雷「司令官には私が居るじゃない!」 (420)

艦これSS初めてです。

提督「戦艦何人か欲しいなぁ」

雷「司令官! 私が居るじゃない!」

提督「雷……」

雷「任せて!」

次の日

大和「よろしくお願いします」

武蔵「よろしくな」

長門「よろしく頼むぞ」

提督「ぽかーん」ぽかーん

雷「ねっ! もーっと私に頼ってもいいのよ?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421605800

レ級「ヤラセンセン! ヤラセハセンゾ!」

提督「奴を越えればこの海域は制圧出来ると言うのに……あの三人は物資不足で動けないーー退くか?」

雷「司令官! 私が居るじゃない!」

提督「無茶だ! 死にに行くような物ーー」

雷「……」

提督(覚悟を決めた強い目だ……だと言うのに俺は……)

提督「……すまない。頼めるか?」

雷「任せて!」

レ級「オマエ……駆逐艦カ」

雷「……」

レ級「挑ムツモリカ……ヤメテオケ」

雷「……」

レ級「オマエデハ……」

雷「……た」

レ級「……?」

雷「司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた司令官が頼ってくれた……」

レ級「ナンダ……コイツハ……」

雷「司令官が頼ってくれた……」

レ級「沈メ!」

ズドーン!

レ級「……マダダ!」

ズドーン!

レ級「コレデ……終ワリダ!」

ズドーン!

レ級「……ヤッタカ?」

雷「……」

レ級「……ナ……」

雷「……」

ガチャ

レ級「ヒッ……ココハ撤退ヲ……」

雷「貴女は雷より速く動けるつもり?」

レ級「待っ……」

雷「ってー!!」

ズドーン!

雷「……」

提督『雷? 応答しろ、雷、雷!!』

雷「……はえ?」

提督『肝を冷やしたよ。怪我はないか?』

雷「う、うん……大丈夫」

提督『この海域の制圧を完了した。帰還してくれーーそれと』

雷「?」

提督『良くやってくれたーー誇りに思う。以上』

雷「あ……」

雷「えへへ♪」

雷「司令官! こっち! 早く!」

提督「……」

提督(褒美を聞いたら遊園地か……年頃の少女ということか)

雷「早く! 時間が無くなっちゃう!」

提督「ああ……了解した」

雷「ジェットコースターは身長的に無理だから……司令官は何が良いの?」

提督「君に合わせる」

雷「もう! 提督も楽しんでくれないとダメなんだから!」

提督「あ、ああ……」

雷「……んー……楽しい! 喉が渇いて来ちゃった」

提督「あそこにアイスクリーム屋ならあるが」

雷「食べたい!」

提督「ああ。買いに行こう」

提督「すまない……」

長門「いらっしゃいませ」

提督「なーー」

長門「人違いです。名もないただのアイスクリーム屋です。ビックセブン長門違います」

提督「まだ何も言ってないが」

長門「……我々ビッグ7が負担をかけているのはわかっている」

提督「まさか……俺は提督失格だな」

長門「それは違うぞ。お前だからこそ我々が動いた……勘違いするな」

提督「長門……」

長門「ふっ……」

雷「美味しい♪」ぺろっぺろっ

長門「ふっ……良い笑顔だ」

提督「ああ」

長門「……堪らないな」

提督「ああ……は?」

長門「じゃなかった……ああ言う笑顔を守らなくてはな」

提督「……ああ」

雷「司令官! はい、あーん」

提督「え?」

長門「な……!? そ、そう言うのはお互いの事を良く知ってからだな!」

雷「? あ、欲しいの? でも司令官の後ね」

長門「何!?」

提督(相手は子供……意識し過ぎることもないか)

提督「ああ。頂くよ……」ぱくっ

雷「美味しい?」

提督「ああ……」

雷「はい。長門さんも」

長門「な、ななな……」

悪魔『行かずして何がビッグ7か』

天使『ユニーク』こくこく

長門「よし」キリッ

長門「頂こう……」ぱくっ

雷「美味しい?」

長門「ああ……(私の店のアイスだと言うのにここまで違うものなのか……む)」

長門「……あ」

提督「……すまん」

長門「なっ……なっ……き、今日は店じまいだ! 失礼する!」

雷「あ……どうしたのかしら?」

提督「触れてやるな」

雷「司令官、司令官!」

提督「そろそろ時間だ」

雷「え……」

提督「……残念だが」

雷「ううん……わかってる……時間。ちゃんと決めたもんね……」

提督「……俺の時計が少し狂っていたようだ。もう一つぐらい行けそうだ」

雷「でも……良いの?」

提督「良いも悪いもまだ約束の時間にはなっていない」

雷「……うん! ありがとう。司令官!」

観覧車

提督「今日は楽しめたか」

雷「うん! 遊園地なんか来たことなかったし、司令官が居たから……みんなに自慢出来るわ」

提督「そうか……」

雷「司令官は……早く平和になって欲しい?」

提督「無論だ」

雷「なら……早く平和になるよう頑張る。だからもしーー」

提督「? 何だ?」

雷「ううん。何でもない」

提督「お、そろそろ一番上だな」

雷(司令官が好き。でもそれを言ったら困らせちゃう)

雷(拒絶出来る様な人じゃないから)

雷(今は側に居られるだけで十分)

雷「司令官。これからも私に頼っても良いんだからね!」

提督「ああ。頼りにしている」

雷「えへへ♪」

数日後。

「夜戦! や・せ・ん!」

提督「ここも賑やかになったな」

大和「提督。お茶が入りました」

提督「ああ。ありがとう」

雷「あー! 私が淹れたかったのに!」

大和「うふふ。すみません……雷さんも如何ですか? お羊羹もありますよ?」

雷「貰う! ……明らかに大和の方が大きい……」

大和「目の錯覚ですよ」

雷「錯覚なら仕方ないかぁ」

ガチャ

川内「提督! 夜戦まだ?」

提督「まだ朝だ。夜戦は夜にしか出来ないだろ?」

川内「そうだね。わかった!」

バタン

提督「あれ、俺の羊羹が小さく……」

大和「気のせいです」もぐもぐ

提督「気のせいなら仕方ないか」

提督「一人が静かになると本当静かだな」

とんとん

提督「はい」

ガチャ

夜戦「川内!」

提督「ああ。次の夜戦では川内にするから」

神通「姉さん! 何やってるの! すみません。よく言って聞かせますので……」

提督「やる気があるのは良いことだ」

神通「失礼します……」

提督「あれ、俺の羊羹がない……」

大和「提督が食べたじゃないですか」もぐもぐ

提督「食べたなら仕方ない」

雷「司令官には私の分をあげるわ! はい、あーん」

提督「……いや、流石に……」

大和「いらないなら私がーー」

雷「大和さん?」にこっ

大和「ひっ!?」

雷「もう、私を困らせないの! はい、あーん」

提督「あ、あーん」ぱくっ

雷「美味しい?」

提督「あ、ああ」

提督「燃料が少し心許ないか……まあ、問題ないレベルだが」

雷「司令官! 何かやることないの?」

提督「大丈夫だ。楽にしていてくれ」

雷「え〜? 頼ってくれても良いのに」

提督「頼りっきりだからな……」

雷「私はそれで良いのに……」

提督「たまには遊んで来たらどうだ?」

雷「むー……司令官がそう言うなら……」

雷(最近……司令官が頼ってくれるの少なくなって来たなぁ……)

雷「……はぁ」

雷「……ぐすっ」

夜戦「夜戦!!」

雷「……!?」びくっ

川内「あーごめんごめん。テンション上がってて走り込んでいたんだ」

川内「雷が泣いてるように見えてさ」

雷「な、泣いてなんか……」

川内「そう? のわりには……」

川内「雨も降ってないのに、目元濡れているけど?」

雷「……あ」ごしごし

川内「話してみたら? 楽になるかもよ」

川内「成る程……ね。提督が身の周りをやるようになって、なかなか頼ってくれなくなったと」

雷「うん……」

川内「そうかぁ……」

川内(何が問題か良く分からないなぁ……)

雷「私……必要ないのかな……」

川内「それは無いんじゃない?」

雷「……え?」

川内「最大戦力が何を言ってんの」

雷「え? それは大和さんや武蔵さんじゃない?」

川内(あ〜……自覚無いんだっけ?)

川内「まあ、いいや……雷の中の提督はそんな冷たい人なんだ?」

雷「ち、違う! 司令官は優しいわ!」

川内「ふふふ♪ でしょう?」

雷「あ……」

川内「私の目から見ても提督にとって雷は無くてならない存在って分かるし」

雷「そうかな……」

川内「そうそう……本当に悔しいなぁ」

雷「え?」

川内「あ……とにかく! 雷が考えているような事にはならないってこと……っていうか、働きすぎ。たまには提督に甘えてみたら?」

雷「迷惑にならないかな……」

川内「あっははは……大丈夫。私の事を迷惑に思わない人だよ? ちょっとぐらい大丈夫だって!」

雷(自覚はあったんだ……)

川内「じゃあ、そろそろ行くね」

雷「川内! ありがとう」

川内「ん、どう致しまして」

雷「それと……今日の夜戦演習なんだけど……」

川内「ん、なになに?」

雷「その……中止なんだって」

川内「へえ……そうなんだ……え?」

川内「え?」

次の日。

提督「……すまない。雷」

雷「なーに?」

提督「膝の上に座られると非常に仕事がやりずらい……」

雷「ん〜……後で手伝うから……ダメ?」

提督「……わかった。ただし少しだけだ」

雷「うん!」

トントン

提督「どうぞ」

ガチャ

武蔵「提督。この前件だが……おや」

雷「……」ぎゅっ

提督「気にしないでくれ。報告を頼む」

武蔵「いや。それには及ばんよ……報告書を置いておくから、後で読むと良い」

提督「あ、ああ……ご苦労」

武蔵「さて、火傷しないうちに退散するとしようか。しかし私も彼奴もうかうかしてられんな……フフッ」

提督「……言いたいことだけ言って出て行ってな」

羨ましい(血涙)

雷「司令官。こっちにハンコちょうだい!」

提督「はいよ……っと、もう昼か」

雷「あ……司令官! ちょっと待ってて!」

提督「?」

雷「はい! 良かったら……食べて?」

提督「バスケットに……これはサンドイッチか?」

雷「手作りとか大丈夫よね?」

提督「ああ。問題ないが……一人で作ったのか?」

雷「うん……司令官に食べて欲しくて頑張ったんだから!」

………雷の血入り(ボソリ

大和(……提督をお昼にお誘いに来たのですが)

雷「パンくずが付いてるわ……ほら」ひょいぱく

提督「すまないな」

雷「私が居ないとダメなんだから♪」

大和(邪魔をするべきではありませんね……今日は退くとしましょう)

雷「はい。あーん♪」

大和(近くの食べ放題の店に武蔵と長門でも誘って行きましょうか)

提督「御馳走様。美味しかったよ」

雷「本当? また作るわ」

提督「無茶しないようにな」

雷「平気! 司令官の為なら頑張っちゃうんだから!」

提督「ははは……雷は良いお嫁さんになれるな」

雷「ええ! あ……お、お嫁さん……」

提督「ま、雷にはまだまだ先の話か……楽しみだなぁ。雷の花嫁姿」

雷「お嫁さん……司令官の……」ぶつぶつ

提督「お〜い。雷? お茶を飲んだら仕事に戻るぞ?」

雷「……え? あ、うん……任せて!」

提督「ああ……」

雷「うふふ♪」

初めて会った時は特別な印象は特になかった。

だけど一緒に暮らす内、この人を守りたい、この人の役に立ちたいと思うようになった。

もし私が不要なら、解体して資材になっても……それで少しでも役に立てるのなら構わない。

必要としてくれるなら、彼の望みを叶えてあげたい……妨げになる物は全て排除しても。

雷「ん……あれ……?」

提督「ああ。起きたか」

雷「……寝ちゃってたんだ……ごめんなさい……秘書艦なのに」

提督「今日はやる事が少ないからな。問題はない」

雷「でも……」

提督「雷の寝顔が見られて得だったよ」

雷「え? あ……今日の司令官は意地悪ね!」

提督「そうか?」

雷「そうよ? ふふふ……司令官たら」

雷「司令官! 見て見て!」

提督「ん、改造が終わったのか」

雷「どう?」

提督「益々頼りになるよ」

雷「本当!?」

提督「ああ……」

雷「ふふふ♪ 前より頼っても良いんだからね!」

雷「今月の燃料が〜で、弾薬が〜、鋼材が〜、ボーキサイトが〜だから……うーん……遠征で稼げる分は稼いで……」かきかき

提督「……」そろーり

雷「建造はダメよ?」

提督「え!?」

長門(まるで家計簿をつけている妻だな)

雷「タダでさえ沢山食べる子が多いんだから、節約しないとダメよ」

提督「そうだな……自重するよ」

長門(すまん)

雷「もう……仕方ないわね。ちょっとだけよ?」

提督「そ、そうか? なら、行ってくる!」

雷「本当に仕方ないんだから……ふふ♪」

長門(全く……うやまーーけしからんな)

加賀「あなたが私の提督なの? それなりに期待はしているわ」

雷「私"の"? "それなり"?」

加賀(寒気が……何?)ブルッ

提督「空母は君が初めてだから。頼りにしているよ」

加賀「はい」

雷「むー」

加賀(……何かしたかしら?)

