千代「一週間、野崎くんの話をしないで過ごさなきゃ……!」【安価とコンマ】 (472)

前スレ

堀「鹿島てめえ! また部活サボりやがって! 罰として

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427073242

堀「鹿島てめえ! また部活サボりやがって! 罰として>>3だあ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426563173/)

ミスったわ

千代「そしたら野崎くんがねー……」

御子柴「お、おう……」














千代「その時野崎くん、なんて言ったと思います?」

堀「さ、さあ……」















千代「昨日ね、野崎くんが……」

鹿島「へ、へえ……」
















野崎くんが……

野崎くんは……

野崎くんの……















野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん

千代「ねえみこりん」

御子柴「なんだよ?」

千代「最近、浪漫学園で新しい噂が流れてるの知ってる?」

御子柴「う、噂!? 俺は信じねーからな!!」

千代「全校生徒が1日一回は必ず『野崎くん』っていう単語を耳にするんだって」

御子柴(あっ、絶対原因こいつだ)

千代「もしかしてみんな……野崎くんの良さに気づき始めたのかな?」

御子柴「ちげーと思う」

千代「みこりん……私、急いだ方がいいのかな!?」

御子柴「……別にいいんじゃねーの?」

帰り道

野崎「佐倉……」

千代「何? 野崎くん」

野崎「最近お前がみんなに俺の話をしているというのを聞いたんだが……」

千代「!!!」

千代(ど、どうしよう! いろんな人に話しすぎちゃったからとうとう野崎くんにも伝わっちゃった!!)

千代(人によっては野崎くんのことが好きって言っちゃってるけど……もしかして野崎くんの耳にも!?)

ガシッ

千代「……?」

野崎「俺の漫画を宣伝してくれているんだな! ありがとう!」

千代「そ……そうなの! 野崎くんの漫画を宣伝してるの!」

千代(よかった……)ホッ

別の日

野崎「うーん……」

千代「どうしたの野崎くん?」

野崎「次の新キャラなんだが……主人公の努力を踏みにじる様な性根が腐ったキャラを出そうと思うんだが……」

千代「そういえばこの漫画ってそういうキャラいないよね……」

野崎「ああ、だから学園内でそういう人がいないか調査したんだが……」

千代「したけど……?」

野崎「(瀬尾を除いて)性格が悪いやつはいなかった……!」バンバン!

千代(素晴らしい事なのに悔しがってる……)

野崎(瀬尾は確かにKYだが……良く言えば物事をはっきり言うことができるしな)

野崎(俺が望んでいるのは……前野さんの様な救いようのない人!)

野崎「そこで俺は思ったんだ。 モデルがいないのなら……」

千代「いないのなら……?」

野崎「俺自身が悪になる」

千代「!?」

野崎「そうすればそのキャラの気持ちも理解できると思ってな……だが善人を酷い目に合わすことほど酷なことはない……どうすれば……」

千代(野崎くんが困ってる……)

千代(……そうだ!)

千代「……野崎くん!」

野崎「?」

千代「私で良かったら協力するよ!」

野崎「……佐倉?」

千代「私、いつもみんなに野崎くんのはな……『恋しよっ』の宣伝ばっかりしてるでしょ!?」

野崎「あ、ああ……」

千代「だから私が宣伝しようとした時は野崎くんが全力で止めてほしいの!」

野崎「止める? どうやってだ?」

千代「ええと……デコピン! 結構キツめのデコピンとかはどう!?」

野崎「デコピンか……」

千代「嫌がらせよりは直接暴力を振るったりする方が中々応えると思うよ!」

野崎「佐倉は……それでいいのか?」

千代「うん!」

千代(だって……これ以上野崎くんの困ってる顔、見たくないもん!)

千代「一週間……一週間だけ試してみない!?」

野崎「そうか……佐倉の好意を蔑ろにする訳にはいかないしな……いいか?」

千代「うん!」

千代(私の野崎くんデータによると……野崎くんの好きなタイプは根性のある子!)

千代(だったらここで一週間、私が我慢すれば……)













野崎『佐倉! お前はなんて根性があるんだ! 気に入った!』













千代(うん! 行ける!)

野崎「……」














千代『じゃあ明日から一週間、よろしくね!』












野崎「悪役を知るには……徹底的に佐倉の邪魔をしないといけないな」

野崎「それを考えると……佐倉の尾行をする必要があるかもしれない」

野崎「……俺も佐倉の期待に答えないとな」

・千代ちゃんは1日に2、3回ぐらい野崎の話をしたい衝動に駆られます。 その時にコンマイベント発生

・01〜50がでれば話さない、51〜00がでると話します、話しちゃうと野崎からデコピンが

・話した回数によって最後の内容が変わります

・展開次第ではコンマの値や補正値が増えたりします





ルールは以上です、後は安価(場所指定、台詞指定など)でどんな展開にでもなります。

野崎と結月が付き合うかもしれないし宇宙旅行に行くかもしれないし前野が死ぬかもしれません(多分)

参考として前スレでは女優の北乃きいさんが堀先輩を殺しかけました

注意事項

・アニメ未登場のキャラが出ます、及び安価で人物指定の時にそのキャラを指定してもOKです

・基本、安価は多少の無茶振りはOKですが全く関係ないものだと本当にそれでいいかアンケートをします

・誤字、脱字が非常に多いです

・ネタに困ると使い回し、中の人ネタ、パロネタに走ります

・キャラ崩壊の可能性(前スレだとストーカーと化した堀先輩)


夜から始めます、説明下手くそなので分からないことがあると思いますので質問がありましたらどうぞ

1日目

千代「……今日からだね」

千代「一週間、野崎くんの話をしないで過ごさなきゃ……!」

千代「……大丈夫! 話したら漫画の参考になるし話さなかったら私のアピールになる! どっちに転んでも平気だよね!」

千代「……野崎くんのデコピンって痛いんだろうなぁ」

千代「……」テクテク

御子柴「おーっす佐倉」

千代「あ、みこりん! おはよう! ……目の隈があるよ?」

御子柴「おう……徹夜でギャルゲーやってたわ」

千代「やっぱり……」

御子柴「野崎にどうすればいいかメールしたけど、返信来なくてよ〜……」

千代「!!」

のざ……のざ……

御子柴「どうした佐倉?」

>>20コンマ下ニケタ判定

01〜50話さない
51〜00話す


あら

千代「野崎くんとメールしたの!?」

御子柴「おう」

千代「そういえば野崎くんのケータイってかっこいいよね! やっぱ時代はガラケーだね! あと野崎くんは……」

御子柴(また始まったか……)














野崎(まずい! 佐倉が俺の話を始めた!)

野崎(きっとこのままだと『そういえば野崎くんの描いてる『恋しよっ』ってさ……』と、バラエティ番組にゲスト出演している俳優の様に宣伝するに違いない!)

野崎(話をしている相手がみこりんだとしても……阻止しなければ!)ダッ

タッタッタッ……

御子柴「……ん?」

野崎「……佐倉!」

千代「の、野崎くん!?」

サッ

野崎「……」

御子柴「……なんだよその構え」

野崎「……許せ佐倉!」

パァン!

千代「いたっ!」バタッ

御子柴「!!!?」

千代「いたた……」ムクッ

野崎「佐倉……立てるか?」

千代「だ、大丈夫だよ! それに野崎くん、気持ちは嬉しいんだけど……」

野崎「?」

千代「悪役になるんだったら助けない方がいいんじゃないかな?」

野崎「そうか……すまない」

千代「ううん! 気にしなくていいんだよ! 私が話をしたのがいけなかったんだし……」

千代(野崎くんは多分、私がそのまま『恋しよっ』の宣伝をすると思ったんだろうなぁ)

野崎「佐倉……無理はしないでくれ」

千代「大丈夫! 無理してないから!」

御子柴(何の話か全然分かんねえ)

野崎「悪役は常にいるよりいきなり現れた方がいいからな……じゃあ俺は先に」

千代「うん! 先に行ってて!」

御子柴「……佐倉」

千代「俺に分かるように説明してくれ」
















千代「……という訳なの」

御子柴(何やってんだこいつら)

千代「でも……流石だね野崎くん」

御子柴「何がだよ?」

千代「あのデコピンの威力は……キャプテンだからこその威力だよ!」

御子柴「そ、そうか……」

御子柴(つーかこいつ、下手すれば一週間デコピン食らうんだよな……おデコがやベーことになりそう)

御子柴「佐倉……」

千代「何?」

御子柴「喋りそうだったら俺が阻止してやろうか?」

千代「みこりん……」

御子柴「俺もお前のデコがやベーことになんの見たくねーからな……抑えられなさそうだったら俺に頼れよ」

千代「……うん、ありがとう」

∞・▽・∞<コンマイベントの時にみこりんが近くにいれば話さないコンマの値が増えるよ!

御子柴「そんじゃ佐倉……お前が我慢できるようにこれやるよ」

千代「!! ……これって……>>27?」

御子柴「おう、それがあれば少しはマシになんじゃねーの?」

からし

千代「これって……からし?」

御子柴「おう、喋りそうになったらそれを口に含むんだ、まあちょっとしかねーけどな」

千代「ありがとうみこりん!」

御子柴「ちょっとしかないっつってもちょっとだけでも十分かれーからな」

千代(このからし、何回分に分けれるかな……?)

>>29コンマ下ニケタ判定

01〜20 1回分

21〜40 2回分

41〜60 3回分

61〜80 4回分

81〜00 5回分

ほいい

千代(このからし……5回分に分けられそう)

千代「ありがとうみこりん! 大切に使うね!」

御子柴「おう」















昼休み

千代(一限から四限まで……なんとか言わずにすんだね)

女子1「千代ー」

千代「!」

女子2「一緒に食べよー」

千代(ど、どうしよう……みんなで食べる時、いつも恋愛の話になるんだよね)

千代(その勢いで野崎くんの話とかしちゃうかも……)

千代(>>31


1.我慢しながら話なんてできないよ……断って一人で食べようかな

2.いざという時はからしがあるし……大丈夫だよね

2

伸びてくると、レス番指定安価だと追い越したりしてる時あるから下2とかのがいいんじゃね?

>>31確かに前回は私が踏んでしまったことがあったのでそうした方がいいかもしれません……教えてくださりありがとうございます

千代(からしがあるし……大丈夫だよね)

千代「うん! 一緒に食べよ!」

千代「……あっ、ちょっと待って! トイレ行ってくる!」

女子1「いってらっしゃーい」

数分後

千代「お待たせー」

結月「あ、千代。 悪い」

千代「?」

結月「そこにあるからし、勝手に使っちゃったわ」

千代「!」

結月「いやさー、凄い辛いって書いてあるからどれぐらい辛いか試してみよーって思って」

千代「あ、全然気にしてないよ!」

千代(……この量だと……あとは四回分くらいかな)

女子3「結月ー、こっちで食べよー」

結月「おー」

女子2「じゃあ私達も食べよー」

千代「うん!」

女子2「そしたらさー、そいつ何て言ったと思う?」

女子1「何て言ったのー?」

女子2「男は浮気する生き物だってー」

女子1「うわーー! 最低ーー!」

千代「……」プルプル

女子2「千代?」

女子1「おっ、もしや野崎の話かな?」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜50話さない
51〜00話す

千代「さ、最低! 最低だよその男!」

女子1「!!?」

女子2「あれ、なんかいつもの千代らしくないよ?」

千代「そ、そうかな」

女子1「いつもの千代ならのz千代「私は普通! 普通だよ!」

女子2(……何かあったのね)

女子1(可哀想に……)

放課後

千代「終わったーー! 野崎くん、一緒に……あれ?」

御子柴「あいつなら原稿あるから帰ったぞ」

千代「ええっ!?」

御子柴「……」












御子柴『はあ!? 隠れてるのを内緒にしろだと!?』

野崎『ああ、直ぐに制裁を加えるには近くでいた方がいいからな……それに俺が隠れているのを知っていると佐倉は常に警戒心を抱くだろうしなぁ』

御子柴『抱いたらまずいのかよ?』

野崎『ああ、絶望は希望に満ち溢れている時に降るからな』

御子柴(めちゃくちゃな理由じゃねーか)















御子柴(野崎はどっかに隠れんだろうな……)

千代「そっか……先に帰っちゃったのか」

野崎(佐倉……俺には気づかないでくれ!)

御子柴「野崎はいねーんだし、さっさと帰ろうぜ」

千代「うん」

部員「佐倉先輩!」

千代「……あっ!」

御子柴「お前の後輩か?」

千代「うん……」

部員「もうすぐ部活の時間ですよ! 行きましょう!」

千代「そうだった……しかも今日は共同制作」

御子柴「確かそれだと絶対参加なんだっけか?」


千代「うん……」

部員「さっ、早く行きましょ!」

千代「ま、待って!」

部員「?」

千代「……みこりん!」

御子柴「なんだよ?」

千代「私、部活行くときも野崎くんの話ばっかりしちゃうから……」

御子柴「……俺も部活に来てくれって?」

千代「うん……ダメかな?」

御子柴「……」

御子柴「【安価下1】」

1.俺は関係ねえだろ、からしあげたし自力でなんとかしろよ

2.悪いな、期間限定のフィギュアが今日までなんだよ

3.……そういえばさっき別の女子と帰る約束しちまった

4.別にいいぜ、暇だし。 俺もお前が一人だと不安だしな

5.モ、モデルはやんねーからな!?

6.……帰り、ジュース奢れよ

御子柴「……帰り、ジュース奢れよ」

千代「……ありがとう! 絶対奢るね!」

御子柴「……なあお嬢ちゃん、俺も部活に見学がてら見に行ってもいいか?」

部員「私はいいですけど……部長がなんて言うか」

御子柴「その心配はねえよ、どんなにえれえやつでもみんな言うことを聞くのさ……この俺の前ではな」

部員「じゃあ行きますか」

千代「うん!」

御子柴「……責めて触れてくれよ///」

御子柴「ちわーす、見学いいっすか?」

部長「あ、御子柴くん! 貴方なら大歓迎よ!」

御子柴「……ほらな?」

部員「流石です、御子柴先輩!」

部員「じゃあ今日はみんなで共同制作ねー」

一同「はーい」

御子柴(デッサンじゃなくてよかった……)


休憩中

部員1「みてみてー!」

部員2「何その飴?」

部員1「新発売の梅味なんだってー」

千代「梅……!」ピクッ

御子柴(! 反応しやがった……)

安価下1のコンマ下ニケタ判定

みこりん補正 5

01〜55話さない

56〜00話す

24で……

千代「そ、そろそろ休憩終わりじゃない!?」

部員1「あ、そういえば……」

部員2「千代、教えてくれてありがとー」

千代「いいよいいよ! 始めよ!」

御子柴(……踏み止まったか)

部活終了後

千代「みこりん、今日はありがとね!」

御子柴「……俺、礼を言われるほどのことやったか? ただいただけだった気がするんだけどな……」

千代「そんなことないよ! 私、みこりんをチラチラ見てたでしょ?」

御子柴「そういえばそうだな」

千代「私、みこりんを見て言うの我慢したんだよ! みこりんじゃなかったら我慢できなかったと思う……」

御子柴(確かに俺じゃなくて野崎だったら興奮して話しちゃいそうだな)

御子柴「……まあお前の役に立ったんなら何よりだよ」

千代「うん! 凄い助かった!」

千代「あそこの自動販売機でいいかな?」

御子柴「おう、甘いやつで頼むわ……」

千代「……あっ」

御子柴「なんだよ?」

千代「自動販売機の前に誰かいる……」

御子柴「……ホントだ、【安価下1】がいるな」

御子柴「……ホントだ、若松がいるな」

若松「……あっ! 佐倉先輩! 御子柴先輩! こんばんは!」

御子柴「部活の帰りか?」

若松「はいっ! ……あれ、でも御子柴先輩、この時間に会うって珍しいですね、部活入ってないですね?」

千代「あ、みこりんはね……むぐっ!?」

若松「ど、どうしたんですか御子柴先輩!?」

御子柴「佐倉……内緒にしてくれ」ヒソヒソ

千代「な、なんで?」ヒソヒソ

御子柴「俺は常に一匹狼なんだよ、誰かの為とかそんなカッコ悪いこと言えるかよ」ヒソヒソ

千代「別にカッコ悪くはないと思うけど……」ヒソヒソ

御子柴「いいから!」ヒソヒソ

千代「わ、分かった」ヒソヒソ

若松「……先輩達、何を話してんですか? それより理由は?」

御子柴「……焦んなよ、教えてやるぜ、俺がこの時間にいる理由」

若松「はいっ、教えてください!」

御子柴「【安価下1】」

御子柴「……ローレライの正体を暴きに来たんだ」

若松「ローレライさんの!?」

御子柴(これしか思い浮かばなかった)

千代「あれ? でもローレライのしょ……」

御子柴「!!」

千代「……うた……むぐっ!?」

若松「な、なんですか佐倉先輩!? ローレライさんのこと知ってるんですか!?」

御子柴「し、知らねえ! こいつは何も知らねえぞ!」

千代「み、みこりん……なんで?」ヒソヒソ

御子柴「……いや、なんかこのまま
言っちまうとやばい気がする……黙っててくんねーか?」

千代「?? うん……」

御子柴「……」



















御子柴『野崎。俺、この間電車で若松と瀬尾と遭遇したんだけどよ……』

野崎『?』

御子柴『……っつーことがあってな』

野崎『そうか……お前も知ってしまったか』

御子柴『なんだよ、知ってたのか?』

野崎『ああ……ローレライの正体は絶対に若松に知られてはいけない。 若松の人生が大きく左右される』

御子柴『そんなにかよ……』














御子柴「……若松!」

若松「なんですか!?」

御子柴「お、俺は正体を掴んだぞ! ローレライって名乗ってたやつがさっきあそこのコンビニに行ったぞ!」

若松「ほ、本当ですか!? 行ってきます! 教えてくれてありがとうございます!」ダッ

タッタッタッ

御子柴「行ったか……」

千代「なんか分かんないけど複雑な事情があるんだね」

御子柴「お、おう……」

野崎(よくやったみこりん)












コンビニ

結月「よー若」

若松(御子柴先輩の嘘つき!)

