【艦これ】雷「安価で司令官の気を惹くわ!」【安価】 (129)

※艦隊これくしょん~艦これ~の安価SSスレです。

※下ネタ、不謹慎、>>1が理解てきない他作品の安価は安価下、または再安価にする場合があります。

※何番煎じが分からないようなネタですが、よろしくお願いします。

※持ってないキャラはWikiを参照して書きますが、イメージが違うかもしれません。

※下記のスレの設定を引き継いでおりますが、見なくとも楽しめると思います。

【艦これ】電「お悩み相談ですか?」【安価】
【艦これ】電「お悩み相談ですか?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403014134/)

○簡単なあらすじ

提督と初期艦の電、ケッコンカッコカリ(お互いベタ惚れ)

二人で悩み相談を始める

ほぼ同時に夕張、誤って自分の心に正直になるガスを間違って散布

満潮、卯月、雷、榛名、大井、赤城、響、由良、羽黒、漣、叢雲、提督に告白するも振られる

深雪、扶桑、電に告白するも振られる

初春、深海棲艦と仲良くなる

深海棲艦の大群、初春と遊ぶため鎮守府に襲来。友好関係を築く

夕張のガス散布が発覚。提督が解毒剤の開発を命令。一部の艦娘のみそれを知る

大井、心を入れ替えて今度は北上に好意を持つが、やっぱり振られる

阿武隈、北上に告白するも振られる

神通、提督と電が浮ついていると見て演習を持ちかける。電は神通と互角に戦い、神通の心配が晴れる

武蔵、鎮守府から去る

吹雪さん、目立つためドッキリを仕掛けるも暁のミスで失敗

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403704336

雷「相変わらず、司令官は私の妹の電しか見えていないわ……」

雷「しかも、二人ともちゃんと仕事はしているし、電は秘書艦としてますますしっかりしてきているし」

雷「お陰で、司令官……ついでに電を愛している一部の人以外は二人の恋愛に好意的だし」

雷「数少ない例外はようするに私のライバルなのよね……」

雷「けど、私は諦めないんだから! たとえ電と響姉さんがライバルでも、司令官と結ばれて見せるわ!」

夕張「それはいいけど……それでなんで私のところに来たのよ?」

雷「他に相談する相手がいないのよ! 電は論外だし、響姉さんもライバルだし」

雷「暁姉さんは『やっぱり一人前のレディーにはライバルがいないとダメよね! 熊野さんと金剛さんを私のライバルにするわ!』」

雷「なんて妙なこと言ってるし」

夕張「言っとくけど、雷さんのやろうとしていることは、右手でシューティングゲームしながら、左手でアクションゲームをクリアするようなものよ?」

雷「不可能ってこと? そんなことないわ!」

夕張「はあ……私も忙しいのに」

雷「そういえば、どうしてここのところそんなにドタバタしているの?」

夕張「べ、別になんでもないわよ!」

夕張(鎮守府中に自分の心に正直になるガスをばら撒いて、目下解毒剤を開発中……なんてとても言えないわ)

夕張(手っ取り早く立ち去ってもらうために、現状を把握してもらいましょうか)

夕張「じゃあ、それを証明してあげる」

夕張「これ、私の開発した七十四式好感度測定器なんだけど」

雷「なにそれ?」

夕張「特定人物の、異性への好感度を数字化する、私の開発した機械よ」

雷「あからさまに怪しいものがでてきたわね……」

夕張「悪用はしてないわよ?」

夕張「これを、提督をターゲットに設定して、ポチっとな」


1 電    500

2 五十鈴  082

3 金剛   074

(以下略)


雷「なによこれ!?」

夕張(このまえは498だったのに、こいつカンストしてやがる……!?)

夕張「ちなみに500が最大値ね。50以下は表示できないけど。大体250を超えれば異性として意識し始めるくらいよ」

夕張「400を超えたら、もう愛しくて仕方ないレベルね」

雷「私の、私の名前はどこ!?」

夕張「あ、ちょっと!?」


コンマ安価下1

コンマ末尾1~4……雷の名前なし。現実は無常である。

コンマ末尾5~9……よかった! ギリギリ乗ってた!

