犬「何かの能力に目覚めた」「安価」 (64)

犬 (フゥ……)グデー

犬 (散歩の時間。目が覚めたら何か、こう、体に違和感があった)

犬 (それを俺は瞬時に理解した。何故かは分からない)



犬の能力

>>5

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400845627

チンコを如意棒に変える

女「ジョンソンちゃーん、散歩に行くよーっ!」

犬「ワンッ」フリフリ

犬 (っとと、やっと散歩か)

女「あれ? おちんちんが何か変じゃない?」

犬「ワーフン」

女「気のせいかな?」


 犬「"ちんこを如意棒に変える能力"…ってなァ」ニヤァ


女「ジョンソンちゃーん?」

犬「ワン」

女「あれ、喋ったようにみえたのも……気のせい?」

犬「ワッカラワンワン」


─町内の公園─


犬 (ふぅ……)

犬 (やっぱ公園は渋いな。こりゃあ、野糞も捗るぜ)

女「あらー、ジョンソンちゃんトイレなの?」

犬 (お前はいいから黙って俺の糞を見てろ)


そんな時、俺は後方からの敵意の目を感じたのさ。
まさしくそいつは──


ライバル >>10

やもり



やもり「ぃよう、犬っころォ!」

やもり「相変わらず人間の世話になってんのかァァァい?」


犬「……」

女「あれ、また幻聴が……今度はやもりが…?」

犬「……ふぅ」ヤレヤレ

犬「おい、人間の牝」

女「え、私?」

犬「そうだ」


 犬「俺の後ろに引っ込んでろ……!」


 やもり「ヒャヒャヒャァーッ!」


女「う、うん……?」

牝は俺の三歩ぐらい後ろへ下がる。
へっ、人間の癖になかなか利口じゃないか。



やもり「おいおい犬っころォ?」

やもり「まさか…いつもみたいにてめェが優位に立てるとでも思ってんじゃあないだろうなァ……おいィ!」


犬「違うのか、虫けら」


やもり「ヒャヒャヒャ……」

やもり「ソウッ! 俺は力を得たのだァーッ! とてつもない、限りない!」


犬「まさかお前も能力を……!」


やもり「教えてやるよ、俺の能力ゥ……」


 やもり「>>15ッ!」ドンッ

尻尾が2ミリ長くなる

犬「な、何……?」

俺は耳を疑ったさ。そりゃあな。


やもり「何だァ? 聴こえなかったかァ?」

やもり「俺の尻尾が能力で2mm伸びたっつってんよォ! どういうことか分かるかァー?」


犬「知らんッッッ!」


やもり「教えてやるよ、やるよッ!」

やもり「つまり…てめえの……」



 やもり「『死期』が2000μm縮んだってこったよォォォーッ!?」



ほとんど絶叫に近い雄叫びを上げながら、やもりの野郎は、

やもり「ヒャアアアッ!」シュッ



俊敏で軽快な動きで、その長くなった尻尾をこちらへ叩きつけてこようとする。


犬「そんなちんけな武器で何が出来るんだッ!」


犬「ガウウッ!」ニッ


歯茎を見せて今から噛み殺すぞ、と合図するが。
野郎、なかなか根性がある。躊躇せずジグザグにこっちへ向かってくる


ペシッ!


やもりの伝家の宝刀『尻尾』
その威力 >>20

犬についてたノミが死ぬ



犬「しまった──っ!」ビクンッ


油断してしまった。これも昨日飯を食べ過ぎたせいだ。


やもり「オルルァッ! どうだ、参っ──




 ノミ「ギャアアアーッ!」プチッ




やもり「──たか?」


犬「!?」

犬「ノ、ノミ……?」

犬「ノミなのか……?」

嘘だ。そんなの。


やもり「?」


犬「ノミノミノミ……」


 ノミ「ぐふっ」グッタリ


 犬「ノミィィィィーッ!」



生まれた頃から一緒に育った旧友。

──ノミ「よう、俺はノミってんだ。宜しく!」

時には助けてもらった旧友。

──ノミ「へへっ、お前のガン細胞なんざ喰らってやらぁ」

仲違いもした。

──ノミ「馬鹿野郎ッ! お前のお袋が見たら泣くぞ!」

その度に熱く抱擁した。

──ノミ「犬公。お前は俺が面倒見るからなっ!」


旧友でもあり、越えられない父の背中であった。

ノミ。


ノミは死んだ。


 ブチンッ!




 犬「許さんぞォォォォーッ! やもりィィーッ!」





犬「ガルルル…っ!」






怒りによって犬は第二の能力を得た。
それは >>28

遠すぎィ! たね。

セルフkskst

音速で走る



シュンッ!