千代「……あっ、そうだみこりん……はい!」

御子柴「おージュースか。 サンキューな」

千代「あとこれも!」

御子柴「? それは……」

千代「【安価下1】だよ!」

千代「無糖ブラックコーヒーだよ!」ニコッ

御子柴「お前わざとだろ」←苦いの嫌い

千代「さ、流石みこりん……よく分かったね」

御子柴「お前あれだろ、未だに小悪魔になろうとしているだろ」

千代「!!」ビクッ

御子柴「図星かよ……ていうかそれはただの嫌がらせだからな」

千代「ご、ごめん……」

御子柴「……いや、別にそんなマジに怒ったんじゃねーからな」

御子柴「……つーかお前、まだ後ろに隠してるだろ、飲み物」

千代「……あっ」

御子柴「お前、そんな一杯飲むのかよ?」

千代「あ、違うよ。 これはみこりんの分」

御子柴(正直そんなにいらねえんだけどな)

千代「今日はみこりんにお世話になったからいっぱいあげようと思って」

御子柴「……」

ガシッ

御子柴「サンキューな……お前の
熱い好意、もらっとくぜ……じゃあな!」ダッ

千代「あっ、みこりん待って!」

御子柴「待たねえよ……俺は誰にも止められねえのさ!」

千代「私の分まで持っていかないでー!」

ガシャーン!

千代「こけた!?」

御子柴「そんな事言うんじゃねえよ……俺が泥棒みたいじゃねえかよ///」

千代「……ふふっ」

御子柴「わ、笑うんじゃねー!///」















野崎(そうか……嫌いものをわざと渡すというのも手だな)

野崎(次、佐倉が宣伝した時はデコピンだけじゃなくてグリーンカレーも食べさせるか)

1日目終了

深夜に再開



……俺はのざちよssになると思って書いたんだが……

∞・▽・∞<本編開始前にさっきのジュースイベントで補正値あげるの忘れてたからそれやってから再開するよ!

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜50 私自身が持ってる補正値が増えるよ!(0→5)

51〜00 みこりんの補正値が増えるよ!(5→10)

∞・▽・∞<私の補正値が5になったよ! じゃあ再開するね!

2日目

千代「みこりんのお陰で昨日は一回だけですんだ……」

千代「よし! 今日も頑張るぞ!」















千代「おはよう野崎くん!」

野崎「佐倉か……おはよう」

千代「今日も私が喋ろうとしたらデコピンしていいからね」

野崎「そうか……あっ」

千代「どうしたの?」

野崎「悪役はいきなりやってくるんだ、一緒に歩いているなんて想像できない」ダッ

千代「早っ!?」

千代「……」

千代「……なんか寂しいなぁ」

御子柴「よー佐倉」

千代「あっみこりん! おはよう!」

御子柴「からし、役に立ってるか?」

千代「……」

御子柴「……まあ使わねーのが一番だけどな」














休み時間

千代「今のところは大丈夫……」

女子「千代ー、トランプやろー」

千代「あ、いいよー!」

女子「……あれ?」

千代「どうしたの?」

女子「ハートの6がどっか行っちゃった」

千代「!!」







ハート……恋愛……

6……野崎くんは6月6日生まれ……










千代「のざ……のざ……」

女子「千代?」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜55 話さない

56〜00 話す

千代「と、トランプどこかなーどこかなー」

女子「?」

千代(危ない危ない……)










昼休み

女子「千代ー」

千代「何ー?」

女子「【安価下1】が一緒に弁当食べたいってー」

千代「ええっ!?【安価下1】が!?」

女子「鹿島くんが弁当一緒に食べたいってー」

千代「ええっ!? 鹿島くんが!?」

鹿島「やっほー千代ちゃん!」

千代「……鹿島くん」

鹿島「?」

千代「もしかして堀先輩から逃げる為に2-Aに隠れるとか考えてる?」

鹿島「ギクッ」















2-G

堀「鹿島の馬鹿はどこだあーーーー!」

御子柴「さ、さっき宝くじ当ててくるとからしくないこと言ってどこかに行きました!」

結月「じゃあ三人で食おーぜ」

鹿島「うん!」

千代「でもどうして堀先輩が怒ってるの?」

鹿島「【安価下1】」

鹿島「演劇部の練習サボった!」

千代「やっぱり……ここは逃げないで怒られた方がいいんじゃないの?」

鹿島「いやいや、先輩から逃げるのが楽しいんじゃん!」

結月「よく分かってんな鹿島ー!」

千代(そういえば結月もいつも先生から逃げてるもんね……)

……まぁ

鹿島「ん?」

……しまぁ

結月「おっ」

かしまぁ……!!

千代「まさか……堀先輩!?」












2-B

ガラッ

堀「野崎! 鹿島がこのに来てねーか!?」

男子「野崎ならどこかに行きましたよ」

堀「何い!?」











野崎(俺は常に佐倉を見張ってないとな)

千代「堀先輩の声が近づいてきてるよ!」

鹿島「まさか……クラス一つずつまわって……」

結月「じゃあそろそろくんじゃね?」

タッタッタッ

鹿島「先輩の足音! ……どうしよう! どこかこの教室で隠れるところない!?」

結月「……そうだ、【安価下1】に隠れたらいいんじゃね?」

結月「ベランダに隠れたらいいんじゃね?」

千代「そっか! そこなら大丈夫かも!」

鹿島「ありがとう先生! じゃあ!」ガラッ

結月「おー上手く誤魔化すからなー」












鹿島「……よし! とりあえず中から見えないように……ん?」

野崎「……」

鹿島「!!?」

鹿島「な、なんで野崎がここにいるの!?」

野崎「悪役の気持ちになる為だ」

鹿島「悪役!?」

鹿島(……はっ、そうだ! 今度の舞台、堀ちゃん先輩が久々にでるんだった)

鹿島(確か私のライバル役だけど……実は悪役と話すシーンが一番多いんだった!)

鹿島(……なるほどね)

鹿島「……野崎」

野崎「なんだ?」

鹿島「私もヒーローの気持ちになる!」

鹿島「……」

野崎「……」

鹿島「……野崎」

野崎「なんだ?」

鹿島「今、どんな気持ち?」

野崎「主人に暴力は加減はしないでくれと言われたが加減したらしたらで罪悪感がある気持ちだ」

鹿島(先輩とどんな関係!?)

野崎「……逆に鹿島、お前はどんな気持ちだ?」

鹿島「……あの人、どこに隠れても見つけそう」

野崎(俺のことじゃないのか?)

堀「……鹿島ぁ! いるのは分かってんだぞ!」

千代「ほ、堀先輩!」

堀「佐倉か……鹿島見なかったか?」

千代「鹿島くんなら【安価下1】に行くって言ってました!」

千代「鹿島くんなら屋上に行くって言ってました!」

堀「屋上か、サンキューな。 ……まさかあいつ、野崎とグルで……」

千代「!!」ビクッ

結月「んっ?」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜55 話さない

56〜00 話す

千代「野崎くんがどうかしたんですか!?」

堀「あいつも行方不明なんだよ……」

千代「……恐らくグルではないです」

堀「なんで分かるんだ?」

千代「野崎くんと鹿島くんが同伴するところなんて想像……」

千代(……っは! このままだと野崎くんのことを……!)

千代(……)チラッ

千代(【安価下1】)

1.デコピンは嫌だ……からしを使おう!(現在あと四回)

2.なんか勿体無い気がする……!

千代(デコピンは嫌だ……からしを使おう!)

千代「はむっ」

堀「?」

結月「おっ、からし」

千代「……」

堀「どうした佐倉、急に黙って」

千代「ーーーーーーーーーーー!!」ジタバタ

堀「!?」

結月「あははは! 千代暴れすぎ!」

千代(何これ!? 凄い辛い!? からしの域を超えてるよ!!)

堀「お、落ち着け佐倉!」

結月「あはははは!」















鹿島「千代ちゃんどうしたんだろう……」

野崎「暴れる前に何か口に含んでいたな……恐らく」

鹿島「恐らく?」

野崎「悪役である俺が毒入りの料理にすり替えてそれをうっかり食べてしまって発作を起こす役を演じているんだな!! ……佐倉、主人公に成り切ってるな!!」

鹿島「!!?」

鹿島(た、確かに……主人公の王子にそんな場面があったはず!)

鹿島(まさか……千代ちゃんも私の座を狙って!!?)

鹿島(……まさか千代ちゃんがライバルになる日がくるとはね)ゴゴゴゴ

野崎(鹿島から気迫を感じる……俺の推測に感動したんだろうか?)

千代「はあ……はあ……」

堀「落ち着いたか」

千代「はい……迷惑かけてすいません」

結月「さっきの千代面白かったー」

千代「……結月も昨日使ったって言ったけどなんともなかったの?」

結月「へーきだった」

千代「……羨ましい」

堀「じゃあ俺は屋上に行くからな……気をつけろよ」

千代「はーい……」

鹿島「……先輩も行ったしそろそろ出ようかな。 野崎は?」

野崎「出ない。 後俺がここにいるのは内緒にしてくれ」

鹿島(先輩以外にも追われてるの!?)

鹿島「う、うん……」












鹿島「二人ともありがとう! ……千代ちゃん大丈夫?」

千代「うん! もう大丈夫だよ」

結月「そうだ、鹿島もからしだけ食ってみろよ。 千代みたいになるかも」

鹿島「パ、パス! 私、辛いの苦手なんだ」

結月「そっかー……誰かに食わせてやりたいけどなー」

千代「……ていうか結月、それ私のなんだけど」

結月「……おっ、そうだ」ニヤッ

千代「……話聞いてる?」

放課後

結月「千代ー」

千代「何ー?」

結月「千代が持ってるからし、私にくんね?」

千代「えっ……どうして?」

結月「若に試してみてーんだよなそれ、いいだろ?」

千代「うーん……」

千代(【安価下1】)

1.ずっとからし持ってても変人って思われるかもしれないし……あげてもいいかな?

2.別の容器に移して一回分だけあげればいいかな……そうすれば私の分も二回分残るし

3.あれがないと……デコピンされちゃう! あげたくない!

千代(別の容器に移して一回分だけあげればいいかな……そうすれば私の分も二回分残るし)

千代「じゃあ……ちょっとだけでいいかな?」

結月「おう、サンキュー」ダッ

千代(あと二回分……大切に使わなきゃ!)












千代「野崎くーん! 一緒に……あれ?」

御子柴「今日も原稿だってよ」

千代「今日もみこりんかぁ……」シュン

御子柴「お前かなり失礼だぞ」

千代「……あっ」

御子柴「どうした?」

千代「【安価下1】」

1.あのからし、相当辛かったけど……若松くん大丈夫かな?

2.お昼、堀先輩かなり怒ってたけど……鹿島くん、どうなったんだろう?

今日はここまで

千代「あのからし、相当辛かったけど……若松くん大丈夫かな?」

御子柴「なんだよ、からしあげたのか?」

千代「うん、結月が若松くんに試したいって」

御子柴「マジかよ……あれ相当辛いからな、あいつの事だし気絶とかもありえるんじゃね?」

千代「なんだか不安になって来た……体育館行ってみよう!」ダッ

御子柴「お、おい! 待てよ佐倉!」ダッ

体育館

部長「休憩ー」

若松「ふー……やっとだ……」

結月「よー若!」

若松「うわあっ!? で、出た!」

結月「なんだよ人をお化けみたいに。 それより疲れたろ? からし食わせてやるよ」

若松「なんでからしなんですか!?」

結月「いいからいいから、食えよ」

若松「嫌ですよ! 水飲ませてください!」

結月「……ちぇっ、なんだよー」

若松「……ったく」ゴクゴク

結月(どうにかして若に食わせてやりてーなー)

結月(……あっ、そうだ)

若松「……」ゴクゴク

結月「……なあ若」

若松「……なんですか?」

結月「【安価下1】」

結月「お前が散々気にしてる相手からの差し入れだとしたらどうする」

若松「!!? ほ、本当なんですか!?」

若松(ローレライさんのからしっ!! 食べずにはいられない!)

結月(遠回しの言い方でも結構通じるもんなんだな)

若松「食べます! ありがとうございます!」

結月「おー」ニヤニヤ

若松「あむっ……」

結月「……」

若松「……」

千代「結月ーー!」

結月「おー千代、どうした?」

千代「……若松くんは!? からし食べた!?」

結月「おー食べた食べた」

若松「」

御子柴「気絶してるじゃねえか……!」

結月「起きろ若ー」ペシペシ

若松「」

千代「全然起きないね……」

御子柴「……ローレライ」ボソッ

若松「美味しかったです! ありがとうございます!」

御子柴(なんだこいつ)

帰り道

若松(ローレライさんの差し入れ……しかも俺だけ……嬉しいなあ……)

結月「どうした若、さっきからニヤニヤして」

若松「せ、先輩! 彼女、先輩にあげる時、なんて言ってました!?」

結月「……面白そーだからあげたって」

若松「!!?」

若松(そうか……ローレライさんは面白い人が好きなんだな……覚えておこう!


結月「ところでさー千代、あのからしどこで売ってんだ?」

千代「あ、買ったのは私じゃなくてみこりんだよ」

結月「イケメン、どこで売ってたんだよ」

御子柴「……忘れた」

御子柴(場所教えて買ったら若松のやつが毎日食わされるからな)

結月「えーなんだよそれー……あっ、あそこのコンビニ寄っていい?」

千代「いいよー」

若松「じゃあ俺はこれで……」

ガシッ

若松「……へっ?」

結月「行こうぜ若、からしあるかも」

若松「ええっ!?」

コンビニ

御子柴「なんで俺まで……」

千代「若松くんが危険な目にあうかもしれないからね……」

結月「からしからしー」

若松「ありませんように……」

結月「……あっ」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜50 なかった

51〜00 あった

結月「なんだよ売り切れかよー」

三人(よかった……)ホッ








千代「じゃあ私、こっちの電車だから。 じゃあねー!」

御子柴「おー」

結月「また明日なー」

若松「暗いから気をつけてくださいねー!」

電車内

御子柴(そういえばこいつらと帰るの初めてかもな)

結月「若ー、明日もう一回差し入れあるかもなー」

結月(千代が持ってたら借りよ)

若松「ほ、本当ですか!? ……楽しみだなあ」

御子柴(地獄だろ)

若松「zzz……」

御子柴(瀬尾の曲聴いてんだろうな)

結月「なあイケメン」

御子柴「なんだよ」

結月「もしからしがなかったら……お前だったら何でいじめるのがベストだと思う? 教えてくれよ」

御子柴「どんな相談だよそれ」

御子柴(……瀬尾の事だから何でも信じそうだな。 ここは若松の為にも……)

御子柴「……【安価下1】とかでいいんじゃねえの?」

御子柴「……ドクぺ一気飲みとかでいいんじゃねえの?」

結月「おー! いいなそれー!」

『五分間停車します』

結月「おっ、丁度いいや!」ダッ

御子柴「……なんだあいつ、外にでて」

タッタッタッ

御子柴「……帰ってきた」

結月「若ーー! ドクぺ買ってきたぞーー!」

御子柴「今試すのかよ!?」

若松「……ん? なんですか?」

結月「ほら、飲め飲め」

若松「!?」

結月「おらー」

若松「ふ、ふごお!?」グビクビ

御子柴(……他人のフリしてるか)

結月「じゃあまた明日なー!」

若松「……はーい」

御子柴「お前、そんなにドクぺもらって……飲めるのか?」

若松「の、飲めますよ! だって……」

御子柴「だって……?」

若松「ローレライさんの差し入れなんですから!」

御子柴(瀬尾の野郎……)

2日目終了

野崎(……からしか)

野崎(次に佐倉が宣伝した時はデコピンだけじゃなくてからし入りのグリーンカレーを食べさせよう)

3日目

佐倉家

千代「……ふぁ〜あ」

千代「昨日はからしのお陰で一回も言わずにすんだ……よかった」

千代「とりあえずまずは歯磨き……」

千代「……!?」

千代ちゃんのおでこに異変、安価下1

千代「な……なんで……」

千代「なんで額に野崎くんが!?」











千代「……」

御子柴「よー佐倉」

千代「あっ! みこりん! みてみて! 私のおでこ!」

御子柴「おでこがどうし……!?」

千代「デコピンされた所に野崎くんの顔がでてきたの!」

御子柴「」

野崎「おはよう佐倉」

千代「あ、野崎くんおはよう! みてみて! 私のおでこ!」

野崎「!! ……新種のアートか!? どうやって描いた!?」

千代「か、描いたんじゃないよ! 朝起きたら野崎くんにデコピンされた部分がこうなってて……」

野崎「何!?」

野崎「それは……一体どういう事なんだ!?」

千代「分からない……」

御子柴「……へっ、俺には分かるぜ」

千代「……みこりん?」

御子柴「異能力に目覚めた主人公ってところだろ、んでデコピンされたやつはそいつに惚れるっていうギャルゲーでもラノベでもありそうなお約束展開だ」

千代「な、何言ってんのみこりん!//」

野崎「そうか……俺はデコピンしたやつに自分の顔を刻印することができる能力に目覚めたのか……!」

千代「野崎くん!?」

野崎「佐倉……俺がデコピンしたのは2日前だったよな?」

千代「う、うん……」

野崎「ということは効果は2日後に現れるということか……よし、ほかのやつで試してみよう」

御子柴「試すのかよ!?」

野崎「ああ、【安価下1】に実験台になってもらう」

野崎「佐倉の手の甲に実験台になってもらう」

千代「私の!?」

御子柴「お前……マジでやんのか?」

野崎「……御子柴」

御子柴「なんだよ?」

野崎「悪役の定めなんだ……」

御子柴(悪役って何なのか分かんなくなってきた)

千代(手の甲にも野崎くん手の甲にも野崎くん手の甲にも野崎くん)

御子柴(こいつも満更でもない顔してんな)

野崎「よし……じゃあ行くぞ佐倉」サッ

千代「うん! いいよ!」

野崎「……許せ佐倉!」

パァン!

