妹「妹七変化!」兄「あっそ」 (46)
妹「常日頃から思ってたんだけど、お兄ちゃんは私に感心が無さすぎる」
兄「常日頃から何考えてんだ馬鹿」
妹「と、言う訳で明日から妹萌え強化月間だから」
兄「さっぱり意味が分からない」
妹「明日から一週間、色んなタイプに妹キャラを演じるから」
兄「月間じゃねえのかよ」
妹「月間の方が響きがいいでしょ?」
兄「まぁ確かに」
妹「それじゃ、よろしくね」
兄「お前俺がいなくたってこの話出来たよな?なんならお前一人で出来たよな?」
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ー【一日目】ー
兄「…………」
AM 06:30
ガチャッ
妹「お兄ちゃん、起きて」ユサユサ
兄「……ん?妹?」
妹「もう起きる時間だよ?ほら、起きて」ユサユサ
兄「あれ……今何時?」
妹「六時半だよ」
兄「あれ?何で目覚まし鳴らねえんだ?」
妹「いいから、早く起きなよ」
兄「ハイハイ、起きますよ」むくっ
妹「それじゃお兄ちゃんは顔洗って来ちゃいな。私は朝ご飯作ってるから」
兄「ん……りょーかい」
バタンッ
兄「…………」
兄「…………あー、妹萌え強化月間だったっけ?」
兄「通りでいつもと違うわけだ」
兄「…………」
兄(……あいつ料理出来たっけ?)
兄(あれ?ちょっと不安になってきたぞ?)
ーーーーー
妹「あ、顔洗ってきた?」
兄「え?あ、うん。洗った」
妹「そっか。今お味噌汁温め直すね」
兄「…………何これ?」
妹「何って、朝ご飯だけど」
兄「アジの開きに出し巻き卵、おひたしに漬物、で味噌汁……え?お前が用意したの?」
妹「うん!先食べてていいよ!」
兄「……いただきます」
妹「召し上がれ」
兄「…………」もぐもぐ
妹「どう?」
兄「……美味い」
妹「本当?良かったぁ!」
兄「うん、美味い。ちょっとびっくりするくらい美味い」
妹「もー、褒めすぎだよ。はい、お味噌汁」
兄「サンキュ」
妹「じゃ、私も食べよっと」
兄「あ、味噌汁も美味いわ」
妹「本当?毎日飲みたい?」
兄「それって言われる台詞であって聞く台詞ではないよな」
妹「む、失敗失敗」
兄(失敗?何がだ?)
兄「…………」もぐもぐ
妹「あ、お兄ちゃん。今日の夜食べたい物ある?」
兄「へ?何で?」
妹「私今日バイト休みだから、晩御飯作るよ」
兄「そうか。じゃあカレー」
妹「ハイハイ、お兄ちゃんカレー好きだね」
兄「辛めな」
妹「うん、りょーかい」
兄(……あぁ、なるほど)
兄(今日は家事が得意な王道の妹キャラか)
兄(初日に王道って事は、明日以降は変化球的なキャラなのかね)
兄(……あれ?もしかして俺、ちょっと期待してる)
兄(いやいや、んなアホな)ズーッ
兄(……やっぱり美味いな)
ーーーーー
兄「ただいまー」
兄(……カレーの匂いがする)
妹「あ、お帰り。お兄ちゃん」トテトテ
兄「…………」ジーッ
妹「ん?どうかした?」
兄「いや、可愛いエプロン付けてんなーって」
妹「えへへー、どう?似合う?」
兄「うん、似合ってる」
妹「へへ、ありがと。とりあえず着替えちゃいなよ」
兄「ん、そうするわ」
ーーーーー
兄「お、美味そうだな」
妹「ふふん、今日のカレーはいつもとはちょっと違うんだからね」
兄「へー、いただきまーす」
妹「いただきまーす」
兄「……ん!美味い!」
妹「ふふん、でしょ?」
兄「なんか、いつもよりコクがある!何か入れたのか?」
妹「それは企業秘密なのです」
兄「……あ、チョコか」
妹「あ!キッチン見たな!反則!」
兄「隠さない方が悪いのさ」もぐもぐ
妹「むー!」
兄(でも、ルーは使ってんだな)
兄(まぁ、そこはご愛嬌か)もぐもぐ
ーーーーー
……チャポンッ
兄「ふぃー、気持ちいいー」
兄(今日の妹は王道的な妹キャラだったな)
兄(朝起こしたり朝飯作ったり、他にも色々したり)
兄(……何かメイドに近い感じがしたけれど)
兄(……ま、いいか)
兄「…………あ、目覚まし時計」
兄「明日は忘れずにセットしないとな」
兄「…………」
兄(流石に背中流します、とかは無いか)
兄(いや、むしろ助かったが)
ー【2日目】ー
兄「…………」
AM 06:45
ガチャッ
妹「ちょっと!いつまで寝てんねよ!馬鹿兄貴!」
兄「…………ん?」
妹「何?まだ寝ぼけてんの?」
兄「……今何時?」
妹「それくらい自分で確認しなさいよ。六時四十五分よ」
兄「…………サンキュ」
妹「か、勘違いしないでよね!たまたま時計が見えただけなんだから!」
兄「……あっそ」むくっ
妹「お、起きたんならさっさと顔洗いなさいよね!じゃっ!」
バタンッ
兄(…………あー、今日はツンデレか)
