八幡「雪ノ下を妊娠させて婿入りしたい」」 (230)
以前、俺は熊になりたいとのたまった。
だが熊はどうなんだ。
いつもいつも河の水鏡と睨めっこしましょあっぷっぷーして鮭を乱獲し、
冬は寒さに耐えるべく食い溜めしておねんねしなければならない。
ならばいっそ家畜の牛になろう。
最終的に殺される肉牛はイヤだな、うん。
ホルスタインになって子作りして飯食ってるだけの人生を送りたい。
ゲップに含まれる二酸化炭素を心配されるだろうが、その辺は農家のおじさんが工夫してくれるに違いない。
そうだ、雪ノ下の旦那になって専業主夫になろう。
小町「……というお兄ちゃんの日記を読んだ小町はどんな顔をすればいいんでしょうか?」
八幡「出来れば読まないで欲しかった」
小町「まあでも? 小町としてもお兄ちゃんが人並みに恋愛に憧れてるんだと知れたから僥倖と言えば僥倖なんだけどね?」
八幡「小町が難しい言葉遣ってる……ニセモノか?」
小町「本物だよ!?」
小町「ところでお兄ちゃん、結衣さんはもういいの? あの人もお兄ちゃんに気があるみたいなんだけど」
八幡「由比ヶ浜が? ないない」
小町「うわー……小町的にポイントひくーい」
小町「結衣さんだって結構いいお嫁さんになりそうだと思うんだけどなー」
八幡「……どの辺が?」
小町「なんってゆーかあ、犬みたいに従順で人に尽くしたがるトコとか?」
小町「あの人お嫁さんになったら相手のために色んな努力しそうじゃない?」
八幡「確かに普段から空気読んだり雪ノ下が喜びそうな話題探してるが……」
小町「でっしょー? なのに最初っから雪乃さん一択なんてお兄ちゃん勿体ないよ?」
八幡「いやそもそも由比ヶ浜に脈アリなのかどうかもわからんだろ」
小町「雪乃さんは脈アリなの?」
八幡「それはわからん。だが同じぼっちとして共感するところがお互いにあったからな」
八幡「上手くいけばお互いを支え合える関係になるかもしれん」
小町「雪乃さんとお兄ちゃんのぼっちは性質が違うと思うなー」
小町「雪乃さんは努力のし過ぎで、お兄ちゃんは単なるコミュ障なワケだしぃ~」
八幡「ダメそうか? お兄ちゃんそんなにダメなのか?」
小町「ふっふ~ん、大丈夫! こんなこともあろうかと良いモノを用意しておきました!」
八幡「さっすがコマッチ!」
小町「うん!?」
八幡「さっすがコマッチ!!」
小町「あ、いや……今のは聞きそびれたんじゃなくて訂正して欲しかっただけなんだけどなー」
八幡「スイッチみたいに器用な人間になりたくないのか?」
小町「お兄ちゃんがスイッチ並みに器用ならコミュ障じゃなかったかもねー」
八幡「 」
小町「しょうがないなあ、ごみいちゃんは」
八幡「おう、すまないね」
兄とゴミをジョグレス進化させた我が妹は、八重歯を覗かせるあざとい笑顔を見せ、俺にアナルビーズ的な物体を渡す。
……。
まごうことなきアナルビーズだった。
どうして中学生の妹がこんなの常備してんの?
小町はこれをぶっこんで快感をゲッチューしてんの?
お兄ちゃん泣いてもいいですか?
八幡「使用済み?」
小町「新品だよ!? 小町が使ってるとでも思ったの!?」
八幡「いやそれ以前にお前がこんなの持ってたことにショックが隠せないんだが」
小町「ちーがーうーのっ! それこの間ネットで買った『愛鳴るビーズ』っていうの!」
アナルビーズじゃないか。
誤魔化しようもないくらいアナルビーズじゃないか。
八幡「……で?」
小町「鼻ほじりながら訊かないでよ。ちゃんと説明するから」
小町「まずこれをお兄ちゃんの菊座にぶっ刺します」
八幡「攻め?」
小町「黙って聞いててよ。小町だっていうの恥ずかしいんだから」
小町「でね、これのもう1本を自分が好きな相手のお尻にも入れるの」
八幡「ひどい状況だ……」
小町「だね。するとこれを挿した相手と『子作りセックスしたい』って思ったらアナルの中で振動するの」
八幡「なあ、それ俺も挿さないとダメなの? 挿さなくてもいいんじゃねえの?」
小町「人間は本能的に子作り願望があるでしょ? だからある程度の限定条件がないと誰にでも反応しちゃうんだよ」
八幡「……他の方法を探ろう!」
小町「あるの?」
八幡「ない。ないけどとにかくそのアナルビーズはイヤだ」
小町「その方法を探す間に雪乃さんが他の男とセックスしてもいいの?」
小町「処女じゃない女の子をお兄ちゃんは抱けるの?」
八幡「お兄ちゃんを処女厨だと断定しないで。処女だと嬉しいけど」
小町「じゃあほら、明日学校行く前に1回挿れる練習しとこうよ」
八幡「他の方法は? なあ、他の道は探さないの? 小町は簡単に諦めちゃう現代っ子だったの?」
小町「グリセリンなら用意してあるから安心しなよ」
八幡「いや、ちょっと……アッーーー!!」
その日の夜、俺こと比企谷八幡は妹に菊座をほじくられたのであった。
気持ちよかったと思ってしまった自分が悲しくてしょうがない。
忘れたい。
けれど今は雪ノ下に婿入りさせて貰うためにもこの試練を乗り越えなければならない。
小町、雪ノ下にぶちこむのは任せたぞ。
海老名「でね、やっぱり比企谷くんはやさぐれ受けだと思うの」
三浦「いや知らないし」
結衣「姫菜、ヒッキー別に男の子が好きってワケじゃないと思うよ?」
三浦「そーなん? ヒキオにいやらしい目で見られてたらサイアクなんだけど」
結衣「ゆ、優美子マジ神スタイルだもんねー。見られちゃってもしょうがないっていうかー?」
結衣(で、出来ればあたしを見て欲しいなー、なんて……)
ガラララ
八幡(ういーっす)
と心の中だけで元気よく挨拶しておく。
ぼっちのあいさつは場がシラケるので声には出さないのがマナーだ。
海老名「掘 ら れ た 男 の 匂 い が す る だ と !?」
三浦「姫菜、どしたん?」
結衣「だ、大丈夫!? 鼻息荒いよ?」
海老名「全員動くな!! この中にホモがいる!」
八幡「 」
戸塚「ほも?」
葉山(また俺がターゲットにされるんじゃないだろうな?)
三浦「いや姫菜、調べんなし。っつか知りたくないんだけど?」
海老名「ナニ言ってるの優美子! ホモよ! 三次元のホモがこの教室の中にいるのよ!」
海老名「距離にして半径10m! 探せば見つかる距離にアナルを差し出したホモガイル!」
どうする?
どうすればいい?
っていうかホモの匂い嗅ぎ分ける海老名さん超怖い。
腐女子ってみんなそんな能力持ってんの?
女子ってホント怖い。
けど原因は明らかに掘られた俺にある!!
そして現在進行形でアナルビーズぶっ挿してる俺ガイル!
葉山(これはフリか? フリなのか?)
葉山(ホモじゃないが普段からヒキタニくんとそういう関係になって欲しいと望んでいる姫菜だ)
葉山(彼女が『葉山君が掘られた』と言えば妙に説得力があるのも事実)
葉山(どうする? 誰かを人柱にでもするか? 戸部……いや、ダメだ!)
葉山(俺には誰かを犠牲にするなんて出来ない!)
川島(ホモホモって……くっだらな)
川越(だいたいあそこのグループは普段からうるさいんだよね)
川村(けど、もしアイツの言葉で誰かが謂れのない疑惑をかけられたら?)
川合(その、比企谷とかがホモのレッテル貼られたら……お、恩人がホモってウワサ流されたら困るな)
川島(………)
八幡・葉山・川尾(((彼女を黙らせなければ!!)))
八幡(と言っても俺は海老名さんに近付くことが出来ない。これ以上近付けば恐らく掘られたことがバレしまう)
八幡(その上俺はぼっちだ。誰かを頼ることも出来ない)
八幡(いや由比ヶ浜なら! って、アイツ今海老名さんの近くにいるからメール送ったら見られちゃう!)
八幡(なら戸塚か? 戸塚なら海老名さんを言いくるめられるか?)
八幡(だが海老名さんの餌食になる気がして止まない)
八幡(くそう、俺はどうすれば……っ!!)
八幡(ん? 葉山?)
葉山(キョ、ウ、リョ、ク、シ、テ、ク、レ)
八幡(協力? そうか、葉山もホモにされたくないんだな)
葉山(ああ、俺もホモ扱いされたくないんだ)
八幡(だろうな。だが俺にはどうすることも出来ないんじゃないか?)
葉山(知恵を貸してくれればいい。キミが知恵を出して俺が実行する)
八幡(なるほど、ワークシェアリングか)
川上・海老名((比企谷と葉山(はちはや)がアイコンタクトしてるだと!?))
ただいま
まだ残ってるとは思ってなかった
川岡(くそっ……やっぱり比企谷は男がいいのか? じゃあ文化祭のときのアレは何だったんだ)
海老名「比企谷くんを見つめる葉山くん。葉山くんを見つめる比企谷くん」
三浦「姫菜、擬態しろし!」
海老名「キイイイマアアアシイイイタワアアアアアアア!!」
結衣「優美子、あたし先生呼んでくる!」
三浦「待ちな、それあーしにさせて! 今の姫菜の相手したくないし」
八幡(何か悪化の一途をたどってるんだがどうすれば……)
葉山(すまない)
八幡(謝罪以降のセリフがねえな。丸投げすんなよリア充)
八幡(しかし手立てがないのも事実。雪ノ下……はアドレス知らないし、いっそ一色に何とかして貰うか?)
戸塚「はちまんっ! 何で葉山くんと見つめ合ってるの!」
八幡「おお、すまん戸塚」
八幡(おこなの? これは激おこなの? 嫉妬して貰ってるんでしょうか?)
