【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…? (169)
※艦これのドタバタ系SSです。
※若干のエロを含みます。
※SSどころか創作自体が初めてですので、どうぞ生温かく見守って下さい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425881502
---居酒屋鳳翔
鳳翔「はぁ、すごいプレッシャーを感じる…ですか?」
提督「はい、なんというか、鎮守府全体に、こう…圧迫感のようなものを…」
鳳翔(ニュータイプですかっ)
提督「あと、艦娘たちが全体的に様子がおかしいようで…」
提督「その様子がおかしい一部の艦娘から、強烈なオーラというかプレッシャーを感じるんですよ」
鳳翔「あー、なるほど、それの件でしたか。」
提督「何かご存知なんですか!?」
鳳翔「それは、おそらく一週間前くらいからではありませんか?」
提督「ズバリそうです。鳳翔さん、なんか探偵みたいですね」
鳳翔「からかわないでください。推理したわけでなく、原因を知らないのは提督ぐらいですよ」
提督「!!!」
鳳翔「一週間前のある出来事以来、みんな大騒ぎなんですから」
提督「俺の知らないところで何か大事件が…。何かの陰謀ですか!イベントですか!?」
鳳翔「いえ、そういうわけでは…」
鳳翔「事の発端は青葉さんで……もっと元をたどれば、提督が原因なんですよ…?」
提督「ぇ……?」
提督「そんなわけで、青葉を引っ張ってきた」
青葉「いたた、司令官、ちょっとなんですかもー、引っ張らないで下さいよ~」
鳳翔「青葉さん、こんばんは」
青葉「あ、鳳翔さん、どもー。何事ですか一体っ!」
鳳翔「提督が、ここのところみんなの様子がおかしいと言われるので事情のご説明を…」
提督「一週間前、青葉が何かしたと聞いてな!」
青葉「げっ! た、確かに何かはしたけど、真実を報道しただけですよ!取材の成果です!」
提督「こんな大騒ぎになるような報道ってなんだよっ!俺はなんも知らんぞ!」
青葉「提督が読んでない新聞だからそりゃ当然ですね」
提督「…この提督倶楽部っていうのはなんだ……」
青葉「提督の動向をつぶさに伝える、艦娘御用達の会員制新聞ですよ!稼ぎ頭ですエッヘン」
提督「『提督、野良猫にメロメロ』『提督、しまかぜに負けないようこっそりジョギング』」
提督「なんだよこの記事は!俺のプライバシーはどこにっ!」
青葉「ふふ…司令官知らないんですか?アイドルにプライバシーは無いんですよ(ニッコリ)」
提督「俺はアイドルじゃないんだけど…。那珂じゃあるまいし…」
青葉「ちなみに、最近一番人気があったのはこの記事ですよ」
『風呂あがりに鏡前でマッチョポーズをしてみる提督。意外と良い体!』(写真付き)
提督「」
青葉「痛いよー、げんこつは痛いですよー」
提督「うるさいわっ! って、これがなんで騒動の原因なんだ?」
鳳翔「いえ、原因になったのはこっちの記事なんです」
『提督、ついにケッコンカッコカリを決意!(か?)』
先日、ついに我々鎮守府にも複数のLV98到達者が現れた。
その際、提督は「長い間目標にしていたLV99がついに見えてきたな」と遠くを見る目で独白
したという。
LV99でできることといえば唯一つ、ケッコンカッコカリ!
どうやら提督は、そのためにLV99を目指してきたようだ。
とはいえ、我が鎮守府は、古参のほぼ全員がLV97以上。提督の本命が誰なか判然とせず、
そのお相手が注目されている。
本命に一番近いと思われるLV98組のメンバーに匿名インタビューを敢行したところ、以下の
コメントが得られた。
艦娘K「テートクは間違いなく、常に先陣で活躍してきたある戦艦と結婚するつもりネー」
果たして、この謎の人物の予想通りなのか!? 今後の動向に注目したい。
提督「」
提督「トースポかっ!」
青葉「痛いです痛いです、グリグリは痛いですー」
鳳翔「提督、この記事は本当なのですか?」
提督「いやまぁ、こう言ったことは本当です。ここまで長かったですからね」
鳳翔「在籍するほぼ全員の艦娘のレベルを平等に上げてきてますから、時間がかかるのは…」
提督「まぁ、でものんびりとですがここまで来ましたから、感慨深かったというか…」
青葉「で、で、誰が本命なんですか!?」
提督「反省が足りん反省が」
青葉「痛いです~痛いです~」
鳳翔「提督倶楽部は、艦娘みんなが読んでますから、あっという間に広がってしまって…」
鳳翔「そわそわしたり焦ったり、反応はみんなまちまちですけど、平静でいられない子が多くて」
提督「でも、この記事も憶測ですし、結婚といってもカッコカリですし、なぜそんな騒ぎに?」
鳳翔(はぁ…)
青葉(はぁ…)
青葉「女心がわからない上に鈍いのはわかっていたけど、ここまでとは…」
鳳翔「提督、女にとって、好きな男性と『特別な関係になる』というのはとても大切なんですよ」
提督「はあ……。じゃあ今のこの騒ぎは、誰とケッコンカッコカリするか?で揉めてるわけですか」
提督「その割には、誰もそんなこと聞きに来なかったですけど…ほんとなんですか?」
鳳翔(はぁぁぁぁ…)
青葉(はぁぁぁぁ…)
提督「な、なんですか。二人してその深い溜息は…」
青葉「とにかく原因は間違いないです」
鳳翔「そうですよ、皆さんそれで毎日そわそわして、見ていてかわいそうなぐらいですから」
鳳翔「例えば、今日のお昼のことですが…」
瑞鶴(LV98)「ふう、間宮さんのアイスは元気がでるわ。これでまたすぐ戦えそう!」
翔鶴「瑞鶴、そんなに無理しなくても…」
瑞鶴「あんなやつでもね、ずっと待っていたなら、これ以上待たせるわけにはいかないからね…」
瑞鶴「って、別に何でもないよ。ちょっとやる気が溢れてるだけだからっ!」
翔鶴「ふふっ、瑞鶴ったら」
加賀(LV98)「頑張るのは良いけど、冷静さを欠いて足を引っ張ったりはしないで」
瑞鶴「な、なによ、わたしはいつだって冷静よっ!」
加賀「冷静なのであれば、もっとちゃんと見えるはずよ」
加賀(そう、あの人は、わたしがLV99になるのを待っていることとか)
瑞鶴「あなたなんて、疲労で真っ赤なのに出撃しまくりじゃない!冷静じゃないのはあなたでしょ!」
加賀「この海域ならこれで十分ですから。あなたこそ貴重なアイスをドカ食いしないでね」
赤城「そうそう、食べるならボーキサイトのほうが美味しいわよ。おかわり!」
提督「なんかすごいハイペースで出撃してると思ったら…」
鳳翔「ほんとうに一生懸命がんばってますよ」
青葉「良い記事が書けそうだわメモメモ」
提督「人様のプライバシーを侵害するんじゃないっ(ビリビリ)」
青葉「冗談ですよー、プライバシーを踏みにじる相手は司令官だけにしてますから」
青葉「実際わたしも、いろいろ見てますけど、記事にはしてませんよ?」
提督「なぜ俺だけ踏みにじられるか納得行かないが、青葉も何かみたのか?」
青葉「もう、あちこちで!」
青葉「そうですね、例えば…」
龍驤(LV98)「提督は、駆逐艦の子たちをいつもかわいがっとるやろ?」
龍驤「つまり、そういう好みやっちゅーことや!」
龍驤「だから、この三人に当てはめるなら」
龍驤 ×千歳>>>瑞鳳>龍驤◎
龍驤「こういうこっちゃ!」
千歳(LV98)「甘いわね!」
千歳「提督の駆逐艦の子たちへの接し方は、子どもへの愛情!」
千歳「そして、提督が敬語になる特別な相手は、愛宕さんや高翌雄さん」
千歳「やっぱり、母性への強い憧れがあるのよ!」
千歳「つまり、この三人に当てはめるなら」
千歳 ◎千歳>>>瑞鳳>龍驤×
千歳「こうしかありえないわ!」
龍驤「絶対、小さいのが好きなんや!」
千歳「絶対、大きいのが好きなのよ!」
瑞鳳(LV98)「え、玉子焼きじゃなくてわたしが食べたいって…?」(ぽわーん)
瑞鳳「そ、そんな、心の準備が……、あ、提督……格納庫まさぐっちゃ…」(くねくね)
提督「」
鳳翔「正規空母も軽空母もヒートアップしてしまってますね…」
青葉「LV97以下の子はまだ冷静だけど、LV98の子たちはひとごとじゃいられないみたいですね」
鳳翔「青葉さん、そうでも無いんですよ」
青葉「そうなんですか?」
鳳翔「ええ、提督が大好きだけどまだLV97っていうのをすごく重く受け止めちゃって」
鳳翔「わたしは対象外なんじゃ…?みたいな不安を感じているようです」
青葉「あー、それはわかりますね」
鳳翔「ええ、これは昨夜のことなのですが…」
足柄(LV97)「うー、どうしてなのよー、なんでわたしじゃないのーヒック」
準鷹(LV97)「せっかくの酒、楽しく飲みなよー。まだ決まったわけじゃ無いんだしさー」
暁(LV97)「一人前のレディーであるわたしを置いてけぼりとか、ひどいしヒック」
準鷹「暁はオレンジジュースで酔えるのか。なかなか筋がいいねぇ。さ、もう一杯トクトク」
暁「ありがとヒック。お礼はちゃんとヒック」
足柄「しかも妹に先をこされるなんて…ヒック。なんでよーヒック」
準鷹「羽黒ちゃんは、またそわそわして赤くなったり青くなったり、見てて気の毒だよ」
足柄「幸せな悩みでしょーヒック。わたしなんて最終候補に残れなかったんだからヒック」
準鷹「でもさ、LV98の子も続々と増えてるし、まだわっかんねーよー?」
足柄「ふん、そんな楽観的な気持ちにはなれないわヒック。もういっそ既成事実を…ギラリ」
暁「足柄さん目が怖いし。ていうか既成事実って?」
足柄「お子様にはわからないかー。夫婦だけに許される男女の夜戦のことよっ!」
足柄「これを先にしちゃえば、(さらにいろいろ仕掛ければ)、すぐ結婚よ!」
暁「/// お子様ゆーな!わ、わかってるし! 二人で裸で同衾だしっ!」
準鷹「お、暁はもう大人のことを知ってるのか。さすがおねえちゃんだな!」
暁「子ども扱いするなー!」
鳳翔「足柄さんの背後に、狼のオーラが見えました」
青葉「こわいわー」
提督「俺、身を隠したほうがいいんだろうか…」
青葉「あはは、足柄さんはああ見えてほんとは子犬ちゃんだから、そんな度胸ないって!」
提督「しかし意外だな…。駆逐艦みたいな小さい子は結婚なんて興味ないと思ったが」
提督「今の話に出た暁もそうだが、駆逐艦や軽巡の様子がおかしいのも同じ原因なのか…」
鳳翔「提督…、女の子なら、三歳ぐらいでもうお嫁さんに憧れるんですよ…」
青葉「ほんっと、カッコカリとはいえ結婚の重みをわかってないわねー、司令官は!」
提督「(たじっ)あ、不勉強すみません…」
青葉「ていうか、身を隠すなら、足柄さんよりもっと他の人から隠れるべきよね」
提督「どういうことだ…?」
青葉「いとしのお姉さまが提督に夢中で、イライラしてる子がいっぱいっていうことです!」
提督「な、なんだよそれは…」
鳳翔「いえ、青葉さんの言うとおりかもしれません。先日も筑摩さんから相談があると言われて…」
鳳翔「おまたせしました筑摩さん。ご相談とはなんでしょう…」
筑摩「鳳翔さん…。実は…実は利根姉さんの様子がおかしいんです!!」
鳳翔「利根さんが…。今日も普通に晩御飯を食べていらしたような…」
鳳翔「でも、確かにすこしぼんやりされていたでしょうか?」
筑摩「はい、ここ数日どこか上の空だったのですが」
筑摩「今朝、姉さんを起こしに部屋に行ったらですね、一人鏡の前でつぶやいていて…」
利根(LV98)「そうだ、吾輩の艦載機がそこでっ…え、どうしたのだ提督、真面目な顔で」
利根「な、なんじゃと! 突然何を言い出すのじゃ」
利根「へ、返事じゃと…、こ、こんな突然では…」
利根「あ、違う、待つのじゃ…」
利根「吾輩はここぞという場面でいつもこうじゃ。カタパルト不調だったり…」
利根「本当は心のうちなど決まっておるのじゃ…ただ突然で慌ててしもうてな」
利根「こんな吾輩が本当に良いのか? なんと、我輩でなければダメだと言うのか…」
利根「し、しかたのないやつじゃの。そこまで言われては断れん…。その、よろしく頼むぞ?」
利根「ああああああーーーーーー、なんてな!なんてな!(悶悶)
筑摩(ね、姉さん…)
鳳翔「それはまた…、利根さんはあまりそういうタイプではないと思っていましたが…」
鳳翔「でも、利根さんの乙女心を止めたりできませんし、相談と言っても…」
筑摩「いえ、そこで相談なのですが、悪の元凶たる提督を社会的に、あるいは物理的に」
筑摩「かつ合法的に抹[ピーーー]る良い方法はないでしょうか?」
千代田「わたしも知りたいです!」
大井「魚雷一斉掃射でいいんじゃないでしょうかフフフ」
比叡「35.6cm砲一斉掃射も良いですよ」
鳳翔「」
提督「ふるさとの父さん、母さん、俺は帰れそうにありません…」
青葉「ま、自業自得ですけどね!」
提督「おまえがっ!おまえがっ!余計なっ!記事をっ!グリグリ」
青葉「痛いです~痛いです~」
鳳翔「でも提督、LV99となればいずれ訪れる問題だったのでは無いでしょうか?」
青葉「そうですよー、そもそも提督がはっきりしないのが悪いんじゃん」
提督「はっきりって…。俺は司令官として日々戦いを…」
鳳翔「お仕事を果たすのは立派ですが、ともに戦う子たちの好意とどう向き合うかも」
鳳翔「ちゃんと考えないとダメですよ。みんな女の子なんですから」
青葉「そうそう。ていうか司令官、そもそも誰かと結婚する気あるんですか?」
提督「ぇ……」
鳳翔「そこは是非わたしも聞きたいですね」
提督「ぇ、まさかの無援護…」
青葉「そこがはっきりすれば、状況も変わりますよ!」
提督「そ、そういうものか…?」
提督「ケッコンカッコカリは…。もちろん考えていた」
提督「そもそも、そうしなければ先に進めないからな(強さ的な意味で)」
青葉「おお!先に進むために結婚を考えていたのですね!(男女関係的な意味で)」
提督「ああ、俺だって男だ。しっかり前進していきたい(海域的な意味で)」
鳳翔「まぁ、そこまでの決意でしたか…ぽっ(カッコカリ→結婚的な意味で)」
提督「だがそれで問題が起きているなら…俺なりに対処を考えてみる」
提督「二人共ありがとう、状況は大体飲み込めた」
鳳翔(LV98)「いえ、お役にたてたなら何よりです。これからもずっとお役にたてるよう」
鳳翔「がんばりますね!」ぐっ!