榛名が出ない……。

ヤンデレ雷を期待している人には申し訳ないですが、ご期待には応えられないかもです。

出撃中

雷「この……!」

駆逐ロ級「」

加賀「この子達は優秀ですから」

妖精「此方はメビウス01。攻撃を開始する」

駆逐ロ級「」

長門「消費してばかりではないさ! 沈め!」

雷「……はぁ……はぁ……」

加賀「飛ばし過ぎじゃないかしら」

雷「大丈夫!」

加賀「そう?」カチャ

雷「!」

駆逐イ級「イーッ……!?」

ドーン!

加賀「油断しないで」

雷「……」カチャ

ドーン!

駆逐イ級「」

雷「加賀さんもね!」

加賀「……やるわね」

レ級「何ヲ手コズッテイル……マア、イイ……」

イ級「イーッ……」

レ級「マズハ、アノ駆逐艦カラ……駆逐艦……?」

雷「あれを沈めれば……!」

レ級「」

レ級「ヨ、用事ヲ思イ出シタ……ココハ任セタゾ……」そそくさ

イ級「イーッ!?」

提督「ご苦労だった。怪我はないか?」

雷「うん!」

加賀「問題はないわ」

長門「ま、こんな物か」

提督「よし、解散。ゆっくり休んでくれ」

雷「司令官! いつもの、良いでしょう?」

提督「ああ……」なでなで

雷「……♪」

加賀「……」

那珂『那珂ちゃんだよー! 聞いてください! 慢心は轟沈の元!』

提督「那珂も活躍してるなー……テレビで」

大和「!? それは私が育てた肉よ!」

武蔵「知らんな」

雷「もう、喧嘩しないの!」

長門「……」もぐもぐ

川内「夜戦に備えてしっかり食べないとね!」

神通「姉さん。野菜も食べないとダメよ?」

加賀「良い肉ね。さすがに気分が高揚します」ぱくっぱくっぱくっ

やべ、この鎮守府駆逐艦が雷しか居ない。

今日はここまで。

雷「司令官もちゃんと食べなきゃダメよ?」
ひょいひょい

雷「はい!」

提督「いや……俺はーー」

雷「はい♪」

提督「あ、ああ……ありがとう」

武蔵「どれ……」

長門「フッ……」パシッ

武蔵「なっ……」

長門「ほら雷。お前、全然食べてないじゃないか」

雷「あ……うん。ありがとう!」

武蔵「私から肉を奪うとはな……」

加賀「はしたないですよ。二人とも」ひょいひょいひょいひょい

大和(野菜も美味しい)もきゅもきゅ

鎮守府の外

レ級「クッククク……私ガココニ居ルトハ思ウマイ」

レ級「ココカラナラ、奴ガ出テクルマデニ十分ナダメージヲ……ム?」

那珂「みんな驚くかな? 黙って帰って来ちゃったからね」

レ級「……アレハ……!」

那珂「うん?」

レ級(生那珂ちゃんだ!)

那珂(え〜っと、新しい子かな?)

レ級「……あ……あの(小声)」

那珂「こんばんは☆ 提督達は中?」

レ級「え? あ……た、多分……」

那珂「じゃあ、ドッキリはまだ間に合うね! よーし……」

レ級「あ……あの……さ、……さい……サイン……(小声)」もじもじ

那珂「あ、そうだ! 良かったら君も手伝って!」

レ級「え? え……え……?」

那珂「フッフッフッ……普通にみんなの前に出て行っても面白くないからね!」

レ級「は、ハ……?」

那珂「そう言えば見たところ君は戦艦だよね?」

レ級「ハ……ハイ……」

那珂「見たところかなりの練度だし……新人にしては可笑しいような……?」

レ級「……」ドキドキ

那珂「……ま、いいや! これが成功したらサインあげるからね!」

レ級「え……?」

那珂「ファンかそうじゃないかぐらいわかるつもりだよ? きゃは♪」

レ級「那珂ちゃん……」

那珂「そうと決まれば計画を練るよ!」

レ級「どうすれ……ドウスレバ……?」

那珂「私に良い考えがある」きりっ

加賀「……」

長門「どうした。肉貰うぞ?」

加賀「譲りませんがーー気配が二つこの鎮守府に入ったようです」

武蔵「侵入者ーーこんな所に忍び込む物好きが居るとは思えんが」

加賀「一つは知らない軽巡洋艦の気配。川内や神通と似た気配です」

神通「那珂ちゃんでしょうか?」

川内「私達を驚かせようとしてるんじゃない?」

加賀「もう一つは……気配を上手く溶け込ませてますね。良くわかりません」

提督(艦娘って凄いなぁ)

大和(椎茸美味しいです)もぐもぐ

今日はここまで。

那珂「那珂ちゃんが通気ダクトから侵入するとは誰も思わない……完璧!」

レ級「……場所ハ分カルノカ?」←那珂により敬語禁止中

那珂「外に抜け出すのに良く使ってたから大丈夫!」

レ級「……」

那珂「そう言えば名前聞いてなかったよね?」

レ級「……レ級」

那珂「ふ~ん。レ級ちゃんだね」

レ級(な、那珂ちゃんにちゃん付けして貰った! もう、轟沈しても良い!)

那珂「……っと、そろそろ食堂だね」

那珂「よし。ここに空いた穴から中の様子を……」

レ級(……今ナラ。コイツラヲ一網打尽二デキル……)

那珂「見えた見えた♪ レ級ちゃんも見たら?」

レ級「アイツハ……」

那珂「どうしたの?」

レ級(アノ駆逐艦トノ因縁ヲココデ晴ラス!)

レ級(……)

レ級(……狭スギテ艤装ヲ展開デキン……ソレニ……)

那珂「?」

レ級(那珂ちゃんを巻き込めない!)

那珂「よし、いっせのーで降りるよ?」

レ級「……アア」

那珂「いっそのーで!」

レ級(……ごめん。那珂ちゃん)

ダン!

那珂「みんなのアイドル! 那珂ちゃん華麗に参上!」

提督「お、遅かったな。腹減ってないか? お前も食べろ食べろ」

神通「はい。那珂ちゃんの分……」

川内「あ、那珂。久しぶり〜」

那珂「あ、あれ〜?」

那珂「なんでみんなビックリしないの!?」

提督「加賀が前もって那珂の存在を察知してたし?」

雷「那珂の考えそうか事ぐらいわかるわよ」

那珂「むむむ! レ級ちゃん! 一旦引いて……あれ?」

神通「どうかしたんですか?」

那珂「帰っちゃたのかな? せっかく友達になれたのに……」

川内「何のことかわからないけど早く食べないと無くなるよ?」

那珂「わわ!? 食べるってば!」

レ級(私はもう戦えない)

レ級(あいつらを傷つけたら……那珂ちゃんが悲しむ)

レ級(多分。タダでは済まない……もう会うこともない)

レ級(那珂ちゃん……那珂。会えて良かった)

レ級「さようなら」

提督
普通に優秀で普通に人当たりが良く真面目。普通に愛国心に満ち溢れている。


ヒロイン。
誰かに(特に提督)頼られるとステータスが何倍にもなる。
駆逐艦の低燃費、戦艦以上の戦果を実現出来る。
甘やかしつつたまには甘えたいという完璧さ。

長門
ビッグセブン。駆逐艦との交流の為には手段を選ばない。
実力もちゃんとあるので艦娘達から尊敬されている模様。

大和
この鎮守府では間違いなく最強クラスの実力なのだが、普段は休憩中に度々やって来てはお菓子を食べていくだけの人。

武蔵
大和と肩を並べる実力の持ち主。常識人。

夜戦
夜戦時のみなら頼られた雷以上の実力……だが、大抵は夜戦になる前に戦闘が終わってしまう。
夜戦が絡まなければまともな人。

神通
川内に振り回される苦労人。

那珂
彗星の如く現れ、トップアイドルの座に輝いた艦娘。忙しいので滅多に帰って来ない。
何気に提督達の危機を救う。

加賀
無表情だけど感情は豊か色々と凄い人。

妖精さん(メビウス01)
加賀の航空戦隊に所属する妖精さんの一人。
元々は別世界で人間だったが、気づいたら妖精に。
もうこいつ一人で良いんじゃないかと思わせるぐらいの活躍を見せる。

レ級
トラウマ持ち。
低レベルの海域だろうが何だろうが現れる自由な人。
実は口調は普通。強よそうな口調にしようと今の口調に。
那珂の大ファン。

イ級
弱いけどそこら辺から沢山湧いてくる。
別にイーッしか喋れないわけではなく、上司が見てない所では普通に喋っている。

ロ級
イ級より強い。

大和「今日も良い天気ね……」

トントン

大和「はい?」

神通「失礼します……武蔵さんは?」

大和「少し前に出かけたのだけど……武蔵に何か?」

神通「少しご相談が」

大和「武蔵の代わりにと言っては何だけど、良ければ私に」

神通「え?」

大和「え?」

神通「い、いいえ! い、良いんですよ? し、失礼しました!」

大和「……」

大和「……え?」

提督「それで、どうかしたのか? お菓子なら好きなだけ持って行って良いけど」

大和「……」

提督「まあ、茶でも飲んで行け……どれ」

雷「司令官は座ってて! 私が入れるから!」

提督「いや俺が」

雷「ううん! 私が!」

提督「いやいや」

雷「私が入れたいの!」

提督「じゃあ、一緒に入れるか?」

雷「うん!」

大和「どうしてですか!!」バンッ

提督&雷「ひっ!?」

長門「武蔵。手合わせでもーー」

大和「武蔵は居ませんので私が」

長門「っと、屋根の修理をする予定だったな」

川内「武蔵! 夜戦!」

大和「武蔵(以下略)」

川内「夜戦……」

大和「どうしてですか!?」

提督「……どうして、って言われてもな?」

雷「わ、私は大和のこと好きよ?」

大和「雷ちゃん……!」

提督「相談するなら?」

雷「……」

雷「……っ」

雷「大和さん!」

大和「ごめんなさい……気を遣わなくても良いわ……?」

ミスりました。こっちで

長門「武蔵。手合わせでもーー」

大和「武蔵は居ませんので私が」

長門「っと、屋根の修理をする予定だったな」

川内「武蔵! 夜戦!」

大和「武蔵(以下略)」

川内「夜戦……」

大和「どうしてですか!?」

提督「……どうして、って言われてもな?」

雷「わ、私は大和のこと好きよ?」

大和「雷ちゃん……!」

提督「相談するなら?」

雷「む……」

雷「……っ」

雷「大和!」

大和「ごめんなさい……気を遣ってくれなくても良いわ……?」

提督「まあ……武蔵の方が取りつきやすいのは事実だよな」

大和「て、提督まで!?」

雷「もう! 司令官!」

提督「嘘はいかんだろ……俺は大和も好きだけろな?」

大和「提督……!」

雷「むー」

提督「まあ……武蔵の方が取りつきやすいのは事実だよな」

大和「て、提督まで!?」

雷「もう! 司令官!」

提督「嘘はいかんだろ……俺は大和も好きだけどな?」

大和「提督……!」

雷「むー」

提督「まあ、大和の協力をする事になったが……原因はわかるか?」

大和「私にはさっぱり……」

雷「あれだと思う……ほら、この前の演習で……」

提督「ああ……やっぱりか」

大和「?」

雷「長門や武蔵を除いて私たち全員で大和だったんだけど……大和たら、一撃で私たちを大破させちゃったから……」

提督「ああ。尊敬通り越して恐怖を抱く光景だったな」

大和「え!?」

誤字です! おのれ、深海凄艦!
修正します。


提督「まあ、大和の協力をする事になったが……原因はわかるか?」

大和「私にはさっぱり……」

雷「あれだと思う……ほら、この前の演習で……」

提督「ああ……やっぱりか」

大和「?」

雷「長門や武蔵を除いて私たち全員で大和に挑んだけど……大和たら、一撃で私たちを大破させちゃったから……」

提督「ああ。尊敬通り越して恐怖を抱く光景だったな」

大和「え!?」

大和「そ、そんな……」

提督「ま、まあ……誤解は解けば良いし、嫌われている訳じゃないだろ?」

雷「みんなと仲良くしてたら大丈夫よ!」

大和「仲良くしようにも避けられているのですが……」

提督「……ベタだけど、みんなに優しくするとか」

大和「うぅ……ら、ラムネを配るとか……?」

雷「う〜ん……物で釣るのは何か違うと思う」

提督「だな。普通にしてれば良いんだよ」

大和「そ、そうでしょうか……」

バタン!