戸塚「取り敢えず教室から出よ? 何か今日の海老名さんおかしいし」
八幡「お、おう。2人で教室から出ような」
八幡(ナイスだ戸塚)
葉山(俺は!? ヒキタニくん、俺は!?)
川澄(また男か……比企谷、アンタは誰とくっつくんだ?)
結衣(ヒッキー、彩ちゃんと出てっちゃった……せめていつかみたいに助けてほしかったなあ)
海老名「葉山くん、昨日のアリバイを聞かせてくれる? 何してたのかな? ナニをしてたんじゃないのかな!?」
葉山「き、昨日は戸部とサッカー部の練習してただけだよ……な、なあ?」
戸部「マジマジ! オレ昨日葉山くんと超サッカーしてたべ? もう青春っつーか?」
海老名「サッカーして食べた? 戸部くんが攻めで葉山くんが受けだったのね?」
葉山・戸部「「うん?」」
海老名「チェーンメールの頃から怪しいと思ってたのよ! やっぱり葉山くん狙いだったのねー!」
葉山(運命は変わらないのか……)
戸部「俺ってば超不憫じゃね? 何でホモ認定されてんべ?」
ピンポンパンポーン
心の都合で、葉山くんと戸部くんは早退しました
明日にはちゃんと学校に来るそうです
ポンピンパンポーン
八幡「やれやれ、海老名さんは恐ろしいな」
戸塚「悪い人じゃないんだけどね。あはは……」
材木座「おお、八幡ではあらぬか!」
八幡「どうする? もう帰る?」
戸塚「まだ1限目も始まってないよ」
材木座「はぽん? 我はまだ鏡面界から抜け出ておらなんだか? はっちまーん!」
八幡「取り敢えず体育館の裏に人目につかないトコがあるからそこで時間潰さないか?」
戸塚「うん、いいよ」
材木座「 」
やがて迎えた放課後。
クリスマスの足音に戦慄しそうな冬の真っただ中なせいか、人気のない校舎には刃物のような冷たさがあった。
足音は人ひとり分しかなく、俺としてはまさにベストなタイム。
心臓の律動と1歩1歩の感覚が折り重なり、妙な安定感が生まれる。
さあ、奉仕部の時間だ。
小町「やっほー、お兄ちゃん」
八幡「おう。悪いな、来て貰って」
小町「大事なお兄ちゃんのためだからねー。ちゃんと平塚先生から入校許可書を発行して貰ったよん☆」
八幡「うん、ちゃんと許可貰えたんだな」
あざとい笑顔でピースしちゃう小町の頭を撫でまわし、奉仕部の部室を指差す。
八幡「奉仕部はあっちな。お前確かOVAでしか部室来たことなかっただろ?」
小町「うん、多分ね。でもメタ発言しちゃうお兄ちゃんって小町的にポイント低いなー」
八幡「ほっとけ」
小町「じゃあ小町は雪乃さんを眠らせてお尻の穴にこの愛鳴るビーズぶっこんでくるから」
八幡「モノローグで説明させて欲しかったな、それ。お兄ちゃん、妹の口から『ぶっこむ』なんて聞きたくなかったよ」
小町「妹にお尻の穴見せてるんだから大したことないでしょ?」
小町「行ってきまー!」
失礼にも左手で敬礼し、奉仕部へと入っていく小町。
挨拶はもちろん、やっはろーだった。
壁にもたれ、カプチーノのように軽い溜息を吐く。
お尻の違和感にはもう慣れた。
アナルビーズとかバイブの調教があるけど、何時間か経てば『ん? もう何ともないな』となるのである。
というか小町よ、朝から挿れてる必要はあったのだろうか?
お兄ちゃん、無駄にケツ穴拡張しちゃったじゃん。
もういっそトイレの個室で抜いてこようかな。
いや、ティンコ的な意味ではなく。
するとーーー
陽乃「あれ? 比企谷くんじゃん、ひゃっはろー……あふん!?」
素っ頓狂な挨拶が背中にかけられる。
振り向きたくない声だった。
が、最後の『あふん!?』に好奇心が刺激された。
振り返った先にいたのは、元からハイスペックな元来の雪ノ下のパラメータにスタイルと人当たりの良さを加えた雪ノ下さんだった。
何やら股間を抑えて震えていらっしゃる。
八幡「あの……何してるんですか?」
陽乃「菜、何でもない何でもな……あんっ?」
八幡「いや、でも……」
陽乃「何で? 比企谷くん、まさか……あ、んん?」
直後、俺の括約筋が未だかつてない緊張と伸縮を繰り返した!
八幡「んほう!?」
八幡(ど、どういうことだ……!?)
俺のケツ穴にぶっこまれたアナルビーズが激しく揺れる。
それはつまり、俺が雪ノ下さんの少なからず劣情を抱いたという証拠だ。
けれどそれには相手のケツ穴にもアレをぶっこまなければならない。
つまりーーー
八幡「雪ノ下さんぬほっ……アナタまさかぬふぅ」
陽乃「ま、まさか比企谷くんがそれを……ぁ…挿れてたなんて……やんっ?」
八幡(ヤバい、雪ノ下さん超エロい)
?見づらいな
ちょいテスト
?
やっぱハートは使わない方が良いか
完全に見えないのもあるし
ケツ穴の超振動を堪えつつ、俺は雪ノ下さんを見下ろす。
今、彼女は肛悦に耐え切れずまたぐらを両手で押さえ、だらしなく開いた口から喘ぎ声を漏らしていた。
その度に豊かな乳が揺れ、ひしゃげ、弾む。
やがて彼女の履いていたジーンズにメス臭い液体が滲んでいく。
雪ノ下さん、何してんですか。
陽乃「ん……だって…小町ちゃんに面白いから使ってみろって……あん! もう、やあ……比企谷くぅ、ん……イく」
八幡「ちょっと!? ……んぬほう!」
八幡「取り敢えず雪ノ下さん……ぬふっ……そっちにトイレがあるんで抜いてきませんか?」
陽乃「うん、賛成……あっ、らめ………またイッちゃう!」
2度も目の前で絶頂されてしまった。
かく言う俺もケツ穴で絶頂しそうだ。
一刻も早くこのアナルビーズを引き抜いてしまいたい。
八幡「トイレまで行けそうですか?」
陽乃「もうむりだよお……比企谷たすけてえっ」
助けを求めながら、オスの肉棒を探すように彼女の腰が揺れる。
だがもしこの場で彼女に手を差し伸べれば、俺は間違いなく彼女を押し倒すことになるだろう。
陽乃「ひき、がや……くん」ウルウル
八幡「……」
選択肢は、無かったーーー。
女子トイレに入るワケにはいかないため、仕方なく彼女を男子トイレの個室へ引きずり込む。
八幡「あの……あとは自分でお願いします」
陽乃「やらあ……抜くの怖いよお」
ならどうやって挿れたんだアンタ。
八幡「一分! 一分だけ待ってて下さい! 俺のを抜いたらすぐ抜きますから」
陽乃「……ほんとお?」
八幡「約束しまずんぎもっぢいいいいいいいいい!!」
絶頂してしまったが、抜くのにそう時間は掛からなかった。
陽乃「ぬ、抜いて……くれる?」
八幡「えっとぉ……はい、約束したんで抜きますけど」
陽乃「んんっ……うん、言いたいことはわかってる」
俺が言うより早く、雪ノ下さんはジーンズに手を掛けた。
だが大して仲良くもない男に見せたくないのか、それが下ろされることはなかった。
俺だって自発的に脱ぎたくはない。
小町に脱がされた俺になら、その気持ちがわかる。
だから卑屈に、俺らしく、斜め下の解決をしてみせる。
八幡「ああ!? 脱げっつってんだろ、ゴルアッ!!」
陽乃「ひ、比企谷くん……?」
八幡「犯してやるっつってんだろ! いいから脱げよ。いいか? お前は今から俺に犯されんだよ」
陽乃「え? え?」
八幡「脱げないんなら脱がしてやるよ」
陽乃(ど、どうしちゃったの比企谷くん? ……。ああ、そうか、そういうことか)
陽乃(自発的に脱げないなら強姦っぽく『脱がされる』って選択肢を作ってくれたのね)
陽乃(もう、イヤな解決法を思い付くなあ)クスッ
春菜「い、いやぁー(棒)」
よし、理解してくれたっぽい。
俺も覚悟し、雪ノ下さんのジーンズをレイプっぽく乱暴にずり降ろした。
そして現れる彼女のむっちりと丸みを帯びた臀部と、それえを包む白い下着。
腹黒なくせに白とはこれ如何に?
より強くなるメスの匂い。
健全な男子がこれに興奮しないワケがなかった。
陰茎が勝手に硬直する。
八幡「ぬ、脱がしますよ?」
陽乃「や、やめてー(棒)」
どうやらこの大根芝居は、俺を促す合図のつもりらしい。
もういろんなことを諦め、雪ノ下さんのパンツをはぎ取った。
つまんね
>>50
ストレス発散は他所でしてくれないか?
陽乃「あう……見られたあ…」
八幡「処女でもあるまいし騒ぐんじゃねえ!(棒)」
陽乃「お姉さんってそんなにビッチくさい……?」
八幡「はい?」
陽乃「……経験ないのに」
八幡「 」
震える女性器から、ぽたぽたと愛液が垂れ落ちた。
試しに撫でてみる。
陽乃「ひゃっ!?」
八幡「き、気持ちいいっすか?」
陽乃「……さ、触るの……禁止」ジトー
ぷくっと頬を膨らませ、ジト目で見降ろす雪ノ下さん。
興奮なんてしてない。
エッチなお姉さんに蔑まれても嬉しくなんてない……です。
陽乃「い、いいから抜いてよ比企谷くん!」
八幡「あ、はい」
腸液でぬらぬらと光る肛門に突き刺さったアナルビーズに触れる。
小町め、他の人にも配ってないだろうな。
お兄ちゃんはこの人怖いからかなり苦手なんだぞ。
陽乃「ゆ、ゆっくり抜いてね……?」
八幡「一気に抜いたほうが良くないっすか?」
陽乃「これ以上雪乃ちゃんの彼氏候補に痴態を見せたいワケないでしょ!?」ウワーン
八幡「彼氏候補っつーか旦那候補に立候補してる最中なんすけどね」
陽乃「ええ!?」
八幡「いやほら、雪ノ下って基本スペック高いし俺が主夫になっても生活安定しそうじゃないっすか」
陽乃「姉としては聞き流せない理由ですな~……あひゃん!? ぬ、抜くなら事前に言ってよ」
陽乃さんの毛一本生えていない穴からビーズを1玉だけ引き抜く。
すると淫靡な腸液が弾けた。
全部引き抜いたら記念に持って帰ろうかな?