やもり「な、なんだ…?」

やもり「突然ぶちギレたと思ったら…消えやがって……」

やもり「意味が──

そこで俺はすかさず上に飛び上がって、


 犬「遅いんだよ、お前じゃあッ!」


前足で思いきり踏みつけた。


 やもり「ギャッ!」


プチン…



犬「……ふぅ」



俺は一息ついて、踏んだ所を見る。やっぱり。

 『何も』ない

犬「また今度も、奴は逃げたのか……」

犬「……」ギリッ

あいつとの因縁。それは益々深くなったようだ。


犬 (それにしてもあの力…)

犬 (俺の能力はてっきりおちんちんを変化させるだけの能力だと思ったが……)

犬 (あの速さ…只者では──




女「ジョンソンちゃぁん……」



犬「わふんッ!?」ビクッ

突然牝が話し掛けてきた。何だよ、驚くなあ。

女「えーと、お姉さんは説明がほしい…かな?」

犬「ワンッ!」

女「いや、ワンじゃなくてね…あの……」

女「喋れるでしょ?」

犬「いやそれは」

女「ほらやっぱり」

犬「!」

女「ねえ、ジョンソンちゃん。あなたは一体……」

犬「……」

犬「牝っころ……!」


 犬「それはお前の知る所じゃあねえぜッ!」ダッ


女「あっ、ジョンソンちゃーんッ!」


そう吐き捨てて、俺は奴の温かい手元から抜け出す。
どのみち俺がもう普通じゃないとは知れたんだ。今更悔いなんてない。

悔いなんて、ない。



犬「このまま奴のもとに居てもしょうがない……!」

犬「こうなったら……」


 犬「この能力の仕組みとやらをッ! 犬の分際で暴いてみようじゃないか!」


犬「さあ、行かん! この『能力』を授かった真意を探しにッ!」



──こうして俺の、犬の探求の旅は始まった。



──『第一話 始業』 ・完


強引ですが序章はこれにて終いです。
今日の夜、また二話を始めていきます。


『これまでのデータ』


【犬のジョンソン】 種族:犬 犬種:ドーベルマン

能力:性器を如意棒に変化させる。音速を越える。

人物: 性格は感情的で人間らしい犬。好きなものはチーズだったが、最近はかまぼこ。
飼い主である【女】の手を離れて、一匹、突如発現した能力の謎を追いかける。


【やもりのデイビット】 種族:やもり 出身:沖縄

能力:尻尾を2mm伸ばす能力。威力は歴戦のノミを潰す程凶悪。

人物: 昔から何かとジョンソンに絡む蜥蜴。本人はライバル視している模様。
その因縁の訳は、俗にいう食物の恨みであり、それは深い。
現在行方を眩ませた。


【女】 種族:人間

人物: 動物から見れば、謎の多き女性である。


次に登場させる新キャラ >>35

亀の能力

>>38

今日はこれで寝ます

甲羅を脱ぐと移動が速くなる



─高速道路─


ブオオオンー!


子供「あっ、ルックしてよパパ! 道路にクールなドッグがイグジストしてるよ!」

父親「そんな訳無いだろう。それよりも、窓から身を乗り出して中途半端に英単語を吐くのは止めなさい」

子供「Ok my father.」

父親「Nice and easy.」



──ブルルオンッ



犬「……」トボトボ


俺が今、何故道路になんざ居るのか。気になった者が多いだろうから教えてやる。

それは丁度先週の話だ。人間の牝がシンブンとかいうのを読んでいたから、俺も便乗して読んだのさ。

そうしたらそこになんとあったか。


 ──『霊能力に関する事はお任せあれッ! 現在一名のプロフェッショナルが在籍しています!』


とかいう広告があったのを俺は思い出した。
場所はホッカイドウ。俺がそこへ向かうには『足』が必要だ。
だから、今、空港に向かって歩いている。


犬「……」


 犬「ファック! もう疲れたぜ!」


犬「音速の速さで行けば何とかなると思ったが……」

犬「どうやらあれには何か制限があるらしい。今の俺は一般的な犬だぜ」

犬「…はぁ」


 亀「おやおや…こんな所に『犬』が居ますねェ」


犬「ワギャンッ!?」ビクッ

突然後ろから声を掛けられたぜ。ファック。
俺はすぐさま後ろを振り向いて、構える。


犬「誰だお前は」

亀「貴方こそ誰ですゥ? ここはわしの縄張りですが……もしやァ」

 
 亀「ご存知無いのですかああああッ!?」


威圧。野郎、物凄い迫力を醸し出しているぜ。

犬「…お前も能力者か?」


亀「如何にもッ!」

犬「だがてめえは亀だぜ! 亀が犬に勝てるか!」


 亀「勝てるッ!」

亀「…我が能力を持ってすれば……!」


犬「……!」ゴクッ



亀「見せてやろう! 我が能力!」


 ─亀「『アーマーテイクオフ』ッ!」─


ボォンッ!