千代「あうっ!」バタッ

御子柴(なんで手の甲にデコピンしたらこけるんだよ)

野崎「……結果は金曜だな、じゃあ俺は悪役だから」ダッ

千代「うん! またね!」

御子柴「……まあお前らがそれでいいんだったらいいんだけどよ」

千代「……あざ野崎くん、かっこいいな〜///」

御子柴(それでこいつ、手鏡持ってたのかよ)



女子1「千代ー、食べよー」

千代「いいよー!」

女子2「今日のデザートはキウイなんだー!」

女子1「へー!」

千代「!!」ピクッ





キウイ……『キウ』イ……のざ『きう』めたろう……野崎くん!!







千代「のざ……のざ……」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜55 話さない

56〜00 話す



千代「お、美味しそうなキウイだねそれ!」

女子2「でしょー?」

千代(……我慢。 我慢しなきゃ)

夜に来ます

2周目は平和だな(フラグ)

再開

夜じゃない? こm

放課後

若松「ローレライさんの好きな人は面白い人……」

若松「今よりもっと面白くなるには……どうすればいいんだ!」

若松「……そうだ、【安価下1】に相談してみよう!」

若松「……そうだ、野崎先輩に相談してみよう!」












千代「……みこり〜ん」

御子柴「なんだよ?」

千代「野崎くんがまた帰っちゃった〜……」

御子柴(多分、近くにいるんだろうけどな)

若松「……あっ、佐倉先輩! 御子柴先輩!」

御子柴「おっ、若松。 そんなに慌ててどうしたんだよ?」

若松「野崎先輩見ませんでしたか?」

御子柴「野崎か……見てねーな」

若松「そうですか……」

千代「何かあったの?」

若松「野崎先輩にお笑いについて相談しようと思って……」

千代・御子柴「!?」

御子柴(あいつほどお笑いに遠いやつはいねーと思うけど……)

御子柴「俺らが教室見たときにはいなかったしもう帰ったんじゃねーの?」

若松「本当ですか!? じゃあ早く追いかけないと!」

御子柴「……お前、部活は?」

若松「今日は自主練です! 教えてくれてありがとうございます!」ダッ

千代「……若松くん、足速いね」

御子柴「まあ運動部だしな」

野崎(どうする……馬鹿真面目な若松のことだから俺が見つかるまでずっと探し続けるぞ!)

野崎(だが俺は佐倉にデコピンをするという使命が……くっ!)

野崎(……)

野崎(【安価下1】)

1.若松が心配だな、若松を追いかけよう

2.俺がいない時に佐倉が『恋しよっ』の宣伝をしたら困る

野崎(俺がいない時に佐倉が『恋しよっ』の宣伝をしたら困る)

野崎(……若松にはメールで対応しよう)

野崎(……とりあえず会う時間を遅めにしておこう。 そうすれば話を聞けるしな)

御子柴「じゃあ俺たちも帰ろうぜ」

千代「うん……」











若松「……あっ、野崎先輩からメールだ」

『御子柴から話は聞いた。 夜の8時に【安価下1】に集合だ、そこで話を聞く』

『御子柴から話は聞いた。 夜の8時に俺の家に集合だ、そこで話を聞く』

若松「なるほど……じゃあその間はバスケの練習でもしよっと」















御子柴「もうこんなに暗えのかよ……」

千代「そうだね……じゃあみこりん、また明日!」

御子柴「おう……」

御子柴「……あっ!!!!」

千代「ど、どうしたの!?」

御子柴「の、野崎の家にギャルゲー置きっぱなの忘れてた……」

千代「明日でいいんじゃないかな?」

御子柴「ば、馬鹿野郎! リアルタイム機能付きなんだよ! 今日限定のイベントを見逃しちまう!!」

御子柴「しかも厄介なことに本体の時計をいじると見られなくなる機能付きなんだよぉ!」

千代「よ、よく分からないけど今日じゃないとダメなんだよね」

御子柴「……」ジー

千代「な、何? みこりん」

御子柴「さ、佐倉……夜って暗いよな」

千代「……もしかして……暗いの怖いの?」

御子柴「う、うるせえ!/// 怖くて悪いかよ!」

御子柴「佐倉ぁ……頼むよぉ……一緒に来てくれよぉ……」

千代「え、えーと……」

野崎(……佐倉はどうするんだろうか)

千代「……」

千代「【安価下1】」

1.みこりんってほんと男らしくないよね

2.私のあざ野崎くんが着いて来ちゃダメだって……

3.みこりんにはギャルゲーを諦めるっていう選択肢はないの?

4.この間みこりんに助けてもらったし今度は私が助ける番だね!

5.いいよ!(野崎くんに会える野崎くんに会える野崎くんに会える)

6.今度は私がジュースを奢ってもらう番だね!

千代「この間みこりんに助けてもらったし今度は私が助ける番だね!」

御子柴「……佐倉ぁ〜」キラキラ

千代「じゃあ野崎くんの家まで行こうっか!」

御子柴「おう! ありがとな!」












野崎(そうか……まさか佐倉も俺の家に来ることになるとはな)

野崎(時間はもうすぐ8時だな……)

野崎(……これは流石に逃げれないか)

夜8時

若松「お邪魔します!」

野崎「ああ、ゆっくりしてくれ」

若松「はい……野崎先輩」

野崎「言われなくても分かってる、お笑いのことだろ?」

若松「はいっ!」

野崎「じゃあそこにある少女漫画のギャグでも参考に……」

ピンポーン

若松「あっ、誰か来ましたよ」

野崎(来てしまったか……)

御子柴「野崎! ギャルゲーをとりに……!!」

千代「あれ、若松くん!?」

若松「せ、先輩たち!? どうしたんですか!?」

御子柴(帰りに野崎を探してたし約束してたんだろうな……)

野崎「……御子柴、お前の探しものは……」

御子柴「あーーーーーー!」

千代「み、みこりん!?」

千代(そっか……若松くんにも内緒にしてるんだったね)

若松「……あっ! 分かりましたよ! 二人が来た理由!」

御子柴「!?」

若松「先輩たちも野崎先輩にお笑いを学びに来たんですね!」

千代・御子柴「!!?」

野崎「ああ、そうだ」

御子柴「いや……別に俺は……」

野崎「お前はお笑いの天才だからな」

御子柴「天才……正に俺にある為の言葉だな! ああそうだ! 俺はお笑いの天才だぁ!」

若松「す、凄い! 流石です御子柴先輩!」

野崎「……御子柴、ギャルゲーは内緒にするのか?」ヒソヒソ

御子柴「当たり前だろ」ヒソヒソ

野崎「……よし、佐倉、御子柴、若松」

三人「???」

野崎「まずはお前達の実力をみたいから大喜利をやってもらう」

千代「お、大喜利!?」

野崎「俺からお題を出す」

御子柴「どんなお題だよ?」

野崎「これだ」













鈴木『マミコ……一緒に帰ろう!』

マミコ『◯◯』

鈴木『そうか……なら仕方ないね』












野崎「マミコにセリフを入れてください」

千代「わ、私達が考えるの!?」

野崎「ああ、各自でな」

若松「ローレライさんのためにも先輩を笑わせます!」

野崎「誰が一番面白いかは俺が順位をつけて決める」

御子柴「ば、罰ゲームとかねーよな!?」

野崎「ない」

野崎(しかし本当はある……デコピンだ)

野崎(悪役……もとい前野さんは平気で嘘をつくからな……許してくれ)

鈴木『マミコ……一緒に帰ろう!』

マミコ『◯◯』

鈴木『そうか……それなら仕方ないね』

野崎「マミコに当てはめるセリフ……みんな書けたか?」

千代「書いたよ!」

御子柴「俺も書いたぜ」

若松「俺もです!」

野崎「じゃあ三人同時にフリップオープン」

千代ちゃん【安価下1】

みこりん【安価下2】

若松【安価下3】

※今回のみ連取、複数安価取りを禁止します

ただし一番最後のレスから一時間経った場合はOK

鈴木『マミコ……一緒に帰ろう!』

マミコ『宇宙の声が私を呼んでるから、今日はダメなの……』

鈴木『そうか……それなら仕方ないね』

野崎「何者だマミコ!?」










鈴木『マミコ……一緒に帰ろう!』

マミコ『うれしい……!でも手伝いを押し付けられたから行けないよ…』

鈴木『そうか……それなら仕方ないね』

野崎「普通か!」












鈴木『マミコ……一緒に帰ろう』

マミコ『ククク…我は円環の理に導かれる運命には抗えない』

鈴木『そうか……それなら仕方ないね』

野崎「何者だマミコ!?」

若松「そのツッコミ二回目ですよ」

野崎「一位は佐倉だ」

千代「ほ、本当に!? やった!」

御子柴「お、俺は!? 俺は何位だよ!?」

野崎「最下位だ」

御子柴「はぁ!?」

若松「ええっと……じゃあ俺は2位ですか!?」

野崎「ああ……お前は少しキャラを変えすぎたな、佐倉がいい見本だ」

千代「えへへ〜///」

御子柴「け、けど……罰ゲームはねーんだよな!?」

野崎「……すまん、今ある事になった」サッ

御子柴「はぁ!?」

パァン!

御子柴「」バタッ

千代「みこりん!」

野崎「……許せ御子柴!」

若松「の、野崎先輩……どうして……」

千代「そうだよ野崎くん……どうして……」

野崎(見せ物として仲間が傷つけられ、ショックを受ける主人公……)

野崎(仲間の無残な姿を見て主人公はショックで何も言えない……今はそんな状況だろうか)

野崎(……)チラッ

千代「でも流石だね野崎くん元バスケ部だけあって威力は中々のものだよ野崎くんのことだから多分力の入れ方は……」

野崎「!?」

若松「佐倉先輩が物凄い勢いで喋ってる……」

野崎「……」

野崎(【安価下1】)

01〜50 悪役に屈しない主人公を演じているのか……

51〜00 まさかこのまま『恋しよっ』の宣伝を……?

野崎(悪役に屈しない主人公を演じているのか……)

野崎(だったら俺は……それに答えるまで!!)ダッ

千代「やっぱり野崎くんは……」ペラペラ

御子柴(こいつ、もう誰にも止められねえな)

野崎「……佐倉!」

千代「?」

野崎「一位のお前には豪華料理をやろう!」

千代「ほ、本当に!? いいの!?」

野崎「ああ!」

千代(野崎くんの手作り……!)ゴクリ

千代「ありがとう! 何を作ってくれたの!?」

野崎「もの凄く辛いからし入りのグリーンカレーだ!!!」

千代「」

野崎(どうだ……絶望を与えてやったぞ! 佐倉の反応は……?)

千代「う、うう……ありがとう……」

若松「の、野崎先輩! 佐倉先輩が嫌そうですけど……」

野崎「……佐倉」

千代「?」

野崎「これを食べないとデコピン10回だ!」

千代「ええっ!?」

千代(そ、そっか……野崎くんは完全に悪役に成り切ってるんだ)

野崎(すまない佐倉……お前はどう出る!?)

千代「た、食べたくない……けど食べなきゃ!」

若松「顔ひきつってますよ!!?」

野崎(ここで食べなくてもいいんだぞという優しい手を差し伸べてはいけない……!)

千代「う……うう……」

御子柴(すげー手が震えてるなアイツ、なんか可哀想になってきたな)

御子柴「……佐倉」

千代「……みこりん?」

御子柴「……お前が嫌でもそれを食う方方法を思いついた」

千代「ほ、本当に!?」

御子柴「【安価下1】」

御子柴「野崎の写真見ながら食えよ」

千代「! そ、そうだね! それなら食べられるかも!」

野崎「さっきから何をこそこそ話してるんだ?」

千代「の、野崎くん!」

野崎「なんだ?」

千代「野崎くんの写真ってある?」

野崎「あるが……はっ!」

野崎(ま、まさか佐倉は……)














千代『こんな写真、ビリビリにしてやるわ!』












野崎(まさか佐倉自身も悪役に……佐倉……粋な計らいを!)

野崎「ふっ……いいだろう。 ただし条件がある」

千代「じょ、条件!?」

野崎「お前が今日一日中大切に手に持っていたからし……若しくは手鏡……どちらかを俺の写真と交換」

千代「!!」

若松「か、からしと交換した方がいいんじゃないですか!?」

御子柴(他人から見ればからしの方が大したことない風に見えるけどこいつにとっちゃ大事なもんなんだよな)

野崎「さあ……選んでくれ佐倉」

千代(からしがないと自分を抑えられないし……手鏡がないと外に出るときにあざ野崎くんがみれない!)

千代「わ、私は……」

千代「【安価下1】」

1. からしと交換する!

2. 手鏡と交換する!

昇~龍~腹!!

千代「からしと交換する!」

野崎「そうか……よし、写真をやろう」

御子柴「佐倉……いいのかよ?」

千代「うん……よく考えてみれば物に頼るのはいけない気がして……」

御子柴「そうか……」

若松「あの……なんの話を?」

千代「な、なんでもないよ!」

>>157
すいません、勝手にからしと解釈したのですがそれでよろしかったですか?

野崎「じゃあ……約束通り写真をやろう」

野崎(……これでいいか)

野崎「どうぞ」

千代「! こ、これは!?」


安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜20 幼児崎くん!

21〜40 園児崎くん!

41〜60 小学生崎くん!

61〜80 中学生崎くん!

81〜00 野崎くん!

千代(野崎くんの写真……かっこいい!)

千代「ありがとう! 大切にするね!」

御子柴「しまうなよ」

千代「あっそっか……これを見ながら食べるんだったね」

野崎「み、見ながら食べるのか!? 佐倉、それはどういう効果があるんだ!?」

千代「え、えーと……」

御子柴(悪役から急に漫画家になったな)

数分後

千代「ご馳走さまー!」

御子柴「本当に食いやがった……」

野崎(何故だ……何故佐倉は笑顔で食べていたんだ……?)

若松「……あ、もうこんな時間ですね……」

野崎「泊まってもいいぞ」

若松「い、いいんですか!? ありがとうございます!」

御子柴(若松が泊まるのか……じゃあ野崎ん家でギャルゲーはできねーな、俺は家に帰るか)

御子柴(さっさとギャルゲー回収……)サッ

御子柴「じゃあ俺は帰るわ」

千代「私も帰るね!」

野崎「ああ、また明日な」

若松「お休みなさい!」

帰り道

千代「野崎くんの写真だ〜お〜ほほぉ〜う///」

御子柴「良かったじゃねえか」

千代「……はっ!」

御子柴「なんだよ?」

千代「野崎くんの写真を持ってると野崎くんのことが頭から離れなくなって……野崎くんの話ばかりしちゃう!」

御子柴「……そんで『恋しよっ』の宣伝をすると勘違いした野崎がやってくるとかか?」

千代「ど、どうしよう……素直に喜べないよ」

御子柴「……じゃあやろうか? 俺の写真」

千代「みこりん……」

御子柴「美術部の時に俺がいて我慢したんだから写真でも同じじゃねーのか?」

千代「そっか……それならなんとかなるかもしれない! ありがとうみこりん!」

御子柴「気にすんなよ、俺に付き添ってくれた御礼な」

千代「じゃあ明日お願いね! バイバーイ!」

御子柴「おう、明日な」

御子柴家

御子柴「さて……佐倉にあげる写真……何にするか」

御子柴「まずガキの頃のはパスだな。 髪染めてねーしカッコ悪いし」

御子柴「……っお、あったあった。 これにするか」












野崎のマンション

若松「じゃあ……俺も協力するんですか?」

野崎「ああ」

若松「ていうかそんな約束してたんですね……」

野崎「今回みたいな事にならない様にお前も俺の仲間になってくれるか?」

若松「は、はい……分かりました」

野崎「とりあえず、明日は朝イチで盗聴器を買うぞ」

若松「わ、分かりました……」

3日目終了

4日目

御子柴家

御子柴「……風邪ひいた」

御子柴「やベーな、このままだと佐倉が何をしでかすか分かんねー……からしもあげたしな」

御子柴「くそっ……やっぱ無理にでも行くべきか……」

安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜50 行く

51〜00 行かない

御子柴「いや……この熱で外に出るのは無理だ」

御子柴「悪い……佐倉……」








野崎「……よし、盗聴器を買った」

若松「これを俺が持っていればいいんですね?」

野崎「ああ……お前が常に佐倉といることによって俺はいつでも佐倉の話を聞くことができる……わざわざ監視する必要がないわけだ」

若松「なるほど……でもこれって犯罪臭がするんですけど……」

野崎「……若松」

若松「なんですか?」

野崎「俺は漫画のためならなんでもする」

若松(この人、犯罪も犯しそうで怖いなぁ……)

若松「でもそれだと先輩はすぐに駆けつけることができないですよね?」

野崎「……」ビシッ

若松「……へっ?」

野崎「その時はお前が頼む」

若松「は、はぁ……」

若松「佐倉先輩! おはようございます!」

千代「あ、若松くん! おはよう! ……お笑いの道はどう!?」

若松「はい! おかげ様で上達しました! これもローレライさんの為ですからね!」

千代「頑張ってね!」

若松「はいっ!」

2-G

千代「えっ!!? みこりん今日休みなの!?」

鹿島「うん、風邪ひいたんだって」

千代「そっか……大丈夫かなあ」

若松「昨日はピンピンしてましたよね……」

鹿島「若松くんいつの間に!?」

千代「一年生は違う階じゃない!?」

若松「そ、そうでしたね……すみません」ダッ











野崎(うっかりしていた!)