コンマ末尾0……五番目にあった!

雷「ない……私の名前がどこにもないわ!」

夕張「……ご愁傷様。諦めたほうがいいんじゃない? ちなみにぞろ目補正はないわよ」

雷「……いやよ! そんな簡単に諦められるわけないじゃない!(ぞろ目補正って何言っているのかしら?)」

雷「そうよ! ゼロからのスタートよ! 逆に言えば電の好感度はこれ以上上がらない!」

雷「私の好感度はここから上げるのみよ」

雷「というわけで、さっそく行動ね! 安価下2をするわ!」

雷「ここはやっぱり女の武器を使うべきね」

雷「提督は電にまだ手を出していないわ」

夕張(なんでこの子そんなこと知っているのかしら……?)

雷「電と同じように、私だってもう子供じゃないもの!」

雷「女性を知らない司令官を、私にメロメロにしてやるんだから!」

雷「というわけで、司令官に夜戦をしかけるわ!」

夕張(……無駄だと思うけど)

――深夜。

雷「さて、行動開始ね」

雷「とと、静かに行動しないとね……」



自由安価

雷と同部屋の人物は?(なしも可。電以外の艦娘でお願いします)

安価下2

雷(よりによって五十鈴さんだもんね……司令官と電の恋に肯定的、かつ司令官に信頼されている)

雷(そして艦隊のまとめ役の一人だからね……目を付けられたらたまらないわ)

雷(さて、起こさないように行動しないと)



コンマ安価下1

1、2……気づかれる

3~9、0……うまく抜け出せる

雷(よし、うまく抜け出せたわね)

雷(あとは司令官の部屋へレッツゴーよ!)

雷(ふふ、待っててね司令官。雷と司令官は今夜、心と体が結ばれるんだから!)



雷(ふふ、到着と)

雷(司令官、入るわよー)

ガチャ!

雷(って、あれー? 鍵がかかっているわ!?)

雷(そりゃ当然か……鍵くらいかけるわよね)

雷(はっ!? 夕張さんがどうせ無理みたいな顔をしていたのは、こういうことだったのね!)

雷(うーん、どうしようかしら……)



選択安価

1 諦める

2 鍵のありかを考えてみる

3 自由安価

安価下2

雷(鍵を持っているのは、当然司令官と……)

雷(そうだわ! 電は毎日司令官を起こしているはず! 電は鍵を持っているわね!)

雷(となると、司令官か電に気づかれないように鍵を拝借する……それはさすがに難しいわね)

雷(後は鍵を使わずに開けるかだけど……私にそんな技術ないし)

雷(司令官が開けたときに、忍び込む? うーん、それもどうかしら?)


選択安価

1 電の鍵を拝借しよう(今から)

2 電の鍵を拝借しよう(明日以降)

3 司令官の鍵を拝借しよう

4 明日以降、こっそり忍び込もう

5 それ以外で鍵を開ける方法を考えよう

6 やはり別の方法だ

7 自由安価

安価下2

雷「そうだわ! 合鍵を作ればOKじゃない!」

雷「って……どうやって作るのよ!?」

雷「元となる鍵がなければ、合鍵なんて作りようがないじゃない!」

雷「だいたい、私そんな技術持ってないし! 夕張さんならできるかもしれないけど、さすがにそんなことしてくれないだろうし……」

雷「……どうしようかしら」



選択安価

1 電の鍵を拝借しよう(今から)

2 電の鍵を拝借しよう(明日以降)

3 司令官の鍵を拝借しよう

4 明日以降、こっそり忍び込もう

5 それ以外で鍵を開ける方法を考えよう

6 やはり別の方法だ

7 いや、私にも合鍵を用意する方法はある! それは――(内容記載)

8 自由安価

安価下2

同時に安価下2でコンマ判定

1……電がやってくる
2……五十鈴がやってくる
3……金剛がやってくる
4……北上がやってくる
5~9……特になし
0……?