八幡「でもゆっくりやってるじゃないですか。次行きますよ?」
陽乃「待った待った! 深呼吸させて! スーハースーハー」
八幡「あの、俺妹を待たせてるんで早くしたいんですが」
陽乃「目の前に処女のあそこがあるのに妹を取るの!? うん、次お願い」
八幡「はいはいっと」
陽乃「んうっ……これあと何回やるのかなあ」
また抜けるビーズ。
何かめんどくさくなってきたな。
陽乃「比企谷くんは……まだ童貞?」
八幡「母ちゃんに若いうちに色々と経験しとけって言われてますけど、今反抗期なんで」
陽乃「回りくどいね。つまり経験してない、と」
八幡「 」ムカッ
陽乃「んひゃ!? ごごご、ごめんって!」
腹が立ったので一気に2玉引き抜いてやった。
それから自分に挿さっていた方と見比べる。
うへえ、あと5個も残ってるのか。
八幡「あと5回です。頑張れますか?」
陽乃「そんなに!? うう~っ」
陽乃「ご、ご褒美とか……ない?」
八幡「と言いますと?」
振り返った陽乃さんの目は、芸をした直後の犬のようだった。
飼い主に健気にお手をし、ご褒美のおやつを今か今かと待っているときのそれに似ている。
八幡「何がいいですか?」
陽乃「1コ抜く度に……色んなトコにチュー、して?」
何だこの可愛い生き物。
いつもの含みのある顔はどうした。
ドラえもんのポケットにでも収納したのか?
八幡「あの俺、まだキスしたことすらないんですけど」
陽乃「だ、だから唇にする前の練習的な意味で、ね?」
八幡「ぐ、具体的にどこから始まるんでしょうか?」
陽乃「じゃ、じゃあ最初は手にしない?」
俺に忠誠を誓わせたいのか、この人は。
その気になれば誰でも操れそうなクセに。
八幡「わかり、ました。じゃあ次抜きます」
陽乃「んう……~~~~~っ」
引き抜くと、俺のアホ毛に必死に手を伸ばす彼女が見えた。
腰が抜けかけているらしく、生まれたての小鹿のように震えている。
俺はそんな彼女の手を取り、そっと口付けた。
八幡「……恥ずかしい」
陽乃「お尻の穴とその下の穴も見られてるお姉さんに比べれば大したことないよね」
八幡「確かに……次どこにします?」
陽乃「んー、ふともも?」
一気に背徳的になった。
けどふとももにキスするなら相手がスカートを穿いた状態でパンツが見えそうで見えない状態が望ましかった。
反論する気も起きなかったので、次も呼吸を合わせて引き抜く。
陽乃「も、もうやだぁ……っ! ひきがたくん、もういっぺんに抜いていいからあああ!!」
ひきがたくんなんて知らない。
ヒッキーといい、ヒキタニくんといい、ヒキオといい。
どうしてリア充は俺の名前を正確に言えないんだ。
八幡「あの、そうとうキツいんじゃないっすか?」
陽乃「もういいの……これで最後なんだから、一気にやっちゃった方がいいの」
陽乃「あ、でも抜く前に……ふとももに、して?」
八幡「は、はあ……」
だから誰なんだこの可愛い生き物は。
お願いされるがまま、俺はアマガミの橘くんのようにふとももの裏側に口を寄せる。
膝の裏でもいいんじゃないかこれ?
八幡「ん……」
陽乃「ひゃう……そこ違……けど許してあげ、る」
八幡「あざっす……」
さあ、最後の大勝負がやって来た。
標的は雪ノ下さんの尻の穴に挿さった3玉のアナルビーズ。
もうこれ一生見たくないかもしれん。
八幡「雪ノ下さん、これで最後ーーー」
陽乃「……るの」
八幡「ん?」
陽乃「陽乃って、呼んで? これが反応したんだから、そういう意思があるってわかってよ」
八幡「わかりました。陽乃さん、最後いきますよ?」
陽乃「……ばっちこい!」
ずぷずるずぽっ!!
と豪快な音を立ててアナルビーズが引きずり出された。
直後、えびぞって絶叫する陽乃さん。
陽乃「あ、あ…っ………ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ぱくぱくと、餌をねだる謎の生物のように開閉する陽乃さんのケツマンコ。
やがてその間隔は次第に広がっていき、彼女が落ち着く頃には普通の排泄用の穴に戻っていた。
陽乃「はあ、はあ……はちまんに、イかされたあ……」
※今夜はここまで。また明日頑張る。
※ただいま、また頑張るな
陽乃「……あはは、意外とテクニシャン?」
八幡「アナルビーズ抜いただけなんすけどね」
陽乃「だね。---ん」
八幡「ん、ってなんすか」
乙女のように頬を桃色に染め、目を閉じる陽乃さん。
心なしか唇を突き出しているように見える。
陽乃「最後頑張ったんだから口にチューして欲しいなあ」
八幡「いいんすか?」
陽乃「あら? てっきり雪乃ちゃんに捧げたいからって拒むのかと思ったのに」
八幡「……否定はしませんけど」
陽乃「でも初チューの相手が私だって知ったら雪乃ちゃん悔しがるだろうなー」
あ、黒くなった。
精神的に危ういキャラが闇堕ちするよりもあっさりと、黒々とした思考回路に戻る陽乃さん。
でもパンツ穿けてないからイマイチ締まらない。
八幡「つまり、陽乃さんとしては是が非でも俺とキスしたい、と」
陽乃「うん! 雪乃ちゃんは悔しさをバネに成長するタイプなのは姉である私がよぉ~く知ってることだから」
八幡「やり過ぎていつか刺されないかな、この人」
陽乃「じゃあ死ぬ前に思い出ちょ~うだい?」
八幡「……」
恐らく拒むことは出来ないだろう。
何せここは総武高校の男子トイレだ。
いつ誰が廊下を歩いててもおかしくない上に、陽乃さんは下半身丸出しだ。
叫ばれれば社会的に抹殺される。
なので俺は彼女の頬に手を添え、そっと唇を落としたのだった。
陽乃「んふふ、お互いに初チューだね」
一方その頃の小町といえば。
雪ノ下にお説教されていたのだった。
雪乃「小町さん、流石の私もこれには怒りを覚えずにはいられないわ」
小町「あの、これはですね?」
雪乃「もう一度訊きましょうか。私が淹れた紅茶に入れようとしたこの粉末は何かしら?」
雪乃「砂糖なら部室に常備されているのだけれど……」
小町「こ、小町はおなかが弱いから整腸剤を混ぜないと飲めない……という隠された設定が」
雪乃「ないでしょう?」
小町「はい、ありません。全部お兄ちゃんの指示です。小町は何も悪くありません」
コラ小町。
お兄ちゃんを簡単に売っちゃいけません。
雪乃「そうね、比企谷くんならやってもおかしくはないわ」
小町「」ムカッ
雪乃「けれど、小町さんがそんな人間を兄として慕うことはないと思っているわ」
小町「雪乃、さん?」
雪乃「その……アナタくらいしっかりした人間なら兄をそこまで腐らせることはないと思っているのよ」
雪乃「だから小町さん、私にアナタをもう一度だけ信じさせて貰えないかしら」
小町「お兄ちゃんは雪乃さんを妊娠させて婿の座につこうと画策していて、小町もそれに悪ノリしちゃいました! ごめんなさい!」
雪乃「うん?」ピシッ
小町「でも雪乃さんの優しさに触れて目が覚めたのでもうやめます!」
雪乃「え、そういう理由?」
小町「でわでわ! 見事天使に返り咲いた小町は、責任をもってお兄ちゃんをお説教してきます!」
雪乃「待って……待ちなさい、小町さん」
小町「はい?」
雪乃「えっと、たいへん信じがたいセリフが飛び出したのだけれど……比企谷くんが私と結婚したがってると聞こえたのだけれど」
小町「……。はっはーん?」
雪乃「なに、そのしたり顔は。べ、別にあんな男に興味なんてないのだけれど、仮に私が断った場合はどうなるのかしら?」
小町「小町的には~、お兄ちゃんの次のターゲットが陽乃さんになるよう手回ししてますけど~?」ニヤニヤ
雪乃「姉さんに……? それは遺憾だわ。ええ、遺憾よ。疎遠とはいえ身内があんなのの毒牙にかかるなんて耐えられないわ」
雪乃「仕方がないから、その……私が犠牲になる他ないわね」
小町(計 画 通 り)
雪乃「それで、小町さん? アナタは私を眠らせたあとにどうするつもりだったのかしら」
小町「あ~れれ~? 雪乃さぁん、お兄ちゃんに妊娠させられてもいいんですか~?」
雪乃「そ、そこまでは……でも誰かがやらなければ姉が望まない妊娠をするのだし」ゴニョゴニョ
小町(小町的にはこのまま雪乃さんをからかうのも楽しいけど、これ以上お兄ちゃんを待たせるワケにもいかないもんね)
小町(よし、じゃあいっちょ浣腸を受けて貰いますか)
小町(にしても、小町はこれをあと何回かやったら浣腸趣味に目覚めちゃうかもなあ~)
小町「じゃあ雪乃さん、スカートと下着を脱いで下さい」
雪乃「 」
雪乃「いやあの、私が性行為をする相手は小町さん、アナタではないのだけれど」
夏のひまわりのような笑顔で、『愛鳴るビーズ』を出す小町。
相変わらず凶暴な見た目だ。
それを見た雪ノ下が小さく悲鳴を洩らしたのは言うまでもないだろう。
小町「実は今お兄ちゃんのお尻にはこれがぶっこまれてましてね」
雪乃「……頭が痛くなってきたわ」
小町「で、これを装着した人同士が接近して『あ、この人と赤ちゃん作りたいな』って思ったら振動するんですよ~」
雪乃「色々とひどいわね……電磁石と生体電流で動いてると考えるのが適切かしら」
小町「小町はそんなの興味ありませ~んっ。で、どうです雪乃さん? ぶっこみます?」
雪乃「小町さん、せめて表現を……」
小町「お兄ちゃんのが振動したらオンナとして嬉しくないですか~?」
雪乃「……うっ」(←ちょっと嬉しい)
小町「まあ、でも? もしお兄ちゃんと接触しても雪乃さんだけ振動しなかったら、お兄ちゃんも諦めてくれるんじゃないですか?」
小町「お兄ちゃんに強姦するだけの男らしさはないでしょうし~?」
雪乃(振動するに決まってるじゃない……だって昨晩、彼を想ってシたのだから)
雪乃「それはターゲットが姉さんに変わってしまう理由になるわね」
雪乃「仕方がないから、誠に遺憾だけれど、そうしなければ奉仕部を設立した私の矜持に障るからそれを装着してあげるわ」
でも、と声のトーンを落とす雪ノ下。
切なげに小町の服を摘まみ、震える声で囁く。
雪乃「……い、痛くしないでちょうだい」
