電「それで…黒い悪魔の噂ってなんなのです？」

雷「そうそう、初めて聞いたんだけど」

愛宕「この鎮守府のどこかに、それはそれは恐ろしい悪魔が潜んでるの。見つかったら最後、食べられちゃって解体されるのよ〜」

電「ひっ！」

暁「じ、冗談よね…？」

高雄「それが…冗談じゃないみたいなのよ。聞いた話なんだけど、夜中にどんちゃん騒いだ軽巡洋艦が黒い悪魔に見つかって次の日には資材になって見つかったの」

響「それじゃ…噂は本当」

愛宕「でもね。黒い悪魔は悪い事した艦娘にしか来ないから、いい子にしてたら会うことはないわよ？」

雷「ほっ…私はいい子だから大丈夫ね」

暁「貴女が一番危険よ！」

愛宕「第六駆逐隊のみんなはいい子だから、絶対に会うことはないわね」

高雄「そうですね」

電「でも、他の艦娘さんが黒い悪魔に食べられちゃったら嫌なのです…」

響「…」

響「よし、ここは私達で黒い悪魔を退治しよう」

暁「ええっ！？」

雷「それいいわね。そうすれば…」

ー
ーー
ーーー

ｸﾛｲｱｸﾏｦﾀｵｼﾃｸﾚﾀﾀﾞｲﾛｸｸﾁｸﾀｲﾊｴｲﾕｳﾀﾞ-!!

ﾀﾞｲﾛｸｸﾁｸﾀｲﾊﾞﾝｻﾞｰｲ!!

ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ!!ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ!!

ｺﾚｶﾗﾊﾀﾞｲﾛｸｸﾁｸﾀｲｶﾞｺﾉﾁﾝｼﾞｭﾌﾉﾘｰﾀﾞｰﾀﾞ!!

雷「いいのよ。もっと私を頼って頂戴？」

ーーー
ーー
ー

雷「よーし！早速黒い悪魔を退治しに行くわよ！」

暁「ちょ、ちょっと…」

響「おー！」

電「おー！なのです」

高雄「…行かせちゃっていいのかしら」

愛宕「大丈夫よ。根も葉もない噂なんだし途中で諦めるわ」

高雄「だといいんだけど…」

愛宕「…それにしても」

愛宕「高雄ちゃんも悪い人ね。あんな嘘ついちゃうなんて」

高雄「ちょっと驚かそうとしただけなのに…」

愛宕「黒い悪魔に食べられちゃうわよ？」

高雄「愛宕ちゃんこそ」

2人「うふふ…」

雷「それで、どこに行けば黒い悪魔に会えるのかしら」

響「悪い事をすれば会えるって言ってたから、何か悪い事をしたらいいんじゃないかな」

暁「嫌よ。悪い事なんてレディーのすることじゃないわ」

電「皆の迷惑にならない悪い事をしてみるのは…」

雷「それいいわね」

響「ハラショー」

暁「…」

電「暁ちゃん？」

暁「ダメよ。ここは正攻法で黒い悪魔を見つけ出すわ」

雷「じゃあどうやるのよー」

暁「色んな人に聞いて聞いて聞きまくるの！名づけて聞き込み大作戦！」

響「（そのまんまだ）」

雷「（そのまんますぎるわ…）」

電「（捻りが無さすぎるのです）」

暁「それじゃ、早速聞き込みに行くわよ！」

↓2 聞き込む艦娘

秋月「黒い悪魔、ですか？」

雷「そうなの。何か知らないかしら？」

秋月「ごめんなさい…まだ、着任して日が浅いのでそう言った類の話は」

雷「そう…残念ね」

秋月「それで…その黒い悪魔と言うのは一体」

雷「この鎮守府に潜んでるらしいんだけど、悪い事したら食べられて解体されちゃうのよ〜！」

秋月「ひえっ…そ、そのような怪物がこの鎮守府に！？」

雷「まだ噂だからホントかどうかわからないんだけど…これ以上食べられないように私達はその悪魔を退治しようと思ってるのよ」

秋月「退治…！」

秋月「私、わずかながら応援します！」

雷「ありがとう。それじゃ」

秋月「ご武運を！」

雷「（秋月に聞くのは野暮だったかしら…他の皆はどうなってるのかな）」ﾀｯﾀｯ

秋月「（いい子にしなきゃ…物乞いなんて絶対しちゃダメだ）」

↓2 誰視点

↓3 聞き込む艦娘（秋月以外）

長門「黒い悪魔？」

響「長門さんなら何か知ってると思ったんだけど」

長門「聞いたことはあるが、詳しくは知らんな」

長門「ただ…」

響「ただ？」

長門「出会ったが最後。とだけは耳にしたことはある」

響「…！」ｺﾞｸﾘ

長門「それしても、いきなりどうした」

響「ドックで愛宕さんが教えてくれたんだ。私達はその悪魔を退治するために情報を集めていて…」

長門「退治だと…？」

響「うん。鎮守府の皆に被害が出ないようにしたいんだ」

長門「そうか…なら私もついていこう」

響「えっ」

長門「駆逐艦が四杯に戦艦が一隻…これなら流石の黒い悪魔も手も足も出せまい」

長門「それに、お前達だけでは聞き出しづらい艦娘もいるだろう」ﾎﾟﾝ

響「長門さん…」

響「スパシーバ」ﾆｺ

長門「（ふふ…これでまた駆逐艦からの株が上がったに違いない）」ﾆﾔﾆﾔ

↓2誰視点

↓3,4聞き込む艦娘

視点は今のところ第六駆逐隊だけでお願い。

最安価↓2 視点
↓3,4 聞き込む艦娘

電「あっ、朝潮さん！」ﾄﾃﾃ

朝潮「あら、電じゃない。いつもの三人は？」

電「今はちょっと…それより、聞きたいことがあるのです！」

朝潮「き、聞きたいこと？どうかしたの？」

電「朝潮さんは、黒い悪魔って知ってますか？」

朝潮「黒い悪魔…あーあー、アレね。聞いたことあるわよ」

電「ホントなのです！？」

朝潮「えぇ、何でも悪い事をした艦娘を捕まえては解体するとかなんとか」

電「そ、その噂って本当なのでしょうか…」

朝潮「さぁ？私も実物は見たことないし」

朝潮「できれば会いたくないわね」

電「で、でも朝潮さんはいい人だから黒い悪魔に会うことはないのです！」

朝潮「…それもそうよね」

電「朝潮さん、ありがとうなのです」ﾍﾟｺ

朝潮「あら、もういいの？」

電「はい、他の人にもたくさん聞いて黒い悪魔の正体を暴くのです！」

朝潮「頑張ってね」

電「…」ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ

電「（大したことは聞き出せなかったのです。あ、あそこにいるのは）」

U-511「Auf der Heide ein kleines Bl・melein・Und das hei・t, Erika♪」ﾄﾃﾄﾃ

電「ゆーちゃんさーん！」ﾀﾀﾀ

U-511「…あ、駆逐艦の」

電「こんにちは。なのです」ﾍﾟｺ

U-511「Guten Tag.」

電「ぐ、ぐーてん…？」

U-511「あ、ごめんなさい…こんにちは」

電「ゆーちゃんさん、聞きたいことがあるのです」

U-511「どうかしたんですか？あ…でも…ゆー…ここに来たばかりだから…あまり知らないです」

電「あっ、そっか…」

電「黒い悪魔について教えて欲しかったのです」