雷「そうだわ! なにもドアから入らなくてもいいのよ!」

雷「窓から侵入しましょう!」



雷「ふふふ……一階じゃない窓からどうやって入るかって? そんなの艦娘の能力を持ってすれば、問題なしよ」

雷「屋上からロープ張ってと……万が一落ちても、私なら問題なしと」

雷「待っててね、司令官! 今あなたの雷が向かうわ!」

五十鈴「……なにやってんの?」

雷「え?」

五十鈴「こんな深夜に、屋上で、提督の部屋にロープ垂らして」

雷(……あ、これアカンやつだ)

五十鈴「……ゆっくり、話を聞かせてもらうましょうか?」

雷「いや、待って、話せば分かるわだからお願い説教部屋だけは勘弁してー!?」

五十鈴「問答無用よ!」

雷「いやー!?」

雷「酷い目にあった」

雷「けど……私諦めない! なんとしても司令官と結ばれて見せるわ!」


選択安価

1 雷パート続行

2 他のキャラパートに移行(電、五十鈴、金剛、深雪、扶桑、北上、古鷹、山城、比叡、武蔵、初春、大井を除く)

安価下2

響「……相変わらず、司令官は電にベタ惚れだ」

響「けど、私は諦めない。不死鳥の名にかけて」

響「というわけで、安価下2をするよ」

響「大抵……というか、ほぼ間違いなく司令官は電を旗艦にする」

響「ということはだ。電が出撃している間、当然隙が出来る」

響「その間に、電が持っている司令官の鍵を借りて、鍵を複製しよう」

響「となると、問題になるのは電の部屋の相方だけど……」

響「たしか、安価下1だったかな」

響「暁姉さんだ。多分いくらでも隙はある」

暁(ちょっとそれどういうことよ! 暁は一人前のレディーなんだから、隙なんてあるわけないじゃない!)

響「……なんか聞こえたけど、多分気のせいだね」

響「さて、いくか」



響「ふっ、暁姉さんをうまくごまかして、電の鍵を拝借してきたよ」

響「ヴェールヌイ、信頼できるという名に恥じない仕事ができた」

暁(信頼するという名前をつけるなら、泥棒なんてするんじゃないわよ!)ぷんすか!

響「また何か聞こえたような? まあいいか」

響「さて、こっそり工廠で合鍵を作るとしよう」


コンマ安価下1

1、2……赤城に見つかる
3、4……蒼龍に見つかる
5~9、0……無事作成完了

赤城「響さん? なにしているんですか? その鍵は……?」

響(まずい! どうしようか?)


選択安価

1 響「ちょっと自分の鍵をなくしてしまってね。合鍵を作っているところさ」

2 響(先手必勝! 先制攻撃をかける!)

3 響(ここは逃げるべきかな)

4 自由安価

安価下1

響「ちょっと自分の鍵をなくしてしまってね。合鍵を作っているところさ」

赤城「そうですか? それは大変ですね」

赤城「紛失届けはしっかり出しておくようにしてください」

響「了解」

赤城「しかし、もしかしたら盗まれた可能性もありますね。そうでなくても、拾われて悪用される可能性も……」

赤城「鍵を取り替えたほうがいいかもしれません」

響「え、いやそこまでは……」

赤城「なにかあってからでは遅いです。慢心はダメですよ」

赤城「ただでさえ、機密情報とかあるんですから、ウチは」

響「えっと……」

赤城「さっそく手続きしましょう、私も付き合います」

響(ややこしいことになった)

響(結局私の部屋の鍵を取り替えることになった)

響(赤城さんに見つかったのが運のつきだったよ)