兄(初日といい今日といい、また随分とベタだな……いや、嫌いじゃないけども)
兄「……とりあえず顔洗っちまうか」
寝ます
起きたら続き書きます
つかめっちゃsaga忘れとる
ーーーーー
妹「あぁ、顔洗ったのね」
兄「うん、まぁ」
妹「待ってて、今コーヒー淹れてるから」
兄「コーヒー?」
妹「ち、違うわよ!別にお兄ちゃんの為に淹れてるわけじゃないからね!」
兄「え?でも今待っててって」
妹「わ、私が飲む為に淹れたの!お兄ちゃんはそのついで!」
兄「じゃあ食卓に並べられた二人分の洋風の朝食は何?」
妹「作り過ぎただけ!決してお兄ちゃんのためとかじゃ……」
兄「ハイハイ、じゃあいただきます」
妹「……召し上がれ」ボソッ
兄「ん?何?」
妹「別に、なんでもない」
兄「あっそ」
兄(今絶対に召し上がれって言ったよな)
兄「…………」もぐもぐ
妹「…………」もぐもぐ
兄「…………」もぐもぐ
妹「…………」もぐもぐ
兄(あれ?気まずい)もぐもぐ
妹「……どう?」
兄「え?」
妹「味、どう?」
兄「え?美味いよ」
妹「そう、良かった」ニコッ
兄「~っ!」
兄(何今の……やけに可愛かったな)
兄(あれ?不思議、よけい気まずくなった)
ーーーーー
兄「ただいまー」
妹「あ、おかえり」
兄(……またエプロンしてる)
妹「何?ジロジロ見ないでよね」
兄「え?あぁ、すまん」
妹「まったく……とっとと着替えなさい」
兄「へいへい」
パタンッ
兄(……ツンデレっても、デレがなきゃ嫌な奴だよな)
兄(ツンデレ系ヒロインって難しいよなぁ)
兄(まぁ、妹はバランス考えてんだろうけど)
兄(……いや、ツンデレのバランスとか知らんけど)
ーーーーー
兄「あれ?カレーじゃないんだ」
妹「カレーなら冷凍してるから大丈夫よ。何?もしかしてカレーの方が良かった?」
兄「いや、てっきりカレーが続くものかと」
妹「そんな事しないわよ。一応考えてるんだから」
兄「そっか。サンキュー」
妹「……別に、お兄ちゃんの為じゃないし」プイッ
兄「ハイハイ、そんじゃいただきます」
妹「いただきます」
兄「……うん、美味いよ」
妹「そ、そう……」
兄(……あれ?)
兄(豚肉と茄子の味噌炒めに冷奴、それとサラダと吸い物……これ、わりと手間かかってないか?)もぐもぐ
兄「…………妹」
妹「ん?何よ」もぐもぐ
兄「……ありがとな」
妹「………はぁ!?何よいきなり!?」カァーッ
兄「いや、飯作ってくれてありがとうって」
妹「な、何よ、急に変な事言い出して……」
兄「ははっ、でも本当にありがと」
妹「ば、馬ッ鹿じゃないの!?いいから黙って食べなさいよね!」
兄「ハイハイ」もぐもぐ
妹「…………馬鹿」ボソッ
兄(まーだ顔赤いまんまだな……)
兄(ま、いいか)もぐもぐ
兄(…………)
兄(全然目、合わせてくれねぇ)
ーーーーー
……チャポンッ
兄「あー、風呂サイコー」
兄(急はツンデレな妹キャラだったな)
兄(昨日といい今日といい、わりかし直球な奴が来てるな)
兄(てっきり妹なだけにヤンデレ、とか想像してたけど)
兄(……いや、死にたくはないが)
兄(もしかして、意外とシンプルな奴が続くのか?)
兄(……まぁいいけど)
兄「…………そう言えば」
兄(晩飯のメニュー、漫画で見た気がする)
一旦休憩
一旦休憩
連投してもうた
ー【3日目】ー
兄「…………」
AM 06:25
ガチャッ
妹「お兄ちゃーん、朝ですよー」ユサユサ
兄「…………ん」
妹「ん、じゃないよ、起きなさーい」ユサユサ
兄「んぁ……今何時よ?」
妹「んっとね、六時二十五分」
兄「……ちょっと早くねえか」
妹「そんな事ないよ、早く起きな」
兄「あぁ……」ムクッ
妹「うわっ」
兄「え?何?」
妹「お兄ちゃん、寝癖酷いよ」
兄「え?マジで?」
妹「もう、昨日髪乾く前に寝たでしょ」
兄「あー……確かに」
妹「まったく……ちょっと待ってて」
ガチャッ
兄「……そう言えば」
兄「昨日、目覚まし鳴ったか?」
ガチャッ
妹「はい、お待たせ」
兄「何それ」
妹「私が使ってる寝癖直し。結構効果あるんだよ」
シュッ、シュッ
兄「いや、鏡とか無いから何が何やら」
妹「ほら、じっとして」
兄「へいへい」
シュッ、シュッ
シュッ、シュッ
兄(なんか、されるがままだな)
妹「はい、おしまい!」
兄「どう?直った?」
妹「バッチリ!」
兄「そっか。そりゃ良かった」
妹「それじゃ顔洗って朝ご飯にしよ?」
兄「あいよ」
妹「あ、お兄ちゃんは目玉焼きとスクランブルエッグ、どっちがいい?」
兄「じゃあ目玉焼き」
妹「はいはーい」パタパタ
兄「…………」
兄(寝癖を直す、卵をどうするか聞く)
兄(……もしかして、今日は世話焼きな妹キャラか?)
