総武高の卒業式の日から、2年一学期初日にタイムリープした八幡が
もう一度高校生活を送る安価・コンマSSその2、です
基本sage進行です
安価・コンマをとる時は連投は無しの方向で
前スレ
【安価】八幡「タイムリープした」【コンマ】
【安価】八幡「タイムリープした」【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424942038/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427624900
主な登場人物
2-F組
比企谷八幡・このSSの主人公。卒業式の日からタイムリープして来た。時々青春ラブコメの主人公になる
雪ノ下雪乃・毒舌から嘘泣き、果てはネット用語まで、緩急織り交ぜたピッチングができる、強化型ゆきのん
雪ノ下陽乃・相変わらず魔王として君臨。なぜ妹の雪乃と同級生なのかは現時点では不明。八幡が気になってる模様
一色いろは・安価により2年生に。あざとさは健在、交友関係が広すぎて少し悩んでる
戸塚彩華・女子としてクラスメートに。テニス部女子部長で天使。女子なので『彩加』を『彩華』にしました
平塚静・2-Fの担任、八幡のプロポーズ未遂をプロポーズされたと勘違い。奉仕部顧問、アラサー独身彼氏無し
モブ子・某没個性アイドルみたいに特徴が無いのが特徴な女子。八幡に、わた春香と呼ばれている
葉山・クラスのリア充王でトップカースト、いろはに告白されたが断った模様
戸部、大和、大岡・葉山の取り巻きの模様(まだ出てません)
他のクラス
由比ヶ浜結衣・入学式の日、八幡を自転車で轢いてぼっちにしたが和解して友達に。コンマにより奉仕部に入部せず
三浦優美子・結衣の親友、相変わらず女王気質。八幡の事はやはりヒキオ呼び
材木座義輝・八幡の数少ない男友達、中二病は相変わらず。一年のとき一色いろはと同じクラスだった模様
大船・オリキャラ、テニス部男子部長。テニス部の騒動の後どうなったかは不明
その他
比企谷小町・八幡の妹、相変わらずポイント制有り
サブレ・結衣のペット。絶・天狼抜刀牙が使える
未登場(現時点)
川崎沙希・海老名姫菜・相模南・城廻めぐり・鶴見留美・折本かおり…など
前スレの1000ゲットボーナスは陽乃という事になりました
はるのん好きな人多いですね、私も好きですけど
…というわけで完結目指してゆっくりとがんばります(完結できるとは言ってない)
笹食ってる場合じゃねぇ!
比企谷家・八幡の部屋
八幡「あー疲れた…」
八幡(ひたすら歩くだけ、とかなかなかシュールなデートだったな…)
八幡(………それにしても、一色の手……柔らかかったな…)
八幡(…いや変な性癖ないからね、マジで)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…お?」
メールがきました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
From ××××
【この幸運を呼ぶブレスレットでモテモテ!!詳しくは…】
八幡「…」カチカチ…ピッ!
八幡(もしかしたら平塚先生なら飛びつくかもな。…騙される前に誰か貰ってあげて!)
平塚先生の家
平塚「………っ!こっ……これは…!?」
平塚「くっくっくっ………これを使えば、今度の合コンで必ず……」
平塚「今に見ていろよ比企谷…!!」
登校中
八幡(あーだりぃ…つーかまだ足痛ぇ…)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスイベントあり
ごめん今日はここまで
登校中
八幡(もう、帰りてぇ…)
戸塚「おはよっ!比企谷くん!」タタッ
八幡「おはよう彩華!」キリッ
八幡(いや、やっぱ今日は帰りたくない!彩華と一緒に居たいからな!)
―――
――
―
戸塚「…ていう感じのトレーニングをする事になったんだ」
八幡「そか…なんつーか、もう部長としての貫禄が出てきたな、彩華」
戸塚「エヘヘ…ありがと///」
八幡(…方や俺は奉仕部のことはまだどうするか決めて無いんだよな、…どうしたもんか)
戸塚「比企谷くん、どうしたの…難しい顔して?」
八幡「…え、……あ…まぁなんだ、部活入ってない俺からすれば、彩華が眩し過ぎてだな」
戸塚「……あの、もしよかったら正式にテニス部入ってよ。ちゃんとフォローするからさ」
八幡「…」
戸塚「あの会議以降退部した人も何人か戻ってきててさ、たぶん何とかなるかなって…」
八幡「…う、スマン彩華。なんか気を使わせてるみたいで…」
戸塚「ううん、こっちもいろいろお世話になったから…ね」ニコッ
八幡(彩華…なんて優しいんだ…………結婚しよ///)
教室
ざわ… オハヨー
キノウノドラマミタ? …ざわ
ざわ… マジネミーワー
戸塚「ところで比企谷くん…」
八幡「ん?」
戸塚「あの……名前のことなんだけど…」
八幡(名前のこと?……ももももももももしや、呼び捨てはダメなのか!?)
八幡(すまん彩…じゃなくて戸塚!出来心だったんだ!なんなら焼き土下座するまである!!)キリッ
戸塚「…ありがとね///」
八幡「兵藤会長にアレを借りて…え?」
戸塚「男の人に名前…呼んで貰えるなんて今までなかったから///」
八幡「…お、おお、そうだったのか…俺はてっきり呼び捨てしたせいで嫌われたのかと…」ホッ
戸塚「そんな事無いよ」ニコッ
八幡(あぁ…やはり彩華は天使だったか…///)
戸塚「……それでさ……その、比企谷くんとだいぶ…仲良くなれたかなと思ってるからさ…///」
八幡「うん?」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「……は、八幡って……呼んでもいいかな///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜『……は、八幡って……呼んでもいいかな///』パアァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜『……は、八幡って……呼んでもいいかな///』パアァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜『……は、八幡って……呼んでもいいかな///』パアァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
戸塚「……比企谷くん?」
八幡「呼んでくれ!今すぐ!!大至急!!!可及的速やかに!!!!八万回ぐらい!!!!!」ガタッ!
戸塚「そ…そんなに沢山は呼べないよぉ…」
八幡「…あ……悪い、つい嬉しくて取り乱した。…と、とにかく俺は全然オッケーだぞ!」キリッ!
戸塚「エヘヘ…ありがと、それじゃあ…その…///」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…は、八幡///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…っ!!///」ズキュウウウゥゥン!!
戸塚「…///」カァァ
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜八幡「…さ……彩華///」・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…は、八幡///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜八幡「…彩華///」・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「八幡///」ニコッ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜八幡「彩華///」ボー・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡(…なにこれ、すっげー楽しい///)
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜………ハチマン///………サイカ///…………ハチマン///…………サイカ///・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
モブ一同「…ざわ……ネーナニアレ?///……ざわ……リアジュウバクハツシロ!……ざわ……ツーカアイツダレ?……ざわ………」
いろは「…」イライライライライライライライラ…
陽乃「<●><●>」
雪乃「うわ、なによこれ!熱っ!マグマ!?マグマよ!」イラッ
キーンコーンカーンコーン!
平塚「よーしお前ら席に付け!ホームルーム始め…」ガラガラ
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜………ハチマン///………サイカ///…………ハチマン///…………サイカ///・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
平塚「」
平塚「」
平塚「……駆逐してやる…リア充共は一匹残らず駆逐してやるっっっ!!!!」ドゴォ!
雪乃(…壁殴り代行乙!)
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が少し上がりました
ホームルーム
強制イベント発生!社会見学
平塚「…というわけで来週、工場などの民間企業を見学す事になるのだが…」
八幡(……サイカ…フヒヒ………サイカ…)ボー
平塚「…」イラッ
平塚「聞いてるのかね比企谷」ビキビキ♯
八幡「………ハッ!…ももももももももちろんですよ!?」
平塚「まあいい…見学に向かう際の班割りだが、君たちで適当にグループを作ってもらう」
八幡(うわぁ、またしてもぼっち殺しの逆サプライズが…いや逆に考えるんだ、彩華と同じ班になればいいじゃん、と!)
平塚「…で、班の人数だが」
世界線変動イベント発生!↓3のコンマ
00~33・班の人数は3人(2-Fにチェーンメール問題が発生します)
34~67・班の人数は4人(チェーンメール発生せず)
68~99・班の人数は5人(チェーンメール発生せず)
今日はここまで
平塚「一班4人で組んでもらう」
八幡(……なん、……だと……?)
平塚「班決めの締め切りはまだだが、何処に行くかも検討したうえで、とりあえず組んでみたまえ」
ざわ… イッショニナロウヨ!
オマエドコイク? …ざわ
ざわ… マジタリーワー
八幡(…)ジー
戸部「隼人クン、どこいくん?」
葉山「ボクは、マスコミ関係かな」キラッ
大岡「ほう、意外だな…」
大和「マスコミって言っても結構種類あるっしょ?」
八幡(葉山、戸部、大岡、大和の四人は和気藹々と同じグループになったか…)
八幡(となると、葉山以外の3人を発端としたチェーンメールは起こらない……のか?)
八幡(…ま、波風が立たないならそれはそれで良いか)
八幡(つーかそもそもあの三人、葉山がいないときでもそこそこ仲良いみたいだしな)
陽乃「比企谷くん!」ヒョコッ!
八幡「…!?」ビクッ!
陽乃「どうしたの、そんなに驚いて?…あ、もしかして一緒になりたい人が気になるのかな?」
八幡「…ちがいますよ」
陽乃「そう?」
八幡「…」
陽乃「…」ニヤニヤ(暗黒微笑)
八幡(…っ!?……うわぁ、なんかイケナイこと考えちゃってるよこの人)
陽乃「…比企谷くん」ニコッ
八幡「…な……なんすか?」
陽乃「このクラスの男女の人数、…何人か知ってる?」ニヤニヤ
八幡(…男女の人数?………………ハッ!)
2-Fの男女人数↓3のコンマ
偶数・男子21、女子20
奇数・男子21、女子21
八幡(このクラスの女子は20人、対して男子は21人……!?)
八幡(男子は男子と、女子は女子と、一班四人で組めば男子が一人余る…!?)
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(余ってしまう男子は一体誰なのか………………そう、ボクだ!)キリッ
陽乃「ねぇ比企谷くん、誰と同じ班になるか決めたかなぁ?」ニタァ…
八幡(こわっ!!怖いよ!!ぬ~べ~に出てきた赤いちゃんちゃんこかよ!?)
八幡「…え、いやー……熟慮の上決めようかなーなんて…ハハッ…」
陽乃「…このクラスの男子って21人だよね?」ニヤニヤ
八幡「…そっすね」
陽乃「比企谷くんって自称ぼっちだから…余っちゃうよね?」ニヤニヤ
八幡「…そーかもしれないですね」
八幡(友達いないだろってやんわり言うなよ!事実だけど…つーか雪ノ下にも言われたなこれ)
陽乃「もしよかったらでいいんだけど、あたしの班に入らな…」
八幡「ごめんなさい!」キリッ
陽乃「ちょっと!返事早すぎない!?」
八幡「いやほら女子同士のほうが変に気を使わなくて良いって言うか、むしろ俺も気を使う必要はないっていうか
要はアレですよアレ、ハーレム的な?いえ、ガールズトーク的なものにメンズが介入するってのは場違いっていうか
筋違いっていうか、つまり結論を簡潔に言うとホントにマジ無理です勘弁してください」キリッ!
陽乃「…」
陽乃「そんなに…嫌なんだ…」
八幡「…」
陽乃「……クスン……………ヒック………グスッ……」
八幡「…………………それ、嘘泣きですよね?」
陽乃「あ、わかっちゃった?」テヘペロ
八幡「そりゃもう…つーか、嘘泣きは雪ノ下姉妹の標準スキルなんですか…?」
陽乃「フフッ…嘘泣きは女の子の標準スキルだよ」ニコッ
八幡「…そーすか」
陽乃「…いやーそんなに拒まれちゃうだなんて残念だなー」ニヤニヤ
八幡(…おい、まだ何かよからぬ事を考えてるのかよ!)
陽乃「しょうがない…比企谷くんが一緒になってくれないなら、…あたし、彩ちゃんと組もうかなー?」ニヤニヤ
八幡(ファッ!?そんな卑怯な手を考えるなんて!…魔王、恐ろしい子!!つーか社会見学\(^o^)/オワタ)
八幡(くそぉ…こうなったら、…静えもーん!アイテム出して、アイテム!!)タタッ
八幡「平塚先生…ちょっといいですか?」
平塚「なにかね?」
八幡「男子って21人なんで、一人余るじゃないですか…」
平塚「…」
平塚「私は、他のグループへの斡旋はしないぞ?」
八幡「えぇっ!?」
平塚「基本四人だが、どのグループが五人になってもかまわん」
平塚「…というか、なぜこんな時に限って話掛ける事をしないのかね、キミは?」
八幡「いや、いろいろ事情がありまして…」
平塚「そうか………では、私と二人きりで『ブライダル業』の社会見学に行くのはいかがかね?」ニタァ…
八幡「ヒェッ!…ししし、失礼しました!」タタッ
八幡(アラサーの怨念こえーっ!!…いったいこのクラスには、赤いちゃんちゃんこが何人いるんだよ!)
陽乃「おかえり」ニコッ
八幡「………うす」
八幡(くそぉ…俺以外の男子はすでに決まってしまっている…どうする?…どうする!?)
八幡の班決め↓7までコンマ多数決
偶数・魔王の謀略による雪乃、陽乃、いろは、戸塚の修羅b……ハーレム班
奇数・モブ子、モブ美、モブ代、モブ江のモブ班
ゾロ目2つ以上で・葉山グループで漢祭り
但し↓7までにゾロ目・00がでると上記をキャンセルして誰と班になるか再安価します
ごめん今日はここまで
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「はちま~ん///」タタッ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「彩華!一体どうした!?」キリッ
戸塚「…うん、もしよかったら、その…同じ班にならない?///」
八幡「もちろんだ、俺と一緒に見学しようぜ!」
戸塚「エヘヘ…ありがとう///」
八幡(カワイイわー、彩華マジカワイイわー………結婚せざるをえない!)
戸塚「あ、それと班のメンバーなんだけど…」
八幡「…お、おう」
この時、俺は見てしまった。彩華の後方に見える、魔王の表情を…
その表情は、今まさにLを葬り去った新世界の神の如く
薄気味悪い笑みを浮かべていた…
陽乃「…」ニタァ
八幡(…このクラス、新世界の神が何人いるんだよ!)
戸塚「聞いてるの、八幡?」
八幡「…え?あぁ、すまん、彩華に話掛けられたという事実が嬉しくてボーっとしてた」
戸塚「もう!///…えと、班のメンバーは一色さんと雪乃さん、あと陽乃さんもだけど、いいかな?」
八幡「…」チラッ
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(ぐぬぬ…謀ったな魔王、俺が逃げられない状況をいとも簡単に…そこにシビれる!あこがれるゥ!)
戸塚「八幡?」
八幡「…どのみち人数的に俺は余り者だし、それでいいよ。…なにより彩華と一緒だしな!」キリッ
戸塚「///」
陽乃「はーい!じゃあ決まりね!」
八幡(…チッ)
陽乃「おやー?何か不満でもあるのかなー?」ニヤニヤ
八幡「…ありませーん」
陽乃「よろしい!じゃ、改めてヨロシクね!比企谷くん、彩ちゃん!」
戸塚「はい!」
八幡「………うす」
―――
――
―
平塚「…よーし、班も決まったようだし何処に行くかも話し合って決めておく事!」
平塚「それではホームルームは終わりだ」
八幡(ハァ…なにこれ?彩華はともかく、残りは残念系ハーレムじゃねーかよ。…彩華と二人きりがよかった)グスッ
強制イベント・社会見学の班決めは
雪乃、陽乃、いろは、戸塚に決まりました
何処に行くかは社会見学イベント時(来週)、安価で決めます
昼休み
八幡(魔王からは逃げられないというのか…)
八幡
あ、ごめん投稿しちゃった
昼休み
八幡(魔王からは逃げられないというのか…)
八幡(いや待てよ、8逃げすればすべてが会心の一撃になるんじゃ?…八幡だけに八逃げ、なんちゃって)テヘペロ
八幡(…なんていってる場合じゃない、さっさと退散しないと)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメート、結衣に呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
ベストプレイス
八幡(ありえないなんて事ありえない……う~ん、チェーンメールはどうなるんだろうか?)
八幡(…来たとして、前の世界線と同じ内容なのか?)
八幡(全く別物だとしたら…)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
ゾロ目・00の場合はエンカウントキャンセル
陽乃「やっほー比企谷くん」ヒョコ
八幡(げっ!に……逃げないと!トルネコは何処だ!?肉壁は何処だぁ!!)
陽乃「となり、良いよね?」ニコッ
八幡「…………………ハイ」
陽乃「ふっふーん」ニコニコ
八幡「…」
陽乃「…ひさしぶりだね、ここでお話しするの」
八幡「…そっすね」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「ねぇ、比企谷くん…この前のメール、覚えてる?」ニタァ
八幡「ヒエッ!…え?…メール?……………あ…」
【……………………………根掘り葉掘り聞くから覚悟してね、逃げ場は無いよ】
八幡(…ああ…………ああああああ…あああ……ああ…)ぐにゃあ~
陽乃「…」ニコッ
陽乃「根掘り葉掘り聞くって言っておいたよね?」
八幡「…」
陽乃「フフッ…雪乃ちゃん『と』何があったか教えて欲しいな~」
八幡(雪乃ちゃん『と』ってなんだよ!お前が当事者だろって聞いてるようなもんじゃねーか!?)
陽乃「ねぇ、何があったの?」スッ
八幡「…っ!?」
そういって、雪ノ下さんは俺の手を取り優しく握ってきた
俺は突然の行動に驚き、金縛りにあったかのように、体が強張り動かなくなる
彼女は優しく微笑むと体を近づけ、あれよあれよという間に俺に馬乗りになった
八幡(近い近い!しかも馬乗りとかなにこれ?すっげー良い匂いが///…いやそうじゃない、何してんだこの人!?)
陽乃「…ねぇ、教えてくれないの?」
八幡「…っ………あ………そ、それ…は、雪ノ下から…聞いてるんじゃないですか?///」
陽乃「…はぐらかされる…って、いったよね」
八幡「………というか、それ聞いて……どうしようってんですか?///」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「ジェラシーだよ」ニコッ
八幡「…え?」
陽乃「雪乃ちゃんに、いろはちゃん…それから彩ちゃん」
八幡「…」
陽乃「他人と距離を置いてる中でも、この三人にはだいぶ近づいてるよね…特に彩ちゃんには、ね」
八幡「…」
陽乃「でも、あたしだけは…」
八幡「…」
陽乃「…悔しいじゃない?妹の雪乃ちゃんとは仲良くしてるのに、あたしには近づいてこない…」
陽乃「あたしから近づこうとすれば、全力で逃げてくなんて…」
声のトーンが少しずつ下がっていき
発せられる言葉が次から次へと重さを増していく
だがその重さを痛切に感じつつも、俺は返答する事が出来ない
八幡(…まぁ、まさにその通りなんだからなんだが。…ぐぅのねもでない)
陽乃「…あたしに……どこか気に食わないところでもある?」
八幡「…いえ………その、一応年上ですし同い年と同じ様に接しちゃまずいかと思って」
陽乃「あたしは気にしないよ?」
八幡「…こっちは気にするんですよ。ましてや妹が同じクラスなんだから」
陽乃「…」
八幡(…というか、いつまでこの体勢でいるの?人が来ない場所とは言え万が一があるでしょ!?)
雪乃「比企谷くん、ここは乗馬クラブではないのだけれど?」ジトー
八幡(万が一キター-----!!雪乃姐さんおっすおっす!)
陽乃「あら、雪乃ちゃん何しに来たの?」
雪乃「ハァ…それはこっちの台詞よ。学校はいかがわしい事をするところではないのだけれど?」
陽乃「ちぇー…」
―――
――
―
雪乃「比企谷くんの後をつけて行くのが見えたから来て見ればなんて事を…」
陽乃「はーい、反省してまーす」キャピ
雪乃「反省の色が全く見えないのだけれど?」
八幡「…」
雪乃「…何かしら盛り谷くん?」
八幡「おい、盛り谷ってなんだよ?…どう見ても俺は被害者じゃねーか!?」
雪乃「どうかしら?」クスッ
八幡「…つーかお前こそ、後を付けて来てるじゃねーかよ?」
雪乃「え!///…ち、違うわ!部室に行こうと思ったら善からぬ顔をした姉さんを偶々見かけたから…」
八幡「…後をつけてきた、と」
陽乃「雪乃ちゃん、あたしの事そんなに好きなの?」プークスクス
雪乃「…ぐぬぬ///」プルプル
雪乃「…と、とにかく、一体何をやっていたの!?」
八幡「…」
陽乃「…」
雪乃「言えないような事なのかしら?」
陽乃「…言っても良いの?」
雪乃「…ええ」
陽乃「じゃ、言うけどさ…雪乃ちゃん、ここ最近すっごく機嫌が良いよね?」
雪乃「え!?///」
八幡(…こいつこんなに顔に出るやつだったっけ?)
陽乃「料理しながらドレミの歌を熱唱したりしてたじゃない……ビブラート効かせながら」ニヤニヤ
八幡「ブ―――――――ッッッ!!!!」
雪乃「えぁ!?………っ!///」カァァ
陽乃「いやー、まさかエアミュージカル始めちゃうなんてさー、よっぽど良い事があったんでしょ?」ニヤニヤ
八幡「雪ノ下………プクク………おま……ブフッ…………エアミュ……ププ……」
雪乃「…///」カァァ
陽乃「…で、雪乃ちゃん、『比企谷くんと』一体何があったのかなー?」ニヤリ
雪乃「………な、なぜそこで比企谷くんが出てくるのかしら?」
陽乃「ふーん、とぼけちゃうんだ?…じゃ比企谷くんに聞くからね」ズイッ
八幡(…っ!)
今度はラディカルグッドスピード並の速さで
額と額が、鼻頭と鼻頭をが触れるところまで一気に近づく
俺の視界は雪ノ下さんの端正な顔だけしか…いや
綺麗な瞳しか写らない
八幡(…ちょっと、この人アグレッシブすぎない?///…あ、気を抜いたらチューしちゃいそう///)
陽乃「ねぇ比企谷くん、何があったか…教えてくれるよね」
八幡(なにこの甘ったるい声…ピロートーク?)
陽乃「…聞いてる?」
八幡(…すごく……効いてます…………性的な意味で///)
雪乃「姉さんっ!!」
陽乃「…あ」
八幡「…」
雪乃「あんまり、大声を出させないで頂戴」
陽乃「いやーちょっと、おいたが過ぎたかなー」テヘ
八幡(ちょっとどころじゃねーだろ!?///)
陽乃「…で、なにがあったの?」
雪乃「……別に何も無いわ」
陽乃「じゃ、雪乃ちゃんのいないところで比企谷くんに『おいた』しちゃおっかなー」ニヤニヤ
雪乃「姉さん」イラッ
八幡(…これ以上の事をされたら、八幡のハチマンが十八幡になっちゃう///)
八幡(性戦士ジュウハチマンになる前に、…恥を掻く前に、暴露してしまったほうが良いだろう…)
八幡(雪ノ下には悪いが…許せ雪ノ下!)
―――
――
―
陽乃「あっはははははははははは!ひーひー雪乃ちゃんが嘘泣きしてまで!!あはははは!!」
雪乃「…比企谷くん…あなたという人は///」プルプル
八幡「うるせ、これ以上問い詰められたら身がもたねーんだよ…」
八幡(……性的な意味で)
陽乃「あーおっかしー、そーだったんだ。うんうん…」
雪乃「…まったく///」
八幡「じゃ、俺そろそろ戻ります…」
陽乃「一緒にいこうよ?」
八幡「…もう今日は傷食気味ですんで、けっこうです」
陽乃「そう?ま、いいけど…」
雪乃「姉さんはもう少し説教よ」
陽乃「えー…雪乃ちゃんのいけず!」
八幡「…それじゃ」
陽乃「比企谷くん」
八幡「…え?」
陽乃「いつか必ず、すぐ近くまで…ね」ウインク!
八幡「…っ!///」
陽乃「じゃあね、またお話しよ」ニコッ
いまさらだが、解ったことがある。魔王に詰め寄られたらなす術が無いという事を…
セックスアピールされたら舜殺ですよ?舜殺
だってしょうがないじゃない童貞だもの… はちまん
陽乃と会話しました
陽乃の好感度が少し上がりました
今日はここまで
放課後・強制イベント発生!
八幡(魔王に顔を近づけられたときの生暖かい吐息………スッゲーエロカッタデス)
八幡(……マズい………何がマズいかって言うと、ナニがマズい…)
十八幡(…呼んだ?)
八幡(呼んでねーよ!出てくんな!!前屈みのまま帰る事になっちゃうだろ!?)
モブ子「ヒキタニくーん!」
八幡(…わた春香?)
モブ子「ねぇ放課後、暇?暇だよね!?」
八幡「え、いや暇じゃあ…」
モブ子「暇ならついて来て、お菓子食べながらお話しようよ!」
八幡「え、やだよ…」
モブ子「まぁまぁ、そう言わずに!色々聞いちゃいますよ!?」グイッ
八幡(ぬおっ!い、今勃ち上が…じゃなくて立ち上がったら八幡お嫁に行けない///)
モブ子「さあいくよー………なんで前屈みなの?…お腹いたいの?」
八幡「ナンデモアリマセンデスノコトヨ?」
家庭科室
八幡「…なんで家庭科室に?」
モブ子「私、家庭科部なんだ!」
八幡「そーか…で、なんで連れてきたんだ?家庭科部の勧誘か?」
モブ子「…あ、それ聞いちゃう?聞いちゃいます?」ニヤニヤ
八幡(こいつはこいつで善からぬ事を考えてる顔を…)
モブ子「フフフ…お菓子を食べながら、『みんなと』噂の真相を解き明かそうと思ってさ!」
八幡「『みんなと』…って、アウェー感ハンパ無いなそれ、つまんなそうだしもう帰るわじゃあな」スタスタ
モブ子「ヒキタニくん、私たちの謎解きはまだ始まったばかりだよ!」ガシッ…グイグイ!
八幡(ぐわっ!こいつすげー怪力!?…つーか何だよその台詞回しは!?打ち切り漫画の最終回かよ!!)
モブ子「さあさあ、楽しくお話するよー」ガラガラ
モブ子に家庭科室へ強制連行されました。家庭科部員・下記の中から安価↓5
結衣
川崎・世界線変動の可能性あり(スカラシップ)
三浦
海老名
相模・世界線変動の可能性あり(文化祭)
城廻・世界線変動の可能性あり(生徒会長)
留美・世界線変動の可能性あり(千葉村)
但しゾロ目が出ると追加でもう一人再安価
めぐり「あ、モブ子ちゃん…おや、その人は?」
モブ子「ふふふ…連れてきましたよ、渦中の人物を」
八幡「…」
八幡(…お、驚かないぞ俺は!めぐりんが家庭科部員でも驚かないぞ!)
城廻めぐりが登場しました!
世界線変動イベント発生!↓3のコンマが
00~33・三年生で生徒会長
34~67・生徒会長(学年は再安価)
68~99・生徒会長ではない(学年は再安価)
世界線変動数値・62
生徒会長(学年は再安価)
めぐり「えと…たしかヒキタニくん、だったよね?」
八幡「………」
めぐり「…ヒキタニくん?」
モブ子「…どうしたの、黙り込んじゃって?」
八幡「…真に申し上げにくいのですが…私の名前は『ヒキガヤハチマン』です」
モブ子「ええぇ、そうだったの!?ごごごごめん今まで間違ってて…」
八幡「…ま、いいけど」
めぐり「そっか、ヨロシクね比企谷くん」
八幡「…うす」
めぐり「私は城廻めぐり…わかってると思うけど生徒会長だよ」
八幡「…」
八幡(…あれ、先輩何年生なんだ?もしかして先輩じゃない?)
めぐりの学年↓3コンマ
偶数・2年
奇数・3年
ガラガラ!
モブ美「やっほー」
モブ代「ごめーん遅くなったー」
モブ江「…参上」
八幡(え!?なにこのモブ祭り!フラッシュモブでも始める気かよ!?)
モブ子「おっ!来たね…それじゃ役者もそろったし、そろそろ部活を始めますか!?」
美&代&江「おー!」
めぐり「おーっ!」
八幡「…」
モブ子「ほらほら、比企谷くんも!」
八幡「………おー」
それから家庭科部員と生徒会長はフラッシュモブの如くせわしなく動き
テーブルにクッキーやらプリンやらを並べ始めた
八幡「…何が始まんの?神様でも降臨させるための儀式か?」
モブ子「ちがうよ、れっきとした部活だよ!生徒会長公認なんだから…ね、めぐり先輩!」
めぐり「うん、家庭科部の部活動はいつもこんな感じだよ」
八幡「…ふーん」
八幡(先輩…ね、めぐり先輩は三年生か)
モブ美「はい、…これヒキタニくんの分。このクッキー、私の自信作なんだ」
八幡「はあ、…どうも」
モブ代「真っ黒焦げだけどね」クスクス
モブ美「ちょっと、モブ代のプリンなんて塩味じゃない!」
モブ江「…」
八幡(これがガールズトークか…ついていけない、つーか帰りたい…)
一通り、手作りしたのであろう菓子類を並べ終えると
家庭科室に静寂が訪れた
八幡(…まじで何が始まんの?)
