────魔物が城内に侵入してきたぞッ! 早く逃げっ…ぐふっ!
姫「…! 今の外からの大声は…!?」
姫「くっなんてこと…美しき私達のお城に不浄の魔物が侵入ってくるなんて…」
姫「…ああ、哀しむのは後ね。私は王族として民の為に生き延びなきゃ…!」
ダンッ!
姫「ひっ!? 壁が崩れた…!?」
オーク「ぶひっ…美味しそうな人間の匂いがするぞぉー…!」
オーク「日頃旨いものをたらふく喰って、幸せをたっぷり溜め込んだ人間の匂いがァ!」
姫「わっ…魔物!?」
オーク「やっぱり居たなァ。ちぃと小柄だが贅沢は言わないぜ…へっへっへ」
姫「あ、あからさまな醜悪さ加減…!」
姫「…ふふっ、でも退く必要は無さそうね」
オーク「なんだと?」
姫「あら聞こえなかったかしら?」
姫「いいわ、ならもう一度聞かせてあげる…」
姫「 >>3 を極めてる私からしてみたら…あんたを倒すのなんて造作も無いことって言ってんのよォッ!」
オーク「…ふぇ?」
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忍術
オーク「忍術だとぉ? …ぶふっ」
姫「何故笑うの?」
オーク「何故も何も小娘よ、お前のようなか弱き人間ごときが俺に打ち勝つと? 馬鹿な事を言うんじゃあない…ぶひっ」
姫「そう、じゃあ……試してみる?」チャキッ
オーク「ほう、その短剣がお前の獲物か。しかし俺を倒すには細すぎるんじゃないかぁ?」
姫「充分よ。むしろあんたには勿体無いくらい……」
オーク「ぶわっはっは! 何を言って────」
姫「(────今ッ!)」スッ
ブシュッ!
オーク「いるん……だ…?」バタッ
オーク「――――」
姫「…心臓を一突きっと。この私を舐めたからそうなるのよ、豚畜生め」
姫「おっと、こんな豚にかまけてる暇は無いんだった。逃げねば逃げねば…」サササッ
姫「っとと、あれは…… >>7…?」
裏切ったお兄様
姫「お兄様…?」
王子「ん? ……おお、姫か」
姫「ああっ、逢えて良かったお兄様! ささ、ここは危険です故、私と一緒に逃げましょう!」
王子「ああそうだな……そうしたいが」
姫「…あの、お兄様?」
王子「すまんな、姫よ……せめて楽に」チャキッ
姫「っ!?」
王子「────[ピーーー]ッッッ!!」ブンッ
王子「…っちぃ、避けたか」
姫「はぁ…はぁ……お、お兄様が何で私を…!」
王子「ふん、次は当てるッ!」ブンッ
姫「っく!」サッ
王子「忍術というのは便利だな…そして、不愉快だ…!」
姫 (ど、どうしよう…… >>10)
仕方ないので死者を蘇らす卑劣な術を使おう
姫「こ、ここは!」
王子「…ん? 何をするつもりだ……?」
姫 (辺りには幸い、いや幸いなんていっちゃいけないけど、)
兵士「――――」
姫 (死体がある…。死者から死を奪うなど卑劣極まりないけど、致し方無いのよ……!)
王子「さっきから黙りこくって何を────なっ!?」
兵士「」ムクリ
王子「死体が動いた…だと!? …姫、貴様!」
姫「お兄様…訳は分かりませんが、そちらが私を[ピーーー]気ならば私もそれに応えるまで────それが、勝負の世界です故」
姫「お許し下さい」スッ
兵士「────はっ! 殺されるう!…って、あれ?」
姫「兵士よ」
兵士「あっ姫様」
姫「…命令する。剣を構えなさい」
兵士「へ? 訳わかんな…あぁ、体が勝手に…!」チャキッ
王子「…死者を蘇らせ、魂を掌握する能力。それもお前の忍術か」
姫「さあ。それよりもお兄様、数でこちらが勝っている以上貴方に勝機はありませんが…」
王子「…ちっ」ダダッ
兵士「あっ、逃げられた。良いんですか……?」
姫「…良いの」
姫 (お兄様が、何故……?)
