【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…?
【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…? - SSまとめ速報
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上記スレッドの一つのエンドとなります。興味がある方は是非そちらから御覧ください。
【ご注意】
このお話は龍驤が中心となります。筆者はRJ提督ですので愛があふれがちです。
ご自身なりの龍驤像にこだわりのある方、エセ関西弁が苦手な方、平面恐怖症の方、などはご注意下さい。
それでは始めます。
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おお待ってた
待ってたぞー!
提督「俺の選んだ人は……」
しーん
提督「選んだ人は……その……」
イライラ
青葉「あーもう!男らしくズバッと言っちゃって下さいっ!」
提督「わ、わかった。選んだ人は……龍驤だ!」
どよどよどよどよどよ!
青葉「おおおお!こ、これはまた意外というかなんというか…」
大井「おかしいな……聞き間違いかな……フフフ………」
金剛「テイトクー! わたしじゃないなんておかしいネ!」
龍驤「あ、あはは、うそや……どうせドッキリなんやろ!いややわー! もー、人が悪いで~……」
提督「みんなにもちゃんと話すべきだな。よし、きちんと話そう。みんな近くに集まってくれ」
どよどよわいわい
提督「龍驤はこっちきてくれー」
龍驤「ほ、ほら、さすがに引っ張りすぎやで? そろそろドッキリの看板ださんと、な……?」
加賀「ほら、皆待ってますから行きますよ」
龍驤「な、なんや、加賀もグルかいな! ちょっ、引っ張らんでも歩けるわっ」
提督「しかし、集まってもらった身でなんだが、大所帯だな。みんなちゃんと聞こえてるかー?」
青葉「まぁ、100人以上いますからね。ほら、龍驤来ましたよ」
加賀「ほら、提督がお待ちです」
龍驤「わ、わかっとるって!」
提督「あー、龍驤、成り行きとはいえ大々的発表でびっくりさせたな。すまんすまん」
龍驤「すまんやあらへん! ……って、ほんまにドッキリとちゃうの……?」
龍驤(うそや……これまでそんな素振りいっかいも……期待したらアカン!アカン!)
提督「こんな手の込んだドッキリするかっ!」
金剛「テイトクー、ちゃんと理由聞かせてよー」
大井「ソウデスネ……理由を聞いてから処置を考えましょう……ふふふ……」
鈴谷「どう見てもわたしのほうが勝ってるはずだもん……理由聞いても納得できるかな~♪」
如月「そうですね、わたしでもちょっと勝ってます♪」
龍驤「やかましいわ!」
提督「あー、じゃあ、長い話になるから、ゆっくり聞いて欲しい」
しーん……
提督「えーとな、俺、司令官として配属されたけど……ここに来るまで実戦経験とかもまるで無くてなー」
青葉「へ……? いきなり何の話です?」
提督「最初からじゃないと上手く伝える自信ないんだよっ! 気長に聞いてくれ」
青葉「お、語る気まんまんですね! いいでしょう聞きましょうっ」
提督「じゃあ。続きな。俺は戦うために配属されたわけだけど、深海棲艦という謎の敵。戦えるのは艦娘という特別な存在だけ」
提督「じゃあ俺にできることはって言えば、司令部の運営、作戦立案、補給とか、まぁ、そういうことぐらいだ。大事なことではあるけどな」
提督「そのために必要な勉強と訓練に明け暮れて、卒業したらすぐここに配属だ。今思えば、すんげー不安だったんだよ。ちゃんと戦えるのか?ってな」
提督「で、配属されて、初めて艦娘と会ったわけだ。それが電だな」
電「わたしが一番最初から一緒なのです。えっへん!」
提督「正直、『ぇぇぇぇ』って思ってな。もっとごっついと思ってたのに、こんなちびっこい女の子で。ほんとにこの子が戦うのか?って疑ったもんだ」
電「し、しつれいなのです! ぷんすこ」
提督「わはは、怒るな怒るな、当時ほんとにそう思ったって話だよ」
どよどよ、あははははははは
提督「学んだ通り、建造して仲間を増やしたり、編成したりなんだりして……」
雷「わたしも最初の頃に建造してもらったのよねー」
電「お姉ちゃんが来てくれて嬉しかったのです!」
提督「それで、駆逐艦数隻で、初めて出撃して……。あの時の恐怖は忘れられんよ」
電「怖かったですか?」
雷「言ってくれれば、慰めてあげたのにっ」
提督「これから出撃するお前たちにそんな素振り見せられるかっ。司令官は『作戦は完璧で必ず勝つから、気楽に行って来い』って送り出すのが仕事なのっ」
龍驤「……かっこいい話やけど、うちの話んはずやのに、登場せえへん……」
提督「だから、順番に話すから待てって!」
龍驤(こないな緊張した気持ちで待たされるうちの身にもなってや! アホ提督! )
提督「幸い、近海の深海棲艦は大したこと無くて、何事も無く帰還できてな。あのときのホッとした気持ちは忘れられんよ」
電「そういえば、帰還した時、司令官さんに初めてぎゅってしてもらったです!」
雷「わたしもだったわー。そっか、そんな不安だったのなら、もっとちゃんと抱きしめて上げればよかったわね!」
……ざわざわ……やっぱロリ……ざわざわ……
提督「無事帰ってきてくれて、ほんとにホッとしたんだ! 他意はないからなっ!」
提督「そうやって手探りで近海の探索してて……そうそう、初めて駆逐艦より大きな船が来てくれるってなってな! 電、覚えてるか?」
電「覚えてるのです! 楽しみですねー、これで安心ですねー、って話しながら、司令官さんと二人で迎えに行ったのです!」
提督「で、『艦隊のアイドルぅ!』 だもんなー。いやー、絶句したなぁ」
那珂「ひ、ひっどーい!」
電「実はわたしもびっくりしてしまって絶句だったのです」
提督「すまんすまん、重厚な大型艦が来てくれる!みたい期待ばっかりしててな。そうだな……長門みたいなイメージで考えてたんだよ」
長門「かわいらしくなくてすまんな(ぷいっ)」
提督「え、な、なんで怒ってるの? 」
長門「怒ってなどいないっ!」
那珂「あはは~☆ 長門さんかわいい~。那珂ちゃんと一緒にアイドルやろっ! てか、那珂ちゃんって呼んでよ~」
長門「お断りだ!」
提督「ま、まぁそんなわけで、仲間も少し増えて少しは慣れてきて」
提督「でもな、出撃時の不安は変わらなかった。俺の命令で出撃するこの子たちが……もう帰ってこないんじゃないかってな」
しーん……
提督「そんななか、うちに初めての航空母艦が来てくれた。それが龍驤だった」
龍驤「……覚えとるよ。みんな大喜びやったね……。うちも、こんなに歓迎してもらえるならいっちょやったるか!って思ったわ」
雷「一緒に出撃して、もっとびっくりしたのもよく覚えてるわ!」
電「空母ってすごいって思ったのです!」
――
電「す、すごいのです、敵が近づいてくる前にもう沈めてしまったのです」
龍驤「ふふーん! 開幕雷撃って言うんやで!」
雷「砲撃戦での火力もすごいわね!」
龍驤「ま、艦載機のみんなのおかげやけどな!」
雷「わたしたちとそんなに大きさ変わらないのに、すごいのねー」
電「わたし、将来は龍驤お姉ちゃんみたいな空母になるのです!」
龍驤「さすがにウチのがちょっと大きいで……、え……将来??」
――
提督「あー、だからあの頃、電は龍驤バイザーかぶってたのか」
電「明石さんに作ってもらったのです! 今もお部屋に飾ってあるのです!」
提督「艦娘は強い。深海棲艦と戦い抜き、きっと生き残ることができる。龍驤が参加してくれた頃、やっとそう思えるようになった」
提督「そうして、やっと落ち着いて、レベルアップや新海域の調査なんかができるようになった」
提督「資源にも余裕が出てきて、重巡や空母、戦艦のみんなが徐々に加わり始めたのもこの頃だな」
赤城「最初の正規空母はわたしでした!」
榛名「戦艦はわたしが第一号でした!」
提督「はは、懐かしいな」
提督「強い艦がどんどん仲間に加わってくれる。だが、艦娘とはいえ、前世の記憶があるとはいえ、やっぱり初航海・初戦闘に不安がない訳がない」
提督「そのためにも、たとえ戦艦でも正規空母でも、まずは航海や戦闘に慣れてもらってから、自信をもって前線に送り出したいと思った……誰も失わないために」
しーん……
提督「当時、俺が一番信頼して、新しい仲間の『初めて』を安心して任せられるのは、やっぱり龍驤だった」
龍驤「………」
赤城「懐かしいです、わたしの初出撃も龍驤さんに連れて行ってもらいました」
――
赤城「ついに実戦ですか……艦載機、上手く飛ばせるでしょうか……」
龍驤「ウチもな、最初はちょっと不安やったけど、なんとなーくで大丈夫やったで!」
赤城「なんとなーく…ですか?」
龍驤「そうそう、難しく考えることあらへん。ばばーっと飛ばせばOKや!」
――
榛名「榛名の初出撃も龍驤さんでした。すごく適当でしたけど♪」
――
榛名「榛名で大丈夫でしょうか……」
龍驤「何ゆうてんのや! あんたは期待の戦艦なんやでっ。 そのでっかい大砲をばーんって撃てば、みんな大喜びや!」
榛名「は、はぁ。でもちゃんと当たるか不安です」
龍驤「当たらんでも気にせんでえーって。てきとーにバンバン撃っとれば、そのうち当たるわ! 派手に頼むで~」
榛名「は、はい。派手にバンバンですね!」
――
龍驤「そ、そないに適当やったかいな…?」
提督「はははい、龍驤らしいな」
榛名「肩の力が抜けて、わたしとしてはとても助かりました!」
提督「単純な戦力としてなら、戦艦や正規空母のほうがずっと上になった」
提督「でも、明るくて元気で面倒見が良くて……。俺が安心して新人を任せる相手はずっと龍驤になった」
長門「そういえばわたしもずっと龍驤と3-2-1だな」
龍驤「は、ははは、さ、さすがに飽きてるんやで……? ま、でも、ウチが頼りやっちゅーから、しゃーないな! 」
提督「ほんと、頼りっぱなしで申し訳ないぐらいだ」
龍驤「あ、あほ! これはボケや。素で返すとこやないでっ!///」
電「龍驤お姉ちゃん照れてるです」
雷「かわいいわね!よしよし~」
龍驤「あ、あほっ!」
提督「今、うちもこれだけの大所帯になって」
わらわら
提督「お互いよく知らない、艦隊を組んだこともない。そんな相手も結構居るんじゃないかと思う」
提督「でもな、きっとほぼ全員が、初航海や初戦闘で龍驤との思い出を持っているんじゃないかな」
提督「だから、俺から見ると……。龍驤って、みんなの第一歩を応援してきた、うちにいる艦娘みんなのお姉ちゃんなんだよ。……まぁ、ナリはちっこいけどな」
わはははははは
わたしも最初は龍驤さんだった……俺もだ……わたしくしアドバイスもらいました………
龍驤「ちょっ……、なんや突然……、それにちっこいや余計やっ!」
提督「出撃数も多分、断トツでNo1なんじゃないかな。新人の引率、レベル上げ……。いつも一緒だしな」
龍驤「そ、そうやで、酷使しすぎやっ! ゆ、有給もらわんとなー……あ、あはは……」
龍驤(こんな……うちいつもふざけた反応しとるけど……、でもちゃんとうちのこと見とって……)
鳳翔「龍驤さん、ほんとにシリアスな空気が苦手ですね♪」
龍驤「こないな褒め殺しの空気、どないせいっちゅうんや!」
提督「俺に自信をくれて、みんなを支えて、一番沢山戦いをこなして……。そんな龍驤に、心から感謝している」
提督「だから……節目のLV100。ケッコンカッコカリで初めて到達できるレベル。これは、まず最初に……龍驤にと思ってたんだ」
提督「そんなわけで龍驤なんだが……どうだろうか?」
龍驤「ど、どうって、そんな、うちは………」
鈴谷「そういうことならしょうが無いかなー。ものすごく提督っぽいし~」
如月「うふふ、そうですね、司令官らしいとしか言いようがないですね~」
大井「わたしも、雷巡になるまで、ずっと龍驤さんが応援してくれて……改装できたときは我が事のように喜んでもらいました……。しかたありません……ここは譲ります…」
千歳「そうですね……。わたしも軽空母になるまではずっと龍驤さんに付き添ってもらいました。悔しいけどここは先を譲りましょう」
島風「一番じゃないのは悔しいけど、今回はしかたないかなー」
金剛「しかたないネー! わたしも龍驤サンには応援してもらったし、一番は龍驤さんに譲るネー」
金剛「でも、Loveの一番は譲らないネ! 感謝のケッコンは龍驤サンが一番だけど、Loveのケッコンをわたしと最初にするネー!!」
龍驤(!!!!)