那珂「話は聞かせてもらったよ!」

提督「……」

雷「……」

大和「……」

那珂「?」

大和「地道に行きます」

那珂「酷くない!?」がーん

那珂「人気者って言ったらアイドルだよ!」

大和「そう言うのはちょっと……」

那珂「大丈夫、大丈夫! 那珂ちゃんに任せて!」

大和「た、助けて下さい……」

提督「あ、あそこに那珂のファンが!」指差し

那珂「え? 本当!? 待ってて! すぐに行くから!」

雷「は、速い!?」

提督「まあ、嫌われてる訳じゃないから地道に行こう、な?」

提督「俺で良ければ力は貸す」

大和「提督……はい!」

ペンギン隊長「クワッ(私は失敗ペンギン)

ペンギン隊長「クワー(失敗作である私を我が君は拾ってくださった命ある限り我が君に使えようと思う)」

ペンギン隊長「クワッ!(全員整列!)」

ペンギン隊員A「クワッ!!(隊長! 暴れてやりますぜ!)」

ペンギン隊長「クワッ(海の上でな)」

ペンギン隊員B「クワッ(隊長。ご命令を)」

ペンギン隊長「クワッー(君の親父さんには世話になった。今度酒でも贈らせてくれ)」

ペンギン隊員C「混沌の刻が満ちし今。黄昏の戦いが始まらん! 共に戦おうぞ!(クワックワックワッー!)

ペンギン隊長「クワー!(ペンギン語でOK)」

ペンギン隊員D「クワー(クワー)」

ペンギン隊長「クワッ(緊張しているのか? 問題ない。訓練通りにやるんだ)」

ペンギン隊長「クワッ! クワッー!全員(出撃だ!)

ペンギン隊員「クワッー!」

川内「可愛いなぁ」

レ級「……帰ル場所ガ無クナッタナ」

ヲ級「ヲッ」

レ級「スマナイナ……オ前マデ巻キ込ンデ」

ヲ級「ヲッ」ふるふる

レ級「アア……アリガトウ」

ヲ級「ヲッヲッ」ぎゆっ

レ級「フフフ……オ互イ堕チルトコマデ堕タンダ……恐イモノハーー」

ヲ級「いや、お前程堕ちてねーから。一緒にしないでくれる?」

レ級「!?」

ヲ級「ヲッヲッヲッ……?」首傾げ

レ級「イ、イヤ……何デモナイ……」

ヲ級「ヲッ♪」

レ級「ツ、疲レテイルヨウダ……」

ヲ級「ヲっ!」なでなで

レ級「フフフ……」

先日の演習

大和「本日はよろしくお願いします」ぺこり

神通「は、はい! よろしくお願いします……」

大和「あの……」

神通「はい?」

川内「朝日が……眩しい……溶けるぅ……」

大和「川内さんは……」

神通「姉さんは朝はあの調子なんです……夜は三倍以上の戦闘能力なんですけど」

大和「は、はぁ……わかりました」

雷「大和さん一人で駆逐艦の私と軽巡洋艦のみんなだけど……大和さんは一人のいいの?」

大和「はい。それと大和で構いませんよ。少しでも皆さんと仲良しになりたいですから」

武蔵「おい……大和」

大和「?」

武蔵「手加減しろよ」

大和「手加減は知らないけど……」

武蔵「?」

大和「戦艦の沈め方は知ってるわ」にこっ

武蔵「……」

武蔵「……」

武蔵「……え?」

夜戦開始

神通「姉さんは大和さんを引きつけて下さい!」

川内「りょ~かい! ってーー!」

大和「!」

川内「あぁ……日差しがダルい……夜ならなぁ」

大和「……」ガチャ

ドーン!

川内「うわっ! し、衝撃だけで!?」小破

神通「雷さん!」

雷「任せて!」ガチャ

ドーン!

大和「流石は雷さん……これは……少しくすぐったいですね」くすっ

大和「それでは……一つ私の力を」

神通「水面に手を……?」

大和「……!」

ズドーン!

雷「」大破

川内「や……せ、ん……」大破

神通「……そ、そんな……」大破

大和「今日は良い演習でした」にこっ

提督(あれー? 艦娘って、こんな戦い方だっけ?)

そして現在。

大和「……やっぱり落ち度がわかりません……わからない以上謝罪しても誠意は伝わらないでしょうね」

鳥間違えました。

大和「……」しゅん

妖精さん「……(隣、良いかい?)」

大和「あ、はい。どうぞ……」

妖精さん「……(落ち込んでんのか? 何だかわからねえが、カモメに笑われちまうぞ)

大和「……私は……」

妖精さん「……(アンタがアンタなりのやり方で伝えたら良い)」

大和「……え?」

妖精さん「……(あの子達ならわかってくれるさ……良い子達だろ?)」

大和「……はい」

妖精さん「……(だったら行きな。カモメに笑われちまう前にな)」

大和「ありがとうございます!」

妖精さん「……(気にすんな)」てをふりふり

雷「食事会?」

大和「はい! 皆さんに食べて頂こうと……」

提督「ん、ああ。良いんじゃないか?」

大和「本当ですか!?」

提督「ああ。ついでと言ったら何だが……何かあるなら手伝うけど」

雷「私に頼っていいのよ!」

大和「ありがとうございます! でも私の力でやらないと意味がないので……」

雷「えー」

提督「無理にとは言わないよ。期待していいのかな?」

大和「はい!」

数日後。

川内「大和さんからの呼び出しだって……もしかして夜戦!?」

神通「姉さん……普通にお食事のお誘いだと思うわ」

長門「私まで来て大丈夫なのか?」

武蔵「我が姉を甘く見るな」フフン

加賀「……」そわそわ

那珂代理等身大人形『那珂ちゃん全国慰問ライブ中』

雷「わっ……綺麗」

提督「……本格的だな」

雷「もう、ネクタイが曲がってるわ!」

提督「いや、自分でやるから……」

雷「さっきそう言ってこうなってるじゃない! わかったら、じっとしてなきゃ、駄目よ?」

大和「提督。今日は私なんかの為にありがとうございました」ぺこり

提督「ご馳走して貰えるんだからこれぐらいはな? それにーー」

雷「こらっ!」ぱしっ

大和「きゃっ!?」

雷「私なんか、何て言わないの! 大和は大切な仲間なんだから!」

提督「だそうだが?」

大和「……くすっ……そうですね。ごめんなさい」

社長「765プロ全員に参加して貰うが……わかっているね?」

ギル「知れたこと……トップの席は一つのみ、っという事であろう?」

ランサー「どうせやるなら……優勝だよな?」

言峰「……ふっ」

社長「その粋だよ! アイドル達には君たちから話しておいてくれたまえ」

ギル「貴様等。もしやとは思うが……我に勝つつもりか?」

ランサー「当たり前だろうが。やるからにゃ……勝つしかねえだろうが」

言峰「……」

ギル「良い。立ち向かう事を赦すぞ……ま、我の勝利は動かんがな?」

ランサー「はっ! 今のうちにほざいとけってんだ」

言峰「くれぐれも目立つ様な事はしてくれるなよ? ……言ったところで無意味だろうが」

ギル「はっはっはっ! 言われておるぞ、雑兵?」

ランサー「てめえだよ!」

ギル「我に目立つな、と? 赦せ。この溢れんばかりの王気は隠そうにも隠しきれんからな」

ランサー「こいつ、マジでうぜえぜ……」

やっちまった。

上のは見なかったことにして下さい。

大和「それでは皆さん。どうぞごゆるりと……」

川内「あ、これ美味しい!」

神通「本当に……」

長門「む。この私の舌を唸らせるとは……!」

武蔵「当然だ」フフン

長門「……なんでお前が得意気なんだ」

雷「えーっと……右手がナイフ……左手がフォーク……?」

提督「こうやって切るんだ」

雷「こ、こう……?」

提督「上手い上手い」

川内「そう言えばさ、どうしていきなり食事会なんて開いたの?」

神通「姉さん。はしたないわ」

大和「あの……最近、皆さんと……」

神通「……あ」

川内「何? 何の話?」きょとん

長門「スプーンを咥えるな。行儀の悪い」

神通「避けていた訳ではなくて……私はただ、武蔵さんに秘訣を」

武蔵「確かに大和は人に教えるのに向いていないからな」

大和「そ、そんな事……」

回想〜大和さんの砲撃教室〜

大和「効果的な砲撃、ですか?」

神通「はい」

大和「わかりました……参考になるかはわかりませんが……」

大和「……すぅー……はぁ……」

神通「……」

大和「砲など不要。真の戦艦は……me……拳で殺す!」拳突き出し

偶然通りかかった深海棲艦「ぎゃーー!!」

大和「この様に」

神通「」ガタガタ

回想終了

提督「まあ、向き不向きがあるからな?」

大和「うぅ……は、はい……」

川内「私は強くなって大和を驚かせたかったからだけど……ちょっと配慮が足りなかったかな?」

大和「そ、そんな……」

川内「だよね〜」

大和「ええ!?」

川内「冗談。冗談……今度は夜戦しようね? 夜戦なら負けないからさ!」

大和「川内さん……はい!」

提督(一件落着だな……)

武蔵「そう言えば、この鎮守府には駆逐艦は雷しか居ないのか?」

提督「いや、居るぞ? 遠征という名の修行に出かけてるが」

雷「電って言うの! 私の妹なのよ?」

長門「!?」ガタッ

川内「どうしたの?」

長門「いや。何でもない」キリッ

大和「一度お会いしたいですね」

提督「ああ。戻って来るって」

雷「いつ!?」

提督「今日」

全員「今日!?」

雷「何で黙ってたの!?」

提督「いや……俺も今朝知ったし、タイミングを見失っててな? すまない」

加賀「美味しいのだけど……量が足りないわ」

大和「あ、お代わりありますけど」

加賀「頂くわ」

雷「もう、準備とかあるのに……」

加賀(そう言えば、あの子達から鎮守府に艦娘が近づいているって報告が来てた様な……)

大和「お代わりどうぞ」

加賀「ありがとう」ぱくっ

?「雷ちゃん」

雷「え? い、電!?」

電「お久しぶり、なのです」

雷「電〜〜!」がばっ

電「はわわわっ! びっくりしたのです……」

雷「電の馬鹿っ! 何の連絡もよこさないで!」

電「ご、ごめんなさいなのです……」

雷「もう……」ぎゅっ

電「?」

雷「勝手に居なくならないでよね?」

電「……はい、なのです」

雷「ちゃんとご飯食べてた? お腹痛くしたりしてなかった? 夜、一人で寝れた?」

電「い、雷ちゃん……苦しいのです」

雷「あ、ごめんなさい……」

電「雷ちゃんこそ、元気にしてましたか?」

雷「うんっ! 見て、仲間も増えたのよ!」

電「本当なのですっ!」びっくり

電「雷ちゃん電が居ない間、頑張ってたのですね……」

雷「えへへ……」

電「電が居ない間に……」



「司令官さんと仲良くしてたのです……?」


雷「……っ!」ぞくっ

加賀(これも美味しいわ)ぱくっ

電「? 仲良しさんじゃなかったのです?」しゅん

雷「あ、当たり前じゃない!」

電「仲良しが一番なのですっ!」

雷「そ、そうね……(気のせいかな?)」

電「……」にこにこ

提督「……もう良いか? みんなに紹介したいんだけど」

電「はいっ!」

電「暁型四番艦・電なのですっ! よろしくお願いします」

川内「夜戦好き?」

電「え? あ、あの……」

神通「姉さん?」

川内「あ、間違えた。私は川内よろしくね?」

神通「私は神通です」

長門「長門だ。何かあれば言ってくれ」

大和「大和です。よろしくね、電ちゃん」

武蔵「武蔵だ。気軽に武蔵で構わないぞ?」

加賀「加賀よ」

電「……」

電「皆さんよろしくなのですっ!」ぺこり

別の日。

ペンギン隊長「くわっ!(我が君よ。これが本日の成果です)」ビシッ

提督「お疲れ様」

雷「後で新鮮なお魚持って行ってあげるね」

ペンギン隊長「くわっ(有り難き幸せ)」

提督「ペンギンさん達が頑張ってくれるかは、資源のやり取りが楽で良いよ」

雷「そうね! これなら暫く、遠征の必要ないんじゃない?」

提督「よし、戦力の増強して行くか」

武蔵「この鎮守府の戦力は色んな意味でおかしいからな……良いだろう」

提督「駆逐艦を何人か揃えたいが……」

雷「ん〜……賑やかになるのは良いんだけど……」

雷(私、いらなくならないかな……)

