妹「あっ、うんこ出る」(7)

妹「あぁ、あ、んん!!」

妹「あっ、出る!」

妹「おっ、おっ、あ、あっ!」ブリブリブリブリツチョドババババ

妹「......ふぅ」

妹「あっ、まだでる」ブボバババ ベチョッ

妹「んふ、きんもちいいい」

妹「うぐぅ」

妹「今日も朝から快便!」

妹「どれどれ......」

妹「おほっ! 綺麗な形!」

妹「いや~さすがわたし。すごいわ~」

妹「よし! 今日も頑張ろ!!」ガラッ

シーン


兄「......」スースー

兄「......ん......さむ」

兄「......あとなんか変な感じ」

兄「なんだ」モゾモゾ

兄「ってくっさ!!!!」

兄「なんじゃこりゃあ!!」


��うんこ「ぷ~ん」

兄「誰だよ、こんなことしたやつ!」

兄「......」クンクン ペロッ

兄「ふむ」

兄「この匂いと表面のざらつき感、そして予想できる腸の形からいって」

兄「--妹だな」

兄「全くあいつもまだまだ」

兄「俺の口から10センチもずれているじゃないか」

兄「これはいけない」

兄「兄直々に教育しなくては」

兄「いくか」

兄「おっととっと、一応試食しなくてはな」

兄「これは礼儀だ」ムシャムシャ

兄「うん......うん......」ムシャムシャ ゴクン

兄「ちょうどいい苦さと噛みごたえがある食感」

兄「味については見所がある」

兄「俺に次ぐ期待の新星だ」

兄「うむ、では行くか」トテトテ ガラッ

足を踏みしめ歩を進め、扉を開けると、彼は部屋から立ち去る
静寂
何者も存在しないかのような完全なる無音
布団に残った暖かみ以外に人の温もりは一切無い
過去の人が自然と産み出していた人と人との交流、つまり暖かみは、現代社会において全く
過去のものである事実を体現しているかのようだ
我々は人との交流をまるでうんこをするかのように極力避けてはないだろうか
よく考えてみてみれば、逆説的であることに気づくはずだ
うんこをする勇気がでない
うんこをすることは恥ずかしい
うんこが出るまでの間は苦しいが、一端出ると気持ちいい
うんこはなるべく毎日しなくてはいけない
このようにうんこは人との交流に似通っている
だからこそうんこをしなければならない
決して我慢してはいけない
決して恥ずかしがってはいけない
決してすることを忘れてはいけない
決して考えることをやめてはいけない
なぜならば、我々は、人なのだから......

おわり

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