響「けど、お陰で鍵は複製できたけど……」

コンマ安価下1

1~4……そんなこんなしていたので、電の鍵がなくなったことがばれました
5~9、0……セーフ。なんとか電の帰還前に鍵を返すことができた

電「大変です! 司令官の部屋の鍵がなくなっているのです!」

提督「なんだって!?」

五十鈴「盗まれた可能性があるわね……仮にも海軍士官の身よ」

五十鈴「至急鍵を変えたほうがいいわね!」

電「ご、ごめんなさいなのです!」

提督「いや、電が謝ることじゃない」

五十鈴「そうね……けど、電の部屋にあった鍵を盗んだということは、内部犯かしら?」

暁「暁はなにもしらないわよ!」

響(……これはまずい)

響(どうやらせっかく合鍵をつくったけど、ダメそうだ)

響(……改めて、どうしようか)

響「今度は、安価下2をしよう」


今日はここまでにさせて頂きます。
……というか、もしからしたら予想以上に盛り上がらない内容になっているかも?
こうして欲しいなど要望がありましたら、是非アドバイスください。
皆様、お疲れ様でした。

皆さん、乙とご意見ありがとうございます。
まず、電と提督が破局することは書きたくありませんし、書けません。
(あまりにドロドロになるので。基本的にドタバタ劇が書きたかった。)

ですが、たしかに結果が見えている悪あがきを見る感じになってしまい、退屈かつあまり趣味がよろしくない感じになってしまいました。
(もっとドタバタコメディぽくするつもりでしたが……たしかに片思い勢が主人公ですから、そうなりますよね)

なので、早期に終わらせて、違うSSを書こうかと思っています。
ただ、これだけで終わらせるのもなんですので、響パートの後に榛名、由良、羽黒、漣の内一人か二人くらいは書いて終わりたいと思います。

期待してくださった方にはもうしわけありません。もう少しだけお付き合いくだされば幸いです。

更新はまた夜に予定しています。

なるほど、確かにドタバタするにはお相手が確定してないほうが話は広げやすいよね
このスレを見届けるとともに次スレにも期待

>>59さん
期待してくださってありがとうございます。
ほのぼのやコメディを書きたいので、あまりドロドロした話はかけないので……


響「……このままではダメだ」

響「こっそり鍵を盗むとか、そんなことばかりでは、司令官とまともに向き合えない」

響「それに、電に鍵の紛失責任を被せるようじゃ、姉としても失格だ」

響「……真面目に精進しよう。初春のところにいこう」

響「初春のお友達には、港湾棲姫とか大物がたくさんいる。お願いして、特訓相手になってもらうとしよう」



初春「響、わらわ達と遊びたいのか?」

響「そうじゃないんだ。実はかくかくしがしがで、訓練したいんだ」

初春「ほう。それは殊勝な心がけじゃな」

響「というわけで、頼めるかい」

初春「どうじゃ、こーちゃん?」

港湾棲姫「コー、ダイジョウブ」

響「恩に着るよ」

響「電。姉として、正々堂々と戦って、そして勝つよ」


次の主役

1 榛名

2 由良

3 羽黒

4 漣

5 雷

安価下2

一旦これだけです。
また時間をおいて更新します。

仕方ないね、ここの電ちゃんはまっ更な性格だから余計にね···

前スレは最高に愉悦だったから次スレにも期待

>>63さん
電ちゃんが不幸になる展開とか私には書けない
正直前スレであんな展開になることを想像してなかったのです



羽黒「……提督」

羽黒「提督に諭されてからずっと悩みました。この気持ちをどうすればいいのか」

羽黒「すっぱりと提督を諦めるべきなのか、それとも……」

羽黒「悩み続けた結果、私は――」

羽黒「安価下2をしようと思います」

羽黒「私の思いが叶わないならば、せめて遠くから見守ろうと思います」



――食堂

羽黒「じー」

提督「……?」

電「どうしのですか、司令官?」

提督「いや、なにか視線を感じるような……」

電「……視線、ですか?」

提督「そういえば最近響の姿が見えないが、どうしたんだ?」

電「私より強い奴に会いにいくとか行っていたのです」

提督「どこの格闘家なんだ……」

羽黒「うらやましい……電ちゃんが羨ましい……」

――執務室。

電「司令官、この書類なのですが――」

提督「どれどれ……」

バンッ!