A.逃げた兄を追う
B.とにもかくにも城から逃げる
C.自由安価
>>13
b
兵士「あの、姫様? 私は一回死んだ筈なのですが、これは一体…」
姫「後で、ね。ともかくこの城から逃げるわよ」
姫「ついてきてね」
兵士「は、はい…」
【城から逃げ出しました】
姫「ふう、やっと城下町に出られたわ…」
兵士「ええ…しかし、これは……」
姫「…城が汚されたんだもの、城下町が無事な訳がない」
姫「それで、どうするの?」
兵士「ええと、何がですか?」
姫「あなたは一度死んだ筈の身なの。それが蘇るなんてのは、死への冒涜…即ち世界に喧嘩を売ってるような物なのね」
姫「…まあ、あなたがもう一回[ピーーー]ば元通りな訳だけど。どうする? せめて痛みなく[ピーーー]けど」
兵士「え、えっと…」
姫「まあ、私は折角生き返れたのなら生きるけどね、例え存在そのものが罪になったとしても」
兵士「…では、生きます。例え矛盾だらけの存在でも」
姫「そう、じゃあ行きなさい」
兵士「え?」
姫「私は王族として隣国に逃げ落ちなければならないけど、あなたは忠誠を誓う主君が居ない今、自由なのよ?」
姫「主君の娘である私にまで仕える義務は無いんじゃない?」
兵士「…… >>17」
↑
とりあえずsagaと入れてみました。
ご指摘ありがとうございます。
姫「ふふっ、頼もしいこと言ってくれるわね。でも私には忍術があるし、別に良いのよ?」
兵士「いえ、私は朽ち果てる最期まで兵士でありたいので」
姫「…そう、なら止めないわ」
兵士「ありがとうございます…それで、あのもう一つ良いですか?」
姫「何?」
兵士「さっきから胸の辺りが痛むんです…締め付けられるような……」
姫 (ああ…術の作用だわ。私が魂を縛り付けて無理矢理従えさせてるようなものだから……)
兵士「…姫様?」
姫 「う、うーん、きっと蘇ったショックで一時的に痛んでるだけじゃない?」
兵士「ああ、きっとそうですね。心臓が急に動かされて驚いてるんだと思います」
姫 (言ったらショックを受けるだろうし、誤魔化しといたほうが良いわね…)
姫「それじゃあ、もう良いかしら?」
兵士「はい、一刻も早く隣国に行きましょう。道中の魔物はお任せあれ!」エッヘン
姫「うん、頼りにしてる」
姫「────と、その前に。木の裏のあなたはだあれ?」
兵士「!」チャキッ
>>23「……!」
悪くないコボルト
姫「……コボルト?」
兵士「魔物め、我々の背後を狙おうという魂胆だったな!? この卑怯者!」
コボルト「ひ、ひぇぇ! おいらは悪いコボルトじゃないよ! 」
兵士「嘘を申せ!」
コボルト「ほ、本当だってば! だからその物騒な物を下ろしてよぉ……!」
兵士「このっ…!」
姫「まあ落ち着きなさい、兵士。どうやらその魔物に殺意は無いようね」
姫「いくら魔物とはいえ、無闇に殺めるのは関心しないわ」
兵士「姫がそう言うのであれば…」
コボルト「ふう。そっちの人間は良識ある人みたいだね…良かったぁ」ほっ
兵士「何だって!?」チャキッ
コボルト「ひぃ!!」ビクッ
姫「止めなさい兵士……ところで、あなたは何故隠れていたの?」
コボルト「それは…>>26」
受けた恩義を返すため
姫「恩義を返す、ですって? それは私達に…?」
コボルト「うん」
兵士「姫よ、私には心当たりが一切ありません。姫様が何か…?」
姫「私にも、多分……」
コボルト「まあ、覚えてないだろうね。でも、おいらは強烈に覚えているよ」
姫「んん…?」ハテ?
