男「実は俺…宇宙パトロール隊員なんだ」 (19)

ある夜…




友人A「よう!B!」

友人B「ん?」

B「ようAか!お前もさっきの電車か?」

A「なんだ、おまえもさっきの電車だったのか」

B「あっそうだそうだ、酒、買ってきたな」

A「ああ…」

B「俺はバイト先からやきとりを失敬してきたんだ…じゃ、いこうか」




男「ふぁ~あ…遅いなぁあいつら」

友人C「9時っていったんだろ?ちゃんとさァ」

男「あ~あ…寂しい新年会だよ」



コンコン!

男「お、きたきた」

B「やあやあやあ、あけましておめでとう!」

C「遅かったな、ちょうど酒が心細くなってきたところだ」

男「酒は何だ、酒は」

A「○×の一級だぞ」

B「やあやあやあ、あけましておめでとう!」

C「遅かったな、ちょうど酒が心細くなってきたところだ」

男「酒は何だ、酒は」

A「○×の一級だぞ」

男「お前ら、冷か?燗か?」

B「おいおい、この寒い中を歩いてきて冷かよ」

C「待ってたんだよ、本当にさ!」



カタカタカタ…

A「酒、もういいんじゃないか」

男「おっそうだな…どれどれ」

男「でもさぁ…俺達も今年で二十三だろ?」

C「ああはいはいわかったわかった」

A「女の話だろ、また」

男「イラッ)ならなんでできねえんだよC、女がさ…」

C「俺は先天的に女嫌いなんだよ」

A「でも女も考えもんだよな、Bみたいになっちゃな」

B「ギクッ」

男「B!お前失恋したんだってな~!」

B「」

男・A・C「かんぱ~い!」

B「耐えてるんだ、俺…辛いなぁ」

B「×子ちゃーーーーーん!!」

C「なんだそりゃwwwwww」

A「泣きが入っちゃおしまいだな」

夜は老けて…


B「酒もなくなってきたなぁ……」

男うん…」

男「でもさ、このまま終わったんじゃつまんないしなぁ…なにかしようぜ」

A「例えば?」

男「例えば?そうだなぁ…」

男「例えば、今まで誰にも話したことない自分の秘密」

C「悪趣味だなぁ」

B「俺はいいけどさぁ…お前ら本当にしゃべるかな」

A「酒も入ってるし、言えないこともないね」

C「本当にお前らがしゃべったら俺も参加するわ」

男「…よし、決まりだな。B、お前からいけ」

男「お前の話が一番面白そうだからな!」

B「…」

B「でもさ…お前ら本当にしゃべんのか?」

A「くどいぞ、早くいえ」

男・A・C「…」

B「…うん…………信じてもらえないかもしれないけど………」



B「実は俺……金星人なんだ」

男・A・C「……」

B「…」




男「あ~あ!これだもんなぁ全く!」

C「A!お前火星人なんだってな!俺水星人なんだぜ!」

B「!?」

B「おい!本当なんだって!本当!」

男「あのな。いつから失恋した男が、金星人になることになったんだよ。え?」

B「なんだよ!いえっていったから言ったんだぞ!信用しないのか!?」

男「せっかく真面目に話そうと思ったのに、金星人じゃなぁ」

B「…いいだろ、証拠を見せてやるよ」

男「え?」

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