プラザPiO(外)


藍子「そろそろご飯を食べに行きましょうか」

そら「そらちんおなかすいたー!」

藍子「それじゃあ法被を脱いで……」

飛鳥「……思ったのだけれど、藍子は凄く気合が入っているね」

藍子「もちろんです。だってイベントですから」

飛鳥「(そっか……イベント、なんだよな)」


教訓12「イベントなんだ。だから楽しもうじゃないか」


楓「あら……雨が降っていますね」

飛鳥「……傘を持ってくるのを忘れてしまった」

美穂「は、入りますか?」

飛鳥「別にかまわない。雨は好きだからね」

美穂「でも……」

藍子「入ってあげたらどうですか?」

飛鳥「……なら、言葉に甘えて」

楓「それで、そのまま腕を絡めて」

飛鳥「こうかい?」

美穂「へっ?」

そら「そして、肩に頭を乗せちゃえー!」

飛鳥「こう……って何をさせるんだ!」

藍子「写真撮っちゃいました♪」

飛鳥「藍子!?」

美穂「あ、藍子さん!?」

藍子「ツイッターにアップっと……大丈夫ですよ。顔は写ってないですし」

飛鳥「そういう問題じゃ」

藍子「あ、ほらもう反応が来てますよ」

飛鳥「『相合傘の上にこの行動、やっぱりこいつレズ(ホモ)だったのか』……って酷い風評被害が誕生したよ!?」

そら「割といつもの事ー!」

飛鳥「そうだけど!」

美穂「ですよね……」

楓「大丈夫ですよ。私も上げておきましたから」

飛鳥「何も大丈夫じゃない!!」

14:30 産業プラザPiO(中)


飛鳥「結局コンビニで済ませてしまったね」

楓「楽ですから」

そら「うぃだーいんぜりー!」

藍子「この後皆さんはどうしますか?色紙抽選会に参加する人は……」

飛鳥「ボクは参加するよ」

美穂「わ、私も参加しよう……かな……」

楓「私は15時に帰ります」

そら「そらちんもー!」

楓「なら一緒にお酒を飲みながら小さな打ち上げをして帰りませんか?」

そら「うんうん☆」

藍子「私は18時頃からニ○ニ○本社に用事があるので17:00ぐらいまではここにいますね」

美穂「何かあるんですか?」

藍子「生放送がありますから」

美穂「ああ……なるほど」

飛鳥「なら美穂とボクの藍子がここに残る組なのかな」

藍子「そうなりますね」

>>19
× 飛鳥「なら美穂とボクの藍子がここに残る組なのかな」
○ 飛鳥「なら美穂とボクと藍子がここに残る組なのかな」

15:00


楓「では、私達はこれで」

そら「ありがとー!今日は楽しかった~!」

飛鳥「いや、こちらこそ。楽しかったよ」

藍子「また、別のイベントで!」

楓「はい。お会いしましょう」

そら「まったねー☆」

美穂「……行っちゃいましたね」

藍子「また次のイベントで会えますよ」

飛鳥「……そうだといいね」

藍子「それじゃあ撤収作業があるみたいなので、私達は少し外に出ていましょうか」

飛鳥「(アフターか……いったい何をやるのだろう)」

15:45


飛鳥「そろそろ入っても大丈夫じゃないかな」

藍子「そうですね。では戻りましょうか」

美穂「あ、キャリーバックを引いてる人が続々と……」

藍子「コスプレ組ですね」

飛鳥「コスプレ、意外と女性の方も多くてびっくりしたよ」

美穂「ですねー」

藍子「というか飛鳥ちゃん、男装(女装)似合いそうですよね」

飛鳥「……へ?」

美穂「そうですね。私もそう思います!」

飛鳥「いやいや……冗談はよしてくれよ」

藍子「冗談じゃないですよ?」

飛鳥「……いやいやいや」

16:20


飛鳥「みんなステージの方に集まり始めたね」

藍子「まずは321プロの皆さんのライブみたいですね」

飛鳥「321プロ……聞いた事ないな」

美穂「私もです……」

藍子「ダンスパフォーマンス、って言った方がわかりやすいかもしれませんね」

飛鳥「なるほどね……」


16:30


ワアアアアアアア

藍子「おーっ!はい!おーっ!はい!!」

飛鳥「(ば、場のテンションに)」

美穂「(乗り切れません……)」

16:45


藍子「ふぅ。二人とも、お疲れ様でした」

飛鳥「う、うん……(今度はコールを……)」

美穂「はい……(覚えてこよう……)」

藍子「それじゃあ少し早いですけれど、私はこれで」

飛鳥「お疲れ様。また次の時に」

美穂「また会いましょうね!」

藍子「はい。では、またツイッターで!」

飛鳥「……行ってしまったね」

美穂「そうですね……」

飛鳥「次は何をするんだったか」

美穂「確か色紙の抽選会だったと思います。当たるといいなぁ」

飛鳥「SRを当てる確立より低いんじゃないだろうか……」

美穂「……こんな人数いたら、そうですよね」

17:30


飛鳥「次の色紙が来たね……可愛いな」

美穂「ああいうのが当たると嬉しいですよね」

飛鳥「そうだね」

司会「二宮飛鳥さーん!」

飛鳥「……えっ?」

美穂「あ、飛鳥ちゃん!」

飛鳥「は、はい!」


17:35


飛鳥「ふふ……当たってしまったよ」

美穂「おめでとうございます!私も当たるといいなぁ……」

飛鳥「ところで君は何をしているんだい」

美穂「飛鳥ちゃんが色紙当たったとツイッターに」

飛鳥「やめてくれフルボッコにされる」

17:50


美穂「流石にもう無理ですかね」

飛鳥「いやいや、まだ半分を過ぎたくらい―――」

司会「あらいないんですね。じゃあ次は……小日向美穂さーん!」

飛鳥「ほら!」

美穂「あっ、は、はいっ!!」


18:50 駅


飛鳥「……終わってしまったね。最後のじゃんけん大会も盛り上がってて楽しかった」

美穂「結局何も手に入りませんでしたけどね……」

飛鳥「いいじゃないか。次があるみたいだし」

美穂「次は9月ですね」

飛鳥「どうもボクはライブとかには行けそうもないからそうなるかな」

美穂「では、また次に9月でこの場所で会いましょう」

飛鳥「そうしよう。それまでまたさよならだ」

美穂「次に会う時も、楽しみに待ってます!」

飛鳥「ああ、また!」


教訓13「帰るまでが、歌姫。帰っても、歌姫」


終わり

こんな自己満足のSSを最後まで読んでくださってありがとうございました。
 
どうも次の歌姫で私は女装&コスプレして参加する流れになってしまったので、見つけたら生暖かい目で見守ってやってください。
 
ではありがとうございました。

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