提督「は、はぁ、ありがとうございます」
青葉(LV98)「いやー、提督も思ったより情熱的だったんだね!仕事バカかと思ってたよ!」
青葉「そんなにしっかり見てくれるなら、わたしも司令官だけを…って、何てね!」
提督「あ、ああ、ありがとう」
提督「それじゃあ今日は帰るよ。二人共また明日」
---翌日
提督倶楽部号外!
『提督、ケッコンカッコカリからさらに前進していきたいと語る』
提督への独占インタビューの結果、提督はケッコンカッコカリをきっかけに、さらなる先に進んで
行きたいという考えを示した。ケッコンカッコカリを最終目的だと捉えてきた艦娘の皆様には驚き
のことと思うが、どうやら提督はそれで終わらせるつもりは無いらしい。
現在、ケッコンカッコカリから前進するなにかといえば…もうこれはカッコカリではなく…という
ことしかありえない。どうやらそれほどの想いを秘めているお相手が居るようだ。
提督は、とても情熱的な目でじっとわたしを見つめながら、熱く語っていた。
これはもしかするとインタビュアーこそが本命なのかもしれない。
金剛「ヘーイ提督! まずは一度ヴィッカースに行ってご挨拶しなきゃネ!」
金剛「だいジョーブ!提督みたいな紳士なら、イギリスでもちゃんと認めてもらえるネ!」
加賀「上手く言えないけど…これでもとても幸せな気持ちなんですよ?」
加賀「人生の秘書まで任せてもらえるなんて…」
瑞鶴「そ、そこまで考えていたなら、ちゃんと言ってくれれば良かったのに!」
瑞鶴「そうすれば、もっと優しくできたのに…。って、調子に乗っちゃダメだからね!」
龍驤「うちのこと、そこまで大切に思ってくれてるん?テレテレ」
千歳「うふふ…千代田に怒られちゃうけど、もう黙っているのも無理ね。義妹になるんだし…ね?」
瑞鳳「えへへー、99式艦爆みたいな赤ちゃんがほしいなー。きゃっ!」
足柄「わたしの夢がすぐそこに…もうなりふりかまっていられないわ…」
暁「既成事実…既成事実……そしたら念願のお嫁さん…ぶつぶつ」
利根「な、なんじゃと、我輩をそこまで…。だ、大丈夫、これは武者震いじゃ。覚悟はできておる…」
利根「じゃが、や、優しくな……? って、あああああーーーー、なんてな!なんてな!」
筑摩「[ピーーー]」
千代田「[ピーーー]」
大井「[ピーーー]」
比叡「[ピーーー]」
提督「あ、あ、青葉ーーーー!!!てめぇえええええ!」
とりあえずおわり
とりあえずここまでなのですが、できればこの設定で書きたい艦娘が結構いますので
また続きを書かせていただけたらと思います。
sagaになってないからピーになってる
隼鷹
続き?です。
若干エロが出始めますので、嫌いな方はお気をつけ下さい。
>>21
Oh...結構いろいろ引っかかるのですね。sagaにしました。大井っちが出るとどうしても引っかかりますし…。
>>22
Oh...ヒャッハーさんまじ簡便です。
提督「ふう…ただいま。まぁ、誰も居ないわけだが」
提督「士気が高くて戦いは良い感じなのだが…、とにかく疲れる…」
提督「地雷原の中を裸足で歩くような緊張感だ…」
提督「とにかく疲れた…風呂はいって寝るか…」
提督「ん……なんかベッドが盛り上がってるような……」
提督(べ、ベッドに人の気配……まさか足柄さんか…)
提督(そんな…、ほんとに実力行使だと…!ど、どうすれば……)
提督「べ、ベッドにどなたかいらっしゃいますか…?」(おそるおそる)
ごそごそ
暁「し、司令官・・・ご、ごきげんようです・・・」
提督「」
提督「はぁぁぁぁぁぁ・・・・、なんだ、暁か…」
暁「な、何だとはなによっ!ぷんすか」
提督「で、暁はいったいなんでまた俺のベッドにいるんだ……?」
暁「それはその……きせーじじつというか実力行使というか大人の夜戦というか…」
提督「この鎮守府は駆逐艦の教育に良くないな……」
暁「ちゃ、ちゃんと覚悟を決めて来たんだから!子ども扱いしないでよね!」
暁「ちゃんとシャワー浴びて……その、服脱いで待ってたんだから……」
提督「ぇ・・・。まずい、それはまずい。ちょ、裸なら布団から出るなっ出るなっ!」
暁「で、でも…、裸はどうしても恥ずかしくて、水着で…」
提督「・・・潜水艦?」
暁「水着着てるだけよ!ぷんすか」
暁「やっぱり同衾するのは水着じゃだめなの…?裸じゃないときせーじじつにならない?」
提督「いや、別にそういう趣味の人もいっぱいいるだろうから…って、ん?」
提督「暁、お前の言う「きせーじじつ」ってどんなだ?」
暁「へ、変態! は、恥ずかしいこと言わせようとするしっ!」
提督「いや、なんかちょっと違和感がな」
暁「な、なによ。あれでしょ、男女が裸になって、一つのお布団で一緒に寝ることでしょ!」
暁「恋愛映画とかでそういうのちゃんと勉強してるしっ!」
提督「うーん……」
提督「まー、今日は大人しく部屋に帰れ。大人の男女はそんな簡単に同衾しないものだぞ?」
暁「そ、そういうものなの?」
提督「そうだぞー。元に、今まで誰一人として俺のベットに忍び込んだ人はいない」
提督「みんな立派なレディだからな」
暁「そ、そうね。わたしはレディだから今日はもう失礼するわ」
提督(やっぱり暁はちょろいなぁ…)
提督「それじゃあお休み。そのカッコでウロウロするなよー」
暁「わかってるわよ!ぷんすか」
---廊下
暁「・・・なんだか上手くごまかされた気がしてきたし…」
伊58「あ、知らない子でち。新しい仲間でちか?」
暁「あ、ごーやちゃん。えと、これは違くて…」
伊58「白い水着ということは、まるゆちゃんの友達でちか」
伊58「みんな今は海底の方で遊んでるでち。案内するでち」
暁「え、ちょ、ちょっとまって、違うし!わたしはあかつk」
伊58「新しい仲間がきて、みんな喜ぶでち、さ、潜行するでちよー」
暁「ほ、ほんとにちょっとまって、あ、沈む、沈むぅぅぅぅぅ」
提督「うーん、ちょろい暁でよかった…。足柄さんだったら俺は今頃どうなっていたか…」
提督「部屋の鍵、ちゃんと掛けるようにしよう、うん。」
提督「しかし、既成事実の認識があんな感じだと、駆逐艦たちが気軽に忍び込んでくるとか」
提督「今後もあるかもしれないな…。ただ寝るだけで結婚できると思ったら…」
提督「とはいえ俺が性教育などしようものなら、すぐに憲兵さんのご厄介だ」
提督「とりあえず暁には…。大人っぽい響ならちゃんと知識もあるだろうから」
提督「響(Верныйだけど)からさり気なく話してもらうか…」
提督「しかし、根本的な解決もしないとな…。どうするべきか…」
提督「zzzzz……」
---翌日
響「司令官、暁姉さんに内密で話ってなんだい?」
提督「ああ、来てくれたか。暁にはばれなかったか?」
響「姉さんなら、轟沈しかけたとかで入渠中だよ。ぐったりしていた」
提督「昨夜会った時はピンピンしてたんだが…。一体何があったんだ……?」
響「何でも、潜水艦の子たちと遊ぼうと思って深海まで潜ったとか」
提督「あいつ・・・何やってるんだ・・・」
響「それで、姉さんがどうしたんだい?」
提督「あー、それでな、ちょっと言いにくいんだが」
提督「暁って大人ぶってるけどすごい子どもだろ? それでな、いわゆる大人の男女の」
提督「夜の営みというか夜戦というか、それを誤解しているみたいなんだ」
響「こ、こういう話題はさすがにちょっと…恥ずかしいな…」
提督「か、勘弁してくれっ。それでな、俺から説明するのもあれだし、響から」
提督「さり気なく教えてやってほしいんだよ。誤解したままなのも可哀想だしな」
響「了解…。説明するのはいいんだが、司令官、どうして突然そんなことを?」
提督「ぇ! いやまぁそのあれだ! そろそろ知らないと困るかなーとかな!」
提督(あれ……なんか空気が冷たい…シベリアのような…)
響(LV98)「暁姉さんと…ケッコンカッコカリするつもりなのかい…?」
提督(俺の本能が危険を告げている・・・!何かまずい!)
提督「あぁぁぁ、違う違う、仕方ない、ちゃんと説明する!」
提督「実は昨夜な…(かくかくしかじか)」
響「なるほど、そんなことがあったのか」
提督「それでな、ちゃんと知っておかないとまた気軽に部屋に来ちゃうかもしれないから」
提督「きちんと本当のことを知っておけば、そうそうは来ないだろうと」
響「わかった、わたしからちゃんと説明しておく」
提督「助かるよ…」
響「水着を着ていたら同衾したって男女の営みとは呼べないからね。さすがに裸になるのは」
響「姉さんも、恥ずかしくてそうそうはできなはずだ」
提督「えーと…」
響「一緒に恋愛映画で勉強したのに、姉さんもそんな勘違いをするなんて…」
提督(意外にもこの子もか…)
提督「さてどうしたものか…。いっそ鳳翔さんに保健体育でもお願いするか…?」
ばたーん(ドアの開く音)
雷「司令官、こういうのはもっとわたしを頼ってよ!」
電「なのです!」
提督「な、なんだ一体…」
雷「なんだじゃないわよ!響姉さんに特別任務を頼んだでしょ!」
電「暁姉さんを教育する秘密任務なのです!」
提督「なんだ、お前たちにも伝わってるのか」
雷「さっき、響姉さんがわたしたちのところに来たのよ」
電「それで、真剣な顔でお話していったのです」
---
響「実は、提督から暁姉さんの間違った知識を正してほしいと言われてね」
響「二人ももしかしたら誤解しているかもしれないからと思ってね」
響「好きあった男女が、裸になって同衾することが恋人の証みたいなものらしいんだ」
響「でも、恥ずかしいからと言って水着を着ていたりすると意味が無いからね」
---
提督「うーん…」
雷「意外よね、暁姉さんはともかく、大人っぽい響姉さんまでそんな誤解してるなんて!」
電「夜の営みとは、そんなロマンチックなだけでなく、もっと激しいものなのです!」
提督「」
提督「ちょ、ちょっとまて、そっちのほうが意外だ!お前たちが知ってるのか!?」
雷「それはまぁ、ねぇ」チラ
電「なのです…」チラ
提督「人の!股間を!見るな!」
雷「そこに隠された単装砲でねぇ」チラ
電「貫くなんて…司令官さん、鬼畜なのです…」チラ
提督「」
提督「ま、まぁ、酔っぱらいみたいな例え方はともかく、意外にもちゃんと知っているようだ…」
雷「ふーんだ、だから最初からわたしに頼ればいいのよっ!」
雷「わたしだってお役にたつのです!」
提督「まあ、それなら話は早い。悪いんだが暁と響に、それとなく教えてやってくれないか?」
雷「まかせておいて!」
電「了解なのです!」
---夜、廊下にて
提督「さて、今日も疲れた…。今日はちゃんと鍵をかけたから安心して部屋に帰れるな」
提督「お、響じゃないか、よお、こんばんは!」
響「ひっ!」後ずさりっ
提督「え、どうしたんだ真っ青な顔して?何かあったのか?」寄り
響「ひぃぃ!」後ずさりりりりっ
提督「ぇ……?」
響「や、やあ司令官、Добрый вечер(こんばんは)」
響「いや、あの、イヤというわけではないんだ」
響「ただ、いくら不死鳥と呼ばれるわたしでも、お腹を貫かれたらタダではすまない」
響「そ、そもそも、単装砲を槍のように使うなんて間違っているな」
響「だ、だから、その、もう少し覚悟を決める時間がほしい」
響「そ、それじゃあまた!」走り去りっ!