モブ子「コホン…それでは始めさせて頂きます。本日のテーマはこちら!」バンッ!
モブ江「……ヒキタニくんは………誰とつきあって…いるのか……噂の真相を……暴け……」
美&代「わー」パチパチ
めぐり「おぉー」
八幡「ちょっと待て、何だこの宗教裁判みたいな構図は?…マジでアウェー感ハンパねーぞ!」
モブ子「あ、モブ江、ヒキタニじゃなくてヒキガヤね。比企谷八幡」
モブ江「…承知」
八幡「…おい、スルーかよ」
めぐり「比企谷くんは自覚してる?」
八幡「…え、なにがですか?」
めぐり「噂話のことだよ、三年生も結構噂してるよ…テニス部を裏から操ってる、とか…」
モブ美「2-F四天王を陥落させた、とか…後は、平塚先生に何度もプロポーズされてるとか…///」
八幡「ファッ!?何だその根も葉もない噂は、…俺はそんな事してねーぞ」
モブ代「ホントに?」
八幡「…ああ」
モブ子「………ホントに?」ジトー
八幡「だからしてねーっての…ソースは俺、はい論破」
今日はここまで
すまん俺ガイル一期見直しててそのまま寝落ちした
ゆきのんのちっぱいを視姦してる場合じゃねぇ!
モブ子「ぐぬぬ…で、でも今朝のは言い逃れ出来ないでしょ!?」
モブ美「だよねー、見てるこっちが恥ずかしかったよ///」
八幡「…っ!///」
めぐり「…何かあったの?」
モブ江「……彩ちゃんと………名前を…呼び合う……トキメキイベント……///」
モブ代「二人の周りに満開のお花畑が見えたよねー///」
めぐり「へぇ…公衆の面前でそんなことしたんだ?」
八幡(なんだよトキメキイベントって…まぁ、たしかにトキめいたけどな!……フヒヒ…///)
八幡「…ち、ちがう誤解だ。あれはそんなんじゃない」
モブ子「またまたご冗談を?」ニヤニヤ
モブ美「もうおまえらつきあっちゃえYO☆」ニヤニヤ
八幡「あのな…俺は今までぼっちだったから、名前で呼び合う事に免疫が無くて…ああなっただけだ」
モブ代「…ぼっち?その割には彩ちゃんとテニスしてたよね、結構な回数…」
モブ子「他にも結構お話してたよね?いろはちゃんとか、雪乃ちゃんとか…あと陽乃さんも!」
八幡「…一色と雪ノ下は奉仕部絡みの話、雪ノ下さん…姉の方は面白がってからかってくるだけだ」
八幡「それと彩…戸塚は全うに部活をしたいって言うから協力してただけだ」
八幡「そんなわけだから、お前らの聞いた噂は全くの出鱈目だよ…」
モブ子「えぇー…」
八幡「えぇー…っておまえ、俺は噂通りの人間でいないと人間扱いされないのかよ」
めぐり「まぁまぁ、みんな喋ってばかりいないでお菓子も食べよ?」
モブ江「…実は……待ちわびてた…」
モブ代「じゃあ比企谷くんこれ食べてみて、私が作ったチョーおいしいプリン」
モブ美「塩味だけどね」プークスクス
モブ代「ちょっと!」
モブ子「私のはクッキーだよ!」
八幡「……いや、一気に出されても食えねーよ」
――で、わた春香たちが作ったお菓子を食べ始めたわけだが…
八幡(…不味い、いや不味くはないが…美味いとも、お世辞には言えない)モグモグ
八幡(こいつらホントに家庭科部なのか?)モグモグ
めぐり「どうしたの比企谷くん、難しい顔して?」
八幡「…いや、なんというかその…」
八幡(…さすがに不味いとは言えないな)
めぐり「…?」
八幡「…ところで先輩、生徒会は行かなくていいんですか?」
めぐり「…」
八幡「あれ?なんかまずい事聞きました?」
めぐり「………いつから私に『生徒会の仕事がある』と錯覚していたのかな…?」
八幡「……なん………だと……?」
めぐり「…残念!!全部押し付けてきましたぁぁぁ!!!」クワッ!
モブ一同「まさに外道ォォォ!!!」ガビ-ン!
八幡(…何だこのテンションとノリ!?)
めぐり「…まぁ、仕事らしい仕事が無いっていうのが実情だけどねー」
めぐり「暇になったら家庭科部に来て、お菓子作ったり食べたりしてるんだ」
八幡「そーすか、なら良いですけど…つーかここすげーゆるい部活ですね、菓子食って話すだけって…」
モブ子「それが大事なんだよ、ストレス解消になるんだから!」
モブ江「…しかも……生徒会長……公認…」
モブ代「体重増加が天敵だけどね」
モブ美「アーアーきこえなーい、きこえなーい…」
めぐり「あはは…そんなわけだから、私の作ったお菓子も食べてよ」
八幡「……じゃ、いただきます」パク…モグモグ
キター!
じゃあ今日は2日分かな?
八幡(先輩の手作りクッキーか………うん、おいしくないな。…なんか、すげー中途半端な味だし)モグモグ
めぐり「ねぇどうかな、私のクッキー?」
モブ子「あ、私のも教えてよ」
八幡「…」
モブ美「そういえば男子に食べて貰ったのって久しぶりだよね?」
モブ代「そだね」
モブ江「…マジレス……よろ…」
八幡「…」
めぐり&モブ一同「…」
八幡(…正直に言ってしまうべきか?…どうする?)
モブ子「…もしかして、おいしくなかった?」
八幡「…え、……いや…」
めぐり「…比企谷くん、顔がおいしくなかったって言ってるよ?」
八幡「…」
モブ代「うーん、ダメだったかー」
モブ美「やっぱ塩プリンはないっしょ?」
モブ江「……くっ!…」
めぐり「…それじゃみんな、これを良い機会と捉えて、おいしいお菓子を作れるようになろうよ」
モブ一同「おー!」
めぐり「そんなわけだから比企谷くん、どれがどんな感じだったか教えてくれるかな?」
八幡「え…まぁ、いいですけど」
俺は、海原雄山を黙らせるほどの料理の腕を持っているわけで
当然のことながら、お菓子作りにも明るい
なので、家庭科部員の不味くはないが美味くもない、個性がないのが個性みたいな
…まさに、わた春香のようなお菓子に的確な批評を下した
八幡「…というわけで、バニラエッセンスは使いすぎると苦くなるから量を調整しながら使うと良いぞ?」
モブ一同「…す、すごく……的確です…」
めぐり「…比企谷くんお菓子作り得意なの?」
八幡「いえ、料理が得意なだけです」
モブ子「たはは…家庭科部のメンツ丸つぶれだよー」
モブ江「……壊滅的…」
八幡「フフン…いかがかね、俺の『女子力』は?」ドヤァ
モブ美「ぐぬぬ、言い返せない…」
モブ代「家庭科部のメンツどころか女子のメンツも丸つぶれだよ!」
八幡「…まぁ、精進するこった。そんなわけで俺、そろそろ帰るわ」
モブ子「…まだ話したいことがいろいろあるけど…今日はもういいかな?」
モブ美「もう心が折れたわー」
めぐり「アハハ…そうだねー」
モブ代「…それじゃまたね、比企谷くん」
モブ江「……マジレス……乙…」
八幡「じゃあな」ガタッ
八幡(少し言いすぎたか?…ま、いいか)
校内
八幡(三年にもわけ解らん噂が流れてるってことは、おそらく一年にも…)スタスタ
八幡(奉仕部として協力すれば、違ったかもな…やはり単独は思ってたよりも目立つってことか?)スタスタ
八幡(…)
めぐり「おーい、比企谷くーん!」タタッ
八幡「ん?…先輩、まだなにか用ですか?」
めぐり「うん、ちょっと噂話の事でねー」
八幡「…まだするんですか。もう終わった話でしょ?」
めぐり「そうじゃなくて、…実は知ってるからさ、真相を」
八幡「…え?」
めぐり「生徒会で参考にするからって、平塚先生に無理言って教えて貰ったんだ…テニス部の復活劇の事」
八幡「………職権乱用ですよ」
めぐり「いやーゴメンゴメン、どうしても知りたくてさー…あ、生徒会では私しか知らないよ」
八幡「そーすか…つーか無理やり聞いたなら、俺の名前ぐらい覚えといてくださいよ?」
めぐり「アハハ…それもゴメン、テニス部を復活させた方法にばかり耳を傾けてたから…」
八幡「…まあ、いいですけど」
めぐり「でも、ホントにすごいね。テニス部が一週間ぐらいであんなに変わっちゃったんだから…」
八幡「…変えたのは俺じゃない。彩…戸塚ですよ」
めぐり「確かにそうだけど、変えるためのお膳立ては…ほぼ比企谷くんがしたんでしょ?」
八幡「…」
めぐり「ここまでの事が出来るなんて、よっぽど頑張ったんだね」
八幡「…いえ、ちょっとしか頑張ってませんよ…俺のモットーは『明日から本気で頑張る』なんで…」
めぐり「クスクス…そうなんだ。でも、『ちょっと』であれだけの事が出来るんだから…」
八幡「…」
めぐり「本気を出したらこの学校が…丸々変わっちゃうんじゃないかな?」ニコッ
八幡(…っ!?不意討ちは『ちょっと』卑怯なんじゃないですかね?///)
八幡「…買い被りすぎですよ」
めぐり「そうかなー?」
八幡「ええ…じゃ、話終わりみたいなんで…」
めぐり「…あ、それともう一つ…もしよかったら生徒会に来てくれないかな?」
八幡「………いや、外部の人間を生徒会に入れちゃだめでしょ?」
めぐり「そんなことないよ、優秀な人材は常に募集中だから!」
八幡「仕事を押し付けても文句を言わない社畜を…ですか?」
めぐり「え!?///…ち、ちがうよ、押し付けるのは正式な役員だけだよ」
八幡(役員には押し付けちゃうのかよ!?)
めぐり「ほら、なんていうか意見が凝り固まらないように、外部の意見を取り込むというか…そんな感じかな?」
八幡「………ま、そういう事にしときましょう」
めぐり「むー///」
―――
――
―
めぐり「これでよし…っと。生徒会に興味が出たら連絡してね」
八幡(話の流れでケータイの番号を交換してしまった…)
八幡「…まぁ、たぶん興味は出ないと思いますけど?」
めぐり「そう?…じゃあこっちから連絡するから、都合がよかったら来てよね?」
八幡「…善処します」
八幡(知ってるか…『善処します』は否定形なんだぜ?)
めぐり「…来てくれるよね?」
八幡「………検討してみます」
八幡(知ってるか…『検討してみます』は………)
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
めぐり「 来 て く れ る よ ね ? 」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
八幡(…ヒィ!)
八幡「…………チョットダケガンバッテミヨウカナー?」
めぐり「ありがとう、待ってるからね」ニコッ
八幡「………うす」
めぐり「それじゃあね、比企谷くん」タタッ
八幡「…」
八幡(生徒会長も魔王なのかよ…どうなってんだこの世界線)グスッ
モブ子、モブ美、モブ代、モブ江、めぐりと会話しました
全員の好感度が少し上がりました
めぐりとケータイの番号を交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
戸塚
三浦
めぐり←new
>>171
え、なんだって?(すっとぼけ)
比企谷家
小町「何このお菓子の山!?もしかしてお兄ちゃんにモテキ到来!?」
八幡「ちげーよ、家庭科部の連中に貰ったんだよ…」
小町「それでもすごいじゃん!フラグバリバリじゃん!!…あ、食べても良い?」
八幡「おう、好きなだけ食べろ」
小町「やったね!」
パクッ……モグモグ…
小町「…」
八幡「…」
小町「…結衣さんの木炭よりはましかなぁ」
八幡「おい、もうちょっとオブラートに包んだ事言えよ」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…ん?」
メールがきました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7・めぐり
8~9・スパム
八幡(…げえっ!またかよ!?)
From 陽乃
【比企谷くん助けて!雪乃ちゃんの機嫌が超悪いの!】
【今日の晩御飯なんてカップラーメンなんだよ!?…まるで生麺のようで美味しかったけどね!】
八幡(…知るかよ、つーか生麺ってなんだよ)
【それにしても雪乃ちゃん羨ましいなー、呼び捨てして貰えて羨ましいなー】
【どこかにあたしの事呼び捨てしてくれる男の子いないかなー(チラッチラッ】
八幡(…チラッチラッじゃねーよ、何が言いたいんだ一体)
【それにしても昼休みはすごくドキドキしたよね?お姉ちゃんもついつい興奮しちゃった】
【次は誰も来ないところでしようね】
八幡(…)
十八幡(…呼んだ?)
八幡(呼んでねーから!小町もいるんだぞ!)
【】
【】
【】
八幡(…ん?)
【比企谷くん、もしかして思い出して興奮しちゃった?…しちゃったよね?】
八幡(…なんでわか……いや、こっこここここっここ興奮なんてしてねーし!)
【お姉ちゃんとの大切な思い出を…今晩のオカズにしちゃだめだよ?】
八幡(…)
十八幡(…呼んだよね?)
八幡(…………………ハイ)
登校中
八幡(魔王が煽ってくれたおかげで眠れませんでした…)スタスタ
十八幡(…自分を解き放って楽になったほうがいいっすよ?)
八幡(やかましいわ!)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスイベントあり
八幡(あー眠い…)
材木座「くっくっくっ…随分と冴えない顔をしているな、八幡よ…」
八幡「…」スタスタ
材木座「比企谷さんおはようございます!」キリッ
八幡「おまえ、そこまでしてかまってもらいたいのかよ…」
材木座「なんか八幡、最近冷たいよね?…ね?」
八幡「お前がいちいちうざいからだろ…」
―――
――
―
材木座「ところで八幡よ、昨日の昼ごろから八幡の噂が流れてきたんだが?」
八幡(…っ!昼…だと…!?まさか魔王に馬乗りされたのを目撃されたのか!?)
材木座「…何でも、テニス部女子部長の戸塚嬢と朝っぱらから教室でラブシーンを…///」
八幡「おい何照れながら言ってんだ、ちょっとキモいぞおまえ」
材木座「ええい、こちらが赤面してしまうような事をする八幡こそどうなのだ!?」
八幡「んなことしてねーよ……」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…は、八幡///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…は、八幡///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…は、八幡///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…………………………グヘヘ///」
材木座「した、と顔に書いてあるぞ!はちまぁぁぁぁぁん!!」
八幡「はっ!?///……つーかお前の八幡呼びはムカツクから止めろ!!」
材木座「…ぐぬぬ、なぜ八幡だけそんなに…」ブツブツ
八幡(…めんどくせぇ、話題を変えよっと)
八幡「そういや材木座、お前のラノベの事だが…」
材木座「え!?何、読んでくれたの!?感想聞かせて!ね!ね!!」ズイッ
八幡「ぐおっ!近い近い、いきなり食いつくんじゃね-よ…」
材木座「…おっと、我とした事がつい取り乱してしまったぞ。…で、どうだったの?」
八幡「ああ、結論から言うとつまんねーわ、三ページぐらいでそっ閉じしたし…」
材木座「イエアアアア!!ちょっと!八幡ひどすぎない!?ねえ?」ウルウル
八幡(イエアアアア!!ってなんなんだよ…つーか涙目キモッ!)
八幡「酷いってお前…率直な感想だよ。ルビがいちいち読み辛いし、文法もおかしい所が盛りだくさん…」
八幡「正直言って、他人に読ませるレベルになってねーぞ…」
材木座「………そうか」
八幡「ああ」
八幡(なんだかんだで批評は素直に受け入れるんだよなこいつ…)
材木座「…」
八幡(……フォローしといてやるか)
八幡「おまえ、ラノベを書きたいのは分かるがもうちょっと手前の段階を学んだほうがよくないか?」
材木座「……え?」
八幡「いきなりオリジナルを作ろうとせずに、テンプレートで練習したほうがいいんじゃねーかってこと」
材木座「…つまり……どういうこと?」
八幡「あのな…、要はお前のラノベは話として成り立ってねーから…」
材木座「ぐはぁ!」
八幡「…テンプレ、つまり話の構成がパターン化されてるものを流用して一通り書いてみたらどうかって事だよ」
材木座「…」
八幡「戦隊物とかでもいいだろうし、時代劇だと水戸黄門が典型的なそれだな…」
材木座「…な、なるほどな」
八幡「更に言えば、パターン化されてるから短く纏めやすいだろうし、故に数もこなせる」
材木座「…そうか、……確かにそれはやって見る価値があるかも知れん!」
八幡「それにお前の事だから王道的な話は一番書きたいジャンルだろ?」
材木座「…」
八幡「…」
材木座「……フッフッフ…フゥーハハハ!我の創作意欲が狂喜乱舞しておるわ!!恩にきるぞ我が戦友、八幡よ!!!」
八幡(ウザッ!)
材木座「こうしてはいられん、早速とりかからねば…さらばだ八幡!!」ダダダッ!
八幡(…)
八幡(なかなかチョロい奴だな…ま、頑張れよ材木座)
…このアドバイスって、奉仕部の活動そのものなんじゃあ?
もしかして知らず知らずのうちに奉仕部としての活動をしちゃってる?
俺は……社畜じゃないよね?…ね?
材木座と会話しました
材木座の好感度が少し上がりました
授業・三限
八幡(えーと、次の授業は…げっ、E組と合同かよ…)
八幡(逆サプライズの予感…)
E組との合同授業の内容・コンマ↓3
偶数・家庭科(調理実習)
奇数・体育(テニス)
ごめん今日はここまで
家庭科室
ざわ… タノシミダネー
オマエリョウリデキル? …ざわ
ざわ… キョウモオイルツカッチャウ?
八幡(…)
八幡(ぼっちあるあるを代弁してくれた人がいた様な気がするんだが……まあいい)
八幡(皿洗いとか皮むきとかに撤して…なんならステルスヒッキーを発動させてやり過ごす!)
結衣「…あ、ヒッキーやっはろー!」
八幡(……やっはろー……だと……?こっちの世界線でも使ってるのかよ、奉仕部でもないのに…)
結衣「…ヒッキー?」
八幡「なんだその馬鹿っぽい挨拶は?…あ、悪い、『ぽい』じゃなくて馬鹿そのものだったな」
結衣「…ば、馬鹿って何だし!ヒッキー酷い!キモイ!」
八幡「うるせーな、ちょっとした冗談じゃねーか…つーかお前、E組だったのかよ」
結衣「知らなかったの!?ちょっとありえなくない!?」
八幡「…おまえがどのクラスでも興味ねーよ」
結衣「もう!!」プンスカ
結衣「…と、ところでヒッキー……誰と班になるか決めた?///」
八幡「…」チラッ
陽乃「彩ちゃん、一緒の班にならない?」
戸塚「はい、いいですよ」ニコッ
陽乃「ありがと、がんばろーね」
八幡(ぐぬぬ、魔王め俺の彩華を……先手を打たなかったのは失策だったが)
八幡「…いや、決めてないが」
結衣「そっか、…じゃあさ、私と一緒の班になろ?///」
八幡「やだよ、お前料理下手すぎて爆発とか起こしそうじゃん?」
結衣「た…確かに下手だけど、爆発とかしないし!………たぶん」
八幡「おい」
ガラガラ
先生「よーし、それでは席についてー」
結衣「じゃね、ヒッキー」
八幡「おう」
先生「…それじゃあ、一班6人ぐらいで組んで頂戴。なるべく半々ぐらいで別のクラスの人と組んでねー」
八幡(…おい、知ってる奴がほぼいないE組の連中と組めとか難易度高すぎだろ!?怒首領蜂かよ!!)
陽乃「…」ニヤニヤ(暗黒微笑)
八幡(また善からぬ事を………ハァ、しかたない…とりあえず由比ヶ浜と組ませて貰うか…)
八幡のF組側の班決め↓5までコンマ一桁で多数決
0,1・陽乃&戸塚
2,3・雪乃&いろは
4,5・葉山&戸部
6,7・モブ子&モブ美
8,9・キャラ指定で再安価
但し↓5までにゾロ目が出た場合はその数字に対応したキャラと無条件で班になります
コンマ一桁8,9 二票で指定再安価
2-Fのキャラ↓3と↓5
↓5がかぶった場合は1つ↓
結衣「…ヒッキー、あの…一緒の班に…///」
八幡「ああ、いいよ」
結衣「ホント!?マジでホントに!?」
八幡「テンション高けーよ…そこまでの事かよ」
結衣「アハハ…ごめん、すんなり決まるとは思ってなくてさー///」
八幡「…ま、よろしくな」
結衣「うん!///」
三浦「…ねぇ結衣、アンタ誰と組むの?」
結衣「あ、…優美子も一緒の班になろうよ!」
三浦「いいけど…ん?ヒキオ、あんた結衣と組んだの?」
八幡「…お…おう、よろしく」
三浦「ん」
八幡(三浦も同じクラスだったのか…つーか良く考えてみればそうだよな、親友とか言ってたし)
三浦「…ふーん」
八幡(…なんなんだよ)
三浦「…で、ヒキオ以外のF組のやつらは?」
結衣「まだ決まってないけど?」
三浦「そ…じゃあヒキオ、誰でもいいから連れてこいし」
八幡「…おい、ぼっちにそんなコミュ力あると思ってるのか?」
結衣「またそんなこと言って…」
三浦「あっそ…じゃ、適当に誰か連れてくるわー」スタスタ
結衣「あ、優美子…」
八幡(すげーインファイターだな三浦、一歩くんかよ…っておい三浦、なんで魔王に近づいていくんだよ!)
三浦「よ、陽乃」
陽乃「あら優美子、…もしかして班、決まってないの?」
三浦「うん、だから一緒の班になれし」
陽乃「いいけど…彩ちゃんは?」
戸塚「いいですよ」
三浦「じゃあ決まりね、ついてこいし」スタスタ
八幡(セイセイセイ、なんだよこの引きの良さ…いや悪さは!?地和かよ!!役満じゃねーか!!)
陽乃「あれれー?比企谷くんじゃないですかー」ニヤニヤ
八幡「………うす」
八幡(…どこの名探偵だよ!?)
戸塚「あ……八幡、よろしくね///」ニコッ
八幡「ああ、よろしくな///」
八幡(…この笑顔のためなら役満放銃でも痛くないし許せちゃう!)キリッ
結衣「あ、彩ちゃんに陽乃さんやっはろー、よろしくね」
陽乃「やっはろー、よろしくね」
戸塚「やっはろー、がんばろうね」
八幡(やっはろー…全然馬鹿っぽくないな、うん。むしろ俺がやっはろーしまくりたい………彩華と)
このあと、E組のモブ音(もぶね)という子を加えた
6人で調理実習をする事になったわけだが…
八幡(クッキー作りかよ…昨日の今日でお腹いっぱいなんだが)
結衣「がんばろーね」
戸塚「うん!」
三浦「陽乃、あんた作った事ある?」
陽乃「何回かあるよ?」
八幡(…つーか、どう考えても男女比がおかしい…俺、知らず知らずのうちに隣人部に入部してないよね?)
モブ音「…比企谷くんちょっといいかな?」
八幡「…え?」
モブ音「私、モブ音っていうんだ。よろしくね」
八幡「はぁ…比企谷です」
モブ音「私、写真部員でさ学校紹介用の写真をとらなきゃだから…」
八幡「…ふーん」
モブ音「こう…男女並んで共同作業、…みたいな画をとりたいんだよねー」
結衣「…え?///」
陽乃「…へぇ」ニヤニヤ
戸塚「…っ!///」
八幡(おい、何食いついてんだよ!食いつきたいならジャイアントカプリコにでも食いついとけよ!)
八幡(…彩華は、食いついても良いけどな…いや、むしろ食いついてください、オナシャス!!)
モブ音「撮ってもいいかな?」
八幡「…いや、そういうのは葉山にでも頼んどけよ。…葉山のほうが適役だろ?」
モブ音(…大きな声では言えないけど、葉山君が絡むと女子からのバッシングが結構酷くてさ…あ、これ内緒ね)ヒソヒソ
八幡(顔近づけるなよ、勘違いしちゃうだろ…///)
八幡「…つまり俺は、誰こいつ?…的なモブ男に抜擢された、…と」
モブ音「え!?…そ、そういうわけじゃないけど…まぁそうかな」テヘッ
八幡(そうなのかよ!?…まあそうなんだけどな、自分で言うのもなんだが)
陽乃「それじゃ比企谷くん、あたしと撮ろうか?」
八幡「いえ、けっこうです…つーか、学校紹介とかネットの海にダイブしたくないんで」
陽乃「えー…お姉ちゃんと青春のメモリーを全世界に配信しようよ!」
結衣「わわわわわ、私も配信したいし!///」
戸塚「……私も…///」
三浦「おめーらゴチャゴチャ言ってねーでクッキー作れし!」ギロッ
―――
――
―
結衣「ヒッキー?…作らないの?」
八幡「…」
陽乃「意欲がないのは感心しないなー」
八幡「…」
三浦「真面目にやれし」
八幡「…」
戸塚「もぅ…ちゃんとやろうよ八幡」
八幡「うんやろう、ぜひやろう、めっちゃやる気出てきたわ!」シャキッ!
結衣「ちょっとヒッキー!何で彩ちゃんだけに反応するんだし!」
八幡「…すんません」
モブ音「…良いよー良いよー……ハァハァ///…結衣の怒った顔良いよー…ハァハァ///」パシャ!パシャ!
八幡(なに喘ぎ声上げちゃってるんですかこの人?…海老名臭がすごいんだが)
八幡「つーか俺、皿洗いとかの雑用でいいから」
戸塚「えぇ…皆で作ったほうが楽しいよ…?」
八幡「…」
結衣「…ヒッキー?」
八幡「これは俺の友達の話なんだが――」
陽乃「…つまり比企谷くんの体験談だね」ニヤニヤ
八幡「っ!///あくまで友達の話ですよ…で、その友達は今日みたいに調理実習をする事になったわけですけど…」
結衣「なんか始まったし!?」
八幡「さあ、始めるか!…というときに同じ班の女子から…」
『何でこいつと同じ班なわけ?あり得ないんですけどー』
『つーか、こいつの触ったものとか食えないっしょ?なんか菌が繁殖してそうだし!』
『比企谷菌は消毒だ―――!!!ゲラゲラ』
八幡「…と、いった様な事を言われ最終的には人として扱ってもらえず、隅っこの方でひっそりと佇んでいたそうだ…」
八幡「そして焦燥感に包まれながら俺は思った、―――私は貝になりたい…と」
陽乃「…最後の方、一人称が俺になってるんだけど?しかも比企谷菌って…」
八幡「あっ!…間違えました、俺の友達のぼっち少年H谷くんの話でした」
結衣「結局ヒッキーの話じゃん…」
三浦「つーか、あーしそんなことしねーし」
戸塚「そうだよ、みんなで楽しく作ろうよ…ね!」ニコッ
八幡(…彩華………グスッ…)
陽乃「…さてと、それじゃクッキー作りに専念しますか!」
結衣「おー!」
三浦「ところでヒキオ、あんた料理は上手いの?」
八幡「…まぁ、人並み以上…と言っておこう。さらに和洋中どれでもいける」
戸塚「ほんと!?…すごいなー私、目玉焼きぐらいしか出来ないや」
八幡(…その目玉焼き、毎日でも食べちゃいたいぜ!)
陽乃「じゃあ比企谷くん、クッキー作ってみせてよ」
八幡「ま、いいですけど…度肝を抜かれますよ?」
三浦「へぇ…結構言うじゃん?」
結衣(…あわわ、どーしよ!?あたしより上手いって事は、…この前あげたクッキーは…)
戸塚「期待してるよ」ニコッ
八幡「…ああ」
八幡(しかとその目に焼き付けろ…俺の『女子力』を!)
俺は一心不乱にクッキーを作った…
ドン引きされるぐらいの勢いで
…だってしょうがないじゃん彩華がみてるんだもん
今日はここまで
―――
――
―
八幡「…できた。これは単品で食べても美味いやつ、…で、こっちはコーヒーと一緒に食べる薄味タイプな」
戸塚「すごいよ八幡!」
結衣(…ヒッキー、ホントに上手なんだ…うぅ、無理してクッキーなんかプレゼントするんじゃなかった…)
三浦「食べて良い?」
八幡「おう、好きなだけ食べてくれ」
陽乃「それじゃあたしも…」
パク…モグモグ…
三浦「…っ!ヒキオこれ美味いじゃん!」
陽乃「…うん、おいしい!甘すぎないし、硬さもちょうどいいね」
戸塚「ホントだ!お店で買って来た高級品だって言われたら信じちゃうかも…」
八幡「フフン!…これが俺の『女子力』だ!」ドヤァ!