小町「 」キュン
小町によからぬ性癖が芽生えた瞬間だった。
++++++
小町「雪乃さんはお尻も美人さんでしたなー。お兄ちゃんとは大違い☆」ムフー
雪乃「と、とにかく換気させて……流石に自分の卑猥な匂いを部室にこもらせるのは」カクカク
小町「催淫効果とか期待しちゃってもいいと思うんですけどね~?」
雪乃「嬉しくないわ」
カラカラカラと、窓を開けるへっぴり腰の雪ノ下。
途中から気持ちよくなったらしい。
窓を開けると、冬の乾いた風が雪ノ下の性的な匂いを連れ去っていった。
雪乃「それで、比企谷くんを呼ぶのは……」
小町「はいはい、今呼びますよっと」プルルル
雪乃(反応したら比企谷くんと強制子作り。反応したら比企谷くんと強制子作り。反応したら比企谷くんと強制子作り。反応したら比企谷くんと強制子作り。反応したら比企谷くんと強制子作り)
小町「あ、お兄ちゃん? うんうん、ん? だーいじょーぶ、ちゃんと雪乃さんにもぶっこんだから」
小町の呼び出しに応じ、トイレから出て奉仕部の部室へ向かう。
陽乃さんとキスしてしまったせいか股間が臨戦態勢のまま収まらない。
幸いにも廊下は無人だった。
八幡「……スーハースーハー」
最後の足掻きとばかりに深呼吸する。
ティンポがしんなりとした。
でも半勃ちのままで、PCのブラウザのような最小化は望めなかった。
お兄ちゃんこれでも頑張ったんだよ。
ガラララ
八幡「よ、よう……あれ?」
雪乃「いらっしゃい、ヒキオタくん。随分遅かったわね」
八幡「なんで雪ノ下が寝てないんだ?」
小町「んっふふ~、なんでだろうね~?」ニヨニヨ
小町「ところでお兄ちゃん、雪乃さんを見て何とも思わないのかなん?」
八幡「ねえ、何で起きてんの? まさか小町裏切ったの?」
雪乃「いいから答えてあげなさい。ど、どうなのかしら?」チラッ
我がティンコが半ば臨戦態勢のままですがそれが何か?
というか雪ノ下、せめてこっちを向け。
八幡「言いづらいこと言わせようとしてない? もしかして失敗したのか?」
雪乃(小町さん、お兄さんが私を見ても興奮していないようなのだけれど、これはいったい?)コソコソ
小町(おっかしいなー。お兄ちゃんには今朝小町が責任持ってぶっこんだハズなのに)コソコソ
小町(雪乃さんのも動いてませんよね? 壊れちゃったのかなあ?)コソコソ
ここでやっとこちらを向いた雪ノ下。
だがその視線は俺の顔よりはるか下の股間に集中している。
セクハラだぞ☆
八幡(……)
あ、さっき抜いちゃったから雪ノ下と子作りセックスしたいって思ってもアナルビーズが反応しないじゃないか!
雪乃(おかしい……私は間違いなく比企谷くんに犯されることに期待している)
雪乃(なのに装着者同士が接触しても何も起こらないなんて)
雪乃(ーーーハッ! まさか私のこの好意も彼の感情も『子作りしたい』とは別物だったとでもいうの!?)
雪乃(いいえ、そんなハズはないわ。ただ離れすぎているだけよ)
普段から無表情な雪ノ下の微細な百面相のあと、彼女は手招いた。
横着せずそっちから来なさい。
雪乃「比企谷くん、一歩前へ」
八幡「なに? 俺、表彰でもされんの?」
雪乃「いいから言われた通りになさい」
八幡「へいへい……」
近付く……が、何も起こるワケがない。
また招かれ、更に近付く。
八幡・雪乃「「………」」
雪乃「」グスッ
ほろりと涙を流す雪ノ下。
ねえ、何が起こってるのか説明してくんない?
小町、お兄ちゃんを助けてよ。
小町「お兄ちゃん、どゆこと?」ズイッ
八幡「いやそれ俺のセリフ。何で雪ノ下が泣いてんだ?」
小町「察しなよ……雪乃さんなりに勇気出したんだから」
八幡「……マジか! だがな、小町、さっき廊下でーーー」
雪乃「おうちかえる……」
八幡・小町「「はい?」」
雪乃「もうおうちかえる、ばかぁ……っ」
小町(ヤバい、雪乃さん超カワイイ)キュン
八幡(雪ノ下が壊れた)
本格的に泣き出した雪ノ下は、必死に嗚咽を抑えながら部室から出ていってしまった。
…………。
あ、戻ってきた。
雪乃「鍵おねがいっ!」
小町(雪乃さんェ……)
ぽいっと投げ込まれた部室の鍵を拾うと、小町にケツを蹴られた。
小町「ありゃ、抜いちゃったの?」
八幡「色々な不幸が重なってな……」
かくかくしかじか。
まるまるしこしこ。
陽乃さんとの行為をBLEACH並みに薄くして説明した。
中学生が知るにはちょいと早いもん。
その結果、小町が鬼のように怒ったのは至極当然の結果だった。
小町「今すぐ雪乃さんを追い掛けなさい!」
八幡「いや気まずいし……」
小町「ここぞとばかりにコミュ障アピールするお兄ちゃんは本当にポイント低いよ! っていうかもはや減点対象!」
八幡「……踏みにじっちゃったもんなあ」
小町「踏みにじっちゃったね。じゃあシスコンなお兄ちゃんが雪乃さんを追い掛ける理由を作ってあげよっか」
八幡「あんのか?」
にこりと笑い、小町は言う。
小町「いやああああああああ!! 犯されるううううううううううううううううううううううううう!!!」
我が妹ながら、それはひどく斜め下な後押しだった。
直後、スーツの上に白衣を羽織った平塚女史が駆け出す姿をはるか先に見た。
ヤバい、こっち来てる。
小町を一瞥すると、ふふんと鼻を鳴らして満足そうにしていた。
害虫を捕えたあとのかまくらのようだった。
のど撫でたらゴロゴロいいそう。
八幡「あとで覚えてろよ、小町」
小町「えー? なーにがー?」
八幡「……あんがと」
小町「うん、しっかり慰めてこい」
校門まで駆け抜けると、陽乃さんが待っていた。
早く帰りなさい。
八幡「おつかれーっす」
陽乃「待って待って待って。……いや、キミ別に体育会系じゃないでしょ。ってかあんなことしたあとによく素通りできると思ったね」
八幡「過去に捕らわれてたら成長できないって母ちゃんに言われてるんで」
陽乃「でも反抗期なんでしょ?」
八幡「………」
陽乃「で? さっき雪乃ちゃんが泣きながら出てったんだけど心当たりあるのかな? かな?」
八幡「あれ!? 今の聞き覚えある!?」
陽乃「そういうのいいから。ってか姉として見過ごせないって言ったよね?」
八幡「……ざっくり言うと、雪ノ下がアレ入れたのに俺が抜いちゃったからショック受けたらしいんです」
陽乃「ほっほーう? なるほどなるほど、それならお姉さんにも責任の一端があるなあ」
パンツ履けない…
む
苦笑いと嘲笑を込めた笑みを浮かべ、校門前に回していた黒塗りの車にいざなう陽乃さん。
自分を轢いた車に乗るって勇気いるな。
しっかりシートベルトを締めると、彼女は運転手の都築(←当て字)さんに指示を出す。
陽乃「都築、雪乃ちゃんの住所はわかるよね? じゃあ出して」
八幡「雪ノ下が家に帰るって確証あるんですか?」
陽乃(雪乃ちゃん、まだお尻に挿れたままなんでしょ?)コソ
八幡(ああ、なるほど)コソ
尻にアナルビーズを挿したまま寄り道なんてしたくないか。
なら家に帰ってさっさと抜くに決まってる。
ふかふかのシートに背中を預けると、陽乃さんが俺の肩に頭を載せた。
ちょっ、いい匂いするしやわっこいんですが。
さっきの匂いがしないということはどこかで制汗スプレーをかけてきたのだろう。
香水にしてはあまり香らないし。
八幡「何すか?」
陽乃「んー、雪乃ちゃんじゃなくて私でもいいんじゃないのかなって思ってさ」
八幡「冗談。陽乃さんは他人を自律機能付きのアイテムくらいにしか思ってないでしょ」
八幡「利用する価値があるのかどうか立ち居振る舞いやその場の人間関係での役割で判断してる」
陽乃「ひっどーい! お姉さんを悪の組織の幹部だとでも思ってるの?」
八幡「悪の幹部よかタチ悪いっすよ。目的さえ不明瞭なんだから」
陽乃「んー、そっかそっか。まあ私はこれまでの人生負けなしだったからなあ」
八幡「……」
冗談には聞こえなかった。
事実この人がその気になればあらゆるからめ手を用いて勝利することが出来るだろう。
更に基本スペックも高い。
マトモにやり合っても悪手に走っても勝てないのだ。
陽乃「だからね、自分の身内でかつ近いスペックを持つ妹が別の道を歩んだらどうなるのか見てみたいんだよ」
八幡「はあ……」
陽乃「現状では雪乃ちゃんは私に勝ったことがない。肝心なところで負け犬よ」
陽乃「けれど私とは違うルートを歩く雪乃ちゃんが私じゃ手に入れられなかった何かを得る可能性は高い」
陽乃「私が言ってる意味、わかる?」
八幡「わかりたいようなわかりたくないような……」
ほら、実の妹でさえアイテム扱いだ。
目的は不明瞭だが、その過程で俺に接触してきたと考えても違和感はない。
彼女は……勝利の美酒と安酒の差を知りたいのかもしれない。
やがて車が高層マンションの前に停車する。
陽乃「都築、今日はもう帰っていいわ。明日の朝方に電話で呼ぶだろうから待機してて」
八幡「運転手に朝帰り宣言しないで下さい」
陽乃「言わないと都築が可哀想でしょ~?」
八幡「オートロックはどうするんですか? インターホンで呼んでも開けてくれないでしょうし」
陽乃「忘れたの? 私は雪乃ちゃんのお姉ちゃんなんだよ? 緊急時のために鍵を預かっててもおかしくないじゃない」
八幡「……全部アナタの手の上ですね」
陽乃「私の快感はキミに委ねられたけどね」
慣れた手つきで解錠する陽乃さん。
何だろう……この人に『まさか俺の家のも持ってませんよね?』と訊いたら近日中に入手されてそうで怖い。
県議会議員の娘ならそのくらいやれそうだ。
++++++
陽乃「チェーンはかかってないみたいだね」
八幡「せめて玄関前のインターホンは押しましょうよ。流石の雪ノ下もビビりますから」
陽乃「鉄仮面の雪乃ちゃんが焦る顔かー。うんうん、撮影したいなあ」
一度だけ足を踏み入れた雪ノ下宅にお邪魔する。
相変わらず生活感のないコーディネートだ。
せめてパンさんのぬいぐるみでも並べればいいだろうに、と考えていると、奥の扉の奥から声が聞こえた。
『っ……く…………~~~ッ』
陽乃(………ふうん?)