提督「」
---提督執務室
雷「司令官。こ、こんな夜更けにどうしたの」
電「眠いのです…」
提督「おーまーえーらーにー! きーきーたーいーこーとーがーあーるー!」
雷「お、怒っていることはわかったわ。どうしたの?」
電「目が覚めたのです」
提督「さっき響に会ったぞ。そして…(かくかくしかじか)」
雷「さっき説明した時も青い顔してたし、やっぱり怖いのね」
雷「正直言えばわたしも怖いしね。」
電「いなづまも想像するとちょっと怖いのです…」
提督「…お前たちに悪気が無いことは分かった(ぐったり)」
提督「それで、その知識が、どこから、どういう話で入ってきたか、それを聞かせてもらおうか」
雷「えーと、わたしたちもつい最近までは響姉さんと同じように思ってたんだけど」
電「先日、鳳翔さんのお店でですね」
---居酒屋鳳翔
鈴谷「(提督倶楽部を見ながら)ふーん、提督って意外と男らしい体してるのね」
愛宕「ふふっ、かわいらしいのに男らしいなんて、提督って罪な人ですね♪」
如月「えー、でも後ろ姿だけじゃわからないじゃん!」
愛宕「そうですね、提督自慢の単装砲もこれじゃ見えないですしね♪」
鈴谷「!」
如月「!」
愛宕「あらあら、お二人とも、そこは気にならないのかしら?ニコニコ」
鈴谷「そ、そうよね! やっぱり男は立派な単装砲を持ってないとね!」
如月「そ、そうそう! そうじゃなきゃいくら男らしくても満足できないわね!」
愛宕「そうよねー、やっぱり夜戦が得意じゃないとね♪ニコニコ」
---通りかかった雷電
電「あの…提督は艦娘じゃないですけど、単装砲を装備しているのですか?」
雷「わたしは装備しているの見たことないわ」
愛宕「あら、二人ともこれからご飯なの? ふふふ…提督だけじゃなくて男の人は」
愛宕「股間の部分に、単装砲を常に装備してるのよ」
雷電「ほへー」
電「でも、そんなところに単装砲を隠して、一体何に使うのですか?」
雷「提督は海戦に出るわけじゃないしね」
愛宕「うふふ、この単装砲は戦い用じゃなくて、男女の愛の営み用なのよ」
電「男女の営みっていうと、は、裸になって一緒に寝るのですよね///」
愛宕「うふふ、実はね、寝るだけじゃなくて、特別なことをするのよ」
雷「特別なこと!? なになに、どんなことをするの!?」
愛宕「それは、そこの経験豊富なお二人が詳しく教えてくれるわニッコリ」
鈴谷「!!」
如月「!!」
雷「教えて!」
電「ほしいのです!」
鈴谷「あ、え、えーとね。ま、まずは、そう!キス!キスしたりするの!」
如月「そ、そうそう!愛しあう男女はまずキスよね!」
愛宕「ニコニコ」
鈴谷「え、えーとそれでね、そのあとは…。その、提督の単装砲を」
鈴谷「手で触ってると、だんだん熱くなって…」
如月「単装砲を、その、なめたりすると、徐々に発射準備が進むというか」
雷「なんだか不思議な単装砲ね…」
鈴谷「それでね、準備完了になった単装砲を…そ、その」
如月「お、お腹に突き刺すのよ!!」
電「!!! そ、そんなことをしたら大変なのです!!」
鈴谷「こ、これでわかったわね!じゃあ、わたしは用事があるから!!」だだー
如月「わたしも用事があるんだった!それじゃあまたね!」だだー
愛宕「ニコニコ」
電「愛宕さん、ほんとうにそんなことをするのですか…?」
雷「愛って暴力的なのね…」
愛宕「ふふっ、そんなに怖がることはないわ。確かに最初はちょっと痛いけど」
愛宕「これは愛の行為で、男女ともすごく幸せな気持ちになれるし、とっても気持ちいいのよ」
雷「うう、痛そうなだけにしか聞こえないわ…」
愛宕「二人は体が小さいから、最初は小破ぐらいになっちゃうかもだけど、本当に最初だけよ」
愛宕「慣れてくると、もっともっと夜戦がしたいって思うようになるわよニコニコ」
雷「そういうものなの…?」
電「奥が深いのです…」
雷「愛宕さんも…もっともっと夜戦したいの…?」
愛宕「ええ、こう見えて夜戦は得意なのよニッコリ」
愛宕(LV98)「できたら提督と毎日夜戦できたら嬉しいわニッコリ」
電「愛宕さん、川内さんみたいなのです」
愛宕「えっと、彼女とは違うわ…」
雷「じゃあ……、愛宕さんも、提督とケッコンカッコカリを目指してるの……?」
愛宕「うふふ、それはできたら嬉しいけど、でももし仮にケッコンカッコカリできても」
愛宕「提督は独り占めできるような人じゃないわ♪」
電「なんだか難しいのです…」
提督「なるほど、中途半端なたとえ話をストレートに受け止めたか」ズキズキ
雷「何よその頭が痛いって顔!」
電「何か…まちがっていたですか…?」
提督「いや、たとえ話としてなら間違っていないが…」
雷「何か間違っていたならちゃんと教えてよ!」
電「ちゃんと教えて欲しいのです!」
提督(ああ、俺にエロ同人の主人公みたいな勇気があれば、実地で教えるところだが…)
提督(ヘタレの俺は一体どうしたら…)
提督「あー、わかった!もう、たとえ話は抜きにして、ストレートに話す!」
提督「ただ、お前たちにこんな話をしたってなったら俺の立場がやばいから内密にだぞ!」
雷「た、立場が危なくなるような話なの…?」
電「さいこうきみつなのです!」
提督「いや、そういう訳じゃなくてな…、こう、憲兵さん的な意味合いでな…」
提督「それはまあいい! ではちゃんと説明するぞ!まず単装砲というのはだな…」
提督「-----というわけだ。これらの行為をセックスという」
雷電「ほへー…」
提督「どうだ、ちゃんと理解できたか?」
雷「う、うん。ちゃんとわかったわ。赤ちゃんを作る行為なのね」
電「確かに、思っていたのとちょっと違ったのです…」
提督「わかってくれて嬉しい。最初からこうすればよかった…」
提督「じゃあ、それを上手く暁と響にだな・・・」
雷「ちょっと待って!」
提督「?」
雷「話はわかったんだけど、イマイチ実感が湧かないのよね」
電「なのです」
雷「そもそも、普段は7.7mm機銃なのに興奮すると15.2cm単装砲になるとかどういうこと?」
提督「えーと、ごめんなさい見栄はりました。ほんとは12.7cm単装砲です」
電「浸水したわけでもないのに濡れるっておかしいのです」
提督「あのですね」
雷「というわけで、電っ」
電「はいなのです!」カチャリ
提督「あれ、どうして鍵かけてるのかなー……?」
電「実物を見てみるのが早いと思うのです!」
雷「大丈夫!敵兵を救助した時に、念のため縛ったりしたから慣れてる!痛くないように縛るわね!」
提督「いつの間にか椅子に縛り付けられている…だと……!」
電「ベルトって難しいのです。こうすればはずれるかな…えいえいっ」
雷「さ、脱ぎ脱ぎしましょうねー」
提督「ちょ、おまえら、怒るぞ!やめろほんとに!!」
雷「うわ、ほんとだ、機銃がある」
電「不思議です…歩くのに邪魔になりそうなのです」
提督「うわーーー、やめろーー見るなーーー」
雷「じゃあ触ってみようかしら。って、うわっ!生き物みたい!」
電「あれ、ほんとにだんだん大きく…」
提督「やめてーー、ほんとにやめてーーーー」
雷「うわ、ほんとに単装砲だ!ふにゃっとして機銃っぽくないなーとは思ったけど」
電「大きくなると、ほんとに立派な単装砲なのです」
提督「うわーん、やめてくれー、見ないでくれー」
雷「確か、手で刺激したり、なめたりするのよね」
電「お姉ちゃんばかりずるいのです!わたしもやるのです!」
提督「うわーーーーん」
提督「ぐすん、ぐすん、もうお婿にいけない…。お父さん、お母さん、俺は汚されました…」
雷「ほんとに不思議な単装砲ねー、これ」
電「発射したら、機銃に戻ってしまったのです」
雷「でも、今の機銃ならともかく、さっきの単装砲が本当に入るのかしら」
電「絶対無理なのです。お腹に穴が開いてしまうのです」
提督「しくしく……さっき話した通り、女の子は股間に穴があるだろ?」
提督「興奮するとそこが広がって、あとヌルヌル濡れて、ちゃんと入るんだ…しくしく」
雷電「ほへー」
電「お姉ちゃん、実はわたし、なんだか変な気持ちになってるのです…」
電「それでその、わたしのそこも、ほんとにその、濡れてるみたいなのです…」
雷「やっぱり電もそうなのね…。実はわたしもなの…。これは、愛の営みの準備が…」
雷「できているっていうことなのです!」
提督(なんだろう……更に雲行きが悪くなっているような…」
雷(LV98)「ここで愛の営みをすれば、もうケッコンすることになるのよね」
電(LV98)「きせーじじつなのです!」
提督「」
雷「じゃあ、早速また機銃を単装砲にしないとね!」
電「がんばるのです!」
提督「ま、まったまったまったーーー!」
提督「これはほんとに気軽にしていいものじゃないんだ!ちゃんとケッコンしないと!」
提督「そ、そうだ!それにお前たちはまだLV99になってないだろ? だからまだ準備出来てないんだ」
提督「今無理にしちゃうと、大破…最悪、轟沈なんてことになるかもしれないぞ!」
雷「こ、怖いこと言わないでよね!」
電「はわわ、怖いのです」
提督「今日のところは、俺に心の傷を作ったところで勘弁してくれ……しくしく」
雷「? 変なの。大丈夫よ、わたしが居るじゃない」ほどきほどき
提督「ふー、やっと開放されたか…しくしく」
電「? よくわかりませんが、よしよしなのです」
提督「二人とも悪気がないのが本当にこまる…」
提督「それでな、暁と響にちゃんと説明して欲しいという話だが」
提督「説明はして欲しいが、さっきの行為は絶対に内緒だからな」
雷「?? どうして、せっかく実地でいろいろわかったのに」
提督「こういう行為はな、本来『秘め事』といって、内緒にして二人でこっそりやるんだ」
提督「何をしたーなんて、人に言うのは、すごく恥ずかしいことなんだぞ」
提督(そして最悪の場合、俺は憲兵さんによろしくされてしまう…)
電「不思議なのです」
提督「だから、二人が鳳翔さんの店で聞いたのも『たとえ話』だっただろ?」
雷「そういえばそうね。秘め事だから、具体的な話はしなかったということね」
電「具体的な経験とかお話はしてもらえなかったのです」
提督「な、だから二人とも、ちゃんと秘め事は守るんだぞ」
雷電「はーい」
提督「ぐったり」
---翌日。提督執務室
バーン!(扉の開く音)
暁(LV98)「司令官!帰還したわよ!しっかりレベルアップしたし!」
提督「入室のしかたはともかく…おめでとう」
暁「なんだかね、潜水艦の気持ちがわかるようになって、いっぱい当ててきたわ!」
提督「死にかけたかいはあったのか…」
暁「これでやっと妹達に追いついたわ!」
提督「バケツ不足でお前だけレベルアップが遅れてしまって。辛かっただろう」
提督「できれば姉妹みんなで一緒にレベルを上げてやりたいんだが…不甲斐なくてすまん」
暁「そ、そんな、いいのよ!これでもうみんな揃ったんだし!」
ガヤガヤ
響「姉さん、レベルアップおめでとう」
雷「おめでとう!やったわね!」
電「おめでとうなのです!」
暁「ありがとうー!これでまたおそろいね!」
提督(姉妹仲良しで微笑ましい。やっぱり駆逐艦は癒される…)
雷「あとはみんなでLV99になるだけね!」
電「そしてみんなでケッコンカッコカリなのです!」
暁「そして、みんなで夜の営みね…。レディとしてしっかり、提督の単装砲をかわいがるわ!」
響「少し怖いけど、もう覚悟はできた。小破ぐらいなら泣いたりしないで耐えられる…」
提督「……ぇ?」
雷「LV99になったら夜の営みができるんでしょ? せっかくだからみんなで一緒にしたいわねって!」
電「昨夜4人で話して、4人共LV99になったら一緒にって約束したのです!」
響「一人でも平気だと思ったけど……やっぱりみんなと一緒だと心強いな…」
暁「お姉ちゃんとして、ちゃんとみんなをリードするんだから!」
提督「…どうしてこうなった?」
青葉(ぷるぷるぷるぷる)
提督倶楽部号外
『提督、ロリコン変態疑惑!』
提督のケッコンカッコカリが注目されている昨今だが、予想もつかなかった方向に進展して
いるようだ。なんと、幼い駆逐艦に手を出している提督が目撃されたのだ!
駆逐艦と夜の営みの約束をするばかりか、姉妹全員とジュウコンカッコカリの約束をしている
というから驚きだ!
無垢な駆逐艦を騙し、自らの変態的欲求を満たそうとするのは許されることではない。
提督を犯罪に駆り立てないためにも、しっかりした大人の女性が手綱を握ることが求められて
いるのかもしれない。
加賀「提督、少しお話があります」
金剛「提督ぅー、子どもはダメネ!わたしがちゃ~んと、大人の魅力を教えてあげるネ!」
榛名「榛名は……だ、大丈夫です……」ひきっ
龍驤「ふふーん、やっぱりね。ウチはわかってたで!」
千歳「提督を間違った道からお救いしないと…」
わいのわいの…
提督「あ、青葉ぁぁぁっぁぁっぁあああああぁぁあ」
おしまい
今日のところは以上になります。
駆逐艦だとやっぱり修羅場にはならずほのぼのになってしまいますね。
明日また続きを書くと思いますので、よろしければまたお越しください(o_ _)oペコリ
これから投下始めます。
昨日来ていただいた駆逐艦紳士のみなさまには申し訳ありませんが、本日は駆逐艦話ではありません。
アダルトも良いよ!
---鎮守府内の怪しい部屋 夜
筑摩「それでは、AAI同盟(姉を愛する妹同盟)の緊急会合を開催いします」
筑摩「なお、同志大井さんは、北上さんと夜戦出撃中で欠席です」
筑摩「我らの追い詰められた現状を打破するため、みなさんで力を合わせましょう!」
筑摩「Love利根姉さん」
比叡「Love金剛お姉さま!」
山城「Love扶桑姉さま」
千代田「Love千歳お姉~」
龍田「Love天龍ちゃん」
筑摩「さて、議題は先日に引き続き『提督の魔の手からいかに姉を守るか』です」
筑摩「まずは現状報告から、各自お願いします」
比叡「ではわたしから、現状、報告、します…」
龍田「比叡ちゃん、元気ないわね~」
比叡「これは昨夜のことですが…」
---
金剛「比叡のブラッシングは、本当にGreatね!、キモチイイデース」
比叡「へへー!ありがとうございますっ!」
比叡(自然にお姉さまの髪に触れ放題のこの時間、まさに天国…!」
金剛「でも、もうすぐブラッシングも自分でしないとネー」
比叡「!!! どうしてですかっ。わたしは毎日OKなのにっ!」
金剛「ThankYouデース。でも、ケッコンして提督と暮らすようになったら無理ですからネー」
金剛「OH! Good idea!提督にしてもらえばいいのデース! 就寝前にゆっくりブラッシング…」
金剛(そのまま抱っこされてベッドに………。素敵デース!)
比叡「お姉さま…よだれ…」
比叡「提督……許しませんっ!許しませんっ!許しませんっ!」
---
千代田「姉との大切なスキンシップが奪われるなんて、なんてかわいそう…」
比叡「この時、※予想TO値は、101.5%でした…」
※TO値 提督汚染値。100%で一生を捧げるレベル。AAI同盟メンバーの気分で適当に数値化される。
筑摩「!!! そんな、100%を超えるなんて理論上ありえない…!提督は化け物なの…!?」
比叡「うう、金剛お姉さまぁぁぁ、行かないでー……」
筑摩「最初から気の重い報告でしたが、次に行きましょう…。山城さんお願いします」
山城「扶桑姉さまも…すっかり汚染されてしまいました…。先日のことですが…」
---
扶桑「山城、MVPおめでとう。LVも上がってすっかり立派な超弩級航空戦艦ね!」
山城「姉さま、見ててくれたのね…? ありがとう! もう誰にも欠陥戦艦なんて言わないわね!」
扶桑「ふふふ、もう火力だけなんて笑われることも無いわね。こんなに幸せでいいのかしら」
山城(ああ、扶桑姉さまの良い笑顔…!影のある笑顔も素敵だけど、やっぱりこっちのほうが!)