ザワザワザワザワ!!!!
青葉「おお! 金剛さんから激しいアタック! 提督はどうかわすのかっっ!」
提督「え……あ……、えーと、とりあえず説明は無事理解してもらえたようで良かったな!うん、じゃあ解散っ!!!」
金剛「あ、逃げちゃだめネー!」
大井「提督さん、逃がしませんよ……ふふふ」
提督「勘弁してくれぇぇぇぇぇぇぇえ」
龍驤とはいい趣味してるな
余裕があれば、でいいんだけれど前の本編で登場した子達ENDとかそうじゃなくても後日談とかも書いてほしいな。無理そうならいいんだけど
それと俺の嫁の榛名もお願いします(小声)
提督「だ、だめだ、やつら本気だ。大井なんてほんとに魚雷撃ってきそうだ…」
赤城「提督! こっちですっ」
提督「赤城か! すまん、助かるっ」
加賀「ここならまず見つからないわ」
提督「加賀もいてくれたか。すまんな」
加賀「提督が不甲斐ないと苦労するわ。ケッコン問題がこじれて逃げ出すなんて情けない」
赤城「まぁまぁ。あの剣幕で迫られたら逃げますよね」
提督「ぐ…、いや、ほんとにすまん」
ドタドタドタ……
大井「提督さん……逃さないわよ……どこに行ったの……?」
鈴谷「提督~、往生際が悪いよ~~、女の子に囲まれてギュウギュウされるチャンスだよ~~」
利根「見失ったか……この利根の索敵能力を試そうというのか! 良かろうっ」
響「よし手分けして探そう。見つけたらすぐテレパシーだ」
雷「抜け駆けはダメよ。ちゃんとみんなでケッコンするんだから!」
暁「レディは抜け駆けなんてしないし!」
電「見つけたらすぐにふん縛るのです!」
がやがや……
提督「ふう……どうやら行ってくれたようだな」
赤城「見つからないように気をつけて下さいね」
加賀「また匿うのも面倒ですから」
提督「いやもう、面目ない。って、ここは二人の部屋だったのか。考えてみたら艦娘の私室にはいるのなんて初めてだな」
赤城「提督の、艦娘との距離のとり方は徹底してますからね」
加賀「公私混同しないのは感心です」
提督「いや、司令官にお願いされたら、一応部下だからみんな断れないだろ? おいそれとプライベートに踏み込むなんてできんよ」
赤城「先程の様子を見てもなお、皆が提督の言うことを聞くと考えているのが驚きです…」
加賀「いえ、提督が真剣に命令してきたら、きっと誰も、どんなことでも断れないわ」
提督「軍隊の悪いところだよなぁ。だから、出撃や任務以外では、些細な事でも命令やお願いをしないって決めてるんだよ」
赤城「難しいですねぇ…」
加賀「だから、龍驤にも特別な態度を取ってこなかったのですか?」
提督「!」
提督「えーと……」
加賀「ケッコンカッコカリは、上司と部下の関係を超えるものです。なのに、これまでどおりの上司と部下のやり方では通用しません」
赤城「まぁまぁ。でも加賀さんの言うとおりだと思います。龍驤さんとはちゃんとお話してくださいね。先ほどのお話だけでは、おそらく足りてないですから」
提督「……」
提督「ありがとう。さすがに鈍い俺でも、さっきの発表だけではいろいろ足りてないのはわかってるんだ。俺も正直怖いが……勇気を出して話してみる」
加賀「これからは、言われる前にスマートにこなしてほしいものですね」
赤城「ふふっ。提督、大丈夫ですよ。あなたならきっとうまくいきますから」
提督「……ありがとう、がんばるよ」
―― ほんの少し後
赤城「ふふ、提督、見つからないと良いけど」
加賀「見つかって追いかけられるのも良い薬です」
赤城「さ、て、と! 加賀さん、飲みましょうか。加賀さんの好きな大吟醸天狗舞、確保してあるんですよ!」
加賀「まだ明るいのにお酒なんて、赤城さん何を考えているの?(呆れ)」
赤城「この騒ぎでは出撃も何もありませんよっ。さ、飲みましょう!」
加賀「まったく……良いお酒に免じてお付き合いします……でもどうしてそんなに飲みたいのですか」
赤城「だって、お酒でも飲まなきゃ、思いっきり泣けないでしょ?」
加賀「……何を泣くんですか……まったくばかばかしい……」
加賀「……だって……。わかっていたんですから……。わたしじゃないって……」
加賀「あの子がほんとに頑張っていることも、提督が気にかけていることも……秘書艦をやることが多いから、そんなことはわかっていたんです……ぐす」
加賀「ぐす……今更無言で出撃を繰り返したって……ぐす……今更追いつけないって……そんなこと、考えなくてもわかっていたんです……ぐす」
赤城「さ、飲みましょ。今日はとことん飲みましょ!」
加賀「いただくわ……ぐす……」
―― 夜、提督の部屋
提督(まったく情けない……。結局まだ会えてない…)
提督(あいつを大切だと思う気持ち……上手く伝えられるか自信がない。まったく、戦闘してるほうがよっぽど気楽だ……)
提督(恋愛か……。ほんとに難しく怖い……。俺のことを好きだと言ってくれるみんなも、こんな気持を抱えているんだろうか……?)
コンコン
提督(こんな時間にだれだ?)
龍驤「提督……起きてる? うちや、龍驤や。ちびっと話があんねんけど……」
提督「!! あ、ああ、入ってくれ」
龍驤「(おずおず) こ、こんな遅くに堪忍な! 話せーへんと寝られなさせやから」
提督「あ……艤装外してるんだ」
龍驤「/// あ、あははは! か、堪忍や! どうしても眠れへんでそのまま来てしもうたから」
提督(ぱ、パジャマ…。髪もほどいてて…実は長いんだな……。スリッパだからすごい背も小さくなって…駆逐艦より小さいな……破壊力ありすぎだろう!)
提督(あ、目が腫れてる……。泣いてた……のか?)
提督「紅茶入れるからその椅子にでも座っててくれ。甘いのでいいよな?」
龍驤「おおきに……なんか提督の部屋ひさしぶりやなー。相変わらず殺風景やな~」
提督「寝に帰るだけだからなー。おまたせ」
龍驤「おおきに……ふぅ、あったまるわー」
龍驤「(ふーふー) あんな…」
提督「うん」
龍驤「ケッコンカッコカリの話。ほんまに嬉しかった。ずっと大切に思ってくれてたんやって」
提督「ああ……」
龍驤「でもな……? 指輪でケッコンや。特別なことや。感謝の勲章みたいなのとはちゃうよね」
提督「そうだな……」
龍驤「うちは……うちはさっきの話だけで十分や。……あの後な、みんながどんどん集まってきて、お祝いの言葉とな、初出撃やレベル上げの思い出話むっちゃしたんや」
龍驤「みんな、うちのこと大切に思ってくれとる。それがわかって、ほんとに幸せやった……。うちはそれで十分や」
龍驤「だから指輪はちゃんと好きなk 提督「待った」
提督「俺な、実はヘタレなんだよ」
龍驤「? 知っとるよ?」
提督「ここはフォローしろよっ! いやな、まぁ、ほんとにヘタレでな……。さっきみたいなみんなの前では言えなかったことが沢山あるんだよ」
提督「それに、上手く伝える自信も無ければ、どんな返事が帰ってくるかも怖い。それで躊躇しちゃうヘタレなわけだが……」
提督「でも、これから頑張って話すから、まず俺の話を聞いてくれ。オーケー?」
龍驤「お、おーけー……」
龍驤(な、なんや!も、も、もしかして、もしかするんか……? い、いや、期待したらアカン!)
提督「艦娘はみんな大切だ……。そう、友人のような、家族のような、我が子のような……」
提督「でも、みんな戦う宿命をもって生まれて、何の疑問も持たず、日々戦い……そして、俺のワンミスで轟沈するかもしれない……」
提督「そんな彼女たちには、できれば幸せであってほしい。無事戦いを終えて、戦いの後を生きて欲しい、そう思ってる」
龍驤「………」
提督「そ、それでな、ここからが本題なんだが……」
龍驤「お、おう(緊張)」
提督「艦娘という運命を背負ってしまったのはみんな同じだ。だから、皆平等に強くなり、生き残る。そういう方針で、皆と平等に接してきたつもりだ」
提督「で、でもな、俺も男で、艦娘はみんな魅力的な女性だろ……? や、やっぱりほら、理想通りには行かないというかな」
龍驤(みんな…やて……?)