八幡(泣いてますね)
陽乃(そう思うなら慰めに行きなよ。ここで待っててあげるから)
八幡「……」
3秒だけ沈黙し、雪ノ下の声がする部屋のドアを開ける。
八幡「お、お邪魔しまーーー」
雪乃「……へ?」
アナルビーズ抜いてる声でした。
ごとりと音を立てて落ちるアナルビーズ。
無理して拡張させたせいか、雪ノ下の額には汗が浮かんでいた。
というか尻丸出しだった。
雪乃「え……え? アナタ、何で家に……というより今は…」
八幡「えっと、すまん。終わったら言ってくれ」
雪乃「こ、興奮しないの? 同年代の女子のあられもない姿を見て何とも思わないの?」
八幡「いや、それは……」
雪乃「そう、そうよね。答えならさっき出ていたもの……アナタは私なんかでは劣情を抱かないのよね」
八幡「そのことなんだが雪ノ下、実はーーー」
ことのあらましを、小町にしたように説明する。
陽乃さんを名前を出せば厄介なことになるので、濃度はさっきより低いが。
説明した俺が合気道で投げられたのは言うまでもないだろう。
ぶん投げられたまま天井を仰いでいると、その上に雪ノ下が覆い被さる。
長い黒髪が俺の頬に流れ落ちた。
頬をほんのりと赤く上気させ、嗜虐的な目で見下す彼女。
Mじゃないので嬉しくはない。
雪乃「色々と最低だったけれど、つまり比企谷くんは私を犯したいと思ったのね?」
八幡「まあ、婿入りすると将来のためになるんでな」
雪乃「そうね。私としてもアナタが次のターゲットに襲い掛かるまでに首輪をするべきだと思うわ」
だから、と囁く。
全身に不思議な電気が走る。
雪乃「私がそれを食い止めるべく、アナタの苗床になってあげるわ」
八幡「俺はオークか」
雪乃「この中を……アナタの汁で満たすのでしょう?」
俺の手を取り、子宮の辺りにいざなう。
熱を帯びたそこは男の怒張のようだった。
八幡「いいんだな?」
雪乃「とは言っても、私たちはまだ学生よ? どう責任を取るつもりかしら」
八幡「えーっとそれは……」
パンパン
陽乃「はいはいそこまで。高校2年生が統計的に最も初体験を済ませやすい時期だってのはわかってるけど、責任の取れない行為は見逃せないよ?」
雪乃「やっぱり姉さんが手引きしたのね」
陽乃「まあね~☆」
雪乃「ならもう用は済んだでしょう? 帰ってくれるかしら」
陽乃「そうはいかないよ。ねえ雪乃ちゃん、前にお姉ちゃんに貸しを作ったのは覚えてるよね」
雪乃「文化祭のときのね。でも今は忙しいからあとにして欲しいのだけれど」
いつものように裏のある顔で、腹の中に策謀を抱えた顔で。
雪ノ下陽乃は妹に組み敷かれていた俺を指差す。
陽乃「比企谷くんの童貞をお姉ちゃんに譲ってくれないかな。それで貸し借りなしにしようよ」
雪乃「は?」
陽乃「比企谷くんとエッチさせてって言ったんだけど」
雪乃「……姉さん、この局面でそれは」
八幡「それより俺の意志は?」
陽乃「あっれー? 比企谷くんって貧乳の方が良かったのかな?」
陽乃「お姉さんとシた方が視覚的にもかなりイイと思うのにぃ~」
雪乃「果たしてそうかしら? 重いと垂れる危険性もある上にクーパー靭帯も切れやすい。長く良い形であり続ける方が異性としても嬉しいはずよ」
陽乃「それは負け惜しみにしか聞こえないなー。むしろ短期的になら大きい方が良いって言ってるようなもんじゃん」
雪乃「比企谷くん、アナタまさか裏切るつもりじゃないでしょうね?」
陽乃「裏切るだなんてヒドい言い方だなあ。むしろ本能を裏切る判断はするべきじゃないってば」
俺ガイル2期キター!!
9巻出る前に書き上げようと思ったのにフライングで負けた気分だorz
たわわに実った巨乳を持ち上げ、挑発的な視線を送る陽乃さん。
確かに雪ノ下の胸は可哀想というか遺伝の差が出ているというか……。
というか俺に選択権を与えて下さい。
雪乃「けれど姉さん、こればっかりは頷けないわ」
陽乃「ふうん? 幸雄ちゃんは嘘とか吐かないと思ってたのになあ」
雪乃「別に嘘というワケでは……ただこんな形で借りを返したくないのよ」
陽乃「なあに? 貸しと借りが等価じゃないと都合悪いの?」
雪乃「……悪いわ」
陽乃「でもここで借りを返さなかったら『借りを返さなかった借り』が出来ちゃうよ? 実質2倍だね」
雪乃「くっ……」
こんなの姉妹の会話じゃねえ……。
×幸雄
○雪乃
誰だよ幸雄って……
雪乃「わかったわ……条件付きで比企谷くんとの性行為を容認するわ」
陽乃「どんな条件かな?」
雪乃「今後一切、比企谷くんと接触しないこと。それを守れるのなら……」
陽乃「や~だよ、そんなの。お姉ちゃんがヤリ逃げされてるじゃない」
雪乃「なら次の機会に借りを返すわ」
陽乃「そうだなあ……じゃあ比企谷くんの童貞は譲れないけど、接触の回数を減らしてあげてもいいよ」
陽乃「減らすというか限定するって言うべき? 私が比企谷くんと接触する際には事前に雪乃ちゃんに連絡する。それでどう?」
陽乃「上手くいけば私たちの進展を邪魔出来るでしょ?」
雪乃「……。わかったわ、それで手を打ちましょう」
名残惜しそうに俺の上から退く雪ノ下。
何かが間違っているとかいうレベルではなかった。
この姉妹はこれ以上亀裂を入れてはならない。
一刻も早く絶縁するか和解しなければ……。
陽乃「じゃあ比企谷くん、お姉さんのヴァージン貰ってくれる?」
八幡「ほんとに俺なんかでいいんすか?」
陽乃「うん、いいよ。大学生にもなって処女だなんて恥ずかしいし比企谷くんは何だかんだで雪乃ちゃんを攻略しちゃう逸材だから」
ふぁさっと、上着を脱いで床に落とす陽乃さん。
それから俺をベッドに引きずり込み、
陽乃「脱ぐ勇気ないから……ここからはキミの好きにしていいよ」
俺の理性を粉砕したのだった。
どこまで脱がすべきかわからず、ジーンズとセーターを手早く脱がした。
そこから現れたのは服の上からでもわかっていた扇情的な肢体だった。
陽乃さんは震えながら、つづきを促す。
陽乃「いいよ……脱がせて」
八幡「」ゴク
フロントホックのブラを外すと、意外なくらい可愛らしい苺があった。
指で弾けば朝露が見えそうな気がする。
もみゅもみゅ
陽乃「あっ……」
八幡「どうっすか?」
もみゅもみゅ
陽乃「うん、きもち……いい……もっとして?」
八幡「はい」
もみゅっもみゅっ
陽乃「やぁ……ん………っ、はあはあ……ぁ」
陽乃「ん……ぁ………あんっ」
雪ノ下とは比較してはならない程に大きな胸を堪能していると、うっすらとベッドに水溜まりが溜まっていることに気付いた。
まごうことなく感じている証拠だ。
八幡「下、いいですか?」
陽乃「……うん。でも……胸ももっとしてくんないと、やだ」
八幡「へいへい」
揉みしだくと、心地好さげに腰をすり寄せる彼女。
パンツ脱がせづらいけど男としては冥利に尽きる。
仕方がないのでパンツの中に手を滑り込ませると淫らな液が指に絡み付いた。
八幡(素直なのもいいけど恥じらってる方がこっちとしても有利だな)
八幡「ほら陽乃さん、アナタので俺の指が汚れましたよ」
陽乃「んやあ……言わないでよお」
と口を開いた直後、とろとろになった指を彼女のそこに突っ込む。
陽乃「あむっ、ぢゅる……なめさせないで」
八幡「こんだけ濡れてるならもういいんじゃないですか?」
陽乃「うん、欲しい」
ベッドに横たえ、パンツを横にずらす。
玄人は脱がさないってどっかのエロい人が言ってた。
膨らみ切った愚息を当て、蜜を絡める。
ぢゅるっずるっ
陽乃「ん……」
八幡「怖くないですか?」
陽乃「そういうの禁止だよ」
八幡「いや男が一生味わうことのないことですから」
陽乃「なら安心させて。次に待ってる雪乃ちゃんに活かせるから」
八幡「陽乃さん、アナタもしかしてそのためにーーー」
察しようとした途端、彼女の腰が俺の欲棒を刺激した。
言わせるつもりはないのか。
うちの小町のように出来た姉だこと。
少しだけこわばった彼女の背中に腕を回し、口付けする。
今度は一瞬では終わらなかった。
舌を絡ませ、歯ぐきをなぞる。
陽乃「ん……2回目も貰っちゃった」
八幡「可愛いこと言えますね」
陽乃「言えるよ、そりゃ」
やがて緊張が解け、本番のときがやって来た。
心も身体も準備万端だ。
陽乃「優しくしてね」
八幡「うす」
みち……
陽乃「っっっ」
みちみち……
陽乃「~~~~~っ」
みちみち……ブチチチッ!!