電「……大丈夫なのです」ぎゅっ

雷「……うん。ありがとう、電」

提督「……まあ、資源は計画的に使って行くとしてだ。電のお祝いしないとな」

電「?」

雷「そうねっ! せっかく電が帰って来たんだから!」

電「そ、そんな! 電は別に……」

雷「こらっ! 電は遠慮なんてしなくていいの」

提督「今日ぐらいは我が儘言って良いんだぞ?」

電「突然言われても……う〜……悩むのです〜」

提督「何処か食べに行きたい所とかないのか?」

電「……え〜っと……あ」

提督「何だ?」

電「それなら……」

ラーメン屋深海

ヲ級「ヲ」

レ級「豚骨ラーメンを二番テーブルに!」

ヲ級「ヲ」

レ級「醤油ラーメンを三番テーブルに!」

ヲ級「ヲ、ヲ、ヲ」

レ級「注文追加? 深海ラーメンね。わかった!」

ヲ「……ヲ」ぐぅー

レ級「後でまかないを作るから我慢しなさい」

ヲ「ヲ!」

ガラガラ

レ級「いらっしゃい!」

雷「……あ」

レ級「ひぃっ……」びくっ

電「なのです?」

レ級「増えた!?」がたがた

提督「おーい、どうしたんだ?」

レ級「……っ!」

ヲ級「ヲ?」

提督「……まるで意味がわからんぞ」

レ級「……何をしに……こほん……何ヲシニキ来タ?」

雷「何をしに? 当たり前じゃない」

電「……初めから決まっているのです」

提督「……ああ」

レ級「……っ!」

「「「ラーメンを食べに(なのです)」

提督「話はそれからだな」

レ級「あ、はい。お席に案内……オ席二案内シテ」

ヲ「ヲ」

完食後。

提督「美味かったな。ご馳走様」

電「お腹いっぱいなのです……」

雷「電、ご馳走様でしょ?」

電「ご馳走様、なのです」

雷「偉いわ」なでなで

電「えへへ」

レ級「振ル舞ッタカイガアルト言ウモノダ」

ヲ級「ヲ」こくこく

提督「まだ若い(?)のに大したものだ

レ級「ヨ、ヨセ……」照れ照れ

提督「まあ、流されはしないが」

レ級「チッ」

レ級「実ハ、深海凄艦カラ追イ出サレテナ……」

提督「自分からしたら、こんな風に陸に上がってきているのが驚きだが」

レ級「? オフノ時ハ、皆デカラオケ二イッタリシテルガ?」

提督「そ、そうか」

雷「……私達のせい?」

レ級「……敗北シタ私ノ責任ダ。戦士トシテ、オ前タチヲ尊敬シテモ、恨ミハシナイ」

電「そうなのです。何かを失う覚悟もないのに戦場に立つお馬鹿さんは居ないのですっ」

レ級「オ、オウ……」

雷「電?」

電「なんですか?」くびかしげ

提督「デザートも美味いな」

レ級「見つかったからには仕方ない……好きにすれば良い」

ヲ級「ヲ」じーっ

提督「食べるか?」

ヲ級「ヲ」こくっ

レ級「だが、この子だけは見逃して」

提督「ほれ」

ヲ級「ヲ」ぱくっ

ヲ「ヲ♪」ぱぁっ

雷「ズルい! 司令官、私も食べたい!」

電「わ、私も食べたいのですっ!」

レ級「意外? 私も以前まではこんなじゃなかった……でも、不思議ね。何かを守る為に戦ったお前たちが理解出来る」

電「それでどうするのです?」

提督「報告? しないよ」

レ級「……!?」

雷「いいの?」

提督「見たところ何もしてないし、上手く溶け込んでるし、ラーメン美味いしな」

レ級「……軍人としてどうなの?」

提督「軍人としての判断だ。敵意の無い相手をどうこうしたりはしない……だが、もしーー」

雷「ん?」

電「なのですっ」

レ級「……き、肝に命じるわ」

提督「ちょくちょく会いに来させて貰うよ」じーっ

レ級「な、何だ……」

提督「気になるしな(ラーメンが)」

レ級「!?」

ヲ級「ヲ?」

提督「何なら鎮守府に来てもらっても……」

レ級「馬鹿にするな。そこまで堕ちるつもりはない……」

提督「そうか。それは残念だ(ラーメン……)」

レ級「そ、そんなに残念?」どきどきっ

提督「ああ(凄く美味かった。ラーメン)」

レ級「……はっ……!」

レ級「……」パシンッ

レ級「図二乗ルナ人間。見逃シテヤルノハコッチダ」

雷「えー」

電「……」じーっ

レ級「ナ、何ダ……?」

電「……敵なのです?」

レ級「……っ!?」

提督「いや、今は敵じゃないよ」

電「そうなのですか」にこっ

ヲ級「ヲ、ヲ」くいっくいっ

提督「?」

ヲ級「あの人はアレで責任感強いからね。アンタの所について行きたい気持ちはあるけど、もしかしたら前の仲間と戦うかも知れん」

ヲ級「あの人はそこを気にかけとるだけやから、アンタ達を嫌っとる訳と違う……また時間経ったら誘ってやってくれや」

提督「ああ……ん……え?」

ヲ級「ヲ?」首傾げ

提督「何だ。気のせいか……」

初めてイベントに参加しました。天津風さんと清霜さんが来たので満足してます。
昨日製造回したら潜水艦娘が三人連続で来たのですが、これを意味するのは一体……。

加賀「……」

提督「……」

加賀「……」

提督「……拗ねてる?」

加賀「拗ねてません」

提督「そうか」

加賀「……ラーメン」

提督「うん?」

加賀「味の方は如何でしたか?」

提督「旨かったよ」

加賀「……そうですか」むすっ

提督「拗ねてる?」

加賀「拗ねてません」

雷『司令官! お腹すいてない?』

雷『司令官! お茶飲む?』

雷『司令官! 肩、叩いてあげる!』

雷『司令官! 耳掃除してあげようか?』

雷『司令官! こ、この野菜食べてもいいのよ?』

雷『司令官! こ、怖いなら……一緒に寝てあげる……ダメ?』

青葉「今なら雷さんの音声CD〜司令官! もーっと私に頼ってもいいのよ?〜を3000円で……」

提督「間に合っている」

提督「雷。あれを出して……」

シーン

提督「……そうか。遠征で居ないんだったな。自分で出すか」

提督「……探し出すのに時間を食ったな」

2時間後。

提督「……すまん。雷ーーお茶を……って、居ないのか」

提督「……茶葉は何処だ?」

青葉「いやぁ〜……順調にダメ化が進んでいますね!」

提督「……!」がーんっ

雷「ただいまー」

青葉「あ、雷さん。お帰りなさい! 成果の方はーー」

雷「ばっちりよ! 暫くは遠征しなくても大丈夫じゃないかしら? ……司令官は?」

青葉「寂しそうにしてましたよぉ? いやいや、妬けますねぇ♪」

雷「えへへ♪ ありがとうっ」

青葉「いえいえ」

雷「それはそれとして……」

ガシッ

青葉「か、雷さん? そんなに手を掴んだら痛い……!?」


「私の司令官の……何処がダメなのかしら……?」

青葉「痛い! 痛いですってばぁっ!?」

雷「……反省した?」

青葉「し、しました! ごめんなさい!」

雷「……うん。私もごめんなさい」

青葉「て、手が潰れるかと思いましたぁ……」

青葉(駆逐艦の握力じゃありませんって!)

雷「……ごめんなさい」

青葉「あ……い、いえ……私も悪い所ありましたし……」

青葉「……ん?」

青葉(っていうか、何で私が言った事を知ってるんですかぁ!?)

雷ちゃんは提督への悪口は何処にいても聞こえてしまいます。

青葉(う〜ん……どうも、雷さんには秘密がありそうですね)

青葉(過去の戦績データを見たところ、明らかに異常ですし……)

青葉「うふふ♪ これはスクープの予感♪ ……あら?」

麻耶「何だ? やんのか!?」

天龍「そっちから吹っ掛けて来たんだろうがっ!」

青葉「ありゃあ……これは止めた方が良いですかね?」

電「……」

青葉「あ、電さん? 危ないですよーー」

麻耶「あん? 何だ。危ないから退いてろ」

天龍「これはこいつとオレとの……」

電「喧嘩はっ!」

麻耶「ぶふっ!?」

電「駄目なのですっ!」

天龍「ぶぅはっ!?」

電「仲良くしなきゃ、駄目なのですっ!」ぶんぶんぶんっ

やっちまった。摩耶提督の皆様すみません。
修正版を投下します。


青葉(う〜ん……どうも、雷さんには秘密がありそうですね)

青葉(過去の戦績データを見たところ、明らかに異常ですし……)

青葉「うふふ♪ これはスクープの予感♪ ……あら?」

摩耶「何だ? やんのか!?」

天龍「そっちから吹っ掛けて来たんだろうがっ!」

青葉「ありゃあ……これは止めた方が良いですかね?」

電「……」

青葉「あ、電さん? 危ないですよーー」


摩耶「あん? 何だ。危ないから退いてろ」

天龍「これはこいつとオレとの……」

電「喧嘩はっ!」

摩耶「ぶふっ!?」

電「駄目なのですっ!」

天龍「ぶぅはっ!?」

電「仲良くしなきゃ、駄目なのですっ!」ぶんぶんぶんっ

イベントエリア攻略しながら執筆するものではありませんね。ミスが酷い(両方とも)

イベイリア2まで乙で頑張りましたが、3以降は下げても問題ありませんかね。

とりあえず今日はここまで。

新人が増えました。

夕立「そこね!」

ズドーン!

駆逐イ級「」

睦月「夕立ちゃん。初めてなのに凄いね」

夕立「? 睦月ちゃん。提督さんと二人きりの時と話し方違うっぽい……?」

睦月「に、にゃ!?」ぎくっ

吹雪「……」カチャ

夕立「! 睦月ちゃん! 後ろ!」

睦月「え?」

駆逐イ級「……」あーんっ

睦月「……あ」

ズドーン!

駆逐イ級「」

吹雪「……」

睦月「あ、ありがとう……吹雪ちゃ……」

吹雪「此処は戦場。自分の道は自分で切り開かなくちゃ……駄目だよ」

睦月「は、はい」

夕立「っぽい!」

吹雪「……」

夕立「は、はいっ!」

妖精『残存敵戦力無し』

加賀「そう……ご苦労様。もう少しそのまま警戒して貰えるかしら?」

妖精『了解』

神通「一機だけで大丈夫なんですか?」

加賀「彼は借金したことが無いそうよ……何のことかはわからないのだけど」

加賀「それよりーー新入り達はどうかしら?」

神通「まだぎこちないですけど……きっと良い艦娘になります」

加賀「……そう」

帰投後

睦月「吹雪ちゃん感じが違うね……」

夕立「ちょっと怖いっぽい……」

吹雪「二人ともお疲れ様! 間宮さんの所で甘いものでも食べに行かない?」

睦月「……」

夕立「……」

吹雪「券みんなの分あるから……」にこにこ

睦月「……」

夕立「……」

吹雪「うん?」にこにこ

他の提督と演習することになりました。

友提督「よ、久しぶり」

提督「ああ。今日はよろしく」

友提督「……何か感じが変わってないか? 昔はもう少し堅い奴だったような気がする」

提督「そうか? お前がそう言うならそうだろうな」

雷「司令官っ! お茶を入れたわ!」

提督「ん、ありがとう……」ずず

雷「どう?」

提督「ん、旨い……何でだろうな?」

友提督「いや。良い……何となくわかった」

提督「駆逐艦の練度を上げたいから……こっちは駆逐艦を中心とした編成で行く」

友提督「こっちも合わせようか?」

提督「いや。勝敗に関係なく良い経験になる……合わせる必要はない」

友提督「お前がそう言うなら良いけどな」

提督「旗艦は雷だ」

雷「!」

提督「頼りにしてるぞ?」

雷「任せてっ!」きらきら

友提督「ん〜? 嫌な予感が……気のせいか?」

睦月「……」どきどき

夕立「緊張してる?」

睦月「う、うん……」

吹雪「睦月ちゃん」

睦月「あ、吹雪ちゃん……今日、足を引っ張っちゃったらごめんね?」

吹雪「これは演習なんだから……好きなだけ迷惑をかけあっても良いと思うよ」

睦月「で、でも……」

吹雪「もし、誰かが足を引っ張っても……ちゃんと引き摺って連れて行ってあげるから」にこっ

睦月「吹雪ちゃん……」

夕立「何これ」

雷「……」きらきら

電「はわわっ! 雷ちゃん気合い十分なのですっ!」

雷「司令官が私を頼ってくれっているんだから、負けてられないわ!」きらきら

電「……」じーっ

電「それは良かったのです!」にこっ

雷「MVPは私が貰うわ!」きらきら

電「む……い、電も負けないのですっ!」

雷「ええっ! 電も頑張ってね!」

電「はいなのですっ!」にこっ

電「……」

電「……電の本気を見るのです」ギラギラバチバチ

演習開始

吹雪「対空砲火……撃てー!」

睦月「当たって!」

夕立「そう簡単にはやらせないっぽい!」

吹雪「雷さん!」

ズドーン!