扶桑「こんなに幸せなのも、みんな提督のおかげね…。山城もちゃんと感謝するのよ?」
山城「も、もちろん感謝しています!」
扶桑「提督は本当に素晴らしい人よ? 不幸だ欠陥だと言われたわたしたちを、伊勢日向に負けない」
扶桑「これほどの航空戦艦(改二)に育ててくださって…」
扶桑(LV98)「ご恩返しに、わたしにできることなら何でもして差し上げたいのだけど……」
扶桑(できることならわたしのすべてを捧げたい……って、なんてはしたない!きゃぁ)
山城「姉さまが砲塔の代わりにお花(大量の)を背負って夢見る乙女モードに……」
山城「大切な姉さまが遠くに……不幸だわぁぁぁぁ」
---
山城「この時のTO値は…やはり大台超えの102.2%でした…ぐすん、不幸だわ……」
筑摩「そんな……100%超えが二人も……!」
ドヨドヨドヨ
筑摩「せ、静粛にお願いします。厳しい現実ですが、まずは報告を続けましょう。次は千代田さん」
千代田「はい…航空母艦千代田…報告します……」
---
千代田(千歳お姉の部屋に呼ばれた……二人の部屋でナニをするつもりなのっ!きゃー!)
千代田「お姉、来たよー」
千歳「千代田、いらっしゃい。さ、いろいろ用意してあるから飲みましょ!」
千代田(日本酒と焼酎がずらり…とことん飲むつもりかぁ…がっかり…)
千代田「あ、これ美味しい」
千歳「あ、千代田もこれが好き? 大吟醸天狗舞よ。提督もこれが大好きなのよー」
千代田「そ、そうなんだ…」
千歳「もうすぐ、3人で仲良く飲めるかと思うと、楽しみだわ。お酒の取り合いとかはダメよ?」
千代田「ぇ? 3人?」
千歳「だって、もうすぐ提督が千代田のお義兄さんになるんだから、そうしたら…ね?」
千歳「でも、提督に膝枕してもらうのはわたしだけよ? たとえ家族でも…ね?」
千歳(わたしは毎日提督の膝枕…。そしてわたしはお礼に…ご奉仕したり……うふふ……)
千代田「提督・・・そろそろトドメをさしちゃおっかなー!」
千歳「うふ、千代田ったら酔っ払っちゃって。攻撃するのは提督じゃないでしょ♪」
千代田「うわあぁぁぁぁぁ、艦爆隊、艦攻隊、出番よーーー!」
---
千代田「やっぱり大台超えで、予想TO値100.7%でした…。」
龍田「みなさん、もう提督と結婚する前提で考えてるのねー」
筑摩「そ、それを変えるのがこの会合の目的です!と、利根姉さんなんて…」
---
利根「うう、だめじゃ、さわるでないっ!」
利根「なぜじゃと? そ、それは…わ、吾輩のは、愛宕や高雄のように立派ではないっ!」
利根「大きさなど関係なく、吾輩のが一番じゃと……提督よ、そのような気障なセリフで…」
利根「こ、今度は見たいじゃと!なんという破廉恥な…。そ、そんな目をしてもダメじゃ!」
利根「し、仕方のないやつじゃな…。お、おぬしが初めてなのじゃぞ…。向こうを向いておれ」
利根「な! 脱がしたいじゃと! な、なんと…破廉恥すぎるぞ! ま、まぁそこまで言うなら…」
利根「あああーーーー!!!なんてな!なんてな!!(悶々)」
筑摩(妄想がどんどんエスカレートしてる…)
筑摩「こ、こ、こ、このままでは、利根姉さんの純潔が!提督に奪われてしまいますっ」
筑摩「と、止めなくては!止めなくては! 今からみんなで提督を闇討ちしましょう!!」
龍田「まぁまぁ、妄想でエッチなことするぐらいいいじゃない。みんなしてることよ?」
筑摩「だめですっ!だめですっ!」
龍田「ここにいるみなさんも、姉とエッチなことする妄想ぐらいするでしょ~?」
筑摩「!」
比叡「!」
山城「!」
千代田「!」
筑摩「で、でもイヤなんです~~~~」
千代田「その気持、すっごくわかるよ!」
筑摩「ううううう……。次は龍田さん、お願いします…」
龍田「天龍ちゃんも利根さんと全く同じパターンでね~」
---
天龍「お、俺を守りたいだと! 俺は強い、守られる必要なんてないっ!」
天龍「そりゃ、弱気になることもあるけど…なんで俺なんかを守りたいなんて!」
天龍「!!! ばっかやろう、からかってんじゃねぇ!」
天龍「ほ、本気なのか…、お、俺はガサツで、全然女らしくねぇ。そんなの信じられねぇ」
天龍「え……。ばか、突然なにを……ん……」
天龍「そ、そんな…。俺、信じていいのか…?」
龍田「天龍ちゃーん、一人でなにをブツブツ言ってるの~ニコニコ」
天龍「う、うわああああああ、龍田!いつからそこに!!」
龍田「『お、俺を守りたいだと!』のあたりからよ~」
天龍「!!!」
龍田「天龍ちゃん、まっすぐ迫られるのがいいのね~。確かに素敵よね~(ドSの微笑み)」
天龍「ご、誤解してんじゃねー!今のはそんなんじゃねー!」
龍田「妄想のお相手は誰だったのかな~。って、提督に決まってるわよね~」
天龍「!!!(疲労MAX並に真っ赤)」
龍田「提督に情熱的に迫られている妄想をして、にやにやしちゃってたんだ~」
龍田「とってもかわいいけど、妬けちゃうわ~。いっそ、代わりにわたしが迫っちゃう?」
天龍「う、う、う、うわぁぁっぁぁぁああ」
龍田「あらあら、天龍ちゃん、恥ずかしがり屋さんなんだから♪」
---
龍田「こんな感じでねー。内容は利根さんよりずいぶん大人しいけど、本気度はすごいわね~」
筑摩(ドSだ)
比叡(ドSです)
山城(ドS怖いです…)
千代田(いぢめられるのもちょっといいかも…)
筑摩「全員から報告頂きましたが、状況は最悪と言っていいでしょう!」
筑摩「この状況を打破するためには、もはや提督を亡き者にするしか無いかと思われます!」
千代田「異議なし!」
比叡「異議なし!」
山城「異議ありません!」
龍田「え~」
筑摩「龍田さんは反対ですか!?」
龍田「うーん、反対というかね。みんな、本気で提督を亡き者にとか考えて無いでしょ?」
千代田「そ、そ、そんなことないよ!」
比叡「そ、そうです、38cm連装砲が火を吹きます!」
山城「瑞雲さん、出番です!」
龍田「だってみんな、姉のことを除けば、提督が大好きでしょ~?」
千代田「そ、そんなことないよっ!」
比叡「ひえー! 何を突然!」
山城「い、いえ、そんな、すごく感謝なんて…してませんっ」
筑摩「な、な、な、何を根拠に!」
龍田「だってね~」
龍田「千代田ちゃんは、深夜に、提督に膝枕してもらってニコニコしてるし」
千代田「う゛、なぜそれをっ」
龍田「比叡ちゃんは、提督とウキウキランチして、次はTV収録見に行くデートみたいだし」
比叡「!!! ど、どうしてそれをっ」
龍田「山城さんは『提督も姉さまと同じくらいいい人だと思います…感謝してます…』って言ってたし
山城「!!! 聞かれていたっ! ふ、不幸だわ……」
龍田「筑摩さんは、最近、提督に触られても、嫌がるどころか『利根姉さんみたい』って嬉しそうだし」
筑摩「!!! そ、それは…」
筑摩「で、でも、だからといって、姉さんを提督に取られちゃうのは話が別です!」
千代田「そ、そうそう。千歳お姉はわたしとずっと一緒なんだからっ!」
山城「一人ぼっちになるのは…不幸すぎです……」
龍田「うーん、それでね~、わたしの提案は~」
龍田「姉と自分、二人まとめてケッコンカッコカリしちゃうっていうのはどう~」
龍田「そうすれば、三人で仲良く過ごせるわよ~」
筑摩「!!!」
千代田「!!!」
比叡「ひえー!」
山城「それは不幸……じゃないかも…?」
龍田「わたしはそれがいいわね~。天龍ちゃんと提督と仲良くしてるのを見るのも楽しいし~」
龍田「それに、さ・ん・に・ん・で♪ エッチなことするのも、とっても素敵そうだもの~~」
筑摩(ご、ごくり…ということはわたしも利根姉さんをすみずみまで…)
千代田(ということは、夢にまで見た、千歳お姉と夜戦で飛ぶことも…ハァハァ)
比叡(金剛お姉さまの白い肌、切なげな潤んだ目……はぁはぁ)
山城(扶桑姉さまの豊満な、どこまでも豊満な……ごくり…)
龍田「どお~?」
筑摩「そ、そうですね。提督への反逆は重罪ですし、龍田さんの案が現実的かもしれません」
比叡「そ、そうですね。主砲ぶっ放して鎮守府破壊するとまずいし!」
山城「そ、そうね、扶桑姉さまを悲しませないためにはそれが一番ですね」
千代田「ハァハァハァハァ」
龍田「じゃあ、ケッコンカッコカリは姉妹まとめてでお願いするということで~」
筑摩「では、明日からの作戦行動を具体的に検討しましょう!」
---翌日 提督執務室
バーーーン(扉が開く音)
ぞろぞろ
比叡「司令、おはようございます!」
山城「おはようございます、提督」
筑摩「提督、おはようございます」
龍田「提督、おはようございます♪」
千代田「提督、おはよう…」
提督「お、おはよう、朝から賑やかだな。千代田はなんか元気ないな」
千代田「昨夜はちょっとインスピレーションが湧いて、夜戦シミュレーションが忙しくて…」
提督「そ、そうか…。なんか大変だな…」
筑摩「提督、ちょっとお聞きしたいのですが、ケッコンカッコカリ用の指輪と書類は1組だけですか?」
提督(なんか嫌な予感……)
提督「あ、ああ。一つだけ戦果の褒美に支給されたからな」
筑摩「そうなると、LV99になったら、ほとんどの子はもう強くなれないですね…。ひどい…(チラ)」
山城「ケッコンカッコカリした子だけが強くなって、わたしは置いてけぼり…。不幸だわ…(チラ)」
龍田「強くなった天龍ちゃんに『龍田は足手まといだから置いてきた』なんて言われちゃうかも…(チラ)」
比叡「この先、深海棲艦がどんどん強くなって…LV99までのわたしたちは轟沈かな…(チラ)」
提督「ま、待て待て待て! 差別なんてするつもりはない、これまでどおりみんなで強くなろう!」
提督「ケッコンカッコカリも含めて、ちゃんと考えるから! な?」
比叡「さっすが提督!ちゃんと考えてくれているんですね!(計画通り!)」
山城「そういえば提督、提督倶楽部で読みましたが、第六駆逐隊の四姉妹とはまとめてケッコンされるとか…」
提督「!!! あ、あれは、あいつらがそう希望してるだけで、俺が言ったわけじゃないんだっ!(ダラダラ)」
山城「あら、言い訳なさらなくても…とても素敵なお考えだと思いますよ?」
提督「ぇ?」
山城「だって、姉妹なのに置いてけぼりなんてとても不幸だわ……。一緒なのが幸せです…ね?」
提督「あ、ああ。仲の良い姉妹ばかりだし、確かに一緒なのがいいのかもな(ダラダラ)」
山城「姉妹の気持ちを理解してくださるなんて、さすが提督ですね……(計画通り!)」
提督(あれ、なんかどんどん追い詰められてる気がするのはどうしてだろう…)
筑摩「現状、LV99より強くなるにはケッコンカッコカリしかないのに、必要なセットは一つだけ…」
筑摩「どうしたらいいのでしょう……(棒読み)」
提督「お金かかるけど買えるんだよ。だからお金さえあれば、理論上はいくらでも手に入る……よ?」
筑摩「まぁ、さすが提督! もうそこまで調べてあるんですね!」
提督「あ、うん、まぁ…」
筑摩「そうですかー、買えるんですかっ(計画通り!)」
龍田「じゃあ、提督はもう、購入用にしっかり貯金を進めてるのね~、偉いわ~」
提督「!!! え、いや別にそんな訳じゃ…」
龍田「以前『執務室と自室の往復ばかりで、お金を使うヒマがないから、貯まるいっぽうだ』」
龍田「なーんてぼやいてたけど、本当はこのために貯めていたのね♪」
提督「」
龍田「みんなでLV99になるのが楽しみね~♪(計画通り!)」
提督「」
青葉(駆逐艦のみならず……まさか提督が姉妹丼フェチだったなんて……)
提督倶楽部号外!
『提督は姉妹まとめてがお好き?』
提督の変態疑惑がさらに深まりそうだ。
本日、提督は「ケッコンカッコカリは姉妹まとめてが望ましい、そのための資金は用意済み」
といった意味合いの発言を、複数の艦娘を前にして断言。事実上の姉妹丼宣言だ。
昨日は駆逐艦姉妹とのジュウコンカッッコカリ疑惑により、ロリコンの疑いが強くささやかれて
いたが、どうやら年齢の問題ではなく姉妹丼のほうが重要だったようだ。
提督が変態を貫くのか、誰かが彼を更生させるのか! 今後が注目される。
龍驤「提督…姉妹がいないウチは、いらない子なん……?」
島風「提督ひっどーい! 一人っ子差別はんたーい!はんたーい!」
※当鎮守府では島風はまだ一人っ子です
鳳翔「そうですか……そっちの問題だったのですか……」
明石「まぁ、ロリコンよりはまだこちらのほうが望みが…ある…かも?」
提督「ああああ、青葉ぁぁぁぁああ、いい加減にせえよぉぉぉぉ」
おしまい
今日はここまでです。
書きたかったんだけど、不評だったり地味だったりで申し訳ない。
あと、表記ミスや改行の処理など試行錯誤中です。どうかご勘弁を。
できたらまた続きを書きますが、不評なようでしたら早々に締める予定です。
アドバイス頂いたことをなるべく活かして継続します。
皆様どうぞお付き合い下さい。
【ご注意】
この章は、北上・大井ペアの話です。
大井さんはボイス変更やアニメで、性格解釈がすごくもめているように思います。
自分なりの大井さん像にこだわりのある方は読まないことおすすめ致します。
なお、筆者の大井さん像は、旧ボイス・軽巡時代寄りです。
また、今回はシリアス分が多めです。ごめんなさい。
また、他の作品を参考にさせて頂いて、若干書き方を変えました。
・2行に渡るセリフは、無理に改行で区切らないことにします。
→変な場所で勝手に改行が入らないように…と思ってのことでしたが、そんなことないようなので。
・早口なところ、みんなが一斉にしゃべるところは空行を入れないようにしていましたが、読みやすさ優先で、空行を入れることにしました。
筆者の環境(PCにて閲覧・JaneStyle)では問題なさそうですが、またご意見いただけると嬉しいです。
-----AAI同盟の会合が行われていた頃 港
北上「いやー、おつかれおつかれ。夜のお仕事はつらいわ~」
大井「ふふ、北上さん、お疲れ様です♪」
北上「大井っちもおつかれ~。戦闘なかったから楽だったけどね~」
大井「でも、おかげで魚雷満載のまま。肩こりが大変です。こんな仕事をさせる提督には、この余った魚雷を撃ちこむしかないですね♪」
北上「大井っちもかぁ。もー、肩凝って大変だわ~」
大井「(キラーン!)あ、お部屋で肩もみしますよ♪」
北上「あー、嬉しいね~。お腹も空いたし、わたしの部屋行こ~」
大井「はいっ!おやつもお持ちしますっ!(ウキウキ) 提督執務室にあった、提督にはもったいないお菓子をくすねてきたのがあるんです♪」
北上「いいね~。じゃあ部屋いこー。駆逐艦'sもおつかれさまー、早く寝るんだよ~」
如月「もー、ひどい略し方~」
文月「おつかれさま~」
如月「あーあ、夜の任務はいやねー。髪は痛むしお肌は荒れるし。ちゃんとケアしないと寝れないわ~」
文月「おお~、如月お姉ちゃん、大人の人みたい。スキンケアっていうやつ~?」
如月「そうよ~。教えてあげるから一緒にやりましょ」
文月「わーい。でも起きてられるかなぁ……うとうと」
北上「仲良し姉妹、ほほえましくてかわいいね~」
大井「わたしたちも仲良し姉妹しましょ♪ ケアしますね♪」
北上「してもらってるうちに寝ちゃうよ~」
大井「ふふふ♪」
-----北上の部屋
北上「ぁ~、生き返った~」
大井「喜んでもらえて嬉しいです♪」
北上「じゃあ、お腹も空いたし、つまみながらちょっと飲もうか! 前に隼鷹にもらった酒があったはず…(ごそごそ)」
大井(北上さんからお酒のお誘いなんて初めて!!)