陽乃「いいっっっ……たぁい」
八幡「でも、全部入りましたよ」
陽乃「そっか……入ったんだ。えへへ」
八幡「何というか……ありがとうございます」
陽乃「だね。こんな美人のお姉さんの処女奪ったんだから光栄に思いなさい。しかもナマだし」
八幡「もう色々と最低っすね」
俺が声を掛ける度に陽乃さんの膣が蠢き、更に奥へと引き込もうと動く。
下半身と脳は別の生き物が住んでいるのか。
誰にも入られたことのない穴は、細かくぜん動していた。
八幡「やべ……あんま持ちそうに……」
陽乃「動いていいよ? 出したいんでしょ?」
八幡「メチャクチャ痛いっすよ?」
陽乃「……がんばるっ」
ずんっずんっずんっ
陽乃「あ”っ……っつー……も、もちょっとゆっくり」
八幡「くっ……うあ」
ずぷっずぽっずりゅっ
陽乃「ひゃんっ、あっあっあっ……」
ずんずんずんずんずん
陽乃(どうしよ……もう気持ちよくなってきた。こんなにすぐ慣れたら引かれないかな?)
陽乃(でも、もうダメ……!!)
ぬぷぬぽぬぴゅぬりゅん
陽乃「~~~ッ……はちまん、きもひいいよお」
八幡「!!」
陽乃さんの口から純粋な喘ぎ声と俺の下の名前が同時に吐き出された。
それを聞いた途端、腰に激しい電流が流れる。
八幡「じゃあ、もう加減しなくていいですよね」
陽乃「だめだめだめ! おかひくなる、これ以上はだめだよぉ」
返事はしなかった。
いや、したくなかった。
快感に喘ぐ陽乃さんをもっと自分の半身で狂わせてやりたい。
その意思を邪魔されたくなかったのだ。
両足を持ち上げ、腰を浮かせる。
そして膝の裏に自分の腕を回し、結合部を見せ付けながら上から腰を叩き付けた。
パンッパンッパンッパンッパンッ
陽乃「あっんっんんんん!! はちまん、恥ずかしいよお……あぁぅ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
陽乃「いぢわる……んん~~~、ひゃうっ、あっああああああ!!」
まんぐり返しの体勢から、四つん這いにさせバックから突く。
傍から見れば4足歩行動物の交尾にしか見えない。
ぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷっ
陽乃「ふかっ……深い」
八幡「もう完璧に交尾ですよね、これ」
陽乃「っ」
交尾と聞いてさらに興奮したのか、膣がキュッと締まった。
正直で何よりです。
陽乃「交尾? うん、交尾だよねこれ……ぁ……ぁん」
八幡「そっすね」
陽乃「じゃあ膣に出さないと……ぁ…交尾になんない、よね」
八幡「当たり前じゃないですか。膣に俺のを出さないと妊娠しませんから」
ただ快感を受け止めるだけだった陽乃さんの腰が押し付けられる。
そのせいで腰のグラインドがより一層サルに近付いた。
もう、止められない。
八幡「出しますよ、陽乃さ……んっ」
陽乃「うん、来て……はちまんの精子、膣に出してっ」
八幡「うっくあ……イク!」
びゅるっびゅるるるるるるる
陽乃「んんんんんっ!」
これまでの経験からはとても想像し得ない射精量だった。
陰嚢に溜まっていた精が、栓を壊した温泉のように彼女の膣を満たしていく。
下手したら妊娠するかもしれない。
けれど絶頂を迎えた俺と彼女はその余韻に酔い浸っていたせいで、正常な判断をできなかった。
読んでる人いるかな?
23時ぐらいから再開するから待っててくれ
今夜中にゆきのんのも済ませたい
八幡「うあ”-……気持ちよかった」
陽乃「照れるなあ、そう言われちゃうと」
陽乃さんの膣から半身を抜くと、それを追いかけるように精液がこぼれ出てきた。
赤と白と、それから泡立った液体。
匂いだけなら鼻をつまみたくなるのに、嗅げばそれだけでまた性欲が湧いてくるのが不思議でならない。
陽乃「妊娠したら責任取ってね、八幡」
八幡「一生尻に敷かれそうっすね……」
陽乃「お尻に敷くより組み敷かれる方がお姉さんは好みかも」
八幡「うわあ、親父ギャグをドヤ顔で……」
陽乃「ところで、雪乃ちゃんは?」
八幡「?」
部屋を見回すと、雪ノ下の姿はなかった。
退室にすら気付けないほど陽乃さんとの行為に溺れていたのか。
服を着て追いかけるべきかと思い立った直後、バスローブ姿の雪ノ下が戻ってきた。
なるほど、シャワーを浴びていたのか。
彼女は事後の俺らを見るなり顔をしかめ、
雪乃「換気してもいいかしら?」
陽乃「やあーん、お姉ちゃんと八幡の子作りの思い出が流されちゃう~」
雪乃「あと、シーツも変えた方が良さそうね」
八幡「そうだな。流石にびちゃびちゃなシーツの上でシたくはないだろ」
クローゼットを開け、ホテルのシーツのようにアイロンをかけられたそれを出す雪ノ下。
ぼっちのクセに来客に備えてるのか。
このまめなところは夫になったときに大変そうだ。
雪乃「姉さん、どいて」
陽乃「本当に容赦ないね雪乃ちゃん。お姉ちゃん処女捧げたばっかで腰が痛いのに」
雪乃「知ったことではないわ。大学生で処女だったクセに」
陽乃「それは言わないで欲しかったなー」
毛布で裸体を隠しながら立ち上がる。
けれど行為の直後なだけあってその足はおぼつかない。
咄嗟に彼女の肩を支えると、雪ノ下がシーツを俺に投げた。
八幡「お前な……」
雪乃「こっちの気持ちも考えなさい……身内の後始末でもしたくないことがあるのよ」
八幡「あー、確かに。じゃあ取り替えるのは俺がやる」
雪乃「そうしてくれると助かるわ」
部屋のスミスにまで行き、腕組みする雪ノ下。
とてもこれから色っぽいことをする女子高生の表情には見えない。
適当に取り替えたら姉妹から蔑みの目で見られた。
几帳面ってこういうときめんどくさい。
シワも丁寧に引き伸ばしてやると、陽乃さんが俺の背中にのしかかりながら囁いた。
陽乃「ねえねえ八幡、手伝ってもいいかな?」
八幡「いや終わったところなんですけど」
陽乃「そうじゃなくて、雪乃ちゃんとのエッチを」
雪乃「席を外してくれるかしら」
陽乃「えー、雪乃ちゃん冷たーい。八幡はその方が捗るでしょ?」
八幡「捗るって陽乃さん……」
陽乃「一回射精したら男の人って長持ちするようになるんでしょ? そんなことになったら雪乃ちゃんがこなれなかったときに可哀想だなー」
雪乃「こなれっ!? な、何を……」
陽乃「お姉ちゃんはすぐ気持ちよくなったけど、雪乃ちゃんが気持ちよくなれないタイプだったら八幡が射精するまでずっと痛いまんまだよ?」
雪乃「ぅ……」
さしもの雪ノ下も初体験で延々と痛みが続くと想像すると怖気づいたらしい。
下腹部を抑え、顔を真っ赤にしている。
陽乃さんが稀有なパターンなのは俺でもわかることだった。
普通は肉を抉られる思いしかしないのだそうだ。
だから陽乃さんは、俺の射精の手伝いをすると申し出たのだ。
何だかんだで妹がツラくない道を選んでいる。
八幡「雪ノ下、ハッキリ言った方がいい。怖いなら陽乃さんの助けを求めるべきだ」
雪乃「ふ、ふたりっきりが望ましかったけれど……ええ、今回だけは姉さんの忠告に従いましょう」
陽乃「やったね八幡、姉妹丼だよ」
八幡「言ってはならないことをっ!」
++++++
八幡「脱がせてもいいか?」
雪乃「わ、笑わない……?」
八幡「は?」
雪乃「だって、私は姉さんと違って胸の発育が良くないから……」
陽乃さんのときのようにベッドへ横たえると、急にしおらしくなった。
慎ましい胸元を隠し、怯えた声で訊ねる雪ノ下。
確かに陽乃さんの身体はすさまじい破壊力だった。
だが雪ノ下には雪ノ下の良さがある。
俺はそれを知っている。
八幡「雪ノ下、お前の身体にだって自慢できる部位があるだろ。この足だ」
雪乃「そ、そう?」
八幡「世間じゃ胸と尻の派閥が争ってるが、本当は足も含めた三つ巴なんだ」
雪乃「すごく知りたくなかった世界の争いだわ……」
八幡「でもお前の脚は男を興奮させるだけの魅力がある。文系が理系に劣ってると思うか?」
雪乃「そ、そうは思わないけれど……」
八幡「結局そういうことだ。系統が違うんだから比べる必要がない。雪ノ下はこの足を自慢に生きればいい」
雪乃「な、何だかかつてないほどに熱弁しているけれど……足フェチなのかしら?」
八幡「ノーコメント」
雪乃「で、では私の胸に……興奮、する?」
八幡「ノークレーム」