卯月「司令官、うーちゃんとあそぶぴょん!」

提督「あー、すまない卯月。今仕事中だから」

卯月「えー、つまらないぴょん! ……ん? このダンボールなにぴょん?」

羽黒(ぎくっ)

電「そういえば、いつの間にか置いてありましたね」

提督「たしかに……」

羽黒(……まずいわ)


コンマ安価下1

1~4 卯月「開けてみるぴょん!」

5~9、0 卯月「なら仕方ないぴょん、弥生と遊ぶぴょん!」

卯月「開けてみるぴょん!」

かぱっ!

羽黒「……」

電「……羽黒さん?」

提督「……どうしてダンボールの中に?」

羽黒「え、えーと……」

羽黒「そう、つい迷ってしまいまして!」

羽黒「ごめんなさい!」

卯月「そっかー、迷っちゃったのかー。羽黒さんはうっかりさんだぴょん!」

電「さすがに無理があるのです!?」

羽黒「で、では私はこれで!」

提督「なんだったんだ……?」

電「……さあ?」

卯月「きっと羽黒さんはかくれんぼしていたぴょん。うーちゃんの勘によればそうだぴょん!」

羽黒「はあっ、はあっ、なんとかごまかせたでしょうか」

羽黒「けど、これだとストーキングも難しいかもしれませんね……どうしたら」



選択安価

1 羽黒パート続行

2 榛名

3 由良

4 漣

安価下2

榛名「ふう……さすがに五十鈴さんと川内さんの説教は堪えました」

榛名「特に川内さんの十二時間耐久夜戦講座は……思い出したくもありません」



川内『やせーん! やせーん!』

川内『いいか! 夜戦を笑うものは夜戦に泣く! そもそも夜戦とは何かというと!』

川内『そう! この世の全て! 夜戦は一! 一は夜戦!』

川内『さあ、百回復誦だー!』

五十鈴『なにわけの分からないこと言っているのよ!?』

川内『ふっ! 忍術を極めたこの私に攻撃を当てようなど十年早い!』

五十鈴『ちぃ! 馬鹿にハサミ、川内に忍術ね!』

五十鈴『けど、私も索敵はお手の物なんだから!』

川内『面白い! 三人の内誰が夜戦帝王に相応しいか、勝負よ!』

榛名『私もですか!?』

五十鈴『行くわよ榛名!』

榛名『え、ちょっとなんですかこの展開!?』



榛名「なんか思いっきり脱線していた気もしますが……まあ、それはそれとして」

榛名「……提督、私はこの思い、諦めるべきなのでしょうか」

榛名「……安価下2をしましょう」

榛名「……しかし! 秘書艦として、提督の鍵を無くすなんて許せません!」

榛名「電さんにお説教です!」



榛名「電さん! お話があります!」

電「榛名さん? どうしたのです?」

榛名「なんでも、提督の部屋の鍵をなくしたとか」

電「え、はい……ごめんなさい、なのです」

榛名「ごめんなさいで済むと思っているのですか!? もし悪用されたら、電さんはどう責任を取るのですか!」

榛名「提督の信頼を裏切ったのと同じことなのですよ!」

電「そ、それは……電が悪かったのです」

榛名「ですから、悪かったで済む問題では――」

響「そこまでだ」

榛名「響さん!?」

響「電は悪くない……」

榛名「どこが悪くないのですか? 電さんの管理責任の欠如ですよ」

響「違うさ……犯人は私なんだから」

榛名「な!?」

電「響お姉ちゃん!?」

響「そう、電の部屋に入り、暁姉さんの目を盗んで鍵を盗んだのは私だ」

響「鍵自体はしっかりと別の鍵をかけられて保管されていたよ。それを破壊して盗んだんだ」

響「電の管理自体はちゃんとしていた……だから、悪いのは私だ」

榛名「そ、そんな……」

電「どうして、響お姉ちゃん……」