提督「ラブアピールされたり、ベタベタされたり、ちやほやされたり、挑発されたり、(おっぱいを)押し付けられたり、いろいろあって理性を保つのも大変でっ」
龍驤「モテモテで結構なことやね!(怒)」
提督「い、いや、そ、それでな。そうやってアタックされるのも正直悪い気持ちじゃないし、いろいろグラグラしたりするんだが……」
提督「その、そういう時にな、その相手と、こう、なんだ、ラブラブしちゃうか!ってならず、やっぱり抑えちゃうわけなんだ、鉄の理性だな!」
龍驤「ずいぶん脆そうな鉄やね!(怒)」
提督「そ、それでな。が、がんばって抑えてきてるわけだが…。その『こいつにアタックされたら、きっと自分が抑えられない』っていう相手が一人だけいるなって」
龍驤「………」
提督「ずっと平等を貫いてきたはずなのに、一人だけ特別がいたんだ。ただ、なにせヘタレの俺だから自分から何かをっていうのは全然できなくてな」
提督「それが……お前なんだ、龍驤………ああ、照れるなちくしょう!」
龍驤「………」
提督「だからな……。その、ケッコンカッコカリを申し込んだのは、もちろん昼間に話した感謝の気持ちや信頼もあるんだが」
提督「その……お前がやっぱり特別というか一番というか、そういう気持ちも当然あってだな……」
龍驤「………(うつむき)」
提督「……龍驤……?」
龍驤「……まだ…言葉が足りてへん。ちゃんと言うて」
提督「ぐ………」
提督「あー、つまりだな、つまりー……。い、一回しか言わないぞ?」
龍驤「…はよ」
提督「ぐ、ぐぬぬ……。つ、つまりだな……。お、お前が好きだ!ケッコンしてくれ!!」
だだだだっ……がばっ!
提督(ぐわ、飛び込んできた!)
龍驤「や、や、やったーーーーー! うち、うちが一番! うち大勝利やーーー! (ぐすぐす)」
提督「お、おま、思いっきり飛び込んでくるやつがあるか! あぶないだろ!」
龍驤「やったやったーーー!」
提督(椅子に座る俺の膝に乗って抱きついてる龍驤……理性がやばい!)
龍驤「キミは、ずっとそんな素振り無くて……うち、そんなん絶対ありえへんって……ぐす」
提督「あー、龍驤、俺だけに言わせてお前はどうなんだ?(顔近い……まつげ長い!)」
龍驤「へ……? そ、そんなん決まっとるやろ! ///」
提督「なんだよ、俺には無理やり言わせておいて……さ、言ってみろ」
龍驤「ぐぬぬ……、す、好きに決まっとるやろ! ずっと…キミを見てたんやで!」
提督(う、上目遣い……が、がまんできるかーーー!)
龍驤「は、恥ずかしいこと言わせ……ん………んん…………(う、うち、キスされてる!)」
龍驤「ふぁ…、ウチ、ファーストキスやn んん……ん……(うそ、激しい…)」
龍驤「ふぁ……キス……すごい……思ってたんと全然ちゃう……(ぽー)」
提督(くっ……普段生意気でこどもっぽいくせにこんな表情しおって……けしからん……我慢できるわけ無いだろ!!!)
龍驤「ふわっ……抱っこするってなんや! せっかくいい雰囲気やったのに…! 子ども扱いすんなー!」
提督「ばか、逆だ逆。どこまでも大人扱いしてんだっ」
龍驤「へ……? (ぽすっ) え、お布団……。え? え? ん…ん…や、舌……」
龍驤(え、え、え、こんな急展開! う、うそや…ちょ、ちょっとは期待してたけど)
提督「悪いな、抑えがきかん。かわいすぎるお前が悪いんだからな」
龍驤「ちょ、そんなん……ん……」
【ご注意】
>>1で書き忘れましたが、この後エロが入ります。R15ぐらい程度かとは思いますが、エロが苦手な方はご注意下さい。
提督「艤装外した龍驤って、長い付き合いなのに見るの初めてだな…」
龍驤「そ、そりゃそうや、お風呂と寝るときぐらいしか着替えへんし…んっ」
提督「その貴重なパジャマも脱がしちゃうわけだが ぷちぷち(ボタン外してる)」
龍驤「す、スケベ! やっぱむっつりスケベや! 鈴谷の言うとおりやった!」
提督「男はみんなスケベですよー。さ、下も脱がすぞ(もぞもぞ)」
龍驤「や……、ほ、ほんま、お願いや、せめて暗くしてくれへんと…見えてまう……」
提督「好きな子の裸を前にして電気を消すなんてできるかっ」
龍驤「/// うう、スケベ……」
提督「ブラも取るぞ……って、どうやって取るんだ、こうかっ、こうかっ(ぷち)」
龍驤「あ……う……、見んといて……ほんま、小さくて堪忍な……」
提督(小さいけど……すべすべ真っ白……小さな桜色の乳首……俺もう死んでもいい…)
提督「夢にまで見た龍驤のおっぱい……そんなこと言うなよ、俺にとっては最高のおっぱいだ…」
龍驤「ひ、人のおっぱいの夢みんな! すけべっ ///」
提督「そんなこと言うやつはこうだ……ペロ……チュパ……」
龍驤「ひうっ……、あ、や、くすぐった………あ、あかん………」
提督「ちっちゃい乳首かわいい……なめずにはいられん……」
龍驤「いやや、まって、ほんま………あ、あ、あ」
龍驤(そんな、こんなん……もう頭真っ白で……)
提督(こんな切なげな表情するんだな……すげーかわいい……もう理性なんてどっかいった……)
龍驤「ん、んんーーー。あむ……舌、口の中に……あう……」
提督「すまん、俺もうやめられん」
龍驤「はぁ……はぁ………(おっぱいとキスで、もう何がなんだか)」
提督「さわるぞ?」
龍驤「へ……? ちょ、ちょ、ま、まちい、そ、そこはっ」
提督「……すげえ。こんなに濡れるんだ……」
龍驤「ちゃ、ちゃう……そ、それはちゃうねん……」
提督「俺で興奮してくれてるってことだよな…。なんだろ、すげー嬉しい……」
龍驤「……そ、そうなん?」
提督「ああ。俺も経験ないからな。ちゃんと感じてもらってるかわからなくて心配になるんだ(プロ相手なら経験あるけど)」
龍驤「そ、そうなんや……。だ、大丈夫や。うちは……ほんま、幸せな気持ちで、嬉しゅうて……その……気持ちぇぇ……」
提督「そっか、じゃあもうとまらないからな」
龍驤「あうっ! や、や、そこをそんな……あ、あかん……うち、おかしくなってまう……」
提督「是非おかしくなってくれ」
龍驤「そ、そんなん……恥ずかし……ああ……ほ、ほんま……やめて……うちもう………」
―――――
提督「う、ちょっと力抜いてくれないと進めん…」
龍驤「む、無理や……こんなん入ってきて……」
――――
龍驤「ほんまに、最後まではいっとる……?」
提督「ああ……辛かったろ? 受け入れてくれてありがとう」
龍驤「ぐす……痛いけど……嬉しくて……どうにかなってしまいそうや…」
―――
龍驤「う、うそや……まだ続くん……?」
提督「すまんな……すべてお前がかわいいのが悪い」
龍驤「そ、そんなこと言うたってだめやっ…… ///」
――
龍驤「こ、こんな恥ずかしいかっこさせるなんて……あほ!あほ!すけべ!」
提督「スケベで結構……ああ、最高の眺めだ……我慢できん」
龍驤「す、スケベ! あ、ああ……や……やめ……」
―
チュンチュン
提督「ん……、朝か……。さすがにだるいな……」
龍驤「すーすー」
提督「黙ってると美少女なんだけどな…。起きてるとやかましキャラになるけど」
龍驤「すーすー」
提督「こんな無防備な寝顔見ると……。昨夜あれほどしたのに……俺もほんとスケベなのかもな…」
提督「なんてな、理性理性! キスくらいで我慢しておこう……ちゅっ」
龍驤「ん……ん………んー………」
提督「起きたか。おはよう」
龍驤「(ぼへー) んにゃ、おはよ……って、え!」
提督「寝ぼけてるのかー?」
龍驤(ゆ、夢やなかった…。ああ、うち、裸や!)
龍驤「(布団抱きながら) お、おはよう。あは、あはははは」
提督「そんな必死に隠さなくても。昨日さんざんみせてもらったしな。……ああ、かわいい乳首だった……」
龍驤「お、おもいだすなっ!! スケベスケベスケベっ!」
提督「そうか。じゃあ仕方ないから直接見るか……」
龍驤「布団めくるなぁーーー! アホ提督!アホ提督!」
提督「あははは」
提督「昨夜は……ありがとな。すっかり暴走しちゃったけど、受け止めてくれて、嬉しかった」
龍驤「ほんま、思いっきり暴走やったね!」
提督「面目ない」
龍驤「なんで暴走したんやっけ?」
提督「龍驤がかわいいから」
龍驤「あ、あほ……違う言い方するとこやろっ」
提督「そうだな……龍驤が好きだから……いや、これも違うな」
龍驤「えっ……?」
提督「龍驤を……愛してるから……かな?」
龍驤「/// ~~な、なんや、それで何でも言うこときくおもたら大間違いやでっ!」
提督「なんだー、それが返事なのかぁ。残念だなぁ…しょんぼり(ちらっ)」
龍驤「子犬みたいな目でみんなっ……。う、うちも愛してるに決まっとるやろっ。そうでなきゃ、あんなエッチなこと許さへんでっ」
提督「あはは、嬉しいよ、龍驤……ちゅっ」
龍驤「ちゅ…ちゅ……ん……あふ……や、もっと……ちゅ……」
ドア「コンコンコン」
!!!!