野崎(そうだ……授業中……授業中の時を忘れていた!)

野崎(流石に俺も4日連続でサボる訳にもいかないしな……こうなったら!)

ピピッ

若松「!! ……こ、こちら若松です!」

野崎『若松、お前に任務を与える』

若松「に、任務!?」

野崎『授業中にも佐倉の声が聞こえるように佐倉に盗聴器をつけてくれないか?』

若松「制服につけるんですか?」

野崎『いや、今日は体育があった……彼女の身体につけよう』

若松「身体って……どこの部分のことですか?」

野崎「【安価下1】だ」

野崎『足だ、ソックスの隙間でもいいぞ』

若松「分かりました……やってみます!」

ピッ

若松「これはかなり重大な任務を忘れてた……そうだ!」

若松「足といえば……あの人しかいない!!」

×任務を忘れてた
◯任務を任された

堀「……佐倉の足を一緒に見る?」

若松「は、はいっ! 先輩、足フェチでしたよね?」

堀「そうだけどよ……別にあいつの足なんて」

若松「自分は鹿島先輩の足よりイケメンって言ってましたよ!」

堀「佐倉ああああああああ!」ダッ

2-A

堀「佐倉あ!」

千代「ほ、堀先輩!?」

結月「すげー怒ってんなー」

堀「足を見せろ足を!」

千代「は、はい……」

堀「ソックスを、脱げ! ……若松!」

若松「はい、足チェックしまーす」

結月「何やってんだお前」

若松「チ、チェック完了でーす!」

若松(ソックスの隙間に入れることができた……)

堀「……」

千代「……堀先輩?」

堀「【安価下1】(足の感想)」

堀「中々いい脚だったぜ」キリッ

千代「え、ええっ!?」

堀「鹿島と同等……いや、それ以上だ!」

若松「そんなにですか!?」

結月「良かったな千代ー」

千代「ほ、褒めてくれてありがとうございます!」

堀「おう、その脚、大切にしろよ」

結月「堀ちゃん堀ちゃん」

堀「なんだ」

結月「私の足は? 完璧だろ?」

堀「……若松」

若松「は、はい……失礼しまーす」

結月「別に上履きぐらい自分で脱ぐって」ポイ

堀「!!」

若松「ど、どうしたんですか?」

堀「お前……靴下履いてねーのか!?」

結月「うん、面倒くさいから」

堀「……」

結月「感想は?」

堀「【安価下1】」

堀「ダメだこりゃ……論外だな」

結月「えっ」

堀「それに足から異臭もするしな」

結月「……」

若松(あ、あの瀬尾先輩が落ち込んでいる!? それ程ショックだったのか!?)

結月「……確かに臭え!」

若松(驚いてるだけ!?)

堀「後は鹿島の足だ……鹿島あ!」ダッ

若松「ま、待ってください!」ダッ

結月「くせーな」

千代「まだ臭ってんの……」










野崎(よくやったぞ若松)



女子1「千代ー、弁当食べよー」

千代「いいよー!」

女子2「見て見て、この写真!」

女子1「あ、この間のデートの写真!? 綺麗に映ってんじゃん!」

千代「写真……」ピクッ




写真……持ってる……野崎くんの写真!










千代「のざ……のざ……」

安価下1のコンマ下2ケタ判定

野崎の写真保持補正で-10

01〜45 話さない

46〜00 話す

千代「す、凄い可愛く写ってるねー!」

女子2「でしょー!?」

千代(……我ながら我慢できてる自分が凄いよ)














野崎(今のところ宣伝する気配はないな)

放課後

千代「野崎くんと一緒に帰ろうと思ったけど……今日は部分があるし……」

野崎(部活か……俺も学校に残るべきだな)

千代(今日はみこりんもいないし……)

千代(……あっ。 【安価下1】に頼めば一緒に部活に来てくれるかも。 申し訳ないけど事情を話して私を抑えてもらおうかな)

千代(結月に頼めば一緒に部活に来てくれるかも……とりあえずアシスタントの事は内緒にして……私を抑えてもらおうかな)










声楽部

千代「結月いますかー?」

結月「おー、どした千代」

千代「今日……美術部来れる?」

結月「なんでー?」

千代「実は……」












結月「あはははは! 面白いゲームやってんなー! 流石ロリコンの野崎!」

千代(野崎くんはロリコンでもないしロリコンでもそんな遊びはやらないと思う……)

美術部

結月「お邪魔しまーす」

部長「あ、瀬尾さん! 丁度良かったわ!」

結月「??」

部長「今日デッサンするからモデルが必要だったのよ」

千代「ええっ!? 今日デッサンだったんですか!?」

部長「ええ」

結月「へー、私がモデルかー」

千代「結月……いいかな?」

結月「面白そうだしやってみるわー」

部員「ええっと……じゃあポーズをリクエストしてもいいですか?」

結月「おー」

部員「【安価下1】」

部員「ヨガの『弓のポーズ』お願いします!」

結月「弓? どんなポーズ?」

千代「うつ伏せになって足を曲げてその足を両腕で掴むの」

結月「おー分かった……こう?」

部長「ちょっと瀬尾さん! 後ろ正面じゃなくて横よ横! パンツ見えてる!」

男子部員「///」

部長「ほら! 男子部員もいるから!」

結月「はーい」

部員「……」スラスラ

結月「なー千代」

部長「ちょっと瀬尾さん! 喋らないで!」

結月「えー……つーかこの体勢疲れたー」

部長「立ち上がらないで!」

結月「千代……私、帰っていい?」

千代「ええっ!?」

千代(どうしよう……結月がいないと……私、口走ってペラペラ野崎くんのことを喋りそうだよ!)

千代(なんとか……ここにいさせないと!)

千代「ゆ、結月! まだ帰らないで!」

結月「えー」

千代「【安価下1】!」

千代「若松くんの秘密教えるから!」

結月「マジで!? じゃあ残る!」

千代「良かった……」ホッ

結月「ヨガでもネコでもなんでもやるぜー! あははは!」










結月「いやー、しかしあいつら色んなポーズをリクエストすんなー」

千代「うん、いつもはそんな感じじゃないんだけどね……」

結月「ん? 次は千代か。 千代のリクエストは?」

千代(結月、色んなポーズして疲れてるだろうからなぁ)

千代「仁王立ちしてるポーズでいいよ!」

結月「えー何それ。 つまんなー」

千代「で、でもそんなに辛くないポーズだよ?」

結月「……ねー、千代。 もし千代が良かったら私がやりたいポーズやらしてもらってもいい? んで、それ書いてくんね?」

千代「いいけど……」

結月「サンキュー。 若にその絵、あげようと思ってさー」

千代「ところでどんなポーズなの?」

結月「【安価下1】」

結月「支配者のポーズ」

千代「支配者!?」

結月「そ、こうやって両手広げて」

千代「わ、分かった……描くね」













千代「……できたよ!」

結月「あっはっはっはっ! おもしれー!! サンキュー!」

部長「休憩時間でーす」

部員1「聞いてよー、私のお兄ちゃんがさー」

部員2「お兄さんがどうしたの?」

部員1「今年浪人するかもしれないんだってー」

部員2「大変だねー」

千代「!!」ピクッ







浪人……ろうにん……『ろう』にん……のざきうめた『ろう』……野崎くん!












千代「のざ……のざ……」

安価下1のコンマ下2ケタ判定

結月補正がプラス5

01〜50 話さない

51〜00 話す

千代「た、大変だね!」

部員1「うん……そういえば千代の弟は受験生だっけ?」

千代「う、うん! それでね……」

結月(なんだ、普通に話せてんじゃん)











部長「終わりでーす」

千代「結月……今日はありがとね!」

結月「いいっていいって……それより」ニヤッ

千代「な、何?」

結月「早く早く! 若の秘密教えてくれよ!」

千代(わ、忘れてた……)

千代(あの時つい言っちゃったけど……本当は全然知らないんだよね)

結月「早くー早くー」

千代(でも……結月凄く嬉しそうにしてるし……ここは嘘でもいいから!)

千代「結月……若松くんの秘密はね」

結月「なんだなんだ?」ニコニコ

野崎(若松の秘密か……俺も知らないことなのだろうか?)

千代「【安価下1】」

千代「……実は男の子が好きなの」

結月「!!?」

野崎(!!?)

結月「……だからか」

千代「……だから?」

結月「だからあいつ、ずっと野崎先輩野崎先輩って……」

千代「そ、そうかもしれないね……」

千代(若松くん……本当にごめん!)









野崎(馬鹿な……若松がホモだっただと!?)

野崎(確かにあいつは中学の時……一番親しかった後輩だった……!)

野崎(……あいつにそんな秘密があったとは……)

プルルルル

野崎(!! 若松からメール……)









『今日もお笑いを教わるために泊まらせてください!』

野崎(まともにメールを見れない!!)

千代「結月、今日はありがとね!」

結月「おーじゃーなー……あれっ」

千代「?」

結月「千代、電車逆じゃねーの?」

千代「……実はみこりんのお見舞いに行こうと思って」

結月「イケメン、風邪ひいたんだっけ?」

千代「うん、だから【安価下1】をみこりんに届けに行くんだ」

続きは明日の夜に

前スレと比べて面白味のない展開ですみません

千代「みこりんに美少女フィギュアを届けに……」

結月「は? 美少女?」

千代「あっ! ち、違うの! び……ビショビショのスーツを届けるの!」

結月「それ悪化するんじゃね?」

結月「……あっ、そうだ」ゴソゴソ

千代「??」

結月「これ、イケメンに」

千代「!! あのからし!?」

結月「うん、からしは風邪にいいって兄ちゃんが言ってた」

千代「ありがとう結月! 今日は結月に助けられてばかりだね……」

結月「いいって。 んじゃ、私はここで」

千代「じゃあね! ありがとう!」

野崎のマンション

野崎(そうか……佐倉は御子柴の家に行こうとしているのか……)

野崎(ここは御子柴にも協力してもらわないとな)














千代「えーと……確かみこりんの家は……あっ、ここだ!」

ピンポーン……

千代「……あっ、実琴くんの友達の佐倉です! 実琴くんにお見舞いの品をお届けに来ました!」












ガチャッ

御子柴「佐倉……」

千代「みこりん!」

御子柴「お前……わざわざ来てくれたのか?」

千代「うん! ……具合はどう?」

御子柴「……朝よりはよくなったな、完全に治った訳じゃねーけど」

千代「そっか……じゃあこれ!」

御子柴「……からし?」

千代「結月がくれたの! 風邪にいいんだって!」

御子柴「そうか……サンキューな」

千代「あとこれ!」

御子柴「!! お前……これってガルプリのアスカのフィギュアじゃねーか! しかもシークレット!!」

千代「そ、そんなに凄いの? チョコ食べたらでてきたんだけど……」

御子柴「凄いに決まってんだろ!! ……サンキュー佐倉! 俺、今死んでもいい!」

千代「死なないで!!」

御子柴(……)








数分前

御子柴「……野崎からメールか」

『もうすぐ佐倉がお前の家に来るらしい。 もし佐倉が『恋しよっ』を宣伝しようとしたらお前が代わりにデコピンしてくれ』

御子柴「……なんで俺まで」














現在

御子柴「……そうだ佐倉、これ」

千代「……あっ! みこりんの写真!」

御子柴「休んだせいで渡せなかったからな……今日は大丈夫だったのかよ?」

千代「うん! なんとかなったよ!」

御子柴(……これ以上話をしてたらそのまま野崎の話になりそうだしな……悪いけどもう帰ってもらうか)

御子柴「もうおせーし帰った方がいいんじゃねーのか?」

千代「……うん、そうだね」

御子柴「今日はありがとな、美少女フィギュア、大切にするぜ」

千代「!!」ピクッ

御子柴「……?」









美少女フィギュア……美少女……月刊少女……野崎くん!











千代「のざ……のざ……」

御子柴(!! やべえ!)

安価下1のコンマ下2ケタ判定

千代ちゃん補正 5
みこりん補正 5
みこりんの写真補正 5
野崎の写真補正 -10

01〜55 話さない

56〜00 話すけど……

千代「う、うん! また明日ね!」

御子柴「お、おう! 今日中に治すかな!」バタン!

御子柴(……ふぅ)

御子柴(なんとかデコピンせずにすんだな……)

御子柴(……俺の写真は別にいらなかったか)












野崎のマンション

ピッ

若松「……あれ、今日はもういいんですか?」

野崎「ああ、そろそろ今日はいいだろう……家の様子まで聞いたら完全にヤバいことになりそうだからな」

若松「盗聴の時点で充分ヤバいですよ……」

野崎(しかし……若松がホモだっただとはな)

若松「それより野崎先輩! 今日もお笑いを教えてください!」

野崎「あ、ああ……だがその前に質問いいか?」

若松「? いいですけど……」

野崎「お前は……ローレライが好きなんだよな?」

若松「はいっ! もちろんです!」

野崎「……若松、もしもだぞ」

若松「?」

野崎「もしもローレライの正体が……俺だったらどうする?」

野崎「いいか……もしもだからな!」

若松「……もしも先輩がローレライだったら……?」

野崎「ああ……だったら?」

若松「……先輩には申し訳ないですけどショックですね」

野崎(……ん!?)

野崎(どういうことだ……この上ないご褒美じゃないのか!?)

野崎(いや……そもそも若松が俺に惚れているという考えが間違いなのか?)

野崎(そもそも……なぜ若松は佐倉にだけ教えたんだ?)

野崎(……だったら!)

野崎「……若松、先に風呂に入ってくれないか? お笑いの話はその後だ」

若松「は、はい! 分かりました!」










野崎「……いったか」

野崎「若松は照れ隠しでショックだと言ったのかもしれない……なんとかあいつを正直にさせないとな」

野崎「……」カタカタ

『ホモを正直にする方法』

野崎「どれどれ……検索結果は……」

野崎「……なるほど、ホモを正直者にする方法は【安価下1】なのか」

野崎「なるほど……砂糖を振りかければいいのか」

野崎「よし、若松が風呂からあがったら試してみるか」













若松「あぁ〜いい湯でした〜」

野崎「……若松!」

若松「な、なんですか!?」

野崎「……素直になれ!」

サッーー!

若松「う、うわあ!? 何するんですか!!」

野崎「お前が本当のことを言わないからいけないんだ!」

若松「や、やめてくださいってばーー!」

野崎「本当は嬉しいんだろう! 俺がローレライだったら!」

若松「嬉しくないですよ!」

野崎「じゃあ御子柴がローレライだったらどうだ!?」

若松「それも嬉しくありません!」

野崎「まさかお前は堀先輩を……マニアックだな!」

若松「なんで男限定なんですか!!」

野崎「くっ、だったら……若松!」

若松「な、なんですか!?」

野崎「ここにシークレットデイズ(乙女ゲー)とガールズプリンセス(ギャルゲー)がある!」

若松「は、はい!」

野崎「まずはシークレットデイズを見せるぞ!」サッ

若松「……」

野崎(無反応……?)

野崎「ガ、ガールズプリンセスを見せるぞ!」サッ

若松「///」

野崎(……ん!?)

野崎(どういうことだ……これじゃ若松がノーマルみたいじゃないか!)

若松「先輩……そろそろお笑いを……」

野崎「……すまない、そこにある本で勉強してくれ」

若松「は、はい……」

野崎(……よし、若松が本に集中さている間に……)

カタカタ

『ホモがやられて嬉しいことベスト3』

野崎(このベスト3を実行して反応がなかったら……若松はシロ!)

野崎「どれどれ、結果は……?」

3位 【安価下1】

2位【安価下2】

1位【安価下3】

野崎「耳に甘噛み……醤油一垂らし……スパンキング……」

野崎「恐らくこの三つを同時にやれば……若松は飛び跳ねるほど喜ぶはずだ!」

野崎「……早速実行だ!」

野崎「……若松! お笑いを教えてやる!」

若松「は、はい! お願いします!」

野崎「……尻を出せ!」

若松「? は、はい……」

ヌギッ

野崎「よし……行くぞ!」ダッ

野崎(まずは甘噛み!)

はむっ

若松「うわあ!!?///」

野崎「……」レロレロ

若松「せ、先輩!? 何してんですか!///」

若松「あっ……はぁ……///」

野崎「……甘噛みしながら……醤油一垂らし!」ジョー

若松「あうっ!!?///」

若松「し、尻の穴に何入れてるんですか!?」

野崎「そして最後に……スパンキング!!」

パァン!!!