響「すべては私の心の弱さが招いたこと。それで電が責められるのは間違っている」

榛名「……響さん」

響「というわけだ。責めるなら私を責めてくれ……」

榛名「……違います。私が電さんを責めていたのは、嫉妬でした」

榛名「ただ、鍵を口実にして、電さんを責めていたんです」

榛名「……榛名も、響さんをどうこう言う資格はありません」

榛名「電さん、すみませんでした」

電「……いえ」

響「さあ、電。司令官のところへ行こうか。そしてすべて話すよ」

響「処罰を甘んじて受け入れよう」

電「……電もいくのです」

電「……経緯はどうあれ、鍵を盗まれたのは事実なのです」

榛名「……はあ、榛名はなにをやっているのでしょうか」



選択安価

1 榛名パート続行

2 由良

3 漣

4 自由安価

安価下2

由良「……ふう」

由良「ようやく、長いお説教から開放されたわ」

由良「なぜか途中から夜戦講座になったかと思えば、今度は熊野さんと暁さんのレディー講座になったり……」



熊野『いいですこと、一人前のレディーたるもの、一時の感情に流されてはいけませんわ』

暁『熊野さんの言うとおりよ』

熊野『たとえ、周りから非難を受けようと、思い通りに行かないことがあろうとも』

熊野『いつでも優雅たるものがレディーなのですわ』

暁『ようするに暁が一番ってことよね!』

熊野『またそんなことを言っておりますの? むやみやたらに自己主張するのはよくありませんわよ?』

暁『だって暁がレディーなのは世界の法則だもの! とーぜんよ!』

熊野『ふ、これだからお子様は』

暁『お子様言うな! ねえ、由良さん!』

由良『ええ!? 私に訊かれても……』

熊野『第三者に尋ねる、それこそが自分に自信がない証拠ではなくて? いけませんわ、暁さん。自分に自信を持たなくては』

暁『む、それもそうね!』

暁『暁は一人前のレディー、暁は一人前のレディー、暁は一人前のレディー……』

暁『さあ、由良さん! 暁の後に続きなさい!』

由良『はい!?』

熊野『由良さん、周りに合わせるのもレディーの嗜みの一つでしてよ?』

由良『……由良は一人前のレディー、由良は一人前のレディー、由良は一人前のレディー……』

熊野『声が小さくてよ!』

由良『由良は一人前のレディー、由良は一人前のレディー、由良は一人前のレディー!』

熊野『もっと優雅に!』

由良『あーもう、なんとかして!?』

熊野『レディーはうろたえない!』

由良「はっきり言ってカオスだったわ」

由良「……気を取り直して、安価下2をしましょう」

由良「そうね、私は少し雑念に囚われていたのかもしれないわね」

由良「ここは精神統一をしましょう」

由良「となると……」



神通「精神統一の仕方ですか?」

由良「ええ、神通さんとかそういうのに詳しそうだから」

神通「……そんなにではありませんが」

神通「では、まず床に座ってください」

由良「はい」

神通「次に、手を丹田……お腹の少し上に置いて、目を閉じます」

由良「こうかしら?」

神通「はい……そして、肩の力を抜いてください」

由良「力を抜く……」

神通「ゆっくりと、体全体で息を大きく吸って……吐いて……」

由良「すー……はー……」

神通「はい……そして、なにも考えず……」

那珂「那珂ちゃんを応援してください!」

由良「那珂ちゃんを応援……」

那珂「そう、そこはライブハウス! 大勢のファンが那珂ちゃんを応援しているのです!」

由良「たくさんのファンが那珂ちゃんを応援……」

那珂「皆ありがとー! 那珂ちゃんがファンの声援に答える! そして流れ出す、那珂ちゃんのテーマ!」