三浦「女子力って…ヒキオ男じゃん?」プークスクス
戸塚「そだね」クスクス
結衣「…ハァ」
モブ音「…どーしたの結衣?」
結衣「…え!いやーそのヒッキー、ホントすごいなーって……アハハ…」
モブ音「…」
モブ音(…ねぇ結衣、比企谷くんのこと好きなんでしょ?)ヒソヒソ
結衣「え!?そそっそそそそっそ、そんな事!?///」アワアワ
八幡「…ん?どした由比ヶ浜?」
結衣「なななっ何でもないし!!///」
八幡「…あそ」
モブ音(…彩ちゃんも陽乃さんも可愛いんだから、ガンガン攻めないと比企谷くん獲られちゃうよ!)ヒソヒソ
結衣(でもでも!…どうすればいいの!?)ヒソヒソ
モブ音(…私に任せなさい!)キリッ!
モブ音「比企谷くん、ちょっといい?」
八幡「…何?」
モブ音「さっきの学校紹介の写真の件、やっぱりお願いしても良いかな?」
八幡「いや、葉山がダメなら戸部辺りにでも…」
モブ音「ホント!ありがとー、恩にきるよー…じゃ、結衣と一緒にお願いね!」
八幡「おい、俺返事してねーから!許可出してねーから!」
結衣「ヒッヒヒヒッヒヒヒヒッキー、ヨロシク!///」
八幡(…なんなのこいつら?)
八幡「…ハァ、ま、いいけど」
モブ音「それじゃあ、二人ならんで…そう、そんな感じで!後は普通に教えてあげてね、写真は適時撮るから」
結衣「ふっふふっ…ふちゅちゅか者でしゅが、よろしくおねがいしましゅ!!///」
八幡(なにテンパッてんだよこいつ、カミカミじゃねーか…)
―――
――
―
八幡「…で、次は薄力粉をだな」
結衣「うん、どのぐらい入れるの?」
八幡(…ち、…近い。しかも良い匂いが…いや、この良い匂いはきっとクッキーの匂いだな、うん///)
結衣「あ、そっちの薄力粉使うね」タユンタユン
八幡「…///」
八幡(………もう、たわわに実ったマシュマロを二つ皿に乗っけて先生出来ました、…でよくね?///)
モブ音(…ハァ-ハァ-…いいわぁ、初々しくていいわぁ…ハァ-ハァ-///)パシャ!パシャ!
結衣「ヒッキー次はどうするの?」
八幡「…///」ジー
結衣「…ヒッキー?///」
八幡「…あ…あぁ悪い///」
陽乃「…」
戸塚「…///」
三浦「…」
陽乃「…なんだか楽しそうだし、あたしも教えてもらおっと」
三浦「陽乃、あんたクッキー普通に作れるし、教えて貰う必要ないし…」
陽乃「え?別に良いじゃない」
三浦「いいから…結衣の邪魔すんなし」
陽乃「…自分のことを棚上げしてる人に邪魔するなって言われてもねー」
三浦「は?結衣は親友なんだから味方すんのが当然だし」
陽乃「…」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
三浦「 … 」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
陽乃「 … 」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
モブ音(うひょ―――っ!こっちは良い感じで修羅場が!いいわー修羅場いいわー…ハァハァ///)パシャ!パシャ!
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜……ツギハドウスルノ?///………ォ…オウ、ツギハダナ///……・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
戸塚(…わぁ、八幡と結衣ちゃんが良い感じに…///)
戸塚(…ううぅ……わ……わたしも……///)
戸塚「あのっ!」
八幡「…ん?どうした彩華?」
戸塚「私にも教えて、八幡!!」
八幡「…」
八幡「もちろんだ!手とり足とりねっとり濃厚に教えちゃうまである!」キリッ
戸塚「エヘヘ…ありがと///」
結衣(…え!彩ちゃんが乱入!?…あわわ、どーしよ)
モブ音(こっちにも修羅場キタ―――――!!ハーレム系修羅場よぉぉ!!///)パシャ!パシャ!
戸部「…ちょっと隼人くーん、なんかヒキタニくんとこ女子率おかしくね?」
葉山「そ…そうだな」
戸部「社会見学の班決めでも女子率おかしかったし、…マジあやかりたいわー」
いろは「…」イライライライライラ…
―――
――
―
結衣「できたー!」
戸塚「…ありがとう八幡!」
八幡「おう、俺が教えたから間違いなく美味いはず」
結衣「じゃあ早速味見を…」
戸塚「…」
八幡「…どした彩華?」
戸塚「…八幡にも食べてもらいたいなぁ…なんて///」
八幡「マジでか!?くれるのか!?」ガタッ
八幡(生きててよかった…)グスッ
戸塚「うん!…それで、その…」
*:.。..。.:*・゜゚・*☆戸塚「…はい、……あ~ん…///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
モブ音(あ~んキタ――――――――――――――!!トキメキイベント…ハァハァ///)パシャ!パシャ!
八幡「」パク…モグモグ…
戸塚「…ど、どうかな?///」
八幡「…………彩華の味がする…///」ボー
戸塚「///」カアァ…
八幡(………衝撃のファーストブリットより衝撃的で……味なんてわからない件…///)
結衣(さささ、彩ちゃんが…そんなことをするなんて…///)
モブ音(結衣!あんたもやるのよ!!攻めないと勝てないわよ!!!)クイックイッ!
結衣(…モブ音……ううう、恥ずかしいよぉ///)ブンブン
モブ音(早くやるのよ!、比企谷くん獲られちゃうわよ!!)クイックイッ!
結衣(………ううぅ…お、女は度胸…!)
結衣「…ヒ、ヒッキー!!私を食べて!!!///」
…………………シ――ン…………………
八幡「」
戸塚「」
三浦「」
モブ音「」
陽乃「」
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
八幡「」
戸塚「」
三浦「」
モブ音「」
陽乃「…ガハマちゃん……『私を食べて』じゃなくて『私のクッキーを食べて』…じゃない?」
結衣「…………………あっ!?///」カアァ…
―――
――
―
先生「…はーい、それじゃあ片づけが終わった班から終わりにしていいよー」
八幡「…」
陽乃「…ハァ、結局ガハマちゃんにおいしいところ、全部持っていかれちゃったね…」
戸塚「…///」
三浦「…結衣、さすがにあれはないわー」
結衣「///」カアァ…
モブ音「私は良い写真も撮れて大満足だったよ!結衣、ご馳走様!いやー眼福眼福!!」スッキリ
結衣「///」チラッ
八幡「…んだよ」
結衣「…べっ、別にあれはそういう意味じゃぁ…///」
八幡「わかってるっつーの、つーかお前のせいで大恥かいたわけだが…」
結衣「…ううぅ///…とっ、とにかくゴメンッ!!」タタッ
三浦「あ、ちょっと結衣待ちなよ!…じゃあ先いくわ、それと陽乃、あんまり邪魔すんなし」
陽乃「それは無理な相談ね」クスッ
八幡(…今気づいたが、三浦さん魔王にタメ口聞いてるよ…しかも呼び捨て)
陽乃「それにしても、色男はつらいね比企谷くん」
八幡「…」
陽乃「両手に花であんなに思われてるなんて…」チラッ
戸塚「…///」
陽乃「お姉ちゃん、ものすごくジェラシーしちゃったな…」
八幡「…」
陽乃「…ま、後で埋め合わせして貰うから良いけどね!」ニコッ
何をどう、埋め合わせる気なんですかね…
嫌な予感しかない!
結衣、戸塚、陽乃、三浦、モブ音と会話しました
結衣、戸塚の好感度が上がりました
陽乃、三浦、モブ音の好感度が少し上がりました
今日はここまで
昼休み
ざわ… ワタシヲタベテッテドウイウコト?///
リアジュウハクダケチレ! …ざわ
ざわ… マジウラヤマシーワー
八幡(…)
戸塚「…///」
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(…どーすんのこれ?)
八幡の向かう場所↓3コンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメート、結衣に呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
ベストプレイス
八幡(…)
結衣『あ、そっちの薄力粉使うね』タユンタユン
八幡(…戦闘力(バスト)53万ぐらいだったな///)
*:.。..。.:*・゜゚・*☆戸塚「…はい、……あ~ん…///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡(………………………フヒヒ///)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
ゾロ目・00の場合はエンカウントキャンセル
八幡(……………フヒヒ///)
いろは「………キモッ!」
八幡「げえっ!……いたのかよ」
いろは「いちゃ悪いっての?」
八幡「…いや、そういう事ではないが」
いろは「…ここ来たのはアンタが家庭科でやらかしたからだっつーの…おかげで教室の空気がウザくてウザくて」
八幡「やらかしたのは俺じゃない、由比ヶ浜だ。…俺は悪くない」
いろは「…」
八幡「…なんだよ」
いろは「八幡、あんた他のクラスの子に声掛けするの止めたら?」
八幡「…かけてない、そもそもぼっちにそんなコミュ力ある訳ねーだろ」
いろは「じゃあアレなんだったの?…わ…私を食べて!…って///」
八幡「なに顔赤らめてんだよ…」
いろは「うっさい!///」
八幡「…由比ヶ浜は少し頭の中がかわいそうな子なんだよ、言ってやるな」
いろは「どーせ、誑かしたんでしょ…コマシ谷くん」ムスッ
八幡「あのな、お前と一緒にするなよ…もう一度言うが、俺は悪くない。向こうからやってきたんだ」キリッ
いろは「…」
八幡「…やたらと食いついてくるが、何か言いたい事でもあるのかよ?」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…じゃあいうけど……他の女の子に声掛けるの、もう止めて///」
八幡「…」
八幡「…えっ?俺いつからお前と付き合ってたっけ?」
いろは「は?何寝言ほざいてんの?………キモッ!マジキモッ!」イラッ
八幡「おい、小声でキモイいうなよ、俺の心バッキバキだぞ…つーか、意味が分かりかねるんだが?」
いろは「…八幡アンタさ、他のクラスの生徒からなんていわれてるか知ってる?」
八幡「…知らん、というか言うまでもなく興味ないが?」
八幡(…何だそれ、嫌な予感しかない!)
いろは「2-Fの四天王を打ち破った……コマシ勇者ヒキタニよ」
八幡「ブ――――――――――――ッ!!!」
八幡「おい、どこソースだそれ!?…マジなら全俺が総力を挙げて潰すが」
いろは「ハァ…あのね、アンタ気づいてないの?…あんたの周りの女子率の高さ」
八幡「……確かに、ちょっと高いとは思っているが…」
いろは「ちょっとっていうか女子率100%じゃん!?ぼっちとか言ってるけど何なの?自虐風自慢なの!?キモッ!!」
八幡「だから、…向こうからやってきたんだ」
いろは「周りがどう思ってるかが重要なんじゃなかったの!?」
八幡「…俺のようなプロぼっちは周りの目を気にしない孤高の存在なんだ、全く問題ない」キリッ!
いろは「私は気にしてるの!」
八幡「…何でだよ?」
いろは「四天王の中に入ってるからよ!」
八幡「あ、そうなんだ。…よかったじゃん、何か強そうで?」
いろは「よくないわよ!なんでアンタみたいなキモイ奴に誑かされた…みたいな扱い受けなきゃならないのよ!!」
八幡「…」
いろは「しかも、アンタが他の女の子に声掛けるたびに、『いろはカワイそう…』みたいに言われるし!」
いろは「もう!マジムカツク!!」
八幡「…お、おい、とりあえず落ち着け」
いろは「落ち着いていられるか!!」ムキー!
この後予鈴がなるまで愚痴は続いた…
つーかなんだよコマシ勇者って…いや、そもそもヒキタニって誰だよ?
俺は比企谷だし、きっと俺の事じゃないな、うん
…あ、四天王は言うまでもなく、彩華と雪ノ下姉妹と一色でした
いろはと会話しました
いろはの好感度が少し上がりました
放課後
八幡(なんだよ勇者って…四天王を打ち破るどころか、むしろフルボッコなんだが?)
八幡(特に彩華な!俺のハートは彩華に打ち破られちゃったぜ!)
ざわ… ユイガハマサンカワイソウ…
…クソッ!クソッ! …ざわ
ざわ… ダーマノシンデンニイケバユウシャニナレルン?
八幡(…)
八幡(…帰ろう)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒、先生とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとエンカウントキャンセル
八幡(…二年にこのあだ名が通っているとすれば、一年と三年にも広まるのは時間の問題か!?)
八幡(どうしてこうなった…)
雪乃「そこの勇者さん、少しお時間よろしいかしら?」ニヤニヤ
八幡「…おまえな」
雪乃「あら失礼、コマシ谷くんだったわね」プークスクス
八幡「違うから!どっちも違うから!…つーかなんだよ、からかいに来ただけなら帰るぞ」
雪乃「フフ…冗談よ、部室でお話でもいかが?」
八幡「…」
八幡(…雪ノ下から誘われるのはすげー違和感だな)
八幡「…ま、いいけど」
雪乃「ありがとう、ではいきましょうか…」
奉仕部・部室
雪乃「紅茶とクッキーをどうぞ…」コトッ
八幡「…今日作ったやつか?」
雪乃「ええ」
八幡(…ふーん、結構良い感じにできてるな)
雪乃「食べさせてあげましょうか?…戸塚さんみたいに」ニヤッ
八幡「っ!?…うるせーよ///」
雪乃「クスクス」
八幡「…いつもの事だが俺から話す事は特にないぞ?」
雪乃「そうね、話のネタが女の子とどのようにイチャコラしたか…しかないものね」
八幡「もう、勇者ヒキタニの話は止めろ!折れた心を踏みつけんなよ…そもそも俺、勇者じゃないからね?」
雪乃「それもそうね、四天王を倒すどころか玩具にされているものね…姉さんに」
八幡「…まったくだ、つーかあの人四天王を通り越して魔王かなんかだろ?」
雪乃「プクク……魔王………ププ…///」プルプル
八幡(なにツボってるんだよ…)
八幡「…で、今日は何を話す気だよ」
雪乃「そうね、姉さんに嘘泣きをばらした事を糾弾しつつ罵倒したいのだけれど…」
八幡(罵倒しちゃうのかよ!?)
雪乃「今日はテニス部の件よ」
八幡「…まだ引っ張るのかよそれ、終わってから結構立つだろ?」
雪乃「気になるところは聞いておかないと落ち着かないタイプなのよ…納得できるかは別として」
八幡「…あそ」
雪乃「…まず、戸塚さんの演説においては奉仕部と平塚先生を介入させて、表立った批判を和らげる…という事だったわね」
八幡「そだな」
雪乃「…」
雪乃「部外者の介入…これは全くの、とまでは言わなくてもほぼ無意味ね。ちがうかしら?」
八幡「…」
雪乃「…肯定、とさせて貰うわ。そもそも主義主張に対する批判はに基本的に本人に向かうものだし…」
雪乃「何より正当性のある批判は受け止めなければならない。…ただ、『批判に満たない批判』」
雪乃「…言い換えれば妬みとか憎しみなんかを持つ人は、それを隠しつつ誰にも見つからぬよう彼女にぶつけるのでしょうけどね…」
八幡(…)
雪乃「あなた…『最後の緩衝材になるため、仮入部員として宙ぶらりんでいる』とも言っていたわね」
雪乃「…部外者がハリボテでしかない以上、すべての批判をあなたが受け止めようとしていた…という事になるのだけれど」
八幡「…」
雪乃「だんまりは感心しないわね…」
ごめん今日はここまで
投下します、重要安価もあるよ
八幡「…もう一回言うが、終わった事だぞ…言わなきゃならねーのかそれ?」
雪乃「ええ、あなたが何を考え行動したのか…それを知りたいの」
八幡「それ聞いてどーすんだよ、何かが覆るわけじゃねーんだぞ…たられば話なんて時間の無駄だ」
雪乃「そういう事ではないわ、以前あなたと話がしたいと言った事があるのだけれど…」
八幡「…あぁ、嘘泣きしたときな」ニヤ…
雪乃「…あ///…………コホン、とにかく覆すとか、論破するとかではないわ。軽い気持ちで話してもらえれば…」
八幡「…」
雪乃「話し合う事できっとそれは奉仕部にとっても、私にとっても良い礎になる。もちろんあなたにとっても…ね」
八幡「…」
雪乃「…比企谷くん、話して貰えないかしら?」
八幡「………ま、いわゆる方便ってやつだよ」
雪乃「…方便?」
八幡「…あの演説は必然的に『彩華とそれ以外』…という多勢に無勢の構図になる」
雪乃「そうね、…あなたは戸塚さん側に付くのでしょうけど、存在そのものを認識して貰えそうにないものね」クスッ
八幡「おい……まあ実際そうだな、結局『彩華と俺とそれ以外』だから…根本的には何も変わらん」
八幡「とにかく、そんな事実上孤立無援の状態で雛壇に立たせる事なんて出来ないから…」
雪乃「平塚先生と奉仕部を戸塚さん側の味方にした…と」
八幡「ああ、ただ後々禍根を残さないために、対決姿勢をいたずらに煽るわけにはいかない…」
八幡「なので味方にするのは、ある程度中立性が確保できて、なおかつ強力なバックアップの出来る人物になる」
雪乃「…」
八幡「ま、要するに彩華が落ち着いて演説するために、『表面上は部外者だが内面は味方』を宛がったわけだ」
雪乃「強力なバックアップによる安堵感の確保…ね。確かに戸塚さんは演説のとき緊張した様子もなかったわね…」
八幡「そうだな、今にしてみれば平塚先生の存在は大きかった。ぶっちゃけ先生なしじゃ演説は無理だったかも知れん」
八幡「…ただ、彩華に対して露骨に味方を付けるわけにはいかない…奉仕部の理念上な」
雪乃「ええ、奉仕部の仕事ははあくまでサポート。…おんぶ抱っこで目標に向かわせる事じゃないわね」
八幡「だから先生と奉仕部を味方にしつつ『くだらん批判をある程度押さえ込むため』と、あえてミスリードしたわけだ」
八幡「批判に満たない批判は、演説の場以外の場所で起こるものだから演説中に部外者が助力のため割って入る事はない」
八幡「…ゆえに彩華は表面上、孤立無援だったわけだ…実際はチートキャラが二人も後ろに控えてたけどな」
雪乃「…」
八幡「つまり部外者の介入ってのは、批判の受け皿になって貰うためではなく…」
八幡「さっき言った『表面上は部外者だが内面は味方』…これを実現するための方便ってわけだ」
八幡「無論、彩華に悟られないようにした上で、だが。…ネタバレしたらテニス部を変えたいという危機感が薄れるからな」
雪乃「…思っていた以上に、考えているのね」
八幡「…まぁな」ドヤァ
雪乃「…では、『最後の緩衝材』に関してはどうなのかしら?」
八幡(彩華に対するヘイトを無理矢理俺に誘導する、…とか言ったら後々面倒だな)
八幡(つーかテニス部員を集めるために、すでに似たような事やってるわけだし…適当にはぐらかしとこ)
八幡「…いくつか策があったが徒労に終わった。…ま、奉仕部の存在も先生同様、大きかった…といったところだな」
雪乃「どういう意味かしら?」
八幡「目線の違いというやつだ…教師と生徒のな。教師じゃ目の届かないところでも生徒なら届く場合がある」
八幡「結局、お前の存在が無言のプレッシャーになって批判を押さえ込んだってところか…」
雪乃「そう…」
八幡「で、そのうち新生テニス部が動き出して批判もフェードアウトしていった…と」
雪乃「…ではその『いくつかの策』とはどういうものなのかしら?」
八幡(…やっぱり食いついてきたか、わかってたけど)
八幡「…そりゃ、企業秘密って奴だ…つーかもういいだろ、俺は奉仕部員じゃないんだぞ」
雪乃「…あなた、敵となってテニス部員を集めたように、批判の矛先を自分に向けさせよう…と、考えていたのでは?」
八幡「…」
雪乃「…肯定、ね」ニヤッ
八幡(こいつ…わかってて聞いてきたな…)イラッ
雪乃「そのやり方は、賛同できないわね…一度使った手である以上、二度目はそれ以上の事をしなければならなくなる」
八幡「…最後の緩衝材ってのも、彩華を安堵させるための方便だよ」
雪乃「あらそう?…それじゃあそういうことにしておいてあげるわ」クスッ
八幡「ぐぬぬ…つーか実際、くだらん批判も出なかったし結果オーライだよ」
八幡「…それに、先生も奉仕部も表面上は味方じゃないから…俺一人ぐらい露骨な味方になっても良いだろ」
雪乃「…なるほど、それであの台詞につながるわけね」ニヤニヤ
八幡「なにがだよ」
雪乃「…もし、お前が失敗して孤立してしまっても…俺がいる」ニヤッ
八幡「げぇっ!?…おい、やめろ!///」
雪乃「俺は…俺はお前を絶対に見捨てない、…だから何も心配するな!」キリッ!
八幡「」
雪乃「…」ニヤニヤ
八幡「…おまえ、甘酸っぱい黒歴史を掘り返すなよ…いや黒歴史じゃねーけど///」イラッ
―――
――
―
キーンコーンカーンコーン…
雪乃「…下校時刻ね、今日はこれまでにしましょうか」
八幡「ああ…じゃ帰るわ」ガタッ
雪乃「比企谷くん…」
八幡「…なんだよ」
雪乃「奉仕部部長として正式に申し込むわ。…奉仕部に入部して貰えないかしら?」
そういって、雪ノ下は軽く会釈をした
ここは前の世界線ではない事はわかっているが
俺の頭の中にある雪ノ下のイメージからは導き出せないその行動に
思考が止まってしまった…
八幡「…」
雪乃「…比企谷くん?」
八幡「…え、……あ、いや悪い……頭を下げられると思わなかったんだよ」
雪乃「そう…」
八幡「…自分で言うのもなんだが、俺には頭を下げてまで引きこむ程、価値があるとは思えねーけどな?」
雪乃「いいえ、あなたの考え方や行動は、奉仕部にとって必ずプラスとなる。もちろん、あなたにとってもね…」
八幡「…」
雪乃「重ねて申し込むわ、奉仕部に入部して貰えないかしら?」
八幡(………俺は…)
奉仕部入部安価↓7まで安価多数決
1・入部する
2・もう少し保留
八幡「…」
雪乃「…比企谷くん?」
八幡「……引きこんでおいて、やっぱり役に立たなかった…とか言うなよ?」
雪乃「…」
雪乃「…ええ」
八幡「おい、今の間は何だ?」
雪乃「フフ…冗談よ。では、正式に部員として迎え入れます。よろしくね、比企谷くん」
八幡「…ああ、よろしくな」
雪乃「今日は金曜日だし、あなたの活動は来週からにしましょう」
八幡「わかった」
雪乃「それから、連絡がとりやすいようにケータイの番号を教えて貰えるかしら?」
八幡「…そだな」
八幡(すんなり交換する事になるとはな…)
こうして奉仕部入りが決まったわけだが
一体どうなっていくのだろうか
前の世界線でしてきたように、自ら傷つき強引に幕引きを図る事もあるのだろうか
それとも、そうならないように上手く立ち回るべきか…
ま、来年の事を言ったら鬼が笑うか
俺の部活動は始まったばかりだ!…比企谷先生の次回作にご期待ください ―未完―
雪乃と会話しました
雪乃の好感度が少し上がりました
雪乃とケータイの番号を交換しました
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
戸塚
三浦
めぐり
雪乃←new
今日はここまで
八幡の部屋
八幡(…)
結衣『あ、そっちの薄力粉使うね』タユンタユン
八幡(…心なしか前の世界線より戦闘力(バスト)が高かった気がする///)
*:.。..。.:*・゜゚・*☆戸塚「…はい、……あ~ん…///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡(……………………フヒヒ…これだけでご飯何杯でもいけちゃうかも!?)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「っ!?」ビクゥ!
メールが来ました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7・めぐり
8・雪乃
9・スパム
八幡「…雪ノ下?」
From 雪乃
【比企谷くん奉仕部に入部してくれてありがとう、心から感謝するわ】
八幡(…毎度の事ながら違和感ハンパねーな)
【奉仕部の活動内容は理解しているようだから】
【あえて言う必要もないと思ったのだけれど一応話しておきます…】
【】
【】
【】
八幡(…ん?)
【友達のいない者に友達が出来るようサポートしてあげる、…奉仕部とはそういう部活よ(☆゜д゜)ニヤリ】
八幡「」
八幡(…こいつ)イラッ
雪乃とメールしました
土曜日・午前
八幡(…食材がない、つまり昼飯が準備できない)
八幡(…)
八幡(昼は外食、帰りながらスーパーで買い物だな)
八幡(とりあえず、家出るか…)
エンカウントイベント発生!
総武高の関係者(未登場の人物含む)、それ以外の人物(小町、鶴見留美、等)にエンカウント↓3安価
ゾロ目が出るとエンカウントをキャンセルして午後になります
繁華街
八幡(…本屋にでも行くか)スタスタ…
八幡(…)スタスタ…
戸塚「…あれっ、八幡!?」
八幡(………なん………だと……ッッ!!)
戸塚「わぁ、すごい偶然だね!」
八幡「違う偶然ではない、これは必然……そう、運命の出会いだッッ!!」キリッ(迫真)
戸塚「…え、大げさだよ///」
八幡(俺、今日から神様信じちゃう!…いや、天使サイカエルを信仰しちゃう!!)
八幡「…ところで今日は、買い物か?」
戸塚「うん、テニスシューズ履き潰しちゃったから、新しいの買おうと思ってさ」
八幡「……よかったら、俺も一緒に行ってもいいか?」
戸塚「もちろんだよ!」
八幡(…っしゃあ!デートだデート!!彩華と合法デートヒャッハ―――――ッッ!!!)
戸塚「じゃ、いこっか」
八幡「おう!」キリッ
スポーツ用品店・シューズコーナー
八幡(…そういや、こういう所来るのいつ以来だ?)
戸塚「…これでいいかな」
八幡「え、もう決めたのか?」
戸塚「うん、いつもこのメーカーのにしてるんだ」
八幡(マズイ、…至福の時が終わりを告げてしまう。適当に理由付けしてでも……八幡さん延長入りまーす!)
八幡「いや、ちょっと待て」
戸塚「…え?」
八幡「アレだぞアレ…うん、アレなんだよな」
戸塚「アレって?」
八幡「靴のメーカーな…もうちょっといろいろ履いてみた方が良いぞ?」
戸塚「そうかな?」
八幡「…同じサイズでもメーカによって形状が微妙に違うし、彩華の足自体も成長と共に変わっているはずだしな」
戸塚「そっか、じゃあいろいろ試してみるね。時間かかるけど…良いかな?」
八幡「ああ、何時間でも待つよ。それどころか日付が変わるまででも待っているまである!」キリッ!
戸塚「…さすがにそれはどうなのかな?」クスクス
八幡(いやマジで、この至福の時を終わらせたくない………ッッ!!)
戸塚「…ん……っと」スラッ…
八幡(…………………………ヤベーわ、彩華の足……めっちゃ綺麗だわ///)ジー
戸塚「……うーん、こっちのほうがしっくりくるかなー?……あ///」
八幡「…///」ジー
戸塚「///」カァァ…
八幡「………ハッ!…わわわっ、わわ悪い、つい見とれてた///」
*:.。..。.:*・゜゚・*☆戸塚「…もう……八幡ったら…///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
八幡「」
戸塚「…八幡?」
八幡「いや、なんでもない…」
八幡(…かわいい…かわいすぎるッッ!!…彩華、恐ろカワイイ子………ッッッ!?///)
―――
――
―
戸塚「別のメーカーのシューズのほうがピッタリだったよ、アドバイスありがとね!」
八幡「おう、困った事があったら何でも相談してくれ!全力で力になる!!」キリッ!
戸塚「うん!」ニコッ
八幡(何度もいうようだが…守りたい、この笑顔!)
戸塚「…ところでさ、テニス部の事なんだけど…やっぱり入部して欲しい…かな」
八幡(…しまったぁぁぁぁっぁぁぁぁぁあ!!奉仕部入っちまった………ッッ!!!)
八幡(凡ミス……っ!!圧倒的……っ!!凡ミス……っ!!…いや待て、いつから兼部出来ないと錯覚していた?)
戸塚「八幡?」
八幡「…すまん彩華、実は奉仕部に入部してしまってな」
戸塚「ええ!?」
八幡「雪ノ下の強い要請があってな、…まぁ、押しに負けてしまったというか…な。…すまん」
戸塚「…そっか……でも、そのほうが良いのかも?」
八幡「え?」
戸塚「八幡、テニス部の問題…解決してくれたし、そういう事のほうが向いてるのかもね?」シュン…
八幡「いや、まぁなんというか…奉仕部って結構暇そうなんでな…」
戸塚「…そうなの?」
八幡「ああ、もしかしたら顔出しぐらいは出来るかも知れん…」
戸塚「ホント!?」パァァ
八幡「というか適当に理由付けてでも行くよ。…彩華とテニスしたいしな!」
戸塚「…雪ノ下さん、怒るんじゃないかな?」
八幡「大丈夫だ…問題ない、言いくるめるのは得意中の得意だからな」ドヤァ
戸塚「ホントに怒れれちゃうよ?」クスクス
八幡(…俺、彩華とキャッキャウフフする為なら何度怒られても耐えられちゃう!)