若松「ーーーーーーーーーー!!?///」

若松「さ、さっきから何やってるんですか!?///」

野崎「う、嬉しくないのか!?」はむはむ

若松「べ、別に嬉し……」

若松(……はっ!? さては先輩、俺にリアクション芸をやらせるつもりなんだ!! ……だったら!)

若松「……ちょーーー気持ちいいいいいいいい!!!///」

野崎(やはりな……)ニヤッ



野崎「若松……今日は大変だったな」

若松「はい……大変でしたよ」

野崎「お前の真の姿が見れてよかった」

若松「い、いえ! 俺こそ全力を出し切れてよかったです!」

野崎「若松……そろそろ教えていいだろ?」

若松「……何をですか?」

野崎「お前が本当に好きなやつは……ローレライじゃないんだろう?」

若松「……」

若松(もしかして先輩……俺にまた大喜利をやらせてるのかな?)

若松「……はいっ! ローレライさんは好きじゃありません!」

野崎「やはりな……本当は誰が好きなんだ?」

若松「【安価下1】です!」

若松「堀先輩が大好きです!」

野崎「そうか……教えてくれてありがとう」

若松「……ええっ!? それだけですか!? 素人の自分が言うのもあれですけどほかにいいツッコミがありますよね!?」

野崎「……何を言ってるんだ?」

若松「……い、いえ! なんでもありません!」

若松(そういうギャグなんだろうな……)

野崎「よし……そろそろ寝るか」プチッ

〜〜♪

若松「zzz……」

野崎(そうか……若松は堀先輩のことを……)

野崎(佐倉の監視がてら、若松の恋愛にも協力してあげよう)

佐倉家

千代(……思った)

千代(私が野崎くんの話をしている時に野崎くんがいなかったら……意味ないような気がする)

千代(『恋しよっ』の話なんかしてないなんて幾らでも言えるもんね……)

千代(……って、ダメだよ! そんなズルいことしちゃ! 野崎くんとちゃんと約束したじゃん!)

千代(……うん、ズルはいけない! 正直に生きなきゃね!)

千代(……明日は手の甲に野崎くんができる日……楽しみだなあ〜///)

瀬尾家

結月「まさか若がホモなんてなー……」

結月「……そうだ、千代が描いてくれた絵と一緒になんかプレゼントしてやるか」

カタカタ

『ホモが喜ぶもの』

結月「……へえ、ホモって【安価下1】をもらったら喜ぶんだ」

結月「へえ……ホモって既製品のホワイトチョコレートをあげたら喜ぶんだ」

結月「……よし! 明日朝早くコンビニ寄って買ってやるか!」

4日目終了

5日目 朝

千代「……やったーーーーー!」

千代「てっのっこーにのーざきくん♪ てっのっこーにのーざきくん♪」

千代「……あれ、なんか足についてる……邪魔だなぁ」ポイッ















千代「てっのっこーにのーざきくん♪てっのっこーにのーざきくん♪」

御子柴「……なんだよその気持ち悪い歌」

千代「……あっ! おはようみこりん! 風邪は治ったの?」

御子柴「おう、お陰様でな……サンキュー!」

千代「みこりんが無事ならなりよりだよ! てっのっこーにのーざきくん♪てっのっこーにのーざきくん♪」

御子柴「その歌やめろ」

御子柴「けど……マジでできてんな、手の甲に野崎のあざが」

千代「うん! てっのっこーにのーz御子柴「歌うな」

千代「……」ギロッ

御子柴「に、睨むなよ……」

御子柴「……なあ佐倉」

千代「??」

御子柴「手の甲に野崎があったら……常に野崎を思い出すんじゃねーのか?」

千代「!!」

御子柴「だからよ……何か隠した方がいいんじゃねーのか?」

千代「……何かって?」

御子柴「【安価下1】」

1.手袋とか

2.包帯とか

3.その他(自由安価)

御子柴「手袋とか……ほらよ」

千代「えっ!? くれるの!?」

御子柴「おう」

千代「……ありがとうみこりん! あ、これキャラものだ、いいの?」

御子柴「う、うるせーな!// 文句言うんだったら貸してやんねーぞ!」

千代「ご、ごめん! 使わせてもらいます!」

野崎のマンション

野崎「……しまった!」

若松「どうしたんですか?」

野崎「佐倉のやつ……恐らくだが盗聴器を家に置いてる!」

若松「ええっ!?」

野崎「また佐倉につけなきゃいけないな……買いに行こう」

若松「は、はい!」

野崎「……若松」

若松「……なんですか?」

野崎「【安価下1】」

1.堀先輩の分も買おうか

2.……いや、なんでもない。 余計なお世話かもしれないな

野崎「……いや、なんでもない余計なお世話かもしれないな」

若松「??」

野崎「気にするな、早く行こう」

若松「は、はいっ!」














野崎「ここだったな」

若松「はい……」

安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜30 野崎「さあ、行こう」 若松「はいっ!」

31〜60 野崎「……あっ!」

61〜90 若松「……あっ!」

91〜00 その時、店から悲鳴が……

野崎「さあ、行こう」

若松「はいっ!」








若松「確か盗聴器コーナーはここでしたね」

野崎「ああ……ん?」

若松「どうしたんです……あっ!!」

結月「……おっ、お前ら」

野崎「何故瀬尾がここに!?」

結月「よーお似合い二人組み」

野崎「お似合い……? 盗聴器で盗聴しているのがぴったりということか?」

結月「違う違う……それより若」

若松「なんですか?」

結月「ホワイトチョコレート買ってやるよ、好きなの選べ」

若松「い、いきなりなんですか? 嬉しいですけど……」

結月「嬉しいか……やっぱな」

若松「??」

結月「なあ野崎」ヒソヒソ

野崎「なんだ」ヒソヒソ

結月「お前もそっち系?」ヒソヒソ

野崎「そっち?」ヒソヒソ

結月「とぼけんなって、若の事どう思ってんだよ、正直に言えよ」ヒソヒソ

野崎「??……【安価下1】」ヒソヒソ

野崎「??……言ってる意味がよく分からんが……」

結月「……そりゃまあ女には言いたくねーよな、悪りー悪りー」

若松「瀬尾先輩! ホワイトチョコレート、これだけ買ったけどいいですか!?」

結月「多すぎんだろー、まあいいけど」

野崎(瀬尾はどうしてホワイトチョコレートなんか買いに来たんだろうか?)

自分でも分からなくなるのでまとめ

野崎・若松は堀先輩のことが好きだと思っている

結月・若松と野崎は付き合ってると思ってる

若松・ノーマル

結月「……んじゃ、二人の時を楽しめよー」ダッ

若松「今日はあまり絡んで来ませんでしたね」

野崎「妙だな……それより若松」

若松「はい!」

野崎「今日はお前は盗聴器をつけなくていい」

野崎(男好きのお前が女に接触するなんて辛いだろうからな)

若松「そ、そんな……俺にやらせてください!」

若松(そういうことは後輩がやらないと!)

野崎(女子を克服しようとしているのか……)

野崎「……分かった、今回もお前に任せよう」

若松「はい! 頑張ります!」

野崎「今日も体育があるから佐倉の身体につけてくれ」

若松「……足ですか?」

野崎「いや、【安価下1】だ」

野崎「首だ」

若松「首……ですか」

野崎「話の流れでそのままつけてくれ、一限が始まるまでな」

若松「は、はい! 頑張ります!」

若松(首か……どうやってつけよう)

3-C

野崎「すいません、堀先輩いますか?」

堀「いるぞ、どうした」

野崎「……率直に聞きます」

堀「なんだよ」

野崎「先輩は同性愛者をどう思ってますか?」

堀「!!!?」

堀(なんだこいつ……変なこと聞きやがって)

堀(大方、漫画のネタ探しだろうな……つーか少女漫画にホモを入れたら大変なことになるぞ)

堀(……ここはホモから離れてもらうために)

堀「……あいつらはマジでねーと思うわ。 やっぱ男と女だろ」

野崎「!!?」

堀「な、なんだよ。 そんな驚いた顔して」

野崎「……あいつには諦めてもらうしかありませんね」

堀「??」

千代「てっのっこーにのーざきくん♪てっのっこーにのーざきくん♪」

御子柴「そんなん歌ってたら手袋つけた意味ねーじゃねーか」

千代「……あっ、そっか……じゃあ……」

千代「おっでこーにのーざきくん♪おっでこーにのーざきくん♪」

御子柴「そういうことじゃねえよ」

若松「さ、佐倉先輩! 御子柴先輩! おはようございます!」

千代「おはよう若松くん!」

若松「あ、あの……首にゴミがありますよ!」

千代「え? 本当に?」

若松「お、俺がとってあげます!」

千代「あ、大丈夫だよ! 自分でとるから」

若松「いや! 俺にとらせてください! 瀬尾先輩からもらったホワイトチョコレートあげますから! いっぱいありますから!」

御子柴「そんなにとりてえのかよ……」

若松「と、取れましたよ! じゃあ!」

千代「あ、ありがとね……」

御子柴「なんだったんだあいつ……」











若松「つけましたよ!」

野崎「よくやったぞ若松」

野崎「それと……悲しいお知らせがある」

若松「??」

野崎「残念ながら……お前の恋は実らない!」

若松「!!? な、なんでですか!?」

野崎「本人に直接聞いた……お前はお断りだそうだ」

若松「ほ、本人から!?」

若松(そんな……ローレライさんは……俺のローレライさんは……)

若松「うわああああああああ!」ダッ

野崎「……現実は非情だ」



女子1「千代ー弁当一緒に食べよー」

千代「いいよー!」

女子2「……でさー聞いてよ、私の彼氏、メタボになってさー」

女子1「マジ〜?」

千代「!!」ピクッ








メタボ……『メタ』ボ……のざきう『めた』ろう……野崎くん!!









千代「のざ……のざ……」

安価下2のコンマ下2ケタ判定

01〜50 話さない

51〜00 話す

千代「メ、メタボの人って大変そうだよね!」

女子1「だよねー」

結月「なになに、何の話ー?」

千代「メタボの人の話だよ」

結月「……あれっ、千代」

千代「?」

結月「そのホワイトチョコレートどうした?」

千代「あ、これは若松くんからもらったんだ」

結月「へー……若がくれたのか」

千代「うん、これあげるから首のゴミとらせてくれって」

結月「ふーん……でも残ってるけど」

千代「うそ?」

結月「うん、黒い粒みたいなの……ほら取れた」

千代「本当だ……あれ、このゴミどこかで見たことあるような……」

女子1「ちょ、ちょっと待って! これ小型盗聴器じゃん!」

千代「!!?」

女子2「先生!! 千代に盗聴器かまつけられてましたーー!」

先生「何ぃ!?」

ワーワー……










野崎(とんでもないことになった)

青木『全校生徒に告ぐ! うちの生徒に盗聴器がつけられてた!』

青木『身に覚えのあるものは直ぐに職員室に来い!』


マジかよ……

誰がやったんだよ……

電車でつけられたんじゃね……








若松「先輩……どうするんですか」

野崎「も、もう少し様子を見よう……こんな大事になるとは」
















鹿島「御子柴! 今の聞いた!?」

御子柴「ああ、こういうことするのはエロゲーでいうと大抵大御所声優のキャラだったりするんだよな」

鹿島「何の話!?」

















千代「……」

結月「そんなに怖がることねーって千代。 犯人見つけたら私がボコしてやっからさー」

結月(……ん?)

安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜50 心当たりないかあいつらに聞いてみよ

51〜00 犯人ってあいつらじゃ……

結月(犯人ってあいつらじゃあ……)

結月「ちょっと犯人探しいってくる」ダッ

千代「ゆ、結月!?」











結月「おーいたいたー」

野崎「!! 瀬尾!」

若松「い、今の放送聞きました!? 大変そうですよね……」

結月「なー、千代に盗聴器つけたのってお前ら?」

野崎・若松「!!?」

野崎「な、何を言ってるんだ瀬尾!」

若松「俺たちがやる訳ないじゃないですか!!」

結月「ふーん……本当に?」

若松「は、はい! 本当です!」

結月「……なあ若」

若松「な、なんですか?」

結月「……千代さ、すっげー怖がってた」

野崎「佐倉……」

若松「そ、そりゃそうですよね……」

結月「……私さ、友達を泣かせるやつはさ……」

ブン!

若松「うわっ!?」ヒョイ

結月「……どんなやつでもぜってーに許さねーから」

若松「……」

野崎(若松を泣かせてるお前には言われたくないだろうな)

結月「なあ、お前らなんで盗聴器のコーナーにいたんだよ」

若松(の、野崎先輩!)ウインク

野崎(こ、ここで俺にふるのか!?)

野崎「……瀬尾、説明してやろう。 俺たちが盗聴器コーナーにいた理由」

結月「なんだよ?」

野崎「【安価下1】だ」

野崎「サバイバルの訓練に必要だったからだ」

結月「……」

野崎(ど、どうだ……?)

結月「そーなのかー」

若松(信じた!?)

結月「じゃーさー、サバイバルの特訓してやるよ」

若松「い、いいえ、今は……」

結月「……逃げてみろよ、私から」ゴゴゴゴゴ

若松「う、うわああああああ!」ダッ

結月「そういう嘘ついてまで逃げるやつ嫌いなんだよ私」ダッ

若松「ご、ごめんなさああああい!」

野崎「くっ……散るぞ若松!」ダッ

野崎(瀬尾のやつ……親友のこととなるとヤケに勘が冴えるな!)

野崎「若松! 俺は右だ!」

若松「じゃ、じゃあ俺は左に逃げます!」

野崎「生きてたらまた会おう!」

若松「は、はい!」

結月「あいつら学校の外に逃げたのか……しかも二手」

結月「【安価下1】」

1.若追いかけるか

2.野崎追いかけるか

結月「若追いかけるか」ダッ









千代「……」

女子1「千代……」

千代「なんだか……今でも誰かに見られてそうで怖いよ……」

女子2「だ、大丈夫だよ! 私達がいるから!」

女子1「それに結月が今、犯人探ししてくれてるからね!」

千代「……」

千代「野崎くん……助けて……」

















野崎(助けてください……剣さん!)タッタッタッ

結月「若ーーーー!」ドドドドド

若松「う、うわあっ!? もうここまできてる!!」

結月「ぜってー逃がさねーぞー!! あはははは!」

若松「楽しんでる!?」

若松「……」

若松「【安価下1】」

1.なんで俺は逃げてんだ……悪いことをしたら謝るのが普通じゃないか!

2.謝っても絶対に殺される……逃げることだけ考えよう!

若松「なんで俺は逃げてんだ……悪いことをしたら謝るのが普通じゃないか!」

若松「……」ピタッ

結月「おっ」

若松「……本当にすみませんでした!!」

結月「……」

パァン!

若松「うっ!」

結月「私じゃねえよ、千代に謝れよ」

若松「……」

結月「ほら、帰るぞ」

若松「……野崎先輩は?」

結月「あいつは後、とりあえずお前だけ」

若松「……分かりました」

結月「……お前ら最低のカップルだな」

若松「……カップル?」

結月「お前と野崎」

若松「?? な、何いっt結月「うるさい」

若松「は、はい……」









結月「千代ー、犯人連れてきた」

千代「……若松くん?」

若松「本当に……すみませんでした!!」

千代「でも若松くん……なんで?」

結月「千代がお前に何かやったのかよ?」


若松「……」

千代「……若松くん、謝るのは私の方だよ……それに結月にも」

結月・若松「??」

千代「実は昨日……結月に言った若松くんの秘密は嘘なの」

結月「えっ」

若松「……俺の秘密ですか?」

千代「うん、若松くんは本当は男の人が好きだって」

若松「!?」

結月「えっ……じゃあ若と野崎は付き合ってないの?」

若松「!!?」

千代「あの時結月にどうしても帰ってほしくなかったから……咄嗟に嘘を着いたの……本当にごめん」

結月「……」

千代「それで噂が広がって……若松くんは私を恨んで盗聴器をつけた……違うかな?」

若松(野崎先輩をかばうためにも……)

若松「はい……その通りです」

千代「……ごめんね」

若松「な、何言ってんですか! 全部俺が悪いんですよ!」

青木「若松……お前が犯人か」

若松「!!」

結月「お、青木」

青木「お前の処分は決まってる」

若松「……?」

青木「【安価下1】」

今日は終わり

俺、何のss書いてるんだっけ

公式で初めてあの人とあの人の会話シーンがでてきて何故か感動した>>1です

夜に再開

青木「特にない」

若松「えっ……?」

青木「幸いにも被害は大きくなってなかったからな。 今回は多めに見てやる」

若松「あ……ありがとうございます!」

青木「……瀬尾に感謝しろよ」ボソッ

若松「えっ……今なんて言ったんですか?」

青木「いや、独り言だ。 気にするな」

ツカ……ツカ……

千代「良かったね若松くん!」

若松「は、はいっ!……迷惑かけてすみませんでした」

千代「ううん、私ももう気にしてないよ!」

結月「……」











門の前

結月『よし、学校に着いた』

若松『俺……佐倉先輩になんて謝れば……』

結月『……あっ』

青木『……』ギロッ

若松『あ、青木先生が物凄い怒ってる……!』

結月『……若、ちょっとここで待ってろ』

若松『……?』

結月『絶対に逃げんなよ』

若松『は、はい!』

若松(先輩、何をする気だ……?)

若松(……あれ、そのまま先生と職員室に入った)

青木『処分を軽くしてくれだと?』

結月『本当は若はそんなことするやつじゃねーんだよ……見逃してくんね?』

青木『と言ってもなあ……盗聴器を学校に持ってきて女子に付けるなんて……』

ガバッ

青木『!!』

結月『頼む……何でもするから! 退学とか停学とかはやめてくれ!』

青木(あの瀬尾が土下座を……)

青木『……瀬尾』

結月『……』

青木『……明日は絶対遅刻するなよ』

結月『……えっ、なんでいきなりそんなこと言ってんの?』

青木『瀬尾おおおおおおおおお!』












若松(……あ、帰ってきた)

結月『よし。若、千代に謝りに行くぞ』

若松『は、はい……それよりも職員室で何やってたんですか?』

結月『うんこ』

若松『は、はあ?』

結月『お前は知らなくていいんだよ、ほら行くぞ』

若松『は、はい!』

結月「若、帰り奢れよ」

若松「はい! 勿論です!」

結月「ところでさ、野崎は?」

若松「……あっ!」

結月「今回の事件、あいつは関係ねーの?」

若松「は、はい! 俺が無理言って誘っただけです!」

結月「ふーん」

若松(……そういえばもうすぐ五限が始まるのに野崎先輩が帰ってくる気配がない……)

若松(不安だな……電話してみよう!)

プルルルル……

安価下1のコンマ下2桁判定

01〜50『はい、野崎です』

51〜00『おかけになられた電話番号は……』

『おかけになられた電話番号は……』

若松「……繋がらない!?」

結月「マジか」

若松(まさか……先輩の身に何かが!?)












放課後

千代「……ええっ!? 野崎くん、帰って来てないの!?」

若松「はい……昼に外から出たっきりで」

千代「でもなんで外に……」

若松「え、えーと……」

結月「とりあえず今すぐ探した方がよくね?」

千代「う、うん……」














鹿島「御子柴帰ろー」

御子柴「おー」

堀「誰が帰っていいっつったぁ!」ダッ

鹿島「やば!」

御子柴「またサボんのか……」

堀「……ん?」

千代・結月・若松「……」

御子柴「なんだよお前ら、浮かない顔して」

千代「野崎くんと連絡が取れないの……」

若松「昼に外に出たっきりで……」

鹿島「なんで外に出たの?」

若松「え、えーと……」

結月「理由は兎も角、探さね? 折角みんな集まったし」

堀(あいつのことだからな……取材に夢中でケータイ鳴ってるのに気づかないんじゃないのか?)

御子柴(やべえな……この展開は死亡フラグだ)

若松「先輩は一体どこに……」

千代「……あっ」

鹿島「どーしたの千代ちゃん?」

千代「も、もしかしたら……もしかしたらなんだけど……野崎くんのいる場所、分かるかも」

堀「本当か!?」

御子柴「流石野崎馬鹿だな……」

結月「その場所ってどこ?」

千代「野崎くん……多分【安価下1】にいるんじゃないのかな?」

千代「野崎くん……多分自分の家にいるんじゃないのかな?」

若松「あのマンションですか?」

御子柴「なんでそう思うんだよ佐倉」

千代「うん、実はね……」
















野崎『佐倉、俺は悪役の新たな行動を思いついた』

千代『新たな行動?』

野崎『電話を無視するっ』キリッ














千代「……って言ってたから!」

御子柴「あいつならやり兼ねねぇな……」

千代「それに昼から学校をサボればより悪役のことが分かると思うし昼から家に帰れば原稿を書く時間が増えるから……野崎くんにとって一石二鳥だと思う! とりあえず野崎くんの家に行ってみる!」

御子柴「あいつの事だしドアたたいても無視すんじゃね?」

千代「う、うーん……」

鹿島「さっきから二人で何こそこそ話してんのー?」

千代「!!」

堀「どうすんだ佐倉、家に行くのか?」

千代「は、はい!

結月「じゃあ私達を心配させたからみんなで突撃だな」

若松「なんですかその理屈……」

千代「でもみんな……今日って部活とかは?」

安価下1のコンマ下2桁判定

01〜17 五人「平気」

18〜35 堀「流石に部長はサボれねえな……」

36〜52 堀「俺たちは……」若松「部活が……」

53〜69 鹿島「部活はさb堀「サボんな」若松「俺もいけないですね……」

70〜86 四人「あっ」御子柴「……俺だけ?」

87〜00 五人「あっ」千代「みこりんも!?」

五人「平気」

千代「じゃあ……一緒に行ってもいいかな?」

御子柴「おう」

堀「あの野郎、迷惑かけやがって」

結月「しかもお前の共犯者だしな」

若松「だ、だから違いますって!」

鹿島「そういえば野崎の家、行ったことないなー」

千代「……野崎くんが家にいますように!」

野崎のマンション

千代「ここだよ!」

結月「へーここか。 早く何号室か教えて、扉破壊するから」

若松「ダメですよ!」

千代「……この階だよ!」

ピンポーン!

堀「おい野崎! いるか! 返事をしろ!」

ピンポーン!

堀「おい野崎! みんな来てんだぞ!」

シーン……

御子柴「……でる気配がねーな」

鹿島「やっぱり……家にはいないんじゃないのかな?」

結月「おら開けろー」ガンガンガンガン

若松「こ、壊れますって!」

堀「しょうがねえ……大家さんに頼んで開けてもらうか」

千代「そうですね……」

大家「あいよ」

千代「ありがとうございます!」

若松「あ、開けますよ!」

ガチャ

六人「!!!」

六人が見た光景【安価下1】

野崎「……」

千代「野崎くん!」

御子柴「お、おい……生きてるよな?」

堀「通りで電話に出ねえわけだな……」

千代「野崎くん! しっかりして! 野崎くん!」

野崎「……」

千代「……あっ」

若松「……佐倉先輩?」

千代「野崎くん……息してない」

五人「!!??」

結月「なんだよ千代……また嘘とか」

千代「私だって信じたくないよ! だけど……だけど……」

千代「……心臓が止まってるんだもん!!」

鹿島「ちょ、ちょっといいかな!」ささっ

堀「……どうだ鹿島」

鹿島「……本当に止まってます」

御子柴「……は? 嘘もいい加減にしろよ、こいつが死ぬ訳……」

若松「……止まってます」

御子柴「!?」

千代「なんで……どうして……なんで野崎くんが……」

御子柴「さ、佐倉! ドッキリじゃねえのか!? こいつ、実は心臓を止めれるとか」

千代「あ! そ、そうだよね! きっと野崎くんのことだからドッキリでしたとか言うよ!」

御子柴「だよな!?」

千代「だよね!?」

堀「お前ら……」

千代・御子柴「あ、あはははは……」

鹿島(二人とも泣いてる……)

ピカッ

若松「うわっ!!」

結月「あ、千代が光ってる」

千代「な、何!?」

千代「……!」

千代(あざ野崎くんがある部分が……光ってる!)

御子柴「や、やっぱりドッキリだったのか!?」

ピカーーーーーッ

堀「くっ……見えねえ……!!」

シュウウウウ……

鹿島「今度は煙が……」

千代「!! ……人影が……!」












野崎「やあ」

六人「!!!?」

千代「の、野崎くん……本当に野崎くんなの!?」

野崎「ああ……というかみんな」

御子柴「お前……生き返ったのか!?」

鹿島「……というか野崎」

野崎「なんだ」

鹿島「上半身しかないのはなんで?」

千代「……あっ!」

野崎「ああ、これには訳がある。 順を追って説明する……佐倉」

千代「な、何?」

野崎「俺は2日ほど前にお前にデコピンをしたよな?」

千代「う、うん……」

野崎「どうやらそれが俺が生き返った原因なんだ」

千代「……?」

野崎「俺が死んだ後は魂だけが残ってる状態だった」

野崎「しかし……佐倉が俺に近づいた瞬間、あざが光りだしたんだ」

千代「じゃあ……野崎くんが生き返ったのはあざのおかげってこと?」

野崎「ああ……」

御子柴「……俺たちタイムスリップでもしたのか?」

堀「気持ちは分かるがマジだぞこりゃ」

鹿島「なんで先輩はそんな平常心でいられるんですか!?」

若松「で、でも! 上半身だけって……!」

野崎「ああ、それも説明する」

>>321-325

??「……っていうのが僕のアイディアなんですよ! いいでしょ!?」

??「いい訳ねえだろ」












本当にすいません、倒れてる野崎のところからやり直しさせてください

野崎「……」

千代「!! 野崎くんが倒れてる!!」

御子柴「ま、マジか……」

堀「通りで電話に出ねえわけだな……」

千代「野崎くん! 起きて!!」

野崎「……」

千代「の、野崎くん……?」

野崎「……」

結月「千代、そいつ息してんの?」

若松「な、何言ってんですか!?」

千代「……うん、心臓は動いてる」

野崎「……」

野崎(……いつ起きようか)

野崎(まさかこんなに来るとは思わなかった……)

野崎(瀬尾から逃げるついでに原稿仕上げようと家に帰り……電話には敢えてでない)

野崎(そして心配してきた佐倉と御子柴にドッキリでしたと言うつもりが……)

結月「起きろよ野崎」ガン

野崎「うっ!」

千代「野崎くん!!」

鹿島「起きた!?」










野崎「本当にすいませんでした」

千代「ううん、私は無事だったらそれでいいの」

若松「俺もですよ……」

結月「……でさ、盗聴器の件はお前は関係ないの?」

野崎「……」

若松「……俺は野崎先輩は関係ないって言いましたけど……」ヒソヒソ

野崎「そ、そうか……」ヒソヒソ

結月「関係なかったら逃げなくね?」

鹿島「盗聴器って……あの昼の?」

若松「はい……犯人は俺です」

御子柴「!?」

堀「お前……そんなことするやつだったか?」

千代「ち、違うんです! 私がいけないんです!」

結月「とりあえず野崎、教えて。 お前も犯人なのか」

野崎「……」

野崎(そうか……若松は俺を庇ってくれたのか……)

野崎(【安価下1】)

1.俺も共犯者だ……素直に言うか

2.いや……ここで嘘をつけば悪役の気持ちをより理解できるかもしれない

3.どうして若松と堀先輩が一緒なんだ……?

野崎「……すまない、俺も共犯者だ」

千代「の、野崎くんも!?」

若松「先輩……」

結月「やっぱな……」

堀「お前ら……揃いもそろって何やってんだよ」

野崎「……実はあるゲームを」

鹿島「ゲーム?」

結月「あれか、千代がなんか喋ったらデコピンするってやつ」

野崎「ああ、離れていても佐倉の声が聞こえるように若松につけさせたんだ」

千代「ええっ!? じゃあ野崎くん……」

野崎「ああ、すまなかった」

千代「……良かった」

堀「?」

千代(野崎くんのこと喋ってなくて本当に良かった!)

堀「……帰るぞ鹿島、まだ部活やってる時間だ」

鹿島「えっ!? 今から行くんですか!?」

堀「お前のサボり記録を更新するわけにはいかねえだろ?」

鹿島「……はーい」

堀「じゃあな野崎」

野崎「は、はい……」

御子柴「……じゃあ俺も急いで帰るわ」

若松「何か用事があるんですか?」

御子柴「仔羊ちゃんたちが俺を呼んでるからな」ダッ

千代(ギャルゲーのことだね)

結月「よし、若、野崎。 迷惑かけたお詫びに私に付き合え」

野崎「あ、ああ……」

若松「付き合うって……?」

結月「【安価下1】に行くんだよ! 千代も行かね?」

千代「う、うん!」

結月「ローレライに会いに行くんだよ! 千代も行かね?」

千代「……えっ? でもローレライはゆづ……」

結月「しー……若には内緒」

千代「な、なんで?」

結月「まあ色々あるんだよ」

千代「わ、分かった……」

若松「でも先輩、どこにローレライさんがいるか分かるんですか?」

結月「おー」

野崎(瀬尾……一体何を考えているんだ?)

若松「でも……俺はもういいんです」

結月「えっ、なんで?」

若松「だって……ローレライさんから好きじゃないって言われたんですから!」

野崎「何!? それは本当なのか若松!?」

若松「えっ……だって野崎先輩がローレライさん本人から聞いたって……」

野崎「それは……朝の話か?」

若松「はい」

野崎「!? お前は……堀先輩にふられたからショックを受けたんじゃないのか!?」

若松「なんの話ですか!?」

千代「も、もしかしたら……私のせいかも」

野崎「……佐倉?」

事情説明中

野崎「若松は……ホモではなかったのか」

若松「当たり前じゃないですか!」

野崎「じゃあ何故、あの時は気持ちいいと……」

若松「あれはリアクションを求められたからですよ!」

若松「……でも! ローレライさんにふられてなくて良かったです!」

結月「良かったなー若」ニヤニヤ

若松「はい!」

千代「結月……」

野崎「瀬尾……」

結月「ん?」

野崎「お前……自分の正体をバラすのか?」

結月「違う違う、本当にいるから、ローレライ」

千代「ど、どこに!?」

結月「【安価下1】」

結月「図書館にいる」

若松「図書館に!? じゃあ今すぐ行きましょう!」

千代「結月……」

野崎「恐らくだがバレることはないな……」











図書館

結月「はい」

『ローレライ』

若松「」

野崎「やっぱりな」

千代「結月、それは『いる』じゃなくて『ある』だよ」



結月「いやー面白かったー」

若松「あれが面白いって思うのは先輩だけですよ!」

結月「そうか? 野崎は?」

野崎「ああ、(資料が沢山あったから)来て良かった」

若松「ええっ!?」

結月「だろ?」

千代「野崎くん、その借りた本、何に使うの?」

野崎「ああ、『悪役の全て』か、悪役について更に学ぶ」

千代「そんな都合のいい本が……」

千代「……!!!」ピクピクピク!

野崎「……佐倉?」

千代(久しぶりに野崎くんとちゃんと話したから……私の野崎くんアレルギーが!!)








安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜55 話さない

56〜00 話す

千代「ねーねーそういえば野崎くん、盗聴器の話たけどほかにはどんなのがあったのやっぱ野崎くんにぴったりの」

野崎「……はっ!」

野崎(まさか佐倉は……このまま『そういえばそんな野崎くんが描いてる『恋しよっ』てさー『』とバラエティ番組にゲスト出演している俳優の様に宣伝するに違いない!)

野崎「……佐倉」サッ

千代「……何?」

パァン!

千代「あうっ!」バタッ

結月・若松「!!?」

千代「そうだ……ごめん野崎くん」

野崎「すまない……これもルールなんだ」

結月「お前らまだそのゲームやってたんだ」

若松「佐倉先輩……今まで何回やられたんですか?」

千代「実験を除いたら二回かな……でも見て!」

結月「ん?」

千代「デコピンされた所に野崎くんの顔がでてきたの!」

若松「怖いですよ!」

千代「へ? なんで?」

佐倉家

千代(デコピンされたけど……野崎くんのアザができるのは楽しみだな〜)

千代(……)

千代(もう盗聴器とかないよね?)

千代(……でもないとなるとこれからどうなるんだろう)















野崎家

野崎「なるほど……この本、参考になるな」

野崎「悪役の気持ちを知るには主人公に【安価下1】をやればいいのか」

野崎「悪役の気持ちになるにはsmプレイをすればいいのか……」

野崎「よし、早速明日佐倉に試してみよう」

6日目終了

失敗した失敗した失敗した失敗した


gdgdっぷりが酷くて申し訳ありません

続きは明日の夜に

6日目

野崎(土曜か……確か今日は午前だけだったな)

プルルルル……

野崎(……電話?)

ピッ

野崎「はい」

『梅太郎、俺だ』

野崎「父さんか」

『そっちでは元気にやってるのか?』

野崎「ああ」

『最近変わったことはないか? 何かあったら父さんに言えよ』

野崎「……あっ、それはある」

『?』

野崎「最近、友達にデコピンしたらその友達に俺の顔をしたアザができた」

『何!?』

野崎(……まあ信じてもらえないよな)

『お前もか……』

野崎「!?」

野崎「お前も……? 父さん、何か知ってるのか!?」

『ああ、父さんもお前ぐらいの時に起きた現象だ』

野崎「現象……? まさか母さんも?」

『ああ……いずれ真由にも起こるだろう』

野崎「どういうことなんだ父さん……どうしてこんな現象が起きてるんだ!」

『俺は全てを知っている……教えてやろう』

野崎「教えてくれ!」

『【安価下1】』

『将来の嫁だ』

野崎「!?」

『【安価下1】』

1.そのアザとお前が結ばれるんだ

2.その人にアザができたということはその人とお前が結ばれるんだ

『その人にアザができたということはその人とお前が結ばれるんだ』

野崎「!!」

『そのデコピンしたって人は女の人だろう?』

野崎「あ、ああ……」

『そうか……やっとお前にも彼女が……幸せになれよ』

プチッ

野崎「と、父さん!!」

野崎「……」

野崎(俺と佐倉が……結ばれる!?)

野崎(いや待て、佐倉には好きな人がいるはずだ……その男とは結ばれないのか?)

野崎(……ましてや佐倉は……俺でいいのか!?)