雷「大丈夫。効かないわ!」

睦月「戦艦の砲撃……直撃だったのに……」

雷「司令官が頼ってくれているんだもんっ!」

夕立「意味がわからないっぽい……」

友提督「駆逐艦なのに頑張るな……だが、これで詰めだ」

吹雪「相手の動きが変わった……?」

電「何も心配いらないのです」バチバチ

睦月「……え?」

電「電の本気を見るのですっ!」ガチャ

ビリビリビリ……ズドーン!

電「なのです!」電撃玉投げつけ

ズドーン!

友提督「……駆逐……駆逐艦……?」

友提督「まさか、負けるとはな……後半は艦娘の戦いか怪しかったが」

提督「此方も良い体験になった……でも、そっちは大丈夫か?」

友提督「最近。調子が良すぎてな……彼奴ら慢心してたんだ。良い刺激になるだろう」

提督「そうか」

友提督「……多分」目そらし

友提督「ま、また頼む」

提督「ああ」

友提督「と、忘れてた……昇進祝いと誕生日祝い」

全員「!?」

提督「ああ……別に良かったのに」

友提督「知り合い全員に誕生日か昇進する度に物を贈ってる奴が……たまには受け取っておけって」

提督「ありがとう……貰っておくよ」

友提督「じゃあ、そろそろ行くわ」ビシッ

提督「またな」ビシッ

友提督「後ろの子達にする言い訳考えとけよ〜」ひらひら

提督「……え?」

雷「……何で……黙ってたの……?」

提督「いや……何か自慢するみたいで……アレだから……」

雷「祝いたかったのに……」

提督「……」

雷「私も、司令官を……祝い、たかったのにぃ……!」ぽろぽろ

提督「え、え……」

雷「司令官、を、祝い……たかったよぉ……!」
ぽろぽろ

提督「……俺が……悪いのか……?」

友提督「……」

友提督「……」グッ

提督「早く帰れ、お前」

その後、細やかなパーティーが行われました。

雷「はい、司令官! あーん」

提督「……」ぱくっ

電「あーん、なのです」

提督「……」ぱくっ

長門「羨ましいな」

武蔵「……どっちの意味でだ?」

長門「両方」

武蔵「そうか」

長門「そうだ」

友提督「いや、悪いね。俺等までご馳走になっちゃって」

大和「いえいえ……」

青葉「ではでは♪ 早速、インタビューを!」

友提督「お、参っちまうね!」

青葉「昔の司令官の事について是非っ!」

友提督「だよなー……仮にでも友人だ。友人の情報を売るなんて」

大和「どうぞどうぞ♪」お酒注ぎ

友提督「悪いね、俺を酔わせようってか? 一言
言っておく」

友提督「酒には絶対に負けないっ!」

睦月「ご馳走でいっぱいだね!」

夕立「今日は素敵なパーティーぽいっ!」

吹雪「……」

睦月「吹雪ちゃん?」

吹雪「あ、ごめん……ちょっと、ぼーっとしちゃってた」

夕立「何か悩み?」

吹雪「ううん、幸せだなぁって……」

睦月「幸せ?」

吹雪「皆と同じ海に出て同じ土を踏む……それがとても幸せだなぁって」

睦月「吹雪ちゃん……」

夕立(何でこんな雰囲気になってるんだろう……)

睦月
提督と話すときと他の艦娘とではキャラが違う(夕立談)
まだまだ経験不足だが、成長が期待される。

夕立
ぽいっ、ぽいっ、ぽいっ!

ぽい? ぽいっ! ぽい……?

ぽい、ぽい、ぽいっ!

吹雪
三人と同じ日に製造されたが順番で言えば『最後』に製造された。
目立った能力は無いものの、状況判断に優れており、その方面でも成長が期待される。

天龍「おい! それはオレが狙ってたんだぞ!」

摩耶「今さっき、お前も横取りしただろ! おあいこだろうがっ!」

加賀(すぐに喧嘩する割には、何時も側に居るのね……あの二人)

天龍「今日こそ決着つけるか? この村正の斬れ味……見たいならな!」

摩耶「はっ! んな鈍。本当に斬れんのか?」

天龍「オレの政宗を馬鹿にする気か!?」

加賀(名前変わってるじゃない……それより、早く止めないと、料理にほこりがはいるわあ)

加賀「……」きょろきょろ

雷「司令官、あーんっ」

加賀「……」きょろきょろ

友提督「それでよぅ……あの野郎、結局……振っちまってよぅ……勿体ねえよなぁ? ご令嬢だぜ、ご令嬢!」

大和「そうなんですか♪ はい、もう一杯」

加賀「……」きょろきょろ

長門「これはどうやって食べたら良いんだ?」

武蔵「知るか。食べたい様に食べたら良いだろ……美味しく食べて貰えるのが一番嬉しい最高のマナーだ、って大和が良く言ってたからな」

長門「……いい事言うな」感心

加賀「……私が行くしか無いようね」

加賀「……」

天龍「んだよ?」

摩耶「邪魔する気かぁ?」

加賀「喧嘩するなら外でして……っと、言いたい事だけど」

天龍「?」

摩耶「何だよ?」

加賀「今日は何の祝いかわかる?」

天龍「そりゃあ」

摩耶「提督の……」

加賀「そう、今日は提督にとって特別な日……それなのにあなた達が喧嘩してたら、提督がどんな気持ちになるかしら?」

天龍「……? 頭が痛てぇ……どういう意味だ?」

摩耶「お前も分かんないのか? 後で聞こうって思ったのによ」

加賀「……本気でわかってないの?」

天龍&摩耶「?」

加賀「……」

加賀「提督の気持ちになって見なさい」

天龍「……」

摩耶「……」

加賀「……どうかしら?」

天龍「うん……」

摩耶「……凄く嫌な気持ちになったて言うかよ……」

天龍「……悲しい気持ちになった……」

摩耶「何か……ごめんな? やり返すなんてガキみたいな真似してよ……」

天龍「いや……オレも……ワザとじゃないとは言え……先に横取りしたからな……」

摩耶「ワザとじゃなかったのか……疑ってごめん……」

天龍「いや……普段が普段だから仕方ねえよ……オレもごめんな?」

加賀(……ここまで効き目があるとは思わなかったわ)

天龍「……謝りに行くか?」

摩耶「……だな」

加賀「そ……そこまでしなくても良いと思うけれど(気づいていないと思うから、困惑するだけじゃあ……)」

摩耶「いいや、ケジメはつけないとなっ」

天龍「お、良いこと言うじゃねえか」

摩耶「気持ち悪いから誉めんなよ……それより、その刀見せてくれよ、前から気になってたんだ」

天龍「ああ? これか? 実はお前の言う通り鈍何だ。一振りで海ぐらいしか真っ二つに出来ないんだぜ?」

摩耶「ははははっ! そりゃあ、良いや!」

加賀「……何なのこれ」

天龍「また後でな! 加賀の姉御!」

摩耶「大事なこと教えてくれてサンキュー! 姉御!」

加賀「ええ……」

加賀「……」

加賀「……え?」

吹雪「ふっ!」

睦月「吹雪ちゃん、ダーツ上手いんだね! 最初に刺さった矢にどんどん刺さって長くなってる!」

吹雪「えへへ……」

夕立「誰かに習った」ぽいっ?

吹雪「……」

夕立「?」

吹雪「……昔……ちょっとね……」悲しげに遠い目

夕立(真逆の悲しい過去あり)ぽいっ!?

友提督「」撃沈

提督「……何があった?」

大和「これは……その」

青葉「インタビューが思いの外続いちゃいまして……てへ♪」

天龍&摩耶「すまなかった! 提督!」

提督「だから何が!?」

友提督「ひっく! 酔ってねえよ! 酔ってる本人が言うんだから間違いねえ! 大体なぁ、酔ってるって言う方が酔ってるんだよ! この酔っ払い!」

提督「……秘書艦の人に引き取って貰うか」

次の日。

友提督「頭痛え……」

提督「……大丈夫か? 自分の部下が迷惑をかけた様だな」

友提督「いや。俺も調子に乗って話し過ぎちまったからなぁ……」

ペンギン隊長「くわっ!(我が君よ。オリョール海の資源回収に成功。途中で敵勢力と遭遇しましたが、これを排除しました)

資源どっさり&任務完了。

提督「ご苦労。今日の当番は川内か……彼女から新鮮な魚を貰ってくれ」

ペンギン隊長「くわっ(有り難き幸せ)」

友提督「……お前の艦隊可笑しくね?」

提督「そうか? 確かにまだ熟練度は低いかも知れないが」

友提督「いや。何でペンギンが任務に参加してるんだよ」

提督「ペンギン可愛いじゃないか」

友提督「……わかった。もう良い」

提督「最近、夜更かししてるみたいだな?」

夕立「就寝時間が早いぽい!」

睦月「あ、あはは……」

吹雪「昔を思い出すとどうしても眠れなくて……目を閉じるとあの光景が頭に浮かんじゃって……」

提督「いや、お前はついこの間製造されたばかりだから……そんな重い設定はない筈だ」

雷「司令官のお世話したいの!」

電「なのです!」

提督「全く……そんな事してると解体妖精さんが来るぞ?」

「解体妖精さん?」

解体妖精。

大きさこそ普通の妖精だが、覗き穴がついた不気味な紙袋を被り、チェンソーを始めとした刃物を持って色んな鎮守府を徘徊して回る妖精さん。

基本的には無害だが、悪いことをする艦娘を見つけると……。

提督「……バラバラに解体されてしまうんだ」

夕立「ひっ……」

睦月「」

吹雪「……」

雷「う、嘘よね? し、司令官?」

電「な、な、な、なのです?」がたぶるっ

提督「……だと良いがな?」

全員「!?」ぞくっ

雷(あれから、みんな夜更かしせずに寝るようになったけど……司令官の作り話よね?)

電「雷ちゃん?」

雷「確かめるわよ! 電!」

電「なのです?」

その日の夜。

電「司令官さんが夜更かししてると解体妖精さんが来るって言ってたのです……ふぁー」

雷「気になるじゃない!」

夕立「嘘だったら酷いぽい!」

吹雪「ごめんね。夜になったら寝ないと眠くなる体質だから……」

睦月「逃がさないよ♪」

吹雪「」

憲兵「ん?」

駆逐艦全員「!?」

憲兵「何だ。ただの箱か」

駆逐艦全員「ほっ」

武蔵「偶にはこの面子で飲むのも、悪くないな」

大和「そうね」

長門「ふっ……」

武蔵「どうした?」

長門「いや。何でもない」

長門(程々にしろよ)

夕立「みんなズルいぽい!」ぷんすか

雷「みんな楽しそうだわ!」

睦月「吹雪ちゃん?」

吹雪「……」ぶつぶつ

電「ひとりこだとなのです?」

夕立「怒ってるぽい?」

吹雪「!?」びくっ

吹雪「い、今! 変な音が聞こえたよ! ゴーストかファントムだと思う!」

夕立「何も聞こえないけど……」ぽい?

ギュ……イーン

吹雪「ほ、ほら!」

雷「確かに聞こえたわ!」

ギュイーン……ギュイーン

電「……だんだんと近づいている様な……」

睦月「まさか……解体妖精さん?」

全員「……」

全員「ないない!」

ギュイーン……ギュイーン……。

「わる……かん……み……けた」

夕立「ぽい?」

吹雪「……」がたがた

ギュイィィィィン!

????「わるい……かんむすめ……みつけた……!」

ギュイィィィィン! ギュイィィィィン!

雷「」

電「」

解体妖精さん「ヒヤッ……かいたいっ! かいたいっ! ばぁーらばぁーら! ヒヤッハハハハハ!」

夕立「」

睦月「」

吹雪「」

解体妖精さん「ウヒヒヒヒ……!」

ギュイーン!

