Ⅴ「街で連続不審火?」 Ⅳ「ああ」 Ⅲ「何か事件の匂いがしますね」 (14)

Ⅴ「待て、まだ事件かどうかはわからないぞ」

Ⅳ「だがここ数日の間に六件の不審火があったんだぜ?」

Ⅲ「Ⅴ兄様」

Ⅴ「・・・とりあえず遊馬達と協力してくれ」

Ⅲ「はい!」

Ⅳ「Ⅴはどうすんだ?」

Ⅴ「今はまだ私が動く時ではない」

Ⅲ「行きましょうⅣ兄様!」

Ⅳ「あ、ああ」

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カイト「何?」

Ⅳ「不審火だ」

カイト「それなら俺も調べている・・・だが今日はこの件では動けんぞ」

Ⅲ「どうして?」

カイト「これから少し厄介な揉め事に首を突っ込まねばならない」

Ⅳ「遊馬と凌牙もか?」

カイト「これは俺の問題だ。こいつをお前達に渡しておこう」

Ⅳ「ただの地図じゃねえか」

カイト「それは不審火が起こった場所を示している」

Ⅲ「何か役に立ちそうですね兄様」

Ⅳ「一応は受け取っとくぜ」

カイト「ああ」

Ⅲ「次は遊馬達だ」

遊馬「不審火?」

Ⅲ「ほら最近起こってる」

小鳥「確か太一くんの家も燃えたんだよね」

Ⅲ「僕は放火だと睨んでるんだけど、遊馬はどう?」

遊馬「俺もこいつは放火じゃねえかと思ってるぜ」

Ⅲ「やっぱりそうだよね!」

遊馬「今日はⅢだけなのか?」

Ⅲ「Ⅴ兄様は不動の姿勢を保っていてⅣ兄様は凌牙の所だよ」

遊馬「よし!俺も手を貸すぜ!」

小鳥「私も!」

Ⅲ「ありがとう!」

遊馬「さっさとシャーク達と合流して作戦を練ろうぜ!」

Ⅳ「・・・」コンコン

ミザエル「・・・貴様は確か」

Ⅳ「凌牙は居るか?」

シャーク「俺はここだ!」

Ⅳ「居たか・・・俺達は不審火を調査している。手を貸せ凌牙!」

シャーク「悪りいがそれ所の騒ぎじゃねえんだよ!てめえも逃げろ!」

Ⅳ「何を焦ってやがるんだ!」

シャーク「璃緒がブチ切れて大暴れしてんだよ!」

Ⅳ「てめえの妹が?」

ドルべ「落ち着くんだ!」

璃緒「ウガアアアアアアア!!!」ドボッ

ドルべ「ううっ・・・」

シャーク「Ⅳ!さっさと逃げろ!」

Ⅳ「チッ」

小鳥「怒り狂った璃緒さんを食い止めるのにシャークは来れなくて」

遊馬「カイトはまた揉め事に巻き込まれたってわけか」

Ⅳ「ああ」

Ⅲ「僕達だけで解決しよう!先ずはこれを見て」

遊馬「地図?」

Ⅳ「カイトから貰ったやつだ」

小鳥「赤い点がうってあるね」

Ⅲ「ここが不審火騒ぎのあった地点だよ」

Ⅳ「これだけじゃ何かわからねえ」

小鳥「無差別なのかな?」

Ⅲ「いやきっと意味があるはずだよ」

遊馬「うーん・・・」

Ⅲ「何だろう・・・何か見えて来たぞ」

Ⅲ「そうか!」

Ⅳ「わかったのか!?」

Ⅲ「これを線に繋げると・・・ほら!」

小鳥「漢字の火だ!」

遊馬「つまり・・・どういうことだ?」

Ⅲ「この不審火・・・いや放火魔は漢字の火を作っているんだ。放火しながらね」

Ⅳ「とんでもねえ野郎だぜ!」

遊馬「許せねえ!」

小鳥「って事は最後のこの場所が」

Ⅲ「うん、きっとここの何処かを燃やすつもり気だ」

Ⅳ「この野郎はいつ火をつけるんだ?」

Ⅲ「それは・・・」

遊馬「なら一週間でも一ヶ月でも張り込んでやろうぜ!」

Ⅳ「寒いな・・・馬鹿じゃねえか」

Ⅲ「どうしてです?」

Ⅳ「放火しやがる理由だよ」

Ⅲ「さあ・・・でも僕は許せない!他人の家やお店を焼くなんて!」

Ⅳ「それで燃えちまったら想い出は返って来ねえもんな・・・」

ガサガサガサ

Ⅲ「Ⅳ兄様!」

Ⅳ「あの野郎・・・ライターと古雑誌・・・間違いねえ!」

Ⅲ「放火魔!?」

Ⅳ「てめえ!そこを動くんじゃねえ!」

「!?」

Ⅳ「動くんじゃねえって言ってんだろうが!」バキッ

「ぐっ・・・」

Ⅳ「おい!何考えて火なんてつけてんだ!てめえ!」

「ムシャクシャしたから・・・」

Ⅳ「ふざけんじゃねえ!」

「あ、あんたⅣだろ!いいよな若くして極東エリアのチャンプなんてよォ!」

Ⅳ「アァン!?それがてめえと何が関係してんだよ!」

「こっちはな!必死こいて勉強したのに志望した大学を落ちたんだぞ!」

Ⅲ「それだけで放火を・・・」

「デュエルもやらずに勉強ばかりして!それなのに落ちたんだ!」

Ⅳ「ふざけやがって!もう一発ぶん殴って」

Ⅴ「待て」

Ⅲ「Ⅴ兄様」

Ⅴ「相手は悪質な放火魔だ・・・彼に味合わせてやろうか」

Ⅳ「味合わせる?」

Ⅴ「悪事を働く者は地獄の業火に包まれる」

「ま、待ってくれよ!何すんだよ」

Ⅳ「ガソリンとマッチ・・・わかるよな?」

Ⅴ「目には目を歯には歯をで行く」

「えぇ・・・」

Ⅳ「志望した大学を落ちたとか言ってやがったな?浪人生か?」

「ち、違う・・・」

Ⅲ「たった一度の挫折で君に家を燃やされた人の気持ちがわかる?」

「ストレス発散できるんだよ!火を見ると!」

Ⅳ「じゃあお前を燃やしちまうか!全身火だるまにすりゃストレスなんてぶっ飛ぶだろうなァ!」

「ま、待って!」

Ⅳ「俺のファンサービスは止まらねえ・・・」シュッ

Ⅴ「弟のファンサービスは徹底的にやる。君は火だるま確定だ」

Ⅲ「自主するなら今だと思うよ」

Ⅳ「なあに殺しはしねえ!ある程度焼けたらちゃんと消してやるよ!」

「わ、わかりました勘弁してください!何でもしますから許してください!」

数日後

小鳥「放火魔が自首して良かったね」

遊馬「何か頭丸刈りだったけどな。この寒空じゃ辛いだろうぜ」

小鳥「Ⅲから聞いたけど大学に落ちた人だったんだってね犯人」

遊馬「ああ」

小鳥「何でそんな事をしたんだろうね」

遊馬「それしか生き甲斐がねえと思って生きてきた結果、壊されちまったからだろうな」

小鳥「・・・」

遊馬「学歴も大事だけど人に迷惑をかける行為はやっちゃいけないぜ」

小鳥「うん」

遊馬「ましてや放火なんて論外だ・・・頭の良し悪し関係無しにな」

遊馬「奴はてめえでてめえの人生を棒に振っちまったんだ。たった一度の挫折で全てをな」





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