野崎(……というか俺は佐倉を友達としてとしか見てなかったんだが……)

御子柴「さ、佐倉ーーーー!」

千代「み、みこりん! どうしたの!?」

御子柴「俺さ……この間、野崎にデコピンされただろ?」

千代「……あっ、そういえば」

御子柴「……アザがねえ」

千代「ええっ!?」

御子柴「まさか佐倉……野崎とタッグ組んで俺をはめたのか?」

千代「ち、違うよ! 本当にアザがでてきたんだよ!」

野崎「佐倉の言ってることは本当だ」

千代「野崎くん!」

野崎「佐倉……いきなりなんだが」

千代「な、何?」

野崎「今日は家に来てもらってもいいか?」

千代「!! う、うん!」

御子柴「原稿か?」

野崎「……悪役研究だ」

御子柴「なんだよそれ……」

野崎(帰りにあの事を告げよう……いきなり過ぎるかもしれないが)

野崎(だがその前に確認したいことがある)

野崎「……佐倉」

千代「?」

野崎「……お前が以前好きだと言っていた男のことなんだが……」

千代「!!」

野崎「……結ばれないかもしれない」

千代「!!!!?」

千代「……え……え?」

野崎(ショックを受けてる……無理もないな)

野崎「すまない……こんなことを部外者が言うのも失礼だったな……だが運命には抗えない」

野崎「……」チラッ

御子柴「な、なんだよ」

野崎(やはりアザはないか)

野崎「……俺は健全だな」

御子柴「いきなり他人の恋に結ばれないって言うやつのどこが健全だよ!」

野崎「詳しいことは帰りに話す……二人っきりでいいか?」

千代「ふ、二人っきり!?」

野崎「……ダメか?」

千代「そ、そんなことないよ! じゃあ後でね! 悪役研究頑張って!」ダッ

野崎「あ、ああ……」

御子柴「……野崎、なんかあったのか?」

野崎「……」

野崎「【安価下1】」

1.一応お前にも説明した方がいいかもしれないな

2.……何でもない

野崎「一応お前にも説明した方がいいかもしれないな」

御子柴「……はぁ?」















御子柴「なっ……お前マジで言ってんのか!?」

野崎「……」

御子柴「そんなん親父さんの冗談かもしれねえじゃねえか!」

野崎「……だが佐倉のアザはどう証明する?」

御子柴「!!!」

野崎「……佐倉には申し訳ないことをしたな……好きでない人と結ばれるなんて」

御子柴「……あのなあお前」

野崎「??」

御子柴「……」












千代『私、野崎くんには直接好きって言いたいの!』












御子柴「……なんでもねえよ」

野崎「……そうか」



女子1「千代ー食べよー」

千代「うん!」

女子2「……でさー、その人拳銃で暴れてさー」

女子1「怖ー……」

千代「!!」











拳銃……けんじゅう……『けん』じゅう……剣さん……野崎くん!!











千代「のざ……のざ……」

安価下1のコンマ下1ケタ判定

01〜50 話さない

51〜00 話す

千代「こ、怖いねそれー……」

女子1「でしょー?」

千代「……ふう」

千代「……」

千代(朝、野崎くんが言ってたこと……どういうことなんだろう?)

放課後

野崎「佐倉……帰ろう」

千代「うん!」















御子柴「……」

御子柴(等々野崎と佐倉が付き合うのか……あいつ大丈夫なのか?)

御子柴(不安だけど……俺があいつらの邪魔すんのもアレだしな)

御子柴(……いや、俺にもやるべきことはあるな)

野崎「……よし、今日もベタを頼むぞ」

千代「はい! 頑張ります!」

野崎「……だがその前に」

千代「??」

野崎「……」

野崎(【安価下1】)

1.アザの件は……明日が休みだから明日話すか、今日はsmプレイだ

2.smプレイは……正直どうでもいいな、今日はアザの話だ

3.両方とも大事だ……両方話そう

野崎(smプレイは……正直どうでもいいな、アザの話だ)

野崎「佐倉、俺の顔をしたアザなんだが……」

千代「……?」

野崎「そのアザが刻まれると……」

千代「刻まれると……」

野崎「刻んだ本人と結婚するんだ」

千代「……」

野崎「……」

千代「……」

野崎「……」

千代「……」

野崎「……」

千代「……」

野崎「……」

千代「ええええええええええええええっ!?」

千代「て、ててててててててことは、の、のざざざざざざきくくくくくくくくんと、わ、わたたたたたたたたたた」

野崎「落ち着いてくれ佐倉!……いや、無理もないか」

千代「本当に……本当なの?」

野崎「あ、ああ……父さんが言っていた……」

ガバッ

千代「!!」

野崎「佐倉……本当にすまない!! お前の恋を……俺が邪魔してしまって!」

千代「の、野崎くん……」

野崎「運命とは……なんて残酷なんだろうか……」

千代「……野崎くんは?」

野崎「……?」

千代「野崎くんは……この運命を……私をどう思ってるの?」

野崎「!!」

千代(…はっ! 私、つい何て事を!!)

野崎「佐倉……」

千代「……あっ! き、気にしないで! 今のはね……」

野崎「……いや、答えよう」

千代「!!」

野崎「【安価下1】」

野崎「面白いクラスメート兼とても大事なアシスタント兼とても大事な友達だ」

千代「……友達」

野崎「……ああ、俺たちの関係は今までは友達だったんだ」

野崎「だが……この日を境に恋人になる」

千代「……」

野崎「佐倉……本当にすまないが……恋人にワンランクアップする為にも……その……今好きな人は諦めてもらえないだろうか……」

千代「……うん、諦める。 それで野崎くんと付き合う」

野崎「佐倉……」

千代「よ、良く考えてみればさ、野崎くんが奪ったことになるんだよ! これって悪役の参考になるんじゃないかな?」

野崎「そ、そうか! 昼ドラのような展開だな!」

千代「で、でしょ!?…それに私が好きな人は……」

野崎「人は……」

千代「な、なんでもないよ!!」

千代「え、えーと……じゃあ……」

千代「……野崎くん! 改めてよろしくお願いします!」

野崎「……ああ、こちらこそよろしく頼む」

千代(ついにこの時が来たんだ……!!)

野崎(そうか……これからは佐倉を恋人として見ていかないといけないということか)

千代(野崎くんと……あんなこと……こんなこと……)

千代(……)

千代「」バタッ

野崎「佐倉!?」

御子柴「……つーことはマジなのか」

真由「……」コクリ

御子柴「そ、それでよー……結婚は約束されんのか?」

真由「野崎家はみんなデコピンしてアザ頑張ってできた人と結婚します」

御子柴「……もしもだけどよ」

真由「?」

御子柴「運命に抗ったりしようとしたら……どうなるんだ?」

真由「先祖では付き合いたくない人にアザができて国から逃亡したけど恋人が追いかけてきたらしいです」

御子柴「こえーよ」

千代「……はっ!」

野崎「目が覚めたか……」

千代(そうだ……私、妄想したら気絶しちゃったんだ)

野崎「……佐倉」

千代「は、はい!」

野崎「今以上に愛を深めるにはどうすればいい……? 佐倉のことを知るにはどうすればいい……?」

千代「!!!!」

千代(の、野崎くんが……私にそんなセリフを言うなんて……)

千代「ま、漫画のネタに使わない!?」

野崎「あ、ああ!」

千代「わ、私を知りたい!?」

野崎「あ、ああ!」

千代「私の好きな科目は……」

野崎「そ、そういうことじゃない!!」

千代「ご、ごめん……そういう意味じゃないか」

野崎「あ、ああ……お前を知るにはどうすればいいんだ」

千代「え、えっとね……」

野崎「……」

千代「【安価下1】」

千代「……ギュッて抱きしめて」

野崎「……ハグか?」

千代「うん……」

野崎「……分かった」

ギュッ

野崎「……佐倉……温かいな」

千代「うん……野崎くん……」

野崎「……なんだ?」

千代「……持ち上げて抱っこするのはやめて」

野崎「す、すまない」

野崎「でも……今ので佐倉を知ることができた気がする」

千代「本当?」

野崎「ああ、何故だか知らないが抱きしめると佐倉を守らなきゃという感情が生まれた」

千代「野崎くん……私も野崎くんに抱きしめられて……物凄い安心感があったよ」

野崎「佐倉……」

千代「野崎くん……」

野崎「……よし! お互いを少ししれたところで共同作業だ!」

千代「きょ、きょきょきょきょ共同作業!?」

千代(そ、それって……)

野崎「ベタ、頼むぞ!」

千代「ですよね」

数時間後

野崎「佐倉……明日はどこかに出かけないか?」

千代「ええっ!? い、いいの!?」

野崎「ああ、恋人になったのならデートをしないとな」

千代「そ、そっか……」

野崎「どこが行きたい? お前の好きなところでいいぞ」

千代「あ、あのね野崎くん……」

野崎「……」

千代「【安価下1】に行きたいな!」

千代「遊園地……遊園地行きたいな!」

野崎「そうか……よし、明日は最寄りの遊園地に行こう!」

千代「うん!……あっ、そうだ! 私からのお願い!」

野崎「?」

千代「明日遊園地で漫画の資料と題してあれやこれやったら私がデコピン!」

野崎「何!?」

千代「明日は一日中仕事のことは考えて欲しくないの!……ダメかな?」

野崎「……いや、頑張ろう」

千代「野崎くん……!」

野崎「じゃあもう遅いしな、駅まで送ろう」

千代「うん! ありがとう!」

千代「じゃあねーー!」∞・▽・∞ノシノシ

野崎「ああ、明日……」













野崎「遊園地か……」

野崎「こういうのはデートプランとかを立てた方がいいんだろうか」

野崎「……そうだ、ここは『恋しよっ』を参考に……」












鈴木『マミっコーーーー!』

マミコ『鈴木っくーーーーん!』←崖から落ちそう













鈴木『君の特等席だよ、マミコ』

マミコ『鈴木くん……!』














野崎(デートというデートをしていなかった……!)

野崎(……そうだ、こういうときには【安価下1】に相談してみよう)

野崎(そうだ……こういうときには剣さんに相談してみよう)

プルルルル

野崎「……出ないな」

ブー……ブー……

野崎「……ん?」

『メールでお願いします』

野崎「そうか……」

『夢野です。 今度彼女と遊園地に行く事になったのですが、どの様に周ればいいのでしょうか?』

野崎「……どんな返信が来るんだろうか」ソワソワ

ブー……ブー……

野崎「……きた!」

『そんな暇あったらまともな漫画描け』

野崎「……そうか」

野崎「最初は自分で考え、失敗したら俺に相談してくれということか!! 流石剣さん!!」

野崎「……あっ、そうだ」

野崎「明日はデートのついでにsmプレイもしなきゃな」

6日目終了

明日で終われたらいいな

今日は無理っぽいので後日

7日目

野崎「……ついにこの日が来てしまったか」

野崎「果たして……俺は佐倉を喜ばせることができるのか」

野崎「……いや、恋愛のプロであることがこんなことで悩んでどうする」

野崎「……」

野崎「……もうこんな時間か、早く集合場所に行かないとな」

野崎「……確か集合場所はここだな」

千代「野崎くーーーーん!」

野崎「!! 佐倉か……今日の服装はいつもと違うな」

千代「うん! だって……ね?」

野崎「そうか……そういうことか」

千代「……そう、そういうことだよ」

野崎「新しい資料用の服だな!」

千代「」

千代「……あっ!」

野崎「なんだ?」

千代「今野崎くん……漫画の話した!」

野崎「!! しまった!」

千代「デ、デコピン……デコピンしちゃうよ?」

野崎「くっ……約束だからな……しょうがない」

千代「じゃあ……やるね?」

野崎「あ、ああ……」

千代「……」

野崎「……」

千代「……」

野崎「……佐倉?」

千代「……やっぱりできない!」

野崎「何!?」

千代「や、やっぱり……野崎くんを傷つけるなんてできないよ!」

野崎「佐倉……俺は多少の攻撃は効かないぞ?」

千代「そうだとしても……私はやっぱり嫌だな……」

野崎「佐倉……」

野崎「……じゃあこうしよう」

千代「?」

野崎「佐倉が俺を傷つけられないのなら……俺自身で傷つければいいんだ」

千代「?」

野崎「俺が漫画の話をしたら俺自身が【安価下1】をする」

野崎「佐倉にキスをする」

千代「ええええええっ!? ちょ、ちょっと待って野崎くん!」

野崎「なんだ?」

千代「そ、それって野崎くん自体にはダメージないよね?」

野崎「……」

千代「あるの!?」

野崎「俺はまともにキスをしたことがないからな……下手くそなキスを見せるほど恥ずかしいことはない」

千代「野崎くん……」

千代(野崎くんのキス……)

千代「///」

野崎「?」

野崎「そうだ……佐倉」

千代「?」

野崎「その……一週間『恋しよっ』の話をしたらデコピンと言ったが……条件を変えよう」

千代「条件?」

野崎「『野崎くん』と呼んだらデコピンだ」

千代「ええっ!? じゃあ私、なんて呼べばいいの!?」

千代(……というか自分で言っといてあれだけど今日もやるんだね)

野崎「『野崎くん』がダメなら……【安価下1】って呼んでくれ」

野崎「ロリコンって呼んでくれ」

千代「ええっ!? ロ、ロリコン!?」

野崎「瀬尾にそう言われたからな」

千代「で、でも……別に野崎くんはロリコンじゃ……」

野崎「あっ」

千代「……あっ!!」

野崎「……いや、今回だけOKだ」

千代「う、うん……ごめんね」

野崎「気にするな、行こう」

千代「うん!」

野崎(漫画の話をしてはいけないのか……)

千代(野崎くんって呼んじゃだめなんだ……)

野崎「……」

千代「……」

野崎・千代(これがデート……恐ろしい)

千代「ついに来たね、遊園地!」

野崎「ああ」

千代「最初はどうするの?」

野崎「【安価下1】だな」

野崎(ここはやはり定番の……)

野崎「……ジェットコースターだろうな」

千代「な、なるほど……」

野崎「……」












マミコ『鈴木くん……私、絶叫マシン苦手なの』

鈴木『大丈夫だよマミコ……僕がいれば安心だよ』

マミコ『鈴木くん……!!』













野崎(……いや、これはお化け屋敷か)

野崎「ジェットコースターは苦手か?」

千代「う、ううん! そんなことないよ! それに私、のざ……ロ、ロリコンくんと一緒だったら尚更平気!」

野崎「そうか、ならいいんだ」

千代「ふ、二人で手を繋いだりとか……」

野崎「ああ……そうだな」













千代「……」

野崎「さ、佐倉……落ち込むな」

千代「ごめんね……私の所為で」

野崎「お、お前の所為じゃない!150cm以上というハードルが高い運営側が悪いんだ!」

千代「私……もうちょっと背が高かったらなあ」

野崎(まずい……佐倉が落ち込んでいる!)

野崎(こんな時は……フォローだ!)

野崎「さ、佐倉! 背が低いっていうのはいい事でもあるんだぞ!」

千代「いい事……?」

野崎「【安価下1】!」

野崎「お姫様だっこがしやすい!」

千代「!」

野崎「鹿島みたいに背が高かったらお姫様だっこできないだろう!」

千代「そ、そっか……」

野崎「よ、よし佐倉! 俺がジェットコースターをやってやろう!」

千代「えっ?」

ガシッ!

千代「!!」

野崎「お姫様だっこで走る!」ダッ

千代「や、やめてロリくん! 下ろして!/// 嬉しいけど!///」

野崎「ど……どうだった……俺のジェットコースターは?」

千代「す、凄く楽しかった……ありがとう///」

千代(うう……いろんな人に見られた……)

千代(でも……野崎くんの気持ち、凄い伝わったよ!)

千代「あ、ありがとね! 元気出てきたよ!」

野崎「そうか……なら良かった」

野崎(……ん? あの建物、資料の参考になるな)

千代「次はどこに行くののざ……」

野崎「よし、早速撮え……」










安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜50 野崎、撮影

51〜00 千代ちゃん、喋る

千代「の……ロリくん! 次はどこに行くの?」

カシャ

千代「!!」

野崎「し、しまった! 撮影を……」

千代「ロリくん……」

野崎「やはり……キスをしないといけないのか?」

千代「うんした方がいい! 絶対した方がいい!」

野崎(笑顔だ……佐倉はドSなところもあるのか)

野崎「キスか……人前のないところでいいか?」

千代「う、うん! 私もそうしたい!」

野崎「じゃああっちに……」











野崎「ここでいいか?」

千代「……うん」

千代(の、野崎くんと……キス!)

野崎「じゃあ……やるぞ」

千代「うん///」













野崎「……」

千代「……」

千代(……あったかい)

野崎(……そろそろか)

千代「……あっ! ダメ!」

野崎「?」

千代「も、もうちょっとだけ……ダメかな?」

野崎(Sだ……)

野崎「その……佐倉、俺のキスはどうだった?」

千代「ぜ、全然下手じゃなかったよ! 寧ろ上手!」

野崎「……本当か?」

千代「うん!」

野崎「そうか……アドバイスとかあるか?」

千代「あ、アドバイス!? キスに!?」

千代(でも……野崎くんのことだから間に受けるかも)

千代「……ア、アドバイスはね……」

野崎「アドバイスは……」

千代「【安価下1】」

千代「も、もっと強く抱きしめて!」

野崎「強く……」

千代「うん! どこにも行かせない、っていう感じが足りなかったかな……って」

野崎「そうか……ありがとう、次は気をつける」

千代「うん!」

千代(……次は強く抱きしめてくれるのかな///)

千代「じゃ、じゃあ次はどこにしよっか?」

野崎「【安価下1】だな」

野崎「ミラーハウスだな」

千代「ミラーハウス……いいね!」

野崎「さっきのドタバタを……不思議な空間で落ち着こうと思ってな」

千代「そうだね!」

野崎「ここも結構時間がかかるんだな」

千代「そうだね……」

千代(ミラーハウスかぁ……野崎くんがいっぱいいるんだろうなあ)

千代(あっちにも野崎くん、こっちにも野崎くん……)

千代「……おほほぉ〜///」

野崎(嬉しそうで良かった)

ミラーハウスの中

千代「おおおおおお!///」

野崎「改めて見ると本当に凄いな……」

千代「す、凄い! こんなにの……ロリくんがたくさん!」

野崎「ああ、佐倉もいっぱいいるな」

野崎「……」

野崎(たくさんのマミコ……若しくは鈴木……妄想して脳内で沢山増えてる、といったところか)

野崎「ちょっと写真かスケ……」

千代「あっちこっちにの……」

安価下1のコンマ下ニケタ判定

01〜50 野崎、撮る

51〜00 千代ちゃん、喋る

野崎「資料になる!」カシャ

千代「……あっ!」

野崎「……はっ!」

千代「……」

野崎「佐倉……俺はこんなにも約束を破って本当にいいんだろうか?」

千代「寧ろ積極的に破ろう!!」b

野崎「ドSだ!!」

千代「で、でも! 折角だから撮っちゃおう!」

野崎「あ、ああ……」

カシャ! カシャ!