雷「わ、私が相手になるわ! みんなは逃げて!」

電「だ、ダメなのです! 雷ちゃんも一緒に……」

吹雪「……」

睦月「吹雪ちゃん?」

吹雪「私に任せて」

夕立(何か考えが……?)

吹雪「私は十分に生きたから、後は仲間の為に散れたら本望だよ」

夕立(刺し違える気ぽい!?)がーん

吹雪「みんなは生きてねっ」にこっ

夕立(これは絶対に行かせちゃったらいけないパターンぽい!?)

解体妖精さん「ウヒヒヒヒ……! ヒヒヒ……ヒ……?」

解体妖精さん「……」

雷「?」

解体妖精さん「◯◯鎮守府?」

電「ち、違うのです」

解体妖精さん「……あ、間違えました」

全員「え」

解体妖精さん「通りで悪い艦娘レーダの反応が弱い訳だ……すみません」

夕立「じゃあ……夕立たちは解体されないぽい……?」

解体妖精さん「ええ。私は失礼しますね」

全員「……ほっ」

解体妖精さん「……デモ」ギョロ

全員「ひっ……」

解体妖精さん「夜更カシスル子ハ良イ子ジャナイカナ?」ニタァ

全員「」

提督「……何でみんなして俺の部屋に居んの?」

全員「」がたがた

提督「おーい」

大和「それは大変でしたね」くすくす

提督「一緒の部屋で寝ると言って聞かなかったんだぞ? 笑い事じゃない」

大和「それより……考えましたね」

提督「何が?」

大和「解体妖精さんのことです。妖精さんに頼んだんじゃあ……」

提督「しないけど?」

大和「え」

提督「?」

大和「じ、じゃあ……解体妖精さんは本当に……?」

提督「そりゃあ実在しないと意味ないだろ……まあ、何なのかはまだ良くわからないみたいだけどな」

ギュイーン……

大和「」

提督「大和?」

大和「」

提督「おーい」

青葉「雷さんちょっと良いですか?」

雷「何でも聞いて!」えへん

青葉「大和さん達はいつ来たんですか?」

雷「結構前ね」

青葉「大型艦建造が出来るようになったのはいつですか?」

雷「最近ね!」

青葉「ど、どうやったんですか?」

雷「……」

青葉「……」

雷「知りたい?」

青葉「是非!」

雷「司令官が頼ってくれたから、かな?」

青葉「なるほど……わかりません」

雷「……知りたい?」

青葉「や、やっぱり良いです!」

昼の番組にて。

那珂「今日は近頃大人気のラーメン屋に来ちゃってます! キャハ☆」

那珂「すみませーん」

レ級「は〜い」

那珂「あ」

レ級「あ」

那珂「レ級ちゃーーん!」がばっ

レ級「生那珂ちゃんだ!」

元帥「那珂ちゃんは可愛いのぅ」

大将「誠でございますなぁ」

元帥「このラーメン屋の店主と店員も可愛いのぅ」

大将「誠でございますなぁ」

中将「これ深海凄艦じゃね?」

元帥「……」

大将「……」

中将「……」

元帥「ねーよwww 深海凄艦が陸にいて営業してるとかあり得んもん」

大将「誠でございますなぁ」

中将「ですよねwww」

那珂「いただきまーす♪」

レ級「……」ごく

ずるずる

那珂「……!」

レ級「……」そわそわ

那珂「ん〜〜♪ 美味しい♪」

那珂「出汁が良く効いていて、麺はコシがあり抵抗なく口に入っちゃいますね♪」

レ級「……!」ほっ

スタッフ「那珂ちゃん。そろそろ行かないとーー」

ヲ級「もう少し、もう少し待っては頂けませんか」

ヲ級「いや、何ーーあの人のあんな顔……久しぶりに見たんでね。もう少しだけ見ていたいんですわ」

スタッフ「わかりました……少しだけなら……え?」

ヲ級「ヲ♪ ヲ♪ ヲ♪」

スタッフ「何だ。気のせいか」

那珂「いただきまーす♪」

レ級「……」ごく

ずるずる

那珂「……!」

レ級「……」そわそわ

那珂「ん〜〜♪ 美味しい♪」

那珂「出汁が良く効いていて、麺はコシがあり抵抗なく口に入っちゃいますね♪」

レ級「……!」ほっ

スタッフ「那珂ちゃん。そろそろ行かないとーー」

ヲ級「もう少し、もう少し待っては頂けませんか」

ヲ級「いや、何ーーあの人のあんな顔……久しぶりに見たんでね。もう少しだけ見ていたいんですわ」

スタッフ「わかりました……少しだけなら……え?」

ヲ級「ヲ♪ ヲ♪ ヲ♪」

スタッフ「何だ。気のせいか」

>>300はミスです。二重書き込みしてました。

提督「ああっ! 資材が無い!」

雷「私が居るじゃない!」

ドサッと資材の山

提督「ああっ! あの演習相手が強そうな相手ばっかりだから任務が消化出来ない!」

雷「私が居るじゃない!」

オールSクリア

提督「ああっ! 週間任務が全然捗らない!」

雷「私が居るじゃない!」

提督「雷が居ないと俺はもうダメだよ……ずっとそばに居てくれ……」

雷「もう! 仕方ない司令官♪」

雷「うふふ……うふ……司令官……私が居るじゃ……ない……くー」

電「……悪い虫さんは……なのです……すぅすぅ……」

ヲ級「ヲ!」つ出前のラーメン

提督「ご苦労さん。そこ置いといてくれ……雷。昼にするか」

雷「もう! またラーメン? 美味しいのは分かるけれど、体に悪いわ!」

提督「まあまあ……えーと、代金はこれで」

ヲ級「ヲ」ぐぅー

提督「……」

ヲ級「ヲ?」ぐぅー

提督「……食べていくか?」

ヲ級「ヲ♪」

提督「俺と半分で良いか?」

ヲ級「ヲ」

雷「!?」

雷「私の分あげるわ!」

ヲ級「ヲ♪」

雷「だから司令官は私と半分! 良い!?」

提督「あ、ああ……」

ココジャナイ

ココデモナイ

雷「もう! 口元が汚れてるわ!」

ヲ級「ヲ?」

イタ。

ココニイタ。

提督「ゆっくり食べないと体に毒だぞ?」ふきふき

ヲ級「ヲ!」

コンナトコロニイタ。

北方棲姫「ミツケタ」ニタァ

寝ます。

ついでに最近島風のも書いたので其方もよろしくです(宣伝)

北方棲姫「ウラギリモノハ……シズメ」

長門「紙芝居始まるぞー」

北方棲姫「ぽ?」てくてく

長門「今日はゴールデンバットマンだ」

この鎮守府では艦娘が定期的に紙芝居を開いている。民間人と艦娘が交流することで理解を深めウンタラカンタラするのが目的である。

子供達「わーい」

北方棲姫「……」

紛れ込む→不意打ち→勝利

北方棲姫「……」ニタァ

長門「その時! ゴールデンバットマンを四方八方砲撃が襲う!」

子供達「頑張れーゴールデンバットマン!」

北方棲姫「ぽっ! ぽっ!」はらはら

長門「だが! ゴールデンバットマンはこの砲撃をモノともしない!」

子供達「すげー!」

北方棲姫「ぽっ!?」こくこく

長門「ゴールデンバットマンは島の基地ごと深海男爵を持ち上げ、放り投げた!」

北方棲姫「ぽっ! ぽっ!」どきどき

長門「今日はここまでだ」

北方棲姫「!?」がーん

子供達「えー! ゴールデンバットマンどうなったの? どうやって切り抜けるの?」

長門「はっははは……来週のお楽しみだ。良い子にしてるんだぞ? ゴールデンバットマンとの約束だ」

北方棲姫「ぽっ」こくこく

子供達「はーい」

長門「水飴を食べたからちゃんと歯磨きするんだぞ」

子供達「はーい!」

北方棲姫「?」

長門「何だ。まだ渡していなかったのか? これだ」

北方棲姫「……?」

北方棲姫「……」ぺろっ

北方棲姫「ぽっ!」

長門「そうか、美味いか。また来週な」

北方棲姫「ぽっ!」ばいばい

提督「ゴールデンバットマンの衣装出来上がったのか!」

妖精さん「……」ふんすっ!

提督「着てもいいか?」

妖精さん「……」もちっ!

着替え中

ゴールデンバットマン「おー! 完成度高いな。おい」

妖精さん「……」かんぺきっ!

ゴールデンバットマン「ちょっと見回りして来ようかなって」

妖精さん「……」いいよー

ゴールデンバットマン「じゃあ、行って来る!」

北方棲姫「……ぽ」ぺろぺろっ

北方棲姫「……?」ぺろぺろっ

北方棲姫「……」ぺろぺろっ

北方棲姫「……!?」←目的を思い出した

北方棲姫「ウラギリモノハシズメ……!」

長門『ゴールデンバットマンとの約束だ』

北方棲姫「!?」はっ

北方棲姫「……ココヲハカイスルノ……ワルイコ……?」首傾げ

ゴールデンバットマン「パトロール……ってな」

北方棲姫「!?」

ゴールデンバットマン「ん?」

北方棲姫「!」隠れ

北方棲姫(ダメ……カテルワケガナイ……)ガタガタ

摩耶「ん?」

天龍「あ?」

ゴールデンバットマン「あ」

摩耶「ご、ゴールデンバットマン!? マジかよ! ほ、本当に実在したんだな!」

天龍「あ、当たり前だろ!? ゴールデンバットマンだからな!?」

摩耶「そ、そっか! あ、あ……握手……握手してくれ!」

ゴールデンバットマン「……」すっ

天龍「サインくれ!」

ゴールデンバットマン「……」かきかきっ

天龍「おおっ! オレの名前付きだ!」

摩耶「あっ! ズリぃ!」

天龍「ん? 何でゴールデンバットマンがオレの名前知ってるんだ?」

摩耶「バカか? ゴールデンバットマンだぜ?」

天龍「あ、そうか」

摩耶「写真まで撮ってくれてサンキューな!」

天龍「ゴールデンバットマンだからな!」

ゴールデンバットマン「……」さっ

天龍「何だよ……もう行くのか?」

摩耶「バカ! 深海皇帝との戦いがあるんだよ!」

天龍「そうか! 負けるなよー!」

摩耶「頑張れよー!」

北方棲姫「……ぽ」とてとて

天龍「ん。何か着いて行かなかったか?」

摩耶「あん? そんなことより早くサインと写真を部屋に飾ろうぜ!」

天龍「おうっ!」

執務室

こんこん

雷「司令官?」

ゴールデンバットマン「……」

雷「きゃー!? い、雷を食べても美味しくないわ!?」

ゴールデンバットマン「俺だよ俺」

雷「し、司令官?」

ゴールデンバットマン「いや。来週子供達をビックリさせようってな?」

雷「もう! 驚かせないで!」

ゴールデンバットマン「すまんすまん」

雷「司令官? 背中に何か……」

北方棲姫「ぽ?」しがみつき

寝ます。

雷「えーっと……あなたは?」

北方棲姫「ぽ!」

ゴールデンバットマン「何だって!?」

雷「え?」

北方棲姫「ぽっ」

ゴールデンバットマン「ふむふむ……争う気は無いんだな?」

北方棲姫「ぽっ!」

ゴールデンバットマン「ああ。此方としてもわざわざ攻めに行く事はない……今の所はな」

北方棲姫「ぽっ……」

ゴールデンバットマン「ああ……悪かった。なるべくそうはならないようにするよ」

北方棲姫「ぽっ」

ゴールデンバットマン「いや。戦いを避けるに越したことはない……でも、一応報告させてくれ」

ぴっ

元帥『いいよいいよ』

大将『誠でございますなぁ』

ピッ

ゴールデンバットマン「良いそうだ」

北方棲姫「ぽ!」

雷「えー!?」

ゴールデンバットマン「……でも君たち以外の深海棲艦との戦いが終わった訳では無いんだな?」

北方棲姫「ぽ……」

ゴールデンバットマン「そうだな……君のように話してわかる者もいればその逆もーー我々、人間と同じだ」

北方棲姫「……」

ゴールデンバットマン「それでも……俺は君に会えて良かったと思う」

北方棲姫「ぽ!」

ゴールデンバットマン「そうか。それは良かった」

北方棲姫「ぽ~♪」つ烈風~

雷(何か遊んでるし……あれは加賀さんのじゃ)

雷「何で司令官はあの子の言葉がわかったの?」

提督「多分。レ級とヲ級と長く接したからか?」

雷「私も同じぐらい会ってるのに……」

提督「……」ぎくっ

雷「し・れ・い・か・ん?」にこっ

提督「いや……あの……別にこっそり会ってた訳じゃ……」だらだら

北方棲姫「ぽ~♪」つ烈風~

提督(そんなにラーメン食べたかったのか?)