U-511「黒い悪魔…？」

U-511「黒い悪魔なら、知ってます」

電「ホントなのです！？」

U-511「」ｺｸﾝ

U-511「ゆーの国…ドイツにそんな名前で呼ばれてる軍人…いました」

電「ぐ、軍人さん！？」

電「黒い悪魔は外国人だったのです！」

U-511「えぇと…確か名前はエ『伝達です。潜水艦U-511、提督室に来てください』

U-511「行かなきゃ…」

電「あの…名前は」

U-511「…また…今度です。Auf Wiedersehen.」ﾀﾀｯ

電「…」

電「エ…どなたなのでしょう」

↓2誰視点

↓3聞き込む艦娘

暁「さて、誰に聞こうかしら」ﾃｸﾃｸ

Bismarck「あら、暁じゃない」

暁「び、ビスマルクさん！こんにちわ！」ﾍﾟｺ

Bismarck「珍しいわね、一人だなんて…どうかしたの？」

暁「は、はい！実は、この鎮守府に潜む黒い悪魔のことを色んな人に聞いてるんです」

Bismarck「黒い悪魔？それって、ドイツ空軍のハルトマンのこと？」

暁「ハルトマン…？」

Bismarck「世界一の撃墜数を誇る我が国のエースパイロットよ」

暁「エースパイロット…」

Bismarck「私は会ったことないんだけれど、ドイツ国民なら誰もが憧れる存在ね」

暁「ほへぇ…」

Bismarck「まぁ、貴女と言う鎮守府の黒い悪魔と関係があるかどうかわからないけど」

暁「黒い悪魔はそんなかっこいい人じゃないです！だって艦娘を食べちゃって解体しちゃうんだもん！」

Bismarck「そうなの？それは恐ろしいわね…」

暁「だから暁達が黒い悪魔をやっつけちゃおうと思って」

Bismarck「それは頼もしいわ。頑張ってね」ﾎﾟﾌ

暁「ふにゃ////」

Bismarck「それじゃ、またね」ｽﾀｽﾀｽﾀ

暁「は、はひ！」

暁「ビスマルクさん…/////」

暁「はっ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

暁「ドイツ人…エースパイロット…」

暁「あぁん！これじゃあ全然わかんないわよぉ！」

↓2誰視点
↓3,5 聞き込む艦娘

響はゴメン。最安価下

雷「うーん…何となくこの噂を知ってそうな人」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

Eugen「雷ちゃん！」ﾄﾃﾃ

雷「プリンさん」

Eugen「一人でブツブツ言ってたから心配になって…他の皆はどうしたんですか？」

雷「今、ちょっとね」

Eugen「も、もしかして喧嘩ですか！？」

雷「違う違う、この鎮守府にまつわる噂について聞き回ってるのよ」

Eugen「ウワサ…Glosbeですね！」

雷「あ、そうそう！良くわかんないけど…」

Eugen「どんな噂なんですか？まさか…提督とビスマルクお姉様との恋の噂！？」

雷「違うわよ！話を聞いて！」

Eugen「あ、ご、ゴメンナサイ…」

雷「この鎮守府に、悪い事をした艦娘を捕まえて解体する化け物が潜んでるのよ…黒い悪魔って言うんだけどね」

Eugen「黒い悪魔？それって、ハルトマンさんのことじゃ」

雷「ハルトマン？」

Eugen「私の国のエースパイロットです。すっごく強いんですよ！」

雷「へ、へぇ…」

Eugen「でも、今はもう退役してお医者さんの勉強をしてるとかしてないとか」

雷「じゃあ他人の空似ね。そんなお医者さんになろうとする人が日本に来て艦娘を解体する訳ないわ」

Eugen「でも…そんな悪魔がいるなんて…私、怖い」

雷「大丈夫よ。今からその悪魔を倒しに行くんだから！」

Eugen「雷ちゃんが！？」

雷「そうよ！だから心配しないで」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

Eugen「い、雷ちゃん…！」

Eugen「私も着いていきます！もしものことがあったら私が雷ちゃんを守ります！」

Eugen「ドイツ軍人の名にかけて！」

雷「あ、ありがと」

Eugen「それで、その悪魔はどこにいるんですか？」ﾃｸﾃｸ

雷「それが…まだなんにもわからないのよ。ホントにいるのかどうかも定かじゃないし」ﾃｸﾃｸ

Eugen「あ、レーベだ」

Z1「やぁ、珍しい組み合わせだね。喧嘩でもしたの？」

雷「私達って4人でいることが基本なの？」

Eugen「違うんですか？」

雷「いや…いいのよ、別に」

雷「そうだレーべくん、黒い悪魔の噂知ってる？」

Z1「黒い悪魔？僕が知ってるのはハルトマンさんの通称だけど…」

Eugen「それが、この鎮守府に本物の黒い悪魔がいるみたいなの！」

Z1「えっ、まさか…」

雷「悪い艦娘は食べられちゃうわよ〜？」

Z1「や、やめてよ…そんな話」

Eugen「安心して、その悪魔は私達がやっつけるから！」

Z1「そ、そうなんだ…」

雷「それで、何か知ってることない？」

Z1「うーん…鎮守府の黒い悪魔はわからないなぁ」

雷「そっかぁ」

Eugen「やはり海外艦はアテになりませんね」

Z1「君も海外艦だよ」