北上「じゃ、かんぱーい!」
大井「かんぱ~い♪」
北上「ぷは~~~、パーッといこうぜ~。パーッとな!」
大井「北上さん、隼鷹さんのものまね上手です♪ 声までそっくり♪」
わいわい
北上「しっかしさー、ここ最近、鎮守府が大騒ぎで、みんな大変そうだなー」
大井「そうですね♪ 困った提督さんのせいで、大騒ぎしたり、青くなったり赤くなったり、みなさん大忙しです♪ ま、わたしたちはいつもどおりですけどね♪」
北上「そっかなー? そうでもないんじゃないかなー?」
大井「……ぇ……? まさか北上さん……」
北上「うんにゃー、わたしじゃなくて、大井っちがさ」
大井「えっ? わたしが……ですか? わたしはいつも通りですけど……」
北上「これだけ毎日一緒にいるとさー。わたしみたいなのでも、大井っちの様子が違うのぐらいわかっちゃうよー」
大井「………」
北上「お酒の席だしさ、言いにくいことでも勢いで吐き出しちゃいなよ~。わたしだって聞くくらいならできるからさ~」
大井「北上さん、わたしのこと心配してくれてるんですね♪(キラキラ)」
北上「もちろんだよー。今の反応だって、ちょっと無理してるっしょ? やっぱ気になる~」
大井「あ……」
北上「いつもわたしを大事にしてくれてるじゃん。たまにはわたしに世話やかせてほしいな~」
大井「えっと……(ごくごく)」
北上「お、いい飲みっぷり! さ、もう一杯(トクトク)」
大井「頂きます…(こくこく)……ヒック」
北上「みんなと一緒で、提督のケッコンカッコカリのことでしょ~」
大井「そ、そ、そ、そうです!ヒック」
大井「北上さんが、わたしの北上さんが!提督とケッコンしちゃうんじゃないかって! 北上さんは他の子みたいに積極的にアタックしないけど、きっと提督のこと好きだって!ヒック!」
北上「そだねー、提督のことは好きだよー。だから、ケッコンカッコカリ申し込まれたら、喜んで受けるよ~」
大井「や、やっぱり! そんなの、そんなの……」
北上「でもさー、大井っち。提督がいきなりわたしにケッコン申し込むって、ほんとに思ってる…?」
大井「それは………………………思ってないです」
北上「だよねー、提督はきっと、最後は大勢とケッコンカッコカリすると思うけど、最初のひとりはきっとわたしじゃないよ」
大井「わたしも………………………そう思います」
北上「やっぱりねー、大井っちもそう考えてると思った~」
大井「(ゴクゴク)……でもれすね、もしそんなことになったら、ぎょらいいっせいそうしゃで亡き者にしてやりますよ……ヒック」
北上「大井っちらしいや~。でも、だから変だなーって思ってたんだー」
大井「なにが変なのれすか……ヒック」
北上「普段の大井っちなら、もっともっと提督を追い回して魚雷ってやってるはずでしょ~? なのに、妙に大人しいじゃん。……なにか違う悩みなんだよね?」
大井「!!!」
北上「親友に隠し事はよくないぞー、さ、もっと飲んで飲んで(トクトク)」
大井「……(こくこく)………」
大井「……わたしも……ヒック……自分でよく分からないんですけど……」
北上「うんうん」
大井「最初はほんとに、提督と北上さんがケッコンなんて!!!ってカッとなって…魚雷撃つぞーって行って…」
大井「…でも、きっとそれは無いなーって……ヒック……安心して……」
大井「じゃあ提督は誰とケッコンカッコカリするかなーって考えて……ヒック」
大井「その誰かを特別に大事にして仲良くしてる提督……ヒック……もう北上さんに手を出す心配のない安心できる提督………ヒック………」
大井「それなのに……それを想像すると……ヒック……」
北上「はは~、なるほどね~~~」
大井「なにがなるほどなんですかっ!…ヒック」
北上「この先はもっと飲まないと話せないでしょ。さ、もう一杯(トクトク)」
大井「も~、もったいぶって、なんれすかっ(ゴクゴク)ヒック」
北上「大井っちさー、提督とケンカしたり、わたしのこと取り合いしたりしてるけど、そういうの…………結構楽しいよね。ワイワイとさ」
大井「ヒック…楽しいにきまってるじゃないれすか……」
北上「大井っち、提督に結構ひどいこと言ったり、秘書艦仕事放り出してわたしのところに遊びに来たり…。でも、喧嘩しながらも結局許してもらってるよねー」
大井「そうれす…提督は、北上さん大好きで突っ走るわたしを、笑って許してくれるすてきなひとなのれす…ひっく」
北上「大井っちは、その大好きな提督が誰かに取られるのがイヤで不安なんだよね…?」
大井「そう、そうなのれすー! だれかとケッコンして、わたしの相手をしてくれない提督なんてみたくないのれす、さみしいのれす……ヒック」
北上「そうだよねー、さ、それを忘れるためにももっと飲もう!(トクトク)」
大井「(ゴクゴク)…もー、飲まずにはやってられないれすね、そもそもあの提督がー………」
-----翌朝
チュンチュン…
大井(頭…痛い……あれ、なんで……わたしなにして……」
北上「ぐーーーー、ぐーーーー」
大井(あれ、北上さんが添い寝してくれてる……これって!朝チュン!朝チュン!!)
大井(って、その前に、このひどいお酒の匂いはなに……………お酒……?)
大井(そうだ、昨夜は北上さんが飲みに誘ってくれて…それで…どうしたんだっけ…?)
大井(とりあえず、換気して、朝ごはんつくって、北上さんを起こさなきゃ)
ガラガラ(←窓開けた音)
トントントン、じゅーじゅー、コトコト
大井「北上さん、起きて下さい、朝ですよ~。起きてくれないとチューしちゃいますよチュー!」
北上「んぁ~…大井っち~~。おはよー……」
大井「朝ごはんできてますよ♪ さ、顔洗って目を覚ましましょうね~」
北上「うー、わかった~」
北上「いただきまーす」
大井「はい、召し上がれ♪ニコニコ」
北上「大井っち、頭とか痛くない?ゆうべはいっぱい飲んだからね~」
大井「す、すこし…。わたし、あんなにお酒飲んだの初めてです。北上さんは大丈夫なんですか?」
北上「わたしは、どれだけ飲んでも、寝るとすっきりしちゃうんだー」
大井「お酒に強いってカッコイイです♪」
北上「軽い二日酔いだろうから、お味噌汁とか飲むといいよ~」
大井「はい、ありがとうございます♪」
北上「やーでも、たまには二人で飲むのもいいねー」
大井「はい、とっても楽しかったです♪」
北上「そっかー、それなら良かった!悩みも吐き出せて、少しスッキリした?」
大井「あ……(そっか、酔った勢いでいろいろ……)」
大井「はい……(真っ赤)」
北上「そっかー、よかったよー。わたしからは見え見えのことなのに、必死に一人で悩んでるのみてらんなくてさー」
大井「!!! え、え、え、え…。見え見えって…ど、どうして……!」
北上「変なのー、やっぱり本人にはわからないのかなー」
大井「どういうことですかっ!」
北上「大井っちさー、提督と二人でいるとき、どんな話してる??」
大井「??? それはもう、北上さんの話に決まってるじゃないですか!大好きですからっ!」
北上「だよねー、そうだと思ってた~」
大井「?? それが何か…?」
北上「大井っちさー、わたしと居るとき、ずっと提督の話ばっかりしてるんだよねー」
大井「………あ…………」
北上「朝ごはんごちそうさま~」
大井「お粗末さまでした♪ 昨夜はそのまま寝ちゃいましたから、わたしは一回お部屋に帰りますねっ」
北上「ほーい、今日は出撃無いし、わたしもお風呂はいって二度寝しよ…」
大井「くすくす。ゆっくり休んでくださいね♪」
北上「ほーい、おやすみ~」
大井「はぁー………。いろいろ整理できたけど…やっぱりモヤモヤしますね…」
筑摩「あ、大井さんいたいた。お部屋にいらっしゃらないのできっと北上さんのところだと思いました」
大井「筑摩さんおはようございます。昨夜は参加できなくてすみませんでした」
筑摩「いえいえ、出撃お疲れ様でした。昨夜の内容を簡単にお話して良いですか?」
大井「あ、じゃあわたしの部屋で…」
-----大井の部屋
筑摩「とまぁ、こういう議論の結果、このような方針となりました…」
大井「な、なるほど……」
筑摩「この後、計画実行のため、みなで提督執務室に行きますが、大井さんはご一緒しますか?」
大井「………わたしは議論に参加していませんし、今日はやめておきます…」
筑摩「そうですか…。では戦果を期待していて下さい!」
バタン
大井(そんな話になったなんて、びっくりしたなー……みんなどういう考えでそうなったんだろう…) コロン←ベットに横になった
大井(うーん…姉妹まとめてケッコンカッコカリかぁ…。北上さんとわたしは姉妹のような親友のような関係だけど……。なんだろう、しっくり来ない…)
大井(わたしは一体、どんな未来を望んでるんだろう……。北上さんも提督も大切……誰にも取られたくない……)
大井(ああ、だめ、寝る前にいろいろやらないとなのに……寝ちゃう……zzzz)
-----???
北上「大井っち…大井っち…」
大井「あれ……北上さん、どうしたの?」
北上「大井っち……大好き……(ギュー)」
大井「え! あ、え! どどど、どうして突然……!」
北上「大井っちがかわいすぎるから、抱きしめずにはいられないよ…」
大井「(真っ赤)……そ、そんな……嬉しい、北上さん」
提督「おいおい、北上、大井の独り占めはずるいなぁ」
大井「あれ、提督さん、どうして……」
提督「抱きしめるのは取られてるから、唇は俺がもらうか…(チュッ)」
大井「え……あれ……キス……?」
北上「あ、提督ずるーい。わたしもー(チュッ)」
大井「あれ、あれ、え、え、え?」
北上「あー、もう我慢しないっ。えいっ…(押し倒し)……チュッチュッ」
提督「あー、北上せっかちすぎ」
大井「あ、あ、北上さん、だめだよ、提督が見てる……」
提督「見てるだけじゃないぜ。大井は北上と俺の二人のものだからな…当然参加だ」
北上「しょうがないなー。じゃあ二人で一緒に責めようか」
大井「え、そ、そんな、待って、まだ心の準備がーーーー」
ガバッ
大井「はぁはぁはぁはぁ」
大井「え、え……ゆ、夢……?」
大井「わ、わたしったら…なんて夢を……(真っ赤)」
大井「………………………」
大井「でも……でも……、見えた!わたしの進むべき未来が見えた!!」
---提督執務室(AAI同盟が提督をハメたしばらく後)
バーーーン(扉が開く音)
大井「提督!!」
提督「今度は大井か……。入室するときは扉はちゃんとノックしてだな…」
大井「わたしと北上さんは姉妹のような親友だから姉妹丼は不可なのよ!」
提督「お、おま! なんだ、お前もグルなのかっ。いきなり何を言い出すんだ」
大井「何を言い出すも、大事なことです! わたしと北上さんと提督のケッコン生活のことなんですから!!」
提督「」
大井「わたしたちの理想の関係はこれです!!!」
大井「 提督 - 大井 - 北上さん 」
大井「つまり、提督と北上さんが、それぞれわたしと愛しあう関係!三角関係ではなくV字関係です!」
提督「」
大井「ですから、わたしとケッコンカッコカリして、北上さんと三人で仲良く暮らしましょう!」
提督「お、おまえな……、勝手なことを言うなぁぁぁぁぁ!」
大井「ちっ…この完璧な計画が理解できないなんて……魚雷……撃ち込みますよ?全弾?」
提督「露骨に脅迫するなぁぁぁぁぁあああっぁぁぁぁ」
ぎゃあぎゃあ
-----青葉の部屋(提督倶楽部執筆中)
青葉「はっ! ジャーナリストのカンが、スクープの予感を感じる…」
青葉「でも、今はこの記事を書き上げることが大事…!スクープよ許して…」
おしまい
この章は以上となります。
注意書きにも書いた通り、この解釈の大井さんは好き嫌いが分かれると思いますが、どうぞご容赦下さい。
次は今夜投下予定です。
当初予定通りなら、あと2章+外伝話1で終了となります。
よろしければもう少しお付き合い下さい(o_ _)oペコリ
続きになります。
【ご注意】
この章は如月と鈴谷が中心となります。ここでは、如月・鈴谷ともに、経験豊富風だけど実は無知で純情という設定です。お二人の性格解釈にこだわりのある方はご注意ください。
それでは始めます。
-----睦月の部屋
文月「司令官のケッコンカッコカリ、すご~いもりあがってるね!」
卯月「だって、司令官のお嫁さんになれるんでしょ! うーちゃんも花嫁さんになりたいぴょ~ん!」
睦月「うーちゃん、みーんながそう思ってるからたいへんなんだよぉー」
如月「普段クールな加賀さんまでそわそわしてて、おもしろいね」
文月「お姉さんたちもみんないっしょうけんめいだし、あたしたちじゃ無理かなぁ~」
卯月「えー、ダメなのー? うーちゃん悲しいぴょん…」
睦月「わからないけど、ライバルがいっぱいだよ~。きれいなお姉さんがいっぱいいるもん」
文月「そうだよねー。あたしは自信ないなぁ~」
睦月「わたしたち姉妹で、お姉さんたちに対抗できるのは、如月ちゃんだけじゃないかな~」
如月「え~、そんなことないよ~」
文月「そうだね! 如月おねえちゃんは大人っぽいこあくま系なんでしょ~」
卯月「こあくまってなんかかっこいいぴょん!」
睦月「そうそう!前にね~、司令官が如月ちゃんにからかわれてるのを加賀さんが見ててね~。司令官、加賀さんに叱られてたよ~『小さな子にほんろうされて情けない』って」
文月「大人の男の人をほんろうしちゃうんだ~。おねえちゃんすごい!」
如月「ふふっ…。司令官がこどもっぽいだけよ♪」
卯月「か、かっこいいぴょん! わたしも大人っぽくするぴょん!」
睦月「ふみゅ、そのためにはまず『ぴょん』をそつぎょうしなきゃね~」
卯月「えええ! 卯月はいつもぴょんだぴょん!」
文月「うーちゃんのぴょんはかわいいよ~。こころがぴょんぴょんするよ~」
睦月「そういえばね~、今朝の提督倶楽部みたらね~。ケッコンカッコカリは、姉妹まとめてするって書いてあったよ~」
如月「わたしも見たよー。もう、司令官も好きなんだから♪」
卯月「みんなで一緒になんてうれしいぴょん!」
文月「じゃあ、如月おねえちゃんが司令官とケッコンしたら、わたしたちもみんなケッコンできるね~。楽しみ~」
睦月「いちばんケッコンに近いのはきっと如月ちゃんね!がんばってねぇ~」
如月「うふふ…じゃあ、大事な姉妹のために、ちょっと頑張ってみようかな~」
-----少し後 如月の部屋
如月(ふう…、やっぱりあの子達もケッコンには憧れてるのね…)
如月(期待には応えたいとは思うんだけど…)
如月(わたしの小悪魔系は、あくまで『ふり』で…。実際は男の人とお付き合いしたこととか全くないわけで…)
如月(本とかで知った、ちょっときわどいことを言うと、司令官が慌てるのが楽しくて、ずっとそうやってきたけど…。いざお付き合いとかケッコンカッコカリってなったら…。どうなっちゃうんだろう)
如月(ケッコン申し込まれて、恋人になって……キスしたりとか……その、夜のこともしちゃったりなんてなったら……ちゃんと小悪魔っぽくできるか自信ないなぁ…)
如月(でも司令官は、如月のことをずっと小悪魔だと思ってた訳で、その小悪魔の如月にケッコンを申し込んで…。実はそれが『ふり』だなんて知ったら…騙されたって思うかな…)
如月(それに、小悪魔じゃなくなった如月じゃ、ほんとの天使や悪魔みたいに魅力的な大人の人たちには全然太刀打ち出来ないよね…)
如月(やっぱり、小悪魔系で上手に誘惑して……『ふり』がばれないように上手に…。でも、本で読んでもうまく出来る自信がないのよね…)
如月(そういう経験が豊富そうな人に、さり気なく聞いてみるのがいいかな…)
如月(鳳翔さん…は、ちょっと路線が違うよね。愛宕さんは……なんだか何もかも見透かされてるみたいで怖いし…)
如月(同じようなタイプで経験豊富っていうと、やっぱり鈴谷さんかな…。ちょっと頑張って聞き出してみちゃおうかな!)
