【安価】八幡「タイムリープした」【コンマ】 (1000)
八幡「ありのままに起こったことを話すぜ…総武高を卒業したと思ったらタイムリープしていた」
「何を言っているかわからねーと思うが、俺だって何をされたかわからなかった」
「Dメールだとかリーディングシュタイナーだとかそんなちゃちなもんじゃ断じてねえ」
「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」
八幡がタイムリープした時間・↓3までコンマ多数決
偶数・入学式
奇数・2年一学期
立ったら書いてみる。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424942038
奇数2 二年一学期から
登校中
八幡(ケータイのカレンダーもテレビも新聞も時報も二年生の一学期初日の日付…)
八幡(また高校生をやらなきゃならんのか…めんどくさすぎるだろ)
八幡(ま、入学式当日にタイムリープして改めて車に轢かれるよりはましか…)
小町「ちょっとお兄ちゃん!何ブツブツ言ってるの?ちゃんと前見ないとまた車に引かれちゃうよ?」
小町「あ、愚兄を心配する妹とか、小町的にポイント高い!」
八幡「はいはい高い高い。つーかサラッと愚兄とか言うなよ。お兄ちゃんマジ泣きしちゃうだろ…」
八幡(…どうやらこの世界線でも事故にあってるみたいだな。誰の車に轢かれたかはわからんが)
小町「じゃ、お兄ちゃんあたしこっちだから」
八幡「おう、がんばってこいよ。」
小町「お兄ちゃんも友達百人作ってきてよね!それじゃーね」
八幡「…」
八幡「百人とか…罰ゲームにもほどがあるだろ」
総武高
八幡(さて、俺のクラスは…F組で変わらず)
八幡(肝心のクラスメートは…男子はほぼ変わらずか?)
八幡(女子は…)
↓10まで多数決で四人
ただしゾロ目が出た場合は【戸塚が女子】になりクラスメートに強制加入
クラスメートは多数決で戸塚+3人になります
雪乃
結衣
川崎
三浦
海老名
相模
城廻
一色
陽乃←世界線変動(事故関係)
平塚←世界線変動(奉仕部関係)
いろはす
八幡のクラスメート女子>>9-18の結果
当確
戸塚・ゾロ目発生
陽乃・3
雪乃・3
あと一人↓5まで多数決
ただしゾロ目が出たら強制的に当確
川崎
城廻
一色
平塚←世界線変動(奉仕部関係)
いろは
学年違いも変動しない?
いろはすの場合は、いろはすが実際より一年早く生まれてたっていう事になるんか?
2年F組
○一色いろは
八幡(ん?一色いろは…え?)
○雪ノ下雪乃
八幡(…えっ?…えっ?)
○雪ノ下陽乃
八幡「ファッ!?」
モブ「…ざわ……ざわ…」
八幡(ぐっ…やべ、つい大声を出してしまった。つーか出さざるを得ないだろ、なんだよこれ…)
八幡(雪ノ下はわかる。一色もまあわかる。だが魔王はるのんテメーはだめだ)
八幡(タイムリープしてなんだよこれとか、鳳凰院さんはこんな気持ちだったのか…)
八幡(雪ノ下さんが同級生でしかもクラスメートとか…ほんと、なんだよこ…れ?)
○戸塚彩華
八幡(…)
八幡(……)
八幡「ブーーーーーーッ!(AAry」
今日はここまで
2年F組教室
ざわ… ヨロシクー
マタオナジクラスダネー …ざわ
ざわ… オマエトイッショカヨー
八幡(…盛大ににやらかしてしまった。魔王と天使がクラスメートとか、不意打ち過ぎだろ)
八幡(それにしても戸塚と同じクラスか…しかも女子として)
八幡(…女子…女子…戸塚が女子…)
八幡「…グヘヘ」(ゲス顔)
八幡(はっ!いかんいかん、つい戸塚とのトキメキイベントの妄想が捗ってしまう)
ガラガラ-
??「よーしお前ら席に着けー、ホームルーム始めるぞー」
八幡(ん?担任か…)
F組の担任↓1のコンマ
奇数・平塚先生
偶数・モブ先生
平塚「2-Fを受け持つことになった平塚静だ。みんなヨロシク!」
平塚「ま、私のことは知ってる者が多いだろうからこれ位にして順番に自己紹介してくれ」
平塚「手短に済ませて残りの時間は談笑でもして交流を深めること、以上だ」
八幡(ざっくり過ぎだろこの人…)
…そんなこんなで自己紹介が始まった
今年は厚木先生じゃないのか。
モブ「よろしくお願いします」
パチパチ チョーキンチョ-シター
八幡(…つーかエンカウントしたくない女子TOP5入りしてるようなのがよりにもよって3人もクラスメートとか)
八幡(クソゲーをスーパーハードモードでプレーしてる気分なんだが…)
八幡(…まぁ、某タイムリープアニメ基準で考えるとありうるんだよな)
八幡(世界線の変動で性別が変わったり、町の様相が変わったり、人の生死まで…)
八幡(いや、待てよ。戸塚の性別が変わってるの良いとして)
八幡(変動の影響で雪ノ下姉妹や一色は同姓同名の別人という事には…)
一色「一色いろはで~す。みんなと楽しく過ごせたら良いなって思ってます、ヨロシクお願いしま~す」キャピ
八幡(…なりませんでした)
平塚「じゃ、次!雪ノ下陽乃」
八幡(ついにきたか…え?…なん…だと?)
八幡(いない…いないぞ!雪ノ下陽乃がいない!いったいどうなってんだ!?)
だが周りのクラスメートの視線は間違いなく雪ノ下陽乃を『見て』いる。
クラスメートの視線が少しづつ少しづつ教壇に近づいていき
…やがて教壇の中央に収束した。
―――――雪ノ下陽乃です
――――ドクンッ
八幡「がはッ!」
キィイィイィィィィィィイィ――――
八幡(あ…頭が………割………る………)
ぐにゃああぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁ………
八幡「」
―――――
―――
ー
雪ノ下陽乃の登場により世界線が大きく変動しました
世界線の変動数値↓3のコンマ00~99
いけ
八幡「」
――――――ガヤ……ヒ…ヤ……ヒキ…ヤ…
八幡「…」
平塚「コラ!比企谷!聞こえとるか?」
八幡「はっ!?…え?……あれ?」
八幡(…今のは?…一体何が起こったんだ?)
平塚「何をボーっとしとるのかね?ほら、君の番だぞ」
ざわ… ナニアレー
プークスクス …ざわ
八幡「え、あ…ハイ」
八幡(ぐぬぬ、今日何回目のやらかしだよ。ま、手早く済ますか…)
―グラッ
八幡(…あれ…体に力が……入ら…ね…)
ドンガラガッシャーン…
平塚「お…おい、比企谷!」
ちょっと投下が遅すぎない?
すげえ面白い
所でレスをsage(さげ)てるのは意図的に?基本的には書き手は上げる方だけど
因みにsaga(さが)ならNGワード消せる上に、レスを上げられる
>>45
おk
――その後俺は入院することになり普通に動けるようになるまで五日かかった
登校中
八幡(…また一年の時と同じ入学ぼっちパターンな件)
八幡(この世界線いろいろ酷すぎだぞ…)ブツブツ
小町「もぉ、お兄ちゃん!前見て前!何回言ったらわかるのかなーこの愚兄は」
八幡「おい、愚兄愚兄言うのはやめろ。変な世界への扉が…じゃなくてマジ泣きしちゃうって言ってるだろ」
小町「うわぁ…ポイントがマイナス側にカンストしちゃったよお兄ちゃん」ジト-
八幡「…マイナス側があったのかよそれ」
小町「そんなことよりお兄ちゃん、友達はできそう?」
八幡「…もう無理だろうな。五日も経てばクラス内でグループが大体出来上がってるはずだ」
八幡「早い話が割り込み不可能」
小町「そこを何とかさ、まん前から打ち抜く!的な感じで!」
八幡「どこのネイティブアルターだよそれ…」
小町「とにかくあたしはお兄ちゃんに人並みの高校生活を送ってほしいんだよ!」
小町「あ、今の小町的にめちゃくちゃポイント高い!」
八幡「あーはいはい、高い高い」
小町「じゃ、あたしこっちだから」
八幡「おう」
一人称が「あたし」の小町ってなんか新鮮
総武高
八幡(教室行く前に平塚先生のところ行くか。救急車とかいろいろ手配してくれたみたいだしな)
八幡(…なんでこんな気の利く人が結婚できないんだ?誰かもらってあげて!)
職員室
八幡「失礼します、平塚先生いらっしゃいますか?」
平塚「おお、比企谷!体のほうは大丈夫か!心配したんだぞ!」バシバシ
八幡「はい、もう大丈夫です…ご迷惑をおかけしました(心配してるなら叩くなよ)」
平塚「はっはっはっ気にするな、いつでも甘えてくれたまえ!」
八幡(…やだ、かっこいい。この姉御肌、好きになっちゃいそう)
平塚「あーそれから比企谷、君の席についてなんだが…」
八幡「席?席替えでもしたんですか?」
平塚「うむ、君が運ばれていってからクラスの空気がちょっとアレだったんでな」
平塚「サプライズ的に席替えをしたんだ。くじ引きで決めたんだが君の席の分は私が引いた」
八幡「そうすか。ま、クラスの雰囲気が良くなったんならいいですけど」
平塚「勝手なことをしてすまない、ほらこれが割り当てだ」パサッ
八幡(…つーかやばくね?隣にきたら危険な人がいるじゃん、雪ノ下さんとか陽乃さんとか魔王はるのんとか)
八幡(…くっ!紙一枚を見るのがこんなに怖いとは…)
八幡(隣が戸塚でありますように、隣が戸塚隣が戸塚…)
八幡の隣↓1のコンマ一桁が
0・1雪乃
2・3陽乃
4・5いろは
6・7戸塚
8・9モブ子
今日はここまで
>>48
元の俺ガイル世界線とは若干違う感を出してみてます
>>49
声だしてワロタ
八幡「…」
雪ノ下陽乃 比企谷八幡
八幡「」
雪ノ下陽乃 比企谷八幡
八幡「」
雪ノ下陽乃 比企谷八幡
八幡「」
ざんねん!! はちまんの こうこうせいかつは これで おわってしまった!!
平塚「どうした比企谷ー。また具合でも悪くなったのか?」
八幡「…ボクハダイジョーブデス」
平塚「顔色が悪いようだがほんとに大丈夫か?なんなら保健室に行くか?」
八幡「…」
八幡「平塚先生…俺、総武高を退学しようと思います」
平塚「…」
平塚「…な…ナンダッテー!」
八幡「…そして、木更津の盤州干潟で海苔の養殖をして一からやり直そうかと…」
平塚「…なにを言ってるんだ君は?何か嫌なことでもあったのかね?」
八幡「いえその…席が…ですね…」
平塚「席?雪ノ下陽乃の隣が嫌、ということか?」
八幡「ええ…まぁ…」
平塚「…確かに勝手に席替えをしたのは悪かったと思っているがそこまで嫌がることはないだろう?」
平塚「彼女は容姿端麗、成績優秀、まさに才色兼備そのものだ。良い刺激になると思うんだが?」
八幡「…」
八幡(あの人は刺激を突き抜けて毒物レベルだろ…蛇の血液毒とか)
平塚「まぁとにかく、スタートで少し躓いたがまだ挽回できる。がんばりたまえ!」
八幡「…うす」
平塚「ガンダムファイトレディー、ゴー!」
八幡(…それ今言うんだ、て言うか年ばれちゃいますよ先生)
2-F教室前
八幡(これから毎日【冒険初日にアリアハンの王様に会いに行ったら、王様がゾーマだった】…を繰り返すのか)
八幡(もはや絶望しかない…どうすりゃ良いんだ…)
八幡(…それにしても、あの雪ノ下さんが見えなかったという現象と突然の頭痛はいったいなんだったんだろう?)
八幡(関連性は間違いなくありそうなんだがな…とりあえず教室をのぞいてみるか…)
八幡(俺の席は、前の世界線と同じ廊下側の真ん中あたり…その隣に…いた、間違いない雪ノ下さんだ)
八幡(ご丁寧に妹の雪ノ下までいる、しかも談笑してるし…)
八幡(あの二人が談笑とかスゲー新鮮なんだが…さらに言えば雪ノ下さんが制服着てるのも新鮮…アリだな!)
八幡(っと、こうしている場合じゃない、席に着かないとな)
八幡(魔王に気づかれないよう、長年のぼっち生活で培ったステルスヒッキーをフル活用し着席する…)
八幡(俺のステルスヒッキーは封絶レベルだぜ!)
スタスタスタスタ ガタタッ ストッ
陽乃「おはよう、比企谷クン!」
八幡(すてるすひっきー は まおう には きかなかった!)
八幡「…どうも」
陽乃「朝の挨拶はおはようございます、だよ?」
八幡「………うす」
陽乃「お・は・よ・う!」ニコッ
八幡(こええええ!顔は笑ってるのに殺気しか感じられない!下手な事したらヤられる!)
八幡「…お…おはよう…ございます…」
陽乃「よろしい!」
雪乃「ハァ…姉さん、初対面の人を威嚇するのはいかがなものかと思うのだけれど」
陽乃「もー雪乃ちゃんったら、威嚇だなんて人聞きが悪いなぁ」
陽乃「そういえば比企谷くん、この前救急車で運ばれちゃったから自己紹介まだだったよね」
八幡「…そうですね」
陽乃「あたしは雪ノ下陽乃ヨロシクね、で、こっちがあたしの妹の雪乃ちゃん」
雪乃「雪ノ下雪乃です、よろしく」
八幡「…比企谷…八幡です」
陽乃「…」
陽乃「比企谷くん…もしかして警戒してる?」ニコッ
八幡「…い…いえ、そんなことは…」
八幡(何でわかるんだよ!怖いから!マジで怖いから!危険回避アビリティが絶賛発動中だから!)
陽乃「…ま、初対面だし許してあげる!」
雪乃「許すも何も、比企谷君は何も悪いことはしていない…」
陽乃「あ、そうそう見てわかると思うけどあたし達は―――」
陽乃と雪乃の関係↓3のコンマ
偶数・双子(二卵性)
奇数・普通の姉妹(前の世界線準拠、家庭の事情で同学年)
陽乃「あ、そうそう見てわかると思うけどあたし達は『超』が付いちゃうぐらいの仲良し美人姉妹だよ!」
雪乃「ハァ…姉さん、恥ずかしいからそういうのはやめて頂戴」
陽乃「どうして?見たまんまじゃない、もしかして照れてるの?だめだよ、自身持たなきゃ」
雪乃「姉さん」キッ
陽乃「雪乃ちゃん怖ーい、ねぇねぇ比企谷くんはあたし達のことどう思う?」
八幡(答えにくい質問をなんで俺に振るんだよ…もしかして試されてる?)
八幡「…えーと、その」
八幡の返事↓3のコンマ
偶数・無難なことを言う
奇数・気の利いたことを言う
八幡(下手なことは言えない…無難なこと、そう社交辞令をいってとりあえず凌ぐ!)
八幡「…二人とも絵画の中から飛び出してきたような美しい方だなって思いました」(震え声)
八幡(…どうだ!?)
雪&陽「…」
八幡「…」
陽乃「…………ぷっ」
陽乃「あっははははははははは!やだーもー比企谷くんったらー!」バシバシ
雪乃「姉さん、彼なりに精一杯考えて答えたんだからいくら返答がひどくても笑ってはだめよ」
八幡「おい、それ慰めになってないぞ」
雪乃「あら、ごめんなさい」
陽乃「はぁーはぁー…あー久しぶりに大笑いした……比企谷くん」
八幡「…なんすか」
陽乃「とびきりの社交辞令、ありがと!」ニコッ
八幡(…はちまん、もうおうちかえりたい)グスッ
その後平塚先生が来てホームルームが始まったわけだが…
平塚「さぁ比企谷、改めて自己紹介したまえ!」
何がシタマエ!だよ。ロックマンのDr.ライトかよ!
…と、まぁなぜ脳内で八つ当たりしているかと言うとまたしてもやらかしてしまったからだ
それはもう支離滅裂な酷い自己紹介だった。
だいたい自己紹介って言うのは皆、一斉にやるからコミュ障でも何とかなるのであって
一人でやったらただの晒し者である。しかも逃げられない!
もはや嫌がらせレベルの逆サプライズである
さらにいえば『初日に病院行きになったやつ』というレッテルがやらかしの結果に拍車をかけた
なぜこうなったのかって?
だってしょうがないじゃん、魔王にマホトーンかけられてたんだもん
陽乃「社交辞令じゃない素敵な自己紹介を期待してるよ、がんばって!」(ゲス顔)
このゲス顔はさすがの俺でも張り倒そうかと思った
つまり何が言いたいかと言うと俺は悪くない。全面的に魔王が悪い
…で、赤っ恥を掻いた俺はなるべく人との接触を断ち、そして炉辺の石ころの如く時間が過ぎ去るのを待ち
昼休みの鐘が鳴ると同時にベストプレイスに駆け込んだのだった。
昼休み・八幡のベストプレイス
八幡「…ふぅ、やっと落ち着けるな」
八幡(やはり、マックスコーヒーは最高に良い。苦すぎる人生を甘くしてくれるからな…)
八幡(…それにしても、毎日こんな目に合うのか。魔王のプレッシャー半端ないぞ)
八幡(俺、この世界線で生きていけるんだろうか…)
八幡(唯一の心のオアシス、マイエンジェル戸塚が女子ってことだけが救いだが)
八幡(良く考えたら一回も話してないな…)
八幡(戸塚分が圧倒的に足りない…)
エンカウントイベント発生!
2-Fのクラスメートとエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
トリップ付けてみる
八幡(戸塚戸塚戸塚…)ブツブツ
陽乃「ひーきーがーやーくん!」
八幡「あひゃい!」ビクゥ
陽乃「…そんなに驚かなくても良いんじゃないかな?」
八幡(げぇっ!魔王!…なぜここにいる事が分かったんだ!?…まさか発信機の類か!?)
陽乃「ねぇ、隣いいかな?」ニコッ
八幡(だからその笑顔やめろ!怖いから!)
八幡「…別に…いいですけど」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…」
八幡(…なにこれ?何で黙ってんの?この程度の沈黙は一般人相手なら何も問題ないが…)
陽乃「…」
八幡(相手が相手だけに間が持たないぞ。…ならいっそ思い切って話しかけてみるか!)
八&陽「「あの!」」
八幡(なんてことだっ………!やらかしっ………!!圧倒的っ………!やらかしっ………!!)
陽乃「…え~とごめんね、ちょっと緊張しててさ」
八幡(…え?)
陽乃「いや~比企谷君みたいな男の人初めてでさ」
八幡「…というと?」
陽乃「うん、あたしってなかなかの美人でしょ」
八幡(自分で言っちゃうのかよ!まぁその通りなんだが…)
陽乃「だからあたしに近づいてくる男の人ってみんな鼻の下伸ばして近づいてくるからいい加減ウンザリしててさ」
八幡「はぁ…そうなんですか」
陽乃「でも比企谷くん、そんなことなかったからちょっと興味沸いちゃったの」
八幡(…全然うれしくねぇよ)
陽乃「ほら!それ!その表情だよ!いま興味ないとか、嬉しくないとか思ったでしょ!?」
八幡(表情変えてるつもりないのに何で分かるんだよ!エスパーかよ!)
陽乃「朝のホームルーム前もそんな感じだったし、一目惚れじゃないけど…ビビッと来たって感じかな」
八幡(俺からすれば死亡フラグがビビッと来てるよ!)
陽乃「…でも、一番の理由は比企谷くんがキュートだからかな」
八幡「…え?キュート?」
陽乃「そ!キュートだよ。だって比企谷くんってかわいがってあげたくなっちゃうんだもん…」
―――――怯えた子犬みたいで
八幡「」
八幡「」
八幡「」
陽乃「…どうしたの比企谷くん?」
八幡「……イエ…………ナンデ……モ…アリマ……セン…」
陽乃「そう?ま、いいけど…あ、それからー」
八幡(まだあるのかよ!?もうやめて!八幡のライフは0よ!)
キーンコーンカーンコーン…
陽乃「あっと、予鈴なっちゃったね。あたしは教室戻るけど比企谷くんは?」
八幡「…もう少し…ここにいます」
陽乃「そっか、遅れちゃだめだぞ」
八幡「…うす」
陽乃「続きは放課後にね!」ニコッ
八幡(続けたくねーよ!続けたいならウェブでやれよ!)
陽乃「それじゃーねー」タタッ
八幡(…可愛げがあるかと思ったらやっぱり魔王でしかなかった件)グスッ
陽乃と会話しました
陽乃の好感度が少し上昇しました
ライフどころかSAN値もピンチになってい待った俺は放心状態で5限と6限を過ごていたようで
気が付いたら放課後になっていた
放課後・教室
ざわ… アハハナニソレー
ドコヨッテクー …ざわ
八幡(魔王は雪ノ下やクラスの女子と会話している。今のうちに逃げなければ…)
エンカウントイベント発生!
2-Fのクラスメート(平塚先生含む)とエンカウント男女問わず↓3安価
ゾロ目が出た場合はエンカウントはキャンセルされて帰宅します
>>101
× ライフどころかSAN値もピンチになってい待った俺は
○ ライフどころかSAN値もピンチになってしまった俺は
ちょくちょくある誤字脱字は勘弁、脳内補完で頼む
というかまたしてもはるのんww
荒ぶりすぎィ!
八幡(荷物もまとまったし、瞬殺のファイナルブリット並みの速度でさっさと帰る!)
陽乃「比企谷くん、もう帰っちゃうの?」
八幡(ンなっ!俺が遅い!?俺がスロゥリィ!!?)
陽乃「昼休みに続きは放課後って言ったはずだったんだけどなー」ニコッ
八幡「ヒエッ…スンマセンワスレテマシタ…」
陽乃「なんだか帰ろうとしてた気がするけど…ま、いっか。それじゃケータイの番号交換しよっか」
八幡「えっ?」
ケータイの番号の交換↓3のコンマ
偶数・する
奇数・しない
ゾロ目・平塚先生から呼び出される
陽乃「どうしたの?ケータイ持ってるよね?交換しよう?」ズイッ
八幡(魔王に個人情報を渡せ?…何それ怖い)
陽乃「比企谷くん?」ズイッ
八幡(くそ…もう打つ手なしか…)
ピンポンパンポーン
『2年F組比企谷八幡、職員室平塚まで来るように―』
八幡(助かったぁぁぁぁぁああぁっぁあ!グッジョブ平塚先生!)
八幡「なんだか呼び出されたみたいなんで失礼します」タタッ
陽乃「ちょっと、比企谷君!…んもぅ」
職員室
八幡(…ふぅ、命拾いしたぜ)
八幡「平塚先生いらっしゃいますか」
平塚「こっちだ比企谷、随分早かったな」
八幡「ええ、とにかく先生に会いたくて仕方なかったんで…」
平塚「…えっ?///」
八幡(あがっ!口が滑ったぁぁぁあ!)
平塚「ばっ…バカモノ!大人を、ましてや美人女教師をからかうんじゃない!///」
八幡(…どさくさにまぎれて何言ってんだこのアラサー教師は…)
平塚「コホン…で、どうなんだ体調は?」
八幡「まぁ、特に問題ないですけど…」
平塚「そうか、それは良かった。もし何かあったらすぐに私を頼りたまえ!」
八幡「はぁ…」
平塚「…」
八幡「…あの、話はこれだけなんですか?」
平塚「こらこら、大事な教え子の健康を気にかけているんだぞ?これだけ、という言い方はないだろう?」
八幡(ぐっ…、荒ぶる魔王の猛攻でライフ0の今の俺にとっては、ヤバイぐらい身に染みる温かい言葉と心遣い…)
平塚「ん?どうした比企谷?」
八幡(やべ…、まじで泣きそう。平塚先生ェ…)
八幡の心の叫び↓5までコンマ多数決
偶数・先生、俺と結婚してください!
奇数・先生、温かい心遣いありがとうございます!
但し↓5までにゾロ目が出ると 魔 王 降 臨 !
bbb
>>119
多数決は偶数・3
だが、ゾロ目発生で 魔 王 降 臨 !
今日はここまで
所で卒業からタイムリープっていうけど、八幡本人の雪乃と結衣への好感度はかなり高いと思うが…
別世界みたいな物だから、本心はともかく、現段階では距離置いてる?
>>97
この部分なんだけど
怯えた子犬みたいでってのは実際言ったの?八幡のフラッシュバック?
その前の部分で鉤括弧閉じてるから分からん
>>134
ゆきのんとガハマさんへの好感度自体は高いですが
いろはやはるのん、戸塚(女子)、担任が平塚先生など
イレギュラーなことが多すぎるので現時点では距離置いてます。
>>136
直接言いました。演出のつもりでそうしました(後だし弱気発言)
八幡「…平塚先生」キリッ
平塚「な…何かね?」
八幡「僕と…」
平塚(え?これは?…この雰囲気は!?もしかすると…もしかするのか!?私にもついに春が来るのか!!??)///
八幡「結こ…『比企谷くーん!』
陽乃「いやー、待つのも億劫だったから来ちゃった」ニコッ
八&平「…」
平塚(…チッ)
八幡(……あぶねぇぇぇえ!勢いでプロポーズするところだった。今回ばかりは魔王グッジョブ!)
