にこ「高坂穂乃果は伝説である」 (18)
前スレ 穂乃果「園田海未は勇者である」の続編です
穂乃果「園田海未は勇者である」 - SSまとめ速報
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『ラブライブ!』と『結城友奈は勇者である』のクロスで最終話までのネタバレがあります
一部本編中には推測が含まれます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419639162
穂乃果(あ、これ、繰り返しの時と同じ感覚だ!)
穂乃果(……なんか懐かしいなと思えるくらいには慣れてしまったね、私)
穂乃果(でも、もう繰り返しはないと思っていたんだけど……)
風「よし、東郷! ホームページ強化任務を言い渡す!」
美森「はい、了解しました!」
友奈「わぁ、東郷さん! 相変わらず早いね!」
美森「照れるわ、友奈ちゃん。……ホームページ強化任務完了しました!」
風「はやっ!?」
友奈「さっすが東郷さんだぁ!」
穂乃果(……うん。理解した)
穂乃果(ここ、未来の美森ちゃんの世界だ!)
風「どうしたの、樹? さっきから黙っちゃって」
穂乃果(なんだかとっても優しい感じのする人だな。……とりあえず、私は樹ちゃんっていう子の身体に居るわけか)
穂乃果(はてさて。ん? ……おや、まぁ)
穂乃果「──ねぇ、ニコちゃん。皆に説明お願い」
にこ「なんで分かんのよ!? って、そのずうずうしさ、もしかして穂乃果ちゃん?」
穂乃果「正解~」
風「? 樹、なんの話?」
友奈「夏凛ちゃん。今、すっごくビックリしてたよね?」
美森「──はっ!?」ピキーン
美森「もしかして、穂乃果さんなんですかっ!?」
穂乃果「うん。久しぶりだね、美森ちゃん」
穂乃果(また会えるとは思ってなかったよ)
風「と、東郷っ! ほ、穂乃果さんって、あの伝説の!?」
美森「はい、あの伝説の穂乃果さん、いえ、穂乃果様です!」
穂乃果(伝説って何!?)
友奈「ほ、穂乃果様っ! 初めまして! 結城友奈ですっ!!」
穂乃果「初めまして、中身の高坂穂乃果です」
にこ「なんであんた様呼びされてんのよ!?」
美森「……あの、夏凛ちゃんは矢澤さん的な夏凛ちゃんですか?」
にこ「ええそうよ! それよりも何で穂乃果ちゃんが様付けよ!?」
風「いや、私としてはこの不思議な現象の方が気になるんだけど……」
にこ「風、説明しなさい!」ビシッ
風「東郷。これ、夏凛よね?」
美森「矢澤さんちの夏凛ちゃんです」
友奈「穂乃果様! 握手してもらっても良いですか!?」
穂乃果「いいよー」
にこ「あー、話が進まないわ! ……樹の存在って本当に大事だったのね……」
美森「夏凛ちゃん、私が説明するわ」
にこ「……そうして。もうあんただけが頼りよ……」
美森「私と海未さんが入れ替わっていたことは知っているわよね?」
にこ「ええ、海未ちゃんにも直接聞いたしね」
美森「私は過去の穂乃果様たちの世界で、一つの答えを得たの。だから、帰って来られたのだとも思うけど」
にこ「皆に相談するのと大赦を脅すってやつだっけ?」
美森「その通りよ。でも、私がこの世界に戻ってきた時にはすでに海未さんがそれを実行していたの」
にこ「あいつ、他人の身体で何してんのよ!?」
風「いや~、ほんっと海未さんにはお世話になりました」
友奈「海未さん、凄かったです!」
にこ「……もしかしなくても、ニコの知ってる未来と変わってる?」
美森「そうね。私は神樹様に何もしなかったし、夏凛ちゃんは四回も満開しないで済んだわ」
にこ「……まぁしてたら、今、五体満足で居なかったでしょうし、ね」
風「あー、それねぇ」
友奈「根性で何とかなったよ!」
にこ「マジでっ!? ──いや、本当に!?」
穂乃果(言い直すくらいには驚いたってことなんだろう)
美森「本当よ。なせば大抵なんとかなる、ね」
風「結局、大赦は一切嘘を言っていなくて、供物も全部戻ってきたのよね」
にこ「げっ、絵里の推測当たってたじゃないの!」
穂乃果「流石かしこいかわいいエリーチカだね」
美森「……正直、私も初めは信じられなかったわ。でも、友奈ちゃんが信じるって決めたから、私も信じることができたの」
風「もっとも、それから色々あったんだけどね」
にこ「そりゃそうでしょうけど──って、穂乃果ちゃんの様付けとか伝説に全然繋がらないじゃないの!?」
美森「いえ、繋がりますよ。そこに至るまでの道筋を作ってくださった海未さんが、敬愛してやまなかったのが穂乃果様なのですから」
友奈「あの海未さんが心から尊敬していた穂乃果様に会えるなんて、光栄です!」
穂乃果「いや~、照れちゃうな」
にこ「調子にのってんじゃないのよ、アラサー!」
穂乃果「美森ちゃん~。ニコちゃんがいじめるー」
美森「駄目よ、夏凛ちゃん。穂乃果様に向かって失礼なことを言っては」
にこ「何なのよ、もうっ!」
にこ「もう分かった! もう良いわよ!」
にこ「高坂穂乃果は伝説である」
にこ「これで良いんでしょう!!」
美森「穂乃果様に拝」ペコリ
