……

響「うーん、せっかく冬物しまったのに最近寒くて困るぞ……」

貴音「響、ここにいましたか！」ｶﾞﾁｬｯ

響「ぅおっ、どうしたんだ貴音！？　そんなに息切らして」

貴音「吉報です！　吉報です！」

響「へ？　何があったんだ？」

貴音「驚かないで聞いて下さいね……」

響「……」ｺﾞｸﾘ

貴音「あ、でも少しは驚いて良いのですよ？」

響「いーから早く教えてよー！」ｿﾜｿﾜ

貴音「何と……かっぷぬぅどるの謎肉が復活するのです！！」

響「……」

貴音「……」

響「ふ～ん」

貴音「ふーんとは何ですかふーんとは！」

響「今コロチャーだっけ？　そんなに違わないじゃん」

貴音「この痴れ者がっ！」ﾊﾞｯｼｰﾝ

響「へなっぷ！？」ﾊﾞﾁｺｰﾝ

貴音「いくら響でも言って良い事と悪いことがありますよ！」

響「そ、そんなにか？」ﾋﾘﾋﾘ

貴音「確かにころちゃぁはころちゃぁで良い物でした。しかし……違うのです！　私がかっぷぬぅどるのお肉に求めるのは違うのです！」

貴音「私がこの数年間どれだけ寂寞の念に襲われたことか……」

響「そうなのか。良く分かんないけど良かったね、貴音」

貴音「はい！　つきましては、早速こちらに買って参りました」ｽｯ（実際の販売は今月下旬予定）

響「早いな」

貴音「今回のものは、ころちゃぁと謎肉両方が入っているらしいですから、違いの分からぬ頭がぽんでびーちな響でもきっと解るはずですよ」

響「何だその雑な悪口は」

貴音「さぁ、いざ実食！」

～三分後～

響「ふーん」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

貴音「いふぁぐぁでふか？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

響「食べながらしゃべらないの！　こんな味だっけ？　久しぶりだから結構忘れてるもんだなぁ」

響「このコロチャーってのは、何だか安いハムみたいな感じだな」

貴音「ふむ、言い得て妙かもしれませんね」

響「んで、この謎肉ってのは結構しょっぱくてじゃりじゃりしてるな」

貴音「その濃い味付けと絶妙な歯触りこそが、謎肉の魅力なのですよ」

響「たしかに中毒性高そうな味だなぁ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

貴音「如何ですか？　響はどちらがお好みで？」

響「うーん……カップ麺1杯分なら謎肉の方が好きかな。たくさん食べるならコロチャーだけど」

貴音「ふむ、無難な意見ですね」

響「貴音は？」

貴音「私も概ね響に同意です」

響「……ところでさぁ」

貴音「何でしょう？　おかわりならあげませんよ？」

響「いや、良いよ。じゃなくて、この謎肉なんだけど……」

貴音「？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

響「実際のところ、何の肉なんだ？」

貴音「……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

響「……」

貴音「……ぞぬ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

響「えっ？」

貴音「いえ、何でもございません」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

響「うぎゃー、気になるぞー！」

貴音「……世の中には知らぬ方が良いこともあるのです。そう、これもまた……」

貴音「とっぷしぃくれっと、です」



おわり