平塚「陽乃、職員室で騒ぐんじゃない。さらに言えば待ち合わせ場所でもないぞ」
陽乃「ごめんなさい、静ちゃん」
平塚「こら陽乃、先生に対してちゃん付けはやめたまえ」
陽乃「まったまたー、嬉しいくせにー」
平塚「は・る・の!」
陽乃「はーい、反省してまーす」
平塚「だいたい君はだな…」
八幡(…魔王が説教されてるうちに逃げよう)コソコソー
陽乃「比企谷くん、どこに行くのかな?」
八幡(ぐっ!この人後ろに目が付いてんのかよ…)
八幡「…いや、用件も済んだし帰ろうかと」
陽乃「あたしとの用件はすんでないよね?」
平塚「なんだ比企谷、話の途中で抜け出してきたのかね?あまり感心しないな…」
陽乃「静ちゃ…平塚先生もそう思うでしょ?比企谷くんったら酷いんだよ!」
八幡「…スイマセン」
平塚「まぁ落ち着け、…そうだ、なんならここで話をつけて行きたまえ」
陽乃「職員室でそんなことしちゃだめなんじゃないの?」
平塚「比企谷との話が済めば退屈になるところだったのでな、少しぐらいならかまわん」
平塚「それに生徒同士の話を聞いてやるのも教師の仕事だ。…で、何の話だったのかね?」
陽乃「うん、比企谷くんと何処でイチャコラチュッチュしようかって話だよ!」
平塚「比企谷ァ!!」バンッ
八幡「ひぃぃ!」
平塚「私に対する当て付けか!?婚活失敗回数が二桁突破した私に対する当て付けかぁ!!!」ブンブン
八幡「違う!違います!ケータイの番号を交換しようって話ですよ!」ガクガク
平塚「」
平塚「………陽乃」
陽乃「テヘッ☆」ペロッ
八幡(イラッ☆)
平塚「…コホン、なんだそんなことか、取り乱してしまったではないか、まったく…」
陽乃「ま、そんなわけだから比企谷くん番号交換しよ」
八幡(平塚先生がいる手前、嫌だとは言いづらい…しかたがないか)
陽乃「そうだ、平塚先生も交換しようよ!いいよね比企谷くん?」ニコッ
八幡「………うす」
ケータイの番号とメールアドレスを交換しました
陽乃
平塚
比企谷家
小町「…お兄ちゃん、体中から負のオーラが噴出してるんだけど学校で何かあった?」
八幡「…ああ、アレだよアレ。うん、アレなんだよな、ほら俺ってアレだったし」
小町「アレじゃわかんないよー。つらいことでもあったの?あたしで良いなら慰めてあげるよ?」
小町「あ!今の小町的にポイント高い!」
八幡「………」
小町「…ほんとに大丈夫?」
八幡「…わるい、もう寝るわ」
小町「お兄ちゃん、ホントにつらかったら…」
八幡「大丈夫だよ、心配してくれてありがとな小町。愛してるよ」
小町「えっ?///」
小町「もう!そんなことサラッと言ってポイント稼ぐのは反則だよ!///」
俺はベッドに横たわって学校で起きたことを思い起こしていた
見えなかった雪ノ下さんの事や担任が平塚先生であること、そして突然の頭痛、国際教養科ではない雪ノ下、同級生のいろは、
さらに女の子としての戸塚…戸塚……グヘヘ、おっと失礼
どれをとってもありえないことばかりで
いくら考えても結論が出るわけでもなく結論への道筋が見つかるわけがない
前にいた世界線ではない、パラレルワールドのようなものだから当然といえば当然なのかもしれない
いわゆる『ありえないなんてありえない』というやつなんだろう
ありえないなんてありえない、というならばまだ接触していない由比ヶ浜はいったいどうなっているのだろうか?
年上か年下か、総武高の生徒なのだろうか、いやそもそも『由比ヶ浜結衣』という人間は存在しているのだろうか?
材木座は…まぁいいとして、三浦は?海老名さんは?川ナントカ沙希さん、略してカワサキさんは?相模は?城廻先輩は?鶴見留美は?
そして今思い描いている人たちが関った奉仕部は?
…いま俺が生きているこの世界線でもし仮に彼、彼女らが存在していなかったとして、いったい誰がそのことに違和感を持つのだろうか?
いや、違和感を持つものなんてそれこそ存在しない。なぜなら『それら』はこの世界線に最初から存在しないものなのだから
もし違和感を持つものがいるとするならば、この世界でただ一人しかいない
別の世界線からこの世界線に滑り込んできた比企谷八幡という人間だけだ
―――――この世界でただひとり
孤独、という言葉が思考のいたるところにこびりついていく
それらを振り払えば振り払うほど得体の知れない恐怖と焦燥感が俺を包み込んでいく
イタチごっこを続けているうちに意識がボンヤリしはじめ
やがて暗闇の中に落ちていった…
というわけで、はるのん愛に溢れた八幡の高校生活の実質的初日が終わりました
今後は安価・コンマの頻度を増やす予定です
投下速度もなんとかあげたいなと思ってます(遅筆が改善されるとは言ってない)
それにしても地の文ってすごい難しいですね
今日はここまで
登校中
八幡(ありえないなんてありえない…か)
八幡(ついに俺も真理の扉を開いてしまったというのか?)
八幡(はっ!もしや俺に友達が出来ないのは友達の因子を扉の向こう側にもって行かれたからなのか?)
八幡(…なわけねーか、というか少し認識が甘かったのかもな)
八幡(こっちの雪ノ下は俺の知ってる雪ノ下じゃない。多少の類似点はあるが、やはり根本的には違う)
八幡(誰であろうと、あっち側の認識のまま接するのはやめた方が良いな…)
小町「…」
八幡「…ん?どーした小町?」
小町「…あたしは本当に心配だよ」
八幡「…ちょっと新しい環境に戸惑ってるだけだ、考えすぎだよ」
小町「じゃあ今夜はご馳走作ってあげるから元気出してよね!じゃ、あたしこっちだから!」
八幡「おう」
八幡(…小町、心配かけてすまん)
エンカウントイベント発生!
2-Fのクラスメートとエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
いろは「おはよーヒキタニくん、ちょっといいかな?」
八幡「」ブツブツ
いろは「…ちょっと、聞いてるの!」
八幡(…ん?げぇっ!一色!)
いろは「ヒキタニ君、無視するなんてひどくない?」
八幡(この一色も俺の知ってる一色じゃないんだよな、同級生だし。とりあえずある程度距離を置く方向でいくか)
八幡「…ヒキタニって誰だよ」
いろは「え、違ったっけ?自己紹介のときそう言ってなかった?」
八幡「言ってねーよ。テンパって訳わかんねーことは言ったけど」
いろは「ププッ…酷かったよねあれ。良いところ見つけるほうが難しかったもん」
八幡「ぐぬぬ…」
いろは「改めて自己紹介するね。私は一色いろは、ヒキタニ君は?」
八幡「…比企谷八幡」
いろは「ヒキガヤだったんだ…うん覚えた!」
八幡「そか」
いろは「じゃ、八幡って呼ぶね」
八幡(なにぃぃい!いきなり名前を呼び捨てだと!…ま、当然か、こいつリア充で葉山グループだしな)
いろは「…あ、もしかして嫌だった?私としては友達増やして仲良くなりたいから名前呼びしたいんだよねー」
八幡「…ま、好きにすりゃ良いんじゃね?」
いろは「うん、そーする。私のこともいろはって呼んでいいからね」
いろは「それじゃ、ケータイの番号とメルアド交換しよっか!」
八幡(…グイグイ来るなこいつ、これがリア充の力か!)
八幡「…えーとだな」
いろは「…だめ?」ウルウル
八幡(…うわぁ。いったいどれだけの男がこの上目遣いに誑かされて来たんだろうか。…ま、俺には効かないけどな)
いろは「お願い!」ズイッ
八幡(近いから!良い匂いがするから!クラッときちゃうから!…あ、しっかり効いちゃってました)
八幡「…ま、いいけど」
いろは「エヘヘ…ありがと、えーとケータイはっと…」
いろは「…これでよしっと。暇だったら連絡してね、お話しよーよ」
八幡「おう」
八幡(…で、連絡したら返信がなくて『ごっめーん寝てたー』とか『電池切れてたー』とか…ありえないなんてありえない!キリッ)
いろは「じゃせっかくだし一緒にいこっか、八幡!」
八幡(…一色に呼び捨てされるとか違和感半端ないな)
いろは「…八幡?」
八幡(くっ!これがギャップ萌えか!?…くやしい!でも八幡少しときめいちゃう!)
八幡「…ああ悪い、考え事してた」
いろは「もー、こんな可愛い女の子そっちのけでボーっとするなんてひどいよ!」プクー
八幡(…自分で可愛い言うなよ、劣化はるのん乙!)
その後、一色と当たり障りのない話をしながら教室に向かった
いろはと会話しました
いろはの好感度が少し上昇しました
ケータイの番号とメールアドレスを交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
昼休み
八幡(今日は魔王が大人しかったおかげでまだ体力的には余裕があるが…)
八幡(同じ空間にいるのはとても耐えられない!逃走あるのみ!)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
屋上
八幡「確かここをこうして…開いた」
八幡(…さてと寛ぎますか)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目がでるとボーナスとしてラッキースケベイベント発生!
屋上の扉を開けるとそこには仁王立ちの男がいた
八幡(オイ、何でここにいるんだよ材木座!出落ちかよ!?)
材木座「フッ、今日は風が少し騒がしい…何かの前触れか!?…ぬっ!何奴!!」
八幡(…相変わらず痛い奴だな、…うげ!目が合っちゃったよ!)
材木座「ほむん、そぉこにいるのは我が戦友、八幡ではないかっ!!!」
八幡「…じゃあな」スタスタ
材木座「ぬわぁ!ちょっと待って!お願いだから!!」
八幡「…お前キャラ崩壊はえーよ」
―――
――
―
この材木座も俺の知っている材木座ではないので、うまく会話を誘導し探りを入れるように話をした
ぶっちゃけ言うとこいつは何も変わっていなかったといっていい
学年も同じ、ラノベ作家を目指してるし、友達もろくにいないようだし…
こちら側の世界線の住人ではない俺としてはこいつの存在が少し、懐かしく感じた
口調は相変わらずウザイが
材木座「なぁにぃ!雪ノ下姉妹と同じクラスだとぉう!!」
八幡「ああ」
材木座「ならば八幡よ、雪ノ下姉妹の二つ名を知っているか?」
八幡「…さぁ?」
材木座「ならば聞かせてやろう!その恐ろしき由来とともになぁ!!」
八幡「ああ興味ねーから」
材木座「…なんか今日の八幡冷たくない?ねぇ!?」ズイッ
八幡「近づいてくるなよ、暑苦しいから…」
材木座「ぐぬぬ」
八幡(…そういや、こいつのケータイ番号入ってなかったな)
八幡(前の世界線では、確か文化祭のときに…)
八幡(正直今後何が起こるか分からないからな、…教えて貰っておいたほうが良いか)
八幡「材木座、ケータイ持ってるか?」
材木座「…えっ?そっ…それはもしかして、番号を教えてくれるということでおじゃるか?」プルプル
八幡「そーだよ、持ってるなら早く出せ。昼休み終わっちまうだろ(…おじゃるってなんだよ!?)」
材木座「持ってる持ってる!今出すぞ!」
八幡(素が出すぎだっつーの、そこまで喜ぶことかよ…)
材木座「くっくっくっ…八幡よ、ついに我と…」
八幡「じゃあな」
材木座「あぁ!まって!真面目にするから!!」
八幡「…だからキャラ崩壊はえーっての」
戸塚ならともかく、自ら材木座と番号を交換する羽目になるとはな…
でも良く考えてみれば、この世界線でぼっちでいることは危険だ
と、心のどこかで思っていたからかも知れない
材木座と会話しました
材木座の好感度が少し上昇しました
ケータイの番号とメールアドレスを交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
材木座
放課後
世界線変動イベント発生!
八幡が奉仕部に付いて調査します↓5のコンマが
00~33・奉仕部はこの世界線に存在する
34~99・奉仕部の存在がこの世界線から消失します
存在する場合、部長は強制的に雪乃になります
今日はここまで
ブックス
>>191
世界線変動数値・02
奉仕部はこの世界線に存在することになりました
部長・雪乃
放課後
八幡「さてと、奉仕部がどうなっているのか調べに行くか…」
調べるにあたって誰かに直接聞いたり、部活動の名簿を職員室に調べに行くのは却下した
『なに言ってんだこいつ?』とか『部活動に入りたいのか?』とか『私が顧問をしている○○部はどうだ?』とか
あらぬ方向に事態が進む可能性を考慮したためだ
八幡(…それだけは避けないとな、仮に奉仕部があったとしても入部するかどうかはまだ決めてないし)
八幡(こっちではこれでもかってぐらい慎重に、かつ単独で動いたほうが良いだろう)
奉仕部(?)の部室前
八幡(…うーん、ノックして入らないほうが良いよな?)
八幡(奉仕部が存在していたとして、ノックするってことはここが奉仕部だとわかった上で来たことになる)
八幡(奉仕部への相談なんかない、つまり冷かしになり雪ノ下に罵詈雑言を浴びせられてしまう…)
八幡(雪ノ下が部長じゃなかったとしても良くは思われないだろう)
八幡(何も知らなかったという体でノックなしで入る、人がいたら間違えました…だな)
八幡(もし中に誰も居なかったら…どうなるんだ?…想像もつかないな)
俺は、大きく深呼吸しドアに手をかけた
八幡(…よし!開けるぞ!!)
ガラガラ!
教室の中にはポツンと佇む長くて美しい黒髪を持った少女の姿
つい最近まで見ていた光景のはずなのに、酷く懐かしい感じがした
八幡「…」
雪乃「どなたかしら?…あら、比企谷くんじゃない、部屋に入るときはノックしてから入ってほしいものね」
八幡「…」
雪乃「…あなた、いつまで案山子のように突っ立って居る気なのかしら?」
八幡「…え?…あ…ああ、悪い間違えた」
雪乃「間違えた?」
八幡「空き部屋だと思ったんだよ、何?自習でもしてんの?」
雪乃「いいえ、正式な部活動よ」
八幡「そーか…」
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…もう一度言うけどいつまで突っ立ているのかしら?出るか入るかどちらかにしたら?」
八幡(雪ノ下は確認出来た…が、奉仕部かどうかはわからない。少し探りを入れてみるか…)
八幡「じゃ、入らせてもらうわ。…この椅子使って良いの?」
雪乃「ええ、どうぞ」
八幡(うわぁ…、すげー懐かしいなこの配置…)ガタガタ
雪乃「…ところで、あなた何故こんな場所まできたの?放課後することがないの?」
八幡「…自習しようと思って人がいない場所を探してたんだよ」
八幡(友達いないの?って聞かれてる気がするのは気のせいだよな?…な?)
雪乃「そう、残念だけどここはそういう所じゃないから別の場所を探したほうが良いわよ」
八幡「そうする、部活の邪魔しちゃ悪いしな。…ところでここ何部なんだ?」
雪乃「…奉仕部よ」
八幡「そか」
八幡(やはり奉仕部だったか、…つーか部活当てゲームしないんだ)
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…なぜ、何も話さないのかしら?」
八幡「…え?なんか話して欲しかったの?」
雪乃「…ハァ、姉さんの言った通りね」
八幡「…何がだよ」
雪乃「あなた、人との接触を極端に避けるのね。意図的…と言ってもいいぐらいに」
八幡「…お前の姉とは結構話してるぞ?」
雪乃「それは姉さんが話し掛けたからであって、あなたからは話し掛けていないでしょう?」
八幡「…まぁそうなんだが、つーか別に話し掛けなくても問題ねーだろ、誰も困ってないし」
雪乃「…」
雪乃「…あなた、友達がいたことある?」
八幡(そのセリフお前が言うのかよ!)
八幡(…っと落ち着け、俺。とりあえず奉仕部も雪ノ下も確認できたしさっさと退散した方が良い。深追い厳禁だ)
八幡「…」
雪乃「答えないの?沈黙は肯定とされるものよ?」
八幡「…いや、悪魔の証明に近いと思っただけだ、つーか結論ありきで聞いてきてないか?」
雪乃「クスッ…どうかしらね?」
八幡(おい!ぼっちに対して微笑むなよ!好きになっちゃうだろが!)
八幡「…じゃあ一つだけ聞いていいか?」
雪乃「ええ、なんなりと」
八幡「この奉仕部ってのは何をやる部活なんだ?」
雪乃「そうね…」
八幡(飢えた者に魚を与えるのではなく…とか言うんだろうな)
雪乃「…友達のいない者に友達が出来るようサポートしてあげる、…そういう部活よ」ニコッ
八幡(ぐぬぬ、こいつ…魔王の片鱗を感じる。つーかマジ微笑むなよ!惚れてまうやろぉ!)
釈然としないまま、俺は奉仕部を後にした…
奉仕部の存在、そして奉仕部部長としての雪ノ下雪乃
俺は、前の世界線との繋がりを見つけたような気がした
比企谷家
八幡「…ご馳走様」
小町「はーい、お粗末さまでした!」
八幡「…」
小町「…」
八幡「…なんだよ?」
小町「ふっふーん、お兄ちゃんなんだか少し元気になったみたいだからさ」
八幡「そか」
小町「目を見ればわかるよ!超腐ってる目から凄く腐ってる目になってるし!」
八幡「その発言は俺から元気を奪っていくわけだが…」
小町「てへぺろ」
八幡「…うぜぇ」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…ん?メール?」
小町「おぉ!誰から?ねえ誰から!?」
メールがきました↓3コンマ一桁
0・1陽乃
2・3平塚
4・5いろは
6・7材木座
8・9スパムメール
八幡「…スパムメールだな、うん」
小町「平塚って書いてあるじゃん!ね?誰なの?」
八幡「うちのクラスの担任だよ」
小町「…え、もうやらかしたの?」
八幡「おい、俺は人畜無害な人間だぞ?…クラスメートG、H、Iぐらいになれるまである」
小町「…それはどうかと思うけど、で内容は?」
八幡(…嫌な予感しかないのは気のせいであって欲しいが)
From 平塚
【こんばんは、比企谷くん】
【早速ですが君の健康のことについてご連絡させていただきます】
【退院してから間もないうえ、万が一の事態に備え養護教諭をはじめ】
【他の先生方と連携をとれるよう話をつけておいたことをご連絡致します】
【なるべく早いうちに連絡しようと思いメールしました】
【明日も元気な姿を見せてくれよ!それでは…】
八幡(平塚先生ェ…)ジーン
【追伸】
【それから今日の昼休み、私に言いかけたことは一体なんだったんだ!?】
【交際の申し込みというのであれば私と君は教師と生徒という関係であり…
八幡「…削除っと」ピッ
小町「…うわぁ、いろいろ酷すぎだよお兄ちゃん」
今日はここまで
× それから今日の昼休み
○ それから昨日の放課後
すまん、間違えた
おっつん
10巻ではるのんちょっと(読者には)弱点というか綻びが見えたから大魔王からちょっと可愛い大魔王くらいにはなったよね
あとこれって材木座みたいに自由安価時出てないキャラだしても構わないのん?
無理なら無理で無駄に風呂敷広げないで済むし構わないんだけど
>>222
総武高の生徒とエンカウント男女問わず
これが出た場合は基本的に総武高の生徒なら誰でもおk
皆にチャンスがあるようにしていこうかと思ってます(風呂敷をたためるとは言ってない)
極端な話、安価とコンマに打ち勝てばクラスメートを差し置いてモブ子√も可能です
登校中
八幡(奉仕部の存在は確認できた、となると次の問題は例の作文か…)
八幡(砕け散れ!とか、爆発しろ!とか書かなかったどうなるんだ?)
八幡(平塚先生に強制入部させられずに済むのだろうか?)
八幡(どの道下手には動けないな、魔王とともに奉仕部入りとかありえないとも限らないわけで…)
八幡(…振りじゃないからね?押すなよ!絶対押すなよ!?)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
陽乃「おっはよー比企谷くん!」
八幡(ぞーま が あらわれた!)
八幡「…おはようございます」
陽乃「おや?なんだか元気がないねー」
八幡「…いつもこんな感じですよ」
陽乃「そう?」
八幡「ええ…」
八幡「…」
陽乃「…」ニコッ
八幡(はい、暗黒微笑いただきました!何度見ても怖いから!)
八幡「…なんすか?」
陽乃「…昨日の夕方から、雪乃ちゃんすっごく機嫌が良くてさ」
八幡「…へぇ」
陽乃「きっと、気の合う友達でも出来たんじゃないかと思ってね」
八幡「…」
陽乃「雪乃ちゃんて結構頑固者なの。でさ、それが原因で今まで友達あんまり出来たことないの」
八幡「…そーなんすか」
陽乃「いやーあの頑固で負けず嫌いな雪乃ちゃんに友達が出来るなんて…」
陽乃「きっと雪乃ちゃん並にクセのある『男の子』なんだろうなって思ってさ」
八幡(男の子とか言っちゃってるし!要するに昨日のこと筒抜けじゃねーか!雪ノ下ェ…)
陽乃「比企谷くん、誰だか知らない?」ニコッ
八幡「…別に友達なった気はありませんよ、世間話しただけです」
陽乃「あたしは『知らない?』って聞いたんだけど、なんでその返事が『友達になった気はない』なのかなー?」
八幡(…ぐわっ!ぬかった!おのれ魔王め…)
陽乃「ねぇ、どうして?」ニヤニヤ
八幡「…つーか、わかってて聞いてるんでしょ?」
陽乃「もちろん!」ニコッ
八幡「…そーすか」
陽乃「雪乃ちゃん、ちょっととっつきにくいトコあるけど根は良い子だから、仲良くしてあげてね!」
八幡「…善処します」
八幡(仲良くするとは言ってない)
陽乃「…仲良くしてあげてね!」
八幡「善処し…」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
陽乃「仲良くしてあげてね」ニコッ
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
八幡「………ハイ」
陽乃と会話しました
陽乃の好感度が少し上昇しました
昼休み
八幡(…朝のアレなんなんだよ、ダークドレアムかと思っちゃったじゃん)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
八幡(奉仕部の部室には行かないほうが良いだろうし、ベストプレイスは魔王バレしてる…)
八幡(…屋上でマッカン飲むか)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
八幡(…うむ、やはりマッカンはうまい。余は満足じゃ…ん?)
ガチャン!と、屋上の入り口の方から音がして扉が開く
いろは「お、開いた!」
八幡(…え?一色?)
いろは「…あれ、八幡?こんなところで何してるの?」
八幡「…昼飯、おまえは?」
いろは「んー、ちょっと一人になりたかったから…かな?」
八幡「そーか」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…ねぇ」
八幡「ん?」
いろは「…何も話さないんだね?」
八幡「話すこと何もねーんだよ、つーかむしろお前こそ何も話さないのかよ?」
いろは「え?」
八幡「いつも葉山達と話しまくってるだろ、…うっとおしいレベルで」
いろは「…うっとおしいとか酷くない?」
八幡(…やべ、あっち側の一色として話してしまった)
八幡「わり、失言だったわ」
いろは「…ま、いいけど」
いろは「…」
八幡「…」
八幡(何これ?…あれか、私のやりたい事に気づいて先回りしなさいよ!ってやつか?)
八幡(スイーツ脳かよ…実際話すことも特にないし、放置が安牌か…)
特に話すこともないまま時間だけが流れて良く
俺はこういう状況はなれてるから良いけど
一色はそうでもなかったようで…
いろは「…」イライラ
八幡(こいつ、露骨にイラついてんな…ま、どうでもいいけど)
いろは(…チッ)
八幡(…おい、女が舌打ちすんじゃねーよ!しっかり聞こえてるぞ!)
いろは「…昼休み、もうすぐ終わるからもう行くね」
八幡「…おう」
いろは「…」ヅカヅカ
八幡(早歩きで帰るなよ…嫌われたと思っちゃうじゃねーか。俺じゃなきゃ心折れてるぞ…)
いろはと会話しました
いろはの好感度が下がりました
放課後
八幡(奉仕部は確認できたし、今日はすんなり帰りたいが…)
エンカウントイベント発生!
2-Fのクラスメート(平塚先生含む)とエンカウント男女問わず↓3安価
ゾロ目が出た場合はエンカウントはキャンセルされて帰宅します
八幡(すんなり帰れるとは…日頃の行いが良いからだな、日頃何もしてないけどな)
いろは「アハハ-ダヨネー、デサー…」
八幡(…一色?またかよ?…ま、スルーするけど)
いろは「…」ジー
八幡(…ん?)
いろは「…」プイッ
八幡(…だから一体何なの?)
何事もなく帰宅しました
比企谷家
八幡(小町は友達とケータイで長電話中…暇だな)
八幡(…べっ、べつにかまって欲しいとかそんなんじゃないんだからね!)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
メールがきました↓3コンマ一桁
0・1陽乃
2・3平塚
4・5いろは
6・7材木座
8・9スパムメール
八幡(材木座、別に見なくても…ま、見ておいてやるか)
From 材木座
【ゴラムゴラム、我が戦友八幡よ、此度は…
八幡(俺は、ブラウザをそっと閉じた…つーかメールでもその口調かよ!)
八幡(…内容としてはラノベもどきの感想が欲しいということだった)
八幡(雪ノ下に嫌がらせ…ではなく奉仕部を紹介してやろうかと思ったがやめておいたほうが良いよな?)
登校中
八幡(今日は奉仕部に入部するきっかけになった作文を書くことになる)
八幡(高校生活を振り返って…)
八幡(振り返ってもここ数日間の記憶しかないんですけどね)
八幡(…良く考えたらタイムリープ以前の自分のこと何も知らないんだよな)
八幡(ま、現時点でそれほど違和感なく過ごしてるから、あっち側と似たようなもんだと思うけど…)
八幡(そういや事故についても、まだ誰に轢かれたかしらべてないな…)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
いろは「おはよう、八幡!」
八幡「…お、おはよう」
八幡(何回目だよ、…知らず知らずのうちにタイムリープしてるとかないよね?)
いろは「…昨日はごめんね」
八幡「何が?」
いろは「昼休みだよ、ぜんぜん話し出来なかったじゃん」
八幡「気にしてねーよ」
八幡「…」
いろは「…ほんとになにも話さないんだね」
八幡「俺から会話を引き出そうという行為は、乾いたタオルを絞るようなもんだぞ」
いろは「…プッ、なにそれ?ていうか八幡、友達いないの?」
八幡(おいおい、その台詞もこっち来てから何回目だよ…)
八幡「…見りゃわかるだろ」
八幡(この手の話題はサラッと肯定してしまったほうが良い、否定するとむしろ会話が長引いてしまうからな)
いろは「そだね、大体一人でいるもんね…寂しかったりしないの」
八幡「いや」
いろは「…そうなんだ、変なやつ」
並んで歩く二人の間には昨日の昼休みと同じように
時間だけが音もなく流れていく
チラリと一色の顔に目をやると何処か物憂げな横顔があった
学校までもうすぐ、というところで一色が俺の前にぴょんと飛び跳ね
顔を綻ばせながら俺につげた
いろは「今度の日曜日、デートしよっか?」
教室
八幡(一部の生徒に聞かれてしまったな、めっちゃ注目されてたし…)
八幡(なに?公開処刑?…はぁ、面倒なことになりそう)
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡「…なんすか?」
陽乃「べっつにー」ニヤニヤ
八幡(きさま…知っているな!?…つーか情報が出回るの早すぎだろ、どっから聞きつけて来たんだよ)
八幡(ま、トップカースト…それも2年の中でも女王クラスだろうから目立つのも無理ないか…)
いろはと会話しました
今日はここまで
授業中・4限
八幡(高校生活を振り返ってという作文を書かされているわけだが)
八幡(タイムリープで記憶の上書きが起こったわけで…なにも書く事ないな、うん。)
八幡(自分のことが理解できないとか、自分探し(笑)でもしろってのかよ…)
八幡(…奉仕部に強制入部というのもアレだし、とりあえず無難なことでも書いておくか)
!Warning!
世界線変動イベント発生!
世界線が『奉仕部への強制入部』へと収束していきます
↓10のコンマが
00~33・変動(小)、世界線が収束し奉仕部へ強制入部
34~66・変動(中)、世界線は収束せず入部は強制されない(入部について再安価)
67~94・変動(大)、世界線が大きくずれて、奉仕部に入れなくなる(再安価あり)
95~99・変動(特大)、奉仕部への入部は世界から拒絶され不可能になる
遠いなww
遠いな
遠い
八幡(…ま、こんなもんだろ?)
ふと、思った…
俺が奉仕部に入らなかったら一体どうなってしまうのか、と
奉仕部に持ち込まれる相談を雪ノ下は一人で解決、もしくは解消出来るのだろうか
いざとなればチートレベルの姉がいる、とはいえ頑固者で負けず嫌いという事の様だから
相談はおそらく自分一人で解決しようとするのだろう
八幡(俺が入部しなくても、何も問題は起こらない…のか?)
八幡(いや、そもそも前の世界線と同じタイミングで同じ相談が持ち込まれるのか?)
八幡(…くどいようだが、この世界線の奉仕部は俺の知ってる奉仕部じゃない)
仮に前の世界線をトレースするように相談が持ち込まれたとする
その中には俺がいたから、自ら傷つきすべてを背負い込むという選択肢を選んだがゆえに
何とかなった問題もある
もし俺が奉仕部に入らないという選択をした場合
結果として俺は奉仕部を、そして雪ノ下を見捨てたことになるのではないか…
八幡(………)
俺は湧き上がる不快な感情をチャイムが鳴るまで必死に押し殺していた
昼休み
八幡(…さて、どうしようかな)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
屋上
八幡(…奉仕部、どうすっかな)
八幡(…作文が原因で、ってことにはならないと思うが他の強制入部の原因とかあるか?)
八幡(理系教科がヤバイとか?…うーん、待ちガイルでいくか)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
雪乃「こんなところで何をしているのかしら?屋上は立ち入り禁止よ、比企谷くん」
八幡「…お前も、立ち入ってるじゃねーかよ」
雪乃「子供染みたいい訳ね」
八幡「ぐぬぬ…で、何?風紀委員みたいなことしに来たのかよ?」
雪乃「…いいえ、あなたと二人きりになりたかったのよ」クスッ
八幡(ファッ!?)
雪乃「…」ニヤリ
八幡(…こいつ)イラッ
八幡「…ハァ、…俺教室戻るわ」
雪乃「あら残念ね、前みたいに社交辞令の一つでも言ってくれると思ったのだけど?」
八幡「…トラウマ掘り返すなよ、つーか屋上は立ち入り禁止なんじゃねーのかよ」
雪乃「それもそうね、とりあえず出ましょうか」
八幡「…」
雪乃「…ずいぶん思いつめたような顔をしているわね、私で良ければ相談に乗るわ」
八幡「そりゃどーも」
雪乃「…じゃあ、奉仕部の部室にいきましょうか」
八幡(今まさに、その奉仕部について悩んでいるわけだが…)
雪乃「…比企谷くん?」
八幡(…少し、話をするぐらいなら良いか)
八幡「…ああ、悪い。じゃあ行くか」
雪乃「ええ」
奉仕部・部室
雪乃「…で、何を悩んでいるのかしら」
八幡(…遠まわしに聞くべきか?それとも―――)
雪乃「なるほど、僕は友達が少ない…ということを悩んでいるのね」
八幡「おい、まだ何も言ってないぞ!しかも俺の悩みを捏造すんじゃねーよ、友達いないのは確かだけど」
雪乃「冗談よ、少しリラックスさせてあげようと思ったのよ」クスッ
八幡「そーすか、つーお前相談受けるたびにこういうこと言ってるのかよ?」
雪乃「さぁ、どうかしらね?」
雪乃「…」ジー
八幡「なんだよ?」
雪乃「…少しでも、気晴らしになったかしら?」
八幡「…え?」
雪乃「悩みというものは一朝一夕では解決に導けないわ」
雪乃「…ましてや、あなたのような人ならなおさらね」
八幡「…」
雪乃「…」
雪乃「ここからは独り言なのだけれど、…他人との距離を無理に縮める必要はないと思う」
八幡「…」
雪乃「…でも最低限、上辺だけの付き合いもしておいたほうが良いわ」
雪乃「…すべてを拒絶して余計な敵を増やすのは愚策だと思うから」
八幡(……そんなこと………わかってるよ)
しばしの沈黙の後、予鈴が鳴り
いきましょうか、と雪ノ下に促されて部室を後にした
雪乃と会話しました
放課後
八幡(…入部した方が良いんだろうか)
八幡(つーか入部する理由はどうするんだ?…内伸点?進学に有利?モテ(笑)?…駄目だ、邪な理由しか思い浮かばないな)
八幡(そもそも他人をとりあえずとはいえ遠ざけてる俺が悩み相談できるのか?)
八幡(入部自体却下されそうなんだが…あれ?マジで俺いらなくね?)
奉仕部への入部↓5までコンマ多数決
偶数・入部する
奇数・保留
但し↓5までにゾロ目・00がでると入部しない
八幡(山で遭難したときは下手に動かないほうが良い…か)
八幡(一学期も始まったばかりだし、まだ様子見してもいいだろう…うん、保留だな)
八幡(さて、帰るか…)
エンカウントイベント発生!
2-Fのクラスメート(平塚先生含む)とエンカウント男女問わず↓3安価
ゾロ目が出た場合はエンカウントはキャンセルされて帰宅します
今日はここまで
教室
八幡(帰ろう!という気配を出すからそれを察知されるのだ…つまり!)
八幡(この教室は自宅とつながっている、いやむしろここは自宅なんだと考えることで…)
陽乃「比企谷くん、途中まで一緒に帰らない?」
八幡「…」
八幡「……ハイ」
そんなわけで
八幡「…」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…比企谷くん、ほんとに人と馴れ合おうとしないんだね」
八幡「…馴れ合いとかはあんまり好きじゃないんで」
陽乃「そっか、でも多少の馴れ合いはしておいたほうが良いよ」
八幡「三つ子の魂百までっていうし、俺はこういう性分なんですよ」
八幡「…つーかそれ、雪ノ下にもいわれましたよ」
陽乃「…」
八幡「…なんすか?」
>>342の冒頭
そんなわけで魔王と帰ることになりました
すまん、盛大な脱字
陽乃「2-Fには、雪ノ下は二人いるんだけどなー?」
八幡「…」
陽乃「今言った雪ノ下はどっちかなー?」
八幡「…妹のほうですよ」
陽乃「…」
八幡(…え、何?…やらかしちゃった?やべっ!キ…キメラの翼は!…キメラの翼は何処だ!?)
陽乃「…比企谷くん」ニコッ
八幡「ヒエッ………ハイナンデショーカ」
陽乃「次からあたしの事は陽乃って呼んでね」
八幡「…えっ?」
陽乃「もちろん雪乃ちゃんも雪乃って呼び捨てすること!」
八幡「…そこまで親しくないでしょ、俺ら」
陽乃「呼び捨てしてね!」ニコッ
八幡「………ウス」
八幡(ハチマン、ヨビステスル…ヨビステシナイト、マオウニ、コロサレル…)
陽乃「それじゃ、早速呼んでみてよ」
八幡「………は…陽乃……さん…」
陽乃「え、何聞こえない?」ニヤニヤ
八幡(殴りたい、この魔王!)
八幡「…からかわないでください」
陽乃「フフ…ごめんごめん、比企谷くんがあまりにも可愛いからつい…ね!」
そういってウインクする魔王…
ちょっとカワイイとか思っちゃったじゃねーかよ
陽乃と会話しました
陽乃の好感度が少し上がりました
比企谷家
小町「ごちそーさま、おいしかったー!」
八幡「だろ?俺の料理は海原雄山も黙らせるレベルなんだぜ?」
小町「ホントおいしかった!…でも、こんなに料理上手かったけ?」
八幡(…前の世界線で小町の受験勉強の負担にならないようにがんばったからな)
八幡「妹愛のなせる技だぜ?…お、今の八幡的にポイント高い」
小町「……うわぁ…………うわぁ………」ドンビキ
八幡「おい、お兄ちゃん泣いちゃうぞ、本気で泣いちゃうぞ!」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「ん?メールか…」
小町「誰から?」
メールがきました↓3コンマ一桁
0・1陽乃
2・3平塚
4・5いろは
6・7材木座
8・9スパムメール
From ××××
【私、友達いないんです><もしよかったら…
八幡「削除っと」ピッ
小町「…友達になってあげたら?」
八幡「…」
…さて、奉仕部に入部しないという状態で八幡の高校生活が本格的にスタートします
未登場キャラもなるべく出していけるようにしていこうと思ってます
今日はここまで
登校中
八幡(…結局、作文が原因での強制入部はなかったようだ)
八幡(前の世界線の通りなら、この後に来るのは由比ヶ浜の木炭クッキーだな…来るかどうかわからんが)
八幡(…別件では日曜日に一色とのデート(笑)だな。人が多くて断れない空気だったんだよな…一色もそれを狙ってたんだろうし)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
陽乃「おはよう!比企谷くん」
八幡「………オハヨウゴザイマス」
八幡(何なの?なんでこんなにエンカウント率高いの?俺は黄金の爪は持ってないぞ!)
八幡「…」
陽乃「…」ニヤニヤ
八幡(…うわぁ、何か悪いこと考えちゃってるよこの人)
陽乃「いやー、あたしのこと呼び捨てしてくれる男の子いないかなー(棒)」チラッチラッ
八幡(…うぜぇ)
八幡「…ここにはいないんじゃないですかね?」
陽乃「そう?残念だなー」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…ねぇ比企谷くん」
彼女の声のトーンが変わる
今まで聞いたことのないその声色に少し驚き、彼女の方へ顔を向ける
そこには、どこか影のある寂しそうな表情があった
八幡「…」
陽乃「…あたしは、少しでもいいから比企谷くんのこと知りたいな」
八幡「…聞いてくれれば出来る限り答えますよ」
陽乃「…」
陽乃「………そっか」
八幡「ええ」
陽乃「…」
陽乃「…それじゃ、丸裸になるまで根掘り葉掘り聞かせてもらおうかしら」
八幡「いやそれは勘弁してください」
陽乃「フフッ、雪乃ちゃんにも手伝ってもらうから今日は帰らせないよ!」
八幡(ひぎぃ!冗談に聞こえないから!)
陽乃「じゃ、教室いこっか?」
陽乃と会話しました
昼休み・強制イベント発生!
八幡(…さて、マッカンでも飲んで羽を伸ばすか)
雪乃「比企谷くん、少しいいかしら?」
八幡「…何かあったのか?」
雪乃「ええ、あなたに少しお話があるのだけれど…」
八幡「俺に?お前がか?」
雪乃「いいえ、私ではないわ。奉仕部経由であなたと引き合わせて欲しいという依頼があってね」
八幡「…」
校舎裏
八幡(校舎裏で話がしたい、…か)
八幡(…まぁ、奉仕部経由だし時期的に考えて間違いなく由比ヶ浜だろう)
八幡(……木炭クッキー食いたくないです(迫真)…世界線の変動で料理上手になってないかな?)
八幡(つーか、校舎裏なんて場所、カツアゲとか取り囲んでフルボッコとか、そういうイメージしか沸かねーぞ…)
結衣「あ……あのっ!比企谷くん!」タタッ
八幡「…」
八幡(…やはり、由比ヶ浜だったか)
由比ヶ浜結衣が登場しました!
結衣の学年↓3のコンマ
偶数・2年
奇数・3年
ゾロ目・1年
結衣のクラス↓5のコンマ一桁
1~9・普通科
0・国際教養科
うい
せい
国際教養科だったら頭のいいガハマさんになってたのか
笹食ってる場合じゃねぇ
\\\ ____
\ / ̄ ̄\ニ三三\
/ (三)ヽ三へニ\
(三) ノ< (三)
f _ _ |  ̄\
| (q (o) / /三ヽヽ
|人▼ノニ/ |三ニ|ノ
|三/ ̄ ̄\ (三ニノ\
(三丿\\\ ̄ ̄ ̄\三)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
八幡「…」
結衣「…あ、あの私、…その……由比ヶ浜結衣…です…」
結衣「えと…比企谷くんに、どうしても……いいたいこと…があって…その…」
八幡(テンパってるなこいつ、…だめだこりゃ)
結衣「…私、………その、…比企谷くんに――」
八幡「なぁ、由比ヶ浜」
結衣「ハヒッ!?」
八幡「…とりあえず落ち着け、時間かかっても良いからゆっくり話してくれ」
結衣「あ…うん…」
八幡「…もし昼休みに終わらなかったら放課後にも聞いてやるから」
結衣「エヘヘ…ありがと…」
由比ヶ浜「…スー…ハー……スー…ハー……よし!…じゃあ話すね」
八幡「おう」
由比ヶ浜「比企谷くんってさ、入学式の日に……その、事故にあってるよね?」
八幡「…そーだな」
由比ヶ浜「その事故のことなんだけどさ…」
世界線変動イベント発生!
由比ヶ浜と入学式の事故↓3のコンマが
00~33・八幡がサブレを助けようとして車に轢かれた(車のドライバーは不明)
34~99・由比ヶ浜が自転車で八幡を轢いた
これ元の世界線維持ムズイな
世界線変動数値・93
>>381
変動しやすい方向にしてます
八幡(…さぁ、どうなる?)
結衣「…比企谷くん、自転車に……轢かれたよね?」
八幡(…自転車……だと…?)
結衣「…実は………その…自転車に…ヒック……乗って…グスッ…たの………私……なん、ヒック…だ…」
八幡(…お前が轢いたのかよ!?この世界線に来て一番驚いたわ!)
結衣「…グスッ…ごめん…なさい……」
八幡(…お…おい、泣くなよ、俺が悪い事したみたいになっちゃうじゃん!)
結衣「…ヒック………グスッ…」
八幡「…あー由比ヶ浜、まぁなんだ、その事なら気にする必要はない」
結衣「…」
八幡「後遺症もなくこうしてピンピンしてる、お前が気に病む必要は――」
結衣「違うの!」
八幡「…え?」
結衣「そうじゃないの……そうじゃなくて…グスッ…」
八幡「…お、お、お、落ち着け、な?…な?」
八幡(俺こそテンパッてるじゃん、…だめだこりゃ)
結衣「…あぅ…ごめん…」
八幡「…お、おお…」
結衣「比企谷くんさ…一年のとき私と同じクラスだったじゃん」
八幡「……そだな」
八幡(そうだったのか、…話合わせとこ)
結衣「それでさ、比企谷くんクラスでずっと…一人ぼっちだったよね」
八幡「…」
由比ヶ浜が俺の知らない俺の過去を語りだす…
事故に遭い一ヶ月ほど入院していた事、退院後入学ぼっちだったこと
話し掛けても適当にあしらうだけで誰とも馴れ合おうとしないこと
最終的にはもはや居なかった事にされていたこと…
八幡(……うん、知ってた…つーかなんも変わってねーのかよ、俺ェ…)
結衣「…事故のせいで…私のせいで、そうなっちゃったんじゃないかと思って…私……私…」
八幡(…)
結衣「でも、クラスの空気が話し掛けちゃいけない…みたいになってて、私……どうして良いかわからなくて…」
八幡(…いや、由比ヶ浜のせいじゃない。こっち側の俺も、今の俺も大差ない以上事故に遭わなくてもぼっちになっていたはずだ)
結衣「……何度も謝ろうと思って、…でも……私…」
俺がこの世界線に滑り込んでこなかったとして、こっち側の比企谷八幡はどう対応しただろうか
由比ヶ浜の話を聞いた限りではそれほど違いがない以上、間違いなく『俺』は由比ヶ浜を突き放していただろう。
…ソースは『俺』
八幡(…だが今由比ヶ浜の前のにいる『俺』は、…別の世界線の比企谷八幡だ)
結衣「…」
八幡(…俺は……俺は……)
八幡「…………なぁ、由比ヶ浜…俺と……友達になってくれないか?」
結衣「……えっ?」
八幡「新学期が始まっても未だにぼっちなんでな…」
結衣「…そう…なんだ」
こいつが今背負っている十字架は事故を起こしたということではなく、『比企谷八幡』という人間をぼっちにしてしまったこと
…さらにに言うと『ぼっちにしてしまった人間に対し見てみぬ振りをし続けた』ということだ
由比ヶ浜は超が付くぐらいのお人よしだから、『もう大丈夫だ』で押し通すことも可能だろう、でもそれでは由比ヶ浜の問題は解決しない…
八幡「…何つーかお前さ、自分が許せないんだろ?」
結衣「…」
八幡「自分のせいでぼっちにしてしまった事が、じゃなく――」
八幡「助けられたかもしれないのに見て見ぬ振りをしてきたことを…さ」
結衣「…見てみぬ振り……そだね…」
八幡「だから…」スッ
俺は震える手を由比ヶ浜に向けて差し出した
ありとあらゆるものを拒絶し、ぼっちを貫いてきたことがある俺にとってこの行為は自己否定そのもの――
だが、俺の体には嫌悪感のようなものは何一つ感じられなかった
八幡「…俺の手を握ってくれ」
結衣「…比企谷くん…」
八幡「この手を握って俺と友達になってくれ…」
八幡「そうすれば、お前は見てみぬ振りを止める事になり、俺はぼっちじゃなくなる」
結衣「…あ…」
八幡「ギブアンドテイク…ちょっと違うか?…ま、これでお前の悩みは解決される」
結衣「…私は……私…」
由比ヶ浜は手を震わせながら恐る恐る手を伸ばしてきた
二人の手が一つに重なり、重なった手から伝わる体温がやがて一つになる
俯き肩を震わせながら、大粒の涙をこぼす十字架を背負った少女
足元に涙が零れ落ちるたびに彼女の罪が解けて流れ落ちていく…そんな気がした
結衣「…登録完了っと、時々連絡してよね」
八幡「おお」
八幡「…」
結衣「…何?」
八幡「…いや、お前の目…がな」
結衣「あははー、こんなに泣いたの久しぶりだもん、しょうがないよー」
キーンコーンカーンコーン
八幡「お、予鈴か…そろそろ戻るか」
結衣「うん、私移動教室だから先行くね!」
結衣「じゃあね、ヒッキー!」タタッ
八幡「…」
八幡(…こっちでもヒッキーなの?…アトラクタフィールド仕事しすぎぃ!)
結衣と会話しました
結衣の好感度が大幅に上昇しました
結衣とケータイ番号・メルアドを交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
???「…あれは……結衣?」
結衣の親友は見た!↓5まで安価多数決
結衣の親友は自動的に同じ学年同じクラスになります
川崎
三浦
海老名
相模
城廻
安価の結果、結衣の親友は三浦さんになりました
今日はここまで
放課後
八幡(…さて、由比ヶ浜の悩みも解決したし帰るか)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出た場合はエンカウントはキャンセルされて帰宅します
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…」ニコッ
八幡「」
八幡(…目が語っている、一緒に帰らなかったら恐ろしい災いが降りかかる、…と)グスッ
陽乃「今日の昼休みどうだったの?」
八幡「…どう、とは?」
陽乃「何があったか聞かせて欲しいなー」
八幡「…」
八幡「だめですよ。…奉仕部からの依頼だし、思ってる以上にプライベートなことだったんで」
陽乃「…そっか」
八幡「ええ」
陽乃「…でも、比企谷くんにとって、凄く良い事だったんでしょ」
八幡「…え?」
陽乃「フフ…目を見ればわかるよ、昼休みを挟んでまったくの別人かと思っちゃったもん」
八幡「…超腐ってる目が、凄く腐ってる目になったとかいうオチですか?」
陽乃「そうじゃないよ、とっても優しい目をしてた。…この目を向けて貰える人はきっと幸せ者だね」
そういって雪ノ下さんは俺の目を見つめる
まるで母親が我が子を慈しむように…
今まで一度も見たことのないその表情に、一瞬動揺する
八幡「……ぐ…///」
陽乃「いやーお姉ちゃん嬉しい!、比企谷くんも日々成長してるんだなーって」
八幡「…そりゃどうも」
陽乃「もー比企谷くんってば照れちゃって、ホントに可愛いんだからー」
八幡「…」
陽乃「…比企谷くん」
八幡「何か?」
陽乃「いつか、…少しでも良いからその優しい目をあたしに向けて欲しいな」
陽乃「…なんてね!」ニコッ
子供のように無邪気に微笑む雪ノ下さん
…でも何処か寂しそうな気がした
陽乃と会話しました
比企谷家
八幡(…昼休みに由比ヶ浜からクッキーらしきものをもらった訳だが、食べるような雰囲気じゃなかったんだよな…)
小町「お兄ちゃん!これ誰からもらったの!?ねぇ、フラグ?フラグなの!?」
八幡「テンションたけーから、なんで最初からクライマックスなんだよ…つーか何のフラグだよ?」
小町「もー、手作りクッキーなんてイチャコラフラグ以外の何物でもないじゃん!」
小町「性格も目も酷すぎるお兄ちゃんについに春が…お兄ちゃん、あたしうれしいよ!」ウルウル
八幡「…おい、ディスるか喜ぶかどっちかにしろ」
小町「ま、いいじゃん、早くたべよーよ!」
八幡「そだな」ガサガサ
クッキー「…マックロコゲデスヨー……」ボロボロ
八幡(…うわぁ、やっぱりかよ)
小町「ありのままに起こったことを話すぜ…クッキーかと思ったら木炭だった…」
八幡「…だからディスるのはやめて差し上げろ」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…ん?」
メールがきました↓3コンマ一桁
0・1陽乃
2・3平塚
4・5いろは
6・7材木座
8・9結衣
From 平塚
【こんばんは比企谷くん、今日の昼休みのことを雪ノ下に活動報告として聞きました】
【結衣くんの悩みを解決してくれたそうですね。誰とも馴れ合わないで生活して来た君が】
【人の悩みを解決に導くとは、正直驚きを隠せませんでした】
【もっとも一番驚いているのは雪ノ下ですが。…もし良かったら奉仕部に仮入部でもしてみませんか?】
【それでは…】
八幡(仮入部か…)
【それから、先日の告白の件ですが…】
八幡(まだ、引っ張ってるのかよ!?…しかも告白未遂から告白に格上げされてるし!?)
八幡「削除」ピッ
登校中
小町「あの木た…じゃなくてクッキー、由比ヶ浜さんのだったんだ」
八幡「おお」
小町「…じゃ、仲直りしたんだね!」
八幡「仲直り以前に仲良くなってすらいないわけだが…」
小町「…またそんなこといって、でも良かった」
小町「お兄ちゃんに事故絡みの話、なんか話し掛けづらかったしねー」
小町「丸く収まったならそれで良いかな、…じゃ、あたしこっちだから!」
八幡「おう、じゃーな」
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
八幡(…小町の奴、由比ヶ浜と面識があったんだな)
八幡(まぁ当然か、もしかしたら俺も病院で顔合わせぐらいはしてるんだろうけど…)
ざわ… オハヨー
チョーネミーワー …ざわ
ざわ… アレカミキッタ?
八幡(…)
八幡(…ん、あ…あれはもしや…)
戸塚「オハヨ-」
八幡(……マイエンジェル…戸塚…か……?)
八幡(落ち着け…落ち着くんだ!…落ち着いて数字を数えて3の付く数字と3の倍数のときだけアホになるんだ!)
八幡(1…2…さぁん!ってそうじゃねーよ!…紳士的に…まずは挨拶からだな!)
八幡(…挨拶…挨拶…戸塚と挨拶…)ブツブツ
戸塚「…おはよ」
八幡「…ひゃい!」
八幡「あ…お、おひゃよう…」
八幡(やっちまったー!終わりや…もう終わりや…)
.*・゚゚・*:.。..。.:*・゚戸塚「フフッ…おはよう、ヒキタニ君」・*:.。. .。.:*・゚゚・*☆
八幡「」
八幡「…」
八幡「……………………カワイイ」ボソッ
戸塚「…えっ?///」
八幡「あ、…ああ、悪いちょっと寝ぼけてた…」
戸塚「…?」
教室
戸塚「…ヒキガヤだったんだ、ごめんね」
八幡「いや、気にするな…これから理解し合っていこうぜ!」キリッ
八幡(…決まった!)
戸塚「うん!」
戸塚「…ところで比企谷くん、部活に入ってる?」
八幡「いや、入っていないが…」
八幡(…これは…くるか、くるのか!?部活の勧誘がくるのか!?)
戸塚「そうなんだ、…もし良かったらテニス部に入らない?」
八幡(キタ――――――!!)
八幡「ぜひ、入らせてもらおう!」キリッ
戸塚「え!ホント!?」
八幡(……っと、奉仕部を忘却の彼方にすっ飛ばすところだったぜ)
八幡「……あ、いや……か、仮入部ということなら…まぁ」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「ううん、それでも嬉しいよ!」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…………………天使だ///」ボソッ
戸塚「…えっ?///」
八幡「……いや、…今のは独り言だ、忘れてくれ」
戸塚「ありがとう比企谷くん…その、うちのテニス部すっごく弱くてさ」
戸塚「士気が低いっていうか、男子も女子も部員はいてもあんまり部活に来てくれないんだ…」
戸塚「そのうち3年生は引退しちゃうし何とかしようと思ってるんだけど、どうにもならなくて…」
八幡「俺にまかせろ!」キリッ
戸塚「…ホントにいいの?」
八幡「ああ、大船に乗った気でいてくれ」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「ありがとう、比企谷くん」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡(…守りたい、この笑顔!)
八幡「…つきましてはですね、連絡がとりやすいようにケータイの番号などをですね、交換していただけますと…」
戸塚「あ、そうだね。じゃあ交換しよ」
八幡「…うむ」
八幡(うっひょおおぉぉぉぉおぉぉぉお!!戸塚の番号ゲットゲット!!!!アイガッタTO!TSU!KA!)(ゲス顔)
八幡(…っべーわ、近年まれに見るテンションの高さだわぁー…まぁ、無理もない、戸塚だしな!)
戸塚「…これでヨシッと」
八幡(フヒヒ…戸塚の番号が俺のケータイに…フヒヒ…)
戸塚「……あの」
八幡「どした?」キリッ
戸塚「…その、比企谷くんって思ってたよりも話しやすい人なんだなって…」
八幡「ああ、何でも話してくれ。戸塚の言うことなら何でも聞くぞ、…ワガママすら聞くまである!」キリッ
戸塚「…あ、ありがと///」
八幡(…あ、ちょっと俯き加減で照れる戸塚カワイイ、とつかわいい。これだけで一週間乗り切れそう…ん?)
陽乃「<●><●>」
八幡(ひぃぃぃぃぃぃいいぃぃっぃぃぃぃい!)
陽乃「朝からずいぶん楽しそうね、比企谷くん」ニコッ
八幡(…俺は、今日という日を乗り切れないかもしれない)グスッ
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が上昇しました
戸塚とケータイの番号・メルアドを交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
戸塚
今日はここまで
昼休み・強制イベント発生!
八幡(…とつかわいい…とつかわいい…)ニヘラ
八幡(世界線変動の影響で性格とか変わってるんじゃないかと思ったがそんなことはなかったぜ!)