犬「!?」

甲羅が……。脱げた……?



【コンマ判定】

偶数→そのまま亀は死んでしまう

奇数→この亀は特別のようだ。自由に能力を使いこなす

ゾロ目→?


↓直下



 亀「あぐ──ッ!?」


鮮血。何が何だか分からなかったが、ただ一つ、奴が愚かだということはわかった。


犬「な……」

犬「随分とワーンダフルな自殺だなァ!」


亀「フン……!」

亀「ば……馬鹿め」


犬「…何?」


亀「この能力は確かに"甲羅を剥いで速度を上げる"能力だッ!」

亀「無論、俺は死にかける……!」


 亀「だが、それは……。もうひとつの>>50という能力を引き出すためなのだあああああッ!」



犬「何ィ!」

甲羅を遠隔操作で三次元起動させて攻撃

亀「ヌゥンッ!」


 ド ン ── ッ !


奴の掛け声と共に、何もないところに降り下ろされた…『ハンマー』
その威力は到底甲羅だとは思えない。道路が『割れて』いる。


 犬「そ、それがてめえの能力か」


亀「どうしました、ワンちゃん? たかが亀に驚いては……イケませんなァ!」

犬「……!」

奴が喋る間も、その甲羅は地面から飛び上がって、空中からこちらを睨む。

犬「…ここは」


犬「俺も……能力をッ!」



 亀「それが出来るかなァ!?」ダッ


犬「なっ…速いッ!?」


亀はその甲羅の下に隠していた、貧弱な体を俺に叩きつけてきた。なるほど、素早い。


威力はいかほど? >>53

弱いが捌きづらく厭らしい


ドンっ


犬「……」

亀「さすがドーベルマン、速度を出してぶつかっても、ものともしませんね……」

犬「……」


 犬「なめてンのかァ……?」ゴゴゴゴッ


亀「…ええ」

亀「本気を出しますともッ!」ダッ


犬「!」


奴は一歩下がって、また突進。また一歩下がって、突進……。
これを繰り返し、その間に俺が避けたり反撃することは、速すぎて出来ない。ファック。


犬「…っく!」

犬「うっとおしいぜッ! オラァ!」


 ズギャンッ!


亀「ッ!?」

俺と奴の体が接触する刹那、俺は能力を使ってやった。馬鹿め、如意棒に顔がめり込んでやがる。


犬「どうだ、これが俺の能力!」




 犬「──"チン棒"──だぜッ!」





亀「…くっ! もう容赦はせん!」

亀「俺の『甲羅』でぶっ潰すッ!」


──ヒュンッ


風を切って縦横無尽に飛び回るソレは、俺にとっての障害になりえなかった。要するに、『攻略済み』


亀 (捉えたッ!)


 ズ ド ン ── ッ !


甲羅は凄い勢いで俺に突っ込んできた。その百獣の王の牙さえ折る硬さのソレが。


犬「…オラァ!」ブンッ


 甲羅「……」メキメキ


パッキィン…


亀「なっ!?」


割れた。それも呆気なく。


犬「お前のその武器、大した脅威でもなかったな」

亀「い、一体どんなトリックを……!」

犬「トリック? いや……」


 犬「単なる力押しだぜ……!」


亀「!」


犬「見えなかったか?」

犬「甲羅は俺のチン棒が『割った』……!」

亀「そんな馬鹿な……!」


 亀「何故そんな芸当がッ!」


犬「そうだなァ……」




 犬「最近『溜まって』たんだよ……それが理由だ」





亀「ふ、ふざけやがってェ!」ダッ


犬「ふんッ!」


亀はお構いなしにこちらへ突進する。
それを俺はバッターの要領で思いっきりチン棒に当てた。ざまあみやがれ。



 亀「ぐ……ぐわらばァーッ!」








──『亀』 再起不能ッ!──







亀「……」ピクピク


犬「二日は起きねえか、ありゃあ」

犬「まあ、どの道放っておけば死ぬだろう」

犬「それよりも俺は急がなければ……この果てしなく長い高速道路を駆け抜けねばならないッ!」


俺は多少痛む如意棒をしまって、トボトボと再び歩いた。


──


2km程いくと、前方を何かが塞いだ。
それは所謂『車』と呼ばれるものである。

犬「…何だよ」


「わお! スッゴく可愛いワンちゃんだわ!」


中から騒々しい声を上げて、人間の牝が出てきた。俺の飼い主だった奴と同じ『匂い』がする。


「持ってちゃお!」ヒョイッ


犬「やめ……わおんッ!」



この女性の正体 >>64

ごめんなさい、今日はもう寝ます。

>>62

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