雷(私じゃダメなの……?)

雷「司令官!」

提督「ま、まあ……」

トントン

ガチャ

電「司令官さん! 建造が終わってたので新しい人を連れて来ましたのです!」

提督「おおっ……忘れてた」

雷「忘れちゃダメじゃない!」

提督「どんな子だ?」

電「駆逐艦で……えーっと……キスで感じちゃう人ですっ!」

雷「え」

提督「え」

北方棲姫「ぽ〜♪」つ烈風〜

トントン

提督「どうぞ」

ガチャ

雪風「陽炎型駆逐艦8番艦雪風ですっ! どうぞ、よろしくお願いします!」

雷(感じるってどう意味なのかしら?)

提督「自分が君の司令官になる者だ。よろしく頼む」

雪風「はい!」

提督「……」

雪風「なんですか司令官?」

提督「……いや。君の働きに期待している」

雪風「はい!」

提督(人は見かけによらないな)

天龍

◯◯鎮守府の独眼竜と呼ばれたい艦娘。
愛刀(名前は毎回変わる)を片手に今日も行く。
加賀を姉御or姐御と呼び慕う。

摩耶

摩耶様。口は少し悪いが意外とピュア。
加賀を姉御or姐御と呼び慕う。
天龍とは良く喧嘩をする中だがよく一緒に居る。

雪風

(幸運の女神の)キスで(を)感じちゃう子。
幸運が凄まじく高い。
とある事情から誤解されているが幸運は高いんです。

ゴールデンバットマン

見た目は紳士風な骸骨のヒーロ。紙芝居のヒーロで作者は不明。
ゴールデンサーベル、ゴールデンロッドなどの様々な武器を使う。

北方棲姫

鎮守府周辺に出没。
人前では「ぽ」としか喋らない……訳でもなくその時の気分。
裏切り者であるレ級とヲ級を始末する為にやって来たがゴールデンバットマンの登場に戦意が喪失。
今ではゴールデンバットマンのファン。
提督をゴールデンバットマンと信じ込み鎮守府をゴールデンバットマンの基地と思い込む。

元帥、大将、中将
かつて伝説の海兵と呼ばれた人達。大抵の事は受け入れてしまう大きな器を持つ。

友提督
提督の親友にしてモブ。

次の日

雪風「司令!」

提督「雪風か。馴染めそうか?」

雷「いらっしゃい! お茶をいれてあげるわ!」

北方棲姫「ぽ!」つ流星改〜

雪風「はい! 皆さん良い人ばかりで良かったです!」

提督「そうか」

雪風「司令と雷さん。ほっぽちゃんにも……どうぞ!」

北方棲姫「?」

提督「アイス棒?」

雷「こ、これはタダのアイス棒じゃないわ! 当たりのアイス棒よ!」

雪風「えへへ♪」

提督「良いのか?」

雪風「はいっ! いっぱいありますから!」

提督「……その袋の中。もしかして全部?」

雪風「はいっ! 言ってくれたらまたあげますね! しれぇ♪」

雷(羨ましい……)

提督「誰と仲良くなった?」

雪風「えーっと」

回想

天龍「新入りか?」

摩耶「この摩耶様に挨拶無しとはーー」

雪風「はいっ! どうぞ!」つ当たりアイス棒

天龍「て、てめぇ……」

摩耶「こ、この……」

雪風「?」

天龍「す……すげえ良いやつだな!」

摩耶「マジサンキューな! でも良いのか? お前の分無くなるんじゃ……」

雪風「まだまだいっぱいありますので!」

天龍「す……すげえ!」

摩耶「何もんだよ!」

雪風「雪風です! 仲良くして下さいね!」

摩耶「当たり前だろ? アタシは摩耶様だぜ!」

天龍「もうオレ等はマブダチだと思ってたぜ……なあ?」

摩耶「おうっ!」

雪風「わ〜……♪ ありがとうございます!」

終了

提督「まあ、彼奴らは……うん」

雪風「?」


雪風「弓道場?」

加賀「……新しい子?」

雪風「ゆ、雪風です!」

加賀「……そう。正規空母の加賀よ」

雪風(綺麗な人だな……)

加賀「……何か?」

雪風「あ、あの! こ、これ……!」つ当たりアイス棒

加賀「……」

雪風「……え、あの……」

加賀「……良い子ね」なでなで

雪風「あ……」

加賀「こっちにいらっしゃい。お茶をいれてあげるわ」

雪風「はい! ありがとうございます!」

回想終

提督「加賀はああ見えて面倒見がいいからな」

雷「私だって負けてないわ!? 雪風! 饅頭食べない?」

雪風「?」

武蔵「王手」

大和「ま、待って!」

武蔵「待たない。何度目だ?」

大和「む~……武蔵の意地悪」

武蔵「……これで最後だぞ」

大和「やった♪」

雪風「あ、あの……」

武蔵「……? 新しい娘か?」

大和「そうみたいね」

雪風「は、はい! 雪風です! よろしくお願いします!」

武蔵「……」

大和「……」

雪風「?」

武蔵「いや。何でもない」

大和「立ち話もなんだから……座って?」

雪風「は、はい!」

武蔵「そう緊張する事はない。大和はともかく、私は取って食ったりはしないぞ」

大和「私もしません!」

雪風「あ、あの! こ、これ……」

武蔵「アイスの棒……当たり付きか? 当たりなど噂だと思ってたが」

大和「この前友提督さんが当てて帰ってみんなに恨まれてたものね……いいの?」

雪風「は、はい!」

武蔵「……ありがとうな」

大和「嬉しいわ♪」

雪風「……はい!」

回想終了

提督「あの二人らしいな」

雷「仲良いもんね……私だって電と仲良しなんだから!」

長門「ああ。その資材は此方に運んでくれ」

雪風「あ、あの……」

長門「? ああ……君が例の新入りか。話は聞いている」

雪風「はい! 駆逐艦雪風です!」

長門「そうか……」

雪風「あ、あの……これ!」

長門「アイス棒? ああ……ありがとう」

雪風(あんまり嬉しそうじゃ……)

長門「早速取り替えに行くか。雪風もどうだ?」キラキラ

雪風「是非、ご一緒します!」

回想終了

提督「まあ、長門だからな」

雷「長門さん可愛い所あるものね!」

夕立「う~……もう動けないぽい……」

吹雪「今日はここまでにしようか?」

睦月「うん」

雪風「あ、あの!」

夕立「ぽい……?」

吹雪「? あ、司令官が言ってた……新しい人?」

睦月「そうだよ! 睦月です!」

吹雪「吹雪です。よろしくお願いします」

夕立「ぽい……」

吹雪「ちゃんと挨拶しないとダメだよ?」

夕立「ぽい、ぽい!」

吹雪「……」

夕立「じ、自分は夕立でありますっ! お会い出来て光栄であります!」ビシッ

睦月「そこまでしなくても良いよ?」

雪風「ふふふ……」くすくす

雪風「良ければ……どうぞ!」

吹雪「アイス棒?」

睦月「あ、当たりだ」

夕立「……このアイスに当たりなんて滅多に入ってないぽい!」

睦月「見るの初めてだよ」

夕立「ただ者じゃないぽい!」

吹雪「……」

雪風「吹雪さん?」

吹雪「……ううん……何でもない。昔を思い出しただけだから」

吹雪(アイス……あの子……思い出しちゃったな)くすくす

夕立「お~い」

回想終了

雷「吹雪ちゃんって……」

提督「知らん」

夕立「聞いたぽい! 雪風ちゃんってキスで感じちゃう子だって!」

吹雪「ふぶっ……!?」

雪風「? どういう意味ですか?」

睦月「?」

吹雪(雪風ちゃんって見た目と裏腹に経験豊富? ま、まさか司令官と……!?)

夕立「おーい」

回想終了

雷「どういうこと?」

雪風「どういう意味ですか? 司令?」

提督「あーあー……聞こえない」

北方棲姫「ぽ……」ぺろぺろっ

北方棲姫「ぽ?」がりっ

北方棲姫「……ぺっ」

雪風「あ~! これは食べ物じゃないですよ?」

北方棲姫「?」

雷「アイスと交換して貰えるのよ」

北方棲姫「!?」

北方棲姫「ぽ! ぽ! ぽっ!」ぐいっぐいっ

提督「はいはい。交換して貰いに行こうな?(よし、上手く話題が逸れたぞ、と)」

提督「元帥殿が偵察に来られるそうだ……え? 今日? 今から!?」

雷「え」

元帥「雪風ちゃんの食べたアイス棒が貰えると聞いて」

大将「誠でございますなぁ」

中将「アイスwww食いてぇwww」

少将「大佐……いや。今では少将だったな。元気にしていたか? 変わりないようでなりよりだ」

提督「……少将も、お久しぶりです」

元帥「雪風ちゃんは何処にいるのかの?」

大将「誠でございますなぁ」

中将「ここwww無駄にwww広すぎwww」

少将「偵察とは言うが元帥殿の何時ものアレだ。名ばかりのだからそう気負うこともない」

提督「はっ」

夕立「もう花が咲いてるぽい!」

睦月「綺麗だね」

吹雪「あ……」

睦月「一つだけ枯れちゃってるね……」

吹雪(花はいつかは枯れる……私たちも……仕方ないよね……それが……)

大将「花は散り際が美しいと言うが私は思わない」

吹雪「え?」

大将「短い期間であれ最後の時まで必死に咲き続けた姿こそが美しいと私は思う……この花の様に」

吹雪「……」

大将「後方に控えてばかりの私が言うのもなんだが……散ってくれるなよ」

大将「君たちの無事の帰還に勝る勝利など存在しない」

吹雪「あなたは……」

大将「……邪魔したな」

中将「大将wwwトイレwwwっすかwww」

元帥「そんなことより雪風ちゃんじゃ!」

大将「誠でございますなぁ」

雪風と時津風が「しれぇ♪」って言いながら寝ているベッドの周りをくるくる駆け回っている夢を見た……これが夏風邪か。

雪風「あ! 司令官のお服のボタン発見しましたー!」

雪風「しれぇ~♪」

バタン

ガチャ

元帥「おかしいのぅ。ここから雪風ちゃんの波動を感じたのじゃが」

大将「誠でございますなぁ」

中将「厨二www乙www」

元帥「ちゅう……? 確かに儂はアル中じゃがのぅ……ほれ、先を探すぞい」

妖精さん「妖精はよ!」

妖精さん達「はっ!」

妖精さん「疲れ知らず不満知らず」

妖精さん達「はっ!」

妖精さん「人間の為に働き続け!」

妖精さん達「はっ!」

妖精さん「なのによ!」

妖精さん達「はっ!」

妖精さん「違う艦や武装がでりゃあ」

妖精さん達「はっ!」

妖精さん「これじゃねえだろ! ってブチ切れられる!」

妖精さん達「はっ!」

雪風「アイスの差し入れですっ!」

妖精さん達「わーい! 冷たいガリガリさんだー!」

元帥「ここかぁ!」

ガチャ

妖精さん「3600、2000、4200、5200……何を狙う気だぁ?」

妖精さん「良いように使ってくれるよなぁ……あのおっさ……提督」

妖精さん「何で言い直した?」

妖精さん「雷様にコロコロされるだろうがぁ!?」

妖精さん「あー……でも差し入れ大体提督のだぜ?」

妖精さん「提督万歳!!」

妖精さん「……関係ないよ。建造しろって言われたら出て建造するだけさ」

妖精さん「……」

元帥「……」

妖精さん「ただいまの時間は! 人間さんの立ち入りは禁止ですっ!」ぷんすかっ

元帥「すまん」

バタン

中将「何www見たんwwwですかwww」

元帥「そんな事より雪風ちゃんじゃ!!」

大将「誠でございますなぁ」

ペンギン隊長「くわっ……(最近。部隊の皆がダラけている気がする……厳しくするのは簡単だ)」

ペンギン隊長「クワッ(私の隊長としての自覚が足りないから……それが皆に伝わっているに違いない!)」

ペンギン隊長「クワックワックワッ……!(皆に謝らなければ! 皆を疑った私を許してくれ!)」

セキュリティー『セキュリティーチェック……羽毛を認証、くちばしを認証、ぱたぱたお手手、ぴょこぴょこお足を認証……お帰りなさい。隊長』

ペンギン隊長「クワッ!(み、みんな!)」

パン! パン パパーン! ぱんぱk……

ペンギン隊長(敵襲!? やられた!? ……いや!)