-----最上の部屋
熊野「まぁ、このお茶はとっても良い香り。最上さん、少し見直しましたわ」
最上「ボクじゃなくて、くまりんこが持ってきてくれたお茶だよ」
三隈「くまりんこの秘蔵のお茶ですわ♪」
熊野「それなら納得ですわ…。おいしい…」
鈴谷「もがみん、たまには姉妹でお茶でも、なんてどうしたの?」
最上「ああ、それそれ。今朝の提督倶楽部は読んだかい?」
鈴谷「あっはっは、傑作だよね!提督がどんどん変態扱い!」
熊野「わたしくも読みましたが…姉妹丼ってどういう意味でしょう…?」
鈴谷「あっはっは! それはねー、姉妹全員といっぺんにエッチなことすることだよ! 私たちでいえば、提督と、この4人で…ね?」
熊野「な、な、な、な、な、なんという破廉恥な!!! 不潔です変態です!!」
三隈「く、く、く、く、く、くまりんこ!くまりんこ!」
最上「あはっ! まぁ、また青葉さんの暴走だろうね!」
鈴谷「そうそう。あのヘタレの提督がそんなこと言う訳ないじゃん!」
熊野「な、なんだ、そうなのですか…。」
三隈「く、くまりんこ…。びっくりしましたわ…」
最上「おおかた、姉妹の一人だけとケッコンカッコカリすると不公平だから、姉妹全員と平等にケッコンするとか言ったんだと思うよ」
鈴谷「そんなところよね。ほんっと、おばかさんなんだから♪」
熊野「は、はぁ。では、その姉妹丼はともかく、姉妹みんなとケッコンというのは本当なのですか…」
三隈「確かに提督さんらしいですね。姉妹のなかで、ずっとあとからここに来たわたしも、今では同じレベルですし…。できるだけみんな一緒にって考えているんですね」
最上「ボクもそう思う。それでね…、この中の誰かが提督とケッコンしたら、残り三人もケッコンすることになるけど……それでOKか確認したくてね。それで集まってもらったんだ」
熊野「そ、そうですわね…そういうことになりますわね」
最上「ちなみに、ボクはもちろんOK。提督のことは大好きだしね」
三隈「私ももちろん…。提督にはほんとに感謝してますし………く、くまりんこ」
熊野「わたくしも…まぁ、提督は洗練された殿方とは言えませんが……それでも素敵な方ですし…」
鈴谷「えー、わたしはどうしよっかなー」
最上「なんだ、鈴谷が一番、提督と仲がいいと思ったのに、違うのかい?」
三隈「いつも提督と仲良くおしゃべりしてて…うらやまくまりんこだったのですが…」
鈴谷「えー、提督が不器用でこどもっぽいから、ついつい、からかいたくなるだけよー」
熊野「そのやりとりをされているのが、お二人ともとっても楽しそうに見えてますのに…」
鈴谷「え、提督もわたしも楽しそう…?」
最上「ああ、二人で良い笑顔で冗談言い合って、お似合いだなって思ってたよ。ちょっと妬けるくらいにね」
鈴谷「そ、そっか、提督もわたしの魅力に参っちゃってたか! もー、わたしも罪な女ね♪」
最上「ま、だからボクの予想では、この中でケッコンカッコカリを最初に申し込まれるのは鈴谷だね。だから、ボクたちはその時におまけでケッコンかな」
熊野「おまけ扱いとはひどいですわ」
三隈「提督はきっとおまけなんて思わないですわ。みんなまとめて優しくまりんこしてくれます」
最上「うん、きっかけは鈴谷だけど、ボクたち4人まとめてかわいがってくれるさ」
熊野「か、かわいがる…(ドキドキ)」
三隈「く、くまりんこ…(くまくま)」
鈴谷「え、ちょ、ちょっと待って。わたしと提督は馬鹿な冗談言い合ってるだけで、ほんと、なんでもないんだよ? いきなりケッコンとかそんな、わかんないよ」
最上「青葉さんの予想でも、鈴谷は『大本命組』だったよ。まぁ、いち早くLV98になってたしね」
熊野「わたしたち姉妹の意思は問題ありませんでしたし、申し込まれたら受けて頂いて大丈夫ですわよ」
三隈「だいじょうぶくま! …これでは球磨さんとかぶってしまいますね」
鈴谷「あ、え、う、うん、わかったわ。ま、提督がどうしてもって言ってきたら、しょうがないから受けてあげようかな!」
-----少し後 鈴谷の部屋
鈴谷(正直言えば嬉しい。にやけちゃうくらい…)
鈴谷(で、でも、ケッコンとなったら…。提督だって男な訳だし、当然あんなことやこんなことをするわけだけど…)
鈴谷(わたしも、ビデオで見ただけで経験なんてまるでなし…。モザイクの向こう側は何も知らないんだよねー)
鈴谷(ギャルっぽい言動で提督とじゃれるのが楽しくてずっとやってきたけど…。提督的には、わたしは『遊んでるギャル』だよね…)
鈴谷(だから、ケッコンなんてしたら…提督も堅物だけど相当なむっつりスケベだと思うし…)
鈴谷(エッチ慣れした私には、どんな要求でもして良いって思って………。きっと、きっと……、あ、あんなこととか……そ、そんなことまで………)
鈴谷(そんな、いきなりそんなこと……で、でも実は経験ないってバレたら困るから、無理でもやらなきゃ……恥ずかしくて死にそう……)
鈴谷(そんな!そんな要求してくるなんてどんな変態よ! う、うそ、わたしそんな……)
鈴谷(はぁはぁはぁはぁ……ああ!)
鈴谷(ぐったり)
鈴谷(zzzzz)
………
提督「鈴谷…、もしかしてお前……経験ないのか?」
鈴谷「な、何言ってるのよ!そ、そんなわけないでしょっ」
提督「はぁ…。がっかりだな。せっかく他の艦娘とは違う遊べるギャル系だと思ってたのに、騙されてただけだとは…。そうじゃないなら、もっと魅力的な艦娘はいくらでもいる」
鈴谷「え………?」
提督「無理な要求を聞いてくれる子も、もっとスタイルが良い子も、小さな子も、よりどりみどりだ。お前である必要はないな。じゃあな」
鈴谷「そ、そんな。待って……待ってーーー!」
………
がばっ!
鈴谷「はぁはぁ。ゆ、夢ね…。」
鈴谷(うう、こんな夢見るなんて。やっぱり、後ろめたくて怖いんだ、わたし…)
鈴谷(実際、ちゃんとエッチなことできるか、正直自信ないし……。くそー、せめてモザイクがなければもっと勉強できるのに……)
鈴谷(で、でも、バレるわけにはいかない! ビデオがないならせめて、実地経験がある人に詳しく聞くしかない…)
鈴谷(でも誰に……。鳳翔さんは…うう、さすがに聞きにくい。他にそういう経験がありそうな人というと……愛宕さんや龍田さん…? うう、どっちも、弱みを握られたら怖そうね…)
鈴谷(駆逐艦の子なら口止めしたら黙っててくれそうかな…? しっかりものの雷ちゃんとか…? って、経験あるわけないよね…。そだ、如月ちゃんなら!間違いなく経験ありそうっ)
鈴谷(まずは探りをいれて…。場合によっては、恥を偲んでレクチャーしてもらうしかないかも…)
鈴谷(うう、自業自得とはいえ情けない~~)
-----鳳翔さんのお店
鈴谷(もしかしたら会えるかなと出てきたけど、ちょうど一人でうろうろしてる……。誰か探してるっぽいけど、声かけてみようかな)
鈴谷「おーい、如月ちゃーん」
如月(あ、ナイスタイミング!向こうから声をかけてきてくれた!)
如月「あ、鈴谷さん。こんにちはっ」
鈴谷「暇してるんだけど、お姉さんとお茶でもしなーい?」
如月「うふふ、ええ、喜んで」
鈴谷「ナンパ成功♪」
如月「ふふふ」
鈴谷(ナンパされてなんという落ち着き……、やっぱりこの子は経験豊富ね…)
如月(流れるような誘い方…本当に慣れてるのね…)
鈴谷「ちょっとゆっくりお話したいから、飲み物はそうだねぇ…、ちょっと甘めのコーヒーとかでいいかな?」
如月「はい、お任せします」
鈴谷「では、鳳翔さん、ハニーカフェオレを2つお願いします」
鳳翔「あらあら、珍しいご注文ですね」
鳳翔「はい、お待たせしました」
如月「良い香り…。それに甘い…。飲みやすくて素敵ですね」
如月(ナンパから飲み物のチョイスまで…流れるような…すごい…)
如月「ふふ、こんな素敵なナンパして、わたしのことどうしちゃうつもりなんですか♪」
鈴谷(うお、小悪魔スマイル…。ナンパされるのもおごられるのも当たり前という笑顔…。一体どれほどの場数を踏んでるのかな…)
鈴谷「うふ、ここまでは成功だね♪ このまま落としちゃおうかな♪」
如月(そんな、ナンパしたその場でそこまで…。恋愛ってそんなスピードなの…?)