にこ「神樹様と同列なの!?」
友奈「そうだよ! ──おっと、とと」
美森「大丈夫!? 友奈ちゃん!?」
風「また立ちくらみ? 鉄分足りてないんじゃない?」
にこ「サプリきめとく?」
友奈「大丈夫大丈夫。……やっぱり夏凛ちゃんはいつの時代も夏凛ちゃんだね」
にこ「はっ!? なんだかさっきのニコの台詞すっごい久しぶりだったような」
穂乃果「……」
にこ「しっかし、樹の身体に穂乃果ちゃんが入るとは予想外だったわ」
美森「あ、私も穂乃果様はどっちかと言えば、友奈ちゃんかなって思っていたの」
穂乃果「……たぶん、今は無理だったんじゃないかな」
にこ「ん? なんか言った」
穂乃果「ううん、何にも。ね? 友奈ちゃん!」
友奈「は、はい、そうですね!?」
風「いやー、樹の姉として鼻が高いわー」
にこ「お気楽ね。ニコも穂乃果ちゃんもいつ戻れるか分からないのに」
美森「大丈夫よ」
にこ「根拠はなさそうだけど、まっ、経験者は語る、ね。って東郷あんた! 普通に立ってるじゃない!?」
美森「もう、気付くのが遅いわ」
にこ「風も眼帯ないし、樹もしゃべってるぅ!?」ガビーン
風「すっごい今更よねー」
穂乃果(効果音が古いよ、ニコちゃん……)
穂乃果「ねぇ、ニコちゃん。ここって四国なんだよね?」
にこ「そうよ」
穂乃果「きっとうどんを食べたら帰れる気がする!!」
にこ「なにその自信!? どっからきたのよ!?」
風「うどんは万病に効くって言うしね」
にこ「いや、言わないから」
友奈「穂乃果様の言う通りだよ! うどんは凄いんだから!!」
美森「そうね、友奈ちゃん」
にこ「あんたのその友奈びいき、今も昔も変わらないわね」
穂乃果「よーし! うどんを食べに行こう!」
にこ「ここに来たのは観光か!?」
穂乃果「そんなもんじゃない?」
風「穂乃果様。良いお店知ってますよ」
穂乃果「ほんとっ! 連れてって」
風「畏まりました」
にこ「……まぁ、誰しも自分の居た場所に帰るのが正しいか。良いわ、穂乃果ちゃんのうどん説信じてあげようじゃないの」
風「よーし! 勇者部一同、穂乃果様を丁重にご案内せよ!」
にこ「……あのさ、ニコも一応、あっちの世界の住人なんだけど」
美森・風「?」
にこ「なんで不思議そうなのよ!?」
友奈「夏凛ちゃんはどこに居ても変わらない! ってことだよ!」
にこ「……はぁ。もうそれで良いわよ。それじゃ、いくわよ~」
風「テンション低いわねー」
穂乃果「あ、私、友奈ちゃんと話したいから先にみんなで行ってて。良いよね? 友奈ちゃん」
友奈「……あ、はいっ!」
風「穂乃果様がそれで良いのでしたら。友奈、失礼のないようにね」
友奈「わっかりましたぁ」
美森「友奈ちゃん……、ちゃんと来るのよ!」
にこ「なんで今生の別れ風なのよ……」
風「呼んだ?」
にこ「呼んでない! さっさと行くわよ!」
美森・風「おー」
穂乃果「──はぁ、美味しかった!!」
にこ「やっぱり、ここのうどんは一味違うわね」
友奈「満足してもらえたようで良かったです!」
穂乃果「それじゃあね」
美森「え……?」
樹「──あれ? お姉ちゃん……?」
夏凛「……はぁ。ようやく帰って来れたようね」
風「樹……? 夏凛?」
樹「うん、お姉ちゃん。ただいま」
夏凛「やっぱり、こっちの方が落ち着くわね」
風「……お帰り。樹、夏凛。……あーあ、穂乃果様にお別れ言えなかったなぁ」
美森(穂乃果様、また会えて嬉しかったです。お元気で)
友奈「……」
穂乃果『ねぇ、友奈ちゃん』
友奈『は、はい!』
穂乃果『あ、そんなに緊張しないで。私はただの人だよ?』
友奈『いえ! 穂乃果様は本当に伝説の人で!』
穂乃果『──現役の勇者には負けるよ』
友奈『え……!?』
穂乃果『とやかく言うつもりはないけど、友達に相談してもらえるのって嬉しいものだよ』
友奈『……』
穂乃果『美森ちゃんは前にも会ってるから特にだけど、勇者部の皆は友奈ちゃんにとって特別ってすぐに分かったよ。
もちろん、その逆も、ね? 心配させるからどうこうとかそんな気遣いは不要なくらいに』
友奈『……はいっ!!』
穂乃果『よーし! それじゃあ、うどんを食べに行こう!』
友奈『は、はいっ!!』
友奈(今はまだ無理かもしれません)
友奈(でも、きっといつか皆に話します)
友奈(結城友奈は『まだ』勇者であることを)
友奈(穂乃果様。勇気をありがとうございました)
──高坂穂乃果は伝説である 終──
『この時はまだ知らなかった。
この世界を本当の意味で救う時、伝説の人と再会することを』
勇者御記300.xx.xx
ゆゆゆ最終回賛否両論ありそうですが、とにかく皆日常に戻れて良かったです
二期を予感させる終わり(と言うか作り)ですので、また見たいものですね
最後は憶測で書きましたが、たぶんそう言うことですよね? と言う解釈です
まさかSSをここまで続けることになるとは思っていませんでしたが、お付き合いいただいた方、
本当にありがとうございました
では、また機会がありましたら
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