幼馴染「パンツ無くなっちゃった」(20)
女「えっ!?」
男(まずい・・・)
友「誰かスケベな奴に盗まれたのかも」
幼馴染「イチゴ柄のお気に入りだったのに・・・」
友「案外可愛いパンツ履いてるんだな」
女「友、あんたが持ってるんじゃないの」
友「そんなわけあるか!見た目で判断するな!」
女「私は持ってないし・・・」チラ
男「・・・」
女「あの男が盗んだとは考えられないわね」
男(どうしよう・・・こんな事、幼馴染の前では絶対に言えない・・・)
男(あれは数分前の出来事だった・・・)
友「気をつけ、礼!」
男「今年のプール開きは早かったなー。まだ4月なのに」
友「海パン一丁だとまだ肌寒いのにな」
男「その通りだ。しかもプールから上がると余計に寒い」
友「男、更衣室まで競争しようぜ」
男「ああ、いいよ。よーい・・・」
男「ドン!」
友「うおおおおお!」ダダダ
男「負けるかああああ!」ダダダ
友「あれだ!あのコーナーを曲がればすぐ更衣室だ!」
男「友、そこ段差あるぞ」
友「えっ!」ガツッ
ビタアアアン
友「ぎゃああああ!」
幼馴染「友くん大丈夫?」
友「は、裸の上半身を思いっきり打ち付けてしまった・・・」
幼馴染「あっ!乳首から血が出てるよ!」
友「ゲゲッ!」
幼馴染「保健室、自分で行ける?」
友「ああ、大丈夫だ。痛ってぇー・・・」
男「よっしゃあああ!一番だ!」
男「さーて、着替えるかな」
男「・・・あれ」
男(な・・・何ということだ!あれを忘れてしまうとわ・・・)
PANTS
PANTS
PANTS
パ・ン・ツウウウウウウウウ!
男「どうしよう」
男「ん?これは・・・」ゴソゴソ
男「いいいいっ!?女物のパンツ!?しかもイチゴ柄!」
ガチャ
男「やばい!誰か入ってきた!」
教師「男、さっき友が転んで乳首から出血したそうだ。男も気をつけろよ」
男(これ、どこに隠そう・・・)
男(先生は今向こうを向いているな・・・)チラ
男(よーし、このパンツは俺が履いちゃおう!)ハイタ
__________
___
男「・・・という事があったのだ」
幼馴染「男くーん!」
男「ギクッ!」
幼馴染「次、調理実習だよ!」
男「あ、ああ、そうだったな」
幼馴染「どうしたの?」
男「べ、別に・・・」
幼馴染「あ。もしかして私のパンツのこと?」
幼馴染「うっかりイチゴ柄って言っちゃった。はずかしー」
男「早く見つかると・・・いいね」
幼馴染「うん。あっ、ちなみに男くんはどんなパンツはいてるの?見せて見
せて」
男「ダメだ!」グッ
幼馴染「人のパンツの柄だけ知るとかずるい!見せろー!」グイグイ
男(これを見られたら殺される・・・!)グッ
キーンコーンカーンコーン
幼馴染「あっ、授業始まっちゃった!」
幼馴染「男くんも早く!実習室に急げー!」
男「あ、危なかった・・・」
教師「今日作るのは俺の唯一作り方を知っているオムライスだ」
幼馴染「あれ?こないだも作らなかったっけ」
友「まあ俺は好きだから別にいいけど」
男(早く帰りてぇ・・・)
男(とりあえず帰ったら真っ先にパンツを捨てよう・・・)
男(洗って返すにしても、干したりするとまずいしな・・・)
女「男?」
男「えっ?」
女「えって、作り方聞いてなかったの?初めてなのに」
友「あっそうか、男はあの時風邪で休んでたんだよな」
男「ゴメン・・・全然聞いてなかった」
女「もうあんなのほっといて作りましょう」
女「友、あんたは玉ねぎを切って」
男「ちょっと待てよ」
友「邪魔だ。どけ」ドン
男「俺は何をしたら・・・」
幼馴染「男くん、ちょっとお願い」
男「へっ?」
幼馴染「・・・大丈夫?」フフッ
男「ゴメン。ボーッとしてた」
幼馴染「まだあの事考えてるの?もう忘れなよ」バシッ
男「いや、考えて、ない」
女「もうあんなのほっといて作りましょう」