雷「司令官ー、起きて―?」
電「起きてほしいのです!」
暁「レディの訪問への対応がなってないわ」
響「まだ寝てるのかな?」
提督「まずい、これはさすがにまずい」
龍驤「ど、どないしよ…か、隠れるとか?」
提督「隠れる場所もないな……って……昨日……鍵閉めてないな……」
龍驤「え、ちょ、大ピンチやん!」
提督「だ、だって、女の子部屋に入れて鍵かけるとか出来んだろ!」
雷「あれー、鍵開いてる。(ガチャ)司令官、起きてるー?」
電「司令官さん、おはようなのです! ……あ、あれ?」
提督「お、おはよう。部屋に勝手に入るのは良くないぞー……ははは……」
龍驤(必死に提督の背中に隠れてる)
暁「あれ、背中に誰かいるわね」
電「髪でわかるのです、龍驤お姉ちゃんなのです」
龍驤(ど、どないしよーーーー)
雷「あ、そっか。ケッコンするから同衾だったのね」
電「いいなー。うらやましいのです!」
提督「あ、ああ……はは……ははは………(ど、どうしよう)」
響「そっか、同衾したんだね。ということは単装砲をお腹に……。龍驤お姉ちゃん、お腹は大丈夫かい?小破ぐらいしちゃうかもって聞いたけど」
龍驤「え、え、え、いやぁ、うちは不死鳥と呼ばれるほどの軽空母やからね! 大丈夫や、大丈夫!」
暁「不死鳥は響ちゃんのほうでしょ! でも、龍驤お姉ちゃんうらやましいです。わたしもレディとしてはやく同衾を経験したいです」
電「でも、ほんとに大丈夫ですか? 司令官さんの単装砲、あんなに大きかったから、きっとお腹に入れるのは大変だったのです」
雷「発射する前はさらに大きくなったしね!」
提督「え、えっとな……そ、そろそろ朝の支度があるから……」
龍驤「雷と電からは……ちょーっと詳しくお話してもらわんとな……?(怒)」
響「おや、二人は司令官の単装砲にずいぶん詳しいね」
暁「ずるいわよ、二人とも!」
雷「しまった! 司令官の単装砲でセックスのお勉強をしたのは内緒だったのに!」
電「司令官さんから『絶対に内緒だよ』って言われていたのに、しまったのです!」
龍驤「ほほぉ~。『セックスのお勉強』に『絶対に内緒』ねぇ~~~?(怒)」
提督「あ、あのな龍驤、これにはいろいろと訳が……!!!!!!」
提督(その時、大破進軍してしまった時以上の絶望が俺を襲った……なぜなら……扉の前に……やつが立っていたからだ……)
青葉「ぷるぷるぷるぷる………」
提督「あのー……青葉サン…? ま、まずは話を聞いてもらえますか……?」
青葉「ほんとに……ロリ……変態……姉妹丼……」
提督「いえ、あのですね、この誤解が広がると、ほんとにボクが社会的に死ぬというかデスネ…?」
暁「わたしだって見てみたい。ピラ(布団をめくる音)。うわ、ほんとに単装砲…?」
響「単装砲というより機銃かな」
雷「これ、前に説明したとおり、ちょっと刺激するとすぐ単装砲になるのよ!」
青葉「う、うわあぁぁぁぁぁ」(だだだだっ)
提督「ちょ、ちょっと待って、青葉、ほんとに待ってーーーー!」
龍驤「うちより青葉が気になるんかー、この浮気者ーーーーーーー!!!!」
がやがやがや
龍驤END
以上、龍驤ENDとなります。長々とお付き合いいただきましてありがとうございました(o_ _)oペコリ
この後、エピローグがあって完了です。明日(もう今日か)に全部投下する予定です。
>>17
リクエストありがとうございます。全員分は難しいかもですが、エピローグに書かれると思います。
榛名さんENDは……。申し訳ない、筆者のRJ愛が浮気を許さないので、どうぞご自身の榛名像で思い描いていただけると嬉しいです。
すみません、書き方が紛らわしかった…。
今回の投下はここまでで、続きのエピローグは16日(月)の夜に投下予定です。
また今夜お付き合いいただけますと幸いです。
これよりエピローグというか後日談を投下致します。
この鎮守府に生きるみんなを書きたいのですが、なかなか書ききれず歯がゆいですが、とりあえず書ける範囲で!
【ご注意】
今回はエロは無いですが、相変わらず龍驤分が多いです。ご注意下さい。
――― 一週間後
チュンチュン……
龍驤「ん……朝……」
提督「ぐーぐー」
龍驤「じー………」
提督「ぐーぐー」
龍驤(真面目で堅物で……すぐ女の子にデレデレして(怒)。意志が強くて優しくて……うちを一番やーって言ってくれる……)
龍驤(うちにとって一番大事な人……。あーあ、こんなメロメロになってまうなんて、うちも意外とちょろかったんやなー)
龍驤(キミのせいやで……つんつんつん)
提督「んー……おはよ……zzz」
龍驤「おはよ! さ、もう起きんと! また誰か来たら大変やでっ」
提督「んー、そだなー、起きるかー………とりゃっ(ちゅっ)」
龍驤「んー! ちょ、不意打ち! んーんー」
提督「あはは、おはよ」
龍驤「ぐぬぬー……朝からケダモノや……」
提督「さすがにこのぐらいにしとくよ。もうこんな時間だしな」
龍驤「せ、せやな。うちも準備しに戻るわ」
提督「ああ、じゃあ執務室でな!」
――― 少し後 提督執務室
鈴谷「おー、提督、おっはよーん!」
提督「……おはよう。何度も言うがそれは俺の椅子だ」
鈴谷「何度もいうけど、提督のためにこうしてわたしの暖かさと香りを椅子につけてあげてるんだよー」
提督「おまえなぁ……」
如月「しれーいかん♪ おはようございますっ」(腕を抱きっ)
提督「き、如月もおはよう。ドアの裏にいたのかっ」
如月「うふふ、びっくりしました?」
提督「あ、ああ。て、ていうか腕、腕をぎゅってしすぎだ…(当たる)」
如月「あら、第六駆逐隊のみなさんは、しょっちゅうこうやって腕にぶら下がっていますよね? 同じ駆逐艦なのにどうしてだめなんですか~♪」
鈴谷「あらら~~、何かがあたって、提督ドキドキなんじゃな~い? 如月ちゃんも罪な女だねー!」
提督「おまえらっ! 朝からっ! 俺で遊びに来たのかっ! 今日は月末で忙しいんだっ。勘弁してくれ~~」
鈴谷「はいはい、わかってるわよ。だから手伝いに来たんじゃない……。さ、執務机にごあんな~い」(腕を抱きっ)
如月「美少女二人にエスコートされて、司令官は幸せものですね♪」
提督「お、おまえらなぁ…」
龍驤「ほんまに、し、あ、わ、せ、そうやねっ!(怒)」
鈴谷「きゃあ!正妻登場♪」
如月「あーあ、浮気の言い訳、大変ですね……司令官かわいそう……」
提督「おまえらなぁぁ」
鈴谷(あなたの一番にはなれなかったけど……でも、いつかわたしの事も知ってね……妬けちゃうし、それまではずっといぢめてあげるからね♪)
如月(いつか、わたしが素直になれるまでは……遊ばせて下さいね、司令官♪)
龍驤「さ、仕事もせんといちゃついとった言い訳、聞こか?」
提督「ほ、ほんとに、俺は何も悪くないいいいー!」
――― 10:00 提督執務室
提督「いや、ほんと月末処理はめんどくさいな……」
龍驤「ほんまやね。この時ばかりは書類書類でうんざりや」
提督「お手伝い感謝します。愛宕さん。千歳もありがとう」
愛宕「いいのよ~、提督がそれじゃあ、出撃も無いですしね♪」
千歳「こういう作業は得意ですから、どうぞお任せ下さいっ! さ、提督、こちらが提督の決済待ち書類です」
提督「ありがとう。うお、ボーキ足りないな……。遠征計画考えないとな…」
龍驤「任務の報告書がたりとらんで~。キミのところで止まっとらん?」
提督「ああ、近代化改修の報告書だよな。もうちょっと待ってくれ」
龍驤「ほーい」
愛宕「提督、一般論として、包まれるなら大きくて柔らかいのと小さくて硬いの、どちらが良いですか?」
提督「うん、それならやっぱり大きくて柔らかいほうがいいだろう」
千歳「ですよねー、やっぱり大きくて柔らかいほうが嬉しいですよね」
提督「え、あれ、何の話……?(ビクビク)」
愛宕「作業を楽しくする世間話ですよ~♪」
龍驤「………(怒)」
千歳「大きいと、いろいろ応用も効くらしいですね。小さいとできないことでもできたりするそうですよー。演習で試してみてもいいかもですね~」
提督「いや、あの、役割分担というか、例えば大型艦ばかりでなく駆逐艦が大活躍な時もあってだな……決して大きければいいというわけでは……」
愛宕「いえいえ~、圧倒的な火力による飽和攻撃で、あっさり陥落♪ なーんてことも十分にありえますよ……うふふ」
龍驤「キミっ、報告書はやくっ!(怒)」
提督「は、はいー!」
千歳(くすくす……このくらいはいぢわるさせてもらわないとね♪)
愛宕(あーあ、提督も大変ね……。でも楽しいからわたしもいぢめちゃうけど♪)
――― 12:00 鳳翔さんのお店
龍驤(ぶすーーー)
提督「う、いや、ほんとさ、機嫌直してくれよー。ほら、好きなもの頼んでいいから」
龍驤「うちはそんなお手軽やないでっ! あ、でもカレーうどん」
提督「ほい、カレーうどんな」
龍驤「デザートも!」
提督「ほいほい、今日はたい焼きみたいだな。俺も食べよ」
龍驤「……こんなことでごまかされへんで、この浮気者っ!」
提督「べ、別に何もしてないだろっ。みんな手伝いに来てくれてるだけで……」
龍驤「よく言うわっ。デレデレしくさって!」
提督「前からあんな感じだろー。みんな俺のことからかって遊んでるだけだって」
鳳翔「おまたせしました……ふふ、またケンカですか?」
提督「い、いやまぁ……」
龍驤「提督が、すーぐ他の子にデレデレするからやっ」
鳳翔「ふふ……。龍驤さんが、みんなの提督を独り占めしちゃったから、みなさんやっぱりヤキモチをやいて、ついついいぢわるしたくなるんですよ?」
龍驤「/// ひ、独り占めって、そないなこと……」
鳳翔「ケッコンのご指名されて、その夜に早速同衾されて……その後、ずっと秘書艦ですよね。みんながヤキモチをやく気持ちは分かります。わたしもですから♪」
提督「ぐ、ぐぬぬぬ……って、え? 鳳翔さんもって?」
鳳翔「あら、わたしだって提督の一番になれたら嬉しいですもの……龍驤さんが羨ましいです」
龍驤「あ……、あかんで、提督はうちのやから、鳳翔さんでも譲られへん…… /// 」
鳳翔「あらあら、のろけられてしまいました。大丈夫ですよ、提督が決めたことですから、みんな納得してます。ちょっとくやしいだけです♪」
提督「えっと……なんか、その、すいません」
鳳翔「でも、まだまだ諦めていない人、提督をいぢめたい人、いっぱいいますから、おふたりとも頑張ってくださいねっ。
龍驤(わ、渡さへん……うちのや……。そもそも、提督がデレデレするのが悪いんやっ!)