雪乃「なら、アナタが私を抱くことに何の障害もないと自信を持ってもいいのね?」
八幡「もちろんだ。陽乃さんが規格外だっただけなんだから」
陽乃「いやあー、間接的に褒められる方がくすぐったいなー」
雪乃「私を褒めている比企谷くんを見ても余裕でいる姉さんに劣等感を抱かないことが果たして正しいのかわからなくなってきたわ」
八幡「もう陽乃さんの件は忘れろ」
そう言って、俺は雪ノ下に口付けした。
雪乃「ん……悪くないファーストキスだったわ」
八幡「お褒めに預かり光栄ですっと」
続いてバスローブの上から胸に触れる。
なんだ、言う割にはしっかりとしたのを持ってるじゃないか。
軽く指を沈めると、雪ノ下が切なげに鳴いた。
雪乃「ぁ……ん」
八幡「痛くないか?」
雪乃「ええ、大丈夫よ……んんっ」
ふにゅっふにゅっふにゅっ
雪乃「はっ、あぁ……ひきが、やくぅん」
許可も得ず、指先をバスローブの中に滑り込ませる。
予想通りの位置に彼女の乳首を発見した。
キュッと摘まみ上げると、雪ノ下の眉間に深くシワが寄る。
雪乃「んんんんんんんんんんんんっっ!!」
八幡「イッたのか。貧乳が敏感だってのは本当みたいだな」
雪乃「あ、ふっ……次それを言ったら社会的に抹殺するから」
絶頂に浸り切った顔で凄まれてもあまり怖くない。
女騎士とオークの関係はこうして成り立つのか。
雪乃「……今、何か失礼な関係を想像しなかった?」
八幡「別に」
きゅっきゅう~~~
雪乃「~~~~~~~~~~~~っ!!」
こりこりこり、きゅうっ
雪乃「んんん!! んんんんんんんんんんんんっっ!!」
足をバタつかせ、襲い掛かる快感の波に抗う。
それなのに俺の手を振り払おうとしないのは、きっと心がまだ満足してないからだろう。
バスローブの紐を解き、完全に真っ裸にする。
パンツは穿いてこなかったのか。
八幡「ほら見ろ、お前の身体を見て勃起したぞ」
雪乃「ーーーひっ」
バッキバキになった愚息を頭上に持ってくると、雪ノ下が小さな悲鳴を上げた。
やはり実際に見るのは初めてなのか。
グロテスクなのは今更ながら俺も同感だった。
雪乃「こ、こんなのが私のアソコに入るの……!?」
八幡「だから初体験ってのは痛いんだろ」
雪乃「先人はきっと痛みに快感を覚える異常者だったのねーーーひゃあ!?」
そこはかとなく失礼な結論に至った雪ノ下の腰を抱え上げ、マンコに鼻息をかけた。
途端彼女は素っ頓狂な声を上げる。
雪乃「な、なななななっ!」
八幡「鼻息かけられただけで感じたってことは、普段からシてるんだな」
雪乃「の、のーこめんと……っんん」
答えを待たず、舌で舐める。
初めて愛液を舐めたが、なかなかどうして酸っぱくも甘くもある。
蜜と呼ばれるワケだ。
陰毛がうっすらと生えたそこに舌を這わせるたびに、雪ノ下から快感の声がした。
ちゅるっぢゅるっ
雪乃「はうっ、ああっ……ぃぃ」
ぶちゅるっぢゅるるるるるるるっ
雪乃「あっあっあっあっ……ああああああ!!」
数回蜜を啜っただけで、再度雪ノ下は絶頂に達した。
ここまで敏感だとなると、陽乃さんの必要性がないかもしれない。
ハアハアと息を切らしながらこちらを見る雪ノ下。
その眼はオンナになる覚悟をしていた。
八幡「ゆきのーーー」
雪乃「名前……はあっはあっ」
八幡「そうだな。お前だけ苗字呼びはないよな」
またがり、唇が触れそうな距離で名前を囁き合う。
八幡「雪乃……」
雪乃「は、八幡っ」
八幡「愛してる、雪乃」
雪乃「うん、私もよ八幡」
ついばむようにキスをする。
幸せだった。
陽乃さんとも肉体的には最高だったが、雪乃とのキスはそれだけで胸が満たされた。
俺を慈しむような目で見つめ、頷く雪乃。
俺も余計なことは言わず、愚息をそっとあてがった。
膣に狙いを定め、こじ開けるように侵入していく。
みちっみちっ
雪乃「っ……くっ」
みぢっみぢっみぢっ
雪乃「~~~ッ」
みぢみぢ……ブチッ!!
雪乃「はあっはあっ……入っ、た?」
八幡「ああ、入ったけど……せまっ」
雪乃「そ、そう……」
涙を流しながら横を向く雪乃。
さっきの経験を活かしてそんな彼女が安心できるよう努めていると、ここぞとばかりに陽乃さんがしゃしゃり出てきた。
くそう、わかっていたけど空気読んで欲しい。
陽乃「じゃ、思いっ切り八幡を気持ちよくしてさっさと射精させてあげないとね!」
つつつっ……と、俺の背中をふたつのポッチが逆撫でた。
背中パイズリっていうんだっけか。
陽乃さんは繋がったばかりの俺らをあざ笑うかのように弄ぶ。
艶めかしい声を出しながら、大きな胸を押し付けた。
陽乃「ん……きもちいっ」
八幡「楽しいですか? そんなことして」
陽乃「楽しい楽しくないじゃなくて、雪乃ちゃんとエッチしてる男の子に振り向いて欲しいだけだよ」
雪乃「……台無しだわ」
陽乃「んふふ~、何が? 幸せが?」
ずりゅっ
雪乃「ひぐっ!? 八幡、急に動かないで……痛い」
八幡「悪い、陽乃さんに背中押された勢いで動いちまった」
陽乃「人のせいにするのはいけませんなあ。小町ちゃんっぽく言うならポイント低いよ」
八幡・雪乃「「……はあ」」
盛大に溜息を吐くと、雪乃も諦めたように促した。
俺の腰をその魅惑の足でがっちり掴み、首に両腕を回す。
雪乃「これ以上姉さんの好きにはさせないわ。八幡、動いて」
八幡「痛いぞ?」
雪乃「……そ、その方が思い出に残るから……思いっ切り突いてちょうだい」
八幡「」ゾクゾクッ
言葉は出なかった。
返事をしない代わりに、身体で応えた。
腰を引き、叩き付ける。
雪乃「んんっ……いたっ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「あ、うぁ……いだい、ああ”」
ぱちゅっぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
雪乃「ふぅ、ん……あああっ、あっあぅあぁぁぁあああああああぁぁぁああ!!」
悲鳴のような声の中に快感が見え隠れした。
突けば喘ぐ。
貫けば鳴く。
叩き付ければ叫ぶ。
その中に確かな嬌声が生まれた。
ぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっ
雪乃「はあっはあっ……ああ、うああ……イクぅ」
ずぴゅっずぷっずりゅっずぢゅっ
雪乃「い、いくいくいく……」
膣が急激にすぼまる。
俺の肉棒を咥えこんだまま、精を搾取する。
俺もそれに抗うことなく吐精した。
マグマのようなドロドロで粘っこい精液が、雪ノ下の子宮に飲み込まれていく。
陽乃「うっわ、さっきの私もこんなだったんだ……? 何か急に恥ずかしくなってきたかも」
八幡「はあはあはあ……もう一生分の運を使い切ったかも」
雪乃「だとしたら死ぬしかないかもしれないわね……んっ」
精液を逃がさないよう、膣から半身を挿したまま呼吸を整える。
何だかこうしていると雪乃の子宮にマーキングしてる気分になってくる。
このまま妊娠させて俺に似た赤ちゃんが生まれてきたらどうしよう?
雪乃「ねえ、気持ちよかった?」
八幡「でないと射精しねえよ。病み付きになったくらいだ」
陽乃「ふふふ、私も八幡のが病み付きになったよ。というかここが形を覚えちゃったかもね」
雪乃「……姉さんの存在がこの上なく邪魔ね」
八幡「し、姉妹水入らずで話すか?」
雪乃「この人が妹相手に本音を吐露するワケないわ」
どこ行っても9巻売ってない( ;∀;)
本当はいろはすも出したかったけど9巻読破したあとに続編書く予定
あ、22時過ぎからまた書くよー
待ってる(ゝω・)
雪乃「昔から姉さんは必要なことほど言わないから」
陽乃「だあーって1から10まで教えてたら本人のためにならないって思うじゃない?」
雪乃「読ませたいハズの行間さえ読ませないから好きになれないのよ……」
鼻から溜息を吐き、腰を動かす雪乃。
また欲しいのか?
八幡「も、もっかいするか?」
雪乃「……姉さんが出ていったら、しましょう」
陽乃「じゃあ出ていかな~い」
雪乃「さ、さっきのは八幡をさっさと射精させるための補助だっただけでしょう? なのに何でまだーーー」
陽乃「お姉ちゃんだってまたシたいんだからしょうがないでしょ?」
この姉妹、本当にさっきまで処女だったのか?