戸塚「…そうだ、私の方からも雪ノ下さんに掛け合ってみるね」
八幡「本当か!?…マジで助かる!」
戸塚「うん、またテニスしよう!…じゃあね」タタッ
八幡「おう、またな…」
雪ノ下を言いくるめるための理由を何か考えなければな…
もういっそのこと、奉仕部の部活動は完結でいいよね?
俺、テニス部で彩華と青春ラブコメしたいし
俺と彩華の部活動はまだ始まったばかりだ!…比企谷先生の次回作にご期待ください ―未完―
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が少し上がりました
土曜日・午後
1000ゲットボーナスによる強制イベント発生!
繁華街
八幡(………彩華……フヒヒ……っと、トリップしている場合ではない。昼飯食わないと…)スタスタ…
八幡(平塚先生に教えて貰った所でいいか、…たしか魚介出汁なのに生臭くないやつ)スタスタ…
八幡(………ん?……あれは…魔王ではないか……っ!?なんか囲まれてるし…)
チャラ男A「ねーねー俺らと遊びに行かない?」
チャラ男B「マジ面白いとこ、知ってんだ」
チャラ男C「…拙者らとイイことしようでござる、デュフフ…」
陽乃「いえーこれから彼氏とデートですのでー………っ!」チラッ
八幡(うげ!目が合っちゃたよ!?)
八幡(…)
八幡(…ハァ、前の世界線なら余裕なんだろうけど、こっちじゃあ万が一があるかも知れないからな…)
八幡(………しゃーねーな、いくか)
今日はここまで
>>360
× 戸塚「…雪ノ下さん、怒るんじゃないかな?」
× 戸塚「…そうだ、私の方からも雪ノ下さんに掛け合ってみるね」
○ 戸塚「…雪乃さん、怒るんじゃないかな?」
○ 戸塚「…そうだ、私の方からも雪乃さんに掛け合ってみるね」
ごめん、社会見学の班決めで雪乃さんって呼んでたね
というわけで投下しますよ…途中までだけど(テヘペロ)
チャラ男A「チョー楽しいんだって!」
チャラ男B「っべーわ…テンションアゲアゲだわー」
チャラ男C「デュフフ…」
陽乃「間に合ってますからー……あ…」
八幡「…ちょっといいスか?」ズカズカ
チャラ男A「…は?誰だよオメーは」
チャラ男B「邪魔だボケ」ビキビキ
八幡(…うわぁ、こいつら沸点低すぎだろ)
八幡「陽乃、行くぞ。これから俺とデートだろ?」
陽乃「……そだね、……いこっかヒッキー」
八幡「…じゃ、そう言う事なんで話終わりにしてもらっていいすか?」
チャラ男A「ハァ!?テメーいきなり出てきてなんなんだよ!!」ガシッ!
そう言った直後、脊髄反射の如く俺の胸座を掴んでくる…
こういう人種がいるから、世界中から戦争がなくならないんだな、きっと
…もっとも俺は争う気など微塵もないが
八幡(そう、争う必要はない…時間を稼ぐだけで十分。二、三発くらうのは織り込み済みだし…)
八幡(ここは繁華街だから誰か割って入るだろう。それでも繁華街なら…繁華街ならきっと何とかしてくれる…え?)
俺の胸座を掴んでいる手に、白く美しい手がふわり、と添えられた…
――かと思った瞬間、チャラ男が宙をくるりと舞い、ドスン!という鈍い音と共に地面に落下する
チャラ男A「ガハッ!!」
チャラ男B「」
チャラ男C「」
八幡「」
八幡(…えっ、何これ!?まさか渋川流か!?渋川流柔術なのか!!)
陽乃「……あたしのお気に入りに……『おいた』…しないでくれるかな?」
陽乃さんは俺の前に背を向けて立ち
今まで聞いた事のない、低く不気味な声で囁く様に話し掛ける…
男らは、ヒエッ…と小さく悲鳴を上げ恐れおののき、身を震わせている
チャラ男B「…テ、テメー……なななっな、何しやが…」ガタガタ…
陽乃「…ねぇ、今あたし機嫌が悪いの……早くあたしの視界から…消えてくれないかな?」
チャラ男B&C「ヒィッ!?」ダダダッ
……コッチノホウニヤレニゲロー…………シャレナラン………
八幡(こっちからは陽乃さんの顔は見えないけど……地上最強の生物みたいになってるんだろうな…怖すぎぃ!!)
―――
――
―
ラーメン屋
……ラッシャーセー!
八幡「…魚介ラーメン二つで」
ギョカイフタツハイリマース!
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…」
八幡「…あの、さっきはすいませんでした」
陽乃「ううん、こっちこそ…危ない目にあわせちゃったね」
八幡「いえ、ああいうのは慣れてるんで…」
陽乃「…もうああいう事、しちゃだめだよ。雪乃ちゃん怒っちゃうから」
八幡「…え?」
陽乃「テニス部のときと同じように、自分を犠牲にしてまで…ね」ニコッ
八幡「あいつ、マジで筒抜けじゃねーかよ…」
陽乃「…とにかくありがとう。比企谷くん、かっこよかったよ。お姉ちゃん…惚れ直しちゃったかな」ニコッ
八幡「っ!?///からかわないでくださいよ、そもそも俺何もしてないですし…」
陽乃「フフ…あたし、嘘は言わないよ」
八幡「…」
陽乃「…冗談は言うけど」プークスクス
八幡「どっちだよ!?」
陽乃「クスクス」
客「…」イラッ
店員「…チッ」
店長(甘―――――――――――――い!!)
……ギョカイフタツオマタセシャーシター!
陽乃「おっ、きたきた!」
八幡「…」
小町『………ラーメンはポイント低くない?』
小町『でも、女の子とデートする時とかこれじゃあ良く思われないと思うよ?』
八幡(…)
八幡「…その……ラーメン屋に連れてきてすいません。お洒落なカフェ(笑)とかの方がよかったですよね?」
陽乃「そんなことないよ?こういうお店結構好きだし、何より距離感がいい感じかなー…ほら」ズイッ
八幡「…だから、からかわないでくださいよ///」
陽乃「フフ…それと、カフェは好きじゃないなー。あたし容姿端麗だからオープンカフェだと見世物扱いだし!」ドヤァ!
八幡「自画自賛かよ…まぁ、否定しませんけど」
陽乃「でしょ!…フフン、しかとその目に焼き付けておきなさい」
八幡(…もう嫌というほどトラウマになってるよ!)
……フーフー……ズルズル…………フーフー……
陽乃「お、けっこうおいしい」フーフー
八幡「そっすね」ズルズル
陽乃「うん、魚介のわりに生臭くなくて、それでいてスープが麺に絡んで…」
八幡(…黙ってればカワイイんだがな、この人)ジー
陽乃「なにかな?」
八幡「」ビクッ!
陽乃「…もしかして、大人しくしてれば綺麗なのに…とか思った?」
八幡(なんでわかるんだってばよ!?…いったいどういうことだってばよ!?)
陽乃「比企谷くん…もしかして、あたしに惚れちゃった?惚れちゃいました?」ニヤニヤ
八幡「…ぐぬぬ///」
客「…」イライライラ…
店員「…バルス」
店長(…YES!フォーリンラヴ!!)
―――
――
―
陽乃「…ホントによかったの奢ってもらっちゃって?」
八幡「ええ、大の男が空中を一回転とか凄い物見れたんで…見物料ですよ」
陽乃「あはは、そんな大それたものじゃないよー」ニコッ
八幡(まったくもって説得力がないんだが?…たぶんマッハ突きとか出来るだろこの人?)
陽乃「…それじゃ、デートの続きしよっか?」
八幡「えっ?」
陽乃「…」
陽乃「…陽乃、行くぞ。これから俺とデートだろ?」キリッ!
八幡「ちょ!?///」
陽乃「陽乃、行くぞ。これから俺とデートだろ?」ニヤニヤ
八幡「ぐぬぬ…///」
陽乃「陽乃、行くぞ。これから俺と…」
八幡「わかりましたよ!///…ったく、姉妹そろって黒歴史掘り返すのが特技なのかよ」
陽乃「そんな事言われるなんて心外だなー………握った弱みを有効活用してるだけだよ?」クスクス
八幡「おい、よけいタチ悪いだろ」イラッ
―――
――
―
少し休もう、という事で繁華街を抜け、公園に向かって歩いているわけだが…
陽乃「…」ニコニコ
八幡「…」
八幡(腕を組んでくるのはまあいい…だが、御丁寧に恋人つなぎの上に、しっかり押し付けてきてるし///)
八幡(………え?何を押し付けてきてるのかって?言わせんな恥ずかしい!///)
八幡(まったく、勘違いしちゃうだろが!?)
陽乃「どうしたの?」
八幡「………ナンデモアリマセンヨ?」
陽乃「そう?」
八幡「…」
陽乃「…しっかり感触は楽しんでおいたほうがいいよ?」ニヤニヤ
八幡「ブ―――ッ!!」
陽乃「ほれほれー、ここか、ここがええのんか?…グヘヘ」ムニムニ
八幡「ちょっと!?……マジで、ホント止めて下さい///」
陽乃「プークスクス」
八幡「…///」ドキドキ
十八幡(…今日は二十二幡ぐらいやで?)
八幡(やかましいわ、引っ込んでろ!///)
公園
陽乃「…さて、お腹も落ち着いてきたところで食後の運動でもしよっか?」
八幡「え?」
陽乃「さっきみたいな、ハードラックとダンスってそうな方々に絡まれたときのための護身術の練習をねー」
八幡(ぶっ拓知ってるのかよ!?)
陽乃「比企谷くんは受身、とれるかな?」
八幡「…まぁ出来ますけど。でも、生兵法は怪我の元じゃないですかね?」
陽乃「そうかな、…引き出しは多いほうがいいと思うけど?」
八幡「俺、最強の護身術は逃走だと思ってますんで…故に俺の逃げ足の早さは、はぐれメタル並ですよ?」
陽乃「…」
八幡「…なんですか」
陽乃「…でも、『魔王』からは逃げられないみたいだけど?」ニヤニヤ
八幡(…え?……魔王……だと………っ!!)
八幡『…まったくだ、つーかあの人四天王を通り越して魔王かなんかだろ?』
八幡(……あ……ああ……あああ…ああ……あああ…)ぐにゃあ~
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(ぬかったぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁ!!!!)
今日はここまで
陽乃「…比企谷くん」ニコッ
八幡「ヒィ!…ナンデショーカ…」ガクガクブルブル…
陽乃「ありがとね、雪乃ちゃんと仲良くなってくれて…」
八幡「…え?」
陽乃「あたしのこと魔王…って、雪乃ちゃんに本音を言えるくらい仲良くなったんだね」ニコニコ
八幡「…」
八幡「……口が滑っただけですよ」
陽乃「フフ…じゃ、そういうことにしといてあげる!」
陽乃「でも比企谷くんがあたしのこと、魔王と認識してるってわかったのはラッキーだったなー」
八幡「…なにがですか?」
陽乃「…」
陽乃「雪ノ下陽乃は絶対に太刀打ちできない存在。…そう思ってるってことだよね?」ニタァ…
八幡「ヒェッ!」ビクッ!
陽乃「何を考えてるか解らない所があったし、回避のための奥の手でも持ってるんじゃないかと思ってたんだけど…」
┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙
┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙
八幡(…な……なんだ!?この地鳴りのようなプレッシャーは?…スタンドパワー全開なのか!?)
┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙
陽乃 「 考 え す ぎ だ っ た み た い ね 」 ニタァ…
┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙ ┣゙
八幡「」
陽乃「…なーんてね!……あれ、比企谷くんどうしたの?」
八幡「」
陽乃「…あれれ?」
陽乃「…やだなーもう、軽めの冗談だったのに」クスクス
八幡(嘘つけよ!?『今のはメラゾーマではない…メラだ…』…ぐらいの絶望感があったぞ!)グスッ
陽乃「ま、とにかく護身術の練習、始めよっか!」
八幡「………………ウス」
八幡(逆らったらどうなるかわからんからな…嵐が過ぎ去るのを待つか)
…で、護身術の練習が始まったわけですが、エグい技の連発です
護身術というよりは軍隊格闘技に近いような感じがする
いや、そもそも源流はどちらも古流武術か?
陽乃「…そこから、こう…捻りつつ、膝を踏み抜く!」グイッ!
八幡「ぐおっ!」ガクッ
陽乃「…あ、ちょっと力入れすぎちゃった」
八幡(これでちょっとかよ!?ありえねー…俺より間違いなく筋力ないよな、この人?)
―――
――
―
陽乃「ふぅ…いい汗かいたねー」キラッ
八幡「…そっすね」グダ-
陽乃「…」
八幡「…何か?」
陽乃「フフ…お姉ちゃんとのスキンシップはどうだったかしら?」ニコニコ
八幡「…」
八幡(っ!…見て見ぬ振りしてきたのに、思い出したら意識しちゃうじゃねーかよ///)
陽乃「…あ、意識しちゃった?」ニヤニヤ
八幡「だから…からかうんじゃねーっての///」イラッ
陽乃「クスクス」
陽乃「ところで比企谷くん、今日は何か予定があったのかな?」
八幡「…いえ、特には」
陽乃「そっか」
八幡(…お前は次に『これからどうするの?』…という!)
陽乃「これからどうするの?」
八幡(やはりな…この後、買い物するけど…お前は次に『一緒に行ってもいい?』…という!…全力で回避だな)
八幡「…まぁ、そこらへんをぶらついて時間になったら帰りますよ」
陽乃「…」
八幡(…なんなんだよ、この間は!?)
陽乃「そう?…じゃあ、初デートはそろそろお開きかなー」
八幡「そっすね」
八幡(ふぅ、何とか回避できたか。さっさと退散して…)
小町「あ、お兄ちゃんだ!おーい!」タタッ
八幡(なにぃ――――――――――――っ!!)ガビーン!
小町「…げえっ!?お兄ちゃんこの美人さん誰!?誰なの!?彼女なの!?」
八幡(…小町、お前なんつータイミングで)
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(…うわぁ、この人またろくでもねーこと考えちゃってるよ)
陽乃「フフ…初めまして、雪ノ下陽乃です。もしかしなくても比企谷くんの妹さんかな?」
小町「はい、妹の小町です!お兄ちゃん、この人があの雪ノ下さん!?チョー美人じゃん!」
八幡「そだな」
小町「………なにその薄いリアクション?」
陽乃「フフ…あたしと比企谷くん、今日が初デートだからね。…ちょっと緊張してるのよ」
小町「デート!?やるじゃんお兄ちゃん!!あたし見直したよ!」
八幡「…そか」
陽乃「まぁ、デートもそろそろ終わりだけど…ね!」ニコッ
八幡「そっすね」
小町「え!?まだ三時過ぎたばっかじゃん!二人のデートはまだ始まったばかりだよ!」
八幡「その言い回し、デート打ち切る気満々の言い回しじゃねーかよ…打ち切って欲しいけど」
陽乃「クスクス…まぁまぁ、デートならいつでも出来るしね。…久々に楽しい時間だったよ、比企谷くん!」ニコッ
八幡「っ!///」
小町「…ふ~ん」ニヤニヤ
八幡「…」
小町「…あ、そうだ!ところでお兄ちゃん、スーパーで買い物は済ませた?冷蔵庫スッカラカンだったよね?」
八幡「ぐっ!……まだだよ」
陽乃「…」ニヤッ
八幡(最悪のタイミングでミリ単位のセンタリングあげんなよ!?せっかく回避出来たのに!!)
陽乃「買い物かー。…もしよかったら、あたしも一緒に行っていいかなー?」ニコニコ
小町「もちろんですよ!…あ、でもあたしはお邪魔だから先に帰ってますね」
陽乃「邪魔だなんて、そんな事ないよ?…カワイイ妹さんのことも『いろいろ』聞きたいしね!」ニコッ
小町「えへへー、カワイイだなんてそんなー///」クネクネ
八幡(『いろいろ』ってなんだよ!?ヤヴァイよヤヴァイよ…あっという間に外堀が埋まっていく!)
―――
――
―
スーパー
その後、二人のガールズトークを聞き流しながら、俺は考えていた
一体どうやって魔王を煙に巻くか、を
…だが、結論は出なかった
八幡(………小町が魔王に手篭めにされてる限り無理じゃね?)
小町「それじゃあ今日は奮発してすき焼きにしちゃいましょう!」
陽乃「ほんと?うれしいなぁ、すっごく楽しみ」ニコニコ
八幡(おいまて!アンタどこですき焼き食う気なんだ!?)
小町「お兄ちゃん、いいよね?」
八幡「…」
小町「…お兄ちゃん?」
八幡「すき焼きなのはかまわんが…なぜ、雪ノ下さんを呼ぼうとしてるんだ?」
小町「えー!?せっかくできた彼女さんなのに、もっとグイグイいこーよ!」
八幡「ちがう、彼女じゃない…しいて言うなら少し顔見知りのラスボスだ」
小町「なにそれ!?ていうか失礼だよ!」
陽乃「クスクス…あたし、こういうシャイなところも好きになっちゃったんだよねー」ニコニコ
八幡(顔は笑っている、だが気配が全くの別物なのだが…息を潜めた肉食獣かよ!)
小町「とにかく、みんなですき焼きするの!」
八幡「そだな、どこでするんだ?居酒屋チェーンか?」
小町「お家でするの!もう、何が不満なの?お兄ちゃんポイント低すぎ…」
陽乃「まぁまぁ、『家族』に恋人を紹介するのって結構恥ずかしいものよ?」
八幡(おい!『家族』ってどういうことだってばよ!?主語の範囲広げんな!)
八幡「いつから、恋人に格上げされたんだよ…」
小町「もう!…今日は少なくとも、三人ですき焼きだからね!」
小町「じゃ、あたしレジ行くから二人はイチャコラしといてくださいねー」タタッ
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「……………いい、妹さんね」
八幡「…そっすね」
陽乃「……あたしたちの仲を取り持ってくれそうでさ」
八幡「…ありがた迷惑ですけどね」
陽乃「フフッ……覚悟してね」ニコニコ
八幡(こわっ!!怖いよ!!その笑顔の仮面をはずしたら黒の核晶とか実装されてたりしませんよね?)
ごめん、今日はここまで
―――
――
―
比企谷家
結局、俺の世界一カワイイ妹が
魔王を自宅に招待する事になりました
上目遣いでおねだりするとか、お兄ちゃん断れないだろ
いやそもそも、魔王が勇者ヒキタニの自宅に攻め込むとかルール違反だぜ?
魔王城の玉座にでも座ってろよ…
八幡(…陥ッ落ッ……比企谷家陥落ッッ!比企谷家陥落ッッ!比企谷家陥落ッッ!)
小町「…ええっ!お兄ちゃんが助けに来たんですか!?それめっちゃポイント高い!!」
陽乃「そうなのよ、お姉ちゃん惚れ直しちゃったー」ニコニコ
八幡(してぇ………追い出してェ~~~~…)
小町「ところで、さっき公園で何してたんですか、汗かいてたみたいですけど?」
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(うわ、クソうぜぇ…)
陽乃「フフ…ちょっと激しめのスキンシップをね!」ニコッ
小町「………スキンシップ……だと……?///」
八幡「お前が考えてるのとまったく違うから、…護身術の練習だから」
陽乃「どさくさにまぎれて、あちこち触って楽しんでたじゃない?」ニヤニヤ
八幡「煽るんじゃねーっての…」イラッ
小町「…そうだ!汗かいたならシャワーするといいですよ!」
八幡(…っ!?なんてこと言っちゃうんですか、この世界一カワイイ俺の妹は!?)
陽乃「いいの?それじゃ遠慮なく使わせて貰うね、ありがとう」
八幡(ちょっとぐらい遠慮しろ!そして遠慮しまくってそのまま自宅に帰ってくれ!!)
陽乃「…あ、でも服どうしようかな。汗臭いのはお姉ちゃん的にポイント低いしなー」
小町「服ならありますよー………お兄ちゃんのジャージが」
八幡「おい、そこ『お母さんの服が…』って言っとけよ!」
陽乃「じゃあそれも遠慮なく使わせて貰うね。比企谷くん、ありがと!」ニコッ
八幡「使っていいって言ってねーから!…俺に拒否権はねーのかよ」
陽乃「拒否権?…もちろんあるよ。多数決で否決されちゃうけど」クスクス
八幡「なんという数の暴力…」
小町「それじゃ、服は洗濯機に入れといてくださいね。あたしが洗っときますから」
陽乃「ありがと、それじゃ使わせて貰うね」
小町「ほらほらお兄ちゃん、言ってあげる事あるでしょ!」
八幡「…なにがだよ」
小町「『…陽乃、先にシャワー浴びてこいよ』でしょ!?///」キャハ☆
八幡「ここは比企谷家だぞ!ド派手な城みたいな建物じゃないんだぞ!……ハァ、お兄ちゃんお前の将来が心配だわ」
小町「…あ、それと歯ブラシは洗面台の下の引き出しに予備がありますからどうぞー」
八幡「なぜ歯ブラシ…至れり尽くせりにも程があるだろ常考」
小町「もぉー…チュッチュしちゃう可能性があるじゃん!///」
八幡「あるある………ねーよ!」
陽乃「クスクス」
―――
――
―
小町「…洗濯機も回したしジャージも置いといたし、すき焼きも準備オッケー!後は陽乃さんを待つばかりだよ!」
八幡「ハァ…」
小町「もう、…何がそんなに嫌なの?あんなに美人でいい人なのに」
八幡「…」
小町「…お兄ちゃん?」
八幡「小町…お前、おかしいとは思わないのか?」
小町「…何が?」
八幡「カマクラのやつ、さっきから微動だにしてないだろ」
カマクラ「…」
小町「…言われてみれば、かーくんやけに大人しいね」
八幡「カマクラは今、死を覚悟している…そう、あの人は北斗神拳の伝承者なんだよ!!」クワッ!
小町「…な、なんだってー」(棒)
八幡「真面目に聞けよ…あの人ホントに何考えてるかわかんねーし、何より怖い…あと怖い」
小町「ハァ…今後お兄ちゃんにあれだけの人、寄り付く事あると思ってるの?…そんな可能性、微レ存じゃん」
八幡「微レ存ってお前ひでーな。…そこまで可能性は低いわけじゃないだろ………いや低いな、俺ぼっちだし」
小町「千歳一隅のチャンスなんだからさっさとくっついてよ…全力で協力するからさ。…お、今の小町的にポイント高い!」
八幡「あーはいはい、高い高い…ん?」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜陽乃「おまたせー」ホカホカ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
小町「おお!まさに湯上り美人…ポイントカンストだよ!!」
八幡「…///」
陽乃「いやー、さっぱりした。ホントありがとね」ニコニコ
八幡(…あれ、洗濯機で服を洗ってるって事は……………まさか……ノーパンノーブラ………か!?)
八幡(俺のジャージが…魔王の裸体を直に包んでいるというのか!?///)
八幡「…///」ジー
陽乃「…」
小町「…」
陽乃「比企谷くん、知ってる?女の子は、男の子の視線がどこを見ているか無意識的に理解できてしまう事を!!」ニヤニヤ
小町「…お兄ちゃん、ポイントがカンストしちゃったよ…マイナス側に」
八幡「…ハッ!///」
陽乃「ねぇ、どのへん見てたのかな?怒らないから教えて欲しいなー」ニヤニヤ
小町「………変態」ボソッ
八幡「ち、…ちちっ違うよ、ボクは変態じゃないよ!仮に変態だったとしても変態という名のぼっちだよ!///」
小町「どの道変態じゃん…」
陽乃「プークスクス」
陽乃「ところで…比企谷くんはシャワーしないの?お姉ちゃん、『綺麗な体』のほうがいいんだけどなー」ニヤニヤ
小町「え!?……あわわ///」
八幡「…」
八幡(これはあれか…40秒で支度しな!(性的な意味で)…ってやつか!?…やばい、間合いが詰められてきた)
八幡「いえ、けっこうです。いつでもシャワーできるんで」
陽乃「えー、汗臭いのはお姉ちゃん的にポイント低いなー」
八幡「ポイント制は小町の専売特許ですよ。勝手に使わないでください…」
小町「そんな事どうでもいいから!お兄ちゃんシャワーしてきてよ!!大至急!!!」
八幡「何、必死になってんだよ…しかも、自分の持ちネタををあっさり否定すんなよ」
小町「いいからはやく!女の子はナニかと準備が長引くんだから!!」
陽乃「フフ…そんなに焦らせちゃだめだよ?時間は『たっぷり』あるんだから」ニコニコ
八幡(『たっぷり』…って、アンタいつまでこの家に居る気なんだよ!?)
小町「お兄ちゃん、汗の臭いと腐った目の臭いがフュージョンしてるから、めっちゃ臭い!早くシャワーして!!」
八幡「おいなんなんだよ、臭いがフュージョンとかそこまでいうか!?お兄ちゃんマジ泣きしちゃうぞ!!」
―――
――
―
……ザァァァァァ……
八幡(…結局シャワーする事になってしまった)
八幡(…)ワシャワシャ…
八幡(……)ザアァ…
八幡(……歯………磨いとくか…)
八幡(…べっ、別にチュッチュに期待してるとかそんなんじゃないんだから変な勘違いしないでよね!!)
八幡(………ハァ)
八幡「…」スタスタ
陽乃「おかえり」ニコニコ
八幡「……うす…あれ、小町は?」
陽乃「ジュース買い忘れたからってコンビニに行ったよ…」
八幡(………なん………だと……?)
陽乃「…二人っきりだね」ニコッ
八幡(さ……最後の砦が……あっさり突破されてしまうとは………絶望した!絶望しかない事に絶望した!!)
陽乃「それじゃ、比企谷くんの部屋に行こっか」ニタァ…
八幡「」
八幡の部屋
八幡(ぐぬぬ、何とかしなければヘヴンズドアが最後のシ者によって開けられてしまう!)
八幡(…いや、もう開いてしまったが。一体どうすりゃいいんだ…ロンギヌスの槍はどこいったんだよ!)
陽乃「さーて、まずはベッドの下を……お!ローアングル探偵団とな?」
八幡「そんなもの持ってねーから、俺は輝日東高校の変態紳士じゃねーから」イラッ
陽乃「クスクス…そう?それじゃパソコンの隠しフォルダとDドライブを…」
八幡「それだけは勘弁してください!!」ドゲザー
陽乃「プークスクス」
―――
――
―
八幡(…)
陽乃さんは俺のベッドに腰掛けくつろいでいる
時折部屋を見渡し、俺の趣味嗜好を探っているようだった…
陽乃「…ふーん、思ってた以上に殺風景だね」
八幡(ベッドで寛ぐなよ!目の毒だろうが………それにしても…でかい!)
八幡(間違いなく由比ヶ浜クラスだ、何が…とは言わんが)ゴクリ…
陽乃「…そんなにあたしの胸、気になるの?」
八幡「ブ―――ッ!!」
陽乃「ま、しょうがないよね、年頃の男の子だもんねー」ニヤニヤ
八幡「…///」
陽乃「比企谷くん、改めて言うけど今日は本当にありがとう」
八幡「いえ、まぁ…」
陽乃「恋人同士でもないのに、…あの状況に首を突っ込むなんて、君はよっぽどの馬鹿かお人よしだね」クスクス
八幡「褒めてねーよ、それ…」
陽乃「フフ…ゴメンゴメン」ニコニコ
八幡「…」
陽乃「…」
陽乃「…ねぇ比企谷くん、こっちに…来てくれないかな」
以前聞いた事のある声色に、ハッとして彼女の顔を恐る恐る覗きこむ
彼女の表情は、やはり以前見た事のある寂しそうな表情だった…
そして陽乃さんは右手でポンポン、とベッドを叩き隣に座るよう促す
八幡「…」
陽乃「来てくれないの?」
八幡(…ベッドに二人で座ったら、その後やる事一つしかねーだろが…俺はまだ綺麗な体でいたい!)
八幡「…俺ら…そこまでの仲じゃないでしょ?」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「………そう……じゃ、そっちにいくね」
そういった直後、椅子に座っている俺に近づいてきて
俺の膝の上に座り、そのままぎゅう、と抱きつく。
一瞬の出来事に理解が追いつかず、思考も体も硬直する…
八幡「」
八幡(…え?………え?……何これ?)