提督「りゅ、龍驤、痛い、痛い、足踏んでる!」
龍驤「あ、うっかりふんでしまいました、ごめんあそばせ!(棒)」
提督「うう、怒ってる……なんでだよう……」
――― 15:00 提督執務室
提督「ふう、大分はかどったな。ちゃんと終わりそうだ」
龍驤「おつかれやね! そろそろ一回休憩しよかー?」
バーン(ドアの開いた音)
金剛「ヘーイ提督っ。Tea Timeネー!」
榛名「お姉さま、ちゃんとノックしないと…」
比叡「Afternoon Teaセット、持ってきましたよー(ガラガラ)」
霧島「提督も龍驤さんもお疲れ様です。休憩しましょう!」
提督「あ、ああ、ありがとう。なんか本格的だな」
龍驤(金剛は要注意や! ちゃんとみはっとらんと…)
提督「ふう、やっぱり金剛の紅茶は美味しいなぁ」
金剛「もちろんネー! わたしとケッコンしたら、いつでも好きなときに入れて上げるネ!」
龍驤「こ、こら、提督はウチとケッコンすんねんで!」
金剛「もちろん、最初は龍驤なのはわかってマース! でも、その次はわたしネ!」
比叡「その時はわたしも一緒です! 3人で!イチャイチャ!するのですっ!」
榛名「は、榛名は……。順番とかはいつでもいいので……たまにおそばに置いていただけたら、それで……」
霧島「わたしも……順番はいつでもいいです。たまにで良いから、わたしだけを見てくれる時間があればそれで……」
提督「え、あっと、あははー(ダラダラ)」
龍驤(怒)(怒)
――― 17:00 提督執務室
龍驤「大体な、キミがはっきりせーへんのがなー」
提督「はっきりしてるだろー。龍驤が一番だって」
龍驤「そ、そんなこと言うて、他の子にデレデレ……」
提督「ほら、手つないごうぜ。読むだけだから手は空いてるしな」
龍驤「そ、そないなことで、ごまかされへんからな(ぎゅっ)」
提督「ふーむ、艦載機の在庫と割り振りか…最近は制空が厳しいし…。なぁ龍驤、空母から見て、この配置でどうだ?」
龍驤「この配置って、ここからじゃ見えへんよ」
提督「そか、じゃあ一緒に見よう。膝に乗れば一緒に見れるだろ」
龍驤「あ、あほ…。そ、それが目的で話ふったんやろ? スケベっ」
提督「あはは、バレたか。でもまぁ、見てもらいたいのもホントなんだ。ほらっ」
龍驤「うう、こんなん誰かに見られたら、笑われてまう…」
提督「まぁまぁ。な、この部分なんだ」
龍驤「ほほー、1隊だけの烈風改を活かすために、加賀に配備するんやな」
提督「ああ、これで制空取れるかな」
龍驤「いくら烈風改でも、これだけじゃアカンやろなー。後は紫電改二を赤城の……」
バーン
天龍「邪魔するぜ。天龍、遠征から無事帰還した」
提督「あ……。あ、ああ、おつかれ。任務ご苦労(敬礼)」
龍驤「///」
天龍「おいおい、オレだったから良かったが、大井あたりに見られたら血の雨が降るぜ」
提督「あ、あはは。いや、これはだな。1つしか無い図面を二人で見るために一番効率の良い配置をだな……」
天龍「ま、ほどほどにな。報告終わりだっ、帰るぜ!」
天龍(お、オレもケッコンしたらあんな風に膝に……ば、ばかやろうっ、そんな恥ずかしい事できるか……、そ、そんなに言うなら……な、なんだよ、抱きついて来て……)
龍田「天龍ちゃーん、よだれでてるわよ~」
天龍「はっ!」
――― 19:00 鳳翔さんのお店
提督「あ、俺は力うどんでお願いします。いやー、何とか終わってホッとした。開放感あるなー」
龍驤「おつかれやね! あの書類の山が無くなるんやから、不思議やねー。うちはきつねうどんを頼むわっ」
提督「忙しい時の秘書を頼んで悪かったな」
龍驤「月末の秘書は初めてやったけど、ほんま、大変なんやね」
提督「月末は、事務仕事に強い足柄さんとか青葉に頼ることが多かったからなー」
鳳翔「お待たせしました、おふたりともお疲れ様です。ささやかですがどうぞ」
提督「お、ホット梅酒ですか。食前酒ですね」
龍驤「おおきに。ふー、おいしいわー」
北上「おや、提督と龍驤も飲んでるのかい?」
大井「提督さんがお酒なんてめずらしいですね」
提督「おお、二人もおつかれ。俺ほとんど飲めないからなー。鳳翔さんが、元気出す用にうすーく作ってくれたんだ」
北上「おー、いいねー! そうやってちょっとづつ鍛えて、呑兵衛組に参加してくれよー」
大井「龍驤さんもお酒はダメなのですか?」
龍驤「うちもほとんど飲めへんな~。大井は結構いける口なん?」
大井「わたしもあんまりだったのですが、最近は結構飲んでます、北上さんと♪」
北上「提督と龍驤のラブラブをみせつけられて、飲まなきゃやってられなーい!って、毎晩つきあわされてるんだよー。二人ともほどほどにしてくれよなー」
大井「ちょ、北上さん! わたしはそんなっ」
龍驤「/// み、みせつけるとか、そんなんしてへんって!」
提督「そうそう、公私混同はいかんからな!」
北上「えー、でもさー、提督、前は食事も独りでとか、ちょうどそこにいた人と、だったのに、今では毎食二人で食べてるじゃん。ラブラブだよね~」
提督「そ、それは!」
大井「あー、もう。北上さん、さ、お部屋行って飲みましょっ! いっぱいお話聞いて下さいっ!」
北上「はいはい、じゃあ行こう行こう~」
大井「それから……提督さん?」
提督「うん?」
大井「わたしともケッコンカッコカリしたら、三人で飲みますから、どうぞお覚悟を♪」
提督「えー……」
龍驤(怒)
――― 20:00 提督の部屋
提督「で、今夜も来たわけだな。ご丁寧に枕持参で」
龍驤「あ、あたりまえやっ! キミみたいな浮気者、目を離したら誰とエッチなことしてるかわからへんからなっ。監視や監視!」
提督「いやまぁ、俺はいいんだけどさ……」
龍驤「いやー、ほんま、浮気者の旦那を持つと大変や。仕方なく毎晩監視に来なあかんねんから」
提督「まーでもな、その素直じゃないところもかわいいよ(ぎゅっ)」
龍驤「な、なんや……うちは監視しに来とるんやで……それをそんな……(ぎゅっ)」
提督「監視でもなんでも、来てくれて嬉しいよ……」
龍驤「か、監視されて喜ぶなんて、キミはほんとあかんやつやな……(ぎゅーー)」
提督「でも、素直な言葉も聞きたいなー」
龍驤(ぎゅーーー)
提督「聞きたいなー」
龍驤「……ほんまは、一緒に居たいだけやねん…」
提督「でも、また俺にエッチなこといっぱいさちゃうぞ? それでもいいのか?」
龍驤「………(こくん)」
龍驤「……いっぱい、して…?」
提督(いろいろ大変だけど……俺、最高に幸せだなぁ……願わくばこの幸せが末永く続くことを……)
おしまい
以上で完結となります。長々とお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
本当はもっと多くの艦娘に登場して頂きたかったのですが、筆者の能力不足と、筆者の鎮守府には未実装で登場させられない子がたくさんいたのが残念です。がんばってゲームもすすめないと…。
それでは皆様、また次のお話で。
最高でした!!
次回作が早めにできたら誘導してほしいなって
RJはやっぱりかわいいな
後日談を書ききれてない感が強くて、どうしても心残りがありまして……。
このお話の後日談を追加で書きたいと思っています。終わる詐欺申し訳なしっ。
なので、このスレはまだHTML化せず残しておきます。
最初の投下は今夜予定です。よろしければまたお付き合い下さい(o_ _)oペコリ
これより本日分を一気に投下させていただきます。
ほんとに申し訳ないのですあ、筆者は短くまとめるのが本当に苦手なようです。後日談もしばらく続いてしまうかもしれません。
今日は主に瑞鶴のお話になります。瑞鶴にこだわりのある方は十分にお気をつけ下さい。
――――― 数日後
瑞鶴「はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~」
翔鶴「朝からため息ばっかりね。せっかくのお休みなのに」
瑞鶴「うーん、なんか気が抜けちゃってさー」
翔鶴「あんなに無茶ばっかりしていたと思ったら、今度はすっかり抜け殻ね~」
瑞鶴「あ、あはははは……」
瑞鶴(抜け殻かー。確かに抜け殻かも……)
翔鶴「わたしとしては、無茶をやめてくれて嬉しいけど。ほんとに心配だったのよ?」
瑞鶴「あ、あはは! もう勘弁して~。毎日そればっかりじゃん~」
翔鶴「無茶をしすぎた瑞鶴が悪いのよ。明石さんや……提督にもいっぱい心配かけて」
瑞鶴「う、うん。ほんとごめん……」
翔鶴「提督といえば、あんなに心配かけたのに、最近全然会いに行っていないわね? ちゃんと謝ったのかしら」
瑞鶴「あ、謝ったもん! もう無茶な出撃はしないって約束させられたし! 」
翔鶴「それで、その後は全然会いに行ってないと……」
瑞鶴「ぅ……」
翔鶴「提督……また心配してるんじゃないかしら……。かわいそうねぇ……」
瑞鶴「わ、わかったわよ! 今日ちょっと顔出してくるから」
翔鶴「それがいいわ♪」
翔鶴(行きづらい気持ちはわかるけど、いつまでもこのままではいられないのだから…)
――――― 廊下
瑞鶴(うーん……ど、どうしよう……)
瑞鶴(提督さんが龍驤と仲良くなって……。提督さんにどう接したらいいかわからなくなって……)
瑞鶴(他のみんなはどうしてるんだろう……。わたしはどうしたらいいんだろう……)
祥鳳「瑞ちゃん、お弁当のおにぎりと玉子焼きはいいとして、飲み物は持たないの?」
瑞鳳「うん、飲み物は執務室でお茶いれてもらうんだ~。 あ、瑞鶴さん」
祥鳳「瑞鶴さん、こんにちはっ!」
瑞鶴「こ、こんにちは(瑞ちゃんって、わたしのことかと思った!) 二人とも大荷物でどうしたの?」