由良「那珂ちゃんのテーマ……って待てー!?」

那珂「え? どうしたの?」

由良「いつの間に神通さんと入れ替わったのよ!?」

神通「こら、那珂! 由良さんの邪魔しちゃだめでしょ!」

那珂「えー、那珂ちゃんのファン作ろう作戦がー」

神通「よそでやりなさい!」

那珂「ちえー。じゃあいいよ。私、歌っているから、精神統一でもしてればいいじゃない」

那珂「みんなが私を見つめているのー、アイドルだからー」

那珂「やっほー」

那珂「どうしたの? 私に構わず精神統一していいんだよ?」

由良「できるかー!?」

漣「むう……ご主人様の奴隷にどうやったらなれるのかしら」

漣「そうね。ここは安価下2をしましょう」

漣「そうよ、旅に出ると言えば、ご主人様は漣の大切さが身にしみて分かるはずね!」

漣「というわけで、さっそく旅支度(カッコフリ)をするのです!」

漣「よいさっさ~」



漣「というわけで、ご主人様。漣は旅に出ます」(ふろしき持ちつつ)

提督「……武蔵に続いてか」

電「……寂しくなるのです」

提督「意志は硬いんだろう?」

漣「はい。けど、どうしてもご主人様が止めて、漣を奴隷にしたいというのなら――」

提督「なら、私から言うことはない……」

電「漣さん、お元気でなのです……(ぐすっ)」

漣「……あれ?」

漣(おかしいわ。漣の計画ではここで行かないでくれ! 漣は私の奴隷なんだーとか言って引き止めてくれるはずだったのに……)

漣(どうして思いっきり涙のお別れみたいになっているのよ!?)

漣「あの、ご主人様?」

提督「ああ、いつでも帰ってきていいぞ」

電「私達は待っているのです」

漣(いやいやいや! そこで半日とかで帰ってきたら絶対拍子抜けされるでしょうが!)

漣(落ち着くのよ、漣……こういうときは素数を数えるの)

漣(ところで素数って『1』は含まれるっけ?)

漣(なんてバカな事考えている場合じゃないわ! どうしようかしら!?)



選択安価

1 漣「嘘なの! 全部嘘なのよ! 旅とか出ないから!」

2 漣「ええい、四の五の言わず漣を奴隷にしなさい!」

3 漣「もういっそ二人とも結婚カッコガチしなさいよ! そうすれば諦めがつくってものよ!」

4 自由安価

安価下2

漣「ええい、四の五の言わず漣を奴隷にしなさい!」

提督「なに言っているんだ!? まだ諦めてなかったのか!?」

漣「漣はそう簡単にへこたれる子じゃありません! 旅とか全部嘘ですよ、ご主人様!」

漣「漣を奴隷にするまで、ずっとご主人様に纏わり付いてやるわ」

提督「奴隷にしたって纏わり付くだろうが」

漣「ピンポーン! さすがご主人様! 大正解!」

提督「諦めるつもりはないのか?」

漣「とーぜんよ」

提督「……奴隷ということは、ご主人様の命令には絶対だよね?」

漣「もちろんね。夜戦ですか? それとも夜伽ですか? それとも――」

提督「同じじゃねーか! まあ、ともかく、分かった」

電「司令官!?」

漣「ふふ、やっと私を奴隷と認めたわね」

提督「じゃあ、漣。おまえは今までどおり、艦娘としてきっちり役割を果たすこと」

漣「は……?」

提督「どうした、主人の命令は絶対なんだろう?」

漣「それはそうだけど……はっ!?」

提督「あと、許可なしに私や電に纏わり付かないこと。これも主人としての命令だ」

漣「……な、なんてこと!? 主人の命令は絶対! つまり、そう命令されたら奴隷としては従わざるをえない!」

提督「それから、最後に」

漣「な、なによ?」

提督「……電に手を出すなよ」ドドドドドド

漣「イエス、マイマスター」(怖い)



