犬「お前ら俺達のことをワンちゃんワンちゃん言うけどよ」(10)

犬「あれさ、すっげえおちょくられてる気分なのよ、分かる?」

犬「人間から見たらみんな可愛いってだけでさ、もうそんな事言われる年じゃないのよ」

犬「チワワとかヨークシャーテリアは見た目が可愛いってだけで言われるしさ、あいつら最近童貞捨てたんだよ」

犬「もう高校生なのに○○ちゃんとかお婆ちゃんに言われたらなんかムズムズくるだろ?そんな感じなんだよ」

猫「その気持ちわかるわー」

犬「ああ、猫じゃないか。やっぱわかる?」

猫「俺達もさ、見た目こんなんだけど立派な大人なのよ」

猫「このまえ日向でウトウトしてたらさ、うちの馬飼い主がビデオ取ってんのよ。なんか小声で可愛いー!とか言ってるし」

猫「でそのビデオがテレビに流れたのよ。なんか変なseと気持ち悪い声入ってるし」

猫「いやね、seは100歩譲っていいとしよう。あの声なんだよ、俺雄なのになんで女の声なの?」

猫「なにが『今日はいい天気だニャ・・・ウトウトしちゃうニャ・・・』だよマジ勘弁しろよ。俺はただ眠かっただけじゃボケ」

猫「おまけにうちの飼い主が無理やり膝の上にのしてきて『ほらミケロー、お前が写ってるよ!可愛いねー!!』俺飯食ってたんだよ無理やり連れてくんなや右フックかますぞオラ」

犬「俺達も甘えたい時はあるんだよ?でもそんなときに限って構ってくれないんだよ」

猫「人間の都合で考えないでほしいよな。タイミングが重要なんだよこういうのは」

バサバサ

鳥「よう、なんの話?」

犬「よう鳥。いやな、飼い主について愚痴りあいしてんの」

鳥「なるほどな、俺も愚痴っていい?」

犬・猫「おk」

鳥「うちに餓鬼がいるのよ、3歳ぐらいのな」

鳥「そいつが毎日俺に向かって『おはよう!キューちゃん!』って言うのよ?たぶん俺の口からオハヨーっていうのを期待してるのと思うんだ」

鳥「でも俺しゃべれるわけねーしまず俺九官鳥じゃねーし」

猫「そういえばお前ってどんな種類の鳥なの?」

犬「大きさ的に雀辺りかと・・・」

鳥「俺?タカだよ」

犬・猫「!?」

鳥「まあ驚くのも無理はないな、まだ生後間もないからさ、小さいんだよ」

犬(それにしては喋り方といい威厳といい一歳には見えん・・・これがタカの持つカリスマなのか?)

いや、生後間もないって今飛んで来なかったか?

1歳なら分かるけど…

まぁ1歳なら充分な大きさになってる訳だけど

>>7鳥「俺って特別らしいからな!」ババーン

鳥「俺はどうやら100万分の一で生まれる確立のタカらしいんだ」

犬「いっきに壮大になってきたな」

猫「それでそのカリスマ性か。納得」

数十分後

犬「さて、もうそろそろ飯の時間だ、また明日なー」

猫「おう、またなー」

鳥「んじゃバイバイ」

トトトト  バサバサバサ

犬「・・・ふう、薄暗い道を一人で歩くのは慣れないぜ」

犬「おまけにこのご時勢、犬一匹なんか歩いてたら即保健所送り。首輪は苦しいしダサイからつけてないしなあ・・・」

犬「ん?あいつは・・・」

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