八幡(男子だろうが女子だろうが…フヒヒ…まったく、戸塚は最高だぜ!)
エンカウント強制イベント発生!
↓3のコンマ
偶数・三浦優美子襲来!
奇数・戸塚とテニスの昼練
ゾロ目・イベントキャンセル(何処に行くか再安価)
三浦「隼人、いるー?」ズカズカ
八幡(げぇっ!三浦!!…一体何しに来たんだ?)
葉山「やぁ優美子、今日は何の用だい?」
三浦「このクラスにいる、ヒキオってやつ探してんだけど?」
葉山「…ヒキオ?」
八幡(…結局そう呼ばれちゃうのかよ。いや待て、俺のことではないかもしれない…)
三浦「あーしの親友の結衣を泣かしたふざけた野郎なんだけど…」
八幡(完全にボクです、本当にありがとうございました…つーか泣かしてないからな、由比ヶ浜が泣いたんだからな)
雪乃(…比企谷くん、三浦さんが呼んでるのだけれど?)コソコソ
八幡(ちがう、俺は比企谷であってヒキオじゃねーよ…)コソコソ
雪乃「…」
八幡「…」
雪乃「…三浦さん、ここにいるのがあなたの探している人よ」
八幡「おい、お前いじめっ子かよ」
三浦「…」ギロッ!
八幡(こわっ!)
三浦「…ちょっと顔かしな」
校舎裏
八幡(…そんなわけで俺は校舎裏にやってきたのだ)
三浦「…ヒキオ、最初に言い訳ぐらい聞いてやるよ」
八幡(……すごく……フルボッコフラグです)
八幡「…まぁ、とりあえず言わせてもらうが俺は泣かせてない」
三浦「はぁ!?ンなわけねーし!昨日の昼休みの後の結衣の目、腫れてたし!」
三浦「つーか、あーし昨日見てたし!」
八幡(見てたのかよ…)
八幡「いや、つーかおまえ親友なんだろ?…由比ヶ浜に直接聞きゃいいじゃねーかよ」
三浦「結衣が聞いて欲しくないみたいな顔するからヒキオに聞きに来たんだし!そんくれーわかれし!」
八幡(…そんなご無体な)
三浦「で、お前何やったんだし!」ギロッ
八幡「……キャイン…えーと三浦さん、それはですね…非常にデリケートかつプライベートなことでして…」
三浦「はぁ!?ゴチャゴチャ言ってないで言えし!」
八幡「ヒエッ……」
三浦「…」ギロッ
八幡「ハァ…わかったよ…」
八幡(こいつはこいつで怖い…あと怖い…)
八幡「…俺が話してもやったやらないの水掛け論になるから、由比ヶ浜に連絡とってもいいか?」
三浦「ん、まあいいけど…」
八幡(由比ヶ浜のケータイはっと…)ピッピッ
―――結衣説明中…
三浦「…マジ?そんなこあとったの?…うん………そ、わかった…うん、それじゃ」ピッ
三浦「…」
八幡「…」
三浦「………悪かったし」
八幡「いや、わかってくれたならそれでいいが…」
三浦「…じゃ、だせよ」
八幡(……え、出せ?……カツアゲか!?カツアゲなのか!?…ジャンピング土下座スタンバイッ!)
八幡「すいません…今日は220円しか持ち合わせがなくて…」
三浦「はぁ?誰もカツアゲしようとしてねーし!…ケータイ出せって言ったんだし!」
八幡「…そ、それは特殊詐欺に使うとか、そういことでしょうか…」
三浦「だーかーらー!番号教えろって意味だし!」
―――
――
―
三浦「…これでよし、つーかヒキオ」
八幡「…なんだよ」
三浦「結衣、…あーしの親友だから」
八幡「…さっき聞いたぞ?」
三浦「…結衣のこと泣かしたら、……おまえマジ再起不能にすっから」ギロッ
八幡(ヒッ…も、もしかして…ひとおもいに両方でオラオラですか―――っ!)
八幡「…しねーよ、それどころか逆に泣かされるまである」
三浦「プッ…何?ヒキオいじめられっこなの?」
八幡「違う、孤高のぼっちだ。由比ヶ浜のおかげで…『あ!ここにいた!』
結衣「もー優美子、大丈夫だって言ったのに…一人で突っ走りすぎだよー」タタッ
三浦「ごめん結衣、何かいてもたってもいられなくて」
結衣「あはは…えと、ヒッキーごめんね、私がちゃんと言っとけば…」
八幡「ま、誤解も解けたしもういいよ。じゃ、俺行くわ…」
結衣「うん、じゃあねヒッキー」
三浦「またな、ヒキオ」
八幡(…)
八幡(…正直、…三浦さんとはもう会いたくないです)
三浦と会話しました
三浦とケータイの番号・メルアドを交換しました
登録者
陽乃
平塚
いろは
材木座
結衣
戸塚
三浦
放課後
八幡(こっち側でも三浦の知名度は良くも悪くも大きいみたいだな)
八幡(…あの後、教室に戻ると賭博黙示録でも始まるのかと思うぐらい…ざわ…ざわ、してたし)
八幡(三浦の眼力のせいでなんか疲れたし帰ろうかな、ホントは戸塚とテニスしたいけど…)
エンカウントイベント発生!↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・雪乃
2・いろは
3・戸塚
4・結衣
5・三浦
6・材木座
7・平塚
8・葉山
9・モブ子
ゾロ目・イベントキャンセルで帰宅
八幡(…ハッ!?……この気配…戸塚か!?)
.*・゚゚・*:.。..。.:*・゚戸塚「比企谷く~ん」・*:.。. .。.:*・゚゚・*☆
八幡「やあ戸塚、放課後でも可愛いな」キリッ
戸塚「…え?///」
八幡「あ、いや…何でもない…」
戸塚「…えと、早速だけどテニス部に行かない?」
八幡「うむ、ぜひ行こう!すぐ行こう!」
戸塚「エヘヘ…ありがとう」
テニスコート
八幡「…」
…人がいない。部活が始まる時間帯だと言うのに人っ子一人いない
閑散としたコートを撫でてゆく風が哀愁をより一層引き立て
グラウンドから聞こえてくるサッカー部員や野球部員の掛け声が涙を誘った…
戸塚「…ごめんね、いつもなら何人かはいるんだけどね」
八幡(…何人かは、か。実質いないと考えたほうがいいのかも知れない)
八幡「ま、とりあえず準備体操からはじめようぜ」
戸塚「うん!」
準備体操をした後、実力を測るためとして軽めのラリーをした
俺は戸塚がギリギリ打ち返せるぐらいの場所に、打ち込み
戸塚もまた同じように打ち返してくる
…ずっとこの時間が続けば良いのに!(迫真)
八幡「…ふぅ、良い汗かいたな」
戸塚「そうだね、こんなに練習できたの久々だよ!」
八幡「そか」
戸塚「うん!それに…その、比企谷くん」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…すごく……上手なんだね」・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…え」
『…すごく……上手なんだね』
八幡「」
『…すごく……上手なんだね』
八幡「」
『…すごく……上手なんだね』
八幡(…『…すごく……上手なんだね(意味深)』…だと…)
八幡(…くっ!ボイスレコーダーを用意しておけば良かった!比企谷八幡一生の不覚!)
戸塚「…?…比企谷くん?」
八幡「え!?…ああスマン、そうだな俺は結構テニスうまいぞ」
八幡「なんたって、かなり打ち込んでたからな………壁に対して」
八幡(…なにそれ、可哀想…)
戸塚「クスクス…比企谷くんって面白いことも言うんだね」
少し談笑した後、今度はフォアハンドなど部活らしい練習をしてお開きになった
八幡「…なあ、戸塚」
戸塚「なにかな?」
八幡「…テニス…好きか?」
戸塚「もちろん!大好きだよ!」
八幡「…そか」
戸塚「比企谷くん?」
八幡「いや、それなら良いんだ…」
八幡「…」
八幡「…俺もテニスは好きだぜ、戸塚と同じぐらいにな!」キリッ
戸塚「え!?///」
八幡「…なんつって!」
戸塚「もう!からかわないでよ!///」
八幡(やはり俺と戸塚の青春ラブコメは間違っていない!異論は認めない!)キリッ
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が少し上昇しました
今日はここまで
日曜日・強制イベント発生!
八幡(…というわけで、一色とデート(笑)するために繁華街に来てます)
いろは「おーい、八幡!ごめん待ったー?」タタッ
八幡「……結構待ったな、もはや帰りたいと思っているまである」
いろは「ちょ!なにそれ!こういう時は『いや、今来たとこ』っていうのが様式美なんだよ!」プクー
八幡「…そりゃ悪うござんした」
いろは「もー、…じゃあいこっか」
八幡「そだな」
繁華街
いろは「八幡はさ、休みの日に何してるの?」
八幡(休みの日に何してるの?=友達どれ位いるの?…この方程式、テストに出ますよ!)
八幡「…家でゴロゴロしたり、ベッドの上でゴロゴロしたりしてるよ」
いろは「え?家から出ないの!?ていうかそれどっちも同じじゃん!」
八幡「…そだな、特にやることもないからな。そんなもんだよ…」
いろは「ふーん、そうなんだ…」
そんなわけで一色とデート(笑)が始まったわけだが
ぼっちとリア充の剃りが合うわけがなく、話が噛み合わずに最初からグダグダです
…八幡、もう帰りたいです
八幡「…」
いろは「…八幡、もしかして緊張してる?…なんだか表情が硬いというか」
八幡「顔に関してはもともとこういう顔だよ。…それと緊張はしていない」
八幡「こういうのは初めてだから、何をしたら良いかわからん。更に言えば何が楽しいのかすらもわからん」
八幡(…初めてじゃないような気もするが、そういう事にしておこう)
いろは「…」
いろは「…そっか」
八幡「おう」
いろは「デートって言ったけどそんなに深く考えなくていいよ?…雑談するぐらいの気持ちでいいからさ」
八幡「…ん、わかった」
八幡(俺にとってはその雑談すらハードルが高いわけだが…)
ごめん笹食いすぎて体壊した
今日はここまでで勘弁して
いろは「…ソノトキモブコッタラサー…」
八幡「…」
俺は一色の話を適当に聞き流しつつ「なぜ一色が俺のようなぼっちとデートをしたのか?」を考えていた
一色が俺とデートする理由。…普通に考えればそんなものは存在しない
葉山とか、葉山の取り巻き、それに準ずる奴とデートした方が圧倒的に面白いはず…なのになぜ俺と?
いろは「―――って私は思ってるんだ!」キャピ
八幡「…そか」
いろは「…」イラッ
八幡(…うげ、こいつ前みたいにイラついてきてるな、ちょっと適当すぎたか?)
八幡(こいつの腹の内を探るのは悪いとは思うが…ま、それはそれとしても俺は俺でデート慣れしてないしな…)
八幡「…なぁ、少し休憩しないか?」
いろは「…うん、そうだね」
喫茶店
八幡「…」
いろは「…」
八幡(全く会話がない…倦怠期の夫婦かよ。…いや、こいつと結婚する気はないけどね…たぶん)
正直に言うと、俺はこいつを警戒している。厳密に言うと、どう扱えばいいかわからない、…だが
魔王はともかくとして、雪ノ下や由比ヶ浜、戸塚は前の世界線と同じ同級生という共通点があったわけだし
何よりこっちでも、違和感なく、そしてそれほど警戒することもなく接することが出来ている
だが俺にとって『同級生の一色いろは』は、本当の意味であっち側と共通点が少ない、イレギュラーな存在だ…
いろは「…」
八幡(膠着状態ってやつだな、…少し話してみるか)
八幡「…なんつーか、悪いな」
いろは「…え?」
八幡「さっきも言ったけど、こういう事初めてなんでな…」
いろは「ううん、気にしないで誰にでも最初がある訳だからさ」
八幡「…まぁなんだ、つまんねーならそう言ってくれるとむしろ助かる」
いろは「つまんないだなんて…八幡みたいな人初めてだから結構楽しんでるよ?」
八幡(結構楽しんでる、…まぁ社交辞令だろう。そのうち舌打ちしそうな勢いだしな)
いろは「…」
八幡(デート云々はともかく、どう対応したら良いかわからんな…下手に動けないぞ)
…だからといって、丸腰というわけじゃない
というのも、俺は運よく一色の情報を手に入れることが出来たのだ
一色は一年のときからクラスの男子のみならず、他のクラスの男子ともデートしていた
だからといって誰かと付き合う、という事もなく付かず離れずの状態だった…とのことだった
ソースは材木座。驚いたことに、あいつは一年のとき一色と同じクラスだったらしい
八幡(恩にきるぜ材木座、後でお前のラノベ読んでやるよ…最初の3ページぐらいだけな!)
八幡(つーか、デートしても付かず離れず…か、つまり気に入らなかった…でもキープしたい、ということか?)
八幡(まさにゆるふわビッチじゃねーかよ…)
八幡(勘違い男子を量産してないで、さっさとリア充同士くっついとけよ…葉山とか…)
八幡(…)
八幡(…………葉山と………くっつく………)
八幡(…………………………………!!!)
八幡「…なぁ一色、ここを出たら話があるんだが、いいか?」
いろは「え!?…うん、いいよ」
公園
いろは「…で八幡、話ってなに?」
八幡「…なあ一色、おまえ葉山にいつ告白するんだ?」
いろは「…!」
一色の表情が固まり、瞬く間に青ざめていく
やはりか、と思ったが問題はそこじゃない…
八幡「…俺みたいなぼっちにかまってる暇はないんじゃいか?」
いろは「…」
八幡「つーかお前、学校中の男子とデートしまくってたらしいな…」
いろは「…!?……べ、べつにデートくらい…いいじゃない。…いつも、今日みたいな感じで…」
八幡「デートしまくってるのが悪いって言ってるんじゃない…」
いろは「…」
八幡「一色、俺はお前を輝かせるための舞台装置じゃない」
八幡「…無論、今までお前が誑かしてきた男子たちもな」
いろは「…え……あ…ど、…どういう意味よ!」
八幡「…要するに、おまえは誑かした男子たちを人柱にしてそれを登って行き…」
いろは「…」
八幡「女子たちの羨望の眼差しを受けながら、人柱の頂にいる葉山に告白し付き合う…そう考えているんだろ?」
いろは「…」
八幡「だが、おれはお前の踏み台になる気はない…そういったんだ」
いろは「…」
八幡「いい性格してるよお前、でも俺からすればお前は…」
八幡「―――――自己顕示欲の塊だ」
いろは「…アンタ黙って聞いてれば、さっきから一体なんなのよ!!」
いろは「デート中なのにボサっとしてたり、ぜんぜん楽しそうにしてなかったり、目が腐ってたり!!」
八幡(おい、身体的特徴をディスるのはやめろよ…言い返せなくて泣いちゃうだろ…)
いろは「ほんっと意味わかんない!」
八幡「意味わかんねーのはこっちだよ、なぜ付き合うわけでもない、どうでもいい奴とデートなんかしてきたんだ?」
八幡「お前みたいなのが男子を誑かすたびに、トラウマ抱える奴が増えていくんだよ…ソースは俺」
八幡「そんなわけだから、リア充はリア充同士さっさとくっつけよ…それこそ葉山とな」
いろは「言われなくてもそうするわよ!!」
八幡「………そりゃあ……結構なことだ」
いろは「…」ギリッ
八幡「…」
いろは「ほんっと信じらんない…私もう帰るから!」
八幡「…いや、ちょっと待て」
いろは「なによ!まだあるの!?」
八幡「ああ、一つ…助言をしてやろう」
八幡「…おまえが葉山に告白するのは別にかまわんが」
八幡「………間違いなくフラれるぞ」
比企谷家・八幡の部屋
八幡(…すまん、一色…)
こうするしかなかったのだろうか?…とベッドに横たわり俺は考えていた
このままいけば一色は更にデートを重ねるだろう
そして誑かした男子の数が増えれば増えるほど、一色には敵が増えていく
八幡(敵…つまり女子、特に誑かされた男子を好きだった女子とその取り巻き…)
八幡(男が絡んだときの女子の陰湿さは強烈だからな…)
八幡(ましてやトップカーストの葉山に告白するんだ、ただで済むわけがない)
葉山が一色を受け入れる、というならそれはそれでいい
多少の嫌がらせが発生するかも知れんが気にも留めないだろう
だが、失敗した場合どうなる?
…おそらく、一色に対して溜まっていた女子たちの全て鬱憤が一色を襲うだろう
―――――そして、悪意により一色いろはというぼっちが生み出される
八幡(もちろん一色の好いた惚れたに首を突っ込むのは良くないことはわかっている…)
八幡(だが、一度ぼっちに『されてしまうと』もう終わりだ…)
八幡(ハブらなきゃいけないみたいな空気がクラスにあるいは学年中に充満してしまう)
八幡(数は力なり…、そうなればもう誰もどうすることも出来ない。おそらく雪ノ下ですら解決不可能だ)
八幡(…だったら、これ以上敵を作らず傷が浅くて済む今のうちに告白させてしまえばいい)
次の日・2―F教室
ざわ… オハヨー
キノウノエイガミタ? …ざわ
ざわ… マジツカレタワー
八幡(…一色の奴、いつもどおりだな、ま当然か)チラッ
八幡(煽ってやったんだから、さっさと葉山に告白してくれ…)
八幡(…とはいえ正直、歩の悪い賭けって感じだな、不確定要素が多すぎる)
俺はなぜこんなことをしたんだろう?
一色が好きだからだろうか?…それとも単なるきまぐれなのか?
…わからない、自分の行動原理がぼやけている。
俺は、一体どんな人間だったのだろうか…?
頭の中が渦を巻いたように荒れ狂い、授業にも全く身が入らず、淡々と時間だけが過ぎていった
放課後・屋上
八幡(昼休み、クラスがざわついていた。…当然俺は聞き耳を立てていたわけだが)
八幡(どうやら一色が葉山に告白したようだ…)
八幡(どうなったかは知らんがこれで良いはず)
八幡(葉山が受け入れるなら人柱の大量生産はなくなる、ただ敵は増えるのだろうが葉山が抑止力になるはずだ)
八幡(駄目だった場合でも一色の傷は最小限で済むし、当面の間は大人しくするだろう…)
ガチャン!
いろは「…っと開いた」
八幡(…なんなのこの間の悪いエンカウント)
いろは「…チッ」
八幡(…うわぁ、のっけから舌打ちかよ)
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「……隼人にフラれた」
八幡「………そか」
いろは「…」イラッ
いろは「…なんで…なんでなの……」
八幡「何がだよ?」
いろは「なんでそんなに興味なさそうに振舞うの!?」
八幡「振舞ってねーよ、本当に興味がないだけだ」
八幡(…実際はそうでもないけど)
いろは「…!…あれだけ酷い事言って……!!興味がないって……!!」
八幡「…」
いろは「ほんっと意味わかんない!!」
一色は大声でそう叫び涙を零した
その表情には怒りや悲しみや憎しみ…
いろいろな負の感情が混ざり合っていた
八幡(………えっ!?こいつマジ泣きするキャラだったっけ!?)
いろは「……グスッ………ヒック…グスッ……」
八幡(…うわーどうしよう、由比ヶ浜に続き一色まで泣かしてしまうとは…三浦さんにボコられそう)
いろは「…ヒック……最悪、…グスッ……隼人にはフラれるし、…キモい奴に泣き顔みられるし…ヒック……」
八幡(おい、キモいとか本人の前で言うんじゃねーよ、俺の方が泣いちゃうだろが…)
八幡「…」
八幡「…ま、なんつーか悪かったよ」
いろは「何が?」
八幡「いろいろだよ」
いろは「いろいろって、意味わかんないんですけど」
八幡「…おまえ、昨日みたいにデートを重ね続けていたらどうなるか考えたことあるか?」
いろは「…さぁ?、ていうか酷い言い様だったよね、誑かすとかなんとか…私そんな気ないんですけど?」
八幡「お前がそう思ってなくても誑かしてる、もしくは誑かされた、と思う奴がいるってことだ」
八幡「自覚してなくても、気が付いたらお前の周りは敵だらけになる…そう思わねーのかよ」
いろは「…」
八幡「そして敵だらけの状態で、トップカーストの葉山にフラれたら…おまえ、針の筵だぞ」
いろは「…フラれるとは限らないじゃん」
八幡「実際、フラれてるだろーが」
いろは「…アンタさ」
八幡「んだよ」
いろは「私が隼人にフラれて欲しかったからあんな酷い事言ったの?…もしかして私のこと好きなの?」
八幡「ちげーよ、俺が懸念してたのはその先のことだ」
いろは「その先?」
八幡「悪意を以てハブられたぼっち、一色いろはの誕生…」
八幡「周りは敵しかいないんだ、…確実にぼっちになってるだろ」
いろは「…」
キーんコーンカーンコーン
八幡「…帰るか」
いろは「そだね」
下校中
いろは「…ねえ、なんでこんなことしたの?」
八幡「さぁ、…わからん」
いろは「私がぼっちになるのがほっとけなかった、とかホント意味わかんない」
八幡(ホントにわかんねーんだよな…なんでこんなこと…)
見て見ぬ振りが出来なかったという事なんだろうか?
自分の過去を一色に重ね、あんな思いはさせられない…
と、無意識に考えていたのだろうか
いろは「やっぱアンタ、私のこと好きなんじゃない?」
八幡「…なんでだよ」
いろは「ついこの前会ったばかりなのに私のこと超気にかけてるし、…何?私と付き合いたいの?」
いろは「…でもアンタみたいなキモい奴は無理ですごめんなさい」
八幡「おい、本人を前にキモいとか言うなよ!つーか告白する前にフルんじゃねーよ…」
いろは「…」
八幡「…んだよ」
いろは「…告白する気でいたんだ…うわぁ…」
八幡「ばっ…!ちげーよ、話の流れで出てきた言葉だ、他意はない」
一色はクスクスと笑いながら前を向き直し、
俺も同じように前を向き歩きだす
そして、並んで歩く二人の間に音もなく時間が流れはじめる
八幡「…じゃ、俺こっちだから」
いろは「うん、それじゃ…」
八幡「おう」
いろは「………ねえ、八幡」
八幡「…ん?」
いろは「今度の日曜日、デートしよっか?」
そういって微笑む一色の綻んだ顔は、台風が過ぎ去った後の空のように綺麗に澄み渡っていた
いろはと会話しました
いろはの好感度が上がりました
今日はここまで
比企谷家
八幡(いろいろありすぎて疲れたな…)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
小町「…お兄ちゃんケータイ鳴ってるよー?」
八幡(一色とはまたデートすることになってしまったし…)
小町「…あたし見ちゃうからねー」
八幡(…)
メールがきました↓3のコンマ
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
From 材木座
【けぷこんけぷこん、…我が戦友、八幡よ】
【我が持つ黄金なる知識の有用性が身に染みたであろう…】
小町「…何この人?ちょっとアレな人?」
八幡「…ちょっとどころではないな、つーか勝手に見るなよ」
【…ところで八幡、一色いろはの情報を使って何しようとしたの?ねえ?】
【少しぐらい教えてくれても良いんじゃない?僕たち友達だよね?ね?】
八幡(…何でそんなに必死なんだよ、つーかキャラ崩壊はえーよ)
小町「…ねぇお兄ちゃん一色いろはってだれ?」
八幡「…」
小町「あ、わかった!日曜日でかけてたのはこの人とデートしてたからでしょ!」
八幡「…」
小町「いやーついにお兄ちゃんに春が!ね、ねどんな人!かわいい!?」
小町に根掘り葉掘り聞かれてしまった
うまくはぐらかしたけど…
登校中
八幡(小町の奴、遅くまで取り調べやがって)
八幡(…眠い)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
陽乃「おっはよー比企谷くん!」
八幡「…うす」
陽乃「…あれ、元気ないなー何かあったの?」
八幡「…寝不足なだけですよ」
陽乃「そう、いつもみたいに驚いてくれないとつまんないなー」
八幡「…そりゃあ…すんません」
陽乃「…」
陽乃「…ところで比企谷くん」
八幡「…なんすか」
陽乃「…ガハマちゃんに続き、いろはちゃんも泣かせたんだってね」
八幡「ファッ!?」
陽乃「お、いいねそのリアクション!」
教室
八幡「…というわけで、俺は一色を泣かせてない」
陽乃「…ふーん」ジトー
八幡「…」
陽乃「…ま、そういうことにしといてあげる!」
八幡「…信じてねーのかよ、つーかどこソースなんですか?」
陽乃「雪乃ちゃんだよ、放課後目を真っ赤にしたいろはちゃんと屋上から降りてきたって…」
八幡「…」
雪乃「…あら、おはようコマシ谷くん」スタスタ
八幡「おい!サラッと事実無根のあだ名を呼ぶんじゃねーよ」
陽乃「ププッ…コマシ谷……ププッ…」プルプル
八幡(…姉妹そろって酷くない?俺の方が泣かされそうなんだけど?)
陽乃「ごめんごめん、あまりにも的を射たあだ名だったから…ププッ」
八幡「…的に掠るどころか手前で落下してますよ」
陽乃「そう?あたしは比企谷くんの事、女泣かせな男になると思ってるけどなー」
八幡「…それはないでしょ」
陽乃「そんなことないと思うよ?…現にあたしは泣かされてるしね!」
八幡「いやそのりくつはおかしい」
陽乃「…」
八幡「…」
陽乃「…ところで比企谷くん、いつになったらあたしに振り向いてくれるのかな?」
八幡「え?」
陽乃「いい加減、逃げ続けるのはやめて欲しいんだけどな…お姉さん泣き疲れてきちゃったし…」
八幡「…」
キーんコーンカーンコーン
平塚「よーし、お前ら席に付け、ホームルームはじめるぞー」ガラガラ
陽乃「…ちゃんと、考えといてね」
八幡「…」
そりゃ無理だろ、相手は強力無比の魔王なのだぜ
それに逃げるなと言われても過去のトラウマがそうさせるんだから…
大分マシになったとは思うが
陽乃と会話しました
授業・体育
2-Fの男女合同でテニスをすることになりました
ボクはものすごくいやな予感がしています
厚木「よーし、男女で二人組みになれー」
八幡(…うわぁ、出たよぼっち殺しの『二人組みになれ!』が。逆サプライズはやめてさしあげろ!)