選択安価

1 エピローグへ

2 自由安価(最後に出したいキャラがいれば)

安価下2

すみませんが、自由安価の場合はキャラを指定してください。

選択安価

1 エピローグへ

2 自由安価(最後に出したいキャラがいれば)

再安価下1

前回金剛さん出ませんでしたね。個人的には意外でした。



金剛「Hey! 提督、電さん!」

提督「どうした、金剛?」

金剛「夕張の解毒剤がようやく出来上がったヨー!」

提督「なに、本当か!?」

電「良かったのです!」

金剛「今までお疲れ様ネ! 提督、電さん」

提督「いや、金剛達にもお世話になったよ」

金剛「そう言ってもらえると嬉しいデース!」

金剛「というわけで、さっそく解毒剤をまわして来るネ!」

提督「ああ、頼んだ」

金剛「それと提督。ちょっといいデスカ?」

提督「どうした、金剛?」

金剛「提督と電さんがここに来てから、もう随分になりますよネ?」

提督「うん、そうだな?」

金剛「私も初の戦艦として、提督や電さんといろいろな海を渡りました」

金剛「電さんも随分と成長しましたネ。提督も貫禄が出てきたとおもいマース」

提督「金剛……?」

電「金剛さん……?」

金剛「ずっと私と一緒に戦ってきた二人が、幸せになることを私は祈ってマース!」

金剛「幸せは、周りに伝わるものだと、私は思うのデース!」

金剛「だから、二人とももう踏み出すべきデース!」

金剛「それが、片思いしている子達の為だと思いマース!」

提督「……金剛。そうだな」

金剛「おっと、ちょっとお節介だったかもしれませんネ」

金剛「それでは提督、電さん。See you later!」

提督「……金剛の奴。いいたいことだけ言っていきやがった」

電「……なのです」

提督「電……」

電「はい」

提督「……私と結婚してくれないか?」

提督「カッコカリじゃなくて、本当の結婚だ」

提督「実は、指輪ももう用意してあるんだ」

電「……はい」

提督「……幸せにするからな」

電「それは、こっちもなのです」

電「ありがとう」



終わり

一応乙

というわけで、ここで終了とさせて頂きます。
うーん、今回はコンセプトから失敗だったかもしれませんね。
テーマ的にドロドロせざるを得ないと言いますか。
次はもっと明るい、はっちゃけた話にしたいと思います。

短かったですが、安価に協力してくださった方々。
読んでくださった方々、ありがとうございました。

次回は未定ですが、もしありましたらまた読んでくださるとありがたいです。

それでは、しばらくしたらHTML依頼を出します。

ありがとうございました。

乙なのです

>>117
君はなにを言っているんだ


前スレ修羅場起こそうとしたらどんどん電がチート化していったからついムキになって修羅場スナイプしちゃった
反省はしてる、だが後悔はしてない

>>121
てっきり最後の1キャラの行動安価でもあるものかと


固定の恋人がいる限り安価じゃどうあがいてもドロドロになると思うよ···電好きなら電自信を主人公にしたりそもそも安価にしないようにしたり、恋人になるまでの過程を書くといいかも。ぶっちゃけ前スレのような形式でも十分楽しめる。文句いってごめんね

>>119さん
>>121-124さん
乙ありがとうございます。

>>123さん
電をチート化させたつもりはなかったのですが……
そこらへんは私が修羅場を書けない限界かもしれませんね。
すみませんでした。

>>125さん
金剛さんは綺麗に送り出すのに最適だったので……ここで卯月とか出されたら選択安価出してたかもしれません

>>126さん
乙ありがとうございます。
いえ、意見を言っていただけるのはこちらとしても非常にありがたいです。
そうですね、電ちゃんは好きなのでこれから書くとしても、メインで出していきます。
(というより、電、五十鈴、金剛あたりがいないと私の書く意欲がかなり減退してしまいます)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom