神父「勇者様は呪いに冒されております」
僧侶「呪い......ですか?」
魔法使い「じゃあ、解呪してくださいな」
神父「強力な呪いです......私の技量では到底......」
「僧侶、あなたをもってしてもおそらく......」
僧侶「......」
魔法使い「やってみなきゃわからないわ」
僧侶「そうね......、浄化をもって束縛を放たん......解呪っ!」
ーーーシーン......
神父「やはり......か」
魔法使い「解決策は何かないのです?」
神父「呪いをかけた本人に解呪させるか、殺すか」
「幸い、と言っていいかわからないが、この呪いは遅効性のようだ
」
僧侶「遅効性......、効果は?」
神父「不明だ」
僧侶「そうですか......」
神父「心当たりはあるのかね」
魔法使い「魔族から買った恨みならキリがないわ」
僧侶「ですが、最近ということであれば今回の敗戦です」
「魔族に呪術に長けたものがいたのかもしれません」
魔法使い「奇襲を受けなければ......、とりあえずリベンジ戦よ」
僧侶「えぇ、それでは神父様、勇者様をお願いします」
神父「わかりました、それでは明日また教会にお越しください」
僧侶「はい、それでは失礼いたします」
ーーーキィ、パタン
ーーー城下町 宿屋
僧侶「......わたしに、もっと力があれば」
魔法使い「気に病むことないよ」
僧侶「そうはいきません、数少ない女神様のご加護を消費してしまいました......」
魔法使い「そうかもしれないけど、奇襲からの挟み撃ち......
「あの状況で勇者君が躍り出てくれなきゃ私たちのどちらか、最悪全滅だったよ」
魔法使い「この世界で唯一、蘇生が可能な勇者君の判断は的確だったよ」
僧侶「ですがっ! それが現状のままで良い理由にはなりません......」
僧侶「勇者様の助けになりたくて、でも足を引っ張っているようでは本末転倒ではないですか......」
魔法使い「......とりあえず、今日はゆっくり休もう」
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