-----1時間後
鈴谷「じゃあ、お互いに相手のことを過大評価してただけなのね…」
如月「そうみたいですね…」
鈴谷「じゃあ、ここだけの話、如月ちゃんもほんとに経験ゼロ…?」
如月「そうです。そういう鈴谷さんも…ゼロなんですよね?」
鈴谷「うん…、デートすらしたこと無い…」
如月「とてもそんな風に見えませんでした…」
二人「はぁ……」
如月「鈴谷さん、本当に経験豊富に見えていましたが…、一体どうやって知識とか経験をつまれたのですか?」
鈴谷「わたしはほとんど女性誌かなー。それで、そのギャルっぽい言動をするとね、提督がなんかドギマギするから、それが楽しくて…つい癖にねー。如月ちゃんは?」
如月「わたしはティーンズ雑誌ですね…。小悪魔系メイクとか好きで…。それで、メイクに似合う小悪魔風の言動をすると、提督がなんか緊張するのが楽しくて…つい癖に…」
鈴谷「このへんも同じかぁ…。あのさ、じゃあその……エッチなことは……?」
如月「そ、それは…。ティーンズ雑誌って、大体エッチのHowToコーナーがあったり、あとは読者のエッチな体験投稿コーナーがあって、それで…」
鈴谷「そ、そっか。わたしはビデオでいろいろ見たけど、どうにも…」
如月「!! ビデオなんてあるんですか!?」
鈴谷「う、うん。でも肝心な部分が隠されちゃってるんだけど…。見てみる?」
如月「は、はい。よろしければぜひっ」
鈴谷「あ、じゃあわたしも、如月ちゃんの読んでた雑誌とか見せて~」
-----2時間後 鈴谷の部屋
如月「なんというか…こう……文字で読むのと違って生々しいですね……」
鈴谷「なんというか、こう…心理描写とか赤裸々にかかれると……生々しいわ…」
如月「でも、すごく勉強になりました。こんなに激しく動くものだなんて…」
鈴谷「ううん、こちらこそ。ビデオと違って、実際はいろいろ失敗とかあるみたいね…」
二人「はぁぁぁ……」
鈴谷「もし、もしも、ケッコンしちゃったら…。ちゃんとできるか…提督の期待にこたえられるか…不安なの…。おかしいでしょ? 普段からエロいこといって提督をからかってるのにさ」
如月「わたしもです…。わたしはほんとは、第六駆逐隊の子たちみたいに、提督に甘えてなでてもらって自然に一緒にいられるような…そんな関係に憧れるんです。でも、きわどいこと言って提督をからかってきちゃったから…いまさらそんなの無理だし…」
鈴谷「今更だけど…どうしてこんなことになっちゃったんだろ…」
如月「はぁ……」
鈴谷「とりあえず気分変えに、もう一度お茶飲みに行こっか?」
如月「はい…」
ごめんなさい、急な離席が入ったので、続きは30分後ぐらいの投下になります。
-----鳳翔さんのお店
二人「はぁぁぁぁ………」
鳳翔「はい、おごり。元気でますよ?」
如月「ホットミルク…これもはちみつ入り…」
鈴谷「甘い…。鳳翔さん、ありがとう…」
鳳翔「昼間からずっと二人で熱心に話し込んで、二人してしょんぼりして…どうしちゃったの?」
鈴谷「いやー、ケッコンなんて騒ぎで、ちょっとブルーなんですよ!あははぁ」
如月「カッコカリなんだし、そんな大騒ぎすることじゃないんですけどね…ふふ」
鳳翔「あらあら、経験豊富な風にしてたのに、実は経験がなにもなくて、いざケッコンが見えて慌てたり落ち込んだりしてるのかと思ったけど、違ったのかしら♪」
二人「!!!」
鈴谷「え、ど、どうして…?」
鳳翔「提督は肝心なところが抜けてるから気がついてないけど、知ってる人はみんな知ってるわ♪」
如月「そ、そんなに見え透いていましたか?」
鳳翔「見え透いているもなにも…。二人とも、この鎮守府の工廠で生まれて、そのままここに居るんだもの。提督以外の男性と出会う機会すらないでしょ?」
二人「あ・・・」
鳳翔「それで…? 改めて聞くけれど、なにを落ち込んでいたの?」
鈴谷「いえその…言われたとおりです……」
如月「提督から経験豊富だと思われてるのに、ケッコンして、実は経験が無いってばれたらどうしよう…って」
鳳翔「あら、そんなことで悩んでいたのですか」
ガタン
鈴谷「そ、そんなことって!! わ、わたしにはとても深刻で……!」
鳳翔「落ち着いて…? そうね、まずゆっくりミルクを飲んで?」
鈴谷「そ、そんな、わ、わたしはっ!」
鳳翔「いいから…ね? 如月ちゃんも」
如月「はい…」
鳳翔「どう、落ち着いた?」
鈴谷「は、はい…。ごめんなさい、大きな声だして」
鳳翔「わたしの方こそちょっと言い方がわるかったですね。そもそも悩む必要が無いって言えば良かったかしら」
如月「悩む必要がない…ですか?」
鳳翔「ええ、今から証明しますね。まず、お二人共、落ち着いて静かな心で目を閉じて」
鈴谷「え、は、はい」
如月「は、はい」
鳳翔「そうしたら、自分の目の前に提督が立っているところを思い浮かべて…」
鳳翔「提督は、まっすぐにあなたの目を見て、あなたとケッコンしたい。そう言ってる」
鳳翔「あなたは、そんな提督に何を伝えたい…?どんな話をしたい…?」
鈴谷(……ありがとう。嬉しい。でもわたしは経験豊富なギャルのフリして、いつもあなたをからかったりしてた…。でもそのやりとりが楽しくて…そんなにふざけてたわたしを大事に育ててくれて…。でも本当は全然なにも知らなくて…それでも許してくれる…?)
如月(嬉しいです…。ちょっとエッチなことを言うとすぐ動揺する司令官がかわいくて…。でも本当は何も知らなくて…。エッチなことより、ただ一緒に静かに散歩したりするほうが大好きなんです…。そんなわたしでも良いですか…?)
鳳翔「じゃあ、あなたの提督は…。そのあなたの話を聞いて、怒ったり、離れていったり…そんなことをする人かしら………?」
………
鈴谷「あ、あれ、なんで泣いてるの、わたし……ぐす」
如月「ぐすん…ぐすん…」
鳳翔「あなたの知っている提督は…なんて言っていた…?」
鈴谷「……ぐす…俺も大概鈍いなって…、にかって笑って…俺も経験ゼロだから、じゃあ早速ゼロからはじめるかって冗談めかして……ほんと馬鹿…気を使っちゃって…ぐす」
如月「気が付かなくてすまなかった……ぐすん…寂しい思いさせてごめんな、これからゆっくり散歩行こうって……司令官は全然悪くないのに慰めてくれて…抱きしめてくれました……ぐすん」
鳳翔「ね、心配する必要なんてないでしょ?」
鈴谷「はい、ほんとでした…。悩んでたのが馬鹿みたい…」
如月「鳳翔さん、ありがとうございました…」
鳳翔「さ、また温かい飲み物でも作りましょうか♪」
-----夜 鳳翔さんのお店
愛宕「見てましたよ。鳳翔お母さん、お疲れ様です♪」
鳳翔「ふふ。わたしもそんな歳ではないのに、ここにいるとすっかりお母さん気分になってしまいますね」
愛宕「お気持ち、とってもわかりますわ♪」
鳳翔「よろしければ、久し振りにご一緒しますか? コトン(←日本酒)」
愛宕「ええ、喜んで♪」
-----同時刻 鈴谷の部屋
鈴谷(ほんと…空回りしてバタバタして…馬鹿みたい…)
鈴谷(あああああぁぁぁ、恥ずかしい………バタバタ)
鈴谷(でも、でも、もう不安は無い…。鳳翔さん、ほんとにありがとう…)
鈴谷(あとは…、提督の気持ち…。提督は誰にケッコンを申し込むんだろう…)
鈴谷(最近、なんとなく提督を避けちゃってたし、明日は提督のところに行こっと!)
---同時刻 如月の部屋
如月(ふふ、ほんと、何を悩んでだんだろう…)
如月(鳳翔さん、ありがとう。今日はゆっくり眠れそうです…)
如月(司令官のことばっかり考えていたら、すごく会いたくなっちゃった…。明日は朝から会いに行こう…)
-----翌朝 提督執務室
ガチャ
提督「………鈴谷、なんで俺の椅子に座ってるんだ…?」
鈴谷「あ、提督、おっはよーん」
提督「ああ、おはよう。てか、なんで朝っぱらから鈴谷がいるんだ…?」
鈴谷「いやー、ケッコン問題でお疲れの提督をからか…じゃなかった、手伝おうと、今日の秘書艦を志願してきました!」
提督「てめぇ…本音が駄々漏れしてたぞ…」
鈴谷(ふふふ、そうそう、これでいいんだよね)
鈴谷「まぁまぁ。こうして、提督の椅子に、わたしの暖かさと香りをつけて、朝から元気にしてあげようって、早速秘書っぽい仕事がんばってるんだから~♪」
提督「お、おまえなぁ…」
ガチャ
如月「失礼しまぁ~す♪ 司令官、おはようございます。あら、鈴谷さん、おはようございます♪」
鈴谷「おはよー! あらら、考えることは一緒だったか♪」
如月「うふ♪ そうみたいですね」
提督「おはよう如月。お前ら仲良かったんだなぁ」
如月「あらあら、お二人ほどではないわぁ~。そんな、朝から一つ椅子に二人で座るなんて…」
提督「な! そんなことするかっっっ!」
如月(うふふ、このままでいいんですよね…)
鈴谷「そうそう提督!昨日、もがみんと、くまりんこと、くまのんと話してさ~。みんなで姉妹丼おっけーだって!よかったね~♪さ、いつでもケッコン申し込んでいいからね!姉妹了解済みっ!」
提督「お、おま、なんてことを!」
如月「ふふ…うちの姉妹でもその話をしましたよ。みんな提督のお嫁さんになりたいそうです♪ 無垢な少女9人で姉妹丼ですよ~。提督の体が持つか、今から心配です♪」
提督「そ、そんな罪なことするかぁぁぁ。第一、そんなことを言う『無垢な少女』がどこにいるぅぅぅ」
鈴谷「今日は秘書艦二人にからかわれるんだね…。提督も大変だね☆」
如月「幸せすぎて泣いてしまうかもですね♪」
提督「お、おまえら、からかうのもいいかげんにせええぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇ」
おしまい
今日の投下分は以上になります。
全然修羅場してなくて申し訳ない…。タイトルに偽りありですっ。
次回で本編終了の予定で、明日投下予定です。よろしければ最後までお付き合いいただけますと嬉しいです(o_ _)oペコリ
これから一気に投下します。
この章で本編終わりになります。
ご注意を書きたいのですが、今回は登場人物が多いので書ききれません。自分の解釈と違う設定がでてきても、どうぞご容赦下さい。
それでは始めます。
―― 夜 鳳翔さんのお店
愛宕「うふっ、でも鈴谷さんと如月ちゃんは本当に可愛かったわ~」
鳳翔「本人は必死なんですよ。でも……わたしもそう思います♪」
愛宕「『恋は盲目』ですね~」
明石「あれ、お二人でお酒ですか。いいですね~」
鳳翔「明石さん、お疲れ様です♪ ご一緒にいかがですか?」
明石「ぜひっ」
愛宕「さ、まずは一杯どうぞ~」
明石「ふぁー、幸せです~」
鳳翔「ふふ、最近、ケッコンカッコカリ問題で大騒ぎですけど、明石さんは変わりませんね」
明石「いえー、もう、無茶な出撃を繰り返す人がいて大変ですよ! 加賀さんとか瑞鶴さんとか…。すこし心配です」
愛宕「あらあら、そのしわ寄せが明石さんにいってるのね。大変ね~」
鳳翔「お疲れの明石さんには、とっておきをお出ししますね♪」
明石「うわぁ、灘の生一本ですか!なんて贅沢~幸せ~~」
愛宕「ケッコンカッコカリ問題で忙しいのは大変だけど、明石さんは他の子みたいに、赤くなったり青くなったりはしてないのね~」
明石「あ、あははは! それはまぁ、わたしも憧れないこともないですけど……。でも、提督がああですから……」
鳳翔「ああ……明石さんはちゃんとわかってしまっているのですね」
愛宕「ほんとー、真面目なのも堅物なのも良いけど、もう少しロマンもほしいわよね~」
明石「提督にとっては多分、ケッコンカッコカリって『限界突破アイテム』みたいなものなんでしょうね」
鳳翔「実際そのようなものですが、でも「ケッコン」とついてしまっている以上、女としてはそう簡単なものではないですね」
愛宕「まぁ、この大騒ぎで、少しは女心を思い知るとよいわねぇ~」
鳳翔「ふふふ…、そうですね、少しは女心を勉強していただかないと♪」
明石「提督って、本当にマメに、修理状況を確認しに来るんです。誰かが怪我していないか、疲れていないか…。いつもいつも気にされてます……」
鳳翔「ふふ、提督らしいですね……。提督は艦娘みんなを大事な家族…もしかしたら娘みたいに感じているのかもしれないですね」
明石「先程も、加賀さんや瑞鶴さんを心配して様子見に来て…。二人に詰め寄られて逃げ帰ってましたけど♪」
鳳翔「ふふふ親の心子知らずって感じでしょうか♪」
愛宕「自分は相手のことを想っているのに、その相手は、自分のことを家族とか娘のようにしか見てないって、カチンと来るのはわかるわぁ~」
明石「しかも、自分たちがなぜ怒っているかわかってくれないのが、また腹立たしいみたいで……♪」
鳳翔「優柔不断は罪ですね♪」
愛宕「提督は艦娘みんなが大切で、どうせ全員とケッコンカッコカリするってわかっているから、わたしはイマイチもりあがらないのよね~」
明石「みんな、なんとなくそれは感じていても、やっぱり一番になりたい!っていう気持ちが強いみたいです。必死に頑張りすぎていて心配ですけど……」
鳳翔「ふふふ、その頑張りも、あまり報われそうにありませんけど♪」
愛宕「提督のことだもん、どうせ『一人とケッコンすると不公平だから、指輪を一定揃えてからまとめて』とか『機械的に、LV99になった子から順番に』とか言い出すわよ~」
明石「少なくとも、最初の指輪を特別に誰かに!っていうのは想像ができないですね♪」
鳳翔「そんなロマンチックな事があるなら、わたしもがんばるんですけどね♪」
愛宕「ま、頑張った子たちががっかりするのを慰めるのが、わたしたちの役割になりそうね~」
明石「鳳翔お母さんと、愛宕お姉さんですね! わたしは心の修理は専門外ですからお任せします!」
―― 同時刻 提督執務室
赤城(さすがに……緊張する……そんなわけないってわかってるのに……)
コンコン
赤城「赤城、参りました」
提督「ああ、すまんな、入ってくれ」
ガチャリ
赤城「失礼します……あ……」
翔鶴「赤城さん、こんばんは……」
提督「すまんな、二人とも、夜分に呼び立てて」
赤城「ぷっ……。ふふふ……、あははははは」
翔鶴「うふふ……くすくすくす……」
提督「な、なんだ二人とも……いきなり笑って、なんか変なこと言ったか、俺?」
翔鶴「全く困った提督ですねー、赤城さん」
赤城「あははは……ほんとですねー、翔鶴さん」
提督「な、なんだよ二人とも……」
赤城「にぶーい提督でもわかるように、ちゃーんとお話しましょう。今、鎮守府はケッコンカッコカリ問題で大騒ぎです。呼ばれた理由もその件ですよね?」
提督「あ、ああ、関係あると思う」
翔鶴「この大騒ぎって、要は『提督が誰とケッコンカッコカリするのか』っていう話でもめている、これはお分かりですね?」
提督「ああ、イマイチ納得できないけど、どうやらそうらしいというのはわかってる」
赤城「そんな中、こんな夜更けに、『内密で一人で来てくれ』なんて呼び出されたらねー」
翔鶴「そんなことは無いと思いつつ、まさか?もしかして?なーんて考えてしまいますよ」
提督「あ、ああ……そういう……ものか?」
赤城「で、来てみたら翔鶴さんがいるし」
翔鶴「あ、やっぱりこういうオチなのね、って感じで、つい笑ってしまいました。ごめんなさい、お話の前に」
赤城「謝る必要ないですよー。紛らわしい提督が悪いですっ!」
提督「は、はぁ、なんかすまない」
翔鶴「ふふふ……」
翔鶴「わたしたちが呼ばれたのは、瑞鶴と、加賀さんのことですよね?」
提督「ああ、よくわかるな。そのとおりだ」
赤城「わからないほうがおかしいです。二人に、無茶な出撃をやめるように説得してくれっていうことですよね?」
提督「そうなんだ。俺が言っても、なんか二人とも怒ってしまって、全然聞いてくれなくてな」
赤城「……提督は……あの二人がなぜ無茶な出撃を繰り返すか、考えましたか?」
提督「それは……早くLV99になって、ケッコンカッコカリをしようとしているから、だよな……?」
翔鶴「その答えでは20点しか差し上げられませんね。それが何故なのかをおっしゃっていただかないと……」
提督「それは……、ケッコン指輪には限りがあるから、早くしないとケッコンできなくなってしまうから……かな?」
赤城「35点。ケッコンできないとイヤだー!って必死になるのは何故っ!」
翔鶴「ここだけのお話にしますから、どうぞ思ったことを正直に話して下さい」
提督「……わかった。……これは自意識過剰かもしれないが……、その……俺のことが好きだから、なんとしてもケッコンしたいと頑張ってくれている……?」
翔鶴「うーん、ぎりぎり50点でしょうか。提督にしてはよくがんばりました♪」
提督「な! こ、これでも50点なのかっ!」
赤城「まぁでも、提督が好きだっていう気持ちが伝わっただけでもよしとしないとですよ!」
翔鶴「そうですね、あの不器用な二人も、少しは報われたかもしれませんね」
赤城「あの二人はよく似てるんですよ。二人が聞いたら『そんなこと無い!』って叫びそうですけどね♪」
提督「ああ、そうだな。確かに似ている」
赤城「『好き』とか『愛してる』とか、そういうのを上手に口に出せないところとか……」
翔鶴「そういう時に、頭に血が上って、逆にきついこと言ってしまって、後ですごく後悔するところなんかも似てますね」
赤城「上手に口に出せないから、必死にがんばって愛されようとしちゃうのかなあ」
翔鶴「そういう点では、瑞鶴は、瑞鳳ちゃんが羨ましいみたいですよ。やわらかくて可愛らしくて、自分が愛されてるって自然に信じられて……」
赤城「加賀さんは、口には出さないけど金剛さんが羨ましいみたいですね。自分の気持ちを迷いなく相手にぶつけていける積極性と明るさとかが……」
提督「二人とも、あんなに『できる女』なのに、瑞鳳や金剛を羨ましいとか…不思議なもんだな」
赤城「さて、結論ですが、加賀さんを止めるのは、わたしでは無理だと思います」
翔鶴「同じく、瑞鶴を止めるのはわたしには無理ですね」
提督「お前たちでもだめかぁ……困ったな」
赤城「……提督、これまでのお話聞いてましたか? 止められるとしたら提督しかないっていう結論なんですけど」
翔鶴(うんうん)
提督「えっ?」
赤城「だーかーらー! 二人とも提督が大好きでケッコンを申し込まれたい。でも性格的に、積極的にアピールしたり口に出したりできない、これはOKですかっ!?」
提督「お、おーけー(怖い)」
翔鶴「誰よりも早くLV99になってしまえば、『LV99になったから』という理由でケッコンを申し込まれる可能性がでてきます、OKですか!?」
提督「お、おーけー(こっちも怖い)」
赤城「だから……、二人の必死の出撃は……。言うなれば、提督へのプロポーズみたいなものなんですよ……」
翔鶴「だから、あの二人を……瑞鶴を……安心させて、無茶をやめさせられるのは提督だけなんです……わかってあげて下さい」
提督「あ……う……、正直、俺も自信ない……。だけど、二人の話は良くわかった……と、思う。ありがとう……よく考えてみる」
―― 深夜 提督私室
提督(これまで、少しづつ仲間が増え、みんなで少しずつ強くなり、そして少しずつ前進してきた……)
提督(ここまで辿りつけたみんなを誇りに思う。だが、戦いはまだまだ続く……。だから、これまでどおり、少しずつみんなで前進して行きたい……)
提督(だが、まさかこんな問題に直面するとは……。ケッコンか。あくまで『カッコカリ』だし、レベル上限開放契約みたいなものだと思っていたんだが……)
提督(しかも、俺に好意をもってくれて、特別な意味でケッコンを意識してくれるとか……。俺も男だ、嬉しくないわけがない)
提督(でもなぁ……。じゃあ大勢とケッコンして、その相手とはあれこれし放題か? どんなハーレムだよ! 俺にはそんな甲斐性はないよ……)
提督(結局のところ、ケッコン相手を一人に絞ることはできない。ケッコンしたところで夫婦として特別な関係を築くつもりもない。あくまでカッコカリだからな)
提督(し、しかし……。『ケッコンしたんだから遠慮しないで……?』とか迫られたら……)
提督(俺、絶対我慢できる自信無いぞ!)