コボルトが受けた恩義の詳細 >>31
幼く餓死寸前のときに食べ物を与えてくれた
コボルト「そう、あれは確か十年前…僕が道端で倒れてた時────
幼コボルト『うっ…けほっけほっ……!』
幼コボルト『ひ、ひもじぃよお…』グー
幼姫(6)『あれー?』
幼姫『お兄様! 誰か倒れてる!」
幼王子(8)『…あれは魔物だから、近寄るな』
幼姫『うん。わーい』トテトテ
幼王子『お、おい!! 返事したじゃんかぁ』
幼コボルト『うぅ、この臭いは、人間…?』
幼姫『毛むくじゃらさん、どうしたの?』
幼コボルト『お、お腹が空いて…』
幼姫『そうなのー? …んー、じゃあこれ!』スッ
幼コボルト『これは……お弁当?』
幼姫『うん! 私のだけど、食べていいからね!』
幼コボルト『いや、でもそんな悪────』
幼姫『バイバーイ!』ダダッ
幼コボルト『────ああ、もうあんな遠くに…』
幼コボルト『……』クンクン
幼コボルト『…ああ、美味しそうだな。この恩は、あの子にかならず……!』
コボルト「────なーんてことがあったんだけど、覚えてる?」
姫「全然…だけど、あなたが悪い魔物じゃないっていうのは理解ったわ」
兵士「姫って幼い頃から天使だったんですね」
姫「…それで? 恩を返す、だなんて言ってるけど…どうする気なの?」
コボルト「 >>34 」
旅の仲間に加えてください。敵の察知と手先には自信があります。
兵士「なっ…! 姫、いくら善人、というか善獣と言っても仲間に魔物なんて…」
姫「…そうね。コボルト、あなたは本気なの?」
コボルト「うん。おいらだって魔物の端くれ、足手まといにはならないしなるつもりもないよ!」
姫「いいえ、違うわ」
コボルト「ん?」
姫「私達の旅に同行することは即ち、あなたは同族を裏切ることになるけど」
姫「…その恩はそんなに大きいものなの?」
コボルト「ああ、大きいさ。命を掬われたんだ、それはあまりにも大きな物だ…」
コボルト「それに、おいらは今の魔物達を同族だなんて思わないしね!」
兵士「仲間割れ?」
コボルト「…みたいなものさ。ま、ともかく!」
コボルト「おいらも連れてってね!」
姫「まあ、心強いし…いいかな」
兵士「ちょっ」
姫「大丈夫よ、殺意を感じたらすぐ殺すし」コソッ
兵士「…なら、まあ」
姫「宜しくね、コボルト」
コボルト「うん、きっと力になれるよ!」
兵士「うわあ、城の外にこんな森があったのですね…」
姫「薄暗くて不気味ね。まあ、ここを通らないと隣国には辿り着けないのよ、我慢して」
兵士「ふぁい…」
コボルト「……」クンクン
姫「コボルト、魔物は?」
コボルト「進行方向に二匹」
姫「そう…じゃあ迂回するわよ。無益な戦闘は避けたいもの」
兵士 (あれ…? 戦闘が無いと私は活躍出来ないんじゃあ……)
姫「コボルトってば本当に有能ね」ナデナデ
コボルト「えっへへー」
兵士「……っち」
【夜になりました】
姫「それじゃあこの辺で夜営ね」ガサゴソ
コボルト「えっと、その道具一式は?」
姫「夜営セットだけど?」
コボルト「…ねえ兵士、人間の王族っていうのは皆こうなの?」コソコソ
兵士「姫は特別なんですよ…」コソコソ
姫「…? ま、いっか」
夜に行動安価 >>38
↑
姫「そういえばお腹が空いたわね…」
姫「兵士、ご飯」
兵士「私はご飯じゃないですよ、姫」
姫「そんなの百も承知だわ。飯作れって言ってるの」
兵士「こんな森の中で…? 無理強いしないでくださいぃ……」
コボルト「こんな森で出来る料理も限られてくるよね、バーベキューとか」
姫「そ れ だ ! じゃあ兵士!」
兵士「へ?」
姫「お肉の調達頑張ってね」ニッコリ
兵士「……は?」
コボルト「うっわぁ、楽しみだなー!」
兵士「……畜生」
【兵士が材料を調達しにいきました】
姫「待ってる間暇ね」
コボルト「ねー」
A.兵士の身に何か起こる
B.姫とコボルトの身に何か起こる
C.この夜は平和だった
>>41
B
姫「魔物とか襲ってこないかしら」
コボルト「そんなこと言ってると本当に来るよ?」
姫「来ても殺るだけだわ」
コボルト「あれ? おいらの恩人って……」
姫「 >>45 とか起こらないかしら」
コボルト「だからそんなこと言ってると本当に────」
大猪の襲撃
大猪「────ウオオオーッ!!」ダダダ
姫「なっ…本当に来るとは……!」
コボルト「ほらー!」
姫「ふふっまあ、来ても葬るだけだわ。コボルトは下がっててくれる?」
コボルト「う、うん、分かったよ…でも大丈夫?」
姫「大丈夫、私は強いから」
姫「────それに、バーベキューを食べるまでは死ねないわ!」
コボルト (えっそれは…)
大猪「ブルルルルル!!」
姫「さあ来なさいよ、豚2号ッ!」チャキ
↓コンマ 奇数で余裕の勝利 偶数で姫が死にかけ
今日はもう寝ますおやすみ。
今日の安価は非常に心優しいものばかりでした、ありがとう。
でももうちょっと鬼畜でも良いのよ……?
それじゃあまた明日。
どうもこんばんは。
今日も始めていきます。
姫「ふっ…動きが単調な猪ごときが、私の完成された忍術に敵う訳無いわッ!」
姫「人間に喧嘩を売ったことをあの世で後悔なさい!」
大猪「ブルルッ」ドドドド
姫「────相手の息を読んで……」
大猪「ブルルルルルル────」
姫「……」
姫「────今ッ!!」カッ
ザシュッ!
大猪「ウオッ……!」
コボルト「すっ…凄い! 一呼吸で間合いを詰めて、あんなに深々と短剣を奴に差し込んだッ! これは殺ったぞ!」
姫「ふふっ、ばっちり心臓に入ったわね。これで後は死を待つだけ… 大猪「────ブオオオオッッッ!!」ドスン!
姫「ッ!? なん────ッかはっ……!」ゴロゴロゴロ
コボルト「そんな、姫が殺し損ねた!?」
コボルト「い、いや、それよりも吹っ飛ばされた姫は……!」
姫「はぁ、はあ…なかなか良いパンチじゃない……!」ボロッ
大猪「ブルルルルル!!」ドドドド
姫 (ダメージが思ったよりも数倍大きい、体が動くのを拒んでいる……となると、体が動かせない今、奴の猛突進を避ける術は────)
コボルト「姫ェーッ!」
↓コンマ 奇数 兵士が颯爽と現れて大猪を撃退
偶数 姫様昏倒
コボルト (糞ッ! この位置からじゃ、おいらはあの猪を止めることは出来ない……!)
コボルト (…おいらは、今目の前で恩人がピンチだっていうのに……何も出来ない。おいらじゃあ駄目なんだ!)
コボルト (悔しいけど、おいらじゃ……!)ギュッ
────スパッ!
大猪「――――」ドスン…
コボルト「……へ?」
姫「……遅かったわね、従者失格よ?」
兵士「面目ないです」
コボルト「兵士ッ! ど、どうやって……」
兵士「さあ、自分でも分かりません」
姫「以外とやるのね、兵士も」
兵士「恐縮です……さて、姫様をテントへ運びましょう、コボルト。早急な手当てが必要です」
コボルト「う、うん」
姫「い、痛い! もっと優しく止血しなさいよ!」
兵士「自分、不器用なんで…」グルグル
姫「ぐっ…今回の無礼は、許すわよ……だから、とっとと治療を済ませて」グー
兵士「はいはいー」グルグル
姫「ぐぅぅ……!」ウルウル
コボルト「……」
兵士「……コボルト?」
コボルト「…ん、え!? 何?」
兵士「いや…そこの薬を取って欲しいのですが」
コボルト「あ、うん。これ?」
兵士「忝ない!」ピッピッ
姫「し、滲みるゥ……!」
コボルト「……」
【この夜は兵士が獲ってきた肉と大猪の肉でバーベキューをしました】
【兵士は生焼け肉に当たってお腹を下したそうです】
【────そして、夜が明けた】
翌朝、何かあった? >>63
知らない女の子が隣で寝てた
チュンチュン…
姫「んんー! ……朝かしら?」
姫「だったら起きないと…っと」ムクリ
むにゅっ
姫「……あれ?」
姫 (何だ今の感触は…むにゅ? 丁度起き上がろうとして手を置いた位置に、何か柔らかいものがあったのか……?)