陽乃さんは雪乃の膣に埋まったままの俺の半身を引き抜こうと手を伸ばしている。
対する雪乃もそうはさせるかと手を振り払っていた。
人を挟んで何してるの?
八幡「あの、流石の俺も全裸の女性にチンコ奪い合われると恥ずかしいんだけど」
雪乃「八幡、もっとくっつきなさい。まだ入れてて」
ぬちゅぬちゅと、淫猥な音を立てながら引きずり込む雪乃の膣。
陽乃「ねえ八幡? 雪乃ちゃんより私の方が良かったでしょ? 特に視覚的に」
雪乃「姉さん、いい加減にして」
陽乃「じゃあ雪乃ちゃんはあと2回シていいからお姉ちゃんにも八幡とエッチさせて?」
八幡「いや俺そんなに絶倫じゃーーー」
雪乃「ええ、その要求飲みましょう。八幡、合わせて3回いけるわよね?」
八幡「イけません!」
反論は届かなかった。
雪乃はさっさと離れ、陽乃さんをベッドに引き倒した。
手を引いてやらないのは優しさの裏返しなんだと思えばみんな幸せ。
陽乃「もっかい、しよっか」
八幡「」ゴクッ
期待を込めた可愛らしい注文に思わず生唾を嚥下する。
すぐさま俺は彼女に覆い被さり、膣穴に侵入した。
雪乃とは違うのはもちろん、さっきの処女だったときとも違う。
何だかこう、絶妙な力加減を学習しているというか……。
陽乃「ぁ……すんなり入ったね」
八幡「なら動いてもいいですよね」
陽乃「うん、激しくしてもいいから」
ずりゅっずにゅっ
陽乃「んん……クセになりそ」
突く度に上下に揺れる豊乳。
思わず手に取ると、動きも合わさってずしりと重たい。
パンッパンッパンッパンッパンッ
陽乃「ひゃっ……あっ……お姉さんのおっぱい、気に入ったの?」
八幡「ま、まあかなり……」
陽乃「じゃあ……ふあっあっ……好きにしていい、よ」
もみっもみっぬちゅっぱんっぱんっぱんっ
もう色々な欲望が混ざったまぐわいだった。
ただただ性欲に任せて腰を動かし、普段は恐ろしい陽乃さんの快感を全て左右する支配に溺れた。
たまに自分から動こうと試みているようだが、まだ性行の快感に慣れないらしい。
つまり本当に俺の好きに出来るということだ。
八幡「気持ちいいですか?」
陽乃「うん、きもち……イイッ」
八幡「どこがですか?」
ぴたりと、腰の動きを止める。
止めて気付いたが、少なからず陽乃さんも動きに合わせていたらしい。
中途半端なまま止まったせいか陽乃さんが玩具を取り上げられた子供のような顔で俺を見上げた。
陽乃「ぅ……ずるい」
一突きし、再度訊ねる。
八幡「どこが気持ちいいんですか? 答えてくれないとわかりませんよ?」
陽乃「い、言わなきゃ……ダメ?」
八幡「言わないなら雪乃とするだけです」
左右に視線を泳がせ、勝手に腰を動かした陽乃さん。
俺はそれを阻止するべく腰をがっちりとホールドした。
陽乃「……いぢわるっ」
八幡「どこですか? 陽乃さんのどこが気持ちいいことになってるんです?」
陽乃「……んこ」
八幡「ん?」
陽乃「ぉ……こ、です」
八幡「はい、もう一回!」
陽乃「おまんこ! 八幡のおちんちんに突かれておまんこ気持ちよくなってます! うぅ~……恥ずかしいよ」
羞恥で顔を隠す陽乃。
だが女性としてはもっと隠すべき場所がある気がするんだが。
陽乃さんは指と指の隙間から俺を見上げ、おねだりした。
陽乃「言ったよ? 言ったから……気持ちよく、して?」
八幡「はい、もちろん」
ずずずずずずず……と、時間を掛けて引き抜く。
軽い円運動を混ぜたせいか陽乃さんがじれったそうに喘いだ。
そしてクラウチングスタートのような姿勢から、力一杯突き込む。
パンッ!!
陽乃「~~~~~!!?」
パンッ!!
陽乃「ッッッ……~~~ッ!!」
八幡「ん?」
陽乃「ぉ……こ、です」
八幡「はい、もう一回!」
陽乃「おまんこ! 八幡のおちんちんに突かれておまんこ気持ちよくなってます! うぅ~……恥ずかしいよ」
羞恥で顔を隠す陽乃。
だが女性としてはもっと隠すべき場所がある気がするんだが。
陽乃さんは指と指の隙間から俺を見上げ、おねだりした。
陽乃「言ったよ? 言ったから……気持ちよく、して?」
八幡「はい、もちろん」
ずずずずずずず……と、時間を掛けて引き抜く。
軽い円運動を混ぜたせいか陽乃さんがじれったそうに喘いだ。
そしてクラウチングスタートのような姿勢から、力一杯突き込む。
パンッ!!
陽乃「~~~~~!!?」
パンッ!!
陽乃「ッッッ……~~~ッ!!」
++++++
そこから数分間、力一杯突き続けた結果、陽乃さんは失神してしまった。
しまった、やり過ぎたか。
まだ射精してない陰茎をゆっくりと抜き、ベッドの隅で休ませる。
すると傍観していた雪乃が俺を睨みながら、
雪乃「……淫獣」
八幡「似たようなモンだろ……初体験で姉妹揃って気持ちよくなってんだから」
雪乃「きっと性行為に向いた身体作りが済んでいたようね」
八幡「おい、そこは俺を褒めろ。テクニシャンと呼べ」
雪乃「違うわ。ただアナタを射精させやすい形をしていただけよ」
少しだけ笑顔になった雪乃が、俺をゆっくりと押し倒す。
胸をそっと撫で、鼻先だけで喘ぐ。
雪乃「だからそれを証明してあげる」
八幡「やっぱお前Sだな」
雪乃「どうかしらね。ただ姉さんとシて射精しなかったことが嬉しいだけかもしれないわ」
ギシッとベッドが軋んだ。
俺にまたがり、愚息をその膣でずっぽりと咥え込む。
中はやはり狭いままだった。
スプリングの勢いを乗せて雪乃が腰の上で踊る。
雪乃「あっ……これ、結構キツいのね」
八幡「そうなのか?」
雪乃「膣をごりごりと抉られるせいか、受け止めるだけの姿勢よりしんどいのよ」
そうか、そりゃいいことを聞いた。
つまりこっちでも主導権は俺にある、と。
それに正常位と違って騎乗位は背中を支えるベッドがない。
この不安定さはきっと攻めにくい要因になっているハズだ。
腰を掴み、天を突くように腰を上げる。
ケツが一一一天衝!!
雪乃「ひゃん!? はちま、動かないで……んんっ」
ずんっずんっずんっ
雪乃「だめっ……腰が、抜けちゃう」
ずぷっずぽっずりゅっ
雪乃「っっ、うぅ~……ッ」
ぬぽっずぽっびゅぽっ
雪乃「~~~!! ~~~ッ、ッッッ!!!」
とうとう快感に負け、俺の胸に顔を埋めた雪乃。
そんな彼女を抱き締め、俺はさらに腰を打ち付けた。
密着している方が男は興奮するのだということを知らなかった雪乃の負けだ。
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「だ、だめ……やだ、八幡……もうやめ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「んんんんんんんんんんんんっっ!!」
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「いやあっ……もうむりぃ、~~~ッ!!」
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「はひゅっはひゅっ……」
パンッパンッパンッパンッパンッ
雪乃「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
びゅるっずびゅるるるるるるるるる……
雪乃「だめ……これ、絶対妊娠してる。八幡に……種付け……された」
++++++
目が覚める頃には夜空が青く染まり始めていた。
つんと、鼻に障る精液と愛液が入り混じった匂いが昨日の出来事をフラッシュバックさせる。
雪乃「起きたのね」
八幡「うお!? こんな時間から起きてるのか!?」
雪乃「さっき目が覚めたのよ」
それより、と呟き、俺におはようのキスをする雪乃。
もう完全に好意を寄せられている。
雪乃「どっちにするか今すぐ決めろとは言わないわ。ただ後腐れのない結末を迎えないとアナタを婿にする気にはなれないわ」
八幡「う……耳が痛い」
雪乃「具体的なリミットは高校を卒業するまで。それまでに私と姉さんのどちらを取るか決めなさい」
それだけ言うと雪乃はベッドに寝転がり、雪乃はいい頃合いまで寝ることを選んだのだった。
+++エピローグ?+++
小町「ごみいちゃんめ、まさか朝帰りになるとは。まあ小町的にはお兄ちゃんの人生が安泰になるならそれでいいんだけどね☆」
小町「お? アレって確かお兄ちゃんの後輩の……誰だっけ?」
小町「な、何でお兄ちゃんの写真持ってるの!? まさか雪乃さんと結衣さん以外にもフラグ立ってたの!?」
小町「」ポクポクポクチーン
小町「すみませーん、そこのお姉さん比企谷八幡という男性に心当たりありませんかー?」
いろは「え!?」ギクッ
お・し・ま・い……?
ああー、疲れた
一週間かけてじっくり書いてったけど、SSってこんなに疲れるんだね
また近いうちに何か書こうかな
エピローグの通り続編で一色いろはを出す予定だけど、まだ彼女は情報が中途半端なんだよね
葉山に惚れてたけどそれって単に優位性が欲しかっただけみたいだし
それに9巻のあらすじでまた登場するらしいから、そっち読んで新しい側面を理解してからつづきを練るよ
読んでくれた人、ありがとー!
9巻読み終わったら必ずつづき書くからー!
面白かった(^_^)b
このSSまとめへのコメント
・・・ふう
早く続き書いて欲しい
実は小町が一番テクニシャン
部屋のスミスでなんかワロタ
いろはverが来ねぇ