提督(い、いや、落ち着け俺。まずは現状の把握と解決だ)
提督(今の問題は、ケッコンカッコカリを意識しすぎて、様々な無茶な行われていることだ。俺は何があっても艦娘を一人たりとも死なせたくない。まずは無茶を止めなければ)
提督(それを止めるためには……俺が何とかするしか無い、そうだったな)
提督(無茶が行われるのは、LV99到達競争が行われているからだ……。要はそれが終わればいいんだ)
提督(よし、明日、全員に集まってもらって、きちんと話をしよう)
提督(大丈夫だ、あいつらならきっとわかってくれる……)
――翌日 鎮守府大広間
がやがやがやがや
霧島「えー、テステス、マイクテス」
青葉「録音準備おーけーでーす。録画も準備できてまーす」
鳳翔「全員集合とは、なかなか思い切りましたね」
提督「いえ、結局みんな、青葉のバカがまき散らした情報に振り回されてるわけですから。全員にちゃんと伝えれば落ち着くかなと」
愛宕「うふふ、そう上手くいくかしら~♪」
提督「い、いぢめないでくださいっ。何とかしますよ」
霧島「提督、マイクおーけーです。いつでもはじめられます」
提督「ありがとう。では早速……」
提督「あーあー」
提督「みな、突然すまない。今日は皆に、今後のことで伝えたい大事な事があって集まってもらった」
提督「伝えたいのはケッコンカッコカリのことだ。みな、青葉の『バ・カ・!』が広めたおかしな情報に振り回されていることと思う」
どっ(笑)
青葉「ひ、ひどいですよ~~」
提督「やかましいっ! 順番に説明するから静かに聞いて欲しい」
提督「俺達は今、安定した戦いができていて、仲間を一人も失っていない。しかし、戦いはまだまだ続く。この先も同じように戦っていけるとは限らない」
提督「だから、俺もみんなも、少しずつでも強くなって行きたい……そう思っている。……誰も失わないために」
しーん……
提督「だが、知っての通り、LVは99で打ち止めだ。我が鎮守府所属艦のレベルは、ほとんどがLV97以上。もう限界が近づいている」
提督「だが、提督と艦娘がケッコンカッコカリという契約をすることで、LVは150まであげられる。まだ強くなることができるんだ」
提督「これからも戦いぬくために……。俺は、このケッコンカッコカリは絶対に必要だと思っている。だから……俺は、全員とケッコンカッコカリをするつもりだ」
どよどよどよどよどよどよ………
愛宕「予想通りすぎてつまらないわー」
鳳翔「ふふ、他のみなさんもそういう顔ですね♪」
提督「もちろん、イヤだという相手に無理強いはしない。また、ケッコンという名はついているが、あくまで『強くなるための契約』だ。ケッコンの名のもとにあれこれ強制したりもしない」
提督「それから、ケッコンカッコカリに必要なケッコン指輪は1つしか無い。少しずつ購入していくが、全員分揃うのはかなり先になる」
提督「とりあえず以上だ。これでもう、ケッコンのために大騒ぎしたり無茶をしたりというのはなくなると思うが、どうかそのつもりでいて欲しい」
龍田「あーあ、提督はやっぱりわかってないですね♪」
提督「へ?」
龍田「お話はよくわかりましたよー。とても納得です。でも、そのお話で、みんなが落ち着くなんてとてもとてもですよ♪」
提督「え、だって全員とケッコンカッコカリするんだぞ? それでいいんじゃないのか?」
龍田「だって~♪ 『どういう順番で』ケッコンするのかがわからないじゃないですか~」
愛宕「みんな、最初の一人になりたいんですよ♪ だから、最初にLV99になるとか、最初に既成事実とか、みんないろいろ考えてるんじゃないですか♪」
提督「あ、すまん、最初の一人はもう決めてるんだ。だから、他の誰かが先にLV99になっても、待ってもらうことになってしまう。すまんな」
愛宕「え?」
龍田「え?」
鳳翔「まぁ!」
金剛「OH!」
加賀「!」
瑞鳳「やん♪」
全員「えええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
提督「ど、ど、どうした、何がどうした!?」
鳳翔「い、意外です。提督に本命がいたなんて……」
愛宕「え、ええ。びっくりしました。そんな素振り少しもなかったのに……」
提督「え、本命?」
青葉「なんで今まで教えてくれなかったんですか! 空前のスクープだったのにっ!」
明石(一人だけ特別扱いなんて……もしかして……わたし……だったりして……)
龍田「これは大事件ね~。血の雨が降るかもしれないわね~♪」
提督「な! 縁起でもないこと言うな! なんでそんなことが……」
龍田「ほんとよ~♪ ほら、まず最初の惨劇がそこに♪」
提督「ぇ?」
大井「てい……とく…さん……?」
提督「お、大井。なんか目が怖いけど、ど、どうした……?(びくびく)」
大井「百歩譲って、他の子ともケッコンカッコカリするのはしかたないですね……。お話はよく分かりました……」
提督「あ、ああ。譲ってもらえたならよかった(びくびく)
大井「……でも……最初の一人は……当然……わたしですよ……ね?」
提督「え、あ、えっと」
金剛「ヘーイ!提督、こっちネー!」
提督「うわ(だだだっ)」
金剛「大丈夫ネー、最初はみんな怒っても、すぐワタシたちのこと認めてくれるネ! 一番お似合いなんだから当然ネ!」
提督「え、えっと……」
加賀「逃がしません」
金剛「へぶっ(転ばされた)」
加賀「提督……(腕引っ張る)」
提督「え、えっと…」
瑞鶴「提督さん、捕まえた!(反対の腕)」
加賀「放しなさい。提督が困っているわ」
瑞鶴「あなたこそ! 提督さんはわたしと話したいんだから!」
加賀「寝言を言っていないで、さっさと放しなさい(ぎゅうぎゅう)」
瑞鶴「わからない人ねっ(ぎゅうぎゅう)」
提督「左右から引っ張らないで……ち、ちぎれる……」
加賀「提督が苦しそうよ、提督が大切なら早く放しなさい」
瑞鶴「それはあなたの方よ! 提督さんを苦しめないでっ」
提督「大岡裁きかっ!」
雷「司令官、苦しそうね。よしよし、わたしがついているわ!」
電「司令官さん、お話があるのです」
提督「あ、ああ。見ての通り苦しみ中だが、なんだ?」
響「わたしたちは4人まとめてケッコンという約束をしてしまったんだ」
暁「だから、悪いんだけど、まず指輪4つ揃えてからにしてね!」
雷「最初の1人じゃなくて、最初の4人になっちゃうけど、しょうがないわ!」
加賀「放しなさいっ(ぎゅー)」
瑞鶴「そっちこそ放せ~(ぎゅー)」
提督「ち、ちぎれ……る……」
??「そこまでだ!」ドーン!
提督「げほげほ、助かった…」
長門(LV35)「提督……、すまない、わたしが遅れたばっかりに」
提督「い、いや、助かった、ありがとう、長門」
長門「いや、そのことではない」
提督「へ?」
長門「わたしがもっと早く配属されて、もっとレベルが上がっていれば、みなを待たせることもなかったのだが……。わたしはまだLVが低い。99になるまで皆を待たせてしまうな」
金剛「後発に遅れは取らないネー!(ドーン)」
長門「ぐはぁ」
提督「と、とりあえず逃げる~~~~」(だだっ)
金剛「Oh!提督、どこいくネー!」
ぎゃーぎゃーぎゃー!
提督「ほ、鳳翔さん……助けて……」
鳳翔「大切なことを黙っていた罰です♪ 皆さんの気が済むまで取り合いされて下さい♪」
愛宕「ほら~、みんなすごい勢いで向かってきてますよ~♪」
提督「死んじゃう! 今日が俺の命日になります!」
龍田「ほらね~♪ 血の雨が降るって言ったでしょ~。て・い・と・く・の♪」
提督「ど、ど、どうすればいいんだー!」
鳳翔「簡単ですよ。その『一人目』を発表してしまえばいいんです♪」
愛宕「みんなー、提督がその一人目を発表するってー」
ピタ
愛宕「ほら、みんな静かになったでしょ♪」
青葉「はい、マイク良し、インタビュー準備よし!」
提督「え?」
青葉「さて、では改めまして司令官にお聞きします! ケッコンカッコカリの最初の指輪、わたす相手はもうお決まりだそうですね?」
提督「あ、ああ。もうだいぶ前から決めてあったが…」
どよどよどよどよ……
青葉「さて、それではこの場で発表していただきましょう! そのお相手は!」
提督「え、いや、そんな、こんな風に発表することじゃ…。なんか緊張するし」
青葉「はい、司令官、見えますかー? みんな殺気立って、武器をこっちに向けてますねー」
提督「ひぃっ」
青葉「今更逃げられるなんて思わないでくださいねー。さ、諦めてどうぞ……。あ、理由もちゃんとね♪」
提督「はぁ……、わ、わかった。仕方ない……」
提督「俺が選んだ人は……」
おしまい
以上になります。
加減がわからず、膨大な長さになってしまいました。また、文書の書き方、貼り方、誤字脱字、などなど不備だらけで、とても読みにくいSSになってしまったこと、心よりお詫びいたします。
思ったより長くなりすぎたので、これでも1章まるまる削ったのですが…。短くまとめて凝縮されておられる先達よりもっと学びたいと思います。
長く、不備だらけのSSにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
さて、最後はありがちな「あなたの好きな相手を選んでね」で終わっております。
一応、筆者が選んだ相手もいますので、そのパターンのエンドを書きたいとは思っているのですが、そこで読んでくださった皆さんに質問です。
1) せっかく「好きな相手を選んでね」で終わっているのだから、このスレはここで閉じて、関連スレを別に立ててそちらに投下。
2) 一応続きになるわけだから、このスレに引き続き投下。
もしかしたら作法とかあるかもしれないのですが、不勉強にてよくわかりません。1、2、どちらが良いか、ご意見いただけると嬉しいです。
皆様レスありがとうございます。乙をいただくのがこんなに嬉しいことだとは思いませんでした。とても嬉しいです。
アンケートの結果、1も2もありですが、これで終わりが良いという要望が一定数あるわけですから、このスレはここで終わろうと思います。
筆者案のENDは、日曜日夜ぐらいに別スレで投下したいと思います。興味を持ってくださった方は是非お越しください。
このスレは、その別話へのリンクを張ったらHTML依頼をかける形にしようと思います。
先日はスレにお付き合いいただいてありがとうございました。
予告してありました、ひとつのエンディングを別スレで建てました。
あくまで筆者の好みによるエンディングなので、それでもよろしければ御覧ください。
【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…? 龍驤END - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426422790/)
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