瑞鳳「これから提督のところにお弁当持って行くんです!」
祥鳳「わたしたちもご一緒しようと思って、たくさん作ってきました!」
瑞鳳「瑞鶴さんも、お昼まだならご一緒しませんか~?」
瑞鶴(提督と二人っきりになるのも気まずいし……良い機会かなぁ)
瑞鶴「うん、じゃあご一緒させてもらうね。そっち持つよ~」
祥鳳「ありがとうございますっ。じゃあ行きましょうっ」
瑞鳳「提督がお腹すかせて待ってるよ~」
――――― 提督執務室
提督「ふー、そろそろ一段落するか」
蒼龍「お疲れ様ですっ。もうお昼ですね」
提督「蒼龍も、慣れない秘書仕事任せてすまんな」
蒼龍「いえ、今のボーキサイト量では、正規空母はみんなお休みですし」
提督「軽空母もなるべく出撃抑えないとなぁ」
蒼龍「空母で出撃は龍驤さんだけですね……うふふ」
提督「しょ、しょうがないだろ。舞風が初出撃だからな」
蒼龍「また元気な駆逐艦が増えましたね」
提督「ああ、いつも踊ってるよな。那珂と気があいそうだ」
蒼龍「ふふ……でも、龍驤さんが出撃中の秘書、まさかわたしがご指名されるなんて、不思議です」
提督「最近、正規空母のみんなは、出撃か入渠で、顔あわせる機会が減ってるからなー。こんな時にでもと思ってさ」
蒼龍「あら、でもたくさんいる正規空母から、なぜわたしだったんですか?」
提督「あ、えーと。んー……、なんかさ、この間の一件以来、なんかなー。どう接していいか迷う相手が多くてさ。蒼龍は前と変わらない感じで気楽だなぁと……」
蒼龍「あーれー? わたしだってそれなりにショックだったんですけどねー」
提督「ぅ……、そ、そうなのか……」
コンコンコン
瑞鳳「ていとくー、お弁当もってきたよー」
提督「お、瑞鳳か、すまんな、入っていいぞー」
ぞろぞろぞろ
提督「……なんか不思議な組み合わせだな」
祥鳳「瑞鶴さんとそこでお会いして、お誘いしたんです」
瑞鶴「お、お呼ばれしちゃった……あは、あははは」
瑞鳳「祥ちゃん、そっちもってー。よし、おっけー!」
蒼龍「レジャーシートですか。なんだかピクニックみたいですね」
提督「なんか不思議なことになってる……」
瑞鳳「さ、食べましょっ。今日の玉子焼きはすっごい美味しいよ!」
祥鳳「おにぎりは、こんぶとおかかと梅干しです!」
蒼龍「お茶用意しますね。なんだか楽しくなってきました♪」
瑞鶴「ほんとだ、玉子焼きすごく美味しい…。これ、瑞鳳ちゃんが作ったの?」
瑞鳳「そうですよー! 毎日作ってますから得意ですっ」
祥鳳「瑞ちゃんは、がんばってお料理練習してますからっ」
蒼龍「すごいですねー。わたしはお料理は全然できません」
瑞鶴「わたしもやったことないや……」
瑞鳳「だってー♪ 提督が、おいしいって言ってくれるんだもん~もっともっとがんばる~♪」
提督「そういえば、お正月の伊達巻も美味かったなぁ」
瑞鳳「でしょ~~♪」
瑞鶴(……)
祥鳳「おにぎりはわたしが握りましたっ。こっちはお料理とは言えませんけど……」
蒼龍「美味しく頂いてますよ、おにぎり」
提督「うん、美味い。次はおかかにするか」
祥鳳「はい、どうぞ♪」
提督「ふー、ごちそうさん。美味かった。これだけの量、作るの大変だっただろ?」
瑞鳳「今日は祥ちゃんと二人で作ったから、楽しかったよ~」
祥鳳「わたしも美味しい玉子焼きの作り方を習えて良かったですっ」
蒼龍「すっかりごちそうになってしまいました。わたしもたまには作ってみようかなー」
瑞鶴(びっくりするくらい美味しかった……手作りでこんなに美味しい料理ができるんだ……)
――
瑞鳳「それで、99式艦爆の足の整備で……」
蒼龍「確かに足がかわいいわね……」
祥鳳「わたしは彗星が……」
わいわい
提督「……」
瑞鶴「……」
提督「そういえば瑞鶴とはひさしぶりだな」
瑞鶴「そ、そうね。なんか忙しくて!! あは、あははは!」
提督「もうすっかり無茶な出撃はやめてくれたみたいで嬉しいよ。その……いろいろすまなかったな」
瑞鶴「な、なによそれっ。ちょ、ちょっとがんばってみただけよ! 代わりに今はゆっくりお休みとってるって!」
提督「……実はな、この間の発表の前日。翔鶴にさ、瑞鶴の無茶な出撃を止めてくれって頼んだんだ」
瑞鶴「そ、それ初耳! そんな話聞いてないわよっ」
提督「うん。翔鶴はさ、わたしでは止められない、止められるのは俺だけだって。はっきり言われたんだ」
瑞鶴「……」
提督「それで、ちゃんとみんなに意思を伝えようって決心できたんだ」
瑞鶴「……」
提督「俺がもっと早く、自分がすべきことに気がついていたら、あんな無茶はさせずにすんだんだ。だから、すまない」
瑞鶴「あ……う、うん……」
蒼龍「さ、そろそろ午後の執務をはじめないといけませんね」
祥鳳「もうそんな時間ですか! じゃあわたしたちは失礼しますっ」
瑞鳳「はーい。提督、蒼龍さんを困らせないで、ちゃんと仕事してねー!」
瑞鶴「じゃ、じゃあわたしも。またねっ!」
――――― 廊下
祥鳳「楽しかったねー」
瑞鳳「うん、楽しいお昼ごはんだったね♪」
瑞鶴「二人ともごちそうさまっ。とっても美味しかった!」
瑞鳳「やーん♪ 瑞鶴さんに褒められちゃった!」
祥鳳「お口にあって良かったですっ」
瑞鶴(二人とも、この間の事件の後も全然変わらない……自然に、提督さんと仲良くしてる……)
瑞鶴(わたしと何が違うんだろう……知りたい……わたしもまた提督さんと自然に一緒にいられるようになりたい……)
瑞鶴「そ、そうだ、この後少しだけ時間ある?」
瑞鳳「??? はい、わたしは大丈夫ですけど」
祥鳳「わたしもです。出撃が無くて暇ですから~」
瑞鶴「じゃ、じゃあ、間宮さんのお店で甘いもの食べよ! お礼お礼!」
瑞鳳「わーい! 嬉しいですー!」
祥鳳「やっぱり食後は甘いものですねっ」
――――― 間宮さんのお店
祥鳳「おはぎ美味しいです……おごってもらって恐縮ですっ」
瑞鳳「あんみつおいしー!」
瑞鶴「ううん、美味しいお昼ごはんのお礼だよー」
祥鳳「瑞ちゃん、おはぎ一口食べる?」
瑞鳳「もらうー! じゃあお返しにあんみつ一口~」
瑞鶴「え、えっとさ、二人にちょっと聞きたいことがあるんだけどっ」
瑞鳳「??? なんでしょう~?」
瑞鶴「え、えっとね、お、お昼! お昼ごはんっ! 提督さんのところに、よく差し入れしてるの?」
祥鳳「わたしは初めてでしたねー」
瑞鳳「わたしはしょっちゅう作って持って行ってますっ!」
瑞鶴「へ、へー。そういえば、お正月も伊達巻をって話してたもんね」
瑞鳳「せっかく提督に美味しく食べてもらうためにお料理してるんですから、持って行って食べてもらわないと~~~えへへ~~~♪」
祥鳳「わたしは、提督が龍驤さんとくっついて、なかなか遊びに行けなくなってたから、今日は瑞ちゃんに連れて行ってもらったんです」
瑞鶴「!!! そ、そうそう、それよっ!」
祥鳳「へっ? な、なにがですかっ?」
瑞鶴「提督さんが龍驤とくっついて……、なんか会いに行きにくいというか、どう接したらいいかわからないとか……こ、困るわよね?」
祥鳳「は、はい。龍驤さんが秘書の時は、おじゃまかなーと思って、なかなか行きにくいですね」
瑞鳳「えー、みんな気にせず行ってるよー」
瑞鶴「瑞鳳ちゃんは、その……、我慢しなきゃ、とか、提督さんが怒らないかな、とか、思わないの……?」
瑞鳳「? ……? は、はぁ。考えたことなかった……かも?」
瑞鶴(この子……すごい……)
瑞鳳「提督は、わたしが会いに行かなかったら、きっと心配したり寂しがったりすると思うし……」
瑞鶴(な、なんて自信っ!)
瑞鳳「もちろん、わたしだけじゃなくて、みんなだけど」
祥鳳「そうですね、寂しがってくれるかはともかく、心配はしそうだね」
瑞鶴(……。わたしが行かないことで提督さんが寂しがったり心配したりする、か。考えたことなかったかも……)
瑞鳳「それに、何よりわたしが提督が大好きだから、会いたいしお話したいし喜んでもらいたいしっ」
祥鳳「瑞ちゃんはポジティブだなー」
瑞鶴「ほ、ほんとにポジティブね……。だって、提督さんは1番をもう選んじゃったんだよ……?」
瑞鳳「えー、でも、わたしの1番が提督なのは、変わらないですし……」
瑞鶴(!!!)
瑞鳳「それに~♪ そのうち、わたしともケッコンカッコカリしてくれるんだから、そうしたらフウフカッコカリですよ~♪ フウフ生活楽しみ~(くねくね)」
祥鳳「そ、そんなことになる……の、かなあ?」
瑞鳳「ケッコンしたら、きっと今よりもっと大事にして仲良くしてくれるよ~。楽しみ~♪」
祥鳳「早くケッコンできるといいね」
瑞鳳「うん! その時は姉妹一緒らしいから祥ちゃんもだね!」
祥鳳「ぇ~! わ、わたしもケッコンかぁ……。なんかドキドキしてきたよっ」
――――― 少し後 翔鶴と瑞鶴の部屋
瑞鶴(提督さんが誰かと仲良くしていても、誰かを1番に選んでも……。わたしの中の1番が提督さんなのはかわらない……)
瑞鶴(もちろん、1番になれたら嬉しい。でも、そうじゃなかったらもう提督さんのことが嫌い? 瑞鳳ちゃんが言っていたのは、きっとそういうこと)
瑞鶴(提督さんの中で、実はずっと前から龍驤が1番だった。でも、わたしはそんな提督さんがずっと好きだった……。ただ、その心の中を知ったか知らないかの違いだけ)
瑞鶴(わたしはずっと提督さんの1番になりたくて頑張ってきた。これからも、迷わずそれを続けていこう……。わたしにできることはそれだけだもん! 別に、報われなくてもいいから、自分に嘘をつかないで行こう、うん!)
瑞鶴(龍驤にもちゃんと話をしよう。うじうじと部屋にこもってるよりずっといい! よし、燃えてきたっ!)