千代(一つの画面に野崎くんがいっぱい……ほほほ〜///)

野崎「……よし、ある程度撮った、外に出るか」

千代「うん!」

野崎「……じゃあ……やるぞ」

千代「……うん、ちゃんとしっかり抱きしめてね? 」

野崎「ああ……」













野崎「……」

千代「……」

千代(凄い……本当に強く抱きしめられてる……束縛されたみたいだなぁ)

千代(……)

千代「の……ロリくん」

野崎「??」

千代「苦しい……」

野崎「す、すまん」

野崎「すまない……大丈夫だったか?」

千代「う、うん! 痛かったのは最初だけだったから! 後は平気だったよ!」

野崎「うーん……もっと上手いキスをするには……」

千代「……アドバイス欲しい?」

野崎「……ああ、頼む」

千代(さっきので十分だけど……たまには欲張ってもいいよね!)

千代「アドバイスはね……」

野崎「アドバイスは……」

千代「【安価下1】」

千代「舌を入れて!」

野崎「舌だと!? キスするのに舌を入れるのか!?」

千代「う、うん! それが普通なんだよ!」

野崎「それが普通なのか……分かった、次は気をつける」

千代「うん!」

千代「……」

千代(どうしよう……私、とんでもないこと言っちゃった!)

千代(つ、次……野崎くんが写真とか撮ったら……し、舌を……)

千代(ーーーーーーーー!///)

野崎「さ、佐倉……」

千代「は、はい!」

野崎「あっという間に昼だ……そこで食べよう」

千代「う、うん! そうだね!」












野崎「さて……いただきます」

千代「いただきまーす!」

野崎「……」ワナワナ

千代「……写真撮りたい?」

野崎「い、いや……そんなことは……」

野崎(佐倉はさっきから我慢しているのに……俺ときたら!)

千代「……今だけいいよ」

野崎「佐倉……」

千代「そ、その代わり……」

野崎「?」

千代「私も……野崎くんって呼んでいいかな?」

野崎「佐倉……」

野崎(……相当我慢してたんだな)

野崎「……ああ、勿論だ」

千代「!!」パァ

野崎(……嬉しそうだ)

千代「の……野崎くん!」

野崎「はい」

千代「野崎くん! 野崎くん! 野崎くん!」

野崎「はい」

千代「野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん!」

野崎「は、はい……」

野崎「よし、じゃあ俺も」

カシャカシャカシャカシャ!

千代「す、凄い勢いでシャッターを……」

野崎「いいのが撮れた!」パァ

千代(野崎くん……凄い嬉しそう……)

千代「野崎くんの笑顔を見てると……私も嬉しくなっちゃうな!」

野崎「ああ! 俺も……」

千代「俺も……?」

野崎「写真がたくさん撮れて嬉しいぞ!」

千代「……」

野崎「……ん? どうした佐倉」

千代「な、なんでもないよ! 気にしないで!」

野崎「そうか……」

野崎「よし……後半戦だな」

千代「そうだね!」

野崎「閉園時間を考えると……あとは二回ってところか」

千代「二回……」

野崎「慎重に……慎重に考えないとな」

千代「……そうだ!」

野崎「?」

千代「次は……【安価下1】がいいな!」

千代「コーヒーカップがいいな!」

野崎「コーヒーカップか……いいな」

千代「そ、それに……二人で乗れるからね!」

野崎「ああ、確かにな……じゃあ行こう」

千代「うん!」

千代「ここも結構並んでるね……」

野崎「ああ……」

千代「……あっ!」

野崎「どうした佐倉?」

千代「あ、あそこ! あそこ見て!」

野崎「ん? ……!!」

野崎「驚いた……まさか【安価下1】も来ていたとは」

野崎「驚いた……まさか前野さんも
来ていたとは」

前野「よーし! コーヒーカップに乗ってブログ用の写真撮るぞー!」

千代「ど、どうしよう……見つかったら色々と面倒なことになりそうだよね」

野崎「くっ……これは厄介なことに」

千代「じゃあ……違うやつ乗る?」

野崎「いや、ダメだ! 佐倉の願いを無駄にするわけにはいかない!」

千代「ロリくん……」

野崎(どうすれば……どうすれば前野さんにばれずに……)

野崎(……そうだ!)

野崎「佐倉……一回列から出るがいいか?」

千代「?」

野崎「たぬきグッズをばら撒いて……前野さんを誘導させる!」

千代「なるほど! いいねそれ!」

野崎「しかし自分では言ったが……そう都合よくたぬきのグッズはあるのだろうか」

千代「そ、そっか……」

都「……あら、野崎くんに千代ちゃん?」

千代・野崎「!!」

野崎「み、都さん! どうしてここに!?」

都「友達と遊びに来たのよ〜」

千代「その友達って……」

都「あ、今はトイレよ」

野崎「都さん……いきなりで申し訳ないのですが……」

都「?」

野崎「た、たぬきのグッズとか……持ってませんか?」

都「……」

野崎「……すみません、そんな都合よくあるわけが……」

都「ストラップ10個ほど……」

千代「持ってるんですか!?」

都「前野さんに無理矢理もらったの」

野崎「その……それって大切なものだったりするんですか?」

都「いや、そういうわけじゃないけど……」

野崎「あの……そのストラップ……遠くにばら撒いてもいいですか?」

都「?」

千代「実は……あそこに前野さんが……」

都「……あら、本当だわ」

野崎「前野さんがあそこにいると……俺たちと同じグループになってしまうんです!」

都「……あ、だからたぬきを?」

野崎「はい……」

都「……いいわ、だったらばら撒きましょう!」

野崎「都さん……」

千代「ありがとうございます!」

都「気にしないで……それっ!」

前野「早く僕の番にならないかなー♪」

前野「……ん?」

ブワッ

前野「あ、あれは……タヌキのストラップ!!」

前野「ま、待って! 僕のタヌキ!」ダッ











千代「凄い……本当に行っちゃった」

野崎「都さん、本当にありがとうございました」

都「いいのよ、困った時はお互い様でしょ?」

野崎「しかし……前野さんはタヌキの為なら死んでも構わなさそうだな」

千代(私は野崎くんの為なら死んでも構わない! ……あっ、死んじゃダメだ)

都「じゃあ二人とも、楽しんでね〜」

千代「はいっ!」

野崎「ありがとうございました! ……よし、コーヒーカップを楽しむぞ!」

千代「うん!」












グルグルグルグル……

千代「回っているだけでもこんなに楽しいんだね!」

野崎「そうだな」

千代「もっと回してもいいかな?」

野崎「ああ」

グルグルグルグルグルグルグルグル!

千代「うわあっ!?」

野崎「佐倉が飛ばされた!?」

千代「ご、ご迷惑をおかけしました……」

野崎「……ま、まあデートにはハプニングは付き物だからな」

千代(そういえばこれ、デートだったね……)

野崎(……ハプニングか)

野崎「今の出来事を漫画の……」

千代「ありがとうのざ……」









安価下1のコンマ下2ケタ判定

01〜50 野崎喋る

51〜00 千代ちゃん喋る

千代「ありがとう野崎くん!」

野崎「ああ気にす……ん?」

千代「……あっ!」

野崎「……すまない、許してくれ」

千代「う、ううん。 ルールだもん……」

……パン

千代「……へ?」

野崎「……」

千代「……い、いつもと威力が違くない?」

野崎「……もう分かったんだ」

千代「?」

野崎「もういいんだ……悪役の気持ち、よく分かった」

千代「ほ、本当に? 気、使ってない?」

野崎「そ、そんなことはない……」

千代「私、の……ロリくんのためならなんでもするよ!」

野崎「ああ、その気持ちで十分だ」

千代「ロリくん……」

野崎「悪役に成り切るというのは……本当に嫌いな人にしかできないんだな……」

千代「……」

野崎「前野さんを対象にするべきだった……!」

千代(凄い悔しそう……!)

野崎「だがイタズラの手段は色々分かった……デコピン、からし入りカレー、そしてsmプレイ……」

千代「smプレイ!? だ、誰かとやったの!?」

野崎「? さっきお前とやったじゃないか」

千代「ええっ!?」

野崎「キスを笑顔で要求する様はSそのものだった……」

千代「あれがsmプレイなの!? 」

野崎「……違うのか?」

千代「うん、smプレイっていうのは……」

野崎「というのは……?」

千代「不眠不休でベタの作業をやらせることだよ!」

野崎「なるほど!!」

千代「あ! もうこんな時間だ!」

野崎「いよいよ次で最後だな……何がいい?」

千代「わ、私が決めていいのかな?」

野崎「勿論だ」

千代「じゃあ……【安価下1】!」

千代「じゃあ……観覧車!」

野崎「……なるほど! やはり締めは観覧車だな! 流石佐倉!」

千代「そ、そんな褒められる程のことじゃないよ!」

野崎「よし……最高の思い出にするために行くか!」

千代「うん!」

素敵な空の旅をごゆっくり〜〜

野崎「……」

千代「……」

野崎「……二人っきりだな」

千代「そ、そうだね////」

野崎「……」

千代「……」

野崎「夜景……綺麗だな」

千代「う、うん……」

野崎「……」

千代「……」

野崎・千代「こんなとき御子柴(みこりん)なら『お前の方が綺麗だぜ』とか言いそうだな(だよね)」

野崎「!」

千代「!」

野崎「……ふっ」

千代「……ふふ」

野崎・千代「あはははは!」

千代「………今日はごめんね」

野崎「……どうした急に?」

千代「漫画の話しちゃダメだって……苦しかったよね」

野崎「……俺こそ悪かったな。 ここ一週間、寂しい気持ちだっただろう」

千代「……」

野崎「……」

千代「もういいかな?」

野崎「……ああ、俺もいいか?」

千代「うん……」

野崎「……早速夜景をスケッチだ!」

千代「背景描けるようになるといいね野崎くん!」

野崎「半分いったな」

千代「そうだね……」

野崎「……」

野崎(ここは……あれをするタイミングなのか?)

野崎(……いや、そうに違いない!)

野崎「……佐倉」

千代「?」

野崎「【安価下1】」

野崎「……全てドッキリなんだ」

千代「………」

千代「………へっ?」

野崎「……」サッ

『ドッキリ大成功』

千代「!!!」

野崎「その……なんというか……すまなかった」

千代「……」

野崎「……ここが最高のバラすタイミングだと思ってな」

千代「……」

野崎「どこからドッキリかと言うとな……」

千代「……聞きたくない」

野崎「!」

千代「ドッキリだったなんて……聞きたくないよ!」

野崎「佐倉……」

千代「今まで私を弄んでたの!? なんで!? どうして……!」

野崎「ま、待ってくれ……落ち着いてくれ!」

千代「私、今日を……ずっと楽しみにしてたのに!」

野崎「……」

千代「最高の思い出になるんだって……これから野崎くんと一緒になれるんだって……」

千代「なのに……なのに……全部嘘だったの!?」

野崎「……ああ、全て嘘だったんだ」

千代「!! 酷い……酷いよ野崎くん……うぅっ……」

野崎「ち、違う! 全て嘘というのはそういうことじゃない!」

千代「……」

野崎「お前の気持ちに気づいていなかったのが嘘……ドッキリだったんだ!」

千代「!!!!」

野崎「自分でも分かんなかったんだ……俺はお前のことを……友達として見ているのか……異性として見ているのか」

千代「……」

野崎「長い期間が欲しかったんだ……俺の気持ちを確かめたいために」

野崎「だが……今日で分かったんだ……お前と今日、恋人として過ごして……」

千代「……」

野崎「……俺の初恋は……お前だ佐倉」

千代「!!!!!」

千代「ほ、本当に……? ドッキリじゃない?」

野崎「ああ、この気持ちは本当だ」

千代「……」

野崎「もしかして……疑ってるのか?」

千代「うん……」

野崎「……どうやったら信じてもらえる?」

千代「……【安価下1】」

野崎「!」

千代「【安価下1】したら……信じるよ」

千代「ちゃんと正面から私のことを『好きだ』って言ってくれたら……信じるよ」

野崎「好きだ」

千代「!」

野崎「俺は佐倉のことが好きだ、誰よりも」

千代「野崎くん……」

野崎「俺はお前と一緒にいたい、これからもだ」

千代「……」

野崎「もう一度言う……俺は佐倉が好きだ」

ギュッ

千代「!!//」

野崎「……好きだ、何度でもいう」

千代「……」

ギュッ

野崎「!」

千代「私もだよ……私も野崎くんの事が……大好き!」

野崎「佐倉……やっと言えたな」

千代「うん! 言えたよ!///」

野崎「……もうすぐ着くな」

千代「うん……」

野崎「……佐倉」

千代「?」

野崎「俺の気持ち……受け止めてくれるか?」

千代「!!」














野崎「……」

千代「……」

千代(……ちゃんと舌入れてる……ちゃんと強く抱きしめてる……)

千代「……」

『着くまでこれでいいか?』

千代(真由くんみたい……)

千代「……」コクリ

千代(……なんか私も真由くんみたいだなぁ)

ありがとうございました〜

野崎「……スタッフに見られたな」

千代「……うん、見られちゃったね///」

野崎「……今日はありがとう」

千代「うん! こちらこそありがとう!」

野崎「……そうだ、明日はベタは大丈夫か?」

千代「うん! 大丈夫だよ!」

野崎「ああ、なら良かった。 佐倉と仕事ができないのは寂しいからな」

千代「野崎くん……」

野崎「明日も……そしてこれからもアシスタントを頼んだぞ」

千代「はいっ! 頑張ります夢野先生!」

野崎「……人生のアシスタントもな」

千代「!!」

野崎「……って御子柴なら言いそうだな」

千代「……ふふっ、そうだね!」

野崎「……じゃあここでお別れだな、おやすみ」

千代「うん! お休みなさい!」

御子柴「……」

真由「……」ダッ

御子柴「行くなよ!」ガシッ

真由「お祝いしないといけないじゃないですか」

御子柴「そういう場面じゃねーだろ!」

真由「……」

御子柴「……とにかく、二人が結ばれて良かった」

真由「……」

御子柴「……けどあいつら変わっちまったな……まあいい意味でだけどよ」

真由「……」

御子柴「……真由、次はお前の番じゃねえの?」

真由「正直恋愛とかめんどくさいです」

御子柴「だと思ったわ」

〜総評〜

千代「凄いんだよ! この間野崎くんが……」

野崎「何を言ってるんだ! 佐倉の方が……」

御子柴「お、おう……」















野崎「聞いてください! あの時の佐倉が……」

堀「あ、ああ……」

若松「凄いですね……」













千代「そしたら野崎くんが私にね……」

結月「スゲーじゃん」

鹿島「は、はあ……」














野崎くんは……佐倉は……野崎くんは……佐倉は……














野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉野崎くん佐倉

千代「全校生徒が1日一回は必ず『野崎くん』と『佐倉』っていう単語を耳にするんだって」

野崎「ほう……」

御子柴(お前らのせいだろ)

千代「みんな今ごろ野崎くんの魅力に気づいたのかな?」

野崎「それは俺が全力で阻止する」

御子柴(そんでこいつは誰だよ、原型ねえよ)

野崎「……そうだ佐倉、この間の一週間のデコピンの件だが……」

千代「?」

野崎「あれだけ俺の事が好きなのによく耐えたな……お詫びと言ったらなんだが今一つだけ願いを叶えてやろう」

千代「本当!?」

野崎「ああ、なんでもいいぞ」

千代「じゃあ……【安価下1】!」

千代「じゃあ……私が精一杯のデコピンを野崎くんにするよ!」

野崎「よし来た! 来い!」

御子柴(笑顔じゃねえか)

千代「……えいっ!」パァン!

野崎「うっ!」

千代「……い、痛かった?」

野崎「痛かった……物凄く! だが……」

千代「?」

野崎「佐倉の愛は十分に伝わった!」

千代「野崎くん!」ギュッ

野崎「佐倉!」ギュッ

御子柴(……俺は毎日この光景みんのかよ)

わーい、恋愛描写へったくそー

デコピンいっぱいされると「漫画の参考になった! ありがとう」だけで終わるEDになる予定でしたがこんな展開ではそんなの関係ないですね

3周目は……やめます、これが続くのが想像できなくなったので……

最後に読んでくださった方、安価に協力してくださった方々、本当にありがとうございました。気が向いたらですが今度は安価じゃない野崎くんssを書いてみたいと思います

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