陽乃「…」ギュッ…
八幡(…あ…やわらかいし……いい匂いが…しかもこれ、対面座位のだいしゅきホールドじゃないですか、やだー///)
八幡(…って、そうじゃねーよ!何なのこの人!?何がしたいの!?///)
陽乃「フフ…やっと捕まえた…」スリスリ
八幡「」
彼女は俺に抱きつきながら頬擦りをしてくる
まるで猫が体を擦り付けてマーキングでもするかのように…
八幡「ちょ…ちょっと、雪ノ下さん……何するん…ですか……///」
陽乃「…」スリスリ
陽乃「あたし…本当に欲しいと思ったものはどんな手段を使ってでも、手に入れなきゃ気がすまない女だから…」
八幡「…いい……迷惑ですよ///」
陽乃「嫌よ嫌よも好きのうちってね。比企谷くん逃げ回ってる割にあまり嫌そうじゃなかったから…ね」
八幡「…」
陽乃「…」ギュッ…
彼女は腕に力を込め、更に強く抱きついてくる
そして、押し付けられた豊かな胸から心臓の鼓動が伝わるたびに
強張った心と体が少しずつ、解れてゆく…
しばらくの間、沈黙が二人を包んでいたが
彼女が、「ちょっと前の話なんだけどさ…」と、口火をきった
陽乃「ちょっと前の話なんだけどさ…あたし、比企谷くんをもっと酷くしたような感じだったんだ」
八幡「…」
陽乃「誰も信用しない、誰も信用できない、すべて拒絶して…敵ばかり作ってた」
陽乃「…今はそんな事ないけどね。これに関しては雪乃ちゃんのおかげかな」
八幡「…」
『…すべてを拒絶して余計な敵を増やすのは愚策だと思うから』
八幡(…何があったかは知らんが、あのセリフは雪ノ下さんの事だったのか)
陽乃「…それでね、比企谷くんを教室で見た時、思ったんだ。」
八幡「…」
陽乃「この人は程度の差こそあれど、あたしと同じなんだ。きっと心の底から本当に理解し合える…って」
八幡「…」
陽乃「…必ず良きパートナーになってくれる。そう思ったら居ても立ってもいられなくなっちゃった」
八幡「……それは、一時の気の迷いとか……勝手な思い込みですよ」
彼女はそっと、合わせていた頬を離し、俺と目を合わせ
慈しむように優しく微笑み「本当に、そう思ってるの」と
諭すように語り掛ける…
八幡「…」
陽乃「比企谷くん、嘘つくの下手だね。…ううん、正直者かな?」ニコッ
八幡「…っ!?///」
陽乃「少し…お話が長引いちゃったから、…単刀直入に言うね」
搦め手ばかり使って俺を追い詰めてきた彼女が発した『単刀直入』
という違和感を覚える言葉に、体中の血液が反応し、沸騰する
そして、思考がジリジリと音を立てて焼けていく…
八幡「…」ゴクリ…
陽乃「あたし、比企谷くんが欲しいの…比企谷くんのすべてが」
八幡「!?///」
陽乃「一時の気の迷いでもない、勝手な思い込みでもない…あたしの正直な気持ち、受け入れて欲しい」
八幡「…」
陽乃「…」
八幡「……仮に、受け入れたとして…俺が期待していたモノとは違うモノ…だったらどうする気なんです?」
陽乃「…ホント、ちょっと前のあたしみたいに馴れ合う事に臆病なんだね」クスクス
八幡「…答えになってませんよ」
陽乃「フフ…殿方を見る目だけは厳しく養ってきたから、大丈夫だってあたしは確信してるよ」
八幡「…万が一、という言葉を辞書で調べたほうがいいですよ」
陽乃「ご忠告、ありがとう」ニコッ
八幡「…」
陽乃「ゴメンね、比企谷くん…こんな強引な事しちゃって…こうでもしなきゃお話、聞いてくれそうになかったからさ」
八幡「…まったくです。もう心身ともに毒塗れなんで、そろそろ終わりにしてくれませんかね…///」
陽乃「…うん、それ無理。」
八幡「…」
八幡「えっ!?」
陽乃「あたしの一番欲しいモノが目の前にあるのに…自分のモノにしないだなんて、自分の色に染めないだなんて…」
八幡(……ああ………あああああ…あああああああ………あああああ…)ぐにゃあ~
陽乃「…ありえないよね」ニコッ
八幡(ついに本性を現しやがったな!応戦しないと!!………うん、それ無理。だって、だいしゅきホールドされてるし…///)
八幡(…ハッ、まさかこれも織り込み済みだったのか!?魔王…恐ろしい子…っ!!///)
『……知らなかったのか…?大魔王からは逃げられない…!!!』
――という名言が頭の中で反響する
助けは来ない、名案も浮かばない、もはやどうしようもない
…の、無い無い尽くしである
八幡(もはや、これまでか…)
陽乃「…ねぇ、比企谷くん。若い男女が密室で二人っきり…だね」
そういって彼女は俺の右手をそっと握り
二人の胸と胸の間に持ってくる…
陽乃「それに…こんなにくっついてたら、したくなっちゃう事…あるよね?」
彼女の右手が、俺の右手の人差し指をそっと包み
触れるか触れないか、ぐらいの力加減で
ゆっくりと人差し指を上下に扱きはじめる…
陽乃「フフ…比企谷くん、『これ』…どういう意味か、わかるよね?」
八幡「…///」
陽乃「………きっと、信じられないぐらい……気持ちいいよ、…ねっ?」
指を上下に扱く速度と同期させるように、彼女は腰を前後にグラインドし始める…
その露骨で、それでいて淫靡な光景にゴクリ、…と喉を鳴らしたのを彼女は聞き逃さなかった
ここぞとばかりに、さらに指を握る力を強め、扱く速度を上げ、力強く腰を押し付けてくる
彼女の甘い吐息が、髪から漂うシャンプーの香りが、腰が動くたびに感じる圧迫感が
指先に伝わる滑らかな掌の感触が、俺の理性をたちまち溶かしていく…
八幡(…俺を理性の化け物っていった奴はだれだよ?……買いかぶり過ぎてるな…///)
八幡(……………………もう…駄目かも……///?)
超重要安価!↓5までのコンマに
ゾロ目二つ以上・ズキュウウウン!!…と、濃厚なキス(陽乃√開放)
ゾロ目三つ以上・性なる夜を迎えて朝チュン(陽乃√エンディングへ、スレ終了)
それ以外・キングクリムゾン!!…このイベント内のエロはすべて消し飛ぶっ!!(小町乱入でエロ回避)
きょうはここまで
陽乃「…八幡……一つになろう…?」
二人の視線が重なり、また沈黙が二人を包む
やがて彼女の美しい瞳が閉じられ、傾いた顔がゆっくりと近づいてきて
生暖かい吐息が顎先を撫でてゆく…
八幡(………あ………///)
……ドタドタドタ…バァン!
小町「お兄ちゃーん!!長期戦になると思うからジュースもって来た………よ……?」
八幡「…」
陽乃「…」
小町「…」
八幡「///」
陽乃「…」
小町「……………あ///」
小町「……ごっ、ごごごっご、ごめんなさい失礼しましたーっっ!!///」バタン!ドタドタドタ…
八幡「…」
陽乃「…ありゃりゃ、残念。……こりゃ仕切り直しかなー」
八幡(あっっっっぶねぇぇぇーーーー!!助かったぁぁぁぁぁああ!!!グッジョブ小町!愛してるぜ!!)
八幡「…そうですね、…まぁそういうわけなんで、早く降りてもらえませんかね///」
陽乃「はーい…」プクー
陽乃「あーあ…残念、もうちょっとだったのになー。…ま、いつでもできるからいっか」
八幡「よくねーよ、…いや、またする気かなのよ!?」
陽乃「もちろん!」フンス
八幡「ビッチかよ…」
陽乃「フフ…こんな事、比企谷くんにしかしないから安心していいよ?」
八幡「何を安心しろってんだよ…それ以前にもうやらなくていいっての」
陽乃「ほんとシャイなんだから……でも、体はそう言ってないみたいだけど?」ニヤニヤ
十八幡(正直、もう限界やで…)ギンギン…
八幡「…っ!?///」ササッ…
八幡(もうやめて!ヒッキーお嫁に行けなくなっちゃう!///)
陽乃「クスクス」
八幡「ぐぬぬ///」
陽乃「それじゃ、あたしは小町ちゃんとお話しに行くけど…」ソッ…
彼女は再び、俺の人差し指を握り
今度は股間の前で撫で回すように扱き始める…
八幡「…!?///」
陽乃「…もう限界だと思うから、『スッキリ』してから来て…ね?」ニヤニヤ
八幡「…っ///」
陽乃「それじゃ…」
―――
――
―
リビング
小町「…ううう、一生の不覚ですぅ。まさかお兄ちゃんのエロメーターが短時間でレッドゾーンに突入してるなんて…」ウルウル…
陽乃「アハハ…気にしなくていいよ?比企谷くん、いつでもお相手してくれるみたいだから」ニコニコ
八幡「…しねーよ」
陽乃「ホントに?」ニヤニヤ…
八幡「…」イラッ
八幡(いや、そもそもエロメーターって何!?…もしかして秋名で1万1千回転まで回っちゃう奴ですか!?)
小町「ごめんなさ~い、おねえちゃん…」シクシク
陽乃「よしよし…」ナデナデ
八幡(…『おねえちゃん』っていうのは、『お姉ちゃん』であって『義姉ちゃん』じゃないよな?…だよね?)
陽乃「それじゃ、気を取り直してすき焼きしよっか!」
小町「ハイ!」
八幡「………ウス」
その後、狙ったかのように両親が帰ってきて、家族みんなですき焼きパーリー(笑)になった
普段は帰ってこないくせに、なぜこんな時に限って…
こっちの世界線でも、雪ノ下さんの父親は建設業の社長であり、県議会議員でもあった様だ
紹介すると両親は目を丸くし、雪ノ下さんを明らかに目上の存在として扱っていた
おめーらプライドねーのかよ…
陽乃「ささ、お父様、一杯どうぞ…」ニコニコ
八幡父「おっとっと、いやーこんな美人にお酌をしてもらえるなんて男冥利に尽きるなー」デレデレ
八幡(おいおい、もうデレてんのかよ…もう少し頑張れよ。かーちゃん立場なくなっちゃうだろ…馬鹿親父!)
八幡母(…ちょっと八幡!どこで引っ掛けてきたの、社長令嬢でしかも議員の娘さんとか…)ヒソヒソ
八幡(引っ掛けてきてねーよ、…むしろあっちが突撃してきたんだよ。何考えてるか解らんが?)ヒソヒソ
八幡母(…まぁいいわ、あの子しっかり捕まえときなさい。いやむしろ、結婚しちゃいなさい!)ヒソヒソ
八幡(話、飛躍させすぎだろ…そもそも俺結婚できる年齢じゃねーよ)ヒソヒソ
八幡(…戸籍上は、だが。タイムリープの分を入れれば問題ないけど…いや、しないからね?)
陽乃「…結婚がどうかなさいましたか?」ニコニコ
八幡母「いえいえ、こんな知性と教養に溢れた子とうちの子じゃあ釣り合わないなー…なんて」ホホホ…
陽乃「とんでもないです、比企谷くんは必ず、私の良きパートナーになってくれるって思ってますよ」ニコニコ
八幡父「…なん……だと…///」デレデレ
八幡母「あらあらまあまあ///」
小町「やったね、お兄ちゃん!家族が増えるよ!!///」
八幡「…だめだこいつら……はやくなんとかしないと…」
結局、両親も小町も魔王には勝てず、比企谷一族は俺を残して陥落してしまった…
両親はすっかり篭絡されてしまい、「早く孫の顔がみたい」とか言い出す始末
もうこれ以上、傷口を広げないために強引にすき焼きパーリー(笑)を切り上げ
雪ノ下さんを送って行く事にした
陽乃「あー、今日は楽しかったー」スタスタ
八幡「俺は生きた心地がしなかったですけどね…」スタスタ
陽乃「またまたー、すぐそんな事言うんだから…もしかしてツンデレ?」
八幡「少なくともデレはねーよ」
陽乃「フフ…そう遠くないうちに、あたしの事しか考えられないようにしてあげるね」
八幡(…怖っ!!冗談に聞こえねーよ)
―――
――
―
陽乃「…じゃ、この辺でいいよ」
八幡「そっすか」
陽乃「ホントは送り狼して欲しいけどね」ニヤニヤ
八幡「まだ、やる気なのかよ…」
陽乃「だってひきがやくんがほかのおんなのこにとられないかしんぱいでー」(棒)
八幡「余裕ぶって言うんじゃねーよ…」
陽乃「クスクス」
八幡「…」
陽乃「…ねぇ、比企谷くん。」
八幡「なんすか」
陽乃「あたしはちゃんと伝えたからね、…あたしの正直な気持ち」
八幡「…」
陽乃「時間がかかってもいいから、必ず返事をして欲しい。…比企谷くんの正直な気持を」
八幡「…」
陽乃「…でも、あんまり時間がかかると今日みたいな事して、無理矢理あたしのモノにしちゃうけど」クスクス
八幡「おい!」
陽乃「フフ…それじゃ、またね」
そう言って、彼女は顔を綻ばせながら近づいてきて
俺の首に手を回し、そっとキスをした…
彼女の柔らかい唇が、俺の唇に触れては離れ、触れては離れ
何度も何度も、一つに重なる…
八幡「……え…あ………え?///」
陽乃「…もうちょっと、情熱的なキスは……いつかベッドでしようね」ニコッ
八幡の部屋
八幡(…)
『フフ…比企谷くん、『これ』…どういう意味か、わかるよね?』
八幡「…」ボー
『………きっと、信じられないぐらい……気持ちいいよ、…ねっ?』
八幡「…///」
『…八幡……一つになろう…?』
八幡(…)
十八幡(…自分にだけは、嘘ついたらあかんで?)ギンギン…
八幡「」
人はなぜ争うのか
世界中からなぜ戦争がなくならないのか
そしていつ争い事に終わりが来るのだろうか…
そうだ、争いのない世界を作ろう
誰も傷つく事なく、皆が平和に、幸せに暮らしていける世界を…
…すいません、自分に嘘はつけず賢者モード入ってました
雪ノ下さんの体や唇はすごく柔らかかったです
まったく…エッチなお姉さんは最高だぜ!
陽乃と会話しました
陽乃の好感度が上がりました
休日イベントに、比企谷家に陽乃が訪れる可能性が追加されました
今日はここまで
日曜日
八幡(…)
八幡(燃えたよ……真っ白に……燃え尽きた……真っ白な灰に……)
八幡(……)
八幡(疲労困憊とはこの事だな…)
八幡(………)
八幡(……あ、プリキュアとスーパー戦隊シリーズ見ないと…)ムクリ…
陽乃とエンカウント!↓5までのコンマ一桁
全部奇数もしくはゾロ目一つ以上・陽乃、甲斐甲斐しく通い妻
それ以外・エンカウントキャンセル
八幡(…よく考えてみれば、魔王に家バレしちゃったんだよな)スタスタ
八幡(…)
八幡(まさか、…すでに侵入してるとかないよな?………な?)
ガチャ!ギィィ…
小町「あ、お兄ちゃんおはよう」
八幡「…ホッ、……おう、おはよう」
小町「どうしたの、ため息なんかついて?」
八幡「…いや、何でもない」
小町「そう?…あ、そういえば今日、おねえちゃん来れないってメール来たよ」
八幡「あの人、来る気でいたのかよ………いやちょっと待て、おねえちゃんって誰だ?」
小町「陽乃さんの事じゃん…もうおねえちゃんでいいでしょ?お父さんもお母さんもその気だしー」
八幡「…その気ってどの気だよ」
小町「もーわかってるくせにー………あー、早く赤ちゃん抱っこしたいなー///」
八幡「こやつめ!ははは」
小町「ははは」
八幡(………笑えねーよ……こやつめ!ははは………ハァ…)
日曜日の行動↓3のコンマ一桁
偶数・家から出ない
奇数・外出する
八幡(今日は来れない…つまり、今日(の午前中)は来れないですね、わかります)
八幡(逃走あるのみ…本屋でも行くか)
エンカウントイベント発生!
総武高の関係者(未登場の人物含む)、それ以外の人物(小町、鶴見留美、等)にエンカウント↓3安価
繁華街
八幡(今日は豊作だったな、…そろそろ帰るか)
八幡(…いや待て、いつから魔王が家に来ないと錯覚していた)
八幡(…今日(の午後)は来れない、…今日(の夕方)は来れない………ありえない話ではない)
八幡(…)
八幡(……家帰れないじゃん……ま、もう少し時間を潰してから帰るか)
八幡(…)スタスタ
八幡(…どこで時間潰すかなー)スタスタ
??「あの、…ちょっといいですか?」
八幡「…ん?」
八幡(…………えっ!?……こいつまさか鶴見………留美…か?)
鶴見留美が登場しました!
世界線変動イベント発生!↓3のコンマが
00~33・留美は小学生
34~67・留美は中学生(千葉村イベント消滅)
68~99・留美は高校生(千葉村イベント消滅)
中学生の場合は小町とクラスメート
高校生の場合は総武高生、学年クラスは再安価
俺に声をかけてきたのは間違いなく鶴見留美だった…
八幡(…前の世界線で見た面影はあるし、声も間違いなく鶴見の声だ)
留美「…あの?」
八幡(…が、こいつ、めちゃめちゃ背が高い!雪ノ下さんとか、平塚先生並みだぞ!?)
八幡「あ、…悪い。なんかあったのか?」
留美「…このお店の場所…どこにあるか分かりますか?」
八幡(うげ、道案内かよ!声かけ事案が発生しちゃうだろ…)
八幡「えーと、だな…」
留美「…」
八幡(………しょうがねーな、案内したらさっさと退散するか)
八幡「…この店は、奥まった場所にあって分かりづらいんだ」
留美「そうですか、…よかったら道案内してもらえませんか?」
八幡「ああ…じゃ、行くか」
留美「ありがとうございます」
ごめん今日はここまで
ごめん、今日は投下なしで
それと千葉村イベント消滅についてですが
千葉村における留美絡みのイベント、つまり肝試しが消滅したという事であって
夏休みの千葉村行き自体は消滅したわけじゃないです
もちろん安価とコンマ次第ではキャンセルになる場合もありますし
漢祭りになる可能性も!?
わかりにくくてごめんね
世界線変動数値・61
留美は中学生(千葉村イベント消滅)
これ記述するの忘れてました
では投下します
八幡「…」スタスタ
留美「…」スタスタ
よく考えたら、こいつが俺の知ってる鶴見留美である可能性は五分五分…か
身長から察するに小学生、という可能性は低いし
名前が『鶴見留美』だったとしても、全くの別人の可能性もある
探りを入れて人と成りを知ればいいのだろうが…
八幡(…そこまでする必要ないよな?)
八幡「…着いたぞ、ここだ」
留美「親切に、ありがとうございます」
八幡「おう」
留美「………あの、お礼がしたいので、少し待っててもらえませんか?」
八幡「…いや、これぐらいの事で礼はいらん」
留美「でも…」
八幡「…」
八幡(無碍にはできんが、一緒に居続けるのも…とりあえず回避の方向だな)
留美「それじゃあ、せめてお名前だけでも教えてもらえませんか?」
留美「…私は鶴見留美っていいます」
八幡(おい、名前聞いちゃったら答えるしかないだろ!……しかも鶴見留美って言ってるし)
八幡「…比企谷八幡だ」
留美「…っ!?比企谷…?」
八幡(…え?なにちょっと驚いてるの?)
留美「……あの、比企谷小町という方をご存知ありませんか?」
八幡(……なん………だと……?)
八幡「小町は俺の妹だが……知り合いか?」
留美「はい、クラスメートです」
八幡「…そ、そうか。それはあれだな、うん……まぁ立ち話もなんだし、とりあえず用事を済ませとけ」
留美「わかりました、それじゃあ」タタッ
八幡(小町のクラスメート…か)
つまり、こっちの世界線の中学三年の時の俺に、少なからず面識があるってことになる
でも、どこかで俺を見た事がある、というような感じじゃなかった
……ん?小町とクラスメートってことは、対応を間違えると小町に蔑んだ目で見られちゃうじゃん!
八幡(…そんなことされたら、お兄ちゃん生きていけない!)
留美「…あの、……用事済んだんですけど」
八幡「えひっ!?…あ、悪いちょっと考え事をな…」
留美「…?」
八幡(…っと…とりあえず、プライドを捨て媚を売る!小町に嫌われたくないからな!!)
八幡「えーと鶴見、おまえ昼飯食ったか?…よかったら奢る、小町の事も聞きたいしな」
留美「え、でも…」
八幡「まぁちょうど空腹だったし、何かの縁だ…ついてこいよ」
留美「はあ…そうですか…」
―――
――
―
飲食店
留美「なんだかすみません、私の方がお礼しなきゃならないのに…」
八幡「気にするな………そうだな、それじゃあ小町の情報料ってことでいいだろ?」
留美「…そうですか?でも、小町さんとはクラスメートですけど、あまり知ってるってわけじゃあ…」
八幡(あまり…か、鶴見はこっちでもぼっちか、もしくはそれに近いポジションなんだろうか…)
八幡「いや、パッと見た印象程度でいいぞ?」
留美「……その…なんて言うか、いるだけで周りが明るくなるというか……そんな感じです…」
八幡「そうか」
留美「はい」
八幡「…まぁ、回りに迷惑かけてないようであれば上出来だな」
留美「そう…ですね…」
…普通の奴なら、ここから詳細な人間関係を探っていくのだろうが俺はそんな事はしない
鶴見がぼっちだった場合、返答に困って微秒な空気になるからだ…
自分がされたら嫌な事は他人にしちゃいけませんよ!!
八幡(…だが、そうしてしまうと話題がなくなって微妙な空気になるのだ。…いや、もうなってるけど)
留美「…」
八幡(そういやここ来る道中、並んで歩いたが…鶴見の身長、よく見たら俺よりちょい高いくらいだったな)
八幡「…」ジー
留美「……?…あの…どうかしましたか?」
八幡「え!?…あ、そのーなんだ…随分、背がでかいなーと思ってな…」
留美「…」
八幡「…」
八幡「…あ、悪い。女の子に対して、『でかい』は失言だったな。すまん、謝る」
留美「いえ、よく言われるんで…気にしないでください…」シュン…
八幡(めっちゃヘコんでるじゃん!小町に密告されたら俺、ボロ雑巾にされちゃう!?)
八幡(…と、とりあえずフォローしないと!)
八幡のフォロー↓3までコンマ多数決
偶数・大人びてるなーと思ったんだよ
奇数・モデルみたいだなーと思ったんだよ
但しゾロ目が出ると、まさかの小町エンカウント!
八幡「…いや、言い方が悪かった。そのー…モデルみたいだなーと思ったんだよ」
留美「…」
留美「…えっ!?///」
八幡(…)
八幡(言っといてなんだが………これ、かなり際どい発言じゃね?ほぼ口説き文句じゃん!?)
八幡(やっべー、小町に嫌われたくないがために飛ばしすぎた!)
留美「…///」カァァ…
八幡(うわぁ…顔真っ赤にして俯いてるし、どーすんのこれ!?…小町助けて!女の子を口説いちゃったの!!)
その後、注文した物を食べ終わるまで会話などなく
鶴見は終始、顔を赤くして俯いていた
初デートしてるウブな中学生カップルかよ…いや、鶴見は中学生だけどさ
―――
――
―
留美「…ご馳走様でした///」
八幡「お…おお」
留美「……その…道案内……ありがとうございました…それじゃさよなら///」タタッ
八幡「…」
八幡(…)
八幡(きっと、鶴見のやつが顔を赤らめていたのは怒り故だろう…そう、思いたい)
八幡(…でも怒りだとしたら、その怒りの感情は小町経由で俺に襲いかかるんだけどな)
八幡(………土下座の練習しないとな)グスッ
留美の部屋
留美「…」ボー
『モデルみたいだなーと思ったんだよ』
留美「…///」カアァ…
留美(あんなこと、初めて言われたな…///)
留美(…そういえば、お礼…ちゃんと出来なかった……///)
留美(小町ちゃんにメールして…改めてお礼しておいたほうがいいよね…?///)
留美「…えーと、小町ちゃんのアドレスは…」カチカチ…
―――
――
―
比企谷家
小町「わぁ、今日の夕飯は豪華だね!…何か良いことでもあったの?」
八幡(むしろ悪い事ですよー、ご機嫌取りのためですよー)
八幡「別に何もないが、まぁ…たまにはな…」
小町「そう?じゃ、いただきまーす!」
八幡「うむ、召し上がれ…」
ティロフィナーレ!ティロフィナーレ!
小町「あ、メールだ…」
八幡(何だよその着信音…)
小町「誰からだろ…あれ、ルミルミじゃん!」
八幡(…なにぃ!?…………もうあれだな、…うん、土下座の準備しなきゃな)
小町「…」カチカチ
八幡「…」
小町「…ふーん」ニヤニヤ
八幡「…」
小町「…お兄ちゃん…ルミルミ口説いてフラグ建ててきたんだ?」ニヤニヤ
八幡「口説いてない、モデルみたいだなとポロッと言ってしまっただけだ」
小町「そう?」ニヤニヤ
八幡「…んだよ」
小町「ちなみにメールの内容は道案内のお礼のみでーす、カマ掛けちゃいましたー」ニヤニヤ
八幡「こいつ…」イラッ
小町「フフン、どうやら間抜けが見つかったようだな!」キリッ
小町「…でもいいの?そこかしこでフラグ建てまくってさー。もう殆ど上条さんだよ…」
八幡「建ててないから、建築士の資格無いから…更に言うとイマジンブレーカーは搭載されて無いから」
小町「まぁ、あたし的にはハーレムルートもオッケーだけど…おねえちゃんが知ったらどうなる事やら…」ニヤリ
八幡「露骨に脅迫するんじゃねーよ…」
小町「え?何、聞こえない?」ニタァ…
八幡「サーセンしたっっっ!!!何でも言う事聞くんでそれだけは勘弁してください!!!」ドゲザー
小町「プークスクス」
八幡(………どうしてこんな事に…)
どう考えてもフラグじゃないよね?
…え?フラグなの?
上条さん、そげぶの時間ですよ!
留美と会話しました
留美の好感度が少し上がりました
今日はここまで
八幡の部屋
八幡(土日続けていろいろあり過ぎたな…)
八幡(…)
八幡(……Zzz……Zzz……)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「」ビクゥ!!
メールが来ました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7・めぐり
8・雪乃
9・スパムメール
ゾロ目・小町からアドレスを教えてもらった留美
八幡(……知らないアドレス…だれだよ?…スパムか?)
From ????
【初めてメールします、私は今日の昼ごろお世話になった鶴見留美です】
八幡(……えっ!?………俺アドレス教えてないよね?…軽くホラーなんだけど)
小町「…」コソコソ…
八幡「…」
小町「…」ニヤニヤ
八幡「……おまえかよ」
【比企谷先輩、今日は道案内と御食事、ありがとうございました】
【ちゃんとお礼できなかったので改めてお礼させて頂きます】
八幡(律儀なやつだな、あいつ…………比企谷先輩か……………センパイ……センパイ…///)ニヘラ…
小町「うわぁ…」
八幡「…っ///!?…おい、扉の隙間から覗いてドン引きすんな」
小町「フフン!失礼しまーす」ガチャ
八幡「何、俺のアドレス勝手に教えてんだよ…」
小町「まあまあ、いいじゃん。お兄ちゃん実際、キモイぐらいに喜んでたじゃん」ニヤニヤ
八幡「キモイ言うなよ…」
小町「ところでどんなメール?脈あり!?ルミルミもうデレたりしてる!?」
八幡「…デレてねーよ、ただの道案内のお礼メールだっつーの」
小町「ふーん、でも脈ありだよね!よーし、明日から頑張るぞー!…じゃーね、お兄ちゃん」ガチャ…バタン
八幡(何を頑張る気でいるんだよ……あ、返信しとくか)
八幡(…)
八幡(……)
八幡(……ところで、どんな内容を返信すりゃいいんだ?……メールなんてろくにした事ないからわからん)
留美とメールしました
小町経由で留美のケータイ番号とアドレスを交換しました
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
戸塚
三浦
めぐり
雪乃
留美←new
登校中
小町「…で、ルミルミはあたしが中学二年になった時に転校してきたんだよ」
八幡「ふーん…」
八幡(…つまり鶴見は俺とは全く面識がなく、昨日が初対面だった…と)
小町「うちのクラスはイジメとかあるわけじゃないけど、ルミルミはちょっと皆と距離があるっていうか…」
八幡「へぇ…それたぶん、ぼっちの才能あるな」
小町「お兄ちゃんと一緒にしないでよ…ごみいちゃん、ポイント低すぎ」
八幡「…」
小町「でもさ、ルミルミ結構隠れた人気あるんだよねー。背も高いし顔も整ってて美形だし…」
小町「モデルみたいだしね」ニヤニヤ
八幡「…ソッスネ」
小町「…」
八幡「…」
小町「…ま、とにかく小町は恋のキューピットに撤するから安心してね…おお、今の小町的にポイント高い!」
八幡「低いから、事態を悪化させなくていいから。しかもお前『恋の』じゃなく『故意の』キューピットだから」
小町「しんがいだなーあたしはそんなことしないよー」(棒)ニヤニヤ
八幡「…」
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒、留美とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスイベントあり
雪ノ下は二人いるわけなのだが、↓1も指定じゃないし…
一体どうすればいいんだ?
再安価でいい?
ごめん、考えたけどやっぱ再安価するわ
次からの安価は『雪ノ下』はなしで、名前の方をヨロシク
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒、留美とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスイベントあり
―――
――
―
八幡(やれおねえちゃんだの、やれルミルミだの…アイツは何がしたいんだ)スタスタ
八幡(ん?…あれは…雪ノ下か)
八幡(雪ノ下さんは土曜日の事をどこまで『世間話』したんだろうか…)
八幡(…ま、いくら何でも詳細までは、『世間話』として話さないだろう……話さないよね?)
雪乃「あら、おはよう…スキンシップ谷くん」
八幡「おい、朝っぱらから酷いぞおまえ…」
雪乃「クスクス」
八幡「…」
雪乃「…一昨日は、姉さんが迷惑をかけたみたいね」
八幡「まったくだ」
雪乃「フフ…きつく叱り付けておいたから当面の間は大人しくすると思うのだけれど」
八幡「…だといいけどな」
雪乃「…」スタスタ
八幡「…」スタスタ
雪乃「…そういえば比企谷くん、猫を飼っているそうね」
八幡「そだな」
八幡(こっちの世界線でも猫好きなのかよ…)
雪乃「名前はなんて言うのかしら、どんな種類の猫かしら、何歳かしら、模様はどんな感じなのかしら
オスかしら、メスかしら、独特の仕草はあるのかしら、好きな食べ物はなにかしら、カワイイかしら」ズイッ
八幡「おい落ち着け、食いつきすぎだぞ!」
雪乃「………ハッ!///」
八幡「…」
雪乃「…///」
八幡「…」
雪乃「…そういえば比企谷くん、猫を飼っているそうね」サラッ…
八幡(無限ループって怖くね?)
八幡「おまえ、取り繕っても無かった事にならないからな?」
雪乃「一体なんの事かしら?」
八幡「いや、だから…」
雪乃「何かあったのかしら?」ニコッ
八幡「…」
八幡「………なんもねーよ」
雪乃「…なるほど、オスの白猫の……カマクラ………猫……ねこ…ネコ……ネコ…」ブツブツ
八幡(こいつ猫好きすぎだろ…)
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…改めて言うけど土曜日は姉さんが迷惑をかけたみたいでごめんなさいね」
八幡「いや、まあいいけど…」
雪乃「…姉さん、すき焼きをご馳走になったそうね」
八幡「そだな」
雪乃「…」ニコッ
八幡(何だよその目は!?…お前も獲物を狙う肉食獣の目が出来るのかよ!!)
八幡(…嫌な予感がする、俺の本能が回避せよと言っている!)
雪乃「お詫びと言ってはなんだけど…」
八幡「だが断る!」キリッ
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「姉さんの罪滅ぼしとして比企谷くんの家に夕食でも作りに…」
八幡「だが断る!」キリッ
雪乃「そう、…ではカレーにしましょうか」ニコッ
八幡「強引過ぎるだろ!そもそもカレーを作りたいんじゃなくて、カマクラと遊びたいんだろおまえ!?」
雪乃「ありがとう、比企谷くん」ニッコリ
八幡「人の話聞けよ…」
土曜日のことではぐらかされた部分を無理矢理聞きだす…
そう脅迫されて、部活が終了したあと雪ノ下が家に来る事になった
厳密に言うとカマクラと遊ぶためにくるのだが…
ちょっと猫に命かけすぎじゃないですかね?
雪乃と会話しました
雪乃の好感度が上がりました
ゾロ目ボーナスとして放課後、八幡の家に雪乃が遊びに来る事になりました
ごめん今日はここまで
昼休み
八幡(まさか雪ノ下の奴まで家に来る事になるとは…)
八幡(…ま、目的がカマクラだからまだマシか)
八幡の向かう場所↓3コンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・結衣、2-Fのクラスメートに呼び止められる、2ーFは男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室へ(雪乃がいる)
屋上
八幡(…あーやっと落ち着けた)
八幡(それにしても雪ノ下さん…終始ニヤニヤしっぱなしだったな)
八幡(……土曜日に…いろいろしてしまったんだよな)
八幡(…///)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
ゾロ目・00の場合はエンカウントキャンセル
いろは「…」
八幡(…///)ニヘラ
いろは「キモすぎ…」
八幡「ブ―――ッ!…いたのかよ!?しかもこれデジャヴュだぞ!」
いろは「はぁ…救いようがないくらいキモイわね…」
八幡「別にいいだろ、誰にも迷惑かけてないし…」
いろは「私、めっちゃ不快なんですけど」
八幡「…そーすか」
いろは「…」
八幡「…で、今回も教室の空気がウザいのか?」
いろは「ううん…教室の空気じゃなくて戸部がウザい、ついでに言うと八幡もウザいしキモい」
八幡「俺あんまりメンタル強くねーから、毒吐くなよ…泣いちゃうだろ」
いろは「別にいーじゃん、サンドバッグ叩いて何が悪いの?」キョトン
八幡「首かしげてとんでもねー事言うんじゃねーよ…」
いろは「プークスクス」
八幡「…」
八幡「というか、戸部がウザいってちょっと酷くねーか?…お前、葉山グループだろ」
いろは「だってウザいもんはウザいんだからしょうがないじゃん…口調とか」
八幡「…まぁ、確かにあれはな。正直あのノリについていける自信はない」
いろは「でしょ!何あの口調!!…いろはす、マジでハンパねぇ~わぁ~↑…って何あれ、ギャグなの?」
八幡「しらねーよ…」
いろは「あーもう最悪!友達作るの失敗したー!!」
八幡「…友達もろくにいない人間の前で言う台詞じゃねーだろ」
いろは「…」
八幡「…なんだよ」
いろは「ハーレム築いてるくせに…」
八幡「どこがだよ…築いてないだろ?」
いろは「うわ、でたよ、鈍感ハーレム主人公!」
八幡「…何だよそりゃ、レッテル張りはやめろ」
いろは「この後に及んで何言ってんの?彩ちゃんと結衣ちゃん、八幡にめっちゃデレてるじゃん!」
八幡「…」
いろは「雪乃も満更じゃない感じだし…あーウザいわー、八幡マジウザいわぁ~↑」
八幡「戸部成分がはみ出てんじゃねーか…」
いろは「クスクス」
八幡「…」
いろは「…なによ?」
八幡「…ああ、お前随分砕けたなと思ってな」
いろは「え?」
八幡「声の大きさとか、口調とか…」
八幡「今のお前、傍から見たらありふれた女子高校生だぞ………ウザい感じの」
いろは「………八幡にウザいとか言われたくないんですけど」
八幡「あっそ」
いろは「…」
いろは(…八幡、そういうところ…ちゃんと見てるんだ)
八幡「なんだよ、急に黙って…」
いろは(…うわヤバイ、なんか恥ずかしくなってきちゃった///)
八幡「ま、愚痴が言いたくなったら言いにこいよ。聞いてるフリぐらいはしてやる」
いろは「……な、なにそれ、好感度上げようとしてるの?マジキモい無理ですごめんなさい…///」
八幡「…お前、なに顔赤らめてんだ?」
いろは「はっ!?…あ、赤らめてないわよ!八幡がウザすぎてムカついてるだけだから!!///」
八幡「…」
いろは「…///」
八幡「…じゃあ、それでいいわ」
いろは「なによその言い方!もう、マジムカつく!!バーカ!八幡のバーカ!!///」
八幡「小学生かよ…義務教育やり直してこいっての」
いろは「…あ……うぅ…と、とにかく…は、八幡のバーカ!!ISでも動かしてなさいよー!!///」タタッ…
八幡「…」
何だったんだアイツ…
いや、IS動かしとけってどういう意味だよ
俺は鈍感ハーレム主人公、ワンサマーさんじゃないんだぞ
………だよね?…俺、IS動かせたりしないよね?
いろはと会話しました
いろはの好感度が少し上がりました
放課後・奉仕部部室
今日から奉仕部の部員としての活動が始まったわけだが…
モブ生徒「それじゃーね、雪ノ下さん」
雪乃「ええ、さようなら」
八幡(人来すぎじゃないか?…今ので四人目だぞ?)
八幡「…」
雪乃「…どうしたのかしら、比企谷くん?」
八幡「ああ、結構相談者が来るんだなと思ってな…相談っていうか雑談だったが」
雪乃「以前、多種多様な視点が必要…と、言ったのだけれどそれと同じくらい必要な物があるわ」
八幡「…」
雪乃「…それは、コネクションよ」
八幡(…あっち側の雪ノ下ならありえない発言だな)
雪乃「奉仕部ではコネをフル活用して相談事の解決にあたっているわ」
雪乃「人一人で何かを成し遂げる事はとても難しいことだから…」
八幡「…なるほど、コネ拡大と維持のためにどうでもいい雑談をしている…と」
雪乃「いえ、どうでもいい事を話せるぐらいの仲じゃないとコネとして利用できないわ」
八幡「利用ってお前…」
雪乃「あら?それぐらいの強かさは持っておいた方がいいと思うのだけれど?」クスッ
八幡(ま、こいつらしいっちゃこいつらしいが…)
コンコン…ガラガラ!
???「失礼しまーす」
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒、先生とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
今日はここまで
ごめん>>619に
『ゾロ目が出るとボーナスイベントあり』
これ、入れ忘れてた
いろはすエンカウントはゾロ目ボーナスで
いろは「…げっ、八幡!?なんでここに!?」
八幡「奉仕部に入部したんだよ…」
いろは「え…雪乃、マジで?」
雪乃「ええ………不本意ながら」
八幡「…お前から頼み込んできたんじゃねーかよ」
雪乃「そうだったかしら?」キョトン
八幡「のっけから飛ばしすぎだぞお前…」
雪乃「クスクス」
いろは「でもさー、八幡に相談しに来る人いるの?…むしろ誰も来なくなるんじゃないの?」
雪乃「言われてみればそうね、…窓口は私とはいえ、コマシ谷くんを恐れて女子が来なくなるかも知れないわね」
八幡「初日から二人でフルボッコとか酷くない?…もう退部したくなってきたんだけど?」
雪&い「プークスクス」
その後俺は、二人のガールズトークを聞き流しながら
理系教科を自習していた
前の世界線では、理系教科の成績は最後まで良くなかったしな…
八幡(タイムリープの利点だな、…今回は、人並みの成績ぐらいにはなるだろう)
八幡(前よりも少し上の大学も視野にいれてもいいかもしれない…)
いろは「はぁ!?」ガタッ!
八幡「」ビクッ!
八幡(なんだよ、いきなり大声出して…)
いろは「八幡の家で夕食ってどういうことよ!?」
雪乃「どういう事も何も、そのままの意味なのだけれど?」
八幡(…何で言っちゃうんですかね、どさくさにまぎれて帰ろうと思ってたのに)
いろは「ちょっと八幡、マジなの!?」
八幡「いや、夕食に来るんじゃない。…家の飼い猫にじゃれつきに来るだけだ」
いろは「ほぼ同じ事じゃん!しかも猫と遊ぶために行くの!?」
雪乃「…猫?一体なんの事かしら?…私は姉さんの粗相の後始末のためにカレーを作りに行くのだけれど?」
八幡「白々しすぎだぞ、そもそも後始末なら本人にさせとけよ…」
キーンコーンカーンコーン…
雪乃「あら、下校時刻ね…今日はここまでにしましょう」
八幡「そうだなじゃあかえるわー(棒)」ガタッ…スタスタ…
雪乃「…せっかくだから姉さんも呼びましょうか?」ニヤニヤ
八幡「んなっ!?…ぐぬぬ」
いろは「…」ジー
八幡「…なんだよ」
いろは「あーなんだか私、カレーが食べたくなっちゃったー」キャピ☆
八幡「あざとっ!クッソあざとっ!!」
いろは「ちょっと!あざといってどういう意味よ!!」
八幡「そのまんまの意味だろ?」
雪乃「クスクス」
今度は雪ノ下さんを呼ぶ…と、脅迫され逃げ場を失い
その挙句、一色まで家に来る事になってしまった
次から次へと外堀が埋まっていってる気がする…
比企谷家が不毛の荒野になる日も近いな
ゾロ目ボーナスとして、いろはが八幡の家に遊びに来る事になりました
スーパー
カレーの材料を三人で買出しする事になりました
…でも作るのは雪ノ下なのに、支払いはボクってどういう事?
あぁ…新手のカツアゲですね、わかります(キリッ!
八幡(小町はシーフードカレーをリクエスト…っと)
八幡(うーむ、海老と…ホタテでいいか?ホタテはちょっと高いが…)
いろは「ねー八幡、私ねるねるねるね食べたい…買ってもいいよね?」
八幡「あのな………実費で買えよ」
いろは「うぅぅ……八幡おねがい!」ウルウル…
八幡「あざといから、とんでもなくあざといから」ジトー
いろは「…チッ」
八幡「おい、舌打ち舌打ち!」
いろは「ちぇー…じゃあ、うまい棒30本ならいいよね?」
八幡「よくねーよ、なんで購入費用増やしてんだよ!」
いろは「てへっ☆」ペロッ
八幡「…」
八幡(…ちょっとカワイイって思っちゃったじゃねーかよ///)
雪乃「…比企谷くん、この宮崎県産A5ランクの牛肉を買いたいのだけれど?」
八幡「お前もかよ!というか今日はシーフードだって言っただろ!?」
雪乃「そう、残念ね…」
八幡「そうだな、お前らの頭の中がな。…はっきり言うが、由比ヶ浜並だぞ」
雪乃「…では、間を取って松坂牛にしましょう」
八幡「何処と何処の間だよ!?むしろ同一カテゴリーじゃねーか!」
雪乃「…?」キョトン
八幡「お前は鬼か…」
比企谷家
八幡「…」
いろは「…ねぇ、入らないの?」
雪乃「…」ソワソワソワソワ…
八幡(やっぱこいつら追い返してぇ、特に雪ノ下を…ソワソワしすぎだろ)
八幡(小町も帰って来てるだろうし、ろくな事にならないな…)
八幡「ハァ…ただいまー」ガチャ
いろは「おじゃましまーす」
雪乃「おっおお、おじゃまします」ソワソワ
八幡「おう、マジで邪魔だから大至急帰ってくれ」
雪&い「………は?」
八幡「…スイマセン」
小町「お兄ちゃん帰ってきたの?おかえりなさ……い…?」
雪&い「…」
八幡「…」
小町「美少女のお持ち帰りキタ―――――!!ねえこの人たち誰!?もしかしてフラグ回収イベント!?」
八幡(…うぜえ)
ごめん今日はここまで
自己紹介も程々に女子会が始まった…
俺はステルスヒッキーをフルスロットルにし
空気と一体化していたのだが…
カマクラ「……」ガクガクブルブル…
雪乃「……ニャー……ニャー……フヒヒ……ニャー……ニャー……フヒヒ…///」ダラー
八幡(雪ノ下の奴がカマクラを壁際に追い詰めている………涎を垂らしながら…)
雪乃「……フヒヒ……逃がさないニャッ!………フヒヒ…///」タタッ
カマクラ「…!!??」ババッ
八幡(逃がさないニャッ!…って、お前どんだけ猫好きなんだよ!?ねこぐるいかよ!!)
小町(…ねぇお兄ちゃん、この人ホントに陽乃おねえちゃんの妹さんなの?)ヒソヒソ
八幡(一応、そのはずだ…)ヒソヒソ
小町(イエローテンパランスが化けてるとかそういう事じゃないよね?)ヒソヒソ
八幡(否定できない…が、否定しておく)ヒソヒソ
いろは「あんな雪乃初めて見た…」ドンビキ…
八幡「…おい雪ノ下、お前カレーつくりに来たんじゃねーのかよ」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜雪乃「……かーくん…私がナデナデしてあげるニャ!……///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
カマクラ「…なーご!?…フギャーッ!!」ジタバタ…
いろは「雪乃ェ…」
小町「雪乃さんェ…」
八幡「雪ノ下ェ……ハァ…カレーは俺が作るわ」
小町「はーい、ヨロシクねー」
雪ノ下雪乃はいなかった事にして
一色と小町はガールズトークを楽しんでいる
ただ一色は猫をかぶっているが…
いろは「…って感じかなー」キャピ
八幡(これが一色の猫かぶり…ゆるふわ愛され系キャラか、改めて見ると…やはり強烈だな)トントントントン…
八幡(勘違い男子が量産されるのも無理はない…)チャッチャッチャッ…
小町「…」
いろは「…小町ちゃん?」
小町(…あのー…もしかして猫かぶったりしてません?)ヒソヒソ
いろは「っ!?」ビクッ!
小町(あ、やっぱり)ヒソヒソ
八幡(…あっさり見抜くとは、さすが小町…俺の妹なだけある)ジュージュー…
いろは「…な……なんで…」
小町「おかしいと思ったんですよねー、お兄ちゃんが一番避けるタイプの人を連れてくるなんて…」
いろは「ぐぬぬ、兄妹そろって…うわ、メッチャはずい…///」
小町「…でも、あたし的にはポイント高いかなー?」
いろは「ポイント?」
小町「要するに、お兄ちゃんには素を見せてる…つまり心を開いてるって事ですよね!」
八幡(…)ジュージュー…
いろは「…え……いや…そんなことは」
小町「まったまたー」ニヤニヤ
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜小町「素を見せるのは……アンタにだけなんだからね……///」カァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
小町「…とか思っちゃったりしてます?してますよね、ね!?」ニヤニヤ
いろは「………し…してない…わよ///」
小町(…顔がしてますって言ってるわー、この人めっちゃかわいいわー)ニヤニヤ
小町「フフン!そういう時は、故意の…じゃなく恋のキューピットKOMACHIにお任せあれ!」
小町「あたしに任せてくれれば、今日中にイチャコラチュッチュまで出来ちゃいますよ!」
いろは「…え?///」
小町「じゃあ早速、攻めちゃいましょう!作戦はおれにまかせろですよ!」ガシッ!グイグイ…
いろは「…ちょっと、小町ちゃん!?」
八幡(故意のキューピットはいりまーす……………嫌な予感しかない!)キリッ
―――
――
―
雪乃「……ハァハァ……ねこすきいいいいいいいいいい!!///」ギュ-
カマクラ「が………ま………」ガクッ…
八幡(カマクラは………カマクラは犠牲になったのだ……犠牲の犠牲にな…)ホロリ…
小町「お兄ちゃーん、ちょっといい!」
八幡「…んだよ」
小町「じゃじゃーん!見てよこれ、いろはさんの制服エプロンだよ、制服エプロン!」
いろは「…///」
小町「もーポイントカンストだよー!」
八幡「…あのな、ここはファッションショーの会場じゃねーんだぞ」
小町「………何そのテンションの低さ…チョーポイント低い」
八幡「…」ジー
いろは「…な、何ジロジロみてんのよ///」
八幡「…」
八幡「やっべーわー、いろはすマジかわいいわぁー(棒)………これでいいのか?」
いろは「は?」ギロッ
八幡「ヒェッ!……スイマセンデシタ」
小町「…と、とにかく二人並んで共同作業イベントですよ!」
八幡「あいにく、もう晩飯は作り終えたんだが…」
小町「えっ!?ちょっと早すぎない!?」
八幡「お前らが長々とガールズトーク(笑)してるからだろ…まぁ、テーブルに皿でも並べとけよ」
小町「…ぐぬぬ、エプロン作戦は失敗か」
いろは「…」
小町「いっただっきまーす」
いろは「いただきます」
八幡「いただきます」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜雪乃「……アッハハハ……カークーン……アハハ……///」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
カマクラ「…」グデー
八幡(雪ノ下、お前もう帰れよ!)
小町「…うーん、相変わらずおいしい!妹愛まで入ってるって感じ…あ、今の小町的にポイント高い」
八幡「そりゃどーも」
いろは「…ホントにおいしい、八幡料理上手なんだ」
八幡「まぁな…もはや総武高で最も女子力が高いと言っていいまである」ドヤァ!
いろは「…うわぁ」
八幡「フフン!何とでも言え、料理どころか包丁すら持った事がないお前に言われた所で…痛くも痒くもない」
いろは「…」イラッ
いろは「私だって料理ぐらい出来るわよ!…えーと、えー……卵焼きとか」
八幡「…プッ」
いろは「ちょっと!」
八幡「卵焼きは奥が深い…お前のはフライパンで焼いただけの自称卵焼き、もしくは卵焼き(笑)だろう?」プークスクス
いろは「だったら今ここで作ってみなさいよ!!」
八幡「やだよ、…お前に食わせる卵焼きはねぇ!」ビシッ!
ワーワーギャーギャー! ギャーギャーワーワー!
小町(おお、いい感じに痴話喧嘩が……そうだ!)
ごめん今日はここまで
連休前なんで、ちょい更新遅れ気味になるから勘弁
小町「はいはーい、痴話喧嘩はそこまで!二人とも落ち着いてねー」
いろは「ちっ…痴話喧嘩じゃないわよ!///」
小町「まぁまぁ…」ニヤニヤ
八幡(こいつ、また何か考えてるな)
小町「卵焼きで痴話喧嘩するなら卵焼きで決着つけましょうよ!」ニヤニヤ
いろは「…え?」
小町「卵焼きを作って食べ比べをする…つまり昼休みに、『お弁当の卵焼き食べさせ合いっこ』ですよ!」ニヤニヤ
いろは「…え、ちょ!?///」
八幡「誰得イベントだよ、それ」シラー
小町「はい、決定!いつするかはあたしが決めるからねー」
八幡「こっちの意見は無視かよ…」
いろは「私はパス、周りに変な勘違いされそうだし…」
小町「えぇ、そんなー…イチャコラしましょうよー」
八幡「イチャコラってお前な…」
小町「またまたー、家に連れて来てる時点で満更でもないって事じゃん…」
八幡「…」
小町「…もちろん、いろはさんもね!」
いろは「べっ、別に私はそんなんじゃあ…///」
小町「おぉ!ツンデレですか!?これはツンデレカップル誕生の予感!!」
いろは「ツン…///」
八幡「…俺ってツンデレキャラなの?いつの間に攻略可能なヒロインにされちゃったの?」
オート-サンオート-サン♪キーコーエナーイノー♪
八幡「っ!?」ビクッ!
小町「…ケータイ鳴ってるよお兄ちゃん」
いろは「でないの?」
マーオーウーガーナニカーイーウヨォー♪
八幡「…出ない……いや、出たくない。…このタイミングではな」
小町「ところで誰から?」
八幡「…」
小町「あ、わかった!おねえちゃんでしょ!?」
八幡「…」
いろは「…」ジトー
八幡「…なんだよ」
いろは「『おねえちゃん』って誰?小町ちゃんに姉っていないよね?…もしかして陽乃さんのこと?」
八幡「…」
いろは「雪乃の言葉を借りるけど、沈黙は肯定よ」
八幡「ぐぬぬ…」
いろは「何?どういう事なの?小町ちゃんが『おねえちゃん』って言うって事は…あんたら結婚してるの?」
いろは「…」
いろは「………ファッ!?結婚!!ちょっと八幡、マジでどういう事なの!?」
八幡「ごちそうさまー、あーうまかったー(棒)」ガタッ…スタスタ
いろは「まて」ガシッ!
八幡「…いや、なんというかその…」
小町「おねえちゃんは、もうお兄ちゃんと結婚間近って感じですよー」
八幡「おい、捏造はやめろ!発行部数ダダ下がりになっちゃうぞ!」
いろは「あちこちにフラグ立てておきながら………アンタ女の敵ね、いつか刺されるわよ」
八幡「俺は伊藤誠じゃないし…そもそも俺は悪くない。この件に関しては向こうにゴリ押しされたんだ…剛力みたいに」
いろは「はいはい、ゴリ押しゴリ押し…」フッ…
八幡「鼻で笑うなよ…いやそれ以前に小町、サラッと爆弾を投下するんじゃない」
小町「えー事実じゃん…既成事実作りの為のエロメーターは一万一千回転まで回ってたし」ニヤニヤ
いろは「エッ…エロ…///」
八幡「おい!次から次へと爆弾を投下するなよ!?」
いろは「………ケダモノ」ボソッ
八幡「ち…違う、襲われたのは俺の方であって、むしろケダモノは雪ノ下さんの方だ…」
ネーチャントーコイシヨォーヨー♪キ-ミ-ノユ-メ-モ-ウソ-モツヨガリ-モ-♪
小町「あ、おねえちゃんから電話だ…もしもし、おねえちゃん?」
八幡(『姉しよ』か、何もかも懐かしい…いやちょっと待て、小町お前18歳未満だろ!エロゲしちゃだめだろ!?)
八幡(………あ、ボクもでした。テヘペロ☆)
―――
――
―
小町「またねーおねえちゃん」ピッ
八幡「…なんだって?」
小町「雪乃さんを迎えに来るってさ」
八幡「だろーな、あんな状態じゃな…」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜雪乃「…グフフ……かーくんもう離さないにゃぁ……フヒヒ…///」ゴロゴロ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
カマクラ「」
八幡(カマクラに抱きつきつつ鼻血を流しながら床を転がっている。家のカーペットが…)
いろは「雪乃エ…ハァ、時間も時間だし私そろそろ帰るね、カレーごちそう様」
八幡「お粗末さま、…それと駅まで送ってやろう」
小町「おぉ!お兄ちゃんそれめっちゃポイント高い!!」
いろは「送らなくていいよ…ケダモノ谷くんに送り狼されたくないし」クスッ
小町「大丈夫ですよ、お兄ちゃんは肝心な所で踏みとどまるヘタレのスペシャリストですから!」
八幡「ひっでぇ…否定できないけど」
いろは「クスクス…じゃあ、せっかくだから送ってもらおうかな」
小町「よっしゃキタコレ!いってらっしゃいお兄ちゃん、がんばってね!」グッ!
八幡「送るだけなのに何を頑張るんだよ…まぁいいや、行くか」
いろは「うん」
いろは「…」スタスタ
八幡「…」スタスタ
八幡(こいつと並んで歩く時ってマジでろくな会話がねーのな…ま、いいけど)
いろは「…ねぇ、結婚間近ってホントなの?」
八幡「ちがう、親が勝手に舞い上がってるだけだ。」
いろは「その親の息子のアンタも舞い上がってるんじゃないの?」
八幡「舞い上がるどころか、あまりの恐怖に立ちすくんでいるわけだが…」
いろは「ふーん、どーだか…」
八幡「…」
いろは「それにしても八幡、よく送る気になったわね。それじゃーな、とかで済ますと思ってた…」
八幡「アレだよアレ、様式美…な」ニヤ
いろは「うわ、その顔ムカツク。目の腐り具合とか特に!」
八幡「あのな…まぁ本音を言えば、雪ノ下さんと家の中でエンカウントしたくないからだが」
いろは「……もっとムカツク、私の事はどうでもいいって事じゃん!」ムスッ
八幡「どうでもよくはねーよ…どうでもいいけど」
いろは「どっちなのよ、もう…」
いろは「…ねぇ、陽乃さんの事、そんなに避けて…嫌いなの?」
八幡「いや、なんつーかあの人…掴み所がないというか、捉えどころがないというか…」
八幡「底が見えない恐怖、みたいな物を感じるんだよ。嫌いではないが近寄りたくはない…みたいな感じだな」
いろは「まあ実際、学校でも誰も近づかない様な感じだもんね…嫌われてるわけじゃないけど」
八幡「スペックが高すぎて誰も到達できない所にいるからな、あの人は…」
いろは「じゃあ八幡にちょっかい出してるのは何なの?…しかも結婚て///」
『この人は程度の差こそあれど、あたしと同じなんだ。きっと心の底から本当に理解し合える…って』
『…必ず良きパートナーになってくれる。そう思ったら居ても立ってもいられなくなっちゃった』
八幡「…」
いろは「…八幡?」
八幡「…俺の方が知りてーよ」
いろは「じゃ、ここまででいいよ。ありがとね」
八幡「おう、気をつけて帰れよ」
いろは「うん」
いろは「…」
八幡「…なんだよ」
いろは「合コンとかそういうので外食した事、結構あるんだけどさ…」
八幡「リア充エピソード自慢か?」
いろは「ちがうっつーの…えーと、そのー…今日の食事、今までで一番楽しかったかも」
八幡「そーか」
いろは「うん…小町ちゃんは荒ぶりすぎてたけどね」クスッ
八幡「確かに、俺から見てもちょっとはしゃいでた感じだったしな…」
いろは「八幡もね」
八幡「どこがだよ…むしろ俺はボンバーマン小町の被害者だろ?」
いろは「クスクス」
いろは「………あのさ」
八幡「ん?」
いろは「よかったら、また夕飯を一緒に…」
八幡「断る!」キリッ
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…じゃ、陽乃さんと一緒に行くね」ニヤニヤ
八幡「ぐぬぬ…」
いろは「どうなの?」ニヤニヤ
八幡「…一色単独でなら良いかもって思えてきたわー(棒)」
いろは「じゃ、都合がよかったら連絡するねそれじゃ」タタッ
八幡「…」
八幡(ウォールマリアが壊されて巨人が侵入してきてる気分だ…どーすんだこれ)
雪乃、いろは、小町と会話しました
いろはの好感度が少し上がりました
小町の好感度が少し上がりました
雪乃√開放!(カマクラに対して)
比企谷家
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜雪乃「……デュフフ……かーくん大好きだにゃぁ……グヒヒ…///」ゴロゴロ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
陽乃「あちゃー、これはひどい」
小町「…ずっとこんな感じで、どうしていいかわからなくて…」
陽乃「雪乃ちゃん、猫に触ると禁断症状が起きちゃうからって…ペット禁止のアパートにしたんだよね」
小町「禁断症状って…」
陽乃「こうなると実力行使しかないから…やれやれ、雪乃ちゃーん帰りますよー」
陽乃「エイシャオラッ!!」ドスン!
雪乃「んあー!?………ぐふっ!」ガクッ…
陽乃「よいしょっと…それじゃ帰るね、ごめんね小町ちゃん迷惑かけて」
小町「いえ、またきて下さいね………おねえちゃんだけで」
陽乃「…そうするね、比企谷くんにもよろしくねー」スタスタ…
小町「はーい」
カマクラ(………ワイはもう駄目や……)ピクピク…
小町「かーくん、大丈夫!?」
カマクラ(…お前は強く生きていくんやで………ガクッ)
小町「かーくーーーーーん!!………君の死は無駄にしないよ」ホロリ…
小町「…あ、猫缶無駄になっちゃうからご近所さんに配ろうっと」
カマクラ(話が変わった…やっぱ死ぬのはなしやで)ニャーン…
小町「かーくんェ…」
今日はここまで
ペース遅くてごめんね
八幡の部屋
八幡(どうやら雪ノ下さんとのエンカウントは回避する事が出来たようだな)
八幡(…)
八幡(……電話に出なかった理由を問い詰められたりしないよな?)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「!?」ビクッ
メールが来ました
↓3のコンマ一桁が
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7・めぐり
8・雪乃
9・留美
ゾロ目・上記キャラ指定可
八幡(平塚先生?)
八幡(…よく考えたら教師が生徒にメールってどうなの?…緊急時ならともかく)
From 平塚
【こんばんは、比企谷くん。奉仕部に入部してくれたそうですね】
【まずは、ありがとうと言わせて頂きたい】
八幡「…」
【…ただ正直にいうと、入部してくれるとは思っていなかったので驚いてもいます】
【なぜなら、テニス部の件があったとはいえ、あれは戸塚くんのためであって】
【彼女以外の生徒の悩みを解決することはないのではないか…と、思っていたからです】
【…とにかく入部した以上、雪ノ下と共に奉仕部に持ち込まれる相談を解決に導いて欲しい】
【期待しているぞ!】
八幡「…先生ェ」ジーン…
追伸
【…ところで最近、君が複数の女子とイチャコラしているという噂をよく耳にするんだが?】
八幡(おいおい、職員室まで轟いてるのかよ!?)
【君はまだ若いからあちこちにフラフラするのも仕方がないのかな…と思っています】
八幡(…つまり自分はそれほど若くない、と)
【…まぁ、火遊びの一回や二回笑って許そう!はっはっは!】
八幡(はっはっはじゃねーよ!何で付き合っててしかも浮気した…みたいになっちゃってるんだよ!?)
八幡「アラサーの妄想怖っ!…削除っと」カチカチ…ピッ
登校中
八幡(…今日は昼休み終わったら社会見学だったな)
八幡(いっそのこと午前中からにして午後は休みにしとけよ…)
小町「もぅ!お兄ちゃん、またボーっとして!」
八幡「…ん?あぁ悪い…で、なんだっけ?」
小町「晩御飯何にするかだよ、あたし当番だし」
八幡「…そうだったな」
小町「ハァ…そりゃ女の子に囲まれて浮かれる気持ちもわかるけど、しっかりしてよね」
八幡「…それに関してはお前が煽りまくってるような気がしないでもないのだが?」
小町「煽りじゃなくて、寂しい高校生活を送る兄へのささやかな気遣いじゃん…お、これ小町的にポイント高い」
八幡「あーはいはい高い高い」
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
学校に辿り着く前なので留美も可
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスイベントあり
小町「…あ、ルミルミだ、おーいルミルミー!」
八幡(…えっ!呼んじゃうの!?妹と二人きりが良いのに…お、これお兄ちゃん的にポイント高い!)ドヤァ
留美「…あ、小町ちゃんおはよ…う……っ!?///」カァァ
小町「おはようルミルミ!…おやおやー顔が赤いですなー風邪でもひいたのかなー(棒)」ニヤニヤ
留美「…///」
八幡(うわぁ、白々しすぎだろ…)
小町「ところでお兄ちゃん、ルミルミに挨拶しないのー(棒)」ニヤニヤ
八幡「………おはよう、鶴見」
留美「…お……おはよう………ございます///」
小町(フラグの気配をビンビン感じるよ!いやー眼福眼福///)ホッコリ
八幡(…とか考えちゃってるんだろーなコイツ)ジトー
小町「…なにかな、お兄ちゃん?」ニコニコ
八幡「なんでもねーよ」
留美「…///」
小町「…うーん、お兄ちゃんちょっとポイント低いかなー」
八幡「なにがだよ?」
小町「ルミルミは後輩じゃん…名前を呼び捨てでいいと思うんだよねー」
小町「なーんか、他人行儀っていうかさー、ATフィールドは弱めてもいいと思うんだけど…」
八幡(…俺はエヴァンゲリオンだったのかよ)
小町「ルミルミもそれでいいよね?」
留美「え!……あ…はい///」
小町「はい、じゃー決まりねー」
八幡「…おまえ、朝から飛ばしまくりの上、煽りまくりだっての」
小町「こ・こ・ろ・づ・か・い!」
八幡「そっすか」
小町「それじゃ、呼んであげてね」
八幡「…特に話題もないのに呼ぶ必要あるのか?ジョン&ヨーコじゃねーんだぞ」
小町「もぅ!お話はあたしが振るからはやく!」
八幡「お前必死すぎだぞ、何なんだよ一体…」
留美「…///」
小町「…」ニコニコ(暗黒微笑)
八幡(…ヒィ!そんな目で見ないで!お兄ちゃん公衆の面前で泣いちゃうから!)
八幡「………まぁなんだ……そのー……えー…………る、留美///」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜留美「……………ハイ///」カァァ…・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…///」
小町「…」ニヤニヤ
八幡(…何これ?どーすりゃいいの?///)
小町「…で、それだけ?」
八幡「それだけってお前、ぼっちのコミュ力とかそりゃ酷いもんなんだぞ!ここらが限界だっつーの!」
小町「コミュ力?…あれあれー、どこかにモデルみたいだーとかサラッと口説いちゃった人がいたような?」ニヤニヤ
八幡「ぐぬぬ…///」
留美「…///」
小町「…ま、今日のところはこれ位にしといてあげる!」
八幡「お前、何様なんだよ…」
以前と同じく終始顔を赤くして俯く留美
ウザすぎるほど煽ってくる世界一カワイイ俺の妹
そしてツッコミが追いつかない俺
学校までの道のりにはカオスが爆誕していた…
小町「じゃ、あたし達こっちだから」
八幡「おう」
小町「…と、その前に二人ともケータイ出して」
八&留「え?」
小町「いいからはやく…ねっ!」
八幡「なんだよ、まだ何かする気かよ…ほら」サッ
留美「…番号は交換してるよね?」カチカチ
小町「フフン!それじゃ二人とも並んでねー写真撮るから」
八幡「…もうやりたい放題だな、おまえ」
留美「…///」
小町「じゃあお兄ちゃんのケータイから撮るよー……」パシャッ!
小町「次はルミルミのねー……」パシャッ!
小町「…これでよしっと、それじゃあ今度こそ学校いくから」
八幡「そーしてくれ」
小町「…お兄ちゃん、その写真は待ち受け画面に設定する事!」
八幡「…」
小町「返事が聞こえないなー」
八幡「へいへい」
小町「…ま、いいけど。いこっかルミルミ」
留美「うん………あの、先輩……その、失礼します///」
八幡「お……おお…///」
小町「…」ニヤニヤ
八幡「…」
小町「じゃあね、お兄ちゃん!」
八幡(…もう疲れた、おうち帰りたい)
―――
――
―
中学校
小町「…というわけで、お兄ちゃんは押しに弱いからガンガン攻めれば楽勝だよ!」
留美「わ…私は………別にそんな…///」
小町「まぁ、気が向いたらいつでも相談に来てよ!あたしはルミルミの味方なのだぜ?」
留美「…///」
小町「でも相談は早めにねー、お兄ちゃんあんなだけど結構モテるから…」
留美「…そう…なんだ」
小町「うん、とりあえず………5人ぐらい?」
留美「えっ!?」
小町「急がないと獲られちゃうよー」ニヤニヤ
留美「……あ………あぅ…」
小町「まぁ、ちょっとお話するぐらいならいつでも呼び出し可能だから………あれ、ルミルミ?」
留美(………先輩に……5人も……5人……ゴニン……シカモトリアエズ……ゴニン……)ブツブツ…
小町「…」
留美・小町と会話しました
留美の好感度が上がりました
小町の好感度が少し上がりました
八幡のケータイの待ち受けが面が留美とのツーショットに設定されました
今日はここまで
ざんねん!! >>1の れんきゅうは おわってしまった!!
…というわけで、まったりペースで再開します。笹食ってる場合じゃねぇ!
昼休み
八幡(小町の奴、最近はしゃぎ過ぎてるな…)
八幡(…)
八幡(…ま、昼飯食うか)
八幡の向かう場所↓3コンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメート、結衣に呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
連休中は>>1を見にいっぱい家族連れが来たの?
八幡(さてと、行くか…)ガタッ
雪乃「比企谷くん、ちょっといいかしら?」
八幡「…」
雪乃「比企谷くん?」
八幡(えぇ…教室で話し掛けるのかよ、目立っちゃうだろ)
八幡「…なんだよ」
雪乃「…コホン、えーと……これを…」スッ
八幡「え?」
雪ノ下が差し出した物は
パンさんのハンカチに包まれた長方形の物体だった
八幡(うん、これは手作り弁当ですね…何?ここで食えっての目立つってレベルじゃねーぞ!?)
雪乃「先日は随分迷惑をかけてしまったようだから、そのお詫びに…ね///」
八幡(顔を赤らめながら言うなよ!カワイイと思っちゃ…じゃなくて、何か勘違いしちゃうだろ!?)
雪乃「迷惑だったかしら?」
八幡「…」
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡「………いや、そんなことねーよ」
雪乃「そ、そう!?…では召し上がれ!」
八幡(何テンションあげてんだよ!?目立つからやめ……あっ…)
…ざわ テヅクリベントウ…ダト…
…チッ …ざわ
…ざわ ユキノシタサンダイタン///
いろは「…」
戸塚「…」
八幡(このふいんき(なぜか変換ry)で弁当食えとかバツゲームでしかないわけだが…)
雪乃「…///」
八幡(どーする!…どーする!?)
弁当を食べる場所コンマ↓3まで多数決
偶数・教室で食べる
奇数・奉仕部の部室に行く
ゾロ目・いろはが突撃してくる
八幡(…)
とりあえず教室から退避したとする…
そうすると雪ノ下が一緒について来る、来ないに関わらず
教室内では、ある事ない事よからぬ噂が
八幡(いや、『噂』なら問題はない。ほっとけば下火になるわけだし)
だが、現状は『噂』ではない
ほぼクラス全員の目の前で起こった確たる事実
…ソースは2-F
八幡(ここで逃亡すれば間違いなく、教室内の数少ない俺の居場所がシガンシナ区化してしまう…)
雪乃「食べないのかしら?」
八幡(…なので逃げの一手を打つのではなく、むしろ淡々と弁当を食べて教室内の噂話を押さえ込む!)
八幡(昼休みが終われば社会見学だし、社会見学の話題が俺らの噂話を上書きして…)
八幡(『なんか昼休みあったような…気のせいかな?』みたいになるはず!………なるよね?)
八幡「…まぁ、食うけど」パカッ
雪乃「どうかしら!?」
八幡「まだ食ってないから…いや、お前が食いついてきてどうすんだよ」
雪乃「そ…それもそうね…」
八幡(……まぁ、悪くない。あれだな、小さめの幕の内弁当って感じだな)
雪乃「お勧めは、出汁巻き玉子よ…これは自称玉子焼きとか玉子焼き(笑)ではないわ」チラッ
いろは「っ!?」
雪乃「…」ニヤッ
いろは「…」イラッ
八幡(雪ノ下お前、禁断症状起こしながら一色との話を聞いてたのかよ…器用な奴だな)
八幡「まぁいいや、とりあえずいただきます…」
雪乃「どうぞ召し上がれ…」
雪乃「…それでは、私が食べさせてあげるわ…はい、あ~ん///」サッ
八幡「」
いろは「」
戸塚「」
陽乃「…」ニヤニヤ
2-F「 …ざわ …ざわ …ざわ
…ざわ …ざわ …ざわ
…ざわ …ざわ …ざわ
…ざわ …ざわ …ざわ」
八幡(ちょ!?なんつー事するんだよ!!しかも2-F…ざわ…ざわしすぎぃ!!)
八幡「待て」ガシッ!
雪乃「…比企谷くん、私の腕を掴むなんて…これは一体どういう事かしら?」
八幡「どーもこーもねーだろ、なんでお前とトキメキイベントしなきゃならねーんだよ」
雪乃「…」
八幡「トキメキイベントは彩華で間に合ってるっての…」
雪乃「こんなときに他の女の事を考えるなんてマナー違反なのだけれど?」
八幡「誤解を招くような言い回しをするんじゃない!」
雪乃「…ちょっと言ってる意味が解らないわね」ニッコリ
八幡(うわこの満面の笑みうぜえ!一色と良い勝負のあざとさだぞ!!)
雪乃「早く手を離してもらいたいのだけれど…」
八幡「…」
雪乃「せっかく作ってきたお弁当を食べない、という事かしら?」
八幡「いや、食べる…俺の右手はフリーだし…」
雪乃「させるかぁ!」ガシッ!
八幡「」
八幡「おい、右手掴まれちゃ弁当食えねーだろが!しかも『させるかぁ!』ってなんだよ!?」
雪乃「…何か起きたのかしら?///」キョトン
八幡「無かった事にしようとするんじゃねーよ、清々しすぎるぞお前!…とにかく手を離せよ」
雪乃「それはこっちのセリフなのだけれど?」
八幡「…」
雪乃「…」
八幡「…ぐぎぎ」ギリギリ…
雪乃「ふぬぅ…」ギリギリ…
手を離すか離さないか、で膠着状態に陥っている二人は
まさにターミナルドグマで小競り合いをする
エヴァンゲリオン初号機と二号機そのものであった…
陽乃「…はーい、お二人さん夫婦漫才はそこまでねー」
雪乃「え!?///」
八幡「…!?」
陽乃「そろそろ終わりにしないとクラス内のストレスメーターが超新星爆発なんだけど?」
2ーF「イライライライライライライライラ…」
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「………コホン、せんじつめいわくをかけたからおべんとうをつくってきたの(棒)」
八幡「…うわーこのべんとうちょううまそう(棒)」ヒョイ…パク
八幡「すげーうめーわー(棒)」
雪乃「つくってきたかいがあったわ(棒)」
―――
――
―
キーンコーンカーンコーン…
平塚「よーし、席につけお前らー。とりあえず社会見学についての連絡事項を…」ガラガラ
2-F「イライライライライライライライラ…」
平塚(な、なんだこの空気は!?皆、ものすごく殺気立っている…!?)
平塚「お…お前ら、一体どうした?もしや私の事ががそんなに嫌なのか?」オロオロ…
大和「センセー…グダグダ御託(ダベって)ないで、さっさと開戦(始め)てくれませんかね…」ビキッ…ビキッ…
平塚「ヒィィ!おおおおっおお、おお落ち着け、な!落ち着いて話し合おうじゃないか!」ガクブル…
平塚(一体何があったというんだ…!?)
八幡「…」
こんな事になるんなら逃げときゃよかったな
失敗し亜失敗した失敗した失敗した俺は失敗した失敗した失敗した…
…あぁそれと平塚先生、ついでに謝っときますね
雪乃と会話しました
雪乃の好感度が少し上がりました
陽乃、いろは、戸塚以外のクラスメートの好感度が下がりました
今日はここまで
ごめん今日ちょっと夕方から用事ができて投下できなくなった
なので昼ごろ12時から13時の間辺りに
何処に社会見学行くかの安価(コンマ多数決)出します
コンマ数7つなのでぜひ参加してね
>>809
俺は野良パンダなのだぜ?
>>1です
それじゃ、安価出しますね
強制イベント発生!社会見学
八幡(ついに始まってしまいましたよ、社会見学が…)
八幡(…彩華と二人きりがよかったな)
社会見学の場所↓7までコンマ多数決
偶数・芸能事務所(765プロダクション)
奇数・結婚式場
但し↓7までにゾロ目・00が出ると強制的に玩具メーカー(未来ガジェット研究所)になります
!Warning!
選ばれた方のコンマにゾロ目が一つ以上入ると
『物語の根幹を覆す可能性』のあるイベントが発生!
玩具メーカー(未来ガジェット研究所)は選ばれた時点で上記イベントが発生します
奇数奇数奇数奇数奇数奇数
ゾロ目
ただいま帰還しました
安価確認しますね
>>838-844の間で偶数5・奇数2なので、社会見学は『芸能事務所(765プロダクション)』 に決定
さらに>>844でゾロ目88が出ているので『物語の根幹を覆す可能性』のあるイベントが追加
これでいいですよね?…それから
○但し↓7までにゾロ目・00が出ると強制的に玩具メーカー(未来ガジェット研究所)になります
上記の『↓7までにゾロ目・00が出ると』って言うのは
『>>838-844の間に00が出ると』っていう意味だったんですが
もしかして誤解や齟齬がありましたでしょうか?
…御意見ください
みんなごめん書き方が悪かった
次からは表記を直します
今回は765プロって事でよろしく
>>1の話は毎回面白いから期待してます
すでにアドバイス受けてると思うけど…
・00のみなら→ゾロ目(00のみ)
・全ゾロ目含めるなら→ゾロ目(00~99)
あくまでも例だけど
こんな感じで表記すればいいかと
バス内
俺が所属している班は芸能事務所を見学する事になった
普通、社会見学って県内の民間企業に頼むんじゃねーのか?
都内ってどういうことだよ…
いやそれ以前にどこにそんなコネがあったんだ?
八幡(…こっちの総武高ハンパねーな)
戸塚「アイドルを生で見られるなんて初めてだよ!楽しみだなぁ」キラキラ
雪乃「そうね、765プロはレベルの高い子が多いから楽しみね」
八幡(俺はしょっちゅう生で見てるぜ、SAIKAという天使系アイドルをな!)
陽乃「いろはちゃんは好きなアイドルとかいる?」
いろは「う~ん、いないかなー。カワイイなって思ってるアイドルはいるけど」
八幡(…でもぉ~、一番カワイイのは私なんですぅ~☆キャピ…とか思ってそうだな一色)
三浦「…チッ、騒がしいっつーの」
結衣「まぁまぁ優美子、みんなテンション上がるのも無理ないよ」
八幡(…そして、なぜか居る由比ヶ浜。こいつらE組代表か?)
結衣「ねぇねぇ、ヒッキーの班はどっちに行くの?」
八幡「…どっち?…なにが?」
結衣「何がって…もう!961プロか765プロかだよ!」
八幡「なにそれ?芸能事務所って二種類あったの?」
結衣「…765プロは事務所があまり大きくないから、大手の961プロも選択できるって先生言ってたじゃん」
八幡「そうなんだ、というかどっちに行くかは知らん。…雪ノ下にでも聞いてくれ」
結衣「ヒッキーやる気なさ過ぎ…」
八幡「この手のイベントは隅っこの方で時間が来るのを待つ、というのが俺の流儀だからな」
結衣「うわぁ…せっかくアイドルに会えるのにテンション低すぎだし」
八幡「大体アイドル業とか人を騙してナンボの商売じゃねーかよ。詐欺組織見に行くようなもんじゃねーか…」
結衣「うわ、超毒舌!?」
八幡「当たらずとも遠からずって所だろ…そもそも女は心にも化粧を施して猫を被るんだぜ?」ドヤァ
結衣「むむむ…なんかムカツク」
八幡(…施した化粧に何回勘違いした事か)グスッ
―――
――
―
その後、俺らの班と由比ヶ浜の班以外は
961プロを見学するという事で途中でバスを降りた
なんでもジュピターとかいうグループの鬼ヶ島羅刹というイケメンアイドルが目的らしい
八幡(その羅刹とかいう奴と葉山を引き合わせて女子たちの反応を見てみたい…すげー面白い事になりそう)
八幡(おそらく、好きなのは葉山だけどカッコイイのは羅刹…的な葛藤で微妙な空気になる!)
八幡(…え?悪趣味だって?たったたた単なる好奇心だし!)
陽乃「比企谷くん、随分大人しいね…具合でも悪いの?」
八幡「俺、いつもこんな感じでしょ?…いや、むしろ大人しくない俺って想像もつかないんですけど」
陽乃「ふーん、現役アイドルに会えるっていうのに全く興味ないんだね」
八幡「そりゃそうでしょ、俺は比企谷小町というアイドルにしか興味ないんで」
いろは「うわぁ…八幡シスコンだったの?」ジトー
八幡「フフン!カワイイは正義だ…小町の可愛らしさは、ネオエクスデスですら乱せない宇宙の法則なのだ!」キリッ
雪乃「説得力があるようだけど、ただのシスコンアピールにしかなっていない…」
陽乃「クスクス」
結衣(好きなアイドルからヒッキーの好きなタイプが分かると思ったけど、興味ないならどうしようもないなぁ…)
戸塚「…?どうしたの結衣ちゃん?」
結衣「え!?あわわ…えっと。そのー…みんなどのアイドルが好きなのかなーって」
戸塚「私は、菊池真くんかなー」
結衣「お!あのカッコイイ子だよね」
戸塚「うん!すごく活発な子で…ちょっとした目標みたいな感じかな」キラキラ
八幡(…菊池真……だと…しかもカッコイイのか!?…くっ!彩華が…俺の彩華がアイドルごときに…)コソコソ…
結衣「何してるのヒッキー?」
八幡「っ!?」ビクッ
戸塚「八幡?」
八幡「…何もしてない」
結衣「聞き耳立ててたじゃん!」
八幡「立ててない、影からこっそり彩華の声を耳から取り入れていただけだ」
結衣「それ、聞き耳のことだし!」
八幡「テヘッ」ペロ
結衣「…ヒッキーきもい」
戸塚「クスクス」
ごめん今日はここまで
乙乙
どんな展開になるか楽しみ
765プロ・会議室
高木「総武高校の諸君、初めまして。私がこのプロダクションの社長、高木だ」
挨拶がてら、社長の話が始まった
なんで偉い人の話って聞いてると眠くなるんだろう…
校長の話とかある意味最強の子守唄だよな
八幡(ていうかこの人、体が黒すぎぃ!…SHIGERU松崎ってレベルじゃねーぞ!?)
高木「…というわけで音無君、例のものを配ってくれたまえ」
小鳥「はい社長。ではみなさん、これを首にかけてくださいね。…えーと、まずは比企谷さん」
八幡「はい。ん?…これは……社員証ですか?」
高木「その通りだ。短い時間ではあるが765プロの社員として働く、そういう気持ちで社会見学をしてもらいたい」
八幡「………ウス」
八幡(働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!!)クワッ!
高木「我が社のアイドルと話すもよし、スタッフと話すもよし、自由に行動してくれたまえ。では解散」
―――
――
―
こうして各自、興味がある事を見学する事になったわけだが
興味があるのはアイドル、という者ばかりなので
会議室にアイドルを呼んで雑談することになった…
八幡(…まぁ俺はアイドルとか興味ないし、興味あった所でコミュ力()ないからいつも通り、端の方でぼっちだが)
真「…で、ボクはバックダンサーとしても活動してるんですけど」
真「ダンスのときは横一列に並んで踊らないとすごく叩かれるんです」
真「以前、勢い余って少し前に出た事があって…その時はボッコボコに非難されて引退しようかと思ったぐらいで…」
優美子「マジ?芸能界こえー」
結衣「芸能界の暗黙のルールって感じだね」
戸塚「うん、…あの、他にも芸能界ならではの体験談を聞かせてくれませんか?」キラキラ
八幡(菊地真………この子、女だったのかよ。彩華獲られなくてよかった…)
真「えと…それじゃあ、野外ライブをしたときの事なんだけど…」
八幡(それにしてもこの菊地って子、彩華を凛々しくした様な感じだな)
八幡(…………ぶっちゃけ甲乙つけがたい///)
八幡「……フヒヒ///」
いろは「…キモッ」ボソッ
八幡「っ!?」ビクッ!
いろは「何鼻の下伸ばしてるのよ…ドン引きなんですけど」
八幡「…」
いろは「アイドルに興味ないとか言ってたくせに…」プクー
八幡「興味ないとは言った………だが好きにならないとは言ってない」キリッ
いろは「うわぁ…ていうかそもそもアンタ、よく彩ちゃんの前で他の女に対して鼻の下伸ばせるわね」
八幡「…」
八幡「…………伸ばしてねーよ」
いろは「何なのよ、その間は…」ジトー
八幡「しょうがねーだろ」
いろは「何がよ…」
八幡「いや、なんつーか…彩華は間違いなくカワイイし、菊地って子も同じ系統のカワイさがある」
いろは「…」
八幡「つまり何が言いたいかというと…俺は悪くない、彩華と菊地って子がカワイイのが悪い」
いろは「…」イラッ
八幡「カワイイは正義であると同時に罪なんだよ」キリッ
いろは「それ浮気がばれたときの言い訳じゃん!」
八幡「ちがう、俺は彩華とつきあっているわけではないから浮気じゃない」
いろは「ぐぬぬ、あー言えばこー言う…」
高木「…あの、君たち…痴話喧嘩は別の所でしてもらいたいのだが?」
八幡「ハッ!?」
いろは「あっ!?///」
陽乃「…」ニヤニヤ
雪乃「…」イライライライラ…
結衣「…」ムスッ
三浦「…」ビキッ…ビキッ…
戸塚「…///」カァァ
真「…い、いやーそんなにカワイイカワイイ言われると、さすがのボクでも照れちゃうなー///」モジモジ…
いろは(ちょっと!アンタのせいよ!///)ボソボソ
八幡(お前が噛み付いてきたんだろが…)ボソボソ
ごめん今日はここまで
ロビー
あの後、俺は一部女子たちの
カラドボルグのような視線に耐え切れず
別の場所を見学する、と適当に理由を付けて退避してきたのだった…
八幡(…あー怖かった、特に三浦さんな。…フォースで首を絞められるかと思ったぞ)
八幡(この後どうするかな。ま、せっかくだからアイドルの活動記録でも見せてもら…あっ)
優美子「…おい、ヒキオ」ギロッ!
八幡(ヒエッ!なんでここに……まさか止めを刺しに来たのか!?)
八幡「…ナ……ナンデショーカ?」ビクビク
優美子「なんなんだよあれは」
八幡「…あれ、とは?」
優美子「さっきのカワイイカワイイ言いまくってたやつだよ!」
八幡「いえ、あれは…なんというか、そのー…」
バンッ!!
優美子「はっきり言えよ!」
八幡(ヒィィ!未だかつてこんなにトキメかない壁ドンがあっただろうか…いや無い!)
優美子「ヒキオ、お前ちょっとチョーシこいてんじゃね?」
優美子「お前が誰を好きになろーが勝手だけど、だからって結衣の前であんな事すんのはどうなんだよ」
八幡「…」
優美子「つーか、結衣の事泣かせたら潰すって…『あ!ここにいた!』
優美子「結衣?……チッ、まあいいや」
結衣「優美子ー…あ、ヒッキーも一緒だ」
優美子「なんかあったの?」
結衣「うん、チーフプロデューサー?…とかいう人が会議室に来てくれって」
優美子「そ、じゃあ行くか」
結衣「ヒッキーもいこ?」
八幡「…ジュース飲んでから行くから、先行ってていいよ」
結衣「そっか…サボっちゃダメだからね」
八幡「おう」
―――
――
―
優美子「結衣、アンタいいの?」
結衣「何が?」
優美子「ヒキオの事だよ、結衣の前で別の女をカワイイカワイイ言いやがって…」
結衣「あははー、ヒッキーは彩ちゃんの事になるといつもあんな感じだよ」
優美子「だからって…」
結衣「ありがとね優美子、私は大丈夫だからさ…今に見てて、絶対ヒッキーを捕まえてみせるから!」
優美子「…」
優美子(…余計な事したかな)ボソッ
結衣「ん?何か言った?」
優美子「…いや、なんでもない」
会議室
赤羽根「…コホン、総武高校の皆さん初めまして。チーフプロデューサーの赤羽根です」
戸塚(この人テレビで見た事あるかも…)ヒソヒソ
いろは(…確か若手の敏腕プロデューサーだよね)ヒソヒソ
赤羽根「ここに集まってもらったのは、ついさっき急な仕事が舞い込みましてですね」
赤羽根「皆さんにもその仕事を見学してもらおうと思っているのですが…」
雪乃「質問よろしいですか?」
赤羽根「ええ、どうぞ」
雪乃「仕事の内容はどのようなものでしょうか?それと仕事の場所はどこですか?」
赤羽根「おっと、そうでしたね。仕事はショッピングモール近くの広場で野外ライブの前座、場所は船橋市です」
結衣「船橋か…千葉に逆戻りだね」
優美子「だね」
赤羽根「…それと帰宅に関してはこちらで送りますから安心してください。学校側にも連絡しておきます」
コンコン…ガチャ
千早「失礼します、プロデューサー準備できました……あら、こちらの方々は?」
赤羽根「お、来たか。…皆さん紹介します。こちら如月千早、いま765プロで絶賛売出し中のアイドルです」
千早「初めまして皆さん、如月千早です」
陽乃(雪乃ちゃん、彼女…どことなく雪乃ちゃんに似てない?)ヒソヒソ
雪乃(そうかしら?)ヒソヒソ
八幡(…主に胸囲が似ている。それも驚異的に………胸囲だけに)
赤羽根「…で、こちらの学生さんたちは社会見学という事で765プロを見学してもらっているんだ」
千早「そうですか」
赤羽根「では皆さん、この後千早の仕事に同行してもらって、終わり次第社会見学も終了という事でよろしいでしょうか?」
雪乃「問題ありません」
結衣「私達もオッケーだよね」
優美子「ん」
赤羽根「じゃあ、マイクロバスを外に用意しますのでそちらへどうぞ」
八幡(…じゃ、いきますか)
赤羽根「…それと比企谷君。社長から話があるそうだから、君は社長室に行ってくれないかな」
八幡「え?」
雪乃「ハァ…あなた、また何かやらかしたのかしら?」
八幡「またってなんだよ…何もやってねーよ」
八幡(…やってないよね?)
社長室
八幡(…話ってなんだろ、緊張してきたな)
コンコン…
高木「…入りたまえ」
八幡「失礼します…あの、話って?」ガチャ
高木「うむ、まぁ掛けたまえ」
八幡「はぁ、失礼します」
高木「…ふむ」ジー
八幡(…なんで熱いまなざしを送ってくるんだよ!?…海老名さんが喜びそうな展開になったりしないよね?)
高木「うむ、いい面構えだ。………ティンときた!」
八幡(え…ティン?なにそれ?)
高木「比企谷君、アイドルのプロデューサーになってみないかね?」
八幡「いえ、結構です。芸能界には興味ないんで」
高木「ちょ!?…即答かね。まぁちょっと特殊な職業ではあるから身構えるのもわかるが…」
八幡「…」
高木「…実を言うとね、事前に君の人と成りを教えてもらっていたんだよ…平塚先生からね」
八幡「平塚先生に?」
高木「うむ、少しでもいいから人並みの高校生にしてやりたいと語気を強めていたよ」
八幡(俺は人並み以下なのかよ…いや、そこそこ自覚あるけど)
高木「それと、『人並み』にしてやるために、どんな形でも良いから仕事を与えてくれないか…とも言っていた」
高木「いやはや、君は彼女に随分愛されているね。…で、今日だけでもどうかね?まずは赤羽根君の見習いという事で」
八幡(…あの人、俺の事どんだけ好きなんだよ。嫁に貰いたくなっちゃうだろ!)
八幡「…いや、なんていうか……働きたくないでござる…的な?」
高木「…」
八幡「…」
高木「…では、平塚君に報告しておくよ。社会見学をバッくれてアキバで美少女フィギュアの品定めをしていたとね」
八幡「ひでぇ…パワハラかよ。労働ってマジでクソだわ…」
高木「ハッハッハッ、冗談だよ…まぁ深く考える必要は無い。軽い気持ちで取り組んでもらいたい」
八幡「…はぁ」
高木「では、これに着替えてくれたまえ」スッ
八幡「…スーツ、ですか」
高木「何事もまずは形からだ。…それとそのボサボサの髪はすべて後ろに掻き揚げたほうがいいだろう」
八幡「ウス」
―――
――
―
いろは「…八幡遅いね」
雪乃「そうね、彼の素行を考えると…きっと、こってり絞られているのでしょう?」
結衣「あはは…」
八幡「…」コソコソ…
八幡(出て行きたくねえ…スーツ着てオールバックってアグレッシヴすぎるだろ)
八幡(…やはり俺のスーツ姿はまちがっている!)
陽乃「比企谷くん!」
八幡「!?」ビクッ!
陽乃「どうしたの?こんな所に隠れて…」
八幡「…拙者、比企谷八幡ではござらん、ニンニン」
陽乃「クスクス、何それ?…もしかしてスーツ姿が恥ずかしいのかな?」
八幡「いや、その……」
陽乃「おねえちゃん的にはポイント高いよ、そのスーツ姿。ちょっとム…クラッときちゃったかなー」ニコニコ
八幡(ム…ってなに?ムラッってきたの!?スーツ姿にムラッてきちゃったのかこの人!?///)
陽乃「それじゃいこっか。比企谷くんのヤル気十分な姿を皆に見せ付けちゃおう!」グイグイ
八幡「え!…あの、ちょっと心の準備が…」ズルズル
赤羽根「…お!来たね、比企谷君」
八幡「…ウス」
赤羽根(おや、このスーツは社長の…なるほど、そういう事か)
結衣「え!?ヒッキーなの?ヒッキーがスーツ…え?……え!?」アワアワ
八幡「そこまで驚く事じゃねーだろが…」
いろは(………八幡、ちょっとカッコいいかも///)
いろは「…///」ジー
八幡「んだよ」
いろは「っ!?」ビクッ!
いろは「……え~とぉ~、ちょっとカッコイイな~と思ってぇ~…………スーツが」キャピ
八幡「スーツがかよ!」
雪乃「急にやる気を出したようだけれど、一体どうしたのかしら……馬子にも衣装谷くん?」
八幡「諺があだ名になった人間はたぶん俺が世界初だな、全然嬉しくないが」
戸塚「…///」モジモジ
八幡「…ん、どした彩華?」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「……その………写真、撮ってもいいかな?///」モジモジ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「」
戸塚「八幡?///」モジモジ
八幡「わたしは一向にかまわんッッ」キリッ
戸塚「エヘヘ、ありがとう///」
結衣「わ…私も撮りたい!」
八幡「やだよ、お前情報流出しちゃいそうだし」
結衣「そ…そんな事しないし!ちゃんと一人で使うし!」
八幡「………『使う』って、ナニに使う気なんだお前は」
結衣「え!?……べべっべ別にそー言う意味じゃないし…ヒッキーきもい!///」
八幡「何逆ギレしてんだよ…」
雪乃「比企谷くん、意識高い系のコラ素材に使うからポーズをとってくれないかしら?」
八幡「おい、コラ素材ってどういう事だよ!?しかも俺は意識高い系じゃない…自意識高い系だ!!」
ワーワーギャ-ギャ- ギャ-ギャーワーワー
千早「比企谷さん、でしたっけ?…あの人、事務所内でのプロデューサーみたいですね」
赤羽根「え…そう?」
千早「ええ、女の子と会うたびにイチャイチャと…」
赤羽根「イチャイチャって人聞きが悪いな…コミュニケーションだよ。…もしかしてヤキモチか、千早?」
千早「…は?」ギロッ
赤羽根「口を滑らせてすいませんでした」
千早「まったく…ところで時間の方は大丈夫なんですか?」
赤羽根「うん、まだ余裕はあるが…早めに出ておこう。よーし皆、バスに乗ってくれ!」
バス内
千早「やっはろー……ですか?」
結衣「そうそう、千早ちゃんやっはろー」
千早「…や……やっはろぉ…///」
戸塚「クスクス」
優美子「アイドルに無理矢理言わせるってどうなん?」
女子たちはすでに如月千早と打ち解け
会話に花を咲かせている
一方、俺は助手席で路端の雑草の如く静寂を身に纏っていた…
八幡「…」
赤羽根「比企谷君…」
八幡「なんすか?」
赤羽根「君の着てるスーツ、それは社長が若いころに初めてオーダーしたスーツでね」
赤羽根「僕も765プロに入社したての頃、着せてもらった事があるんだ」
赤羽根「…後で聞いた話だが、そのスーツは社長がティン!ときた人に無理矢理着せるらしくてね」
八幡(…だから、ティン!ときたって何なんだよ!?)
赤羽根「…比企谷君、きっと君はこの仕事の才能あるよ。社長の才能を見極める勘は100%当たるんだ」
八幡「…はた迷惑な勘ですね」
赤羽根「ハハハ、まぁそう言わないでくれよ。正直に言うと、僕も君から何かこう…ティン!ときたし」
八幡「そーすか」
八幡(あんたもティン!ときたのかよ!?)
赤羽根「実際、君の回りはレベルの高い女の子ばかりじゃないか」
八幡「…まぁ、レベルは高いと思いますけど、プロデュースするためとかじゃないですよ」
八幡「そもそも、班決めの余りモノだったんでここに加入させられただけです」
赤羽根「それでも、女の子が君の回りに集まってくるのはある種の才能だよ、もって生まれた…ね」
八幡「…はっきり言いますけど買い被り過ぎですよ。今まで女絡みの思い出は勘違い続きの黒歴史しかないし」
赤羽根「そうなのかい?…でも『今までは』そうかもしれないが、『これからは』そうじゃないかもしれない…」
八幡「…」
赤羽根「人との繋がりは縁…大げさに言うと天命みたいなモノだからね」
赤羽根「本当にどうなるかわからないものさ。…過去起きた事が、未来永劫続くとは限らない」
八幡「…」
赤羽根「君が現状維持を保ち続けても、明日には回りの環境が反転する可能性だってある…例えばモテ期、とかね」
八幡「可能性がゼロじゃないってだけの話でしょ、俺からすれば根拠不足で論外ですね」
八幡「…それに俺、基本的にぼっちなんで他人との縁自体、ろくにないですよ」
赤羽根「ないなら作ればいいし、作ろうとしなくてもいつの間にか縁が繋がる事もあるものさ」
八幡「随分食いついてきますね。なんで俺に人との繋がりを持たせようとするんです?」
赤羽根「ハハハ、さっき言っただろ。ティン!ときたって…ま、せっかくの才能をふいにしてしまうのが惜しいって事さ」
八幡(またそれか…ティン!ときたって一体何なんだよ)
赤羽根「…ところで、君の回りには女の子がいるのに話はしないのかい?」
八幡「特に話す事もないんで…それに獣の群れに飛び込む気は無いですよ。…まぁ、天使が一人いますけど」
赤羽根「ハハハ、確か戸塚彩華君…だったね。なかなかカワイらしい子だね」
八幡「フフン、もはや彩華はカワイイの範疇を超越した存在と言っていいまである!まさに生まれついての天使…」
赤羽根「ほぉ、そこまで言われるとスカウトしたくなるね…」
八幡「それはダメですよ、彩華が明るみに出る事になったら、彩華を視界に入れた奴の目を潰さなきゃならない…」
赤羽根「ハハ…そこまで彼女の事、好きなのかい?」
八幡「好きとか嫌いとかそういうんじゃない。強いて言うならば………守りたいこの笑顔!」キリッ
赤羽根「…そ…そうか。…じゃあ雪ノ下陽乃君のことはどう思ってるんだい?」
八幡「雪ノ下さんは………いやちょっと待て、なんで恋バナみたいな事話さなきゃならないんだよ」
赤羽根「まあいいじゃないか、スカウトするときの参考にでもするからさ…」
八幡「スカウトする気なのかよ…」
赤羽根「隙あらば…ね。さっきも言ったが、才能をふいにしてしまうのが惜しいのさ…で、どうかな?」
八幡「…」チラッ
結衣「千早だから……ちーちゃんでいいよね?」
千早「えっ?///」
雪乃「やりたい放題ね、由比ヶ浜さん…」
八幡(盛り上がってるようだし、聞かれる事は無いか…)
八幡「…まぁいいですけど」
赤羽根「ありがとう、非常に助かるな」
八幡「雪ノ下さんは才能の塊ってやつですよ。何でもこなす万能型、しかも全体的なレベルが極めて高い」
赤羽根「ほぉ…じゃ、妹の雪乃君は?」
八幡「こっちも同じく万能型でレベルが高い。若干、姉には劣るが…」
八幡(主に胸囲がな……かなりまな板だよこれ!まな板にしよーぜ!まな板に!)
赤羽根「一色君は?」
八幡「コイツは典型的なアイドルタイプ。実際、総武高のアイドルみたいなもんだし」
八幡「…ただストレスを発散するために、俺に毒を吐きサンドバッグにするという一面がある。…ある意味地雷」
赤羽根「…それ、君にだけ素直になってるってだけなんじゃない?」
八幡「…」
赤羽根「…で、では由比ヶ浜結衣君と三浦優美子君は?」
八幡「由比ヶ浜は良くも悪くも普通の女子高生。愛想もいいし誰からも愛されるタイプ。そして…デカイ///」ゴクリ…
赤羽根「確かに…何処が、とは言わないが………デカイな///」ゴクリ…
八幡「三浦は口調も性格もキツイ所があるが、見た目は悪くない」
八幡「…黙ってりゃカワイイって感じだからアイドルより、モデル向きじゃないの?よくわからんけど…」
赤羽根「…ふむ、実に参考になったよ、ありがとう」
八幡「いえ」
千早(あの…比企谷さん、後ろを…)ボソボソ
八幡「え?」クルッ
陽乃「…」ニコニコ
雪乃「…///」
戸塚「…///」
いろは「…///」
結衣「…///」
優美子「………バッカジャネーノ///」
八幡「」
八幡(おまえら聞いてたのかよ!?)
野外ライブ会場
八幡(ハァ…やっとついた)
八幡(…あの後、誰もしゃべらないってどういう事だよ。ガールズトークさん、仕事放棄しないで!)
八幡(働く気のない俺が言うのもなんだが…)
ゴオォォォォォォォッッ!
八幡(うわっと!…随分と風が強いな。こんな日に野外で仕事とかご苦労なこった…)
―――
――
―
プロデューサーと如月千早は挨拶回りを済ませ
舞台裏でミーティングをしている
俺は言うまでもなく隅の方で気配を消しているのだが…
赤羽根「…千早、まだ時間に余裕はあるが体を温めておこう」
千早「はい、プロデューサー」
八幡「…」
陽乃「比企谷くん、いいの?ミーティングに参加しなくて」
八幡「しなくていいでしょ?…そもそも何すりゃいいかわからないし」
陽乃「せっかくのチャンスなのにもったいない…あたし、仕事してるカッコイイ比企谷君が見たいなー」
八幡「…俺は仕事しなくてもカッコイイですよ、ほら…顔のパーツは整ってるし」キリッ
陽乃「あぁ、そういうのいいから」サラッ
八幡「…」
陽乃「さ、バリバリ仕事してねー」グイグイ
八幡「は…働きたくないでござる…」ズルズル
赤羽根「おや、比企谷くんサボりかい?」
八幡「…いえ、そう言うわけじゃ」
千早「…」ジー
八幡「何か?」
千早「ハァ…比企谷さんはもう少し社会人としての自覚を持つべきです」
八幡「いや俺、社会人じゃなくて学生だから」
千早「あなたがそう思わなくても、その身なりでは回りの人は社会人と判断します。まして社員証まであるんですから」
八幡「…」
千早「今日、一日限りの見習いであったとしても、ベストを尽くすべきです!」
八幡(これが俺のベストだ!…とか言ったら火に油だな。適当に流しとくか)
八幡「…ウス、頑張ります」
千早「何ですかその取って付けた返答は!まったく…事務所からあなたの事を見てましたけど、そもそも…」クドクド
八幡(うわ、コイツめんどくせえ!…意識高い系じゃなくガチで意識高いタイプだ!)
赤羽根「…」ニヤニヤ
八幡(…おい、ニヤついてねーで助けろよ!)
八幡(…あー酷い目に合った)
雪乃「あなた、女の子に説教されるとかどんな気持ち?…ねぇ今どんな気持ち?」プークスクス
八幡「…うるせーよ、こっちは無理矢理働かされて路頭に迷ってるんだっつーの」
雪乃「フフ…彼女の言う通り、ベストを尽くすべきだと私も思うのだけれど…」
八幡「ベストって…この場合何もしないのがベストだろ?…下手に動いても足を引っ張るだけだ」
雪乃「そう…でも、一声かけて送り出す事ぐらいは出来るんじゃないかしら?」
八幡「…ぼっちに声掛けしろとかハードル高いだろが」
雪乃「あら…女の子としか話をしない人が、よくそんな事言えたものね」クスクス
八幡「…」
ゴオォォォォォォォッッ!
八幡「っと!…風が止む気配がねーな」
雪乃「そうね、コンディションが良くないなら、なおさら一声かけてあげた方がいいかもしれないわね」
八幡「…」
雪乃「いい機会なのだから、少し…頑張ってみたらどうかしら」
八幡「…ハァ、じゃあいってくるわ」スタスタ
―――
――
―
赤羽根「…もうすぐ時間だ、千早、準備はいいか」
千早「はい、問題ありません」
結衣「…うぅ、なんか私緊張してきちゃった」
優美子「いや、結衣が歌うわけじゃないし」
戸塚「クスクス」
八幡「…」スタスタ
いろは「あれ、八幡……何しに来たの?」
八幡「何しに来たとかひでーな…一応仕事しに来たんだよ、不本意ながらな」
結衣「え!?ヒッキーが仕事!?マジで!?」
八幡「お前もひでーな…」
戸塚「仕事って…どんな?」
八幡「…いや……うん、一声かけてやろうと思ってな」
優美子「まーた、カワイイカワイイ言う気かよ…」
八幡「ちげーよ、頑張れとか諦めんなよとか無難な事を言うだけだ」
優美子「…だといいけど」
結衣「アハハ…」
八幡(…さてと)スタスタ
赤羽根「災難だったね、比企谷君」
八幡「………助けてくれても良かったんじゃないですか?」
赤羽根「いやーとばっちりはゴメンだよ、はっはっは!」
八幡(はっはっはじゃねーっての…)
千早「…何してるんですか?働く気がないなら邪魔しないでください」
八幡「あのな…お前の説教で折れかけた心にタックルするんじゃねーよ、泣きそうになっちゃうだろが」
千早「ハァ…比企谷さんは精神力が貧弱すぎます」
八幡「…自慢じゃないが俺のメンタルは吹けば飛ぶぐらい軽いんだよ、ヘリウムガスより軽いと言っていいまである」キリッ
千早「ブフッ!…プクク……いきなり何を………ププ…いいだすん…プフッ……ですか…///」
八幡「…え?何ウケてんの?何ツボっちゃってるの?」
赤羽根「あ…いやー、千早の笑いのツボはよく解らない所があってだな…」
八幡「そっすか…まぁとにかく、一声かけてやろうと思って来たんですよ。それぐらいしか出来そうにないんで」
赤羽根「そうか、仕事をする気になってくれたわけだ」
八幡「いや、まぁなんというか…そのー」
赤羽根「…では、千早に前座でどうするべきかの指示を出してもらおうかな」
八幡「えっ!?」
千早「…そんな事して大丈夫なんですか?」
赤羽根「まぁまぁ…最終的には僕が指示を決定するが、せっかくだから比企谷君の意見も聞こうじゃないか」
八幡「…」
赤羽根「この仕事、君ならどうする?」
八幡(仕事はメインではなく前座。…メインをいかに引き立てるかに撤するべきなのは言うまでも無い)
八幡(だが、天候が悪い。晴れてはいるが風が強いせいで客もまばら…メインを引き立てるとかそういう状態じゃない)
八幡(…となると、まずは客の確保だな)
八幡「…おまえ、歌は得意か?」
千早「はい、私の得意分野ですが…」
八幡「そうか、じゃあ歌…というか声量重視でいこう。天候不良で客がまばらだから、声を張り上げて客の注意を引く」
八幡「歌って踊るのがアイドルなんだろうが、客が見てくれないんじゃあどうしようもない…」
八幡「…それに前座である以上、会場を暖めておいてメインに引き継ぐ必要もあるしな」
千早「…」
八幡「…なんかマズイ事でも言ったか?」
千早「いえ…やれば出来るじゃないですか」
八幡(上から目線かよ!…まぁ、見習いだから当然なんだが)
赤羽根「…ふむ、僕もそれでいいな。声量重視でダンスの方は抑えてもいいだろう」
千早「わかりました。…でも一切、手を抜く気はありません」
赤羽根「ハハハ…ま、無理はするなよ」
千早「はい。それと比企谷さん…いえ、比企谷プロデューサー」
八幡「え?」
千早「アドバイスありがとうございます。…必ず結果を出しますから、見てて下さい」
八幡「…お…おお///」
赤羽根「…よし、時間だ。いってこい千早」
千早「はい!」
彼女の表情が瞬く間に覇気に満ち溢れる
そして、オーラと呼ぶべきものを纏いながら
ステージへと駆け出して行った…
―――
――
―
『メトメガアウ-シュンカ-ンス-キダ-トキヅ-イタ-♪』
止まぬ強風の中、如月千早は会場の火を消すまいと
声を張り上げ、己の責務を必死に果たそうとしている
その苦労の甲斐もあってか、客もにわかに増えてきたようだが…
ゴオォォォォォォォッッ!
八幡(…風が全く止まない。むしろさっきより強くなってる気がする)
八幡「…アイツ、大丈夫ですかね」
赤羽根「心配いらないよ、千早は逆境になればなるほど力を発揮するんだ」
八幡「そっすか、ならいいですけど…」
風は相変わらずだったが、特に問題も起こらずに
滞りなくライブは行われていき
如月千早の出番が終わりに近づく頃には
客も何とか集める事が出来たのだった…
千早『会場のみなさん、本日は強風の中、お越し頂きありがとうございます!』
千早『…次は本日のメインイベント!梨の妖精さんによるスペシャルライブです…それでは一緒に呼んでみましょう!』
千早『せーの…』
\ふなっしー!!/ \ふなっしー!!!/ \ふなっしー!/
ふなっしー『ひゃっはああああああああああああ!!ふなっしーなっしー!!!』ピョーンピョーン…ブルブルブル!
八幡(メインはお前だったのかよ!?)
―――
――
―
赤羽根「千早、お疲れ様」
千早「はい、プロデューサー」
八幡「…き、如月……お、おおお…お疲れ」
千早「ハァ…何で挙動不審なんですか?」
八幡「…ぼっちのコミュ力なんてこんなもんだっての、言わせんな恥ずかしい///」
千早「ぼっちって…一人ぼっちの事ですか?周りに仲の良い女の子ばかりいる様にしか見えませんけど…」ジトー
八幡「…」
千早「それに見習いとはいえプロデューサーなんですから、千早と呼んでもらってけっこうです」クスッ
八幡「お、…おお///」
結衣「ちーちゃんお疲れー」
雪乃「お疲れ様です」
戸塚「お疲れ様」
いろは「お疲れさまー」
優美子「お疲れ」
千早「皆さん、ありがとうございます」
結衣「…いやー、アイドルってこんな風の中でも歌って踊らなきゃならないんだね」
戸塚「最初の方はお客さんもあまりいなかったし…私なら心が折れちゃってるかも?」
雪乃「まさに、プロ根性ね…どこかの新米プロデューサーに見習って欲しいものね」クスッ
八幡「一言余計だっつーの」
千早「クスクス」
八幡「…」
陽乃「比企谷くんお疲れ様」
八幡「ウス」
陽乃「カッコよかったよ、仕事してる比企谷くん。おねえちゃん惚れ直しちゃったかなー」
八幡「そりゃどーも」
陽乃「あたし、頑張ってる人を見ると支えてあげたくなるんだよねー」
八幡「…」
陽乃「大好きな人ならなおさら、ね!」
八幡「っ!?…からかうんじゃねーっての///」
陽乃「フフ…照れちゃって、カワイイんだから」
赤羽根「よーし皆、撤収しよう。バスまで移動してくれ!」
八幡(これにて社会見学も終わり…)スタスタ
八幡(成り行きで働く事になってしまったが、修羅場も起こらずにすんだし、良しとしよう…)
結衣「ちょっと買い物して帰りたかったよねー」
優美子「いや、今一応授業中だし」
戸塚「今度、ライブがあったら見に行きますね」
千早「はい、ありがとうございます」
いろは(………アイドル、か…)ボソッ
雪乃「…比企谷君にプロデュースしてもらったら?」ニヤニヤ
いろは「っ!?///」ビクッ
陽乃「それは名案ね」ニヤニヤ
ゴオォォォォォォォッッ!
八幡「おわっ!風、強すぎだろ…竜巻かよ」
赤羽根「皆、急いで戻ろう!」
ワーワー! キャーキャー! ウー…ワッホイ!
八幡(随分騒がしいな………げえっ!仮設テントが宙を舞ってる!)
八幡(しかもこっちに向かって飛んできてるじゃねーかよ!)
テントが強風ですっ飛んできました!
八幡が身を挺して、飛んでくるテントから庇います
庇うキャラ↓7までコンマ一桁で多数決
同数の場合はそのキャラでもう一度安価
※この安価で選ばれたキャラは今後起こる可能性のある『√消滅安価』を無条件回避できます
0、1・陽乃
2、3・雪乃
4、5・いろは
6、7・戸塚
8、9・結衣
但し↓7までに一つでもゾロ目がでたら強制的に
ゾロ目[11~99]・優美子(三浦√開放!)
ゾロ目[00]千早(就職√フラグ)
…になります。
ゾロ目は[11~99]が複数出ても、[00]が出ればこちらが選択されます
また、ゾロ目が出た場合は『√消滅安価』の可能性はなくなります
※安価の結果、ゾロ目[99]と[88]が出たので、三浦√開放!
また、『√消滅安価』の可能性はなくなりました
ゴオォォォォォォォッッ!
優美子「きゃっ!?」
結衣「あわわ…」
八幡(クソッ!テントが三浦の方に!)ダダダッ
赤羽根「いけないっ!!」
戸塚「八幡!?」
陽乃「比企谷くん!?」
八幡(間に合うか!?…うおおおおおおおおお!!)
…ドンガラガッシャーン!
八幡の怪我の状態↓3のコンマが
00~15・かすり傷、問題なし
16~30・軽傷、数週間入院。
31~50・重傷、目が覚めるのは夏休み後。文化祭前からスタート
51~70・重傷、目が覚めるのは文化祭後。修学旅行前からスタート(救済措置あり)
71~94・重傷、目が覚めるのは冬休み中。留年し二年生をやり直す(救済措置あり)
95~99・意識を失った影響で元の世界線の二年一学期初日に移動しスレ終了(救済措置あり)
救済措置を使った場合、『怪我の状態』を一段階軽くできます
使うかどうかは再安価
※救済措置は必ずしも救済されるとは限りません。失敗する場合もあります
また、使った場合は成功・失敗に関わらず、しばらくの間救済措置は使用できなくなります
そい
>>952の安価の結果・[02]
八幡の怪我の状態は『00~15・かすり傷、問題なし』になりました
ごめん今日はここまで
このSSまとめへのコメント
これ完走せずに終わりそうだな
そんな事無いよね?!
完走期待
期待
期待してます。
期待
最高です。一日2回出てこればいいのに。。。期待です
ゆきのんに牧瀬クリス成分が入っているのね。
安定して面白い。
すげぇ面白い。あとはるのん可愛い!
期待
期待
期待
面白いです。頑張って下さい。
この雰囲気好きだわぁ。
完走して欲しいなぁ
戸塚わいい
ナニコレカワイスギ
いろは最高
上に同感
ガwwwwチwwww勢wwww
何がおかしいのだろうか……(チョットキモイ
とつかわいい
最高です。
頑張ってください!
面白いです。
頑張って完走してください‼️
八幡!駄目ぇ~!!!
回避しちゃったかあ
いつも見て笑ってます。
頑張って完走して下さい。
が、ん、ば、れ
俺から言えるのはこの一言だ。
期待
超期待
すごく期待デス
早く書いてくれ〜
がんばってー
期待してます
kitaiしてるよー
最後の方に読者ならぬ毒者が、厳しすぎる指摘を寄ってたかって言い過ぎなんだよな…
作者にも原因あるとは言え、あれは酷すぎる。あれで作者のやる気を削いだ
残りレスもまだ余裕あったのに埋め尽くされたし…もう少し人の気持ち考えられんのかな
凄く面白くて楽しみにしてたのに
続編がとにかく見たい
かなり期待してる
続きを頼む!!
頑張れ‼︎
面白いっ!!
このSS のいろはがかわいい。なんか原作よりも、人間味?がでていて好感がも持てる。
続き楽しみにしています!
ぐう面白い!
すごく面白い!
続きめっちゃ気になります!
続きお願いします!
とてもおもしろいです!!!!!
やっぱり何度読み返しても面白いしみんなかわいい
作者さん...続きが読みたいです orz
期待
八幡のキャラがブレてるね
そしてここで途切れてる
たのむ!続きを
続きお願いします。
頼むから続きを。
おなしゃす
いまだに好きで読み返します。
続きを読めたらすごく嬉しいです。
初めて読みました!出来たら続き書いて欲しいです。
人間関係にシビアな作品にコンマぶち込んでスッカスカの内容になって、さらに八幡が自己犠牲しないどころか自分の擁護始めたりでホントつまんね。
来なさそうだな...結構楽しみにしてたんだがな
まだー?
頑張ってほしい