翔鶴「あら、瑞鶴戻っていたのね。提督とはちゃんとお話できた……?」
瑞鶴「翔鶴姉おかえりっ。ちょっと話してきたよ! それでね、翔鶴姉、お願いがあるんだけど……」
翔鶴「??? なあに?」
瑞鶴「その……玉子焼きの作り方、教えて欲しいんだけど……」
――――― 翌日 提督執務室
提督「ふー、もう昼か。毎日毎日執務室じゃ、体がなまっちゃうなー」
龍驤「うちは昨日出撃して、いっぱい運動してきたわ! 相変わらず寒かったけどなっ」
提督「いつもすまんな。舞風の初出撃も無事終わって、ほっとしたよ」
龍驤「ま、それがうちの仕事やしねっ!」
提督「さて、じゃあ昼飯でも行くか?」
龍驤「あー、それな。今日はお弁当が届く予定なんよ」
提督「ほう。また瑞鳳が作ってくれたのか。昨日も作ってくれたのに申し訳ないなぁ」
龍驤「うーん、1文字ちゃうんやなー、これが」
提督「?」
バーン(扉が開いた音)
瑞鶴「お弁当、持ってきたわよ!」
翔鶴「おじゃまします、提督」
提督「なん……だと……?」
龍驤「ちょうど話しとったとこや。さ、お昼お昼っ!」
提督「な、なんかびっくりだな」
翔鶴「ご用意しますので、少しお待ちくださいね」
―――
提督「なぜ俺の玉子焼きだけ、黒かったり白いものが混じっていたりする……?」
瑞鶴「それはわたしが作ったのよ! ありがたく食べるのよっ」
翔鶴「ごめんなさい、何とか食べられそうなのが一人分しかできなくて……」
龍驤「うちは翔鶴さんの玉子焼きをいただくで。うまいっ!」
翔鶴「わたしもお料理はひさしぶりだったから、結構戸惑ってしまいました」
提督「(ガリッ) なんというか… (ゴリッ) 独特の歯ごたえが… (ガリッ) 玉子焼きっぽくないなぁ」
瑞鶴「も、文句あるのっ!」
提督「いや、頑張って挑戦したんだろ? 美味しく全部いただくよ。ありがとうな」
瑞鶴「/// ふ、ふんっ。初めてを食べさせて上げてるんだから、感謝して食べるのよっ」
瑞鶴(味見したんだから、全然美味しくないってわかってるんだから! なにが美味しくよっ。この女たらし! お人好し! ……大好き)
龍驤「ほい、お茶、瑞鶴もー」
瑞鶴「えへへ、さーんきゅ!」
提督「ありがと……ごくごくごく」
提督「しかし、瑞鶴が料理ってすごい意外だなぁ。翔鶴が料理できるのは納得だけど」
瑞鶴「なによっ。わたしが女らしくないって?」
提督「そんなこと言ってないって。だってさ、艦娘はみんな前世は軍艦だろ? 当然、前世で料理なんかしたこと無いだろうから、できなくて当然だよな」
龍驤「うん、うちも料理はぜんぜんや」
提督「だから、料理ができる人は、艦娘になってから、興味を持って料理を勉強した人だけだろー。瑞鶴はいかにも興味なさそうだから」
瑞鶴「そ、それは……そのとおりだけど」
翔鶴「瑞鳳ちゃんが、提督のために美味しい料理をつくろう!って勉強してるのに触発されたみたいですよ♪」
瑞鶴「ちょ! 翔鶴姉っ」
提督「そ、そか、それはありがとう」
瑞鶴「べ、別に、そんな訳じゃ……///」
龍驤「(怒) 料理できへんくて、悪うござんしたねっ!」
提督「い、いや、別にできなくてもいいんだ。うん。ただ、そういう気持ちそのものは嬉しいぞっていう話で」
翔鶴「そうですね、好きな相手に美味しいものを食べてもらいたいって気持ちはよく分かります。わたしも、瑞鶴が適当なものばっかり食べてるから、ちゃんと食べさせないと!って練習しましたし」
瑞鶴「そ、そうだったんだ……。翔鶴姉、ごめん……」
翔鶴「ふふ……それだけでも無いのよ。昔からね、『男をつかむには、まず胃袋をつかめ』って言ってね」
龍驤「!!!」
翔鶴「仕事を終えて帰宅した時に、美味しいご飯を用意して待っていてくれる女性に、男はメロメロになるっていう意味だそうよ。そういう点では、鳳翔さんとか瑞鳳ちゃんが、今のところリードねー」
瑞鶴「練習する。もっと練習するから翔鶴姉、もっと教えてね!」
龍驤「うちも料理ならわなあかへんかな…」
提督「あ、い、いや。艦娘はほら、普通の女性ができないこと、誰にもできない戦いをしてるんだから、それで十分じゃないかっ。俺はそう思うぞ……」
わいわいわい
――――― 夜 提督の部屋
龍驤「あんな、昨日、瑞鶴がうちに会いに来てな」
提督「? そっか、何かあったのか?」
龍驤「話の内容は内緒や! 乙女の秘密を覗いたらあかんっ」
提督「お、お前が話しだしたんだろっ」
龍驤「それでな、内容は秘密なんやけど…。うちもな、いろいろ思うところがあったんよ」
提督「ふむふむ」
龍驤「キミはうちのことを1番やって言うてくれる。それはすごい嬉しい。だけどな、それにただ甘えてたらあかんって」
提督「……」
龍驤「うちはな、キミの1番であり続けたい。2番や3番とも、うーんと差をつけたい。でな、そのために、いろんなことがんばろうって思ってん」
提督「俺は今のままの龍驤でも1番なんだけどなー」
龍驤「キミの1番になるために、がんばってる子がいっぱいおんねん。なのに、現在1番のウチがなんもせんのは、やっぱり失礼やし……それにな?」
提督「それに……?」
龍驤「誰かが一生懸命がんばったら、浮気者のキミのことや、ふらふらーっとその子のところにいってまうかもしれへん!」
提督「う、浮気なんてしてないだろっ」
龍驤「どうだかっ。……キミはな、この鎮守府のみんなのものや。独り占めなんてできへん。それはわかっとるんよ……」
提督「……そうだな、あらゆる点で龍驤だけ! なんてのは無理だしな」
龍驤「だからな、1番だけは譲らへんけど、他の子がキミと仲良くしとるのも、暖かく見守れるようにならんとイカン! ……と、思ってはいるんよ?」
提督「そうだな、少しずつでもそうやって慣れてくれると嬉しいな」
龍驤「うち……実はすごいヤキモチ妬きやったみたいで、なかなか難しいねん……。でも、がんばるから……その……」
提督「???」
龍驤「その………1番はうちやって、自信を持たせてほしいちゅうか……」
提督「そういうことなら喜んで……ちゅ」
龍驤「あ……(ぎゅーーー)。もっと……自信つけさせて……?」
――――― 翌日 提督執務室
提督「ふー、もう昼か。今週の任務も何とかめどが立ってきたし、今日いっぱいで開放されるかなー」
龍驤「おつかれやね! ウチも明日はまた出撃や。長門のレベルアップがんばらんとなー」
コンコンコン
羽黒「羽黒です、司令官さん、いらっしゃいますか?」
提督「おー、羽黒が来るとは珍しいな。どうぞー」
羽黒「お、おじゃまします(おずおず)」
龍驤「どないしたんやー?」
羽黒「あの、司令官さんは、お昼に艦娘の手料理を待っているってうかがったので……。お、美味しくないかもしれませんけど、肉じゃがをお持ちしました……」
提督「え、いや、すまんな。ありがとう、是非頂こう」
羽黒(ぱあああ)「あ、ありがとうございます!」
大井「提督さん、いらっしゃいますか? お昼にオムライスをお持ちしましたよっ!」
瑞鳳「提督~~、今日はチーズ入りの玉子焼きだよー!」
瑞鶴「な、なんでこんなに人がっ! 提督さん、今日はもうちょっと上手にできたんだから、早速食べてよね!」
神通「提督、わたしもお弁当を……」
潮「わ、わたしも、その……」
龍驤(怒)
提督「えっとな、聞くまでもないことだが……、みな、どうして一斉に料理を?」
羽黒「あ、はい、昨日の青葉さんの新聞に……」
提督「やっぱり……やっぱり元凶はあいつかぁぁぁ!」
大井「さ、そんなことはいいですから。ケチャップでハート書きますね、はーと♪」
瑞鶴「今日もがんばったのに……(しょんぼり)」
提督「ああああ、瑞鶴、いただく、真っ先にいただくから! (ガリゴリ) う、うん、昨日より格段に美味しいな! がんばったな!」
瑞鶴「ほ、ほんとに!? あ、あははー、わ、わたし何でもできて困っちゃうなー ///」
瑞鳳「あーん、提督~、わたしのも食べてよー」
神通「やっぱりわたしなんかじゃ…」
潮「うう、あの……ごめんなさい……」
大井「ふーん……。提督さん……わたしのハートはいらないのかー………」
提督「ああ、食べる、みんなの全部頂くから、まってくれー! って、痛い! 龍驤、足踏んでる!」
龍驤「あら、ごめんあそばせ!(棒)」
わいわいわいわい
おしまい
本日分は以上になります。
瑞鳳祥鳳の姉妹は、ゲーム内の発言でもお互いほとんど絡みがありませんが、瑞鳳の性格を考えると、きっとこんな感じで姉妹仲良くしているんだろうなー……という妄想で書かれております。
また、瑞鶴は、真面目一直線で、こういう時にすごく悩んで落ち込む子だと思っているので、そこをクリアするためのシリアス話でした。どうぞご勘弁下さい。
次のお話は、龍驤と鈴谷如月ペアが絡むお話になると思います。
よろしければまたお越しください(o_ _)oペコリ
加賀エンドはないのだろうか…
>>76
加賀さんのお話は書きたいのですが、この鎮守府では龍驤さんの幸せを書いてしまったので…。
別の鎮守府・別の提督と加賀さんのラブ話を近々書きますので、もし見かけたら是非御覧ください。
これより後日談ラスト投下致します。
【ご注意】
ここからは、エッチを頑張る龍驤を書きたい!という、筆者のRJ愛だけで構成されております。
また、鈴谷・如月のお二人も登場しますので、その3名の性格設定などにこだわりのある方はご注意下さい。
――――― 数日後
提督「明日の夜か、遅くとも明後日の朝に会おう」
龍驤「きいつけてな?」
提督「本部で会議に出るだけだよ。龍驤こそ、留守中よろしく。出撃は一切ないから、羽伸ばしてくれ」
龍驤「了解や。川内がこっそり夜戦しに行ったりせんよう、ちゃんと見張っとくわ!」
提督「あははは、頼むよ。それじゃ行ってくるよ(ちゅっ)」
龍驤「こ、こら、公私混同! 誰かに見られたら……」
提督「見ての通り誰もいないよ。じゃあ行ってくる」
龍驤「う、うん、きいつけて」
――――― 鳳翔さんのお店
龍驤「はぁぁ~~~、退屈や……」
龍驤(提督とあんなことになってまだ二週間やのに……。提督がおらんと、何をしていいかわからへん……。前は何をやっとったっけ……?)