八幡(しかも男女でってなんだよ…知らない奴と組んだら、すげー微妙な空気になるだろが)
八幡(場合によっては小声で『マジありえないんですけどー』とか『…チッ、○○君がよかった』とか)
八幡(一瞬で心が折れちゃうだろが…)
八幡(…戸塚と一諸…戸塚と一緒…戸塚…戸塚…)ブツブツ
八幡の相手↓3コンマ一桁
偶数・葉山(対決イベント)
1・雪乃
3・陽乃
5・いろは
7・戸塚
9・モブ子
ゾロ目・壁
今日はここまで
モブ子「あ…よろしくね、ヒキタニくん」
八幡「……うす」
八幡(だから、ヒキタニって誰だよ…)
ま、人のことは言えないか…
良く考えたら名前知らないクラスメートの方が多いしな
この子の名前も知らない、今更聞くのもアレだし…
えーとこの子は、…あれだ、見た目に特徴がないのが特徴つーか、個性がないのが個性
…みたいな感じなだし、わた春香さんと呼ぼう…心の中で
八幡(戸塚と打ち合いたかったなー…)パコーン…パコーン…
八幡(そういや葉山とのテニス対決ってどうなるんだろ?)パコーン…パコーン…
八幡(三浦とあんまりつるんでないようだし、もしかして起こらない…のか?)パコーン…パコーン…
八幡(…戸塚…戸塚…トツカ…)パコーン…パコーン…
モブ子「きゃあっ!」ドンガラガッシャーン!
八幡「…え!?…お、おい!」
モブ子「あいたたた…」
八幡「…大丈夫か?」
モブ子「へーきへーき………痛っ!」
八幡「足首腫れてきてるじゃねーかよ…保健室行った方がいいぞ?」
モブ子「うん、そうするね…」
ぜひ、そうしてくれ………葉山と
葉山ではなく、俺みたいなぼっちが保健室に連れていく、みたいなことをすると
『何アイツ、キモーい』とか『チョーシこいてる』とか袋叩きに遭うのだ
だからといって何もしなくても、それはそれで袋叩だけどな…
雪乃「…比企谷くん、早くモブ子さんを保健室に連れて行って頂戴」
八幡「…いや、葉山とかの方が適役だろ」
雪乃「ハァ…、早く行きなさい!」クワッ!
八幡「…キャイン………わかったよ…」
八幡「…立てるか?」
モブ子「………だめかも」
八幡「…じゃあ、迷惑じゃなかったら…負ぶってやるが…?」
モブ子「たはは…ありがと、ヒキタニくん」
八幡「…」
保健室
養護教諭「…これでよしっと、じゃ授業が終わるまで休んでなさい。では、私は用があるから席をはずす」ガタッ
八幡「…うす」
モブ子「…ありがとね、ヒキタニくん」
八幡「おう」
モブ子「…あの、ヒキタニくん」
八幡「ん?」
モブ子「ちょっと小耳に挟んだんだけどさ…」
八幡(…うわぁ、女子の噂話とか……いやな予感しかない!)
モブ子「いろはちゃんをフったって…ホント?」
八幡(おい、フった事になってんのかよ!?…女子の噂話怖すぎだろ)
八幡「…違う、フったのは葉山だ。つーか俺は一色とはこれといって接点もない」
モブ子「でもでも、いろはちゃん泣いてたって…」
八幡「葉山にフラれた鬱憤を偶然屋上にいた俺に向けてぶつけてただけだ」
モブ子「……そうなんだ」
八幡「おう…あ、一応この話内緒な…言い触らしたらあんまりいい顔されねーだろ?」
モブ子「うん!」
その後チャイムが鳴るまでどうでも良い事を談笑した
主に話を振ってきたのは、わた春香さんの方からだが
…つーか名前聞いてないな、俺もヒキガヤとは教えなかったけど
モブ子と会話しました
モブ子の好感度が少し上昇しました
昼休み
八幡(わた春香さんが内緒話を皆に言い触らしている…)
八幡(後で内緒の意味をグーグル先生にでも聞いておけよな、わた春香ェ…)
葉山「…」ジー
いろは「…」ジトー
八幡(………さてと……逃げるか)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
屋上
八幡(一色の視線がヤバイ…心の一方かと思いました)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
ゾロ目・00の場合はエンカウントキャンセル
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「………なにあれ?」ビキビキ
八幡「………スイマセンデシタ」
いろは「…はぁ、ま、いいけどさ、フラれたのは事実だけど本人の前で話すなってのー」プクー
八幡「良くも悪くも影響力がでかいって事だろ、…リア充故の有名税って奴だ」
いろは「なにそれ、理不尽なんですけど…」
八幡「他の女子からすればお前の戦闘力は53万ぐらいなんだぞ、むしろお前の存在自体が理不尽だっつーの」
いろは「なんで私フリーザ扱いなのよ!」
八幡「葉山というたった一人のサイヤ人にフラれたじゃねーかよ」ニヤ
いろは「ぐぬぬ、…上手い事言ったつもりでいるけどキモいから!マジキモいから!」
八幡「キモいキモい言うなよ…俺の戦闘力はたったの5なんだぞ、泣いちゃうだろ」
いろは「…プッ…あっははははは、それヤムチャ以下じゃん、おっかしー」
八幡「笑うなよ、女に笑われるのはどんな理由であれ結構キツイんだぞ…」
いろは「あはは、ごめん」
八幡「ま、いいけどよ…」
八幡「…」
いろは「………こんな風に話するの……久しぶりだな…」
八幡「…そーか」
いろは「うん」
いろは「…」
いろは「…久しぶりだっていう理由、聞いたりしないの?」
八幡「逆に…聞いてくれるとでも思ったのかよ?」
いろは「…ううん………八幡ってホント変な奴…」
八幡「そりゃどーも」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…じゃ、そろそろ戻ろっか?」
八幡「…一人で行けよ。昨日の今日で噂されてんのに、一緒に戻ったらカモ葱じゃねーかよ」
いろは「なに?私の事意識してるの?うわマジないわ、無理ですごめんなさい」
八幡「おい、どんだけ俺をフれば気が済むんだおまえは…」
いろは「プークスクス」
八幡「…こいつ」イラッ
いろは「ま、それなら一人で行くけど…あ、そうだ日曜日のデート忘れないでよね!」
八幡「嫌だよ、それこそ一人で行けよ」
いろは「それじゃデートにならないでしょーが!」
八幡「知るか」
いろは「…」
いろは「…ねぇ、八幡」
八幡「んだよ」
いろは「私は八幡の事もっと知りたいと思ってるよ…だから、ちゃんと改めてデートして欲しい」
八幡「…」
いろは「…だめ……かな…?」
一色の真摯な視線が俺の目に突き刺さる
あざとさもないまっすぐな瞳
俺は堪らず目を逸らしてしまう
八幡「…ぐっ…………今回だけだぞ」プイッ
いろは「チョロいわー、八幡マジチョロいわー」ニヤニヤ
八幡「おまっ!?…こいつ!」
いろは「じゃ、約束したからね!それじゃ!」タタッ
八幡「ぐぬぬ…」
…してやられた
一色さん、あざと過ぎですよ!あざと過ぎ!
某没個性アイドルと良い勝負だなって思いました
いろはと会話しました
いろはの好感度が少し上がりました
今日はここまで
放課後
八幡(どこまで本気か知らんが、俺の事を知りたい…か)
八幡(よく考えて見たら雪ノ下さんも同じだよな?…なのに一色とデート)
八幡(…筋が通ってないな、ちょっと考えて見るべきかも知れない)
エンカウントイベント発生!↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・雪乃
2・いろは
3・戸塚
4・結衣
5・三浦
6・材木座
7・平塚
8・葉山
9・モブ子
ゾロ目・イベントキャンセルで帰宅
八幡(さて、帰りますか…)
雪乃「比企谷くん、少しいいかしら?」
八幡「…ん?…また奉仕部絡の相談事か?」
雪乃「いえ、相談事ではないのだけれど…奉仕部絡みの話よ」
八幡「…ふーん」
八幡(入部しろとかそういうんじゃないだろうな…)
雪乃「無理にとはいわないわ、余裕があるなら…ね」
八幡「…」
雪乃「…まぁ、比企谷くんのことだから暇でしょうけど」クスッ
八幡「おい、それなりにやる事あるぞ…ソファーでゴロゴロしたり、ベッドでゴロゴロしたり」
雪乃「つまり暇なのね、なら部室へどうぞ」
八幡「…ま、いいけど」
奉仕部・部室
八幡「…で、話って何?」
雪乃「ええ、由比ヶ浜さんの事よ」
八幡(泣かせたのが悪いとかそういうことじゃないだろうな…)
雪乃「…」
八幡「…んだよ」
雪乃「…由比ヶ浜さんの件…正直、驚いているの」
八幡「…」
雪乃「彼女から聞いたわ…入学式当日の事故の事、その後のクラス内のあなたの事も」
八幡「…何が言いたい?」
雪乃「…誰とも馴れ合ってこなかったあなたが、彼女の悩みを解決してくれるなんて思わなかったの」
八幡「…」
雪乃「問題ない、大丈夫だ、気にしてない…そんな返答で幕引きを図ると思っていたから…」
雪乃「まさか、あなたの方から歩み寄るなんて…何があったのかと思ったの」
雪乃「…」
八幡「………別に、なにもねーよ」
雪乃「あら、私には歩み寄ってくれないのかしら?」
八幡「…結構プライベートな事だろ、奉仕部として関わったとはいえあんまり詮索すんのは良くねーと思うが?」
雪乃「それもそうね、それに関しては謝るわ…」
雪乃「ごめんなさい…ヒッキー」ニヤニヤ
八幡「」
雪乃「話は変わるけど、由比ヶ浜さん…それはもう喜んでいたわ」
雪乃「ヒッキーと仲直りした、ヒッキーと握手した、ヒッキーと友達になった、ヒッキーと…」
八幡「おい!もうやめろ!ヒッキーのライフは0だぞ!」
雪乃「プクク…ごめんなさい……ププ…」
八幡「おまえ…職権乱用って言葉辞書で調べとけよ…つーか嫌がらせが目的なら俺は帰るぞ」
雪乃「まって、大事な話はここからよ」
八幡「…前振りで黒歴史掘り返すとか、お前いい趣味してるよ」
雪乃「それはどうも」
八幡「褒めてねーよ、…早く大事な話とやらを言えよ、聞き流してさっさと帰るから」
雪乃「ええ、大事な話というのは…奉仕部への入部の勧誘よ」
八幡「………」
雪乃「…」
八幡「……………そか」
雪乃「…何か、思うところでもあるのかしら?」
八幡「…」
雪乃「…今すぐ決めてくれとは言わないわ、なんなら仮入部という事でもかまわない」
八幡(…仮入部か、平塚先生もそんな事メールして来てたな)
雪乃「相談事を解決するにあたっては、多種多様な視点が必要なの…」
雪乃「だから、誰とも馴れ合わない、…輪の外側のあなたの視点が役に立つんじゃないかと思ったの」
八幡「やんわりとぼっちと言うなよ…まぁ、ぼっちなんだが」
雪乃「フフ…まあ、そう言う事だから考えておいて」
八幡「…」
八幡(そう言われても、テニス部に仮入部中だしな…どーしたもんか)
八幡(…あれ、部員って雪ノ下だけか?…時期的に由比ヶ浜がいるんじゃ?)
世界線変動イベント発生!
この世界線での奉仕部部員は↓3のコンマが
00~33・結衣
34~94・結衣以外の別の人(再安価)
95~99・雪乃一人(結衣は部員になりません)
世界線変動数値・98
雪乃一人(結衣は部員になりません)
八幡「…そういや、ここの部員お前だけなのか?」
雪乃「ええ、そうよ」
八幡「…」
八幡(世界線変動の影響か?…まぁ相談事の解決だけで言えば由比ヶ浜は要らないかもしれないが)
雪乃「…私と二人きりだと不都合でもあるのかしら?」
八幡「多種多様な視点とか言ってたろ、もうちょっと部員がいるんじゃないかと思ったんだよ」
雪乃「…奉仕部の部員は、平塚先生の意見も聞いたうえで決めているところもあるの」
八幡「…ほう」
雪乃「そう言う事だからあなたは、相談を解決に導くための能力が比較的優秀だと言えるわね…ぼっちだけど」
八幡「…一言余計だっつーの」
雪乃「ところで、今日はもう帰るのかしら…良かったら、もう少しお話でもいかが?」
八幡(…え、なにこいつ?こんなに口数の多い奴だったけ?)
雪乃「暇なんでしょう?」
八幡(…ま、たまにはこういうのもいいか)
八幡「…俺から話す事は特にないが、それでも良いならな」
雪乃「あら、ありがとうヒッキー」クスクス
八幡「…だから、ライフは0だからやめろっての」
リア充たちの会話のように盛り上がるような事もなく
淡々と会話が進み、淡々と時間が流れていく…
雪ノ下と二人、こんな風に時間が流れていくのも悪くない
…そう思った
雪乃と会話しました
雪乃の好感度が少し上がりました
今日はここまで
比企谷家・八幡の部屋
八幡(奉仕部への入部はとりあえず保留、テニス部の事もあるしな…)
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…お?メールか」
メールがきました↓3のコンマ
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
From 平塚
【今日、雪ノ下と奉仕部の入部について話したそうですね】
【私としては、比企谷くんだけでなく雪ノ下にも良い影響が出ると思っているので】
【是非とも入部してもらいたい。…検討してみてくれたまえ!】
八幡(…)
【追伸】
【それから先日のプロポーズの件だが…】
八幡(いつの間にかプロポーズにされちゃったよ!?)
八幡「…削除っと」ピッ
強制イベント発生!戸塚とテニス部
早朝・総武高テニスコート
…パコーン…パコーン…パコーン…
戸塚「それっ!」パコーン
八幡(…ああ、戸塚かわいい、ずっとこうしていたい)パコーン
…パコーン…パコーン…パコーン…
戸塚「…お疲れさま、比企谷くん」
八幡「おう、おつかれ!」
戸塚「ごめんね、こんなに朝早くから練習に誘っちゃって…」
八幡「気にするな、なんなら毎日戸塚とテニスしちゃうまである!」キリッ
戸塚「…あ、…ありがと///」
八幡(…フヒヒ…かわいい……とつかわいい…フヒヒ…)
戸塚「じゃ、そろそろいこっか?」
八幡「おう」
パコーン…パコーン…の部分でいやらしい想像したのは、俺だけじゃないはず
テニス部男子の部室
八幡(戸塚を独り占めマジ最高…フヒヒ……おっと、トリップしてる場合じゃない)
八幡(さっさと着替えて戸塚と一緒に教室に行かねば!)ガチャン
テニス部員A、B、C「………」
八幡(…え、誰?…あぁ、テニス部員だよな?…ま、どうでもいいけど)
八幡(さっさと着替えよう…)
テニス部員A「…なぁ」
八幡「…ん?」
テニス部員A「…おまえ、テニス部に入部したのか?」
八幡「…いや、仮入部だが?…つーかまず名乗れよ」
テニス部員A「…おれは、テニス部男子部長の大船だよ」
八幡「そか」
大船「…」
八幡「…なんか、言いたい事でもあるのか?」
大船「お前も名乗れよ」
八幡「…比企谷八幡」
大船「…つーかおまえ、何勝手な事やってんだよ」
八幡(いきなり喧嘩腰かよ…ま、これを待ってたんだけどな)
八幡「勝手な事…とは?」
大船「時々テニスしてるじゃねーかよ」
八幡「…仮、とはいえテニス部員だぞ。テニスやって何が悪い?」
大船「許可とってんのかよ!?」
八幡「…許可って、おまえまさか俺の許可をとれ…とかいうんじゃないだろうな?」
大船「俺は部長だぞ!」
八幡(…うわぁ、…だめだこいつ……はやく、なんとかしないと…)
八幡「…あのな、ろくに部活に出てこない奴が部長だとか言っても説得力ゼロだぞ?」
大船「ハァ!?関係あるかよ!」
八幡「…」
八幡(ちょっと、灸を据えてやるか…)
大船「…なんだよ」
八幡「大体お前らなんで俺がテニスやってるか知ってるか?」
大船「…」
八幡「戸塚に頼まれたんだよ、少しでもいいからまともに部活がしたいってな…」
八幡「俺にも事情があって仮入部という形だが、これは良くないと思ってる。これについては謝る」
八幡「だが、お前らの態度はなんなんだよ。テニス部員なのに真面目にテニスをする奴を排除しようとする…」
大船「…」
八幡「本末転倒じゃねーかよ、しかも俺の許可が必要だ?…みかじめ料でも収めろってのかよ?」
大船「…んだと!」
八幡「だいたいおまえら恥ずかしくねーのかよ?」
大船「何がだよ!?」
八幡「さっき言っただろ、戸塚に頼まれたって…この意味がわかるか?」
大船「…」
八幡「お前らが真面目に部活をしないから、…戸塚は俺に頭を下げて頼み込んできたんだぞ」
八幡「…もう一回言うぞ、戸塚は俺に頭を下げて頼み込んできたんだ」
大船「…」
八幡「女に頭下げさせて、赤っ恥掻かせる様な奴が部長だ?そのあげく許可をとれ?…体を張ったギャグかよ」
大船「…」ギリッ
八幡「…まぁ俺は別に、お前らがムカつくとかそう思って言っているんじゃない。あくまで客観的な一般論だ」
大船「んなわけねーだろ!」
八幡(ホントだめだなこいつ…)
八幡「足しげく部活に通う仮入部員と、部活もせず因縁つけてくる部長…どっちの言う事に説得力があると思う?」
大船「…」
八幡「…俺に因縁つけたかったら最低限、部活に出とけよ」
八幡(…本来ならこの辺で終わらせるんだが戸塚の依頼のため、…死体蹴りさせてもらうぞ!)
八幡「………いや、やっぱり出なくていい」
大船「…な…に…」
八幡「ほら、戸塚って超可愛いじゃん。…ぶっちゃけ言うと戸塚と二人っきりでテニスしたいんだよ」
八幡「そんなわけだから、おまえら邪魔だから来なくていい、…もちろん女子部員もな」
人間を団結させるためにはどうすればいいか…
それは、共通の敵を作る事である。視線を、歩みを、そして攻撃を同一方向に向けてやれば良い
テニス部の連中は男女とも俺を敵と認識し、排除しようという意思の元、部活に顔を出すようになった…
このイベントの後編は明日
今日はここまで
>>626
自分で書いといてなんだけど、お前は俺かw
――数日後
…パコーン…パコーン…パコーン…
八幡(…まんまと罠にハマったな。自分の孔明っぷりが怖いぜ…敗北を知りたい!)ドヤァ
とはいえ、これは愚作だ。戸塚の目的の一時的解消は出来ても解決には至らない
なぜならテニス部の連中は俺を排除するために集まってきた奴らだからだ
つまり、俺が排除された時点でテニス部は瓦解し元の木阿弥になる
さりとて、俺の出来る事はここら辺が限界だ…
戸塚「じゃあ、少し早いけど今日はここまでにしよう!各自でストレッチしてから終わりにしてね!」
八幡「…」
戸塚「比企谷くん、部活もう終わりだよ?着替えないの?」
八幡「おう………なぁ戸塚、この後少し時間あるか、部活の事で話があるんだが?」
戸塚「うん、良いよ」
八幡「じゃあ、2-Fの教室で待ってる」
教室
戸塚「話って何かな?」
八幡「ああ……今のテニス部、どう思ってる?」
戸塚「えと、皆参加してくれるようになって嬉しいかな、でも…」
八幡「でも?」
戸塚「…ちょっと空気が重いっていうか、楽しそうじゃないっていうか…そんな感じかな」
八幡(…ま、確かにギスギスしてたからな…俺に対して)
八幡「…楽しく…部活したいか?」
戸塚「もちろんだよ!」パァァ
八幡(……カワイイ…俺も戸塚と楽しく部活したい!)
八幡「じゃあちょっと、俺について来てくれ」
戸塚「…?どこに行くのかな?」
八幡「…総武高のお悩み相談室…奉仕部だ」
奉仕部部室
八幡「失礼しまーす」ガラガラ
平塚「お?比企谷じゃないか」
八幡「げぇっ!平塚先生!なんでここに!」
平塚「ずいぶんなご挨拶だな比企谷…顧問が居ちゃ悪いのか?」ビキビキ♯
八幡「ひぃっ!…す…すいませんでした!」
戸塚「平塚先生?…あれ、雪ノ下さん」
雪乃「…あら、戸塚さんと比企谷くんじゃない…いらっしゃい、何か相談かしら?」
八幡「ああ、戸塚に相談事があってな…まぁ俺も絡んではいるがな」
平塚「…そうか、では話してみたまえ」
―――
――
―
雪乃「テニス部を一つの組織として健全に運営したい…ね」
戸塚「うん、…試合で勝つことも大事だけど、勝ち負けはともかく皆で目標に向かって進みたいって感じかな」
雪乃「…でも、ここ数日のテニス部はちゃんと活動しているようだけれど?」
戸塚「活動はしてるけど、なんだかギスギスしてるっていうか…皆、楽しそうじゃないんだ」
雪乃「…」
八幡「…それに関して、言いたい事があるんだが…いいか?」
戸塚「…?」
雪乃「…あなた、…何かやらかしたのかしら?」
八幡(…くっ!…妙なところで鋭いなこいつ、やはり魔王の妹か!?)
平塚「聞かせてもらおう…」
八幡「…うす」
―――
――
―
八幡「――と、まぁそういうわけで部員が集まりだしたのもギスギスしてるのも、…そういうカラクリだ」
戸塚「…」
平塚「君という男は…」
雪乃「…あきれて物も言えないわね」
八幡「…確かに悪かったと思ってるし、言い訳する気もない…が、次の段階に進むため必要だったんだよ」
八幡「黙っててすまん、戸塚!」
戸塚「…ううん、部活の事考えて影で動いててくれてたんだよね?」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「…ありがとう」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「……………カワイイ」ボソッ
戸塚「…えっ?///」
雪乃「…」イラッ
平塚「ゴホン!…それで比企谷、次の段階とは?」
八幡「…次の段階、それは戸塚のテニスにかける熱い想いを皆に聞いてもらう…平たく言えば演説です」
戸塚「…演説?」
雪乃「演説だけならテニス部で集まってすればいいのではないかしら?」
八幡「それじゃだめだ、ただでさえやる気のない奴らなんだ。戸塚の想いも心に響かない可能性が高い…」
戸塚「…」
八幡「なのでこの演説に、生徒指導員として平塚先生を、更に奉仕部として雪ノ下を参加させる」
平塚「…ふむ、その心は?」
八幡「部外者に相談したという事実と生徒指導員が出てきたという事実で『ただ事じゃない』と揺さぶりをかける」
八幡「…焦りが生まれて揺らいでいる所に芯の通った想いをぶつければ、…必ず心に届くはずだ」
雪乃「揺さぶり…ね、あまり耳当たりの良い言葉ではないわね」
平塚「…」
八幡「だがこれらはテニス部から心が離れていれば効果が薄い、部外者を介入させても人事だと思ってしまうはず…」
八幡「なので俺があえて『敵』になって部員を一時的に参加させるように仕向けたんだ」
八幡「…少しでも『自分はテニス部員なんだ』と認識してもらうためにな」
平塚「…どうかね雪ノ下、彼の言い分は?」
雪乃「いいたい事はいろいろありますが…おおむね理解できました」
平塚「…そうか。では戸塚くん、キミは…演説ができるかね?」
戸塚「………ちょっと、自信ないかな…人前に出て話すのなんてあんまり得意じゃないし…」
八幡「演説と言ってもそんなに深く考える必要はないぞ?」
戸塚「…う~ん……できるかな…」シュン
八幡「…」
きっと以前の俺なら、この後戸塚を適当な理由で突き離し、
悲劇のヒロインに仕立てあげ、問題は解消した…と幕引きを図っていただろう
だがこの数日間、戸塚とテニスをして感じた事がある。
…それは戸塚のテニスに対する想いは『本物』だという事
トラウマを抱えているが故に『本物』を求め続けてきた俺に
戸塚を、そして戸塚のテニスに対する『本物』たる想いを踏みにじる事が出来るのか…
八幡(出来ない…いや、そんな事は絶対にしてはいけない!…俺は、這い蹲ってでも必ず解決してみせる!!)
八幡(…なんたって戸塚は超カワイイうえに天使だしな!)
八幡「……なあ戸塚、…前にも聞いたけど、テニスは好きか?」
戸塚「……あ…」
.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜戸塚「もちろん!大好きだよ!」パァァ・*:.。..。.:*・゜゚・*☆
八幡「…………………やはり天使だったか///」ボソッ
戸塚「…えっ?///」
雪乃「…」イラッ
平塚「おい!」
八幡「…失礼、…要するにテニスが好きだ、ということを語れば良いんだよ」
戸塚「…そんなので良いのかな?」
八幡「ああ、…ただここまで場を整えてもなお、全員の心に響くとは限らない」
戸塚「…」
八幡「…それどころか、『なに熱くなっちゃってるの?』とか『馬鹿じゃねーのこいつ?』とか言う奴もいる」
八幡「組織の中には必ず、場を乱し足を引っ張る奴がいるもんだ…」
平塚「わかる!わかるぞぉ!!全く以てその通り、わっかるわぁー…うんうん」シミジミ
雪乃「平塚先生、それは立場上言ってはいけないのでは…?」
八幡「…続けるぞ…で、更に言えば批判に満たない批判が飛んでくる可能性すらある。ムカツクとかウザイとかな…」
戸塚「…」
八幡「で、そのくだらん批判をある程度押さえ込むために…」
平塚「…奉仕部と私をを味方につけるわけか」
八幡「…ええ、生徒指導員と雪ノ下が後ろに付いていれば当面の間は表立った事は出来ないだろうし」
八幡「もちろん、俺も最後の緩衝材として戸塚を守る壁になる。それ故に仮入部という宙ぶらりんでいたわけだし」
八幡「…まぁ、リストラや左遷が出来れば手っ取り早いが、それは学校側が許さない」
八幡「ならば、やる気の無い奴らは合法的に御退場願って、志を共にする者だけで組織を運営していくしかない。」
戸塚「……部員が…減っちゃうって事だね…」
雪乃「…」
八幡「…ああ、組織の運営は複数の人が絡む以上、規模の大小問わず困難なもんだ」
八幡「そして、戸塚の言う組織の健全な運営を行うための現実的なやり方は、人員整理…おそらくこれしかない」
八幡「つまり今後のテニス部の方針についての是非を問う、そのための演説だ」
八幡「…正直言ってどう転ぶかわからん。俺だってこんな不確定要素満載なやり方を押し付けるのは忍びないんだがな」
戸塚は俯き今後のテニス部の事を考えているようだった…
やがて、顔を上げ曇りなき瞳で俺を見つめ、力強く言い放った
戸塚「…ボク、やってみるよ!」
平塚「…雪ノ下、異議はあるか?」
雪乃「…いえ、ありません」
平塚「では、決まりだな。善は急げだ、明日の放課後会議室で演説を行おう!手配は私がしておく」
戸塚「はい!ありがとうございます!」
雪乃「戸塚さん、私が全力でサポートするわ、がんばって」
戸塚「うん、ありがとう!」
戸塚「比企谷くんもありがとう、ボクがんばるから!」
八幡「おう」
俺は自問自答する
おそらく、どちらに転んでも人間関係に歪は生まれ、戸塚は間違いなく傷ついてしまう
ならばいっそ、突き放してしまったほうが良かったのではないか?