雪風「隊長! 昇格おめでとうございます!!」

ペンギン隊長「……くわっ?」

ペンギン隊員A「クワーッ!(隊長!! 祝ってやりますぜ!)」

ペンギン隊員B「クワッ(隊長。おめでとうございます……今夜……その……いえ。なんでもありません。今は、これで……ですから、何でもありません)」

ペンギン隊員C「天に祝福され今日この世に生まーー」

ペンギン隊員D「クワー(クワー)」

ペンギン隊長「クワー……クワッ(お、お前達……それを知っていたのか……?)」

ペンギン隊員A「クワクワッ……クワッ……クワー……クワ……クワー! クワ?(あのお方からですぜ)」

ペンギン隊長「クワッ?(我が君から……?)」

雪風「はい! しれぇが企画してくれたんですよ? あ、くわくわ……」

ペンギン隊長「クワッ(フフフッ……人語で結構。我々は特殊ペンギンですので)」

雪風「そうですか! 司令官が自分は参加出来なくて残念だけど、今日は羽根を休ませてくれ、って……言ってました!」

ペンギン隊長「……クワッ(我が君……そのお言葉だけで、私は満足です)

ペンギン隊長「……くわ(いいえ。そのお言葉と……この部下達……この鎮守府の皆様が居れば……私は十分です)」

元帥「まだかね!?」

中将「このセキュリティーwww堅すぎっwww軍トップのハッカーである俺っちがwww……っち。もう少し時間頂いても? 旦那?」

元帥「う、うむ……だが! 雪風ちゃんが!」

大将「……誠でございますなぁ」

元帥「大将君……」

中将「大将の旦那……あ、いけねwww草が取れてたwww俺っちのお洒落www」

セキュリティー『……』

大将「……」すっ

元帥「な……あの大将君が……」

中将「ど、土下座……あのプライドの塊のような旦那が……やめてくれよ! そんなあんたなんか見たくーーあ、また取れたwww」

大将「お願いします。ここを通して頂けないでしょうか……」

セキュリティー『……』

大将「可笑しな事を聞きなさる……我が主君の夢の前に。我が頭など、無価値も同然!」

セキュリティー『……』

大将「幾らでも、何年でも、何世紀でも下げる覚悟で御座います……」

セキュリティー『……ロックを解除します』

大将「……有難う御座います」すっ

大将「……」くるり

大将「参りましょう」

元帥「雪風ちゃーん!(大将君。君の下げた頭……無駄にはせん)」

大将「誠でございますなぁ(誠でございますなぁ)」

中将「とwwwつwwwげwwwきwww」

青葉新聞

元帥部下に……駆逐艦のアイスキャンデーの棒をpe……手に入れる為に部下に頭を下げさせる!? ……詳しくはこちら。

解体妖精の秘密……ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……詳しく、ごめんなさい。ごめんなさい。

ps青葉の新聞を勝手に書いたの誰ですか!? 怒らないから出てきて下さい! もう、私の字まで真似て、悪質なんですから!

元帥「……ペンギンしか居なかったのぅ」

大将「誠でございますなぁ」

中将「ペン公wwww可愛い過ぎwwww」

元帥「なんか畏まられたの……ペンギンに。儂、ペンギンに畏まられるの初めてじゃ」

大将「誠でございますなぁ」

中将「そりゃあwwwwそうよwwww」

元帥「何か増えてない?」

中将「ペン公からwwww貰ったwwww友情のwwww証wwww」

元帥「……どの?」

大将「誠でございますなぁ」

川内「おっ」

島風「あ」

川内「何? 新しい子? もしかして夜戦!?」←遠征に行ってた。

神通「ダメよ? 夜戦ね……川内姉さん。

雪風「雪風です!」

川内「まあまあ、返事は後で良いから……わたし達の部屋でゆっくり話そ?」やせんやせん←足音

雪風「はい!(綺麗な人達だなぁ)」

神通「うふふ……此方ですよ」

ガチャ

元帥「ここじゃ!」

大将「誠でございますなぁ」

中将「またwwww外れwwww」

元帥「いつになっても雪風ちゃんに会えない……これは」

中将「こwwwれwwwはwww?」

大将「ふむ。肩にゴミがついていたぞ。身だしなみには気をつけろ」

提督「え? あ、すみません(何で執務室に集まってるんだろう)」

少将「……すまん。私から謝っておく」

元帥「雪風ちゃんは……! 妖精じゃったのだ……! 故に会おうとしても会えないのは道理!」

大将「誠でございますなぁ」

元帥「おお! 忘れておった」

提督「はい?」

元帥「彼女の事をよろしく頼むぞ」

提督「彼女?」

元帥「おお。そこも話してなかったの……島風ちゃんは優秀な子なんじゃが。変わった子でのぅ……どの鎮守府にも馴染めなかったというか何というか……のう?」

大将「誠でございますなぁ」

提督「は、はぁ……それで彼女はいつ?」

元帥「>>376

提督「は?」

元帥「失敬。あの子は既にこの鎮守府に来ているよ」

島風「速きこと島風の如しです!」

提督「うおっ! いつの間に後ろに!?」

残像島風A「それは残像です! 速さなら誰にも負けません!」

残像島風B「あ、あの……て、提督……な、何でもないです……」

残像島風C「ふぇぇ……転けちゃったよぅ……」

残像島風D「よしよし」

提督「とりあえず止まってくれ!」

島風「はいっ!」

雷「他の子も消えたわ!」

提督「本当に残像だったのか……」

長門『話は聞いているな? 今回の出撃は君の実力テストを兼ねている』

島風「はいっ!」

長門『ふっ……元気が良いな』

ピピピ

長門『来たか……数は?』

偵察妖精さん『敵さんのドアをノックして聞いてみるか? 何機いますかぁ? ってな!』

長門『予想以上に潜んでいたようだな。いけるか?』

島風「はいっ! 連装砲ちゃん達も行くよ!」

連装砲ちゃんA「!」スチャ

連装砲ちゃんB「!!」スチャ

連装砲ちゃんC「■■■■■■■■■■■ーーー!」

強そうな深海棲艦「貴様等は知らぬ。海の深さ、寒さ、恐ろしさ、安らぎ……貴様等艦娘の行く末を」

島風「あっ!」

強そうな深海棲艦「何故人間に力を貸す?
我々は同士になれるというのに……我々が貴様等を一番理解はしてやれるというのに」

島風「……」

強そうな深海棲艦「我の手を取るが良い。貴様は十分に戦ったではないか……その姿になってまで戦う理由などないだろう。共に行こう……海の底に。我々が争う理由などない」

島風「……」

強そうな深海棲艦「……口で言っても無駄か。悲しいな……戦う為に作られた艦故か……ならば我が救おう」

ズドーン!

強そうな深海棲艦「……沈んだか。それで良い……共に安らぎの世界へ……」

駆逐艦島風。

その速さは……。

時間も置き去りにする。

島風「あなたの時間。返すね!」

強そうな深海棲艦「……?」小破

強そうな深海棲艦「……!」中破

強そうな深海棲艦「……馬鹿……な……」大破

強そうな深海棲艦「だが……」大破

島風「……ごめんね。私はこっちの方が好き」

強そうな深海棲艦「……そうか……それも、悪くは……ない……」撃沈

青葉
スクープの為なら地雷源すらも駆け抜けるを信条としている。
情報関係の能力は高く、部屋に入ればその部屋で何が起きたか大体の推理ができるという能力を持つ。

島風
三体の連装砲ちゃんを連れている駆逐艦の艦娘。
速力に全振りした能力を持つ。一発でダメなら10発、10発でダメなら100発。100発でダメなら1000発を信条としているとかないとか。

強そうな深海棲艦
他の深海棲艦と違い艦娘を救おうとしていた。意味ありげに出てきたが恐らくは……意味はない。

長門「ふむ。能力は問題ないな……だがその速さで他の者と連携が取れるか?」

島風「頑張ります!」

長門「そうか。期待しているぞ」

雷「駆逐艦って何だっけ」

神通「あの……島風さんの歓迎パーティーの準備が出来ました」

長門「何? 聞いてないぞ」

川内「提督がノリノリで準備を指揮してたけど」

長門「……」

電「ビルの谷間の暗闇に〜♪ なのですっ!」

『◯◯鎮守府へようこそ! 鳥風ちゃん』

提督「電。それじゃとりかぜだ」

電「はわわっ!?」

加賀「直しておくわ」

提督「ああ。すまないな……よし、こんなもんか」

天龍「新入りかぁ〜……どんな奴だ?」そわそわ

摩耶「そわそわしやがって……情けねえな」そわそわ

天龍「お前もそわそわしてなくねえか?」

摩耶「ち、違えし! 後輩をどう可愛がってやろうか考えてただけだからな!?」

天龍「可愛がる? ああ〜……それぽいな!」

摩耶「だ、だろ?」

天龍「で、どうするんだ?」

摩耶「案内したり、飯を奢ってやったり、分からないことがあったら教えてやったり……?」

天龍「ぽいな!」

摩耶「だ、だろ!?」

夕立「……」すくっ

吹雪「呼ばれてないから飾り付け頑張ろうね?」

夕立「あ、はい」

雷「司令官がもうじき準備が終わるから会場に来てくれって!」

長門「……わかった。すぐに向かう」

島風「歓迎会? 私の?」

長門「だろうな」

島風「凄い! はやーい! 早く行こうよー!」

長門「ふふ……そう焦らんでも歓迎会は逃げたりはしないさ」

島風「速いに越したことないの!」

雷「廊下を走ったらダメなんだから!」

島風「うっ……わかった……」

島風「うわぁ〜! これ全部私の為に?」

提督「来るのがわかってたらもう少し豪華に出来てたんだけどな」

島風「凄い! はやーい!」

雷(そこが基準なんだ)

島風「……」

加賀「?」

提督「どうかしたか? 何か気に入らないところでもーー」

島風「ううん。とっても嬉しい……でも、私こんなだから………今までこんなに歓迎してくれた事なくて……」

雷「そうなんだ……でもここは大丈夫よ!」

島風「……うん」

提督「……島風」

ドン!

那珂「新入りちゃんの為に飛んで帰って来たよ〜! さあ、那珂ちゃんの歌を聴いて!」

那珂「君が新入りちゃんだね! 那珂ちゃんだよ。よろしくぅ!」

島風「え?」

那珂「暗い顔してたらせっかくの歓迎会が台無しだぞ! さ、那珂ちゃんの歌でも聞いて気分変えちゃおう!」

島風「な、何?」

那珂「そうだ! せっかくだから新入りちゃんも一緒に歌お? そうしよう!」

ずるずる

島風「て、提督……た、助け……!」

提督「まあ、那珂流の儀式みたいなもんだ。近海の主に腕を噛まれたと思って諦めてくれ」

島風「そ、そんなぁ〜……」

ずっとFGOをしてました。すまない。

実は大和と武蔵は最近まで来てなかったんだ。すまない。

那珂「〜♪」

島風「〜♪」

那珂(新入りちゃんはダンス型なんだね。でも那珂ちゃんの歌で流れを掴ませて貰うんだから!)

雷「なにこれ」

那珂「キャハ☆」

大和「ここでアピールに出るの……!?」

武蔵「賭けに出たか。さて、どうなるか」

島風「スピードを上げて行くよ〜!」

提督「ここでスピードを上げて来るか……」

長門「フッ……そう来なくてはな」

雷(あ、今はこういう流れなんだ。素直に応援しとこう)

雷「二人ともがんばれー!」

元帥「むぅ……これは難しい判定になるのぅ」

大将「誠でございますなぁ」

中将「アピールでは那珂ちゃんwwwwダンスでは島風ちゃんwwww」

那珂「……」

島風「……」

元帥「判定は……那珂ちゃん!」

島風「負けちゃった……でも楽しかった!」

那珂「でしょ? なかなかやるね! 新入りちゃん!」

島風「そっちこそ!」

那珂「これからもよろしくね!」

島風「うん!」

那珂「アイドルユニットとして!」

島風「艦隊仲間として!」

那珂「え」

島風「え」

提督「お前等も居たのか」

レ級「アア」

ヲ級「ヲ!」

雷「あ、久しぶり!」

電「なのですっ!」

レ級「お久しぶりです! 雷さん! 電さん!」

提督(何故さん付け?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 23:01:14   ID: 3Sitj6SD

ペンギン語って

2 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 09:46:34   ID: dIHfWOY6

妖精っていったら、片羽の妖精が思いついた俺はきっとロマン厨なんだろうなぁ

3 :  SS好きの774さん   2015年10月02日 (金) 00:27:44   ID: KMaFvqGR

誠でございますなぁ

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