鈴谷「あはは~、ものすごい気の抜けた顔~」
如月「司令官、まだお出かけしたばかりなのに、もう寂しいの~?」
龍驤「そ、そないなわけや……あるんかなぁ~(はぁ)」
鈴谷「重症だわ」
如月「重症ですね」
龍驤「ほんとはな、提督のいない時間を使って、提督に喜ばれることを勉強しよう!って思ってたんやけど……とりあえず元気がでえへんでなー……(ぐでー)」
如月「堂々とのろけられてしまいましたっ」
鈴谷「あんなにラブラブされてるんだもん、勉強なんてしなくてもいいんじゃないの?」
龍驤「……でもなー、他の子が、うちに出来んことで、提督に猛烈アピールしとるの見ると、なんや心配というか不安というか……そんな感じでな~(はぁ)」
如月「でも、龍驤さんじゃないと絶対できないことがあるじゃないですか? それを頑張れば良いですよ~」
龍驤「うちにしかできへんこと?」
如月「エッチですよエッチ! 夜の営みですっ。それで司令官をいっぱい喜ばせて上げればいいじゃないですか♪」
鈴谷「あは、それいいね!」
龍驤「/// な、なんやねん、それはっ」
鈴谷「えー、だって、あんな事やこんなことをして、提督喜ばせてるんでしょ~?」
龍驤「へ?」
如月「?」
龍驤「よ、夜の営みちゅーのは『される』もんやろっ。うちは、提督に喜ばれることをできるようになりたいんやっ」
鈴谷「あれれ~~、龍驤ってば、全く勘違いしてるね。お子様だなぁ(人のこと言えないけど)」
龍驤「な、なんやてっ!」
鈴谷「ちょっと勉強したほうがいいね。そうじゃないと、そのうち提督もがっかりしちゃうよ?」
龍驤「……夜の営みにも勉強すべきことがあるんか……?」
如月「ありますよ~。鈴谷さんのお部屋に教材がいっぱいありますよ♪」
鈴谷「如月ちゃん、人聞きの悪い事をっ。ま、でもそうだね、わたしの部屋おいでよ。いろいろ見せたげるー」
龍驤「そ、そやな! 何事も勉強やし、お、おじゃましよか!」
鈴谷(せっかくだし、後学のために提督とどんなエッチしてるか、いろいろ聞いちゃお……)
如月「じゃあ、わたしも手持ちの資料を持ってうかがいますね~」
如月(司令官さんがどんなエッチが好きか聞き出せるかもしれないし……)
――――― 少し後 鈴谷の部屋
鈴谷「さて、現状把握のために、まずは提督とどんなエッチをしてるか教えて!」
龍驤「な、なんやて! そ、そないな恥ずかしい話できるかいっ」
如月「龍驤さん、この本のこの部分、見ていただけますか?」
龍驤「え……『マンネリエッチで彼氏を取られちゃう!?』……受け身なだけだと彼氏はすぐにあなたに飽きてしまいます………(熟読)」
如月「ね? すごく大事な問題なんですよ。まずは詳しく現状を知らないと……」
龍驤「な、なんや……そないな大事やったんか……(しょんぼり)」
鈴谷「漠然としてると話しにくい? じゃあ、昨夜のエッチがどんなだったか詳しく話してみてよー(ドキドキ)」
如月「そうですね。出張前日で激しく燃え上がったでしょうから……(ドキドキ)」
龍驤「/// そ、そないなこと………」
―――――
龍驤「ほんま……電気消して、お願いや……」
提督「いくらお前の頼みでもこれだけは譲れん……。この裸を見えなくするなんてありえん……(チュパチュパ)」
龍驤「あ……や……おっぱいばっかり……すけべ……」
提督「ここばっかりはダメか……じゃあ下の方に移動するか……」
龍驤「ひゃっ……おへそはくすぐった……あ、や、やぁぁぁ……」
提督「龍驤は小さいから、あそこ舐めながらおっぱいもさわれるから楽しいなぁ」
龍驤「あ、あかん……3箇所いっぺんは……あ、あ、あああああ!」
―――――
龍驤「そ、そんでな……その後は……」
鈴谷(ごくり)
如月(ごくり)
―――――
龍驤「あっ、あっ、あっ、や、激しすぎっ」
提督「ゆっくりするなんて無理っ」
龍驤「あっ、あっ、手……お願いや」
提督「ああ(ぎゅっ)。行くぞ」
龍驤「あ!あ!あ!あ! あ、あかん、もう………あああああ!」
………
龍驤「うう、また四つん這い……はずかしいんやで、ほんま……///」
提督「最高にエロくて俺は興奮する……」
龍驤(あ、あかん……溢れて……たれてきてまう……)
提督「この、溢れてくるのがエロくてな……(ムクムク)」
龍驤「す、スケベ!変態っ! も、もう終わりや……って、あああ!」
提督「ごめんな、これで終わりにするから」
龍驤「あ、あかん……う、うち………(朦朧)」
―――――
龍驤「こ、ここでうち、気絶してもうて……気がついたら朝やってん」
鈴谷(ゴクリ……そ、そんなに激しくしてるなんて……)
如月「/// ……きゅう~~~」
鈴谷「わーー、如月ちゃん、しっかり! のぼせてる~~~」
鈴谷「いやー、驚いたわ。むっつりスケベだとは思ってたけど、まさかそこまで激しくしてるなんて…」
如月「び、びっくりです……」
龍驤「///」
鈴谷「でもあれね、龍驤は基本的にひたすら受け身なのね」
龍驤「そういうもんやと思っとった……。ずっと目つぶっとるし……恥ずかしゅうて……」
如月「本なんかだと、女の子が積極的だったりしますけどね」
鈴谷「ビデオなんかだと、まずフェラチオしてからっていうのがお約束だしね」
龍驤「ふぇ、ふぇらちお?」
鈴谷「うーん、参考になりそうなビデオでも……このへんかな」
如月「あ、これはわたしも見たことないですね」
龍驤「こないな教材があるんやね……。勉強熱心やねー」
鈴谷「あ、あはは、まぁ、ギャルの嗜みっていうやつ!」
龍驤「な、なんやこれは……ほんまに、こないなことするん?」
鈴谷「ま、まぁこのくらいは普通じゃないかなっ(目そらしっ)」
如月「そ、そうですね、普通のカップルでも当たり前にやってるみたいですね(本によると)」
龍驤「で、でもな? 女のほうからこないなエッチなことしたら、ドンびきされるんとちゃうんかな…?」
鈴谷「いやー、女が頑張ってご奉仕するのが嬉しいみたいだよー」
如月「自分のために一生懸命頑張っている姿が萌えるらしいですよ」
龍驤「そ、そうなんや……。でも、どうしたらええんやろう……。あんなん、口に入るんかな……」
鈴谷「バナナを使って練習したりするのよ!」
如月「ゆでたまごを咥えて、傷付けず落とさずっていう訓練もいいらしいですよ」
龍驤「そんな特訓があるんか。二人もがんばって練習したんか?」
鈴谷「ま、まぁねー!(ビクビク)」
如月「嗜む程度ですねっ(オドオド)」
龍驤「やってみるわ! 詳しく教えてーな」
如月「あ、確かこの本に練習法が詳しく……」
――――― 翌日夜遅く 廊下
提督(遅くなってしまったが、何とか帰ってこれたか。無理やり早く帰ってくるなんて、俺もすっかり浮かれてるな……。龍驤はまだ起きてるかな)
提督(とりあえず荷物を執務室において、部屋に行ってみるか)
ガチャ
龍驤「!」
提督「………………」
龍驤「(すぽっ) あ、あははは、お、お帰り! 今日帰ってこられたんやね!」
提督「ただいま……、咥えてたの、ゆでたまご…?」
龍驤「あははは! ちょ、ちょーっとお腹すいてな! や、夜食や夜食!」
提督「そっか……いきなり大口開けてゆでたまご咥えてたから、マジびっくりしたよ……。なにはともあれ、ただいま……(ぎゅっ)」
龍驤「お、おかえり……(ぎゅっ)。早く帰ってきてくれてうれしい」
提督「うん。龍驤に早く会いたくて、無理言って帰ってきた……」
龍驤「あ、あほ……。お仕事はちゃんとせなあかんでっ(ぎゅーーー)」
龍驤「………でも嬉しい」
―――――― 少し後 提督の部屋
提督「昨夜はひさしぶりに自分の部屋で寝たのか?」
龍驤「……ここで一人で寝た……」
提督「俺がいないのにこっちで寝ても不便なだけだろうに……」
龍驤「だって……寂しかったんや……せめてキミのにおいがするベッドで寝たかったんや……」
提督「またかわいいことを……(ぎゅー)。そんな事言うやつは、すぐ襲っちゃうぞ?」
龍驤「あ、あかん! ちょ、ちょっと待ちっ」
提督「ん? どした?」
龍驤「今日はちょっと勉強の成果を試すって決めてるんや」
提督「勉強……?」
龍驤「え、ええから、そこに寝るっ! すぐ寝るっ!」
提督「あ、ああ、なんだよ一体……(ベッドにごろん)」
龍驤「め、つむって? ぜ、絶対開けたらあかんで!」
提督「あ、ああ……(ま、まさかなぁ)」
龍驤「よ、よいしょ……(脱がし脱がし) ……も、もう大きいってどういうことやねん……」
提督「そ、そんなこと言われても」
龍驤「(すーはー) よ、よし、いくでっ! (ぺろっ)」
提督「! お、おい龍驤」
龍驤「え、ええから! 目開けたらあかんで (ぺろぺろ)」
提督(と言われても見ずにはいられん。薄目で……うお、一生懸命なめてくれてる!)
龍驤「ど、どない……? (ぺろぺろ)」
提督「気持ちいいけど……びっくりした」
龍驤「そ、そか、気持ちええか! じゃあもっとがんばる……(ぱく)」
提督(う、小さい口で……)
龍驤「ん……ん……ん……」
提督「う……、気持ちいいぞ(頭なでなで)」
龍驤「ん、んん! (ちゅっちゅっちゅっ)」
提督(痛くないように一生懸命……気持ちいいけどそれ以上に嬉しいな……)
提督「龍驤、気持よくてもう我慢できないんだけど……」
龍驤「ぷはっ……ん、ええよ、もっとがんばるから……出して……」
提督「いや、俺は龍驤の中に入れたい……」
龍驤「あ……う…………(こくん)」
提督「あれ……? もうすっかり濡れてるな。なめてて興奮しちゃった?」
龍驤「あほっ!あほっ! すけべすけべ!」
提督「ははは。じゃあ、入れるよ?」
龍驤「うう……(こくん)」
――――――
龍驤(ぐったり……)
提督「いやー……。ごめんな、大興奮でちょっと歯止めがきかなかった」
龍驤「す、すけべ……(ぐったり)」
提督「まさか龍驤がフェラしてくれるなんて思わなくてな。興奮MAXでなー」
龍驤「ドン引きされんか心配やったけど……それならよかったわ……」
提督「すげー上手でびっくりしたよ」
龍驤「がんばって練習したんやで!」
提督「練習なんてどうやってするんだ?」
龍驤「バナナを単装砲に見立ててなめてみたりな、ゆでたまごを傷付けんように咥えたり……」
提督「……さっき執務室でゆでたまご咥えてたのは、練習だったのか……。そんなの、どこで覚えてきたんだ?」
龍驤「……鈴谷と如月に教わったんや」
提督「ああー、なるほど、慣れてそうだもんなぁ」
提督「でもな、嫌なことはほんとにしなくていいんだぞ? 前も言ったが、俺は今のままの龍驤が好きだから」
龍驤「/// お、おおきに……。でもな……」
提督「ん?」
龍驤「うち、今、すごい幸せやねん。好きな人と一緒に過ごすのが、こんな楽しいなんて知らんかったんや」
提督「うん、その気持はすごいよく分かる。俺もそうだから」
龍驤「えへへ……。でな、これからもずっとこういう時間をすごしたいねん」
提督「そうだな。俺もそう思う」
龍驤「そのためには、やっぱ成長せなあかんと思うんや。ライバルもいっぱいおるしな……」
提督「浮気なんてしないって言ってるんだけどなー」
龍驤「ど、う、だ、か! ……浮気はともかくな、好きな人のために頑張るのは、きっと素敵なことや。だから、いろいろ頑張るわ! エッチな事もそうやし、あとは料理もできるようにならんとな!」
提督「じゃあ俺は良い胃薬を探したり、胃腸を鍛えたりしておくよ」
龍驤「なんやてー! そんなことを言うキミはお仕置きや(こちょこちょこちょ)」
提督「がははははははは! ちょ、まて、反則! 脇腹反則!」
龍驤(がんばるから……ずっとそばに居てな?)
おしまい
以上になります。お付き合いいただきましてありがとうございました。
ダラダラ続けても仕方ないと思うので、後日談もこれで終了。スレも締めたいと思います。
またこの鎮守府の別のお話も書きたいし、全く別の鎮守府のお話も書きたいので、その時はまた是非ご覧いただけると嬉しいです(o_ _)oペコリ
>>77 ありがとうございます!
別スレ?で加賀書いてくださるとのことで楽しみにしてます!
>>94
おお、書き込み気付かず失礼しました。
【艦これ】加賀「最近、皆との距離が近い」
【艦これ】加賀「最近、皆との距離が近い」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426947844/)
こちらに投下中ですので、よろしければ是非(o_ _)oペコリ
このSSまとめへのコメント
はよずいかくえんどはよ