でも戸塚は『本物』を探していた。俺と同じように…
俺は…どうすればいい……俺は…
八幡「………なぁ、戸塚」
戸塚「なにかな?」
超重要安価!八幡が戸塚を応援します↓7までコンマ多数決
偶数・俺がついてる
奇数・俺が、お前を守る!(戸塚√開放)
ゾロ目・3つ出ると戸塚√エンディングへ(スレ終了)
八幡「…心配するな、俺がついてる。もちろん平塚先生と雪ノ下も…な」
戸塚「うん、ありがとう、」
八幡「もし、お前が失敗して孤立してしまっても…俺がいる」
戸塚「…え?」
八幡「俺は…俺はお前を絶対に見捨てない、…だから何も心配するな!」
戸塚「…比企谷くん///」
雪乃「…」イラッ
雪乃「…もしもし、壁殴り代行ですか?…ええ、超大型巨人を一体…大至急お願いします…」
八幡「おい、死に急ぎ野郎の母親が巨人に食われちゃうだろが!」
八幡「…つーか何で壁殴り代行知ってんだよおまえ?」
雪乃「…あ…え…///」
八幡「…」
雪乃「…コホン、とにかくここはイチャコラチュッチュする場所ではないのだけれど?」
戸塚「…い…イチャコラ…///」カァァ
平塚「爆ぜろっ!リア充共一人残らず爆ぜろっ!!」ドンッ!
八幡(…壁殴り代行乙!)
戸塚「そ…それじゃあ話も決まったし、私は帰りますね」
雪乃「ええ、さようなら戸塚さん」
平塚「気をつけて帰れよ」
八幡「じゃーな」
戸塚「うん、じゃあまた明日…」タタッ
八幡(…ホント上手くいくといいな)
会議室
ざわ… ナニガハジマルノ?
カエリテー …ざわ
ざわ… コノアトドウスル?
八幡(ホントやる気の無い奴らばっかりだな、もしかしなくても皆やめちゃうんじゃないか?)
八幡(…そうなったらそうなったで戸塚と二人っきりだな…フヒヒ…お、来たか)
平塚先生が入ってきた途端空気が張り詰め、ただならぬ雰囲気が会議室を包む…
八幡(これがアラサーの…じゃなくて生徒指導員の貫禄か!?)
戸塚「えと、改めて…テニス部女子部長の戸塚彩華です。それではテニス部の臨時会議を始めさせていただきます」
八幡(…がんばれ戸塚、お前なら出来る!あきらめんなよ!!)
戸塚の演説が始まった
テニス部についてどう思っているか、今何をしたいのか、今後どうありたいか…
目に涙を浮かべ、それでも力強く主張する戸塚に、皆食い入るように耳を傾けていた
主張に共感する者、バツの悪そうな顔をする者、無関心でいる者、いろいろいたが
部員たちの心に少なからず戸塚の想いは届いたようだった…
ちなみに平塚先生は、戸塚の健気な姿に貰い泣きしていた
年を重ねると涙もろくなるんですね、…と言おうと思ったがシェルブリットが飛んできそうなので
俺は言葉を飲み込んだ…
2-F教室・早朝
戸塚「…お……おはよ、比企谷くん」
八幡「ん、おはよう戸塚」
―――
――
ー
八幡「…そか、上手くいったか」
戸塚「何人か退部しちゃったけど、みんな一緒にがんばるって言ってくれたんだ」
八幡「…テニス…楽しく出来ると良いな」
戸塚「うん、…ありがとう比企谷くん。…どれだけお礼しても足りない…かな?」
八幡「…いや、俺は少し背中を押しただけだ、やり遂げたのは間違いなく戸塚の力だよ」
戸塚「エヘヘ…///」
八幡「…ま、とにかく良かったな」
戸塚「うん、八幡も時々部活に来てよ、…またテニスしよう?」
八幡「…いや、部員からはあまり良い顔をされないだろうから、部活以外のところでならな」
戸塚「…そっか、じゃあ約束だよ!」
八幡「おう!」
八幡「…」
八幡「……なあ、彩華……テニス好きか」
戸塚「うん!大好きだよ!……比企谷くんと同じくらいね!///」
八幡「ファッ!?」ガタッ!
戸塚「……なんちゃって///」クスクス
八幡「」
八幡「……わが生涯に……」
八幡「………一片の悔い無しっっっ!!!」
ドオオォォ------z_____ンン!!!!
八幡「」
戸塚「比企谷くん!?…あわわ、立ったまま気絶してる!?…比企谷くんだいじょうぶ?比企谷くん!?」
…………ヒキガヤクンッテバ!………ヒキヤガク-ン!…………
雪乃「…」イラッ
雪乃「…もしもし、壁殴り代行ですか?…ええ、鎧の巨人を八万体ほど…大至急お願いします…」
陽乃(雪乃ちゃんェ…)
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が大幅に上がりました
今日はここまで
>>667
× 戸塚「うん、八幡も時々部活に来てよ、…またテニスしよう?」
○ 戸塚「うん、比企谷くんも時々部活に来てよ、…またテニスしよう?」
ごめん呼び方まちがえた
でも>>668の
八幡「……なあ、彩華……テニス好きか」
は間違いじゃないよ、念のため
昼休み
八幡(なんとなく彩華って名前呼びしちゃったけど問題ない…よな?)
八幡(…え?魔王にも名前呼びしろって言われてるんじゃないかって?)
八幡(まおう を なまえよび する なんて とんでもない!)
八幡(…………ザラキ…連発されたりしないよね?)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
八幡(さて、一人になれる場所に…)
雪乃「比企谷くん、少しお話があるのだけれど…いいかしら?」
八幡「…」
八幡「………ま、いいけど」
雪乃「では、奉仕部の部室にいきましょうか」
八幡「おう」
奉仕部・部室
雪乃「紅茶よ…どうぞ」コトッ
八幡「…お……おお」
八幡(すんなり茶を淹れて貰えるとは…)ズズー
雪乃「…」
八幡(……なぜ何も話さない?…つーかテニス部の事、礼を言ったほうが良いよな)
八幡「なぁ…テニス部の事なんだが…」
雪乃「…」ジー
八幡「なんだよ…」
雪乃「………雪乃、という名前が私にはあるのだけれど?」ムスッ
八幡「…え?」
八幡(…なにこれ?…なんだよこれ?…なんだよこれぇ!?)
雪乃「姉さんにも言われているはずよ…」
八幡「…ま、まぁそうなんだが」
八幡「そこまで親しくないし、名前呼びする必要は…」
雪乃「雪ノ下は2-Fに二人いるわ」ムスッ
八幡(…何なのこいつ?おこなの?ゆきのんおこなの?)
八幡「…つーかおまえ、なんで名前呼びにこだわってるんだよ?」
雪乃「…///」
八幡(…なに俯きながら顔を赤らめてんだよ!?見てるこっちが恥ずかしいわ!)
八幡(つーかこんな乙女みたいな雪ノ下違和感バリバリだぞ!…分類上、乙女なのは間違いないが)
雪乃「…」
八幡「……おい、なんか言えよ」
雪乃「……し…く………のよ…」
八幡「え?」
雪乃「…もう少し……親しくなりたかった……から///」
八幡「」
八幡「」
八幡「」
八幡「」
雪乃「…言葉を返すけれど、…比企谷くん、何か言ったらどうなの?」
八幡「…」
八幡「……」
八幡「……………………雪ノ下、おまえ」
八幡「………………なにデレてんの?」
雪乃「デッ、デレ!!??」ガッシャーン!
八幡「うわっ!熱っ!あっつー!」ガタタッ!
―――
――
―
雪乃「ごめんなさい、少し取り乱してしまって…」
八幡「…少しどころじゃねーだろ」
雪乃「…」
八幡「…」
八幡「…で、なんなんだよデレた理由は?」
雪乃「は!?」ギロッ
八幡(ヒエッ!…こいつ怖っ!勇者エミリアかよ!?)
八幡「…」
雪乃「…その…由比ヶ浜さんの件、…そして今回のテニス部の件」
八幡「…」
雪乃「…特にテニス部の件は、とても驚いたわ」
雪乃「問題解決のため、先を見据えて策を練り実行する…なかなか凡人には出来ない事ね」
八幡「だろ?俺はもともとスペックが高いうえに、顔もいい…パーツも整ってるしな」ドヤァ
雪乃「目は形容しがたいほど酷いようだけれど?」クスクス
八幡「…だから一言余計だっつーの」
雪乃「解決のためのやり方に、いくつか引っかかるところはあるのだけれど…」
雪乃「それでも、テニス部に関わった人たちが概ね納得する形に落ち着いた」
八幡「…そだな」
雪乃「…あなたがこの問題に関わらなかったと仮定して、戸塚さんがこの問題を持ち込んだとする…」
雪乃「私は一体どうしただろう…そう何度も何度も考えたわ」
雪乃「あなたと同じ事を考えたとしても、自ら敵となって人を集める事が出来たのか…そして、戸塚さんを奮い立たせ…」
八幡「なぁ雪ノ下、長話はあまり好きじゃないんだ…結論を言ってくれ」
雪乃「…」
雪乃「…そうね、余計な事だったわね」
八幡「…」
雪乃「…正直に言うと…あなたに惹かれたのだと思う」
八幡「…」
雪乃「同じ山を踏破するとしても、全くの別ルートから、思いもよらない場所から踏破するあなたに…」
雪乃「私は、あなたに憧れのようなものを抱いたのかもしれない」
八幡「…」
雪乃「…だから、あなたともう少し話をしてみたい」
八幡「…」
雪乃「自問自答する事しか出来なかった事も、あなたと話す事でもしかしたら結論が出るのかもしれない…」
雪乃「そして、そのためにはあなたと対等な立場でいる必要がある…私はそう思ったの」
八幡「…で、名前呼びか」
雪乃「あなたは人と馴れ合ってこなかったから、なにをするにも他人と一定の距離を置いているようだし…」
八幡(彩華には突撃してるけどな!)
雪乃「でもそれでは、対等とはいえない気がするから…少しでも対等に近づければと思って…」
雪乃「雪乃…と、呼んで貰えるかしら?」
八幡「だが断る」キリッ
雪乃「なっ!?」
八幡「早い話がおまえのワガママじゃねーかよ。そもそも俺、奉仕部員じゃないですしおすし」プークスクス
八幡「それに、ここに来ない限りお前と話す事もほとんど無いだろうしな」
雪乃「…///」プルプル
雪乃「は……恥を忍んで言ったのに、…恥を忍んで言ったのに!大事な事なので二回言ったのだけれど!?」
八幡(…なんだよその言い回し)
八幡「そーかよ、…つーかお前を名前で呼ぶ事になったら、自動的にお前の姉も名前で呼ぶ事になるだろ」
八幡「嫌だよそんなの、お前の姉…なんか怖いし」
八幡(雪ノ下さんを陽乃さんと呼んだら今以上に突っ込んできそうだし、そうなったら手に終えなくなるだろう…)
雪乃「…そんな理由で…私とは全く関係ないところで…」
八幡「関係なくは無いが…うん、なんつーかアレだよアレ」
雪乃「…」
雪ノ下は意気消沈し肩を落とした
しばしの沈黙の後、雪ノ下の肩が奮え
すすり泣く声が部室に響いた
雪乃「……グスッ……………ヒック…………グスッ…」
八幡(おいおいマジかよ!なんで泣いちゃうんだよ!?雪の女王の威厳はどこ行った!?)
雪乃「…………………ヒック………グスッ…………」
八幡(女の子を泣かせるなんて八幡悪い子(テヘペロ)…ってそうじゃねーよ!魔王の報復を想像すると俺の寿命がマッハなのだぜ?)
八幡「お…おい、何も泣く事はないだろ!?」
雪乃「…グスッ…ごめんなさい…………ヒック……私はただ……グスッ…もう少しだけ……」
雪乃「………お話…グスッ…………したくて……ヒック……」
八幡「…いや、とりあえず泣きやめよ、な?…な?」
雪乃「…私……ヒック………親しく…………」
八幡「…」
八幡「………わかったよ、その代わり部室でだけなら…な」
雪乃「そう、では呼んでみて頂戴」サラッ
八幡「ファッ!?」
雪乃「…ほら早く」ニヤニヤ
八幡「おまえ!?」イラッ
雪乃「比企谷くん、どうしたの?」キョトン
八幡「ぐぬぬ…」
八幡(首かしげて誰の真似だよそりゃ!ギャップ萌でも狙ってんのか!?…八幡、気になります!)
ごめん今日はここまで
八幡「つーかおまえ、親しくなりたいとか言ってるくせに…嘘泣きで騙すとかどういう事だよ」
雪乃「あら、ごめんなさい…少しおいたが過ぎたわね」
八幡「少しどころじゃねーよ、…マジで肝を冷やしたぞ」
雪乃「…なるほど、涙には耐性がないみたいね?これからもありがたく、嘘泣きを使わせて貰うわ」
八幡「そうじゃねーよ…耐性が無いのは涙じゃなくて、お前の姉だよ」
雪乃「…姉さんに?」
八幡「どんな報復を受けるか考えただけで背筋が凍るっての…」
雪乃「報復?私は告げ口なんてしないし、口は堅いほうよ?…ただ姉さんと『世間話』はよくするけどね?」クスッ
八幡「おい、筒抜けにも程があるぞ」
雪乃「それもそうね」クスクス
八幡「…だめだこいつ…早くなんとかしないと…」
雪乃「…」
八幡「…まぁなんだ、とりあえずテニス部の件は礼を言っとく。彩華、すげー喜んでたからな」
雪乃「…」
八幡「…何だよ」
雪乃「戸塚さんは呼び捨てするのに、私にはさん付けですら呼んでくれないのね」
八幡「ぐっ!…そ、…それとこれとは話が違う」
雪乃「苦しい言い訳にしか聞こえないのだけれど…」クスクス
八幡「…」
キーンコーンカーンコーン…
八幡「…戻るか」
雪乃「私は部屋を片付けてから戻るから、お先にどうぞ…」
八幡「…」
憧れ―――
俺からすれば、無い物強請りとしか思えない
でも良く考えてみれば、俺も憧れているのかもしれない
俺とはまた別の、…俺では通る事が出来ない踏破ルートを歩む
雪ノ下雪乃という少女に
八幡「…」
八幡の去り際の挨拶↓5までコンマ多数決
偶数・じゃあな
奇数・じゃあな…雪乃
ゾロ目・2つ以上出ると雪乃に八幡と呼ばれる(以後八幡呼び)
八幡「…さてと」
雪乃「あら、挨拶も無いのかしら?」
八幡「…」
八幡「…じゃあな……雪乃…」
雪乃「」
雪乃「…え……ええ、は……話がしたくなったら…いつでもどうぞ」
八幡「…おう」ガラガラ…バタン
雪乃「…」
雪乃「…」
雪乃「///」カァァ…
雪乃(……なんぞこれ!?///……なんぞこれぇぇぇえぇぇ!!??///…)カァァ…
雪乃と会話しました
雪乃の好感度が上がりました
放課後
八幡(ちょっと踏み込みすぎたか?)
八幡(……面倒ごとが起こる前にさっさと帰るか)
エンカウントイベント発生!↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・雪乃
2・いろは
3・戸塚
4・結衣
5・三浦
6・材木座
7・平塚
8・葉山
9・モブ子
ゾロ目・イベントキャンセルで帰宅
八幡(さて、帰るか…)ガタッ
モブ子「ヒキタニくーん!」
八幡(ん?…わた春香じゃねーか…)
モブ子「ヒキタニくん、よかったら一緒に帰らない?」
八幡「…なんでまた俺と?」
モブ子「いやーほら、テニス部の事とか彩ちゃんとの噂の真相を聞こうと思ってさ!」
八幡(…どんな噂になってんだよ)
ピンポンパンポ-ン…
『2-F組、モブ子大至急職員室平塚まで…』
モブ子「あ…」
八幡「じゃ、俺帰るわ…」
モブ子「たはは、…じゃまた明日!明日は噂の真相を聞いちゃいますよ!」
八幡(…わた春香さん…こいつ噂話好きなのか?)スタスタ
何事も無く帰宅しました
比企谷家
八幡(…)
小町「お兄ちゃん、そんなに難しい顔してどうしたの?」
八幡「…小町。お前同級生の男に名前で呼ばれてるか?」
小町「え、なにそれ?藪からスティックに?」
八幡「ルー語はやめろ」
小町「…うーん、小町さん…か、小町ちゃんって呼ばれてるかなー、ま、数えるくらいしかいないけどね!」
八幡「…ほぉ、後でそいつら連れて来い。助走付けて殴り倒すから」
小町「もーどんだけあたしのこと好きなの?」クネクネ
八幡「…」
小町「…ホントにどうしたの?…あ、わかった!友達出来てどんなふうに呼ぶか悩んでるんでしょ!」
小町「お兄ちゃん、そういうときはガンガンいこうぜだよ!」
八幡「…」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「ん?」
メールがきました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
八幡(由比ヶ浜?そういやろくに連絡して無かったな…)
小町「結衣さんキタ―――――!!ね、何かな!?」
八幡「さも当たり前のように見ようとするなよ」
小町「いいじゃんいいじゃん!」
From 結衣
【ヒッキー!アドレス交換したのに全然連絡くれないなんて酷いよ!】
【せっかく友達になったのに!】
小町「お兄ちゃんェ…」
八幡「…」
【ところでテニス部を復活させたのがヒッキーって噂が飛び交ってるんだけどそうなの?】
【私のクラス、テニス部多いからチョー噂になってるよ!】
【それに部長の彩ちゃんの事なんだけど、ヒッキーと付き合ってるとかって…ホント!?】
【いつも良い感じでテニスしてたってテニス部の皆が噂してるし…後で聞きにいくからね!!】
小町「うっひょ――――っ!そこかしこにフラグがビンビンだよ、お兄ちゃん!!」
八幡「テンション高けーから、つーかビンビンとか下品な言葉使うなよ」
登校中
小町「お兄ちゃん!がんばってフラグ回収してきてよね!」
八幡「何のフラグだよ…」
小町「もー、わかってるくせに!」
小町「あたし的にはハーレムルートも全然オッケーだからね!」
八幡「どこのリトさんだよそれ…」
小町「ガンガンいこうぜ(意味深)だよ、お兄ちゃん!…じゃ、あたしこっちだから!」
八幡(…意味深て、何をガンガンさせる気だよ)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず ↓3安価
指定がない場合は一つ↓
今日はここまで
戸塚「おはよう!比企谷くん」
八幡「おはようマイエンジェル彩華!」キリッ
戸塚「えっ?///」
八幡「……いや、悪い少し寝ぼけてた」
―――
――
―
八幡「…そか、朝練は無しになったのか」
戸塚「家が遠い人も結構いてさ、負担になるからって…皆で決めたんだ」
八幡「皆で、か…健全な組織運営が出来てるってワケだ」
戸塚「うん、週一でミーティングして皆で意見を出しあって、すり合せする様にしたんだ」
戸塚「まさに皆でテニス部を運営してるって感じだよ!…あ、これは雪ノ下さんのアドバイスなんだ」
戸塚「それで、昨日の事なんだけどさ…」
テニスについて熱く語る彩華
その瞳は太陽のように燦々と輝いている
以前、二人きりでテニスをしていた時の様な、あどけない物ではなく
覇気を伴った力強い大人びた瞳…
八幡(ここ数日で成長したなぁ、彩華…)
八幡(…成長した彩華(意味深)……フヒヒ…)
戸塚「…聞いてるの、比企谷くん?」
八幡「おっと、悪い……少し見とれてた」
戸塚「…ま、またそんなこといって!…比企谷くん、すぐからかうんだから///」
八幡「ホントの事だよ…テニス部を纏めあげる前と後じゃ、別人かと思うぐらい変わったなぁ…と」
戸塚「…そうかな?」
八幡「おう、なんつーかオーラが違うというか…」
戸塚「エヘヘ…ありがと///」
戸塚「ところで比企谷くん、やっぱりテニス部にはもう来ないの?」
八幡「…まぁ行きたいのは山々なんだがな、もうちょいテニス部が落ち着いたらな」
八幡「新体制でスタートして、手探り状態の所を引っ掻き回すのはちょっとな…」
八幡(何より俺がテニス部を復活させた、という噂がなぁ…これさえ下火になれば…)
戸塚「…そっか、でもいつか必ずテニスしよう!」
八幡「おう」
前を見据え、力強く歩みを進める彩華
その歩みを僅かに支える事が出来た事が嬉しく思えると同時に
あっという間に先へ先へと進んでいく事に、俺は少し寂しさを感じていた…
戸塚と会話しました
戸塚の好感度が少し上がりました
昼休み
八幡(彩華とテニス出来ないとなると結構な焦燥感が…)
八幡(…マッカン飲んで落ち着くか)
八幡の向かう場所↓3のコンマ
偶数・ベストプレイス
奇数・屋上
ゾロ目・2-Fのクラスメートに呼び止められる、男女問わず(指定可、ない場合は再安価)
ゾロ目・00の場合のみ奉仕部部室(雪乃がいる)
ベストプレイス
八幡(…ふぅ、久しぶりにここ来たな)
エンカウントイベント発生!
総武高の生徒とエンカウント男女問わず↓3安価
指定がない場合は一つ↓
ゾロ目が出るとボーナスとしてイベント発生
ゾロ目・00の場合はエンカウントキャンセル
八幡(にしても、噂が飛び交うとは…)
八幡(奉仕部と平塚先生を介入させたのは隠れ蓑の意味合いもあったんだがな…)
八幡(…ん、誰か来たな?…まさか魔王じゃないよな!?)
いろは「ここならだれもいないよね……うげ!」タタッ
八幡「…」
いろは(…チッ)
八幡「おい、舌打ち聞こえてるぞ!つーか、うげっ!…てなんだよ、泣かしに来たのかよおまえ」
いろは「…うっせーな、反省してまーす」(棒)
八幡「…スノーボーダー乙」
いろは「…八幡、いつもこんな所にいるんだ」
八幡「ああ、人畜無害なぼっちだからな」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「…」
八幡「…で、お前はここに何をしに来たんだよ?」
いろは「なによいきなり…人の事なんか興味ないんじゃないの?」
八幡「ここは俺のお気に入りの場所だからな、誰にも来て欲しくないんだよ」
いろは「追い出そうっての?」ムスッ
八幡「そーだ」
いろは「…」
いろは「…私にも…一人になりたい時だってあるの」
八幡「…そか、じゃ他の所いったほうが良いぞ?」
いろは「八幡が行けば?」
八幡「あのな…」
いろは「…八幡、喉乾いたからジュース買って来て…八幡のおごりで」
八幡「おまえやりたい放題だな…」
いろは「てへ」
八幡「…」
いろは「…」
八幡「……愚痴があるなら…少し聞いてやらん事も無いぞ?」
いろは「…」
いろは「……ちょっと……疲れたかも……」
八幡「人付き合いか?」
いろは「うん」
八幡「…そうか」
いろは「…」
八幡「…」
いろは「え!もう終わり!?何かこうした方がいいとかアドバイスしないの!?」
八幡「俺は聞いてやるとしか言って無いぞ…つーかおまえは俺に何を求めてんだよ?」
いろは「何なのよもう!」プクー
八幡「…まぁ、八方美人故の自業自得ってやつだろ…それが悪い事だとは言わんが」
いろは「…」
八幡「つーかお前、愚痴を言う友達は作らなかったのかよ?」
いろは「…」
いろは「………うん」
八幡「…そか」
いろは「…はは、……友達…結構いると思ってたんだけどな」
引きつった顔、乾いた笑い…
焦燥感が一色を包んでいるのがよくわかる
こいつはこいつなりに、リア充という立場に苦悩しているのだろう
八幡「…ま、今更どうにもならんだろ?俺だっておそらく高校卒業するまでぼっちだろうからな」
いろは「………」ジー
八幡「…んだよ」
いろは「…彩ちゃんと付き合ってるんじゃないの?」
八幡「…っ!…ちがう、つきあってはいない。…仲は良いが」
八幡(…ホントはつきあってあんな事やこんな事を…グヘヘ…)
いろは「それぼっちって言わないから」クスクス
八幡「ぐぬぬ…つーかどこから聞いて来たんだよ、その話?」
いろは「E組のテニス部員。足しげくテニスコートに通って彩ちゃんとテニスしてたんだってね…」
いろは「……鼻の下伸ばしながら」プークスクス
八幡「…くっ!///」
いろは「彩ちゃん可愛いもんね、小動物系…って言うの?ウサギみたいで」ニヤニヤ
今更だけど戸塚の名前が彩加じゃなくて彩華になってるのは女性化したから?
いろは「…彩ちゃん、八幡みたいなキモい奴とつきあってるって噂されて可愛そう」
八幡「あのな…」
いろは「私が彩ちゃんだったら助走付けて張り倒すわ………八幡を」プークスクス
八幡「噂を広めた奴じゃねーのかよ!?…お前、ホントやりたい放題だな」
いろは「反省してまーす」プークスクス
八幡「嘲笑しながら反省すんじゃねーよ…」
いろは「…」
いろは「………ありがと」
八幡「何がだよ」
いろは「話、聞いてくれて…じゃ、そろそろいくね」
ゾロ目ボーナス発生!↓7まで安価多数決
1・ラッキースケベ発生(神風が吹きます)
2・八幡が奉仕部を紹介して雪乃といろはが修羅場
今日はここまで
八幡「…」
八幡(……少し、余計な世話を焼いてやるか。…デートの事もあるしな)
八幡「いや、ちょっと待て」
いろは「え?」
八幡「…俺は基本的に愚痴を聞く気はないが、聞いてくれそうな奴を知っている」
いろは「誰それ?」
八幡「…まぁ、とりあえずついてこいよ」
いろは「?」
奉仕部・部室
八幡「うーす」ガラガラ
雪乃「…あ///」
八幡「よぉ」
雪乃「…コホン、いらっしゃい比企谷くん…あら珍しい、こんにちは一色さん」
いろは「…あれ?雪ノ下さん?…ねぇ八幡、ここ何なの?」
雪乃「…」
八幡「総武高のお悩み相談室……奉仕部だ」
いろは「ふーん」
雪乃「何か相談かしら?…とりあえず、掛けて頂戴」
八幡「ああ」ガタガタ
―――
――
―
雪乃「…却下ね」
八幡「…」
いろは「…」
雪乃「愚痴を言いたければ地面に掘った穴に叫ぶと良いわ」
いろは「…」イラッ
八幡(ゆきのしたのどくぜつ!こうかはばつぐんだ!)
雪乃「…奉仕部の活動目的は、依頼者を問題解決に向けてサポートすること」
いろは「…」
雪乃「残念だけどここは愚痴を聞く所じゃないの。ただどうしても、というのなら…」
雪乃「…そこにいる目が腐ったサンドバッグ谷くんに向かって言うと良いわ」クスッ
八幡「ねぇ…なんで俺、サンドバッグ扱いなの?…いつの間に人権剥奪されちゃったの?」
いろは「しょーがないなー。…じゃあそうする」
八幡「おまえも、なに話にのってんの?…もう奉仕部じゃなくてイジメ部にしたらどうなの?」
雪&い「プークスクス」
八幡「…」
いろは「てゆーか八幡、何でここ連れてきたのか意味わかんないんですけど…」
八幡「…」
いろは「愚痴は聞いてくれないし、なんか暴言は吐かれるし…」
八幡「……てへぺろ」
いろは「…」イラッ
雪乃「…」
雪乃「…そうね、依頼として愚痴を聞けというのは無理だけど、世間話としてなら聞いてあげなくも無いわよ」
いろは「…ホント!?」
雪乃「ええ、ちょうど退屈してたのよ」
八幡(ろくに依頼もなさそうだし、いつも退屈だとは思うが…)
いろは「じゃあ話すけどさ、えーとまず最初はA組の―――」
それから一色の独演会が始まった
あの男はこうだ…とか、その女はそうだ…とか
その姿は井戸端会議で夫の不満をぶちまける専業主婦さながらだった
いろは「…あーすっきりした」ツヤツヤ
八幡(よーやく終わった…)
雪乃「…驚いたわね。…よくここまで話し続けられたものね」
いろは「愚痴聞いてくれるっていったじゃん」
雪乃「…」
いろは「なによ…」
雪乃「個人的な見解だけど、少し…いえ、かなり交友関係が広すぎじゃないかしら?」
いろは「…」
八幡「…たしかに、2年の全クラスに友達がいてそいつらに愚痴までいうとか、ある意味すげーよ」
いろは「しかたないじゃん、黙ってても人が寄って来るんだもん…ほら、私カワイイから!」ドヤァ
八幡(自分でカワイイとかいっちゃうのかよ…)
雪乃「ハァ…呆れを通り越して驚嘆するわね」
いろは「事実ですからー」フンス
雪乃「結局、愚痴の原因は交友関係の過多…八方美人ゆえ、ということね」
いろは「…まあ、そうかも。でもどうしようもないじゃん、向こうからやって来るんだもん…」
雪乃「一応…いえ、不本意ながら聞くけど…比企谷くんはどう思っているの?」
八幡「不本意なら聞くんじゃねーよ」
雪乃「あら、ごめんなさい」クスッ
八幡「…ま、確かに一色はカワイイ。総武高には贔屓目にみてもお前より上の奴は片手で数える程しかいないだろ」
いろは「えっ?///」
雪乃「…」イラッ
八幡(………………あ、……やっちゃったZE☆)
いろは「な…なに?口説いてるの!?うわマジでキモい無理ですごめんなさい///」ニヘラ
八幡(ちょっと喜んでんじゃってるじゃねーかよ!…ニヤついたお前の顔の方がカワイ…キモいっての)
雪乃「…そういうのは地面に掘った穴に向かって叫んでくれないかしら、モグラ谷くん」
八幡「モグラ谷ってなんだよ、…俺の目は退化して無いぞ、腐ってるけど」
八幡(なにそれ…泣きそう…)
八幡「…ま、要するに、一色はトップカーストゆえに八方美人化は避けられないと言おうとしたんだよ、他意はない」
雪乃「どうかしら?」クスッ
八幡「…俺の事はどうでも良いだろ、一色の話聞いてやれよ…」
ごめん今日はここまで
>>814
× 八幡(ちょっと喜んでんじゃってるじゃねーかよ!…ニヤついたお前の顔の方がカワイ…キモいっての)
○ 八幡(ちょっと喜んでるじゃねーかよ!…ニヤついたお前の顔の方がカワイ…キモいっての)
ごめん笹喰いながら書いたからまちがえた
>>788
女体化したためそうしました
いろは「…てゆーかさぁ、八方美人化は避けられないってことなら…どうしようもなくない?」
八幡「…」
雪乃「…………そうかもしれないわね」
八幡(認めんのかよ!…ま、一朝一夕では…とかいってたしな)
いろは「…ここ、お悩み相談室なんだよね?そんなんで大丈夫なの?」
雪乃「…」
八幡(…フォローしといてやるか)
八幡「いや、問題の質にもよるだろ?…時間が経てば経つほど解決が不可能に近くなる場合もある」
八幡「お前の交友関係は、昨日今日出来上がったものじゃないだろ?」
いろは「…まあそうだけど」
八幡「根が深く、かつ広くなれば掘り起こすまで膨大な時間と手間がかかる…」
いろは「…つまり手遅れって事じゃん」
八幡「まぁそう言う事になる、…耳の痛い話だが」
雪乃「…でも、出来る事なら解決に導きたいものね」
いろは「………あれ?愚痴聞いてくれるだけじゃなかったの?」
八幡(…あ、スイッチ入ったなこりゃ)
雪乃「八方美人、…これはあなたの個性として受け入れる必要があるわね」
いろは「…」
雪乃「…その上で、交友関係がいたずらに広がっていった原因を見つけるべきではないかしら?」
雪乃「原因が見つかればこれ以上悪化する事は無いでしょうし、解決に近い所まで到達できるかもしれないわ」
いろは「広がった原因ねー…なんだろ?ケータイの番号の交換?それとも合コンとか?」
八幡「…いや、答えは出てる。…原因は一色のコミュ力(笑)の高さだろ」
いろは「…まーたしかにそうかもね」
雪乃「確かにそうなのだけれど、それでは漠然としすぎているわ…コミュ障谷くん」
八幡「…要所要所でジャブを打つのやめてくれない?…そろそろダウンしそうなんだけど?」
雪乃「男女で原因を分けた方がいいかも知れないわね…距離感や、つき合い方も違うのでしょうし」
八幡(スルーかよ…)グスッ
いろは「うーん、女子はいつの間にか増えてたって感じかな…ちょっとわかんないかも」
雪乃「…そう、では男子は?」
いろは「声をかけてくる男子もいたけど…大体は私から声をかけたかな?」
雪乃「声をかけた…とは?」
いろは「……デートしようって」
八幡「…」
八幡(……………嫌な予感がする…………いや、嫌な予感しかない…)
雪乃「デート、というのはどういったもの?…そしてどれくらいの人とデートしたのかしら?」
いろは「軽く雑談するようなもので、付き合うまではなかったけど…まぁ、けっこうな人数と」
雪乃「なぜそこまでデートを重ねたのかしら?」
いろは「……さぁ、なんでだろ?」
雪乃「ハァ…一筋縄では解決出来そうに無いわね」
いろは「…」
八幡(…嫌な予感が的中する前に、さっさと切り上げてしまったほうがよさそうだな)
八幡「なぁ、すぐに解決出来なさそうなら、今日はもう切り上げたらどうだ?」
雪乃「…そうね、一色さん、貴方なりにでいいからよく考えてきてくれないかしら?」
いろは「…うん、わかった」
八幡(よし、さっさと戻ろう!)
雪乃「それともう一つ…最近はデートしてるのかしら?」
八幡(ちょ!…おまえ最後の最後で!)
いろは「…」チラッ
八幡(…おい!こっちみんな!)
雪乃「一色さん?」
いろは「…」ニヤリ
八幡(…なんだその『計画通り…』みたいな顔は!?新世界の神かよ!)
いろは「最近は八幡とデートしたかなぁ…あ!そういえば今度の日曜日に、また八幡とデートするんだぁ☆」キャピ
雪乃「」
八幡「」
雪乃「」
八幡「」
雪乃「………なん………だと………」
八幡(…なっ!何を言うだァ―――――――――――ッゆるさんッ!)
いろは「…」ニヤニヤ
雪乃「…」イラッ
八幡「…」
八幡「…さてと、話も終わったところで戻るか」ガタッ…スタスタ
雪乃「まだよ…!まだ終わっていないわ比企谷くん!…一体どこへ行こうというの?」
八幡(ですよねー)
雪乃「…どういう事か説明してもらいましょうか」
八幡「説明しろだとさ、一色…」
雪乃「私はあなたに聞いているのよ比企谷くん」キッ
八幡「…ヒェッ……いやなんというか、…その…」
いろは「…」ニヤニヤ
八幡(こいつ!…N2地雷踏み抜きやがって!俺は使徒じゃねーっての!)
雪乃「どうしたの?なぜ何も答えないの?後ろめたい事でもあるの?」
いろは「別にいーじゃん、私と八幡がデートしてもさ…もしかして雪ノ下さん、妬いてるの?」ニヤッ
雪乃「…」イラッ
八幡(げぇっ!なに煽ってんだこいつ!?)
雪乃「………なるほどね、あなたの交友関係がいたずらに広がってきた理由がわかったわ」
いろは「…なによいきなり」
雪乃「あなた、誰彼かまわずデートに託けて、男子たちを誑かしてきたんでしょう?」
いろは「…」イラッ
八幡(お前も煽るのかよ!?…いや間違って無いけど!)
雪乃「比企谷くんのようなろくでなしをデートに誘う時点で誰でもいい、…といっているようなものね」クスッ
八幡(俺も一緒に爆撃すんじゃねーよ!なんだよろくでなしって…)
いろは「なによ誑かすって!?誑かしてないわよ!ただ友達増やしたかったからデートしただけだし!」
雪乃「話にならないわね…この場合あなたがどう思っているか、ではなく相手がどう思ったか…が重要なのだけれど」
雪乃「…肉を食い散らかすだけの肉食系女子には理解出来なかったようね」クスクス
いろは「…………は?」
八幡(ヒィィ!一色の目から光が消えていく!…ハイライトさん給料上げるから仕事して!)
雪乃「要するに男子を誑かす事でその男子が好きな女子と、その取り巻きまで交友関係に巻き込んだという事」
八幡(…俺と同じ事いってるよ、これがシンクロニシティか!?)
雪乃「女子達がいつの間にか周りに増えていたのは、あなたを監視するため…といったところかしら」
いろは「…」
雪乃「交友関係といってもポジティブを装ったネガティブなものもあるわ」
雪乃「…あなたも『女子』なのだからわかるでしょう?笑顔のお面の下に別の顔がある事ぐらい…」
いろは「…」
雪乃「輪を広げる事は否定はしないけど、やみくもに広げるのは自重して欲しいものね」
いろは「………わかった……」
雪乃「…そう、それはよかった」
八幡(…勝負あったか?…いや、そんな事どうでもいい!一刻も早く教室に戻りたい!)
いろは「…でも八幡とはデートするね☆」ニヤリ
雪乃「……………は?」
八幡(今度はお前かよ!?つーか煽り耐性ないとか、こいつも新世界の神なのかよ!?)
今日はここまで
四川省の笹食ってる場合じゃねえ!…というわけで続き、投下します
いろは「だって、それとこれとは関係ないじゃん」ニヤニヤ
雪乃「関係あるわ。交友の輪を広げる原因であるデートは自重すべきと、今言ったはずよ」
いろは「交友の輪って言ったって八幡はぼっちだし、広がるわけないじゃん」
八幡(おい、お前もジャブ打ってくるなよ!ズバズバ心に突き刺さってるぞ!)グスッ
雪乃「デートの相手が誰か、という事ではなくデートそのものをするべきではないと言っているのよ」
いろは「…なに?なんなの?そこまで食いついて来て…もしかして八幡の事好きなの?」ニヤッ
雪乃「…」イラッ♯
八幡(あっ、これはヤバイやつだ…とりあえず割って入る!ホントは嫌だけど!)
雪乃「一色さん論点をずらすという事は…」
八幡「お前らちょっと落ち着け!…雪ノ下は少し頭を冷やせ、一色はいちいち煽るんじゃねーよ」
雪乃「…」
いろは「…」
八幡「…ここで口論して誰が特するんだよ?」
雪乃「…」
いろは「…まぁそうだけど」
いろは「…でも、デートの約束はだいぶ前にしてたわけだし、八幡とのデートは絶対にやめない!」キリッ
八幡「だから煽るなっつーの。…つーかその約束も、殆ど騙し討ちみたいなもんじゃねーかよ…」
いろは「どこが!?ちゃんとお願いしたじゃん!」
八幡「おまえ、チョロいとかいってたじゃねーかよ…」
雪乃「…あら、誑かすとは正にこの事ね。本人がこれじゃあ、この案件は解決不可能かも知れないわね」クスクス
いろは「……………は?」イラッ
八幡(うげっ!火にナパーム弾投げ込んじゃったよ!?………またやっちゃったZE☆)
いろは「そもそもデートの何が悪いのよ!私は八幡の事知りたいからデートの約束したわけだし!」
雪乃「他人を知るためならデート以外の方法もあるわ。…こうして向かい合って話し合う、とかね」
雪乃「…私からすればデートに拘るあなたが滑稽に見えるわ」
いろは「だったら八幡の事、何か知ってるって言うの!?」
雪乃「ええ、あなたよりはね…そしてこれからも彼を知ろうと思っているわ、デート以外の方法でね」クスッ
いろは「…」
雪乃「ところで比企谷くん、あなたさっき私の事を『雪ノ下』…と呼んだわね?」
八幡(…えっ!?それここでぶっこんでくるの!?何考えてんだこいつ!?)
雪乃「…部室では『雪乃』と呼ぶ約束だったはずよ?約束を守ってちゃんと呼んで欲しいものね」ニヤッ
いろは「…」イラッ
いろは「…は?たかが名前呼びぐらいで…なにそれ、自慢してんの?」
雪乃「たかが?…これは極めて大きな意味を持つわ。私と比企谷くんは対等な立場にある、という事よ」
いろは「あんたは名前呼びじゃ無いじゃん!」
雪乃「当然よ、仮にも殿方を名前で呼ぶなんて恐れ多いものよ。…少なくとも私はそう教えられてきたわ」
八幡(仮にもって…サラッとディスるのはもうやめて!)
雪乃「さぁ比企谷くん、早く呼んで頂戴」ニコッ
八幡「…」
雪乃「…なんだか姉さんと『世間話』がしたくなってきたわね」ニコッ(暗黒微笑)
八幡「ヒエッ!…………ゆ……ゆき…の…」
雪乃「フフン!」ドヤァ
いろは「無理やり言わせてるじゃん!」
雪乃「無理やり?…あなたの目は節穴のようね。彼はぼっちゆえにシャイなだけよ」
雪乃「二人きりなら大喜びで呼んでくれるわ…ほら、私カワイイから」ニヤッ
いろは「ぐぬぬ…」
八幡(うわぁ、もう収拾つかねーよこれ…考えるのを止めちゃいそう)
いろは「もうマジムカつく!ていうか八幡がこんな所連れてくるからこうなったんじゃない!?」
八幡「…え?俺が悪いのかよ!?」
雪乃「あら、責任転嫁するの?…どうやら股どころか頭もゆるいようね」
いろは「ま…っ!ゆるく無いわよ!エッチした事ないもん!!私処女だもん!!!」
いろは「…」
雪乃「…」
八幡「…」
いろは「…………あ///」カァァ
雪乃「…どうやらマヌケが見つかったようね」ドヤァ
いろは「…ちょっと!今の聞いて無いでしょうね、八幡!!///」カァァ
八幡「…」
八幡「…キイテナイデスヨ?」
いろは「何よ今の間!?聞いてたんじゃない!もう信じらんない!!八幡超キモイ!!!///」
八幡「キモいってお前、逆にあの叫び声をどうやったら聞かずにいられるか教えて欲しいんだが…」
いろは「…///」カァァ
八幡「つーかお前らもういい加減にしとけよ、不毛な水掛け論にしかなってねーぞ」
雪乃「そうね、少しおいたが過ぎたわね」クスッ
いろは「どこが少しなのよ!」
ガラガラ!
平塚「やぁ、諸君!ずいぶんエキサイトしている様だが…一体なんの騒ぎかね?」
雪乃「平塚先生、入るときはノックを…」
平塚「スマンスマン、だが叫び声も聞こえて来ていたから何事かと思ってな…」
いろは「ふぇぇ…先生、雪ノ下さんが私をいじめるんですぅ…」ウルウル
八幡(ふぇぇ…とか、あざとすぎぃ!)
平塚「…そうなのかね、雪ノ下?」
雪乃「いいえ、でたらめです。こちらは相談事を解決しようと議論していただけです」
八幡(嘘つけ!思いっきり罵ってたじゃねーか!)
平塚「まぁ議論するにしても、あまりエキサイトしないようにな」
いろは「…」
雪乃「…」
平塚「…で、一体なんの話をしていたのかね?」
いろは「はい、私と八幡のデートを雪ノ下さんがヤキモチ妬いて邪魔しようとするんですぅ…」ウルウル
八幡(…なっ!?ばかやろう!アラサー独女彼氏なしに恋バナはタブーだぞ!!)
平塚「」
平塚「」
いろは「…?」
雪乃「…平塚先生?」
平塚「…」ポロポロ
八幡(泣くほどの事かよ!どんだけ豆腐メンタルなんだよ!?)
平塚「………プ……ズ………てく………に…」ポロポロ
八&雪&い「…え?」
平塚「…私に……プロポーズ………してくれたのにッ!!八幡の嘘つき!裏切り者おぉぉぉぉおぉぉっ!!」
ダダダダ…ガラガラ!…バンッ!
八幡「」
雪乃「」
いろは「」
雪&い「…は?」
八幡「…」
八幡「…さてと、話も終わったし帰るか」ガタッ…スタスタ
雪&い「…………は?」ギロッ
八幡(ヒィイィイ!勇者エミリアが二人!?しかも激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム……ッ!!)
八幡「まて、おおおおお前らとりあえず落ち着け!な!?…は、話し合おう、争いは何も生まない!」キリッ
いろは「プロポーズってどういう事よ!?よりにもよって先生に!!」
雪乃「まさかあなたがここまでろくでなしだったとはね…守備範囲広すぎ谷くん?」ジトー
八幡「もうあだ名が文章になっちゃってるじゃねーかよ!…しかも俺の守備範囲はそこまで広くない!!」
雪乃「だまりなさい、あなた由比ヶ浜さんと一色さんだけに飽き足らず、平塚先生まで毒牙にかけて泣かせるとは…」
いろは「ないわー、八幡女の敵だわー」
八幡「違う、由比ヶ浜はともかく一色は俺が泣かせたんじゃないし…平塚先生は何かの間違いだ」
八幡「たぶんギガロマニアックスか何かだよ!リアルブートしちゃったんだよ!」
八幡(爆弾置き逃げしただけとか、ボンバーマンかよあのアラサー教師は!社会の迷惑だから早く誰か貰ってあげて!)
いろは「ていうか八幡こそ、女子を誑かしてるじゃん!一人女子じゃないのがいるけど…」
八幡「不都合な真実を言うのはやめて差し上げろ!それに俺は誑かしてない、向こうからやってきたんだ!」キリッ
八幡(平塚先生には以前プロポーズしかけたけど…)
雪乃「ハァ…言い訳が酷いわね、一色さんと同じ文言なのだけれど?」
八幡「それでもぼくはやってない!」
雪&い「…だめだこいつ、はやく…なんとかしないと…」
八幡「…つーかお前ら、何で俺にターゲット向けてんだよ?」
雪乃「…」
いろは「…」
八幡「さっきまでのキャットファイトは何処いったんだよ?」
いろは「…いやーぶっちゃけ、大人のマジ泣きを見たら…ねぇ」
雪乃「興が覚める、とは正にこの事ね…」
八幡「…ま、確かに…………………あれはないわ」
キーンコーンカーンコーン…
八幡「…戻るか?」
雪乃「ええ」
いろは「…うん」
八幡「…………で、おまえはなんで俺の腕に引っ付いてるんだよ!?」
いろは「デートの予行演習でーす」ニヤニヤ
雪乃「…」イラッ
雪乃「学校はイチャコラするところではないのだけれど…好色さん?」ニヤッ
いろは「…は?」イラッ
八幡(…まだやる気なのかよこいつら)
八幡「いいから離れとけよ、勘違いされるだろ…」バッ
いろは「ちょっと……酷いよ、八幡……クスン………ヒック…」
八&雪「嘘泣き乙!」
いろは「…チッ」
八幡「…ほんと良い性格してるよおまえ」
いろは「それほどでもー」
雪乃「一色さん、皮肉という言葉を辞書で調べる事を進めるわ…」
八幡「…つーお前が嘘泣き乙、とか言えた義理じゃねーだろ?」
雪乃「…え?……………あ///」
いろは「なに、どういうこと?」
八幡「嘘泣きで名前呼びさせようと騙まし討ちしたんだよ、こいつ」
いろは「へぇ、そんな事してまで『愛しの比企谷くん』に名前で呼んでもらいたかったんだぁ?」ニヤニヤ
雪乃「…ご、誤解よ///」カァァ
いろは「何が誤解なのよ!頭がゆるいのはアンタじゃない!!」
雪乃「涙は女の武器よ、目的のためなら使ってしかるべきだわ!」キリッ
いろは「うわこの女、開き直った!?」
八幡「…雪ノ下、お前は詭弁という言葉を辞書で調べるべきだな」
雪乃「ぐぬぬ///」
雪乃「…と、とにかく授業が始まるわ急ぎましょう比企谷くん///」ガシッ!スタスタ…
八幡「おい、腕を引っ張るなよ!」
いろは「あ、まちなさいよー!」
八幡(…なんなのこいつら?何がしたいの?………もうどうにでもなーれ☆)
その後、5限と6限の間の休み時間に
雪乃、いろはと呼び合い楽しそうに談笑する雪ノ下と一色の姿があった
それほど接点もなかった二人の打ち解けたその姿に、クラス全員が目を丸くしていた
…ほんと、さっきまでのキャットファイトはどこいったんだよ
女ってよくわからん
いろはと会話しました
雪乃と会話しました
二人の好感度が上がりました
平塚先生と会話しました
平塚先生の好感度が少し上がりました
ゾロ目ボーナスとして一色いろはの奉仕部入部のフラグが立ちました
今日はここまでで勘弁して
放課後
八幡(俺を間に挟んでキャットファイトするもんだから、SAN値ゴリゴリ削られて疲労感ハンパ無い)
八幡(…さっさと帰ろう)
エンカウントイベント発生!↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・雪乃
2・いろは
3・戸塚
4・結衣
5・三浦
6・材木座
7・平塚
8・葉山
9・モブ子
ゾロ目・イベントキャンセルで帰宅
八幡(…さっさと帰って小町に慰めて貰おう)
材木座「くっくっくっ…久しいな、我が戦友八幡よ」
八幡(…)スタスタ
材木座「ちょっと待って八幡!お願いだから!」ガシッ
八幡「いたのかよ材木座?つーか、相変わらずキャラ崩壊はえーよ」
―――
――
ー
材木座「ほむん…巷に蔓延るテニス部絡みの噂は、すべて出鱈目だった訳か…」
八幡「おう、くだらん噂話には踊らされんなよ」
材木座「しかし八幡よ、火の無いところに煙は立たないとも言う…少なからず関わったのではないのかっ!?」
八幡「…」
材木座「フッ…沈黙は肯定だぞ八幡」ドヤァ
八幡「じゃーな」スタスタ
材木座「ああ!、ごめん言いすぎた!謝るから、いかないで!?」
八幡「お前何がやりたいんだよ…」
材木座「…しかし八幡よ、我の目から見ても随分見違えているぞ」
八幡「なにがだよ?」
材木座「他人への態度とか口調とか…一年の頃と比べると随分丸くなった感じがするぞ」
八幡「…」
材木座「八幡?」
八幡「…ぼっちだとしても環境が変われば少しぐらい変わるんじゃねーの?」
材木座「そうであろうか?我の知る限りでは殆ど別人に近いのだが…?」
八幡(…ま、タイムリープして来て記憶の上書きが起こったわけだし、当然といえば当然なんだが)
八幡「…そういや、一色の情報提供…あれは感謝しとく」
材木座「…えっ!?…そ、そうか、それは何よりだ」
八幡「おう」
材木座「…」
八幡「なんだよ?」
材木座「…い、いや…そのような感謝など以前の八幡ならしなかったんじゃないかと思ってだな…」
八幡「…別にいーじゃねーかよ、実際役に立ったわけだしな」
材木座「そ、そうか…」
八幡「つーかお前、あの情報から察するに一年のとき、一色に声かけて貰えなかったんだな」プークスクス
八幡
材木座「…ちがう、違うぞ!黄金の地を目指す我は、俗世の女どもに現を抜かす暇など…」
八幡「いいわけ乙」
材木座「ぐぬぬ、ならば八幡よっ!お前は」
ごめん、早とちりした
八幡「つーかお前、あの情報から察するに一年のとき、一色に声かけて貰えなかったんだな」
八幡 「…あいつ、学校中の男子に声かけまくってたのによ」プークスクス
材木座「…ちがう、違うぞ!黄金のファンタジスタを目指す我は、俗世の女どもに現を抜かす暇など…」
八幡「いいわけ乙」
材木座「ぐぬぬ、ならば八幡よっ!お前はどうなんだ!?一年のときは我と同じではないかっ!?」
・・・・・
八幡「…確かに、一年のときはな」ニヤリ
材木座「……なん……だと……」
八幡「…フッ」
材木座「あばばばばばばあばっあばばばばばっ…」
八幡「…お前、テンパり過ぎだっつーの」
材木座「まてよ、…という事は八幡は一色いろはに声をかけて貰った…つまりデートに誘われたというのかっ!?」
八幡(………あ、やべ、薮蛇だった)
材木座「ねぇ八幡?デートなの?デートするの!?そこんとこkwsk!!!」
八幡「じゃあな」スタスタ
材木座「帰さない…教えてくれるまで今日は絶対帰さない!!」ガシッ
八幡「おい!誤解されるような事を言うなよ!あと抱きつくな!」
材木座「ねぇ、どういう事なの?我は一人置いてけぼりなの?…八幡?」ウルウル
八幡(上目遣いキモッ!)
八幡「…ばーか、殆ど騙まし討ちみたいな感じでゴリ押しされたんだよ」
材木座「フッ…やはりそうであったか、我は信じていたぞ!」シャキッ
八幡(何をだよ!?…つーか立ち直りはやっ!)
材木座「…所で八幡よ、我が新たに執筆したライトノベルの事なのだが…」
八幡「ああ、それつまんねーだろうから読む気ねーわ」シレッ
材木座「はちまぁぁぁぁぁぁぁん!!??」ガシッ
八幡「だから、キャラ崩壊はえーから…」
久しぶりに材木座と雑談しながら帰った
よくよく考えたら男でまともに話せるやつ、こいつしかいないんだよな
一色の情報の借りもあるし、まぁラノベは読んでやるか
材木座と会話しました
材木座の好感度が少し上がりました
比企谷家
小町「じゃじゃーん!今夜の晩御飯は世界一カワイイお兄ちゃんの妹、小町特性のふわふわオムレツだよー!」
八幡「わーせかいいちかわいい、せかいいちおいしそう」(棒)
小町「うわぁ…超棒読みだぁ」ジトー
小町「…また学校で何かあったの?世界一カワイイお兄ちゃんの妹、小町が相談に乗るよ!」
八幡「それ引っ張るのかよ…」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…お?」
メールがきました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
From 結衣
【ヒッキー、あんまり連絡くれないけど…もしかして迷惑かな?】
【ちょっとした事でもいいからメールくれると嬉しいな…】
小町「…」
八幡「…」
小町「…お兄ちゃん、ポイント低すぎ」
八幡「…しょーがねーだろ、ぼっち生活が長すぎてろくな雑談もできないし…ましてや女子と」
小町「それは小町じゃなくて結衣さんに言うべきでしょ!ちょっとした事って言うのはそう言う事なんだよ!」
八幡「…わかったよ」
―――
――
ー
結衣の部屋
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
結衣「あ…ヒッキーからだ///」
From ヒッキー
【すまん由比ヶ浜、ぼっち生活が長すぎたから何を話せばいいかわからん】
【更に言えば女子と雑談らしい雑談なんてあんまりした事ない】
結衣「…」
結衣「彩ちゃんとは雑談とかしてたんじゃないの?…っと」カチカチ
【部活をする上での、業務連絡とかはしてたが?】
結衣「……ホントにそれだけ?…っと」カチカチ
【そうだ】
結衣「…」
結衣「…ホントのホンとに?」カチカチ
【】
【】
【】
【………………………………………実は、たくさん雑談してました】
結衣「もう!酷いよ!!ヒッキーの嘘つき!!!」カチカチ
【怒るなよ、つーか文面だけだと結構キツイ】
結衣「あわわ、…ごめん。じゃあ休み時間にヒッキーのところ行ってもいい?お話しようよ…っと」カチカチ
【いるかどうか分からんぞ?それでもいいならな…】
結衣「あ…やった!それじゃ早速明日から…エヘヘ///」
結衣とメールしました
土曜日・午前中
八幡(昔、土曜日の午前中は授業があったのだという…)
八幡(誰か知らんが休みにしてくれてありがとう!心置きなくゆっくり休むぜ!)
八幡(…と言いたいところだが、集めてる漫画の新刊とかいろいろ買いに行かなければならないのだ)
八幡(誰とも会わないよな?…な?)
エンカウントイベント発生!
総武高の関係者(未登場の人物含む)、それ以外の人物(小町、鶴見留美、等)にエンカウント↓5安価
ゾロ目が出るとエンカウントをキャンセルして午後になります
今日はここまで
サブレ「わんわんっ!」トテトテ
結衣「わわっ…サブレ、そんなに引っ張らないでよー」タタッ
結衣(ヒッキーって休みの日何してるんだろ?…電話かけたりしたら迷惑かな?)
結衣(…ヒッキーは私の友達だし大丈夫だよね!?早速電話しよっと)
―――
――
―
繁華街
八幡(何でこんな日に限って売り切れなんだよ、無駄足じゃねーか…)
ヒコウキーグモガ-ニージーンデ♪キーエテ-シマ-ウーマーエニー♪
八幡(……由比ヶ浜から電話?)ピッ
八幡「どうした由比ヶ浜?」
結衣【あ…ヒッキー?ちょっと聞きたい事があるんだけど…良いかな?】
八幡「…」
結衣【…ちょっと!何で黙っちゃうの!?酷いし!】
八幡「…おまえ、どっか遊びに行こうとかそういうんじゃないだろうな?」
結衣【え!?…まあ……そうなんだけど…だめ……かな?】
八幡「……まぁいいけど」
結衣【ホント!?いいいい今どこにいるの!?何やってるの!?】
八幡「何いきなりテンションあげてんだよ…小学生かよ」
結衣【あわわ、ごめん…】
八幡「…いま、繁華街に来てるよ」
結衣【えっ?すぐ近くにいるじゃん!…今サブレ散歩させてるところだけど一緒でもいい?】
八幡「…ああ、いいよ」
結衣【じゃあすぐ行くね!…おいでサブレ!………ワンワン!】プツッ
八幡(…何電話切ってるんだよ……どこで待ち合わせするか決めて無いんだが?)
八幡(…由比ヶ浜のやつ、なかなか来ないな)
八幡(…)
……ワンワン!……………マッテヨーサブレ-……
八幡(…ん、来たか?おい、サブレが突激してきてるわけだが…リードぐらいちゃんと掴んどけよ!)
サブレが突撃してきた!↓3のコンマ
偶数・絶・天狼抜刀牙!
奇数・八幡の顔ぺろぺろ!
ゾロ目・八幡を素通り
八幡(…ん、なんかサブレから怒りのオーラを感じるんだが?)
サブレ「ガルルルル……ワンワン!」バッ
ガブッ!
八幡「うげっ!足に噛み疲れた!?」
サブレ(絶・天狼抜刀牙やで)ガジガジ!
結衣「あわわ…こらサブレ!ヒッキーに噛み付いちゃ駄目でしょ!ヒッキーはおいしくないよ!!」グイッ
八幡「…なんか、その言葉棘があるような気がするんだが?」
結衣「え!?そそそそんなことないよ!…とにかくごめんね、いつもなら大人しくて人懐っこいんだけど」
八幡「まあいいや…で、どこ行くんだ?」
結衣「………あ、…全然考えて無かった」
八幡「…おいおい」
結衣「ごめん、とにかく会いたくて仕方なくてさー」
八幡「……………え?」
結衣「………あ///」
結衣「そそそそうじゃなくて……なんというかその…学校でも全然会えなかったりするし…その…///」
結衣「///」
八幡「…ま、サブレもいるしペットOKの店もあんま無いからな…とりあえず、公園とか行くか?」
結衣「うん!///」
サブレ「…ガルルルル……ワンワン!」
結衣「こらサブレったら!」
八幡(………なんなの?俺サブレに嫌われてんの?)
公園
八幡「…というわけで、テニス部絡みの噂はデマだ」
八幡(…ホントは俺がやったんだけどな)
結衣「そうだったんだ。テニス部員の人たちが、目の腐った人がいろいろ動き回ってたとか言ってたからさー」
結衣「ヒッキーじゃないかと思ったんだよね」
八幡「…目が腐ってるイコール俺、とか酷すぎない?…もしかして学校中でそうなってんの?」
結衣「…あ…あはは…」
結衣「…あ、でもヒッキー、彩ちゃんとたくさん雑談してたって昨日のメールで言ってたじゃん」
八幡「…そだな」
結衣「や…やっぱり……その、彩ちゃんの事…す……すす、好きだったりするの!?///」
八幡「…」
結衣「…ヒッキー?」
八幡「………好きか嫌いかでいえば好きに決まってる。むしろ嫌いになれるやつがいるのか?と思ってしまうまである」
結衣(…うぅ、やっぱり好きなんだ)
八幡「何より、俺みたいなぼっちでも普通に接してくれてるしな」
結衣「じゃあ、つ……つつ、つきあったりとかは!?///」
八幡「…現時点でそれは無い、テニス部が新体制でスタートして他の事にかまけてる場合じゃないだろうからな」
結衣「そうなんだ…」
八幡「そもそも、真面目に部活がやりたいという事で俺を勧誘して来たわけだし…」
結衣(…現時点で…じゃあ、まだチャンスはあるよね!?///)
八幡「…」
結衣「…ところでヒッキー…その……私以外に友達できた?」
八幡「………どうだろうな?」
結衣「え?」
八幡「長年ぼっちだったからな、どこからが友達か…が、わからん」
結衣「そうなんだ…」
八幡「こっちが友達だと思ってても、向こうはそうじゃなかった…とか、無駄に黒歴史を増やすだけだろ」
結衣「…でも、それじゃあ」
八幡「わかってるよ…ただそういう期間が長かったから、警戒すんのが体に染みついてるだけだ」
結衣「…」
八幡「…」
結衣「ヒッキー…その、私とは…友達……だよね?///」
八幡「…おう」
結衣「エヘヘ///」
ガブッ!
サブレ(絶・天狼抜刀牙!)ガジガジ
八幡「いてて!何すんだこいつ!」
結衣「あっ!ダメだってばサブレ!」
結衣「ごめんヒッキー、なんかサブレの事で謝ってばっかだね…」
八幡「別に良いよ、なんか嫌われてるみたいだしな」
結衣「…あ、そうだドッグフードあるんだった。はいこれ!サブレにあげて、そうすれば少しは…」
八幡「餌で釣るのかよ…まぁ無難なやり方だとは思うけど」
サブレ「…ガルルルルル……」
八幡「…ほら、取り合えず食え」
サブレ「………クゥーン…クゥーン……」
…ハムハム……ハフッ!…ハムハムッ……
サブレ「ワンワンッ!」パタパタ
八幡「…おい、いきなり尻尾振り出したぞこいつこいつ」
結衣「あ、よかったー!これでヒッキーもサブレと友達だね!」
八幡「餌で釣れる友情とか、軽すぎるだろ…」
結衣「まぁまぁ…」
サブレ「…クゥーン…クゥーン……」ゴロン
八幡「なんで、腹見せて服従のポーズ取っちゃってるんですかね?」
結衣「…あはは……撫でてあげてよ…」
八幡「つーか餌であっさり釣れるとかきっと飼い主に似て頭悪いんだな」
結衣「ちょっとヒッキー!どういう意味だし!?」
八幡「…おっと口が滑ったな。まぁドッグフード食って落ち着けよ」ニヤッ
結衣「もう!私犬じゃないし!ヒッキーの馬鹿!ヒッキーキモい!」プンスカ!
八幡「怒るなよ、ちょっとした冗談じゃねーか…マジギレされたら話し掛けられなくなるだろ」
結衣「そうだけど…それとこれとは話が別だし!」
八幡「悪かったよ」
結衣「…いいけど」
サブレ「ワンワンッ!」グイグイ
八幡「…サブレ、帰りたがってるぞ?」
結衣「あ、そうみたいだね…」
八幡「じゃ、そろそろ解散するか」
結衣「うん」
結衣「休み時間とか、ヒッキーの所行くからね。…お話しようよ」
八幡「…ま、いればの話だがな」
結衣「ずっと教室にいればいいのに」
八幡「ぼっちだから一人になれるところを探す習性があるんだよ」
結衣「なにそれ、変なの」クスッ
サブレ「ワンワン!」
八幡「ほら、痺れを切らしてるぞ?」
結衣「うん、じゃあねヒッキー」
八幡「おう」
結衣「…」
八幡「…なんだよ」
結衣「…その、あたしがいるから………ヒッキーはぼっちじゃないよ///」
八幡「…」
結衣「それじゃ!///」タタッ
………ワンワン!………ハヤイヨサブレ-…………
八幡(………)
こっちの世界線の由比ヶ浜も良いやつだ
だがその想いに答えようとすると、今までのトラウマがブレーキをかける
虚勢を張り無理をしててでも踏み込むべきなのだろうか…
結衣と会話しました
結衣の好感度が少し上がりました
土曜日・午後
八幡(…時間も中途半端だし、笹食って…じゃなくて飯食ってから帰るか)
エンカウントイベント発生!
総武高の関係者(結衣以外、未登場の人物含む)、それ以外の人物(小町、鶴見留美、等)にエンカウント↓5安価
ゾロ目が出るとエンカウントをキャンセルして帰宅します
今日はここまで
連投あり?
小町
繁華街
八幡(どこでメシ食うかな…)
小町「あ、お兄ちゃんだ!おーい、お兄ちゃーん!」ブンブン
八幡「…小町?」
小町「いやー偶然だねこんな所で」タタッ
八幡「そだな」
小町「ねえねえ、お兄ちゃんお昼ご飯食べた?」
八幡「いや、今からだが…」
小町「そっか、じゃあ一緒に食べにいこ!………お兄ちゃんの奢りで!」
八幡「…あのな」
小町「れっつごー!」スタスタ
八幡「…」
ラーメン屋
…イラッシャーセー!
八幡「…醤油ラーメン二つで」
ショウユフタツハイリマース!
小町「………ラーメンはポイント低くない?」
八幡「別にいいだろ…そんな気分だったんだよ」
小町「でも、女の子とデートする時とかこれじゃあ良く思われないと思うよ?」
八幡「…え?じゃあ、お洒落なカフェでランチ(笑)…とかなら良かったの?」
小町「そんな感じかなー、皆が皆そうだってわけじゃないけどさ…」
八幡「だいたいお前だから連れてきたんだぞ?…あーだこーだ言いながらちゃんとつきあってくれるからな」
八幡「…おお、今の八幡的にポイント高い」
小町「小町的には低いよ…ていうかそれ、ほぼあたし限定じゃん」
八幡「…」
小町「せっかく結衣さんとフラグが建ってるのに…そうだ!あたしが女子が喜ぶお店を教えてあげよっか?」
八幡「いらん…女子(笑)はその日の気分で好き嫌いが変わるから不毛なだけだ、付き合いきれん」
小町「えぇ…そんなんじゃ、彼女できないよー」
八幡「…なんで俺が彼女作ろうとしてるのが前提なの?」
小町「だって、せっかく結衣さんと和解したわけだしさ…チョットぐらい踏み込んでも良いんじゃないかと思って」
八幡「…」
…ショウユラーメンオマタセシマシタ-!
小町「おっ!きたきた!」
八幡(何てタイムリーなコメントを…)
……フーフー……ズルズル…………フーフー……
小町「これ、思ってたよりおいしいかも!」ズルズル
八幡「だろ?平塚先生に教えて貰ったんだぜ」フーフー
八幡(前の世界線の話だが…)
小町「平塚先生って…担任だよね?女の?」
八幡「おう」
小町「…」
八幡「なんだよ」
小町「…まさか平塚先生にもフラグ建ててないよね?」
『…私に……プロポーズ………してくれたのにッ!!八幡の嘘つき!裏切り者おぉぉぉぉおぉぉっ!!』
八幡「…」
小町「…」
八幡「それはない」キリッ
小町「うわぁ…守備範囲広すぎだよお兄ちゃん」
八幡「ちげーよ、向こうがなんか勘違いしてるんだよ、俺は被害者だ」
小町「ふーん…どうだか?」
八幡「と…トラストミー!」
帰宅途中
小町「お兄ちゃんご馳走様!また奢ってよね!」
八幡「おう」
小町「…」
八幡「…」スタスタ
小町「…ねえお兄ちゃん」スタスタ
八幡「ん?」
小町「気づいてる?…お兄ちゃんの体から女の匂いがしているのを!?」
八幡「……っ!!」ババッ
小町「フフン、如何かねあたしのカマかけは?………どうやらマヌケが見つかったようだな!」ドヤァ
八幡「…おまえな」イラッ
小町「ねぇ!誰!?誰と密会してたの!?」
八幡「…密会じゃねーよ、由比ヶ浜と少し雑談してただけだ」
小町「ホント!?やったね!これはもう結衣√まっしぐらだよ!」
八幡「√突入条件ゆる過ぎだろ…つーか雪ノ下みたいなカマかけすんじゃねーよ、焦ったじゃねーか」
小町「…」
小町「………雪ノ下って誰?」ニヤニヤ
八幡(げぇっ!やらかした!)
小町「これは帰ったら尋問だよ!今夜は寝かさないよお兄ちゃん!!」
八幡「おい!誤解されるような事を言うなよ!」
小町「さぁさぁ!大至急帰宅するよ!」グイグイ
この後、またしてもこってり絞られてしまった
…もちろん性的な意味じゃないよ
それにしてもカマかけするようになるとは、立派な大人になれないぞ小町
お兄ちゃん不安で夜も眠れません
小町と会話しました
小町の好感度が少し上がりました
比企谷家
小町「ふーん、奉仕部ねぇ…」
八幡「おう、その部長が雪ノ下だ。それ以上でもそれ以下でもない…」
八幡(…たぶん)
小町「…」
小町(…うーん、女の子と繋がりがあるだけマシかなー)
八幡「…何だよ」
小町「べっつにー」
ユーガッタメール!ユーガッタメール!
八幡「…」
メールがきました↓3のコンマ一桁
0・陽乃
1・平塚
2・いろは
3・材木座
4・結衣
5・戸塚
6・三浦
7~9・スパム
八幡(うげぇっ!よりにもよってこのタイミングで!?)
小町「雪ノ下陽乃?…あ!雪ノ下ってことは奉仕部の部長のお姉さんか妹さんでしょ!」
八幡「…」
小町「何が出るかな?何が出るかな?」
八幡「なんも出ねーよ、つーか見ようとするなよ、向こうの方でサイコロでも投げとけよ…」
小町「えーケチ…」
八幡(マジで何が出るかわからんからな、この人の場合…)
From 陽乃
【こんばんは比企谷くん】
【最近雪乃ちゃんの機嫌がすっごく良いんだけど、…何があったか知らない?】
八幡(…おそらく、いや間違いなく名前呼びのせいだろうな。こっちの雪ノ下は、姉の前じゃノーガードなのかよ?)
八幡(…………さぁ、存じ上げませんね?…っと)カチカチ
【ホントに?】
八幡(…存じ上げません)カチカチ
【ホントは何か知ってるんじゃないの?…むしろ当事者なんじゃないの?】
八幡(…だから!?なんでわかるんだよ!!やっぱエスパーだよこの人!!!)
【何でわかるの!?………とか思った?】
八幡(ひぃぃぃぃいいぃぃぃぃ!怖いよ!!ケータイ越しでも思考が読み取れんのかよ!?)
八幡(……つーか、雪ノ下とは『世間話』で、何か聞いてるんじゃないですか?…っと)カチカチ
【もちろん『世間話』はしてるけど、なぜか大事なところははぐらかされるんだよねー】
【…ま、学校で比企谷くんに聞くから良いけどね】
八幡(……全力でお断りだああぁぁぁぁあ!!AA略)
【】
【】
【】
八幡(…ん?)
【……………………………根掘り葉掘り聞くから覚悟してね、逃げ場は無いよ】
八幡「」
陽乃とメールしました
今日はここまで
次はいろはすとデートですよ
とりあえず次スレたてときました
次スレ
【安価】八幡「タイムリープした」小町「その2!」【コンマ】
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>>959
乙です
こっちはうめんの?
>>960
あと40埋めても荒らし認定されない?
大丈夫なら埋めようかと
あと安価で1000ゲットボーナスやります
とったキャラは強制イベントで登場させる方向で、未登場キャラもおk
じゃあ、いろはすとデート編投下します
もう少しお付き合いください
長引きそうならキリの良い所で1000ゲットに移行という事で
強制イベント発生!・いろはとデート2回目
日曜日・繁華街
八幡(…そんなわけで、繁華街にやってきたのである)
八幡「………あいつ、おせーな」
いろは「…おーい八幡!…待った?」タタッ
八幡「…おお、待ったわ。今すぐ帰りたいと思っているまである」
いろは「またそれ!?…様式美忘れたの?」ジトー
八幡「どこの様式だよ?…つーか実際帰って家でゴロゴロしたいわけだが」
いろは「ハイハイ、デート行くよー」グイッ!スタスタ…
八幡「おい、引っ張るなよ…」
八幡「…」スタスタ
いろは「…」スタスタ
八幡「……なぁ、どこ行くんだ?」
いろは「…特に決めてない」
八幡「そか」
いろは「…」スタスタ
八幡「…」スタスタ
何度目だろうか…、また、二人の間に音も無く時間だけが流れてゆく
一色の表情をチラリと伺うと、苛立っている様子も無く
かといって楽しそうというわけでもない、何か思いつめたような顔をしていた
やがて一色は立ち止まり、俺の方を向いて呟くように言った
いろは「……そこの公園で休もう………少し…話があるんだ…」
八幡「…ああ」
いろは「一応聞いておくけどさ…お話聞いてくれる?」
八幡「…聞く事は聞くが?」
いろは「…ううん、聞くだけじゃなくてちゃんと答えて欲しい」
この表情、…奉仕部に連れて行く前に見せた表情だ
引きつった笑顔、乾いた笑い…見ているこっちが痛々しい
またこんな顔をされてノーと言えるほど俺は…
八幡「…ああ、ちゃんと答えるよ」
いろは「ありがと」
公園
いろは「…」
八幡「…」
いろは「私さ、デートたくさんしてたじゃん」
八幡「そだな」
いろは「…ほら私、カワイイから…男がすぐ寄ってきてデートするんだけどさ…」
八幡「…」
いろは「なんていうか…猫かぶっちゃってたんだ」
八幡「…程度の差こそ有れど、女は猫かぶってナンボだと思うが?」
いろは「…そうなんだけどさ、猫かぶってたほうがウケがよくてさ…女子にもね」
八幡「…」
いろは「結局そっちが、…猫かぶってたほうが私に、『一色いろは』になってた」
被った鉄の仮面が『一色いろは』として認識され
仮面の内側の『一色いろは』は全くの別の存在となる…
そして、仮面の内側なんてものは必要とされない
周りが必要としているのは『鉄仮面の笑顔』であり『一色いろはの笑顔』じゃない…
いろは「…」
八幡(つまり、奉仕部で雪ノ下と怒鳴りあった『素の一色いろは』は知らない者が殆ど…)
八幡(…故に『素の一色いろは』には友達なんていない)
一色は本質的にはぼっちだったんだ…
八幡「…ま、人間なんてそんなもんだよ。自分の中に勝手にイメージを作りそれを押し付ける」
いろは「…」
八幡「イメージと違えばこんな筈じゃなかった、こんなやつだったのか、と逆切れ。…場合によっちゃ排除だ」
いろは「…そだね」
八幡「…」
いろは「…ねえ八幡……友達ってさ…何だろうね?」
八幡「…さぁな、ぼっちにとっては得体の知れないものだな」
いろは「…八幡は自称ぼっちでしょ。雪乃から聞いたよ…結衣ちゃんと友達になったらしいじゃん?」
八幡「ぐっ!///…アイツ、守秘義務って言葉を知らねーのかよ」
いろは「まぁまぁ、いいじゃんヒッキー」クスクス
八幡「おまえな…」
いろは「…私さ、愚痴も言える友達…出来たんだ。友達っていってもどんなものか、まだよく解らないけどさ?」
八幡「そうか…そりゃ結構な事だ」
いろは「うん……雪乃の事なんだけどさ…」
八幡「…だろうな。雪ノ下ぐらいだろ、お前の愚痴を聞けるのは…」
いろは「そーかも」
八幡「アイツも人間だ、…それなりにストレス溜まってるだろうから埋め合わせしとけよ?」
いろは「この前のは八幡が連れて行ったからああなったんじゃん」
八幡「…俺はキャットファイトに参戦してねーよ」
いろは「チョロいとか言ったって、煽ったじゃん」クスッ
八幡「…口が滑っただけだ」
いろは「…苦しい言い訳ね」クスクス
八幡「…」
いろは「…ありがとね八幡」
八幡「なにがだよ」
いろは「奉仕部…連れてってくれて」
八幡「…どういたしまして」
フラグ回収安価!一色いろはの奉仕部入部するかしないかが決まります!
↓5までのコンマ多数決
偶数・入部しない(以後入部なし)
奇数・入部する
ゾロ目・二つ以上出ると入部するになります
いろは「…」
八幡「…」
いろは「ちょっとしんみりしちゃったね…」
八幡「ああ」
いろは「…じゃ、デートの続きしよっか!」
八幡「え!?解散しないの?」
いろは「は?何言ってんの!?始まったばっかじゃん!!」
八幡「えぇ…」
いろは「もー!いいから早く!」ギュッ!スタスタ…
八幡(ちょっと強引過ぎやしませんかね…)
―――
――
―
いろは「…」スタスタ
八幡(何がしたいんだ?…まぁ洋服だのアクセサリーだの、そういう店に連れて行かれても困るが)
いろは「…」スタスタ
八幡(………これってデートなんだろうか?)
一色は俺の手を引き、目的も無く歩き続けている
俺の少し前を歩く一色の体が、力強く歩くたびに上下に大きく揺れ
なびく髪の隙間から時折、耳が覗く…
八幡(………ん?耳が………真っ赤だぞ…)
いろは「…」スタスタ
八幡(………………………照れてんのかこいつ?)
いろは「…」スタスタ
八幡(…少しからかってやるか)ニヤリ
八幡「…耳が真っ赤だぞ……熱でもあるんじゃねーのか?」
いろは「…っ!///」
八幡「…」
いろは「…///」スタスタ
いろは(うわヤバイ!ばれちゃったし!勢いで手繋いじゃったけど良く考えたら手繋いでデートとか初めてだよね///)
いろは(しかもよりにもよって相手が八幡とか!何なのこれ!?チョー恥ずいんですけど!?///)
いろは(自分でも解るくらい顔真っ赤になってるし!?どーしよ!顔見せらんない!?///)
八幡「…なぁ、熱があるなら、解散って事でいいよな?」
いろは「……いいわけ…ないでしょ………デートの途中…なんだから///」
八幡「話をするときは人の顔を見て話せよ…」
いろは「…///」
八幡「…もっとも、手を繋いだぐらいで赤面するような薔薇乙女には無理だろうがな」プークスクス
いろは「…っ!あっ…あんたねぇっ!!///」イラッ
八幡(うわー…まっかっかだよ…)ボソッ
いろは「………///」プルプル
いろは「このっ!バカッ!!デリカシーって言葉知らないの!!!///」ポカポカ!
八幡「フヒヒ…サーセン…」ニヤニヤ
―――
――
―
八幡「おまえデートしまくってたのに、手を繋いだだけで酷い有様だったな…」
いろは「ぐぬぬ…///」
八幡「俺、思い出し笑いしてドン引きされる自信があるわ」プクク
いろは「…は?」ギロッ
八幡「…怒んなよ、弱みとして使ったりしねーから」ニヤ
いろは「うそつけ!」
八幡「プークスクス」
いろは「でも、今日のデート…今までで一番楽しかったかも」
八幡「ただ歩くだけだったけどな」
いろは「ううん…本音も、猫かぶりしてない一色いろはの本音も言えたしね」
八幡「…そか」
いろは「うん、女子では雪乃が、男子では八幡が最初かな…本音が言えたのは」
八幡「光栄な事…なのかそれ?」
いろは「…とにかくありがとね」
八幡「おう」
いろは「…そろそろ私帰るね、歩き疲れただろうから送らなくて良いから!じゃあね八幡!」
あいつの周りの人間は鉄仮面の笑顔を求め続けるのだろう
そして一色もそれに応え鉄仮面の笑顔を振りまく
でもあいつには友達が出来た。…きっともう大丈夫だ
あれだけ歩いたのあっという間に見えなくなる速さで駆けて行く一色
その力強さが、もう大丈夫、という事を確信させてくれた気がした
いろはと会話しました
いろはの好感度が上がりました
というわけでいろはすデート編は終わりで、今日はここまで
1000ゲットボーナススタートです
キャラ名をよろしく。見登場キャラもおk
このSSまとめへのコメント
いきな出てきた春香ってモブ子のこと?
多分そうですね
更新まってます!!
モブ子の好感度が上がった⬅︎誰得だよw
俺特だよ
モブ子は俺の嫁