姫「でもうちの荷物に柔らかい物なんて────」
見知らぬ少女「くー……むにゃむにゃ」
姫「────ぎゃああああッ!?」ビクッ
兵士「…!」サッ
兵士「ど、どうしたんですか姫、敵襲ですか!? ────えっ?」
コボルト「今度こそ姫はおいらが守っ……え?」
見知らぬ少女「くー」
兵士「……欲望を抑えきれなかったんですか?」
姫「んな訳あるかッ!! …気付いたら隣に居たのよ」
コボルト「どうするの……?」ブルブル
姫「ええと、とりあえず……>>66」
寝かしとく。食事にしよう
兵士「ええっ!? 放っておくんですか……?」
姫「ええ。だってこの子は私という忍術の達人が居るテントに誰にも気付かれずに侵入、そしてあろうことかその私に密着して寝ていたのよ……?」
姫「相当な手慣れに違いないわ。それなのに、私達の寝込みを襲う訳でもなしに、一緒に寝ていた……」
兵士「…なるほど。訳ありって奴ですね」
姫「そういうこと。 ……それに」
姫「今はお腹が空いて尋問どころじゃないわ。兵士、早急に用意して」
兵士「…またバーベキューですか?」
姫「ええ。だって昨日のお肉余ってるでしょ?」
兵士 「ですが、私はもう肉はちょっと…」
姫「そう? じゃあ、あなたはその辺の茸でもかじってなさいよ」
兵士「えぇ……」
コボルト「安心して、兵士。おいらは安全な茸とそうでない茸の判別も出来るから!」
兵士「あなたが神か!」
姫「さ、テントを出ましょう。密度が凄くて堪らないわ」
【朝食をとりました】
兵士「…げぷっ」
姫「……さて。そろそろ起きなさいよ」ユサユサ
見知らぬ少女「うぇぇ…? なんですかぁー、朝なんですかあ?」
姫「そうだけど。目覚めたばかりで悪いけど、聞きたいことがあるの」
見知らぬ少女「今なら何でも答えてあげられる気分ですよー」
姫「 >>69 」
おなか空いてない?
見知らぬ少女「ああ、確かに空いてますねー。ペコペコです」
姫「じゃあ、これ。美味しいから食べてみなさい?」
見知らぬ少女「……茸? 怪しいですね」
姫「安心して、別に毒殺しようだとか考えてないわ。それは安全な茸よ」
見知らぬ少女「そうですか? じゃあ信じますよ、お言葉に甘えて頂きまーす」パクッ
兵士 (た、食べた!? 無警戒過ぎじゃあないか……?)
コボルト (というか誰も姫の質問に突っ込まないんだなあ)
姫「どう? お口に合うかしら」
見知らぬ少女「苺みたいな味ですねー、もぐもぐ」
ゴックン!
姫「……ぺろりといったわね」
見知らぬ少女「美味でしたー! ありがとう」
見知らぬ少女「寝床どころか、食事までお世話になっちゃって……貴女達には頭が上がりませんー」
姫「 >>72 」
そろそろあなたの事について教えてほしい
見知らぬ少女「私のこと…ですかー?」
姫「ええ」
見知らぬ少女「んー、このまま謎多き女のままで去ろうとしたのですがぁ」
見知らぬ少女「…まあ、貴女達には感謝していますし、私の素性くらい話しても良いですかねー」
兵士「あと3サイズも出来れば!」
見知らぬ少女「えっ」
姫「その質問をする権利はあなたの命と引き換えね」
兵士「!?」ビクッ
姫「乙女にそんなこと訊くんじゃないわよ……」
見知らぬ少女「ええとー、話しても?」
コボルト「どうぞどうぞ」
見知らぬ少女「はい。実は、私は──── >>75 」
貴女を殺しに来たんですよ(ナイフグサッ)
姫「────ッ!?」ポタポタ
姫 (完全に……油断、した────)ドサッ
兵士「き、貴様ァーッ!」チャキッ!
見知らぬ少女「なんだぁ…忍者だとか言う割にあっさり刺されてくれるんですねー!」ニコニコ
コボルト (ひ、姫が危ないッ! 今度こそ、今度こそおいらは役目を果たすんだ!)ダッ
コボルト「────うりゃあ!」ガッ
見知らぬ少女「ほう」
キィン!
コボルト「!?」
見知らぬ少女「……コボルトですか。あらあら、御自慢の爪は私の装甲によって阻まれましたねぇ」
見知らぬ少女「私は自信の術で体の周りに"攻撃"から身を守る強い装甲を張ることが出来ます……つまり────あなたはお手上げですねー!」
コボルト「ぐっ……!」
兵士「────それはどうかな?」チャキッ
見知らぬ少女「なっ!? 不覚です、いつの間に後ろに!?」
兵士「そりゃっ!」
↓コンマ一桁目 素数 装甲に阻まれ返り討ち
それ以外 深傷を負わせる
────スパッ!
見知らぬ少女「ぐはぁ……!? そ、そんな…私の装甲を破る、だと────ッ!?」ボロッ
兵士「自分でも驚いています。 ……一度死んでからというもの、私の体はどうもおかしい」
見知らぬ少女「ぐっ……!」
兵士「さあ。貴女は今不利な立場だ、命が惜しいなら質問に答えて下さい」
見知らぬ少女「……」
兵士「何故姫を? 貴女は何者ですか……?」
見知らぬ少女「 >>81 」
貴方にもいつかわかるはずですよ…姫の危険性をね(逃亡)
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