女「友、あんたは玉ねぎを切って」
男「ちょっと待てよ」
友「邪魔だ。どけ」ドン
男「俺は何をしたら・・・」
幼馴染「男くん、ちょっとお願い」
男「へっ?」
幼馴染「・・・大丈夫?」フフッ
男「ゴメン。ボーッとしてた」
幼馴染「まだあの事考えてるの?もう忘れなよ」バシッ
男「いや、考えて、ない」
幼馴染「あのね、私卵割るの苦手なの。お願いできる?」
男「ああ、もちろんだ」
幼馴染「本当?ありがとう!」ギュッ
男「・・・」
男(あ、あれ・・・?いつもだったら興奮するはずなのに・・・)
男(どうしちまったんだ、俺・・・)
ボトッ バキ
男「あああああ!」
友「おい、何落としてんだよ!」
男「ゴメン!」
友「何回謝るんだよw」
女「何やってんの」
男「ゴメンナサイ・・・」
女「もう何もしなくていいから、あっち行ってて」
男「うわああああっ!」ガン
幼馴染「ふぇっ!?」ビクッ
友「もう出て行けよ」
男「うう・・・」トボトボ
~廊下~
男「ダメだ・・・あらゆる事に集中できない・・・」
男「パンツを忘れただけでこんな目に会うことになるとわ・・・」
男「今、廊下には誰もいない。ここでパンツを脱ぎ捨てるという手もあるな・・・」
男「しかし、誰か通りかかってチンコを見られたらまずいな・・・」
幼馴染「男くん?」
男「うわっ!急に話しかけるなよ!」
男「しかも何なんだよ、いちいちいちいち俺の視界に入ってきやがって!」
幼馴染「何か考え事してたの?」
男「いや、幼馴染には関係ないから」
幼馴染「ふーん。ま、何か困った時はいつでも聞いてあげるからね」
男「分かったから」
幼馴染「さてと、私はおしっこでもして来ようかな」スタスタ
男「おしっこ・・・そういえば俺もしたいな」
男「あっそうだ!」
男「トイレにパンツを捨ててしまえばいいんだ!」
男「そうすれば友とか、他の男子が盗んだことにできるじゃないか!」
男「そうと決まれば早速トイレへ!」ダダダ
ドンッ ベチャッ
男「へ?」
不良「おい。俺の顔を見ろ」
不良「シュークリーム食ってたんだけど」ガンメンクリーム
男「ブフッ」
不良「テメェ!今笑ったな!」ガン
男「歩きながら食うお前が悪い」
不良「別に歩きながら食ってもいいだろうが!」
男「これで拭けよ」
不良「雑巾じゃねえか!ふざけんな!」ドゴッ
不良「脱げ!玉を握りつぶしてやる」グイ
男「あっダメ!ズボン脱がしちゃダメ!」
不良「うるせえ!」ズバッ
男「あっ!見るなぁ!」
不良「イチゴ柄・・・」
男「見るなって!」
幼馴染「ふースッキリした。あれ?男くんと不良?」
男「え?」
幼馴染「男くん・・・そのパンツ・・・」
男「幼馴染・・・こればだな」
男「待ってよ幼馴染!」ブランブラン
幼馴染「ついてこないでよ」
男「許して!」
幼馴染「許さない」
男「ヒクだってそれ俺のパンツだもん!」
幼馴染「証拠は?」
男「俺・・・ヒックがはいて・・・たヒックから・・・」
幼馴染「・・・・・・本当に男くんのなの?」
男「俺は噓をヒックついてまで・・・ヒック女子のパンツをはくような・・・奴じゃなヒック!」
幼馴染「・・・やっぱり・・・そうだよね」
幼馴染「男くんみたいな真面目な人がパンツを盗むわけないよね」
幼馴染「疑ってごめんね」ナデナデ
男(・・・これで・・・これでいいのだろうか?)
男(疑いは晴れたが何だか心が痛いな・・・)
幼馴染「男くん、授業戻れる?」
男(やっぱりこれじゃダメだ!本当のことを言おう!)
幼馴染「あー、無理かあ。じゃあここにいていいよ」
幼馴染「オムライス出来たら呼びにいくから」
男「幼馴染!俺」
幼馴染「先生には言っとくから」ピシャ
男「あっ・・・」
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