ーーーーー
妹「お兄ちゃんバター使う?」
兄「パンに?いや、使わん」
妹「じゃあジャム出しとくね」
兄「サンキュ」
妹「あ、今私のトースト焼いてるからお兄ちゃんさきに食べていいよ」
兄「そっか、じゃあお先にいただきます」
妹「はい、どうぞ。あ、飲み物どうする?」
兄「んー、何でもいいよ」もぐもぐ
妹「じゃあオレンジジュースでいい?」
兄「いいよ」もぐもぐ
チーン!
妹「さて、じゃあ私もいただきます」
兄「あ、バター使うんだ」
妹「うん、私はね。お兄ちゃんもやっぱり使う?」
兄「んー、じゃあ使うわ」
妹「じゃあハイ」スッ
兄「ん、サンキュ」
妹「いえいえー」
兄「しっかし、バターナイフってこれでパンにバター塗るからパンクズ付いちまうよな」
妹「いいよ、どうせ洗うから。それより、口元にジャム付いてるよ?」
兄「え?マジ?」
妹「もう、じっとしてて」
兄「…………」
妹「……はい、オッケー」
兄「あぁ、悪いな」
兄(……口元拭われるのって意外と恥ずかしいな)
妹「あ、お兄ちゃん。私今日バイトで遅くなるから」
兄「あ、そうか。分かった」
妹「晩御飯、冷凍してあるカレー食べてね」
兄「あいよ、了解」
妹「お兄ちゃんほっとくといつもカップ麺だからね」
兄「最近はインスタントラーメンも作るっての」
妹「似たような物でしょ」
兄「いや、微妙に違うぞ」
妹「ハイハイ」もぐもぐ
ーーーーー
兄「…………」ピッ
『さて、本日ご紹介するのはこちらの老舗旅館です』
兄「…………」ピッ
『では、続いての問題です!正解者には50ポイントのサービス問題!』
兄「…………」ピッ
『さぁ、6回の裏。この回1番からの好打順。巨人、なんとか点が欲しい所』
兄「…………暇だ」
兄「テレビも面白い番組やってねえし、妹もいねえし暇だわ」
兄「……あ、目覚まし時計」
兄「確か今日も鳴らなかったよな……ちょっと調べるか」
兄「えっと……ってアレ?」
兄「……これ、動いてねえ」
兄「電池切れか?ちょっと見るか」
カチャカチャ
兄「……入ってる」
兄「って事は電池切れか?つかいつから?」
兄「えっと、最後に六時半に目覚ましが鳴ったのは……」
兄「……いや、最初に鳴らないって気付いたのは」
妹『お兄ちゃん、起きて』ユサユサ
兄『……ん?妹?』
兄『あれ……今何時?』
妹『六時半だよ』
兄「……いや、考えるのはやめよう」
兄「……とりあえず電池買いに行くか」
ガチャッ
妹「ただいまー!」
兄「……いや、いいか」
妹「あ、お兄ちゃん。ちゃんとカレー食べた?」
兄「ん、食べたよ」
妹「どれ?うん、確かに食べてるね」
兄「じゃあ、俺風呂入るから」
妹「じゃあ私は洗い物しちゃうね」
ーーーーー
……チャポンッ
兄「…………」
兄(……妹は)
兄(妹は、どんな気持ちで今やってるんだろうか?)
兄(俺の前で、日替わりで違うキャラを演じる)
兄(実際、すげえ辛いはずだ)
兄「…………」
妹『お兄ちゃーん?』
兄「ッ!?」
妹『タオルとか、置いとくからね?』
兄「お、おう」
妹『じゃ、ごゆっくりー』
兄「……妹」
妹『ん?どした?』
兄「……やめても、いいんだぞ?」
妹『…………』
兄「お前の考えてる事は分からない。でも、これは誰かに言われてやってる事じゃない」
妹『…………』
兄(無言……いや、いい)
兄「だから、やめたっていいんだぞ?」
妹『…………お兄ちゃん』
兄「…………」
妹『タオル、置いといたから』
バタンッ
兄「……そうか」
とりあえずここまで
正直続き書いてない……
下手したらエタらせるかも……
日付変わるで頑張る
それ以降はもう一度畳んでいつかリメイクやな…って
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